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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「放課後のプレアデス」 5
何度読み返してもコンセプトが全く分からない謎のWeb配信アニメ。アニメ製作のガイナックスと、自動車製造が主であるスバル(富士重工)によるアニメプロジェクトって。しかも第1弾って。一体この業界で何が起こっているのかさっぱりだが、ま、新作アニメが公開されるというならこちらとしてはありがたいだけですわな。特にグッズ展開とか、これとコラボしての自動車販売なんかは考えていないらしいのだが、はたして費用対効果が見合っているのかは想像も出来ない。 で、肝心の中身の方だが、ま、普通だ。ガイナ製作ということでディティールはよくできているし、最近はWeb配信といっても充分満足のいく画質で提供されるので、画面に不満は無い。ほぼ地上波アニメ1本分の長さなので大した内容ではないのだが、この長さで、この内容で、この構成ならこんなもの、という感じ。特に悪印象はないが、さりとて大きく興味を引かれる要素も無い。やはり、どこをどう2社の利益につなげていくのかが分かりにくい。 時節柄、「シンプルな魔法少女もの」というのはフラットな状態で干渉しにくいのがややつらいところで、冒頭、状況が全く理解出来ない時点ですばるが「魔法少女になりたい!」と駄々をこねる部分なんかは、「お前……そんな軽率な行動をして、世の中には後悔しか残ってない魔法少女だっておるんやぞ」と余計な心配をしてしまう。ただまぁ、そんなメタな視点をさておくとしても、すばるが仲間を追いかけてすぐに魔法少女になりたがったモチベーションもいまいち分からないし、メインの掛け合いとなるあおいとのいざこざについても、2人の関係性がピンと来ないので物語として伝わってくるものはない。あくまで「それっぽい魔法少女エピソードのお約束」を固めて解いて、広げただけという感じである。他のキャラクターも特に立たないし(部長以外)、敵キャラみなと君(みなとちゃん?)のテンションもよく分からないしな。 一応見るべき点としては、一応自動車メーカーとのコラボってことでちょろちょろ車要素が盛り込まれている部分。やっぱり一番インパクトがあるのは空中でブーストした時のエンジン音でしょうかね。あのステッキのどこに燃焼機関があるのかと小一時間。ま、下手にまんま車アニメにしないで、こういう妙なところにモチーフとして出すくらいだと、ミスマッチな感じが逆に新鮮で面白いかもしれない。そして、こういう企画アニメだからこそ実現したユニークな部分として、エンディングで流された各種設定画やイメージイラストがある。まだ30分程度しか作ってないのに内部資料全公開ってのもどうかと思うが、こうして「1からコンセプトを立ち上げて作ってますよ」っていう手作り感が伝わってくるのも良いものだ。何となく親近感が湧いて応援してみたくもなるじゃないか。 トータルで見ると、「まぁ、悪いものじゃないのは分かる」っていうくらいのレベルか。個人的に興味があるのはやっぱり中の人のことで、主人公すばる役の鷹森奈津美は、「メリー」の部長役の子か。まだ「どっかで聞いたことがあるな」レベルのものだが、基本線は悪くないと思うので今後に期待。そして部長役との2役を難なくこなす小器用な藤田咲や、未だにスタンスがよく分からないけど気付けば馴染んでいる牧野由依など、絶妙にもどかしいキャスティングが秀逸。みなと君の中の人だけ浮きすぎてる気もする。そして、圧巻はあおい役の大橋歩夕であろう。最近は新人声優のベースレベルもあがってきたので、ある意味絶滅危惧種ともいえる貴重な棒である。エイラ役のときから少しは成長してるかと思ったが、ぜんぜんそんなことはなかったぜ! なんで声がかかるのかよく分からない1人だな。でも、なーんか気になるんだよね。 PR
「ハートキャッチプリキュア!」 5→6
変則的な時期に終わるのでうっかりするとチェックがおろそかになってしまうプリキュアシリーズ。この手の朝番組はなんで改変期から微妙にずらして交代するんだろうね。 さて、個人的な習慣の話になるのだが、私はあんまり熱心なプリキュア視聴者ではない。基本的にリアルタイム視聴を旨としているので、朝の番組を毎週録画してからチェックする習慣がなかなか身につかないことが一番の理由。また、シリーズを通じて、結局プリキュアを最初から最後まで見続けたという経験がなく、「前のシリーズも見なかったんだし……」という流れになってしまい、春先に見ていたものもいつの間にか追いかけられなくなってしまう。おかげで、すっかり「大きなお友達の番組」の代名詞となったこのシリーズも、アニメオタクあるまじきことだが非常に疎い。そして、その流れはこの作品についても特に変わることはなかった。 この「ハートキャッチ」も春先に追いかけることをやめてしまい、しばらくは完全にスルーしていたのだが、事態が大きく変わったのはキュアサンシャインの登場から。何せ中の人があの桑島法子なのだ。既にキャラクター側からしたら墓石を掘られたのと同じくらいの意味があるこのキャスティングが、まさか朝の陽光の下で太陽の戦士を自称するヒロインにあてられるとはおもっていなかったし、噂に釣られて見に行ったサンシャインの変身バンクの殺人的な格好良さにクラクラした。そこから、ちょいちょい朝番組でも見始めるようになる。 そして、立て続けに現れる「史上最高齢の現役プリキュア」。当然中の人も最年長であり、まさかのまさか、セーラー戦士に続いて久川綾がプリキュアになるなど、誰が予想していただろうか。そしてこともあろうに、こんな時間帯に桑島法子・久川綾のタッグが実現。聞く人が聞けばピンと来ること間違い無しのこのコンビネーションは、あのビィートレイン、真下耕一作品には欠かせないレギュラー配役コンビである。つまり、銃声と硝煙の臭いのつきまとうこのキャスティングが、日本全国お茶の間の幼女たちの憧れの対象となったわけだ。ここまで倒錯的な状況に陥って、流石に見ないという選択肢は無くなった。 そして、見れば見るほどに色々な部分を刺激されるその内容。山田隆司の構成と馬越嘉彦のキャラクター作画。そこにあるのは紛れもないおじゃ魔女の世界。数年の時を経て帰ってきたのは、間違い無くどれみたちの遺伝子だ。佐藤順一の技法がふんだんに盛り込まれたおじゃ魔女テイストはそのまま熱血バトルを交えたプリキュア世界に融合し、また新しい、「古式ゆかしい」アニメのステイルを生み出した。ギャグとシリアスの紙一重を行き交う絶妙なバランス感覚は、常に笑いを絶やさず、なおかつ「正しい視聴者層」に向けての物語としての側面も保持し、間違い無く日曜朝8時半に放送されるべきものになっている。詳しく知らないので憶測でしかないが、これこそが長年蓄積してきたプリキュアというブランドの力であり、そこに古さと新しさを持ち込んだおじゃ魔女組の力であるのだろう。 ラストバトルに至る流れなどは大先輩であるセーラームーンの対決そのまんまにすら見えたし、別々のフィールドに別れて戦うタイマンだらけのマッチメイクにはジャンプ漫画のようなロマンがある。大気圏をぶち抜いて現れるデューンに、対抗して生み出された宇宙規模のプリキュアととどめの一撃「こぶしパンチ」。なんかもう、とにかくすげぇ。誰一人文句を言うことが出来ない、伝統と革新がここにあった。 本来ならば怒濤のクライマックスを評したらもっともっと点数は加点したいところなのだが、中盤を全く視聴していない状態で評点を上げるというのは逆に失礼な気もするので、控えめにこのくらいの評価で。現時点で唯一おっかないのは、これだけ個性的で実力のあるプリキュアを生み出してしまって、次に続く「スイート」の連中は大変なんじゃなかろうか、というコトくらいである。 個人的には徹底的にサンシャイン押しなわけだが、それでも気になるマリンの存在感。えりかは、……本当に良いキャラだったな。「ちょっと地球でも救ってきますか!」って、この台詞が言える中学生はなかなかいない。1年間、本当にお疲れ様でした。
永遠にこのノリ、第4話。流石に4話ともなると慣れが出てきましたね。それでも、次回予告にひとネタ仕込まれてるので視聴後はどうしても吹いた状態で閉幕するんですけど。
大雪警報連発のご時世には全く関与する気も無い海水浴回。今回最大の中の人的ハイライトである兄が見事にゲザるシーン(およびそれを母親がドン引きで諭すシーン)から幕を開けて、特に流れも何もなしで海へ。メンバーは最終的に彩葉と友達2人を加えた5人構成となり、普段家の周りでやっているようなことを場所を変えてやっているだけ。 今回はネタもとの原作が薄いのか、これまでのエピソードのような切れの良いネタ回しや奈緒のぶっ飛んだ異常性癖面などがあまり表に出てこず、多少もたついた感じでくどめの進行が目につく。ネタの中身も、途中で修輔の夢の中身なんかを挟んで煩雑な画面転換が重なるおかげか、慎重に中身を追うのが手一杯で、あまりネタのキレを増すような見せ方にはなっていない。ま、流石にこれだけテンションの高いままで続けてきたので、多少の休止は必要だったということにしておきましょう。 要所要所で見ていくと相変わらず病巣の深いネタも散見され、中でも特に説明されずに展開された修輔の夢フィールドは絵的にもひどいのが出揃っている。ガーターナース、セーラー触手などといった節操のない組み合わせもひどいが、どう見てもおかしかったのはスク水ニーソという一見「ありがち」なセッティングながらも、そのまま海水浴してしまうという暴挙。ニーソックス履いたままの入水って、アイアンスエットばりの拘束具だと思うのだが。海水をたっぷり吸って重量感を増すニーソによって彩られる絶対領域は、夢の中とはいえこだわりのムチムチ加減に一家言ある修輔のこだわりが伺え、その上で相変わらずこのイラストレーションなので萌えにもエロにも繋がっていないのがポイント。 キャラの造形でいえば、面白かったのは瀕死の修輔の周りで展開された奈緒と彩葉の力比べだろうか。針金のようなほそぎすの身体どうしが激しくぶつかり合う珍妙なシーンは、明らかに骨格がおかしいにも関わらず双方の肩にがっつりと力が入っているのが分かる奇妙な迫力があり、この世界における人体のスタンダードがどこにあるのかを何となく伝えてくれるもの。いや、そんなとこを見るアニメでは無いのは確実だが、こういう描写でちゃんと「それっぽさ」と、「隠しきれない無理くり加減」が伺えるのは面白い。唇を奪ってくれたAGEのメインの子の無闇にいい身体も割と細かく描写されてたしねぇ。誰得極まりないのだけどねぇ。 あ、終わってみたらなんだかんだで面白かった気もしてきました。今期は意外に頭空っぽ作品が少ないので、やっぱりこのアニメは助かりますわ。今日の一番のハイライトは、ボートで突撃するシーンの奈緒の口上ですかね。やっぱり早口でまくし立てている時のキタエリ節は聞いててほんとに楽しい。
予定通りに、インフルエンザを患って完治したかどうかも怪しかったけどプレリに行ってきました!(まぁ、熱が引いて1日経ってたし、マスクもしてたから多分大丈夫でしょう。周りにもマスクいっぱいいたし)
ただ……特に面白いことは起こりませんでした! 以上! というだけではつまらんので一応ちょろちょろと結果だけメモ程度に。
新展開! だけどあんまり新味はない第17話。前回までが重たい流れだったし、ちょっと小休止ですか。ここからクライマックスに持っていくための伏線張りの時間も必要だからね。
Aパートは常夏な環境を活かしての水着祭りでサービス祭り。と言っても、この世界の女性陣は普段からサービス精神旺盛だからあんまり特別感無いんだけど。そして、こういうアホな展開だと強いのが、この作品でも屈指の「普通の娘」であるルリちゃん。同様にすっかりギャグ担当になってしまったワコをいじり倒しつつ、よく分からないテンションでビーチをアツくしてくれる。いやぁ、中の人が時の人(獣?)となったキュゥべえと同じとは思えないくらいの飛ばしっぷりですよ。この島の人間はみんなしてどこか裏側に通じてそうに見えちゃうので、こういう単純馬鹿なキャラクターは分かりやすくていいです。 そして、そんな島にさらなる混迷を与えるのは、「今までどこにいて何してたんだよ」と不思議で仕方ない新キャラ、マドカとコウ。今期はやたらとゆかなボイスの金髪や巨乳が多い気がするよ。ご立派な縦ロールが半端じゃねぇ存在感を醸していますが、登場シーンとビーチバレー、そしてコウとの2人の関係性を見てると、やたらとイメージが被るのはデイモン姉妹だったりします。彼女達のルゥール! は一体どんなものでしょうか。そういや今年はビーチバレーっていうシチュエーションもやたらと見た気がするなぁ。メイド様、パンスト、イカ娘……いや、どうでもいいですけど。 Bパートはようやくストーリーが進み始め、前回調子に乗ってボコられた恥ずかしいヘッドが、何事も無かったかのように綺羅星を統べる。誰も責任を追及しないのは、とにかくフェーズが進んだことに綺羅星全体が盛り上がっているせいだろうか。マリノの不在についても誰もつっこまねぇな。 ただ、それもひっくるめた諸々を巻き込んで誤魔化してしまうためのペテンが、ヘッドの謀略と見ることが出来るかもしれない。ぜんぜん意味の分からない会議場円卓の変形ギミックとか、おとな銀行からの引き抜き宣言、そして、最も重要な「東(ひがにし)の巫女」の隠匿問題についても、なんだか分からない勢いで他の幹部達を押し切ってしまった。他の連中はそれでいいのかと思うのだが、当然のことながらケイトは沈黙を守るだけだし、引き抜きを喰らったおとな銀行のカナコはあまりのことに言葉が続かない。さらにベニオも過去の抜け駆けを指摘されて出鼻をくじかれ、プロフェッサーグリーンは苦労して組み上げたはずの電気柩大爆発で上の空。文句を言おうにもそれぞれの幹部が巧みに先制攻撃で潰されているのだ。このあたりのそつのなさは流石のヘッドだ。 そして新たなるバニシングエージが初出撃させたのは「ほしい物は何でも手に入れる」らしいマドカ。ついにサイバディとスタードライバーが融合に成功した初の事例となり、自らを「銀河美少年」と名乗ったわけだが、ま、バトルの方は特に何があるわけでもなく収束。仕方ない、スタドラだもの。今回の見どころは、枕を持って登場したスガタ・タクトと、禊ぎ姿で危機一髪だったワコですかね。惜しい、もう1分早くゼロ時間が起動してたら確実に全裸だったのに。早朝襲撃とか、マドカさんも案外せこいな。 今回のタウバーン出動シーンでは、もう隠す気も無くなったらしいケイトさんがお役目とばかりに高らかに歌い上げてくれている。流石の小清水といった堂に入った歌唱だが、ケイトの人となりを考えると、思っていた以上に明るい曲で驚いた。流石に「日の昇る方角の巫女」だけあって、その歌にはエネルギーがある。ただ、やはりその旋律は「巫女の歌」としての統一感もあり、いつかどこかで4人の巫女が声を合わせてそれぞれの歌を紡いでくれる時がくるのを期待してしまう。最初だったからやっぱり「モノクローム」の印象が強いけど……全員歌は達者だから、それぞれ持ち歌を変えても面白そう。 なんだかとっ散らかった感想になってしまったけど、とにかく事態が進んでいるっぽいことだけでも分かれば充分だろう。ヘッドのスタンスとか、それを遠くから見つめているよく分からないじいさんの正体とか、今は置いときましょ。
吉岡さんの扱いが悪すぎる気がする第4話。ちょっと勘違いが過ぎる以外は悪い子じゃないのに、千葉から「このマユゲ!」って言われてるのはちょっと不憫。いや、相手にするとウザそうだけどさ。
1話ほどじゃないのだが、今回もな〜んか勘違い要素が多かった回な気がする。というか、そもそもキャラ絵がおかしかったし動画に手抜きも目立った気がするのだが、気のせいだろうか? 4話で既に製作体勢が限界ってことは無いと思うのだが……それにしても微妙な出来。そんなに難しい画面作りが要求される作品ではなく、むしろ古式ゆかしいアニメ的省エネが出来るような画面設定なんだから、ネタ云々はともかく、せめて画面の品質くらいは維持して欲しいものである。 キャラ絵については、既に放送前の版権絵の時点で色々と物議は醸してましたね。独特な「ふとましさ」を持つこの作品オリジナルのアニメ絵は、原作の持つむっちむっちした印象ともまた違う、ちょっと病的なまでのダルダルさ。ただ、1期の時点では決して悪いデザインだとは思っていなかった。アニメ絵になってデザインが変わるのは仕方ないことだし、それが可愛くないかといえば、決してそうでもない。動きがあると寸胴のキャラクターたちのモーションも案外面白くて、「なかなか良いバランスのキャラ絵に落としたもんだ」とは思っていた。 が、なんか今回は変。特にお祭りエピソードあたりでは原画の段階でコロコロと顔の造形が変わってしまっていてぜんぜん落ち着けない。必要以上に崩れたカットも多くあり、「作監、忙しいのかなぁ」と心配になってしまう出来だ。プールのシーンでもモブなんかには手を回している余裕がないらしく、油断すると紙芝居みたいな垂れ流し状態になってしまっているのが如実に見える。こういう作品で作画面の難点ばかりが目に着いてしまうというのは困ったものだ。 そして演出面だが、プール話の最後の音響演出が完全におかしい。なんであのタイミングでオープニングがかかったの? 確かにふたばの暴走に音を乗せる試みは1期の「RUNNNER」で実践しており、あれは無声劇との絡みもあって割と面白かったと思うのだが、今回は全く作品内容とかみ合ってなかった上に、その後のキャラクターの会話や行動に対してノイズにしかなっていない。なんであんな乗せ方をしたんだろう。「わが名は小学生」はお気に入りの曲だが、それってつまり、「曲が主人公」になったときのインパクトがでかいってこと。BGMにしてしまったらくどくて見てられない。「RUNNER」の時にかかった「ABCより〜」もくどいっちゃぁくどい曲だが、無声劇にした上で、曲がふたばのソロ、作品自体もふたばの独壇場だから成立したもの。今回とは訳が違うのだ。一体どういう意図でこのシーンにこの曲を入れたのか、演出家に問い詰めたい部分である。 わざわざラストを変則エンディングにした意味もよく分からんしなぁ……全8話のうち、既に2話エンディング差し替えられとるがな。どういうことなの。 今回の総括・杉崎が馬鹿可愛い。中の人くらいは。
おやっさんの職業、顔つきからしてもっといかつい商売だと思ってたのに、まさかの喫茶店経営に腰砕けの第4話。うむ、似合ってるような、そうでもないような……コーヒーについて蘊蓄を語るポーズが絵になるのは、ひとえに藤原啓治ボイスがずるいせいだ。
今回、ようやく山内監督がコンテ業務から外れることになり、よく言えば見やすくすっきりした内容になっているが、悪く言えばその分味も素っ気もなくなった。3話までは楽しみに見ていただけに、担当するクリエイターでこれほどまでに変わるものかと再認識してちょっとがっかり。いや、ちょっと度が過ぎたファン意識なだけかもしれませんけど。原作が素直なんだろうね、あんまり引っかかるポイントが無いんだわ。 とはいえ、今回はシナリオラインそのものにもちょっと「?」が飛び交う内容になっている。現時点で「夢魔」というのがなんなのかは未だはっきりしていない部分が多いのだが、そんな中でどんどんイレギュラーな事態が進行しており、ベースに何をおいていいのか分からない。 具体的に言うと、今回の部長と夢魔の関係性は、どこまでがセーフで、どこからがイレギュラーなものであるのかがいまいちピンと来ないのである。夢路は1話で夢魔に追われていたが、彼の場合は「突然白昼夢(もしくは普通の夢)の中で襲撃される」という被害であり、現実世界への影響力は皆無だった。先週登場したみなととイチマの関係にしても、友情があったおかげでみなとちゃんは現実世界でもイチマのことを思って友達を作らずにいたようだが、イチマ自身が現実に干渉する力は持ち合わせていなかった。 しかし、今回のクリスの場合、確実に現実世界にも侵攻している。二重人格となって一時的に「器」である肉体もコントロールしていたし、部長が携帯端末を2つもっていたことを考えると、文通のための携帯を用意するくらいの行動はとれたということだろう。そこまで出来るのだったら、既に半ば「現実に現れた」といってしまっていいのではなかろうか。もちろん、クリスは部長に対して害意があったわけではないことは描写されているので、夢路を襲ったジョン・ドゥや先週のイチマと違って部長を乗っ取らなかったことの説明は付くが、既に「器」を共有している状態ならば、無下に追い払うだけでなく、何か共存共栄の道を探るという選択肢もあったと思うのだが。 つまり、一番分からなかったのは、部長が落ち込んでいるのを見ていきなりキレ始めた夢路のテンションということになる。確かに、初めての恋に胸を躍らせる乙女を裏切ったというのは許し難いことなのかもしれない。雨の中を呼び出して、彼女をびしょ濡れにさせていたことだって、腹立たしいと言えばそうだろう。しかし、それはクリスとて仕方なくやったことである。彼には部長と顔を合わせる手段が思いつかず、文通という不格好な方法でしか意思疎通が出来なかった。そのような状況において、部長の「器」を乗っ取らずにコミュニケーションを続けていたことは、これまで登場した夢魔と違い、クリスが友好的だったことを示す証拠ではなかったか。 そう考えると、いくら何でも夢路の行動は短絡的だ。クリスを失って悲しむのは部長であるはずだし、夢路が真っ先に考えなければならないのは、「クリスを消し去ること」ではなく、「唯一デイドリームや夢魔の存在を知るものとして、クリスと部長の逢瀬の方法を考えること」だったはずである。それをせずにただ拳を振り回すだけというのは、いささか頭の悪い行動パターンだ。 そして、そんな夢路の勢いに乗る形で、メリーも「夢喰い」を名乗っての夢魔討伐を決意してしまう。ま、あの状況なら夢路をボコボコにしていたクリスを悪者だと思うのは仕方ないが……それにしても、「自分が夢の世界に帰るための方法を探る」っていう第一目的を忘れてやしないか? 問答無用でぶっ飛ばしたら証拠も何もあったもんじゃないだろうに。「私を祓えるのか?」なんて意味深なことを言ってたクリスなんか、格好の情報提供者だったかもしれないのにな。 という感じで、メイン2人の行動原理が無茶苦茶なので、今回はあまり楽しむことが出来ませんでした。バトルシーンにしても、やっぱり「メリーの武器は単なるパンチキックだけ」という決定的な「見栄えの悪さ」があまり解消されていないし、何かもう一工夫ほしいところである。画面で引きつけてある程度シナリオの齟齬を吹き飛ばせるような作品を期待したいものだ。いつまでも「メリーちゃんが可愛い」だけでは保ちませんぜ。 それにしてもメリーちゃん、よくもまぁ、あの短時間で野球ゲームのスコアをあそこまで離されたもんだな……夢路は一体どんな難易度でプレイしてたんだろう。
開いた口を塞ぐ気が欠片も無い気がする第4話。だからさ、もうさ……
既に4話目を迎えているこの作品、正直言って、この時期に既にどうでもいい作品の筆頭候補になっているわけだが、その炸裂するグダグダ感はたまらないものがある。どこぞで「ゆでたまごの劣化版みたいな救いようのなさ」という表現をしたのであるが、今回もまさにそんな感じで、作中のキャラクターの反応がいちいちおかしくて、「いや、お前らそこは突っ込みどころとちゃうんかい!」と叫ばずにいられない。なんという冷静で的確な判断力なんだー! 今回の突っ込みシーンも色々ありますが、やっぱりトップはあれですよね、「もうギャンブルでも何でもないやないか!!」と。やっぱり世界的なディーラーともなるとクレー射撃の一つも出来ないと駄目ですよね。……どうなってるのよ。他にも自販機のちんぴらの話とか、こっそり描かれたリオたちの生い立ちの過酷さとか、どこまで真面目でどこまで冗談なのかわからねぇよ。ある意味すごいさじ加減だぞ。ちなみに今週一番笑ったのは、豊かな髭を蓄えていかにも泰然とした老紳士が「脱衣ゲームは、基本的に小物から取っていくものです」とか語り出したとこ。じいさん、女性相手に何しれっとセクハラトークしてやがる! もうそろそろ真面目に見るのやめようかなー、とか思い出していたんですが、最後の最後で、ちょっとラスボスっぽい影が登場しましたね。……うわー、見るしかないわー。黒さぁやキタコレだわー。今期レギュラーあんまり無いと思ってたのに存外忙しいわー。本当に求められる声優って、こういうスタンスが理想なのかもしれません。テレスティーナさん級の悪役希望。
一番気になったのが先生の英語の授業だった第4話。あまりにぶっ飛んだ内容だったものだから「最近の保健体育は進んでるなー」とか思ったら、英語かよ! 30歳云々言い出したらほむらの中の人とか仁美の中の人がナイーブになるからやめろよ!
前回の騒動のおかげで、嫌でも注目が集まる今回だったが、むしろちゃんと「話を作りに来た」ので好印象でした。あれだけ世論ではキュゥべえが悪者扱いされ、魔法少女への勧誘についても、やれ悪徳業者だのやれ詐欺まがいの恐喝だの言われていて、そのあたりの見る側とキャラクターの温度差がどの程度のものか、というのは無視できない因子になっていた。マミの一件があってなお、キュゥべえがまどか達を勧誘し続けていたとしたら、それこそ悪魔の所業。そして、まどか達がそのことに恐怖心を持たなかったとしたら、流石に異常である。 マミの喪失というファクターは予想通りにまどかとさやかにショックを与えており、2人の中で「魔法少女になる」などという選択肢は無くなった。「優しさがより大きな悲しみを産む」とほむらに言われたまどかは、マミを犠牲にして自らの進路を修正した己の行為に慚愧の念が強いようだが、だからといってわずかな期間に育んだ友情のみを代償として、命を賭けるような行動に出ることは出来ない。「あたし、無理」の一言が全てを物語る。既にこの世にすら残っていないマミの幻影にひたすら謝り続けながら、見てはいけないものに出会ったことへの後悔ばかりが先に立つ。 一方、さやかもマミの死に対する衝撃は大きいが、彼女にはもう1つの「人生の喪失」の物語がある。不慮の事故によりそのアーティスト生命を絶たれてしまった不遇の少年、上條恭介。恭介に強く思いを寄せるさやかだったが、これまでただひたすら信じ続けていた彼の回復と、日々の献身に対する自己満足。「恭介はいつかまた演奏が出来る。自分はそんな恭介の為に頑張っている」。そんな幻想が、ふとしたきっかけから全て崩れ落ちた。「自分は嫌な奴だ」とエレベーターの中で独りごちた彼女。前回3話の中でも、マミから「献身が望みであるのか、献身による自己の幸福感が望みなのか」と問われ、そのスタンスは揺らいでいるところであったがために、この変化は、彼女の人生を変えるのに充分なインパクトがあった。 かたや、友情を育んだとはいえ、つい先日であったばかりの、素性もよく分からない「先輩」の死。かたや、自らの人生を捧げてすらいる気になっていた、最愛の人の「喪失」。天秤にかけた時に、彼女の中に既に選択の余地は無かった。マミの命を賭した「訓戒」とほむらの「忠告」を無視し、さやかは魔法少女になった。 やはりこの作品は、「魔法少女になるとは」という部分が最大のテーマとなっているらしい。このテーマ設定は実はものすごく斬新で、過去のアニメ作品ならば1話で確実に終わらせている部分だ。「魔法が使えるってどういうこと?」「これまで持ちつけなかったような力を得て、環境や自己が変わらないことなんてあるの?」「そもそも、何で面倒なのに魔法少女の任務なんて引き受けちゃうの?」などなど、誰もが何となく考えていたような疑問を、徹底的に「ひどい」シチュエーションで掘り起こしたのが、この作品である。その結果として、メインヒロインであるまどかが全く魔法少女になりそうもないという看板詐欺が実現しているわけだが、窮地に陥って選択の余地無く魔法少女の任を与えられたマミ、悪魔の誘惑のごとき「安易な」解決に手を出してしまったさやかと、それぞれに異なった動機が設けられた。「魔法少女になるなんて、ひょっとしてこれくらいの覚悟が無いとだめなんじゃないの?」という、ライターの悪意がにじみ出ているようだ。 悔恨と恐怖に留まり続けるまどか、一時の激情から禁断の麻薬に手を伸ばしてしまったさやか、それを険しい顔で見つめるほむら、新たな火種杏子、そして、未だ真意の読み取れないキュゥべえ。まだまだ先の見えないこの作品だが、シャフト演出だのなんだのという些事はさておいて、純粋に楽しくなって参りました。 今週は(今週も)、本当に印象的なシーンが数多く、列挙していくと、まずは台所でまどかが泣き出すシーン。「生きているとパパの料理が美味しい」って、突然そんなことを娘に言われた両親はどうしたらいいやら。弟さんの声がナニなのでさらに涙を誘います。そして、屋上でキュゥべえと会話している時のキュゥべえのひどい台詞、「非難できるとしたら魔法少女の運命を背負った者だけ」。いや、その理屈はおかしい。ほむらとまどかが2人で歩く帰り道、ほむらの放った一言「魔法少女の最期なんてそういうものよ」。いや、過去にそこまでの覚悟がある魔法少女なんて見たことねぇし。 しかし、やはり今回の最大の見せ場は、病室での上條君ご乱心のシーン。CDプレイヤーを叩き割るという、リハビリ中の身とは思えないパワフルな行動に出た上條君に対し、さやかは決定的な一言を放つ。今回のサブタイトルにもなっているその台詞は、「奇跡も、魔法も、あるんだよ」。そして窓の外を見れば、そこには1つの影……「そっちは駄目ぇぇぇぇ!」と叫ばずにはいられない、痛々しさの溢れる名シーン。来週もきっと、怖い。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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