最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
生まれてしまった……承認欲求モンスターが! 第5話! でもね、どこぞの後藤さんみたいに街を破壊して回るのはまずいですけど、承認欲求ってのも至極真っ当な自己発現ですからね。今回のお話は前々回のキウイちゃんエピソードにならんで、なんか好きなお話になりました。 必死に作り上げたJELEEの動画は何と呪いの動画だった。念の為に確認したらマジで前回のエンディングの時点で「呪いの言葉」が入っていて(当然まったく気づいてなかった)、作り手側のこだわりが感じられるのは素敵な部分。まぁ、作中のまひるたちからすればせっかくのプロジェクトに余計な傷がついてしまったようにも感じるかもしれないが、配信者としての側面もあるなら、どんな形でも話題になるならそれは勝ち。怪我の功名をうまいこと追い風に、JELLEの評判は一気に広まることに。 そうして訪れる1つ目のつまずきはまひるから始まった。元プロの花音、(一応)現プロともいえるキウイ、そしてしっかり学校でもお勉強してスキルを磨いている専門家の卵でもあるめい。そんな3人と並ぶとどうしても自分だけが霞んで見えてしまうというのはしょうがないところ。今の世の中、ありとあらゆる創作物はなかなかたった1人の手では生み出せない。さまざまな人間が関わり生まれ出た完成品の品評に、関わった1人の評価が色々とくっついてくるのは当然のことである。そして、そんな中で「不揃い」であることを指摘されるのもまた当然なのである。 再生数や登録者数が伸びて浮かれまわる4人の気持ちはとてもとてもよく分かる。かくいう私もどっちかというとコミュ障のくせに承認欲求モンスターという後藤ひとりタイプの人間で、他人から悪く言われるとありえないくらい落ち込んで引きずるくせに、他人に認めてもらいたくてエゴサなんかバシバシやってしまうタイプだ(このブログについては流石に諦めているが)。Twitterでバズるだけでも気持ちよくなるもんだし、褒め言葉なんて目にしようものならそりゃぁ1日中上機嫌である。そんなもん、人として生まれたからには誰だってあることだろう。そして、そういうものに敏感な人間というのは、えてして悪評の方ばかりを気にしてしまうのも事実で。おそらく、今回のJELEEの動画について、コメントを全部見れば、きっとヨルのイラストを評価する声だってたくさんあったに違いない。というか、普通にYouTubeのコメント欄の性質を考えればベタ褒めの嵐だろう。その一部に、もしかしたら歌の方が好きすぎて絵を落とすような書き方をしてしまったファンもいるかもしれない。そしてそんなネガティブな部分ばかりを拾ってしまうまひるの性格も、なんだかとてもよく分かるのだ。 気にしなくていいと言われても気にしちゃう。そしてタイミングの悪いことに、そこに明らかに「自分より上手い」と思っているイラストレーターからのファンアートまで寄せられ、どうしたって自分の技術と比較して後ろ向きになってしまう。これもまぁしょうがない。「上を向いたらキリがない」とはいうものの、一時的にでも「配信でバズって、自分だっていっぱしの絵師の仲間入りしたんだろ?」と思ってしまったわけで、「いやいや、プロの人と比べられてもそりゃあっしなんて……」と根っこの部分で思っていたとしても、心のどこかに「でも、負けてしまってるんだ」という嫌な引け目は感じてしまう。これは自己評価が正しいとか間違ってるとかじゃなくて、「比較するものがあれば比較してしまう」という当然の摂理なのだ。 そうしてネガティブな感情が重なってちょいダウンしてしまったまひるだが、正直、今回の彼女の心の動きはとてもとても健全だと思うし、あまりネガティブな話だとも思わなかった。冒頭でも書いたが、自己発現の真っ当な方向性の先に「妬み」ってもんはあるのだ。「負けて悔しい」からそう感じるわけで、「負けて当然ですので」からは負の感情も生まれないが、その代わりに進歩も生まれない。悔しさをバネに飛び跳ねて、人は強くなっていく。まひるの「落ちた」感情はきっと花音に出会う前にはきっと生まれえなかったもの。「自分は何の取り柄もない」と落ち込んでいた一般人の光月まひるには起こりえないものだ。花音によって絵描き「海月ヨル」が復活したおかげでこの感情が呼び起こされた。そして、落ち込んだまひるを刺激してくれるのはやっぱり花音なのだ。とても真っ当な青い情動の巡り合わせ。青春ストーリーとして、とても正しい姿を見せてもらった気がします。 そして、そんなまっすぐなヨルがあまりにも眩しくて……なんか花音さんが予想外の方向にアクセルオン。事前に水族館にデートに行っていたのが完全に伏線になってますね。「女の子どうしのカップルこそ水族館に行け!」とどこかの偉い人が言ったとか言わなかったとか。水族館を経たカップルは、その蜜月も末長く続くことでしょう。……まぁ、過去の大先輩たちに比べると、この2人はお互いに全く自分の感情を整理できてないっぽいが。次回、花音さんの方からどういう動きに出るかに要注目。……その時にキウイちゃんがお父さんみたいなポジションで「まひるはお前にやらん」と言い出したらちょっと面白い(修羅場やん)。 PR 心臓キュッってなる、第5話。もういろんなカットで本当に痛いくらいにキュッってなる。これまで何シーズンも放送されてきたから忘れがちだが、これだけの作品が何事もないかのように放送されてるのって奇跡なんですよ。ここまでさまざまな粋を集めた結晶がしれっと味わえてしまうのは「致命」なんですよ。そんなことを思い出させる、1つ1つが精神を着実に溶解させていくような、そんなお話。みんな、ちゃんとNHKに受信料払えよ。 毎年さまざまな出来事が起こっていたあがた祭を舞台に、今年の吹部も煮詰まっていく。その中心にいるのは間違いなく黒江真由。今回はいよいよ彼女を巡っての物語に焦点が絞られていく緊張感が嫌でも感じられる展開。1年生の問題や求の悩みなど、名伯楽・黄前久美子の手によって次々に処理されてきた結果があるだけに、そんな久美子自身が渦中に立たされ、向き合わなければならない問題が出現した時の恐ろしさがじわりじわりとにじり寄ってくる。 起点となるのは、今年度から採用することにした「オーディション強化制」とでも呼ぶべき新体制。これまでも実力主義を標榜してきた北宇治だったが、この度更なるテコ入れとして大会ごとにオーディションを繰り返すという過酷な決定が下された。麗奈が口火を切るなら「高坂さんまた……」みたいな気持ちにもなったかもしれないが、実際最初に提案したのは秀一。つまり、3年生全体の合意として、そういう空気は流れていたということなのだろう。一番の負担増が懸念される滝センがOKを出したことによってこの方針が正式採用。更なる部活の過酷化に1年生あたりからまた不満も上がってくるかもしれないが、ここでも見るべきは久石奏の周到さ。騒然となるミーティングの中で当たり障りのない質問から「自分は当然部長のご提案に賛成ですよ」という意見をさりげなく加えることで、教室の空気を有無を言わせぬ賛成の流れに持っていった。久美子や麗奈と違って、奏はこういうことを全部計算づくでやってのけるから恐ろしい。しかしそんな久石メソッドにも微動だにせぬ女、それが黒江真由。彼女の心配は、ただただ「またやっちゃいました、が嫌だな……」という懸念。真の実力者たる真由がここで本気を出せば確実に部長の面子を潰す。真由はそう思って善意から及び腰になっているが、その姿勢こそが北宇治の体制を揺るがす不穏分子になってしまうという、何とも皮肉な展開である。 真由をめぐる問題にはさしもの久石奏も目が曇る。去年あれだけ「実力が無い奴がでかい顔してるのはおかしいやろ」と(心の中では確実に)考えていた奏。もちろん基本スタンスは変わっていないが、そんな彼女でも恩義ある久美子に対しては目が曇る。真由と久美子。現時点での実力はどうなっているのか。奏はおべんちゃらで持ち上げるようなことはしないだろうから、現時点では本気で久美子のソロを疑っていないだろうが、その姿勢がかつて自分が唾棄したものと重なることに、いつか気づくことになるのだろうか。それとも、噂に聞いた巨大なリボンの信念を継承することになるのか。 もちろん、真由自身もそうした自分の危うい立ち位置は承知しており、何とか既存の部員たちとの関係を深めようと彼女なりに努力している。しかしその静かな圧力の強さに、黄前久美子が初めてその信念を曲げ、思わず真由と対峙することを拒否してしまった。「流されタイプ」の久美子にしては珍しく我欲が勝ってしまったシーンだが、それだけに久美子の中でも真由との関係性は難しいということなのだろう。幸か不幸か、あがた祭の予定については麗奈から突然の「うち今日親いないんだけどサァ」(いるけど)という爆弾発言で辻褄を合わせることはできたが、問題は事実ではなく、「嘘をついてしまった」という久美子の自省の方。真由への負い目ということは、つまりは自分の実力への負い目。最終学年黄前久美子の目標は、このどうしようもないコンプレックスを弾き飛ばすことになるのである。 祭りの情景をバックに描かれるさまざまな人間模様。求はすっかり憑き物が落ちたように周りの部員との交流を深めるが、もちろん彼の中での目標到達地点は川島先輩である。浴衣姿で当社比351倍可愛くなっている緑輝。少しでも距離を縮めるために、がんばれ男の子。ちなみに元カノ(?)がお祭りに来てすらくれなかった秀一はちょっとかわいそう。ほんとがんばれ男の子。ちなみに奏さんは真っ先に梨々花との約束を確定させています。がんばれ女の子。 そしてそんな祭りの喧騒から離れての逢瀬となったれいくみ。思い返せば2年前。祭りの醸し出す不思議な喧騒を超え、大吉山に登ったあの日の情景。霊所へと至って繰り広げられた魂の交感は2人の関係性を決定的に変えたが、この度はそんな祭りの「ハレ」をあえて避け、自宅という「ケ」の場所へと辿り着いた。すでに2人にとってこの関係は「特別」ではないのかもしれないが、改めてその頑強さを確認するための重要な儀式。気の詰まることもなく、ただ2人に流れる時間こそが貴重である。ここに今、ユーフォの真髄が宿っている。 と、ただただくみれいの尊さに頭を垂れていれば良いかと言われると、どうにもそうじゃないのが今作の恐ろしいところで。祭りの会場、喧騒の中で、真由ははるか天上へと舞い上がる2つの火の粉を見ている。あたかも手の届かぬところに至っているかのように見える久美子と麗奈の関係性だが、世に絶対の不可侵などない。少しずつ、少しずつその2人の間ににじり寄る「3人目」の影が見えるだろうか。絶対不可侵だと思われた麗奈の自宅スタジオ内での2人の演奏。偶然ではあるが、久美子の手に抱えたユーフォの色は「銀」である。久美子は自ら、普段あまりやらない行動としてお祭りの金魚を取り、2匹いた水槽に追加の1匹を加えた。ラストカットはおそらくオーディション会場の様子だが、2つ並んだ審査員の机の間には、明らかに割ってはいる構図で受験者の椅子が挟み込まれている。「2」の間に差し挟まる大きな大きな「1」。これが何を意味するのか。特別とは何なのか。たっぷり悩んで、がんばれ女の子。 カタストロフッ! 第4話! 視聴中はいつも通り(?)うえしゃまネタから切り出そうとぼんやり考えながら観ていたのだが、ラストにそんなこと言ってられない展開になっちゃったので正座した。いくんか水口。 世界の狭さが身に染みる展開。女の子どうしの惚れた腫れたを扱ってる作品、もう中心の2人だけ見ておけばえーやん、というのが情報キャパの乏しい人間なりの考え方なのだが、そんなことしても作品は萎縮するだけ。世界は広がり、キャラクターは増え、そしてダイレクトに絡んでいく。……ダイレクトに絡みすぎだけどな……。 ひまり・ヨリ関係についてはそこまで大きな進展はない。前回時点でヨリがバンド活動の再開を決めて強引にひまりとの距離を詰める道具立てを探し始めたが、その結果ひまりと会える時間が減ってしまい、お互いに寂しい思いをしているというヘンテコ矛盾状態。まぁ、お預けした方が会いたい気持ちは募るのも間違いなく、ヨリに会えなくなってしまった(わけでもない)ひまりは露骨に寂しそう。かつて小糸侑さんは「付き合いはじめてからの方が1人の時よりも寂しく感じるのはどういうことだろう」という疑問を呈していたが、ひまりも似たようなもんである。 そしてその解消法を探すうちに、手軽に参加できる文化部を発見。そこに待ち構えていたのが我らが上田麗奈だ。「まぁ、今回は直接主人公にちょっかい出すポジションではなさそうだし、流石に2人に割って入って恋の鞘当てを演じるような奴じゃないから平和なうえしゃまだろ」と思っていたのだが、ラストになんか知らんけど別なバンド少女が出てきた。そして、この世界の常として多分この2人もいい仲である(ヨリのバンドのドラムとキーボードはもう多分デキてる)。同性愛作品のお約束、百合もホモも1組みたら10組はいると思え。部長さんのと謎のバンド少女、絡んでくるとしたら当然ヨリのバンドと何かしらぶつかることになるのだろうが……その時にしゃま部長はひまりにどんなアクションを仕掛けることになるんだろう。 そうして私が「これ、最終回までにまたプリキュア濃度が上がることになるんだろうか……」などとどうでもいいことを考えていたのだが、亜季はそんなふざけるつもりは1ミリもなかった。普段が飄々としてるキャラなだけに、ガチモードでスイッチが切り替わった時にびりっとくる空気感はふつーに怖い。なにしろこの作品の中でも一番ガチめで想い人のことを考えていた人物。一度アクセルを踏む決断をしたら容赦なくなるのは当然のことだろう。いや、別にひまりを害そうとしているわけじゃないとは思う。亜季からすればひまりにプレッシャーをかけて彼女が折れてしまったらそれこそがヨリの一番悲しむ結果であり、ヨリのことを第一に考えればひまりとの距離感はもうちょい慎重になってしかるべき。しかし、多分亜季さんは根っからの姉気質というか、問題をそのままに放っておくことができない性格なのだろう。「こいつが半端な態度で保留してるもんだからヨリが色々悩んでるじゃん」と思ったらもう脳内でゴーサインが出てしまったのではなかろうか。無茶を承知の好き好き問答。年下のひまりはどう受ける。 いちいち亜季さんが動くたびにピリッとする空気が愉快でもあり、重苦しくもあり。彼女の胸中を考えるとほんとは苦しいところなのだが……こういう奴が悩んだ末にどういう行動に出るかを見るのが一番の楽しみですよね。「静かな決意」って言ってるけど、ここから波風立たないわけないんだからさ。 意外とシンプルな話な気がしてきた、第5話。悪い奴はシンプルに悪いだけなのかしら? 「高貴な宮内に巻き起こるドス黒い権謀術数と血みどろの権力争い……」みたいな展開を想像していたのだが(まぁ、実際そうなってもいるのだが)、面従腹背の対抗馬・長束さんが割と分かりやすい悪役だった。勝手にもうちょいクレバーなタイプかと思ってたんですけどね。声の影響かもしれませんね。前回若宮のところに襲撃してきた連中がいたので「こりゃまたダイレクトに襲ってきたもんだな」とも思っていたのだが、一応実行犯としては以前雪哉がちょっかい出した貴族の息子の血筋の奴がピックアップされ、ものの見事に「粛清」を受けた。ただ、ここでダイレクト惨殺ってのも非常に分かりやすい処罰になっており、相手方の陣営がゴリゴリに武闘派も揃っているし、殺しも含めて悪どいことは平気でやりそう。あげくトップであるはずの長束がその会合の現場にまで現れており、いかに「実際に指示を出すわけではなく周りが勝手に忖度するだけ」というお題目があったとしても、あんだけの修羅場に顔を出していたってんなら難癖つけられても文句は言えない立場。暗躍するなら徹底して現場にはノータッチで近づかない方がいいと思うのだが……マジでそれがコントロールできないくらいに忖度のみで動く組織なんでしょうかね。怖いんだか怖くないんだか。 こちらの若君はせいぜい臣下を賭場で売り払うくらいで(?)別に悪いこともなく。ただ、人身売買の茶番すら雪哉の耳には届いておらず、余計なストレスにマッハでハゲそうである。雪哉目線からしたら「たまたま売り飛ばされた先で敵方の首脳会議が行われてるやん。密偵として潜入できた俺ラッキーだし有能」とか思ってたかもしれないのに、それもこれも全部若宮の掌の上。世知辛いもんである。まーそれだけ有能な人物の下につけているということでもあるのだろうが……「七夕はめんどくさいから行きたくない」は多分本音なんだよな……天才って人格破綻者が多いし、雪哉は今後も引き続き振り回されることになりそうである。 そして「七夕」というキーワードでようやく動きを見せた各家の姫君たち。今回は西家の子と東家の子が姿を見せたが、意外なことに「着物を縫って若君に来てもらうんやで」というイベントに一番真剣に取り組んでいたのはクール系に見えていた西家の子(名前は「真赭の薄(ますほのすすき)」というらしい。ムズい)。あれ、意外と尽くしてくれるタイプなんですかね。そして1話目ではメインヒロインと目されていた東家の子があせび。こちらは「この音とまれ!」以来となるアニメ内での琴の演奏で何やら思わせぶりなアイテムを見せつけている。おつきのおばちゃんが反応したあの琴はいったい何なのだろうか。ちなみに他の2家の姫君は今回出てきていないが、どーせ七夕でも出てきそうもない若宮相手に、他の面々がどれだけ本気になっているかは謎である。みんなしてどれくらいのモチベーションで入内したいんだろうなぁ……。 ○「僕のヒーローアカデミア(第7期)」 ― オープニングTKなんかい。なんか合わんような気もするけど、ここまで煮詰まった作品の大舞台、これまでにないテイストをぶっ込んでいく意味はあるのかもしれん。 というわけで、つないでつないでここまできた第7期。ここまで丁寧に、熱量を落とさずに続けられるシリーズ作品なんてなかなか無いよね。他に何があるかを考えると例えば「文豪ストレイドッグス」なんかは似たような続き方で5期まで放送されているわけだが、気づけばどっちも制作はボンズだった。そういう性質の会社なのかもしれませんな。 前シーズンが1年前まで放送されており、そこそこの休止期間を経ての再開。一応お話としては大きな区切りがあったのでこのブランクもあまり気にはならないのだが、作品世界内ではかなり逼迫した状態になっているので全然「新たなスタート」という感じにはなっておらず、いきなりクライマックスみたいなド派手なバトルが繰り広げられてエラい騒ぎに。これをやってのけるからこその看板作品なのだと改めて思い知らされる。ことここに及んで作者の趣味が全開なのか、元々そういう狙いの作品だったのか、アメリカン・ヒーローのテイストがゴリゴリに押し出されており、画面もこれまで以上にバタくさくて暑苦しい。この方向性に振り切れてることこそが今作をオンリーワンたらしめているので、もう何も恥じることなく突き抜けてほしいもんである。 ちなみに今期から監督がスイッチしているが、引き続き長崎さんが「総監督」名義でクレジットされているので体制が大きく変わったということはなさそう。あとは気になるのは、中途半端な時期にスタートしたけど全何話構成なのかってことですかね。短いシーズンなのか、ちょっと長いシーズンなのか……。読売は金曜夜に大きなアニメ枠を立ち上げたこともあり、土曜夕方枠の使い方も色々考えさせられる。 焦らすねェ〜、第14話。よりによって来週メエメエ回とか、ずるいくらい引っ張るやんか。 というわけでまゆちゃんテンパり全力振り切れ回。「あのまゆちゃんがうちに!?」というだけで一大事だし満足できるわけですが、それを見守るユキちゃんがもうね。このまま史上初の「仲間になる前に1回闇堕ち挟むプリキュア」とかになってくれねぇかな。「まゆは絶対に渡さない」で暴れ散らかしてこむぎにとどめをさし、犬猫論争に終止符を打ってほしいまである。まぁ、実際はユキちゃんは優しい子なのでそんなことしませんけどね!(ね?) 人間ではよくあるけど動物であんまり聞かない気がする「最近の疲れが溜まってたんでしょう」という病状で一時預かりの身となってしまったユキ。まぁ、基本的に1日の運動量がそこまで多くない猫にとって、通常の猫業務に加えてプリキュア活動をするのはオーバーワークになってしまうのだろう(え? ユキがプリキュアなわけがないって? そりゃそうです)。食欲も落ちて、今日も元気にテンパるまゆの不安の種になってしまった。それだけでもユキとしては忸怩たる思いだっただろうが、それを餌にしたかのようにしてまゆが犬飼家に取り込まれてしまい、病み上がりの身で終始歯噛みをガリガリガリ。猫って普段そっけないくせにこういうとこで独占欲強い感あるよね。それをよりダイレクトに表現してくれるのが犬なんだけど、猫の場合は基本がツンデレなもんで、まゆが心配だし、こむぎたちが憎らしすぎるんだけど、その感情を表明することもままならないという。狭いキャリーケースの中で、療養中だったはずのユキちゃんはかえってフラストレーションを溜めてしまいましたとさ。 そして、お泊まり回ってことで空気を読んでこれまでにない時間帯に登場するガルガル。この手の「女子中学生主人公もの」は条例の関係もあり(?)あんまり変な時間に活動はしない設定になっているのだが、シナリオの要請上、稀に時間外勤務みたいなことを強いる場合がある。ちなみに小学生魔法少女である「CCさくら」の場合も、クロウカードの一部が夜間に出没したり、人がいない水族館でことを構えるために夜間徘徊したりもしていた。夜遊びは不良の始まりなので気をつけなければいけないですが、アニマルタウンはその点も健全。夜間ではなく「早朝」という時間を選ぶことで、プリキュアの隠密性をギリギリで維持しつつまゆとの関係性を進展させる。 そう、今回はお泊まりを口実にした最大の転機、カミングアウト回でもあったのだ。じれたこむぎによってついに暴かれてしまった犬飼家の真実。ぶっちゃけこむぎも「もぅまゆの前くらいは喋ってもいいやろワン」くらいの気持ちでやっちゃった感はあるのだが、彼女はその隣にいる猫が最大の問題児だということまでは認識していなかった。まぁ、多分ユキちゃんも薄々勘付いてるってレベルじゃなく気づいてた気もするのだが……ついにここでニャミー側から一方的に正体判明という流れに。「あいつらがまゆを引っ張り回さなきゃまゆは危険な目に合わずに済んだし、私も余計な仕事に駆り出されなかったものを……」みたいなことを思ったかどうかは定かじゃないが、相変わらず犬猿ならぬ犬猫の仲のようである。ここから連携を取れるようになるには苦労も多そうなのだが……まぁ、最終的には全部「まゆは可愛いからしょうがないニャア」になりそう。全人類そう思うのでしょうがない。 ところで、まゆに対しては「一緒にプリキュアやろ!」と提案したこむぎだったが、最初の協力者である悟にはその提案しなくてよかったんでしょうか。すでに制限解除されてるんだから、悟もプリキュアにして駆り出す選択肢もあったんやで。いや、大福さんがお許しになるかどうかは分からんが。 運命って便利な言葉、第5話。「んなわけあるかいッ」って展開も、それは運命のいたずらで説明できてしまうのです。でもやっぱり、んなわけあるかいッ。 クルクルと運命は回っていくよ。3ピースバンドとして着実に流れができつつある新川崎(仮)。「厄介」なボーカルの仁菜が歌うことに積極的になったことが最大要因で、客前で歌うことに快楽を覚えてしまっては、そりゃぁライブ欲求も止まらない。元々生活のためにも演奏したかった桃香、とにかく青春を謳歌すべく好きに邁進するすばるの2名も当然その流れに乗るので、このままバンドは安定期に入るかと思われた。 しかしそこにダイナミック運命のいたずら。かつて桃香が喧嘩別れ(?)したバンド・ダイヤモンドダスト、通称ダイダスのボーカルがなんとかつての仁菜の知り合いだったという。しかも詳細はまだ分からないが、「友達だったのに絶交した」といい、フラッシュバックした過去の記憶でも仁菜相手にかなり痛烈な当たり方をしている様子が描かれている。もしかしたら仁菜がこの度Tシャツに「不登校」を抱えることになったのもこの子が原因だったのだろうか。とにかくそんな因縁の相手がかつての憧れの中心に居座ってしまったがため、仁菜の反抗心はストップ高。桃香に惚れ込み、崇拝にも近い観念で応援していたバンドだっただけに、新たなセンターを入れての変容は受け入れがたく、それは現在の桃香の状況を見ても覚える感覚。「ダイダスはどうなってしまうのだろう」という漠然とした不安に、最悪の回答が突きつけられた形なのだ。 もちろん、新たなボーカルの子が入ったからと言って、ダイダスがどれほど変わったかはまだ分からない。テレビに映る様子なども加味すると間違いないく「桃香が脱退してしまうくらいには違う」ことはわかるのだが、新たに発信する音楽性を仁菜が受け入れるかどうかは別問題。もしかしたらこれはこれで肌に合うスタイルになったかもしれないのだが、坊主憎けりゃのたとえの通り、真ん中に鎮座しているのが「絶交野郎」では、受け入れられるはずもなく。仁菜の中では「かつて好きだったバンド」が「桃香を弾き出したバンド」におちぶれ、この下降線の先にぴったりの「自分の大っ嫌いな奴が居座ったバンド」に成り下がってしまった。繋がらないはずの因果を強引に繋げ、今日もやっぱり仁菜さんはプリプリくさくさ。 そんな仁菜に対する桃香の応対は全て正論正論で返す言葉は一切ない。「自分が脱退した後のことだから関係ない」はそうだし、「お前1人のものじゃないのだからバンドの好きにさせろ」もそうだ。「人間だろうがバンドだろうが、それは変化し続けるもので良し悪しは別問題」という意見だって全くもってその通り。仁菜の勝手な憤りは的外れだし理不尽なのだ。その結果、女子高生と酒飲みが居酒屋で液体を掛け合うという地獄絵図へと展開し、多分サービスだったろう烏龍茶がとても勿体無い結果に。でも、強引にでも仁菜を黙らせようとした桃香の心境だって身につまされるものがあるだろう。自分だって今のダイダスは多分嫌いだろうに、「大人の正論」でなんとか納得しようとしていた桃香。彼女の必死の虚勢も空気を読まない仁菜には通じず、浴びせた冷や水はそのまま返ってくる。もはや、2人の関係性はそれほど肉薄した殴り合いでなければ解決しないのである。この殴り合いができる距離なのである。 桃香は仁菜の気持ちもわかっているが飲み込んだ。しかし飲み込んだ言葉はいつか表に溢れ出す。今回はそれを歌に乗せ、バンドとしての「CRY」に転じた。はみ出し者の3人組。そんな3人が精一杯小指を立てて作り上げた初めてのスタジオライブをしっかり噛み締めよう。やっぱり今作の映像作成は面白い部分が多く、ライブシーンにしてもバンドリプロジェクトとは全然違う見せ方になっている。動きの硬さみたいなものはどっこいどっこいだと思っているのだが、こちらはライティングの派手さとか、とっぴなカメラの振り方が特徴的でより動的な印象が強い画面。すっかり鼻つまみ者となったこの3人にはお似合いの駄々っ子みたいな愉快なプレイスタイルであった。 個人的には今回のお話ですばるの株が一気に上がりましたね。自分の問題だと単なる面倒クセェわがままっこだったが、それがバンド仲間のことになって責任が無くなると、持ち前の適当さというか、底意地の悪さみたいなものが滲み出てきて大変よろしい。ドラムってのはリズム隊、バンドの音の基盤を成す大事なポジションなので、こうして全体を俯瞰して調整役に入ってくれるとホッとしますね。こいつが調整役って、やっぱ残り2人がヤバすぎるってだけなんだろうけどな。 2人だけで親睦を深める食事に味集中カウンターを使うな、第4話。まぁ、2人の「世界」の間に大きな隔たりがあるということを示すメタファーなのだろうけど……あのカウンター、確か取り外せるんだよな。 ついに怪異とかほとんど関係なくなったお話。冒頭の畦目先生のツノ以外はもはや単なる団地妻と女学生の触れ合い物語である。そして、視聴者としてはそれで構わないと思っているのが大きな問題(化野の動向に触れる気は無い)。多分、一番見たいシーンは超乳三十路フリーターが自宅でストゼロキメながらダラダラしてる様子である。怪異もホラーも無いお話ならば、多分菫子さんのおっぱいが一番のファンタジーだ。ちなみに1話からずっと登場しているストゼロライクのアルコール飲料の名称は「STRIKE TWO」。……ツーアウトってところか。いろんな作品で「安くてアルコール度数の高い酒」のデザインとしてパロディが量産されてるストゼロ、いわば安酒界におけるマクドみたいな存在だが、そういうイメージを代表する存在になったのはメーカー側としてはOKなのだろうか。 一応何かしらの怪しさを感じさせるファクターは、冒頭で菫子さんの部屋に侵入した黒猫くらいだが、あいつも「やたら警戒心が薄い」という要素以外は普通の猫っぽくもある。というか、ここで突然菫子さんが謎の存在に付きまとわれる理由もないし、ほんとにただの「春ののどかさを醸し出す背景」だった可能性もある。個人的に一番怖かったのは、安酒かっくらいながらスーパーの刺身食ってキーボード打ち続ける作家ワナビーの存在で、「酔っ払ってキーボードにストゼロぶちまけたらエラいことになるで……」と気が気じゃなかった(余計なお世話だ)。ちゃんとおうちを片付けた方がいいと思うよ……って言おうとしたら乙ちゃんがきてくれたので、無事に団地妻の団地が片付けられたのでした。……人間同じ部屋に住み続けてると謎の超密度圧縮が行われるので、いざものを捨てても捨ててもどっからかものが出てくるという亜空間に住むことになりがちです。私は体験したから知っているのです。おかしいんだよなぁ、長年溜め込んでたカードを大量に売り払ったはずなのに、特に部屋が広くなった気がしないんだよなぁ……。 などという謎だらけの生活を送っている菫子さんなわけだが、本来なら謎は乙ちゃんの側にあるはず。団地妻とは微妙な距離感を保っていた乙ちゃんだが、今回のルームシェアで多少なりとも距離は縮んだのだろうか。乙ちゃんがこれまで菫子と距離を置いていたのは「お兄ちゃんが取られそう」みたいな嫉妬が第一要因だったと思うのだが、今回のあれこれで性格の部分でも若干合わない部分は見つかったかもしれませんね。菫子は悪い人間じゃないのは間違いないのだが……まぁ、歩く生物兵器みたいなところもありますからね。思い切りぶん殴ってボクササイズでもするといいと思うよ。普段からエロすぎるせいでお風呂シーンがあっても特段エロが加速しないのはもはや問題なのではなかろうか。 対抗するようにして乙ちゃんが披露したのは、お風呂・サウナシーンに加えてお着替えシーン、そしてトイレ……ラインナップがマニアック。まぁほら、毎週言ってる気がするけど、ホラーとエロはやっぱり切っても切れない関係にありますからね。乙ちゃんもホラーアニメのいちヒロインとして、できる限りのサービスは頑張ってください。 まじでなんの回だったんだ?(これはこれでいいです) コンテ雨宮哲かい、第18話。まぁTRIGGERが担当してるんだから何もおかしなことはないが……よりによって今回みたいな話で担当してるのがなんか草。 先週までのどちゃくそシリアスから一気にここに戻って来られるあたりがさすがのライオスパーティー。いよいよ因縁の階層へと足を踏み入れたにも関わらず、どうにも雰囲気はユルいままである。まー、なんの計画も立てないまま勢いで狂乱の魔術師討伐まで掲げちゃったし、いまさら細かいことでジタバタしてもしょうがないってことなんだろうけども……今後はシュローたちのサポートも一切見込めないし、正直ネガティブな要素しかないんだよな。 そんな中で、新たな階層は環境が最悪、そしてそんな環境に適応した面倒極まりないモンスター・シェイプシフターとの遭遇。これまであれやこれやとモンスターの生態について生物学的に分析してきたライオスだったが、今回のシェイプシフターについてはもう「そういうもん」として受け入れてしまっている。形状的に宝箱に似せたミミックや生まれながら財宝を模した宝虫なんかと違って、今回の「変身」は純粋に魔術的な要素。そこになんらかの生態系を考えてもあまり意味はないか。「シェイプシフターにもいろいろな種類がいる」と言っていたので、もしかしたらライオスが「地元にたまにいた」と言っていたシェイプシフターは今回のタイプとは違うものだったのかもしれない。正体を見たら明らかに九尾の狐でしたし。普通に「狐にばかされた」の豪華バージョンだったわけだが、1体で4人分の幻を複数セット一気にコントロールできるって尋常じゃない技ですよ。多分、魔力をもっと別な使い方に回してればもっと簡単に獲物を狩る方法があったんじゃないでしょうかね? まぁ、そういうふうに生まれてきちゃったならしょうがない。今回はモンスターが云々というよりもライオスたちがお互いにパーティメンバーをどう見ているかを改めて確認するフェイズだったのだろう。シュローたちのおかげで対比的にライオス・マルシル・チルチャックの腐れ縁は再確認できたわけだが、そこにセンシが混ざった4人パーティはまだまだ結成から日が浅く、いろんなところにつけ込まれるんじゃないかとヒヤヒヤもの。でもまぁ、結果的にライオスが自分の記憶に惹きつけて謎を解いてくれたし、一応はリーダー(?)の面目躍如ってことでいいのかしらね。多分、視聴者目線で最大の収穫は「センシがライオスの脳内で美化されすぎてる」ということかもしれない。まぁ、最終的に間抜けの烙印を推されていたし、結局誰1人得しないままで傷ついたっていうエンドですけどね。ちなみに気になったんだけど、偽ライオスの中でくそデカかったのってやっぱりチルチャック目線のやつなんでしょうかね。 ライオスの気合いと謎の象形拳でモンスターの討伐に成功し、改めて互いの姿を見合って理解を深めることができた(?)面々、その前に現れたのは……前回の騒動で「足抜けした」と言われていた黒子さん。仲間を捨てて逃げた扱いでシュローたちから見放されて1人この階層に残っちゃったのか。自業自得ではあるが、前回の顛末を見ちゃうとしょうがない気もするけどな……どういう交渉になるのかしら? |
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Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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