最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
アブノーマル集団の中に、最後のアブノーマルが現れた第8話。落ち着いてこの作品の登場人物をまとめてみると……百合が6人、女装趣味が1人。……メインキャラでまともなのってキョリちゃんだけじゃんね。 「君たちは人を愛するのに性別を気にするのか?」。朋絵の力業の台詞と言動のおかげで、最後の百合クラスメイト、デコメガネ蒼井あずさが覚醒する。ただ、あずさの場合は「そこにしびれる憧れるゥ!」というわけにはいかず、「秘めたる」百合に琴線が動くタイプ。手にした小説にはどうみても聖リリアン女学院のものとおぼしき制服を着た少女が描かれており、彼女の理想の百合がどういったものかはおよそ推察出来る。そして、そんな小説がつなぐあずさと純夏の奇妙な縁(とばっちりともいう)。百合のイデオロギーというあり得ないニッチな世界で、純夏、汐、朋絵にみやこ、そしてあずさという様々な思いが交錯する。 今回株を上げたのが朋絵。冒頭の蛮行も恐ろしいまでの思い切りの良さだが、その他にも意外と気のつくところを見せてみたり、2歳年上の貫禄を見せつけてくれた。「悪い奴じゃないんだ」と純夏がフォローしているが、まぁ、悪い奴だよね(主に頭が)。それに付き添うみやこも大概ではあるが、今回は外野で賑やかしに徹していました。 そして「Ripple」というサブタイトル通りに、緩やかに動き始めた純夏と汐の関係性。あずさの押し倒し未遂事件を目撃し、何故か駆け出し、涙を流す汐。そしてそんな彼女の姿を見て大混乱の純夏。汐にとって純夏は「親友」であるはずで、そんな彼女のどんな姿を見ても、涙を流す道理はない。ひたすら机に頭を打ち付けて苦悩する純夏と、口数少なに悩み続ける汐。想定外の感情の発露に、汐の中でも何かが動き始めているのか。「女心ってのはわっかんねーなー!」って、あなたも女子ですよ純夏さん。 でもまぁ、そこは汐の天然スキル。今回のことは「純夏の影に男の姿を見てしまった」というよく分からない動機付けを答えと見定める。「乱暴な男、女の子を力尽くでどうにかしようとする最低の存在」と、純夏の内心を見透かしたかのようにまくし立てる汐。親友に向かって「すみちゃんはあんなことしないよね」って、あり得ない問いかけだと思うんですが、純夏さんはきっちり「あなた以外には」という的確な妄想を発動しております。「風間の心に秘められた私への思いを期待していいのかな」って、ネガティブ思考の純夏にしては思い切った妄想でございます。 ようやく動き出した(?)2人の関係。回りにはさらなるごたごたのタネも増えてはいるが、もう百合だろうがなんだろうがオールオーケーな雰囲気も出来上がってきているので、いっそ押し倒しちゃえばいいと思うよ。 PR 歪んだ性癖で同姓に欲情する変態に変態のことを諭された第9話。なんだかエラい癖のあるコンテが際立った演出特異の回で、「一体誰がこんな画を作ったのかねぇ」と思ったら、なんと山内重保氏だった。バトルシーンのアングルも止め画のアングルも、改めて振り返るとガリガリの山内節だな。こういうラノベアニメってのも面白いかも。 コンテ演出に引っ張られたのか、作画も随分特徴的でキャラの等身がやや低め、目もくりっとしていて随分印象が違う今回。コミカルな前半パートは脱げ女のエロ成分もありで、なかなか楽しい仕上がり。黒子は隙を見て御坂の唇を奪おうとしていたわけだが、御坂はこんな奴と同室で寝起きできるもんである。他にもスカートめくりを越えてスカート全力たくし上げを喰らって慌てふためく初春、レベルアッパーを手にして浮かれる佐天など、この作品で見たいものは大体Aパートで片付けてくれている。 そしてBパートは、回想シーンの銀行に続いての黒子のシリアス見せ場。能力の分からない相手に分析を施し、更にそれを打開しつつ自分の能力をフルに活かして知的に勝利……といけば能力バトルものとしては格好いいのだが、相変わらずこの作品は能力がわからねーし解決は適当だし、せっかくのメリハリの効いた画面もシナリオになじめないせいでいまいちのめり込むことが出来ない。 「光をゆがめることで像を別な位置に見せかける能力」は、一体どこの光をどうゆがめて相手の目に届けているのだろう。「実際にいる位置」が転写されるとしたら、回りの景色との整合性が取れないと思うのだが。もし、ものすごくディティールが調整できるくらいに細かい光の調整が出来るならばまだいいとしても(まぁ、その場合は確実に人間の脳の限界を超えた操作が必要になると思うが)、黒子がテレポートした針がそのまま狙った位置に転移した(ように見えた)意味が分からない。その箇所の光りは歪んでいたのじゃないかと。 そして、能力を見破った後に黒子が相手を打破する手段は、「ビルごとぶちこわす」というお姉様もびっくりの無茶アタック。「ガラスの大量転移」なんて面倒なことせずとも、硝子板を相手の近辺に転移させれば胴体がずんぱらさして片付くよな。まぁ、障害沙汰はまずかったのかもしれないけどさ。それでもビル全部を倒壊させる意味は無いよな。一応「撤去予定のビルだった」という理由付けはしてるけど、治安を守るジャッジメントが勢いに任せて軽々にあんな行動に出ていいとはとても思えない。普段仕事に真面目な黒子のキャラクターを考えると、やはり安易な展開と言わざるを得ない。 そんなバトルと並行して進行するのが、レベルアッパーを手にして戸惑っている佐天の懊悩。気持ちは分からないではないが「副作用がある」「殺人衝動が起こる」とまで言われているのに友達に勧めるのは流石に……ひどすぎやしないか? 一応黒子の活躍や御坂の一言が佐天のコンプレックスを後押しするという理由付けは描かれているものの、やっぱり「レベル」というものへの無条件の拘りが伝わりにくいので、まだ「単に佐天が考え無しでひどい子」という風に受け取れてしまうのだ。まぁ、実際そうかもしれないけどさ。 全体的なクオリティが決して低くないだけに、どうしてもシナリオ部分を何とかして欲しいという思いだけが先走ってしまう。何とかならんかなぁ。
このテキストも書くことが無いなぁと思っているとどんどんモチベーションが下がってきて、ついに挫折しかけている第8話。だって書くことって言ったら「一ノ瀬先輩(の中の人)がイカしてる」「ゆかち可愛い」「浅沼君はいい芸を手に入れた」の3点。それって毎回同じことなのよね。別につまらんとは思わんのだが、だからといってそこまで真剣に見るようなことも出来ず。中途半端な姿勢でだらだら来てます。
不思議なのは、今期のアニメで割と「面白い」という評判を聞くのがこの作品なんだよね。あとはせいぜい「DTB」と「そらおと」「超電磁砲」くらいかねぇ。いや、悪いとは言わないが原作ファンの数では「超電磁砲」に劣り、アニメのぶっ飛び具合で「そらおと」に劣り、ガチ具合で「DTB」とは比べるのがおかしい。この作品はいかにも川口さんらしい、「緩いけどそれなりにまとまってて、それなりにダラダラみられる」レベルのもので、それこそ彼の過去に担当した「月面兎兵器ミーナ」とか「ハヤテ」とかと大して変わらん。個人的には馬鹿っぷりでは「ミーナ」の方が好きなくらいで。なんでそれなりの固定客を維持できてるんでしょうね。井口ファン、戸松ファン、画伯ファンあたりによるものなのか? よく分かりませんわ。 感想? どうせ関西は一週間遅いから、関東圏で視聴してる人のブログとか見ればいいじゃない。 ゴキマスター・ターニャのあまりに壮絶な能力の行使っぷりにご飯が食べられなくなりそうな第8話。あの電車に乗ってた人たち、確実にトラウマになるよな。しかもターニャの能力が切れた後のゴキは多分そのまま自然解散しただろうから、あの近隣にものすごい数が潜伏してるだろうし……うえぇぇ。 白人幼女の水着シーンという素晴らしい出だしから始まった今回だったが、この作品で水着のサービス回などあるはずもなく、水着を披露した幼女1名と、おっさん1人の命が失われるといういつも通りの展開。うちの地域では「うみねこ」→「DTB」という放送順なので、この1時間にものすごい数の人間の惨殺シーンが描かれるというひどい時間帯になっている。 青森から一路東京を目指すヘイたち一行。しかし前回の騒動で既に足取りは捕まれており、ロシアからの刺客があっさりと接触。しかし、彼らの目的は既に蘇芳(紫苑)ではなく、「黒の死神」と謳われたヘイ自身。確かに酒をやめてあの頃と同じ異次元胃袋を発揮したヘイは、黒の死神と呼ばれるに相応しい力を取り戻しつつあるのかもしれない。あ、能力は戻ってないけど。 しかし、当然のことながらヘイの返事はNO。合理性のない答えにロシア連中は驚くが、ヘイはイレギュラーな契約者なので致し方ない。そして、彼らの話によるとイレギュラーな契約者もその数が増えており、そこに絡むのは「イザナミ」こと銀。全ての物語は、銀を中心に回っているのか。 そして、友人とゴキまみれの再会を果たした蘇芳も、理性と感情の間を揺れ動くイレギュラーな契約者。今回は、ヘイ、蘇芳、ターニャという3人の契約者の行動から、「契約者の持つ合理性」というものに揺さぶりをかけるのがメインのシナリオと言える。 ヘイは上記の通り既に「イレギュラー」認定をされた感情を持つ契約者だが、どうにも、蘇芳も非常に感情が豊かな状態にあるように見える。前回のジュライとの触れ合いもそうだし、ゴキブリを嫌悪するという感情も、あまり合理的とは言えない。札幌のホテルでぶっ放した時には気付かなかったのだが、今回ゴキブリが顔を這ってもピクリともしないジュライとの対比で、そのことに改めて気付かされる。そしてなんと言っても、かつての友人であるターニャを思っての彼女の行動。確かに、ターニャを殺さなかったのはヘイのおかげだ。あの場面でヘイが止めに入らなかったら、蘇芳は確実にターニャを殺していただろう。しかし、あの一件を経験し、さらには札幌でのヘイの指導と銀との出会いを通じ、蘇芳の中での「合理性」は非常に曖昧なものとなっている。今回も自分の命を脅かすターニャに向かって「殺さなくて良かった」と胸の内を明かしているし、ターニャの様子を見て思わず抱きしめるという行動に出ている。ゴキブリに追われてプールに飛び込んだのは水による防御を考えてのことかもしれないが、その後の射撃の躊躇い、濡れ鼠のままでのヘイへの反抗、そして「夏の太陽が〜〜」などの発言は、およそ合理性とはほど遠い。 そして、最も無感情であると思われたターニャに関しても、決して全てを失ったわけではない。蘇芳との邂逅で過去の自分を振り返り、その時の感情と、記憶の齟齬に怯えている様子がある。また、旧友であった蘇芳に対しては能力を十全にぶつけることが出来ず、結局は命を散らすこととなった。憧れの人であるニカ君に対する仕打ちとは随分違ったが、これも蘇芳との再会、車内での抱擁などを通じて、彼女の中に迷いが生じた結果であろう。 理不尽といえば、ロシアのおっちゃん(レプニーンという名前らしい)の死に際の一言(「イリヤを殺したのはお前か」)は、実に「不合理」で人間らしい。確かに彼は姪を殺した殺人狂を憎んでいた。しかし、その憎むべき人間を殺したのが誰か、そんなことを確認するのは、末期の一時にやることではない。しかし、彼の思いが最後に行き着いたのは、そんな「どうしようもない」ことだった。 感情が欠けたが、最後にその断片を取り戻し、それ故に命を散らしたターニャと、感情を殺して組織として動いたが、最期に思わず「自己」の感情が発露してしまうレプニーン。2人の人間の死に様に見えるのは、契約者と、人間という2つの種の奇妙なすれ違いだ。今回は微妙な描写の中に色々と考える部分があって、非常に面白い作劇であった。 そして本編はさらなる混迷を突き進む。大宮に姿を現した紫苑とパブリチェンコ。マダム・オレイユが霧原に託した謎、そして契約者を殺すドール、銀。あと数話で全部片付くんですかね。
今年も無事に行われることになった「第4回声優アワード」。発足当時は選出基準や結果に首をかしげることも多かったのだが、一応回数を重ねることで権威が出てくるということもあるだろう。なんだかんだいいながらもきちんと続けてくれているので、今年も予想と願望をない交ぜにして、結果が出る前にちょいと考えてみることにする。
重層的な時間軸がじわじわとその存在感を増してきている第6話。なるほど、色んな所に前のエピソードの登場人物が見え隠れするし、町中で騒いでいた岩田光央も今後の主人公キャラだ。うーむ、本気で時系列表作ってみようかなぁ。 今回の主人公は入野自由演じる高校生、津田雄太。入野はリアルで若者なので、今回のキャスト陣では文句なしの最年少。「下手したらリアル高校生ぐらいだっけ」と思ったが、確認したら一応二十歳は過ぎてた。いつの間にか大人になってた。まぁ、デビュー(千と千尋)からもう8年も経ってるしね…… そんな彼の病名は、ケータイ依存症というこれまでで一番具体的な病名。予告を見た時点では「おいおい、それって精神病なのか?」とか「ありそうもない病気だよな」とか思っていたのだが、これが見ているうちにものすごく身につまされる話になっていくのが実に痛い。このエピソードはぼっちには見せちゃいけない気がする。ほんと、精神的にきついって。 雄太の場合はネット検索などにも携帯を駆使しているのでかろうじて「携帯がものすごく好きな青年」というぐらいのごまかしは効くが、そうした用途がなく純粋に連絡手段のためだけのツールとして携帯を認識すると、この脅迫観念は何らかの対人障害ということになる。雄太も決して人と会話できないとか、対人不全があるわけではないのだが、その距離感にどこかおかしなところがある。そしてそのおかしさは、携帯には関係ない、普通の対人関係のレベルで起こっていることだ。繋がろう、繋がりたいという意志は携帯という形に具現化し、その細い繋がりは、携帯を通さないリアルの方が真に迫って突き刺さる。クラスメイト達とのどこか希薄なやりとりと、不安なコミュニケーションは、まさに携帯メールを通じてやりとりされるようなどこかおぼつかなげな信頼感であろうし、そんな細い繋がりにすがりつくからこそ、雄太は更に孤立していく。あぁ、駄目だ、書いているだけで怖い。ほんと、携帯なんて持ってても百害あって一理もない気がする。 それでも、一度持った携帯を手放すことはもう出来ない。持ち始めた時には「なんかどこにいても呼び出される気がして気にくわない」と思っていた小さな機械も、今ではすっかり「忘れてくると家で鳴ってるように思えて気が気でない」という悪魔の道具に。これは、確かに病名を取り上げて現代の新たな病巣として扱うだけの意味があるツールだろう。今回は伊良部の活躍を描くシーンが少なく、その生々しい携帯の「繋がり具合」が細かく描写されていたのが憎らしかった。 雄太のシンボルは、そのひたむきなキータッチを象徴するキツツキ。注射による変化の後は、しばしば彼がくちばしで携帯をつつく描写が確認出来る。そして、ラストシーンでマユミによって「治療」が施された時には、窓に映ったキツツキが雄太の顔へと戻ってくる。一心にキーに向かって話しかけるしか無かった青年の、苦い成長の一歩である。でもまぁ、あのクリスマスのエピソードの後に学校にいくのはかなり勇気がいる気がするけど……あぁ、本当に気が滅入るようなエピソードでした。多分、健全な対人関係がある人はこんなの観ても平気なんだろうけどね……どうにも引きこもりで人付き合いが苦手だとね…… さ、気分をリフレッシュさせて次のエピソードだ。今度の主人公は高橋広樹。なかなか絵になる役者ばかりで攻めてきますな。 我々の愛したキディグレイドは二度とかえっては来ない、そんな確信が得られてしまう絶望の第6話。このアニメはどこに行きたいの? 過去の遺産を食いつぶす気すらないの? 面白けりゃ別になんだっていいんだけど……正直どうなのよ。 Aパートはサブタイトル通りの内容。序盤はものすごいレベルの勘違いネタかと思っていたのだが、どうやらド直球で「疑惑」は「事実」でいい模様。メルクルディ……じゃなくてイヴェール局長……まぁ、エロさは尋常じゃなかったからこれはこれでいいけどさ。中の人は一周回ってエロ方面に戻ってきた感じだな。エロゲープレイヤーじゃないので、ミズハスのああいう演技を聞けるのは貴重な体験です。まぁ、望んでいるかどうかは別として。とりあえずテンパりまくる局長と、それにも増してテンパる2人がなかなかに初々しくてニヤけてしまう。もし万が一これからシリアスに突入するとしたら、今後局長の扱いはどうなるんだろうなぁ。 そして、曲がりなりにもニヤニヤしながら楽しめたAパートと違い、どこを拠り所にしていいのか分からなかったのがBパート。突然の2部構成というだけで面食らうのに、エピソード中で主役2人が一切活躍しない。代わりに登場するのはBLもの御用達の男性声優陣で、本当に「こんな仕事やらせてごめんなさい」という内容。そりゃま、本人達が楽しんでくれているならば構わないけど、どうも最近こういう悪のりが多い気がして、いい加減笑いのネタにはならなくなっている。特に若本の扱いはひどいと思う。 彼をネタとして扱う風潮があるのは分かるんだが、今回なんて演技のいい部分が欠片も活かされないセッティングになっているじゃないか。あの中身で「美声」とか言われても全然ピンと来ないし、キャラクターだって今後に活きるような振り方をしたわけじゃない。本当に「せっかく若本さんを使うんだったら、何か受けそうなネタをやってもらいましょう」みたいな思いつきで話を作ったとしか思えない。角川関係はこういうとこで「無駄遣い」することが多い気がする。白石なんか、もうあのネタで食っていく芸人みたいになってしまっているじゃないか。本人もそれでいいとは思っていないはずなのに、勝手にやらされて滑ったみたいに見える。 メタな部分をネタにするのは構わないが、せめてもう少し脚本として練り込んでから使って欲しいとは思う。一応、客の女性の1人がアッシュフォード学園の制服を着ていたいので、「あぁ、ブリタニア皇帝が2人もいるのか」とかいう小ネタには気づけたけど……だからどうやねん。 もう、この作品に前作と同じような楽しみ方は期待しない方がいいみたいですな。主人公2人がせっかく固まってきたんだから、きちんと本筋で物語を作ればそれなりのものになると思うんだがなぁ。 コルクガトリングのあまりの破壊力に世界が震撼する第8話。コルク銃っていろんなバリエーションがあるんだなぁ。連射の効くガトリングタイプは是非とも手に入れて乱射してみたいなぁ。……後片付けが大変だろうけど。 今回のエピソードは要素ごとに分けると大きく3つ。シリアス展開に向かうのはあまり好ましくないとは言っていたのだが、今回のエピソードは前回よりもずっと面白かったので悪くないと思い直している。 1つ目の要素は、智樹が相変わらず巻き添えを食らい続けるお祭りパート。祭り→バトルロワイヤル→商店街のワイルドセブンという吹っ切れた馬鹿なノリはいつもの「そらおと」。「公民館のバアちゃん」っていう役職が智樹とどういう繋がりを持っているのかはよく分からないが、金に目がくらんだ商店街の活気溢れる銃撃戦はなかなか愉快である。ごく自然にスナイパー合戦からゼロ距離銃撃戦までを繰り広げる英四郎と会長のハイスペックにはもう突っ込んではいけないのかもしれない。ゼロ距離銃撃戦は、お互いに二丁拳銃を携えながら、一歩も譲らない白熱のパート。画面が暗いので少々見栄えがしなかったのは残念だが、現実ではあり得ない画面だけに、これがなかなか面白い。以前もどこかでこういうシチュエーションって見たことあるな〜と思ったのだが、何故か思い出したのは「グレネーダー」だった。もっと他にあるだろ、俺。 2つ目の要素は、そんな銃撃戦に触発された暴走そはらのヤンデレ妄想。あれだけ智樹のことを軽蔑しながらも、最近はすっかり脳内ピンク色のそはら。彼女の妄想では一千万もかけて温泉旅行にいくわけだが、何故か行く先々での智樹は全部デフォルメ。男としての智樹ではなく、手のかかる幼なじみとしての智樹の方が好きなんだろうか。智樹がいい奴なのは分かるのだが、基本バカで駄目なやつなので、あそこまで盲目的に愛されているのを見ると、やっぱりヤンデレという言葉がしっくり来る。ぶっ飛び具合では今回はそはらがMVP。 そして3つ目の要素は、今回のシリアスパートの見どころであるイカロスの覚醒。これまでも何度か覚醒しかけたことはあったが、結局追跡者であるニンフの手によって強制的にメモリーをこじ開けられてしまった。「兵器」としての存在と、それに上書きされた愛玩用の機体。記憶を蘇らせたイカロスが初めて発した感情のこもった声には鳥肌が立つような迫力がある。これまで7話も見せられてイカロスの「普通の声」には馴染んでいるつもりだったが、あれはあくまで記憶を失ったうつろなイカロス。今回目覚めた後の彼女が、本当の姿であるということがひしひしと伝わってくる。 最終的にはニンフの目論見は失敗し、イカロスは自らの力で衝動を押しとどめ、何とか兵器への脱却を回避。しかし、そこに蘇った記憶は抗いようもなく、ただ涙が溢れるばかり。ラストシーンで智樹にしなだれかかる彼女の「声」も、これまでとは違って、生気を宿した新たなイカロスだった。 実を言うと、今回観ながらずっと「ニンフはエラい悪そうなこと言ってるのに、何でいままでなあなあで遊んでたんだろう」という疑問は残り続けていた。一応お祭り騒ぎのガトリング乱射がニンフに行動を起こさせるための契機になっていたようだが、結局はお遊びからの延長で、やってることは今までのエピソードと変わらない。何を思ってニンフは今回動いたのか。もしくは何を狙って今まで大人しくしていたのか。そのあたりが分からないので、どうにも今回の展開は急な気がしてしまう。 ただ、そんな疑問も、イカロスの覚醒からのやりとりのおかげでうやむやでもいい気がしてきた。「兵器としての自我」というのは「最終兵器彼女」など様々な作品で描かれているモチーフではあるが、イカロスのそれも実にシンプルながら、それなりに説得力のあるものに仕上がっている。特に前述した通りに「声の変化」というのが実に印象的で、早見沙織には今回初めて感心させられた。 ついでに褒めておくと、そはら役の美名も、今回ヤンデレぶっとびそはらを愉快に演じてくれていて高評価。ただ、笑いや叫びなどで今回感情を露わにしたニンフ役の野水伊織については、まだ要精進、といったところか。まぁ、難しい役どころですわな。 若手声優がこうして成長していく姿を見るのも、また楽しいもんです。 全く混乱が収まる気配のないこの作品に、さらなる変態が投下されるカオス真っ盛りの第7話。ショタのような、ロリなような、妹萌えなような、そうでもないような……万奈歌、恐ろしい子! というわけで今回のメインは朱宮兄妹。この期に及んで汐に出番が無いとかいうのは問題な気もするのだが、この作品においては、誰もが主人公クラスの破壊力を持っているので、視点が移っても全くストーリーが大人しくならない。今回初めてスポットが当たった朱宮妹だったが、アバンから最後にいたるまで、全くトーンダウンすることなくその変態っぷりを貫き通す姿勢には、畏怖を越えて敬意すら感じてしまう。 よし、ややこしいので整理をしよう。万奈歌が朱宮君をいじっているのは、親愛の情からだ。一応モデル稼業にはある程度の稼ぎもあるだろうから営利目的も含まれているのだろうが、アバンで展開された押し倒し劇などを見ている限りでは、駄目なお兄ちゃんの性差を通り越した魅力に参っているのは、基本的に万奈歌の方だ。あのベッドの上のシーンからは確実に年齢制限ありの分岐もあったと思うのだが、万奈歌の場合はギリギリ放送コード内でとどまるレベルの変態ということか。ただ、ややこしいのはこの「親愛」がセクシャル過ぎて、しかもどちらの性に対するものなのかが分からないということだ。兄として好いてくれている部分もあるのだろうが、鼻血の量からするとどうもアケミちゃんに対するリビドーが上回っている気がする。で、当然万奈歌は女の子なわけで……え、ここも百合? インセストで、百合? でもショタ? ……訳が分かりません。 狙われる朱宮君自身は本当に「暖かい兄の目線」なので首尾一貫しているのだが、妹の仕打ちを明らかに喜んで享受しているのが問題。臆面もなくショップ店員とトーク出来たり、試着室でさらりと「僕は気にしません」と言えるくそ度胸は、普段の彼からは想像も出来ないものであるが……やっぱりあっちが本当の彼なんだろうか。「妹はそのうち兄から離れていってしまうから」っていう理由でわがままを聞いてやっているようだが、その妹さんはあなたを兄だとは思っていないように見受けられます。っつうか、いっぺん離れてみた方がいい気もします。結局、本人も楽しんでるってのが一番の問題なんだろうな。憧れの対象であった村雨さんとのデートなんて一大イベントなのに、本当に「女友達と遊びに行く女の子」になってしまっているのは役得なのか、致命傷なのか。 そして、今回は(今回も?)完璧に被害者に回っている我等が純夏さん。いきなり見知らぬ幼女に詰め寄られながらも冷静な引き突っ込みは冴え渡り、「ふったでしょ!」の答えが「あぁ〜、ふったな〜」って。本当に異性に対しては欠片もセンサーが反応しないんですね。朱宮君もよくそんな針のむしろみたいな状況に耐えられるもんだ。 しかし、映画館経由でファミレスに行ったあたりで流石の純夏さんもじわじわ浸食されていく。ぶっかけ+ペロリで反応してしまう純夏さんって……完全に男目線じゃん。いいのかおっさん。謎の三連星に絡まれるイベントも、以前は「可愛い」と言われただけで舞い上がっていたのに今回はドン引きしてるだけだったし……もう、今回は完全に女性性は放棄してましたな。この作品世界では一番乙女なのにね(流石に今回の朱宮君に勝てるかどうかは微妙だけど)。 もう、何がノーマルで何が変態かを考えるのも馬鹿馬鹿しいようなノンストップカオス。それでもなぜかキャラクターたちの心情が「純愛」っぽいテイストなのがこの作品の最も根深い部分で、見せるべきシーンはきちんと間尺をとって雰囲気を出しているのが恐ろしいところ。ガチ百合に男の娘に近親フェチ。何が集まっても、あくまで世界は「ささめき」ことだ。今回は露骨なパロディがちょっと鼻についたけど、基本路線は「密かな恋心」ですからね! もう、ずっとこのままの世界でいいや。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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