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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ユア・フォルマ」 5 なんかこぅ、「がなる」楽曲が増えたのって、やっぱadoの人気が影響してるんでしょうかね。今作のアニソンを聴いてそんなことを思ったり思わなかったり。がなり曲ってカラオケで熱唱すると楽しいんですよね(喉壊すけどね)。 などと内容と関係ない話題から入ったのは、アニメ自体の評価をつけにくいためである。ぶっちゃけ、シナリオラインについては1話目では何も分からんな。SFベースで何やら「捜査官」を題材にしているのでミステリっぽさもあるが、「攻殻機動隊」ほどサイバーなわけでもなし、多分「RD 潜脳調査室」ほどハートフルでもなさそう。いや、あれのことを覚えてる人がどれくらいいるか知らんが。事件捜査としてはかなりシリアス強めで、そこそこハードにやりそうな気配はあるが、それも1話目段階では予感であり確定情報ではない。ここから突然アンドロイドと人間の心の交流を描いたATRI路線に移ってもおかしくはないのだ。ほら、男側のCV的にはATRIっぽさあるしな。 ただ、個人的にはどっちかというと女性側のCVのせいで「全部裏でシビュラが糸を引いてそうな世界観だな……」という妄想の方が強い。なんかフジ系列で放送してそうなアニメだよね(実際はテレ朝系列)。サイバー加減はそこそこ表現できている気はするが、最近見た作品だと「メイクアガール」あたりとかぶってくるのでそこまで新鮮味があるわけではない。電脳に「潜る」捜査方法についてもだいぶ擦られすぎてる感があるので、ここからオリジナリティを発揮できるかどうか。また、発揮するとしてどの方向に個性を伸ばしていくのか、とりあえずは「今後に期待」という何の意味もない言葉でお茶を濁しておこう。ほんとに良さにも悪さにもつながらず、結果的に「オープニングもエンディングもどっちもおもろいな……」というアニソンに逃げるしかなかったというのはここだけの話。 PR 「天久鷹央の推理カルテ」 5→3 一時が万事。放送中、一番面白かったのが佐倉さんの人間ドックだったのはマジでどうかと思う。 ミステリとしての瑕疵については新番チェックの時点で述べた通り。「医療ミステリ」というと聞こえはいいが、結局は「あんまり一般人が知らないような医薬マメ知識でひとネタ語ります」というだけの話。もちろん世の中には「医療漫画」もいっぱいあるのだから「ミステリ」と関係ないところで面白みを生み出す方法はいくらでもあるのだが、本作はそこまでに至っていない。まぁ、これは原作小説がどうこうという問題ではなく、結局どこまで行っても「アニメとミステリの相性悪い」問題が根幹にある気がする。事実関係を説明しなきゃいけないというデザインが、画で見せることを命題としたアニメーションという媒体と相性が悪すぎるのである。コナンや金田一などのどこかファンタジー寄りの要素を含む劇的ミステリならアニメでのこけおどしにも意味は見出せるだろうが、「薬剤打ったらこうなりました」が基本の今作はどこをどうひっくり返しても画がプラスに寄与しない。アニメ化自体が無理な勝負だったのだ。 それに加えて、まさかの映像クオリティがダメさに拍車をかける。なんで初回1時間放送したんだよ。そこで頑張るなら特番挟まず普通に放送するくらいの頑張りは見せろよ。佐倉さん楽しすぎやろ。そして放送分にしても今期トップクラスのダメダメ映像が絶望を叩きつけてくる。昨今の「作画崩壊」ものの中でも伝説になった11話はしばらく語り継がれるんじゃなかろうか。マジでどうしてこうなった。 R.I.P. 「グリザイア:ファントムトリガー」 5→5 かっこよかったですよ(小並感)。 まー、ほんとに雰囲気でしか観てなかったのでマジでそれくらいの感想しか残せないんですよ。事前に心優しい先輩から「バックグラウンドを理解するためのOVAが公開されてるからそれ観ろよ」というアドバイスをいただいたけど、右から来たアニメを左に受け流すだけの視聴体制なのでいちいちチェックもいれず。結果的には「なんかスタイリッシュな奴らがスタイリッシュに殺し合いしてる様子を見守るアニメ」になった。だから感想は「かっこよかったですよ」。 でもまぁ、最低限の人間関係が理解できる程度の描写ではあったので、このコンパクトな1クールだけの世界でも一応飲み込める要素は多い。「殺し屋養成学校」の大前提だけでも飲み込んじゃえば、その狭い世界の中で生きる人々の悲喜交々をそれなりのクオリティのアニメーションで見ているだけでも割と楽しい。オタクくんは銃と刀のバトルアニメ好きだろ? という原初的欲求を満たしてくれているし、やっぱり渡辺明夫デザインのキャラがDNAレベルで好きなんですよね。元がおっきなタイトルだということでキャスティングも実に賑やかだし、2世代に跨った仲良し集団のドタバタを見て、聞いてるだけでも満たされる要素はいろいろある。個人的にはいつも通りのキャラでブレないムラサキの中の人がやっぱりよかったですね。あそこの姉妹の設定の無茶苦茶さはツッコミ要素も盛り沢山だし。あとは敵役だけどブレない信念の凄みを感じさせるくまちゃんも良かったし、センターに陣取って久しぶりに存在感を見せつけてくれたウィング氏もいい仕事ぶり。 昨今のオタクは情報を食うだけの化け物だと言われたりしますが、こうして表層的な情報だけで満足してしまう視聴も、あながち悪ではないのかもしれません。えぇ、言い訳です。 ○「鬼人幻燈抄」 6 最近では珍しくもなくなってきた「初回1時間スペシャル」展開。前クールにも1時間スペシャルでスタートしたくせにその後惨憺たる結果になった作品があったのでもはや信用しちゃいないが、今作に関してはそれなりに気合いは入っているようで、怒涛の1時間であった。 第一印象を一言で言うなら「まー、なんて素敵な鬱でしょう」。序盤30分くらいからの展開は親の顔よりも見た王道のNTR展開。いわゆる因習村のテイストをはらみつつ、綺麗にメインヒロインが転げ落ちる様子が描かれ、性癖の捻じ曲がった私のような人間はそれだけでハッスル全開。ただ、もちろん今作はNTR漫画ではないのでそこから少しずつ様子が変わってくる。NTRの最大の見どころ(?)は男女双方で描かれる精神的凋落であるが、今作における主人公・甚太も、その相手役だった白雪も、精神的には何一つ堕ちていない。大願を持ち、それをお互いに理解した上での苦しい別離の選択。ここまではむしろ高潔ですらある。NTRものならここからなんやかんや理由をつけてその高潔なる魂を穢すことに手を尽くすわけだが、本作の場合は例えば竿役(??)の清正さんも別に悪いやつじゃなかったし、このまま進んでいたらもしかしたらより高いレベルで魂の清浄さを訴えるハッピーエンドすらありえる状況だった。 というわけで、ここで本作の肝である「鬼」が登場し、精神年齢低めの危険因子である妹さんがぶっ込まれる。すれ違いといえばすれ違いでもあるのだが、基本的には妹ちゃんの幼さが招いた惨劇。そこに鬼の人たちはちょいとスパイスを混ぜてやり、きっちり狙い通りにバッド・バッダー・バッデストエンドに直滑降。ワーストを引かされた哀れな兄妹喧嘩は、村を焼き、時代をも跨ぐ一大悲劇へと繋がっていくことになる。鬱々としたその雰囲気は嫌いじゃないし、1話目で大枠が全部見える親切設計、嫌いじゃない。「鬼」「兄妹」「侍」と並べると「鬼を……滅する刃か……『鬼殺の刀』って言うタイトルはどうかな?」とか茶化してみたくもなるが、古来より「鬼」をテーマにした物語なんて定番中の定番だし、ことさら「あれ」と重ねわせる必要もないだろう。これはこれで立派な「侍」アニメになりそうである。 というわけで頑張ってくれた1時間は素直にプラス評価だが、ここからさらにプラス方向に一要素、マイナス方向に一要素が付け加えられた。先にマイナスから上げておくと、おそらく気づいた人は気づいただろう。「制作:横浜アニメーションラボ」のクレジット。これが怖い。何しろ横ラボと言えばつい最近「ささ恋」で完全なるやらかしを見せた危険なスタジオであり、過去にも様々な戦犯をやらかしている。私は未だ「禍つヴァールハイト」の恨みを忘れちゃいない。ただまぁ、悪い側面ばかり見ていても発展性はない。いうても「はめつのおうこく」や「魔女と野獣」のように映像部分でしっかり結果を残した作品もあるのだ。少なくとも1話目のグラフィックは成立していたし、なんとか「成功例」の方になってもらいたい。ただね、1時間あったうちの序盤とか、バトルシーンの要所はいい画が多かったんだけど、ところどころ「ん?」ってなる不安な箇所もあったんだよな……最後までスタミナが保つことを祈るばかり。 逆に期待しかない部分もあげておくと、そりゃもう中の人よ。前クール「アオのハコ」終了時点で「うえしゃまのレギュラーがなくなったらどうしよう」という心配をしていたんですが、ハイ、本作では最高に最低なキャスティングで登場してくれましたね。ぼくぁ何度でも繰り返しますが、頭のおかしい上田麗奈ほど健康に良いキャスティングはないですからね。まぁ、ラスボスポジになってしまったので毎週登場するかどうかは分からないが、今後の最低最悪の活躍を期待しています。うえしゃまによるみさお惨殺劇、声ヲタのカルマが煮詰まってるようでほんとによろしい。このキャスティングのNTRものとか、もはや違法ですよ。 ○「ある魔女が死ぬまで」 5 このアニメが始まる直前のCMが「まどマギ」のソシャゲのCMだったのでちょっと笑っちまった。「ある魔女を殺すまで」。 なんの巡り合わせか、今期新番組は2作連続でEMTスクアードの制作。ということは「ボールパーク」同様にそこまで期待はできないかという予測はありつつも、作品ごとに1話目のクオリティというのは当然違うもので。こちらの作品はありがたいことに映像の品質は悪くない。いや、ちょっといい部類かもしれない。正直言うとCG処理した背景とか細かいオブジェクトの処理がやや雑でどこか浮いてるような印象になっている部分はあるのだが、とにかくメインキャラ、特にヒロインの動きは溌剌としており、コロコロ変わる表情も可愛らしい。その部分だけで1話目はややプラス評価。 ラノベ原作とのことで、舞台も現代劇っぽいのに「魔女」がテーマというちょっと珍しい設定。舞台がどこだか分からないが、ニュアンスとしては一番近いのは「魔法使いの嫁」ということになるだろうか。ただ、あちらと違って今作の目標は「たくさんの人を喜ばせる魔女になるぞ」というハートフルなものであり、今後の展開でも血みどろのバトルとか目を背けるような惨劇なんかとは無縁の作品になりそう。魔女の少女がフラフラとその辺をうろつくという意味では「魔女の旅々」に共通する部分もあったかもしれないが、天才魔法使いイレイナさんと異なり、こちらの魔女さんは身の丈にあった人助けでちょっとしたお伽話を紡いでいきそう。多分細かいエピソードのオムニバスになるだろうから、「週刊ストーリーランド」くらいの感覚で見守っていけばいいのではなかろうか(今の若い人には伝わらない表現)。 ヒロインのメグが可愛かったので評価は微プラスくらいでもよかったのだが、あまりにもざっくりした「1年で1000粒の嬉し涙を集めなさい」というタスクがどうにも引っかかったので一応据え置きとした。原作小説もまだ大した量が出ているわけでもないので多分先々のことはあんまり決まっていないのだろうが、普通に考えて「1年で1000粒」が無理ゲーすぎるのがね。最初に条件を提示された時は「まぁ、1人の人間がわんわん泣いたら一気にポイント稼げるからもしかしたら……」とか思ったが、1話目のミッションを見る限り、どうやら1人の人間から出てくる雫は1粒制限がありそうな気が。だとすると、こっから休みなしでフル稼働して1日3人ずつ泣かせなきゃいけない。よっぽど言葉巧みに涙のネズミ講みたいなシステムを組み上げないと不可能だと思うのだが……どうにかなるんでしょうかね。 まぁ、多分そんな野暮な数字を気にして見る作品でもないのだろう。最大の注目ポイントである青山吉能のお仕事ぶりに注目しつつ、だらだらと見守らせてもらおう。ちなみにどうでもいい情報だが、今作の監督は青山吉能の出世作(?)、「恋愛暴君」と同じ人だったりする。「活きた! あの時の特訓が!」なのかどうかは定かじゃない。 ○「ボールパークでつかまえて!」 4 息つく間もなく、新番組はやってくる。今期我が家で開幕を飾ったのはこちらの作品。 以前の反省から「ボールと名がついているが、もしかしたら社交ダンスのアニメかもしれんぞ!」と思いながら視聴を始めたら、普通に野球だった(そりゃそうじゃ)。ただし「野球アニメ」と言っていいのかどうか分からないちょっと不思議なジャンル。「野球場アニメ」というのが正しい表現なのかしら? 確認したら漫画原作らしいが連載誌がモーニングか。まぁ知らんのもしょうがない。 目の付け所は面白くて、なかなか描かれたことがない新たな「お仕事もの」。いわれてみれば確かに野球場のような巨大施設はたくさんのお仕事の人たちが、それぞれに頑張っているから成立しているわけで、切り取り方次第でいろんな話が展開できるかもしれない。残念ながら私はあんまり野球場に縁がないのでそこまでピンとこないが、知らない世界を垣間見られる可能性があるなら興味はある。ドラマの組み方はいくらでもあるだろうし、今後のシナリオ次第では評価が上がるかもしれない。 ただ、第一印象はあまりよろしくはない。理由は大きく2つで、1つ目は単純にクオリティが高くない。まぁ、EMTスクアードだしなぁ、というので高望みもしないが、あんまりアニメとして作り込もうという意識は感じられない。せいぜい環境音くらいで画面にそこまで拘泥しない方が良さそうな雰囲気。 2点目としては、ヒロイン(?)のファイちゃんのキャラが阿漕すぎてちょっとキツい。野球場という独自のテーマならその良さを発揮させる方向のヒロインの配置にすりゃいいと思うのだが、コミュニケーションの様子がほぼキャバクラ。男の欲望垂れ流しみたいな設定は、もうちょっとなんとかならんかったんかとは思う。まぁ、漫画作品として1話目から引き込む要素を作るとしたらこういう阿漕なのが手っ取り早いということなのだろうが……今後のキャラの広がりに期待するか。 ちなみにエンディングのアニメーションは(作ってるスタジオが違うが)ポップで愉快。踊るアニメ、こういうのでいいんだぞ。 「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」 5→6 シルバーの加入が17話っていうのもセオリー通りですね……。劇中殉職の追加戦士、実はそんなに数は多くないので珍しい方の事例。数え方にもよるかもしれないが歴代だと4人だけ? キズナシルバーは5人目の殉職者だ。 などという最終回感想もまとめてだが、こうしてきちんとスーパー戦隊シリーズそのものへの意識が向く時点で、しっかりとオマージュができていることの表れ。思いつきだけで「異世界+戦隊」の足し算をしてるんだったらファン目線で辛口にもなるが、これくらいちゃんと「原作」愛も感じられるし、その上で単なるおんぶにだっこじゃなくて独自の「異世界冒険譚」にも繋げようとしているのは素直に好感が持てる。色々と楽しませてもらった上に続きも気になるので文句なしに「面白かった」と言ってしまっていいだろう。 しいて惜しかった点をあげるなら、アニメーション自体はやや低調だったこと。作画が悪いとまではいわないが、ド派手なバトルなんかにも期待できる設定だけに、もっとアニメとしてバシバシ魅せられる可能性もあったんじゃないかと思うと、「それなり」止まりのクオリティだったのはちょい悔しい。サテライトは同時期に余計なアクエリオンを作らなかったらもっとリソースが割けたかもしれないのに……まぁ、スタジオの性格を考えると、こっちに全力を傾けてアクエリオンを作らないってわけにもいかないだろうからなぁ……アクエリオンも出てたけどなぁ……。まぁまぁ、ないものねだりしてもしょうがない。 作画リソースなどはやや割りを食った形だが、足りない部分を工夫で補おうという意欲も見られた。パロディ作品はお手のものの川口監督の采配だろうか、キャスティングを中心にアニメならではのオマージュ要素も数多く見受けられ、予想外のところから面白要素が飛び出したのは作者も嬉しかったんじゃなかろうか。その分刺さる層がよりニッチになってしまったのは良し悪しだが、まぁ、元ネタの時点でオタクにしか刺さらないのだからそこは振り切れてくれて助かった。 残念ながら現状では2期の報せは入っていない。どれくらいストックがあるかも分からないが、まだまだ謎が多い状態で放置されている現状、できたら続きもアニメで追いかけたいもんですね。
「メダリスト」 6→7 とりあえず2期おめでとうございます。まぁ、この作品は作るでしょう。作ってくれなきゃ嘘だよ。 作品の本質から外れたとこからスタートするが、個人的には本作が「ENGIというスタジオがようやく正解に辿り着けた」作品としてとても印象深い。数年前から存在感を示し始めた新興スタジオであるENGI。割と初期の頃からそのデザインワークにえもいわれぬ個性があり、最初にその片鱗が見えたのは「フルダイブRPG」の時。そこから立て続けに「たんもし」でも映像美術でガツンと殴りつけるような画面を繰り広げて注目を集めたが、残念ながらアニメそのものがあんまおもんないということで突き抜けられなかった。そこからも繰り返しインパクト強めの作品も発表し続けていたが、そのアートがついに結実したのがこちらの作品。CGを活用したモーション処理がフィギュアスケートという競技にがっつりハマり、持ち前のシャープな画風も煌びやかさに繋げることができた。まずはそれがめでたい話。 そして作品自体も至極真っ当なスポ根でありながら、主人公を「師匠側」に(も)配置することでコーチと教え子の二人三脚の成長物語になっているところが新鮮。どうしたってフィギュアのような「個人競技」だと1人のキャラにフォーカスを当てた時の世界の広がりを生み出すのが大変だが、いのり・司のダブル主人公体制と考えると、それぞれの視点から自在に世界が広がっていく。さらにフィギュアの技術に関しても小学生のいのりちゃんメインではどうしたって「小学生レベル」で落ち着いてしまうことになりそうだが、そこに大人の事情も噛み合わせることでがっつりトップレベルの演技も結びつけることができる。ことにアニメ化した際には、ばしばしすごい技が見られるとなればやはり恩恵は大きかっただろう。 あとはもう、ただそのままスポ根を味わうだけですかね。ここまで真っ直ぐに、純粋に成長を志して実現していく主人公、今の時代には珍しいんじゃないですかね。そしていのりちゃんのキャラはそれが嫌味じゃないのも偉い。普通、「スポーツでのしあがる主人公」ってどうしたって我の強さを見せなきゃいけないからわがまま勝手で勝気なところが出てくるものなんだけど、いのりちゃんの場合は「わがまま」をちょっと滲ませることがあってもほとんどのシーンでお利口さん。こんな素直な子に、さらに輪をかけたような真っ直ぐキャラの司が重なって、なぜこんなにドラマが膨らんだのか。ほんとに不思議なもんです。 いやぁ、でもこの段階で「ドラマが膨らんだ」とかいうのは時期尚早かもしれませんね。まだまだ原作は続いているようだし、2期も楽しみに待たせてもらいましょう。それまで、いのりちゃんが可愛い女子小学生であり続けますように(大丈夫だろ)。 「もめんたりー・リリィ」 5→4 闇鍋みたいなアニメだったな。もはや完成形など度外視で、思いついた材料を全部ぶっ込んで煮込んだような。もちろん、世の闇鍋の大半は失敗作になるわけで……ねぇ。 GoHands特有の描きすぎアニメーションの是非については、もう触れなくてもいいかもしれない。正直、今作では長短あって必ずしもネガティブな印象だけでなかったということだけはお伝えしておこうかな。基本的に私はGoHands流が好きではないのだが、ごちゃごちゃサイバーに徹底的に詰め込むだけでなく、アニメ的な(戯画的な)「遊び」を含むようなデザインに広がっているのは直近の「メガネ&デキ猫」の時になんらかのブレイクスルーがあった気はする。個人的にはやっぱりマイナスの方が多い気はしているが、少なくともこの画でしか描けない対象はありそうだし、独りよがりな自己満足に堕しているわけではなさそうなので将来的な知財は蓄えている段階か。 ただ、そうしてわざわざ「クセの強い画」を使うならば描く対象は相当吟味する必要があるのだが……冒頭の一文の如き有様である。なんかマジで、企画会議で思いついたものを全部ぶっ込んだ結果、調理すら疎かにして生煮え状態の素材をギトギトに叩きつけられているような感じだ。「オタクは女の子がデカい武器振り回して戦うバトルが好きだよな!」からスタートして、「個性的な口調のキャラが人気!」「荒廃世界は基本!」「世界創造の物語と意外な自己言及も必須!」「無惨にキャラを殺せば話題性満載!」「そう言えばグルメものも定番ですよね!」みたいな、ブレインストームのホワイトボードに付箋貼ってる段階がそのまま突き進んでいる。もちろん、それを合わせて煮込む時間がなければ個々の素材を吟味する時間もなかったのだろう。雑すぎるキャラ設定は馬鹿にしてるとしか思えないし、ラストで明かされる世界の真実も「だからどやねん、見たことあるわい」というN番煎じ。今作の画を見てかっぽーグルメを実食してみようというモチベもそうそう起こらないだろう。どの要素を取るにしても半端すぎて、1クールのアニメとしてシナリオを咀嚼する意義を感じなかった。 まー、ここまで節操がないと、逆に「ここでしか見られない」図式にはなっているのだが……そこで「逆に」はダメだよなぁ。まずは「物語」を作るところから吟味していただきたい。 (最後の最後まで久野ちゃんの古事成語ギャルは受け付けなかったなぁ……) |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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