最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
今年もやって参りました。業界きっての出来レースという悪評も絶えない公然の身内褒め、声優アワードです。ただ、個人的には何度も繰り返すように、作品の縛りを抜きにして声優が一堂に会して行うお祭りごと、っていうだけで悪いイベントじゃないと思ってるんです。選出基準があやふやだろうと、一応は各役者たちも「選ばれてちょっとは仕事が増えるかもしれない」っていうモチベーションにはなるだろうし、毎年一定の受賞者を選出してくれているので、歴史的な指標としても役に立つことがあるし。
結局、この結果を見てああでもないこうでもないと批判して楽しむのが、声優ファンのたしなみってことですよ。今年も無事に発表された賞の概要を俯瞰しつつ、雑感をまとめていくぞ。今年の「予想記事」と昨年分の「結果寸評」はリンク参照ね。 PR
めくるめく巨悪、第9話。欲望とか、衝動とか、そういうものによって突き動かされる悪党っていうのは、まだ「分かる」からそこまで怖いものじゃないんだ。一番怖い悪役は、自分がまったく悪いと思っていない奴。
前回の衝撃展開を受けてのエピソードなので、今回はシナリオライン上は静かに物語が進行した印象。最終的には魔法少女の席がまた1つ空席になってしまうという大事件が起こっているわけだが、前回のさやかのやりきれない最期を見た後だと、今回の杏子の最期は、本人の顔に浮かんだ笑顔のおかげでそこまで悲壮なものには感じられず、間違っていると分かっていても、後味は良い。このささやかな「救い」の物語が、次回以降のワルプルギスの夜による最大の災厄の序章でしかないとしたら、さらなる爆弾が恐ろしくなってしまうのであるが。 今回1つ目のトピックは、当然杏子というキャラクターの行く末である。登場時は完全に敵対勢力として描かれていた杏子は、気づけば最も人間的な思考を有し、最も希望を感じさせてくれるキャラクターになっていた。杏子は物語に含まれない過去の部分で既に「失った物語」があったが、その部分はアニメではほとんど前景化されない。そのため、彼女の魔法少女としての活躍と、新しく得た大切なものを守るための信念の戦いのみが描かれ、この作品の中では最も「幸せな」扱いを受けている。こういう捻り方も脚本家の手の内だとは思うのだが、視聴後の爽快感は最初で最後なんじゃないかと思えるくらい貴重なものなので、今回の彼女の勇姿は、最後の励みとして心に刻んでおきたい名シーンである。 思えば、あらゆる事象が倒錯したこの世界において、さやかと杏子という2人の魔法少女の人生は、最後の最後で綺麗に入れ替わって幕を閉じたことになる。「利他」を信念として生まれたさやかは、「誰かを救った分、誰かを呪っていく」とほむらがいう通りに、自分が救った以上の不幸を引き起こすことになってしまった。見返りの無い「利他」という精神が礎となった存在であったばかりに、彼女が生まれ変わった魔女は、その根源に利己の要素がない純粋な害意として存在している。彼女が命を賭して守ろうとした信念とは、真反対の存在に帰着してしまったわけだ。 そして、そんなさやかと対峙する杏子は、元々「全ては自己責任である」という開き直りをみせた「利己」の象徴であった。それがいつの間にかさやかという「他者」を得てしまい、今回はその救出のためにまどかにまで頭を下げ、自分が一切得をしないさやか救出という無謀なミッションに挑むことになる。結局、それは不可能以外の何物でもなく、自分も含めて誰1人得をしないものであったわけだが、それでもわずかな「利他」の可能性を信じて、彼女は戦い抜いた。その最期は、まどかという他者を救い、さやかという他者を牢獄から解き放つための最大の自己犠牲である。個人の憎しみと慈悲が釣り合うというのなら、さやかの残した絶望は、杏子の生み出した希望と等価交換なされたのかもしれない。2人のシルエットが赤と青で絡み合い、1点に収束して沈んでいく描写が、2人の「完成形」を暗示しているようで実に印象的であった。 そして、その果てには「魔法少女2人がソウルジェムを破壊して消え去る」という結果だけが残される。この「ジェムの破壊」こそが、地球上、宇宙上のエントロピーを無視した新たなエネルギー発現機会であり、宇宙の救済者たるインキュベーターの求めていたものであった。彼にとって最良の結果となった2人の魔法少女の愛憎劇は、全て計算のうちにあったものなのか。 キュゥべえが恐ろしいのは、「感情がない」という自らの個性を認めつつも、それが「感情を理解出来ない」とイコールでは無いという部分である。これまでも「人間は訳が分からない」などの台詞を吐いて認識のズレを主張してきたキュゥべえだったが、今回の発言では、さやかの魔女化によって引き起こされた杏子の救出作戦が、ワルプルギスの夜を見越しての「魔法少女殲滅戦」の意味を持っていたことが明らかにされている。つまり、彼は「感情」というリソースに理解も示さないし、共有もしないが、それを前提とした上で利用することが出来るのである。杏子が理外の行動を取り、勝手に死んでいくことを、彼は理解した上で押し進めたのだ。そして、それが純粋な自分の目的のためであり、最大効率で行われたことに満足している。作意はあっても悪意が無いために、あれだけのことをしながら平気でまどかの枕元やほむらの部屋に現れることもできるのだ。本当に恐ろしい「悪役」である。 キュゥべえの話す目的意識については、当然地球人ならば賛同出来るものではない。たとえ一切の嘘偽りがなかったとしても、宇宙規模でものを考えて献身出来る少女などいるはずがないし、そもそも彼の話の真偽を知る術もない。まだ宗教団体が「来世で幸せになれる」と説く方が身近に感じられるくらいだ。それでも、キュゥべえは事実を包み隠さず話せたことに満足したらしく、「宇宙を救うために死ぬ気になったら、また連絡しろ」という冷酷非情な台詞を残して消えた。そして、その前提として、ワルプルギスの夜というまどかの契約トリガーは仕込んであるのだ。完全に外堀を埋めてしまった状態で、まどかは宇宙規模の犠牲となってしまうのだろうか。 もう、考えることもおっくうになるくらいひどい話満載の今作であるが、今回は久し振りに作画面での面白さが際立った。特に魔女さやかの生み出したイヌカレー空間は、荘厳さを持ちながらもさやかの「1人の人間」としての不完全さもイメージさせており、彼女の未練が画面一杯に広がっているような虚無感を与えてくれる。また、そこで必死に戦う杏子の派手な戦闘エフェクトも、彼女の大ざっぱながらも気骨に溢れる人柄を体現しているようであった。 冒頭、杏子がさやかの「死体」を運んで線路を歩くシーンでは、足下の線路が何度も交錯したり、×印を描いてさやかと杏子の「交わり」を暗示している。いや、ひょっとしたら純粋に今の環境が「駄目だ」ということを表しているだけかもしれないが。ほむらが絶望的な宣告をした後に、画面上を電車が走り抜けるのが何とも切ない。前回のエピソードではさやかが魔女となる最後の一押しとなった「電車の走行」は、今回まどかたちの歩く向きとは逆方向に向かっており、さやかの意志が既にここにはないということを暗示しているようである。無機質なオブジェクトによる画面の流れの生み出し方は、久し振りにシャフトらしさが堪能出来た気がする。これ以上、「負への流れ」は見たくないとも思っているのだが……次週は、どうなる?
新たなる墓標、第8話。以下ネタバレ注意、とか書こうと思ったが、この作品を、本来の意味でのネタが楽しみで見てる人なんかいないだろうから別にいいよね。
この作品の感想を書かなくなって久しいが、そりゃまぁ、ここまで適当なシナリオラインで真面目に議論するのも馬鹿馬鹿しいってもんでさ。や、まぁ、別にそんなこたぁどうでもいいんだ。どうせ「ヴィクトリカちゃん可愛い」っていいながら見る作品だから。BONES作品だから画面は綺麗だし、実は京田知己、松尾衡、福田道生など、結構贅沢な面々が製作に携わっていたりするのだ。アニメーションとしては不満は出にくい……はずだけど、やっぱりシナリオがメタメタだからコンテ切る人も大変だろうな。どう料理しても無茶苦茶なのはごまかせないしな。くわばらくわばら。 いや、だから愚痴はいいんだって。今回はちゃんと記録しておかなきゃいけない大事なエピソードじゃないか。もちろん、桑島法子の新しい墓標として。いやぁ、見事に死にましたね。これ以上ないひどい死に方だったし、これ以上ないひどいキャラクターでしたね。わずか6歳で理不尽な動機の殺人を行い、それを20年越しに公衆の面前で暴かれて錯乱、そのまま村中を破壊してまわり、最終的には自分の意志に沿わない墜落死ですよ。すげぇ、ここまで救われない死に方も久し振りだ。イサラ・ギュンター伍長の爪の垢を煎じて飲ませてあげたい。どっちにしろ死ぬけど。 そして今回担当したハーマイニア、桑島キャラの中でも割と独特な音域で攻めてくるキャラクターになっていて、顔芸と合わせて、超低音のガラガラ声、雄叫ぶ奇声と、色んな声が楽しめます。桑島死亡シーン愛好家達にも充分満足できる出来ではないかと。せっかくつい最近まで「陽の光浴びる一輪の花」なんてやってイメージチェンジにも成功してたのにな……いや、いいです。こういう役が出来るっていうのは、やっぱり実力の表れですから。 と言うわけで、今回はそれが伝えたかっただけなんですが、クライマックスの九条救出シーンのヴィクトリカの泣きもいいシーンでした。あおちゃんは色んな先輩の色んな演技を見て、ますます芸を磨いてほしいと思います。
未だ世界設定に得心がいかない第6話。前回は取り立てて見るべき点も探せなかったのでレビューも描けず、今回はお話が動いたけど首を捻った。このまま首の角度が戻らないまま終わってしまったらどうしようかと心配になってくる今日この頃である。ま、まだ6話だからな。「まどか」でいうとさやかと杏子さんとどつきあってるくらいの頃ですわ。
「圏外」へとたどり着いたグラニッツの一行は、大量の「フラクタル難民」と、ロストミレニアム(略してロスミレというのもどうかと思う)の一派であるアラバスターと遭遇。ここに来てようやく、グラニッツ以外の活動家の存在と、「フラクタルシステムが崩壊して、世界が末法の世になる」という設定が確認出来た。一応「難民」の存在については、これまでのクレインの行動などから理解は及ぶものであるが、実際何で連中があんなに困窮しており、救いようのない状態になっているのかは完全に納得出来るものではない。 フラクタルシステムというのは、一種の情報ネットワークのようなものであるというのが私の認識で、身体に埋め込まれたターミナルを通じて回線が繋がっており、様々なドッペルの情報や、星祭りのアップデートなどが得られるもの。「触れられるドッペル」がイレギュラーであるのは、当然ドッペルが視覚情報だからで、フラクタルシステムが干渉できる脳機能は、視覚分野などの受容器官に特化されていると解釈できる。どれだけ技術が進んだとはいえ、触覚の電気信号のような高次の知覚現象までをもフラクタルで全て管理することは難しいということである。ネッサクラスだとがフラクタルを通じて映写・転送された「実際の事物としての存在」を持つものであるという仮定も不可能ではないが、例えば今回の水浴びのシーンでは、ネッサの周りだけは一切水面が動かず、水しぶきがたっていないことから、あくまで彼女達は「人間の視覚・聴覚情報としてのみ存在するもの」であることは確定的だ。 そうすると、「ただの情報発信機関」であるフラクタルが破綻することで、人々がすぐに「難民」になるというのは不自然ではないだろうか。どれだけ情報ネットが優れていたとしても、結局、人は生きるために食べていかなければならない。それなら、人が生活する場所には「実物の」食糧があるべきだ。クレインの言葉を信じるならばそれは自然の食糧とはかけ離れたものであるらしいが、少なくとも実際の栄養素をフラクタルシステムを介して人体に発信したりは出来ないはず。それならば、一時的にフラクタルの恩恵を失った人たちでも、即座に食うに困るというのは変である。「よりよい生活」を送るためにフラクタルを求めるというのは分かるが、単なる発信基地の喪失が、ろくに歩くことも出来ないような貧弱な難民を生み出すというのは、ちょっと極端な状況に見える。 また、新たに登場したロストミレニアム、アラバスターの存在も謎である。難民から無理矢理ターミナルを奪い取って仲間に組み込む、という強硬手段をとっているわけだが、生きる礎となっていたターミナルを勝手に奪われたような連中が、そこからすぐにロスミレの思想に共感するとも思えない。武器を持って脅して抱き込んだところで、新たな憎しみを生むだけなのではないか? 確かに「もうフラクタルは意味がないなら、フラクタル無しで出来る最上の生活を選ぶしかない」という開き直りをみせる人間もいるだろうが、それが全てとも思えない。すっかりフラクタルに依存しきった惰弱な人間たちを囲い込んで、どれほど意味があるものか。 そして、今回登場したエッチさん(仮)の存在。彼はヴィンテージ趣味があるとはいえ、その思想はあくまでフラクタル依存。難民に絡まれる筋合いもなかっただろうし、ロストミレニアムとの関係性も謎だ。ぽっと出てクレインとだけ絡んだおかげで何となく存在が肯定されているが、一体どこから出てきて、これまで何をして生き、何を目指しているのかがイマイチ掴みづらい。そして彼が一時的に復元した「過去のフラクタル風景」も謎。たくさんの建物が並ぶような風景が再現されていたわけだが、「家を望まないフラクタルの世界」の住人に対して、何故フラクタルは「家のある世界」を提供していたのか。何故、崖下に突き落とすような危険な疑似映像を再生しているのか。まとめると、フラクタルとは何の目的であそこまで大規模な「欺瞞」を提供し続けていたのか。分からないことだらけである。こうした謎は、最後にちゃんとすっきりするんだろうか。 ま、最終的に一番違和感があったのは、アラバスターの真実をしったクレインが慌てておっさんのうちに駆け戻るシーンなんですけどね。「偽の映像に騙されて崖下に落ちてしまう人間」なんておっかないものを見た直後にも関わらず、フラクタルが再生した偽の世界を全力で走れるクレインの無謀さ、そして、ちょっと前のタイミングで駆けだした奴は射殺されたのに、クレインは平気で背中を見せて逃げ出し、アラバスターはそれを完全に無視しているという矛盾。なんだか、1つ1つのエピソードの繋ぎが、すごく行き当たりばったりな気がしています。 うーむ、少しずつこの作品に対する期待度が下がりつつあるのだが、ちゃんとクライマックスは用意されているのだろうか。作画もところどころ不安な部分があり、万全の体制とは言えない気がするのも心配である。クレインとフリュネが二人で競走するシーンの走りの動画なんかは割と面白かったので、どこか注意を引くようなこだわりはちゃんと残っているとは思うのだが……
今週はプールのアナウンスの声だ、第8話。この街は色々なところに同じ声が聞こえてくるよ。彩葉の中の人と一緒にハワードリゾートで喧嘩したりもするよ。
原作は知らないのであくまで噂で聞きかじった程度なのだが、この作品、なんでも原作ストックが既に無いとかいう話じゃないですか。つまり今週のプールエピソードは完全オリジナルか。まぁ、考えてみりゃ毎回似たようなネタ回しを舞台だけ変えてやっているようなものなので量産もできそうだけど、この絶妙に歪みきった3人の女性の性癖を余すことなくおおっぴらに描けるってのは、アニメスタッフの努力の賜物だと思います。奈緒のテンションはどこに行っても落ちないし、仲が良さそうに見えて彩葉とのとっくみあいは全力で突っ込む切り替えの速さも笑いどころ。ただまぁ、3人の積極的な絡みがそこまで多くないのは、原作の今後との兼ね合いを考えてのものでしょうかね。 先々週はBL的内容でぶっ飛ばしてくれていたわけだが、繭佳さんが復活したおかげで今再びのBL作画。そして、今回はサブタイトルにもある、乳首争奪作戦がホント無駄に執拗。地上波アニメで乳首は貴重とはいえ、いくら何でも野郎の乳首でここまでのこだわりを見せるというのは……誰得感が止まらない。無駄にいい作画なんだよ、そこだけ。奇形のごとき妙な体型のキャラクターに乳首とかどうやねん、という気もするのだが、繭佳さんがあそこまで食いついたんだからさぞかし立派なものだったんだろう。もう、放っておいた方がいいレベル。わざわざ実際にいないはずの隊長を妄想の中で連れてくるとか、そのサービスは誰も求めてないから! 今後もこの調子で「同じこと」をアニメオリジナルで展開していくことになるんでしょうかね。今回みたいに三人が同じスタンスで修輔に絡めばよく分からない盛り上がりが見られるわけなんだけど、現時点で冷静に考えたら修輔としては繭佳一択にしか見えないのは気になるところ。黒ニーソに洗脳され、プールで妹達を無視してあれだけ食いついていたんだから、あれは両想いと言ってしまっていいような気がするんだが……そうは問屋が、否、奈緒が卸しませんかね。ま、ずっとこのままアホな展開が見られればいいだけなので、正直恋愛模様とかはどうでもいいです。なんだろう、この適当な満足感は。
いけいけ大魔神、第21話。もともとサイバディのデザインについては突っ込み待ちな部分が多かった気がするけど、今回の3.5フェーズはやっぱり異様。細身のロボットVS巨乳メカ女って、B級の臭いが半端無いな。面白いからいいけど。
今回はまさかのウィンドスターメイン回。相棒のニードルスターが特に説明もないままに瞬殺されて2敗目を喫するところから始まり、最終的には嵐のように2人で去っていくという、本当にお騒がせな連中だった。そもそも、あの2人が最初はおとな銀行所属だったこととか、全然気にしてなかったな。突然現れての裏切り行為だったわけだけど、バニシングエージに服従しているような描写も一切無かったし、単に楽しそうだから騒いで、都合が悪くなったから退場するという……ある意味すげぇ便利なキャラではあったかもしれない。でも、せめてカナコとの関係性くらいははっきりさせてから退場して欲しかったもんだけどなぁ。多分2度と出てこないだろうし、過去話は視聴者のご想像にお任せするってことなんだろうか。いいのか? エロいシチュエーションしか出てこないぞ?! とまぁ、散々振り回されっぱなしの1話だったわけですが、一応メインであるタクトとワコの関係性についても前進はしているみたいです。ミズノの退場ですっかり忘れていた学園祭の劇の配役も、ここに来て問題として再浮上。ケイトといちゃいちゃしたり、マドカとプロレスを演じるタクトを見て、ワコさんもなんだかたまらなくなったようです。未だに彼女の本命がどっちなのかが全然分からないのは恐ろしいくらいだ。ここまで二股キープで終盤までもつれ込むヒロインって、あんまり印象が良くないような。せっかくケイトが可愛らしい面を見せ始めているんだから、大人しくタクト×ケイトでくっつけときゃいいのになぁ。流石のスガタ君もそのうち本気で怒るかもしれんぞ。 その他、ヘッドのなんだか物憂げな願いごととか、ケイトの秘めたる思いとか、諸々気になることはありつつも、地味にひどい扱いなのが離反に離反を重ねたタカシ君の処遇である。おそらく大志があっておとな銀行から造反したんだとは思うのだが、結局同道した仲間のエキセントリックな物言いについていけず、「うわ、バニシングエージってヤバくね?」っていうことで尻を巻くって逃げてきてしまった。あんだけヘタレ揃いのバニシングエージの中でも尻込みしてしまうとか、どこをどう見ても駄目男である。そりゃシモーヌだって許したくないだろう。カナコさんは高校生とは思えないぐらい器が大きいのでそんな小物の去就など一切気にしていないようだが、裏切るような手駒を置いておいてもいいことない気がする。アイツ、もう2度とサイバディに乗らない気がするし。ヘッドはどうか分からないけど、サイバディ復元シーケンスのリスクにガクブルしてるのってタカシ君だけなんだよなぁ。いいとこ無しやん。 あとは、今回はサブタイトルにある「リビドー」っていう言葉がちょいちょいクローズアップされてたのがちょっと気になるポイントだろうか。リビドー=本能的欲求と捕らえると、その体現者として描かれたのは間違い無くマドカである。あふれ出す彼女の情欲は、割れたグラスから漏れ出すワインやあふれ出る卵の黄身など、液体のモチーフでもって存分に描かれているものだ。カナコが語る通り、自分の欲望については理屈抜きで正直すぎるマドカは、オーバーフェイズシステムを乗り越えるほどのリビドーを有しており、「リビドーこそがエネルギー」と言われるサイバディの操縦者としては最上の素材。実際、その向こう見ずな姿勢がタウバーンを追い詰めもした。しかし、それを打ち破ったのは表面上大人しくしていたワコであった。普段からBL妄想だけは元気なワコだが、キス魔の寮長、ショタ食い保険医、オープンエロのカナコなどに比べれば、本能的な欲求に対する積極性は見えにくい。しかし、今回のエピソードでは、「リビドーの権化」たるウィンドスターが、ワコの一喝で打ち砕かれているのだ。巫女としての特権があるとはいえ、そのポテンシャルが額面以上のものであることが暗示されているわけだ。そんな巫女を相手にするタクトとスガタが、今後どんな苦労をするのかは想像も出来ない。あ、でもケイトも巫女だから同じくらいの能力なのかな? 彼女のエロは何か悲壮だから見たくない。 次週はいよいよ「神話前夜」。嫌でも迎えるクライマックスを前に、いくらかすっきりしてきた人間関係で挑みます。……でもなぁ、カナコ絡みのエピソードがそこそこ多かったのに、保険医メインが1話しかなかったのが心残りだよ。ギブミーミドリちゃん。
最終的に千葉がクラスで一番の常識人に見える最終話(?) え? 最終話? ……1月に始まったアニメが2月に終わるってどういうことよ。一応まだ次週まで続くみたいだから最終評価は後回しにするけど、本当に中途半端な制作本数だよなぁ。折角面白い作品なのに、勿体ない話だ。
とはいっても、今回は特に最終回っぽい話が目白押し、というわけでもない。一応最後のみつごパパエピソードはイイハナシダナーだったが、それ以外はいつも通り。特に焼き芋屋の話なんて新キャラがいきなりメインを張っているわけで、作品の構成なんて完全無視と言われても仕方ないエピソード選択である。それでも一切問題がないのは、普段から季節感など完全無視で手当たり次第に話を構成してたおかげだろうな。とにかくインパクトがあって笑えればそれでいいしね。 個人的に楽しかったのは、運動会話の時の1組との対決シーン。何故か千葉が3組のメイン扱いで、1組の連中から「お前も苦労してるな……」みたいな目で見られているのが妙に可笑しい。千葉だって充分変態だし、その同情を受けるべきは、本当は佐藤なはずなんだけどな。ちなみに佐藤の中の人、三瓶由布子と1組リーダーの中の人、田村睦心の共演というのもちょっと楽しい。ものすごく声が被る2人なので、なかなか共演機会が無いからねぇ。「典型的少年声」の先輩後輩。三瓶は佐藤&佐藤ママの2役なので、田村睦心も今後そういう仕事がきそうだな。あ、母親と言えば杉崎ママのあのネタ……いや、もういい加減に慣れたわ。アニメの中でこんなにも「本人役」みたいなことをやった声優って、この人くらいなもんだろ。 ちなみに今週一番気になったのは、みつばに詰め寄られて杉崎が顔を真っ赤にするシーンで、何故かみっちゃんまで顔を赤くしていたことです。あれ? やっぱ両想いなのか? この2人がほんと最高。「やっぱりみつばの分は出さない!」のとこの声とか、どこから出てんのかと思う。もっと他所でも千和・彩陽の天才2人のからみが聞きたいのう。
へそ! 第8話。 ヘソに寄ったアングルでメリーがしゃべってるとヘソから声が出てるみたいで何か笑えるんだが。寄りすぎだ。
毎回独特のコンテワークを楽しみに見ている作品ですが、今週はちょっと……あんまり褒められない内容になっています。シナリオラインは至って普通で、いつも通りにいつの間にかデイドリームに紛れ込んで敵キャラと戦うぞ、っていう内容なのだが、それを描くためのテンポがやたらめったらダラケてしまっている。この作品の評価を見ていると「動かない」だの「もっさりしている」だのという意見を見る機会が多くて、これまでは「こういう演出方向もアリだと思うけど」と勝手に満足していたのだが、今回の「もっさり」はこれまでとは意味が異なる。単に「間延びしている」だけの演出になってしまっているのだ。 全編通して似たような印象なので具体例をあげるのは難しいが、例えば接骨院の医者との会話シーンは一言一言のやりとりにブランクがあって練習不足のお芝居みたいに見える。新たな夢魔と対峙したあとのやりとりにしても、歩いたり飛び回ったり、会話中の動きが会話自体との関連性を見いだしにくくなっているし、それ自体の繋ぎも悪い。とにかく「短い脚本で30分保たせないと」という意図しか感じられなくて、大して盛り上がらないところで次週に引いたのもがっかりである。せっかく独特の画面構成でこれまで見せてこられたのだから、今回だって多少装飾を施して情報量を増やせば、こんな風に脚本面での中だるみは緩和出来たと思うのだが……なんだか残念である。 一応フォローしておくと、ドーナツ食べてるところのデフォルメメリーがやたら可愛らしかったのだけは高評価。この番組を見始めたせいか、最近やたらドーナツを買う機会が増えた気がする。ミスドが全品百円だからっていうのもあるんだけどね。……でも、なんかキャンペーン中だから商品ラインナップがおかしいのだよ。俺が喰いたいのはエンゼルショコラであってエンゼルフレンチじゃないんだよ!
この世界の連中は雨を気にしなさ過ぎる第20話。なんで雨の中をみんなして傘もささずにうろつくんだよ。インデックスとかあの格好で雨の中にいたら乾かすの大変だろうに。それとも歩く教会は雨も弾くのか? だとしたら便利だな。でも、一番偉いのは雨の中に出されることも気にしないスフィンクスだったりする。
前回から敵キャラが一気に増えて、嫌でもクライマックスっぽい雰囲気になっている今作。濃いキャラが出てきてくれると、シナリオ云々を気にすることなくキャラ芸だけを見ていれば良くなるのでこの作品も楽しみやすいです。まず、噂は各所で聞いていた「木原クン」こと木原数多。藤原啓治の悪キャラは「本当に悪そう」などす黒さが綺麗に出るので色々お気に入りキャラがいますが、この木原もなかなか強烈。「死ぬ」「殺す」が日常会話として出てくるキャラって、書き方次第ではすぐに陳腐になってしまうけど(そして、冷静に考えれば木原も充分に厨二臭いのだが)、けーじ君のおかげでどこか不気味な雰囲気が維持されています。似たキャラだと「BACCANO!」のラッドとか、「妄想代理人」の真壁なんかも格好良かったですわ。中の人本人も悪そうだしね(見た目が)! そして、もう1人の敵キャラとして登場したヴェント。いかにもこの作品らしい装飾としゃべり口調に、平松晶子の蓮っ葉な演技が絶妙にマッチ。この世界の女性キャラって本当に下卑た台詞回しが多くてあんまり区別されてないような気もするんだけど、アニェーゼの借り物のようなべらんめい口調やオリアナの商売女風の下品な台詞とも違う、壊れ台詞の数々が非常に愉快。一番近いのは作品が違うけどテレスティーナさんですね。テレスティーナはアニメオリジナルのはずだけど、ひょっとしたらアニメスタッフがこのヴェントあたりの口調を参考にしたのかもね。平松晶子はなんだか久し振りに聞いた気がするけど、いいキャラに仕上げてきています。この作品の悪役女性はいちいち贅沢なキャスティングを持ってきてくれるからいつも楽しみ。思えばぴらもすっかりベテランの貫禄だなぁ。 そして、そんな悪役に埋もれることなく、すっかり主人公として映えるのが一方通行さん。岡本信彦は、普段はそこまで声のバリエーションがある役者だとは思わないのだが、この一方さんの演技だけはまるで別物である。笑い声に混じる奇声や、容赦無い悪逆な台詞。本当にこれが彼の「ハマリ役」ってことになるんだろうなぁ。どうしても主人公役が多くなる男性声優は役のスタイルが固定化しがちなので、こういうところで「発散」出来るのは本人にとっても良いことなのかもしれません。何より、 中の人のことにばかり言及してる時は本編であまり語ることがない場合ですが、この作品の場合、そういう楽しみ方が本懐なので別に良いと思います。それにしても、作品はエラいシリアス展開になってるせいで、ラジオとのギャップがひどい。今週は特にひどい。ある意味必聴、ゆかちマジで神やで。「サケかタケはある?」 中国に帰れ! |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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