忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[1252] [1253] [1254] [1255] [1256] [1257] [1258] [1259] [1260] [1261] [1262]

 打倒朝香中にあれだけの誓いを立てたにも関わらず、本編でほとんど野球をやってない第8話。巴とか練習試合すら面倒くさそうだったし、流石にちょいと考えが甘すぎる気がするのだが。今回野球に対して情熱を燃やしてたのは乃枝だけじゃないか。まぁ、花の女子中学生ですので、息抜きエピソードも必要かもしれません。この作品が1クールだということを考えなければそれでもいいとは思うけど。

 とにかくちょっと野球から離れてみた1話。おかげで野球エピソードメインで見ている身としてはなかなかコメントがしにくい。前回の反省から何とかナックルを身につけた晶子。しかし今度はキャッチャーが取れないという弱点があり、なかなか実戦投入は難しいようだ。しかしあの場面でボールを後逸し、そのまま草むらに入っちゃったもんだからランニングホームランってのは流石にひどい気がするんだが。せめてエンタイトルにしてくれよ。とにかくせっかくストライクゾーンが狙えるようになったナックルは封印、再度魔球習得命令が下る。次は流石にカーブかなぁ。

 そして、乃枝の飽くなき探求心の結果として、小梅の銀幕デビューというよく分からないイベントが発生。まぁ、オチも含めてこんなものだろう、という展開だが、なんだかんだいいながらきちんと台詞の練習をしてくれる小梅の人間性は好感が持てる。意外に演技もうまそうだしね。

 嫉妬してる晶子と巴はおいとくとして、1年生コンビはあこがれの先輩に飛びついていくし、乃枝は十全にその効果を利用しようと持ち前の行動力と口八丁で動き回る。このあたりのキャラクターの付け方はやっぱり面白い。1つ気になったのは、登下校中に小梅を取り巻いていたのがユキタマコンビだったのだが、後ろからちょっと不満げな顔でついてくる晶子は何を思っていたのだろうか。

 そしてもう1つのイベントが、2つのフラグ。小梅と三郎の仲は順調に進展中。お互い気立てのいい人物だし、見ている方としてもうまくくっついて欲しい気持ちでいっぱいです。状況さえ整えてやれば三郎もそれなりに積極的にアプローチ出来るみたいだし、時間が解決してくれるでしょうな。そして本当に意外だったのが、映画会社の彼(名前分からん)と乃枝の関係。手練手管で学園長まで丸め込める乃枝だが、男に突然アプローチをかけられると存外ウブなようだ。意外な一面が見られるのは良いですね。

 いかにも普通の「萌えもの」っぽい筋書きの今回だったが、主に小梅の挙動などに相変わらず細かい見どころが多い。今回は撮影の朝にガラリと戸を開けて驚くシーンのびくっと震えるほんのわずかな仕草とか、いざ川に飛び込む際の完全に固まった笑顔なんかが、細かい心情がうまく出ていて面白い。安心して見られる作品はそれだけで貴重です。 

拍手

PR

 愛、なんだね〜〜という冗談としか思えない挿入歌が意外に重要な意味を持ってるように見えてくる第9話。何はともあれリャン・チー姉さん大復活(?)おめでとう。

 ユンユンを加えて「消えた村」へと向かう一行。そこで「アンブルーム」と呼ばれるウーア作戦の失敗作の存在を改めて見せられ、村の廃墟ではハッコーとユンユンという2人のボナーの過去が語られる。「あそこがにぃちゃんで、こっちがとうちゃん」と、家族の思い出を明るく語るユンユンのおかげで、かえってその悲壮さが浮き彫りになる。そんな彼女もまた、薬の問題が解決したわけではなく、手持ちが無くなれば死を待つのみの人生。そんなユンユンの諦めきった様子に、ハッコーは珍しく素直に怒りを露わにする。後ろから思い切りほっぺたをつねり上げる様子は、切実ではあろうがどこかコミカルでもある。

 そして、村を訪れたのは一行だけではなく、カナンに対して狂気とも言える執着を生み出したリャンと、それを「切り捨てる」べく追撃に来たアルファルド・カミングズ組。それぞれ思いは違うが、その中心にいるのはやはりカナン。「色」を失っていまいち主人公らしい活躍が出来ないでいるが、全ての思いを受け止めて未来へ託せるのは、やはり彼女ということなのだろうか。

 サンタナの正体が判明しておよその人物相関が分かった今回だったが、個人的にはそんなストーリーの進捗具合よりもリャン姉さんのイキっぷりの方が気になって仕方ない。ヘリをチャーターしてミサイル爆撃くらいなら驚きもしないのだが、その後アルファルドの手で狙撃を受けた後の彼女の倒錯ぶりはすさまじい。「カナンじゃなくて私を撃ってくれた」と陶酔し、「首を切られ、そこから手を突っ込まれてぐしゃぐしゃに……ああああああああ!」と、もう、辛抱たまりません。こんな彼女に興奮する私はどんな性癖なのか分からなくなってきました。とりあえず「田中理恵に踏みにじられたい」ことだけは確かだ。

 そしてそんなリャンの「愛」に応えるべく、なけなしの男気を発揮したカミングズも格好いい。絶対的主君であるアルファルドに反旗を翻し、末期の一言は絞り出すような「愛ぃ!」。よしOK、君も本物だ。絶対叶わないと分かっている恋のために命まで捧げられるこの姿勢こそ、真の男、真のM。BB弾に願いを込めて。

 どうにもユンユンやリャンなどの蛇側の人間ばかりが魅力的に映ってしまうこの作品。アルファルドの裏には「薄い茶色」のシャムと同じ色が見えたらしいが、主人公はアルファルドとの因縁で、最後の一花を咲かせることが出来るのだろうか。 

拍手

 回を重ねるごとにだんだん書くことが無くなっていく気がする第9話。今期感想を書いてる作品の中でも屈指の平坦さなんだよなー。特に悪いってわけではないと思うのだが、誘致要因が薄いので決定的に面白いと言える回が見つけにくい。

 今回は、女の子が集まる作品では避けて通れない、ダイエットの話……と思いきや、序盤で代理の悩みは解決してしまい、カナも早々にダイエットなど忘れ、結局「初めての、犬」というタイトルの方が正しいような内容になっている。美佳には犬に対するトラウマ(過去に飼い犬を他人に譲り渡した)があるらしいのだが、ぶっちゃけ興味がない。むしろ家屋敷を売り払って落ちぶれた理由の方が気になります。最終的にトラウマを克服していたようだが、中身の分からないトラウマの話で雰囲気作られても……というのが素直な感想。どうも、この作品の「いい話」は上滑りしているようにしか見えない。

 ギャグやエロ(?)もあるにはあったのだが、はるかを途中で押し入れに封印してしまったのが今回の難点。「犬」+「幼女」という組み合わせから即座に「バター」という単語をはじき出すほどの変態が出撃出来なければ不完全燃焼は否めない。やっぱり理不尽なターゲットを狙うどぎつさもこの作品の売りなのだと再認識させられる事態であった。一番可愛かったのはカナの「バリアー!バリアー!」かなぁ。あれって全国どこでもどの世代でもやるもんなんですかね。

 個人的に感心したのは、冒頭でひなたが見せた物まね芸。正確には「ひなたが」というよりは「キタエリが」というべきで、豊崎声、水原声とあり得ないクオリティ。ひょっとしてそこだけ本人が声を入れたんじゃないかと思ったのだが……物まねだよね? 得意なのは知ってたけど、改めてすげぇ。中の人ネタでもうひとつ面白かったのは、カナが着ぐるみを着っぱなしで美佳に近付いてドン引きされるシーン。ちょっと前にもあいなまさん(の某キャラ)は着ぐるみで妹に駆け寄って逃げられてたなぁ、と。

 そうそう、一週休んで無事にワイプロボ復活。もう、なんて言ってるのかもよく分かりませんでした。 

拍手

<緑>

 

Baloth Woodcrasher ベイロスの林壊し (4)(G)(G) U

クリーチャー・ビースト

4/4

上陸-土地があなたのコントロールの下で戦場にでるたび、〜はターン終了時まで+4/+4の修正を受けるとともにトランプルを持つ。

 土地を置くだけで8/8トランプル。フェッチランドだったり「砕土」したりすると12/12,16/16という地球に優しくないサイズにまで爆発的に増量するビースト。どっちかっていうと神話の「猛り狂うベイロス」よりもこっちの方が使いやすいんじゃないか疑惑もある。ただ、上陸能力持ちカードというのは重ければ重いほど使いにくい。どうしたって土地を置ける確率は下がってしまうからだ。このクリーチャーも、場に出た後にパンプできるのはせいぜい23回。そう考えると、アンコモンレベルの可愛いヤツ止まりか。

 

Beast Hunt 獣狩り (3)(G) C

ソーサリー

あなたのライブラリを上から3枚公開する。この方法で公開された全てのクリーチャー・カードをあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。

 パッと見は「ガルガンチュアンの贈り物(ALA)」の下位互換。1マナ重たくなった上にめくる枚数も1枚減り、土地を手に入れることが出来なくなっている。気軽にどんなデッキにでも放り込めるのは間違いなく「贈り物」の方だ。このカードが勝っている点は2点あり、1つはクリーチャーカードなら何枚でも手に入れられる部分。3枚ともクリーチャーならば全てのカードが引けるわけで、その効率は「集中(8ED)」に並ぶ。よほどデッキのクリーチャー密度に自身があるなら、このメリットにかけることも出来る。そしてもう1つのメリットは、ハズレのカードがボトムではなく墓地に落ちること。この点は「贈り物」と大きく違う部分で、墓地を肥やす手段として使えないこともない。ただまぁ、普通は墓地に増やしたいカードってクリーチャーなんだけどね。一応「フリゴリッド」系の発掘デッキとかなら……無いな。

拍手

 あーさんは友達に恵まれているなぁ、としみじみ思う第9話。北風(西から)に協力して立ち向かってくれた三井さん、そして教室で突っ込みいれてた丸岡さん。丸岡さんが特にいいね! 声がね! しゅが!しゅが! 声が聞こえた瞬間に画面に張り付いて「もっかい出てこないかなぁ」って祈ってたのだが、どう考えてもモブでした。まぁ、仕事が続いているのはいいことです。

 中の人ネタはさておき、今回は原作の「風の日」のエピソードを中心に、完全オリジナルでイロドルンジャーの活躍を描く。風の日絡みのエピソードではあーさんと魚住の間の関係がぐっと「萌えアニメ」っぽくなる。5話で強めにフラグを立てた2人だったが、原作通りにここであーさんのややツンデレ気味の優しさが表れている。まぁ、あーさんの方が一方的に意識してるだけ、という風にも見て取れるのだが……膝蹴りがメインウェポンの女子とはつきあえるかなぁ。可愛いんだけどね。特に方言の「〜〜せんよ」が「〜〜えんよ」になるのが可愛いと思う。

 そして意外にクローズアップされていたのが、魚住と同じクラスにいるノダ姉。ちょうど最新号のキャラットではノダ姉がメインで絡むエピソードが描かれていたのでタイムリー。コミックス3巻までのエピソードでは本当に一瞬登場しただけだったのだが、ひょっとしたら原作でもここから少しずつ描かれていくのかもしれない。相変わらずキャスティングのおかげで(あまり良くない意味で)存在感があるのだが、どうやらノダ姉役の名塚雅絵さんはかもさんの実の姉ということらしい。過去には某ラジオでかもさんの実父が延々しゃべっていた回もあったり、どうやら名塚家は出たがり、というか物怖じしない一族であるようだ。まぁ、次女の佳織さんからしてずっと子役でならした人間だからね。面白いっちゃぁ面白い試みか。付き合いの長い桜井監督だからこそ出来る無茶ぶりだよな。

 そしてBパートは原作のたった1本の4コマからあり得ないふくらませ方をしたイロドルンジャーVSビッグおにわとり。おにわとりの声はあの松山鷹志(今回は松山タカシ名義)。桜井監督と彼、トモカネ役の沢城と並ぶと思い出すのは、「デジキャラット」1期のパヤパヤ。今回もおそらく彼のアドリブであろうと思われる訳の分からない台詞が散見され、オリジナルの一発キャラなのにおにわとり様がやたら濃い仕上がりになっていた。イロドルンジャーは原作では1度しか登場していないにもかかわらず、アニメではすでに3度目となる登場。それぞれに登場台詞が加わり、巨大ロボまで飛び出して勝手気ままな進化を遂げている。といっても、実際に1人1人がやってることは初登場時と全く一緒というのが、原作遵守でなかなか面白いところ。このくらいのお遊びなら雰囲気も壊れないからいいかな。あと、オリジナルと言えば懐から塩を取りだしたキョージュが歯ブラシを握っていたのも訳が分からなくて好き。

 回を増すごとに、その嵐のような詰め込み構成にも慣れてきて楽しめるようになってきたこの作品。原作にある高密度の情報をほぼ漏らさずに画に載せているだけでも結構な仕事であることに改めて気付かされる。キャストの皆さんも、あと少しだけど全力で駆け抜けて欲しいもんである。 

拍手

 一言でいうなら、小夜子無双な第22話。散らかり放題だった伏線が、人物関係が、そして感情が連なりはじめ、一気に物語が引き締まっていく。

 メデューサを止めるためにアトラスにあるゼウスへと突撃をかける國子とモモコ。立ちはだかるのは美邦様のために全てを投げ出す覚悟の小夜子。科学者であり、執務役であり、そして母親でもある彼女の執念はすさまじく、2度目の対峙となるモモコをメス地獄で撃破し、どう考えてもはるか先を駆け上がっているはずの國子に超高速で追いついて叩き臥せる。最終的には美邦と涼子の会見の立会人となり、自らが最後の障壁であると悟ると、母のぬくもりを残してその身を散らせた。はっきり言って、この作品に登場したどのキャラクターよりも勇ましく、潔い退場であった。

 そんな小夜子を中心に、様々な感情が巡る。これまで完全にモブキャラとしか思ってなかった涼子様取り巻き野郎ズの中に小夜子の弟がいることが判明。野郎ズの中で内乱が発生し、これまで完全に小夜子の操り人形だと思われていた意志が遅ればせながら動き始める。確かに小夜子の脱走劇とかもあったけど……もう色んなことが有りすぎてすっかり忘れてたわ。当然、桜井(キャラの名前が分からないので中の人の名前で勘弁)が涼子を裏切ろうとしたきっかけのシーンなぞ覚えているはずもなく、正直「いや、今そんなことを言われても」という状態なのだが、涼子の下卑た発想はいかにも、といった印象ではある。

 そして、そんな涼子もいよいよその正体を現す。前回までは唯一世界を救うためのよりどころだったはずの「ゼウス」。なんとその顕現した姿が涼子である。インターフェースとしての実体の保持というのがどのレベルで行われているのかはよく分からないが、少なくともこれまでの突拍子も無い気まぐれの動機付けは一気に解決した。涼子が一個人ではなく、あくまでアトラスのセントラルコンピューター(の化身)であるとするなら、総理の任や日本の趨勢、そしてメデューサという矮小なシステムに興味を示さずに鷹揚な態度であったことは納得できる。アトラスというシステム自体は涼子もいうように地脈などの多数の要素で構成された「楽園」であるからゼウスだけで成立するかどうかは微妙であるが、その全てを理解し、破綻しないギリギリのラインを見切り、その上で「大きすぎる世界を細かくしよう」という意志は、突拍子も無いが理には適っている。アトラスがあればいいのだったら「世界」には興味も無かろうし、核の冬にも、炭素経済の破綻にも影響は被らないというわけだ。まぁ、結局「鳴瀬涼子ってどんな存在なの?」っていうのが一番気がかりな点ではあるけど。

 そしてアトラスランクAAAの競演。ミーコと小夜子の意志、そしてそれらが培った自らの不遇を克服するため、自らの意志で世界の崩壊を選択する美邦。愚かしい決断であるのは間違いないが、幼い美邦にここでクールな判断を要求するのは無茶というものだろう。今彼女の中にあるものは、小夜子とミーコに対する無念のみである。対して、ゼウスと美邦という世界の敵を前に、最後の抵抗に出る國子。しかし、唯一の救いと思われていたゼウスに裏切られ、窮地に立たされた主人公は今のところ頼りない。そして、全く分からない状態になっているのが、国仁。まぁ、次回を待ちます。ようやく全てのパーツがつながっていく実感がわく展開になり、来週以降は目が離せません。

 今回は加えて作画、動画の状態が良好で、ちょっと癖のある画風ながらもモモコVS小夜子、涼子VS國子などのアクションシーンはけれん味たっぷりの美味しい画面。村田絵に無理に似せろとは言わないので、こうしてきちんと統制の取れた画面でいい物を見せてくれるなら毎回不満もないのだが。気になって調べてみたら、今回作監の小林利充氏という方は、お気に入りだったufotable作品にも大きく関わっていたクリエイターのようだ。何か馴染みがあると思った。 

拍手

 百合にBL、最近のアニメはなぜこうも同性愛と密接に結びついているのかと悩まずにいられない第7話。ひたぎ、真宵、そして今回の駿河。この作品に登場する女性キャラクターは、みんなどこかおかしいのに不思議な魅力があるもんだ。

 襲撃者駿河宅を訪ね、事の真相を知ることになる阿良々木。「猿の手」の怪異にとりつかれた神原は、日が暮れていない限りはまっすぐで気のいい百合少女。赤一色の奇妙な書物の山に囲まれて、二人は情報の確認を行う。相変わらず場面転換皆無の会話劇。奇妙なハンドサインの実写や旧作漫画アニメの露骨なパロディ、ひたぎのメタファーとなるホッチキスなどの画に、神原のひたぎへの思いがのせられる。冷静に考えれば、お話としては単なるレズビアンの嫉妬心と悩みであるが、やはり会話のテンポと動きの奇妙なグラフィックのせいで、話の中身すら奇妙なものに思えてしまう。いつも不安に思うのだが、この作品のアフレコでキャスト陣は何を目安にタイムカウントを計っているんだろう。やろうと思えばどんな尺でしゃべっても許されそうなんだけど。

 Bパートは忍野のところへ向かう2人。悩みを打ち明けてしまった駿河は、この道中はほぼセクシャルな会話のみ。もう、なんか、すごい。会話の内容もすごいが、野放図に走り回る映像がやっぱりすごい。赤塚、手塚、水木etcと居並ぶ巨匠のパロディが大量の「危険」「立ち入り禁止」などの表記に紛れて飛び回る。徐々に加速するエロトーク、スパッツトークに合わせてイメージの中の神原も次第にその速度を増し、対抗するかのように阿良々木のマシンガントークも加速する。このあたりの投げつけてくるようなトーク劇は、本当にシャフトならでは、西尾維新ならではのものであるか。沢城キャラはあまりエロトークをする機会がないので、非常にありがたいシーンでした。

 今回も見れば分かるが尾石達也のコンテ。どこぞで「駿河問い」のイラスト流用が話題になっていたが、他にも文字データのはさみ方や、実写と画像の絡め方、そして、野放図なように見えて実はストーリーに首の皮1枚でつながるイメージ映像のバランス感覚など、この人の作劇は本当にエキサイティングである。ホチキスの針でがんじがらめになる神原、興奮や焦りで画面自体の動きもどんどん速くなっていく阿良々木など、あくまで話の流れを意識した画面を作って、その上で完全に「ふざけた」ものに仕上がっているのは流石だ。まぁ、絶対に人を選ぶ描き方だとは思うけどね。

 そしてやはりというか、またというか、今回もキャストの力をまざまざと見せつけられた。シャフトのキャスティングは本当に同じ役者を使い続けるので賛否あるらしいが、やはり、こういうものを見せられたら文句のいいようはない。まぁ、エロトークでテンションが上がる阿良々木さんは中の人そのまんまだけどね。 

拍手

 痴話喧嘩が終わったと思ったら行く先々で女を引っかけてる気がする第8話。ロレンスさん、せっかく2人でのんびりしたいって誘われてるのに……

 毛皮の街をざわつかせている「五十人会議」。毛皮が売れるやら売れないやら、その挙動に少なくないお金が動くとロレンスは読むが、今のところ具体的にどんな行動を起こすかは定かでない。っつうか、やっぱり先のアマーティ騒動でそれなりに稼いでいたのは間違いないらしく、別に慌てて金儲けをする必要も無い。それでもやっぱり商売が絡む話は気になってしょうがないらしくて……なんだかギャンブル狂いの亭主みたいだな。ホロはちょいちょい釘を刺してはいるのだが、どうにも街全体でロレンスを放っておかないようだ。酒場にいけば油断ならないウェイトレスに迫られ、じいさんと一緒にしっぽり呑んでいたと思ったら、声をかけてきたのは限りなく男に近い麗人、エーブ(フルール)。商人どうしの奇妙な連帯感と、お互いに心を許しきっていない適度な緊張感、そして男と女という不思議な距離感。何とも奇妙な出会いであった。

 今回は、ホロとの会話劇が少ない分、酒場の娘やエーブとの会話に裂かれる時間が長く、その分、非常に含意に富んだ面倒なやりとりが続く。ロレンスはどんな相手にもそつなく会話をこなすことが出来るようで、なんでこれがホロの前だとあんな風になるのか、といらいらするくらいだ。酒場の娘の露骨なアピールにも全く動じなかったし、エーブの場合はそもそもあまり女として見る必要も無い。ホロさんは安心してもらっていいのだろうが、新たに登場した「雑談相手」は色々と波乱が有りそうである。

 様々な人物との会話を中心とした、いかにもこの作品らしい脚本の今回。ひたすら同じ場所での会話なので退屈してもおかしくないのだが、会話の油断ならない「含み」が適度な緊張感を維持している。また、周りを取り巻くガジェットによる小回りのきいた演出もところどころに光り、ホロとの会話でのベッドの位置、酒場の娘がチャラチャラとならす小銭、そしてエーブとの会話を照らす暖炉など、数少ない小道具が巧みに会話の間と含意を取り持つ。終始和やかに進んだエーブとの「雑談」だったが、ラストシーンは暖炉に燃えさかる火を挟んで二人が対峙するという、非常に暗示的な幕引きになっている。

 この先、この毛皮の街で、一体どんな「商売」が行われるのだろうか。そして、「しっぽ料理」って一体何なんだろうか? ひもの? 

拍手

この時代の男子中学生はノリが良すぎて非常に愉快な第7話。「おのれ何やつ!」っていうのはいつの時代からの決まり文句なんだろう。「今宵の虎徹は血に飢えておるわ」もだけど。百歩譲ってボール投げつけて「辻打ち」はのってやらんでもないが、バット投げつけて「辻投げ」はなぁ……今回は全編馬鹿馬鹿しくて文句なしに楽しいエピソードでした。

 小学生相手にフラストレーションがたまっていた巴のようだが、初戦では小学生相手にもきりきり舞いだったわけで、中学生相手でもホームラン級の当たりが出るようになったのは練習の成果なのだろうか。それとも、単に調子にのっていただけなのか。4番はチート能力というのは野球漫画ではデフォルト設定ではあるのだが、他の選手がそこそこ現実的な能力設定なので巴のチートぶりはかなり浮いてみえる。

 今回も捕り物劇ではっきり分かる各選手のスペック。身体能力だけならば胡蝶も負けちゃいません。むしろ塀を跳び越える時の跳躍力や俊敏さだけで言えば、巴もしのいで人間業ではないレベルになっている。「流石だなぁ!」と言いたいところだが……たかだか陸上部員なんだよね。しかもレギュラーになれないクラスの。決定、胡蝶もチートだ。他には、スタミナ切れを感じさせず泥棒相手にも一切ひるまない雪タマコンビ。こちらも練習中に見事な643の連携を見せたことで抜群の安定感を知らしめているし、静も環の指導でバッティングスタイルを研究するなど、嫌々だった野球に対して真面目な姿勢を見せている。鏡子は……へろへろになって巴に引きずられる時の顔がマジでやばかった。スタミナが一切無いエースピッチャーには触れてやるな。乃枝は……完全にラボにいる博士の役だな。

 そして実は一番チートの可能性があるのは、あれだけのダッシュに息も切らさず、人質を取った泥棒相手にも全く物怖じせずに瞬時に対抗策を見つける小梅だ。最初の印象だった巻き込まれ型の一般市民から、確実に「小さな野球マシーン」へ変貌しつつある小梅。誰か1人スカウトしろと言われたら、巴と小梅の2択から小梅を選びそうな気がする。あれはいい捕手になるよ。

 そんなメンバーの話はさておき、今回も「全く野球を知らない人間の進化」がおもしろおかしく描かれている。ハブられているのかと思っていた記子は、名前の示す通りにスコアラーとしての能力を入手。まさかこんなところまで「初めて物語」するとは思わなかった。そして最大の山場である変化球の習得。最初は謎の「小指立てストレート」だった晶子だったが、これは致し方ない。普通の感覚で投球していた人間に、原理も説明せずに変化球を生み出せって方が無理難題なのだから。アンナ先生もカーブのことを知ってるなら投げ方くらい調べてくれればいいのに。気になって調べてみたら、日本人が初めてカーブを投げたのが明治の初期らしいので、この時期の野球で女子中学生がカーブを投げるってのはかなりの難題。

 しかし、そんなアンナ先生の助言は完全に無視し、偶然に偶然が重なって晶子が投げた「魔球」。その握りは…………ナックル!!!! 確かに女子で野球選手で話題と言えばナックルボーラーだろうが、この発想はなかったわ。いや、そもそも普通の人間はナックルの握りで球を投げようとは思わんよなぁ。こちらも気になって調べてみたら、ナックルボールの歴史の開闢は最速でもアメリカ本土で1908年(明治41年)。これは……多分まだ日本には無いだろうな。晶子はひょっとしたら歴史の証人だったのかもしれない。

 なんだかんだと野球好きなら突っ込みどころとあるあるネタが楽しくてしょうがない本作。野球に興味がない人への餌は露骨過ぎる百合要素だ。「男子もすなるという、アレ」って、「三角関係」のことだったのか。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[07/09 とみしの]
[07/07 NONAME]
[07/07 NONAME]
[07/06 な]
[06/26 NONAME]
バーコード