最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「逃げ上手の若君」 6→6 これ、まだ2期発表ってされてないのか。ジャンプ漫画だし原作ストックあるし、てっきり分割前提だと思ってたのだが、まだ定まってないのかね。まぁ、どう考えてもここで終わる作品ではなかろうが。 とりあえず1クール作品としては一旦幕引き。さっぱり終わった感がないところで切れてしまったのは勿体無いが、余計な帳尻合わせとかアニオリ展開で調整しないあたりは、むしろ続編前提の構図にも見える。「シャドーハウス」の時みたいに無理くり1クール作品としての体裁を整えようとするとあとあと面倒だからね。 1話目時点での鮮烈な印象もそのままに、テンションもクオリティも落とさず走り切った1クール。面白くなるだろうという期待はあったが、ちゃんと応えるのは案外難しい。原作力があり、さらにスタジオの力もあり。これこそが予算も人材も潤沢にあるジャンプ漫画の勝利の方程式だ。CloverWorksは今後ともジャンプ漫画の品質保証として重用され続けるんでしょうかね。ちゃんといい作品を見極めて作ってくれるなら大歓迎だよ。 本作の特徴である松井優征節というか、とにかくクドくなりがちなギャグのテンションを取りこぼさずに1つ1つアニメに乗せていく作業は、実は言うほど簡単ではなかったはず。「アニメ化にも向けていろんなネタを仕込んでいる」ってのが原作者の強みではあると思うのだが、少なくとも漫画として描いている時点では「数打ちゃ当たる」というか、画面狭しと思いついたネタを詰め込んでいるはずで、同じことをアニメで全部やろうとしたら容量の関係で破綻してしまう。そこをうまいこと取捨選択し、さらにアニメ映えするような時系列で並べ立てるってのはまさに脚本家の、そして演出家のお仕事である。さらにそこにたっぷりのメタ演出や実写素材を取り込むなどのやりたい放題で作品の持つ「はっちゃけ」感を増しており、「ぼざろ」あたりでも見せたスタジオの奔放さを示してくれたように思う。 というわけで2期は必須だと思うんだが……どうなるんでしょうかね。ちなみに毎度の余談として中の人の話に触れておくと、今作が最序盤から一気に「ショタ作品」として加速したのは映像のクオリティもあるだろうが、やはり中の人である結川あさきの手柄が大きかったはずだ。同じくCloverWorksの仕事だった「トラペジウム」で鮮烈に銀幕デビューした若き才、ここから飛び出してくるんでしょうかね。 PR
やぁ、僕だよ! 劇場アニメ月間もとりあえず今作で一旦終わり。なんか忘れてるかもしれないけど、とりま現時点で予定してるのは今作の後編だけである。この作品は観ることは確定してたんだけど、いわゆる「総集編映画」かなー、と思ってそこまで期待はしてなかった。まぁ、「ぼざろ」だって総集編で久しぶりに観て満足してたし、同じくらいの撮れ高があればそれでいいや、と思っていたのだが……。 想像以上! これを総集編だと宣伝するのはなんか勿体無いよ。そりゃ完全新作じゃないし、総集編なのは事実だから過大広告にするわけにはいかんけど……ここまではネタバレしてもいいと思ってるから書いちゃうけど、2時間映画のうち最初の30分はまるまる新作だよ!? もう、それだけでファンならマストアイテム。テレビシリーズが傑作だったのは疑いようがないのだから、それを改めて見直せる機会&更なる深掘り、これを観ずにMyGO!!!!!は語れまい。ダイレクトマーケティングなんぼのもんじゃい。これは観といた方がいいよ。あ、あくまで「ファンの人は」だけどね。総集編だと思って取りこぼしたら失うものは多い、という警告だけしとくからな!
<というわけで以下ネタバレ注意だけど、まぁ、楽奈の話です>
「天穂のサクナヒメ」 6→5 途中までの感想で薄々お気づきとは思いますが……「勿体ないなぁ」というのが素直な感想ですね。素材自体はもっと伸びる要素があったと思うんだけど……。 というわけでサードインパクト! P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 最終的に今作が一番P.A.の期待を背負うものになるとは思ってなかったけども。3つの作品を同時に展開して、その全てが全然違うテイストで画面を作っているってのは(成否は別として)やっぱりすごいスタジオなんだよな、という贔屓丸出しの結論は出しておきますね。 今作のアートワークも、いいバランスで作品世界を作り上げてくれていたと思っている。多少デジタル感強め(いや、今のご時世のアニメ作りなんて全部デジタルだけどさ、なんかこう、雰囲気がさ、伝わって)の画面構成は、原作がゲームであるっていう前提が分かりやすく伝わってくるし、その上でCGアニメにありがちな硬さや冷たさは極力廃し、また新しい「動かし方」を模索してくれていた。そういう意味では、今作は1つの道標として残しておく意義のあるものにはなったと思う。 しかし、そうして作り上げたデザインワークを、もっと長いこと見ていたかったわけで……まー、結局いつもの結論になってしまうけど「尺がどうにも」って話よね。序盤はあんまり気にしてなかったんだけど、ココロワ騒動あたりから「なんか話飛んでね?」みたいな瞬間がちょいちょい出てくるようになって、最後の展開なんてそりゃもう駆け足、全速力。ゲーム的というか、物語的なお約束があるから何が起こってるかが分からないってこともないのだが、怪物退治の英雄譚なんてテンプレはそのディティールでどう個性を見せていくかの勝負なわけで、肝心なところを勢いで誤魔化されても流れ作業にしかならんのよ。最終的にかいまるの存在とか、あまりに他の流れと噛み合わんで完全に浮いてたしな……。 まぁ、多分制作側からしたら「いうて2クールにされたらお前ら絶対途中で飽きるだろ!」って話もあり(そしてその可能性は高く)、ほんとにシリーズ構成ってのは難しいもんである。もちろんそれをわかった上でアニメを作ってるんだから言い訳にはできないけどね。とりあえず「ゲームが面白そうだなぁ」って改めて思わせてくれた部分は素直に評価して、販促品として成立していた部分に満足しましょう。まぁ、俺ゲームハード持ってないからやれないんだけどな。 「この世界は不完全すぎる」 5→5 最終回だけ観たらギャンブルアニメみたいになっててワロタ。まー、いろんなテイストがあるってのは悪いこっちゃなかったですけどね。 なまじ最初の展開を知ってたもんでそこまで真剣に張り付いて見てたわけじゃなかったけど、原作の雰囲気は丁寧に再現できてるアニメだったんじゃないでしょうか。面白いのは、作品世界自体が「バグだらけのゲーム内」なので、描かれた世界が半端にリアリティを喪失したとしても、それがアニメの不具合なのか設定なのかよく分からないってところ。仮想をどこまでも仮想としてのみ飲み込める世界ってのは、アイディアとして一本立ちした部分でしたね。 ただ、この制限の無さというか、世界の不安定さみたいなものは一長一短でもあり、どこまで行っても世界に「本当」の保証がないもんで何を拠り所にして視聴を続ければいいかが分からず、ふわふわした印象になったのもまた事実か。いや、普通に考えたらそんなとこ気にして観る必要はないんだけど、どれだけシリアスなドラマを展開しても「でも、世界は不完全だしほんとかどうか分からんからなぁ」というのは頭の隅に一抹の不安として引っかかって没入感を阻害した部分はあるんだ。この辺は、「ゲーム内」作品ではどうしようもない要素だからアニメ自体に責任は無い気もするんだけどね。 また、単純な異世界冒険譚ではないおかげでタスクの性格も多岐に渡ったのは面白い部分でもあり、とりとめない部分でもあり。それこそ謎のポーカー対決がそうだし、「何をもって解決と為すか」っていうのも状況次第でコロコロ変わるところは懐の深さと解釈してよかったのかしら。最終的には「ゲームのシステムをどうこうして解決する」っていうのは一貫してるはずなんだけど、話数によって画面の見え方までなんか変わってるような気がしたのはむしろ統制を保っていたスタッフを褒めるべき要素なのかも。やり方次第では本当に全然違うテイストに振り切ってもっとカオスな作品作りもできたとは思うんだけど、多分原作の趣旨からそれはダメって判断だろうし。 できることなら、このスタッフの手でこの先の物語がどう紡がれるのか見守ってみたい気持ちはありますな。よりによってそんなとこで終わらせんでもいいのに……2期、ある?(今期そんなんばっか) 「ダンジョンの中のひと」 5→6 ほど良き。内容としては減点要素無しで微・加点なのでトータルで「良き」になる。そういや、内容だけで見たら今期は「転スラ」も「ダンジョンの中の人」ってタイトルでよかった気もする。 印象としては「ジェネリックダンジョン飯」みたいな作品で、「ダンジョンというフィールドについて、改めて真剣に考えてみましょう」というのが起点。「ダンジョン飯」はその根幹に「飯」があったわけだが、こちらの作品は「何者かの意思をもって運営されるダンジョン」というコンセプトが主軸。「ダンジョン飯」は冒険者目線でその仕組みを独自に分析していく形式なのでトライアル&エラーに緊張感があり、さらにはとんでもない悲劇にまで繋がるドラマティックな展開が待っていたが、こちらの作品は最初から全部「ネタばらし」する姿勢なので、ダンジョンというおどろおどろしいフィールドとあけすけな舞台裏の対比がギャグに繋がるという構造。出てくるものは真逆ではあるが、どちらも「どうやったら我々がよく知るダンジョンという存在が成立するかな」ということを考えているという点では一緒。 「魔王もの」がいちジャンルとして定着していることからも分かる通り、冒険者と敵対する視点から描かれる物語はなろうを中心に腐るほどあって、実際大半は腐ってると思われるが、今作はベースが漫画作品ということもあるのだろうか、絵としてちゃんと成立している世界が広がっているのでやっつけ仕事感が薄く、なんだか納得できてしまう上に、さらにギャップを挟むおかしさにもつながっている。ユルくて可愛らしいきらら系みたいな絵柄でのほのぼのギャグの中に、なろう的なチート無双もののテイストもうまいこと混ぜ込み、「次は何を見せてくれるのかしら」というワクワク感は1クール持続できていたと思う。 アニメーションとしては終始「並」くらいのクオリティだったとは思うのだが、元々のキャラクターデザインがシンプルなので少ない線の数で描かれた見やすさという部分でポジティブに捉えることもできるし、ちゃんと「かわいい」デザインだったと思う(一番かわいいのゴーレムだけど)。あとはまぁ、メインの2人にソフト百合みたいな味わいがあるのも良いですね。どっちもどっちで常識からはズレまくるクレイとベル。この2人のほわほわ、かつ殺伐という雰囲気も今作の持つギャップの旨みがちゃんと出ている配置だ。初回の印象だと千本木彩花の雰囲気作りが際立つかな、と思っていたのだが、そこから鈴代紗弓演じるベル側も「おとぼけ最強」のラインの取り方がなかなか良かったと思う。この2人の関係性はもっと続きが見たいと思わせるものですね。……これも原作気になるなぁ。 「NieR:Automata Ver1.1a(第2クール)」 ―→― すみません……追いきれませんでした!!!!! ほんと申し訳ありません!!!!! いや、追いきれへんのやったら感想記事あげなきゃええやんけ。 そうですね、ごもっともです。でも今作においてはちょっと事情が違うんですよ。新番チェックの時も書いたんですが改めて事情を確認しておくと、今作は1期を全て追うことができなかったんですね。まぁ、制作が間に合わずスケジュールがグダったことが理由なので「俺が悪いんじゃないやい!」と駄々をこねてはいるんですが、とにかく結果的にはレギュラー放送してた途中まで見てただけなので、最後の3〜4話くらいを拾えなかった。その時点で2期に手をつけなきゃよかったのに、「でもなんかすごい作品だったんだよなぁ」と思って2期も見始めちゃった。「もしかしたらこっから観てもなんか分かるかもしれないし、いざとなったら配信で1期を振り返る選択肢もあるから……」と思ってたんですが、ただでさえアニメ体力が落ちてる現状、追加で前の作品を見返すほどの気力は起こらず……結果的に「なんか話の全容を追いきれてないくせに、2期だけ一応最後まで観た」というなんとも半端な状態に。 いや、半端だったら黙っとけばよかったやんけ。 そうですね、そうなんですが、今作は黙っておくのも勿体無い気がするんですよ。だって、分かんないなりに最後まで観ちゃうくらいに気になる内容だったのは間違いない事実なんだから。2期で描かれているあれこれを見てれば、全体構造こそ100%で追いかけられてはいないけど、とりあえず世界がひっくり返ってとんでもない真相が明かされてることは分かる。「そういう作品だったのかァ!」というサプライズはあったし、その後の救いようのない展開と、それでもなお動き続ける機械生命たちの生き様は実にドラマティックだった。そしてもちろん、映像は素晴らしいものだった。普通に考えたら高評価に結びつく要素がバシバシあったのだ。 そしたら高い点数つけてなんの問題があるの? いや、でもこういう作品で筋立ても理解せずに「なんかすごかったです」はダメだろ……。こういうめんどくさいところがあるね、私はね。だから最善手は「ちゃんと1期から振り返る」なんですが、今の時点でそれをやっていない自分の怠惰さについては、本当に作り手の人たちに申し訳ないと思って謝罪するわけです。ごめんなさい、こんだけきっちり世界を作ってくれているのに、それをフルで味わう権利がありませんでした。本当に申し訳ありませんでした。 いやでもさぁ、それってあんたらが1期の時にスケジュールを(検閲) 大福さんって野良兎だったんや……第35話。まぁ確かに、この街においてペットショップという存在はあまり認められるものではないだろうから、出会うとしたらハプニング的な野良のパターンが多いのかもしれん。「今週の話見てまず思うことがそれか?」と思われたかもしれませんが、もうキュンキュンしすぎて直視できないのよ! というわけで、なんとまさかの2週跨ぎ、徹底したお膳立てで展開されるわんぷり史上最大規模のイベント、悟の告白大作戦である。ここまで男の子の色恋沙汰にスポットがあたる展開はプリキュア史の中でも比較的珍しい方ですよね。私は初期プリキュアを知らないし、初期は割と男女関係が克明に描写されることも多かったような話も漏れ聞こえてくるが、私が視聴を始めた後は男の子キャラは割と添え物の展開が多かった。最近では必死の活躍を見せたブラペさんという例も出てきたが、やはり私の中で「プリキュアの相手役」の金字塔はカナタ様なので、悟みたいな甲斐甲斐しく守ってあげたいタイプの「彼氏像」は本当に両手で目を覆いつつ、その隙間からガン見する気持ちで暖かく見守ってあげたい。ついでに今気づいたんだけどカナタ様の中の人、メエメエなのかよ。おめぇほんととんでもないことしてくれたな。 まー、悟のスタンスは割と初期から明示されていた通りだったし、最後(の直前)までの展開もある意味で予想通り。ぶっちゃけ「現在の話数ではまだ告白イベントまでいかんよな〜」とたかを括ってた部分はあるし、悟のキャラなら現時点で日和って保留してもやむなしとは思っていた。彼にとっての「いろはが困っちゃうから」っていう理由づけは逃げではあるものの、彼の中でいろはのことを最大限に尊重した上での判断だし、こういうのはほんとにタイミングと状況次第。焦って関係を変えずとも構わないだろう、ってのは(NTRキャラの定番ではあるものの……)間違った判断ではないはずだ。 それをまぁ、余計なことして引っ掻き回すのが……猫屋敷まゆという女。ほんとコイツさぁ……。冒頭数秒から全力でいらんことに極振りするおせっかいババアムーブのまゆ。他人の色恋でツヤツヤしてるまゆさん、ほんと鬱陶しいけど可愛いからムカつくな! みなさんも感じたと思うんですが、今回の演出とキャラ作画、コミカル寄りの絵が多いわんぷりの中でも特別にコメディ寄りのデザインになってて、前回の作画が残念だった反動もあり、非常に個性が出ていて素敵な回だったんですよ。作監の廣中美佳さんというお名前はぜひチェックしておきたいですね。 そんな素敵な映像でお送りする猫組の自由すぎるおせっかい。まぁ、ユキさんはいつも通りにクレバーなのでそんなに大きな迷惑はかけてないのだが、一番の参謀役である彼女も「まゆがやれっつってんだからやりなさいよ」ってんでブレーキ役にはならず、さらに所詮は猫なので「色恋なんてその場の雰囲気なんじゃないの? 何迷ってんのよこのオスガキ」くらいのテンションの可能性も。おかげで即断即決、もう引き返せない状態にまで悟を追い込むことになった。いや、まゆさんだって2人に幸せになって欲しいから言ってるだけなのはわかるんだけどさ……普段から飼い猫とイチャイチャしてるだけのテメェがどの面下げてアドバイスしてんだよ、って話じゃないですか。今後まゆに彼氏が出来そうな時にはぜひとも悟にはリベンジしてほしいのだが……そんな性格じゃないんだよなぁ。あと流石にその場合はユキさんが黙っちゃいないだろうしなぁ……。 そうして悟の周りには「背中を蹴り付ける猫」と「なんかよく分からん理由で引き止める羊」という余計なガヤしかいない状態で、一番の恋のキューピット役を買って出てくれるのは当然トラメきゅんである。残念ながら狼さんは犬っころよりも学力が低いということをばらされてしまったが、現状こむぎさんも中学教育に耐えられる知性があるとは思えないが大丈夫か。いや、犬なんだから当たり前なんだけど。ユキさんの超常IQがおかしいだけだけど。 そうして本能でぶつかってくるガオガオーン相手に、参謀役に徹して必死のサポートを行う悟。悟自身も含め、視聴者もみんな「やっぱこのポジションでいいよなぁ」と思って見てたもんで、「保留」を選択した悟を誰も責めようとは思わない。うしろで見てたおせっかいな結んで紡いで繋げる人以外は。 そのはずだったのに……あのクソ羊がァ……これまで数々の失態をやらかしてきた歴史があったが、ここにきて史上最大のお漏らし。ニコ様、やっぱそいつ首にしとくべきでしたよ。しかし、ここまでお膳立てされたらどれだけ鈍感ないろはさんだって理解せざるを得ない。さぁ、頑張れ若者たち。悩ましい状況には違いないが、よくよく考えたら2人の未来には幸せになる要素以外特にないぞ! 我々は来週までどんな気持ちで生活すればいいんでしょうね!!! 「転生したらスライムだった件(第3期)」 ―→4 オワランコンやねぇ……劇場版だけならまだしも4期もすでに決まってるのかよ。いや、そりゃここで終わりってことにはならんだろうが。世に溢れる「2期はまだか」作品にそのパワーの1厘でも分けてくれりゃいいのに。 というわけで、もう全く真面目に追ってない作品の3期目でございました。やー、そりゃ作り手側だって責任の大きな作品だってことは重々承知してるから、生半可なものは出てこないですよ。ちゃんと作ってるしちゃんと出来てる。でも、流石にもうこのテイストで6クールも追いかけるのは……なぁ。しかも今回のお話、前半はまだしも後半はほぼ「転スラ日記」と変わらないスピンオフレベルのユルい話だったじゃん。「日記」も含めるとなると7期目ってことやぞ。よくもまぁ続いてるもんだ。 真面目に観てないもんで「なんで続いてるのか」ってな部分を掘り下げることすら叶わないのだが、多分ここまで来ちゃうともう冒険活劇でもなんでもないですからね。国内の設備を整備して、隣国との外交の調整して。いわば国づくりのシムシリーズみたいな内容になってるわけで、もしかしたらマインクラフトとかで黙々と作業をするのにハマる現代人の感性にマッチしているのかもしれない。いや、俺だってシムシティ好きだったしね。国づくりといえばあれですよね、「アクトレイザー」(あれは国づくりではないのでは)。最近も実は某農場を作るブラウザゲームを無限にぽちぽちやり続けているというのはここだけの話です。もしかしたらそういう「山も谷もなくていいけど、ちょっとずつ何かが育ってる」感が得られるコンテンツって価値があるのかもしれませんね。 いや、それにしたって前半の展開はアニメとしてどうなんだろう。「会議アニメ」なんて散々揶揄されていたが、「来週はもう会議はないだろうと思ったら2週間会議だった」みたいな2ちゃんの伝説に残りそうなレベルでひたすら会議室という凄まじい展開。あれはもう、どれだけアニメスタッフが優れていたとしても回避して面白くするのは無理だよ。今期がたまたまそういう変なシーズンだっただけで、次からはもうちょい動きがある展開になるといいんだけど……国がどんどんデカくなると、もはやこれ以上敵なんて作れなくなりそうでなぁ。花江くんが暗躍してくれてるのだけが希望か。一応最後に小野D&いのすけがそれっぽく出てきたが……子安とかより強いんでしょうかね。 「先輩はおとこのこ」 6→7 まさかの映画化ですってよ? ハイ、観にいきますです。 今期の隠れ「良き」作品。いや、「いと良き」作品と言っていいかもしれない。本来なら毎週感想を書いてもよかったんだけど、手をつけるタイミングがなかったのはもったいなかった。でも、とにかくいいアニメだったと思います。 今作の「いい」についてはいくつかの側面があるのだが、非常に「腑に落ちる」作品だったことが一番に挙げられる。そしてそれはどこか思想的な部分も含んでしまいそうな「性」についてのお話。昨今は自由を謳うがあまりにこういう話題はかえって触れにくくなってしまうという皮肉な状態になってしまっているが、今作を語る上で「性の認識と、社会的目線」という問題に触れずにはいられない。どうせだったらここいらで「百合&BL」の話をちょいと掘り下げてみよう。 以前から私は百合好きを表明しており、同時に「BL苦手」も表明している。今期なんて「黄昏アウトフォーカス」の1話目で「丁寧だし勉強させてもらえるかも」とか言ってたくせして早々にリタイアしてしまっているくらいである。そして、「なんで百合はおいしく摂取できるのにBLはダメなのか」ということについては常々悩み続けていたのである。しかしまぁ、自身に性の自認があるならそこに非対称性が生まれるのは当たり前のことで、そこを全く平等に扱うことが求められることだとは思っていない。 また、もう1つのトピックとして私は以前から「百合作品でもより見応えがあるのは、その禁忌感に言及している作品である」と標榜していた。私に薫陶を与えた「ささめきこと」における純夏と汐の関係性に代表されるように、「こんなの普通じゃないからやめなきゃ!」と思いながらも抑えきれない情動。そして「クズの本懐」におけるえっちゃんの大暴走。「ダメだと言われるから余計に燃え上がる」みたいな部分にこそ、百合にしかないエッセンスがあると思ってそこを楽しみにしている。ただ、この話自体も今となっては危ない橋を渡っている言論であり、「そもそも同性愛が忌むべきものだという認識がなければそんな発想は出てこないのでは?」みたいなことを言われたら返す言葉がなく、時代に合わせて認識をアップデートしなければいけないものだと考えさせられる。一口に同性愛を取り扱うと言っても、いろいろな課題があるものだ。 そして、そんな私の悩みに、この作品は「腑に落ちる答え」を与えてくれている。もちろん多様性は認められるべきものだが、そこに対しての社会からの視線は間違いなく存在している。(厳密にはまことの性自認についての言及はないが)今作ではその代表がたまたままことの母親だったわけだが、それ以外にも学校の人たちの最初の反応など、「女の子の格好をしてる男子生徒は変だ、気持ち悪い」という認識はどれだけ綺麗事を言っても何処かには存在している。それを全く無いものとして扱うのではなく、本作ではまことという主人公の自己言及のためのフィールドとしてきちんと存在させ、真正面から乗り越えるべき壁として設定されている。もちろんまこと1人では心許ないため、そこには咲という偏見ゼロの心強い仲間と、恋心にまで発展させた竜二という最大の親友も用意されている。特に竜二の「同性愛」要素の描写は非常に素晴らしく、彼自身が「禁忌感」に悩まされながらも、しっかりと自分の気持ちを伝え、まこととも望んだ関係性を(一時的とはいえ)実現させた上で、その後の両者の関係性も望ましいものだ。 興味深いことに、今回の竜二の立ち振る舞いは、私目線で見ても非常に清々しいもので、純粋に受け入れられる感情だった。いつも「男同士の同性愛については、理解はできるかもしれないけど共感がないから……」と諦めていたのだが、今回の竜二の恋心については、とても自然で、切実で、納得できるものとして描かれており、そこにはもしかしたら「共感」も芽生えていたのかもしれない。まこと・咲・竜二の三者関係が本当に優しさに満ちた素晴らしいものだったことも、この妙な「三角関係」をドラマティックなものに仕立ててくれていたのかもしれない。皆が皆、それぞれに悩みながらも、最後には「自分」を見つけ、周りの偏見をぶち壊して進んでいく。そんな姿を描けたことが、今作の最大の功績であり、我々に与えらた1つの「答え」だったのだろう。そうだ、こういうものが見たかったんだ。 あとはまぁ、これは完全に余談になってしまうのだが、世間的なBL作品って、ダイレクトに肉欲に結びつく作品が多すぎて忌避感が強かったんじゃないか、ということも考えましたね。「黄昏アウトフォーカス」も実際そうだったし、百合作品では肉体関係って最後の最後なのに、なんでBLってすぐに絡みたがるんだろう。やっぱ男性性ってそういうものだと見られがちなのかしら。そういう意味で、今作における竜二の思いやりは本当に沁みるんですよ。 閑話休題、そうしてメインテーマの描き方が本当に私の「見たいものに沿う」ものだったことが高評価の最大要因。そして当然、映像のかわいらしさでポイントプラス、更に倍。へちょ絵とのテンポのいい接続が完全に武器として機能してましたね。天真爛漫な咲ちゃんのキャラにあのデザインがハマっていたのもナイス。このクオリティならそのまま劇場版に持っていっても成立してしまいそうだな。 あとはまぁ、余談で蛇足だけどやっぱり中の人の話。個人的には永遠の推しである中原麻衣の仕事ぶりが素晴らしかったのが最高でした。最終話ではママさんの若かりし頃の(苦い)思い出が語られたわけだが、ちゃんと母親バージョンの中年ボイスから瞬時に女子高生に切り替わるのが匠の技。こんなママンだったら無条件で従ってしまいそう。 さて、映画版ではここからどんな話につながっていくのか……って、多分咲ちゃんファミリーの話だよなぁ。あそこのおかんは本当に問題がない人なのかどうか。ここで更に余談で蛇足で無駄言なんですが、今回咲ちゃん母子の関係性はずっとハラハラしながら見守っておりました。というのも、過去になんか、「離れ離れに暮らしていた親と久しぶりに再開し、あんなやつと付き合うなという周りの苦言を無視して親と一緒に生活するようになったのに、結局そいつはガチクズだったもんで一気にバッドエンドに突き進んだ」っていう作品を見た記憶があるんですが……なんだったっけ? 割と有名な作品だった気がするんだけど、思い出せないんだ。……確かそっちでは親は父親でした。なんの記憶だったか、無駄に気になるので、分かった人は教えてください。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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