最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うみねこのなく頃に」 5
満を持して始まった「あの」ひぐらしの流れを継ぐ作品。アニメ化の報は比較的早い内に耳に入っていたので、どうせ原作はプレイできない身であるから、その他の漫画媒体などの情報は一切シャットアウトして今回の視聴に臨んでいる。前作「ひぐらし」のアニメは個人的には充分に満足いくものであったし、同じスタッフ陣の担当しているこの作品にも期待はしたい。もっとも、まだ完結していない原作で、しかもミステリ要素が「ひぐらし」よりも分かりやすく(言い換えればごまかしにくく)なっているだけに、シナリオ面では過度な期待は抱かない方がいいことは覚悟した上で。 1話目は、全盛期の講談社ノベルス、もしくは黎明期のKAPPA ONE(多分加賀美雅彦のイメージなんだろう)のごとき、画に描いたような新本格の「集合シーン」。孤島、富豪の一族、台風、呪われた運命。さぁ、あまりに分かりやすく舞台はそろった。後は、ここから何人消えるかだ。正直1話目でのものすごい量の登場人物は全く処理しきれないので、とっととまとめていなくなってほしいものである(多分、相当減るんだろうし)。この場面設定でwktkするなという方が無理な話で、孤島で館だったら多少(?)キャラクターの名前がおかしいくらいは目をつぶります。大丈夫、どこぞの作家のセンスと大して変わらないから! とまぁ、どうしてもプロット面に目がいってしまうが、1話目はコンテに藤原さんということで、地味ながらも安定した立ち上がり。「ひぐらし」とはまた違った意味での「昭和」的演出で無理のある人物紹介も何とかこなし、冒頭で提示すべき情報はそこそこカバー出来ているのではなかろうか(実際は原作から相当削られてはいるんだろうが)。個人的には相変わらず監督がコンテを切っているOPとか、音楽的に訳の分からない方向にぶっ飛んだエンディングなんかも見ていて楽しかった。あとはもう、ただ大きな破綻がないことを祈るばかりである。とりあえずベアトリーチェ(の中の人)が出てくるまでは見続けなければ。また魔女の役だよ。黄金の魔女だの次元の魔女だの逆理の裁者だの、やっぱりこういう役が一番輝いて見えます。 キャストついでに感想を1つ2つ。まず、小野Dと鈴村は逆でいいんじゃないでしょうか。小野D、軽い役だと何か浮きます。鈴村なら、どっちもいけます。そしてうーうー言うホの字。久しぶりに見直しました。初めのうちはかぁちゃん役の小清水同様に「うーうーうるさんだよ! 黙れこの羽入もどきが!」と思っていたのだが、考えてみりゃ、「u」の音であそこまで泣き叫んだり感情的になる演技って、結構難度高いよな。こういう使い方もあるのか。 PR
○「けいおん!」 6→6
この作品に関しては、やはり全く意味の分からない狂乱の話は避けて通れないだろう。アニメキャラソンCDの売り上げ記録を更新したり、むやみやたらにギターが売れたり(ドラムの売り上げに変化はなかったらしいが)、何故、このアニメが一大ムーブメントとなったのだろうか。 先に答えから言っておくと「知らんがな」である。確かに私は京アニ信者であり、京アニというスタジオの実力は手放しで認めている。この作品に関しても、ちらっと見た原作からはあり得ないくらいのリビルドを施し、非常に完成度の高いアニメに仕上がっていたと思う。それはたとえば堀口絵の効果であろうし、吉田さんの脚本の効果もある。全てをきちんと取り仕切って一本の芯の通ったシリーズに仕立てた山田監督にも賞賛を送るべきである。京アニというスタジオの最大の武器は執拗なまでの「丁寧さ」であるから、その技法は扱う素材が変わっても、生み出す効果は変わらない。特に今回、ヤマカンの呪いとも言えるライブシーンへの世間的注目をうまくそらすことに成功したのは見事な手際であった。あそこまでの「偏執さ」がなくとも、シナリオラインとコンテ演出で、いくらでも「ライブ感」を出すことは出来るのだ(どちらが優れているか、という問題ではない)。 ただ、言ってしまえば「単に丁寧なアニメ」である。今期で言えば前述の「リストランテ・パラディーゾ」だって非常に丁寧な作品だったし、正直そこまで大きな差を見いだすことは出来ない。このあたりの「波の大きさ」みたいなものが現代アニメ界の最大の病巣であるとは思う。そりゃまぁ、世間の人もこんな訳の分からないお祭り騒ぎを見たらドン引きするだろう。そして制作側だってこういう形で盛り上がるのが一番セールスに直結するから、柳の下に絶滅危惧種のどじょうを求めて上っ面だけ抜き取ったぐだぐだな作品ができあがったりするわけだ。うーむ、駄目スパイラル。 誤解のないように言っておくと、この作品を否定しているわけでは全くない。素直に面白かったし、最終回(という名の12話)ではちょっとうるっと来た。キャラクターの魅力だって余すことなく出ていただろう。この辺りはやっぱり京アニさまさまというしかない。「萌えアニメだから駄目」と文句を言う人間は、とりあえず「何も無い萌え作品がここまで人を引きつけられるのか」というところから考える必要がある。1つ1つの要素を解体していけば、スタッフがどれだけ気を遣ってこの作品を構築していったかは見えてくるはずだ。 最後は当然キャスト話。今作はアサ姉ぇを除くほとんどが若手。特に澪役の日笠陽子、梓役の竹達彩奈の2人は無難に役をこなし、これが大きなステップになるのではなかろうか。そして圧巻は唯役の豊崎。デビュー直後から見てきてその成長は感じていたが、最近はすっかり自分ワールドを確立させ、思い切り「役を引っ張る」役者になった。特に中盤のガラガラ声の回なんかは感心させられる。ミュージックレインは本当に底が知れない。寿は……まぁ、まだまだ育ち盛りだから。
○「リストランテ・パラディーゾ」 5→6
フジ系アニメ名物の「オサレ系お店経営もの」。非常に地味な作品でとりたたてて話題にもなっていなかったようだが、個人的にはこの空気感は嫌いではない。ちょいとしたやきもきも交えながら、最後までのんびり見せてもらった。 うわべだけを見るなら、この作品は恐ろしくマニアックである。何しろうら若き乙女主人公のニコレッタを取り巻くのは、全て老眼鏡をかけた壮年期のおじさま達。元々はニコレッタの母親の趣味で集められた面子だが、嗜好も遺伝するものなのか、ニコレッタもあっさりとヘタレ紳士のクラウディオに惚れる。年の差カップル物語ってのは感情移入も出来ないし、ましておじさま萌えなんざ千和でもなけりゃ許容できない……と思ったが、実際にこのおっさん達が可愛かったり格好良かったりする。特にジジがもきゅもきゅしてるところが可愛くてしかたなかった。原作本にしたらわずか1冊という中身をのんびり1クールでやってくれたおかげでキャラクターの特性も追いやすく、気付けばすっかりお気に入りの店になっていた。 ローマの町並みの雑多なイメージや、オノナツメの独特の彫りの深い(?)顔立ち、「西洋骨董洋菓子店」などに比べるとなじみやすいCGのプロップなど、画面のバランスも地味ながら非常に見やすくて、こじゃれたレストランの独特のしっとりした感じも嫌いじゃない。ラストがコミネリサのエンディングテーマっていうのもやたらとなじんでいた気がする。 まぁ、特に何が面白かったかと聞かれると答えにくい作品ではあるのだが、こうやってぼんやりと見られる「ドラマ」がアニメにあってもいいのじゃなかろうか。 関係ない話だが、この作品を見ていて考えたのは、最近よく見かける「現代アニメは日常系萌えアニメばかりなので駄目になった」という論旨。そういう非常に底の浅い見方をする視聴者にとって、こういう作品はどう映るのだろうか。確実に「(おっさん)萌え」だし、「日常」だし、まったりしている。枠にはめれば同じカテゴリに属するはずなのだが、多分そういう人達が侮蔑的に見る作品とこれは、「何か違う」と思われるんじゃなかろうか。アニメ作りに際して問題になるのは「どう作るか」であって「何を(基にして)作るか」ではない。もし現代アニメが駄目になっているのだとしたら、それは「萌えアニメが作られているから」ではなく、「萌えアニメ的な作り方しかしないから」だ。もちろん、「萌えアニメばかりで駄目になった」などと紋切り型の批判をする人間の、「見るスキルのなさ」も問題だと思うけど。
○「アスラクライン」 5→3
なんだかよく分からないうちに終わってしまいました。こういう設定ありきの作品ってきちんと最初から見てないと最低限の背景知識が蓄えられないので、ちょっとでも気を抜くとすぐ置いてけぼりになっちゃうのよね。ただ、この作品の場合はきちんと見ていてもついていけたのかどうか……明らかに最終回投げっぱなしだろ。2期があるのは知ってるが、だからってあそこまでブツ切りで終わられても、誰も得をしない。 ただ、個人的には「原作が悪い」という言い訳はさせてあげたい。途中でわけが分からなくなってwikiなんかを調べに行ったのだが、これ、とても1クールで定着させられるようなもんじゃないだろう。無駄な情報量もそうだけど、こんなこっぱずかしくて厨学生な中身、真面目に描画しようって方が無理な話。多分話のエッセンスだけを抜き出してもうちょっとストーリー寄りの構成にすることも出来るんだろうが、そうすると周りの装飾が取れてしまい、原作が好きなお子様達には「何であのヤバ格好いい台詞が無いんだ」とか、「あの設定が無かったらキャラが活きてこないじゃないか!」とか文句を言われる恐れもあるのだ。結局、制作側が選んだのはオサレ臭漂う「スクールパンク(w」を再現することだったわけだ。まぁ、受け付けない人間には無理だわなぁ。 個人的に一番駄目なのは主人公が本当になんもしてない部分。最終回では一応「何かした」っぽいのだが、画面で見たら突っ立ってるだけである。精神的にもがんばったのは森久保と戸松、それに理恵さん達だったようにしかみえない(キャラ名が分からないのでキャスト名でお送りしております)。草川監督は怪しげなロボじゃなくて乳がぶんぶん揺れる「美少女アクション」を描いてくれた方がいいんだけどなー。2年くらいかけて次の「なのは」の準備をしてください。この際「セキレイ」の2期でも我慢するから。 しゅがりんの台詞がほとんど無かったのも、個人的にはかなりの打撃。キャスト表に名前が出てたからがんばって見てたのに……無口も度が過ぎるわ。「三鼎」に続いて、何で2回も「死んでからまた死ぬ女の子」の役を回されたんだろう。幸薄そうなのか? 目が離れてるからか?! そうなのか?!
Acolyte of Xathrid (B) U
クリーチャー・フェアリー、ならず者 1/1 飛行 えーーーーー、青にコモンでいたやつじゃん。黒だとアンコモンって、単なる青の自己満足じゃねーかよ。もう「ベラドンナのとげ刺し」でいいよ。 Dread Warlock (1)(B)(B) C クリーチャー・人間、ウィザード 〜は黒のクリーチャー以外にはブロックされない。 また面倒になってきた。ぱっと見は「切り刻まれた軍勢(10ED)」の種族変更再版なのだが、大きく違うのは能力が「畏怖」では無いという部分だ。今回は「破滅の刃」もそうだが、黒が苦手とするのはアーティファクトではなく黒だけという設定になっている。このため、「畏怖」という能力語を使うことが出来ず、あくまで「黒にだけブロックされる」という能力設定をしなければいけない。せっかく「畏怖」をキーワードとして定義したのに、この方向の改訂が進むと二度と「畏怖」が登場しなくなるかもしれない。まぁ、これが時代の流れというやつなのかもしれないが。ひょっとしたら、近い未来に「畏怖」のルール訂正が出され、アーティファクトではブロックできなくなる日がくるのかもしれない。 Howling Banshee 吠え猛るバンシー (2)(B)(B) U クリーチャー・スピリット 3/3 飛行 〜が戦場に出たとき、各プレイヤーは3点のライフを失う。 4マナで3/3フライヤーというのは、黒ではなかなか無いスペック。それだけでも一応価値は有るが、難しいのは187能力。場に出た時点で彼我のライフが確実に3点削れるというのは、果たしてメリットになるだろうか。もちろん、それは単にメリットになるようなデッキで使えばいいだけの話で、色を考えると赤とコンビを組んだビートデッキなどで可能性があるということになるだろうか。ルーズライフは回避が困難なので、うまくライフを削れるならば「霧への変化(SHM)」や「ミストメドウの魔女(SHM)」のようなブリンク能力を使って出し入れするのもおもしろい。 Kelinore Bat (2)(B) C クリーチャー・コウモリ 2/1 飛行 「薄暮のインプ(10ED)」の種族変更再版。青ならばこれが「風のドレイク」なわけだ。まぁ、仕方ない。こうして「各色のバニラのベース」を提示するのは基本セットの大切な仕事だね。 Sunguine Bond (3)(B)(B) R エンチャント あなたがライフを得るたび、対象の対戦相手1人はそれに等しい値のライフを失う。 書いてあることはシンプルだが、これはこれで結構壮絶なカードだ。これがあれば、普段ならば使えないカードと評されがちなライフゲインカードが全て必殺技になる。しかもライフゲインの効果を維持したままだ。たとえば今回は4マナで7点の「天使の慈悲」がコモンで登場しているし、お馴染み「台所の嫌がらせ屋」もライフアドバンテージが8点に拡大する。「魂の管理人」はあの「大霊道の信奉者」に変貌し、「アケノヒカリの注入(SHM)」なら11マナで全てのライフを削りきる特大火力だ。また、黒にはライフを「吸う」カードも多数存在しており、たとえば「ヘドロの徘徊者」ならばアーティファクト1つで相手は2点のライフを失うし、「汚れた印章」辺りもこれが有れば使っていいかな、という気にさせてくれる。さぁ、デッキを作ってみよう。っつうか作らせろ。 Vampire Aristocrat 吸血鬼の貴族 (2)(B) C クリーチャー・吸血鬼 2/2 クリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。 「ナントゥーコの鞘虫(10ED)」の種族変更再版。ハスクは色んなギミックに使われる優良クリーチャーなので再録はうれしいけど、ゾンビじゃなくなったのでシナジーは減ったな。まぁ、いいか。とりあえずサクろう。 Warpath Ghoul (2)(B) C クリーチャー・ゾンビ 3/2 全国の黒ユーザ達の吉報だ! あの、基本セット最大のガンといわれていた「スケイズゾンビ(10ED)」がついに皆勤賞を逃し、成仏してくれたのだ! これで黒は「何で同じセットに完全上位互換がいるようなクリーチャーがいるんだよ」なんて文句を言われなくてもすむぞ。今回のセットはそこはかとなくゾンビ押しのようであるし、今後はこのクリーチャーをガンガンデッキに入れて、新たな黒コモンライフを堪能しようではないか! ……まぁ、「ニシキヘビ(6ED)」なんですけど。 Zonbie Goliath ゾンビの大巨人 (4)(B) C クリーチャー・ゾンビ 4/3 「屑肉を引き裂くもの(ALA)」の種族変更再版。そんな微妙な変化はいらないから、「グールの大群(10ED)」の続投でよかったのではなかろうか。パワー5だと何か不都合があるのか? 偉い人の考えることは分からん。 Act of Treason (反逆行為) (2)(R) U ソーサリー ターン終了時まで、対象のクリーチャー1体のコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を持つ。 「脅しつけ(10ED)」の同型再版。「脅しつけ」は強力なスペルで、現在でも同型の「不本意な徴募」がちらほら赤デッキで採用されているのを見かける。「大いなるガルガドン(TSP)」がいた頃には使用後に使い捨てられるので後腐れがなかったというのも評価された要因だろう。現在は、そうしたサクり装置を見つけるのが難しいのでなかなか出番は無いが、こうして生き残れたのだから、またゆっくり出番を待つのがいいだろう。ところで、同じ能力を持つ「サルカン・ヴォル」が全く見かけないのだが、彼はどこへいってしまったのだろうか。 Burning Inquiry (R) C ソーサリー 各プレイヤーはカードを3枚引き、その後手札を無作為に3枚捨てる。 非常に赤らしい乱雑なスペルで、現在は「ゴブリンの知識(10ED)」が似たようなカードとして在籍している。基本的に、ランダムディスカードが絡むスペルは墓地補充、ライブラリ発掘には使いにくい。何せ墓地を肥やしたところでその墓地を利用するためのカードが落ちてしまっては元も子もないし、マジックという理知的なゲームの中で、必要以上にランダム要素を増やすのは危険すぎるのだ。しかし、ここまで思い切ったスペルならどうだろう。最終的に手札の枚数は減ってしまうので「ゴブリンの知識」よりもさらに自分の恩恵は減っているが、「とにかく墓地に何かを送り込みたい」デッキ、たとえばスレッショルドやフラッシュバック、蘇生などが絡む場合には、とにかく3枚墓地が増えるというだけでも意味がある。そして、そのついでに相手の手札もかき回すことが出来るというのがこのカードの特徴である。どんなプレイヤーでも自分の手札を見てその後のターンのアクションを組み立てているわけで、そこを突然ランダム要素でかき混ぜられて、いい顔をするプレイヤーは少ない。結果的に手札がプラス方向に転じる可能性もあるが、それはお互い様である。自分の方が「墓地が肥えること」でメリットが大きいようにしておけば、これは案外おもしろい効果を生むのではなかろうか。また、エクテンより下の環境ならば「壌土からの生命(RAV)」とのコンボは無視できない。何かおもしろいデッキがくめそうではないか。 Fiery Hellhound (1)(R)(R) C クリーチャー・エレメンタル、猟犬 2/2 (R):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。 微妙に形を変えながらも変化し続けている、軽量火吹きのコモンクリーチャー。過去の基本セットを見ると7版では2マナ1/1の「ピグミー・パイロザウルス(7ED)」と3マナ0/4の「嵐のシャーマン(7ED)」、8版は3マナ1/2の「尾根の憤怒獣(8ED)」で9版は4マナ1/3先制の「砂岩の戦士(9ED)」となっている。10版はアンコモンの「焼炉の仔(10ED)」がいるだけだ。で、今回の3マナ2/2というステータスは非常にまとまった分かりやすいもので、過去のクリーチャーと比べて良くも悪くもない。何が言いたいかというと、こんな地味なクリーチャーでトピックスをのばす必要も無いということだ。 Jackal Familiar ジャッカルの使い魔 (R) クリーチャー・猟犬 2/2 〜は1体では攻撃にもブロックにも参加できない。 赤にたまに登場する、「単体では何も出来ない」シリーズ。過去には3マナ3/4の「くすぶり獣(ODY)」や2マナ3/3「モグの下働き(STH)」などがいた。このうち後者のゴブリンは、当時のウィニーデッキ、通称ステロイドではそれなりの戦績を残した優秀なクリーチャーで、基本的にひたすらクリーチャーを出して殴るだけのデッキならばこのデメリットは非常に小さいものになる。ではこのクリーチャーもそういう使い方をすれば優秀かというと、そう簡単にはいかないのがおもしろいところだ。何しろ「モグ」は2マナだったので先んじて相棒を召喚することが出来たが、このクリーチャーは「1マナにしてはサイズが優秀」というだけなので、序盤にプレイしてさっさと殴りに行かないと存在意義が薄れてしまうのだ。そう考えると、せっかくのサイズも2ターン目に殴りに行くことがほぼ不可能というセッティングではいまいち活かしきれない可能性が高い。まぁ、現状「モグの狂信者(10ED)」が去って赤のクリーチャーは1マナ域が空いているので、もし再びのステロイドが復活するならば可能性はあるかもしれない。 Magma Pfoenix 溶岩のフェニックス (3)(R)(R) R クリーチャー・フェニックス 3/3 飛行 〜が戦場から墓地に置かれるたび、〜は各プレイヤーと各クリーチャーに3点のダメージを与える。 (3)(R)(R):〜を、あなたの墓地からあなたの手札に戻す。 地味に仲間を増やし続けるフェニックスの新作は5マナ3/3。フェニックス界ではなかなかの大きさ。そして地に伏す時には「カルデラの乱暴者」ばりの大地震が巻き起こり、プレイヤーもクリーチャーもぼっこぼこ。加えてフェニックスなので帰還も可能。ものすごく迂遠な「ボガーダンの槌」としてもなかなかの威力だ。まぁ、使うのにはそれなりのコツがいるけど。強いカードなのは間違いないので、今後の環境次第か。 Viashino Spearhunter (ヴィーアシーノの槍の狩人) (2)(R) C クリーチャー・ヴィーアシーノ、戦士 2/1 先制攻撃 ちょいと懐かしい「剣歯虎(8ED)」の種族変更再版。「剣歯虎」が活躍したという話は全く聞いたことがないので、このクリーチャーだってそんなもん。ヴィーアシーノは地味に生きながらえているな。 Yawning Fissure (4)(R) C ソーサリー 各対戦相手は土地を1つ生け贄に捧げる。 ? ? ? ? トチハカイハダメデスカ? シニタエマシタカ? 「石の雨」プリーズ。
○「夏のあらし!」 4→4
あまり真剣に見ていなかったので評価を下す自信がいまいち持てない作品。新房組の作品は、本当に全てを見ようとしたら画面から1秒たりとも目を離してはいけないという、非常に酷な視聴体勢を顧客に強いてくるひどいスタイルである(褒めてます)。 今回の問題点は、やはり「中途半端にストーリーもの」という部分だろう。メインの筋を追わなければいけないのであまり演出やギャグに走り過ぎるわけにもいかず、かといってまっすぐにストーリーを追うだけではスタジオの持つうま味がなかなか味わえず。一応完全シリアスもので「ef」シリーズという成功例もあるのだから方策が無いわけではないのだが、この原作の場合、戦災を交えての純正シリアスという選択は出来なかったようだ。結局、シリアス部分は周りを取り囲むギャグとギミックのせいでいまいち入り込めず、ギャグの部分も中途半端に単発ネタを繰り出すといったレベルの落ち着き方をしてしまった。 タイムループをどのように描くかといった、本来画にしにくい部分をうまく図式化と抽象化で表せるあたりは褒めるべき点もあるし、相変わらずタイムリー過ぎる小ネタの数々もそれだけで面白いのだが、やはり「ぱにぽにだっしゅ」や「ひだまりスケッチ」、それに「ef」といった「完成形」を見てしまった後ではちょっとご不満。次に期待しよう。 まぁ、個人的に最大の問題点は小見川なんですけどね。何であんなに難しい役にチャレンジさせたんだよ。無理に決まってるだろうが。
○「黒神 The Animation」 5→3
うーん、ここまでショボンとなったのは久しぶりかもしれない。サンライズ製作で、しかも「(中堅どころで)一番好きな男性声優」と「一番好きな女性声優」がメインを張っているというので無駄に期待してしまったのがまずかったのか…… この作品の売りは、1つにその派手なアクションシーンがあったと思うのだが、1話で期待の盛り上がった肉体言語も、その後は特に新しいものが出てくるでもなく、どんどん雰囲気バトルに進んでしまった。しかも主人公のクロがピンチを打開する方策がまるで某死神漫画のテンプレみたいなノリで、「契約者を見つけたので格段に力が上がります」「今までは左手でパンチ撃ってたけど実は右手の方が強いです」「契約者がテラを循環させる術に気付きました」「実は私は真神の化身です」「あの人への思いが私をさらに強くさせます」と、画面に大した変化もないのに増強祭りに移ってしまい、そこにバトルの興奮を見いだすことは結局出来なかった。オリジナルのセールスポイントであるドッペルライナーシステムも中盤で意味をなさなくなってしまったし、本来なら盛り上がるべき死亡イベントもあまりにキャラの関係が煩雑で、しかもバトルがワンパタなのでそこまで身を入れることが出来なかった。 何が悪いかと言われると……まぁ、第1はシナリオなんだろうけど、もう少し見せたい部分をはっきり示してくれれば良かったんじゃないかとは思う。中の人補正だけで見続けるのは結構しんどかったぞ。 まぁ、ラジオはおもしろかったからいいんだけどさ。「幸薄」「実年齢より明らかに年上に見える」「実際はドジっこ」と、なかなかいい感じで中の人を表現できていましたよ、茜さん。唯一の相違点は巨乳だけだね! 今放送してる作品での役は全部巨乳だけどね!(「ヴァルキュリア」と「バスカッシュ」)。まぁ、いつも通りです。
Angel’s Mercy 天使の慈悲 (2)(W)(W) C
インスタント あなたは7点のライフを得る。 10版までは緑に「自然の泉(10ED)」(5マナで8ライフゲインのソーサリー)が収録されていたが、やはりライフゲインの本場は白であるから、この1マナ軽く効率のいいインスタントが新たに作成された。このコストは過去のライフゲインの代表格であった「ジェラードの知恵(7ED)」と同じコストであり、あのカードは手札をフルに維持してようやく7ライフ。このカードはその最大値が保証され、しかもインスタントになっているのだから、歴史的に見ても非常に強力な能力なのは間違いない。ただ、所詮はライフゲイン。現在は「台所の嫌がらせ屋(SHM)」が全盛で、一部のコンボデッキに「捕らわれた陽光」なんかも使われてはいるが、やっぱりライフは得るより先に削るものであるから、「効率がいい」というだけではなかなか手が伸びないのが現状である。 Divine Verdict 神聖な評決 (3)(W) C インスタント 対象の攻撃クリーチャー1体か、ブロッククリーチャー1体を破壊する。 「首のへし折り(LRW)」の同型再版。名前がいかにも白っぽく格好良くなってはいるものの、実際はマーフォークが抗争相手の首根っこつかんでボキッとやってたのと同じ効果なわけだ。白の欺瞞なんてそんなものである。ちなみに10版のこの部門は「糾弾(10ED)」が収録されていたわけで、このセットにしては珍しくカードパワーのダウンした部門である。 Griffin Sentinel グリフィンの歩哨 (2)(W) C クリーチャー・グリフィン 1/3 飛行 警戒 「空狩人の散兵(10ED)」の種族変更再版。見ての通り、破格の地味さを誇る。まだ「鳥・兵士」の方がシナジーを期待できたような気もするのだが、何故か基本セットって細々とグリフィンが生き残ってるんだよなぁ。 Lifelink 絆魂 (W) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは絆魂を持つ。 基本ルールの改定により、劇的な変化を遂げた新たな「魂の絆(10ED)」。実際、これまではキーワード能力である「絆魂」と白の古参オーラである「魂の絆」は似て非なる存在であった(「魂の絆」はエンチャントのコントローラーがライフを得るので、正確には絆魂を与えるオーラではなかった)。今回、絆魂の仕様が変更されたことに併せてカード名も調整され、完全に「絆魂を与えるだけのオーラ」として新規採用されたわけである。この変更により、「相手のクリーチャーに張って戦闘ダメージを無効化する」という使い方が出来なくなり、カード自体の強さはかなり落ちたと見ていい。まぁ、別に使わないからいいんだけど。 Lightwielder Paladin (光帯びの聖騎士) (3)(W)(W) R クリーチャー・人間、騎士 4/4 先制攻撃 〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはそのプレイヤーのコントロールする黒か赤のパーマネント1つを追放してもよい。 「北の聖騎士(7ED)」「南の聖騎士(7ED)」「ヴェクの聖騎士(10ED)」などの流れをくむ、アンチ敵対色聖騎士の新作。「ヴェクの聖騎士」が落ちたことで白は対抗色への決め手を1つ失ったことになるのだが、流石にこれでは埋め合わせが出来ているとは言い難い。5マナ4/4先制は悪くない部類ではあるが、プロテクションも何も無い状態では除去の前では単なるサンドバッグでしかない。運良く殴れたとしてもチャンプブロッカーを差し出されたらそれでしまいだし、そもそも最近の環境ではパワー4のファーストストライカーでもそこまでのインパクトはない。あらゆる艱難辛苦を乗り越えて本体にダメージを与えて初めて真の実力を発揮できるわけだが、そんな面倒を経るよりはさっさと「天界の粛清」を使った方が早いだろう。まぁ、リミテッドなら充分なアタッカーではあるのだが。 Place Guard (宮殿の守備兵) (2)(W) C クリーチャー・人間、兵士 1/4 〜は好きな数のクリーチャーをブロックできる。 「フォライアスの介入者(TSP)」のタフネスが1つパワーに移って、コストが1軽くなった。3マナ1/4は「常備軍(8ED)」の昔から白の伝統的なものであるが、それが1ターンだけならアタッカー全てを受け入れることが出来る能力を手にしたんだから、ま、これはこれで悪くない。ただ、別によくもない。コモンだし。「ルーンの母(ULG)」でもいれば神がかるんだけどな。 Safe Passage (安全な道行き) (2)(W) C インスタント このターン、あなたと、あなたのコントロールするクリーチャーに与えられる全てのダメージを軽減する。 白名物のプリベントスペルであるが、「聖なる日」を差し置いて収録されただけあって、かなり現代風にパワーアップしている。何しろワンサイドで完全シャットアウト。「耐え忍び(EVE)」とか何しに出てきたか全く分からない。「ターボフォグ」みたいなデッキではこの重さがちと気になるかもしれないが、リミテッドなら充分に相手の思惑をくじくことが出来るはず。これ、コモンかぁ。 Siege Mastodon (4)(W) C クリーチャー・象 3/5 バニラ。最近あんまり見なかったステータスだけど、一応「鉄の根の樹人族(5ED)」の色変更クリーチャーか。後は殴れる代わりに飛行を失った「剣の壁(10ED)」っていう見方も出来るな。これで「グールの大群(10ED)」が再録されていれば白と黒できれいに反転図式が描けたのだが、こんなつまらないクリーチャーを入れた目的はそんなところには無いらしい。残念。 Silvercoat Lion (銀毛のライオン) (1)(W) C クリーチャー・猫 2/2 「栄光の探求者(9ED)」が猫になりました。いや、このセットに収録するなら空気読んで兵士を採用してやれよ。なんでここで猫だよ。訳わかんねぇよ。 Solemn Offering 真面目な捧げ物 (2)(W) C ソーサリー 対象のアーティファクト1つかエンチャント1つを破壊する。あなたは4点のライフを得る。 「解呪」→「帰化」事件以来白はアーティファクト破壊を易々と出来ないように設定されるのかと思っていたのだが、結局こういう形で緑と折半してるんだよな。まぁ、今回ラスゴも落ちてちょっとだけ対応力も下がるので、このくらいのサービスはしてあげてもいいのかもしれない。一応効果とカード名からすると「神への捧げ物(5ED)」と「穏やかな捧げ物(TMP)」の合体カードっていう立ち位置なんだろうけど、今の時代にこれが分かる人が何人くらいいるもんかね。 Alluring Siren (1)(U) U クリーチャー・セイレーン 1/1 (T):対象の、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体は、このターン可能ならば攻撃に参加する。 はて、攻撃強制能力は確か黒と赤の領分だった気がするのだが……いつの間に青に来たんだろう。そして青は何か攻撃されてうれしいことがあるのだろうか。そしてクリーチャータイプが謎。謎だらけの新作カードだが、一体何を考えて作られたのだろうか…… Convincing Mirage (1)(U) C エンチャント・オーラ エンチャント(土地) 〜が戦場に出るに際し、基本土地タイプを1つ選ぶ。 エンチャントされた土地は、選ばれた土地タイプになる。 「幻影の地(INV)」とほとんど同じだが、マナコストの色拘束は若干軽くなっている。「幻影の地」が再録されていたインベイジョンでは、一応多色環境ということで土地事故防止のために使え、という意図があったわけだが、こうして基本セットに収録されても特に使い道はない。一応は土地渡り(青なら島渡りだろう)を活かすために入れるという選択肢はあるが……「アトランティスの王」がいなくなった今、わざわざそんな仕事を見つけてやる必要も無いだろう。 Disorient (3)(U) C インスタント 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで−7/−0の修正を受ける。 大爆笑必至、奇跡の修正値を可能にした恐るべきインスタント。何せ−7だ。未だかつてこんなとんでもない数字を見たことはない。ただ、これが緑だったら+7/+7なのだが、パワーしか下がらないのが青の悲しいところ。確かにこれをプレイすれば「雲打ち」だろうが「奈落の王」だろうが痛くも何ともないが、次のターンからどうするかというアイディアは何一つ与えられない。おとなしく「送還」を入れておいた方がなんぼか役に立つはず。一応の使い道としては「裏返し」のようなパワー/タフネス交換カードの存在があるが、そこまでするにしても4マナは重すぎる。ネタカードとして何か使い道は無いものか。 Hive Mind (5)(U) R エンチャント いずれかのプレイヤーがインスタントかソーサリー呪文をプレイするたび、他の各プレイヤーはそのスペルをコピーしてもよい。それらのプレイヤーは、そのコピーに新たな対象を選んでよい。 青名物のカオス演出エンチャント。個人的にこの手のカードの傑作は「嵐の目(RAV)」だと思う。コピーだけでは飽きたらずそれまでのスペルをガンガン累積させるという訳の分からない性能で、いっぺん使ってみたかったんだけどやっぱり使えなかった。で、このカードの場合は単に1回コピーするだけだが、当然、自分がプレイしても一切得はないので、相手がガンガンソーサリーかインスタントをプレイするデッキの時におこぼれに与るのが目的ということになる。現在可能性があるのはフルバーンみたいなデッキとかかなぁ。後はパーミッション相手ならカウンターを事実上無効化出来る。出来るけど……6マナのエンチャント使ってやることかね。 Ice Cage 氷の檻 (1)(U) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは、アタックやブロックに参加できず、起動型能力を起動できない。 エンチャントされたクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、〜を破壊する。 白が「平和な心」なら青は「凍結(CSP)」あたりのアンタップ抑止カードが常道だと思っていたのだが、割とストレートに「平和な心」系のカードもリリースしてきた。起動型能力も抑えてくれるので、効果としては「拘引(MRD)」に並び、これが2マナというのはなかなかのサービスだ。しかし、対象になるとクリーチャーが砕け散る「凍結」や「結晶化」と異なり、このカードの場合に脆いのはあくまでオーラの方。タッパー、ピンガー、プリベンター、あらゆる手段でせっかく作った檻もパリンと割れてしまう。まぁ、コストとの差し引きで見たらこのくらいで充分なのだろうが……別に1マナ重くてもいいからもうちょっとしっかりしたのがほしかったなぁ。白には「忘却の輪」やら「信仰の足枷(RAV)」やら、ちょいちょいいいカードが出るのになぁ。 Illusionary Servant 幻影の召使い (1)(U)(U) C クリーチャー・イリュージョン 3/4 飛行 〜が呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。 黒に属していた「卑屈な」シリーズを元にした新作イリュージョン。一応「霊糸の幻(PLC)」で黒から青への橋渡しはされていたが、ここでその伏線がようやく回収されたわけだ。3マナ3/4というのは同じ制限を持った「卑屈な脱走者(MMQ)」と同じステータスで、しかもこちらは飛行付きで完全に実力が上。青のコモンクリーチャーなんざ誰も期待してはいなかったが、こいつはなかなかのやり手かもしれない。もちろん脆さも折り紙付きだが、構築レベルまでいってしまえば、対象に取れる=除去という等式がほぼ成り立つため、大したデメリットではなくなるのだ。まぁ、今の環境でこんな「ただのフライヤー」に出番があるとは思えないが、リミテッドレベルでも運が良ければ6点、9点くらいは稼いでくれそうだ。 Serpent of the Endless Sea (無限の海の海蛇) (4)(U) C クリーチャー・海蛇 */* 〜のパワーとタフネスは、それぞれあなたのコントロールする島の数に等しい。 〜は防御側プレイヤーが島をコントロールしていない限り攻撃に参加できない。 長らく「シー・モンスター(10ED)」が守り抜いてきた「半端Islandhome」クリーチャー枠にもようやくメスが入った。ぶっちゃけ本当にどうでもいい部門なので特に語るべき点も無いのだが、一応1マナ軽くなったことで防御役として投入するときにもいくらか抵抗感は減っているかもしれない。とはいえ、6マナ6/6だった「シー・モンスター」と違ってこいつの場合はほぼ単色でないとコストに見合わない。「このセット限定の」「リミテッドで」「青単に近い構成になり」「地上の防御役がとにかくほしい」という、非常にニッチな要求にのみ応えられる、マニア向けのカードである。 Tome Scour (U) C ソーサリー 対象のプレイヤー1人は、ライブラリのカードを上から5枚、自分の墓地に置く。 青が忘れてはいけない能力の1つが、このライブラリ攻撃である。10版では非常に場違いな「切除するもの(10ED)」が収録されていたし、一応「心の傷跡(10ED)」はそっち方面の要求もあっての収録だろうか。今回は非常にストレートな形で軽量ソーサリーが作られたわけだが……現時点でのライバルは、同じ1マナながら共謀で8枚まで削れる「記憶の放流(SHM)」、青単にすれば可能性は無限大の「精神の削り落とし(EVE)」、そして土地密度が低い相手にはよく効く(かもしれない)「精神の葬送」。クリーチャーでは1枚ずつ丁寧に削っていく「垂れ流しの達人」やマーフォーク一致団結の「秘密を溺れさせる者(LRW)」、そして問答無用の「ジェイス・ベレレン」などなど。「ジェイス」以外はデッキを選ぶが、流石にカード1枚あたりの削り効率は5枚以上にはなるんじゃなかろうか。まぁ、現環境で一番活躍してる削りカードは「吠え猛る鉱山」だけど。結局、よほどマニアックな層でない限りはなかなかお呼びがかからないカードということ。 Zephyr Sprite 西風のスプライト (U) C クリーチャー・フェアリー 1/1 飛行 「空飛ぶ男(TSB)」の種族変更再版。一応「雲のスプライト(10ED)」の完全上位互換でもある。これまでずっと「陽光尾の鷹(10ED)」やら「灯籠の神(CHK)」やら白にお株を奪われてきた1マナ1/1フライヤーであるが、ようやく、フライヤーの本場である青がこれを手にすることが出来たわけだ。でもま、フェアリーの出番はまもなく終わるんですけどね。そもそも「苦花」やら「ウーナ」からぽこぽこ沸いて出るようなクリーチャーをわざわざマナ払ってプレイせんわな。
Berserkers of Blood Ridge (血の尾根の狂戦士) (4)(R) U
クリーチャー・人間、狂戦士 4/4 〜は可能ならば毎ターン攻撃に参加する。 赤もクリーチャースペックはあがっているはずなのだが、何故かこの「5マナバニラっぽい部門」はスペックが下がり続けている。「炎の精霊(7ED)」はデメリット無しの5/4,「フォモーリの遊牧の民(FUT)」はデメリット無しの4/4、そしてこいつはデメリットが明らかな4/4。何が起きているやら。
Burst of Speed (R) C インスタント あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで速攻を持つ。 速攻付与インスタントってのはほとんど使われることはない。だって、速攻をつけたいってことはそのターンに出てきたクリーチャーってことで、わざわざこのターンにクリーチャーをプレイしたターンにこんなスペルをプレイするマナなんか残ってない。まして「自軍クリーチャー全員が速攻!」なんていわれても、世の中に召喚酔いしてるクリーチャーなんてそんなにいっぱいいるはずもない。まぁ、「歪んだ世界」で世界が歪めば可能性も残るが……
Goblin Artillery ゴブリン弩弓隊 U クリーチャー・ゴブリン、戦士 1/3 (T):〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与え、あなたに3点のダメージを与える。 「オーク弩弓隊(10ED)」の種族変更再版。これでオーク達は皆勤賞が途絶えてしまったわけだが、まぁ、利便性を考えたらゴブリンに代替わりした方が分かりやすいからね。相変わらず強いんだけど、この自虐的な感じはゴブリンの方がしっくりくるかな。
Goblin Chieftain ゴブリンの酋長 (1)(R)(R) R クリーチャー・ゴブリン 2/2 速攻 あなたのコントロールする他のゴブリンは+1/+1の修正を受けるとともに速攻を持つ。 あの「ゴブリンの王」もついに基本セットから退場。代わりに採用されたのがこの酋長だ。一応新しいカードだけど、単に「ゴブリンの王」と「ゴブリンの戦長(SCG)」を足して2で割っただけだな。「戦長」は「火花鍛冶(ONS)」なんかと一緒にいた時代は強かったけど、ゴブリンはいつの時代も元気だからまだいけるんだろうか?
Inferno Elemental (4)(R)(R) (業火の精霊) U クリーチャー・エレメンタル 4/4 〜がいずれかのクリーチャーをブロックするか、ブロックされるたび、〜はそのクリーチャーに3点のダメージを与える。 名前だけ見たらありきたりな印象すら与える新クリーチャー。6マナで4/4はぎりぎりのラインだが、戦闘時にはタフネス3以上をなぎ倒せるし、4以上あってもまず確実に相打ちにはなるだろう。イメージとしては「さらに早い先制攻撃」持ちとでも思えばいいだろう。直接戦闘ではこの上ない安心感を与えてくれる。まぁ、それだけなんですけどね。
Seismic Strike (地鳴りの一撃) (2)(R) C インスタント 〜は対象のクリーチャー1体に、あなたのコントロールする山の枚数に等しい値のダメージを与える。 インスタントになった代わりに1マナ重たくなった「大地の飛礫(10ED)」。「大地の飛礫」自体が相当地味なのでマイナーチェンジされても全くインパクトはない。ひょっとして、これが赤の基本土地参照シリーズなのか? 「石の顎」再録しろってのに。
Deadly Recluse (命取りの出家蜘蛛) (1)(G) C クリーチャー・蜘蛛 1/2 到達 接死 パワーとタフネスを入れ替えた「ソーンウィールドの射手(FUT)」。「ソーンウィールド」は強かったが、この蜘蛛も負けず劣らず強い。これまで2マナの蜘蛛といえば単に1/3の「梢の蜘蛛(10ED)」だったので基本的に専守防衛だったが、今度からは確実に相打ち以上の結果に持ち込むことが出来るようになったのだ。相手が「大気の精霊」でも「マハモティ・ジン」でもかまわず相打ちになるし、もちろん、飛行とか関係なしに「喰らうワーム」なんかを相手にしてもかまわない。非常に使いやすい防御要員である。
Elvish Archdruid エルフの大ドルイド (1)(G)(G) R クリーチャー・エルフ、ドルイド 2/2 他のあなたのコントロールするエルフは+1/+1の修正を受ける。 (T):あなたのマナ・プールに、あなたのコントロールするエルフの数に等しい(G)を加える。 7版より再録が続いていた「エルフのチャンピオン」が引退し、代わりに収録されたのがこちらのロード。マナコストとプラス修正部分は変わらずで、森渡りがマナ能力にシフトしている。ローウィンでの大活躍も相まってかなりスポットの当たっていたエルフは「ミラーマッチだとチャンピオンを引いた方が勝つ」という微妙な点があったが、今後はそんな心配はない。ただ、「ティタニアの僧侶(USG)」リスペクトの能力のおかげで、格段に展開力が上がっただけだ。これがいれば重たいカードも大して抵抗無く使えるので、今後エルフデッキを組むならドローを「威厳の魔力」や「魂の尊厳」あたりに求めてみたり、デッキの幅が広がった。まぁ、エルフデッキ自体がローウィン落ちで命運を絶たれるとは思うけどね。
Great Sable Stag (1)(G)(G) U クリーチャー・エルフ 3/3 〜は打ち消されない。 プロテクション(青) プロテクション(黒) 緑の対抗色ヘイトは、大胆な形で新作カードとして与えられた。10版で採用されていた「カープルーザンの徘徊者(10ED)」は単に非対象なだけだったので、色対策カードとしては格段に性能が上がっている。っつうか、2マナも軽くなったら「スクラーグノス(TSP)」の立つ瀬がない。ほんと、ウィザーズ社は青が嫌いなのか。これ1枚で青単とかは手が出ないだろうに。
Kalonian Behemoth (5)(G)(G) R クリーチャー・ビースト 9/9 被覆 でかーーいっ! 説明不要! 墓地から、もしくは「劇的な入場(SHM)」からどうぞ。
Master of the Wild Hunt (野生の狩りの達人) (2)(G)(G) M クリーチャー・人間、シャーマン 3/3 あなたのアップキープの開始時に、2/2で緑の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 (T):あなたのコントロールする狼・クリーチャーを全てタップする。この方法でタップされた各狼は、対象のクリーチャー1体にそのパワーに等しい値のダメージを与える。そのクリーチャーは、その後自分のパワーに等しい値のダメージを、そのコントローラーの好きなように割り振ってその狼に与える。 緑の神話はテキストが色々ややこしいが、どちらかといえばクリーチャーのイメージで理解した方が分かりやすいだろう。要は狼のトップブリーダーなので、毎ターン新たな狼を雇い入れることが出来るし、命令1つで好きなクリーチャーに手駒を飛びかからせることが出来るわけだ。緑が実質的なアサシンクリーチャーを雇ったのはひょっとしたら史上初かもしれない。暗殺能力を除いても毎ターン2/2が1体は「狼骨のシャーマン」を超えるスペック。エルフデッキに余裕があるなら、投入されてもおかしくないレベルだろう。まぁ、世の中にはコモンで1マナ3点の火力があるわけだけども。
Oakenform (樫化) (2)(G) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+3/+3の修正を受ける。 有りそうで意外と無かったカードなので表現が難しいが、えーと……発掘が無くなった「腐れ蔦の外套(RAV)」、もしくはトークンが出なくなった「像の導き(JDG)」。……あんまり強くみえないのは何故だろう。ドラフトではバーパラですら3/4。イッツパワフル。
Regenerate (1)(G) C インスタント 対象のクリーチャー1体を再生する。 ……? えーーと、「再生/Regeneration(10ED)」の再録ではないんだよな。あっちは再生できるようにするオーラだもんな。これば再生してあげるインスタント。でも名前はそのものずばりのRegenerate。……皆勤賞逃しは残念だけど、ついにゴミカードが消えたと思ったらもっと微妙なカードが出てきた時にはどうしたらいいんでしょう?
Runeclaw Bears (1)(G) C クリーチャー・熊 2/2 さらば「灰色熊」。でも、全然さよならな感じがしないなー。なんでかな-。
Windstorm (X)(G) U インスタント 〜は飛行を持つ各クリーチャーにX点のダメージを与える。 「ハリケーン(10ED)」も基本セット落ち。代わりにこんな新作スペルが登場しましたよ。同じコストでインスタントに格上げされた代わりに、プレイヤーにはダメージが入らなくなった。この変更は意外に影響が大きく、本体ダメージも期待して「ハリケーン」を使っていたプレイヤーは他のリソースを模索しなければいけなくなったわけだ。まぁ、あんまり大きな問題じゃないかもしれないな。まもなく「雲打ち(LRW)」も落ちるので、緑ユーザは次の準備をお願いします。
Gorgon Flail (2) U アーティファクト・装備品 装備されたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに接死を持つ。 装備・(2) すごく差別化が図りにくい強化系装備品だが、こいつは接死付与。現段階での比較対象は「滅消の杭(ALA)」しかないのだが、あっちは良くも悪くもアホなので比べるのもどうかと思う。まぁ、この能力ならこんなもんか、というレベル。「放蕩紅蓮術士」や「散弾の射手(CON)」とのコンビネーションはありかも。
Magebane Armor (3) R アーティファクト・装備品 装備されたクリーチャーは+2/+4の修正を受けるとともに飛行を失う。 装備されたクリーチャーに与える戦闘ダメージ以外のダメージを全て軽減する。 装備・(2) レアなので割と間違った方向に奮発しちゃった感のある鎧。+2/+4は過去の装備品と比べてもトップクラスの強化であるし、加えて非戦闘ダメージをシャットアウトするのでダメージによる死亡確率はほぼ0になる。ディフェンス面はほぼ完璧なのだが、あまりに重装備過ぎるせいでフライヤーに装備することが出来ず、攻め入る場合は愚直に地上から突撃だし、相手フライヤーに対する防壁の役も果たせない。なんだかよく分からない不便さだ。まぁ、リミテッドレベルならば充分な決め技だ。構築ではとりあえず「ビヒモスの大槌」を使えるかどうかを考えることから始めよう。
Mirror of Fate (5) R アーティファクト (T)、〜を生け贄に捧げる:最大7枚までの、表向きで追放されたカードを選ぶ。全てのライブラリのカードを追放し、その後それらのカードをあなたのライブラリの上に置く。 ん? テキストの意味がよく分からないのだが、これってプレイする前に何枚かカードをリムーブしておかないと役に立たないってこと? それとも「最後の審判(6ED)」みたいに好きなカード7枚で新たなライブラリを作れるってこと? 後者ならばすごいけど、前者だと意味が分からない。いや、やっぱりどちらでも意味は分からんな。 |
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