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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「セイクリッドセブン」 4→3

 うーむ、「TIGER&BUNNY」と時間が連続しており、制作がサンライズというところも一緒の作品なのだが、こちらは残念ながら私の中では空振りである。先にぶっちゃけると、何故かこれ、2クールあるもんだとばっかり思ってたんですよ。「だから」っていうのは言い訳にもならんのですが、ちょっと視聴時に気を抜きすぎていて、途中あんまり真剣に見てなかった部分が追い切れていない。だから評価を下げるのは不当な判断だという気もする。ただ、視聴のモチベーションが維持できなかったのも、この作品の問題の1つだとは思いませんかね。2クールあると(勝手に)思わせちゃうようなつかみ所のないお話が問題だったとは、いえませんかね。

 1話視聴後の感想を見てみると、その時点で「学園青春+異能+ロボ的バトルで、売れそうな要素のごった煮作品」という印象が残されているのだが、結局この作品は、この初見の印象をそのまま引きずり、しかも煮込み加減が実に浅く、単に美味しそうな材料をぶっ込むだけぶっ込んで、調理を放棄したかのような印象だった。お話が終わってみればメインとなるのがアルマとルリの絆の物語であったことは分かるのだが、それ意外にも、例えばナイトの存在は回を増すごとに大きくなっていったし、学園パートにいる石部の連中だって無視できない。同じサンライズの「コードギアス」を比較に取るなら、あの作品も恐ろしい数のキャラクターが出てきたが、最終的にはミレイ会長も、シャーリーも、コーネリアも、C.C.も、ちゃんと自分たちの役割を演じていた。それがシナリオに関わっていた。しかし、この作品にはそれが無く、とにかくアルマの回りに思いつく限りのキャラクターを並べ立て、必要になったら必要な部分だけを動かす。他の要素はただそこにあるだけなので、視聴者としてはどこが力点なのかが計れない。あれだけの手間をかけて用意したメイド戦闘部隊なんて、本当に何のためにいたのかもよく分からないし、ルリが念願としてずっと守り続けてきたアオイなんて、いつの間にかちゃっかり復活して、そのままちょろっと絡んだだけ。ラスボスである研美についても、テンプレ通りの「マッドなサイエンティスト」のガイドラインをなぞっただけで、彼の奥底にあるドロドロとした醜さが感じ取りにくい。どうにも無駄なパーツが多い。

 バトル設定なんかにしても、この作品で最も注目が集まるのは「石」と「意志」を引っかけた宝石群だったはずなのに、意志によって得られる力、というものが何だかよく分からない。たくさんの「チカラ」を選択肢ながら戦うというアルマのスタイルは仮面ライダーみたいな使い方があって、それだけでも戦闘シーンにバリエーションがでるはずなのに、この作品のバトルはものの見事に力業オンリーなのである。何のためのバトルスーツ、何のための変身設定。これでは、せっかくのサンライズクオリティアクションも無駄遣いという他ないだろう。唯一面白かったのはアシのデザインくらいで、それだって訳も分からないうちに壊されちゃ浮かばれまいて。

 結局、「なんとなくサンライズ」というくらいの印象しか残らなかったこの作品。同じ時期に「タイバニ」と並んで放送され、かたや「見たことが無いものでお約束をやる」ことをめざし、かたや「見たことがあるものを寄せ集めて、何をやるか分からない」というので路頭に迷った。この差はどこから来たのか。制作者に聞いてみたいところである。

 一応中の人トークもしておくと、今作で一番目が行ったのは、ルリ役の中島愛。すっかり棒の気配も消えて、ルリのキャラクターは少しずつ「中島愛のフィールド」を作っていくきっかけになっていたように思う。もちろんまだまだ要精進、という段階ではあるものの、メインキャストの重責をいっぱしにこなせたので、今後のステップアップが期待出来る。あとは……ん−、あぁ、研美役のこにたんが楽しそうだったね。こういう役ものびのび出来るのを見てると、やっぱり定番になっている男性声優ってのは、それなりに理由があるもんだ、ということがよく分かります。

 あとは音楽が良かった、というのは1つ褒めておきたいところかな。途中でオープニングとエンディングが入れ替わる謎設定なんかもあったけど、色々と耳には楽しい作品でしたよ。

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「TIGER & BUNNY」 6→7

 終わってみたらこの位置に。はい、半年間お疲れ様でした。この作品がきちっと結実したことは、今後のアニメ業界の方向性にも一石を投じたことでしょうね。オリジナルで、しかもおっさんどうしの絡みがメインのサンライズヒーローものでここまでのヒットになるっていうのは、多分誰一人予期していなかった事態でしょう。柳の下にどじょうの豊漁を願うアニメ業界のこと、今後はこの路線からあらん限りの美味しい要素を抽出した作品作りが行われていくことが予想されます。

 さて、この作品は何が面白かったのだろうか。色々と難しい部分はあって、先に一番触れたくないし分からない部分をあげておくと、「婦女子の皆さんお疲れ様」ってのはあるんだろう。でも、この作品って主なカップリングはメインの2人組だけだよね。いや、いくらでも派生系はあるんだろうけど、それって副次的な要素だし、一大ジャンルになったのは虎鉄とバーナビーのいちゃいちゃを扱ったものだろう。だとすると、それって製作側の意図が綺麗に反映されただけ、ということに。だってこの作品のタイトルは「TIGER&BUNNY」ですからね。おっさん2人が半年かけて作り上げる友情物語というメインテーマが、そっち関係の人にはちょっと別な色に見えたっていう、それだけの話。

 その他の要素を見ると、まずは力の入ったヒーローの造形を含んだキャラクターの造形と、それを扱った脚本の方向性。スーツ姿はCGで処理するなどの技術的な対応力の向上もあるけど、それに加えてバラエティに富んだヒーロー像をずらりと並べて幕の内弁当的な味わいを出しつつ、そこに注力しすぎず、あくまで虎鉄中心のシナリオラインを維持し、他のヒーロー達は徹底的に「サブ」に回した。こうすることで、バリエーションの豊富な部分をアピールしながらも基本線となるベタな物語性は安定感が出て、シリーズとして無理なく離着陸が出来た。あれもこれもと贅沢に盛り込んだように見えて、実はかなりストイックな脚本だったのではないかと思う。

 あとは目先の目新しさだろうか。ヒーローたちが企業ロゴを背負って戦う妙な世界観は、胡散臭さが逆に消臭されてしまい、CGバリバリで描かれたバトルシーンも、そこによく見知った企業の名前が載っているだけで、なんだかご近所のお話のようにも見えるし、やっぱりあり得ない景色にも見える。「今までに無かったものを使って、今まで通りのものを」という基本コンセプトは、ちゃんと興味を引くだけの機能を果たしていたし、最終的にもそれが面白さに繋がっていた。あれだけの「胡散臭い」画面を「嘘格好良いヒーローもの」として成立させてしまったのだから、やはりヒーローの老舗サンライズの実力というのは未だに他社を寄せ付けないだけの蓄積があるということだろうか。最近サンライズはちょっと大人しすぎるぐらいだったので、ここでビッグネームの矜持が見せられたのは嬉しい限りだ。

 色々と刺激的な要素が多くて楽しみも多方面から抽出出来る今作だが、やはり最後はキャスト談義。今作の立役者といえば、なんと言ってもおっさん。特に虎鉄のキャラクターを丁寧に作り上げた平田さんの功績が大きい。バーナビー役は個人的にあまり好きじゃない森田成一なのだが、バニーちゃんはどっちかっていうとヒーローじゃなくてみんなから子供のように愛でられ、可哀想な目で見られる役だったので、ちょっと芯が通らない状態でもあまり気にならなかった。他にも楠大典、津田健次郎、遊佐浩二などの渋めの役どころ、マーベリック役の福田信昭氏に、ジェイク役藤原啓治などの悪の軍団も実に美味しい。女の子はそこまで多くない作品だったが、個人的に押せ押せな伊瀬茉莉也・日高里菜あたりの声が聴ければそれで満足でした(美奈子は正直あんまり萌えないんだよ)。とにかく、期待したら期待した通りのものが帰ってくる作品でした。ごちそうさまです。

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 さっ、最終回だとぉぉぉぅ! 何故だ! この番組、一番面白いのがこのコーナーなんだから、終わったらどうしようもないじゃないか! ひょっとして番組自体が終わるのか? なら許す! でも、そんなそぶりはなかったし……この先の「SAY YOU SAY ME!」は一体どこへ行くのか、気になるような、そうでもないような……このまま延々ミルキィホームズが味噌を混ぜる番組になってしまったら……それはそれでいいかもしれぬ。
 
 
  最終回 「第四十七回東京兎花火大会」
  さて、どこから突っ込んだらいいものか……まぁ、まずは……犬じゃないんかい! 兎かい! そこだけ東京都の「都」と絡めてネタにすんのかい! だったら大阪と京都と北海道はなんやったん! そもそも一匹だけウサギだったら「47都道府犬」っていう番組タイトル自体が既に嘘やんけ! …………やはりこの作品には何を突っ込んでも空しいだけだなぁ。

 というわけで、最後のキャラクターは東京犬ではなく、東京兎。モチーフとなったのは雷門のシンボルである巨大提灯。なるほど、「東京」というと一体何を名物として扱っていいのか分からないが、いっそ日本の首都である東京を日本文化発信の中心地としてみて、日本文化、江戸文化の象徴とも言えるこの提灯を持ってくるというのは、言われてみれば「なるほど」というチョイスである。そして、その中の人を務めることになったのは、何と業界の大重鎮、野沢雅子御大。あー……これはもう、何も言えない。「東京は出身声優が多いから誰を選んでも遺恨は残るんじゃないか?」と思っていたが、ここまでの大物を連れてこられたら、誰も文句は出るまいて。ホント、この番組が金をかけるポイントは正しい方向におかしい。そしてまた、東京兎のしゃべるチャキチャキの江戸言葉ってのが、イメージにしっくり来るんだよね。最後の最後に登場したキャラクターのくせに、レギュラー陣同様に、ずっと前から知っているかのような存在感がある、それが東京兎。流石でございます。

 で、そんな東京兎のお仕事といえば、これまた「江戸の華」といえる花火を打ち上げること。アイキャッチ画面ではレギュラー全員集合で川岸の花火を見上げている図があり、おそらく国内最大規模のイベントである隅田川の花火大会のイメージなのだろう。ただ、これを見て東京兎が「花火職人」なのかというと、実はそうでもない。何しろ打ち上げ筒に入っているのは山梨、福岡、愛知の3人。別に誰かが花火を作ったわけではなく、東京兎は単に点火して打ち上げる役目を任されているだけである。

 そしてもちろん、ここで問題になってくるのは、「こいつら、どういう原理で打ち上がってるんだ?」ということ。もうこの世界の生き物たちに突っ込むのも野暮ってなもんだが、打ち上げ筒に入った3人は、特に嫌がるでもなく、嬉々として点火を受入れ、自分が打ち上げられるのを今か今かと待ち構えている。そして、火が付けば勝手に飛び上がり、夜空に大輪の自画像を描くのだ(その際には自分で「たまやかぎや」のかけ声もつけている)。もう面倒臭いので、「他人を花火にする能力」というのが東京兎に備わっているものだと認識してしまえば良いと思う。打ち上げられるのを嫌がらないのは、多分打ち上げられても生命に支障を来さない、という能力であるため。その証拠に、既にこのイベントは47回目を迎えているらしいし、トラブルが起こって筒が倒れ、発射口が地上を向いた愛知は涙目で暴れている。これは、自分の死ではなく、花火化した自分が爆破することによって目の前の静岡・愛媛の命を奪うことを恐れたからだ……そうに違いない。……そういうことでお願いします。

 こうして、華々しい一夜のショーをもって、この作品は無事に47の都道府県を制覇し、最終回を迎えることとなってしまいました。……そうだよなぁ、そもそもこんな地方局のマイナー番組、しかもユル過ぎて声優ファンでもあんまり見たくないような番組の1コーナー、そんなに長く続くはずがないよなぁ……もっと愛知や福岡の活躍が見たかったなぁ……
 

  EX01 「福岡犬の青春」
 と思っていたら、なんか知らんけど番組最後に怪しげなものが始まりました。EXて! 喜久子お姉ちゃんの朗読コーナーよりも後って! ……これはどういう扱いと見たらいいんだろう。私が期待しているような、これまで出てきた47のキャラクターたちが、特に制限無しに暴れる素敵空間がこれから毎週放送されるのだろうか。それとも、エクストラということは大して本数は用意されていないということなんだろうか。うまいこと番組自体が次クールも続くなら、このコーナーを終わらせるのは勿体無いだろうから、少し本数を重ねることは期待しても良さそうだ。だが、もし今期で番組自体が終わるなら……サァ、どっちが幸せなのかな? そして、今後続編が作られるとして、レギュラー以外のキャラクターは出てくるのかな?

 ということで、今回は記念すべきEXエピソードの第1回目(クレジットがEX1ではなくEX01になっているということは、最低10話以上続くことを期待してもいいんだろうか)。そのタイトルには福岡が登場しており、やはりこの作品は福岡・愛知の2人によってなりたっていたということがよく分かる展開である。しかも、登場した福岡は例のあの、不気味モードになっているのだ。……なんでそこだけ伸びるんだよ。もう明太子でも何でもないよ。キャラの等身やスタイルに合わせて自転車の形変えるとか、そういう工夫はないのかよ。そもそも自分の意志で手足が伸ばせるなら、7話で夢想してたあの未来図は大して高い理想じゃなかったってことかよ。自転車の造形も微妙に古いよ。もう、何がどうなんだよ。

 とにかく、福岡は「ナイスな自転車」を手に入れたらしい。自慢ついでに、これでアキバまで買い出しに出かけるという。後部シートもついていたので、羨ましげな愛知をのせて2人乗り(犯罪です)でレッツサイクリング。しかし、そこに登場したのは福岡の憧れのあの子、愛媛犬。誘ってみたところ、愛媛もアキバに行きたいとのこと。福岡の決断は早く、愛知をさっさと下ろし、愛媛を後ろに乗せて愛のランデブーである。後ろに乗ってぎゅっとつかまってくる愛媛に福岡のテンションは急上昇。「うひょー!」と奇声を上げたあと、オタクの見本のごとく「デュフフwwwデュフフwww」と含み笑い。流石にキモ過ぎる上にいらだった愛知は、容赦無く自転車をぶっ倒したのでした。めでたしめでたし。

 まさか、福岡と愛媛の恋路の続きが展開するとは思わなかった。見たところ愛媛は(2話の頃からずっと)福岡のことを嫌っているというわけではないようで、福岡が一方的に彼女のことを見て一喜一憂しているだけみたい。まぁ、直前のエピソードでは静岡と愛媛は相変わらず仲睦まじく花火デートをしていたわけだが……(ただ、アイキャッチ時には福岡は愛媛の隣で花火を見上げており、静岡は東京を挟んだ向こうにいる。ちょっとだけ距離が縮まったのかもしれない)。

 愛知が福岡の自転車を「あ、どっこいしょー!」とぶっ倒したことで、ひょっとして愛知までもが福岡絡みで嫉妬に駆られているのかと思ったが、まぁ、彼女の性格から考えて、単に自分を無視して二人でいちゃつこうとしていた福岡が気に入らなかっただけなんだろう。となると愛媛はとばっちりで吹っ飛ばされたことになるわけだが、自分を乗せるために愛知をおろした福岡を見て平気で座ってくるあたり、あまり空気が読めていない感じもあり、ここは自業自得だろう。青春時代の人間関係ってのは、なかなか難しいものだ……ちなみにどうでもいいことだが、福岡の背中にしがみついてるときの愛知は妙な格好なので何だか可愛らしい。あと、愛知に話しかける時の福岡が露骨に緊張したり浮かれたりしてるのも何だか愛らしい。そういえば、結局シリーズを通じて愛知は一度たりとも正しく名前を呼ばれずに「名古屋」で通されてんだよなぁ。もう本人もめんどくさくて訂正してないしな。

 ラストシーンとなるアイキャッチ画面では、アキバに到着したと思しき3人の姿が描かれている(結局3人で仲良く歩いたんだろうか)。愛知は格闘ゲーム「Nice!! Fighter2」(以前福岡が大分とゲーセンで対戦していたゲーム)のストラップゲームを手にしており、彼女もあのゲームのプレイヤーであることを伺わせる。そして福岡はあのマジカルめんたい小町のフィギュアを手に愛媛にアピールしている。回りにはガチャガチャの空きカプセルが散乱しているが、サイズから見て彼が持っているのはカプセルフィギュアではなくてもう少しちゃんとしたもの。カプセルは愛知や愛媛が開けたものだろう(妙なタコのような生き物のキーホルダーが散らばっているので、それ目当てか)。小町ちゃんフィギュアは画面奥に完成品が展示されており、その脇には同じようなキャラクターデザインで緑色の和服キャラと、仮面をした怪しげな殿様キャラが確認出来る。また、商品のチラシから、今まで当ページでは「マジカルめんたい小町」と表記してきた作品の正式タイトルが「マジカル!明太小町」であることも判明した。今後はこれを使っていきますよ。

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予想以上に予想通りの最終話。ここまでベタベタにやるべきことをやって、「こんなもんかよ!」っていう不満が一切出てこないのがこの作品の凄いところです。意外だったことっていうと、ファイヤーエンブレムが牛角さんでも良かったって言うことくらいでしょうか。

 虎鉄が逝った哀しみにうちひしがれる間もなく、大量のアンドロイド兵器に取り囲まれるヒーロー達。バーナビーたちが1体は打ち破ったものの、基本的に他のヒーロー達はよってたかって1体に負けているレベル、大量に出てこられたら勝てるわけもなく。フルボッコで良いところ無しかと思われたが、天は正義に味方するのである。バーナビーの両親の手助けにより窮状を脱出するヒーロー達。まずはロトワングがいかにも悪役らしい幸薄い死に方をして退場。ネクスト差別主義者にふさわしい、ひどい死に方ではあったんですが、直接の死因は実は牛角さんなんだよね。その後、あの手この手で逃げ切ろうと足掻いたマーベリックも、その都度ヒーロー側に逆転の1手を打たれるという駄目出しの連打により、ついに自らその記憶を絶つことになった。今まで本当に良いところ無しかと思われていたアニエスにまで見せ場があったのは驚きだが、武力、政治力、そして悪の統率力、マーベリックから全てを1つずつ剥がしていくカタルシスはご都合主義のように見えるくせにやはり盛り上がる。虎鉄復活のタイミングもベストじゃないでしょうか。やっぱり、虎鉄が立ち上がるのは、最後の最後まで愛する娘のため。そこがブレなかったのは嬉しかったですね。最後の最後までどこか間抜けなのも流石でした。

 あとは事後処理。虎鉄は予定通りにヒーローを引退し、それを追う形でバーナビーも引退。他のヒーローだけで番組を盛り上がるが、2軍を補充し、指導する必要性から、あっという間に復帰するおじさん。「力が足りない」ことをそのままセールスポイントに転化し、弱いこと、半端なことだって、ヒーローの特性として活かすことが出来るんだ、っていう方向性はいかにも虎鉄らしい。そして、それをサポートしていくのがバーナビーの役目。1話から引用する形で再びのお姫様だっこで最後の最後までいちゃいちゃぶりを隠す様子もありませんでした。結局、この作品は半年かけてこのお姫様だっこがやりたかったんだろうなぁ、と。それでいいんですよ。

 平和が戻ったシティ、幸せそうなヒーロー達の毎日、それぞれが歩む独自の人生。何もかもが最終回らしいハッピーエンド……とはいかなかったのが,最後の1ネタ。自ら記憶を潰したマーベリックは、結局暗躍しっぱなしで好き放題やっていたルナティックによって処分された。彼は、最後まで自分の正義をヒーロー達と共有することがなかった。ルナティックの物語は、まだ終わっていないのだ。そして、はらりと落ちた紙幣に映った怪しいウロボロスの影。そう、作中では、一度たりとも「マーベリックがウロボロスのボスである」とは言われていないのであった。ヒーロー利権を巡る巨悪は倒れた。しかし、この街に根付いた悪は、それだけではないのだ。言い換えれば、「こんだけヒットしたコンテンツが、1シーズンで終わってしまっては勿体無いのだ!」次作、「BEN & SAITO」にご期待下さい! 個人的には一番面白いカップリングがあそこだったよ! もしくは「LITTLE TIGER KAEDE」のどちらかが見たいね。きっとその頃には、もっと美味しい炒飯が食べられることでしょう。

 ひとまず半年間の力強い進行、お疲れ様でした!

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Balustrade Spy 欄干のスパイ (3)(B) C

クリーチャー・吸血鬼、ならず者

2/3 飛行

〜が戦場に出たとき、対象のプレイヤーは自分のライブラリから土地が公開されるまで公開する。その後、それらのカードを自分の墓地に置く。

 

 2/3フライヤーが、出てくると、ちょっと、ライブラリを、削る。……うん、まぁ、そうだな、2/3フライヤーは(1)(W)(W)で強かったんだから、このコストでも強いよな。……ライブラリの削り方が適当すぎやしないか? 流石にコイツを出し入れして繰り返し削るなんてこたぁ誰もしないだろうし。……まぁ、今回のディミーアは遊び半分でライブラリ攻めるだけってマローも言ってたしなぁ。どっちつかずでダラダラやってると「大量破壊の網(MBS)」さんがじっとしてないぞ。しいて特徴を挙げるなら、このクリーチャーは2/3のならず者だってこと。これが何を意味するのか? ハイブリッドのあたりを参照のこと。

 

 

 

Basilica Screecher 聖堂の金切り声上げ (1)(B) C

クリーチャー・コウモリ

1/2 飛行 強請

 

 白が2マナ2/2の熊なら、黒は2マナ1/2のコウモリに強請を付ける。それなりのスペックのカードについた強請で、安心確実な取り立てライフが楽しめる。一長一短ではあろうが、素直に比べたら強請持ちは熊の方がいくらか使いやすいだろうか。強請りたいデッキってことはある程度時間を稼ぐ必要があるわけで、そのニーズがあるならブロッカーとしても強い方が活躍はしやすそう。まぁ、コイツの場合は序盤からチクチク殴って、そのついでにちゅるんと吸える、「短剣広場のインプ」みたいな仕事も出来るかもしれません。黒だから暗号を乗せる土台にも使えるし、色々とニーズはありますよ。ちなみに、オルゾフ絡みなので相変わらずフレーバーが香ばしい。「夜に金切り声が響くだけで、オルゾフの債務者は財布を握りしめる」。いや、払えよ。

 

 

 

Contaminated Ground 汚染された地 (1)(B) C (エルドラージ覚醒より再録)

エンチャント・オーラ

エンチャント(土地)

エンチャントされた土地は沼である。

エンチャントされた土地がタップ状態になるたび、そのコントローラーは2点のライフを失う。

 

 今回のセットは不思議なことに、何故か「エルドラージ覚醒」からの再録が多く、これも含めて3枚のカードが収録されている。このカードは各色にばらまかれた土地エンチャントサイクルとして採用されているわけだが、能力的には特に何らかのギミックに関与しているというわけでもない、ただ、2マナのオーラで土地が1枚軽く縛れるというのは決してスペックが低いわけではないので、いっそのこと固めて取ってみると、相手の色事故が誘発出来るので案外面白いかもしれない。また、このカードは土地タイプを全て失わせて「沼」にしてしまうという効果があり、土地タイプとはつまり「平地」「島」「山」「森」、そして「門」などがある。そう、このカードは相手の門を門ではないカードにすることが出来るのだ。そう考えると、俄然使う用途は広がってくるだろう。これで土地破壊スペルに良いのが来れば完璧である。……ふふふ、今回は赤緑にヤツが帰ってきたんだぜ!

 

 

 

Corpse Blockade 死体の道塞ぎ (2)(B) C

クリーチャー・ゾンビ

1/4 防衛

他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜はターン終了時まで接死を得る。

 

 すっかりリミテッドの花形ステータスとなったタフネス4の壁。今回は青が4マナかかってしまうが、白にも1/4,こちらも1/4。うーん、元気で結構。しかもこいつは他のクリーチャーを糧としてブロックした相手までもを引きずり込む共倒れ機能まで搭載した優秀な防衛線だ。1/4接死というかつて無い鉄壁っぷりは、容易くクリーチャーの進軍を止めてしまうだろう。さて、一体どうやって乗り越えたものか。まぁ、空を駆ければいいんじゃないかな。

 

 

 

Crypt Ghast 墓所の怪異 (3)(B) R

クリーチャー・スピリット

2/2 強請

あなたがマナを出す目的で沼を1つタップするたび、それはあなたのマナ・プールに追加の(B)を加える。

 

 最近の黒にちょくちょく登場していた黒マナ追加能力を持ったレア。これが爆裂しちゃった事例が闇アナさんなわけだが、ちょっと前には「ニルカーナの亡霊(ROE)」なんてきわめて地味な神話レアもいたので、忘れないであげて欲しい。で、このカードのポイントは2つあり、1つは、前例であげた追加マナ生産能力は全て神話レアだったということ。そりゃま、黒単なら一気に使えるマナが倍加するわけで、その危険性を考えたらどうしたって調整は必要。無茶なゲームにならないように神話以上に設定しておく必要があった。しかし、今回こいつは普通レアで、しかも4マナとそこそこリーズナブル。この変更は一体何を意味するのか。そして2つの目のポイントは、当然さらりと書かれた「強請」の2文字。普通この手のカードは何も考えずに突っ込んでも、特にリミテッドでは「そんなにマナが出ても使い道がねぇよ」となることが多いのだが、こいつの場合、出した後でどんなスペルでもとにかく追加マナが払えるようになる。ちょっと姿を変えた「血の芸術家」みたいなもんで、これを置いておくだけでボディブローの流星拳を見舞うことが出来るかもしれない。他の強請カードも脇に並べておけば完璧である。リミテッドで適当に入れておいても無駄にならず、コンボなどでの使用も期待出来る。意外なところから飛び出した黒の期待枠。

 

 

 

Death’s Approach 死の接近 (B) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーはーX/ーXの修正を受ける。Xは、そのクリーチャーのコントローラーの墓地にあるクリーチャー・カードの数である。

 

 激しくイヤイヤしてるなんか笑えるイラストが目印の、どこか空気を読んだ感じのするリミテッド用除去オーラ。この手のマイナス修正オーラなら、1マナでは−1か−2で充分なのだが、このカードならば試合が長引けば長引くほど除去力は高くなっていく。イメージとしては死んじゃった仲間達がお前さんも呼んでるよ、的なものらしい。墓地にクリーチャーを溜めるのは楽な作業ではないが、最低限の1枚や2枚くらいはいつかは落ちるだろう。そこまで進めてしまえば、これはコスト以上の働きを見せてくれる優秀な除去になる。ディミーアならば当然直接削ることで効果を上げることが出来るし、グルールさんが湧血能力を使うのがちょっと嫌になるなんて副次効果も(これがついた状態でタフネス1になったクリーチャーには、もう湧血で増強が出来ない)。スタート地点となる最初の1枚を何とか頑張らなきゃいけないが、集めておいて損は無い優秀なカードだ。

 

 

 

Devour Flesh 肉貪り (1)(B) C

インスタント

対象のプレイヤーは、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。その後、そのクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを得る。

 

 このカードも日本語に誤訳がある。大した差ではないのだが、日本語版は何故か対戦相手しか対象にとれないことになっている。ちゃんと好きなプレイヤーを対象に出来るので要注意。ま、そうは言っても自分に使うチャンスはそこまで多くない、「飢えへの貢ぎ物」のホスト役逆バージョン。「貢ぎ物」だと相手がサクるわこっちがライフを得るわでやりたい放題だったわけだが、こちらのスペルでは、相手さんがサクったならライフを得るのも相手だろう、といういくらか礼儀をわきまえた仕様になっている。しかし、だからといってこのカードが弱いというわけではない。2マナのインスタントで「布告」が撃てるだけでそれはもう充分過ぎる効果だし、何よりもコモンで集められるのでリミテッドでは1つの要になる。トークンの多いデッキでは処理しにくいが、ボロスはゆーてもセレズニアみたいにガンガントークンに命をかけるような連中でもない。充分黒を支えてくれるカードである。また、ようやく2マナと実践レベルのサクらせカードということで、トラフトに悩まされていた黒いデッキでも1つの答えになる可能性がある。最近のデッキはクリーチャー数が多いものがメインなのでまだまだ実用レベルではないかもしれないが、他のカードとの兼ね合いも見ていけば、ひょっとしたらこれが構築に届く日も来るかもしれない。ちなみに、インスタントなので誰もいないのをいいことに殴ってきたギデオンも除去出来たりする。その場合、対戦相手はギデオンの肉を食ってライフゲインを……おぅふ。

 

 

 

Dying Wish 死に際の願い (1)(B) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(あなたのコントロールするクリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーが死亡したとき、対象のプレイヤーはX点のライフを失い、あなたはX点のライフを得る。Xはそのクリーチャーのパワーである。

 

 白にも自軍クリーチャーに張ってその死を有効利用する「殺人の捜査」があったが、こちらは黒バージョン。白のように面倒なことはせず、シンプルにパワー分だけのドレインライフが行われる仕組みになっている。クリーチャーが死んで初めて効果があるのでなんだか迂遠な気もするが、2マナと軽いオーラだし、これはこれで案外バカにならない。ドレインライフのコストというと、過去の例からすると「吸う点数+0、+1マナ」くらいが適正コスト。つまり、このカード1枚で吸えるライフは2〜3点程度でもそんなに悪い話ではないのだ。「暴れ玉石」のように頭でっかちですぐに死んでしまうようなクリーチャーでも、これさえ付ければ途端に「夜の星、黒瘴(CHK)」クラスの爆弾になれる。まぁ、何にせよ盤面に触らないカードなので使いにくいのは間違いないが、オルゾフに与する者として、ドレインだけで勝ってみるのもまた風情。

 

 

 

Gateway Shade 門道の影 (2)(B) U

クリーチャー・シェイド

1/1

(B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

あなたがコントロールするアンタップ状態の門を1つタップする:〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。

 

 今回のシェイド枠。3マナ1/1で1マナパンプということで、完全にシェイドの基本形である「立ちはだかる影(M10)」と同じセッティング。最近のシェイドは「ちょっと重くしてボーナスを付けよう」スタイルが多かったので、3マナのシェイドは久しぶりだ。で、ほとんど同じなのだがラヴニカスタイルのちょっとしたおまけがついたもんだからアンコモンに格上げされている。ゲートわっしょい能力により、門でパンプするとちょっとだけお得になる。このカードが入ってるってことはタップする門は九分九厘「オルゾフのギルド門」か「ディミーアのギルド門」だと思うが、万一違うゲートは入っていた時には、黒マナソース以外からもパンプマナが捻出出来て、しかも効率が良いのでちょっと強い。リミテッドならばこの1〜2点のパンプ差も案外馬鹿に出来ないだろう。まぁ、どのデッキに不可欠なのか、と言われたら「別に」としかいえないけど。現時点での「危険な影」もそこまで声がかかるカードじゃないからなぁ。強いことは強いんだけどね。

 

 

 

Grisly Spectacle 忌まわしい光景 (2)(B)(B) C

インスタント

対象の、アーティファクトでないクリーチャー1体を破壊する。そのコントローラーは、そのクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを、自分のライブラリから墓地に置く。

 

 多分イラスト的には「あー、捜査中だから野次馬は入らないでねー」ってこのおっさんが言ってる図なんだろうけど、なんだかこいつ自身が真空旋風衝を放って惨殺したみたいにも見える。その名の通りになかなか忌まわしい、このセットの最も基本的な除去。ずっと「破滅の刃(M12)」の時代が続いてたもんだからこの「アーティファクトでない」っていう制限は久しぶりにみたが、昔ながらの言い方で言うなら「闇への追放(9ED)」的除去ということになる。現環境ならアーティファクトに触れない制限はほとんど意味はなく、このカードは4マナの完全除去と見ていい。となれば使わない理由は何一つ無い。やや黒マナが濃いめだが、タッチされにくいだけに黒ユーザーも安心だ。なんだかちょこちょことライブラリを削っているようだが、あんまり気にしなくてもいいだろう。もちろん、相手が「スカルグの大巨獣」を使って+9修正とかしてきやがったところにこいつをたたき込めば、それだけでも勝てるチャンスが巡ってくるんだから悪い話じゃない。

 

 

 

Gutter Skulk 排水路潜み (1)(B) C

クリーチャー・ゾンビ、ネズミ

2/2

 

 ヴァニラさん!(CV:かないみか) 今回のバニラクリーチャーはこいつだけですので、そっとしておきましょう。黒なんだから2/2でも充分ですよ。「歩く死骸」だって割と使われたんだし。しかもこいつ、ネズミクリーチャーですよ! 「群れネズミ」がちょっとだけ強くなる! ……あぁ、捨てられた……

 

 

Horror of The Dim ディミーア家の恐怖 (4)(B) C

クリーチャー・ホラー

3/4

(U):〜はターン終了時まで呪禁を得る。

 

 黒のギルドカラー起動サイクルは、なんだか外装が取れたエヴァっぽいクリーチャー。ちょっと足が変だけど気にしないで。5マナ3/4と黒ではそれなりの体躯に、変幻自在の呪禁付与能力を持っている。黒は呪禁を手にすることが出来るクリーチャーが1体たりとも存在していなかったので、青マナでの起動とはいえ、一応歴史的な快挙である。緑だったらどこぞのサイが同じコスト、同じステータスで最初から呪禁をもってたとか、そういうことを言う人は先生嫌いです。このクリーチャーが教えてくれる大事なことは、「ディミーア家」は「Dim」って略していいんだ、っていうこと。

 

 

 

Illness in the Ranks 集団疾病 (B) U

エンチャント

クリーチャー・トークンは−1/−1の修正を受ける。

 

 逆「無形の美徳」。まぁ、警戒は失わないけど、代わりにこっちは1マナで置けますし。様々な墓地対策カードや「拘留の宝球」のおかげで、一時は環境次第で禁止すらされていた「未練ある魂」は随分と大人しくなった。しかしそれでもトークンデッキは死んだわけではなく、今でも「未練ある魂」と「深夜の出没」を「無形の美徳」と「順風」で押しまくるデッキは割と元気。そんなんアカンともの申すのは、やっぱり我等の黒のお仕事だったんです。実にシンプルなテキスト、そして分かりやすい効果。イラストで行われているようにケンタウルスを死滅させるようなことは出来ないかもしれないが、これ1枚でにっちもさっちもいかなくなるデッキがあることを考えれば、この1枚は大きな1枚である。今後の色んな環境が楽しみですわ。ところで、この病気を流行らせたのはオルゾフみたいなんですが、自分のところのレアである「死盟の天使」がアイデンティティを失うのは構わないんでしょうかね。

 

 

 

Killing Glare 殺意の凝視 (X)(B) U

インスタント

対象の、パワーX以下のクリーチャー1体を破壊する。

 

 シンプルであるが故に安心感が一目で分かる黒除去。でかいクリーチャーを殺すのにはそれなりコストはかかるが、どうせそんなクリーチャーを出すのにもコストはかかるのだから、彼我の損失はとんとんと見て問題無いだろう。むしろ厄介な壁クリーチャーは安価で殺せると思えば安い除去になるかもしれない。比較対象としては前の環境で活躍した「死の風」が同じくX除去であり、ほぼ「タフネスX以下の〜」と読み替えて良かった。基本的に、クリーチャーはパワーが高い方がコストが重い(2マナでタフネス4なら存在するが、パワー4はなかなかいない)。ということは、基本的にこちらのカードの方がカード効率は高いということである。残念ながらアンコモンだが、シングルシンボルなのでタッチにも向いているし、出てきたらありがたく受け取っておこう。


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 流石に水銀は無理だったらしい、第10話。悪食ってレベルじゃねぇぞ。食欲の2号、色欲の1号。どちらも探求心に限りがないから、最終的に後悔してしまうんだよ。ほどほどのところで止めておけばさぁ……ちなみに、一般人には見えないはずだから、あの病院の下着泥棒は晶馬の仕業。

 さて、2週前に発生した晶馬の交通事故。わざわざ1週ブランクを置いてどんな状態になっているかと思ったら、怪我自体は思ったほど大したもんじゃなかったらしい。冠葉君も一安心である。だが、そんなことで安心していられない高倉家と苹果ちゃん、敵の攻勢は一切緩むことなく、残された半分の日記を巡り、動くこともままならない晶馬を誘拐しての強攻策。

  夏芽のこの恐ろしいまでの行動力は、一体どこから出てくるものなんだろうか。それなりに恵まれたおうちのお嬢のように見えるのに、強襲作戦ですら自らの手で行う行動力と手際の良さは素人とは思えないものがある。強気で日記を守り抜こうとした冠葉を完全に出し抜いて精神的に徹底的に攻め立て、その上で目標であった日記もちゃっかり手にしてしまっている。一体何者なのか……と思っていたら、どうやら、過去の冠葉との因縁はエラいシンプルなようにも見えるんだ。何気ない陽鞠の質問に調子に乗った冠葉が並べ立てた「重い贈り物」の履歴を着実に思い出させる夏芽は、「凝った切り込みのウィンナーと凝った巻き寿司の入った弁当」「てっぺんに二人の人形が乗ったケーキ」と重ね、最終的には「名前の入った手編みのセーター」で冠葉にとどめを刺す。ここまでやられてしまっては、普段はタフな冠葉も抵抗の余地無し。最終的に、夏芽が狙っていたのは冠葉の唇であった(エスメラルダも狙っていた……)。もう、一体何がなんやら。

 前回の陽鞠に続いて、今回は夏芽の手で強引に冠葉が謎の「ピングドラム空間」に巻き込まれた。ひたすらペンギンマークが乱舞する偏執的な空間は、たとえセーターが無くとも冠葉のメンタルをぶっ壊すのには充分だったような気もする。他にも、すっかりトレードマークとなったペンギンバレット入りのスリングショットや、謎の音楽を奏でるオルゴールなど、夏芽と冠葉の間にはまだまだ語られていないなにかがあるようだ。そして、それがピングドラムとどう関係しているのか、もう、分かるはずがない。いっそボーッと見てたほうが気が楽です。

 そして、混迷極まる人間関係にとどめを刺すように表れた謎の存在、「マリオ」。せいぞーーーん、せんりゃくーーーー…… 声が荒波和沙や! もう、そのぐらいしか確定情報がないわ! 次週もお楽しみに!

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舞首か毛羽毛現かと思ったらペナンガランだった第10話。いや、正確には引きずってるのは内蔵じゃなくて脊髄だったみたいだけど。やっぱりあのビジュアルは、突如出てくると怖いよね。しかもそれなりに端正な容姿で、声がサトリナなんだよ。怖いけどちょっと可愛い。どうしよう、これが吊り橋効果か!

 この期に及んで本当に遅々として話が進まず、これまで経験したことを繰り返し繰り返し、しつこいくらいに何度も確認させる脚本。流石にしつこすぎるとは思うのだが、これだけ執拗な確認をしているということは、この後やってくるカタルシスによほどの自信があるのだろう。

 ほとんど新規の情報が出てきていないのに、なんだかジリジリしていて時間が長く感じないのが不思議な作品である。冒頭のペナンガラン戦、実は10分近くあったんだよ、あれ。その割りにキメる時は一瞬だし、今回は動きの面でもかなり充実していたし、どうしても見入っちゃうのだよ。いや、時真君惨殺なんてトピックはあるにはあるんだけど、あまりに回りの人間が気にしてないもんだから、こちらとしてももうどうでもいいのかな、と。これで残った人員は先生、店長、親父さん。もう、「仕掛け人」候補しか残ってませんわ。「こんな茶番はもう終わりにしましょう」って、先生、それはこっちの台詞です。

 もう、かなり強めに伏線の含意を押し出してくるようになってますね、「赤くて人の肉に近いギモーブ」に加えて、今回は小夜が元気を出すために飲み干し、先生は飲むことを拒絶した「コーヒー」っていうのもある。小夜が好きなものって、何?

 次回より、いよいよ「解答編」。何が起こっても驚かないので、出来るだけ驚くような展開をよろしくお願いします。

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予想外の方向から話が重い、第11話。うーむ、私がこの作品に求めたクライマックスはコレジャナイ気がするんだけど……どういう心境で見守ったもんだろうか。

 前回に引き続き、商談であまり触れて欲しくない部分に触れられ、ちょいと御機嫌斜めのクロードさん。おかげでせっかくアリスが湯音を誘いに来てくれたのに、勢いでおじゃんにしてしまうくらいのツンケンぶりである。湯音とクロードの関係も随分スムースになってきたと思いながらも、どうしてもこういうときのクロードは頂けない。もう少し「幼女を相手にしてるんだから」っていう優しさをもって欲しいもんである。

 もちろん、クロードだって何も学ばないわけじゃない。気合いを入れ直した湯音を見て、必要以上に自分が気を遣わせてしまったことを反省し、代替案としてみんなでピクニックに行くことを提案。めでたく、いい陽気の日を選んで「家族」3人でお外へ出発。そこで「幼女に酒」という禁断の手法を繰り出し、オスカーが一番面倒な状態を残して一時退場。心神喪失状態の湯音は、そのままの流れで今までひた隠しにしてきた姉との事情をポロリと漏らしてしまった。あまりに重たい話にクロードは一旦は話題を逸らそうとするが、ここに来て「湯音を見ない」という選択肢が責任放棄であることに気づき、意を決して彼女の過去話を聞くことに。そして、そこで明かされた姉との逸話は、湯音をボロボロと泣かせるのに充分なお話だった。気落ちする湯音と、慰めるオスカー。クロードは、こんな難しい状態で、最後に湯音に何をしてくれるのか?

 というわけで、最後のエピソードになるのはクロード・カミーユ間ではなく、意外にも湯音とその姉、汐音のお話だった。日本人には珍しい碧眼に生まれてしまった汐音は、それが原因で回りの人々に迫害されていたが、湯音の慰めのおかげで幸せを掴む。だが、その時に湯音がうっかりいってしまった一言が、湯音に大きな後悔をもたらしている。可哀想なのは、湯音が当時その台詞を言ったとき、当然何の悪意もなかったことだ。ただ子供心に姉を思って漏らした言葉が、結果的に姉の不幸を体現する形になってしまったという、クロードの言葉を借りれば「単なる偶然」である。それでも、信心深い湯音は忘れ去ることなど出来ず、ずるずると傷跡を引きずってしまっている。ひょっとしたら、単身でパリに渡ってきた理由も、姉との生活に息苦しさを覚えたせいなのかもしれない。この心の傷は、ちょっとやそっとで癒せるものではないと思うのだが、さて、クロードたちはどうやって湯音を元気づけるのだろうか。

 意外だったのは、クロード同様に、我々視聴者も汐音の現状については全く知らなかったということだ。これまでのエピソードでも度々登場していたはずなのに、「碧眼であること」も含めて、湯音が思い悩むような状態になっているというデータは一切表示されていなかった。そのために、どうしても「幸せな姉妹」の印象が固まってしまっており、今回の悲しいお話が、あまりスッと入ってこなかったのである。どうやらオスカーは知っていたみたいだけど、確かにわざわざ進んで話すような内容でもないからなぁ。

 ま、今にして思えば、能登ボイス+和装の令嬢というセッティングで、幸せ一杯の生活なんて出来るはずもなかったんだ。必ず「呪い」的なものとセットになりますよね。おっかない。碧眼は隔世遺伝だと思うんだけど、湯音の家系はどこかで欧米人の血も混ざっているのかもしれないですな。羽衣狐よりかはよっぽどマシだけど。

 さて、予想外の方向に行ってしまったが、とにかく次回でなんとか湯音を慰めて、また幸せな団欒に戻ってきてもらわないと困ります。クロード、ここ一番でしっかりしてくれよ。

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「Steins;Gate」 5→6

 今期一番最初にゴールインしたのは、各所でも色々と話題になっていたこの作品。なるほど、終わってみれば実に「良い話」であった。すっきりした気持ちで秋葉原の空を見上げることが出来たのだから、まずその部分については大成功といってしまっていいだろう。

 ただ、先に断っておくと、私はおそらく「熱心な視聴者」ではなかった。その理由は簡単で、結局序盤にそこまで引き込まれることがなかったおかげで、次第に惰性で見る程度の作品にまで落ち込んでしまったのである。中盤の急展開を惰性で見続けるとなると、正直よく分からないことが多くなってくる。多分真剣に画面を注視していたらもう少し細かい画面内の伏線とか、製作側の気遣いにも気づくことが出来たんだろうとは思うのだが(世間一般での評価を見聞きする限り、それくらいのギミックは組み込んであったんだろうと思われるのだが)、いかんせん、取っつきの悪さはどうにもならず、あくまで「惰性が後半割と盛り上がった」というくらいの位置取り。最初からガッツリとのめり込んでしっかり視聴する作品にかなうものではなかった。

 元々「序盤は我慢して見るべき」との風潮があり、もう少し辛抱しなければいけなかったのだろうが、残念ながらアニメ視聴というのはそこまでやる義務が全て視聴者に発生するようなものではない。面白そうだったら気を入れて見るし、興味が失せたらテレビを消すだけなのだから。やはり、序盤のうちにある程度指針を立てて「この作品はここが面白いですよ」ということを教えてくれなかった構成は、手放しで褒められるものではないだろう。

 そして、どの程度までがSF設定として許容出来るか、という「いい加減さ」も適度に求められるのが、この作品の面倒なところ。そこまで新しい作品ではないだろうから食ってかかっている人間は世間にごまんといるのだろうが、バタフライエフェクトをテーマにしたのだったら、「世界線の移動」はあり得ても、「世界線を元の状態へ修復する」ことは絶対に不可能であるはずなのだ。Dメールをなかったことにすればもとに戻るなんて、そんなことはこの設定ではあり得ない。メール一本で秋葉原が消滅するような特大の影響が有るわけだから、「戻そう」などという一個人の意志が移動後の世界線に反映されるはずがないのだ。しかし、作中でそのことは一切言及されず、「そうなるから、そうなんだ」という説明のみである。

 もちろん、セルンやタイムマシンの存在自体が無茶な「なんちゃってSF」であり、細かい部分を気にしていたら視聴出来ないことはわかりきっているはずだが、作中ではタイムパラドクスを利用したネタがふんだんに盛り込まれており、「ある程度のところまでは伏線として使うけど、ある程度以上はほころびがあるけど無視して下さい」というセッティングである。この脚本では、さじ加減を理解してきっちりのめり込むまでに、相当な時間を要するのは致し方ないところだろう。原作ゲームがどうだったのかは知らないが、アニメの場合には、その線引きが綺麗に出来ていたとは言い難い。

 しかし、そこまで根本的な問題を残しつつも、やはりクライマックスの盛り上がり方は見事だったと思う。突き詰めれば非常にシンプルな人情もの。人の死と恋愛を描いた単なるラブロマンスではあるのだが、徹底的に岡部という1人のキャラクターだけに視点を搾ることで、視聴者も彼と一緒に時間の迷宮に迷い込み、どうにもならない運命のループの非情さと、それを乗り越える思いの強さを追体験することが出来る。オープニングやエンディング、細かい演出に至るまで、徹底的にこの「お涙頂戴」の部分に焦点化しており、些細な齟齬などを吹き飛ばして「孤独の観測者」のストーリーをまとめあげたのは素晴らしい。セールスポイントが明快で、それをスタッフがきちんと共有出来たことが、この完成度に繋がったのだろう。

 そして、この作品がブレずに走り切れたのは、その中心に岡部倫太郎というたった1人の男が存在していたおかげだ。この作品は彼を作り上げた時点で既に成功していたし、彼1人で全てを作り上げたと言っても過言ではない。全てのキャラクター造形、与えられた設定でもって、この物語を支えきった岡部倫太郎、鳳凰院凶真に賛美を送りたい。

 そして、岡部が成功の胆だったということは、これすなわち宮野真守の功績だということ。これまで様々な作品で彼の演技を聞いてきて、正直言うとあまり好きな役者ではない、と言い続けてきたのだが、この岡部倫太郎役で、ついに宮野真守を認めざるを得ないという気になった。一手に作品を背負う主人公であり、何とも癖のある、一筋縄ではいかないキャラクター。よくぞここまでのものを作り上げてくれたと思う。そしてもちろん、脇を支えたラボメンのキャストも良いお仕事をしてくれました。中盤のクライマックスになったオカリン、まゆしぃの関係性は、本当に素敵でした。これまた花澤香菜の魔力であろう。他にも関智一、今井麻美、田村ゆかり、後藤沙緒里、桃井はるこなどなど、何も言うことはございません。

 さて、劇場版とやらがあるらしいが……何するんですかね?

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