最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ささめきこと」 4 根強くファンを抱えた百合もの純愛アニメの新作。1期前には「青い花」という作品があり、これもそこそこの評価を得たようだ(私は視聴出来なかったので知らないのだけれど)。「マリア様が見てる」から脈々と紡がれる百合の系譜だが、最近は安易なキャラ萌えに流れる百合というのは飽和状態になってきたらしく、今作のように、丁寧にじっとりと、「まっとうな恋愛として」百合を描くのが流行なのだろうか。 序盤、非常に平坦な物語が続く。主人公の純夏とそのターゲットである汐の関係性や、汐があこがれる先輩とのピンク色の妄想などが、特に派手さもなく、何となく「有りそう」なレベルで描写され、その展開は非常に緩慢で、ともすると退屈になるくらいの進度である。一応百合属性を揶揄して喧嘩になってはいるが、それだって非常に分かりやすく、単純なものだ。 これが一変して展開がハードになるのが、汐が先輩と絡み、図書室で泣き顔を見せられるシーン。それまでのぼんやりした雰囲気を断ち切り、はっとするようなくしゃくしゃの泣き顔。そしてその目に浮かぶ確かな憎しみ、嫉妬。汐は打ちのめされて、純夏にしがみついて号泣する。非常に一方的だった「憧れ」が、これまた一方的に拒絶される展開。冷静に考えればみんながみんな我が儘勝手なだけで同情の余地もないのだが、そこに1人、一歩引いた形で見守る純夏をおくことによって、物語が奇妙な変化を見せ始めるわけだ。このあたりのじっとりと執拗な「恋愛」描写は、現実感に乏しいはずなのに、何か脅迫めいた説得力を感じる。 本来ならあり得ないはずの「3辺が閉じた三角関係」という、実に象徴的なシチュエーションから1話がスタートし、汐は何気なく「私が好きな人が、私を好きになってくれるだけでいいのに」と不平を漏らす。純夏は「そうだね」と素っ気なく答えるだけだが、その後に続く「ずっと友達でいようね」の一言に、どうしようもないほどの失望をもたらされてしまう。このあたりの言葉少ない中でのメッセージ性、ドラマ性は、あとあとまで気になる部分かもしれない。 どうにも画面が地味なので「退屈」という感想は払拭しきれないのだが、何かこれまでになかったような地に足の付いた新しい百合を見せてくれそうな期待もある。もう少し、奇妙な女性同士の恋愛模様を見守ってみたい。 1話で登場したメインキャストは、主人公の純夏には流石としか言いようのない高垣彩陽。彼女はミュージックレイン4人衆の中でもひときわ輝くポテンシャルを秘めている気がする。今回の純夏のグッと抑えた声音は、今までのキャリアからはあまりイメージされなかった、また新しい彩陽だ。「Phantom」のアインと被ってもおかしくないはずなのだが、これがきっちり違った色を持っているのが面白い。また、相手役の高本めぐみも、今後の伸びに期待したい1人。デビューしたての3年前から応援している身としては、最近ボチボチ名前が確認出来るようになったのはうれしい限り。そしてそんな乙女道を脇から見守って賑やかすのが加藤英美里。文句の付けようがない、若手トライアングル。彼女たちのキャリアのためにも、是非この作品には成功してもらいたいもんである。頼むぜ、倉田先生。 PR ○「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」 ー 今期最も、「もうやだこの国」という言葉が似合う作品。確かに男性向けの萌え、エロ作品なんかにも頭がおかしいとしか思えないものは多数あり、最近なら「かのこん」や「クイーンズブレイド」なんかは「もうやだこの国」にふさわしい作品であると思うが、やはり、腐女子向けというのは次元の違うところに理念があるようだ。っつうか、果たして腐女子もこれを望んでいるのだろうか…… 鉄道路線を1つ取り出して、その沿線の各駅を擬人化、美形男子に仕立て上げるというよく分からないコンセプト。一応場所擬人化の先人としては「ヘタリア」があり、これがまたよく売れているみたいなのだが、よく考えると、この作品はヘタリアとは根深さが違う。ヘタリアの場合はあくまで「国の擬人化」で、これが実は「その国の国民性の擬人化」とほぼ同義。つまり、擬人化とは言ってもそのモト領域はやはり人に由来するものである。しかし、この作品は違う。「新宿」「六本木」などに人の要素は存在しておらず、あくまで「駅」を擬人化しているのである。まぁ、オフィス街やら、下町っぽいところやら、イメージは何となくあるのだろうが、やはり世の一般人は「新宿の性格は……」などと考える機会は生涯無いだろう。それを軽々とやってのけて、しかもアニメ化にまでこぎ着けるのが、腐女子の持つパワーということである。 一応、男性向けの「擬人化」と比較してみると、男性向けの「擬人化」はそのほとんどが「ものの擬人化」である。「ちょびっツ」のような「人型のもの」である場合もあるし、「びんちょうタン」のようなイメージの具現化系もある。総じて、「付喪神」のイメージだ。対してこちらは、1つの土地を総体化して具現化する、敢えていうなら「土地神」のイメージか。さぁ、これが腐女子向けでウケるなら男性向けも出来ないことはない。首都圏の路線は取られてしまったようなので、とりあえず新幹線あたりから始めてみてはどうだろうか。 とまぁ、諸々の思いはさておき、作品自体は、やはり評価する手段を持たないので勘弁。これまでも「金色のコルダ」「遙かなる時の中で」など、数々の「そっち向け」作品を1話で諦めたので、今回も無理をするつもりはない。ただ、要所要所で何故か地下鉄トリビアを入れてきたり、なんかよく分からない配慮が気にはなる作品なのだが……いや、やっぱりモチベーションが維持できるとは思えない。強いて面白かった点を上げておくなら、「場所」がそのままキャラクターになっているので、「場所句」のはずの名詞と人称詞がごっちゃになるという、日本語ではあり得ない会話がしばしば登場する。「国立競技場前から私(新宿)の間あたりですね」とか「お前(六本木)は深すぎるんだよ」とか。訳ワカランわ! この作品、「聖地巡礼」するとそのままキャラクターを愛でることになるのな。すごい。 ○「にゃんこい!」 5 「大正野球娘」の後番組という、非常に重い枷を与えられてしまった(私が勝手に思ってるだけだけど)、今期は珍しい部類に入る2期目じゃない作品。学園ラブコメっぽいノリだし、原作知らんし、特に期待するわけでもない作品だったが、まぁ、無難な立ち上がり。当方無類のネコ好きにつき、何か妙なスイッチでも入ったら大変だと思ったのだが、流石にアニメのネコでは心は揺れねぇな。強いていうなら、前番組の「DTB」で直前に黒猫一匹殺されてるのが無駄に不吉。 物語の中心は、ネコの声が聞こえるようになるという、完全にボーナスとしか思えない「呪い」をかけられたネコアレルギーの主人公。つんつん頭でどこかレベル0の能力者を彷彿させる外見だが、作中では頭がいいのか悪いのか、性格は穏やかなのか凶暴なのか、体力はあるのかないのか、実は一切説明がない。この手の作品は往々にしてそうなのだが、メインとなる野郎キャラというのは、主人公のはずがぞんざいな扱いを受けるものだ。ここでそんな扱いに負けまいとして間違った方向にアイデンティティを発揮しようとすると独白マスターのキョンや説教マシーン上条さんになってしまったりするのだが、この主人公の場合、それが適度なセルフ突っ込みによって形成される。ネコが話し相手という時点でかなりアレな人なわけで、ひょっとしたら寒々しいくらいの独り言も、なんだか良いあんばいで消化される。脳内を巡る独り言はどこかテンポが良くて、多分キャストのアドリブであろう、バックで流れるオフ気味の台詞なんかも、よく聞くと案外面白い。台詞のかぶせ方とかに独特なものがある。 ギャグのテンポが嫌いじゃないなーと思ったら、監督は川口敬一郎。この人の演出ってものすごく視聴者に媚びてるイメージがあるんだけど、それって裏を返せばきちんと見せ方を考えてくれてるってことでもあるんだよね。トータルで見るとこの作品、案外嫌いじゃないです。まぁ、画面のレベルは並なので、今後きちんと視覚的な部分にもこだわってくれれば、という条件は付くんだけど。 視聴意欲をかき立てるのは当然キャストの仕事。中でも気になるのは貫禄充分のニャムサス役の田中敦子。やっぱりネコってのはこれくらい上から目線でふてぶてしくないと。そして人間サイドではなんと言ってもメインヒロインの井口裕香ですわ。しばらくは「ゆかちのくせに正統派ヒロインだなんて!」と思っていたのだが、まぁ、そんなわけ無いわな。中の人も猫派。そしてスタッフロールに佐藤利奈の名前もあり、「あれ? どこにいたっけ? まさかこの私がりなっちの声を聞き逃すとは?!」と思ったら、一瞬だけ画面を横切った郵便屋のおねーちゃんだった模様。知らんがな!(CV・ゆかち) ○「DARKER THAN BLACK 流星の双子」 5 今期の作品としては非常に珍しい、「スタートが待ち望まれた」方の第2期作品。いや、深夜アニメのファンなんてたかがしれてるんだから、別に世間的にはそんなに望まれていない気もするけど。とにかく、しばしの間をおいての「復活」に、割と肯定的な意見が目立つ、貴重な続編である。前作は一応最後まで通して見たが、途中でややダレた部分があり、おかげでストーリーをいまいち把握していない状態でゴールしてしまった。岡村天斎によるストイックな脚本、岩原裕二による特徴的なキャラクターデザイン、ボンズによる確かな世界設計など見るべき点は多いはずなのだが、明確なアピールポイントが見いだせず、非常に勿体ない思いをした記憶がある。今期は特に視聴本数も少なそうだし、じっくり見られればいいなぁ。 今回はタイトルを踏襲し、世界観としても「黒の契約者」を引き継いだ後日譚として描かれる。「前回のシナリオ覚えてないから大丈夫かなー」とは思ったが、一応メインどころは新キャラ中心に動いてくれるみたいなので少しは安心できる。容赦無いハードボイルド風味も健在で、やはりこの作品でしか出来ない何かをもっているのは間違いないようだ。1話では目の覚めるようなアクション描写こそなかったものの、すっきり入れる導入だったので、今後も視聴出来るだけのモチベーションは維持できるだろう。 前作と大きく変わったのは、やはりその場面設定だ。うらぶれた長屋を中心に貧乏大学生の振りをしていたヘイとは違い、今作の主人公(だよね?)である蘇芳は花も恥じらう女子中学生。明るく前向き、友達も多いようで、「学園もの」としての側面がかなり意識される。路地裏で酔っぱらいじみた契約者をブン殴り、美人な婦警さんに追っかけられてたヘイとは根本的に次元が違うのだ。舞台も雪深いロシアということで、1期目とはまた違った方向での物語が見られそうである。この大きな転換はある意味勝負をかけている部分だと思うのだが、脚本に携わるスタッフを見てみると、吉野弘幸や岡田麿里といった今をときめく売れっ子脚本家が新たに加わっている。このあたりが作品との相性でどう作用してくるのか、なかなか気になる部分である。 1話目は大きな物語が動き出す導入の意味合いが強かったので取り立てて目新しい部分もないのだが、個人的には1人1能力で奔放なスタイルを持つ契約者が、場違いで妙ちきりんな「対価」を支払っている様子がおかしくてしょうがない。思い切り髪を引きちぎる、ハンバーガーを食べ続ける、酒を飲むなど、なんでこんな限定的な制限がかかるんだろう。しかも当日契約者になっちゃった女の子なんか、誰に宣言されたわけでもないのに自発的に髪をちぎっていたところを見ると、契約者への「変化」と同時に、本能的に「対価」は理解できるようになっているらしい。「あー、俺これからハンバーガーだらけの生活か−」とか悟るのは嫌だろうなぁ…… そしてストーリーを締めるのはやはりヘイの存在。当然彼は生きている。さて、何を目的に動いているやら。そして、銀はどこへいってしまったのやら。次回予告の声を聞く限り、登場のチャンスは間違いなくあると思うのだが…… キャストについては、「ここにも花澤かぁ」というのが正直なところだが、まぁ、最近はすっかり腹も立たなくなったのでよしとしよう(でも、こういうシリアスもののヒロインとしてはまだ役者不足な気がする)。大丈夫、双子の片割れにはMs.死亡フラグこと桑島法子様がいるのだから。あぁ、でもボンズ作品では意外と死なないな。「ハガレン」なんか死ぬより辛い目にあったけどな! ○「アスラクライン2」 4 まだまだ続くよ第2期シリーズ、第4弾。前作は最終評点6点という結果になってしまったレベルで、正直あまり真剣に内容も追えていない状況。つまり、2期を放映されても既に設定など「記憶の彼方/Fade from Memory(ONS)」であり、見るモチベーションもなかなか上がらないってこった。敢えて見る理由を探すとするなら、メインで頑張る理恵さんと矢作紗友里。 で、なるべくフラットな気持ちで視聴するように心がけた第1話風の第14話であるが、まぁ、やっぱり画的にはそこまでひどくないんだ。草川啓造&セブンアークスは出来れば信用したいスタッフであるし、シナリオで引っ張れるならば見てもいいかな、というレベルのものではある。常々「草川さんは巨乳の女の子が乳ぶんぶん揺らして戦うアニメを描くといいんじゃないかな」とは言っているが、地面の裂け目から巨大兵器の腕だけ出現して振り回すビジュアルもなかなか悪くない。ミサイル内蔵女学生や悪魔を宿す巫女、剣術科学部員など戦闘スタイルが豊富で、それだけで画面に変化は付けられるだろう。ただ、今のところ「多彩な画面が魅力」というよりは「コンセプトがとっ散らかってて見にくい」という印象の方が強いんだけど…… なるべく見るべき点を見いだして応援してやりたい作品ではあるのだが、やっぱり「スクールパンク(w」なシナリオはいまいち分からないし、キャラの設定もラノベ臭がきつくて非常に見にくい。筋立てもどこか間抜けで、1話目を見る限りでも「なんでプールの水抜くだけでそんなに水圧あがるんだよ」とか、「明らかに殺意があるコアラについて行こうとすんなよ」とか、突っ込みどころは多い。これだけ煩雑な設定にもかかわらず1期目でほとんど注目されなかった「1巡目の世界」についても、ようやく描かれ始めたのにあまり悲壮感が感じられない。本当に、この作品は面白いのだろうか。今回一番面白かったのは途中で登場したコンビニの袋に「セブンアークス」って書いてあったところ。あぁ、確かにありそう。 前述の通り、田中理恵、矢作紗友里、そして戸松あたりのために頑張ってもらうしかないというのが、今のところこの作品に対してもっている感想の全てである。でもまぁ、1期のラストでしゅが美が死んだしなぁ。もう復活しないだろうしなぁ。草川監督、これやめて「なのは」の劇場版に全力を注ぐってのはどうでしょう。 ○「夏のあらし!春夏冬中」 5 押し寄せる2期シリーズ、第3弾。「絶望」と「化」が終わってすぐこれ。シャフトも綱渡りのようなスケジュールでシリーズを重ねていく。まぁ、これが終われば次はひだまりの3期が待ってるわけですけどね!! さておき、正直言うと1期はあまりなじめなかったこの作品。シャフトは大好きなのだが、どうもシリアスなストーリーとのかみ合わせが悪く、所々に配置されたパロディ要素が今ひとつなじまない。昭和レトロをイメージした楽曲、レコードジャケットネタなどは見る人が見れば面白いのかもしれないが、そういった知識がない私のような人間には、結局いつもの「何か不可思議な新房演出」と区別が付かず、意味をはかりかねてしまう部分が多かった。基本的な骨子は「化物語」や「ネギま!?」あたりと変わらないものだと思うのだが、やっぱりネタの向き不向きというのがあるのは痛感させられた。 そんなわけでこの2期も覚悟して見る必要があると思っていたのだが、今回は初回からサービス回ということで、あまり頭を使わずに見てもいい親切設計。そんなにくどいネタがあるわけでもなく、よく言えば分かりやすく、悪く言えば単なる萌え狙い。敷居を下げるにはちょうど良い選択だったんだろうか。マスターの言うように「60年前のやまとなでしこが4人もいれば〜」というのはまさにそのまんまである。 ネタとして変わったところは、杉田の人(塩下さいの人)の絡みが増えたこと、そして1クール隠し通してきたはずの潤の性別があらしにあっさりばれたこと。考えてみりゃ凄絶なタイムリープ絡みの話は1期で片が付いているわけで、今回はある程度設定をゆるめにして細かいエピソードでつないでいく算段なのかもしれない。とすると、今回のように潤の性別ネタはしばしば引っ張られると思うのだが、あまりエロさはないし、何より中の人が小見川千明なので、あんまり盛り上がらない。男装女子なんて狙い目のポイントなのに、キャストのおかげできれいさっぱり台無しだ。そこさえ違っていたら1期から真剣に見られたかもしれないのに…… ただまぁ、1期を通じてキャラに馴染んだおかげなのか、今回は割とすんなり演出を楽しむことが出来た。特に1期オープニングをセルフパロディにして普通の会話を延々レコードジャケットに見立てたシーンは、本当にどうでも良くて面白かった。最後が「あの、塩下さい」って。そしてマスターが浜辺に寝そべって「撒き餌に負けた……」と悔しがるシーンだが、どうしてもキャストとシャフト補正のせいで「まき絵(堀江由衣)に負けた……」と言ってるように聞こえてしまう。狙っての台詞なのか、勘ぐりすぎなのか。多分後者だけど。 実は原作絵のおかげか大田和寛のキャラデザが非常にしっくり来るのがこの作品。余計な先入観はとっぱらって、癖の強い大田画を堪能するアニメだと思えば存外良い出来なのかもしれない。 ○「こばと。」 5 制作マッドハウス、監修に浅香守生、CLAMP原作でNHKがBSで放送する、素直で天然気味な女の子が主人公のアニメーション。ここまで聞けば、もう、それが意味することは明らかだ。「CCさくら」。私をこのアニメの魔道に突き落とした諸悪の根源が、今再びこの枠で蘇る。 上記の理由により、今期でも期待度はナンバーワンの今作。ただ、気になる点もいくつかあって、最大の難点は、原作が「さくら」の時のようにまとまっていないという部分。あまり読んでいないので詳しくは知らないが、どうやら現行では3巻程度のものらしい。ということは、一本のシリーズとしてまとめるのは骨の折れる作業である。また、スタッフロールを見ると、いわゆる「三文字」スタッフが並んでおり、マッドハウスがこの作品にどの程度注力しているのかは定かでない。アニメ本数が少なかったあの当時とは違い、制作側はこの作品さえ出来が良ければいいというものでもない。個人的には「とっととNEEDLESSを片付けてこっちに労力を回して下さい」と言いたいところだが、実際はそうもいかないだろう。 もちろん、1話目を見る限り、余計な心配は今のところ杞憂に終わっている。コンテには浅香さんに加えて何故か西田正義の名前まであり、特に突出するわけではないが抜群の安定感を感じさせる仕上がり。主人公の小鳩も、いつも通りのCLAMPの阿漕な天然キャラなのだが、やっぱりこれはこれで可愛い。「ほえー!」でも「なー!」でもないというのが一縷の矜持なのだろうか。まぁ、キャラクターの押さえ方に不安はないので、あとはアニメスタッフがどういう料理法を持ってくるかだけの問題になるわけだ。今回監督にクレジットされる増原光幸氏という名前は記憶にないのだが、この「責任ある」仕事を任されたのだから、期待しても構わないということだろう。どうとでも転びそうな内容だったので、とりあえずの評点は可もなく不可も無しで7点。あの怪物番組である「さくら」を越えろとまでは言わないが、マッドの根性をここで見せて欲しいものである。まぁ、少なくとも真下withビートレインに頼んだ「ツバサ」よりはよっぽど安心して見てられるんだけどね。 キャスト話をするには、やはり花澤香菜という名前は避けて通れない。個人的には「ナイス棒」を維持して欲しかった花澤だが、最近はぼちぼちいい方向に個性も出始め、今回もきっちり大役を果たせている。歌唱シーンは正直「別にそんなにうまくもない」のだが、そのちょっと素朴な感じがかえって良い味を醸し出している。「大沢事務所は歌がうまくなってはいけない」という決まりがあるので(?!)、このくらいのレベルが一番落ち着きます。ただ、独唱してるはずのシーンでハモり入れるのは反則だと思うんだけどね。ハルヒだってライブではCD音源と別バージョンを流してたんだから、ここは敢えてオリジナル音源で勝負して欲しかった。決して下手ではないのだから、その方が味があっていいと思うんだけど。 ものすごくどうでもいい余談だが、「さくら」を演じた丹下桜が最近あの「ラブプラス」で劇的な復活を遂げ、「エンジェリックレイヤー」でみさきちを演じた榎本温子も、しばらく役者として目立たなかったのに今年になって久しぶりにメインキャストに返り咲いた(「エレメントハンター」)。まるでこの作品に合わせてCLAMP作品のヒロインが業界に集っているような感がある(椎名へきるは知らんけど)。これは、何かの予兆なのだろうか。逆に考えると、花澤もひょっとして活動休止に……無いな。 ○「乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪」 4 今期いならぶ誰得2期シリーズ第2弾。とても人気が出た作品とは思えない「乃木坂春香の秘密」の第2シリーズである。いや、多分2期があるってことは人気が出たんだろう。謎は謎のまま、深くは追究すまい。 で、そんな微妙な作品の2期であるが、当然微妙である。個人的に良かった点を上げておくと、1つはオープニング。1期もオープンエンドは割と気に入っていて、特に最近はナバが歌ってくれる機会もめっきり減ってしまったので、この作品は貴重である。OPアニメも1期のものを踏襲してより賑やかに仕上がっており、この部分だけは充分楽しめる。 2つ目は、キャスト。能登、さとりな、キタエリ、ナバといった布陣に今回は一言もしゃべらないキャラのくせにくぎゅが参戦。そこだけ見たらいっぱしの人気アニメである。「あー、乃枝と静とお雪がおるわー」とか思っちゃうけど、楽しかった思い出と重ね合わせるのは声優オタクの悪い癖。余計な補正をかけずに見なければっ! と思いつつ、1話では能登ボイスの重ね技などが繰り出され、非常に安易な釣られ方をする危険性がある。世の中に能登ヴォイスの人間が2人同時に成立していいわけがないだろ。能登声が許されるのは世界でも閻魔あいと藤堂志麻子と四方茉莉と一ノ瀬ことみと鷺月子とアナコッポラと塚本八雲くらいなものだ(ハッコーとお雪は申請中)。 あとは……まぁ、1期から特に変わった点もなく。ちょっと意外だったのは2人の仲が全く進展してないこと。1期ラストで両親公認になったように記憶していたのだが、そんなことも無かったか。ってことは今回1クール使ってダラダラ進むんだろうなぁ。報われないと分かっている椎菜が可哀想だなぁ。 余談であるが、序盤の電車の車内でアリスが握っている凶器は、ほとんど画面に映らないがおそらくエスカリボルグである。電撃文庫繋がりだろうか。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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