最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
今温泉って言いました? って言いました?! 第7話。魔法使いプリキュアは終わってしまいましたが、みらいとリコ(の中の人)の友情は永遠に不滅です。わくわくもんだぁ。 毎週毎週、よくもまぁテンションを落とさずに走り続けられるものだと感心する。普通に考えたら勢いは落ちる理由がたくさんあるはずなんだよ。たとえば、今期一番の変化である借金と前科の完全消滅。カズマたちはもう危険な冒険に手を出す必要も無く、貧乏ネタだって使えなくなる。そして、増え続けるキャラクターの数だって不安材料だ。1期は精鋭達が頑張ってくれていたが、どんな作品だって、キャラが増えればハズレの1つや2つ出てくるはずだ。 しかし、今作ははずれない。新キャラとしてすっかり定着したバニルさんが、今までに無かったポジションから実に良い味を出してくれている。今回冒頭の屋敷のシーンは、実は「神VS悪魔」という古えより続く伝統の一戦にして、最大規模の交戦。下手したら世界が揺るぎかねない規模のバトルのはずなのだが(まぁ、一応アクアとウィズの小競り合いだってそうなんだけど)、全くそんなことを感じさせないアホな罵り合いは本当に愉快なだけ。バニルさんだって情けなさが出てくるはずなんだけど、何故かアクアのアホさ加減だけが一方的に引き立つってのは、本当にアクアの立ち位置のおいしさ故である。一応屋敷周りに結界張ったりはしてたのね。まぁ、結果的にバニルが抜けてきてるんだから、あんまり意味は無かった気もするが。 そうしてバニルさんとの商業提携を結んだカズマ。バニルはどうやら魔王の城の結界の管理なんかよりも金儲けの方がよっぽど性に合っていたようで、ちょいと異世界人から商品情報を聞き出すだけで、すでに巨額の稼ぎを計算出来ている。見たところカズマさんはピーラーっぽいのやら按摩器っぽいのやら、100円ショップかよ、っていう程度のものしか提供してないんだけど、まぁ、この世界の技術レベルに合わせたら開発出来る物資にも限界はあるか。バニルさんが買い取るって言ってくれてるんだから遠慮する必要はないだろう。一括での権利買い取りか、毎月の安定収入か。3億の一括収入は、毎月100万の継続収入だとジャスト25年分。「一生遊んで暮らせる」ならどちらをとっても同じだが、まぁ、以後バニルに何が起こってもいいようにするならやっぱり先にもらっておいた方がいいかなぁ。一応将来的に資産価値が変化する可能性もあるが……。おそらく、そうして悩んで決めあぐねているあたりにまた落とし穴があるのだろうな……。 で、そんな金勘定が出来てしまったおかげでぶっ壊れてしまったカズマさんとアクアさん。この2人、こうして見てるとやっぱり相性がどんぴしゃなんだよな。今回は特に「腐れ縁」での付き合いの長さを活かした掛け合いが豊富で、もうすっかり熟年夫婦の域。馬車に乗るときの悶着なんかも、寸分のズレも許さぬ完璧な漫才だ(カズマに言い負かされてうきゅ〜〜ってなってるアクアが可愛い)。さしものめぐみんやダクネスでもこの2人には入り込めない。というか、あまりのことにめぐみんがテンパッちゃってるのがとても可愛い。やっぱり、こうして並べてみると「頭のおかしい爆裂娘」が一番の常識人だな。ダクネスは2期に入ってからことさらにおかしさがブーストしてるからな。今回だって、カズマが収入を得ることでどんどん落ちぶれる妄想で昇天してたし。その妄想で昇天できるのは尋常じゃないぞ。もう、お父さんが見たらなんて言うか。めぐみん、何とかこのパーティをまともな方向に導いて挙げてください。そして、スカートはもうちょっと長くしてください。もう、完全にはいてない状態デス。 めぐみんの取りなしが功を奏したか、とりあえず当面の金勘定はさておくとしての小旅行。温泉回……なのかな? すでに1期でギリギリ過ぎるお風呂シーンは描いたので今更カズマが混浴云々で動揺するのもナニだが……まぁ、あの時は夢だと思ってたからな(あとダクネスにまだ幻想を持っていたからな)。やっぱり男1人に女3人の歪なパーティなのでカズマさんが他の面々をどう見ているのかがなかなか計りにくいな。今回は更にウィズまでセットだが、カズマさんって巨乳悪魔のお尻を支えておんぶしてても別に何とも思わないのね。ナニがどうなってるんだ、こいつ。ひょっとしたら、目の前に「見た目はいいのに触っちゃ駄目なヤツ」しかいなかったもんだからおかしくなったのかもしれません。 そんな「触っちゃ駄目」の1人であるクルセイダーは、そこに存在するだけで問題を持ち込むというなかなかの逸材。更に自分のスペルでラックを上昇させてもじゃんけんに勝てないほどのハードラックを持った駄女神までいるのだからそれだけで役満。ジャンケンに負けない程度の運では打ち消せない様子。相変わらず変なモンスターしかいないこの世界、まさかの戦闘シーンで次週に引くですよ。この作品、始まりの町から別な町に移動したのってシリーズ始まってから一度も無かったことなので、ついに「2歩目」が踏み出せるかと思ったのだが……辿り付くかなぁ、温泉街。あと、ゆんゆんのお土産代はどこから出てるのかなぁ。 PR 圧倒的スーシィ回、第8話! そうだ、これを待っていたのだ! 始まりはスーシィ、全てはスーシィ! 元々劇場版からスーシィ推しだった身としては、もう、ようやく来てくれたか、っていうお当番回。彼女の魅力である怪しげな言動は、スーシィ・アクション(私の勝手な造語)として独特なモーションを見せるのだが、今回はそんな独特の動きが極まってしまい、なんと夢の中にダイブして全世界がスーシィ。ショートギャグ回のようでもあり、起承転結の極まった濃密な短編映画のようでもある。ここまでやってもらえればもう何も文句はありません。今回のコンテ担当は当然のように今石洋之氏である。今作は動画のメリハリこそ大きいものの、割とスタンダードな仕上がりの話数が多かっただけに、ここに来てTriggerの申し子とでも言うべき今石氏のコンテワークが炸裂することにより、良くも悪くもクセのある、在りし日の全力Triggerが戻ってきた気分だ。 「Triggerらしさ」は本当に色々なところに出ている。まず、序盤からはふざけたように動画枚数を削り、1つのモーションをループさせるだけで絵を成立させるおふざけ省エネ。「キルラキル」でよく見られた満艦飾マコの動きを、アッコたちが再現している。吉成演出による動画勝負が売りの今作で、平然とこれをやってのける肝の太さ。そして、夢の世界へダイブするくだりからは、ふざけたような構図、ヘロヘロとした中に頓狂な動きを混ぜ込む完全なるギャグタッチ、そしてとりとめのない中身を強引にねじ込んで1つの世界に丸め込んでしまう強引さは「パンティ&ストッキング」を思い出させるスピード感のある演出。「両手の指がキノコになっちゃったロッテ」とか、パンストの世界だったらもっとヤベェ目的で描かれるところだろうが……今作では、キノコだろうがなんだろうが、とにかくスーシィという一個人を表すツールとして用いられているため、どこを切り取ってもスーシィ成分につながっていく。 そしてドライブインシアターでもトリッキーな作画の変化を印象づけて目先を思い切り振り回し、最後には巨大モンスターとのけれん味あふれるチェイスにつながるスケールの大きさがまさにTriggerの無茶苦茶さ。なんでこんなに地面をたたき割るのが好きなんだろう。大雑把に見える演出の中にも何故か細かいネタ回しが効いていて、画面の端々にもこっそりスーシィの悪戯心が織り混ぜられているし、ラストのドラゴンとの攻防でアッコが持ってた剣と盾が、実は冒頭でちっちゃいスーシィたちが運んでいたものだったりも。どう考えても「LWA」の本編からは浮いている世界感のはずなのだが、「まぁ、スーシィならしょうがない」ってんで諦めてしまえるあたりが彼女の人徳なのよね。まぁ、本人もルル子の世界に勝手に飛び出したりしてたし。 そして、スーシィ回ってことは当然村瀬迪与回ということでもある。まー、彼女のやってる役といってもスーシィ、モグタン、ガリィでほぼ全部みたいなところがあるのであんまり知ったような口も聞けないのだが、今回は独特の魅力がジワッとにじみ出る村瀬節がたっぷり堪能出来る配役が光る。何しろアッコとロッテ以外のキャラが全部スーシィなわけでね。あんなスーシィ、こんなスーシィ。あんな村瀬迪与、こんな村瀬迪与。天使の方の可愛いスーシィはちょっとモグタンっぽかったかな。変な声なのに千変万化でコロコロ変わって「夢の住人」が十人十色だったのは本当に楽しかった。今後もガンガンスーシィメインでの活躍を期待したい……けど、流石にこんだけの回はもう無いなぁ。2期を待つしかないなぁ。 「鬼平」見た後だとあのおっさんが負けるのが信じられないよな、第7話。あおちゃんが賢雄さん殺すアニメってのも割とレアな気がするぞ。 二週間のご無沙汰、おかげでオープニングを見るのも随分久しぶりな気がする。フルで聞いて歌詞を知った結果、間に入ってるコールに意味が無くて単なる掛け声だってことが分かって結構衝撃だった。その点エンディングは合間の台詞に意味があって安心する、っていうか台詞がメインみたいな歌だな。 さておき、我々は二週間休んだが、残念ながらターニャさんに休日など無い。北方に呼び出されてからも色々と便利に使われていたようだが、無謀としか思えない上からの指令には辟易。自身の地位が上がってきたこと、そして北方司令部はそこまで上官の重要性も高くない(逆らって目を付けられても将来にあまり影響しない)ことから、割とずけずけものを言うようになっちゃったターニャ。以前は上官のご機嫌をうかがいながら必死に口頭試問をクリアしていたが、今じゃぁコーヒーにミルクをどばどばどばどば入れて、それってもう牛乳じゃん、くらいのレベルにしながらのやりたい放題。まぁ、ここで上官に嫌われても、今より面倒な部署なんてそんなにないしなぁ。直接の司令官は生意気幼女に激おこだったが、他の面々はターニャの人となりを知っているし、彼女の有能さも知っているのでやんちゃをしてもあまり気にしない。ターニャの方もだんだん玄田さんとの付き合いも分かってきてるようで、言える範囲で自分の意見も出せるようになっている。 そして、そんな問答の末に行き着く、「史上最大の」上陸作戦。無茶な攻めはあくまでも布石、ここで一発逆転、伸びきった前線をビシッと締める電撃急襲が行われる手はずになっていたのである。もちろん、精一杯背伸びして地図を指さしていたターニャちゃんがそれに気付いたことで、一番の適任は203大隊ってことになりますわな。昔のターニャだったらまたまた最前線で命を張らなきゃならん、なんて絶対嫌だったんだろうけど、これまでの経験から、対魔道士戦闘では基本的に負け無しということも分かってきた。栄えある任務ならばそれだけに実績カウントも増すわけで、他人には出来ない任務を任されても、よほど命の危機でもない限りはOKを出すようになっているみたいだ。まぁ、実際に203の実力は本物だし、やってることも色々とチートじみている。やっぱり普通に考えて、第2次大戦レベルの戦争に「好き勝手に高速で空を飛べる兵士」が参加したらそれだけで強いよな。高々度から直接ダイブして敵の要所を各個撃破。それがレーダーにも引っかからないし地形効果も完全無視。やっぱ魔道士ってクソだわ。 本来だった難所だったはずの入り組んだフィヨルド地形も、魔法使いにとっては単なる雪原。ゲシゲシ砲台を撃破し、出遅れた敵の魔法使い部隊も203の練度ならば敵ではない。立派に最強の座を勝ち取ったターニャが再会したのは、あの銀翼賞受賞のきっかけとなった戦闘のときのおっさんだったらしい。あの時はまだ(数の差はあったが)良い試合になっていたのだが、今となっては赤子の手をひねるがごとく。幼女に手をひねられるがごとく。憐れ、北方の主軍は陥落してしまうのである。わざわざアバンでたっぷりとあのおっさんの娘とのエピソードを描くことで、ターニャの悪辣さ、慈悲の無さが際だつように作られているのがなかなか嫌らしく、片や、娘や家族を守るために本当の意味で神に祈りを捧げているというのに、片や単なる兵器の使用制限解除のために億劫そうに神の名をつぶやくだけ。この対比で、必死に神にすがろうとする方が斬殺される世界なのである。存在Xはどう考えてもペナルティの与え方間違ってると思うんですけどね。ターニャさんの中のおっさん、元々は単なる社蓄だったはずなのに、最近なんだか略奪とか暴虐に快楽を覚えるようになってきてません? これで「終末のイゼッタ」だったら、戸松声の娘さんが新たに魔法に目覚めてターニャに復讐しにくる流れが確定だったのだが……本作はそんなこともなさそうね。「なんか最近戸松とあおちゃんが正面からぶつかるような作品があったような……」って思ったけど、そうだ、妖怪ウォッチだ。 2月24日 ドラフト模様(AER×2 KLD) ピック順 【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Chrolony】→【Serra】→【Mei】→
先週は予定がまとまらずにお休み、そして今週もなかなか日程が合わず、下手したら2週連続不成立かと思われたのだが、何とか予定をすり合わせることで、一時は「金曜日の昼に5人戦を1回し、夜に面子を変えてもう1回し」とかいう、どう考えても人間として駄目なスケジュールが決定した。何故そこまでして卓を成立させたかったかといえば、この春でお別れしてしまうメンバーがいるため。ひょっとしたら今週の卓が最後になるかもしれないし、何とかして成立させようとした結果の苦肉の策だ。 しかし、土壇場で状況が一転。日程を何とか調整した結果、「金曜日の昼に6人戦」が実現し、クソのような5人卓2回しをせずに済んだのである。いやー、一安心。これで快く去りゆく者を送り出せるってもんですわ……。まぁ、その当人が「多分、来週も普通におるけど」とか言ってたんですけどね。俺の苦労を返せ。俺の勝ち星も返せ。
次週は、今のところ通常通り土曜夕方開始にしています。日程が合わない人は早めに連絡ヨロシク。
次回予告の出囃子が志ん生! 第8話。あんまり他の噺家さんの出囃子なんて分からないんだけど、幼い日に(CDだけど)すり切れるまで聞いて育ったのが志ん生の全集だった身としては、やっぱりこの曲こそが「落語の出囃子」なんですよ。訳も分からず嬉しくなります。 さておき、本編も心底感極まる展開。もう、視聴中はずっと涙が流れっぱなしになります。それは悲しい涙だったり、嬉しい涙だったり、まさに悲喜こもごもではありますが、菊さんの積み重ねてきた人生のあれこれに対し、生中な気持ちでは観ることを許されません。 菊さんの入退院から、また随分時が流れたようだ。与太の野郎が弟子をとった、なんてとんでもない展開がサラッとながされていたし、一番分かりやすい時間の変化は、着々と大きくなっていく信乃助。もう小学生くらいになっているのだろうか、そう何度も聞いたわけでもなかろうに、落語の調子をそらんじながら過ごす首までどっぷりの生え抜き小僧。その血の濃さは容姿にもはっきりと表れており、グッと濃い男前の助六の面影はますます強くなる。菊さんはそんな「孫」の顔を見て何とも複雑な心境ではあろうが、割とあっさり「本当のじいさん」の話をしているところを見ると、特に隠し立てするとかいう意識もなく、本当にフラットな関係性で孫に接しているようだ。まぁ、そのへんは信乃助に分別がつくようになったら少しずつ説明はつけていくんだろうけども。 すっかり老け込んでしまった菊さんだったが、高座に上がれない身の上でも、まわりの人間は容赦無い。そしてその多くは、樋口先生に代表されるように、「八雲の落語はもう菊さん一人のものじゃない」という意識で復活を望んでいるようだ。戦後の混迷期を支え、落語文化の守り手となった八雲と助六。その大きな礎は、本人の意志とは別のレベルで、何とかして残そうという動きがあるのはしょうがないところ。樋口先生はずけずけと言い過ぎだし、慇懃な態度で一応菊さんに選択権を与えているように見えて、もう完全に強迫になってしまっている。でもまぁ、その辺は菊さんも諦めているようで、ため息混じりに強引な男のいう通りにしてしまうだろう。一応、そんな樋口先生の豪腕も悪いことばかりではなく、懐かしいあの日の写真が見られたり、老人の郷愁を満たすのにも一応の役は果たしているのではなかろうか。 しかし、やはり応えられない期待ってのはプレッシャーになってしまうもので。高座に上がれない苦しみ、そしてあがれないからこそどんどん衰えていく心と身体。自分の居場所を求めてフラフラと出歩く菊さんを、与太と小夏がつかまえる。橋の上ってのは今も昔も「死に際」の代名詞。落語の名作なら「文七元結」あたりが有名なところで、当然、落語夫婦がフラフラと橋の上に出てきた老人を見てしまったら、そういう想像が先んじるのも仕方ないところ。仕方なくはあるのだが……小夏さんの叱咤は本当に心に来る。別に死ぬつもりは無いがフラッと出てきただけの菊さんに、「身を投げて死ぬんじゃないか」と詰め寄る小夏。当然、そこには同じように「身を投げた」心中劇、助六とみよ吉の姿が重なるはずだ。そして、小夏は「アンタは罪を償っていない」という。もちろん、小夏は心の底から菊さんを責めているわけじゃない。昔はそういう部分もあったが、今となっては、そんなこたぁ責めるつもりもないだろう。しかし、菊さんが生きる理由を一つでも突きつけられるなら、小夏はそういうしかないのだ。そして、そんな「罪」の真実を知っているからこそ、菊さんも、そして与太郎もこの小夏に返す言葉が無い。菊さんが一生を賭して「でっち上げた」偽りの罪の存在を、ここで小夏にどうすることもできない。菊さんからすれば、この時の感情は悲しみなのか、後悔なのか、諦観なのか。 改めて自分の人生の意味を突きつけられ、菊さんは本当に参ってしまう。普段だったら憎まれ口の一つも叩いてなかなか弱みは見せないところなのだろうが、自分が抱えている不安も悩みも怒りも、全部愛弟子にぶちまけて、「八つ当たり」をする。師匠から「お前みたいな噺家に何が分かる」なんていわれてしまったら、普通の弟子なら打ちのめされてしまうところなのだが……そこは与太郎だ。ちぐはぐながらも長い付き合いの弟子と師匠。このリズムこそが、与太が与太でいられる理由なのかもしれない。師匠の話はそれはそれで聞くけど、「ところで」ってなもんで。突然こんな風に頭を下げられてしまっては、みっともない姿を見せて取り乱した菊さんだってあっけにとられちまう。「この馬鹿に何を言っても効きゃぁしねぇ」ってんで、悩みも怒りもぽろりと抜ける。そして、何ともお気楽な落語観でもって、菊さんの悩みなんて上書きしてしまうのだ。もう、このシーンの菊さん、本当に絶妙な表情をたくさん見せてくれて最高でした。 そして、菊さんの背中に最後の一押しを加えるためのドキドキのBパート。松田さんという首魁(それにしても元気なじいさまだな)を中心とし、結託して菊さんをはめたのは全国菊さん愛好会の皆様。確かに本人の意志を無下にするのはいかんことだろうが、おそらくみんな知ってるんだ。口では何と言おうと、菊さんが一番落語をやりたがってることを。だからこそ外堀を徹底的に埋めて、なし崩しで高座にあげちまおうって作戦に出たわけで。一度は帰りかけた菊さんだが、人前に引きずり出されたら絶対に背中を見せないのは芸人の意地。稀代の大師匠は、無難な受け答えから次の展開を待つ。とりあえず、馬鹿弟子の出方を見てからの判断だろう。 そして、ここで与太がかける話はこれまでの流れから「居残り」になるだろうと思われたのだが、なんと、ここでしかけた「趣向」ってのが実に攻めっ気あふれる演目。そう、あの日の助六、「芝浜」の再演だ。菊さんからすれば、それは夢のようだった若き日の名残でもあり、あの忌まわしい悪夢の夜の前兆でもあり。自分の言葉を馬鹿正直に貫き通して助六を受け継いだ弟子の仕事ぶりを見て、あの日の気位が幾らか戻ったかもしれない。 与太のしかけた「芝浜」の一席。これまた随分と念の入った仕上がりだった。例によって、与太郎の芸ではあまり「話の中の世界」のオーバーラップ演出はない。先代助六と同様、「噺の中身」というより「与太の世界」が中心になるからだ。今回わずかに芝の浜辺の波の様子が重なった様子が見られたが、あくまでも世界は「与太郎のもの」だ。しかし、これまでの与太とは大きく違う点が1つ。それが、途中から彼が流し始めた涙である。確かに噺の中で、あの夫婦は泣いていたかもしれない。しかし、ここまでの涙を流すことはない。噺と乖離した、「与太郎の涙」だ。普通、演者は「泣く演技」こそすれ、本当に泣いてはならない(声優業界の定石)。先代助六だって、噺に入り込んで泣くなんてことはしていない。しかし、与太郎は泣いてしまう。泣きながらしっかりと噺を作る。それが、芝浜を作った助六に捧げる思いなのだ。最後に菊さんは、「映像の中で助六は泣いていたかい?」と尋ねた。弟子の仕事の不備を指摘する師匠の役割を果たしながら、助六に何を見たかを問い、与太が得たものを確認するためだ。与太は「確かに泣いていた」と答えた。助六が落語をやる喜び、そして、その時間を共有していた菊比古の喜び。映像の中で2人は笑っていた。高座に立たない今の菊さんは、果たして泣いているのか、笑っているのか。 「芝浜」という演目も、こうして見てみるとまた意味深長なところがある。一夜にして大金を得たと思った漁師が、目覚めて見たら手にした大金を失っている。女房にそれは夢だったと諭され、自分の行いを悔いて心を入れ替えて真面目になり、改めてあの日を笑えるほどにまで身を立てる。そしてそこで、妻から突如、あの日本当に「あった」大金を差し出されるのだ。大切だと思っていたものでも、無くしてしまった後に悔いるだけではなく、なくした後にどのように生きるかが大切だという一種の訓話じみたところがある噺。そして、そんな噺を聞いて、「全てを失った」と思っている菊さんは何を思うか。ポロポロと自分の身から落ちていく過去の財産。何も出来ないとふさぎ込む日常の中で、本当に大切なことは、「失った後」なのではないか。完全になくなったと思っていた助六の思い出だって、こうして弟子の手を借りてポッと後世に蘇ることだってある。あの日の思い出は、夢だったのか、現だったのか。それを決められるのは、今を後悔しないような生き方をした者だけではないのか。 菊さんは立ち上がった。たくさんの後援者に、そしてどうしようもない馬鹿弟子に背中を押され、改めて、自分の夢の所在を探す決心をした。ここからが、有楽亭八雲の、最後の花道だ。 そして、間の悪さというのはどうしようもないもので……。菊さんの高座が聞けるのは、いつになるのだろうか。 やっとモカのターン、第7話。この1話のために溜めて溜めて来たんでしょうか。改めて、本当に不憫な子やなぁ。 茜の手の平の上で弄ばれる現状を何とか打開しなければいけない花火と麦。それぞれが、自分たちに向けられる「好意」の扱いをどうにかしなければならぬというので、随分方向性の違うソロ活動に勤しむことに。まず、花火さんの方の迷走は非常に分かりやすい。やってることは基本的に前回と同じで、たまたま知り合ったチャラ男(タクヤ)にほいほい着いていき、何とか自分の魅力をアピールして茜という魔女に追いつけ追い越せが狙いなのだが、如何せん、その実体は単に背伸びしてるだけの女子高生である。前回カラオケで処女カミングアウトなんかもしてしまったし、経験値の差を暴露されてしまえば相手は余裕も出来る。後は完全にコントロールされる形で常にイニシアティブをとられ、当初の目的とは真逆の関係性に振り回されるだけ。自分に好意を向けてほしい、自分の存在を他者から認められたいという願いは空を切り、再び他者への依存を高めてしまう結果となった。駄目だよ花火さん、その関係性には何の意味も無いよ。まー、そんな花火の焦りを充分に理解していいように振り回してる男の方もひどいのだが、「男なんてそんなもん」と言われれば、まぁそうなんだよな。目の前に分かりやすい獲物がいれば、そりゃ美味しく頂く方向でプランニングするからな。結局、花火さんがこの日手に入れたのは、どうしようもない敗北感と、徒労だけ。 他方、麦の方はというと、これまた全然違う関係性である。花火が行きずりの男との関係性で四苦八苦しているのと時を同じく、麦は生まれた時からの腐れ縁、幼馴染みとの関係性を計りきれずになんだか残念なことになっていく。モカとのデートにOKを出したのは、麦からしたらほんの気まぐれ。正式に付き合いだしたはずの花火が全然自分の相手をしてくれないし、最近は早川先輩との割り切った関係も一段落してしまった感もあり、この辺りでもう1人くらい女の子に自分を見てもらって、自分の立ち位置を再確認する狙いもあったのかもしれない。今の自分が迷子なら、ずっと昔から自分を見てくれているモカは分かりやすい指標になり得るのだ。 もちろん、モカの方もそんな麦の態度が気紛れであることは重々承知している。しかし、これまでただひたすら純愛を貫いてきたモカも、周りに花火という不穏分子がいる状態ではなりふり構ってられない。「麦は自分を見ていない」ということを理解しながら、この千載一遇のチャンスで何かをもぎ取らんと画策する。しかし、デートの時間が過ぎるにつれ、そんな自分の救いようのない状況を思い知らされることになり、こちらも出口のない袋小路に。麦は何を考えている、自分は何がしたい。グルグル巡った思考の迷路の果てには、「今日一日は思い出の中に閉じこめてしまえ」という破滅的で現実的な結論があった。仕方がない、鴎端のり子の純愛には、そこから先に進んで麦を苦しめるという選択肢は無かったのだから。 しかし、そうしてモカが苦しみ、後ずさったことが、かえって麦を引き止める結果になってしまう。そう、麦というヤツは、自身もクズであり、クズ女に引っかかるレーダーを持っているのだ。これまでずっと「クズ」カテゴリの人間としか関係を持っていなかった麦にとって、ここで一歩引いて消え失せるモカはあまりにも異端。あまりにも特別。思わず引き止めた麦の手により、モカは最後のステージへと進むことになる。麦の歪んだ心を打ち壊し、新たな男女関係を形成する最後のチャンス。今までのモカならば、麦が現時点で様々な人間関係に苦しんでいることは知っているのだから、ここで押し進もうとはしなかった。しかし、よりにもよってこんなところで芽生えてしまうモカの「クズ」。相手がどうなってもいい。自身がどうなったっていい。とにかく今この瞬間に自分が求めているものを手に入れたい一心。麦との関係を求めて、これまで築き上げてきた関係性をぶち壊す最後の一歩を、モカは選択した。 そして、ここでモカが「変質」したことで、クズとクズの関係性は更なる混迷を見せるのである。モカがようやく打ち破ったその殻を、麦も破れるとは限らない。変わってしまったモカを見たことで、麦の心に表れるのは、失ってしまう大切な存在。なんと身勝手な男なのだろうか。自分でステージを引き上げておいて、今更失いそうなものを惜しむのである。尊い「幼馴染み」のモカは、ついにここで麦にとって不可侵存在となってしまう。それが、モカの望みと相反していたとしても。モカは、「麦の幸せにつながらない」ことを理解した上で関係性を求め、麦は、「モカの願いにつながらない」ことを悟った上で関係性を拒否する。なんて皮肉で、救いようのない平行線。最後のステージに上がったことで、モカの夢は夢のままで儚く消えた。 刹那の関係だろうが、千秋の関係だろうが、結局は「一番」にはなり得ない。真逆の教訓から同じゴールにたどり着いた花火と麦。進むべきは正道、成すべきは大願。分かっていたが見ないようにしてきた遠回り。2人のクズが犠牲にしてきた諸々は、ここに来て、実を成すことが出来るのだろうか。 パリパリサクサクしっとり、第7話。カンナちゃん、ちゃんと小林に見てもらってから宿題提出してるといいな……あんなもん、才川ちゃんに見せたら泣くぞ……。 テコ入れ回って割りにはあんまりテコ入れ要素がないお話。そりゃま、海で水着ではあるが、今作はあんまりエロい要素が無いのでね。ルコアさんとか奇乳過ぎてエロくなくなってるし、カンナちゃんは流石にエロではないし、そうなると残るのはトールと小林ということになる(翔太君は除外していいですよね?)。そして、小林は実に見事なまな板っぷりを披露しているため、強いていうならトールが一番まっとうなサービスということになるが……なんだろ、流石にこのキャラデザではソソられないよな。可愛いとは思うんだけどね。やっぱり水着になっても一番際だつのはカンナちゃんのあり得ないくらいのムチムチっぷりじゃないですかね。足の太さとか、すげぇよね。京アニキャラってあんまり下品なエロさはないんだけど、時たま足元とかフェティシズムあふれるところに爆裂なエロさを感じることはあります。ハルヒとか、あすか先輩とか。 結局、海に行っても小林がインドアなせいで大したことは出来ない。というか、(翔太君はいるけど)女性ばっかりの集団では海で何か嬉しいハプニングとかあるわけでもないし。せいぜいカンナちゃんが蟹を食べたことくらいだろうか。あと、トールの人間体(亜人体)での泳ぎ方がワニっぽいっていうことは分かった。あの尻尾のうねりは確かに泳ぎなれてる感じですかね。ちなみにカンナちゃんの方は人間体のまま、バタ足だけでトールについていってたんだけど、どんな爆裂バタ足だったんでしょうかね。 そして、小林の思い出話からトールの思いは「家族」へ向かう。小林は至って普通の家族構成だったそうだけど、トールはどうだったんだろう? 頭の中で鳴り響く父親らしき怒声はどうにもあまり平穏とは言い難い関係性のようだが……まぁ、小林も言っていた通り、ドラゴンの業界じゃぁそっちの方が普通なんですかね。トールだって似たような思想はずっと持っているわけで、小林という異分子さえなければ、父親ドラゴンとの関係だって普通のままだったんだろう。まぁ、ドラゴンの親子関係を人間と同様に考えていいのかどうかもよく分からないけど。トールがいくつで、その親父さんは更に何歳なんだよ、っていう。そもそもドラゴンという神獣が普通の生殖から生まれるのかどうかもよく分からないしな。謎多きトールのご家庭、いつか明かされる時が来るんでしょうかね。 トールが家族のことを思い出しちゃうと、やっぱり現在の「異常な」状態が気になってしまうもので。小林はすぐにトールのわだかまりを察し、ドラゴンフォームに戻してちょいと沖合まで。悩んだ時には楽な格好でリフレッシュするのがいいということですよ。そして、小林の前では元の姿に戻ることが出来るということで、トールは「小林に許されている」という感覚を得ることも出来る。そのあたりの機微を全部分かってやってるのが小林の偉いところだ。ガス抜きのプロ、流石は社会人。 そして「夏の定番」ということで、BパートからはコミケにGO。そういや色んなアニメにコミケって出てくるんだけど、作中だと「コミマ」とか別な名前が使われることが多いよね。商標とかの関係なんだろうけど、今作ではフツーに「コミケ」という名称が用いられているので、ちゃんと許可とったってことなんだろうか。このイベントを「夏の定番」と言ってしまうのも問題ある気もするのだが、一応カンナちゃんを連れてこないくらいの良識はあるのでギリギリセーフ。あくまで今回は滝谷の臨時手伝いだからやむなしか。異様なイベントの様子はトールにも奇異に映ったらしく、人間の恐ろしさを垣間見せられることに。確かにあれは異常だよな。「何か大きな力」があるような、ないような……まぁ、お祭りってそういうものですから。滝谷の出してる同人ゲームですら列形成するくらいだからな。割と評判のいいサークルなのだろう。どこかの初参加で灰になってた邪竜とは違って。そりゃま、宣伝もせずに仏頂面のあんちゃんが1人座ってるだけじゃ無理だよな……でも、ファフさんって見た感じ美男子な気もするし、放っておいても1人2人くらいなら客も来そうだけどねぇ。 こちらのイベントでも、トールはふとした拍子に「人間との差異」を感じ取ってしまってちょっとセンチな気持ちに。他の異種族はコスプレ会場を利用して変身を解除して羽を伸ばしていたわけだが、トールのような竜族にはそれもままならない。人に紛れて生きていくことの窮屈さにちょっと疲れを見せてしまったトールだったが、ここでもすかさず小林からのフォローが。文字通りに「羽を伸ばす」ことが出来て、トールもいくらか気が紛れただろうか。元々は小林という1人の人間に興味を持ってこちらの世界に出てきたトールだったが、この機会に人間種全体について、多少なりとも興味(と慈悲)を持って接してくれるようになればいいんだけどね。ただし、「性奴隷」とか言う言葉を覚えるのはやめておけ。カンナちゃんの教育に悪影響だから。 割ととんでもない真実だった、第7話。いや、言われてみれば確かにそういう話になって然るべきだったのか? しかし、全くその可能性は考えてなかったわ……。 クーデターを巡るあれこれに、「王室」というファクターが大きく関わっていることは分かっていたはずなのだが、「まぁ、今の王様が死んだら馬鹿王子に譲位されるから嫌がる人もいるし、国が荒れるよね」程度にしか考えてなかったのだが、まさかの「王位継承問題」だった。今まで王室組のシーンは基本的にネタっぽかったし、そんな憂いが発生することになるとは思わんかった。いや、誰が憂いてるのかもよく分からないんだけどね。 今回訪れたのは王様のお住まいになるドーワー区、そしてなんだか女性が強いことで有名らしいコロレー区(あとチョコが美味しい)。掲示物を見た感じだとモーヴ本部長の出身もこのコロレー区。今まで旅したヘンテコな地区と違い、どちらもバードンと大差無い都会っぽい地区で、暑かったり寒かったり、クーデターが起こったりなんて問題も特に無く、ジーンの査察も滞りなく終わる予定の区だったのだが…… まずはドーワー。ニーノに連れられて適当に食べ歩いてたら、なんとまぁ王様とばったり。クーデター云々が囁かれている割にはずいぶんガードが甘い王様だが、まぁ、彼が崩御した後のことが問題になってるだけで、生きてるうちは政治不安は無いってことなのかな。たまたまスイーツ食べ歩きしてたらジーンたちの店にぶつかっちゃって、同じ店で飯を食うどころか、なんと王様の気紛れで相席までしちゃうという。なんだかニーノの態度が思わせぶりだったのだが、まさか彼が今回の件を仕組んだってことはないよね? 彼が一番居心地悪そうにしてたし、「店の主人と仲が悪い」というのが彼の言い分だった割りにそういう問題も無さそうだったし、王様との面会で必死に顔を隠そうとしていたし……なんだか、鷹揚に構えているジーンに比べて、ニーノの方が王族との関係性に面倒を抱えていそうな雰囲気。ジーンのことも全部知った上で動いてたみたいだし、来週彼が話す「長い話」が、この物語の全てということになりそうだな。 そして「クーデター」を調べていたら意外な事実に辿り付いたのはモーヴ本部長の側近部隊のお手柄。王族云々の話も、掘り出したら意外と簡単に出てくるもんやな。なんと、33年前に事故(?)で無くなった王族の1人に、落とし種があったという。しかも第2王女のご子息2人。なるほどねぇ、あの立派な金髪は、確かに言われてみれば王族の血筋なのか……。でも、かたや顕示欲まみれの馬鹿王子、かたや昼行灯じみた有能公務員とその妹じゃぁ、なかなか同じ血を感じるのは難しいわ。しかし、これでまた「クーデターの片棒を担がされた」ことの理由が分かりやすくなったわけだ。……いや、でももしそれがジーンの現在の立ち位置の原因なのだとしたら、当然仕組んだ人間もジーンの真実を知ってたってことになるわけだよね。どうやら、ニーノの仕事の「上司」ってのはグロッシュラー以外にも誰かいるみたいなんだけど……誰だろね。すでに登場してる人間で、王族に近くて、何か腹に抱えてて、次期体制に不安を持ってる人……誰かなー、誰かなー。 真実に辿り付いたモーヴさんは、意外にも「ジーンは関係してるけど悪い奴ではなさそうやな」ってんで和解に訪れた(パン屋ではなかったけど)。彼女は本人すら知らないジーンの真実を告げ、そのバックグラウンドに潜む何者かに洞察を巡らせる。部下の調査ではグロッシュラーの名も上がっているわけだが、ジーン本人が「彼は違う気がする」と言っており、これは信用するみたいだ。グロッシュラーが本当にただ「ジーンがクーデター派の一味だ」という情報だけを訝しんでニーノを送り込んでいたのだとすれば、確かに彼はシロだ。モーヴさんも、ジーンのその直観に近い印象を持っていたのかもしれない。 さて、今までのらりくらりと煙草ばかり吸っていたジーンだが……こんな状況になってしまっては……別にあんまり変わらない気がするな。 オチの破壊力!! 第6話。なんかもう、しっちゃかめっちゃかで色々ありすぎる回だったのだが、オチの一コマが全てを決めた。僕も 前回は、今作では珍しいくらいの劇的な変動が起こった回。何しろたった1話で魔王軍幹部を撃破し、その功績でカズマたちの過去の罪状を一掃、挙げ句借金がなくなって巨額の貯蓄まで出来たのだ。そこから一体どんなお話が展開するものか、気が気でなかった。だって、懐に余裕が出来たカズマさんがまともに働くとは思えなかったですもの。 そして実際……きっちり想定通りに仕上げてくるカズマさん有能。いや、正確にはちょっとそこまでの段階があるのだが、まず二人が向かったのは意外にもウィズの店だった。御同僚の幹部を討ち取っちゃったから一応報告だってさ。意外と律儀なもんだね。まぁ、確かにバニルさんの口からもウィズの名前は出てたっけ。これまでの戦いの中でもトップレベルの激戦だったバニル戦。苦心したカズマとダクネスの胸に去来する寂寥感は……前振り。いいなぁ、ダクネスはメンタル的にも辱めを受けるポイントを心得ていらっしゃる。肩の荷を降ろしてますます軽快になったバニルさん。お店の手伝いもウッキウキだし、人の中身をのぞき見ちゃう能力なもんだからカズマとの会話もとんとん拍子だ。カズマが異世界人であることを知っているのは、これでアクアに続いて2人目ってことになりますかね。割とレアな存在ですよ。更に、ここでカズマが異世界人としての強みを活かせるセッティングまで整えてくれた。うーん、やっぱり基本的に魔王軍って有能でいい奴ばっかりだな。 そしてカズマが真っ先に開発したのがこたつだったわけだ。電源はどこから引いてるのか謎だが、まぁ、多分魔法とかそういうやつだろう。魔族が直営店で拵えてるのだから性能も折り紙付きだ。そりゃカズマだってこたつむりになるわ。パッと見で思い出したのは『半熟英雄』版のカイナッツォ、冬のウィナッツォだな。知らない人はスルーしていいぞ。こたつの魔力によって全く動けなくなったカズマ。引き剥がそうとするパーティメンバーも、ダクネスには首筋フリーズ、めぐみんにはドレインタッチと使い分けて鉄壁の防御を敷く。今回はその後の戦闘シーンでも思ったけど、カズマってどのスキルも小器用に使いこなすから見た目以上に強いんだよな。いや、こんなこすっからいところでしか役に立ってないんだからやっぱり駄目なんだろうけども……。結局、この手の話のオチはトイレにいくことと決まっているのでした。 気を取り直し、カズマのモチベーションをどうやって上げたのかは定かじゃないけど次のステップへ。大きなミッションをこなして収入を得たら、RPGでも一番楽しい行程に移行する。そう、装備を整えて次のレベルになるのだ。ガラにもなくフルプレートなんか誂えちゃってカズマさんたらやっぱり浮かれてる。武器にはこだわりの日本刀。そういうのってジョブがナイトじゃなくてサムライとかニンジャじゃないとなー、とか思って見てたら、なんかもう、それ以前の問題だった。結局カズマさんはジャージがユニフォームの人か……いくら何でも剣の扱いが下手すぎるとは思うけど。弓矢は割と達者なのにねー。 こうして銘刀ちゅんちゅん丸を手に入れたカズマは渋々与えられたミッションへ。すったもんだの末に再結成したパーティなのだからそのチームワークも一段上に到達。カズマの立てた完璧な作戦は、攻守の配置を無難に整えた教科書通りのもの。この程度のミッションなら楽勝のはずなんだけど、どうしてもカズマさんは「駄女神」っていうファクターをカウントし忘れますね。毎度のことながら最低の選択を下す女神。ものすごい作画状態で駄々をこねる女神。やっぱりアクアさんは一挙手一投足に気品と絶望が漂ってらっしゃる。作戦を根底からひっくり返されたカズマは、それならもう一回ひっくり返すために大技のめぐみんを繰り出すも、このウィザード、どうやら自分のMPも把握出来ないみたいでな……おかしいだろ。爆裂魔法ってあるだけのMPを全消費するスタイルじゃないんかい。常に自分の持つ最大MPでしか放てないのかよ。ホントつかえねぇな。 最後の頼みのダクネスも、あまりのトカゲの多さには多勢に無勢。いや、本人は満足気味だけど。今週のダクネスナンバーワンシーンは、トカゲの中にサムズアップしながら沈んでいく際の何とも満足げなうめき声です。結局、最後の一矢は間に合ってトカゲこそ討伐出来たものの、油断があったカズマは完全に事故死。トカゲのせいとかパーティのせいとかいうレベルじゃない。流石のエリスさんもあきれ顔だ。っつうか、この世界の死ってホントに軽いな。まぁ、隣に便利な女神がいる場合限定なんだろうけども。いい加減に帰還するのも面倒になったカズマさんはそのままギャルゲー主人公に生まれ変わる計画を立てるも、アクアとめぐみんによる執拗な勧誘行為の前に夢半ばで挫折。せめて、アクアさんがばらすエリスのでっかい秘密だけでも聞いてから蘇ってほしかった……。胸パット以上の彼女の秘密ってなんなんでしょうね……いや、聞くのも怖いが。 結局カズマの不幸は「この世界から抜け出せない」ところも込みですからね。まぁ、死んでリセット出来るどこぞのバルスと同じになられても困りますからね。パーティのみんなだってカズマに帰ってきてほしいって思ってるんだから、望まれる場所にいられるのが一番の幸せですよ。 それにしてもめぐみんよ……そういうところは案外強いのね……。お子様だから逆に気にしないタイプ? ダクネスの反応がオタク心には理想的、アクアの反応もこれはこれでニーズがあるのだが……めぐみんは一体どんな顔でアレを書いたのでしょうか。カズマさんのちゅんちゅん丸に人権は無いですわね……。なお、今回のベストめぐみんはアスパラ(?)サクサク顔。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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