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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり強いぞ確定演出、第23話。初期オープニングは分かりやすいクライマックス演出だし、主人公キャストによるカバーというのも良い。中の人のお歌が上手いのでね。

 というわけで完全決着。まさか前回のクマちゃんフィーバーから決着までまるまる1話を消費するとは思っていなかったが、これくらいの念押しが無いと散々裏社会で悪徳を積み重ねてきたウツロの救いは与えられないからね。生まれて間もなくてほとんど悪さらしい悪さをしてなかったツィベタちゃんが消えてしまったというのに、はっきりと罪を抱えたウツロが赦されて希望の道を歩むのだったら、やはりそこは差を感じさせるだけの説得力が欲しいもの。そういう意味では、今回のウツロの覚悟、そして昧の存在意義へと繋がり、3人の忍びと1人のヒーローで築き上げた決着は納得いくものになっていたのではなかろうか。

 前回までで「曖と昧」という対比、善悪の対照を並べてみて「昧の方が月で曖さんが太陽ってことになるよな」と思っていたのだが、今回出された結論は「どちらも月」。まぁ、忍びってのは闇に紛れて活動するもので、表舞台には出てこないですからね。姉妹に差などなく、どちらも他人の力を借りて頑張る「月」。そしてそんな1人1人の頑張りを照らし、力を与えてくれるのがヒーローというものなのだろう。こんだけ引っ張った物語なのだから、最終的にビシッと着地を決めて欲しいところだが、それが「単なる1つの姉妹の物語」ではなく、「ヒーローの意味」にまで言及できているのは、今作の首尾一貫した部分。あくまで主人公はシャイ。そのことが伝わってくる、良いエンディング。

 朱鷺丸の支援もあり、無事に姉妹は救われた。シャイも転心輪を使って心を通わせるというアマラリルクとの唯一にして絶対的な対抗策をしっかりと身につけた。そんな彼女の心の炎が灯り、街の人々も皆救われた。これ以上ない大団円である。そして、その傍らには相変わらず微妙な表情のクフフさんがいるのである。……今回のお話でドキも後に引きずるなんらかの匂わせをしてくれているが、やはりダントツで気になるのはクフフさん(とペーシャさんかな)の今後である。どこまで本気なのかもはからせてもらえないクフフさんの心情を理解することはできないが、彼女がスピリッツとの交流を経てなんらかの変化を起こしているのは間違いなさそう。願わくは、それが彼女にとって幸せな変化でありますよう。

 
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 アンドロイドは夢を見るか、第10話。一気に核心へと駆け込む展開、今回のコンテは加藤誠&あおきえいという、TROYCAの総力戦とでも言うべきお仕事ぶり。そんだけ思い入れのある作品なんだろうなぁ。

 VS須藤の決着は存外あっさりと。強制的に極限まで追い詰められた状況下で、アトリは自分が優先すべき行動のために全てを捨てた。そこに至るまでの葛藤は、もはや心であるかどうかを議論することすら不要であるように見える。ロボット三原則を無視した暴挙は敵側の狙い通りだったはずだが、アトリはそんな場所はとっくに通過している。スカッとバラエティのごとく容赦無くボコボコにした挙句、終わってみれば暴走ヒューマノイド側には(今のところ)お咎めなしという最良の結果に。まー、いくらなんでも相手側の無茶が過ぎたからな。

 結局、「アトリに心があるか否か」というのは外野からしてみれば些細な問題だったのだ。あると思えばあるだろうし、無いと思い込みたければいくらでも理由づけはできる。プログラムの果てに人間に手を上げたのだとしたらそれは人間の責任なのであるし、その先にある「心」を信じるなら、それはきっとなんらかの理由がある行動なのだ。単なるバグや暴走として処理するには、もはや機械と人間の関係性は進み過ぎている。

 そうして当座の問題は解決へといたり、あとはどこに着地点を見出すか。そして、これまではずっと夏生の方が「アトリの心の有無」に結論を出すべき物語なのだとばかり思っていたが、結局他者にとっての「心」はさほど大きなファクターではなかった。最後の最後に求められる結論、それは「アトリ自身にとっての心」である。数奇な人生を歩んできた高性能ヒューマノイドは、自分自身の行動の中に「心」を見出して良いものかどうか、数十年にもわたって悩み続けていた。周りの人間の反応をみれば、自分は心を持っている方がいいように思える。しかし、それが度を過ぎて「あまりにも人間らしい行動」に出た結果、前のマスターである椎菜にはバケモノ呼ばわりされた上で断絶してしまった。もちろん、周りの環境があまりに悪かったという不可避の要因があったのは事実だが、本当の高性能であれば、そんな窮地だって脱することができたかもしれない。大切な主人のために何もできなかったこと、それが長い間アトリの中で後悔の念として残り続け、「心を持つこと」への迷いにつながっていた。自分はプログラムで動く機械人形であるべきなのか、それとも、受け入れてもらえる新たな心を宿すべきなのか。そして何より、自分は「心がある」と思っていいものか。

 結局、“心”を規定する最大の要因は自認なのだろう。どこまでも深く自己へと潜り、そこに見出せる情動を認められるか否か。アトリはずっとそこに眼を向ける必要を理解しつつ、過去のメモリに蓋をしていたこともあり、どこまでもロボのラインを守り続けた。この度その一線を超えたことで、新たに客体としての自己を認識し、そこに心を見出すことを真剣に検討する必要が出てきたのだ。そして、規定を大きく後押ししてくれるのは当然他者視点での認識。もはや夏生は迷っていないし、周りの人たちも同じこと。「心を持ってもいい」、そう認められ、アトリは本当の意味で「高性能」になれたのかもしれない。

 ……それにしても水菜萌さんの達観はすごいな……アトリと夏生の関係性を見ても、一切動じずに全てを見通しているかのよう。この世界で一番器が大きいのは間違いなく水菜萌さんです。

 
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 「ビーエイチ」って発音しちゃうんだww第10話。いや、別にそれでもいいんだけどさ、今回のエピソード中、原作のセリフでは「BH」表記が2回あって、1回目のバッファローマンは「ブラックホール」って呼んでたから「まぁ、流石にそやろな」って思ったらそのすぐ後でスプリングの奴が「ビーエイチ」って呼んでるもんで、何が何やらよくわからんかった。もしかしてバッファローマンはまだちょっと気まずさが残ってるからあだ名呼びできない、みたいな演出なんでしょうかね。

 などとどうでもいい話題はさておき、今週の最大の見どころは何といっても悪魔超人軍のわちゃわちゃである。なんかよく分からない地下洞窟住まいの面々、あれほんとにどこなのか謎なんだけど、アトランティスの特訓とかもみんないっしょにやってたし、もしかして普段から集団生活してるんでしょうかね。アニメ化に際して惜しかったのは、尺の関係で悪魔マント(?)に関わるくだりが全カットだった部分で、1人1人が適当な理由をつけて完璧超人をターゲット指名していく台詞はなくなってしまった。まぁ、すげぇいい加減なことしか言ってなかったから切ってもいい部分ではあるんだが、特にカーメンの「クラッシュマニアの血を吸ってしまえという神のお告げ」は下ブレ感が尋常じゃないのでちょっと残しておいてほしかった気も。代わりに、ちょけるステカセさんのシーンは完全収録でほんとに可愛い。っていうかこいつらみんなして和気藹々とふざけ合ってる姿が全部可愛い。あれだけ冷酷に悪魔の使命として味方の犠牲を尊重していたスプリングマンが、この後の展開で最大級の友情パワーを発揮していくっていう展開を知っていると尚更である。あと、みんなして憎まれ口を叩きながらバッファローマンを補佐して盛り立てていく姿勢についても、この後の展開を知ってると「こいつらめっちゃ見る目あるやん……」って感動してしまうポイント。やっぱり付き合いが長い分だけ、バッファローマンがスペシャルであることを感じ取っていたということなのだろう。

 そんなバッファローマンに「全てを見ておけ」と託した魔雲天。残念ながらバッファローと武道の直接対決は叶わなかったので試合そのものを見せた意味はあんまり無いんだけど、バッファローマンが後々に始祖の欺瞞を見抜いて勝機につなげる展開に関わったといえば関わったのかもしれない。なるほど確かに大殊勲である。魔雲天って本筋での出番は割と少ない方の超人だったはずなのに、この短いエピソードだけでグッと好感度あげたよね。どこぞのマキマキとはエラい違いである。

 そうそう、今回の魔雲天の決めポーズのおかげで今更気づいたんだけど、グランドキャニオンでの試合、ナイトシーンになってましたね。思い返せばテムズ川も暗かったので、これってもしかしてキン肉マンのとんでもネタあるあるの「世界中から中継してるはずなのに時差が無い」っていうネタをきっちり回収して整合性をとった結果なのか。だとしたらアニメスタッフのこだわりすごいな。別にそこに矛盾があっても全然気にしないのだが……。大峡谷での対決がナイトシーンになったことで、この度の魔雲天の唯一とも言えるキメシーン、トップロープ上での宣誓が逆光に映えて格好良く仕上がっている。こうやって花を持たせてくれる演出いいよね。紹介ムービーでも「数々の超人を葬り去ってきた」とか紹介してくれたしね。我々熱心な読者でも「魔雲天が葬った超人」が誰なのかは全く知らないんですけどね。

 ちなみに魔雲天については「柔道超人」という部分にも割とツッコミが入ることが多いが、今回はアイキャッチのTIPSで「柔道から学んだチーム戦術」とか書かれちゃってるので「お、おう」と納得するしかない。今回に至るまで、あいつにチーム戦略の要素なんて1つもなかったやんけ、とか思わない。霊になって邪魔してたあたりが多分チーム戦略。ついでにTIPSからもうひとネタ拾っておくと、魔雲天ドロップといえばやはり「ペシャンコに」する技です。こちらはキン肉マン超人テーマソング、魔雲天のテーマ「地獄の山脈」の歌詞にも象徴的に登場するフレーズである。「ぺしゃんこ」っていう間抜けなワードも、宮内タカユキ歌唱でバシッと決めると格好良く聞こえるんだから不思議なもんだぜ。あ、ちなみに武道については「剣道超人」と言われていますが、同じく超人テーマソング「覆面の狩人」内の台詞によれば「武道、すなわち剣道柔道空手道など、あらゆる武芸に精通」しているらしいので、武道の概念は柔道超人の上位互換です。

 さぁ、第1ラウンドを終えて試合は次のフェイズへ。この度完璧第2陣のキャストも発表され、特にグリム=べーさんというあたりが話題になっていましたが、引き続き出し惜しみなしの良いキャスティングになってるんじゃないでしょうか。特にネメシス役の草尾毅については「そうきたかぁ!」というナイス采配。それにしても体が緑。

 
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「小市民シリーズ」 5→5

 こちらもまだ終わりじゃなくて続編確定なので最終評価にはならないが……まー大きく評価が動くことはないなぁ。

 ほんとのほんとにプロットだけを見るなら確実に評価は下がる。米澤穂信の書く「ミステリ」(みたいな何か)は本当に肌に合わないもので、それについての文句は新番チェックでおよそ書いたつもりだ。そして1クールのアニメを通じてその印象が覆ることはなく、同じような筋立てが重ねられたことでより強固になったとすら言える。まー、この作品自体は筆者の初期も初期の作品のはずなので、もしかしたら今はまた違った作風を獲得してる可能性もあるけども。その辺については今作だけを観て評価する部分ではないので、「筋立ては支離滅裂だぞ」というのは動かない部分。

 ただ、そうして意味不明な展開を見せられるなら、いっそ振り切れてしまった方がこけおどしとしては効果的に見えるというのも事実なのかもしれない。訳わからんならそれに見合ったスケールのお話ってのがあり、今作の大枠の物語の無茶苦茶さというか、キャラに依拠した大言壮語は、意外に受け入れられる部分でもあった気がする。その辺は、もしかしたら「氷菓」と違う判断基準になりうる部分だ。

 まぁ、建前を全部取っ払うと「小佐さんが可愛いならそれでいいか」なんですけどね。1話目時点で「キャラが可愛いだけで誤魔化せるもんかね」みたいなことを言ってたんですが、誤魔化せてますね。いや、誤魔化しじゃないのかな。小佐ゆきというイカレキャラを生み出して、それをしっかり描けているというなら目標は達成されているわけで、それなら作者の手柄としてもいいのかもしれない。まぁ、私はアニメスタッフと中の人を評する方に偏りますけど。

 制作スタジオのラパントラックは「アンファル」に続けてのミステリアニメなのだが、意外や意外、活劇としての要素が多くアニメでも魅せやすかった「アンファル」よりも、今作のミステリ(風)部分の方が実は見やすかった気がしている。まぁ、とにかく会話会話でアホみたいな流れを続けるしかない作品だったので、そこはもう覚悟を決めて作ってくれていたってことなんだろうけど、画面の構成自体はミステリアニメにしては退屈せずに興味を持続させるものになってた気はするんだよな。前提となるクオリティが高いのは言わずもがなでね。私としちゃ、途中で放り出さずに走り切れたというだけでもスタッフには感謝している。

 あとは羊宮妃那について書くしかないんだけど、このくだりはもういらんか? やっぱ声優の見せ場って悪役だと自然に増えるよねぇ。いや、悪役かどうかもよく分からんけど。巨悪(?)な羊宮キャラは一応「アルスの巨獣」に続いて2度目なのだが、小佐内さんは本当に純然たる「羊宮キャラ」でありながら極悪というハマり方がとても良い。ほんとにヒロインの造形については恵まれた作家である(12年前に思いを馳せながら)。

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 有言実行、万全の体制で視聴しに行きました。具体的には「平日の最後の回、夜に観に行く」「色々と想定してなるべく遠くの劇場に観に行く」などです。プリキュアおじさんも大変です。おかげで同じ上映回はほとんど人もいなかったんですが、幼女先輩も1組だけいました。「正しい視聴者の正しい反応はこんな感じかぁ」ってなりました。

 

<以下、ネタバレ注意ですが公式がだいたい公開してます>

 


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「ばいばい、アース」 6→5

 ゴーイング独自世界。頑強な世界観と、それを伝える難しさ。

 まぁ、視聴者側が頑張れよって話ではあるのだが、ちょっとでも流し見してしまうとすぐに世界が指の隙間からこぼれ落ちてしまうような、そんな危うさを感じますね。……ごめんなさい、とどのつまりは「適当に観てたらよくわかんなくなりました」という弁解を遠回りにしただけです。原作ファンからは割と楽しい作品になってたんじゃないかという気はするのだが……ほんとにこの世界のことを考えて見続けないと、どうにも捉え難いふわっとした要素が多い作品だった。世界構築がしっかりしているという意味では全くもって文句を言われる部分ではないのだが、これを初見のアニメ視聴者に定着させるのがなかなかの難行。私は残念ながらハマり切る前に置いてかれたタイプの視聴者でした。

 1話目時点で「分かりにくい要素を全部テロップで文字表記しちゃうのはむしろいいアイディアだよね」と評価した訳だが、いざ多用されるとこれはこれで一長一短だった。文字情報を使わずにオリジナルタームとかを伝えるにはいちいち台詞として書き出さなきゃいけないので脚本の負担がでかいのだが、それってつまりは「なんとかして伝えなきゃいけないものだと再解釈してアニメに書き下す」作業を絶対に必要としているということ。今作はそこを「文字で伝わるなら文字でいいじゃん」ってんで表示することでその負担を軽減し、より原作に近い次元で筋立ての理解を促すという意味ではプラスの効果もあったのだが、そうして「伝わりやすく」なった反面、脚本部分での説明に注力する必要性を薄くし、かえって説明不足を招くというリスクも孕んでいた。「書いてやってんだから、分かんなかったら見てる側の責任やろ」と言われたらそれはそうなのかもしれないが、だからとてその1点だけで完全な理解が促されるわけでなし、やはりアニメにはアニメなりの説明が必要になるはず。今作はその部分をテロップに依拠しすぎたせいで、今までとは違うレベルでの難解さが増えてしまったんじゃないかという気はする。

 まぁ、そこにばかり拘泥していては作品全体の評価につながらないのだけども。分かりにくい世界だったのは間違いない事実なのだが、そう思いながらも「まぁ、なんとなく」で見続けられる程度にはちゃんと興味を惹かれたし、独自世界を描いているのだという自負は間違いなく抱えた上で、ちゃんと画による作り込みは成立している。このこだわりと想像力を凡百のなろうファンタジーに見習ってほしいという第一印象は今でも変わっていない。責任あるファンタジー構築ってのは、やっぱ大変な作業なのだな。

 ま、どこまで評価しようとも分割作品なので今は結論を出すことはできませんけどね。このややこしい世界観念、再開までちゃんと覚えてられればいいんだけど。

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 全容解明……か? 第19話。いつの時代も井戸ってぇのは異界への接続口を果たすものでございますが……割と近いとこにダイレクトにあったな。

 というわけで、前回クエスチョンマークが浮かんだところはだいたいが「犯人の手記」という定番形式で語られました。この世界における識字率がどの程度か分からんし、紙とか墨とかも貴重な気もしないでもないが……あれだけの内容をつらつらと書き連ねた治平(小梅の親父)もなかなかの筆まめである。ざっくりまとめると、「猿と接続したのは偶然でした。相手は人語を解する老猿だったもんで知謀知略の部分でも1枚も2枚も上手でした。仙人蓋(人骨)をもらう代わりに色んな要望に応えてました。次第に要望がエスカレートして、人肉の次はいよいよ猿が表に出てくる手伝いをさせられました。そのタイミングで若君連中にバレて万事窮しました」という話。時系列だけでいうと割と短期間で行われてたこと……なんでしょうかね?

 最大のキーとなるのは当然「人語を解する老猿」である。CV中尾隆聖というとんでもない猿は言葉巧みに治平を引き込み、猿に都合のいい世を作り上げる準備をしていたように見える。残念ながら途中でその企みは露見したわけだが、彼曰く、「烏どもは都合の悪いことは忘れちゃうから昔のこととか大事なこと覚えてないね」「俺はお前らがカーカー鳴いてる時分から全部知ってるぜ」とのことで、どうやらマジで山内の成り立ちとか烏の進化と繁栄の過程まで、全部把握してるっぽい。ここまででなんとなく「烏の世」の成り立ちはイメージできるような気もしているのだが、まだそこは漠然としている。この裏に何かもうひとネタあったりするんでしょうか。唯一この老猿についての疑問は「随分芸達者なようだし、本人が涸れ井戸から出てきて悪さもできたんじゃないの?」ということだが(実際その後に仲間連中は出てきてるわけで)、その辺りの「山内に今まで猿が出てこなかった理由」は説明されるのかしら。あの井戸も「涸れて」から通じたっぽいから、たまたまタイミングの問題って可能性もあるけど。

 そうして猿に見事に騙された治平は、太平の世を乱した罰として思い切り地下街にボコられてあえなく死亡。問題となるのは残された娘・小梅の存在である。どうにも小梅がらみだとカッカしちゃう雪哉は「どーせあいつも裏では繋がってたんだろ? 悪さしてたのは知ってるんだ、ただじゃおかねぇ」という若い正義感を滾らせていたが、どうやらこちらにも軽くもう一捻り。「目元にほくろが2つの女」は実はもう1人おり、そちらは小梅さんの実母のようである。ほくろの位置って遺伝するんでしょうかね。まぁ、悪さをしてたのが夫婦でのことだったら、一応小梅の「なんも知りませんでした」という主張は通ることにはなるね。ラストシーンと次回予告であからさまにお母ちゃんは悪そうな奴だったし。

 まぁ、こうなっちゃったらもはや仙人蓋の問題は解決したと言えなくもないので、どっちかと言うと「山内と猿」「山内と外界」という問題の方が喫緊の課題。猿のやつが「これまでのツケを払ってもらう」と言っていたので、ここまで烏が繁栄したことに、何かしらの代償を伴うということなのだろうか。金烏の役目って、いったいなんなんでしょう。

 ちなみにほんとにどうでもいい余談だが、小梅ファミリーのお父ちゃん、治平のCVは最近私が注目している役者さん、佐藤せつじ氏。そして今回はほとんど喋ってないけど一応クレジットが表示されていた小梅の母・初音の声はどうやら佐藤利奈である模様。ヒャッホウやったぜ。両親がどっちも佐藤ってことは多分小梅の苗字も佐藤(宮本です)。

 
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 強制的ラストバトル展開、第11話。そうか、根本的に1クールで丸め込もうとしてるから色々足りてないってことを今更ながら痛感させられたわ。

 序盤はそこまででもなかった「なんか飛び飛びだなぁ」という感覚がこの終局に至ってだいぶ蓄積している。前回気になっていたかいまるを巡るあれこれについて、今週できちんと説明されるものだとばかり思っていたのだが、残念ながらよく分からんままに終わってしまった。そもそものスタート地点としてチームサクナの面々が「どこでどうやって出会って、どのように集団行動してたのか」というのが全然イメージ出来なかったというのがある。当人たちも「別に深い関係じゃなくてたまたま会っただけ」みたいなことを最初に断っていたと思うのだが、そうした関係性の中でも、かろうじてきんたとゆいの繋がりなんかは物語として(今にして思えばこれも突飛だが)成立していた。しかし、さらに描写が少なく不安定な存在だった石丸が話の中心に入ってきてしまったせいで、ついにそのバックボーンの描写不足がシナリオ全体の印象を左右するまでになっている。彼と田右衛門のつながりはそこまで深い関係性だとは思ってなかったし、彼とかいまるの因縁についても、今になって凄まれても今ひとつピンとこない。結局、かいまるが突然しゃべったのって神気によるものだったのだろうか。「サクナさんと一緒に米作りしてたから、同居人のみんなも神っぽくなったよー」もよく分からんが……どっちかっていうと長年この土地で米づくりをしていたトヨハナ神の影響が大きいのかしらね。

 そうして石丸がなんか勝手に暴れて勝手に自滅してしまい、そこをより大きな悪意が飲み込んだおかげで「敵の敵は味方」みたいなざっくりした雰囲気の中で石丸が特に赦されることもなく消滅。まー、赦されるべき人間ではなかったのだろうが、彼が単なる悪人であったとするなら、扱いを決めあぐねてうだうだしていた田右衛門の株が下がってしまう。その辺りも因縁の描写の少なさが足を引っ張っており、これら全てをひっくるめて、「まぁ、尺が足りてないんやろな」という結論。そりゃそうだよなぁ、今時のゲームが1クールでまとめきれる程度のボリュームなわけないもんなぁ。

 せいぜいラストバトルで一花咲かせてもらう他なさそうだが、得体の知れないラスボス相手に、何か心躍る展開があるものかしら。

 
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 劇場には足を運びましたが、プリキュアよりも前にまずはこちらだ。理由は、おっさんが劇場に足を運ぶことに抵抗がない作品だったからです。プリキュアは、しっかりと計画を立てて極力周りに迷惑がかからない方法を検討する必要があります。

 というわけでこちらの作品ですが、そこまで熱心なファンではなかったとはいえ、やはり天下のラブライブの映画。虹ヶ咲はそこそこ印象もいいレーベルだったので、こちらを観にいくのはほぼ決定事項でした。まぁ、ぶっちゃけ2期のディティールとかあんま覚えてないんだけども……。折り返し前の一言まとめは、「ファンが見たいものはきちんと出てくるのでしっかり追いかけていけばいい、それこそガルパンの最終章と同じような扱いの映画。ただ、やはりこの長さで分割される作品としては特殊料金1800円がちと割高には感じる」といったところですかね。この値段設定ってさ、通常の映画が2000円だからちょっとお安いってことなんだろうけど、特殊料金だと割引とかが一切効かないので結局割高になっちゃうのよねぇ。

 

<一応ネタバレ注意だけど、別にネタとかないです>

 


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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