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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり最高かよ、第3話。「プリキュア、毎週感想書くんですか?」って聞かれたけど、毎週は書く気無いんだ。1年の長丁場だと、どうしたって出来不出来は出てくるから、毎週ルーチンにしちゃうのは抵抗があるから。ただ、今週はやっぱり良かった、ってのと、あと「幼女戦記」が総集編だったもんでその代わりにこれを書いておくことに。

 といっても、ぶっちゃけシナリオ面についてはあまり触れるべき点は無い。2話のひまり登場はシナリオラインも割とすんなりキマっていたのでそこも含めての良作だったと思うのだが、今回のあおいのエピソードは、正直言って良く分からん。あの突然のバンドステージどこやねん、とか、あおいが参加してるバンドの連中誰やねん、とか、バックグラウンドに一切の説明がないので掘り下げようがないのだ。あの町にどれくらいのバンドグループがいるのかもよく分からないし、あおいの夢である「憧れのあの人に認めてもらいたい」欲求の強さもちょっと共感しづらい。まぁ、あくまでテンプレートの上なので「そういうお話なのだ」と受け入れてしまえばさほど抵抗はないが(そもそも幼児向けアニメにそういうディティールはあまり必要ない気もするが)、今回残った疑問点やもやもやは今後のあおいの掘り下げの際にまた確認出来ることを期待するしかないだろう。

 では、そんな足がかりの乏しい状態で、今回のお話の何が良かったか。それは大人ならではの割とメタな見方になってしまう部分だが、単純に新キャラ・キュアジェラートの設定がよろしいということである。前回の感想で「ブルーなのにライオン」っていう部分にびっくりしていたわけだが、更に突き詰めると、「ライオンアイス」ってことでなんと氷系の能力者である。ライオンなのに氷っていう組み合わせ、そして氷系なのに熱血タイプのキャラという組み合わせ。過去のアニメや少年漫画をひっくり返しても、この組み合わせってのはかなりレアな設計なんじゃなかろうか。「なんでアイスなんだろう?」っていうのは分かるんだよ。プリキュアを色分けしていくときに、青が必要になるのは当然のことで、さらに日本人の感覚から言うと、「お菓子」+「青色」で許容出来るのって、せいぜいかき氷とアイスくらいなんだ。氷菓子しか許されない枠がブルーの戦士であり、そこが「〜〜アイス」なのは半ば必然(まぁ、残ってるネコマカロンが紫っぽいのだが)。しかし、ここに「ライオン」というモチーフが加わるというのは、なかなか普通の発想では出てこないところ。過去の東映作品で考えれば、例えばプリキュアなら人魚だし、戦隊でもシャークだったりドルフィンだったり、どうしたって水関係の生き物になりやすい(ギンガマンやゴーバスターズで青にゴリラの印象を植え付けられたのは謎である)。まして、元々レッドの印象が強いライオンを青くしてやろうっていう発想はなかなか出てこない。他のメンバーと並べてみても、ウサギ・リス・イヌ・ネコと並んでそこに「ライオン」ってどう考えてもバランスが悪いのだ。

 しかし、この思い切ったライオン設定があおいのキャラをググッと引き出している。前回のひまり=リスの時もそうだったが、動物モチーフはいちかがその人のイメージを動物スイーツで表したものがそのまま変身アイテムに昇華したもの。つまり、おあいのイメージはライオンなんだぜ、っていうのが設定から明確に伝わり、あおい自身のキャラは後からでもついてくるのである。実際、今回作中でのあおいの行動を見てみても、ずっと歌詞を考えるために悩んでるシーンが多かったのであまりライオンっぽさは無かったりする。それを、いちかはステージ上でのイメージだけで「ライオンみたいだ!」と決めてかかり、あおいの一番輝いている部分を見事に表してみせた。一番格好良いシーンを切り取って産みだされた戦士なのだから、そりゃ格好良いに決まっているのだ。ステージ上で雄叫びのようにシャウトするあおいの姿は、実に絵になる。

 そして、そんなあおいの勇ましさ、格好良さを完璧に表現しきった変身バンクが今回最大の見どころ。ぼくら男の子は、どうしたってプリキュアのデザインに「女の子の好きなもの」があふれているのを見るとちょっと気が引けてしまうのだが、ジェラートのデザインは素直に「格好良い」ので男の子でもグッと惹きつけられる。知り合い曰く「バンクに一切の無駄な要素がない完璧な出来」らしいのだが、確かに1つ1つのカットに「あおいらしさ」を詰め込んでいるので、全ての演出に理由をつけることが出来そうだ。やんちゃ小僧みたいなエネルギッシュな表情と、フッと見せる女の子らしい可憐さの混ざり方が絶妙で、短い時間でガンガン両極に振られるのでメロメロにされる。個人的には「ジャケットをビッってやるとこ」「プリキュア名物・着地時の足の踏ん張り」「やんちゃな片方ソックスのたくしあげ」そして「キュアビートもびっくりのエアギター」あたりの要素がホント好き。多分プリキュアでこんなに真剣に変身バンク観たの初めてだと思う(色々影響されてるんですわ)。

 そして、個人的に注目しなきゃいけないのはやっぱりキャストの使い方だろう。村中知といえば同じくニチアサから「ワールドトリガー」のユウマ役で有名、というか俺の知ってる作品内だとそれくらいしか主立ったキャラはないのだが、その他の履歴を見ても、やっぱり「少年役」のイメージが強い役者。そして、プリキュアはかつて、同じく少年役のイメージのみだった三瓶由布子をメインに抜擢したという実績を持っており、こういう意外な起用がズドンとハマる。今作のあおいは一応やんちゃ要素があるので少年ぽさも無いわけではないが、いちか目線からはあくまで「格好良い女の子」である。あまり男っぽくなるのはよろしくない。そうした絶妙なラインを、ハスキー気味の村中ボイスが上手い具合に突いており、生粋の「女の子」声であるいちか・ひまりとのバランスが良い。また、熱血系のプリキュアというとそのまま「お馬鹿」っていう要素がおまけでついてくることも多いのだが、あおいの場合は(少なくとも現時点では)決して脳天気なだけでなく、きちんと自分の生きる道を考えながら、あくまで「格好良い」路線での「熱意」「勢い」があるキャラになっている。「青いライオン」という新たなポジションを上手く表現しているのではなかろうか。

 とりあえず、ジェラートのキャラについてこれだけ掘り下げてみたけども……なんと次回は4人目5人目の登場ではなく、基盤となる3人のエピソードになる様子。今後一体どういう編成になっていくのかな。3人でガッツリ絡むお話がここで入ってくるのはカスタード・ジェラートの2人のキャラが気に入った身としては嬉しい展開。来週の感想は……書くかな? 書かないかな?

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 明かされた真実、第7話。そこに秘められていたのは菊さんの犠牲の精神。松田さんの言った「師匠は墓場まで持っていくつもり」という台詞も、いよいよ墓場が差し迫ってきたこの時世には、何とも重たくのしかかる。

 本当に見ているだけでつらくなってくる菊さんの現状。何とか生きるか死ぬかの状態からは抜け出せたものの、一度倒れてしまったことによるショックは、業界全体を揺るがせただけでなく、当然本人の心情にも大きな影響を及ぼしている。なかなか話してくれないことを気にしていた与太だったが、菊さんが与太と話したがらないのは、本人が言うように「思うように声が出ねぇ」ところを見せたくないからだろう。素っ気なくあしらっていても腐れ縁で結ばれた愛弟子のこと。いつでも一番近くで師匠の落語を聞き、いつだって彼の言葉を聞き続けた与太には、自分が変わってしまったこと、噺家として決定的なものが失われたことは嫌でも伝わってしまう。だからこそ、菊さんは与太の前で声を出したがらない。では、菊さんは落語をやりたいのか、やりたくないのか。おそらくそれは本人すら分かっていないのだろう。

 彼が一番「本心」に肉薄した部分を見せられる相手といえば、結局は小夏なのだ。彼女は業界に関わっているとはいえ噺家ではないので、与太とはまた違ったスタンスで菊さんの話を聞くことが出来る。「声が出なくなり、高座に上がるのが怖いんだ」という菊さんの台詞を、小夏は「分かりきった建前はいらねぇ」と一蹴。これだって充分納得出来る理由だと思うのだが、小夏から見ればそれは「建前」であるらしい。肉体的な限界は、八雲を高座から引き剥がすだけの理由にはならず、「そんな理由であんたが落語を手放せるわけがない」と切り捨てる。そして、そこから漏れ出すように菊さんが語るのは、「落語をやらない安堵感と虚無感」。もう落語をしなくてもいいと言えば確かにそうだ。年齢から来る身体の問題が理由なら、どれだけうるさい外野陣でも無理に仕事をしろとは言えないはず。堂々と、合法的に引退宣言出来るこれ以上無いチャンス。これまで散々嘯いてきたように「自分と一緒に落語が死ぬ」「落語を殺す」ことが望みであるなら、この度の騒動は菊さんにとって必要不可欠なステップだったはずなのだ。しかし、そこで落語を手放すことが、果たして自分の望みだったのかどうか、それすらよく分からない。生まれてこの方、落語以外の生き方を知らなかった人生なのだ。そこから落語がすっぽり抜けて、空いた穴を埋める方法を知らないのだ。幼い頃は生きるための術として、みよ吉や助六生きた時代には皆を繋ぐ縁として、そしてみよ吉の死後は自らの罪を縛める枷として、常に菊さんの人生の中心には落語があった。生きながらにして「理由」を失っては、自分が何ものなのかすら定かではない。自分は落語が好きだったのか嫌いだったのか。何故落語を続けてきたのか。予想もしていなかった自分の気持ちの揺れ動きに、菊さんはまだ解決の糸口を見ない。

 一方、そんな菊さんの窮地を知ってか知らずか、樋口先生率いる与太郎・松田さんのコンビはあの因縁の地へ。独力でそんなところまで調べ上げた樋口先生すげぇと思いきや、なんと彼もみよ吉の故郷に因縁浅からぬ人物であった。落語に出会う以前にみよ吉に会っており、むしろそのみよ吉が落語への道しるべ。そんな樋口の人生にとっても1つのキーポイントとなった、亀屋旅館である。あの日の口演映像が残っているということで、与太にその全てを受け継ぐことが今回の1つ目の目的。見つかったのは、あの思い出の日の菊さんと助六の高座である。ここで描かれる2つの演目がまた印象深い。

 まずは菊さんの「明烏」。若かりしころの師匠を見てテンションが上がる与太だったが、白黒で画質も荒い当時のフィルム映像は、視聴者目線からすればどうしたって「過去の歴史」という印象が強い。事前に弱り切った菊さんの様子を見ているだけに「今」と「昔」の差はより一層強く意識されるものになっており、フィルムの中の菊さんが活き活きと、本当に「楽しそうに」落語を演じていることが、彼の現在の懊悩の理由を根底から支えていることがよく分かる。因縁でしかないと本人が思い込んでいた落語だが、やはりその隣に助六がいて、周りにみよ吉がいたこの時代は、間違いなく「菊比古の落語」には純粋な楽しさがあったのだ。あれだけ八雲の落語を見続けた与太が「こんな師匠見たことねぇ」と言っていたのも無理はないこと。今の八雲は、当時の菊比古とは全く違った目的意識で落語をやっているのだから。

 そしてフィルムは助六へと移っていくわけだが、ここでの演出の対比も非常に明示的で面白い。今回、実に久しぶりに「落語の中の世界」の映像が流れた。菊さんの演じる「明烏」の女郎屋での一幕である。この「落語の作中世界」の映像は本作において「落語の生々しさ」を表すものであり、いかに話に埋没した状態かを表すもの。過去の事例では菊さんの「鰍沢」なんかが印象深い。この時の菊比古はご存じの通り、まだ年若いにも関わらずすでに「世界を作る」落語の腕を持っていたということである。対照的に、助六の落語では「落語の中の世界」は全く描かれない。その代わりに、白黒だったフィルムは助六の登場とともに一瞬でカラーになり、映像を見ていた与太は気付けばその客席に座っている。これは、助六の落語における「助六中心の世界」を描いたものである。前回樋口先生が分析していた通りだが、助六は何をやっても助六。しかし、その「助六の姿」を見せることが最大の魅力であり、寄席の会場全体が彼の落語の舞台と言える。こうした違いが、今回フィルムを見ている時の映像ではっきりと差別化されるわけだ。伝説の「芝浜」は、見事な余韻を持ってすっきりと終わるところであるが、松田さんも与太郎も涙が止まらない。松田さんは懐かしさもあってだろうが、与太の場合には、ただひたすら、助六の作る世界に打ちのめされたが故の落涙である。また1つ、新しい「助六」が伝えられた。

 こうして過去の歴史を手に入れた与太だったが、残念ながらこの地はただの晴れ舞台ではない。忌まわしい事件の現場でもあった。どうにも野次馬根性が止まらない樋口先生のKY発言で何とももやっとした上映会だったが、その後の墓参りの際には、与太は八雲が語った「助六とみよ吉の落語心中」の話をする。だが、松田さんが実際に見た光景は、そんな八雲の話とは似てもにつかない内容だった。2人の死には小夏が関係している。というか、小夏が原因だった。子供のすることだし、それ以前のみよ吉の行いに大きな責任があったのは間違いないのだから小夏を責めるような話でもないのだが、小夏本人がこの事実をどう受け止めたらいいかとなると難しい。だからこそ菊さんは、小夏のことを考え、「自分が全て悪い」という罪の意識をそのまま歴史に塗り重ね、別な「心中」を作り上げていたという。そうでもしなければ小夏は生きていけない。そして、罪を被ることで、菊さん本人が慰められていた部分もあったのかもしれない。

 小夏が実際のあのシーンを今も覚えているのかどうか。それは分からない。おそらく、松田さんが言ったように記憶が曖昧なので菊さんが何となく語っている「事実」の方を信じているのではなかろうか。2人の何とも歪な関係性を知ってしまうと、今回冒頭の病院のシーンにおける菊さんの反応も、また違ったものに見えてくるのが興味深い。菊さんにとって、小夏は「助六とみよ吉の置き土産」であり、2人を失ってしまった今、菊さんは自分のなにもかもを犠牲にして、小夏の人生を救っているのだ。そして、そんなことは普段の生活でおくびにも出さず、小夏の憎しみも長い間受け続けていた。そんな菊さんが、いよいよ「墓場」が見えてきた現在、何を残し、何を持っていくつもりのか。何とも切ない「親子」の縁である。そして、そんな事実を知ってしまった与太郎は一体どうしたらいいのか。残念ながら、与太は馬鹿だからよく分からない。彼に出来るのは、ただただ小夏を抱いて泣き叫ぶことだけ。大きな子供を抱えながら、小夏は一体何を考えるのだろう。

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 なんで週一で来るのん? どれだけJRが好きなのん?(一週間ぶり2度目) そして今回はまたも東西から重病人が結集する祭り展開に。このたほいやが開催されるために費やされた新幹線代だけで3万だからね。もうね、馬鹿かと。たほかと。

 


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 本気を出したエッちゃんの破壊力! 第6話。すげぇ、どのキャラもどんどんアクセル踏み込んでくるから加速度的にクズが集まってくる。

 ついに茜から直接攻撃を受けてしまった花火。これまでは何とか「にらみ合い」程度で済んでいた関係性だったが、ここまで明確に領土侵犯を宣言されてしまっては、今後の対策を検討しなければいけない。特に相手は領土侵犯を至上の歓びとしている最悪のインベーダーであり、放っておいたらこのまま実質的にも、そして花火のメンタル的にもどこまで削られるか分かったもんじゃない。何とか、相容れない敵対勢力に対抗する術を見つけ出さなければいけない。

 しかし、元々分の悪い戦いなのは明らか。相手は百戦錬磨のビッチであり、あらゆる面で花火を凌ぐ。花火が作中で分析していた通り、茜のスタートは圧倒的に「上から」の存在なのである。たとえもしここで鐘井を取り返したとて、花火から見ればクリティカルでも、茜からしたら髪の毛一本毟られた程度。それでは意味が無いのだ。となると、面と向かって対抗するには彼女の歓びの本質を理解し、そこをぶっ壊す方向性で攻め込まなければいけないわけだが……それこそ相手の土俵。無謀以外のなにものでもない。

 しかし、ここのところ色々としんどいことが起こりすぎていて、花火も冷静ではなくなってきている。真っ先に思いついたアイディアは「アイツに向いている好意を全て自分に向ければ良い」というもの。この考え方はだいたい25%くらいの正しさしかない。まず、確かに茜に向いている好意をひっくり返す事が出来れば、確かに茜は悔しいだろうし、自分よりも下だと思っている花火に獲物を持っていかれたらプライドに傷はつくだろう。意趣返しとして一定の効果はある。しかし、茜の本質は「他者が好意を向けているものを掠めとることに達成感を覚える」である。つまり、「茜を好いているもの」を改めて奪ったところで、そこに大きなダメージはない。そこが半分の間違い。そして残り50%の間違いは、そもそも同じ土俵に立って戦って勝ち目があるのか、っていう実現性の部分。そのあたりが花火さんの弱いところ。モノローグに出てきたロリ花火さんの方が幾らか冷静な判断が出来ているようで、躍起になる花火に「ガキ」と吐き捨てている。花火だって内心はそんな行為に意味が無いことは分かっているのかもしれないが、やはり「奪われた」ことに対する復讐としては「奪い返す」ことしか思いつかないのはしょうがないことだろう。

 そうして動き出した花火は、当然「茜に好意を向けている者」を探すわけだが、鐘井に手を出すわけにも行かず、手っ取り早く確保出来るのは麦ということになる。前回まったく違う文脈から「正式に付き合ってみる?」と誘われていたのは渡りに船。より明確に「茜対策」を打ち出すため、麦とは正規の契約を結ぶことに。こういう花火の行動に対しては麦がいくらか冷静に待ったをかけるかと思われたが、前回自分から言い出した手前、断るのも変だと思ったのだろうか。無事に受理されて2人は「正式に好きあっていないカップル」というよく分からない関係性となった。

 正式に付き合ったら何が変わるのか。おそらく花火の中では「まぁ、やることを最後までやらなきゃな」みたいな義務感がまずあるだろうが、それよりも前に、真っ先に動いたのは、エッちゃんへの報告だった。そりゃま、「二股」になるわけで、ここで正式に報告、以後の関係性の改正を要求。しかし、ここまでいいように扱われてきた「便利な発散先」だったエッちゃんは、ただその地位に甘んじるだけの被害者ではなかったのだ。牙をむいた彼女は、これまでの花火の気持ちを全て看破していたことを告げ、麦と、更にその奥にいる「本命」の存在を全て知っていると仄めかす。その上で「今まで通りにしましょうよ」と説き伏せ、少しずつ包囲網を狭めていく。これまでの関係性では「心はあっちでいいけど身体だけ頂戴」という立ち位置だったが、「身体も提供しません」という花火に対し、「別にいいじゃないか」と甘言を囁き、爛れた関係を続けていく意向。当然その先には「どうせ身体だけじゃないんだろ」というゴールが見えている。いってしまえば、この後に登場する茜のセフレ、タクヤのいっていた「身体が気持ちよくなれば、気持ちなんていくらでも後からついてくるだろ」を実践しようとしているのである。彼女の毒は、確実に花火の中を巡っている。策士だね。格好良いね。

 こうしてエッちゃんすら振り切れなかった花火。そこは諾々とうやむやを続け、更に偶然出会った男を見て更にプランを進める。あの日のファミレスであったタクヤは、一応「茜に好意を寄せる者」の2人目。これを奪い取って、茜に対する宣戦布告と出来れば良い。まぁ、そんなことがなかなか上手くいかないことは、本人もすぐに気付いていたのだが……。花火さんは、そこそこ冷静に、客観的な自己分析が出来ているはずなのだが、動いてしまった後に微調整しようと慌てて取り繕う流れになっているので、各方面に後手後手だ。タクヤ君だって単なる茜のペットではなく、ちゃんとした自我を持つ一人の男である。そして、割と分かりやすい「とにかく繋がろう」の信念を持つ、素直なチャラ男でもある。まぁ、花火の思わせぶりな行動は、普通に見たら「誘惑」ではなくて「ホイホイついて来ちゃった何も知らない馬鹿な女子高生」にしか見えないんだからしょうがない。実際、花火も流されそうになってグルグルしちゃってるしなぁ。もう、この辺りで茜に勝てる見込みがないのよね。

 すんでのところで最後の防壁だけは守りきった花火だが、そこを守っていてもプランは成就しないわけで、一体どこに着地させたらいいものか、行動を起こした本人が一番迷子。麦との関係性もどうしていいか分からなくなってるし、その背伸びは自爆以外の何ものでもないんじゃ。男と付き合う規準が全部麦な時点でなぁ……。そして、そんな浮ついた花火を絡め捕ろうとする多数の蜘蛛の糸。タクヤから見れば茜と違って自分主導でモノに出来そうな都合のいい女だし、エッちゃんからしたら調教途中の刺激的な手駒だし。今のところ彼女の思惑から一番遠くにいるのが麦じゃんね。花火が「自分」を手に入れるよりも先に、周りでゴタゴタしている「花火争奪戦」がヒートアップしているのである。

 そして、そんな折に麦さんのところに乗り込んでくる真っ直ぐ少女のモカさん。今のところ、今作で唯一の真っ直ぐさん。モカに対応する麦のクズっぷりもなかなかだが、彼の中には茜と花火を結びつける「クズ女リンク」が形成されている節もあり、そういう意味では麦×花火関係に脈があると言えなくもない? ……どっちも望んでないよなぁ。さて、モカさんはこんな駄目な王子様をブレイク出来るのか。ブレイクされたとして、花火はどんな攻めに打って出るのか。もう、しっちゃかめっちゃかですわ。

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 てるてる坊主って髪の毛書いちゃうと雨降るんじゃなかったっけ、第6話。まぁ、民間伝承の類なので地域とかによって色々違うのかもしれないけども。カンナちゃん達に伝統文化を伝えようとわざわざてるてる坊主を作ってくれる小林さん、本人は否定してるけど完全にお母さんの立ち位置だよな。

 竜と人間の異種間コミュニケーションも本当にバリエーション豊かになってきました。冒頭、いきなり才川・カンナちゃんの幼女コミュニケーションからスタートし、テンションは早くもマックス。才川、その年での百合は目覚めが早すぎるな。まぁ、小さい女の子は「可愛いもの」に憧れるわけで、才川の場合もそういう意味で「可愛い友達」に憧れの念を持っているだけなのかも、と一瞬思ったが、布団にバフッってなるしどけない姿のカンナちゃんを見て鼻息荒くしてたし、やっぱりどうにもセクシャルな印象が付きまとう。そんな才川の事情を知ってか知らずか、いや、確実に「知らず」なんだろうが、遠慮なくスキンシップを図ってくるカンナちゃん。ツイスターゲームやりたいとか、お膝に座ってゲームやりたいとか、まるで幼女の教本でも読んできたかのような圧倒的な攻め。ぷにっぷに。マジぷにっぷに。ギリギリ才川の理性が保たれたのは奇跡としかいいようがない。

 そんな交流の傍らでは、もう1つの出会い、メイドオタクの会合。この町、ガチのメイドフェチおおすぎやしませんかね? 森薫が作った町かな? なんと才川のお姉ちゃんも後藤邑子ボイスという衝撃の展開で、彼女が京アニ作品でメイド姿を披露するのはこれで10年ぶり2度目という。10年前のキャラと違ってこちらはしっかりとメイドらしさを発揮出来るなかなかのスペックで、厳しい小林のお眼鏡にも適い、高次元のメイドトークにトールもたじたじ。トールなんでひょっとしたらメイドの黄金期をその目で見てきたかもしれない貴重な生き証人なのだが……まー、当時は人間界になんか興味無かっただろうしなぁ。

 さらに異種間コミュニケーションは広がる。前回のファフニールに続き、なんと気付けばケツァルコアトルまでもがご町内に在住。その理由は、何となく悪魔召還していた少年の呼びかけについつい応じてしまったからだとか。ルコアさん、確かに神話の中ではなんだか分かりにくい存在ではあるが……(それを言ったらファフニールだってよくわからねぇよな)。それにしても驚きなのは、ご町内に普通に「魔法使いの家系」とかいう訳の分からないご家族が存在していたこと。小林はすでに異世界存在に慣れっこになってしまったせいでスルーしていたが、会社の上司が魔法使いって、しれっと出てくるなよ。そりゃドラゴンも住み着くわ。今回登場した翔太くん曰く、機会があれば「あちらの世界」に帰る準備があるとのことだが、果たして「あっち」と人間界ってどれくらいの密度で繋がりを持ってるんだろう。トールが割と平気でその辺で管巻いてたことを考えると、想像以上に壁は薄いのかも。そんな少年のところに爆乳でちょっと遠慮がないお姉さんが召還されちゃったからもう大変。分かり易すぎるエロ漫画展開だが、大丈夫、今作は視聴年齢制限が無いのでセーフです。あと、個人的にはルコアさんは奇乳過ぎて体型に現実味無いのであんまりピンと来ませんね。カンナちゃんの純粋なロリ体型を見習(以下検閲)。

 さらにさらに、もう1つの共同生活である野郎コンビの滝谷・ファフニールチームの方も割と順調にいってる様子。まぁ、これも滝谷の人間力の高さ故だが、どこぞの駄天使同様にネトゲ廃人に堕ちてしまったファフさんを温かくサポートしてくれる滝谷。彼からしたら単にオタク仲間を増やせたっていうだけでも満足なのだろうが、会社でも使っているプログラミングのスキルをつかってステラのまほう展開も行っているらしく、デバッカー兼テストユーザーとしてファフニールを上手いこと使いこなしている様子。弾幕系のシューティングかー。1人で作るのは大変そうだけど、「今度のコミケで出す」って言ってたから、ひょっとしたら半年に一本ペースであのクオリティの作品を作ってるのかもしれない。小林も滝谷も、あの会社の人材は有能やね。ファフさんはそんな至れりつくせりの生活にどっぷり肩まで浸かっており、しばらくは人間を滅ぼさずに味わい尽くす所存。いちいち斜に構えて偉そうなこと言ってるけど、やってることはその辺のクズニートと一緒だからね。ホント、労働をしない人間でも生きやすい国でなによりや。

 それにしても、こんだけ色んなドラゴンが出てきたのにまだ未登場のキャラがいるのが気になるな。エンディングを歌ってるユニットの1人、6話だってのにまだ登場してないんだよね。来週もサービス回とか言ってるから新キャラが出てくる感じじゃないし……どこで登板するんだろ。

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 もう近所に食パン配って歩けよ、第6話。パン屋以外で局長と待ち合わせることが出来ず、パン屋に行ったら必ず食パンを買うっていう……毎朝1枚追加って地味にキツくない?

 世間的には食パン1枚分ほども動きは無く、相変わらず「何も起こらない」ことの妙を描き続けている本作。今回も表立って何か事件が起こるなんてことは一切無く、ジリジリと「何か」に近づいているような、そうでもないような。何とも珍妙な話なのだが、本作はとにかく「クーデターはあるの? 無いの?」というただ1つのトピックだけで物語が牽引されている。一応スイツでは小規模な「クーデターみたいなもの」が起こったことはあるが、あれは本筋で求められているクーデターとは全く別な案件で、メイントピックとなる「クーデター」を巡っては、いくつかの勢力が「あるって聞いてるんだけど、誰が企ててるんだ?」ってのを探っているという、本当に「監察」するだけのお話。こんなモヤッとした構成で大きな山もなくここまで引っ張れてるんだからすごい話だよ。

 改めて確認しておくと、クーデターに関与していると考えられているキャラは主に2人。1人は主人公のジーン、そしてもう1人がそのジーンを疑っていたグロッシュラー。面白いのは、このどちらについても、今まで視聴者目線からは「本当に関与してる? してない?」ってのがグレーだったこと。正直、「実はジーンはそういうヤツだったんだよ!」というどんでん返しがあるかもしれない、と思っていた時期もあったのだが、どうやら今回のグロッシュラーとの対談を見る限り、ジーンは本当にシロのようだ。まぁ、当たり前といえば当たり前なんだけど。立場上疑われるのはしょうがないことだったが、その疑念を晴らすために、今回はわざわざ地元に帰省中のグロッシュラーに会いに行ったわけだ。もちろん直接話したからって疑念が晴れるわけでもないのだろうが、今回ジーンがグロッシュラーに語って聞かせたのは、過去の列車事故にまつわる2人の奇妙な関係性。ジーンの両親は列車事故の被害者として亡くなり、当時責任を問われる立場(の一部)だったグロッシュラーは、自らの権限でもって責任をおっかぶる形で遺族に誠意を示した。加えてそこからACCAのあるべき姿をとなえ、有言実行で改革を成し遂げている。つまり、2人に直接利害の一致があるというわけではないが、偶然にも2人は同じような目的意識を持ちうる繋がりがあったということである。これを理由に、ジーンは自分の無実とグロッシュラーの非関与を主張。一応は二者の間に和解が生じた形である。まぁ、グロッシュラーさんは簡単に折れてくれなかったが、反応を見る限り、彼も愛国者であることに間違いはないだろう。あとはその気持ちがどういう形で表れようとしているかだ。

 そんな2人について、更に別な角度から調査を進めているのがモーヴ局長。彼女の場合も愛国心は本物であろうし、ACCAを有るべき姿に導こうという姿勢も一緒。そして、そんな彼女の私兵の働きで、今回ついに「グロッシュラーが疑われてますぜ」という情報が彼女の耳に。更に、スイツでのプチクーデターをもみ消したことでジーンへの信頼値はやや低下気味で、残念ながら仲良く食パンを分け合うような関係からはランクダウンしてしまった様子。まぁ、スイツの件を報告しなかった理由は全く別なところにあるし、ジーン本人も「あれはまずかったかも」と内心冷や冷やしているようなので、機会があればジーン自身の汚名を返上するのはそこまで難しいことじゃないだろうが。問題はやっぱりグロッシュラーか。

 ただ、グロッシュラーもやっぱりクロには見えないんだよね。ジーンの直観がそう言ってるってのが一番大きな理由だが、今回珍しく直接ぶつかったリーリウムとの対話でも、単なる行き違いこそあれ、別に対立したいって風でもなかったし。ひょっとしたら、単に口下手なツンデレさんなのかもしれません。これでリーリウムが黒幕とかいう逆転ホームランがあれば分からないが、流石にそれはちょっと穿った見方だろうし。今回、やや棘のある振る舞いに一瞬「モーヴ局長黒幕説」とかも脳内をよぎったのだが、彼女も純粋にクーデター案件を調べているだけらしいので、やっぱり彼女を疑うのも筋違いだろう。彼女の部隊が「誰が企ててるかは分からないけど、やっぱりクーデター的な何かはある」みたいなことを言っていたので、作中人物全員がありもしないクーデターの噂に振り回されてるだけ、というコントみたいな展開はなさそうだけども。

 今回ジーンが飛んだハレ区は、地図でみるとドーワーの中では一箇所だけ飛び地みたいになっている南国の島。沖縄とかハワイみたいなイメージの場所で、ピリピリしていたスイツや厳しい気候のビッラとはエラい違い。しかし、そんな御陽気な地区でも何となくクーデターの噂は流れているようで、区長もそわそわとジーンの動向を気にしている。やはり、ジーン・オータスがクーデターの橋渡し役になっている、という噂はどこか真実味があるということなのだろう。初めてそのことを自覚したジーンは立場を逆用して一応何かを手に入れたようだが……モーヴ局長には嫌われちゃったからまだ情報が渡せてないんだ(ニーノはいるからグロッシュラーには渡ったんだろうか)。今後、どんな情報が、誰のために、どのように飛び交うことになるのだろうか。

 なんだか「ゴドーを待ちながら」みたいな理不尽さが感じられる不思議な味わい。誰もがクーデターの噂を聞き、気にしながらも実体が掴めていない。今回の描写だと怪しかったのは王室の枢機院長あたりなんだけど、それも別に理由はないんだよなぁ……。単に馬鹿王子にイラッとしてるだけかもしれんしなぁ。13区のうち、ジーンが8区を回り終えたらしい。残りの5区、残りの話数で、何がどうなるやら。

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 一応(自分の中では)毎年恒例のお仕事なのできちんとやっておかないと。2月10日発売の「声優グランプリ」に付録としてついてくる「声優名鑑」の差分チェックです。一応、このブログを始めてからは毎年やっているので、2010年以降、気になるデータがある人はブログ内を「差分チェック」で検索してみてください。

 一応毎年のことなので確認しておくが、今年も「名鑑」そのものに大きな変化は無い。ただ、これまでずっと巻末に付されていたファンレターの宛先一覧が削られており、その分が新たに声優を掲載するページに裂かれている。1ページあたり12人が掲載されており、2ページ余裕が出来たので23人が増えた。なんで24人じゃなく23人なのかというと、最後の1枠にQRコードがつけられ、ここからファンレター宛先一覧を読み込むことが出来るということなのだ。なるほど、増え続ける声優の名前を何とかしてたくさん載せようとして涙ぐましい努力をしているのであるな。

 ということで、ただでさえ毎年「多いな……」と言っていた声優の数だが、今年も更に増えてついに703人と大台に乗った。調査を始めた2010年度版から536人→536人→548人→596人→644人→680人とコンスタントに増え続けていたのだが、まぁ、ここ数年では上げ幅は少ない方か。ぼちぼちアニメ業界も飽和してきたようだし、声優の数もこの辺りがギリギリじゃないかな……。ただまぁ、名前をつらつらと見ていると、ソシャゲやらショートアニメやらで名前を載せられる媒体は増えているんだよね。これまでのようにシリーズアニメ・ナレーション関係以外で生き残れるキャパは増えているんだろうか。

 

 さて、今年も「誰が増えて」「誰がいなくなったか」を確認することで、ざっと構成を確認していくことにしよう。

 

 

IN(49名)

葵井歌菜 朝日奈丸佳 荒嶽恵 飯野美紗子 岩淵桃音 

上原あかり 鵜殿麻由 遠藤瑠菜 (緒乃冬華) 片平美那

かとう有花 金澤まい 郁原ゆう 神戸光歩 菊地瞳

衣川里佳 木野日菜 黒瀬ゆうこ 古賀葵 古城門志帆

小原莉子 齋藤彩夏 佐倉薫 咲々木瞳 佐藤美由希

清水彩香 白石晴香 鈴木陽斗実 鈴木みのり 高橋花林

たなか久美 田中有紀 津久井彩文 東城日沙子 富田美憂

中島唯 西田望見 野村真悠華 早瀬莉花 原田彩楓

広瀬ゆうき 藤田茜 藤原夏海 丸塚香奈 宮本佳那子

山口愛 優希知冴 行成とあ 和多田美咲 

 

 「昨年掲載されておらず、今年は載っている」名前は上述の49名。「緒乃冬華」名義は結婚に伴う「大浦冬華」の改名なので本来カウントしないが、まぁ、後々見て分かりやすいように一応掲載しておく。色々と必死で確認していくと、やはりほとんどは若手・新人の名前である。ただ、中には意外な名前もあって、一番驚いたのは齋藤彩夏だろうか。載っていて当然だと思ってたのに、確かに去年は載ってない。更に遡って過去の名鑑を見ていってもなかなか見つからず、2008年度版でようやく掲載が確認された。つまり10年近くものあいだ、何故か掲載されていなかったのである。何故この機会に戻ってきたのか、色々と謎は多い。他にもちょっと意外な名前としては行成とあの名前も。彼女、実は今回が初掲載なのだ。あと、変な遍歴を辿っているのが宮本佳那子で、名鑑に初登場したのが2011年。そこから、翌年の12年版では名前が消え、プリキュアになった13年にまた復活。その2年後の15年にまた消えて、さらに2年かけて戻ってきた。一体何がなにやら。

 それ以外の新人枠を見ていくと、パッと見で認識出来る名前は例えば「三者三葉」で双葉を務めた金澤まいや、「甘々と稲妻」の遠藤瑠菜ちゃん。ちなみに「ばらかもん」の原涼子ちゃんはまだ名鑑には載ってないので、瑠菜ちゃんはひょっとしたら事務所や本人の意向で声優志望なのかな、とか邪推してみたり。あとは不名誉な名前の売れ方をしてしまった古城門志帆は今年が初掲載。去年の段階でプリキュアレギュラーだったのに載ってなかったのね。他にもマクロスで歌姫となった鈴木みのりは最新作の「ダンガンロンパV3」で個人的にお気に入りのアンジーを演じてくれていたので頑張ってほしいところだし、現在「ガヴリール」で主演を務める富田美憂や、「うらら迷路帖」でメインを務める原田彩楓あたりも注目か。個人的には低音域のキャストに興味があるので、少年役で名前が挙げやすい藤原夏海なんかも頑張ってほしいところだ。

 あと、聞き慣れない名前といえば「かとう有花」っていう人なんだが、調べてみると、この人「君の名は」の方言指導をしていたらしい。だから載った……のかどうかは定かでない。

 

 

OUT(26名)

飯塚麻結 石毛佐和 石橋美佳 上村貴子 (大浦冬華)

大原桃子 大森日雅 おみむらまゆこ 柏山奈々美 川瀬晶子

神田朱未 喜多丘千陽 幸田直子 櫻井智 里咲芽生

志村由美 白兎夕季 すずき紀子 関山美沙紀 鳴海杏子

葉月絵理乃 古谷静佳 松下こみな 松永真穂 水谷優子

水原薫 

 「昨年掲載されていて、今年はのっていない」名前はこの26名。毎年ここで確認して改めて残念な気持ちになるが、水谷優子の名前が消えてしまったのは致し方ないところ。改めてご冥福をお祈りします。その他、有象無象の「知らない」名前が並ぶかと思ったら、割とそうでもない名前が多数クレジットされていて驚く。例えば冒頭に記載されている石毛佐和の名前。確かに最近はさっぱり声を聴かなくなってしまったが、数年前にフリーランスになったらしく、ついに名鑑からも外れてしまったか。同様の現象は神田朱未、おみむらまゆこ、川瀬晶子などでも確認出来る。かんちクラスの人間でもこうして名前が消えることがあるのだな。

 逆に、はっきりと理由が明かされているパターンとしては大原桃子・喜多丘千陽・櫻井智・志村由美・松永真穂などが声優業引退を明言している。志村由美の引退は割とショックだったんだけど。今後「47都道府犬」の続編は作られないということだろうか……。喜多丘千陽(合田彩)といえば「キディ・ガーランド」だが、当時の相方だった内田彩の出世ぶりをどんな気持ちで見ているものだろうかね。

 余計なお世話で心配してしまうのは、まだ引退していない若手なのに名前が無くなっているパターン。大森日雅なんて去年載ったばかりなのにさっそく名前が削られているし、古谷静佳もこの先どうなるものか。鳴海杏子はどうやら事務所を離れたことが理由のようだが、まぁ、彼女の場合はあんまり声優っぽくないから別にいいのかな。

 そして水原さんは……こちらも事務所を離れたことが遠因だと思われるが、別に仕事やめてるわけじゃないのよね。こういうときにTwitterみたいなお手軽な情報発信をしてない人らはすぐに消息が確認出来ないので無駄に不安になるわ。まぁ、「ベルセルク」の2期があるから大丈夫なはずなんだけどね。

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 2週続けて濃厚なダクネス回! 第5話。もう、あまりにも濃厚で胃もたれしそう。せっかくのソウルメイトが出来たのに1話で失っちゃったダクネスさん可哀相(そうか?)。

 久しぶりにパーティが揃い踏みしたところで、おあつらえ向きにミッションが1つ発生。まぁ、発生っつうか相変わらずの自業自得なのだが、今期は5話目にしてすでにダンジョンに2回も潜っているのだから、カズマさんたらまるで本当の冒険者みたいですね。同じダンジョンに自分たちのしでかした不祥事の後始末しにいくだけですけど。アクアさんは馬鹿なのに出力が高すぎるせいで、ちょっとでも目を離すとガンガントラブルを産みだしてくれるどうしようもなさがたまらない。そりゃカズマだって持てあますわ。

 前回は単なるアンデッドの巣窟だった巨大ダンジョンだが、この度、紆余曲折を経て自爆人形の発生源へと姿を変えた。ご丁寧に照明器具が搭載されたおかげで、前回のように盗賊スキル持ちのカズマしか入れないなんてことはなく、鉄壁のクルセイダーも入場可能。っつうか、多分前回のミッションの時もダクネスがいれば平然と灯りを持って入場してた気もする。それくらいにダクネスの鉄壁っぷりがチートだ。あれって「神の加護」なんですかね。まぁ、これまでの経緯から考えるとダクネス自身も身体の訓練は欠かさないだろうし、本人の努力によるところもあるのかもしれないが、単にフィジカルだけじゃ説明出来ない圧倒的なタフネスって、完全に超常現象だよね。クルセイダーという職業の資質があったってことなんだろうけども……だったら貴族の令嬢なんてやってるのは確かに勿体ない。まぁ、現状も色々勿体ないのだが……。

 ダンジョンの深奥で出会ったのは、今作では3人目となる魔王軍の幹部。このへん、初心者の街のくせに幹部来すぎだろ。全部因果が連鎖した結果集まってるのでしょうがないとはいえ。自称「なんちゃって幹部」のバニルさん。これまで登場した幹部連中の例に違わず、少なくともチーム・カズマの面々よりは礼節と常識を持ったお方。ただ、これまた何の因果なのか、この人のネジの外れ方が微妙にダクネスと被っちゃったのが運の尽きということで……。かたや破滅願望を持つ魔王軍幹部。かたや人智を越えたレベルのドMクルセイダー。いわば神と悪魔のM気質対決という異常な戦いに。いや、まだバニルさんの方がまともなんだよ。ほんのちょっと変な野望があるってだけで、彼の能力の高さは折り紙付きだし、戦い方だってまっとうな「魔王軍」である。ただ、デュラハンの人もそうだったけど、こいつらあんまり人間に害を為そうとしてないんだよね。考えてみるとこれまでこの世界の人間が危なくなった事例って、カエルとかキャベツの方が危険度高かったよな。

 カズマのラックによってダクネスの刀身がヒットして一度は崩れたバニルさんだったが、そこは流石に幹部クラス。仮面が本体で相手のボディを乗っ取るという古式ゆかしい呪いでダクネスを攻め立てる。いや、責め立てる。そういうプレイ。しかしダクネスのタフネスはフィジカルだけでなくメンタルにまで及んでおり、常人なら一発KOのはずの支配の呪いも、せいぜい電気風呂でピリピリしてる程度のもの。お約束の加虐にテンションはあがる一方。少しずつシンクロを始めて最後には完全にユニゾン出来るようになるバニル・ダクネスの友情パワーに要注目。流石にダクネスのボディともなるとカズマさんサイドも攻めあぐねてしまうが、結局、最終的には「最大の防御力には最大の攻撃力」ってことで、パーティの盾であるダクネスには、パーティの矛であるめぐみんを直接ぶつけた形。これ、たまたま生き残ったから良かったものの、もしめぐみんの爆裂が想像を上回ってダクネスを消し炭にしてたら後味悪かっただろうな……というか、爆裂食らってバニルさんは死んだのにダクネスは生きてるのかよ。悪魔以上のタフネスって……。やっぱりやべぇ。

 改めてパーティのチートっぷりが確認出来たし、ダクネスの多方面への高性能っぷり、アクアさんの「出力高いのに使えない」っぷり、めぐみんの「紅魔族って結局なに?」っぷりなどがたくさん楽しめて濃密なエピソードでございました。ところで、一番気になるのはやっぱりカズマとダクネスの関係性なんですけどね……。ダクネスは「一つ屋根の下で暮らしているのにそんな関係になったら後々ややこしい」という理由で関係を拒否していたが、ダクネスからしたらそういうシチュエーションだってご褒美になりそうだし、カズマもはっきり「外見は好み」って言ってるわけだし……。普通に、やることやりそうな気がする組み合わせなんだけど……。まぁ、カズマは一つ屋根の下どころか隣に半裸の女神が寝てる時代にも一人で処理してた実績があるからな……これだから童貞ニートは……。

 

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 この世界にもJTがあって分煙進めてくれれば良かったんだけどね……第6話。ターニャちゃんの中のおっさんは禁煙派ですか。まぁ、あの理屈っぽいおっさんは身体に悪い煙草なんて絶対吸わないタイプだったろうな。

 今回は残念な回だ。あまり面白くない。何故かといえば、ターニャちゃんがほとんど不幸になっていないからだ。単にバシバシ俺ツエーしてるだけで終わってしまったからだ。まぁ、途中で存在Xが顔を出して「さぁ、お前の罪を数えろ」みたいなこといってたのである意味では最大級の不幸が訪れたといえなくもないのだが、今更ヤツと小競り合いをしたところで「知ってるわ」っていうくらいの印象。まー、流石にここまでダイレクトに実世界に介入してくるとは思ってなかったが……他の軍事勢力にはどういう方法でコンタクトをとってるんでしょうかね。この世界においても存在Xはやっぱり「神」なのかな。敵対国の皆様に「神のお告げ」として「帝国を攻めるのです……」みたいなことを言って回ってるのかな。だとしたら随分迂遠だし暇な神である。戦禍を拡大してターニャ1人を苦しめようとしてるなら、周りでもっと圧倒的多数の人間が巻き込まれて苦しむことも考慮しろよ。神最低だな。

 しかし、現時点ではまだそうした戦火の拡大はターニャに直接的な負担をかけるものではない。何しろ、強いのだから。203大隊という、なにウィッチーズやねん的な名前を冠されたターニャ部隊だが、どうやら他国の魔法部隊と比べても圧倒的な戦力を誇る精鋭に育っている模様。ターニャの鬼教練が功を奏したのか、それともあのイカレ博士の開発した装備が他国に比べて頭抜けて強かったのか。戦闘描写を見ていて気付くのは、まず何と言ってもその機動力の高さだろう。例えば敵国の部隊なんかは、ヘンテコな木馬みたいな機械に乗って飛行していたが、ターニャたちはそうした外付けオプションをほとんど必要としていない様子。一応足の下にちっちゃな発光体はつけていたが、それでも友軍の別部隊のものに比べるとかなり軽量に見える。そして、そんな装備であるにも関わらず、速度や高度が常識を越えるという。なるほど、古くから戦争では上を取った方が有利とされるわけだが、はるか上空で爆撃機と競り合うともなればその優位は圧倒的。飛べて動ける戦力は、この時代の戦場においても重要な役割を担うということだ。

 更に、今回最大の見せ場となったのは、わずか一発の射出で複数の爆撃機を撃墜するというあまりにもチートなマジカル射撃。技術水準が20世紀初頭レベルと思われるこの世界において、多重自動照準かつホーミングな弾丸の同時斉射とか、意味が分からん。魔法強すぎだろ。更に、その後の情報戦を巡っては魔道力の探知を逆手にとって「逆探知」まで行い(なんで相手側のおっさんは逆探知に気付いたんだろう)、そこから常識をひっくり返す超長距離射撃まで。レンジがあって、物量があって、パワーもある。どう考えても負ける道理はないじゃないですかー。流石にターニャ以外の兵士はそこまで強くないだろうが、「もう、隊長1人でいいんじゃないかな」レベルですよ。どこまでこの快進撃は続くのでしょうか。

 あと、オープニング好きだからカットするの勘弁してよ。まぁ、オープニングを削らなきゃ入らないくらいの内容を詰め込んでくれていると思えば有りがたいんだろうけども……。

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