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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  毎日がエブリディな生活をしているために、あんまりゴールデンウィークとか関係無い私ですが、「世間では連休と言って浮かれたり凹んだりしているらしい、何か連休っぽいことがしたい!」ということで、思い立って劇場アニメを見ることにしました。近場の映画館の情報を調べると、やっているアニメというと「忍たま」「豆腐小僧」「プリキュア」「ワンピース/トリコ」などなど、結構やってるもんです。その中から何を見るか悩んだんですが、キモいおっさん1人で見に行って一番違和感が無いのはどれだろう、と考えた時に、最終的には随分前に封切りされていた作品になってしまいました。仕方ないです。流石に小さなお友達に囲まれて単身プリキュアを応援する気にはなれなかったですから。

 というわけで「攻殻機動隊」である。ただ、劇場版と言っても過去に放送されたエピソードを3D映像に焼き直した作品なので、完全新作ではない。実をいうと「攻殻」はそこまで真剣に見たことが無くて、確か2nd GIGは昔地上波で放送していたのを全部見たけど、笑い男編はアニマックスとかでやっていたのを途切れ途切れに見ていただけなので、全容を把握していないズボラな視聴者だったりする。だから更にぶっちゃけると、このエピソードについても、劇場で見始めるまで、自分が既に見た作品だということを全然知らない状態で行ったのであった。いやぁ、適当ここに極まれり。ま、中身はすっかり忘れてたので丁度良かったんだけどさ。

 というわけで、新作扱い出来ないけど新鮮な気持ちで見られる劇場映画。内容については、そこまで「攻殻」を真剣に語れる身分ではないのでおいとくとして、「過去に放送したエピソードをわざわざ劇場でやること」について、ちょっとだけ触れておこう。

 まず、改めて見て分かることだが、「攻殻」ってのは本当にすごい作品だ。世界観が完全に確立し、「攻殻だから」というだけで色々な問題が解決するくらいのエネルギーを秘めている。SF作品としての骨子はしっかりした方だとは思うのだが、あくまでフィクションなのだから、突っ込みどころはあるのだろう。その上で、あのシナリオをあの映像、あの構成で叩きつけられると、文句を言う隙間が一切見あたらなくなってしまう。これは劇場で放映する前から作品として内包させたものであって、焼き直しだというのに観客動員がものすごいことになっているらしいのは、ひとえに「攻殻」という作品の世界そのものに魅せられたファンが多いからであろう、ということは理解出来る。

 逆に言えば、「攻殻」にそこまで愛着を持っていない私のような人間は、「畜生! 見たことある内容じゃないか! 金返せ!」という感想になりかねないということでもあるのだが……幸いにして、決してそんなことはなかった。今作の最大の売りは当然「3D」という部分であるが、ここまで相性のいいアニメ素材は、ちょっと思いつかない。「電脳を介して見た世界」をイメージさせた3Dの画面配置が、これまでどこか突き放しているような印象を受けた硬質な画面を、有無を言わさず一人称視点にまで持ち込んでくるのである。視界の端に浮かぶ通信機器のインターフェースは、「あぁ、俺も電脳化するとこんな風に世界が見えるのか」という疑似体験を完璧に果たしてくれる。なるほど、これは3Dで見なければなるまい。

 実写と違い、アニメ素材はアクション部分になるとどうしても動画のエッジがブレてしまい、3D眼鏡を通しても多少の不自然さが出てしまう部分があるのだが、それを加味しても、「浮かんで見える」という3D効果は充分にプラスである。基本的に背景はどっしりと暗いことが多く、そこまで奥行きを意識させる構図を取ることは少ないのだが、サイトーの最大の見せ場である狙撃シーンなんかは、画面の押し引きも利用して阿漕ともいえるくらいに画面が引っ張り出されてくるので思わずのけぞってしまう。こいつぁなかなか強烈でしたよ。

 ま、正直言うと眼鏡オン眼鏡の人間は2時間ぶっ続けで3D眼鏡をかけていると目元がしんどくなってきてしまうのだが、それでも見続けなければいけない求心力があったと言うことは、この作品は成功したと見ていいのだろう。今後も劇場作品っていうと3Dを売りにしたものが増えていくのだろうが、はたしてここまで親和性の高いものが現れるかどうか……

 作中、実際は「飛び出す」というよりも「奥行きが見える」効果の方が大きかったので、ラストシーン付近になって「どうせ飛び出すなら少佐のおっぱいが、おっぱいが!」と念じていたのは秘密だ。相変わらずのナイスバディだったけど、特に飛び出す要素は無かったぞ。

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  少し遅れましたが、無事に見ることが出来ました、第26話。久し振りに見る「アマガミ」でしたが、ヒロインでガラッと雰囲気が変わるくせに、根底に流れる理念が統一されているので、懐かしいと同時に新鮮でもある。思い返してもなかなか良い作品であったことよ。

 最終話を飾るメインヒロインは、満を持して登場する無敵の妹キャラ、美也である。個人的には「アマガミがアニメ化するの? だったら棚町さんと絢辻さんと美也の3本だけでいいわ!」と言っていたくらいなので、本当に嬉しい限り。全編通して美也が全開。わずか30分の出来事なれど、他のヒロイン勢の4話分に負けないインパクトを残していきました。地味に上崎が存在感をアピールしていたのも無闇に楽しかった。

 こうしてみると、橘さんってばホントにイケメン。妹フィルターがかかっているので多少美化されているきらいはあるものの、一応「色んな女の子と仲良くしていることの正当性」は説得力があり、美也の杞憂ともやっかみとも取れる微妙な感情が、いい塩梅で漏れ出してくる。スタート地点が「駄目なにぃに」なのに、リサーチをしていく過程で少しずつ格好いい兄貴になっていって、最後には頼れるお兄ちゃんとしての地位を獲得する(オチで少し戻すが)。もちろん、だからといって美也は兄に対してベタぼれしているわけではなく、あくまでも「ちょっと憧れのいい兄弟」としての距離感を維持しており、「これくらいの兄妹関係ならあってもおかしくないかもなぁ」と思わせるくらいなのが良い(実際の妹がいる身としては、絶対にあり得ないと断言できるけどさ……1つ違いの妹なんて、脅威以外のなにものでもないと思われる)。

 シナリオ最終段階では「アマガミ」というゲームタイトルと絡めたエンディングまで用意されていた。テレビ放送だけを見てエンディングを迎えた場合、どっちかって言うと「ヘソナメ」とか「ヒザウラナメ」の方が適切なタイトルだと思えるだけに、このエピソードは実は必要不可欠なものである。あれだけたくさんの恋人と変態行為に及んでいた純一が、最終的には家族からのスキンシップで受け手側に周り、その「甘噛み」という行為自体も、愛情表現とは言っても家族愛を表すものであったというのは、何とも奇妙な幕引き。このくらいのライトな感じの方が、すっきりして良い終わり方とも言えるのかしらね(冷静に考えると、家族愛としては度が過ぎた表現ではあるのだが)。

 この作品を見る上で不可欠なのは、やっぱりみゃーの中の人である。妹キャラの完投率100%、天性の鬱陶しさを誇る声優、阿澄佳奈の真骨頂。猫をモチーフにした美也というキャラクター自体が、アスミスとはものすごく馴染みやすいんだよね(アスミス自身も釣り目で猫っぽいイメージがあるからね)。阿澄成分を堪能出来るだけでも、このエピソードには価値があるのだ。

 そういや、このほどそんなアスミスが体調不良で休養に入っているとの報が、所属事務所から出された。人気絶頂期で多忙なのは間違い無いし、アイドル稼業との両立は想像以上にしんどいのだろうが、こういう形で不安が残ってしまうというのは残念至極。ちゃんと休養して、後の遺恨が残らない万全の状態で復帰して欲しいものである。また、今回の騒動で、どうもLISPへの風当たりが強くなっているのも気になるところ。確かに、あんまり「向きの」仕事って気もしなかったし、少なからず影響があるのは事実だろうが、あんまりLISPとしての仕事に非難が集まるのは、当人としても望まざることなのであまりよろしくないと思うのだが。今回の結果を受けて、事務所がどのように判断するのかは注目したい。

 こうして考えると、堀江由衣が立ち上げてそれなりに賑わった後に円満解散したAice5ってすごいユニットだったのかもしれない。

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 安心の母親率、第3話。この半年だけで6本もの作品で母親役! 今回は既に故人、幸薄、病弱、人妻! もう、日本の母親声は井上喜久子についで大原さやかに確定した模様。繰り返す、さぁやは人妻である。

 あ、すみません、いきなり関係無いところから切り出しました。個人的な興味対象がそっちなもんでいきなりブレましたが、今回も全くペースを落とさない、文句のないエピソードでありました。見れば見るほど、やっぱりこの世界は「良いもの」が詰め込まれているなぁ、ということを実感します。

 めんまのおねだりに加え、鳴子の訴えを思い出して何とか登校しようと奮起する仁太。着替えて、玄関のドアを開けて、うだるような暑さの中通学路を歩く。短い間とはいえ引きこもりを経験した人間にとって、これだけの行動がどれほどのハードルになっているかを思えば、この段階で仁太はかなり変わってきている。家にいたらめんまがうるさい、っていうのもあるんだろうが、それだけで前を向いて歩く理由にはならなかっただろう。やはり、鳴子とのやりとりが彼の自尊心を揺り動かしていたのだ。だが、物事はそううまくいくものでもない。登校途中の道行きで鳴子に遭遇した仁太は、そのまま鳴子の友達連中に飲み込まれ、あえなく挫折。目標達成は次に持ち越した。

 その後、ぽっぽの話を聞いて「めんまの幽霊」についてのゴタゴタが発生し、相変わらず空気を一切読まない能力を持つぽっぽにより、数年ぶりに超平和バスターズが一堂に会することになった。めんまが見える者、めんまを見た気がしている者、めんまに合いたいと願う同性、そして、めんまを見たと言ってのけた者。それぞれの「今」は違っていても、一所に集まった理由は、全員同じく「めんま」である。現時点で、ゆきあつが「見た」と言ったことが真実なのかどうかが分からないし、ぽっぽが見かけた謎の後ろ姿の正体も判明していない。ひょっとしたら5人に5人分のめんまが存在しているのかもしれないし、やっぱりめんまは一人だけで、ぽっぽが人違い、ゆきあつが見栄、という可能性もある。どちらかといえば後者であろうが、その場合には、次に焦点となるのはゆきあつの存在になるだろう。知利子が比較的ニュートラルな立場で仁太たちに歩みよっていたことを考えれば、現時点で残された異分子はゆきあつのみ。彼の言動が、今後の物語を広げていきそうだ。

 さて、ゴタゴタしながらも順調に全員集合したバスターズの面々。1話でのギスギスした感じはそのまま残されているものの、やっぱり「めんまが好き」という共通部分を持つ幼馴染み集団である。かみ合わないように見える関係性の中にも、不可思議な信頼感が見て取れる気がする。

 主人公の仁太は、めんまが見えているだけに最も影響力が大きい。受験の失敗という苦い記憶のおかげで他のメンバーとの間に隔たりを感じてしまっているが、過去にはバスターズの中心になっていた人物なのだ。なんとか心の傷さえ癒えるならば、彼の行動がメンバーを左右するのは間違い無い。バーベキューと聞いて、唯一彼だけが「バーベキューらしいもの」を持参できたことが、彼の持つ「普通さ」「配慮深さ」を暗示している。

 ぽっぽは本当に裏表がないので分かりやすい。思い立ったらすぐ行動、実際に今回メンバーを集められたのは、全て彼の力に依る。ただし、決定力にはなるものの、空気を読まない独自のスキルがあるために求心力にはなりえない。今回彼が会合を企画したのも仁太を思ってのことであるし、あくまで他者の行動の音量を大きくして、力を与えるのが彼の役回りだ。加えて、知利子と鳴子の喧嘩を仲裁しに入ったり、細かい部分でメンバー内の不和を事前防止する緩衝材としての意味合いも大きい。「こいつが関わってるなら細かいことなんかどうでもいいや」と思わせるだけの何かが、彼にはある。

 鳴子は、メンバーの中でも1人だけ異なる行動原理で動いている人間である。他の面々がめんまへの思いという「郷愁」に後押しされる中、鳴子だけは、仁太への思いという、リアルタイムの感情によって行動している。それ故に仁太を動かすきっかけとして働いたし、現在という時間軸に沿って、感情の微調整が可能な存在とも言える。ギクシャクしていた知利子との関係性も、今回鳴子の方から一方的に感情を吐露することにより、いくらか前向きに修正された。めんまが「過去」を体現するヒロインなら、鳴子は「今」を体現している。

 そして、今回ようやく出番が増えた知利子。進学校に所属している単なるお堅いおねーちゃんだと思っていたら、やっぱりこの面々で絡んでいるだけあって、ちょっとおかしい奴であった。空気を読まない度合いで言ったらぽっぽに負けず劣らずで、これだけ異様な状態においても、一切自分自身を曲げる様子がない。ただ、それ故に「曲がらない知利子であっても、めんまに会いたいという思いがある」という信念を思わせるキャラクターでもある。彼女が持ってきた大量のろうそくは、「オカルト的要素としてならめんまに会うという行動にも大義名分が立つ」という彼女のなりの折り合いの付け方だったのだろう。「めんまがいた」などというぽっぽの主張を信じてしまえばバカの仲間入りだが、降霊術のようなふざけたイベントに参加するお遊びだと理解すれば、それは高校生でも許される領域であるという処理である。加えて、そんな「理知的な」判断にも関わらず、鞄の中に大量のろうそくを詰め込んで参加しているあたりが、馬鹿正直というか、やっぱりバカというか。ちょっとズレた彼女のなりのコモンセンスのおかしさがうかがえる部分だろう。面白いとはいえ、山道に大量の火を放置して歩くのは危ないですよ。

 そしてゆきあつだ。最後に颯爽と登場した優等生は、何故か仁太に対抗意識を燃やし、「自分もめんまを見た」と主張した。この行為が真実なのか、妄言なのか、虚勢なのか、それはまだ分からないが、一筋縄でいかない彼の性格が垣間見える。ただ、ゆきあつは今回、知利子を連れて土産物を買いに行っている描写がある。その目的も謎のままだが、一つだけ分かるのは、そんな奇妙な行動に、何故か知利子を連れて歩いているということである。隠し立てすることならば一人で行くだろうし、プライドが高いのは間違い無いので、本当に自分の恋人に贈り物をする場合など、特に理由がなければおそらく一人で買い物に行くだろう。知利子を連れているというのは、彼なりの虚栄心から、知利子にその現場を見てもらいたいがため、もしくは、やはり一人では行動出来ないような、ゆきあつの内面の弱さの表れであると考えられる。連れ回すのが幼馴染みでいまいち空気を読まない知利子一人という時点で、彼の虚勢も推して知るべしであるとは思うが。

 とにかく五者五様、まだまだ気持ちの交わらない幼馴染み達の物語。それを離れて見ているめんまの涙に、今回ももらい泣きしそうになったのは本当に悔しい限りである。彼女の気持ちも、なんか分かるんだよなぁ。「どれだけ変わっても、みんな一緒なんだ」っていう安心感から、ついポロッと涙がこぼれてしまう気のゆるみ。あれだけお気楽なキャラに見えていためんまも、やっぱり昔の仲間達の関係性に心を痛めていたのは間違い無かったのだ。そりゃ視聴者だって、同じ気持ちですよ。

 最後に1つ。やっぱりあなる可愛い。髪おろしたバージョンはずるいな。あと、ビッチばっかで近寄りがたいと思っていた鳴子の友達連中だが、最初に仁太に声をかけていたのを見て「案外こういう連中の方が友達になったときに付き合いやすいのかもしれない」とも思えた。不登校復帰初日の人間に平気で声をかけて、しかも軽口で笑い飛ばすなんて、なかなか出来ることじゃないですよ。腫れ物に触るように接されるとかえって心苦しいし、案外こういう脳天気な連中の方がありがたい場合もあるんです。まぁ、仁太の心は折れたけど。

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  結局どないやねん、第3話。うーむ、なかなか動きが見えないですなぁ。後半には一気に加速していくのかどうか……考えてみりゃ、中村健治作品ってこれまでオムニバスばっかりだったから、長編を観るのが初めてなんだな。ちゃんと流れを作れるのかどうか。

 今回の主人公は公麿でもなければ、三國壮一郎でもない。突然現れた金融街の住人、ジェニファーである。IMFに所属して金融街やそれを取り巻く人々(特に三國)の調査をしていたジェニファーは、何の因果か分からないが金融街にアントレとして参入することになっていた。そして、彼女は特にそこで稼ぎをあげるでもなく、淡々とディールだけをこなし、金融街での出来事を報告するだけの仕事をしているらしい。

 特に望んでいない状態で金融街に参加したのならばそのスタンスは分からないものではないのだが、視聴者として首をかしげざるを得ないのは、「小さく勝ったり、小さく負けたりしている」という彼女の立ち位置自体である。そもそもディールが一体どういうゲームなのかがよく分かっていないので、「小さく負ける」ってどういうことやねん、というのが分からない。見たところディール中は互いのアセットとは別にオーロラビジョンみたいな巨大な画面に数字が表示され、それを車輪のようなビジュアルのなにかが押し合いへし合いしつつ、相手の数値をゼロにするように戦っているように見えた。てっきりあれがいわゆる「ライフカウンター」だと思っていたのだが、前回の公麿のディールの時にも、実際に勝敗を分けたのはアントレ自身の直接的な身体状況であった。結局アセットが何をどうしようが、直接アントレを突き刺すことで勝負が付いたのである。それならば命を取るか取られるか(実際は「未来を担保にしている」のだから「未来を失うこと」を表しているのだろうが)が勝負を決める要因になっているはず。結局奪うか失うか、オールオアナッシングな気がするのだが。「小さく負ける」っていうのは、どの段階で勝負がついたことになるんだろうか? 何をもって「勝ち」「負け」が認められるのかが分からないため、単なる肉弾戦ではないディールというシステムの機微が、今ひとつ楽しめないのである。それにジェニファーも言ってたけど、結局「強いアセットがもらえるかどうか」って、運次第なんだよね。

 次回のディールは、父親の呪縛から少し抜け出せた公麿が、知り合い(大学の先生か)と戦うことになるのだが、今のところあんまり興味が湧かない。負けてもそのまま即破産というわけでもないらしいし、現時点で公麿は戦うことの意味を定められていない。三國によって父親との関係を清算し、これまで考えもしなかった「金の使い方」に衝撃を受けたようだったが、正直言って、三國の言っていることだって単なる詭弁であり、年若い健全な青少年をディールに向かわせるための大義名分としては働いていない。「親の会社を乗っ取った後は日本のために金を使っている」というのが三國の言であるが、それを確認する術もないし、そもそも「国のために金を使う」とはどういうことなのか。ミダスマネーの現世流出って、通貨の流通量が変わったら何らかの経済的な失調を起こしそうなもんだけどなぁ。

 とにかく、せっかく「お金」というテーマが絡んでいるのに、その部分での見せ方がどこか的を外している気がする、というのが現時点での感想。画面自体もそこまで目を引く要素が無く、このままでは「なんか盛り上がりにくいバトルもの」としてフェードアウトしてしまうかもしれない。ここらで一つ、次回当たりに目を見張る展開が欲しいところである。

 一応画面の特徴で1つだけ言及しておくと、中村監督が過去の作品でも使っていた、「画面の時間経過が切断され、飛んでいるのに、音声がそのまま繋がっている」という奇妙な画面効果が今回多用された。具体的には公麿が倉庫から荷物を出してきたカットなんかで確認出来るが、この「時間の切り落とし」は、普通のオブジェクトを並べながら、どこか歪んだ異物感を出す役割があり、そこだけは「あぁ、やっぱり中村監督の画作りだ」ということが確認出来る。過去の作品のエキセントリックな画面だと時間を切り飛ばされても演出の1つのズレとしてあまり気にならないレベルで受け入れられたが、この「C」は画面の構成要素が割と普通のものばかりなので、時間を切り落とされると違和感が大きく感じられる。その辺まで狙ってやってるんだろうけどねぇ。

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 何コレひどい、第4話。切ない話だなー、と思っていたのに……

 この手のお嬢様ものではお約束になっている、「ご両親はお忙しいので娘になんて構っていられません」エピソード。大体誕生日とか昔結んだ約束とかがセッティングされるのが常だが、今回はPTA懇談会がテーマとなっており、案の定、お母さんは執務で忙しくて来られなかった。仕方ない、女王だもの、というので割り切れないお子さんの寂しさを主人公が慰めてあげて、最後には慌てて帰ってきたお母さんとハッピーエンドとか、厳格で子供に厳しい父親が少しデレて希望を持たせるエンド、とかがお約束だろうか。

 今回も、ラスト2分まではそうだった。お忙しい女王陛下は娘のことを大切に思っており、激務の合間に、何とか娘の寝顔だけでも見に行ってあげよう、と最後の孝行に出る。そしてこっそり侵入した寝室で……娘違い? え? 何その設定?

 つまり、ロッテと明日葉は異父姉妹ってことか? あの皆口ボイスのエロエロなお母ちゃんは、過去に齢12〜13の直哉くんを食い物にしてたってことか? しかも「人間など見たこともない連中が大半」の異界で、わざわざプレインズウォークして人間のショタを食いに行ったってことか? そして、そんな行きずりのつまみ食いのままに出産したってこと? わけ分からないじゃないですかー! 途中までの感動の流れぶった切りじゃないですかー! なんかもう、すげぇな。誰だこの設定考えた奴。あ、作者か。なら納得だ!

 もう、ここまで倒錯したひどいお話なのに、キャラクターの愛らしさで全部ごまかせてるのがすごい。ロッテは順調にかわいらしさをアピール出来ているし、クラスメイトにお付きの者、みんなそれぞれ可愛い。そして何より、おかぁちゃんが可愛い。女王様属性でコスチュームもあまりにエロく、どっちかっていったら「綺麗系」とかに分類される方が正しい気がするキャラなのに、直哉と鉢合わせたときのテンパった様子なんかは、娘さんのそれをそのまま受け継いだかのように、ギャグ顔が見事に出来上がっている。ほんと、このキャラクターデザインっていうだけで色々得してる気がする。次回は修羅場でしょ、一体このお母ちゃんは何をしでかしてくれたんでしょうか。色々妄想出来るために期待は抑えきれません。

 そして、やっぱり中の人の話だなぁ。女王メルチェリーダ役が皆口裕子というのはホームラン級。このサキュバスはずるい。そして、今回気づいたのだが、メインの釘宮・田村ゆかりを筆頭に、クラスメイトに後藤邑子、松来未祐、広橋涼と並び、絵柄に合わせてか全員が全員「甘ったるい」声を発揮出来る布陣が整っているのである。はっきりとした声質が武器の藤村・生天目・甲斐田の賢プロ勢が居なければ、脳がドロドロになってしまいそうなラインナップ。これが合成薬物かー。こえーなー。

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  魔法の言葉でホホビロ〜ンな第5話。便利だなホビロン。元々の意味とか全然考えないで単なる勢いだけの言葉になってるけどな。

 民子の恋の行方を左右する勘違い騒動が勃発。ま、見てる側としてはオチなんかすぐに分かるんだけど、結名が「単にバイクに乗りたかったから乗ったんだ」っていうのはちょっとアンフェアだよな。何かもう1つくらい伏線張っておいた方がしっくり来たんだけど……って、そんなに真剣に考えるトコじゃないな。かえって結名の適当ぽわぽわな性格が表れていたと考えると、むしろ面白くなっていたかもしれない。無免許(多分)の女子高生のくせにとりあえずメットだけデコるとか、ほんとによく分からん娘である。

 しかし、こうしてアホな騒動を見ていると、喜翠荘には本当に駄目な人間ばかりが集まっているな。暴走機関車緒花を筆頭に、ツッコミに回れない菜子、誤った人間拡声器の巴、基本的にクズの次郎丸。そこそこ規模のでかい旅館に見えるのに、こんなに使えなさそうな連中ばっか集めて経営を成り立たせてるばぁちゃんだけが偉い(そもそも、なんであの時間に従業員の大半が風呂掃除に集結してんだよ)。「あ、板前の大将も格好いい人か」と思ったら、公式ページの人物紹介には「プレッシャーにはとことん弱い」の一文が。将来的には、喜翠荘にものすごいお偉いさんが来て、テンパった板長が失敗ばかりするのをみんなでフォローするエピソードとかが放送されそうな気がする。

 結局、過去話が回想されたおかげで菜子と徹の馴れ初めは確認出来たが、現時点では二人の間に直接的な発展はない。あれだけ歯に衣着せぬ物言いの民子も、直接徹に胸中を告白するだけの勇気はないのだから。でもまぁ、徹は割と話の分かる男みたいだし、少しずつ師弟の関係を深めていけばよいですかね。

 むしろ、今回緒花の暴走で変化したのは、緒花と民子の間柄である。あれだけ険悪だった仲が、気づけばあだ名で呼び合える(仮)間柄にまでランクアップ。もともと民子は気骨のある娘なので、損得考えずに突っ走る緒花の向こう見ずな性格とは合う部分もあるはずなんだよね。とりあえずは喜翠荘の中での人間関係はこれで一段落。次回からは外部の人間も招いて物語が回り出すようです。初期にあったお仕事頑張りアニメとしての性格は、このあたりで戻ってくるんでしょうか。それとも、ずっとこのままホビロンアニメなんでしょうか。多分後者なんだろうけどな。

 そういえば、今回コンテを受け持っていたのが岡村天斎だった。あんまりP.A.Worksのイメージはなかったんだけど、CANAANの時にもコンテで参加してたんだね。今回も相変わらずの画面の綺麗さだったんだけど、何故か一番感じ入ったのは、民子が魚をおろしている時に使っていたまな板に残された傷跡の細やかさだった。1枚板のまな板って、ずっと使ってるとああいう味が出るんだよねぇ。板さん達の歴史が見えるようですわ。

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 佐隈さんは眼鏡っ子可愛い、第4話。言霊で人心を操る能力って、ものすごいエロいシチュエーションがいくらでも作れるのに、シモネタだらけのこの作品で佐隈さんだけ実害が出てないのは勿体ない。

 前回の続き、オチエピソード。解決法とか、基本的に1話目と一緒だから新規性は欠片もないんだけど、単に水島監督お得意のノリと勢いが維持されているだけで面白い。あと、完全に笑いものとはいえ、ニートが褒められたのでちょっと勇気が出る! あ、嘘です。やっぱり本当に駄目だと思います。あー、うちにも悪魔が出てきたら契約できるのに。

 今回のネタで面白かったのは、他の面々にはあれだけ高圧的で居丈高なサラマンダーも、芥辺を前にすると他の2匹と一緒で単なるギャグ悪魔でしかないところ。3体セットで串刺しにされてるところとか、あんだけグロくて最低の連中なのに、どこか可愛らしくすら見えてしまう。昂ぶっている表情が多かったベルゼブブなんかも、普段は可愛らしいからねぇ。最低野郎なのに。

 あー、でもやっぱり中の人的な部分が楽しすぎるな。悪魔3人衆の中の人たちは、本当に毎週楽しく収録してるんだろう、というのが想像しやすい。で、毎週サトリナが可哀想になると。いや、あれで案外楽しいかもしれないけど……水島監督の扱い方は充分知っているだろうし、これはこれで住み慣れた現場なのかもしれません。

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 明るい馬鹿が好き、第5話。これだけ犯罪が起こってる作品にいうのもなんだけどさぁ、この世界、ほんとに平和だよね。

 バーナビーの誕生日プレゼント、というのがテーマだった今回、少しずつ仲の良さが明示的になってきていた虎徹達のパートナーシップが確認出来るようになるのかと思ったら、いつもに増してぎくしゃくしっぱなしでした。ただ、見たところバーナビーの方はまだ当初のスタイルを保って虎鉄の好意(おせっかい)を色々と拒絶してはいるのだが、虎鉄の方はバーナビーとの絡みをあんまり気にしなくなってきましたね。「ちゃんと飯くってる?」って聞いてるのも多分スポンサーの意志じゃなくて単なるお節介なんだろうし、バースデーサプライズをやろうっていう発想も、勘違いとはいえ純粋な好意からの行動。出会った直後の2人だったら、絶対にこんなことにはならなかったはずだ。結局、損得以外で動くことが多い虎徹の方が、デコボココンビであることに先に慣れてしまったってことだね。こちらとしても、あんまりうじうじした虎徹は見たくないので、そっちの方が助かります。

 その上で、今回一番盛り上がったのは、なんと言っても他のヒーローと虎徹のアホコントである。ほんと、この作品はどっかで見たことがある展開しかないんだけど、個々のキャラクターはパッと見格好良いアメコミ風の外見してるおかげで、ベタなコントシチュエーションでもなんだか面白い。カリーナは目立った活躍を見せた前回のおかげでキャラが固まり、自然な仕草も色々と可愛く見えるようになったし、オチ担当の牛角さんもおいしい。そしてなんと言っても、スカイハイの突き抜けたアホっぷり。元々「天然が売り」と紹介されていたナンバーワンヒーローだが、オフの時のどうしようもなさはギャグを通り越して萌えだ。あんな濃い顔のイケメンが仕事帰りの自宅で必死に馬鹿馬鹿しい脚本を覚えようと努力していたことを想像すると、あまりの間抜けさと人の良さにあきれ果ててしまう(あ、でも変身前はあの口癖は出ないんだね)。ほんと、いい職場だなー。「ライバルなんだから」って言ってたけど、あんまり険悪な雰囲気ないしなぁ。

 最終的には、お約束な展開から友情パワーを高めつつ、怪しげな敵キャラの顔見せで締め。まだまだヒーローチームの紹介エピソードの色合いが強かったわけだが、そろそろストーリーも回り始めるかな? 今回はちょっと作画面で勿体ない部分が多かったので、今後はしっかりとCGで無い場面の作画にも力を入れて笑かしてほしいものである。いや、今週も充分笑いましたけども。

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 4月29日 ドラフト模様(MBS,SOM×2)

ピック順 【AlessiThraxiMeiSangriterSerra

 昭和の日っていう祝日の名称は、昭和生まれの人間には絶対馴染まないですよね。「みどりの日」だよ。29日はみどりの日。昔実家で買ってた犬の誕生日でもある。語呂合わせでいえば屍肉の日。なんだかファイレクシアじみていて素敵なドラフトになりそうじゃないですか。

 既に「新たなるファイレクシア」発売までのカウントダウンが始まっており、気分はすっかり新環境へ。とはいえ、最近構築戦に全然出られていなくて、久し振りにショップにフライデーを覗きに行ったんですが、ひねくれ者の関西民にしちゃ、「戦隊の鷹」の数が多かった気がしますね。やっぱりあのあたりのデッキが多いのかねぇ。一ヶ月後にどういう状態になっているかは気になるところですが。ちなみに今回はプレリに出ません。連休中は色々とやりたいこともあるのでね。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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