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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 完全シリアス展開だとDr.モローのアイキャッチがなんだか浮いてしまう第21話。まさかのカボチャプリンマン再登場だったけど、空気読めてない感がたまりませんね。

 敵本拠地に単身乗り込んだアスクール達だったが、クフィーユに続いてガクトエルが登場し、気付けば要塞ワープを追えたシャドウワーカーズが全員集合。こんだけ重要なイベントが始まってるんだから、そりゃ全員集まるだろう。本当に何の策も無しに乗り込んできたアスクールが逆に驚きだ。そして、8人で頑張ってもなかなかアスクールを捕獲できないシャドウワーカーの空気っぷりも何とも情けない。そりゃディアの援護があるのでアスクールだって一方的にやられるわけじゃないだろうが、糸、氷、幻術と「殺さずに捕らえる」仕事に向いてる連中ばかりが集まって、ほいほい逃げられてちゃ世話無い。ガクトエルもいざキスしようと頑張って何度も何度も逃がしており、頭目としての面目は丸つぶれ。あげく「最悪生きてりゃかまやしねぇ」と負けフラグびんびんの台詞まで発してしまい、ここに来て少しずつメッキははがれてきている。ホント、この作品はこういう意味のない冗長さが何とかならないと、どうしようもないぞ。

 しかしまぁ、今回ようやく判明したガクトエル一家の不遇の過去は、これまでのシナリオから納得出来るレベルの悲劇には仕上がっており、彼のアスクールに対する執着心も理解出来るレベルではある。「確実に宇宙空間で全壊してたラボからどうやって脱出したんだよ」とか、「ガクトエルの能力が完全時間停止と瞬間移動の合わせ技だとしたら、登場時の反乱分子にバラ刺し殺してた奴は案外面倒な事やってたんだな」とか、そういう突っ込みはもう面倒だからいいや。

 そしてクライマックスは記憶を(一応)取り戻したアスクールを巡って、クフィーユの処分が決定するバトル。シャドウワーカーの中にも温度差があるのはこれまでしつこく描写してきた部分なのでなかなか面白い構図になっていて、クフィーユとの友情が成立しかけていたリトゥーシャ・パウークコンビは戸惑い、基本的に正義感を理念としたトーチも、直情で動くリュビスもガクトエルのあまりの心変わりに躊躇している。そんな中、真っ先にクフィーユに手を出したのがサフィルで、それに追従したのがシェイドだった。この2人は最後の最後までガクトエル側だろうが、今後の展開としてはトーチが説得側に回ってシェイドと一悶着だろうか。リトゥーシャ組はどういう決着を見せるかは気になるところだ。

 そしてクライマックスは、サブタイトル通りに「記憶が蘇ったアスクール」が兄よりもパートナーを優先し、クフィーユの「記憶が蘇る」。ガクトエルの時間停止を吹き飛ばす2人の能力覚醒はどう見てもスタープラチナなんだが、涙ながらにクフィーユを求め続けるアスクールのシーンからの繋ぎは、なかなか盛り上がる場面ではなかろうか。最初はシナリオのグダグダさでげんなりしていたのだが、後半は何とか盛り返して次週以降の最終決戦に繋いでくれた。誰の手によるコンテかと思ったら、サトジュンだったからコーヒー吹いた。

 さて、あと残り何話か分からんけど……エクリュミコンビの復活はあるのかなぁ。個人的には、「ディアの後ろから背後霊のようにエクリプス召喚」っていうシーンが見たいです。 

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 ○「WORKING!!」 5

 なんと、来期新番がこの時期に先行放送。スケジュールがきつくてヒイヒイ言っている作品が多い中、この余裕は奇跡的だ。最近は制作のスタイルも放送のスタイルも色んなパターンがあって、アニメ業界全体が生き残りを必死で模索している様子がよく分かるのが何とも。さらにこの作品、DVD1巻が4月に出るんだそうで、そのあたりも含めて新機軸。まぁ、放送直後、盛り上がってるタイミングでさっさとリリースした方がセールスには繋がるだろうし、出来るならこのタイムスパンは結構な武器になるかもしれない。

 さておき、作品の話。原作は既読。割と好きで、これと「GA」が私の中で4コマブームを巻き起こしたのは数年前の話。あのときにはどちらの作品もアニメになるなんて思いもしなかったけど。制作はA-1 Picturesだが、監督には平池芳正氏が(もうハルフィルムは無いからなぁ)。彼がこれの前に監督した作品が、さらに我が4コマ史に多大な影響を与えた「スケッチブック」というのも何かの縁だろうか。「スケッチブック」のアニメは個人的には可もなく不可もなくというレベルだったのだが、今作はあれよりはアニメ化しやすいだろう。

 1話目の「お試し」の感想は、「割と可」レベル。スケジュールに余裕があることからも分かる通り、映像の質はなかなかいいし、4コマ特有の切れ切れ感もそこまで気にならない。原作のあっさり目のキャラクター造形がアニメに合うかどうか不安だったが、これはかなりいい感じ。特に種島のちまっこい感じがよく出ていて、本来なら動きが少ないはずの画面にいいアクセントを与えている。今後はさらに伊波さんの暴行アクションも加わるだろうし、画面のメリハリは期待して良さそうだ。

 あとは脚本部分の問題だろうか。原作は1話1話で大きくまとまっている構成なので、アニメ化にあたって大きくいじりにくい造りになっている。だが、やはり原作未読の視聴者に配慮する必要があるためだろう、1話目から相馬が出てきているなどの微細な変更は行われており、そこが少し気になる部分ではあるのだ。「突っ込み不在の変人満載ファミレス4コマ」という性格上、どのキャラクターも余計な程にキャラが濃いのに、1話目から現時点で働いているワグナリアの店員を全員(松本さんはしゃべってないけど)出してしまうと、流石に説明が長くなって窮屈な感じがする。ファンに対する配慮だったのだろうが、厨房組との関係性を完結にするために、相馬は原作通りに少し遅れて登場させても良かった気がするのだが。先に野郎が2人そろっちゃったおかげで、どうしても佐藤さんの影が薄くなっている気がしてしまうのだ。まぁ、2話目以降の構成を見てみないことには、そのあたりの評価は軽々に出来るものではないのだが。

 そして当然キャストの話。個人的にはやっぱりドラマCD版に敵うものではないと思うが、それでもほとんどのキャラがいい感じにはまっている。ただ、相馬=神谷兄ぃというのがちょっと気になる。相馬はもう少しドロドロと粘っこい声だと思ってたんだけど(それこそドラマCDの時の藤田圭宣とか)。逆に変態レベルの高い小鳥遊に神谷兄ぃなら面白かった気もする。その他のキャストは、ナベクミさんの店長とか、アスミスの種島とかはかなりいい感じ。八千代さんがキタエリってのはどうなんだろうと思っていたのだが、想像以上に違和感がなかったのは流石といったところか。あとは小鳥遊シスターズの登場が楽しみですな。

 ま、楽しみっつっても2話の放送は一ヶ月後なんですけどね。こういうお預け状態も悪くないな。

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 突然だが、現在ジャンプで連載されている「めだかボックス」が好きだ。「うわ、キモオタがマジキモい」と言われると返す言葉は特に用意していないが、何とか打ち切りを乗り越えて連載を続けて欲しいくらいには好きだ。

 主な理由はやっぱり絵柄ってことになるだろうか。まだ一般誌での連載が2本しかない気がするのにずっと昔から色んな意味でお世話になっている暁月あきらのアニメ調の絵が、最近のジャンプでは毛嫌いされているのか知らんが、割と個性が出ていて気に入っている。そして、雲仙編から打ち切り回避のため(?)に突入したバトル展開だが、バトル描写も結構描けているのではないかと思う。乱神モードに突入しためだかとかはいかにもジャンプらしいし、階層を分断して自然に生徒会の面子が11の対決構図になるように作られたストーリーラインも、王道と言ってしまえばそれまでだが、うまいこと出来ている。そして各々のバトルについても、きちんと盛り上がる戦闘シーンではないか! 一時は一気に敵幹部が並ぶという連載的に危険な展開になっていたが……そのままバトル展開でも画面のクオリティは落ちていない。もちろん、個人的には初期の通りの日常お悩み解決学園ものになってもらっても何の問題もないけど。

 でもまぁ、最近のジャンプではやっぱりウケてないんだろうなぁ。とは思う。そこで、打ち切られる前に、やっておきたいこと、書いておきたいことが1つある。声オタの特権、脳内アフレコである。実は連載のかなり初期から声は(脳内で)当てていたのだが、最近はジャンプコミックスはVomicというWebコンテンツがあり、そこでは既にキャストが配されている。ただ、これはそのままアニメ化に繋がるかといえばそうでもない、一時しのぎみたいなものである。Vomic版キャストがあっているかどうかも含めて、少しキャスティングを夢想してみたい。


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  声優アワード新人賞受賞声優が顔を連ねる第22話。中継は見られなかったんだけど、相変わらずかな恵ちゃんとあいなまさんの身長差がすごかったらしいですね。利奈さんが主演賞を取れないのは、事務所縛りであるということがようやくワタシの中で本決まりしました。

 さておき、着実にまっとうな盛り上がりを見せている本作。今回も前話で展開したポルターガイスト話から過去のレベルアッパー事件へのきれいな接続が行われ、枝先ちゃんと木山先生が久し振りに台詞を与えられました。今の時点では、このまま行くとワガママ言い出した木山先生を御坂が懲らしめる展開しか思い浮かばないんだけど、展開的には(というかオープニング映像的には)テレスティーナさんが悪役で、木山先生とは「強敵と書いてともと読む」理論で共闘態勢にならなきゃおかしいわけで。レスキュー組織が影で木原なるサイエンティストと繋がっているっていうのが一番分かりやすい構図になるのかな。まぁ、構図はどうでもいいけど木山VSテレスティーナの熟女対決は燃えるものがあります。中の人的にはカルラVSウルトリィ。もしくは霧江VSベアトリーチェ。

 今回、ジャッジメントの入念な調査(というか、いつもの3人に思いつき)でポルターガイストの原因が判明したわけだが、例によってこれがよく分からないのがちょっと気になる部分。とりあえず確定しているのは「過去の実験でマズいものを投入されたチャイルドエラーが発信源」であり、「彼女たちは目覚めようとするとポルターガイストを引き起こす『暴走者』である」のが木原の悪行。そして、「この暴走は共鳴により拡大し、これまでの事件は枝先に共鳴した春上を中心に発動していた」ということらしい。まぁ、レベルアッパーの無茶理論が納得出来るなら、この程度の不思議現象は特に問題ではない。

 で、ここからが問題なのだが、まず、単純な解決方法として「共鳴する能力者が居ない場所で起こせばよくね?」というシンプルな疑問が1点。枝先はひょっとしたら無限遠からでも春上と共鳴してしまうかもしれないが、流石に10人全員がテレパスってことはないだろう(タイプ別共鳴理論が本当なら、10人の「能力者タイプ」はかなり分散しているはずだ)。とにかく少しずつでも起こせるなら、木山先生はさっさと学園都市を脱出すべきだと思うのだが。また、かつてスキルアウトが使っていた、「能力を無効化する装置」なんてものもある。あの事件の時は裏で何者か(テレスティーナ?)が手引きしてチンピラどもに納入していたようだが、「音波による能力の抑圧」なら木山先生の十八番分野だと思うのだが。ワクチンとか言う前に、まず、異常能力者になってしまった人間を「能力者でなくする」ことの方が楽な気がする。

 まぁ、そうした問題はひょっとしたら諸般の事情で叶わないのかもしれないが、そもそも今回説明されてた「能力者タイプ」ってなんなんだろう。確かにテレポーターとレールガンが同じ能力の発動とはとても思えないが、その区分で言うと、全部の能力はバラバラな物に見えるのだが。一応説明の時に「御坂は電子干渉能力と磁場干渉能力の2タイプを持つ」と説明されていたが、それってミクロのレベルで現象を観察すれば、やっていることは同じはず。2タイプに分類したのは、おそらく研究者の勝手なカテゴリ分類でしかない。それが能力者の「共鳴」に影響するとは、一体どういう状態なんだろうか。謎は深まるばかりである。

 そして、そんな能力云々のどさくさに紛れて、初春がこれまで隠し通してきた自分の能力をカミングアウト。あまりのショボさに世界中の佐天さんファンが暴動を起こしてもおかしくない。「お前、そんなそば屋の出前みたいな能力でレベル0に偉そうな口をきいていたのか」と。佐天さん、能力がない方が救われることもあるよ。外れ能力引くとたい焼き運ぶくらいしかやることないよ! ただ、初春の能力は「熱の制御」に分類されるので、これもミクロレベルまで突き詰めれば電子操作に分類される。電子(原子)の動きを止めれば全ての敵に勝ちうるというのは某水瓶座の聖闘士も語っていたので、初春もレベルが上がると氷に敵を閉じ込めたり、突然水を熱湯に変えるスタンドに目覚めたりするかも知れない。能力者って怖いな−。

 とまぁ、色々いちゃもんはつけていますが、今回のクライマックスは素直に納得出来る珍しい展開ではあった。前回文句を言った初春のワガママについては、ぎこちなく見えた黒子はきちんと自分の正当性を理解していたし、御坂もそれを指示するスタンスを取っていた。そこについては、流石のジャッジメントといえるだろう(ついでにきっちり変態行為にも及んでいるので二重丸です)。また、ラストで激情に駆られた木山を制する御坂も、理知的で正しい選択をしている。「助けられていないじゃないですか」という一言はあまりに残酷で、唯一木山の心象風景を見てきた御坂自身、その宣告をするのは非常に辛いはず。その上で、あの場で間違っているのは木山であることをきちんと伝え、全ての事情を理解した唯一の人間だからこそ出来る仕事をこなしている。情に流されずにきちんと役目を果たせるあたりは、流石に成績優秀な御坂さん。どこぞの感情論だけのそげぶ説教とはエラい違いである。

 失意の木山先生からそのままエンディングに繋ぐという演出もなかなか気が利いていて、レベルアッパーを失い何も出来ずにいる木山に突きつけられるのは「Real Force」。面白い演出でしたね。誰の仕事かと思えば、演出にクレジットされたのはカサヰケンイチ。いい仕事してますね。

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 気付けば今年で4回目。継続は力なりとは申しますが、なんだかんだでそれなりに盛り上がる賞になってきました「声優アワード」。まぁ、そうは言っても注目するような声ヲタ連中は、発表前から大体の結果は予想出来るという、何とも奇妙な賞になっているのですけどね。とりあえず、本日無事に授与式が執り行われ、栄えある受賞者たちも出そろいました。予想したのに結果発表にノーリアクションではつまらないので、きちんと結果を見ていくことにしましょう。ちなみに、予想記事についてはこちらを参照してください。

 以下、感想などを。 

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 話が進んでるんだか停滞してるんだかよく分からない第9話。もう9話か。まもなく終わるわけだが……大丈夫でしょうか? この期に及んで判明したのはクラウスさんの正体だけですがな。

 今回はクレハのお当番回。彼女の両親について少しだけ語られ、その上でセイヤに対して「孤児ってものは」と信条を語って聞かせることで、これまで隊のメンバーの中でもいまいち立ち位置がはっきりしていなかったクレハのキャラクター性を押し出すことが最大の目的と見ていいだろう。実際、我が事のように雨の中を駆け回るクレハは甲斐甲斐しくも真に迫っており、それなりのアピールは出来ている。また、それとは別側面としてクラウスに対する素直な憧れという感情も今回はっきりと出ており、メンバーの中では一番バランスの取れた、少女らしい少女といえるかもしれない(まぁ、そのおかげで目立ちにくいんだけど)。

 ただ、どっちかというと今回の主役はクラウスかもしれない。個人的には声が石塚運昇というだけでなんだか説得された感があり、「砂漠の狼」だの「ミラクル・クラウス」だのといった胡散臭い通り名についても信じ切っていた部分があるのだが、そんな伝説も今回あっさりと覆り、単なる「凄く空気が読めるただのおっさん」になってしまった。ただ、それが拍子抜けだったり投げ槍だったりするわけじゃなく、きちんとクラウスに活躍の場を与えて、その上でクレハに対しては「ミラクル・クラウス」の姿勢を貫き通すように決意させたというところは面白い。クライマックスのアンカーシーンは「相変わらず作戦も何も無い無茶っぷりだな」という印象が強いんだけど、これだけ無茶苦茶やっても食らいつけたんだから、クラウスさんも立派な男ですわ。

 そして、そんな「ミラクル・クラウス」の真実をひょんなことから知ってしまったクレハ。彼女はピンチの不安感を全部クラウスにおっかぶせるほどの信頼を寄せていたわけだが、それが突如として瓦解したというのに、表面上は平成を取り繕ったあたりに彼女の強さが伺える。あれだけの極限状態なら「自分がダマされていた」と思ってショックを受けてもいい部分なのだろうが、おそらく瞬間的にクラウスの優しさ、気遣いを察したのだろう。全てをグッと飲み込んだ上で、「クレハのためを思ったクラウスのことを思って」、そのまま黙っていることにしたのだ。クラウスの方もそんな彼女が「信じていると信じて」、わざわざ誤解をカミングアウトする機会を逸してしまった。なんだかお互いがお互いを信頼し合いながらも騙し続けるという、妙な構図になってしまっているが、これがこの2人のベストな形ということなのだろう。地味ながらも心暖まるエピソードではありました。ラストシーンのパンツのまったくエロくないあたりが素晴らしいです。

 その他のファクターとしては、お亡くなりになったイリヤ皇女殿下の亡骸を回想するリオが心配。前回の電話はやはり父親だったようだが、彼女の家系には一体どんな事情があるのだろうか。放心状態のリオに対しての、フィリシアの「先輩なんだから後輩の目を意識しろ」という発言は、正しいのだがちょっと気遣いにかける一言。彼女はリオの事情をどこまで知っているのだろうか。

 そして、タケミカヅチがカーステレオ以外の用途での活躍を見せたのも一応の注目点だろうか。やっぱりインターフェイスとかを見る限り、完全にオーバーテクノロジーなんだよなぁ。完成品になったらどれだけの破壊力を発揮するやら。そういえば、何気ない一言なんだが、フィリシアの「お風呂の火、おとしてなかったでしょう」っていうのはどういう意味なんだろう。この世界の給湯設備を考えると、ガスボイラーか何かなのかなぁ。光源はランプだし、今のところ電気設備っぽいのは見あたらない。ちょっと不思議。 

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 御前の演じる委員長がエロくてエロくて仕方ない第8話。もう、彼女のヒストリーだけ取り出したら完全にエロ漫画の設定だよね。それをあんだけ艶っぽい描写で描かれちゃ、もうどうしていいか分かりません。今年の夏コミでは委員長陵辱本が大量に……は、出回らないだろうな。時期もわるけりゃ作品自体あんまり話題になってないし。そもそも原作設定そのまんまの同人なんて売れねーか。

 さておき、シャフトがあまりの過密スケジュールに音を上げたために、1週休んでの放送再開というあからさまな対策を講じて復活した本作8話。偶然なのか狙ってなのか、前話で一応の区切りがついていたので、今回は2週ぶりに始まった新章ということで、ブランクがそれほど気にならないのが救い。作中でも1ヶ月が経過しているらしいし、ある意味雰囲気作りのためのお休みと取れないこともない(や、取れないけど)。

 物語は、一応法的に成立が決まり、バンドが一応の安寧を得たところから始まる。序盤は由紀とミナの友情タッグ成立を描くパート。前回の教会でのドンパチはあまりに観念的過ぎてオチがよく分からなかった部分があるのだが、あのやりとりをみて、どうやら由紀は暁とミナの間の結束を痛感し、身を引く覚悟をしたらしい。どこまで損な役回りなんだ。あげく隠れて書いていた小説をミナに見られてしまうなど、踏んだり蹴ったりの新しい日常。そんな中でもなにがしかの「女の友情」が芽生えたのは、ひとえに由紀がものすごい人格者だからだ。「お互いに非もあるし、足し合わせたら案外ちょうどいいかもしれん」とは姫様の言だが、普通に考えて、由紀の方には特に非はないのである。単に浮気性の暁がミナを選んだという厳然たる事実があるだけだ。そう考えると由紀はまだふくれっ面でいる方が正しい気がするのだが、それでも大人しく「姫の友達」というポジションを受け入れられるというのだから、どんだけ良い子なのかと。暁は選択を間違えてないかしらね。

 そしてBパートは、新たな敵であるヒステリカの襲撃と、委員長の苦悩。大量の吸血鬼が姫を裏切っており、「君主を頂点とした縦社会っていう設定はどこいった」とか、突然出てきて容赦なく雑魚をボコボコにする妙な護衛連中はひどすぎやしないかとか、色々突っ込むところは多いのだが、まず一番に叫びたいのは、「そこにくぎゅかよ!」ということ。あり得ない露出とどぎついメイクで年齢不詳の敵キャラ、ヒステリカ。普通にビジュアル面だけで声を決めるなら、もう勝生真沙子とかでいいんじゃないかって気がするのに、そこに敢えて釘宮。いやぁ……それでも出来るのがすげぇけど。こういう釘が見られるっていうのは、ある意味非常にありがたいキャスティングです。多分、本人もこれまで演じてきた役の中で文句なしの最年長キャラなんじゃなかろうか(見た目的にね)。ま、冷静に考えればそんなヒステリカとやり合っている甲斐田裕子の方が釘よりも年下なわけだし……声優って本当におもしれぇな。

 とまぁ、そんな中の人ネタはさておき、今回は敵組織の顔見せ程度なので内情はよく分からなかったが、とにかく委員長が大変な状態になっていることは分かった。序盤は単なる慰み物キャラだと思っていたのだが、どんどん切なくしんどい方向に行ってますね。そして勿論、エロい方向に行ってますね。委員長が泣き叫んだり身もだえたりするカットは止め絵にしろ動画にしろ、なかなか妄想がかき立てられる良い仕上がりになっており、その筋の人でなくてもたまらないビジュアル。他方、大量の雑魚吸血鬼を前にしての大乱戦バトルパートなどは、一週休んだというのにいささか頼りない仕上がり。面倒なシーンなのは間違いないのだが、どうせ全編通してじっとりと薄暗い雰囲気が続く作品なので、もう少し動くシーンのメリハリは欲しいところなのだが。まぁ、その分独特の台詞回しでアクセントは加えているので、ギリギリ合格ライン上ってレベルにはなってるんだけど。

 そういや、何故かこのタイミングでエンディングも正規品(?)バージョンへ。元の1枚絵でも別に良かったので変更後もそこまで感じ入るものではないのだが、なんだかいかにもシャフトらしいガジェットに溢れていて、苦笑い半分で面白かった。鎖のモチーフが「ef」シリーズだし、壊れた時計などのガラクタは「月詠」のイメージ。でも、一番イメージが近いのはシャフトじゃないけど「SOUL TAKER」かもしれないね。

 とりあえず、来週以降もバトルシーンは続くんだろうから、なんとか持ちこたえてクオリティを維持してほしい。特に、委員長が出るシーンではね。 

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 意外や意外にも益子先生大活躍の第8話。原作だと読み飛ばしてしまうような部分で、意外に登場してたんですね。「益子ちゃん、時間通り来すぎ」とか、きちんと原作確認してたら言ってました。あ、学食でテーブル囲んでたのはアニメオリジナルですけどね。この学校、未だに先生が4人しか判明してないような……

 今回のAパートはカニチャーハン。一応タイトルの「クラブ」の通り、カニ型の雲が浮かんでいたりするのは「ひたぎクラブ」の(DVDカバーの)パロディだろうか。これまでのシャフトだったら悪ふざけでもっと直接的なパロディを入れてくるような気がするんだけど(それこそ尾石さん力作の「重し蟹」を混ぜるとか)、この「☆☆☆」ではそんな阿漕なまねはしません。あくまで原作通りにきちんと「ひだまり」をやるだけでした。ただ、これまでブツブツと文句を言ってきたこれまでの話数と比べると、場面に動きがあって「普通のアニメ」っぽいおかげか、割と見やすいエピソードにはなっていた。今作のオープニングにも採用されているテーブルばしばしの乃莉も可愛らしかったし、学内での宮子とゆののやりとりもテンポがいいので会話だけでもそれなりに楽しめる。まぁ、何故かAパートBパートの両方で、廊下のシーンが適当な背景動画になっていたんだけど、そこだけやたら安っぽくて興ざめでしたけど。

 そういえば、途中(確かチャーハンが食べられなくてひだまり荘に帰るシーン)で、これまで一度たりとも描かれなかった「普通の絵柄からへちょ絵に変わる瞬間」があってものすごくびびった。自然に繋がれば格好いんだけど、宮子の顔が突然変形したから、なんか不自然な形に……ま、細かい部分ですけどね。

 そしてBパートは、なんと毎度お馴染みゆのの入浴シーンから幕を開けるという、これまたエポックメイキングなエピソード。今回は「課題」というキータームから無理矢理去年秋のコンクールの回想に繋げるという構成で、ちょっと不自然な気はしたけど、これまでみたいに「そういえば去年はこんなことがあってね……」みたいな説明台詞で繋げられるよりはなんぼかマシかもしれない。一年越しで思い出すにはふさわしいエピソードでもあるしね。ちなみに、この「やっぱりナスがすき」は作中の日付だと9月26日〜27日のエピソードということで、原作よりもちょっと時期が早い。アニメ時系列準拠だと、このコンクールの翌日に、ヒロさんが体育館の地下通路で頭を打って気絶することになる。

 さておき、この「敏感なスウィートハート」は、今期は割とウェイトが大きい、シリアスめのお話。ゆのはこの直前にOBの岸さんに会って進路に思い悩んでいるわけだが、有沢先輩に出会って進路へのわだかまりが解消するのはまだ先の話。絵に携わる者として、存分に悩んでいる時期だ。本来ならばもう少し鬱々とした描写になってもおかしくない内容なのだが、そこは「ひだまり」、適度な密度で適度な描写。ラストは寝不足だったはずなのに布団から起き出して絵を描き始めるゆので締めるわけだが、なかなか青臭くてよろしいではないですか。まぁ、この後もなずなに「何故絵を描くか」と聞かれて悩んでしまうわけですけどね。

 最後まで観て、ようやく「あぁ、今回入浴シーンが間に挟まっていたのはそういうわけか」と分かる構成はなかなかうまい。何せ、この話のラストはどうしたってお風呂で終わるわけにはいかないのでね。この構成が自然になるまでずっとこの話をストックしていたのだとしたら、なかなかしたたかなものである(まぁ、偶然だろうけど)。

 注意点として、直前に「ひだまりラジオ」を聞いてから本編を見ると、なんか息苦しい。いや、ファンの人は重々承知しているだろうけど……こればかりはほんとに注意な。 

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 瓶詰めにされた首への偏愛を描く物語に、どこぞの拝み屋が絡む匣の物語を思い出さずにはいられない第9話。鍵を握る首は、眠りについたまま、みっしりと。

 今回の語り手は、弟に対する常軌を逸した愛情を持つマッドサイエンティスト、矢霧波江。彼女と、その弟である矢霧誠二が今回のエピソードでは中心となる。ここ数話の間は語り部の重要度が徐々に下がっていたのだが、今回は今まで登場シーンの少なかった波江の心情が描かれているため、再び語り手の重要度があがって、序盤の構成に近いものに戻っている。

 物語は、錯綜しつつも次第に1つの終点へ向かっていることを感じさせる。まず、セルティの「首」の所在が、断片的にとはいえ判明したのは大きな進歩。どこをどう巡ったのかは分からないが、一時は波江たちの叔父の家に所蔵されていたらしく、その美しい素顔は一種のオブジェとして完成していたらしい。が、その首の魔力に取り憑かれたのが誠二であり、そんな弟に「取り憑かれ」ているのが波江。この池袋にはどこかネジの外れた連中が多いのだが、この姉弟の場合はストレートに犯罪者気質なのでまだ分かりやすい部類かもしれない。誠二は、完全に「首」に魅入られてしまったただの青年。一度は愛する姉の下から首を奪い去り、それが原因で張間美香を死の一歩手前にまで追いやった。そして、そんな誠二が頼れるのは、女傑と謳われる自慢の姉。波江は波江で行きすぎた愛情を持っており、弟の罪の告白を聞いて、戸惑いも怒りもせず、喜びを感じるという真性だ。どうやら、1つのものに対する執着心という部分ではそっくりな姉弟であるらしい。

 そして、そんな矢霧家のごたごたに巻き込まれる形になったのが、これまた犯罪者気質のストーカー少女、張間美香。波江の力で「首」と同じ外見を手にした少女は、誠二の心を捉えることには成功したが、この成功の裏にある波江の存在をどうにかする必要があることも理解している。波江は美香の存在が「自分の既知のものである」という点において精神的均衡を保てているわけだが、駒として使われているだけの美香はそうも言っていられない。誠二の全てを掌握するために、携帯を処分したり、姉の膝元である池袋から脱出しようとしたり。女同士の熾烈な覇権争いの間で、一人お花畑の誠二は何を思うのか。まぁ、今回の立ち回りを見る限り、彼は「愛情」に対してはひたすら真っ直ぐみたいなんだけど……ちょっと頼りないなぁ。

 そして、そんな偽りの「首」を見つけちゃったもんだから、セルティさんもそりゃ大変。20年来の捜し物を必死に追走するも、間一髪で取り逃して意気消沈。確かに、「ずっと探してきた首は、もう自分(身体)を必要としていなかった」っていう結末なら、これ以上恐ろしいことはない。彼女が思い悩むのも仕方ないことだろう。でも、そんな中でも「新羅と話がしたかった」って寄り添ってくれる彼女が本当に可愛い。普段はそれなりにクールに振る舞える女性が取り乱す姿ってのはいいもんですね。最近はキーボードに打ち込んでもいない声が出ることが多くなってる気がするんですが、多分新羅は感じ取っているんでしょう。

 そんなセルティの面倒を見てくれるのが、少しずつ怒りのコントロールを覚え始めた静雄。両膝と手のひらに合計3本ものボールペンを突き立てられながらも冷静なのは流石だが、青臭いガキから愛だの恋だのを唱えられて、ちょっとだけカチンときた模様。サングラスの有無でスイッチを切り替えたり、相変わらず細かい演出のおかげで非常に良い味が出ています。最近はセルティも随分彼のことを頼りにしているようだし、案外この街ではまともな方なのかも知れません。

 そして、最後のとばっちりは美香とたまたまぶつかってしまっただけの帝人君。彼の場合は本当に「巻き込まれた」だけの存在で、どれだけ気を遣ってみても主人公には見えないのが正直なところ。次回は久し振りに語り手の役目が彼に戻ってくるみたいだが、ここで一念発起、主人公としての矜持を見せることが出来るだろうか。

 そしてそんな全てをてっぺんから見下ろしているのが、諸悪の根源(?)折原臨也。彼のここまでの所業をまとめておくと、まず、ダラーズの構成には彼が絡んでいる。そして、矢霧製薬と繋がり、試験体の情報提供もしている。にも関わらず、一方では拉致集団に襲われた神近をセルティを使って救出したりもしている。さらに今回は張間美香との繋がりも臭わせており、矢霧製薬を四方八方から絡め取っているようにも見受けられるのだ。彼の目的は未だ闇の中だが、その全てが「人ラブ!」の一言で片付いてしまうんだろうか。この街に溢れかえる「愛情」は、おしなべて面倒ごとでしかないのかもしれない。

 今回も様々なキャラクターが入り乱れての相変わらずの構成だが、毎回切り口を変えているおかげで、少しずつ視野が広がっていくようなこの感覚が毎回楽しくて仕方がない。そういえば今回は1度も例のチャットシーンが出てこなかったし、全てが画面上の画だけで展開すると、それだけ見応えが増して30分などあっという間である。みっしりと、みっしりと。 

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Thraxi
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男性
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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