最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
まさかのリバイバルキャラが、先回りして視聴者の意見を真っ先につぶしにいった第9話。ほんと、この監督は訳のわからんところで周到だよな……「せっかくシリアスになったってのに、誰も望んでないギャグキャラを復活させやがって」って、キコちゃんは何の作品のイベントに出てたんでしょうね! というわけで、誰もが待ち望んでいた(?)名探偵、久良沢凱とその助手キコちゃんがめでたく再登場。1期では沈んだシリーズの雰囲気を余計なほどにもみほぐしながらも、実は案外世界観は壊さなかったこのコンビ。2人が出てたエピソードって、実は割と面白かったんだよね。確かにグロOK、人死に余裕のこの作品では完全に浮いた存在なんだけど、不思議と世界にマッチしている風に見えるのがおかしなところ。このあたりの野放図な世界設定で統制が取れているのは、監督の描く世界観のバランス感覚によるものだろうか。ちなみに、このコンビには格別のこだわりがあるのか、今回は監督自らのコンテ回となっている。 大宮でヘイと決裂した蘇芳(とジュライ)。あてもなく電車にのったところで遭遇したのは気のいい探偵助手。そこからあれよあれよと母親に会うことになってしまい、事態は思わぬ方向へ。どうにも、蘇芳の望むと望まざるとによらず、世界は残酷な方向へ進んでいるようだ。 その他の面子では今回霧原さんに大きな動き。前作の事件でアンバーと接触できた数少ないキャラクターである彼女に、「未来の記憶」を持つ魔女の残したメッセージ、「三鷹文書」が託される。また、イザナミを追跡するという志を同じくした鎮目と協力する体制も次第に整い、ヘイや蘇芳とは違った角度から物語の確信へ迫ろうとしている。いつものように鎮目にからかわれて「確かにBK201には会いたいが」って思っちゃう彼女の乙女っぷりが素敵。 ヘイさんは散髪を終え、ヒゲもきれいにそり、ついにあの頃の風貌を取り戻す。今回はほとんど台詞も無かった上に、顔がはっきり出る機会も少なかったので全盛期を懐かしむには至らないが、それはまた能力を取り戻してからのお楽しみと言うことにしておこう。ただ、鎮目には「能力がなけりゃ単なる根暗のジゴロ」とまで言われているのに、能力を失ってからのヘイさんも遠慮無く強いし、遠慮無く人を殺しています。今回もあり得ないスピードで三号機関の情報を盗み出し、さらには接触、誘拐、あげく刀ねーちゃんとはタイマンはって圧勝。一応「動揺している?!」と親切に負けの理由を説明してくれた葉月さんだが、いくら動揺してるっつうても契約者があっさり組み伏されるのはどうかと思います。彼女も色々と悩みはありそうだけど、「契約者になったおかげで自分の人生の誤謬に気付いた」っていう部分だけは幸せそうではあるよね。 現時点でのヘイの目的は、ただひたすらに銀を求めること。そのために最も優先度が高い三号機関との接触を図ったわけだが、今現在彼を支えているのは一体何なんだろう。CIAとの関係は切れているはずだし、札幌の一件でマダム・オレイユとも絶縁状態。散髪して着替えるくらいの余裕はあるかもしれないが、特務機関のデータにハッキングかけて情報盗み出したり、ああもあっさり施設に進入して誘拐を働くような余力があるとは思えないのだが……東京在住時代に色々と拠点を残しておいたんでしょうかね。 そして、探偵コンビ、マダム・オレイユと様々な人間と接触した蘇芳の巻き込まれ人生。これまで紫苑や父のことを思うことは有れど、なかなか母親のことを思い出すことは無かった彼女。それがここに来て突然、写真がつなぐ不可解な接点に立たされた。母の写真を見て構えるカメラのファインダーに、彼女は何を思ったのか。そして、様々な謎の現象と言動を引き起こすマダム・オレイユの正体と真意は何なのか。そして、母親の残した衝撃の一言の真相とは。 ここに来て、相変わらず謎は混迷を極めている。一応、「死者の復活」という現象については、既にパブリチェンコ博士が一度経験しているので、どうやら紫苑とパブリチェンコが何かを握っているのは間違いないようだ。しかし、「8年前に死んだ」という「事実」との関連性は何なのか。何故パブリチェンコは「蘇芳を普通に生活させ、紫苑の存在を隠していた」のか。何故、母親の方はそれを知らなかったのか。いや、そもそも本当に蘇芳は蘇芳なのか。「双子」というファクターを絡めるとありとあらゆる妄想が可能ですが……もう、あとは黙って見てた方がいいね。何を思い描いても、この監督じゃもう一捻りかましてきそうな気もするしな。 余談だが、蘇芳とキコが話しているシーンを見て、「あれ? 阿良々木さんはどこにいるんだ?」と思ったのは私だけではないはず。そう思いたい。 蘇芳も可愛いんだけど、どっちかっていうと変な衣装着せられて飛び出したり、猫喫茶の画面端で無表情の目だけ映ってるジュライが可愛い。「ショタのドールは需要があるからな」って、前のおねーさんは正しいこと言ってたな。 PR 最近「空中ブランコ」で検索来訪してくれる人が増えてて微妙に嬉しい第7話。面白いアニメだと思うのになかなか話題にならんのよね。 今回の主人公は、1話からもちょいちょい出てきていたゴーグルヤクザ、猪野誠司(高橋広樹)。特徴的なゴーグルのおかげで背景にいてもやたらと目立つキャラクターだったが、今回ようやくメインで登場。アバンからいきなりロシアンルーレットによる脅しをかましたりと、なかなか堂に入ったその筋のモノ……と思ったのもつかの間。彼の症状は先端恐怖症。非常に聞き馴染みのあるこの病名だが、実際に重度の症状に悩まされている人間というのはなかなか見たことがなかった。そして、実際に見ると……結構間抜け。そりゃま、誰だった刃物は怖いんだけど、猪野の場合は冒頭に拳銃突きつけて啖呵切ってるだけに、筆記用具や野菜スティックにまで怯える様は非常に滑稽である。注射後の変身がチワワというのも皮肉が効いており、最後には敵対組織のヤッパのヤスと2人してチワワになってきゅんきゅん怯えているのが可愛らしい。 今回の治療は、実は非常に珍しいケースである。というのも、これまでのエピソードにおいて、様々な神経症の「原因」は、およそではあるが根本を提示されいてることが多かった。1話から順に並べると「人見知り」「妻の浮気への鬱憤」「執筆ストレス」「台頭する若手への不安」「秘密をしゃべりたい衝動」「孤独感」。しかし、今回の猪野の先端恐怖症の場合、何故そういった病気になってしまったのかという原因が明示されていない。そのため、今回はラストシーンでも病状が完治したという描写はなく、「そのうち慣れる」というぼんやりした幕引きになってる(最後にケーキにフォークを刺したカットを「治った」と見ることは出来るが)。伊良部の治療も、「逆療法で注射を刺そう」とか「サングラスをすればいい」とか、具体的な割には効果が出ないものが多く、いつものように「気がつくとベストの治療をしてたんだね」みたいな達成感が薄い。 代わりに、「怖がってもいいじゃないの」というある種消極的なメッセージ性みたいなものが伺えるのが今回の新機軸。主人公が刃傷沙汰に関係するヤクザもので、そのヤクザが女から「足を洗えばいい」と再三言われていることから、「刃物が平気でも自慢になんかなりゃしないんだから、苦手なりに生き方を見つけた方がいい」みたいなメッセージが読み込めるのだ。虚勢を張った神経の細いヤクザものよりも、それを尻に敷いてやりくりしている女の方がよっぽど強そうに見えるのは端的な部分である。 今回は猪野のコミカルなキャラクターも相まってテンポのいい演出が見どころとなっており、敵や子分の前で威勢のいい姿を見せながらも、女の前では一人の悩み多き若者になり、刃物を突きつけられれば滑稽なまでに怯え上がる猪野の表情が面白い。女にやり込められると背中の般若がショボンとしたり、「サンマはやめろよぉ!」と飛び上がって逃げたり、ゴーグルを入手してしたり顔でシャーペンを目に近づけてみたりと、中の人の高橋広樹も、実にのびのびとやっていて楽しそうだった。次回はあの岩田光央が登場。どんな素っ頓狂なキャラクターが飛び出すのか、楽しみです。 そうそう、サブイベントの話だが、今回12月24日に猪野が読んでいる新聞に、坂東が逆転サヨナラを演じたという記事が載っている。確か4話では坂東がベンチから声を出しているシーンで終わっていたはずだが、こういうところで別エピソードのエピローグが見られるというのは面白い趣向。そこで、以前からやりたいと思っていた時系列表を簡単にではあるが自作してみた。まだ見てないエピソードもあるので抜けはあるだろうけど、改めて見ると伊良部の激務っぷりが確認出来る。参考までに今週までを載せておこう。横の行が名前の人物に関わるイベントで、セルの色は何話で描かれたかを表している。 前回あれだけ打ちのめされておきながら、なんだかんだで見てしまっている第7話。まぁ、今回は小康状態、ってところだろうか。 ようやくアイネイアースから脱出かなったアスクール達。前作ではあれだけ色んな星を飛び回っていたというのに、彼女たちってば考えてみればほとんどがGTO本局ビル内でうろうろしているという体たらくだったんですね。今回は他人の力を借りてとはいえ、ようやく初任務。ここまで7話もかかっちゃって、制作側は何を伝えようとしているんでしょうね。 7話目とはいえ、アスクール達にとっては初任務。各々トゥイードゥルディ組、アンオウエイオウ組に鍛えられたなんて小ネタを挟んでいるのに、何故か新キャラであるトリクシー・トロワジェイン組との共同作業。作業内容は密造組織の摘発という安易なものだが、そこにライバル組織のエージェントが登場しててんやわんや、という内容。まだどこかシリアスになりきれていない部分もあるのだが、あんまり急にシリアスオンリーになっちゃうと知恵熱でちゃうので、このくらいが無難かも。っつうかアスクールがいる限りシリアスにはならない気もするね。 今回の見せ場は、本来サブタイトル通りにGSメンバーの凄いところを見せて見習い連中に頑張ってもらうことだと思ったのだが、戦闘の内容が大味過ぎるためにいまいち面白くない。結局トリクシー組の能力もよく分からなかったし、敵方(中井和哉・飛田展男組)の能力もどっちがどんな能力を持ってるのか分からない。この作品の場合は一人一能力ってわけじゃないから別に何が出来てもいいんだけど、単に戦艦の砲撃でドンパチやってるだけじゃ、盛り上がりゃしないよな。「すごい先輩」のはずの2人もあっさり負けてたし(一応見習い3人を守りながら、っていうハンデはあったんだろうけど)。 あと、最後にアスクールは何で倒れたんだろう。シーンが分かりにくかったんだけど、防護壁の外にテレポートして非常シャッターを解除してただけじゃないの? テレポートってそんなに体力使うもんなのか? 少なくとも今までのエピソードを見る限りでは使用回数に制限はなかったようだけど。 何かと伝わりにくい今作。物語を作ろうとする回はまだ好感が持てるのだが、その物語に納得できないとなると、フォローのしようがないぞ。せっかく飛田展男の登場とかで懐かしバロメータがあがってるんだから、もう少し頑張って欲しいところではある。今回ガードロボットの登場で無駄に思い出ししょんぼりとかしちゃったしね。ドナシュラーク……
冬休みになったら人も増えるかも、と思い、今回は割と迅速に鑑賞へ。平日の真っ昼間というゴールデンタイムなので流石に人もいなかろうという魂胆である。案の定、「ヱヴァ」や「サマーウォーズ」とは比べるべくもない客入りだが、こんな時間を選んでも暇そうなお友達は割とたくさん見に来てましたね。ヱヴァに比べてもより一層「そっち系」って分かりやすい集団になるのが恐ろしいところ(まぁ、俺だってその全景にきれいに溶け込める訳だけれども)。
事前に受け取っていた雰囲気では、まずまず好評なような今作。1度はエンディングを迎えているはずのシリーズをどういう風に解題して、劇場作品として仕上げてくるのかが見どころだった。以前テレビシリーズを視聴した後の感想に、「どえらい金をかけた2人のバーチャルアイドルのプロモーションビデオ」という表現を使ったのだが、今回はメインの見どころをどこに持ってきたのか。 まず、結論からいうと、テレビシリーズと基本線は一緒だ。もちろんシナリオラインには大幅な変更(新作なのだから変更ってのもおかしな話だが)はあるのだが、見せるべきは歌唱シーンと戦闘シーン。そして地上波版でもクオリティの高い作品だったので、劇場ならではという見どころは特に見いだせなかった。シェリルとランカ(というかシェリル)を観に行った身としてはアルトやミシェルがどうなろうと知ったこっちゃないし、そもそも基本のストーリーパートの作画、演出などは、特に劇場で見る必要も無いレベルのものだ。一箇所だけやたら色っぽいランカの表情が印象的だったが、キャラ画に関しては、心惹かれる要素は無い。 もちろん、この作品にはそこを期待する必要も無いというのは事実で、期待していたライブパートについては、流石のサテライトといったところ。特に冒頭のシェリルのファーストライブのシーンはテレビ版でも結構な演出だったものが更にグレードアップしており、「銀河の歌姫」のゴージャスさを後押ししている。ランカのストリートライブでセッションしてくるバンドの描写も面白かったし、クライマックスの2人ライブも充分な盛り上がり。この点に関しては、文句なしで及第点をあげてもいいだろう。 他方、戦闘シーンについては「相変わらずだなぁ」という印象。もちろんものすごい手間がかかっているのは分かるし、呑まれるような迫力は大画面ならではのものだが、あまりに細かすぎて何がなにやら分からないというテレビ版と全く同じ状態になっている。大スクリーンになったら解決する問題なのかと思っていたのだが、やっぱりフルCGで描かれたギミック豊富なヴァルキリーの戦闘シーンは、人間の目で追うのには情報超過のきらいがある。どうせ作戦も何もあったもんじゃない力業の戦闘シーンなのだから、もう少し見せる部分を絞ってシンプルな画作りにしてもらえば良かったと思うのだが。まぁ、あれだけ細かく動いてりゃ雰囲気で押せる部分もあるけどね。総じて見れば、「ライブシーン>戦闘シーン>その他ストーリー」というクオリティの差がはっきり出ており、結局「プロモーションビデオ」としての完成度が一番高い。まぁ、多分そういう目線で見てるからそう思うだけなんだけど。 ストーリー自体についての印象はというと、やはり詰め込みすぎの印象は拭いきれない。そりゃ、テレビシリーズ10話以上を2時間にまとめたのだから窮屈にはなるだろうが、せっかく新たなストーリーを組み直したのだから、もう少し時間配分を配慮しても良かっただろう。もちろん肝心要の戦闘、ライブパートに時間を割きたいという気持ちも分かるのだが、おかげで他のシーン全てが「幕間劇」に見えてしまうというのは勿体ない。「シェリル・ノームがギャラクシーのスパイかもしれない」というプロット自体は面白いのだから、疑惑を交えた愛憎劇でもう少しいじれたのではなかろうか。時間の都合上、ランカとアルトが既知の関係になっていたせいでランカの心情がくみ取りにくかったり、シェリルが銀河の歌姫なのにやたら軽い奴に見えてしまったりと、シナリオをいじったがために浮上した新たな問題もある。特に個人的にはシェリルにあまり威厳が出なかったのがどうにも……まぁ、テレビ版でもあっという間に「単なるわがままな転校生」になってたけどさ。 とまぁ、不満は色々とあるものの、やっぱり基本的なクオリティの高い作品なので、特に「金返せ!」というほどのものでもない。特に個人的にはライブシーンだけを観に行ったと言っても過言ではないので、きちんと2人の歌姫の勇姿が拝めただけでも良しとしたい。ランカの方は今回まだ「星間飛行」が歌えないのでレパートリーが少ないはずなのだが、劇場版になるにあたってCMソングをガッと増強。既存の「ニンジ〜ン」に加えて納豆、重機、学習塾にファミリーマートと、様々な企業のCMに走り回ってくれた。宇宙移民船団にもあるとは、ファミマ恐るべし。 そして我等が歌姫、シェリル・ノームについては、初っぱなから持ち歌をガンガン披露しての大活躍。テレビ版でメインを張った「射手座午後九時Don’t be late」の尺が少し短かったのは残念だが(あの衣装が一番好きだから)、後から出した新譜も含めて、実に贅沢な時間の使い方。個人的には「pink monsoon」が好きでした。そして、勝手な予想では2作目に温存しておくのかと思っていた「ライオン」が今回クライマックスで登場。流れとしては完全にテレビ版25話と同じ使い方だったが、やっぱり画面がビシッと締まる。被ってもいいので2作目でも使って欲しいもんだね。今回「ライオン」を使ってしまったので2作目のクライマックスは何を持ってくるのかが気になるところ。テレビ版のメインどころは「星間飛行」「アナタノオト」「愛・おぼえていますか」と、ランカの持ち歌が残っているところだけど。あとは「トライアングラー」か。ま、楽しみに待ってます。 今回は中島愛のスキルがはっきりと上がっているおかげでキャスト関係の不満はほとんどありませんでした。グレイスの悪っぷりが序盤から全開だったし(おまけに乳首まで全開だったし)、言うこと無しの……と思っていたのだが、途中で何かおかしいことに気がついた。 ナナセがおらんやん! どこ行ったんだ! 完全に消されたか! まさかのいらない子認定だよ……中の人が兼ね役の方だけで出てたのが寂しくて仕方ないんですが……ルカは今回幸せになれませんかね。 全裸の主人公がお好み焼きを乱舞させる第9話。前回までのシリアス展開はアバンまでは引き継いだのだが、もったのはそこまで、あとは「このアニメに求められているものを思い出せ!」とばかりの低劣馬鹿のオンパレード。迷い無き姿勢は素晴らしいと思うが、この振れ幅には視聴者がついていくのが大変です。 イカロスとニンフの小競り合いはひとまずの痛み分け。ニンフは「マスター」の下へ戻って手痛い折檻が待ち受けており、なにやらテンプレ感満載の悪党に無理矢理跪かされる。痛々しく、そして憎らしくはあるのだが、元々我々はエンジェロイドを「愛玩用」「心無きオートマトン」として見ていたせいで、この仕打ちも「ま、仕方ないかな」と思えなくもないのが困りもの。イカロスならまだしも、ニンフはまだ馴染みが薄いからなあ。例えば彼女の優先事項のシークエンスのトップにマスターがいるなら、彼が何をしようと勝手だし、ニンフはそれが本望であるはず。もちろん画面からはそうでないことは伝わってくるのだが、じゃ、彼女にとっての幸せがなんなのかと問われれば、まだ誰も分からないのだ。微妙に感情移入しづらい場面であった。 まぁ、そんな悩みは置いておくとして、あとは普段にも増した智樹の暴走を楽しむだけである。イカロスが突然嘘つき村の住人になってしまったことをきっかけに、智樹とそはらはやさぐれてよく分からない方向へ。目的はエロDVDを目指しての資金調達ということだったが、おそらく誰もが「3000円くらいニンフに何とかしてもらえよ」とか、「その屋台はどっから持ってきた」など、様々な突っ込みを入れたに違いない。肝心のDVDも別にそんなにエロくなかったしな。見ながら見当違いの盛り上がりを見せてるニンフが一番面白かったかも。 ただまぁ、ここしばらく2話や4話で見せたような智樹の暴走がなかったので、今回の潔い変態っぷりは見ていて安心した。1話で時を止めたり世界を制する能力をいとも容易く手にしていたにも関わらず、金がちょっと足りないだけできちんと勤労に勤しむ智樹の律儀さがまたいい。ブロマイドとかうちわのセットが200円って、良心的だしね。最終的には「智樹タワー」でオチなわけだが、さて、あそこでジャミングが解除されていなかったら彼は何がしたかったのか。変態なのは間違いないが、普通の変態とは見えているものがちょっと違うので別な意味でアウトな気がした(4話で庭にパンツを展示していたのと同じ危うさがある)。 あとはまぁ、女性陣のがんばりですよね。だんだんボケ要素しか無くなってきたそはらは、見れば見るほど智樹とお似合いのカップルになってきている。基本的に頑張り屋の彼女だが、いきなりイカロスに絶交を突きつけられたり、誤解が解けたと思ったら一部混ざっていた傷つく一言に立ち直れなかったりと、受難が続いている。会長は……いい人だそうです。いい人ですよ。あの「新大陸」パンツはオーダーメイドとかなんでしょうかね。 そしてイカロス。前回も話題に上げた「声」だが、やはり今回もモノローグなんかの声はこれまでと違うものだった(そもそもこれまでの作中でイカロスのモノローグは無かった気がする)。彼女なりの意志もきちんと確認出来るようになり、きちんと今後のストーリーにメリハリをつけてくれそうである。 あと、こけし。家まで持ち帰ってきたマトリョーシカにも、一体どんな意味があるというのだろうか。 多分、無い。 アブノーマル集団の中に、最後のアブノーマルが現れた第8話。落ち着いてこの作品の登場人物をまとめてみると……百合が6人、女装趣味が1人。……メインキャラでまともなのってキョリちゃんだけじゃんね。 「君たちは人を愛するのに性別を気にするのか?」。朋絵の力業の台詞と言動のおかげで、最後の百合クラスメイト、デコメガネ蒼井あずさが覚醒する。ただ、あずさの場合は「そこにしびれる憧れるゥ!」というわけにはいかず、「秘めたる」百合に琴線が動くタイプ。手にした小説にはどうみても聖リリアン女学院のものとおぼしき制服を着た少女が描かれており、彼女の理想の百合がどういったものかはおよそ推察出来る。そして、そんな小説がつなぐあずさと純夏の奇妙な縁(とばっちりともいう)。百合のイデオロギーというあり得ないニッチな世界で、純夏、汐、朋絵にみやこ、そしてあずさという様々な思いが交錯する。 今回株を上げたのが朋絵。冒頭の蛮行も恐ろしいまでの思い切りの良さだが、その他にも意外と気のつくところを見せてみたり、2歳年上の貫禄を見せつけてくれた。「悪い奴じゃないんだ」と純夏がフォローしているが、まぁ、悪い奴だよね(主に頭が)。それに付き添うみやこも大概ではあるが、今回は外野で賑やかしに徹していました。 そして「Ripple」というサブタイトル通りに、緩やかに動き始めた純夏と汐の関係性。あずさの押し倒し未遂事件を目撃し、何故か駆け出し、涙を流す汐。そしてそんな彼女の姿を見て大混乱の純夏。汐にとって純夏は「親友」であるはずで、そんな彼女のどんな姿を見ても、涙を流す道理はない。ひたすら机に頭を打ち付けて苦悩する純夏と、口数少なに悩み続ける汐。想定外の感情の発露に、汐の中でも何かが動き始めているのか。「女心ってのはわっかんねーなー!」って、あなたも女子ですよ純夏さん。 でもまぁ、そこは汐の天然スキル。今回のことは「純夏の影に男の姿を見てしまった」というよく分からない動機付けを答えと見定める。「乱暴な男、女の子を力尽くでどうにかしようとする最低の存在」と、純夏の内心を見透かしたかのようにまくし立てる汐。親友に向かって「すみちゃんはあんなことしないよね」って、あり得ない問いかけだと思うんですが、純夏さんはきっちり「あなた以外には」という的確な妄想を発動しております。「風間の心に秘められた私への思いを期待していいのかな」って、ネガティブ思考の純夏にしては思い切った妄想でございます。 ようやく動き出した(?)2人の関係。回りにはさらなるごたごたのタネも増えてはいるが、もう百合だろうがなんだろうがオールオーケーな雰囲気も出来上がってきているので、いっそ押し倒しちゃえばいいと思うよ。 歪んだ性癖で同姓に欲情する変態に変態のことを諭された第9話。なんだかエラい癖のあるコンテが際立った演出特異の回で、「一体誰がこんな画を作ったのかねぇ」と思ったら、なんと山内重保氏だった。バトルシーンのアングルも止め画のアングルも、改めて振り返るとガリガリの山内節だな。こういうラノベアニメってのも面白いかも。 コンテ演出に引っ張られたのか、作画も随分特徴的でキャラの等身がやや低め、目もくりっとしていて随分印象が違う今回。コミカルな前半パートは脱げ女のエロ成分もありで、なかなか楽しい仕上がり。黒子は隙を見て御坂の唇を奪おうとしていたわけだが、御坂はこんな奴と同室で寝起きできるもんである。他にもスカートめくりを越えてスカート全力たくし上げを喰らって慌てふためく初春、レベルアッパーを手にして浮かれる佐天など、この作品で見たいものは大体Aパートで片付けてくれている。 そしてBパートは、回想シーンの銀行に続いての黒子のシリアス見せ場。能力の分からない相手に分析を施し、更にそれを打開しつつ自分の能力をフルに活かして知的に勝利……といけば能力バトルものとしては格好いいのだが、相変わらずこの作品は能力がわからねーし解決は適当だし、せっかくのメリハリの効いた画面もシナリオになじめないせいでいまいちのめり込むことが出来ない。 「光をゆがめることで像を別な位置に見せかける能力」は、一体どこの光をどうゆがめて相手の目に届けているのだろう。「実際にいる位置」が転写されるとしたら、回りの景色との整合性が取れないと思うのだが。もし、ものすごくディティールが調整できるくらいに細かい光の調整が出来るならばまだいいとしても(まぁ、その場合は確実に人間の脳の限界を超えた操作が必要になると思うが)、黒子がテレポートした針がそのまま狙った位置に転移した(ように見えた)意味が分からない。その箇所の光りは歪んでいたのじゃないかと。 そして、能力を見破った後に黒子が相手を打破する手段は、「ビルごとぶちこわす」というお姉様もびっくりの無茶アタック。「ガラスの大量転移」なんて面倒なことせずとも、硝子板を相手の近辺に転移させれば胴体がずんぱらさして片付くよな。まぁ、障害沙汰はまずかったのかもしれないけどさ。それでもビル全部を倒壊させる意味は無いよな。一応「撤去予定のビルだった」という理由付けはしてるけど、治安を守るジャッジメントが勢いに任せて軽々にあんな行動に出ていいとはとても思えない。普段仕事に真面目な黒子のキャラクターを考えると、やはり安易な展開と言わざるを得ない。 そんなバトルと並行して進行するのが、レベルアッパーを手にして戸惑っている佐天の懊悩。気持ちは分からないではないが「副作用がある」「殺人衝動が起こる」とまで言われているのに友達に勧めるのは流石に……ひどすぎやしないか? 一応黒子の活躍や御坂の一言が佐天のコンプレックスを後押しするという理由付けは描かれているものの、やっぱり「レベル」というものへの無条件の拘りが伝わりにくいので、まだ「単に佐天が考え無しでひどい子」という風に受け取れてしまうのだ。まぁ、実際そうかもしれないけどさ。 全体的なクオリティが決して低くないだけに、どうしてもシナリオ部分を何とかして欲しいという思いだけが先走ってしまう。何とかならんかなぁ。
このテキストも書くことが無いなぁと思っているとどんどんモチベーションが下がってきて、ついに挫折しかけている第8話。だって書くことって言ったら「一ノ瀬先輩(の中の人)がイカしてる」「ゆかち可愛い」「浅沼君はいい芸を手に入れた」の3点。それって毎回同じことなのよね。別につまらんとは思わんのだが、だからといってそこまで真剣に見るようなことも出来ず。中途半端な姿勢でだらだら来てます。
不思議なのは、今期のアニメで割と「面白い」という評判を聞くのがこの作品なんだよね。あとはせいぜい「DTB」と「そらおと」「超電磁砲」くらいかねぇ。いや、悪いとは言わないが原作ファンの数では「超電磁砲」に劣り、アニメのぶっ飛び具合で「そらおと」に劣り、ガチ具合で「DTB」とは比べるのがおかしい。この作品はいかにも川口さんらしい、「緩いけどそれなりにまとまってて、それなりにダラダラみられる」レベルのもので、それこそ彼の過去に担当した「月面兎兵器ミーナ」とか「ハヤテ」とかと大して変わらん。個人的には馬鹿っぷりでは「ミーナ」の方が好きなくらいで。なんでそれなりの固定客を維持できてるんでしょうね。井口ファン、戸松ファン、画伯ファンあたりによるものなのか? よく分かりませんわ。 感想? どうせ関西は一週間遅いから、関東圏で視聴してる人のブログとか見ればいいじゃない。 ゴキマスター・ターニャのあまりに壮絶な能力の行使っぷりにご飯が食べられなくなりそうな第8話。あの電車に乗ってた人たち、確実にトラウマになるよな。しかもターニャの能力が切れた後のゴキは多分そのまま自然解散しただろうから、あの近隣にものすごい数が潜伏してるだろうし……うえぇぇ。 白人幼女の水着シーンという素晴らしい出だしから始まった今回だったが、この作品で水着のサービス回などあるはずもなく、水着を披露した幼女1名と、おっさん1人の命が失われるといういつも通りの展開。うちの地域では「うみねこ」→「DTB」という放送順なので、この1時間にものすごい数の人間の惨殺シーンが描かれるというひどい時間帯になっている。 青森から一路東京を目指すヘイたち一行。しかし前回の騒動で既に足取りは捕まれており、ロシアからの刺客があっさりと接触。しかし、彼らの目的は既に蘇芳(紫苑)ではなく、「黒の死神」と謳われたヘイ自身。確かに酒をやめてあの頃と同じ異次元胃袋を発揮したヘイは、黒の死神と呼ばれるに相応しい力を取り戻しつつあるのかもしれない。あ、能力は戻ってないけど。 しかし、当然のことながらヘイの返事はNO。合理性のない答えにロシア連中は驚くが、ヘイはイレギュラーな契約者なので致し方ない。そして、彼らの話によるとイレギュラーな契約者もその数が増えており、そこに絡むのは「イザナミ」こと銀。全ての物語は、銀を中心に回っているのか。 そして、友人とゴキまみれの再会を果たした蘇芳も、理性と感情の間を揺れ動くイレギュラーな契約者。今回は、ヘイ、蘇芳、ターニャという3人の契約者の行動から、「契約者の持つ合理性」というものに揺さぶりをかけるのがメインのシナリオと言える。 ヘイは上記の通り既に「イレギュラー」認定をされた感情を持つ契約者だが、どうにも、蘇芳も非常に感情が豊かな状態にあるように見える。前回のジュライとの触れ合いもそうだし、ゴキブリを嫌悪するという感情も、あまり合理的とは言えない。札幌のホテルでぶっ放した時には気付かなかったのだが、今回ゴキブリが顔を這ってもピクリともしないジュライとの対比で、そのことに改めて気付かされる。そしてなんと言っても、かつての友人であるターニャを思っての彼女の行動。確かに、ターニャを殺さなかったのはヘイのおかげだ。あの場面でヘイが止めに入らなかったら、蘇芳は確実にターニャを殺していただろう。しかし、あの一件を経験し、さらには札幌でのヘイの指導と銀との出会いを通じ、蘇芳の中での「合理性」は非常に曖昧なものとなっている。今回も自分の命を脅かすターニャに向かって「殺さなくて良かった」と胸の内を明かしているし、ターニャの様子を見て思わず抱きしめるという行動に出ている。ゴキブリに追われてプールに飛び込んだのは水による防御を考えてのことかもしれないが、その後の射撃の躊躇い、濡れ鼠のままでのヘイへの反抗、そして「夏の太陽が〜〜」などの発言は、およそ合理性とはほど遠い。 そして、最も無感情であると思われたターニャに関しても、決して全てを失ったわけではない。蘇芳との邂逅で過去の自分を振り返り、その時の感情と、記憶の齟齬に怯えている様子がある。また、旧友であった蘇芳に対しては能力を十全にぶつけることが出来ず、結局は命を散らすこととなった。憧れの人であるニカ君に対する仕打ちとは随分違ったが、これも蘇芳との再会、車内での抱擁などを通じて、彼女の中に迷いが生じた結果であろう。 理不尽といえば、ロシアのおっちゃん(レプニーンという名前らしい)の死に際の一言(「イリヤを殺したのはお前か」)は、実に「不合理」で人間らしい。確かに彼は姪を殺した殺人狂を憎んでいた。しかし、その憎むべき人間を殺したのが誰か、そんなことを確認するのは、末期の一時にやることではない。しかし、彼の思いが最後に行き着いたのは、そんな「どうしようもない」ことだった。 感情が欠けたが、最後にその断片を取り戻し、それ故に命を散らしたターニャと、感情を殺して組織として動いたが、最期に思わず「自己」の感情が発露してしまうレプニーン。2人の人間の死に様に見えるのは、契約者と、人間という2つの種の奇妙なすれ違いだ。今回は微妙な描写の中に色々と考える部分があって、非常に面白い作劇であった。 そして本編はさらなる混迷を突き進む。大宮に姿を現した紫苑とパブリチェンコ。マダム・オレイユが霧原に託した謎、そして契約者を殺すドール、銀。あと数話で全部片付くんですかね。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(07/10)
(07/09)
(07/09)
(07/09)
(07/08)
(07/08)
(07/08)
(07/08)
(07/08)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|