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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 初春に中町カナ、平沢唯と、豊崎キャラはやたら風邪を引いている気がする第8話。まぁ、やたら死ぬとかやたらふられるとかよりはいいと思うけどさ。

 ようやくストーリーがまっすぐに進み始めている感じがする展開に。一応「禁書目録」の時には「魔術」とか「教会」とかいう言葉がキーになっていたが、この作品におけるキーワードは「レベル」。主人公の御坂がレベル5,というのが一応殺し文句なので、「レベル」というのがこの学園都市においては非常に重要な要素であることは推察できる。安易ではあるが、能力をレベルごとに分けてくれるのはファンタジー設定としては分かりやすい部類である。

 と、思っていたのが前回まで。もちろん、今回だって「あの破壊力はレベル4相当だった」とか、単純に「レベル=火力」みたいな言質は取れているのだが、「レベルが上がる」という概念が絡んでくると、その辺がだんだん怪しくなってきた。よく考えてみると、「レベルがあがる」ってどういうことなんだろう。

 黒子の言うことが本当ならば、御坂自身は「最初はレベル1だったが努力をして今のレベル5に上り詰めた」らしい。ということは、持って生まれた才能もあるだろうが、レベルというのは「努力によって上げられる」ものといえる(しかも中学生女子でMAXの5にあがれちゃう程度)。また、レベルアッパー絡みの脱げ女が大脳生理学の研究者ということは、超能力のレベルを司る器官は脳ということになるだろう。つまり御坂は、なんだか良く分からない努力によって、「脳の電気ビリビリを司る未知なる部分」を鍛えてレベル5になったということだ。一応学園のカリキュラムにレベルアップにつながる訓練もあるだろうから、何らかの反復練習など、自らの能力を拡充する方策は発見されているということになるのだろうか。

 なら、同じような反復刺激を与えたり、何らかの器官を活性化させる「レベルアッパー」が存在するのもおかしなことではないだろう。ある種のドーピングといえなくもないが、筋力を鍛えるためにプロテインは欠かせないわけで、それと同じように、何らかの「脳のプロテイン」があるなら、それがレベルアッパーだ。ここまでは、別にいい。

 問題は、そんな便利なモノがあるなら、「それを忌避する必要が無い」という部分である。佐天や初春は「レベルアッパーなんて実在してもズルだ」という共通認識があるし、レベルアッパーを使っている(と思われる)連中は大体ワルそうな奴ばかり。視聴者にしてみても、いつの間にか「レベルアッパーなんて簡単な手段でレベルを上げるのは良くないことである」という印象を植え付けられる。でも、それってどこが悪いんだろうか。今回のシナリオを見る限りでは「レベルアッパー」には何らかの副作用のようなリスクもあるようだが、むしろそれを研究して実用レベルに持っていくのが研究機関たる学園都市の役目だろう。ジャッジメントが「レベルアッパー」を忌み嫌う必要は無い。今後その実態が明らかになるにつれてそのあたりの関係性も明らかになれば構わないのだが、現時点では「な〜んか安易な二元論に逃げてる気がするなぁ」というのが気になる部分。

 あと、レベル0の人間って、「一応能力は使えるけどめちゃめちゃ弱い」んだろうか、それとも「単になんも持ってない人間」なんだろうか。能力者たちは皆一人一能力であるから、まず最初に「そいつがどんな能力を有しているのか」が分からない限りは「レベルの測定」は出来ない気がするのだが……それとも契約者のランセルノプト放射光みたいに、「明らかに能力者ですよ」っていうパラメーターでもあるんだろうか。自分の能力がなんなのかも分からない状態で、ただ盲目的に佐天が「レベルを上げたい」と願っている現状も、なんかよく分からない。このあたりの設定の齟齬というか不備みたいな点は、原作ではちゃんと説明されてるのかね。それとも雰囲気で押し切ってるのかね。無駄に理屈っぽいように見せようとしている感じがするので、そういう細かいところがやたら気になります。

 とまぁ、相変わらず脚本部分に文句はつけるが、やっぱり見ていて飽きないのがこの作品。今回は御坂がこれまでで一番主人公らしい活躍をしてくれたし、黒子もいつも通りに元気元気。特にファミレスで御坂の暴走を聞きながらも必死に堪えている黒子の獣のような息づかいはたまらんものがある。もう、おばちゃん声を通り越しておっさんの領域。そして初春は今回はずっとパジャマなのでスカートはめくれなかったが、代わりに半裸での清拭タイム。いや、7度3分くらいなら風呂入ってもいいんじゃね? 一日くらい寝たきりでもなんとかなるだろが。単に拭いてもらいたいだけじゃないのかと。

 今回妙な存在感があったチンピラの姉御役に、「芸歴はそれなりになってきたのにいまいち代表役がなく、キャラクターイメージも一向に固まってない」でお馴染み荒鷲先生が。便利な役者なんだろうけど、中の人のイメージが強すぎるせいだろうか、なんか勿体ないよね。 

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 「ナベシンか……」(「カワサキか……」と同じ発音で)としかいいようがない第7話。事前にナベシン回だっていう話は各所で耳にしちゃっていたのでね、なんか妙な先入観を持って見てしまった気がします。

 一応、個人的にはナベシンだからどうこうっていうつもりはない。この人の場合脚本、ネタ回しにアクの強さはガリガリ出るけど、別に画的な部分でそこまでおかしなものを書く人ではないし、今回のエピソードだって、正直本当に「ベタな」という印象しかない。「ベタな」という印象だけというなら、別にこの作品は毎回そんなもんである。でもまぁ、特に面白くはなかったよ……噂によるとアニメオリジナル回らしいのだが、オリジナルで入れてくる意味が全く見いだせないし、キャラクターたちの関係性をいじったらまずいという意識が働いたのか、楓のメンタル面が安定しておらず心情を追いにくい。一ノ瀬先輩がせっかく京都まで追いかけてきてくれたのに、冒頭の平家物語の謡いが一番面白いという出オチ状態。猫絡みのミッションもやたら散逸的で見にくいし……うん、まぁ、空気作品ならこんなもんかという気もする。

 基本的に1話と2話でレビューする作品を決めてるんだけど、この作品について今後も書き続ける意味があるのかどうか、甚だ疑問な今日この頃。代わりに「エリン」とか「花咲ける青少年」の感想に鞍替えしようか。「キルミンずぅ」も面白いよ。

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 うえだゆうじのマッドキャラクターは本当にいいなぁと思える第7話。今年で言えば「ティアティア」なんかでもうまいことイッた感じ出してくれててよかったですね。静かにぶっ壊れてるキャラがきれいに嵌る男性は格好いいです。他には藤原啓治とかね。

 今回は今までとは毛色が変わって、物語の中心にはなんとジュライが収まっている。「合理的な思考しかしない」という契約者の設定もいまいちはっきりしてないんだけど、ドールの「自ら思考も行動もしない」という側面もよく分からないところ。成り行きでヘイと同行することになったジュライだが、見たところちょいちょい感情らしいものは見せているんだけど。そして、そんなジュライという1人の人間のパーソナリティが、今回は相変わらず感情を表に出しまくりの蘇芳との関わり合いの中で描かれていく。

 パブリチェンコ博士生存の報を受け、ロシアの組織も北海道に入国。事態はさらにややこしいことになってくる。「イザナミ」を巡る謎は今回お預けだし、パブリチェンコ博士がどんな大トリックを使ったのかも分からない。謎は増えるばかりで、本当にこの作品は1クールなのかと疑問に思えてくる。まぁ、初登場のドール売人(中の人ナバ)はあっさり殺されたし、謎の昏睡魔術を駆使する契約者も割とあっさり死亡してる。このあたりの命を大事にしない感じは急いでいるようにも見えるけど。このままだと札幌に残してきたノリオとか方舟の連中なんかは、もう捨てキャラとして出番は終わりなんだろうね。まぁ、1期もキャラクターの数だけは多かったからなぁ(コミックス版で地味に復活してる人とかもいるけどね)。

 今回の見どころは、1つは初めて単独任務に挑む蘇芳のジュライ救出劇。ガラス片があんなにきれいに飛んであんなにきれいに刺さるとはとても思えないのだが、いつの間にかヘイに鍛えられていたってことにしておこう。その後の車のドア越しのヘイたちの攻防もなかなか見応えがあったし、能力バトルものとしての完成度はなかなか。能力を失ったヘイがただ根性で勝つのではなく、「契約者にしか見えない」観測霊の映像を利用することで視界を奪って隙を突くあたり、なかなかうまいこと考えている。

 そしてもう1つの見どころは、冒頭でも書いた蘇芳とジュライの心の交流。シナリオ構成として「首筋に水滴を受けても何も言わないジュライ」から始まり、「つねられてしばらくしてから痛いというジュライ」、そして「たんこぶを撫でられてすぐに痛いというジュライ」と3つ並べることで、ドールの中に芽生えたわずかな感情、信頼感のようなものを自然に演出している。観測霊を飛ばして助けを求めたり、霊を利用してヘイを助けたりと、随分色んな思考と感情を持っているように見える。そして、そんなジュライを弟のよう気にかける蘇芳も非常に可愛らしく、どう考えても合理的でない彼女の一途な思いも清々しい。そして全裸に剥かれたジュライは……ショタのドールはニーズがあるそうです。……あるんだろうなぁ。

 ロシアの連中に引き連れられて、ゴキマスター・ターニャも日本上陸、そして紫苑は不穏な発言を父親に漏らす。仙台を舞台に、今度は何が起こるんでしょうか。 

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 今更ながら「うわ、平田さん顔濃いぃけどイケメンじゃね?」と知った第5話。モノがモノだけに真っ先に中の人ネタが出てきてしまいます。すみません。

 今回は伊良部の元同級生が依頼人という、一風変わったシナリオ。この手のオムニバス作品で主人公の同僚や先輩なんかが絡んでくると妙な生活感やリアリティが出てちょっとドキドキする。古畑任三郎の菅原文太の回とか、好きだったなぁ。

 毎回奇妙な神経症を患ってやってくる依頼人達だが、今回は3話の星山に引き続いて、名目上は「強迫神経症」。そして、分かりやすく言い換えるならば「破壊衝動」とでもいうべきもので、今までの症状の中では最も共感できる内容になっている。今回作中で池山が挑んだ「治療」の数々(エレベーターの中で粗相したり、電車の中で懸垂したり、駅の非常ベルを押してみたり)は、誰しも一度は「やりたい」と思ったことがあるのじゃなかろうか。そうした「今あるモノを壊してしまいたい」というどうしようもない欲求が、今回のメインテーマ。

 シナリオ構成は非常にシンプルで、その原因はマスオさん状態になった相手先の家に息が詰まること。そして、必死で自己を押し殺すことの反動が、全て「義父のアレ」に集約される。おかげで伊良部の治療も単純明快だ。実は私の回りにも1人「アレ」疑惑が色濃い人がいたりするのだが、その人がしゃべっているとどうしてもみんなして視線が1点に寄ってしまうし、何かあると「押さえ方が変」だの「ちょっとずれてる」だのと盛り上がってしまう。つけまつげやつけ爪だったら誰も文句を言わないのに、何で「アレ」だけ妙な背徳感があるのだろう。不思議なものだ。

 今回は症状にも何となく共感が持てるし、構成上「原因」→「治療」という流れが非常に分かりやすかったので、余計なことを考えずに存分に演出を楽しむことが出来た。非常ベルシーンの訳の分からないイメージ映像も味があるし、本筋の持っていきかたもシンプルなだけに爽快で、クライマックスの「はずす」シーンの異様な緊張感、背徳感と、それに伴う何とも言えない高揚感はすごい。あれだけ画面がぐちゃぐちゃなのに、なぜかそこのところだけは嫌というほど伝わってくる。カタルシスが大きいだけに、池山が最後に自宅でくつろいでいるシーンは、これまでのどの患者のエピローグよりも幸せそうで良かった。平田さんも、きっと顔に似合わずお茶目な人なんだろうなぁ(よく知らないけどさ)。

 今回も相変わらずの演出であるが、序盤は野村家の華々しい日常の演出と、次第にひび割れていく池山の限界っぷりが印象的。特に冒頭の同窓会のシーンは、巨大な薔薇が大写しになったり、奇妙に歪んだフレームが画面に張り巡らされたりと、どこかシュルレアリスムを思い起こさせる「高貴さ」の演出が味わい深い(巨大な薔薇はマグリットの「闘牛士たちの墓」のオマージュじゃないかとも思ったのだが、考えすぎか)。

 そしてビタミン注射での変身は、今回はカメレオン。学生時代には悪戯好きで、野球が大好きだった池山が自己を殺して回りに同調しようと色を変えていることのメタファー。ストーリーの進行に応じて少しずつ色を取り戻していくのが非常に分かりやすい描き出し。最初の「変身」に時間がかかったのは、同業者の注射に一縷の抵抗があったからだろうか。

 そうそう、今回も見えにくいけどちゃんとゴミ箱の注射器が増えている。一応話数順に処方してるってことになるのかな? 話数と言えば、今回は随分4話とのリンクが強調されており、坂東がイップスで苦しむ姿が端々から伝わってくるし、なぜか画面の切り替えで見事な空振りまで披露してくれている。こりゃぁ、1話から見直して他のリンクも探さなきゃならんかな。誰か、本当に時系列の表を作ってくれ。

 次回の主人公は入野自由。ようやく若手の登場ですね。ケータイ中毒って……それも精神病なのか? 

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 前作を完全にギャグにしているので腹立たしくすらあるはずなのだが、無闇におかしかった第5話。なんかもう、これはこれでいいや。

 今回のミッションは、荒れ果てたGOTTの旧本拠地ビルの探索。当方、メインとなる機関の名称が変わっていたことにすら気付いておらず、前回のレビューでもGOTTの名称をそのまま使っていたのだが、現時点でのアスクールたちの所属機関名は「GTO」。まぁ、大して変わらないよね。旧組織が解体されたのは致し方ないとして、あんだけ立派なビルをそのまま廃墟にしちゃったのはなんだか勿体ないなぁ。

 Aパートは、典型的なホラー展開といえばそれまでなのだが、クフィーユの一人舞台がやたら楽しい。これはひとえに、中の人の努力の賜だと評価したい。普段はある程度クールを装っておしとやかに振る舞うクフィーユだが、今回は苦手分野のお化け退治ということで、そのびびりっぷりは度を超したものである。遠慮会釈無く怯え、震え、泣き叫ぶその様子は実に真に迫っており、それだけに滑稽でもある。叫びの演技って結構大変だと思うのだが、今回のクフィーユの怯えっぷりは満点。なかなか面白い新人かもしれません。さらに、既にこの手のネタではお約束になった楳図かずお風の画も挟みつつ、広く不気味なGOTTビルを駆け回る彼女のスペクタクルは、前話までのどんなアクションシーンよりも面白かった。

 Bパートに入るとアスクールと合流し、旧ESメンバーの内実に少しだけ迫る。故人となったアールヴとドヴェルグ。その肖像画を見せられると、彼女たちの犯した大罪を知りながらも、つい胸が熱くなってしまう。

 が、そんな1期への懐かしムードもぶっ壊すのがこの作品の大問題。アールヴの亡霊による「17歳……」のうめきは、願望か、はたまた宗教勧誘活動か(ドヴェルグはなんて言ってたんだろう)。確かに今や中の人の「持ちネタ」といっても差し支えないものだが、アールヴは純粋に「格好良い方の井上喜久子」の演じた役なので、出来ればギャグを入れずに格好良いままのイメージでいて欲しかった……思わず吹いてしまったが、何とも複雑な心境である。しかも、一瞬「ひょっとしてアールヴたちがラスボスとして復活?!」とか思ったけど、単にひとネタで終わってしまったしなぁ。

 そしてクライマックスはジェネティックビーストとの大乱闘。アスクールの瞬間移動を駆使してのバトルということで前回とやってることは同じなのだが、今回はもう、ぎゅんぎゅん動く動く。パワーアップした後の連続瞬間移動なんかも圧巻だし、ニードルショットやクフィーユの爆弾なんかのエフェクトもど迫力。一体この1話の間に何が起こったんだと思ったら、今回は細田直人の一人回だった模様。いやぁ、やっぱこの人の気味悪いくらいの作画はたまらん。色々と悪い評判も聞くけど、作家としての細田は大好きです。このクオリティで突っ走ってくれたらこの作品も文句はないんだけどなぁ。

 そしてオチには、若本の小動物が用意されている。若本も……前作ではものすごくシリアスで格好良くて重要な役どころだったんだけどね。末期の「お母さん……」の一言には思わず涙しそうになった記憶がある。でも、今回は緑色の小動物。……音速丸よりも小さいなぁ。どないやねん。

 何はともあれ、シナリオも演出も、そして中の人の状態も大満足の1話。この調子で最後まで……は無理でしょうね。3話おきくらいでいいので、何とかモチベーションだけ維持させて下さい。 

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 「下駄箱をあけると大量のラブレターがなだれ落ちてくる」っていう描写はよく見るけど、あれって最後の1通を入れた人間はどうやったのかがすごい気になる第7話。そもそも先生の記憶だけいじって生み出された転校生の下駄箱がなんであんな中途半端な段に用意されているのかも謎だけど……いや、いいんですよ、この作品はそんな重箱の隅を突きたいようなものじゃないんで。

 というわけで、2体のエンジェロイドの転校エピソード。今回は「空も飛べるはず」のシーン以外では智樹があまり矢面に立たされなかったため、普段の馬鹿なノリは抑えめ。いつもよりもデフォルメ体型も少なかったし、そっち方向に尖ることしか期待していない視聴者としてはいまいち満足感の薄い内容となった。まぁ、代わりにそはらが貶められる展開だったので、そこは珍しくて良かったけれど。シリアス分が増してるなぁ。こればかりはいかんともしがたいなぁ。

 考えてみれば、今回のエピソードもシリアス部分とギャグ部分の繋がりは全く無い。ギャグパートは「常識知らずのヒロインが転校してきた」という非常にありがちなもので、数学、家庭科、理科と、全てはちゃめちゃをやってその存在感を知らしめる。対してシリアスパートは、2話の間寄り添ってきたニンフがついにその目的を明かし、イカロスの正体に迫るというもの。別にこの2つを同時に描く必要性は全く無く、どうしてもちぐはぐな印象が強い。勿論脚本面で探せば、ニンフが鳥小屋から鳥を逃がす描写とか、イカロスがラブレターをもらって「恋とは何だ」と考える描写とか、あとあとまで効いてくるであろう伏線も丁寧に張ってあるのだが、どうしても智樹を空に打ち上げる理不尽さなんかの方が目立ってしまい、シリアスへの移行に徹しきれていないイメージがあるわけだ。このあたりのバランスは本当に難しいなぁ。

 仕方がないので見たい部分だけ見ていきましょう。今回も1話に引き続いてのキムタカ作画なので、至る所でキャラクターがぱっつんぱっつんしている。イカロス帰り道のシーンでは田んぼのあぜ道を謎のロボットがまかり通っていたりと謎が多いし、相変わらずイカロスはスイカを抱きかかえたまま……2代目?! 2代目、すぐに寿命が終わったなぁ。

 そしてラストの提クレバックの3Dモデルは、何故か机。あれって3Dなんだね。……意味分からんよ…… 

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 花を付けたまま授業を受ける初春にとてつもないやるせなさを感じる第7話。先生、そのヘッドオプションは学業の場には不適切だと思います。むしり取るか、伐採するかして下さい。

 「今回当たりからシリアスになるのかー」とちょっと恐れていたのだが、幸か不幸か、テイストは維持されたままに進行してくれてほっと一安心。おそらくシナリオ上は嫌でもシリアスになってしまうのだろうが、出来るだけ日常的な部分も維持して欲しいもんである。今回は特に、やたらと初春お花畑越しの映像が多く、画面いっぱいに映るお花畑に無駄に心穏やかになった。クライマックスのテンポも良かったし、ラストでCパートから次回予告への入りも気が利いている。いいもんが見られたと思ったら、今回コンテ演出が八谷賢一氏でしたね。サービス精神に溢れたいい画でした。

 前回からの引きでその実体に迫っていくグラビトン事件。ジャッジメントの調査のおかげでミッシングリンクが繋がり、たまたま狙われたのが初春というラッキー(?)もあって拍子抜けなほどあっさり犯人確保。まぁ、犯人もターゲットに爆弾を送りつける時に幼女に顔を見られたりと随分杜撰な犯行なので、むしろ今までよく捕まらなかったもんだという気もする。学園都市って確か無駄にいっぱい監視カメラとかついてたし、事件前後の映像洗い出せばすぐに容疑者絞り込めたと思うんだけどね。その辺の整合性は相変わらず適当。他にも、冒頭で流れたジャッジメントの総会のような会議室は、初春のような末端構成員が出席しているにも関わらず、その座席数はおそらく30もない。この組織、どの程度の規模で動いてるんだろう。ほんと、設定が適当だな。

 そんな杜撰な組織とアホな犯罪者の対決だが、クライマックスで美味しいところを持っていくのは元祖主人公、上条さん。だからさ、あなたの右手はどうなっているの? 打ち消せるのって能力だけじゃねぇの? グラビトンってのは実在するものではないので仕組みはよく分からないけど、あくまで「操作する」対象であって、圧縮後に爆発するエネルギー自体は単なる物理現象じゃないの? なんできれいさっぱり打ち消せるの? バカなの? 説教なの?

 よく分からないけど……せっかく主人公(扱い)の御坂さんがどんどん下っ端っぽくなっちゃうじゃん。どれだけ犯人が雄弁に語っても拳骨一つと「……ったく」の一言で済ませる彼女の方がよっぽど主人公として格好いいだろ?! この世界は延々自分の厨二妄想を垂れ流さないと主人公扱いにはならないの? こん畜生。頑張れ御坂さん。ゲコ太も応援してくれているぞ!

 今回も上条さんに不満たらたらな感想ですが、唯一、彼の口ずさむ鼻歌だけは許せる。インデックスが歌ってたのと同じだった! 

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埋葬アガディーム

土地(19)

平地×2 島×4 沼×4 山×2

湿地の干潟(ZEN)×1

乾燥台地(ZEN)×1

沸騰する小湖(ZEN)×1

アガディームの墓所(ZEN)×4

 

クリーチャー(30)

吸血鬼の呪詛術士(ZEN)×3

肉袋の匪賊(ALA)×4

ジャンドの滞留者(ARB)×1

エスパーの滞留者(ARB)×4

意思切る者(ARB)×4

臓物を引きずる者(ALA)×3

巨怪なオサムシ(ARB)×4

炎血の襲撃者(ARB)×3

ジェスのゾンビ(ARB)×4

 

その他(11)

徹底した天啓(ARB)×2

屍術士の誓約(ARB)×2

地震(M10)×3

苦悩火(CON)×2

魂の消耗(M10)×2

 

サイドボード(15)

瞬間凍結(M10)×4

死の印(M10)×3

ドラゴンの爪(M10)×3

不気味な発見(ZEN)×2

エスパーの魔除け(ALA)×2

テレミンの演技(CON)×1

 

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 純夏さんが時折見せるボケには私も期待せずにはいられない第6話。お泊まりに入浴シーンと煩悩全開の展開ながら、純夏さんの空回りはとどまることを知りません。ラジオの1回目で中の人が言ってた「純夏は中二男子」というのは非常に分かりやすい表現だなー。

 亡霊のように蘇った、1話で散々なことをしてくれた先輩。まぁ、普通に考えたら汐は同じ図書委員の仕事をしているわけだし、仲がこじれたままでは支障が出るのは確か。向こうは別に恋愛感情が絡んでいるわけではなく、単に「後輩に悪いことをしてしまった。自分の子供じみた行いを反省し、また今まで通りに仕事仲間としてやっていきたい」という程度のものだろう。もちろん汐にとってはそんな単純なことにはならないために、今回のお泊まり劇に発展するわけだ。

 一方、そんな汐の悩みに喚起された純夏の行動はというと、「目指せドジっ娘」というおよそピントのずれた努力。バナナの皮を踏むためにコールが起こるという前代未聞の珍事に見舞われるが、そこで彼女が悟ったのは、「自分はドジっ娘とは縁遠い」ということ。まぁ、自分で天然だって言い張る人間は天然じゃないっていうしね。意図して行われないからこそ、純夏さんのボケは筋金入りなのです。それにしても、この学校は屋上の人口密度が高いな。

 で、先輩からの仲直りを持ちかけられた汐は、踏ん切りが付かなかったために純夏の家へと逃げる。バスの車内で純夏についた「嘘」も含め、彼女は彼女なりに、自分の行いの異常性、背徳性については理解している。単に仲直りするというだけならば悩む必要も無いのだろうが、自分の本当の気持ちを隠して先輩と接することに、不義理を感じてしまうのだろう。

 そんな汐の心理を端的に表すのが、純夏の部屋にある2人の写真。賑やかな村雨家の雰囲気に癒されて表面上は元気を取り戻した汐だったが、布団に入ってしばらくすると、やはり悩みはわだかまっていることを感じざるを得ず、思わずふさぎ込む。そこに「うまくコケられた」純夏が倒れ込み、衝撃で写真立ても倒れる。この「倒れてしまった写真」が起き上がるのは、次の日の朝、汐が「良しっ」と言って立て直した時。純夏の励ましを受けて、一晩で彼女のメンタルは完全に回復したというわけだ。もちろん、その影には純夏の尊い犠牲があるわけだが……

 今回も絶好調の純夏さん。精一杯思いついたドジがバスの車内で「眼鏡眼鏡」だったり、入浴時には思い切り鼻血を吹いて役得を享受できなかったり、全身全霊の「大好き」を受けて一晩で枯れ果てたり。あぁ、なんという「中二男子」。あんなにプロポーションは抜群なのに……百合属性の女性主人公は、どうしても一線を越えたシチュエーションでは鼻血でリタイアしてしまうよなぁ(参考:宮前かなこ)。でも、汐のスタイルの良さも破格なので、致し方ないところではあるか。願わくは、不幸な朱宮君だけは巻き込まないでほしい。

 今回も思う存分楽しませてもらった1話だったが、特にサブタイトルにもある2人のピロートークのシーンは非常にゆったりと間を取って「聞かせる」印象深い場面。純夏の励ましを受けての汐の「大好き!」は、思わず傍観しながらガッツポーズを取りたくなるほどのものであった。でもこの娘、必ずこういう台詞の後に「親友」っていうタームを忘れず付けるんだよなぁ。頑張れ、純夏超頑張れ。 

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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