最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「魔王軍最強の魔術師は人間だった」 4 タイトル見てヒュンケルが「はぁ、そういうこともあるでしょうね」って言ってました。今期のなろう、流石にタイトルが限界突破してるの多くない? N話切り政策を導入したとは言っても「Nは任意の自然数」なので残念ながら0話切りは認められていない。そのためにどうしたってシーズン開始のこの時期は今まで通りに押し寄せる新番を必死に捌いていくしかない。そしてこの「1話目の展開をひたすら観る」という激務が実にしんどく、「なろう酔い」みたいな状態が発生する。冷静に考えて、人間って全く新しい物語のさわりの部分だけを週に20も30も飲み込めるようには出来てないんだよな。ほんで「全く新しいもの」ならまだしも、「以前見たものの間違い探しみたいな焼き直し」だとより精神に負担がかかる。なろう小説新人賞の下読みとかしてる人、ほんと尊敬するわ。 とまぁ、愚痴を並べてしまいたくなるくらいにはいつも通りに。タイトルで全部言っちゃってるし、過去には魔王軍に元勇者が就職してる例もあったので、今更そんなん言われてもわざわざタイトルにするほどでもない気もする。「魔王軍に拾われて育った」もヒュンケルと一緒だしなぁ。でもまぁ、ヒュンケルと違って育ての親が超高名な魔術師でその威光をバリバリに使ってるあたりは流石のなろう。まぁ、「親が強かった」が一番手っ取り早い説明だからね。 どっかで見たことある設定だし、アニメとしても取り立てていいところは拾えなかったのだが、実を言うとなろう的な異臭はそこまでキツいわけでもなく、見た目的には「なんか穏健派になったモモンガ様」みたいな状態で見られなくもない。露骨に拒否反応が出るなろうも嫌だが、こうしてやんわりと観ることができるなろうもそれはそれで困るな。あ、「魔王石見舞菜香」はちょっと面白い。でも俺が求めてる石見ヒールはそういうんじゃねぇんだよなぁ。 PR ○「杖と剣のウィストリア」 4 いい加減魔法学校飽きた〜。行ったことないのに登校拒否になりそう。 なんか、おもんなさそう(直球)。なろうのようでなろうでなく、どっちかというとオールドタイプラノベっぽさが漂っているけどその正体は漫画原作という不思議な作品。別マガに連載中とのことだが、これは「漫画っぽいなろう」というよりも、単に最近の漫画雑誌は「なろうっぽい漫画」を扱うことが増えているというだけの話だ。まぁ、この手のシンプルファンタジーは昔からあるし、なんなら似たような枠で放送してた「七つの大罪」だって似てると言えば似ているし、似てないといえば似てないね。 この時間帯の枠ということで、先代「戦隊大失格」から引き継いで作画カロリーはかなり高め。制作にアクタスの名前があってちょっとびっくりだが、確認したら去年の「英雄教室」以来とのことで、もうちょい毛色変えてもよかったやん、とは思う。共同制作にバンダイナムコピクチャーズの名前もあるが、この2つのスタジオのタッグで何か新しいものが得られるかどうかは謎。 多分注目すべき要素は原作が「ダンまち」の作者という部分なんだろう。だとしたらまた似たような主人公で似たようなダンジョンに潜りっぱなしで、どう考えても出会いを求めてるじゃねぇかという気がするのだが(もとめてたのは単位だが)、設定がどうにも馬鹿馬鹿しくてマジなのかギャグなのか判断が難しい。だって一応「ダンまち」のベルは「弱小冒険者からの成り上がり」という真っ当な成長譚だったわけだが、今作の場合はいじめられてるオープニングだったくせして、主人公は「単に強い」。いや強いんかい。なんでいじめられてんねん。ボコしたったらよかったやんけ。それ以前にちゃんと自分が実力を持ってることくらい表明しておけよ。なんでわざわざできないことを優先的にアピールして不幸ヅラしてんだよ。それは世界が間違ってるとかじゃなくて、単にお前の生き方が悪いよ。なんでわざわざそんな訳のわからん設定になってるかを考えると、「その展開しか用意できなかったから」になるんじゃなかろうか。最初から「お前ら魔法しか使えないの? 俺は剣が使えるんだが?」って、どう考えてもバカ丸出しじゃん。そこを隠して設定を導入する方法が、これくらいしかなかったのだろう。まぁ、どこを通ったとしてもバカだけど。なんでこんな歪んだ世界にしちゃうんだろうね。 そして主人公が「高い身分の実力者」に憧れているのも「ダンまち」と同じ設定で、ヴァレン某以上に高嶺の花を目指して頑張ってるらしい。そこも設定同じなのかよ。ってことは今作は単純にヒモ神様がいないだけの下位互換では? 個人的には「憧れ目指す女性ヒロイン」は主人公が頑張ってるうちによその男にNTRれている展開の方が馴染み深く、有用性が高い(??)のでそっちの展開を希望します。薄い本でやれ? そうですね。 ○「魔導具師ダリアはうつむかない」 4 なんとなく流れで「親父、死にそうだな……」って思って見てたけどそんなことなくて「なんでそんなふうに感じたんだろ?」って思ってたら次回タイトルからやっぱり死にそう。なんでだろ、「うつむかない」ってタイトルからそう感じたのかしら。 なろうです。以上です。 毎度のことながら「転生者である必要性は?」と思いながら見てたら知識マウントがだいぶ露骨に出てきてしまったのでもう私のなろうカウンターはレッドゾーンに突入。最初に作るのがドライヤーってのも微妙なところだけど……ギリ鼻につかないレベルを考えたのかしら? どっちにしろ変な展開だけどな。 一応「なろうだから」と十把一絡げで処理するのは怠慢なので改めてダメポイントを確認しておくと、視聴者目線でこの世界の技術レベルがどの程度のものかを測ることができないので何を開発されたとて爽快感に繋がらないという部分である。これがドラえもんやキテレツ大百科のように「この世にないもの」を作り出すミラクルならいいんだけど、あくまで知識マウントなろうチートなので「私ドライヤー知ってます」でお手軽マウントしようとするので「この世界でドライヤーって珍しいんか?」ということが分からないと視聴者は納得できない。「いやいや、友達の女の子の様子とかを見ればこの世界にドライヤーがないことは一目瞭然じゃないですか」と言われるかもしれないが、後半パートの屋内の描写では「卓上コンロ」は存在が確定している。それくらいに手軽で、安定した火力の運用はこの世界では常識レベルなのだ。そこに「風の魔石」なんておあつらえ向きのものがあるなら、最低でも扇風機かエアコンくらいは存在してないとおかしい。もし無いならそれはヒロインがすごいのではなく、この世界の住人が怠慢なだけである。 また「魔石」という漠然とした存在がどんなものなのかがさっぱり分からないというのも問題だ。料理漫画で例えると、既存の食材を駆使してこれまで存在しなかった全く新しい調理法や料理を描けば、読者はびっくりする。それが「新しいものだ」ということは自分たちの常識に照らし合わせれば分かるからだ。しかし、この世界の常識がわからず、魔石ってのがどういう原理で発熱したり水を出したり風を起こしたりできるかもわからない状態で、「火の魔石と風の魔石を組み合わせてドライヤーを作りました!」って言われても、「まぁ、できるんちゃう? 知らんけど」で終わり。それがエポックメイキングなものかどうかを判断しようにも、お父さんは「回路をどうこう」とか「出力をどうこう」みたいな漠然としたことしか言ってくれないので娘さんの「発想」の凄さが伝わってこない。「これまでに無かった火の魔石の解釈によって、想像もしなかった新たなメカニズムを創出したんですよ」っていうのがわからないと、驚きようが無いのである。 まー、こういう注文が出てきているのは、最低限「知識マウントなろう」に異世界っぽさを加えようとしている努力の表れとも言える。単にマヨネーズ作ってドヤる連中よりかは、一応自分で必死に努力してますよ、っていう様子が見えた方がまだ印象はいいかな。正直この先に上りルートがあるとはあんまり思ってないけど、僕もうつむかずにもう少し見守ってみます。3週間後くらいには寝落ちしてるかもしれません。 ○「逃げ上手の若君」 6 キュアニャミーがナレーションしてる!? なんでそんなとこで抜擢されてんだよ、と思ったら、1話で殺された子もやってた。これ、どっちがメイン役なんだろう。 さぁ、ジャンプの(多分)看板がやってきた。最近のジャンプでは珍しく原作既読。松井優征に関しては「暗殺教室」が面白かったもんだから素直に評価が高く、新連載が始まってからは、漫画喫茶おこもりタイムを利用してだいたい半年に1回くらいのペースで既刊コミックを読むようにしている。1回通読だけなので熱心な読者ではないし、正直どこまで追ってるのか自分でもよく覚えてないくらいだけど……少なくとも初見じゃないのは間違いない。 という程度に印象は残っている作品のアニメ化。まーこれまでの功績を考えれば並のアニメにはなるまいと期待していたが、案の定、CloverWorksを担ぎ出しての鮮烈なアニメ化。いわゆる「ジャンプのお金かかってる方のアニメ」であり、「SPY×FAMILY」にも負けない厚遇。しばらくはアニメも盛り上がってくれるんじゃなかろうか。監督の名前は初めてみるが「ワンダーエッグプライオリティ」で副監督を務めていた履歴があり、Clover内での連携はちゃんと取れそうである。 松井優征という作家の才能の1つに、とにかく枯れることのない作家性というか、しっかりと芸風を確立していてなお新しい側面が出てくる部分があると思っており、今作も「暗殺教室」「脳噛ネウロ」と全く異なるジャンルをやってるのに、根底に流れるイズムがあり、それでいてしっかり差別化も図れる器用さがある。さらに、非常に俗っぽく計算高い部分に妙な強さがあり、流石にデビュー作は違ったかもしれないが、次作あたりからはもう、連載開始時点で「アニメ化したらどう見えるか」まで計算づくで作品を作ってるような感覚がある。もちろん漫画の画面でも印象的な演出はいくらでもできるが、今回の1話を観てわかる通り、アニメ化した時にやたらインパクトのある表現がやたら多い。まぁ、Cloverみたいな優良スタジオに受け持ってもらえるかどうかは運だが、うまいこと当たりを引き当てた時にアニメという媒体と織りなすシナジーが凄まじい。ほんとに単なる「漫画家」で終わらないクリエイターなんだろうな、と思っている。 ぶっちゃけ、始まった直後には「いくらCloverでも時代劇のアニメでこの色彩はビビッドすぎやしないかい?」とちょっと異物感もあったのだが、やはりこの作品のサービス精神あふれたやりすぎ描写を彩るにはこれくらいケバケバしく飾り立ててもらう方がしっくりくる。真剣に時代劇をやる側面もありつつ、ちゃんと子供受けするように崩す部分は容赦無く崩すというスタイルなのだから、アニメもそれに合わせて全力で「バエるアニメ」にするという判断が正しいのだろう。もちろん、その演出で最後までカロリーを維持できるという保証があればこそ可能な選択なのだが。どれくらいの尺になるかは分からないが、少なくとも1話目時点で不足があったようにも見えないし、ここから先の展開にあまり不安はない。強いて気にするなら、原作未完段階での放送開始で、ここから先の展開をどのように引っ張っていくかっていう部分くらいだが、確か「暗殺教室」の時もその辺がすげぇ綺麗に決まったんだよな。またそこまで考えた上でアニメ化のオファー受けてんじゃねぇかな。 ○「小市民シリーズ」 5 ヌマニメーションは枠単位で羊宮妃那を買い取ったりしてるんでしょうかね。挙句合間のCMでMyGO!!!!!の宣伝が入ったので笑ってしまった。まぁ、少なくともブシロードは彼女の時間の何割かを買い取ってはいるわけですが。 さて、面倒な作品が始まってしまった。何が面倒って、自分が面倒。切り出しとしてまずは制作会社ラパントラックから話を膨らませていくが、こちらのスタジオはつい最近「アンデッドガール・マーダーファルス」で結果を残したスタジオで、なんのご縁が2作続けてミステリを標榜する作品のアニメ化を担当したことになる。相変わらず映像制作は見事なもので、繊細で丁寧な作画はそれだけでも評価が高くなる要因だ。そしてそんな「アンファル」の時に触れた通りに、ミステリのアニメ化というのはとてもとても難しい。「過去に成功例がほとんど無い」と言及した上で「アンファル」は一定の成果を出した作品だと結論づけたわけだが、そんな時に想定される「過去の例」の中には、当然天下の京都アニメーションが制作した「氷菓」が含まれている。あちらも映像は(いうまでもなく)素晴らしいものだったが、それでも間違いなくつまらないアニメだった。ということで、次の話題は「私と米澤穂信」となる。 と言っても、ここで大きく語れるほどの中身はない。なにしろ私は米澤作品にほとんど接したことがないからだ。こんだけ売れてる作家なんだからもうちょい読めよ、と思われるかもしれないが、出会いが最悪で全く面白くなかったもんでその後食指が伸びなかったのは致し方ない。そんな状態で視聴した「氷菓」も全く肌に合わず、そこから先で接するモチベーションはゼロになったという話。「いやいや、京アニやぞ、佐藤聡美ヒロインやぞ。お前が嫌いになるわけないやんけ」と言われたら全くその通りなのだが、そこまでの素材があってなお、私には受け入れられないものがある。それが米澤穂信の書く「日常の謎のふりをしたなんかよく分からんもの」だったのである。 この度1話目を視聴して「氷菓」を観ていた時の虚無感を少しずつ思い出してきているのだが、ただでさえプロット作りが難しい「日常の謎」という題材において、この人の手つきは全くもって理解できない。なぜわざわざミステリっぽく書こうとしているのか分からない。私より下の世代の人間には一定(以上)の評価を受けていることは知っているので、多分刺さる人には刺さる何かがあるのだろう。実際、今回の作品だってヒロインの造形は可愛い。まぁ「ラパントラックやぞ、羊宮妃那やぞ。お前が嫌いになるわけないやんけ」ではあるのだが、世間的に標榜される「青春ミステリ」的サムシングの「青春」部分だけを切り取れば、何か響くものもがあるのかもしれない。 しかし私はそれより何よりミステリとして観てしまう。すると途端に、足下が崩れる。この人にとってのロジックってなんなんだろう。たとえば今回の話を例にとると、「女子生徒のポシェットが消えました」という題材に対し、特に断りもなく「じゃ、手分けしてみんなで探しましょう」となった。なんで? 「盗まれたかもしれない」って言われてるなら、全校生徒の手荷物を全部調べようとでもしたの? もう下校した生徒が犯人かもしれないよ? 普通に考えたら盗んだやつに心当たりがないか、被害者に聞いてそっちをあたるのが先だよね? 盗まれてないと思うなら場当たり的に探すことの効率の悪さを考えないんか? 悪意ある犯人が偶然誰でも探せるような場所になんとなく隠した可能性だけに賭けて手当たり次第に探し始めるのはなんで? そして一番気に入らないのは主人公が霊感でもって探偵を演じるところ。これは確か折木奉太郎にも同じことを感じた気がするのだが、今回の「なんかポシェットが消えました」のようにあまりに漠然として無限に解が考えられるような状態で、特に理由もなく「推理っぽいこと」を始めると、世界がその推理に向けて勝手に収斂してくれる。なんで主人公は一緒に探してた男子が怪しいと思ったの? あいつの言動にいちいち理由をつけようとしたきっかけは何? あらゆる偶然が重なっているのにピンポイントで「事実」のみを「仮定の話」で追えたのはどんな特異能力だったの? もはやミステリじゃなくて単なる妄想家の話だよね? この辺の「理屈っぽいことを言おうとしてる」感がほんとのほんとに受け付けなくて、「氷菓」はイライラしっぱなしだった。確認したら執筆時期はさほど変わらないので、今の米澤穂信がどんな作家になっているかは知らないが、おそらく今作でも同様のイライラが続くことになるだろう。実際に1話目はイライラしている。「ヒロイン可愛いのにな! 髪の毛の繊細な描写とか、細かい表情芝居とかたまんなくいいのにな!」って思ってる。監督はまさかの神戸守が起用されており、演出部分は良いものがたくさん出てきそうなんだけど……。メインプロットがストレスだらけなのは変わらず。この板挟みの中、私は「それでもヒロイン可愛い」だけで戦うことができるだろうか。 ○「現代誤訳」 5 まーた変なもんが出てきやがったよ。相対評価すら難しいのは勘弁してくれ。 いつも通り、私はシーズン開始時にはただ無心にまとめサイトをチェックして片っ端からアニメの録画予約をしていくので、いったいどんな作品がレコーダーに収まっているかすらよくわからずに消化していく。その結果こうして訳のわからんものがとびこんでくるのもいとをかし。 知らない人のためにざっくり確認しておくと、まずこちらは声優の津田健次郎と浪川大輔というある意味社長と正しい意味での社長がタッグを組んで何かを生み出したいというプロジェクトが元になっているという。その2人が(多分主にキングレコードと)打ち合わせを重ねて展開された結果完成したのが「偉人の名言をネタにしたコント」という謎設定であり、これをユルアニメとして展開していく。まぁそれだけなら普通のアニメとして処理しても良かったのだが、30分番組のうち前半部分がそうして作られたコントアニメで、後半パートは実写で2人がプロジェクトを進める様子が流されるという。初回はマジで企画会議の様子が流されるだけというなかなかのカオスであり、これをアニメ作品として評したものかどうかすら危うい存在である。 でもまぁ、一応ショート扱いではなくここで一旦処理しておきますね。この「15分アニメ&15分実写」スタイルはなんか久しぶりですね。過去の先輩作品にあんまり良くない思い出もあったりはするんだけども……今作については私が単純にツダケンファンだということもあり「これはこれで」みたいなスタンス。ほんとにこのおっさんはクリエイター気質というか、いろんなことに首突っ込んで物作りするのが好きよね。以前はAT-Xで「裏アニメ」という割とディープなとこまでアニメ制作に踏み込んでくれる番組をやっていたし、現在は声優業だけにとどまらず俳優としても名を馳せているのはご存知の通り。そんなツダケンの異色ヒストリーの1ページとしてみる分には、まぁ悪くないファンサである。なお、裸王浪川にはそこまで興味はない。 まぁそうした裏側を一旦置いといて純粋にアニメパートだけを評価するという方法もあるのだが……アニメとして評するのもなぁ。いわゆるフラッシュアニメくらいのクオリティだしなぁ。ただ、実は展開されてるネタ自体は割と好み。少なくとも1話のネタはちょいちょい笑いなが見られたので、このくらいのクオリティのシュール目のコントが毎週ちょろっと見られるくらいなら悪くないかも。声優企画ということでキャストはガチガチのガチなので、いい大人の全力悪ふざけが見られると思えば悪くない。ちなみに1話目のメインはってんのはキン肉マンとウォーズマンでした。 脚本がハライチ岩井だったらしく、「毎週岩井が書くなら安定するかなぁ」とも思ったんだが、公式ページによれば「個性豊かな脚本家」って書かれてるのでシナリオは週替わりになるかもね。いっそツダケンが本書いてみるのもアリだと思うんですがどうなんでしょう。津田・浪川の並びでかつての地獄ラジオ「ラジオK」を思い出したので、あれくらいのカオスがあってもいい気がします。結局「ツダケンがなんかしてるなら温かく見守りたい」というのが結論です。なんか、2作続けて中の人の話しかしてない気もする。 ○「擬似ハーレム」 6 身も蓋も無いタイトルでイメージ損してる感があるのだが……でも、作品内容をこの一言でドンピシャに表してる気もする。私だったらそうだね……「早見沙織セリフbot」とかいうタイトルにしますかね。 というわけで、「杉田智和プロデュースかな?」と思ってしまうくらいには早見沙織一点推しの作品。ほぼメイン2人の対話だけで展開され、ヒロインに言いたいことを言わせるだけ。面倒なので惚れた腫れたの途中段階などすっ飛ばし、先輩はヒロインのことが気に入ってるし(恋愛感情とは別種の何かである可能性はあるが)、ヒロインは先輩に惚れている。1話目から速攻で爆発モードに入るというとんでもねぇ作品。 普通に考えたら出オチだろうし、ぶっちゃけこの後1クールも何すんねん、という疑問と不安はあり、そのうちに視聴モチベがフェードアウトする可能性も大いにあるのだが、1話目は割と好みだった。「点数に表現しにくい良さがあるよね……」という自身の採点システム全否定な感情が湧いたが、せっかくなので点数には反映させた。これ、どうでもいい人にはほんとにどうでもいい作品だとは思う。 もちろん好印象の最大要因は早見沙織にある(一応岡本信彦にもちょっとある)。みさおに好き放題にキャラを当てはめて「じゃぁこの役お願いします」「このセリフ言ってください」という、ラジオのコーナー企画なんかにあるやつをひたすらやらせているだけなので、作品評価がみさお好き度に直接左右されることになり、それ即ち私の中での評価をあげざるを得ないという話。気づけば早見ヒストリーもずいぶん歴史を重ねた気がするのだが、それでもブレないニーズと、応えてくれるだけのポテンシャルは揺るぎない。方向性は違えど、釘宮病と同種の致命である。少なくとも早見沙織と出会って15年此の方、私は早見沙織に「飽きた」という感想を抱いたことは無いわけで、今作が展開される1クール程度なら飽きないんじゃないかという(恐ろしい)予断もあったりする。カルマである。 そして、今作について単に「はい早見ボイス〜」だけで終わらせるのも製作者に失礼である。なんだろね、別に特別ハイクオリティという画面でもないのだが、なんか嫌いじゃない。評価ポイントはヒロインを含むキャラクターの表情の表し方になると思うのだが、おそらく原作のテイストを可能な限り再現しているだろうと思われるややクセのある表情の出し方がなんか好き。制作はノーマッドで全体的な動画クオリティは並レベルだと思うのだが、1枚絵で見た時の完成度は高いんじゃなかろうか。監督の菊池聡延氏という名前は初めて認識するが、来歴を確認したら相当数の作品で下支えしていた名うての原画マンのようだ。もしかしたら監督のこだわりが画面に発揮された結果なのかもしれない。 願わくは飽きずに最後まで視聴を維持したいところ。最終的に「早見成分不足で体調が悪くなったら、空腹時を避け、こちらの作品を1クール摂取してください」で体調が良くなるような作品になってくれるといいな。 ○「天穂のサクナヒメ」 6 全農がスポンサーについてんのワロタ。「おにく大好きゼウシくん」でもお馴染みの全農、意外とアニメとの関係が深いのかもしれない(んなこたぁない)。 名前は聞いたことがあるけど中身はあんまり知らない作品。名前を聞いたのも、確かこれの原作ゲームの発売時に割と話題になってたのでその時にちょろちょろとネタが流れてきたから知っている程度で、「なんかガチで米作らなあかんゲームらしいで」くらいの認識。コンシュマーゲームからはすっかり足を洗ってしまった身ゆえ、この辺の情報はだいぶ疎い。この度満を辞してのアニメ化ということでどんなものが出てくるかと思っていると、まさかのP.A.WORKS制作というのだから黙っちゃいられない。やぁみんな久しぶり! P.A.WORKS大好きおじさんだよ! ただ、なんと事前の情報によれば、今期はP.A.WORKS作品が同時に3本放送されるというとんでもないシーズンらしく……大好きおじさんも大忙しである。 こちらの作品の監督はあの「有頂天家族」で手腕を見せつけた吉原正行氏。それだけでも期待感は高まるというものだが、「P.A.!……なのか?」という今までとはガラリと変わった画面のテイストには困惑も混じる。どういう作画方法なんだろうね。CGっぽさがかなり強いんだけど、でもどこかで既存のアニメ表現と接続してるような、なんとも不思議な風合い。原作のテイスト優先のデザインなのか、それともP.A.が独自に開発した新しい表現方向なのか。今ざっとググってみた結果、ゲーム本来のCGにかなり寄せてる雰囲気に見えるので、おそらく意図的に「CGっぽい方向」に寄せて作画しているという、これまでに類を見ない方向性のようである。 もちろん僕らのP.A.に手抜かりなどあるはずもないのでこれで画面が固くなったり、動きに違和感が出たりはしない。いわばCGの流麗さとのいいとこ取りみたいなデザインになっているので、1話目ですでに馴染み、今後の展開も期待が持てる。P.A.のいいところは、今後作画崩れの心配がほぼ無いってところなのよね。同様に「CGと既存アニメの融合」を果たしたガルクラ辺りの作劇方法と見比べてみるのも面白いかもしれない。 映像のことばかり言及してしまったが、お話の中身は「まぁ、ゲームの序盤っぽいな」という納得感はありつつ、なんか知らんけど「オリジナル劇場アニメの導入っぽいな」という印象も受けた。人と神の邂逅とか、そこからの冒険活劇とか、いかにも2時間くらいの劇場作品でありそうな展開じゃない? そのラインなら「羅小黒戦記」みたいな中国アニメと比較してみるのも面白いかも。まぁ、この後どうとでも展開できる無難な導入だが、アニメでもゲーム同様に稲作を詳細に描いていくかどうかは不明。どうせなら最大の持ち味は是非アニメでも見せて欲しいけど。正直いうと、今画面写真をググったせいでちょっとプレイしたくなっちゃったし。 最後に中の人の話題だが、そらそら、奇跡的なくらいにのじゃろり比率あげまくっておる。もう、この声だと語尾が「じゃ」なのがデフォとすら思えてきた。なんなんでしょうね、声に神々しさがあるってことなんでしょうかね。あと主神様のCVに「小日向みわ」さんっていうキャストがいたんだけど「小日向み○」っていう名前、なんで業界でかぶるんだよ。 ○「モブから始まる探索英雄譚」 3 いいぞ! わかりやすいなろうだ! それにしてもこのタイトルすごくない? どんな物語だってたいていのキャラはモブから始まるわけで情報量ゼロだし、ダンジョンがテーマなら探索は当たり前の話だし、例えるなら野球漫画で「高校1年生からの野球部物語」ってタイトルつけるようなもんなんだよ。普段から「全部説明しちゃうなろうタイトルは勘弁してくれ」って言ってるけど、かといって虚無なのもそれはそれで怖いな。 いや、わかってますよ。「モブから」ってのは何もなかった目立たない少年がチートを授かって成り上がるっていう説明でしょ。分かってるけどさ、そのチートがなかなかに酷いからどうしてもどこかいじりたくなっちゃうのよ。すごくない? 1話目で主人公がチート付与される理由、「道端で拾った」だからね。ここまで何もかも諦めた設定も珍しい。神様がくれたわけでもなければ長年の努力で手に入れたのでもない。「地面に最強のレアカードが落ちてた」。これすごい。時価10億円相当らしいわよ。普通に考えて、「道端に落ちてた10億円を偶然拾った僕は……」から始まる漫画があったとしたらまずその部分が大ネタになってるに違いないからそこを取り巻くあれこれのドラマが展開されるはずなんだけど、これがなろう的な背景に落とし込むだけで、「まぁ、拾ったもんは拾ったんで、主人公は相変わらずよくわからないテンションで明らかに分不相応な能力を好き放題使うけどね」が前提で話が進む。これを受け入れざるを得ない土壌って凄まじい文化だよな。 一応フォローしておくと、この導入の無茶苦茶さを除けば、一応「なんか珍しいこと」はやっている。舞台が異世界じゃなくて現代、ダンジョンの方からやってくるパターンなので最近の例だと「俺だけレベルアップな件」と似たような設定だろうか。ただ、1話目時点ではそのダンジョンが公的にどういう扱いになっているのかもよく分かってないし、主人公が何故そんなにダンジョンに固執するのかも分からないので置いてけぼり。もちろん何もかも1話目で説明しろとは言わないが、なんとなく「これはあえて説明してないのではなく、本当になんとなく舞台設定しているので理由も何もないのでは……」という不安がある。アニメが終わるまでに「何故一般人がダンジョン探索をレクリエーションがわりに認められているのか」みたいなバックグラウンドの説明はあるんでしょうかね。 制作は「ワンターンキル姉さん」や「てんぷる」などの実績を持つ月虹。1話目から「あぁ、うん」くらいのレベル。一応監督が小林智樹という部分は個人的には大きくプラス要素にしたいところなのだが、最近あんまりパッとしないんだよなぁ。すでに前クールで元永慶太郎作品を切ってしまった俺には、もはや監督が理由で視聴を続けるという動機もなくなってしまったし、多分ご縁がなかったことになる作品だとは思います。
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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