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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」 6

 あー、もうタイトルが長い! 略称で色々と揉めてた流れもある気がするけど、やっぱり「俺妹」に合わせて「兄好」がベターなの? でももう「おちんこ」のインパクトが強すぎるからそっちで呼ぶしかないけどね!

 「おまもりひまり」の時に「うわぁ、まさか的良みらんの漫画がアニメになる日がくるとはなぁ……」とか思ってたけど、今度はまさかの草野紅壱である。時代は流れるものだ。この調子で阿吽作家が一般に出てきているとなると……やっぱり師走の翁とかDISTANCEとかですか? 高岡基文とかは普通にありそうだから却下な。しかし……どう考えてもアニメ向きのイラストレーションじゃねぇよ。……そう思っていた時期が私にもありました。

 なんだろうこれ、時節柄完全に「俺妹」とコンセプトが被ってるし、絵があの調子じゃどう考えても粗製濫造アニメの仲間入りだと思っていたのに、1話目のテンションはかなり高い。7割方キタエリの手柄な気もするのだが、あのキャラクターデザインの気持ち悪さが気になったのは冒頭のほんの一瞬だけで、その後はコロコロ変わる主人公奈緒の表情なんかが面白くて、キャラクターのスタイルなんかは全然気にならなくなった。むしろ阿漕なパンチラとかが全然エロくないおかげで(だって奇形なんだもん)、エロとか余計な要素に気を取られずに単なる馬鹿ギャグとして楽しめるのはありがたいくらいである。全力で変態の妹と、それを受けて全力で変態の兄というカップリングは、あまりの潔さにベタだとか阿漕だとかいう文句も無いわ。1話目からなんの前振りもなく全力投球できるなんて、素敵やん。

 どうしても比較して見てしまうのは「俺妹」なわけだが、個人的には「俺妹は絵が綺麗だったけどこの作品は顔が変」という要素を鑑みても、こっちの方が導入は圧倒的に好印象。おそらくシンプルに妹の心情を出しているおかげで見やすい、っていうのが最大の違いだと思うのだが、「俺妹」の場合、桐乃は(設定上)ツンデレだったせいで心情を「考えて」やらなきゃならないし、京介はどこまで行っても常識人。その中でラブコメやらなにやらを演じられても、なかなか入っていきにくい。結局、どこまで行っても「兄妹の恋愛」なんてものはフィクションであって、感情移入なんて無理な話なのである。翻ってこの「おちんこ」の場合、「妹の兄好き」はもう完全にネタ。ここまでネタとして扱ってもらえれば、「もういいや」ってなものである。余計なしがらみもなくなるし、理屈抜きでギャグとして面白い。この差は、やっぱり小さくないのではなかろうか。

 今作の監督は「刀語」の興奮もさめやらぬ元永慶太郎氏。あんまりZEXCSでの仕事のイメージはないし、こういうハイテンションなギャグものでどれだけ見せてくれるのかも全くの未知数。掴みとしての1話はかなり良い感じなので、いつもの通りにに期待させていただきたい。

 そして、なんと言っても1話を支えたのは中の人だろう。誰がどう見ても(聞いても)喜多村英梨の独壇場である。その絶対的な実力の割に、何故か「これこそ」という主演役に恵まれず「永遠の助演女優」としての立場を固めつつあるキタエリだが、ここで久し振りのメインヒロイン。そういや思い返せばこれの前にメインヒロインをやったのって「こどものじかん」な気がする。よっぽどコミックハイ原作に縁が深いようだ。キタエリの素晴らしいところは、奈緒の持つ変態性癖に全く違和感がないところ。オタクじみた早口しゃべりは中の人もたまに披露する「そのまんま」の口調なので、役を聞いていても「あれ? キタエリの性癖って兄萌えでいいんだっけ?」と訳の分からない錯覚まで出てくる。キモい役をナチュラルに出来るミラクルボイスである。

 そして、私が無視できないのはなんと言っても高梨家のお母さん。今期は色んなところで「母親役」を披露してくれております大原・人妻・さやか様。こんなに安心して母親な声なんて、某17歳や伊藤美紀さん以来じゃないですか。家族会議で自分のエロ本の嗜好について駄目出しとかされてみたいわ! 母がさぁや、血の繋がらない妹がキタエリ。やべぇ、アマガミの橘家、えむえむの砂戸家に続く、変わってやりたい家庭シリーズだ。

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<その他>
 
Bruna,Light of Alabaster 雪花石を率いる者、ブルーナ (3)(W)(W)(U) M
伝説のクリーチャー・天使
5/5 飛行 警戒
〜が攻撃かブロックに参加するたび、あなたは戦場にある好きな数のオーラを〜につけてよく、あなたの手札や墓地にある、つけることの出来るオーラを、〜につけた状態で戦場に出しても良い。
 
 マルチカラーで黒を除く各色に与えられる3体神話天使の青版。赤も緑もキチガイじみたことが書いてあったが、この青い子はまだだいぶ良心的。このシリーズは5/5という共通のサイズに飛行、それにキーワード1つがつき、さらに色特性を活かしてるんだか活かしてないんだか分からないようなトンデモ能力というフォーマットになっているのだが、青が得たキーワードは警戒なので、まだ穏当である。そして、能力についても「結界師ズアー(CSP)」を思い起こさせるオーラ大好き能力1つなので、「どんなデッキでも強い」とか、「場に出ただけでも一仕事」というような噴飯ものの条件は満たしていないのだ。いやー、慈愛に満ちておる。もちろん、書いてあることは非常におおざっぱなので、状況次第、デッキ次第ではどんなカードよりも鬼になる可能性は秘めている。殴った瞬間に場に出ている全てのオーラを吸着出来る上に、手札も墓地も隔てなくリサイクルするってんだから、殴られた方はいつ死んでもおかしくない。ものすごい勢いでライブラリを削り、こいつがワンパンして「霊の花輪」4枚とか張り付いたら4回くらい人が死ねる。……ん、まぁあんまり現環境で劇的なコンボは思いつかないんだけどさ。
 
 
Gisela,Blade of Goldnight 黄金夜の刃、ギセラ (4)(R)(W)(W) M
伝説のクリーチャー・天使
5/5 飛行 先制攻撃
いずれかの発生源が対戦相手か、対戦相手のコントロールするパーマネントにダメージを与えるとき、それは代わりに2倍のダメージを与える。
いずれかの発生源があなたか、あなたのコントロールするパーマネントにダメージを与えるとき、その半分(端数切り上げ)を軽減する。
 
 天使3人衆の赤。赤白天使というと、どうしても「大味ざっくりやりたい放題」という印象がある。多分統率者戦で出てきた「巨大なるカーリア」とか「戦いの天使、バサンドラ」とかのイメージがあるんだろうけど、それ以前にも「ボロスの大天使、ラジア(RAV)」とか、なんか捨て鉢な能力が多い気がする。そして、そんなやけっぱちの赤天使の中で、あまりにも堅実かつ爆裂過ぎてめまいがするのがこのカード。7マナのカードなんだから何してもいいといえばそうかもしれないが、このえこひいきっぷりは目に余る。5/5で先制攻撃までは別にいい。相手にだけ「ラースの灼熱洞(10ED)」も、まぁ「赤いから罰することを使命とした火の天使」をイメージするならありそうだから良しとする。でもさ、そのついでに自軍プリベントしたらあかんやろ。敵味方の隔てなく半分にする「無垢の幽霊(RAV)」が4/5地上クリーチャーだぞ。なんで自軍だけ、しかも端数切り上げなんだよ。当然のように自分自身も守れてしまうので、火力や戦闘ダメージで殺そうとすると、こいつには10点与えないと駄目。こいつに殴られるとワンパン10点。どゆこと? ここまで酷いと、流石に7マナでもヤバい気がするんだけど。正直、アヴァシンさんとかマジどうでもいい。こいつが全軍仕切れ。
 
 
Sigarda,Host of Herons 鷺群れのシガルダ (2)(G)(W)(W) M
伝説のクリーチャー・天使
5/5 飛行 呪禁
あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力は、あなたにパーマネントを生け贄に捧げさせることが出来ない。
 
 マルチカラー天使3人衆のトリを飾るのは、「タジュールの保護者(ROE)」と同じ能力を持った、世にも珍しい緑色の天使。過去に緑色を含む天使というと、白青緑のバントシャードを持つアラーラ世界以外では「天使の炎ガブリエル(CHR)」という不細工だけである。で、そんな保護者天使であるが、なんかもう、生け贄云々の能力以前に、5マナ5/5呪禁が酷い。「聖トラフト」に始まって「不可視の忍び寄り」「ドラグスコルの隊長」と、世はまさに呪禁天下。そんな中にさらにもう1体呪禁さんが名乗りをあげ、それが5/5フライヤーってんだから質が悪すぎる。そして、呪禁クリーチャーを殺す貴重な手段が「ゲスの評決」とか「リリアナ・ヴェス」みたいな生け贄能力だったのに、こいつの場合はそれすらもあっさりと封じてしまうという。もう、残された道は全体除去しかないわけで、そうなると「審判の日」を使う白をやらないといけないという……なんだこれ、もう世の中には白か青さえあればいいのか。理不尽だな。泣いてる抹消者さんだっているんですよ!
 
 
Angel’s Tomb 天使の墳墓 (3) U
アーティファクト
クリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは〜がターン終了時まで3/3で飛行を持つ、白の天使・アーティファクト・クリーチャーになることを選んでも良い。
 
 史上4体目となるアーティファクト製の天使。イラストを見てこれが動き出す様子を想像したら、「メトロポリタン美術館」の映像しか思い浮かばない。そっかぁ、あいつ3/3もあったのかぁ。能力としては「穏やかな霞(RAV)」と大体同じだが、これがどの色でも使えるというのが強力。「これで黒いデッキでも手軽に天使が使えるぜ!」と期待するのだが、今回は白が「仲間の結束」で、黒が「単騎」テーマ。継続的にクリーチャーを繰り出せるのはどう考えても人間側であり、やっぱりこのカードは白い方が使いやすいという。まぁ、一応起動しなければクリーチャーとしてカウントしないので、黒の単騎デーモンのサクり効果を回避したりする使い方もあるのかもしれないけど。どちらにせよリミテッドならばビートのアクセントとして充分なカード。ソーサリー除去が効かないので「きらめく鷹の偶像」のような堅実な運用が見込めるはずだ。
 
 
Angelic Armaments 天使の武装 (3) U
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに飛行を持ち、本来の色やタイプに加え、白の天使でもある。
装備・(4)
 
 誰でも簡単、お手軽天使セット。白のコスプレオーラに続き、もう世界中のクリーチャーを天使にしてしまいそうな勢い。これであなたのゾンビもスケルトンもホラーもスラルも、仲良く天使天使。で、そんなコスプレ装備品だが、白くしたり天使にするのにそんなに意味があるとは思えないので、基本的には+2と飛行を与えるカードだと思えばいいだろう。つまり過去の参考例は「皮羽根(MBS)」である。あちらは生体武器なので単純な比較は出来ないが、装備コスト6、というのもあながち無体な話でもないくらいには強かった。それなら、このカードの装備コスト4も現実的な数字。どんな小粒だろうがこれを付ければ一線級なんだから、そりゃぁ腹の立つこと間違い無しですよ。個人的には「聖所の猫」に付けて「クリーチャータイプ・猫、天使」っていうのが見たい。にゃんぱいあみたいなビジュアルになるのかしら。
 
 
Bladed Bracers 刃の篭手 (1) C
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。
装備したクリーチャーが人間か天使である限り、それは警戒を持つ。
装備・(2)
 
 今回コモンで与えられたのはこれと「先兵の盾」の2枚。盾の方はそこまで重要ではないのだが、こちらの方は手軽なサポートとして人気を呼ぶ1枚になるのじゃなかろうか。人間だの天使だのにこだわらずとも、最軽量で設置出来て小回りが効く増強は攻防の要。そして、今回はコモンでアーティファクトを割る手段がほとんど無いという事実も追い風になっているだろう。コモンでこれに対処出来るのは、緑の「自然な最期」と、赤の「破砕」のみ。「破砕」はメインで入れたいカードではないので、たった1枚の装備品といっても、影響する範囲はかなり大きいのだ。
 
 
Conjurer’s Closet 妖術師の衣装部屋 (5) R
アーティファクト
あなたの終了ステップの開始時に、あなたのコントロールするクリーチャー1体を追放しても良い。そうしなたら、それをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
 
 イラストだけ見るとなんだかバラエティ番組のゲスト登場シーンみたいにみえるが、登場するにはまず隠さなきゃいけない、ってんで、毎ターン自動で1体だけFlicker出来る装置。単体で置いても一切意味は無いので、これを手にした人間は積極的にちらつき効果を活用するデッキを組むことになる。まず、とにかくクリーチャーが1体いれば疑似警戒に。そして、基本的な活用法といえばなんと言っても187能力。「霊気の達人」がいれば毎ターン相手クリーチャーを1体バウンス、「酸のスライム」がいれば毎ターン相手のパーマネントが減り続け、「刃の接合者」でゴーレム量産体制だ。5マナの置物で単体で何も出来ないのはちょっと物足りないかもしれないが、上手いこと組み合わさった時は「確かにレア」という説得力はある。まぁ、今の環境はアーティファクト対策は大体のデッキがしっかりやっているので、5マナアーティファクトでデッキを組む気にはならないけどねぇ。リミテッドでも5マナで置いて不確定はちょっと不安。
 
 
Gallows at Willow Hillヤナギの丘の絞首台 (3) R
アーティファクト
(3)(T)、あなたのコントロールするアンタップ状態の人間を3体タップする:対象のクリーチャー1体を破壊する。そのコントローラーは、1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
 
 これがいわゆる集団心理。これまではか弱かった(?)人間達も、天使の威光を受けて群がればどんなクリーチャーを相手にしてもたじろがない存在に。3人寄って出るのは文殊の知恵なはずなんだけど、このカードは3人集まって起動させる絞首台、問答無用のデストロイ。一応起動コストは必要だが、同じ効果の「死後の生命(MMQ)」が3マナなわけで、同じコストで撃ち放題ってのは大盤振る舞いである。今回は白以外の色にも人間が多く配備されているので、リミテッドの2パック目、3パック目で引けても案外間に合っちゃうんじゃなかろうか。ヤバ目。
 
 
Haunted Guardian 憑依された護衛 (2) U
アーティファクトクリーチャー・構築物
2/1 防衛 先制攻撃
 
 コストを軽くしたらタフネスが2も下がってしまった「槍の壁(8ED)」。先制攻撃持ちなのでタフネス低下の影響が低いとはいえ、やはり1しかないのははなはだ不安。手軽にプチッとつぶされるシーンも多いだろう。とはいえ、どんな色でも手に入る序盤の壁役、というのは結構貴重。性質上、前のめりのデッキに一切出番は無いが、ある程度時間を稼ぎたいデッキならば、そうした前のめりデッキの先兵たちの出鼻をくじくのに一役買ってくれる。何せたいがいの2マナ・3マナクリーチャーに一方的に勝てるデザインなのだから、最低限の時間稼ぎにはなるだろう。あとは、これで稼いだ時間をちゃんと活かすデッキが作れるかどうかだ。
 
 
Moonsilver Spear 月銀の槍 (4) R
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは先制攻撃を得る。
装備したクリーチャーが攻撃するたび、4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
 
 レアだからって何してもいいわけじゃないシリーズ。まぁほら、出すのに4マナ、装備に4マナの装備品なんて、そうそう使えない……と思いたい。つけると単に先制攻撃が載るだけなので、スーパー重たい「尖った三つ叉」でしかないのだが、ひとたび攻撃に移るととんでもないことになる。殴るたびにてんし・こぅり〜ん(CV・佐藤聡美)ってな状態は流石におかしい。いや、別にトラフトさんのおつきの天使さんと違ってアタック状態で出るなんて無茶はしないんですけど、この天使、帰らないんですよね。いやいや、何を居座ってくつろいでんだ、と。トラフトさんの場合はトラフトを殺してしまえば禍根は絶てたけど、このカードの場合、装備してたやつが死んでも、次のターンには呼び出された天使が天使を呼び出す天使算が開始されるわけですよ。なんだこれ。リミテッドなら確実にゲームエンド。構築では重さがネックになる上にまだまだ「戦争と平和の剣」あたりが元気なので出番はなさそうだが、ミラディンが落ちた後の環境次第では、地獄絵図が見えなくもない。
 
 
Narstad Scrapper ナスタードの潰し屋 (5) C
アーティファクトクリーチャー・構築物
3/3
(2):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。
 
 3/3で火を吐く機械。で? あ、威嚇が止められる。どこぞのワームと所帯を持ってトランプルとか付けてみると捗るかもしれない。
 
 
Otherworld Atlas 別世界の大地図 (4) R
アーティファクト
(T):〜の上に蓄積カウンターを1つ置く。
(T):各プレイヤーは、〜の上に置かれた蓄積カウンターの数だけカードを引く。
 
 久しぶりに登場した、お互いに引く系のカード。いわゆる「吠え猛る鉱山(M10)」枠であり、彼我のアドバンテージ差が生じないため、普通のデッキに出番は無い。その手のコントロールデッキ・コンボデッキで使えるかどうか、というのが判断基準となる。そして、見た感じの性能は、「やや不可」である。4マナと重たいのがまず厳しい上に、そこから実働するまでのターン数が多いのが非常に厳しい。「吠え猛る鉱山」ならば軽かったので4枚積みがセオリーだったわけだが、ここまで重たいカードを4枚デッキに入れられるかというと、ちょっと厳しい気がする。一応「寺院の鐘(M11)」同様に相手ターンに起動出来る設定なので相手に先んじられる心配はないし、時間さえあれば一撃でどんなドロー装置も上回る可能性はあるのだが、「時間を稼ぐためのカードがほしい」ミル系のデッキで、このカード自体が時間を要求するのは本末転倒であろう。まぁ、何か別次元のコンボデッキが出てくるのを期待するしかないかねぇ。リミテッドでは出番もなかろうが、カウンターを1つのせてお手軽奇跡発動機とする場合には、ワンチャン。
 
 
Scroll of Avacyn アヴァシンの巻物 (1) C
アーティファクト
(1)、〜を生け贄に捧げる:カードを1枚引く。あなたが天使をコントロールしているなら、5点のライフを得る。
 
 あの大天使アヴァシンの秘密が記された、一子相伝、門外不出、禁断の巻物。と思ったら、コモンだった。そして効果は単なるキャントリップ。なーんだ。アヴァシンも大したことない。ただ、実はその中に書いてあることを全て読み解けるのは、彼女の配下である天使だけなのだ。知り合いに天使がいる人は、「ねえねえ、これってなんて読むの?」と聞きに行けば、巻物の真実に出会うことが出来る。それは、5ライフだ。なーんだ。まぁ、2マナでキャントリップの5ライフゲインなら結構な効率だけども。かき集められたら案外ウザイかもな。
 
 
Scroll of Griselbrand グリセルブランドの巻物 (1) C
アーティファクト
(1)、〜を生け贄に捧げる:対象のプレイヤーは手札を1枚捨てる。あなたがデーモンをコントロールしているなら、そのプレイヤーは3点のライフを失う。
 
 アヴァシンがベストセラー作品を出版したってんで、我等が大悪魔、グリセルブランド様も負けずに巻物を書いた。大悪魔の力が宿った一子相伝、門外不出、禁断の巻物。さぞかし禍々しく凶悪な呪文が書き込まれているだろうと思いきや、やっぱりコモンだった。なんとそこに書かれたのは単なる「屍気の呪文爆弾」である。えー、なんでそんなどうでもいい効果を……しかもグリセルさんの必殺技ってドローじゃないですか。なんで真逆に頑張っちゃったんだよ。意味が分からん。一応この世界にちょいちょい顔を出しているデーモンがいる状態で使えば手札を潰しながらライフも攻められるのだが、そのオプションもこのカードの後押しをするオプションとして魅力的なのかどうか。かつて神河世界で「デーモン(鬼)がいればデメリット無し!」っていうカード群があったけど、あれ別に強くなかったぞ。一応、損するわけじゃないからラッキー期待で入れておいてもいいけども……デッキのギミックとしてはおかしい気がする。
 
 
Tormentor’s Trident 拷問者の三叉矛 (2) U
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+3/+0の修正を受けるとともに、可能ならば毎ターン攻撃に参加する。
装備・(3)
 
 パワーをグッとあげてくれる三つ叉矛。パワーを+3する装備品といえば今の世界でも「肉屋の包丁」「銀の象眼の短刀」が大活躍中だし、「大薙刀(SOK)」に「ロクソドンの戦槌(10ED)」と構築クラスで活躍するものも多い。ってことは多少デメリットがあっても強いよね! って盛り上がるところなんだけど、考えて見たらそれって「大剣」でいいんじゃね、っていう。つまり、基本セットレベル。
 
 
Vanguard’s Shield 先兵の盾 (2) C
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+0/+3の修正を受けるとともに、追加でもう1体のクリーチャーをブロック出来る。
装備・(3)
 
 「大剣」もどきがあるならば「カイトシールド」もどきもあります。ただ、あちらは設置が0マナの装備に3マナだったけど、こっちは追加の能力として「こだまの飾り輪」を足したので設置コストが重くなってしまった。地味装備品にゴミ装備品を足されても、地味以上にはならないのである。別にそんなんいらないから「調和者隊の盾」を下さいよ。一応接死持ちや「月明かりの霊」につけると、ちょっとしたドヤ顔くらいは出来るかもしれない。
 
 
Vessel of Endless Rest 終わり無き休息の器 (3) U
アーティアファクト
〜が戦場に出たとき、対象の、いずれかの墓地にあるカード1枚を、そのオーナーのライブラリの一番下に置く。
(T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナ1点を加える。
 
 なんかよく分からない組み合わせの抱き合わせ販売アーティファクト。下の効果はまぁいいだろう。好きな色マナが1点生み出せるアーティファクトマナソースはいつだって強くて、現在も「マナリス(M12)」はそこそこの頻度でリミテッドの安心を提供してくれている。そして、このカードはそんな「マナリス」のレアリティをあげて能力を追加したものなのだが、この効果はなんだ。一応「霊都の灯籠(CHK)」能力とでもいうべきか。墓地のカードを1枚消し去ることが出来る。出来るんだけど、これ、起動型能力じゃなくて、単なる187能力だ。1枚だけこんなことして、あんまり意味があるとは思えないのだが。まぁ、もし今まで「マナリス」を使っているデッキがあったんなら、相手のフラッシュバック対策のためにこれに入れ替えると良いと思うが、「マナリス」使ってるデッキって、なんだ。
 
 
Alchemist’s Refuge 錬金術師の隠れ家 R
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(G)(U)(T):あなたは、このターン土地でないカードを瞬速を持っているかのように唱えても良い。
 
 2色能力ランドのシミック版は、「七曲がりの峡谷(WTL)」の強化版。あちらはクリーチャーにのみ瞬速を与えたが、こちらはそんなけちなことは言わず、アーティファクトだろうがソーサリーだろうがプレインズウォーカーだろうが、とにかく瞬速。起動コストが2マナと絶妙な設定だが、それでもこのボーナスは色々と危険な臭いもするのである。強いて難をあげるなら、どこぞのシミック王子でもない限り、現在は緑青という組み合わせがあまりメジャーじゃないこと。緑のデッキも強いし、青のデッキも強いのだが、その2色に特化したデッキというと、今のところドレッジ関係くらいだろうか。この効果を積極的に使いたいような強力なコントロールデッキが今後現れるかどうかで、値段も変わってくるだろう。
 
 
Caven of Souls 魂の洞窟 R
土地
〜が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ指名する。
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナ1点を加える。このマナは、選ばれたクリーチャー・タイプを持つクリーチャー・呪文を唱えるときにのみ使用出来る。このマナが呪文に支払われたなら、その呪文は呪文や能力によっては打ち消されない。
 
 なんともぜいたくな、多色マナをサポートした「すべてを護るもの、母聖樹(CHK)」である。あちらに比べると、最初に使用先のクリーチャーを指定する必要が出てしまったわけだが、色マナが出たり、ライフがいらなかったり、アンタップインで普通の無色マナが出せたり、伝説じゃないので何枚でも置けたりと、色々と捗るようにチューンされている。はっきり言って「母聖樹」はカウンター対策専用の限定兵器でしかなかったわけだが、このカードならば、デッキ次第ではマナサポートを補強しつつも、ナチュラルにカウンター対策が出来るようになってしまうわけだ。現時点でこのカードが圧倒的な強さを見せるのは、当然人間デッキということになる。元々「秘密を掘り下げる者」は1マナなのでカウンターされにくいという強さがあったわけだが、後続のクリーチャーも全て人間であるなら、これ1枚で相手の「マナ漏出」を紙にすることが出来るわけだ。攻め一辺倒のゾンビデッキだって、これの恩恵があればもう「ゲラルフの伝書士」を「雲散霧消」される悪夢に悩まされずにすむ。あまりにデメリットの少ないサポート兵器であろう。今後の展開でこれによる天使デッキとかが登場したら……うわぁ。
 
 
Desolate Lighthouse 僻地の灯台 R
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(1)(U)(R)(T):カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。
 
 2色能力持ち土地のイゼット版。イニストラード生まれの5枚はどれも(大体)強く、実に4枚が構築レベルという活躍ぶりだが、意外にも闇の隆盛の2枚は割と不発。まぁ、「大天使の霊堂」は1枚刺しでも充分強いんだけど。そして、残る3枚のうち1枚がこのイゼットカラー。どんな能力かと思ったら、シンプルにルーターになった。実にスマートな能力なので、決して弱いことはないだろう。このカラーリングならフラッシュバックを絡めた諸々も一応期待出来るし、片手間で使えるルーターというなら、このコストも納得出来る。残念ながら「ケッシグの狼の地」や「ムーアランドの憑依地」のような空気の読めない活躍っぷりは見込めないだろうが、本来土地なんてものはこのくらいのおしとやかさが正しいのだ。
 
 
Seraph Sanctuary 熾天使の聖域 C
土地
〜が戦場に出たとき、あなたは1点のライフを得る。天使が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
 
 でっていうランド。まぁ、損はしないけども。これって構築で天使の種族デッキを組めっていうことなんだろうか。天使ってそんなに集まって嬉しいギミックはないと思うのだが……過去の種族土地というと「激浪の研究室(ONS)」とか「争乱の崖地(ONS)」とか強烈なのもあったんだけど、「これが天使の土地ですっ!」って言われたらファンは許せるんだろうか。あ、でも今回はFlickerもあるし、案外馬鹿にならない回復量になるのかなぁ。
 
 
Slayers’ Stronghold 処刑者の要塞 R
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(R)(W)(T):対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに速攻と警戒を持つ。
 
 このセットのトリを飾り、そして2色能力土地のトリをつとめてくれるのは、このボロスランドである。過去のボロスの土地といえば「軍の要塞、サンホーム(RAV)」であるが、このカードも方向性はやや近い。各々の効果はそこまで大きなものではなく、クリーチャーが出たターンにしか使えない速攻に、キーワードの中でも優先順位の低い警戒、そしてコストに見合った+2増強。1つ1つは大した印象ではないのだが、これらが「ムーアランドの憑依地」と同様に2マナで起動出来るっていうのは、メリット以外のなにものでもない。「ゴブリンの穴ぐら(ONS)」と比べたらその強化は歴然であるし、効果が似たような「ぐらつく峰(ZEN)」の活躍も記憶に新しい。赤がとにかく求めている速さを追求する時に現れる「土地は置く以外に仕事がない」という難点を、このような形で解決出来るのは面白かろう。赤白というカラーリングが現在あまり日の目を見ていないので、今後の活躍は未知数であるが、決して他の土地に見劣りすることは無いはずだ。

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  徐々に鬱々と、第14話。序盤はギャグテイストだと思っていたのに、人間関係が煮詰まってきてジワジワとキツい展開も増えております。流石に2クール目である。

 西(日死)の巫女編もクライマックスが近付いているようで、タクト回りの人間関係と綺羅星絡みの戦略関係で少しずつミズノちゃん包囲網が縮まっている。まずは学園編。演劇部でキスシーンを入れる、という部長の宣言に、「ヤングガンガン」を志したミズノちゃんが果敢に立候補。若さのリビドーは目的を達成することに。そして、そんな状況に複雑な思いを抱く女心2つ。

 1人目は当然、ワコである。タクト・ワコ・スガタの三角関係については五十嵐監督と脚本の榎戸さんのどちらもが「この物語の中心的テーマである」と明言していることからも分かる通り、シリーズを通じて描かれていく最大の見どころ。今のところタクト側は単なる脳天気な女たらしなので、平気で女性の部屋にあがりこんで「彼女はいません」などといえるわけだが、ワコの方はそうでもない。スガタに「残念だった?」と尋ねられるというのは、彼女の中でどの程度難しいシチュエーションなのだろう。このまま自分の気持ちに整理がつかないと、糖分過多で死んでしまうかもしれない。本来ならもうちょっとワコに絡んでやらなければいけないはずのスガタが、最近はもっぱらヘッドとの逢瀬に忙しくてワコとあまり関係性を持っていないのが問題な気がします。一度は片付いたかに思われたスガタとタクトの対比構造は、またどこかで現れてくるのだろうか。

 そして、もう1人の女性というのは、もちろんマリノである。自宅にあがったタクトの「彼女はいない」宣言を受けて特大ホームランをぶち上げたマリノであったが、妹がタクトとキスシーンを演じると聞き、隠す様子もなく意気消沈。一度は祝砲を撃ったバットも空を切る。今のところタクトとはそこまで密な関係性を構築していない彼女だが、このちょっとした「挫け」が、「マリノ」ではなく「マンティコール」に影響を与える。

 そんなマンティコールの決意によって動き始めた綺羅星十字団。禍々しきサイバディ・アインゴットを復活させることに成功し、その「眼」でもって島の巫女を見通す。第2フェーズへと至ったマンティコールのパワーにより、なんとか当初の目的は達成することが出来た。そして、予定通りに「西の巫女などいない」と嘘の宣言がなされる。これでミズノは守られる……と思いきや?

 やはり出てきた、イヴローニュことニチ・ケイト。前回の様子からも伺えたが、彼女は「西の巫女」の真実に気付いており、復帰したヘッドとともにマンティコールの欺瞞へと迫る。巫女に関わる全てをここまで見通すということは、やはり彼女こそが。「同じ時代に巫女が生まれる」ってことは、当然どの巫女も同い年ってことだものねぇ。

 見透かされた真実。それでもマリノは妹を守ったことに対する満足感で一息を吐く。何があってもミズノだけは守る。そう誓っていつものように2人で入浴する姉妹だったが、マリノは思わず「タクト君って格好いいよね」と漏らしてしまう。それまで決して妹に見せなかった本音に、ミズノは何かを感じ取ってしまう。巫女を捜すという欺瞞と、妹を守るという、自らの心すら欺く欺瞞。2つの方面から、マリノは次第に追い込まれていくことに。

 少しずつ多方面から影がさす人間関係。他にも、ゼロ時間中に姿を消したヘッドの存在にスガタが気付いてしまったり、ヘッドの復活によってバニシングエージが再び影で動き始めたり、色々と不穏な動きが多いです。今回はそうした「曰く言い難い暗雲」みたいなものが少しずつ広がっていく様が、序盤のギャグテンポと対比されてにじみ出てくるような気がしました。相変わらず戦闘シーンとかはなおざりなんだけど、ようやくシンプルに「なんだか怖い」と思えるサイバディが登場したのは面白かったし、第2フェーズに突入した不気味なエフェクトなんかも見せ場としてはなかなか。そういやオープンエンドの変更なんてニュースもあったし、なんとか2クール目にもう一盛り上がり欲しいところです。ただ、オープニングを見てもやっぱりハーレムアニメにしか見えない。

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 ○「べるぜバブ」 3

 早朝枠の珍しい時間帯に始まったジャンプ漫画アニメ。そして、毎週ジャンプで製作の具合を見て、イメージしていたのと大体同じくらいのものが出てきた。結局原作以下でも以上でもないので、とりたてて新鮮味が無いんだよな。ジャンプ原作の場合は「ぬらりひょんの孫」もそうだったけど、あんまり視聴のモチベーションがあがらないんさ(好きな作品ならもう少し頑張れるだろうけど、今のジャンプでアニメが見たいのはめだかぐらいだ)。

 ちょっと気になったのは、監督が高本宣弘であるという部分だろうか。あんまりジャンプアニメとのかみ合わせが良さそうなイメージが無い。というか、そもそもこの人の演出はどこかピントがずれている気がするので入り込みにくい。1話目を見る限りではそこまでおかしな部分も見あたらなかったが、別段面白いというわけでもなく、やっぱりこの時間帯のアニメを継続視聴するのは無理そうだ、というのが結論。多分見続けても努力に見合うペイは無いだろう。そもそも、同じ時間枠の「夢色パティシエール」は割と好きだったのに視聴が継続できなかったんだから、この時間帯は本当にしんどいのである。

 一応キャストの話。キャスト発表時から「沢城みゆきの無駄遣い」という言葉しか浮かんでこなかったのだが、実際に見てみるとベル坊って結構難しそうな役だ。単なる赤ん坊キャラよりも感情の遷移が複雑だし、結構色々と「語る」部分がある。その上で一言も意味のある台詞は発しちゃいけないわけで、しっかり演技プランが無いと破綻する危険性があるのだ。なるほど、これは案外重要なキャスティングだったのかもしれん(まぁ、VOMIC版も藤村歩だったわけで、何も問題無かったとは思うが)。あとは御前とこにやんとだいちゅうの掛け合いなんかは割と楽しい。このまま待ってれば國枝役が豊崎なのでもっと華やかになっていくはずなんだけど、考えてみたら國枝の登場ってしばらく先じゃないか。むー、無理して見なくてもいいかなぁ。あ、でも流れで久し振りに見たプリキュアが今週無茶苦茶面白かったのは収穫でした。今まで見てなくてず〜〜〜〜っと録画して積んでる分、消化しないと駄目だな。

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 ○「みつどもえ増量中!」 4

 ちょいと休憩をおいて帰ってきた、いわゆる「分割第2期」。最近のチャンピオンは「みつどもえ」→「イカ娘」→「みつどもえ」というよく分からない連投形式で繋いでいるのだが、この流れのままに4月からイカ娘が始まったりしないもんだろうかね。

 で、1期はそれなりに楽しんで見られた作品だけに、この2期目の放送も楽しみにしてたんですが……違う、コレジャナイ。今年1番のコレジャナイ感。……そりゃま、ギャグアニメの2期一発目、何かひとネタかましてやろうという気持ちは分からなくもないが……まさに誰得。

 噂によると、この2期「増量中」は全部で8話しかないという。あっという間に1クールが終わってしまう昨今でも8話ってのは流石に短すぎる気がするのに、その1話目がこれか。ファンが見たいのはあくまで丸井家三姉妹のドタバタやクラスメイトとの絡みだと思うのに、その期待を正面からはねのけて、これか。……あかんだろ。

 ギャグとしては最低限のラインは守った内容ではあるんだ。正直あまりの誰得感に視聴中はクスリともしなかったのだが、日本特有の「戦隊物あるある」みたいなネタ回しとしては、ちゃんと馬鹿なことを本気でやっているのは分かるし、仕事を選ばずに本気でやっている遠藤正明にもお疲れ様と言いたくはなる。でもさ、そのネタはこの作品でやらなくてもいいんだよ。ガチレンジャーは既に1期で充分登場してたんだから、今更詳しくやらずとも世界観に与える影響は分かってるんだし。イカ娘の話の中で「能面ライダー」のテーマをやるのとは訳が違う。しかもそれがAパートだけとかじゃなくて1話まるまるだし……流石にこれはいらなかったんじゃないか?

 一応評点に関してはシリーズ全体を見越してのものなのでそこまで下がらないけど、1話単体での感想としてはもうちょっと点数をさげたいくらいの肩すかし感。次回以降、貴重な話数を無駄遣いしないで頂きたい。作中でひとはが唸っていた「こんな風にしやがったのは誰だ」という恨み節が、日本各地で轟いていないことを祈る。

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 ○「夢喰いメリー」 5

 「俺妹」の後番組で製作J.C.STAFF、キャラクターデザインに藤井昌宏と、なかなかにラノベ臭のする作品なのだが、なんと意外にも原作がまんがタイム系列である。まんがタイムきららってこういう作品も載ってるんだ(フォワードだけど)。普段「キャラット」でひだまりとGA(とはるみねーしょん)しか立ち読みしないから全然知らなかった。

 で、そんな漫画原作の作品だが、出だしのシナリオは至って普通。今期最初の空から落ちてくるヒロインとなったメリーさんはなかなか可愛らしいし、キャラクター造形なんかはいかにも現代漫画っぽい分かりやすいものになっている。主人公の持つ技能なんかはちょっと変わっているけど、非日常能力バトルものとしてはテンプレと言ってしまっていい1話目だろう。その上で作画状態などが悪くないことが確認出来れば、スタートしてはそれなりのものである。

 で、それだけで終わってしまえばこの作品も「シャナ」とかと同じ「分かりやすくダラダラ見る枠」に認定できるのだが、監督が山内重保氏というのが厄介なところ。「キャシャーンsins」では存分にその癖のある画面作りを見せつけてくれた山内氏は、一筋縄ではいかない映像クリエイターである。こんなシンプルなアニメでも、そこかしこにこだわりの画面が現れている。

 最も分かりやすいのは、やはり止め画を基調としてスピードを必要以上に落としたアクション作画の部分だろう。効果線を多めに残し、多少荒っぽいくらいのレベルで見せる作画の癖は、馬越氏とともに見せつけてくれた「キャシャーン」の時にも見られたもの。今回は線が細く角の多い藤井デザインなのでそこまで1枚絵で際立たせることはしないが、それでも一般的なアニメ動画に比べたら随分テンポは遅めに設定されているし、その分重みのある動画になっている。そうしたキャラ動画の「線の濃さ」を際立たせるためか背景美術には色をあまり乗せず、どこか空虚な感じすら出しているのも、どこか異質に見える原因だろうか。

 「夢」というこの作品の根源的なテーマを見せるときに、この山内氏の作る世界の「見え」はなかなか面白い。ぼんやりとした世界全てにはあまりウェイトをおかず、あくまで夢の「視聴者」たるキャラクターの方に描写が片寄り、それが何とも言えない「不安定さ」みたいなものに繋がっている。夢世界をぼんやり書くだけならばそれでいいのだが、その「ぼんやり」が現実世界にまでのさばってきているのが、この作品の持つ「夢」と「現」の境界性をそのまま表しているように見えて、なんだか落ち着かないくらいの異質さが現れるのだ。今回は1話目ということで監督自らのコンテ演出であり、作画も藤井さんが手ずから行っているのでこの辺の雰囲気作りは徹底されていたが、次回以降にもこれが維持されるのかは気になるところ。コンテレベルでなくて作画レベルにも負担のかかる方向性なので、ちょっと維持するのは難しそうな気がするけどねー。

 随分フラットな気持ちで見られたこの作品だが、フラットになったのはキャストの面々があまり見たことがない名前で埋められていたのもの理由の1つだろうか。メインヒロインメリー役、佐倉綾音という名前がまず初めて。見たところこれが事実上のデビュー作ということになるみたいだが、ちょっとたどたどしいところも含めて悪くない印象。キャラクターは割とテンプレ臭がする部類だが、ここからうまいこと名前を売り込むことが出来るだろうか。他にも、幼馴染み役の茅野愛衣。どこかで見た名前だと思ったらOVA「怪物王女」で紗和々をやってた人。学校の生徒役で出ていた高森奈津美という名前は「みつどもえ」のモブで数回見た名前だけど、今回はレギュラークラスみたい。このあたりの新鮮な名前の中から、何人が残ることになるかは楽しみである。で、そんな全員をなぎ倒さんばかりの存在感を発揮する中多譲治……もう、なんかジョージっていうだけで卑怯。

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 1月7日 ドラフト模様(SOM×3)

ピック順 【Van】→【Thraxi】→【Serra】→【Alessi】→【Newcomer】→【Sangriter】

 はっぴいにゅうにゃあ。新年初ドラフト。新年祝いとばかりに、久し振りの6人戦ですよー。やっぱり人数は偶数の方が安定するし、剥けるパックは多い方が楽しいですね。でも、現状これ以上増えそうもないのは悩ましいところ。あと、全然「包囲戦」の情報が増えないのも悩ましいところ。一気にスポイラが出ると記事書くのがめちゃめちゃ大変なんだよう。今年は無理かもしれん……

 あ、そうそう、新年の一言は私が言っていい台詞じゃないんですが、今回は一応言っとかなきゃいけない気がしたんで書いときますね。「レアゲー死ね」


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 ○「Wolverine –ウルヴァリン-」 3

 アニマックスで放送を開始した「マーベルアニメ化プロジェクト第2弾」だそうな。「え? 第1弾はなんだったの?」と思ったら、昨クールにすっかり見逃していた「アイアンマン」だったらしい。うん、やっぱりこっち方面には心底興味が湧かない。

 今回はたまたま新番組の開始に気が付いたので、一応の視聴。ウルヴァリンとかマーベルっていうと和月伸宏が大好きなイメージしかないくらいに無知なので、単に雰囲気ミュータントアニメとしてボーッと見るだけのあまりお利口じゃない視聴者。おかげで、ピンと来ないってレベルじゃないんですよ。そもそもこういう現代アニメの萌え絵的なものからかけ離れたキャラクターデザインっていうのは、一体誰得なのかと頭を捻らずにいられない。いや、勿論萌え作品ばっかじゃ駄目ってことは分かっているつもりだが、アニメ製作側もソフトを売っていかなきゃいけないわけで、はたしてこのアニメや「アイアンマン」がセールスに繋がっているのかどうかということが心配になるんですよ。アメコミファンとか、そういうコアな層が買いにいくのだろうか? でも、熱心なアメコミファンはわざわざマッドハウスが作った胡散臭いジャパニメーションには手を出さない気がするんだけどなぁ……

 まぁ、お門違いの心配はさておき、内容の話だ。「ウルヴァリン」といえばかぎ爪がトレードマークのイカしたマッチョ親父のイメージなわけだが、今回のアニメ化ではかなり若々しい青年として描かれており、一見すると町のチンピラ風。そして、実際にやってることはチンピラ、というか極道。人間と違う部分は頻出するかぎ爪部分と超人的な再生能力くらいで、1話目でいきなりヤクザの組長の駆使する音速木刀相手に大苦戦している。うん、あんまり格好良くないな。しかも行動目的が「昔の女に未練があるせい」という何とも女々しい動機であり、アメコミの持つドカーンでズバーンな爽快感は感じられない。作画はマッドハウス品質で言うと並レベルだけど、目新しいものもなく、アメコミ意識というほどでもなく、日本の劇画調なのでどこか安っぽい。うーむ、やっぱりどういう層にアピールしたいのかが分からない。「ウェルカムトゥニューヨーク」の部分だけが2chのコピペを思い出してちょっと笑った。

 小山力也主演、敵のボスに柴田秀勝、昔の女が折笠富美子というだけでVシネマみたいな臭いがぷんぷん漂ってくるキャスト陣はうまくはまれば癖になるかも。力ちゃんがやる役はどうしてこうもお馬鹿な印象になるのか分からないけど、やっぱり格好いいのは事実である。来週以降は「ウルトラヴァイオレット」な朴璐美姉さんも登場するみたいだし、エセアメリカンな感じはさらに助長される見通しだ。いや、だからどうしたってわけじゃないけど。

 ほぼ確実に、1シーズン通じての視聴は絶望的だと思われるこの作品。ただ、こればかりは私の好みに依拠する部分が大きいので、こういうのが好きな人は楽しめるものなのかもしれない。是非、好きな人はその魅力を私に教えてほしいものである。

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 「おとめ妖怪ざくろ」 6→5

 特に語ることもなく、特に誰かが惜しむでもなく、ふいと終わった今期の影の1本。実に地味な作品だったが、それは決してつまらなかったことを意味するわけではない。

 まず先に不満だった部分からあげてしまおう。やはり最大の難点はあまりに地味で引っかかりのないシナリオライン。原作ありなのでそちらに不平を言うしかないのだが、1話目で想像出来た通りの話をご丁寧に1クールかけてやっただけ、という印象が強く、お話による盛り上がりというものがほとんど無い。ラブコメあり、バトルあり、お涙ありと全ての要素が揃っている作品なのだが、その全てにおいて「ま、そうなるしかないよな」という予定調和の集合体でしかなく、わざわざこの作品を見る理由になりにくいのである。もちろん、そこまで明確なシナリオのセールスポイントがある作品なんてものはそうそうお目にかかれるものではなかろうが、流石にもう少し押しの要素が欲しかったところではある。「これって面白いの?」と尋ねられても、「あぁ、つまらなくないよ」と答えるだけで、「面白いよ!」と胸を張っていえるだけの部分が無いと寂しいのである。

 が、だったら見なくなる作品かというと、決してそんなことはないのである。ベタであるからこそ見えやすい製作側の丁寧な姿勢は、それだけで充分視聴に耐えるものである。作品全体を覆う草花をイメージしたふわっとした世界観や、そこに住まう半妖たちのどこか憎めないキャラクター性、そして主人公チームのおりなす実に分かりやすいラブラブ展開など、ボーッと見ているだけでどこか微笑ましくあり、自然に世界に入っていきやすい雰囲気作りは徹底している。

 作品独自のセールスポイントとしては、綺麗に3つに別れたラブコメ構成があり、全チーム初対面だったはずなのに、あっという間に3組のカップルが出来上がっているというよく分からないご都合主義と、その強引さを気にさせないだけの、濃密な関係性の描写が絶妙な配置。ざくろ×総角、薄蛍×利劔、雪洞・鬼灯×丸竜という組み合わせは三者三様の全く違った恋愛模様を見せており、そのすべてが、「他者の恋愛にほとんどタッチしない」というのがこの作品の恐ろしいところ。ざくろと総角がくっつこうが離れようが、そこに他のチームの連中が邪魔に入ったりサポートに回ったりということがほとんどなく、単に「3本の別々のラブコメが描かれている」だけなのである。これだけ手狭な妖人省に一緒に寝泊まりしていたというのに、横恋慕なんかが一切発生しないというのは潔すぎる。各々のバカップルを見てニヤニヤするだけでも、ある程度楽しめてしまうのは最大の売りと言ってしまっていい。

 終盤に絡むメインボディとなったのがざくろの出征の秘密を巡るハード展開であるが、こちらは正直そこまでの求心力が無かったか。「生まれの不幸」を序盤から暗示していた割に、ざくろ自身の身にはそこまでの「不幸」はなく、どちらかというと母親である突羽根の生い立ちの方がよっぽど悲劇。そちらに持って行かれたおかげで、メインキャラクターたちが背景に回ってしまった感はある。もう少し現在のスタンスに絡めれば没入度も変わった気がするが。

 トータルで見ると、やはりシナリオ面での押しは弱い。それでも、敵味方それぞれのキャラクターがちゃんと成立していたし、減点要素がほとんど無いのは評価すべきところ。最後の巨悪となった乱抗の悪辣さ、そこに利用されてしまった百録・橙橙姉妹の一途さと愚直さ、どれもこれも、どこか憎めない近しさがある。ファンタジーな物語なのに「なんだか卑近な感じがする」と思わせただけで、この作品はアリだったのではなかろうか。

 個人的には、今千秋とJ.C.STAFFという組み合わせの下に、わたなべひろしなどのディーンのイメージが強いクリエイター陣が参加していたのが面白かった。というか、私が愛してやまない小滝礼が参加してくれていただけでも垂涎物なんですけどね。この休みに地元で「地獄少女二籠」のDVDフルコンプ一気買いしました。小滝さん、頑張ってください。

 そして当然中の人のお話。いつものように中原麻衣の独壇場、と言ってしまえば話はそこまでだが、今回は回りの面々も負けじと「我がが我がが」(中原語)と自分キャラをアピールしており、花澤・豊崎・堀江の強力路線に、戸松・寿・17歳の対抗ラインが心躍る。野郎連中も櫻井・日野・梶のトリオに女性ファンも安心である。唯一の不満は……ほら、オープニングを歌っているユニットがあるじゃないか。4人組のはずなのになんで一人だけキャストに起用されてないんだよ。彩陽はいつまで独立部隊を続けるんだ!

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