最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
10月8日 ドラフト模様(SOM×3)
ピック順 【Newcomer】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Serra】 ミラディン環境2回目ドラフト。世間的には毒だの感染だの金属術だの、リミテッドの攻略法を探るのに大忙しの時期だと思いますが、我々コミュニティではそんなこととは全然関係無い事件が発生。それは、久し振りのニューカマーの参加である。 元々我々は実に閉塞的な集団だったおかげで、年々面子の高齢化が進み、プレイヤー人口は減りこそすれ、増やすことが出来ないでいた。そこで、この環境一新の時期に一計を案じ、新人加入プロジェクトを立ち上げたのである。やはりMagicはなかなか入門が難しく、勧誘した人数に対し、マスターするまでに興味を持ってくれる人数は少ないのが実情だ。 今回参加してくれた新人は一応【Newcomer】(仮)としておくが、彼はほとんどルールを知らない状態から、およそ2〜3週間のトレーニングプログラムをやってもらった。ショップに置いてあるエントリーブックで基本ルールを学び、基本セットエントリーデッキで流れをマスター。その後、前回までのリミテッドで手に入れたカードで作ったこの環境のサンプルデッキを渡し、何度か回すことで、毒や金属術などを体感してもらう。で、いきなりのブースタードラフトである。一応事前に40枚デッキの構築の基本は、サンプルデッキを解体して数値として示していたが、やっぱりいきなりデッキ構築ってのは乱暴な流れ。最初のうちは勝てない状態でもしばらくデッキ構築のコツを身体で覚えてほしいと、それくらいの状態。 で…… PR
○「おとめ妖怪ざくろ」 6
あー、いいんじゃないでしょうか。こういうシンプルなの、嫌いじゃないです。 第一印象は「会長はメイド様!」みたいな「分かりやすいツンデレものだなぁ」というくらいで、びっくりするような出会いでは決してないし、おそらく今後もびっくりするようなことが見られる作品でないのは間違いないだろう。キャラ設定もシンプルだし、画面作りも特に気合いが入った作品とも見えないのだが、ボーッと見てるとどこか安心する。欠点がないというのは、実は1つの長所なんじゃないかと思えます。 監督は今千秋。彼女は勝手にディーンのイメージがあったのだが、一応「のだめ」でJ.C.とも携わっていたか。非常にしっかりした制作理念を持っている人で、ひょっとしたら何か化けるような機会もあるかもしれないという期待も持てる。シリーズ構成に岡田麿里っていうのも嬉しいところ。女性×女性の珍しいメインスタッフなので、どんなものに仕上がってくるか、色々と楽しみです。 1話での見どころは、主人公とメインヒロインざくろの接触と触れ合い方の変遷が1つ。作中で「一晩でずいぶんな進歩だ」みたいなことを言われており、主人公の妖怪苦手設定があっという間に無かったことになりそうなのはどうかと思うのだが、強がりながらもあっさり転がりかけたざくろの乙女過ぎる部分なんかはなかなか愛らしい。ツンデレといってもあまりギスギスされるのも困るし、「異種間交流」という問題が絡むと無駄に話が重くなってしまうのが怖いので、このくらいのぬる〜い関係性が丁度良いのかもしれない。 そしてもう1つの見どころは、なんと言っても妖人娘たちの戦闘へ入る前の口上のシーン。BGMとも相まって不可思議な艶やかさがあり、この「雅さ」みたいなものがこの作品の最大の売りなんだろう、と予感させてくれる仕上がりだった。本来なら無骨な剣を握って獣に飛びかかるざくろは蛮勇の極みであるはずだが、桜のモチーフと流れるような口上、アクションでもって、それが茶道や華道のような1つの流儀としての所作に見える。このあたりの配置の仕方が、女性スタッフの武器になるのではなかろうか。他では見られない女性像であるだけに、なかなか面白く見られました。今後もこのあたりの力点に期待したいところ。 そして、個人的に面白かったのは、やはりメインキャストである。中原麻衣がメインという時点で不平不満のあろうはずもないが、最近はイロモノが多かったおかげで、こういう「普通の」ヒロインは久し振り。メインでの口上の存在感や、乙女モードから幻滅に推移する温度差なんかはたまりません。やっぱり一人で空気が作れる役者である。また、サブヒロイン勢が堀江・豊崎・花澤と並んでおり、世代を超えてのヒロインどころが自然に溶け込んでいるのが楽しい。個人的に75年を起点とした「ゴールデンエイジ」から5年区切りで声優を1つの世代層として見る妙なくせがついているのだが、この見方だと堀江が第1世代、中原は第2世代のピークであり、豊崎が第3、花澤が第4となる(ま、花澤・豊崎は芸歴はほぼ同じだが)。こうして世代の異なる花形が分け隔てなく絡んでいるのを楽しめるのが、声優ファンならではの特典と言える。 あと、地味に男性キャストも花形が多い。櫻井は言わずもがなだが、妙な配役の岡本信彦が良い味出してた。
○「神のみぞ知るセカイ」 5
何とも奇妙な印象を受ける作品。トータルで見れば普通の仕上がりだと思うのだが、居並ぶスタッフを見ると、妙にそぐわない、そんな不思議なかみ合わなさがある。 全て勝手な思い込みだが、全てが「らしくない」方向に出ているといえばいいだろうか。たとえば、製作がマングローブなわけだが、あまりマングローブらしいストイックな画作りが見られない。質が悪いというのではないが、「この画なら別に他の製作会社でも良かったんじゃ」と思える。キャラクターデザインが渡辺明夫だが、動いているキャラ画を見ると、なんだか彼「らしくない」。のっぺりしてくせのないデザインになってしまっていて、「化物語」で発揮したような、私の愛する渡辺明夫絵が感じ取りにくい。決して出来が悪いわけではないのにピンと来ないのがもどかしい。さらに、監督に高柳滋仁、脚本が倉田英之という組み合わせもなんだか「らしくない」。別に一緒に仕事をしてもらっても全然構わないし、両氏とも評価出来るクリエイターなので今後に期待したいが、少なくとも1話のシナリオ、構成で飛び抜けて見どころらしい部分は無い。なんとも平坦で、のめり込むのに手間のかかる導入であった。 この、作品全体を通じて漂っている「らしくなさ」が、終始もやもやしていた。原作がサンデーだからどうしてもアクが弱くてアピールしにくいというのが原因としてあるのかもしれないが、それなりに好みのスタッフが集まっている作品だけに、1話目での爆発力に欠けたのはちょっと期待はずれだった。今後の展開次第だとは思うのだが……この手の作品で、1話以上のものが期待できるものかなぁ……取捨選択の難しい作品。 そうそう、もう1つの「らしくなさ」としては、主人公のキャラクターがあんまり下野紘らしくない。ヘタレキャラっていう意味ではぴったりのはずなんだけど、基本ステータスが「虚勢」でそれなりに隠した才能の片鱗もあるキャラクターなので、もう少し地に足の着いたキャストでも良かったんじゃなかろうか(決して下野が嫌いなわけではないですよ)。ヒロインは……まぁ、これはいいかな恵ちゃん。「あそいく」のエリスとどこが違うねん、と言われれば「まぁ、同じですけど」としか言いようがないが、この辺の立ち位置が一番落ち着くんですよ。冒険心の無いキャスティングは怠慢だとは思うのだが、やっぱり適材適所ってことで。 とりあえずしばらくは様子見だな。下地は悪くないわけだから、このままダラダラと同じように展開してフェードアウトしていくか、見ていくうちに馴染んでスルメ作品になるかのどちらかでしょう。
○「咎狗の血」 3
「お、おう」としか言いようがない作品。なんじゃこれ。 元々「黒執事」の枠だし、ばんばんCM流してたので「どーせ腐女子作品だろうしなぁ」と思っていたものの、1話目は一応きちんと視聴……してたんだけど、もう序盤からよく分からない。オープニングで構成に高橋ナツコの名前が出てくるだけでゲンナリしてたんだけど、まぁ、予想以上に「面白い」わ。いきなり逮捕された主人公が「ものすげー広いけど立派な机とパイプ椅子しかない部屋」という意味不明な施設でタコ殴りにされ、「全身打撲で殺された奴がいるけど、近くにストリートファイトのチャンピオンのお前がいたんだからお前が犯人だろ」という素晴らしい推理により投獄。ここまで見事なえん罪も見たことがないが、さらに謎の面会人に「お前が釈放される可能性は0%だし、この後は終身刑で死なない程度に拷問され続ける」と宣言を受ける。どんな税金の無駄遣いだよ。ここまでの流れで既に爆笑。 もちろん、話の流れを見てると、あの怪しげな女親分の計略で主人公が無実の罪を着せられたんだろう、ということは分かるわけだが(だよね?)、そのことを伝える脚本になっていないのである。あの警察のノリだと、本当に単なるアホな警察組織に見えるし、本当に運が悪いだけの主人公に見える。まともな脚本家なら、もう少し「主人公が何者かに嵌められてしまった」ということを自然に伝える構成が出来ると思うのだが。 ま、その後の流れは輪をかけて訳が分からなくなったので逆にどうでも良くなったんだけど、主人公の人となりがブレ過ぎてるせいで視点が一向に定まらない。最初のシーンでは無頼漢を気取ってみて、押し入った警察(ガラ悪すぎ)相手にはクールに抵抗してみせたくせに、投獄された途端に「俺、一生出らんないのかな……」などと弱気。なんだ、ただのヘタレか。謎の世紀末エリアに放置され、人切り惨殺魔に出会った時にも虚勢を張るだけはってへたり込むだけだし、格好いい主人公が描きたいのか、単なるこけおどし野郎だということが見せたかったのか、さっぱり分かりません。他のチンピラも、何が目的だか分からない連中が多くて、最後に惨殺された奴とか、何で逃げずにわざわざ命乞いに近付いてぶった切られたんだろう。 1話目ということで、色んなところをはしょってあのシーンまでを詰め込もうと思ったのだろうけど、時間経過の描写が拙いおかげで何がどうなっているか分からないし、必要最小限に抑えたであろう台詞のやりとりにしても、特に考えた様子もない安易なものばかり。ひょっとして腐女子向け作品ってここまで虚ろで中身のないものばかりなのか……ラノベよりも病巣が深そうだ。 アニメとしてもお世辞にも出来が良いとは言えず、見られそうな点はそこそこ気をつけていると思われる殺陣のシーンくらいか。一番笑ったのは、主人公が見張りを茶化して友達を連れて部屋に入るシーン(ホモ要素強め)で、背を向けて歩き始めてから、どう考えても自分の部屋を通り過ぎるくらいめっちゃ歩いてる。次のシーンは何事も無かったかのように部屋のシーンに切り替わっていたし、思わず「どこ行くねん!」って突っ込んでしまった。個々のキャラクターの動作についてのタイムスケールも計ってないのかしら……主人公の部屋、警察の取調室などの細かい舞台背景も適当で、世界を作ろうという意識が見えてこないのも難点。監督の紺野直幸は、絵描きとしてはそれなりに評価出来る部分があるんだけど、演出家としては信用ならないのかもしれん。流石にこの作品をまっとうな意味で楽しむのは無理なようだ。逆に一周回ったネタ作品としてなら、評価出来る可能性はあるんだけどね。 あぁ、エンディングテーマは良かったですね。やっぱりいとうかなこは不気味なパワーがある。でも、CMを見ると「学園黙示録」みたいにエンディングは毎回変わるみたい。残念だ。
○「百花繚乱 サムライガールズ」 6
やだ、何コレすごい。「戦国BASARA」の放送が終了したと思ったらこれかよ。戦国武将の末裔とか、一体どんな心境で生きていけばいいんだろうね。柳生十兵衛とか、女体化されるの何度目なんだかね。……BASARAは腐女子向けの戦国もの。じゃぁ、これは誰向け? 謎が謎を呼びます。 というわけで、コンセプトは「一騎当千」や「恋姫無双」をそのまま戦国に移したような代物。一応中心に男が1人だけいるが、回りには平気で男の名前を持った女性キャラがうろちょろしているというよく分からない状態。「徳川の世が続いて平成になった設定」とかは別にいいとして、その時代に女性が武器を持って暴れ回っている理由はなんだ。男はどこへ行ったんだ、男は。何? ニーズがないから出てこない? じゃぁしょうがないよ。 どうせいつも通りのハーレムアニメだし、製作がアームスっていう時点でコンセプトは動きようもない。「そういう」作品だと思って見ようと思ったら、いきなりオープニングから崩された。実に独特な、墨塗りのような描かれ方は、他のどのアニメにも見られない画風。主線をくっきりはっきり描きながらも、薄墨を流したようなぼやけた画を作るで、どことなく野暮ったいながらも印象的な絵柄になっており、しかもそれが動くってんだからなかなか思い切ったデザインにしたものだ。そして、このアニメオリジナルの演出技法が、「墨汁」である。画面をカメラに見立てて大量の墨汁をほとばしらせる演出がそこかしこでなされており、あるときはモザイクのかわりになり、またあるときはほとばしる何かを表している。 何がすごいって、何がほとばしっているかよく分からないシーンでも、とにかく墨汁はほとばしるという部分。過去に「画面にベタベタと液体が飛び散る」っていう演出は数多あったはずだが、この作品では、そうした「画面につく液体」を、具体性を排除して単なる演出の1技法として使っている。これが特徴的な絵柄とも相まって、この作品独特の「戦国絵巻」風の画面作りに大きく貢献している。手塚しかりサトジュンしかり、アニメに新たな表現技法を持ち込むというのは革命的な発想力があってこそのものである。このアニメの「墨汁演出」は、「別に他のアニメはまねしたくない」という唯一の欠点を覗けば、実にエポックメイキングな、革命的な演出といえるのではなかろうか。 ん、まぁ、そこまで頑張って力説しても、やってるのはいつも通りのおにゃのこバトルなんですけどね。しかも、キャラデザのせいなのか、あんまり女の子が可愛くないような気が……いや、それは個人の好みだよね。別にこの絵柄と演出のせいじゃないもんね。とにかく、墨汁にまみれたこの世界の独特の空気を、今後もフルに活用して物語を紡いでいってほしいものである。この演出は、面白いよ。 そして、さらにもう一点褒めておくと、オープニングがすごくいい。墨汁成分がよく出ているってのもあるけど、バトルものらしい見事な構図と、動きが映える構成がお手本のようなオープニング画面を形作っている。案の定、コンテを切っているのは草川啓造。もう、この人のオープニングが本当に大好き。曲もいいよね。飛蘭に畑亜貴って、なかなか面白い組み合わせで、曲もくせにあるものになっている。しばらく見ていたいオープニングだなぁ。 今作でも当然中の人の話。よかった、今期もあおちゃんがメインで聞けるアニメがあって(夢パティがあるんですけどね)。もう、それだけでもいいけど。あと1話目では後藤(弱)さんですかね。登場時に主人公を包囲する役だったから「お、今回はそこそこ強気」とか思ったら、すぐに謝罪謝罪で踏み付けられる役に回ってたので笑ってしまった。この人はどこまで謝り続ければ気が済むんだろう。本当に幸の薄い声だなー(褒め言葉)。あとは釘と画伯か。ちょっとキャストが濃すぎるんじゃございません? こうも特徴のある声ばかりだと、耳が落ち着きませんよ。 エンディング歌唱はあおちゃん、釘、寿という異色のユニット。歌唱力は断トツで寿だけど、なかなか面白い取り合わせだ。一人だけお歳が離れすぎてる気がするけど、違和感が全く無いのは流石だぜ。
○「もっと To LOVEる」 5
今期始まる2期ものの中では、最も間が空いたのがこれだろうか。しかも製作会社こそ同じではあるが、スタッフはほぼ総取っ替えで、ある意味全然別の作品になっている。 1話を見ての感想は、「うむ、安心の大槻クオリティ」というもの。正直大槻敦史監督についてはそこまで見知っているわけではないのだが、「れでぃ×ばと」のミドルヒットがあるのでそこそこの信頼はあるし、「かのこん」→「れでぃ×ばと」→「To LOVEる」という監督三段活用は、誰がどう見てもそっち方向のプロフェッショナルにしか見えない遍歴。ある意味安心感はある。そして、実際に作品のそこかしこに大槻さんらしさが現れている。面白いのは、一番影響を受けているのがキャラクターデザインという部分だろう。もちろんキャラデザ自体は別な人間が担当しているのだから「監督の画」の影響は直接受けないはずなのだが、特徴的な目の描き方など、そこかしこに「大槻テイスト」が漂っており、1期とは全く別な製作陣になったということがひしひしと感じられる。 はっきり言って1期は昨今では珍しいくらいのひどい出来だったので、この改変はおそらくプラスといえるだろう。新たに3話分割という構成が採用されて、1話1話の中身が薄い原作とのバランス調整が綺麗に決まっているし、掴みとしてララ→ヤミ→古手川と人気のヒロインをメインにシナリオを回している選択もうまい。相変わらずエロ描写に躊躇いはないが、どうせ中身なんてこれっぽちも無いドタバタギャグなんだから、このくらいの尺で切ってもらってポンポンとエピソードを積み重ねた方がしっくり来る。あまり肩肘張ってみるような作品ではないが、このノリでしばらく眺められれば、それはそれで満足できそうだ。 中身については特に書くこともないだろうけど、とにかく登場キャラが多い。1期のアニメは完全に無視した形になっており、既に双子姉妹が結城家に居候しているし、セリーヌも当然のように一緒にいる。このあたりの登場エピソードもばっさり切って制作しないってのも、この作品の方向性を明示的に表しているだろう。余計なストーリー性などにこだわらず、用意した山ほどのヒロイン勢をいじって適度にエロで適度にギャグが出来ればそれでいいってことだ。まうー可愛い。 で、これだけヒロインが出てくれば当然中の人的にも素敵タイムなわけで。この作品で秀逸なのは、大沢事務所四天王が大集合しているところ。川澄・能登・明乃・花澤と4人並べるだけで、この事務所の単機勝負の勝率の高さが伺える。どこかに井口のつけいる隙があれば完璧なのだが。他にも矢作紗友里、福圓美里、名塚佳織、柚木涼香に伊藤かな恵などなど、ヒロイン率の恐ろしい高さはこの作品ならではだろう。最近でここまで重たいキャストは……あぁ、やっぱり「れでぃ×ばと」だな。大槻監督マジパねぇ。そして、1話で注目していたのは、「諸事情」により変更になったペケの中の人である。新井里美版ペケはある意味完成品であり、そこに介入する余地はないのであるが、これを受け継いだのが、ジャッジメントで一緒に仕事をしていた初春(?)である。回りの人間なら一度はやっているであろう、「新井里美のものまね」。うん、アリだった。どう転んでもみっこ自身は豊崎のまねは出来ないだろうから、この流れは実に興味深いのである。 今回ちょっと首を捻ったのは、実はメインヒロインララ役の戸松だった。いや、別にいいんだけど、ララってこんなに高音だったのか。戸松が一気に知名度を上げた記念すべき第1ヒロインであるが、なかなか無理なところから声を出していたんだなぁ。
○「えむえむっ!」 4
逆に新鮮な気すらしてくる平仮名4文字ラノベ作品。もううんざりだ! と思ってたら、ラノベ原作では最近は久し振り。というわけで、感覚としては「れでぃ×ばと」の続きみたいな印象である。製作もXEBECだしね。 1話を見た限りだと、福山主人公、妹キャラアスミス、さらに男性恐怖症で問答無用に主人公に拳骨を見舞うヒロインと女装趣味などなど、すごーーーくどこかで見たことがある気がする内容。このままだとどこかで帯刀したウェイトレスさんが出てこないと逆におかしい。もちろんコンセプトは全然違うので全て偶然の一致なんだろうが、ここまで似てると逆に気持ち悪い。たまたま被るような内容でもないしなぁ。 で、そんな冗談をさておいて見ても、やっぱりどこかで見たことがあるような内容。いい加減に「単一属性を売り物にしたら成立する」みたいな制作理念は勘弁してほしい。「ヒロイン全員ツンデレ」とかさ、「ヒロイン全員猫耳」とかさ、そんなんで売れたら苦労しないわけで。この作品の最大の売りは当然タイトル通りの「ドM」部分(つまりはそれを虐めるドS部分)ということになるのだが、SやらMやらってのはそう簡単に割り切れるほど単純な属性ではないのだよ。主人公のMっぷりはなかなか悪くない。はっきりと「病気である」という認識が出来るし、下手に綺麗に描こうとせずにイッてる時の顔なんかがマジキモいのは、むしろ潔いと言える。 ただ、それに対するS属性の方が難しい。ドSのヒロインを設定しちゃったら、ツンデレで言ったらデレの部分を見せた時点で終わりですぜ。Mの人間が求めているものは(個人差はあるだろうが)、一瞬でも優しさを見せない本当の加虐属性なわけで。ありきたりで表面を繕ったSなんて見ても面白くない。残念ながら、この作品のヒロインには、そうした病的なまでのSっ気は感じられないのである。まぁ、元々ライトノベル原作だし、そこまでディープなものは求められてないし、求めてたらアニメ化は出来ないのかもしれないが……だったらこの作品、アウトじゃんね。 アニメとしての画面の品質は並。いかにもXEBECらしい鮮やかな色づかいが逆にチープなイメージになっているのもいつも通りだし、キャラの造形のおかげでやっぱり「れでぃ×ばと」っぽい。最終的に「れでぃ×ばと」くらいになれば及第点、といったところか。ま、あんまり期待しないで見守りたいと思います。 「期待しないなら見なければええやん」と言われるかもしれないが、それが無理なのが我が業の深さ故。サトリナがあのポジションにいて、家に帰ればアスミス妹にさぁや母だぞ。どんだけ恵まれた家庭に育った主人公なんだ! しかも保険医に田中理恵だぁ? ふざけんな。見るよ。こんだけ盛り上げておいてメインヒロインには触れないのな。だって、なんかこの竹達はピンと来ないんだよ。「迷い猫」でかな恵ちゃんが無理矢理ツンデレ演じてたのと同じくらいの違和感がある。特別下手な子だとは思ってなかったのだが、今回ばかりはちょいとハードルが高そうだ。頑張ってこの役をこなせるようになって、ワンランク上を目指して欲しいけど。
○「荒川アンダーザブリッジ*2」 4
引き続き2期目の作品。これの1期はどのくらい人気があったのかなぁ。 1期は一応毎週の感想を上げていたくらいなのだが、読むと分かるけど途中で飽きている。飽きた理由もどこかに書いた気がするが、とにかく単調なのだ。息切れしたら新キャラで繋ぐ、みたいなパターンが特にはまることなく進行してしまい、カンフル剤としての役割を果たせていない。今回も新キャラアマゾネスが登場しているが、せっかくの2期の掴みだというのにそのシーンを何故か切れ切れで描いてしまい、ストーリーにのせることを放棄している。このディレクションに何の意味があるのか、気になるところだ。 一応、2期になったので変化した部分で評価するところとしては、より賑やかさが増したオープニングだろうか。まるでシャフトとは思えない(失礼)画面作りだが、1期オープニングのどことなくメルヒェンな雰囲気を踏襲しつつ、登場するキャラクターを増やし、お祭り騒ぎの様相である。この変化はなかなか面白い。また、1話目ということもあってか、橋の下の住人が大集合したというだけでも一応の見どころ。っつうか、個人的には千和・みゆきちコンビさえおさえておいてくれれば問題無いので、マリアとステラが出ればその回はある程度満足できてしまえるのである。ゆゆしき事態だ。あとは……特にないかなぁ。1期と一緒だしなぁ。 中の人補正がどこまで粘れるかが勝負の作品。シャフト作品なのに演出面で見る気が起きないっていう時点でどこか歪んでる気がするんだけどね。
○「そらのおとしものf」 6
さぁ、恥ずかしげもなく帰って参りました、「行けるところまで行ってこそ馬鹿は輝く」ことを証明してくれた問題作、「そらのおとしもの」だ。スタッフもそのままに完全な「当然の2期」であるが、今期も遠慮のない馬鹿を炸裂させることが期待されている。 とはいえ、2期ものってのは1期の評判が良ければいいほど難しい。この作品だって、おそらく1期2話エンディングを越える衝撃を生み出すのは困難だろうし、その方面でさらなる冒険をしてもインパクトは薄いだろう。逆に2期目の利点は「世界観が固まっているおかげで話が広げやすい」ことなので、既に印象が定着してるキャラクターをさらに掘り下げることでストーリーラインの深みを持たせるのが、今回の目標といえるだろうか。 そして、1話目を見る限りでは安心の滑り出し。きらめく陽光が真っ先に隠したのがエンジェロイドの尻や乳ではなく智樹の股間という時点で既に色々間違っているが、余裕を持ってみていたらオープニングが始まっていきなり吹かされた。あれはずるい。しかもテロップでは「オープニングテーマ:Ring My Bell」ってしれっと書いてあったけど、歌詞変えてあったやん。別バージョンかよ。『俺のベルが鳴る』ってどういうことだ。 そして馬鹿方面では今回最大のみどころはなんと言ってもそはらの夢世界。最高峰の汚れ主人公が描かれているんだから、やっぱりヒロインだって汚れじゃないと駄目だよね。あたふたしているそはらが無闇に可愛いし、「こんな子が夜な夜なエロ妄想しとるんじゃのう」と思うだけでも白飯三杯かたい。最初はボコられるだけに止めていた英四郎に対して、2発目では智樹と一緒にぶっ飛ばされていたのが不憫で仕方ない。今回は会長と英四郎の2人もちょこちょこチビキャラになってくれていて、それぞれのキャラクター性ががっつり出ていたのが面白かった。会長のフリーダムさは相変わらずよなぁ。 スタンスが気になるのは、やはりエンジェロイドの2人。ニンフはすっかり1期のしがらみからも解放されているように見えるが、「上の人」との問題は1期のアレで解決したと見ていいんだろうか。ひょっとしたら何も考えていないだけか。そして、1期では根本的な解決を見いだしていなかったイカロスが、今回は流石に逃げられずに1話からシリアスモード。英四郎に脳裏に蘇った記憶なんかも気になるファクターだし、シリアス面でのストーリー進行もそつなくこなしてほしいもんです。でもなぁ、イカロスはチビキャラになってるときが可愛いからなぁ。出来ればギャグにも積極的に参加してほしい。 新キャラも出てきたし、単なる続き物とはいっても一応2期らしい雰囲気もあります。いつも通りのテンションで、1期同様に最後まで全力で振り抜いてもらいましょう。 中の人については……もういいかな。「早見の仕事量が半端無いなー」とか思いつつも、やっぱり今作は本当に「ぱっぴーお疲れ様」としか言いようがないわ。あとはそはらの中の人、美名ね。すごく馴染んでて、もっと活躍出来る人材だと思うんだけど、結局他では見かけないんだよなぁ。プロダクションエースは野水よりこの子をもっと売り出していけばいいと思うの。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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