最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
一ヶ月なんて案外あっという間な気もする第3話。2月はどこへ行ってしまったのでしょうか。春ですねぇ。 3本目の刀を巡る物語は、これまでと違ってとがめの台詞があまり多くない。その時点で「良かったね!」と言いたくなるのだが、代わりに敵キャラとして登場した敦賀迷彩の台詞量は多い。湯屋さん、ご苦労様でした。ただまぁ、今回は不思議とこれまでのような「台詞で埋め尽くされている感」が薄かった回ではあります。原作に元から動きがあったのか、それともコンテを切った小林智樹の手腕なのか。個人的には後者のファクターを推したいところです。 ただ、先に断っておくと、今回はこれまでで最も微妙な印象の回ではあった。何が微妙って、主眼を置かれるべき刀を巡るバトルが面白くない。「12本の変体刀」と銘打たれているのに千本あるとかいう部分は、突っ込んだら負けなのだろうか。いや、でも分からねぇよ。しかも最終的には結局「はじめの一本」に魂が籠もってるとか言い始めるし。それなら、正しい「12本」に含まれるのはその1本でいいんじゃないのか? 「12本集めれば政府も安泰」っていう当初の眼目からは完全に外れている気がするのだが。 そして、クライマックスとなる千刀流の戦い方も、意味が分からない。刀をセッティングして奇襲を仕掛けるって言うなら分かるのだが、「千刀巡り」とやらの効果は全く感じられない。七花も礼儀だと思ったのか「千刀巡り」に突入した時には焦ってみせたわけだが、これまで蝙蝠、宇練銀閣と単体での実力がある敵キャラと戦ってきたのに、今更刀がどこに設置されていようが知ったこっちゃない。どうせ迷彩だって1000本全部で一気に襲いかかるとかいうDIOみたいなまねは出来ないだろうし、戦国BASARAの正宗みたいなキチガイじみた持ち方をするわけでもなかろう。一応喰鮫退治の時には「突如現れた刀」で切り刻むことに成功していたみたいだが、その時の目を見張る速さと「千刀巡り」の強さは全く繋がりが無い。森に誘い込んで千刀流の強さを説くシーンも単に「手がないから七花に降参して欲しくてブラフをかけている」ようにしか見えず、何とも尻すぼみな結果となってしまった。大した策もないのにそれまでのシーンではさも大剣客であるかのように振る舞っているせいで、迷彩というキャラクターの印象がちぐはぐになってしまっているのだ。原作ではどのような演出だったのかは分からないが、西尾維新らしからぬ、ハッタリのかけ損ね。七花の大暴れも無かったし、何とも消化不良であった。 一応フォローしておくと、そこまで持っていくまでの筋立ては悪くない。山奥に控えた人切り崩れの救済者という迷彩のキャラクターは、「火の鳥」の異形編と非常に似通っており、最終的に殺生を巡っての輪廻を背負う左近介と、女達の非業を背負って自ら命を絶った迷彩には通じるものがある。今作の場合はそこに「殺生の道具」の象徴的存在として「刀」を絡め(「火の鳥」における火の鳥の尾と対応する)、「刀は毒であるか薬であるか」という問いを、迷彩の命に預けたわけだ。彼女が何度も七花に問いかけたように、三途神社の存在自体は、慈悲深く意義深い。極力声を発さず、ただ粛々と仕事を続ける黒巫女たちはそうした神社の理念の象徴である。しかし、そこに「刀」というファクターを投入してしまうと、作中で乱心した黒巫女のようなイレギュラーも生まれてしまう。そして、そのイレギュラーとしての「刀」、ひいては「武力」とは、結局迷彩そのものである。彼女がいる間は、三途神社に本当の安寧は無かったであろう。今回の「輪廻からの離脱」は、彼女の死以外では得られなかった結末である。 そして、そんな輪廻にまかれ、修羅の道を歩き続けるのが、とがめと七花。雨に濡れる迷彩の亡骸を見て、とがめは思わず「そこまでせずとも」と言いかけ、飲み込む。七花の行動は、全て自分の命によるもので、自分のためのものであることに気付いたためだ。ここで彼女が七花をとがめてしまっては、彼女自身の手で、最高の「刀」をへし折ることになってしまう。それが出来なかったために、七花は今後も思考を持たない「刀」であり続ける。それが、本当にとがめの望む姿なのかどうかも分からずに。 テーマとしては1つのエピソードとしてきれいにまとまっており、ストーリーテリングの方策としても面白いものなのだが、設定に引っ張られすぎて齟齬をきたしてしまった感のある今回。アニメとしてのクオリティはむしろ上がっているくらいなので、今後はシナリオとの親和性にも1ランク上の完成度を期待したいものである。ほんと、池田昌子さんに「巫女萌え」とかいう言葉使わせちゃ駄目。 PR ぱんだねこだのネコミミモードだのねこにゃんダンスだの、猫が絡むと千和がいる気がする第9話。今更ながら、「保母さんがテーマのアニメならそこはアスミスじゃねぇ?」とかどうでもいいことを思いついたけど、それは本当にすごくどうでもいい話。 Aパートは、突如登場した「ぱんだねこ」作者の花丸先生のお話。あんなに身近に売れっ子漫画家がいるとは思いませんが、さらに近しい身内がその編集部に携わってるなんてことも驚き。世界は狭いもんです。山本先生の妹、真弓ちゃんの性格は基本的にストレートな千和キャラながら、山本属性も受け継いでいるのでドジっ子処理もなんだかほんわか。勝手な千和キャラ補正で、先生とつっちーの関係性に気付いた場面で何かやらしいちょっかいでも出すかと思ったのだが、あの姉妹に限ってそんなことは一切無かった。中の人ベースで見てると、妙なところで勝手な思い込みをしてしまいます。ちょっとした病気なので気にしないであげてください。 妹さんのキャラもなかなかよろしいが、その裏で花丸先生と戯れる園児トリオは相変わらず元気。「ひょっとして言葉で伝えなくても仕種などで伝わると思ってはいませんか?」って、流石に園児に言われたくない台詞。柊師匠は賢いのは結構なのですが、男女の機微についての情報とか、一体どこで仕入れてくるもんなんでしょうか。親御さんも少し教育に際して情報の取捨選択はさせた方が良いと思いますが……多分師匠のことだから、ゴシップ誌とかじゃなくて文学作品なんかを読んで自分なりに学んでいってるんでしょうな。もう、どうしようもないですわ。 そして、そんな園児達の未来が垣間見えるのがBパートの夢のお話。みんながみんな大体予想通りの夢を持っているわけだが、杏はこのままのルートを辿るとお嫁さんとかいう以前に単なるビッチになる危険性があるんですが。いや、桜さんは大丈夫みたいだから、このまま真っ直ぐ育てば大丈夫だとは思うんだけど……すべては今後の教育次第です。頑張れつっちー。 小梅は、「園児がなりたそうな職業」を網羅するという、惚れ惚れする平凡さ。昔は何とも思わなかったけど、冷静に考えると「ぬいぐるみやさん」とかって、ものすごくニッチな商売だよな。そして最後に控えし師匠は、当然その夢を宇宙に広げる。具体的・現実的な夢とファンタジーな夢がない交ぜになった柊ワールドは壮絶の一言で、様々なスペースファンタジーが短いフィルムの中にぎゅぎゅっと凝縮されている。ほんと、どこまで勉強してるんでしょうか。大人になった柊師匠(予定)は普通にいい女でした。 そして最後に語られるのは、教職員たちの夢と現実。つっちーの志望動機があまりに予想通りだったが、この就職難のご時世にこんなお気楽な選択が出来たあたり、案外大物かもしれません。他にもこれまで特に目立ってなかった草野先生の奇妙なマッチョ趣味が判明したりと、何ともカオスなはなまる幼稚園。エンディングも相変わらず気合いが入っています。 ダラダラ見られるアニメってのは、それはそれでいい気がします。 完全シリアス展開だとDr.モローのアイキャッチがなんだか浮いてしまう第21話。まさかのカボチャプリンマン再登場だったけど、空気読めてない感がたまりませんね。 敵本拠地に単身乗り込んだアスクール達だったが、クフィーユに続いてガクトエルが登場し、気付けば要塞ワープを追えたシャドウワーカーズが全員集合。こんだけ重要なイベントが始まってるんだから、そりゃ全員集まるだろう。本当に何の策も無しに乗り込んできたアスクールが逆に驚きだ。そして、8人で頑張ってもなかなかアスクールを捕獲できないシャドウワーカーの空気っぷりも何とも情けない。そりゃディアの援護があるのでアスクールだって一方的にやられるわけじゃないだろうが、糸、氷、幻術と「殺さずに捕らえる」仕事に向いてる連中ばかりが集まって、ほいほい逃げられてちゃ世話無い。ガクトエルもいざキスしようと頑張って何度も何度も逃がしており、頭目としての面目は丸つぶれ。あげく「最悪生きてりゃかまやしねぇ」と負けフラグびんびんの台詞まで発してしまい、ここに来て少しずつメッキははがれてきている。ホント、この作品はこういう意味のない冗長さが何とかならないと、どうしようもないぞ。 しかしまぁ、今回ようやく判明したガクトエル一家の不遇の過去は、これまでのシナリオから納得出来るレベルの悲劇には仕上がっており、彼のアスクールに対する執着心も理解出来るレベルではある。「確実に宇宙空間で全壊してたラボからどうやって脱出したんだよ」とか、「ガクトエルの能力が完全時間停止と瞬間移動の合わせ技だとしたら、登場時の反乱分子にバラ刺し殺してた奴は案外面倒な事やってたんだな」とか、そういう突っ込みはもう面倒だからいいや。 そしてクライマックスは記憶を(一応)取り戻したアスクールを巡って、クフィーユの処分が決定するバトル。シャドウワーカーの中にも温度差があるのはこれまでしつこく描写してきた部分なのでなかなか面白い構図になっていて、クフィーユとの友情が成立しかけていたリトゥーシャ・パウークコンビは戸惑い、基本的に正義感を理念としたトーチも、直情で動くリュビスもガクトエルのあまりの心変わりに躊躇している。そんな中、真っ先にクフィーユに手を出したのがサフィルで、それに追従したのがシェイドだった。この2人は最後の最後までガクトエル側だろうが、今後の展開としてはトーチが説得側に回ってシェイドと一悶着だろうか。リトゥーシャ組はどういう決着を見せるかは気になるところだ。 そしてクライマックスは、サブタイトル通りに「記憶が蘇ったアスクール」が兄よりもパートナーを優先し、クフィーユの「記憶が蘇る」。ガクトエルの時間停止を吹き飛ばす2人の能力覚醒はどう見てもスタープラチナなんだが、涙ながらにクフィーユを求め続けるアスクールのシーンからの繋ぎは、なかなか盛り上がる場面ではなかろうか。最初はシナリオのグダグダさでげんなりしていたのだが、後半は何とか盛り返して次週以降の最終決戦に繋いでくれた。誰の手によるコンテかと思ったら、サトジュンだったからコーヒー吹いた。 さて、あと残り何話か分からんけど……エクリュミコンビの復活はあるのかなぁ。個人的には、「ディアの後ろから背後霊のようにエクリプス召喚」っていうシーンが見たいです。
○「WORKING!!」 5
なんと、来期新番がこの時期に先行放送。スケジュールがきつくてヒイヒイ言っている作品が多い中、この余裕は奇跡的だ。最近は制作のスタイルも放送のスタイルも色んなパターンがあって、アニメ業界全体が生き残りを必死で模索している様子がよく分かるのが何とも。さらにこの作品、DVD1巻が4月に出るんだそうで、そのあたりも含めて新機軸。まぁ、放送直後、盛り上がってるタイミングでさっさとリリースした方がセールスには繋がるだろうし、出来るならこのタイムスパンは結構な武器になるかもしれない。 さておき、作品の話。原作は既読。割と好きで、これと「GA」が私の中で4コマブームを巻き起こしたのは数年前の話。あのときにはどちらの作品もアニメになるなんて思いもしなかったけど。制作はA-1 Picturesだが、監督には平池芳正氏が(もうハルフィルムは無いからなぁ)。彼がこれの前に監督した作品が、さらに我が4コマ史に多大な影響を与えた「スケッチブック」というのも何かの縁だろうか。「スケッチブック」のアニメは個人的には可もなく不可もなくというレベルだったのだが、今作はあれよりはアニメ化しやすいだろう。 1話目の「お試し」の感想は、「割と可」レベル。スケジュールに余裕があることからも分かる通り、映像の質はなかなかいいし、4コマ特有の切れ切れ感もそこまで気にならない。原作のあっさり目のキャラクター造形がアニメに合うかどうか不安だったが、これはかなりいい感じ。特に種島のちまっこい感じがよく出ていて、本来なら動きが少ないはずの画面にいいアクセントを与えている。今後はさらに伊波さんの暴行アクションも加わるだろうし、画面のメリハリは期待して良さそうだ。 あとは脚本部分の問題だろうか。原作は1話1話で大きくまとまっている構成なので、アニメ化にあたって大きくいじりにくい造りになっている。だが、やはり原作未読の視聴者に配慮する必要があるためだろう、1話目から相馬が出てきているなどの微細な変更は行われており、そこが少し気になる部分ではあるのだ。「突っ込み不在の変人満載ファミレス4コマ」という性格上、どのキャラクターも余計な程にキャラが濃いのに、1話目から現時点で働いているワグナリアの店員を全員(松本さんはしゃべってないけど)出してしまうと、流石に説明が長くなって窮屈な感じがする。ファンに対する配慮だったのだろうが、厨房組との関係性を完結にするために、相馬は原作通りに少し遅れて登場させても良かった気がするのだが。先に野郎が2人そろっちゃったおかげで、どうしても佐藤さんの影が薄くなっている気がしてしまうのだ。まぁ、2話目以降の構成を見てみないことには、そのあたりの評価は軽々に出来るものではないのだが。 そして当然キャストの話。個人的にはやっぱりドラマCD版に敵うものではないと思うが、それでもほとんどのキャラがいい感じにはまっている。ただ、相馬=神谷兄ぃというのがちょっと気になる。相馬はもう少しドロドロと粘っこい声だと思ってたんだけど(それこそドラマCDの時の藤田圭宣とか)。逆に変態レベルの高い小鳥遊に神谷兄ぃなら面白かった気もする。その他のキャストは、ナベクミさんの店長とか、アスミスの種島とかはかなりいい感じ。八千代さんがキタエリってのはどうなんだろうと思っていたのだが、想像以上に違和感がなかったのは流石といったところか。あとは小鳥遊シスターズの登場が楽しみですな。 ま、楽しみっつっても2話の放送は一ヶ月後なんですけどね。こういうお預け状態も悪くないな。
突然だが、現在ジャンプで連載されている「めだかボックス」が好きだ。「うわ、キモオタがマジキモい」と言われると返す言葉は特に用意していないが、何とか打ち切りを乗り越えて連載を続けて欲しいくらいには好きだ。
主な理由はやっぱり絵柄ってことになるだろうか。まだ一般誌での連載が2本しかない気がするのにずっと昔から色んな意味でお世話になっている暁月あきらのアニメ調の絵が、最近のジャンプでは毛嫌いされているのか知らんが、割と個性が出ていて気に入っている。そして、雲仙編から打ち切り回避のため(?)に突入したバトル展開だが、バトル描写も結構描けているのではないかと思う。乱神モードに突入しためだかとかはいかにもジャンプらしいし、階層を分断して自然に生徒会の面子が1対1の対決構図になるように作られたストーリーラインも、王道と言ってしまえばそれまでだが、うまいこと出来ている。そして各々のバトルについても、きちんと盛り上がる戦闘シーンではないか! 一時は一気に敵幹部が並ぶという連載的に危険な展開になっていたが……そのままバトル展開でも画面のクオリティは落ちていない。もちろん、個人的には初期の通りの日常お悩み解決学園ものになってもらっても何の問題もないけど。 でもまぁ、最近のジャンプではやっぱりウケてないんだろうなぁ。とは思う。そこで、打ち切られる前に、やっておきたいこと、書いておきたいことが1つある。声オタの特権、脳内アフレコである。実は連載のかなり初期から声は(脳内で)当てていたのだが、最近はジャンプコミックスはVomicというWebコンテンツがあり、そこでは既にキャストが配されている。ただ、これはそのままアニメ化に繋がるかといえばそうでもない、一時しのぎみたいなものである。Vomic版キャストがあっているかどうかも含めて、少しキャスティングを夢想してみたい。
声優アワード新人賞受賞声優が顔を連ねる第22話。中継は見られなかったんだけど、相変わらずかな恵ちゃんとあいなまさんの身長差がすごかったらしいですね。利奈さんが主演賞を取れないのは、事務所縛りであるということがようやくワタシの中で本決まりしました。
さておき、着実にまっとうな盛り上がりを見せている本作。今回も前話で展開したポルターガイスト話から過去のレベルアッパー事件へのきれいな接続が行われ、枝先ちゃんと木山先生が久し振りに台詞を与えられました。今の時点では、このまま行くとワガママ言い出した木山先生を御坂が懲らしめる展開しか思い浮かばないんだけど、展開的には(というかオープニング映像的には)テレスティーナさんが悪役で、木山先生とは「強敵と書いてともと読む」理論で共闘態勢にならなきゃおかしいわけで。レスキュー組織が影で木原なるサイエンティストと繋がっているっていうのが一番分かりやすい構図になるのかな。まぁ、構図はどうでもいいけど木山VSテレスティーナの熟女対決は燃えるものがあります。中の人的にはカルラVSウルトリィ。もしくは霧江VSベアトリーチェ。 今回、ジャッジメントの入念な調査(というか、いつもの3人に思いつき)でポルターガイストの原因が判明したわけだが、例によってこれがよく分からないのがちょっと気になる部分。とりあえず確定しているのは「過去の実験でマズいものを投入されたチャイルドエラーが発信源」であり、「彼女たちは目覚めようとするとポルターガイストを引き起こす『暴走者』である」のが木原の悪行。そして、「この暴走は共鳴により拡大し、これまでの事件は枝先に共鳴した春上を中心に発動していた」ということらしい。まぁ、レベルアッパーの無茶理論が納得出来るなら、この程度の不思議現象は特に問題ではない。 で、ここからが問題なのだが、まず、単純な解決方法として「共鳴する能力者が居ない場所で起こせばよくね?」というシンプルな疑問が1点。枝先はひょっとしたら無限遠からでも春上と共鳴してしまうかもしれないが、流石に10人全員がテレパスってことはないだろう(タイプ別共鳴理論が本当なら、10人の「能力者タイプ」はかなり分散しているはずだ)。とにかく少しずつでも起こせるなら、木山先生はさっさと学園都市を脱出すべきだと思うのだが。また、かつてスキルアウトが使っていた、「能力を無効化する装置」なんてものもある。あの事件の時は裏で何者か(テレスティーナ?)が手引きしてチンピラどもに納入していたようだが、「音波による能力の抑圧」なら木山先生の十八番分野だと思うのだが。ワクチンとか言う前に、まず、異常能力者になってしまった人間を「能力者でなくする」ことの方が楽な気がする。 まぁ、そうした問題はひょっとしたら諸般の事情で叶わないのかもしれないが、そもそも今回説明されてた「能力者タイプ」ってなんなんだろう。確かにテレポーターとレールガンが同じ能力の発動とはとても思えないが、その区分で言うと、全部の能力はバラバラな物に見えるのだが。一応説明の時に「御坂は電子干渉能力と磁場干渉能力の2タイプを持つ」と説明されていたが、それってミクロのレベルで現象を観察すれば、やっていることは同じはず。2タイプに分類したのは、おそらく研究者の勝手なカテゴリ分類でしかない。それが能力者の「共鳴」に影響するとは、一体どういう状態なんだろうか。謎は深まるばかりである。 そして、そんな能力云々のどさくさに紛れて、初春がこれまで隠し通してきた自分の能力をカミングアウト。あまりのショボさに世界中の佐天さんファンが暴動を起こしてもおかしくない。「お前、そんなそば屋の出前みたいな能力でレベル0に偉そうな口をきいていたのか」と。佐天さん、能力がない方が救われることもあるよ。外れ能力引くとたい焼き運ぶくらいしかやることないよ! ただ、初春の能力は「熱の制御」に分類されるので、これもミクロレベルまで突き詰めれば電子操作に分類される。電子(原子)の動きを止めれば全ての敵に勝ちうるというのは某水瓶座の聖闘士も語っていたので、初春もレベルが上がると氷に敵を閉じ込めたり、突然水を熱湯に変えるスタンドに目覚めたりするかも知れない。能力者って怖いな−。 とまぁ、色々いちゃもんはつけていますが、今回のクライマックスは素直に納得出来る珍しい展開ではあった。前回文句を言った初春のワガママについては、ぎこちなく見えた黒子はきちんと自分の正当性を理解していたし、御坂もそれを指示するスタンスを取っていた。そこについては、流石のジャッジメントといえるだろう(ついでにきっちり変態行為にも及んでいるので二重丸です)。また、ラストで激情に駆られた木山を制する御坂も、理知的で正しい選択をしている。「助けられていないじゃないですか」という一言はあまりに残酷で、唯一木山の心象風景を見てきた御坂自身、その宣告をするのは非常に辛いはず。その上で、あの場で間違っているのは木山であることをきちんと伝え、全ての事情を理解した唯一の人間だからこそ出来る仕事をこなしている。情に流されずにきちんと役目を果たせるあたりは、流石に成績優秀な御坂さん。どこぞの感情論だけのそげぶ説教とはエラい違いである。 失意の木山先生からそのままエンディングに繋ぐという演出もなかなか気が利いていて、レベルアッパーを失い何も出来ずにいる木山に突きつけられるのは「Real Force」。面白い演出でしたね。誰の仕事かと思えば、演出にクレジットされたのはカサヰケンイチ。いい仕事してますね。 話が進んでるんだか停滞してるんだかよく分からない第9話。もう9話か。まもなく終わるわけだが……大丈夫でしょうか? この期に及んで判明したのはクラウスさんの正体だけですがな。 今回はクレハのお当番回。彼女の両親について少しだけ語られ、その上でセイヤに対して「孤児ってものは」と信条を語って聞かせることで、これまで隊のメンバーの中でもいまいち立ち位置がはっきりしていなかったクレハのキャラクター性を押し出すことが最大の目的と見ていいだろう。実際、我が事のように雨の中を駆け回るクレハは甲斐甲斐しくも真に迫っており、それなりのアピールは出来ている。また、それとは別側面としてクラウスに対する素直な憧れという感情も今回はっきりと出ており、メンバーの中では一番バランスの取れた、少女らしい少女といえるかもしれない(まぁ、そのおかげで目立ちにくいんだけど)。 ただ、どっちかというと今回の主役はクラウスかもしれない。個人的には声が石塚運昇というだけでなんだか説得された感があり、「砂漠の狼」だの「ミラクル・クラウス」だのといった胡散臭い通り名についても信じ切っていた部分があるのだが、そんな伝説も今回あっさりと覆り、単なる「凄く空気が読めるただのおっさん」になってしまった。ただ、それが拍子抜けだったり投げ槍だったりするわけじゃなく、きちんとクラウスに活躍の場を与えて、その上でクレハに対しては「ミラクル・クラウス」の姿勢を貫き通すように決意させたというところは面白い。クライマックスのアンカーシーンは「相変わらず作戦も何も無い無茶っぷりだな」という印象が強いんだけど、これだけ無茶苦茶やっても食らいつけたんだから、クラウスさんも立派な男ですわ。 そして、そんな「ミラクル・クラウス」の真実をひょんなことから知ってしまったクレハ。彼女はピンチの不安感を全部クラウスにおっかぶせるほどの信頼を寄せていたわけだが、それが突如として瓦解したというのに、表面上は平成を取り繕ったあたりに彼女の強さが伺える。あれだけの極限状態なら「自分がダマされていた」と思ってショックを受けてもいい部分なのだろうが、おそらく瞬間的にクラウスの優しさ、気遣いを察したのだろう。全てをグッと飲み込んだ上で、「クレハのためを思ったクラウスのことを思って」、そのまま黙っていることにしたのだ。クラウスの方もそんな彼女が「信じていると信じて」、わざわざ誤解をカミングアウトする機会を逸してしまった。なんだかお互いがお互いを信頼し合いながらも騙し続けるという、妙な構図になってしまっているが、これがこの2人のベストな形ということなのだろう。地味ながらも心暖まるエピソードではありました。ラストシーンのパンツのまったくエロくないあたりが素晴らしいです。 その他のファクターとしては、お亡くなりになったイリヤ皇女殿下の亡骸を回想するリオが心配。前回の電話はやはり父親だったようだが、彼女の家系には一体どんな事情があるのだろうか。放心状態のリオに対しての、フィリシアの「先輩なんだから後輩の目を意識しろ」という発言は、正しいのだがちょっと気遣いにかける一言。彼女はリオの事情をどこまで知っているのだろうか。 そして、タケミカヅチがカーステレオ以外の用途での活躍を見せたのも一応の注目点だろうか。やっぱりインターフェイスとかを見る限り、完全にオーバーテクノロジーなんだよなぁ。完成品になったらどれだけの破壊力を発揮するやら。そういえば、何気ない一言なんだが、フィリシアの「お風呂の火、おとしてなかったでしょう」っていうのはどういう意味なんだろう。この世界の給湯設備を考えると、ガスボイラーか何かなのかなぁ。光源はランプだし、今のところ電気設備っぽいのは見あたらない。ちょっと不思議。 御前の演じる委員長がエロくてエロくて仕方ない第8話。もう、彼女のヒストリーだけ取り出したら完全にエロ漫画の設定だよね。それをあんだけ艶っぽい描写で描かれちゃ、もうどうしていいか分かりません。今年の夏コミでは委員長陵辱本が大量に……は、出回らないだろうな。時期もわるけりゃ作品自体あんまり話題になってないし。そもそも原作設定そのまんまの同人なんて売れねーか。 さておき、シャフトがあまりの過密スケジュールに音を上げたために、1週休んでの放送再開というあからさまな対策を講じて復活した本作8話。偶然なのか狙ってなのか、前話で一応の区切りがついていたので、今回は2週ぶりに始まった新章ということで、ブランクがそれほど気にならないのが救い。作中でも1ヶ月が経過しているらしいし、ある意味雰囲気作りのためのお休みと取れないこともない(や、取れないけど)。 物語は、一応法的に成立が決まり、バンドが一応の安寧を得たところから始まる。序盤は由紀とミナの友情タッグ成立を描くパート。前回の教会でのドンパチはあまりに観念的過ぎてオチがよく分からなかった部分があるのだが、あのやりとりをみて、どうやら由紀は暁とミナの間の結束を痛感し、身を引く覚悟をしたらしい。どこまで損な役回りなんだ。あげく隠れて書いていた小説をミナに見られてしまうなど、踏んだり蹴ったりの新しい日常。そんな中でもなにがしかの「女の友情」が芽生えたのは、ひとえに由紀がものすごい人格者だからだ。「お互いに非もあるし、足し合わせたら案外ちょうどいいかもしれん」とは姫様の言だが、普通に考えて、由紀の方には特に非はないのである。単に浮気性の暁がミナを選んだという厳然たる事実があるだけだ。そう考えると由紀はまだふくれっ面でいる方が正しい気がするのだが、それでも大人しく「姫の友達」というポジションを受け入れられるというのだから、どんだけ良い子なのかと。暁は選択を間違えてないかしらね。 そしてBパートは、新たな敵であるヒステリカの襲撃と、委員長の苦悩。大量の吸血鬼が姫を裏切っており、「君主を頂点とした縦社会っていう設定はどこいった」とか、突然出てきて容赦なく雑魚をボコボコにする妙な護衛連中はひどすぎやしないかとか、色々突っ込むところは多いのだが、まず一番に叫びたいのは、「そこにくぎゅかよ!」ということ。あり得ない露出とどぎついメイクで年齢不詳の敵キャラ、ヒステリカ。普通にビジュアル面だけで声を決めるなら、もう勝生真沙子とかでいいんじゃないかって気がするのに、そこに敢えて釘宮。いやぁ……それでも出来るのがすげぇけど。こういう釘が見られるっていうのは、ある意味非常にありがたいキャスティングです。多分、本人もこれまで演じてきた役の中で文句なしの最年長キャラなんじゃなかろうか(見た目的にね)。ま、冷静に考えればそんなヒステリカとやり合っている甲斐田裕子の方が釘よりも年下なわけだし……声優って本当におもしれぇな。 とまぁ、そんな中の人ネタはさておき、今回は敵組織の顔見せ程度なので内情はよく分からなかったが、とにかく委員長が大変な状態になっていることは分かった。序盤は単なる慰み物キャラだと思っていたのだが、どんどん切なくしんどい方向に行ってますね。そして勿論、エロい方向に行ってますね。委員長が泣き叫んだり身もだえたりするカットは止め絵にしろ動画にしろ、なかなか妄想がかき立てられる良い仕上がりになっており、その筋の人でなくてもたまらないビジュアル。他方、大量の雑魚吸血鬼を前にしての大乱戦バトルパートなどは、一週休んだというのにいささか頼りない仕上がり。面倒なシーンなのは間違いないのだが、どうせ全編通してじっとりと薄暗い雰囲気が続く作品なので、もう少し動くシーンのメリハリは欲しいところなのだが。まぁ、その分独特の台詞回しでアクセントは加えているので、ギリギリ合格ライン上ってレベルにはなってるんだけど。 そういや、何故かこのタイミングでエンディングも正規品(?)バージョンへ。元の1枚絵でも別に良かったので変更後もそこまで感じ入るものではないのだが、なんだかいかにもシャフトらしいガジェットに溢れていて、苦笑い半分で面白かった。鎖のモチーフが「ef」シリーズだし、壊れた時計などのガラクタは「月詠」のイメージ。でも、一番イメージが近いのはシャフトじゃないけど「SOUL TAKER」かもしれないね。 とりあえず、来週以降もバトルシーンは続くんだろうから、なんとか持ちこたえてクオリティを維持してほしい。特に、委員長が出るシーンではね。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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