最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
純夏さんが時折見せるボケには私も期待せずにはいられない第6話。お泊まりに入浴シーンと煩悩全開の展開ながら、純夏さんの空回りはとどまることを知りません。ラジオの1回目で中の人が言ってた「純夏は中二男子」というのは非常に分かりやすい表現だなー。 亡霊のように蘇った、1話で散々なことをしてくれた先輩。まぁ、普通に考えたら汐は同じ図書委員の仕事をしているわけだし、仲がこじれたままでは支障が出るのは確か。向こうは別に恋愛感情が絡んでいるわけではなく、単に「後輩に悪いことをしてしまった。自分の子供じみた行いを反省し、また今まで通りに仕事仲間としてやっていきたい」という程度のものだろう。もちろん汐にとってはそんな単純なことにはならないために、今回のお泊まり劇に発展するわけだ。 一方、そんな汐の悩みに喚起された純夏の行動はというと、「目指せドジっ娘」というおよそピントのずれた努力。バナナの皮を踏むためにコールが起こるという前代未聞の珍事に見舞われるが、そこで彼女が悟ったのは、「自分はドジっ娘とは縁遠い」ということ。まぁ、自分で天然だって言い張る人間は天然じゃないっていうしね。意図して行われないからこそ、純夏さんのボケは筋金入りなのです。それにしても、この学校は屋上の人口密度が高いな。 で、先輩からの仲直りを持ちかけられた汐は、踏ん切りが付かなかったために純夏の家へと逃げる。バスの車内で純夏についた「嘘」も含め、彼女は彼女なりに、自分の行いの異常性、背徳性については理解している。単に仲直りするというだけならば悩む必要も無いのだろうが、自分の本当の気持ちを隠して先輩と接することに、不義理を感じてしまうのだろう。 そんな汐の心理を端的に表すのが、純夏の部屋にある2人の写真。賑やかな村雨家の雰囲気に癒されて表面上は元気を取り戻した汐だったが、布団に入ってしばらくすると、やはり悩みはわだかまっていることを感じざるを得ず、思わずふさぎ込む。そこに「うまくコケられた」純夏が倒れ込み、衝撃で写真立ても倒れる。この「倒れてしまった写真」が起き上がるのは、次の日の朝、汐が「良しっ」と言って立て直した時。純夏の励ましを受けて、一晩で彼女のメンタルは完全に回復したというわけだ。もちろん、その影には純夏の尊い犠牲があるわけだが…… 今回も絶好調の純夏さん。精一杯思いついたドジがバスの車内で「眼鏡眼鏡」だったり、入浴時には思い切り鼻血を吹いて役得を享受できなかったり、全身全霊の「大好き」を受けて一晩で枯れ果てたり。あぁ、なんという「中二男子」。あんなにプロポーションは抜群なのに……百合属性の女性主人公は、どうしても一線を越えたシチュエーションでは鼻血でリタイアしてしまうよなぁ(参考:宮前かなこ)。でも、汐のスタイルの良さも破格なので、致し方ないところではあるか。願わくは、不幸な朱宮君だけは巻き込まないでほしい。 今回も思う存分楽しませてもらった1話だったが、特にサブタイトルにもある2人のピロートークのシーンは非常にゆったりと間を取って「聞かせる」印象深い場面。純夏の励ましを受けての汐の「大好き!」は、思わず傍観しながらガッツポーズを取りたくなるほどのものであった。でもこの娘、必ずこういう台詞の後に「親友」っていうタームを忘れず付けるんだよなぁ。頑張れ、純夏超頑張れ。 PR 「ツインテールは好物」と言われても某地底怪獣の姿しか思い描けない第6話。新キャラ戸松が戸松で戸松。2倍の勢いで戸松だけど、やっぱりツンデレキャラの方が飛ばしやすいので向いているね。 久しぶりに猫の方にもスポットがあたったおかげでわずかばかりこの作品の本筋を思い出すことも出来た気がするけど、この作品に登場する猫は割と人情味があったり他人のことを考えられたり、あんまり猫っぽくない。 ということでやっぱり人間がメインになるわけなんだけど、今回は一ノ瀬先輩の出番があまりなかったので、特筆すべきこともあんまり無い。ツインテ双子もそれなりのキャラが立ってるし、次回以降もドタバタするといいんじゃないでしょうか。クロストーク部分でゆかちがなんて言ってたか知りたいんだけど、誰か抽出してくれる人いねぇかなぁ。
契約者に関わるとへそやつむじが取られるらしいことが判明した第6話。へそを取るのはカミナリ様だが、つむじを取るのって……なんだろう。車の屋根に乗られても気にしちゃいけない。それがこの国の契約者観であった。 舞台を札幌に移してからは控えめだった死者が出ることで、再び物語は辛い方向へと進み始める。マダム・オレイユの指示でヘイ達が動いていた「イザナミ」破壊。しかし、その中から姿を現したのは、あの銀であった。1期の後には「行方知れず」扱いで、ヘイの彼女に対する感情も今までは分からない状態だったわけだが、その姿が表に出ることで、ヘイはあからさまに動揺した。確かに「自分の手で殺す」とまで言っていたはずなのに、言葉とは裏腹に蘇芳の狙撃を阻止。そのまま依頼主との縁を切り、心は元の女の下へ。ヘイと銀の関係性は未だよく分かっていないので、この部分については現時点では保留としか言いようがないだろう。 そしてもう1つ分からないのは、ノリオの母、ミチルの死因。自分の能力に巻かれて死んでいたようにも見えるのだが、一体何が起こってしまったのか。事件現場には銀の観測霊が目撃されており、彼女の霊媒体も「水」。今回の事件に誰の意志が働いていたのかは、これまた保留としか言いようがない部分。しかし、コトの当事者には保留などという選択肢はない。「契約者としてのイレギュラー」を指摘され、「人を撃つ」ことにようやく踏ん切りを付けた蘇芳だったが、人殺しの濡れ衣を着せられることにより、再びその決心は揺らぐ。これまでのヘイの教えが正しいのか、ノリオの慟哭が正しいのか。迷いを吹っ切ろうにも、当のヘイは「もう銃を持つな」という手のひらを返したような態度。唯一の手段を奪われた蘇芳は、これからの人生において何をよりどころに生きていけばいいのか。 勿論、現時点で彼女の行動原理を支えるものは、弟の紫苑であるはずなのだが、今回の様子を見る限りでは、「合理的な」契約者の彼女の最優先事象は、どう見てもヘイである。函館に設けられた新たな隠れ家は完全に新婚夫婦の愛の巣にしか見えず、外出するヘイに向かって「あんたお酒はやめなはれ」って、もう貫禄の幼妻にしか見えない。ジュライは寡黙な息子さん、マオは……手のかかるジジイか。緑茶に砂糖はあまり賛同できません。 しかし、そんな甲斐甲斐しい蘇芳の気持ちとは裏腹に、ヘイの頭の中にはかつての相方、銀のことしか無い。彼女の登場をきっかけに酒を片付け、料理を始めて自ら食材を調達する姿は、かつて日本の安アパートで自炊をしていた苦学生の面影がある。つまり、そこにいるのは蘇芳の知らないヘイ。昔の女は影どころか観測霊まで飛ばしてきており、蘇芳は嫉妬に駆られて電柱を蹴り上げる。バツイチの家に転がり込んだ幼妻の図。きな臭いきな臭い。 一応劇的な人死にが出た回でストーリー上も「泣かせ」にかかっていた部分がある気がするのだが、個人的には「別にノリオはあんまり好きじゃないし、ミチルさんもそんなに情報が出てたわけじゃないから感情移入しにくいなぁ」という程度で、今回もどちらかというとメインキャラたちのあれやこれの方が気になってしまった。明らかに無理のあるモモンガの足で強引に人間らしいポーズを取っているマオは、すっかりモモンガライフを満喫している。今回は彼の飛行能力が非常に役に立っているので、憑依先というのはなかなか大事なものであることを再確認させてくれる。また、ヘイの上司であったことが判明したマダム・オレイユの悩殺マッサージ映像もなかなか刺激的。幼女で攻めてきたり熟女で見せてくれたり、この作品のサービスシーンも実に阿漕だ。 そしてやっぱり場違いなほどに落ち着きのある蘇芳たちの新居の映像。日本人は何故、こたつが出てくるシーンだとカメラアングルを下げたくなるんだろう。ジャパニーズ小津スタイル。
主人公坂東が何を頑張っても、すべて浪川にしか見えない第5話。多分個人的に顔を一番良く見ているせいだと思うのだが……おもしれぇんだもん。実年齢でいえば、野球選手としてはまだまだ現役の歳なんですけどね! なんか「Number」に掲載されててもそんなに違和感もないな。 今回の症状は、野球のイップス。作中で伊良部が説明している通り、イップスといっても様々な症状があるようだが、坂東の場合には「ファーストへの送球のための投球がうまくいかない」という非常に局所的なもの。今回ストーリーは非常にシンプルで「後輩に脅かされる恐怖、嫉妬心」などが原因になっていたわけだが、これがどう発露すると「1塁に送球しようとしたときだけ失敗する」という症状になったのかはよく分からない。まぁ、必死でいいとこ見せようとするとかえって変な力が入って失敗するってのはありがちな心理状態だけどねぇ。ゴールデングラブ賞3回の身にこの症状はきつい(ところで打撃成績はどれくらいなんだろうな)。 症状、原因、治療法と、今回はどれも特に面白い捻りがなかったのは残念だが、この作品としてはあり得ないほどの大群衆がひしめく神宮球場の様子はなかなかの圧巻。スタンドを埋め尽くすぺらぺら人間や、どこか真に迫った実況と解説。実写取り込みによる(おそらく)現実の神宮とアニメによるフィクションがない交ぜになり、いつものように非常に不安定な画面を形成してくれる。イップスが発生したことを示すスコアボードの全景(とボール)、坂東の焦りと拘りを示すかのように大写しになるサードベース、乱闘シーンを表すためにコマ送りで突然プレイヤーが消え去るベンチなど、どれもこれも現実の映像ながら、そこに表される「事実」は全てフィクション。相変わらず、このもやもやした感じがたまらない(なんでヤクルトが実名で所属球団になってるんだろうと思ったら、ヤクルトってフジテレビの協賛なのね)。 また、今回も伊良部の野放図な活躍は健在で、野球なんてやったことがないようなボロボロのフォームにも関わらず、逆シングルや難しいショートバウンドに限ってはプロ顔負けのモーションで動いてみせる。あげく「野球は飽きた」と言い出して今度は舞台脚本に手を出し始める。タイトルを見ると、握っているのは前回登場した星山の作であることが分かる。 今回ようやく気付いたのだが、シリーズ中で診察を受けにくる患者たちって、全員同じような日にちに来院してるんだね。カレンダーをめくる演出を見て何となく時間軸が進んでいるんだとばっかり思ってたんだけど、全部12月中の話で、同時並行だったのか。誰かにまとめた一覧表とか作って欲しいもんだけど、話の流れから、あの台本を握っていたのは星山の治療が終了した後なんだろうな。なかなか面白い試みだ。 また、これも今更気付いたのだが、冒頭でマユミが施す特大注射、あれの使用済み注射器って、シリーズが進むごとにゴミ箱の中に溜まっていってるのね。そういう所はこだわって描写してんだなぁ。 次回の主役は平田広明。ここ最近ではすっかり「お化けギャルソン」のイメージなんだけど、相変わらず腐女子人気が高そうなところが来るよなぁ。 ロリっ子の下に、見習いのロリっ子が現れた第4話。相変わらずこの作品、全く先の見通しが分かりません。2話3話は完全にギャグだったから諦めも出来たものの……果たしてどこへ行きたいのだろう。 初めての「特務拝命」は、謎のお子様の子守り(お子様じゃなくてディアだよ)。新キャラであるディアは非常につかみ所がなく、この手のお話にありがちな「わがまま勝手」ぶりとか、「どこかふさぎ込んで人を避けるようなそぶり」もない。ほんと、単にGOTTに遊びに来た親戚のお子様にしか見えない。精神年齢が似たようなアスクールとはすぐに打ち解けたし、実年齢が同じ(!)であるクフィーユもすぐに「お友達」。太陽を見たことがないなどのポイントはちょっと気になるものの、それ以上でもそれ以下でもない存在だ。正直言って、そんなふつーの子供の世話を見せられても、別に視聴者は面白くないのである。 画面に変化が現れるのは、後半に1話のお礼参りコンビが現れてから。ただ、この新キャラ2人も特に目新しい能力があるわけでもなし、とてもではないがライバルキャラ、敵キャラとして見栄えは良くない。アニマリアンの方は基本バカだし、大人しいホワイトアルバムの方も何がしたいのかよく分からない(少なくとも、戦闘能力に欠けるクフィーユを本気で打ちのめそうとしていたようには見えない)。敵とのやりとりも緊張感に欠けるし、アクションシーンも非常に単調で、どのようなテンションで見ていいのかも決めかねるような状態だ。これで能力バトルがもう少し目新しいものだったら見ることも出来るんだけど……同じ瞬間移動でも、まだ学園都市のジャッジメントの方が使い方はうまい。ESメンバー候補とはいえ、まだまだ未熟な2人であった。 一応、最後はディアの接吻による謎のパワーアップというイベントもあったのだが、そもそもアスクールがどんだけの能力者なのかを視聴者はよく知らないわけで、「まだ2人でテレポート出来ない」と言われても、「ふぅん、黒子の場合とは逆の成長過程なんだな」くらいしか感想はない。テレポートの距離だって、前回局内を飛び回っていた時にはもう少し自由に行動できていたと思うのだが……なんなんだろね。あまり能力バトルものとしては見ない方がいいのかもしれない。今期は能力者に契約者、図書館司書にニードレスと、1人1能力の世界が山ほどあるから、正面からかち合うのは得策ではないしな。じゃぁ、何をメインに見ればいいのかと問われると困るが……今回はとりあえず「あんまり面白くなかった」ということでFA。 付け足しでキャストの話。今回はディア、そして後半のお礼参り2人と、3人の新キャラが登場したわけだが、うち2人は新人臭い。主人公2人も新人なわけだが、その2人よりもぴりっとしない。特に棒ということもないのだが、まだ素人臭さが抜けてないのはちょっと耳に障る。要精進。そして氷系能力者の子の下手な関西弁もイラッとくると思っていたら……水原薫でした。うーん、あなた千葉県出身じゃないの。ネイティブに任せた方が良かった気がするんだが。 智樹のモットーが「平和が一番」であるということが、本人の口から改めて確認された第6話。いや、お前、あれやこれは平和を愛する人間のする所業じゃないだろ。まぁ、本人の意志とは関係ないところでどんどん事態がこじれているのは確かだけれども…… しばらくは思わせぶりなシーンで引っ張ってきた新たなエンジェロイド、ニンフが登場。しかし、その登場は「アバンから居間に居座っている」というあり得ないもので、そのあまりの投げっぱなしっぷりが逆にこの作品らしくて潔い。どうせイカロスだって何者なのかさっぱり分からないのだし、周りの人間もそうした現実的な問題を気にしないおおらかな人間ばかり。唯一、せっかく落ち着いてきた日常をまたしても壊された智樹だけはお冠のようだが、結局は長いものに巻かれる人生であった。 そんなわけで、普通のアニメならそれなりのイベントであるはずの「新キャラ投入」はきれいにスルーして、水着回の後に再び水着回。このアニメは毎回ノルマになる肌色量とかが決まってるんだろうか。もうここまで来ると単なる日常風景にしか見えないのでエロだとかどうとかいう問題も一切気にはならないが、智樹はまだまだ元気。何故かニンフを使って非常に悪質な隠し撮りプランを実行している(そしてそのライブラリがエンディングで確認出来る)。ん、まぁ、彼が元気なうちはこのアニメもきっと大丈夫だ。 智樹自身には全く悪気はないのだろうが、居候が増えたことで構ってもらえなくなったそはらには次第にフラストレーションが溜まっている。せっかくの旅行(っつっても日帰り海水浴なんだけど。商店街の福引きとはいえ、特賞で日帰り旅行は流石にショボ過ぎる気がする)もいつものメンバーそろい踏みで、微妙な歯車のズレからどんどん鬱になっていく。正直、このあたりのそはらの心理はイマイチ共感しにくい。もちろん「羽根が濡れるので泳げないんです」というイカロスに対して真っ先に「じゃぁ泳ぎを教えてやる!」という発想よりは分かりやすいとは思うのだが、智樹にとって、イカロスは恋人、恋愛対象ではなくてあくまで手のかかる子供のようなもの。良くてもせいぜいドラえもんレベルのマスコットと捉えられているように見える。てっきりそはらもそのあたりの共通認識があるのかと思っていたのだが、あそこまで焼きもちを焼くということは、どうやらイカロスも1人の女性として見られているらしい。冒頭、ニンフが居座る居間でちょこちょこ動くイカロスなんかを見てると、どうしてもそういう対象とは見えないのだが……女心とは難しいものである(このまとめ方は正しいんだろうか)。 あとはまぁ、ニンフが絡んできたので少しずつイカロスの正体に肉薄したり、前回に引き続いて覚醒モードを見せてくれたり、次第にシリアス展開が幅をきかせ始めているのが気になるところ。ラストシーンはみんなの乗った電車がトンネルに入るところで幕を引いており、これから突入する面倒な展開をそれとなく予期させる締めとなっていた。個人的な希望は、「もう、智樹は永遠にデフォルメ体型でいてくれ」ということ。シリアスになってもいいこと無いわ。幼少期のモノローグと現在の姿が一切変わらない主人公って貴重だと思うぞ(そして、幼少期も同じキャストがあてられるのも貴重だと思うぞ)。 最後に、今回気になったことをいくつか。1つ、スイカはやっぱり同じものだったんだ。相当長い間抱きかかえていると思うので……やばいぞ、あれ。2つ、羽根が収納できるとか、見えないように出来るっていってるけど、実際飛行モードの時に羽根を使ってるようには見えないんだが(特にニンフ)、あれって必要なパーツなのか? イカロスは鎖を不可視モードに出来たんだから、羽根も何とかしろよ。1話でみせたミラクルパワーはどこ行ったんだ。そして最後に3つ、今回はあまりフライングパンツや奇怪な怪獣などのCGオブジェクトが出てこなかったので「最後の提クレバックの3Dフレームは何が出てくるんだろうなー」と思ってたら……こえぇよ。スタッフ遊びすぎだ。 お花が生えているんじゃないことが本人の口から告白された第6話。あれ、生えてたんじゃなかったんだ! 頭がお花畑じゃなかったんだ! じゃ、なんで着けてんだよ! 多すぎるよ! まだ育ちそうだよ! 前回は黒子と初春の馴れ初めいざこざ話、今回はようやく御坂と黒子のいざこざの話。冒頭、御坂が絡みたそうにしているのを頭ごなしに怒る黒子を見て、「おぉ、黒子も仕事のこととなると本気だ」と思ったのだが、突きつけた条件が徐々に命令から願望になっていってるのがいかにも彼女らしくて笑った。オチでは「あ、意外と乳あるんだ」ということを文字通り「見直した」し、黒子がいればこの作品は何とかなるということが確認出来て何よりだった。 話の本筋としては、御坂の無駄な負けず嫌いっぷりのおかげで「ジャッジメントって普段何してるんですか」ということを描きつつ、次回以降に引くグラビトン事件の導入を描いていたわけだが、相変わらず細々とした設定に無茶が多くて乗り切れないのがこの作品の痛いところ。「民間の何でも屋も務める甲斐甲斐しいジャッジメント」という側面を描きたいという意図は分かるのだが、流石にお掃除おばさんの仕事まで回ってくるのはおかしすぎる。確か「禁書目録」の方ではお掃除ロボットみたいな連中が瀕死のインデックスを取り囲んでいた描写があったし、少なくとも一介のアパートの廊下よりも、公共の場であるコンビニ前の方がお掃除ロボットが活躍する場としてはふさわしいだろう。せっかく「科学」が発達して機械に仕事を任せられる学園都市なのだから、貴重な治安維持機関であるジャッジメントが掃除まで委託されるのは設定が浅はかであるとしか言えない。むしろ、御坂がやったようにゴミを捨てていくような不埒者を注意する方が風紀委員の仕事らしいといえるだろう。 グラビトン(重力子?)の管理という仕事もよく分からない側面で、普通、爆発事件が起こったからといって重力子(実在するの?)の変化量を観測しよう、などという発想にはならないだろう。ということは「常日頃から学園都市内のグラビトンは計測されており、今回そのデータと爆発事件の因果関係がたまたまつながった」と見るしかないわけだが、「恒常的にグラビトンを計測する機関」に意味はあるのだろうか。そして、そんな大仰な機関が、町の掃除なんかにかまける人員を割いていいものだろうか。何とも現実感に欠ける、釈然としない設定なのだ。まぁ、どうせラノベなんだからそんな細かいところに突っ込んでも意味がないんだろうけどさ。 というわけで、どうにも「シナリオ作るために後付けで世界観をその場しのぎに決めてる」感が否めないためにストーリーにのめり込めないわけだが、そのおかげなのかどうか、設定と特に関係ない部分にいるキャラクターの方が安心して見ていられる。佐天、初春に対しての容赦ないネタ振りが素敵です。もう、それくらいの感想でいいや。 そうそう、今回はスタッフロール見るまで気付かなかったのだが(そして見てからすぐに確認したのだが)、モブの女の子役に佐藤聡美が、そして竹達彩奈が登場。学園都市に軽音部が出来る日も近い。 キャラクターが増え続け、基本全員ボケなのでどんどん純夏の負担が増えているのに純夏も根本的にはボケ要員なので収拾が付かなくなってきている第5話。しっちゃかめっちゃかで本当に楽しくて仕方がない。まさかの爆発鍋2段オチは流石に予想出来ませんで。 前回の反省を特に活かした風でもなく、未だ「女子部」に拘り続ける朋絵。当初の見た目よりは思慮のある人間だということは純夏も理解出来たのだが、結局めぐり巡って「基本バカ」。しかし、その行動理念の根本には、これまでみやこと2人で集団になじめなかったことへの克己心が横たわっている。純夏自身も彼女のそんな気持ちが分からないわけではないらしく、今回一番友情が深まったのは案外この2人なのかもしれない。 とはいえ、表面上のドタバタの主役は、百合千和。違う、みやこ。汐の家に押しかけたことで妄想フルスロットルの純夏をおちょくってはいるものの、みやこ自身の思い描く妄想も純夏に似たり寄ったりで、朋絵に対する気持ちが本物であることは伺える。おそらく、朋絵との関係性が確固たるものであるからこそ、煮え切らないでいる純夏の態度を茶化したくもなるのだろう。少し幼い彼女の思考には、「こんなに簡単なことなのに」という苛立ちもあるのかもしれない。写真にヒゲを描こうとしたり、汐に家庭の事情を平気で聞いてみたり、いまいち空気が読めてないところがあるが、そういった天真爛漫な部分も彼女の魅力の1つ。実際朋絵はそうしたみやこの全てを受け入れているわけで、「腹黒」キャラとかではなく、あくまで「どストレートな子」という部分が強い。純夏を挑発しておいて自分もエキサイトしてしまうあたりは、あまり策士向きの性格じゃないしねぇ。 そして汐は、今回家族構成が明らかになるとともに、純夏に対して強く鍋をたたき付けて訓戒するなど、これまであまり見られなかった「しっかりした面」を見せてくれる。兄と2人でどこか浮世離れした部分もある子なのだが、どうやら家事全般は1人で切り盛りしているようだし、純夏にとっては「自分に全く無い要素」の体現者としての汐が凛々しく映る。基本は「守ってあげたい」タイプの深窓の令嬢にも見えるのに、いざというときには母性溢れる度量のでかさも見せる。天然気味の娘は何が出てくるか分からないところも魅力であろう。 そして、今回も1人で妄想、突っ込み、自爆と大忙しだった我等が村雨純夏。基本的には物事を一歩引いた立ち位置から見ているくせに、朋絵たちに振り回されていつの間にか渦中に飛び込んでおり、自らを取り巻く異常性癖の饗宴にもすっかり馴染んでしまっている。これまで抑え気味にしていた妄想も歯止めがきかないし、汐が絡むと本当にアホの子になってしまう一途な姿勢。2話の花束には思わず突っ込んでしまったが、この純夏を見ていれば、あのときのテンパり具合も宜なるかな、といったところである。「爆発する鍋って誰が発明したのかな」って、それは俺も知りたい。 そして最後の1人は、巧みに外野であり続けて被災を免れているキョリちゃん。ごく自然に風間家に顔を出しており、風間兄からも「あの子は今日いないのかい?」と尋ねられているところを見ると、どうやら常日頃から食い物の臭いをかぎつけて風間家に出入りしている模様。許していいのか純夏、通い妻だぞ。そして帰りの駅でもひたすらたこ焼きを食べ続ける旺盛な食欲。これで部活が運動部なら分かるんだけど……吹奏楽部もおなかが空くんでしょうか。物語にがっつり食い込んでこないくせに、なんか気になる子です。 とまぁ、5者5様のキャラクター模様であるが、ほんと、今回はドタバタっぷりが本当に気持ちのよい回でした。1話とかでは「少しもっさりしてるな」と思った構成も、最近はギャグのおかげか非常にテンポが良くなっているし、デフォルメの使いどころや、個々人の台詞回しの細かい配置まで(特に純夏のさりげない突っ込み台詞)、実にこなれた、「アニメ的な」演出がうまいことはまっている。もちろん百合好きでないと受け入れにくい設定も多いのだろうが、そこさえ気にならない人、そこがたまらない人には、何も考えずに楽しめる作品になっているのではなかろうか。 そして、今回改めて思い知らされたのは、声優高垣彩陽の破壊力。彼女の演技の幅は以前から賛美していたのであるが、この作品の純夏の場合、多分彼女の音域でもかなり低い部分をベースにした役だろう。その中でここまできちんとキャラクターを作り、自分のものにしているのは恐ろしくすらある。千和とのガチンコ衝突シーンとか、何故だか笑いが止まらなかった。彼女の同胞たち(sphereメンバー)も、いい刺激になってるだろうなぁ。 タイトルに偽りだらけでにゃんこが影も形も無い第5話。別にアニメで猫を見ようとは思わないけど……この作品、猫要素を活かさなかったら単なるありきたりなラブコメじゃんね。ご丁寧に見ているのはどうも画伯にダマされている感じが…… 遊園地デートという定番が展開する本編。ハーレムものなので女性の挙動に云々言うつもりはないが(やれ主人公が何故ここまでもてるか分からないとか、やれ修羅場の割に女性同士の関係がぬるいとか)、どこかおかしいのはやはり一ノ瀬先輩のなせる技。楓との恋路をサポートしてるくせに失敗したら「即・結・納!」だったり、部活の後輩である楓が可愛いという理由だけでサポートしていたり、そのくせ潤平に対する気持ちには特に嘘偽りもなかったり。ほんと面倒臭せぇというか、完全にキャラクター心理としては破綻しているわけだが、それでもあのキャラクターだからなあなあで許されてしまうというのが、うまいというかずるいというか。 巨乳(と潤平)を振り回してはしゃぐ加奈子もツン期を完全無視したアプローチっぷりだし、普通は「主人公が思いを寄せていることをきれいにスルーする」設定になりがちな天然キャラの楓にこの早さで意図が伝わっていたり、セッティングは陳腐なのに、どこかずれてるのがこの作品。ついかでこれに郵便屋のおねーさんも絡んでくれると、もう何がなにやら。 まー、別に脚本面とか真剣に見なくてもいいか。画伯が飛ばしててうりょ子とゆかちが可愛ければいいや。大事なことなのでもう1回書いておこう。ゆかちが可愛い。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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