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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 安心安全の第2話。良かった、望むべき形が戻ってきて……1話感想はこき下ろすことしか出来なかったので、新番チェックのつもりで改めて。

 といっても、基本的に1期から何も変わってないから特に語るべきこともないんですけどね。しいていうなら、変わった部分はオープニングとエンディングだろうかね。1期も特に賑やかなオープニングはお気に入りだったんですが、2期も負けず劣らず賑やかでいい盛り上がり。サビ部分では「3つ数えて」同様にフリがアニメーションで描かれているし、印象的な歌詞とも相まって、今回も視聴前のボルテージを上げるのに一役買ってくれそうだ。ラストカットではご多聞に漏れず空気を読めない宮なんとかさんのお顔が印象的。ただ、1期の時も納得いかなかったんだが、何故か歌の中のみつばの担当パートが少ない気がする。最初の別々に歌うパートがさ、みつば→ひとは→ふたば→ひとはの順番なんだよね。1期は同じような切り替えでみつば→ふたば→ひとは→ふたばだったんだよ。トップを飾るのがみつばだから別にいいんだろうか……

 エンディング歌唱は、しっとり聴かせてくれた1期のアツミサオリから、摩訶不思議な中毒性で嫌でも印象に残るのみこにチェンジ。本当にこの人は不思議な歌を生み出すよなぁ。1期と違って終わった後に「さ、寝るか」っていうテンションにならないのは困りものですが、やっぱり好きです。総じて見ると、決してパワーダウンはしていない2期の内容。……これが1話目だったらねぇ。

 改めて振り返っておくと、この作品の魅力はまともな人間が一人もいないドタバタ騒ぎ。1話は顔見せ替わりの大集合とばかりに、主要なクラスメイトが全員登場し、さらに愛子先生や親父さん、杉崎ママまで、変人大集合。こういう遠慮も何も無い大放出があってこその作品だと思います。でも、今回一番はっちゃけてたのは吉岡さんな気がする。小6の分際で一体どんな妄想を抱いていたやら……

 結論、こんだけ声優がごそっと集まれば、何はともあれ聞いてりゃ幸せ。「ひとはの中の人とみつばの中の人の年齢差」=「みつばの中の人と杉崎の中の人の年齢差」ってのがやや意外。「ひとはやふたばの中の人の年齢×2」<「杉崎ママの中の人の年齢」……これは仕方ない。つまり、戸松やあけこの年齢は9歳未満である。QED。

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 緊張感が持続、第2話。作画演出アニメだから2話で崩れるかな、と思いきや、2話続けての監督コンテ、作画にはちゃんと総作監の藤井さんもついており、1話と同レベルの品質が維持されていました。結構気合い入ってんのかな。

 今回描かれたファクターは大きく2つ。1つ目は、作中メインヒロインと主人公の関係。メリーは一度は橘家のやっかいになり、ドーナツの魔力でもって餌付けされかけるが、やはり自分の理念は曲げることはせず、一人静かに旅路へと出て行ってしまった。親父さんがむやみに渋いおかげで出立のシーンなんかもやけに決まっている。素直に橘家の団欒に溶け込み、憧れのまなざしを向けるメリーの態度もごく自然に描かれていたため、この旅立ちが一際印象的だ。画の遠近を大胆にあしらった1枚絵のごときコンテがそこかしこに散見され(例えば食事中の親父さんをバックにメリーのスプーンの柄を手前に置いた画面など)、大きな物語の1ピースとしての「一時の別れ」を演出している。きれいな画だ。

 ただ、画面には色々と感心出来るものの、シナリオラインについてはちょっと弱い部分もある。結局ヒロインのメリーに記憶がないというのが難点で、彼女のいう「たくさんの帰りたいという気持ち」だけが、彼女の原動力となっていることは分かる。分かるのだが、彼女の生い立ちはそれ以外全てが謎に包まれており、単に「帰りたい」と言われても、そこに共感して見ることは困難だ。まだ世界設定すら完全に把握仕切れていないような状態で、さらに謎を含んだキャラクターの心情は実に追いにくい。決意を秘めて橘家を後にする姿は絵になっているとはいえ、楽しそうだったベランダでの表情を見ていると「別にもうちょっとゆっくりしていってもいいのに……」と思ってしまう。シナリオ上どうしようもない部分ではあるのだが、ちょっと勿体ない。

 で、もう1つ今回描かれていたファクターが、よく分からないけどとにかく夢路たちのクラスメイトであるところの、看護婦志望の子と夢魔の関係性。ユミと呼ばれる「夢を見付けた少女」と、それに興味を持って友好的に彼女を応援するセリオという夢魔。その関係性は、出会った夢のフィールドを象徴するひらひらと舞う花びらに彩られ、断片的なカットからでも十全に伝わってくる部分。それだけに、荒涼とした「他の夢」に巻き込まれ、セリオが消滅してしまったことの衝撃が大きい。視聴者側からはセリオがどんな奴で、ユミという少女が誰なのかすらよく分からないはずなのに、セリオを失ってしまったユミの変容が本当に心を痛める。短いカットながら、「夢魔の本質」を見せる上ではなかなか見事な構成だった。大量の罠や鎖に巻き込まれていく「悪夢」のシーンも、実に印象的で見応えがある。こういうどこか現実離れをした画を作らせると、やはり山内演出は面白い。

 このくらいのレベルで毎週進行してくれると、割と無難な画面が多い今期の中ではいい刺激になりそうな気がします。期待。

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 1月14日 ドラフト模様(SOM×3)

ピック順 【Sangriter】→【Serra】→【Thraxi】→【Newcomer】→【Alessi】

 寒いよ……ドラフトする環境が、寒いよ……この時期カイロ必須みたいなところでやってるよ……だからヒーター買い換えようっていってるのに……

 無事にプレリリースの予約をしました。月末は色々と修羅場ってる可能性もあるんだけど、まぁ、週末の数時間程度失ったところでどうとでもなりますよね。ちなみに陣営はファイレクシア軍です。見たところミラン軍の方が人気があるみたいで、理由は当然「プロモがグリッサより英雄の方が後々強そうだから」。確かにそうですけどね。でも好きな色が黒と青の人間からすると、やっぱりファイレクシアしかないんですよ。ドラフトでも感染で勝ちきったことあんま無いんですけどね。


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Abhorrent Overlord 忌まわしき首領 (5)(B)(B) R

クリーチャー・デーモン

6/6 飛行

〜が戦場に出たとき、あなたの黒への信心に等しい数だけ、1/1で飛行を持つ、黒のハーピー・クリーチャー・トークンを戦場に出す。

あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。

 なるほど、この世界にはハーピートークンなんてのもいるのか。「あー、そういえばギリシャ神話が出典なのかー」と思って一応ググり、ウィキを見に行ったら、なんか全く萌えずに気持ち悪いイラストが載っててちょっと萎えた。ハーピーが萌えキャラだったりエロキャラだったりするのもジャパニーズの魔改造なんですかねぇ。まぁ、どこぞの波打ち際漫画みたいに羽根以外に手もあるのは邪道だと思いますけど。いや、違う、ハーピーじゃなくてデーモンの話だ。7マナ6/6飛行は、今の基準だと割と普通。更に毎ターンお食事が必要になるデメリットもついているので、単体で使うとそこまで大きな売りがあるわけじゃない。最低2体のハーピーが登場するので食糧難で餓死する前にゲームは決められるだろうが、出した次のターンに除去られると残るのがハーピー1体だけだったりしてちょっと寂しい。やはりここはなるべく信心を高めて大量のハーピーを迎え入れる準備をしたいものである。幸い黒は単色推しのカードも多いし、狙ってハピハピハーレムを作るのもそこまで難しくはないだろう。まぁ、「電謀」みたいな呪文で阿鼻叫喚の焼きハーピー定食が出来上がる可能性もあるけども……ハーピーとコウモリが同スペックってのはなんか釈然としないよね(最後までハーピーの話題しかない)。

 

 

Agent of the Fates 運命の工作員 (1)(B)(B) R

クリーチャー・人間、暗殺者

3/2 接死

英雄的 - (各対戦相手はクリーチャーを1体生け贄に捧げる。)

 黒の英雄はいちいち物騒な連中が揃っているわけだが、こういう奴らはどこから英雄的だと祭り上げられているのだろうか。この世界のゴルゴみたいなものなのかな。これまでのMagicに登場した暗殺者といえば、大体は狙ったターゲットを直接殺しに行く奴らだった。そりゃそうだ。暗殺者なんだから。標的を決めて、そこを狙撃して初めて「暗殺」である。しかし、この暗殺者の斬新さは目に余る。何しろ、誰を殺すかやってみないと分からない。というか、相手が選ぶ。それって暗殺じゃなくて「無差別殺人」というのでは……。しかし、そんな無差別っぷりは過去に例がなかったのでかなり強い。何しろ対象を一切取っていない、プレイヤーさえ対象に取らないので、一度呪文でこいつをサポートすることが決まれば確実に相手陣営からクリーチャーは減っていく。普通のヒロイックは「結局カード1枚使ってまでやることかな」というのが引っかかるのでなかなか実用レベルかどうかが怪しいが、こいつの場合、全ての補助カードが「悪魔の布告(TMP)」になるのだから、「残弾全部こいつに回せ!」という作戦も上等。リミテッドではかなりの存在感だろうし、もしバランス調整が実現するなら、構築だってこの砲台は欲しいだろう。黒のアサシンのくせに3マナ3/2接死なんて高品質にまとまったボディを持っているのも憎らしい。この世に英雄数あれど、この人が一番デンジャラスかもしれない。

 

 

Asphodel Wanderer アスフォデルの放浪者 (B) C

クリーチャー・スケルトン、兵士

1/1

(2)(B):〜を再生する。

 重い(直球)。仕方ないとはいえ、「蠢く骸骨(M10)」先輩を上回る再生スケルトンはなかなか現れないものだな。まぁコモンだしね。オーラの土台にはそれなりに、っていういつも通りの再生クリーチャーコメントしか出てこないよ。

 

 

Baleful Eidolon 悪意の幻霊 (1)(B) C

エンチャント クリーチャー・スピリット

1/1 接死 授与(4)(B)

エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに接死を持つ。

 白と黒にだけ存在するEidolon。白は絆魂だったが、黒は接死を与える。授与して誰かに付けた時の効果が大きいのは白の方だろうが、その後1/1として舞い降りた時の存在感はこちらが上。「訓練されたカラカル」は単体ではなかなか出番が無かったが、「チフス鼠(ISD)」だったら単体でも充分活躍出来るのである。これ単体で10/10とかの怪物をなぎ払うのは気持ちよさそう。

 

 

Blood-Toll Harpy 血集りのハーピー (2)(B) C

クリーチャー・ハーピー

2/1 飛行

〜が戦場に出たとき、各プレイヤーは1点のライフを失う。

 顔が怖い。永井豪作品みたいな顔してやがる。そんな物騒なハーピーだが、クリーチャーとしては至って穏当。「ケリノアのコウモリ(M10)」にメリットだかデメリットだかよく分からない能力がついただけの大人しい鳥だ。まぁ、黒を使ってて青とか白に対抗したい時には必須だろうし、何はともあれアタッカー。なんか黒でこのテイストのカードは久しぶりな気がするな。

 

 

Boon of Erebos エレボスの加護 (B) C

インスタント

対象のクリーチャー1体はターン終了時まで+2/+0の修正を受ける。そのクリーチャーを再生する。あなたは2点のライフを失う。

 エレボスさんは「死と富の神」なので、代償さえ支払えば生死を動かすことが出来るようだ。ただ、彼の住む死の国には黄金が溢れかえっていて価値が無いものとみなされるそうなので、ここで必要な代償はライフである。2ライフ支払えばクリーチャーが死を免れ、ついでにパワーアップして戦闘結果もひっくり返せる。うまくひっくり返せたなら「ゴルゴンの凝視(RAV)」クラスの効果になるわけで、1マナインスタントの効果と考えるとかなり強い部類。2ライフくらい余裕で差し出せるでしょう。お兄ちゃんは賢いから、これの使いすぎで死ぬなんて馬鹿なことにはならないんだよね?

 

 

Cavern Lampad 洞窟のランパード (3)(B) C

エンチャント クリーチャー・ニンフ

2/2 威嚇 授与(5)(B)

エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに威嚇を持つ。

 ニンフサイクルの黒は威嚇を与える。こちらは素の状態だと4マナ2/2威嚇ということで、基本セットの「呪われたスピリット」以下のカードである。ただ、やっぱりオーラの土台としての素質が問われる環境ではあるので、多少重くとも回避能力持ちというだけでもそれなりに仕事はありそうな気がする。6マナ溜まれば他の4/4くらいにはり付けてゲームエンドが狙えるし、一度張り付いてしまえばアドバンテージは約束されたようなもの。授与能力と噛み合った特性が多いのは良いことではないかしら。

 

 

Cutthroat Maneuver 殺し屋の行動 (3)(B) U

インスタント

最大2体までのクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともに絆魂を得る。

 地味ながらも色々ひっくり返せる黒らしからぬトリック。黒はヒロイック持ちが少ないので2体対象に取れるうまみはやや薄いが、純粋に2体に影響が及ぶだけで充分強い。たかだか+1の修正とはいえ、2体同時絆魂と合わされば大体5〜6点のライフは動くと見ていいはずだ。「素早い正義」のライフゲインであれだけイラッとしたのだから、こちらは更にその上である。せせこましく稼ごうライフ。まぁ、物騒な名前の割に平和なのは間違いないが。

 

 

Dark Betrayal 闇の裏切り (B) U

インスタント

対象の黒のクリーチャー1体を破壊する。

 同色ヘイトサイクルの黒は、シンプルにクリーチャーを破壊する。まぁ、黒ならそうなるやろ(「黒いカードを手札から追放」もありだった気もするが、「強迫」とあんまり変わらなくなりそう)。緑と白が殺せる「死の印(M12)」がソーサリーだったので、より対象が狭くなったこのカードはインスタントである。一応「破滅の刃」の裏返しカードといえるので、サイドと合わせて両方入れておけばクリーチャー対策はバッチリ……なのかしら。メインに「破滅の刃」4,サイドにこいつ4枚っていうのはすげぇ分かりやすいし綺麗だと思うけど、流石にこれにそんなスロットを裂けるのかどうかはよく分からん。幸い黒には呪禁なんて鬱陶しいクリーチャーはほとんどいないので、これさえあれば大体対策出来るってのは助かるけども。あ、でも黒って再生の色でもあるのか……白がリムーブなのはちょっと贔屓じゃないですかね?

 

 

Disciple of Phenax フィナックスの信奉者 (2)(B)(B) C

クリーチャー・人間、クレリック

1/3

〜が戦場に出たとき、対象のプレイヤーはは、あなたの黒への信心に等しい数の手札を公開する。あなたはその中から1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。

 信心を利用したハンデススペル。ついでにクリーチャーもおまけでついてくる。こいつ自身がダブルシンボルなので、最低限「脅迫状(9ED)」くらいの効果は見込める。この時点でアドバンテージにはなっているのだから、他の信心持ちとは違い、さほど熱心に信心稼ぎせずとも単体で使って損はない。固め取りして4ターン目から連打出来れば、地味な見た目以上に相手を締め上げられるだろう。当然、こいつで溜めた信心を「アスフォデルの灰色商人」で運用するのが黒コモン流の信心生活である。

 

 

Erebos, God of the Dead 死者の神、エレボス (3)(B) M

伝説のエンチャント クリーチャー・神

5/7 破壊不能

あなたの黒への信心が5未満である限り、〜はクリーチャーではない。

あなたの対戦相手はライフを得られない。

(1)(B)、2点のライフを支払う:カードを1枚引く。

 黒のゴッドは、ながーい鞭も艶めかしい、死の国の支配者エレボスさん(男性)。パワー/タフネスの合計は緑のナイレアと並んでトップだが、だからタフネスが多くてもそんなに意味はないんだってば。まぁ、このコストでこのステータスなのだから文句を言うのはおかしな話だが。そして、ステータスは優遇された分、常在型の能力が謎である。相手のライフゲインを禁止する能力って、元々赤の能力な気がするんだけどね(黒赤のマルチなら何枚かあるけども)。そして、この能力がどの程度有効なのかも謎。最近はライフゲインカードが多いけども、わざわざ神話レアの力を借りてまで対策するほどにメジャーな効果では無い気がするのだが……せめて「スラーグ牙」がいるうちに出てきてくれれば良かったのに。しかし、常在型が微妙な分、起動型の方はガチンコ。何しろ「強欲(7ED)」がそのまま体内に埋め込まれている。「強欲」は流石にカード1枚を使ってまでやりたい効果ではなかったが、このカードならば「殴れるドローエンジン」としての働きが期待出来るのである。引いてきたカードに黒いものがあれば、信心を伸ばす難度が下がるだろう。せいぜい払いすぎに注意しつつ、死の神の教えに耳を傾けてガンガンドローすればいいと思う。

 

 

Erebos’s Emissary エレボスの使者 (3)(B) U

エンチャント クリーチャー・蛇

3/3 授与(5)(B)

クリーチャー・カードを1枚捨てる:〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。〜がオーラであるなら、代わりにエンチャントされたクリーチャーはターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。

エンチャントされたクリーチャーは+3/+3の修正を受ける。

 黒の使者サイクルは蛇。一体どんな能力がつくかと思ったら、意外や意外、なんと「吸血犬(EXO)」である。素体の状態でも3/3から無制限にパンプアップが可能なクリーチャーということで、このサイクルの例に漏れず単体運用で充分強いクリーチャーだ。ただ、その分授与でオーラにしたときのうまみはさほど大きいわけではない。オーラの時点で+3しているわけで、更に手札を捨ててもそのパワーは余剰になりかねない。そもそも、6マナ出る段階で手札に余分なクリーチャーカードがたくさんあるとも思えないのである。理想的な運用は緑と組んでトランプル持ちにつける方向性か。

 

 

Felhide Minotaur 悪魔の皮のミノタウルス (2)(B) C

クリーチャー・ミノタウルス

2/3

 お前、つい最近死んでなかった? あれ違う人? おかしいな……よく似てるけどな……。

 

 

Fleshmad Steed 肉飢えの馬 (1)(B) C

クリーチャー・馬

2/2

他のクリーチャーが死亡するたび、〜をタップする。

 緑はクリーチャーの色だからバニラが強い。黒はそうじゃないから同じコストでもデメリットがあるのだ。そんなこと言われてたのも今は昔。そこらのゾンビやらネズミやらが散々熊ステータスを謳歌しているご時世である。何しに出てきたんだ、この馬。多分何か元ネタがあるんだろうけどさ。まぁ、アタッカーとしてならデメリットはあんまり無いですし。黒ならやっぱり使うのかな。

 

 

Gray Merchant of Asphodel アスフォデルの灰色商人 (3)(B)(B) C

クリーチャー・ゾンビ

2/4

〜が戦場に出たとき、各対戦相手はX点のライフを失う。Xは、あなたの黒への信心の値である。あなたは、この方法で失われたのに等しい値のライフを得る。

 最初に見た時に「灰色商人/Grey merchant」ってなんやねん、という疑問を書いたわけだが、どうやら彼が持っている「灰色のもの」は、死の国で使われる通貨のようなものらしい。つまり、彼は死の国との両替商ってことになりますね。さておき、実は割と洒落になってないクリーチャーである。黒で187ドレインを行うクリーチャーってのはそれなりの数がいるが、基本設定は「血狩りコウモリ(M13)」の2点ドレインあたりだろう。カード1枚で4点のライフ差なら結構なインパクトなのだ。その点こいつはというと、自身がダブルシンボルなので2点が確定している。更に前座次第ではその値はぐいぐい上がっていく。4点ドレインに2/4クリーチャーが5マナコモンだと割と事件。更に、こいつを2,3枚かき集めると、1体目で2点、2体目は4点……あれ、凄いぞ。こいつに冥界探索に行ってもらうのがすげぇ魅力的な旅行プラン。

 

 

Hero’s Downfall 英雄の破滅 (1)(B)(B) R

インスタント

対象のクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を破壊する・

 どう見ても「戦慄掘り」です。本当にありがとうございました。いや、マジでありがとうございました。あの「戦慄掘り」が黒単になり、しかもインスタントになって帰ってきた。これで黒は赤の手を借りずに憎きプレインズウォーカーに対処出来るようになったのである。そもそも赤に触るくらいだったら火力突っ込めるんだからソーサリー除去増やす必要なんてねーよ、ってなもんで、黒はどうしようもないプレインズウォーカーに対処出来る「強迫」以外の手段が欲しかったのです。今回のセットでは、めでたくコレと「思考囲い」が手に入り、黒のプレインズウォーカー耐性はグッと増したことになる。まぁ、あいつらは出た瞬間に一仕事しやがって結局アドバンテージを取られてしまうので、どうしても1対1交換するカードは抵抗があるが、インスタントで動けるならストレスは最小限。別にプレインズウォーカーがいなくても、「殺害(M13)」を入れられるならばこれだって問題無くいれられるだろう。たが、「このカードがあるからプレインズウォーカーは多少強くしても大丈夫だよね!」みたいな発想はマジ勘弁。

 

 


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 ○「レベルE」 6

 今期はこの「レベルE」から土曜日の「バクマン。」へと繋ぐ謎のジャンプアニメ連鎖が楽しめます。ほんと、ジャンプなら何でもアニメになるよな。

 もちろん、この作品の場合にはアニメ化される権利は充分にある、冨樫義博作品の中でも屈指の名作と言われるもの。改めてアニメで見て、やっぱりド頭から面白いということを思い出させてくれる納得の出来である。しばらく原作は読み返してないし、手元に無いから確認も出来ないのだが、原作独特の人を喰ったようなテンポの良さが健在で、元々絵は見やすい部類なので、そのままアニメ絵に落とし込んでも何の違和感もなく動いてくれる。見れば見るほど原作のパワーを感じる。

 もちろん、それだけではアニメとして成立しないわけで、ちょいちょい改編を挟みながら、アニメスタッフもなかなか悪くない出だしを飾ることが出来たのではなかろうか。掛け合いのテンポを重視して多少台詞をいじった脚本部分や、王子の突飛な言動を前面化する悪ふざけ的なコンテワークなど、原作ファンから見ても不満のでない仕上がりになっている。コンテを切ったのは監督の加藤敏幸で、個人的には好きだったのに一切世間的に注目を集めなくてちょっと残念な思いをした「CODE-E」「Mission-E」の監督だった人だ。原作有りでアニメ的に見栄えのする一工夫を加える、という作業だけを考えれば、今後も充分に期待できそうである。

 一応の懸念材料としては、今後も襲い来る本当にひどい、あまりに冨樫的な内容があるわけだが、「冨樫的なネタ」を普通の感性の人間が再構築する、というのはかなりハードルが高いような気がする。例えば1話でいえば、王子が自分を治療するために発光するシーンなんかがあげられる。原作では室内に戻ってひっそりと治療をしていたはずだが、アニメでは見た目の派手さを優先するためか、芽吹いていない桜の木の下で発光し、その効果で桜まで咲いてしまう、という演出になっている。確かに宇宙人としての王子の異常性を示し、さらに雪隆が王子を信用してしまう流れの中で「清廉さ」みたいなものを(偽りであれ)見せる効果としては面白いのだろう。アニメクリエイターとしてこういうカットを入れたくなるのはすごくよく分かるのだが、やっぱりちょっと安易である。それまでのかっ飛んだ内容と比べると、なんだか浮いているような気もしてしまうのである(ただ、王子が雪隆の心情まで考えて「宣伝効果」としてあそこまでやってのけたと考えると、妙に納得も出来る)。

 まぁ、あくまで原作ファンのあら探しレベルだとは思うけどね。今後の非人道的内容や、直接的なグロをどのように表現するのかは見ものである。そういや、脚本と言えば今回ラストに語られたクライヴのくだりだが、原作よりも随分台詞を割いて雪隆との掛け合いをしているのだが、流石にそこまで言い切ってしまうのはアンフェアなような気も……いや、奴の下衆な性格ならあのぐらいのホラを平気で吹くか。

 色々と不安あり、楽しみありの本作だが、1話では中の人のバランスもなかなかよろしいことが分かった。なんと言っても、雪隆役の細谷佳正と王子役の浪川大輔が、両方とも「微妙に滑舌が悪いコンビ」なのが苦笑ポイント。細谷の方はまだキャリアも浅いし、この1年で少しずつ安定感は出てきている気もするが、浪川先生は……芸歴何年目だと思ってるんですか。この微妙なもにょもにょ感が癖になるんですけどね。ナチュラルに「まだこの星の言語には慣れていなくてね」を演じられるのはチャンナミ先生だけ! 馬鹿にしつつもやっぱり好きです。

 他にもヒロイン美歩役には最近出番が増えてきた明坂聡美。色々と引き出しはある子なんです。来週からは子安クラフトも加わるぞ。さぁ、盛り上がって参りますよ。

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 建築青茶単

 

土地(21)

島×17

地盤の際(WWK)×4

 

クリーチャー(23)

クラーケンの幼子(ZEN)×2

占いフクロウ(M11)×4

海門の神官(ROE)×4

大建築家(SOM)×4

潮力の精霊(WWK)×2

ワームとぐろエンジン(SOM)×3

鋼のヘルカイト(SOM)×3

マイアの戦闘球(SOM)×1

 

その他(16)

定業(M11)×4

永遠溢れの杯(WWK)×2

マナ漏出(M11)×3

乱動への突入(ZEN)×3

ジェイス・ベレレン(M11)×3

ミミックの大桶(SOM)×1

 

サイドボード(15)

払拭(WWK)×4

瞬間凍結(M11)×4

広がりゆく海(ZEN)×3

研磨時計(SOM)×2

号泣の石(ROE)×2

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 引き続き異質な第2話。本当に「異質」という言葉がしっくり来る作品。「異常」とか「異様」ではなく、異質。

 さて、今期の新番組の中では、どうやらこの「まどか」が話題性では頭抜けているように思われる。数年ぶりとなる新房シャフトのオリジナル作品というだけでも話題性はあるし、その食い合わせの悪いスタッフ陣は何が出てくるか分からないために、良くも悪くも目が離せない存在となっているのは確かだ。ただ、2話まで視聴した時点で、そこまで明確なセールスポイントがあるようには受け取れない。確かに異質な画面を作り出すことに成功しており、それが昨今のブランド力の影響下で「流石シャフト!」と膝を叩かれる要因にはなっているようだが、今のところ作品の内容が画面の見え(見得)と融和しているとは言い難い。あくまで「普通のラノベ・漫画の様な筋立て」を、ちょっと特殊な効果を巡らせた画面で表現しているだけであり、そこに「この画面でなければならない理由」が見られないのである。

 個人的なシャフト観から言うと、新房昭之はあくまで画面のメッセージ性を重視する作家。「宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」などで惚れ込んだ彼の画面作りにおいて、異質さというのは独特のコンテワークの結果ついてくるものであり、異質さを求めたから得られるものではない。そして、そんな彼の独特の感性が様々なクリエイターに影響を与え、「ぱにぽにだっしゅ」、「化物語」などで、作品の属性を最大限に引き出す「見得」を生み出していたわけだ。個人的にシャフトの頂点にあったと考える「ひだまりスケッチ」の1期5話(上坪亮樹演出)や2期1話(尾石達也コンテ演出)、「化物語」5話(武内宣之コンテ)、そしてするがモンキー全編(尾石達也)などは、その粋ともいえる出色の出来である。「何故その演出技法を取るのか」を、理屈ではなく、物語に埋没しながら答えが得られるためだ。

 翻って、この作品の場合、現時点で「何を見せるべきものであるか」が判然としない。魔法世界からバトルまでの怒濤の流れはアニメとしてのレベルは高いし、余計なことを考えなければ楽しんだりおののいたりするのに不足はない。しかし、そこに横たわる「異質さ」の正体が掴めないが故に、どっぷりと入り込むまでは至らないのである。正確には「異質さを表示する理由」というべきか。オリジナル作品であるためにこうした敷居の高さが見えてしまうのは、ちょっと勿体ない部分ではなかろうか。

 そして、そんな捉えどころの無さのせいなのか、ファンの間ではストーリーに対する憶測が飛び交っている。虚淵玄の脚本ということでただじゃすまないだろう、という読みが先立っているようだが、世界滅亡後説、全部夢説、世界ループ説、魔法少女悪人説、はてはキュゥべえラスボス説まで。とにかく「裏をかくシナリオ」の可能性がまことしやかに語られる。ただ、現段階の個人的な想像では、2話までの演出では、そうした「単なる悪意」を含んだサプライズではない気がする。

 確かに、劇団イヌカレーが生み出す画面の怪しさたるや、想像を遙かに超えたものになっているし、マミとほむらの確執など、単なる「友情努力勝利」なお気楽魔法少女ものでないことは確かだろうが、「何か怪しげな事」をやるには、画面が「怪しすぎる」。「不可解なこと」で風呂敷を広げる目的ならば、むしろ後々の演出効果を考えれば、もっと「怪しさの質」を調整する気がするのである。ここまで全力投球で序盤から世界がぶっ飛んでいるとなると、そこにはむしろ物語の本質は無いのではないかと、そんな風に邪推してしまうのだ。「画面が怪しいのは、世界が怪しかったからです」って、それじゃ面白くないだろう。気持ち悪くて生理的嫌悪感すら抱いてしまう魔法世界の造形は、脚本家の悪意ではなく、もっとメタレベルの低い、作品世界の中の何かを表示している。そうでなければ、シャフトがシャフトとして立脚できないのだから。

 ま、現時点ではなんの根拠もない印象論なので、数話後にはあっさりと自説を翻している可能性もあるが、今の段階では、「うーん、怪しさがとまらないな」と思いながら、しばらく慣れそうもない画面のギャップを楽しむだけである。やっぱり梶浦音楽には有無を言わさぬパワーがあるので、音響を聞いているだけでもゾクゾクしますわ。

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 ○「フリージング」 4

 他人の血を噴き出させるためならばパンチラも全裸も厭わない乙女たちの戦いを描いた、血みどろエロアクション。なにやらさっぱり分からないとは思うが、大丈夫、書いてるこっちも分かっちゃいない。原作は漫画らしいのだが、聞いたことのないタイトルだと思ったらコミックヴァルキリーの連載とか。そりゃ知らんわなぁ。

 監督は毎度お馴染み渡部高志。ただ今回は珍しく製作がJ.C.STAFFではなく、A・C・G・Tというあんまり聞いたことのない製作会社。ちらっと過去の業績を見たが、あんまり期待できるようなラインナップにはなっていない。渡部高志もどちらかというと目の醒めるような何かを見せるというよりはとにかく平々凡々と原作有りの作品をこなしていく「ラノベの使者」みたいなイメージが強いので、スタジオが非力だとあまり力を発揮出来ないような気がするのが今から不安ではある。渡部さんコネクションでどこまでいいスタッフを引っ張ってこれるものかね。

 で、肝心の作品はというと、エロ描写にしてもグロ描写にしても、そこそこハード。ただ、エロの方は作画がそこまで入念でない上、「とりあえず見せとけ」みたいなポリシーの感じられない描写が多く、あまり必要性が見いだせない。キャラデザが悪いわけではないと思うのだが、なんだかパンツに色気がない。昨シーズンの「To LOVEる」とかでちょっと食傷気味になっているのも理由なんだろうか。でもまぁ、同じグロとの組み合わせでも「学園黙示録」はもう少し艶めかしい部分もあったんだけど。

 グロ描写の方はそこそこの部類で、首を切って血が噴き出したり、化け物相手に腕や足がもげたりと結構容赦無い。そういうのが好きな人は(オイ)それなりに楽しめるかもしれない。ただ、不思議なことに「グロ気味だな」とは思うのにあんまり「うわ、痛い」とは思わないので、そこまで真に迫った残虐描写という感じでもないんだ。これについてはどの辺が勘どころなのかがイマイチ分からない。ただ、1つ懸念材料として考えられるのは、現時点で化け物と戦う理由はあるが、女の子同士で命の取り合い(厳密には死んでいないらしいが)をする理由が全く分からない、というのが、どこかピンと来ない原因かもしれない。彼女達が戦っているのはあくまで化け物対策の模擬訓練。それなのに鬼気迫る表情で互いの命を削り合う意味が全く分からない。今後説明が有る部分なのかなぁ。どう考えても戦闘力の育成よりも衰退に拍車がかかっている気がするんだが。

 というわけで、あんまりピンと来ない1話目になってしまいましたが、今後シナリオラインが落ち着いてきたらもう少し見どころが分かりやすくなるのかしらね。中の人的には、まず目に着くのはメインヒロインの能登麻美子の起用だろう。単に冷徹、というだけなら能登ボイスも納得なのだが、今作のヒロインはかなり動きを要する「アンタッチャブルクイーン」である。なんかちぐはぐな印象なのだが、ここから能登がどういうキャラ作りに持っていくのかは注目したい。他にも井上麻里奈、喜多村英梨など、サブ以上のキャストがなかなか充実しているのだが、1話目は流石にキャラが多すぎて把握しきれませんでした。全員同じ学生服だから区別がつかねぇんだよ!

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 「屍鬼」 5→6

 今期最後のゴールインはノイタミナ2枠目。2クールの間、地味に地味に展開してきた作品だが、なかなかどうして、悪くないアニメでしたよ。

 一番しんどかったのは、やはり原作同様にその圧倒的な登場人物の数を処理しきれなかった部分。話数にしてわずか22話であまりに多くのキャラクターが登場するため、それら全てを把握した上で物語を追うのはかなりの困難を伴った。加えてノイタミナ枠が変則的な枠構成になり、数週にわたって番組が無かったりしたため、視聴のモチベーションや記憶そのものが薄れてしまうという、外的要因も多少足を引っ張ってしまったか。物語中盤は「とにかく屍鬼に襲われた村人が減っていくだけ」という状況が続くため、そのあたりのマンネリ感を払拭しきれないと、最後のクライマックスまで持っていくのがしんどくなる。振り返ってみればこれでも色々と切り捨てた要素が多いくらいに詰め込んだ内容だったとは思うのだが、こればかりは致し方ないところだろう。そもそもアニメにする際の難度の高い作品だったわけで、回避しきれなかった問題というのは残されるものだ。

 とは言っても、全体を見据えたシリーズ構成はよく考えられていたと思う。メインとなる視点が複数箇所にわたってしまうのでどうしても散逸的な印象になってしまうわけだが、「屍鬼が現れる」→「少しずつ村全体を蝕んでいく」→「敏夫が屍鬼の存在に気付く」→「対抗策が無く、絶望的な状況で夏野も死亡」→「どん底の状態から、気力で打開策を見付ける」→「一気に反撃へ」という大きな流れは全ての話数を通じて意識されており、アウトラインさえ追えれば些末な状況は拾いきれずとも物語は楽しめる。個人的には中盤以降の「どこをどうやったって人間側に勝ち目はないだろ」みたいな絶望的な状況の描写はたまらないものがあり、長い間陰鬱な物語を見続けていたおかげで、最後にみせた一気呵成の反抗劇の盛り上がりは充分に楽しめた。もちろんそうした「話作りの巧さ」は原作に依拠する部分であろうが、アニメにしづらい原作のデメリットを極力抑え込み、表に出すべき魅力の部分はちゃんと展開出来たのだから、小説・漫画媒体のアニメ化としては成功例と見ていいのではなかろうか。

 個人的に魅力的だと感じたのは大きく2点。1つは、やはり陰惨な「村社会」において、ジワジワと侵攻してくる屍鬼の絶対的な力を見せつけるホラーとしての底力。「死人が起き上がる」というシンプルな恐怖に加え、個々の圧倒的な力と桐敷という組織力までを加えた絶望。尾崎敏夫の回りから少しずつ味方の数が減っていき、最終的には夏野の死亡と室井の変心により、ついに尾崎医院は孤立無援の状態へ。一個人対ムラというどう見ても勝ち目の無い構図にもっていくまでの絶妙な絡め手の描写が、本当に救いのないものだったのが印象的である。

 そして、そんな惨劇を導き出した屍鬼の存在自体が、2つ目の胆。全ては桐敷沙子という1人のキャラクターに帰着するわけだが、「生きるために殺す」というシンプルな理念に加え、「認められたい」という願望から仲間を増やしていく過程で、新たな屍鬼たちも各々に目標や葛藤を抱えている。純粋に不死の肉体を手に入れて悦に入る者や、徹のようにかつての仲間を殺すことに懊悩する者、そして、清水恵のように、生前の思いを屍鬼となったその身体に託し、全く別の思惑で生きていく者。単純な「人間対化け物」という構図ではなく、その下に敷かれた「人間対人間」というドラマが、物語への没入度をさらに上げてくれる。恵・徹・夏野などのキーとなるキャラクターが、他の諸々に埋もれずにちゃんと個々の人生を歩んでいる様子が分かったのが、こうした物語の成功の鍵だったのだろう。

 正直言えば、やはり毎週放送するシリーズアニメには「向かない」作品だったとは思う。あり得ない話だが、劇場作品などで3,4時間ぶっ続けてやってみたり、「刀語」「もしドラ」のように長めの時間を確保したり、一気に放送してしまったり、そういうスタイルの方が可能性が広がった作品ではあろう。その上で、与えられた枠の中で最大限に仕事をし、結果を残したことは評価されるべきだ。ノイタミナという枠の理念を考えれば、今後も1つの目安として、引き継がれていくべき作品ではなかろうか。

 で、個人的な興味は中の人の話に移るわけですよ。壮大な物語であり、魅力的なキャラクターが多数登場するだけに、中の人の活躍もめざましいものがあった。羅列していくと、例えば尾崎恭子役の水谷優子や、桐敷千鶴役の折笠愛。絶妙な艶っぽさを醸し出す大人のエロスはホラーと密接に関わりながら、どちらも末期の壮絶さとのギャップが強烈。ぞくぞくしました。努力賞なら夏野役の内山昴輝。「SOUL EATER」の時にはまだまだ素人感満載だったが、少しずつ自分なりの演技プランが見えてきたみたいです。イケメン枠にはなんと言っても敏夫役の大川透。作品の空気を決定づける屋台骨の役割を完璧にこなす流石の貫禄。恭子殺害シーンの語りとか、本当にたまらん。同様に、最後の最後まで信念を貫き通した孤高のロリコン、室井静信役、興津和幸。室井さんには幸せになってほしいものだ。ある意味イケメン枠ではマッスルじじいこと富雄役の石井康嗣。何をやっても悪辣。

 そして、鬱々とした外場村の中で最後の最後まで異彩を放ったのは、清水恵役、戸松遥。この作品のもう1つの側面を一番はっきりと描き出すキャラクターだっただけに、その内面性の重要度はかなり高かった。戸松劇場に限りなし。最後はもちろん、桐敷沙子役、悠木碧。3話の時点でも軽く触れたが、沙子のキャラ作りについては、彼女にしかなしえなかったものではなかろうか。最終回に至る終盤の盛り上がりは、沙子が支えなければ実現しなかったものであり、一言でも気を抜けば作品全体の崩壊に繋がりかねない重要な役どころ。この歳でここまでのものが仕上がったというのは、本当に見事としか言いようがない。あおちゃん劇場に限りなし。

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