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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 主人公が全裸の幼女を組み伏して後ろ手に縛り、さらに暴力まで振るう第3話。夢の中でも大切な人を全裸に剥いていたし、ヘイはどこまでエロ妄想を回転させれば満足するのだろう。今週も全編通して鬼畜満載でお送りする本作。いつ見てもクライマックスな感が現代アニメでは破格のサービス精神である。

 前回突如現れたロックマンのステージトラップばりのビリビリマシーンは、蘇芳の持つ流星核(?)が作用してなんとか突破。氷の浮かぶ海に身投げするという自殺行為を選択することでからくも窮地を逃れる。隠れ家で紫苑のメッセージを受け取った蘇芳とヘイは、一転して手を取り合っての逃避行。前作で死闘の舞台となった地獄門(ヘルズ・ゲート)へ向かうこととなる。

 そして駅の構内で起こる惨劇の数々。

 惨劇1、ヘイの能力消失。すっかりヘイのストーカーっぽくなっちゃった霧原さんが見た「星の消失」は、ヘイの死ではなく、能力者としての消失を意味していた。電流攻撃を失ったヘイは、単に「ものすごく身体能力が優れて、なんかマシンガンの弾が当たらなくて、ワイヤーをあり得ない距離かっ飛ばせるただの人」になってしまった。なんでこんなに強いんだか。

 惨劇2、ニカ君の哀れな末路。完全に組織に手なずけられたターニャに利用され、哀れGの大群3度もおそわれることになった少年ニカ。最後にはGにまみれながら大量の出血をしていたところを見ると、流石にもう生きてはいないだろう。っつうか、あれだけの経験をして生きながらえても、精神は完全に壊れているに違いない。Gはどうやってニカを殺したのかよく分からないのだが、出血が多かったところを見ると、ひょっとして全身を噛みちぎられたのか……史上屈指の嫌な殺され方だ。まぁ、自分のダッシュが速すぎて雨粒に打ち抜かれるのも嫌だけど。

 惨劇3、ターニャの裏切りによる、蘇芳の覚醒。契約者になるのに理由はいらない。ただ、今回の蘇芳は明らかに感情の爆発がトリガーとなっているようで、謎の多かった「契約者になる契機」がいくらかうかがい知れる。胸の流星核も何らかの因果関係があるのだろうか。彼女の能力は「ライフルの召喚」、対価は「折り鶴を折ること」のようだが、何かにとりつかれたような彼女には、正確な狙撃をする能力も備わっていたようにも見える。それとも、あれはジュライのサポートなのか? 色々と分からないことも多くて、彼女の感情はどこへ行くのかも分からない。ただ、かつての親友を殺さずにすんだ部分だけは、ヘイのファインプレーを褒めて上げたいところ。

 惨劇4、マオが……元気。ここで重要なのは、1話で蘇芳と一緒に風呂に入っていた時に憑依していたかどうかである。話の流れからすると、憑依したのはヘイとエイプリルの対決あたりだと思うのだが、あの入浴シーンで既にモモンガの中身がおっさんだったとしたら……色んな意味でアウト。当然、前回のエンドカードでかわいこぶってたのもアウト。文字通りに、この畜生めが。

 とにかく色んな要素がてんこ盛りで一切飽きさせない展開の今回。筋を追うだけでも緊張感が持続されるわけだが、相変わらず突き放したような筋書きの中で1つ1つのカットがシニカルに光る。無感情にターニャに銃を突きつけた蘇芳のほほを伝う一筋の涙、そして引き金を引きかけた手をゆっくりと下げるヘイ。「無感情」という大切なキーポイントを軸にして、きっちりとドラマを見せるだけの演出がある。また、Bパートラストでは、ついに霧原さんの元に騒動が波及する。かつての部下からの忠告を受けつつも、争乱の渦中へ飛び込む決意をする霧原。テーブルの下で切った携帯電話の通話ボタンは、彼女の現世との繋がりの切断をも意味するようだ。

 相変わらず人が死にまくりのこの作品、今回も契約者だらけの抗争が続くわけだが、果たして霧原さんは最終回まで生きていることが出来るのだろうか。

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○「空中ブランコ」 5

 約3週間続いた新番チェックのとりあえずの幕引きとなるであろう作品。そして、常に刺激的なモノを世に送り出してドキドキさせてくれるノイタミナ枠の新作でもある。前作「東京マグニチュード8.0」やその前の「東のエデン」は割とまっとうなアニメーション作品だっただけに、久しぶりに戻ってきたこの異臭はなかなか強烈だ。

 監督はあの「モノノ怪」で物議を醸した中村健治。あの作品も充分イロモノであったが、今回は更にギリギリ感あふれる仕上がりで、思い切り賛否の分かれそうな難物である。錦絵や貼り絵細工をイメージした「モノノ怪」のビジュアルを更に進化させ、今作は従来通りのアニメの作画、CGに加え、実写取り込みを積極的に導入し、アニメという媒体そのもののエッジに挑戦している感がある。実写取り込みという技法自体は近年では少なくなく、シャフトでは尾石達也が得意としているし、今期も「ご姉弟物語」のオープニングなどで効果的に使われている。しかし、今作の場合はそうした際立ちを持った「実写であること」への訴えがメインになっているのではなく、本当に「アニメ」と「実写」の境界を曖昧にしてやろうという意識があるように思われる。例えばメインの舞台である精神科医伊良部の診療室に登場するナイスバディの看護婦は、もう、アニメの登場人物ではなく、完全に実在のグラビアアイドル。流石にそのまま演技させて取り込むわけにもいかないので動き自体はぎこちないものになるのだが、彼女が画面の中心に居座ると、どこからがアニメで、どこまでがアニメなのかが次第に曖昧になっていく。

 他にも移動シーンでは現実の背景を採用しているし、1話の主人公である山下の顔も実写取り込みしたものを再合成してアニメーションに落とし込んである。しかも、この顔が声の出演をしている森川智之のものであるから話はややこしい。声が森川、顔も森川だったらそれは純粋に役者「森川智之」なのではないかとも思えるのだが、あくまでそこは「森川の要素がある」だけで、実際に画面に現れるのは「アニメのキャラクター」である。次週のメインになる櫻井孝宏も実写取り込みで登場しているし、見れば見るほど現実と空想の境が曖昧になる、非常に独特な視聴感がある。

 こうした独自の実写取り込みの技法を載せているため、アニメの他のパーツも非常にくせの強いモノになっている。一見してあまりファンが付かないように見えるふざけたデザインのサブキャラ、エキセントリックすぎて訳の分からない背景、ぺらぺらと紙人間で処理されてしまうモブなど。あまりに異質な要素が多すぎてふざけているようにしか見えないのだが、全てが集まることによって、「アニメってどこまでだっけ?」という意識がどんどん鈍化していく。その意識の隙を突いて実写のパートを自然に混ぜ込み、本作のメインプロットである「精神病」というモチーフを描いていくわけだ。この悪ふざけは、とても思いつきだけで出来るものではない。

 実際のところ、この画面は、かなり不快である。一瞥しただけではその演出意図が全く分からないし、放送局のアナウンサーがずけずけと作中に入り込んでくる無神経さとか、気に入らない部分も少なからずあるのは事実。しかし、この一見無駄にしか見えない演出の中に、きちんと作り手の意図が見えてくるとするならば、話は別である。中村監督は、「あやかし」という曰く言い難い対象を描くために、「モノノ怪」では独創的な表現を生み出した。そして、おそらく今作でも、その目的意識は同じであるはずなのだ。それが何かをきちんと確認出来るまで、この作品を見逃すわけにはいかない。

 最後は当然キャストにちょっと触れておく。物語の進行から見て、本作は神経を患った患者を扱うオムニバスだと思うのだが、その進行を牛耳る精神科医、伊良部役の三ツ矢雄二は流石の貫禄。何パターンかある伊良部の変幻自在の容姿に合わせて、ぽんぽん変わる声音は必聴だ(まぁ、時たま朴璐美になるけど)。これはこれで癖になりそう。 

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○「キディ・ガーランドKIDDY GiRL-AND」 5

  前作「キディ・グレイド」の放送がなんと2002年。実に7年もの時を経て帰ってきた、ある意味奇跡の続編。当方前作放送当時はそこまで熱心なアニメ視聴者では無かったため、観てはいたがぼんやりとしか記憶が残っていない。突飛なストーリー進行にアゴがはずれかけ、「録画しておけば良かったか……」と後悔したことが、現在の変質的な録画体勢を作る一要因になったという、ちょっと因縁のある作品でもある。

 冒頭、アバンでは前作で登場したESメンバー6人が登場して、なんだかよく分からない世界の危機を救ったシーンから。懐かしい面々に涙がちょちょ切れるが、当然アールヴ組はいない。そして、何故かデクストラ・シニストラコンビも見あたらない。キャラが逝ってしまったアールヴ組と違い、こちらは中の人が逝ってしまった……7年という時は重いなぁ。

 でもまぁ、懐かしいのは基本的にアバンのみ。今作はエクレールもリュミエールも関わりなどなく、主人公はESメンバー見習いのアスクール(と、その相棒?)。エロスの中に冒険活劇やスパイアクション、サスペンスにドSFが入り交じった前作と異なり、今作の主人公はひたすらパンツとかブルマとか。エクレールだってかなりエロいキャラだったはずなのだが、ここまで露骨に萌え作品にされると隔世の感。ブルマ脱ぐはずがその下まで脱ぐなんてのは王道パターンだが、ここ最近はパンツじゃないから恥ずかしくなかったり、パンツがジェットで空を飛んだりするご時世なので、それだけで盛り上がるようなものでもない。

 1話目ということで導入となるバトルは非常に単純だし、アクションシーンも1話目にしちゃ単調で見どころは薄い。わざわざGONZOでなくサテライトで制作しているくせに、そのうま味はあまり発揮できているようには見えない。せっかく面白い能力も少なくない作品なのに、その辺でセールスポイントが無いのはちょっと勿体ない。あとはキャラクターの活かし方とか見せ方次第だとは思うけど……どうなるかなぁ。後藤圭二は監督としてはイマイチ成功できないんだよね……

 あとはまぁ、中の人の話題か。前作の当時は駆け出しだった福山潤、桑谷夏子あたりが作中のディーダム姉弟同様、すっかり中堅の位置に(ESメンバーには50年の時なんざ大した年季じゃないけどな)。他にもメルクルディは中の人的には所長まで上り詰めている。Dr.モローのアイキャッチを見る限りでは、ひょっとしてメルクルディが「大出世」?! そして主人公たちは軒並み新人キャストが配されており、何故か主人公コンビの名前がものすごく似たような名前という謎。アスクール役の子はなかなか面白いものが出てきそう。あの平野綾も「キディ・グレイド」を記念碑的作品として残しているわけで、これをステップにして頑張って欲しいもんである。

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 ピラルクはワシントン条約で保護されてるらしいので、ちょっと心配な第3話。先週の狂乱でトピックスを立てておいてなんだが、この作品、真面目になると特に面白い要素は無い。まぁ、分かっちゃいたことなんだが。

 3話のメインストーリーは、英四郎によってイカロスの正体に言及するというもの。前回までで「願いを叶える力を持つ」という部分だけが判明していたが、今回新たに「演算能力に乏しくて買い物もろくに出来ない」「マッハ24で飛ぶ」「ピラルクも捕獲可能」「目的意識が無い」などの側面が明らかになった。超人的な能力をもっている部分は別に構わないのだが、やはり基本的な情報処理構造が欠如しているのは違和感を覚える。この手の「落ちもの」系異世界人との接触の場合、相手がものすごいスペックにも関わらず常識がない場合が多々あり、「スペック高いなら常識くらい処理して事に当たれよ」と思ってしまうこともしばしば。これを説明する都合のいい言葉として、「うん、一周回って基本バカだよ」というのがあるけど(「めだかボックス」の善吉の台詞)。

 そんなこんなで謎が多すぎるイカロスと、それを気にせずに彼女の願い通りに主従の関係で接する智樹とそはら、そしてイレギュラーな存在を看過できない英四郎。疑惑は不信感へと変わるわけだが、イカロスの様子を間近で観察することで、英四郎の不信感も割とあっさり払拭されてしまっているようだ。うーん、こんなにあっさり解決するなら今回のくだりはいらなかったような気もするんだが……まぁ、のちのシリアス展開のためには必要なのかねぇ。パンツが空飛んだアニメのすることではないと思うのだが。

 その他今回気になったのは、やはり智樹が無駄に元気なこと。他のキャラクターと全く合わせる気のないデフォルメ等身はもちろんのこと、1話であれだけ無茶をやっておきながら今更幼なじみのスカート下に興味を示す飽くなき探求心。そして、そんな無闇な情動の最も簡単なはけ口になりうるはずのイカロスに対して見せる、奇妙な親心。そはらに気を遣ってのことなのかもしれないが、彼のイカロスに対する感情はいまいち分からない。主人公だからってメインヒロインに手ぇ出しちゃ駄目っていう暗黙の了解でもあるのだろうか。

 その他、ストーリーと全然関係ないところでちょうちょを追いかけて一人で転んでいるイカロスなんかはやたら可愛かったし、ひよこもさばけるらしい生徒会長に対する謎はますます深まるばかり。そはらは足下に転がる幼なじみに対しても、蹴り技や踏み付けではなくて律儀にチョップで応えているのが凄い。確実に頭骨は割れている。

 シナリオラインはまったく面白くないのだが、作画のクオリティが下がらないおかげで、何となく見られてしまうこの作品。出来ることなら、もう1ランク上のサービスも期待したいところではあるな。 

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  若手の台頭著しい中に、ベテランの存在感を見せつけられた気がする第3話。ここに来てあのキャラが田村ゆかりとは……いやぁ、素晴らしい。

 第3話は通り魔事件から幕を開けて、ようやく「ジャッジメント」がそれっぽい活動を始めるお話。「流石に2話も3話も脳髄までピンク色のギャグシナリオじゃやってらんないよね〜」と思ったのもつかの間、通り魔は通り魔でも、その目的は限りなくギャグ。御坂さんは、メインヒロインのはずがこの作品では突っ込み役、および呆れ役としてしか機能してない気がしますが、今回も一番盛り上がるべきところでは、話についていけずに呆れ顔でした。

 メインキャラクター4人で話を回すのが基本のこの作品、今回のメインは一応佐天? 初春がどうしてもアホの子に見えてしまうせいで佐天は突っ込み役だと思われがちなのだが、実はこの作品のギャグテイストは彼女の存在も小さくないことが伺える。今回冒頭ですっころんだのは佐天だし、その後も何故か回りに振り回されてお笑い要員になってしまっている。レベル0の能力者っていうのは、どこぞのツンツン頭のおかげでものすごいポテンシャルをもっている人間の超越的称号のようなイメージになってしまっているのだが、佐天さんも何か凄いことが出来たりしないもんだろうか。このままでは能力が無いせいで今回ようやくフルスペックを発揮できた初春よりもアホの子に成り下がってしまうぞ。ノルマのスカートめくりも今回は果たせず、彼女のレゾンデートルが危ないかもしれない。

 とまぁ、今回は正直シナリオラインは見どころが少ない。アニメ的には、御坂がひらめいて犯人に肉薄する推理シーンとか、眉毛ちゃんを追い詰めるサスペンス風味なシーンとかが見どころになるはずなのだが、限定はあまりに恣意的で説得力に乏しく、追いかけっこのシーンも「なぁ、わざわざ初春を使わんでも最初からスコープみたいな電子機器で見ながら追っかければ良くね?」という疑問がつきまとい、いまいち彼女たちの行動に共感が持てない。ゴール地点で御坂が「跪け!」っていって足を狙撃してくれたりすればフィナーレにふさわしいシーンになったのだが。サハロフ上等兵とメニショフ伍長に哀悼の意を込めて。

 ま、別に堅苦しいこといいながら見るような作品でもないので、きちんと画が維持されている間は特に不満もないんだけどね。着替えシーンもあったし、スカートたくし上げる佐天も可愛かったし。何が足りないかと問われれば、黒子の変態成分が致命的に不足している。ゆかりんをレギュラーにして百合風味増し増しにしようぜ。

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 番組改編期にちょっとだけ帰ってきた「ひだまり」。こうしてコンスタントに続編が作られ続けていることが、この作品の安定した人気を裏付けている。そして、特別編と言いながら、いつもと何ら変わらないエピソードが放送されるのも、この作品ならではである。だって、視聴者が見たいのはそこだものね。一応オープニングは「?でわっしょい」の2番が流れ、間違い探しのようにちょこちょこと画面に変化が現れている。ヒロさんの代わりに校長が出てきたのは歌詞の「おんなのこ〜」のところが「おとこのこ〜」になってたからだな。宮子が食べてたのは……ピザ? 速すぎて見えなかったわ。

 1回目のエピソードは、原作の自転車の話がメイン。これにひだまり高校の受験が絡み、きれいに来年放送の「☆☆☆(ほしみっつ)」への連絡が出来ているわけだ。なずなと乃莉がほんのちょっとだけ登場したり、きちんとアニメオリジナルの「203号室の謎」で埋まっていた部屋を空けるのも忘れない。大家さんはいつもスクーターで移動してるわけだけど、徒歩で帰宅出来たってことは案外近くに住んでるみたいね。

 今回、自転車エピソードについてはほぼ原作通りなのでほとんどいうこともないのだが(川面に浮かんだ緑色の生き物は置いとくとして)、Bパートではほぼオリジナル展開で登場キャラクターを総ざらい。大家さんは前述の通りにひだまり荘からの機材の持ち出し、吉野屋先生は試験監督、校長先生はねぎらい役、そして夏目は何故か降って湧いたご褒美エピソード。コミック4巻の「あれ」を読んでいる人間としては、夏目のツンデレっぷりは非常に微笑ましく見える。Aパートで紗英が2人乗りについて必死にしゃべっていたのがさりげない伏線になっていたりするのも気が利いている。

 そして、意外や意外、原作どころかアニメですらほとんどスポットが当たったことのない藤堂さんがひだまり荘を来訪。本誌を読んでない人には「お前誰やねん」クラスの人物なのだが、なんだか不思議と味が出てて良かったね。藤堂さんに語って聞かせたひだまり荘エピソードはちょっとした総集編の趣で、テレビで流れていた「自転車少年シンヤ君」の情報も含め、アニメオリジナルの要素がきちんとまだ「生きている」ことが分かる内容。非常にニッチなニーズだとは思うが、きちんと「ひだまりファン」に向けたことが分かる丁寧な仕上がり。来週ももう1本あるので、そちらも楽しみにしていたいです。

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 アブノーマルな恋愛観を持つ友人にアブノーマルな恋心を抱く主人公がアブノーマルな秘密を持った男の子の一言で元気になった第2話。どれだけ麗しい百合の花が咲き乱れる作品になるのかと思ったら、異常性癖の固まりだったでござる。

 汐は熱しやすい性格なのか、1話ではあれだけ傷つけられて恋に散ったにも関わらず、今度は雑誌の読者モデルにお熱。いつものように「可愛い、可愛い」と連呼される純夏はたまったものではない。男子に揶揄されたこと、一緒に服を選びに行ったことなどとも重なって、「小さくてドジっ子、やわらか〜い」という汐の理想像の真逆の自分にひどく落ち込む。まぁ、確かに女性で175㎝ってのはでかいな。和田アキ子よりでかい。っつうか大体私と同じくらい。目線の高さが同じ女性って、それだけでなんだか違和感がある。冒頭きよりや汐と並んでるカットで、汐は顔が純夏の首元あたり、きよりにいたっては胸元あたりに目線が来るようになっていて、「どんだけでかいねん!」と思ったが、どうやらあのカットもあながち間違いでは無かったらしい。加えて家のタンスを引っかき回しても寒色系の衣類があふれるばかりで、確かに女性としての色気は皆無。「暴刀村雨」は伊達ではない。あぁ、でもスタイルはものすごくいいよね。垢抜けた格好すればモデル体型なのは間違いないんだけど。残念ながらそれでも汐の「好みのタイプ」には合致しなかった。

 しかし、そんな純夏に力を与えたのは、同級生の朱宮君。見るからに内気でひ弱そうな彼は、純夏に押し迫られると地面から両足が浮き上がってしまうほどの体型。そして、それを活かした(?)ご職業にもついている。もう、このクラスにまともな人間はいないらしい。でも、憧れの人を前にして、きちんと「可愛いと思います」って声をかけて上げられるあたり、案外男前だと思うんだ。たとえ男の娘であろうと、やるべきことはやれる人間。でも、お願いだから寝るときのフリルのキャミソールとかは勘弁して。

 そして、再びわき起こる「辺の閉じた」三角関係。汐は朱宮に憧れ、朱宮は純夏に一目惚れ。そして純夏は汐に秘めた想いを打ち明けられずにいる。今後のことを考えれば、カギを握るのはやっぱり純夏。彼女のテンパリがどこへ行くかが、今後の物語の焦点になるのは間違いないだろう。それにしても……なんでこんな連中が集まるかなぁ……

 予想していた展開とは違って斜め上に方に進んでいる気もするのだが、このラブストーリーは確かに気になる。個人的には、今回のエピソードでより純夏の魅力が確認出来たように思える。この手の「男前の女性」キャラは、1つの萌えテンプレートとして存在している。近年の萌え歴史で端を発するとしたら個人的には榊さんあたりだと思うのだが、その後もサンプルには事欠かず、直近のアニメなら「かなめも」のユーキが近いか。こうしたキャラはベースに「黒髪ロング」「何をやっても万能」「基本的に寡黙な質」「不器用なので賢いのに一周回ってアホ」「褒められ慣れていない」などの属性をもっている。しかし、今作の純夏の場合、最後の属性が非常に極端な形で現れる。朱宮に「可愛いと思います」と言われたあとのテンパリぶりは尋常ではなく、あまりのことに半分酩酊状態で浮かされたようにその場を去り、何を思ったか、花束を抱えて汐宅へ直行。おい、何をする気だったんだ。

 その後も先週までの悩みなど無かったかのように「告白することは確定」の態度で時期を待つ純夏だったが、実にあっさり、当たる前に砕けるという悲しい結末。それでも「自分では駄目だったから」と叫んで朱宮を追いかけるなど、最後までずっと汐のことを思っていられるのは凄い。どう考えてもこんな素晴らしい嫁はいないと思うぞ。汐もうだうだ言わずにもらっとけばいいのに。

 というわけで、現時点での視聴動機、視点は完全に純夏。適度なギャグも交えつつ描かれる彼女の生真面目さは非常に好感が持てるし、非常に画面の動きの少ないこの作品で、実は最も表情豊かに動いて見せているのが、一見クールビューティーな純夏なのだ。今後とも頑張って欲しいです。もちろん、中の人もね。彩陽は達者だから未だにどのあたりに地声のベースがあるのかが掴みにくいです。

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 「妖怪なら長屋か横丁に帰れ!」っていうネタがどの程度一般的なのかが気になる第2話。相変わらず台詞の掛け合いに独特のテンポがあり、格別際立った特徴があるとも思わないのに、何か気になってしまう作品である。

 2話目には当然ネコからの2つ目の依頼。しかし、依頼自体は非常に簡単なもので、実際のストーリーの焦点は史上初(?)の「ガングロ幼なじみキャラ」とのフラグにある。マンバギャルって言葉は既に死語になっているような気がするのだが、そこがまた、加奈子の本当の姿を裏付けているように見える。普通、ああいう人種って群れてのは初めて意味を成すわけで、回りに普通の学生ばかりのところに1人だけいるのって、現実にはあり得ない状況だ。加奈子自身はクラスメイトから嫌われてたり恐れられてたりする様子もないし、あくまで個性と虚勢を彩るアイテムとして、「ガングロメイク」に拘っているのは興味深い。まぁ、その個性も多分来週からは無くなってるんだろうけど……

 加奈子と主人公の関係性は非常に分かりやすい幼なじみ設定ながら、加奈子の容赦ない性格のおかげで何とか新鮮味は保たれており、オチに来ると分かっている「素顔は美少女」オチも三角関係に絡めるなら適度なアクセント(変身前に見せる鬼のような形相がまた面白い)。少なくとも眼鏡を外すよりは面相に変化があるわけで、ガングロメイクというツールが、ようやく萌えアニメで正しい使い方がなされたわけだ(まぁ、それでも限度はあるが)。筋だけを追えばベタベタな展開なんだけど、目先がちょっと変わるだけでも随分印象が変わるもんだね。まぁ、冷静に見れば、結局加奈子も男の妄想が固まった「普通のいい子」なんだけどさ。

 加奈子に関わる部分以外では……特にない。ネコ連中の方が潤平本人よりも恋愛沙汰を気にしていたりするのは少々気になるけど、ニャムサスは少なくとも潤平達が幼少の頃から飼われているわけで、少なく見積もっても6〜7歳以上。ネコで言ったら壮年以上だ。いくらか達観できててもおかしくない。同じ曜日に「うみねこのなく頃に」が放送されているので田中敦子が嫉妬に駆られる貴婦人からネコに大変身するのはなかなか面白かった。

 キャストで言えば、やはり今回は白石涼子ということになるか。いくらかハスキーなうりょ子の声質は、そこそこ「ヤマンバギャル」っぽい雰囲気にはなっており、「マジキモいんすけどー(発音フラット)」とかはそれなりに臨場感があったか。まぁ、どうしたって声優は発声が良すぎるから、あの独特のダラダラと苛つく感じは出せないけどねぇ。面白い人選ではある。そして来週は巨乳女子大生佐藤利奈が登場。うり姉が「女体に興味があるのか、少年」とか言ってた。YES

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 オープニングで蘇芳が構えてるライフルがめちゃめちゃ長い気がする第2話。水着とか、楽しそうに笑う同級生とか……ここでしか見られなさそうな映像てんこ盛りだなぁ。

 双子であるおかげで人違い襲撃される蘇芳。ヘイともあろうものが間違って幼女を襲うのはどうかと思うが、彼女を(正確には紫苑を)巡る争奪戦は、なんやら色んな組織が絡んでいる模様。前回あっけなく死んでしまったエイプリルがいる一期からの「組織」、そしてそれに敵対するのは、今回エイプリルの遺体の脇に無惨に転がっていたハンバーガー食べてた人のグループ。どうやらロシアメインの機関が多分ここ。そして、「黒の死神」に依頼をしていたのはなんとCIA。もう、色んな国が子供を巡って大戦争だ。

 今回の目玉は、やはり入り乱れる能力者同士の壮絶なバトル。序盤のキス魔おねえちゃんとヘイのバトルは、いかにも岡村天斎なワイヤー入り乱れる高速アクション。不可思議な契約者の異能は、見た目に映えると同時に、能力の使用者に感情が無いため、いかにもプロの所業に見えて迫力が増す。まぁ、無感情でバトルしてたのは今回キスねーちゃんくらいだけど。でも口直しで同僚の唇奪うくらいの欲求はあるんだよなぁ。

 第2のバトルは本当か嘘か微妙な「タネ」を明かしつつ迫るマジシャンとヘイ。マジシャンの能力は「マジックに種も仕掛けもない」というかなりチート気味の能力だが、その能力は「マジックらしいこと」に限定されているのだろうか。ヘイの最後の反撃が何故効いたのかがいまいち分からないのだが、まぁ「電流流されても平気です」なんてマジックは見たことないからな。なんだかよく分からない最期ではあったのだが、こちらもヘイのアクションが非常に面白く、能力のおかげで見たこともないような画面がぽんぽん出てきて退屈しない。毎回こんだけ暴れてくれればいいね。

 そして、そんな大人の喧嘩にいいように振り回されるのが、メインヒロインの蘇芳と、同級生のそばかすボーイ、ニカ君。組織の仕事は早くてあっという間にクラスメイトの記憶は消されていたようだが、大量の虫群におそわれるというトラウマ確定の惨劇を味わって病院送りになっていたニカ君だけは何とか無事。契約者になって感情を失った憧れのあの子のために、彼も何か出来ることがあるのだろうか。蘇芳が非常にアクティブな性格で、自分が狙われていることなど毛ほども気にしない様子なので、彼も色々と苦労しそうではある。

 突然歩けるようになった紫苑の謎や、機関が狙う流星核は何を意味するのか、そして、ヘイと銀のその後など、まだまだ謎の伏線がガンガン張られている段階。しばらくは雰囲気だけで楽しませてもらいます。

 今回MVPを獲得するべきは、あるときは放送コードを守るために幼女に張り付き、またあるときは飼い主を守る為に悪漢に襲いかかるモモンガ君。走るよりも飛ぶ方が速いってさ! どうでもいいわ!!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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