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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 がんばれダクネス、負けるなダクネス! 第4話! 悲鳴オーバーラップのオープニング入りとかいう謎の新技術まで身につけましたね。

 まさかのサブタイトルに騙されるという斜め下の展開。先週の「義賊云々」の話の時点で「いや、クリスじゃね?」って想像したんだけど次回予告で「イケメン義賊」とか書いてあったもんで「ほなクリスと違うかぁ」って思ったら「クリスやないか!」っていう。まさかカズマさんの妄言がサブタイトルに採用されるなんて誰も思わないじゃんよ。そしてここでクリスという既存のキャラが絡んできたせいで、ますます「この王都編はどこに向かっているんだ……」っていう大きな目標行方不明が継続。まぁ、結局今作は大冒険なんかしないでカズマさんがお布団の中でうだうだ言ってるのが一番面白いってことなのよね。原作小説だとどう考えても単行本1冊で1つ山場を作る必要があると思うのだが、この巻のクライマックスはどんな展開で訪れるんでしょうね。

 登場人物のだいたいがクズということで、いつも通りの風景を見ているはずなのに何故か飽きないこのすばマジック。いけすかない貴族の屋敷にしばらく居候することになったカズマたちは、遠慮という言葉を知らないアクアを筆頭に贅沢三昧。アクアはさ、そりゃまぁ女神だったから元々羽振りのいい暮らしはしてたんだろうけど(そもそも神にそうした経済概念があるかどうかもよく分からんが)、こっちの世界に来てからそーとー時間が立ってるんだし、最序盤の馬小屋暮らしの時期も長かっただろうに、なんでこう、ちょっと油断すると贅沢自堕落生活を続けようとするんだろう。結局精神性がびっくりするくらいカズマさんとリンクするからお似合いの2人には違いないんだよな……唯一の難点は、2人きりだったら生活力がゼロを振り切ってマイナスになっちゃうってことくらい。不労所得があって食っちゃ寝できる生活なら、ここまでカズマさんとバイオリズムが合う人間(人間?)もなかなかいない。

 元々裕福だったわけじゃないめぐみんはそれなりに分をわきまえてはいるのだが、それでも頭のイカれた紅魔族のセンスはなかなか一般人には理解してもらえない。めぐみんはめぐみんである限りは永久に歩く爆発物でしかない。王都の周りにクレーターを量産するのは、もう完全に討伐案件だと思うんだけど、王都周りってそんなに遊ばせてる土地が多いもんなのか?

 こうなると大変なのはダクネスで、ひたすらに頭を下げ続け、そろそろ真剣にパーティーと縁を切ることまで考えたほうがいいとは思うけど切れないのが面倒臭いところ。ダクネスのドM設定って普段困ったことされてもオンになったりオフになったり色々と都合が良くて(?)、たとえば汚っさんからのアプローチなんて脳内妄想ではきっと捗るんだろうけど、いざ実際に経験すると及び腰になっちゃうっていう。まぁ、金しか見てないおっさんからのモーションは貴族として嫌というほど経験しちゃったから飽きたってのはあるかもしれんけど。常に新しい刺激を求め続ける求道者でもあるダクネスにとって、刺激に事欠かないカズマパーティはやはり魅力的なのだろうな。

 そしてお久しぶりに登場のクリス。「こんな完璧な被害者体質だったっけ?」と思ったが、単にカズマさんの周りの人間がカズマの暴虐に慣れちゃって新鮮な反応を返してくれる人間が最近少なかっただけか。カズマさんはなろう系主人公なのにちゃんと誠意を持ってセクハラしてくれるのが責任感のあるところですね。常日頃ノーパン女神とか巨乳くっころ騎士を侍らせてても、その毒牙が周りに及ばないってわけじゃない。揉めるもんは揉んどけの精神。改めてそんなクリスから告げられた新規ミッションは「神器の収集」というこれまたハードルが高そうなもので、ご丁寧にもミツルギを久しぶりに登場させて「あぁ、あんときのアレみたいなことね……」という謎の復習までしてくれる親切設計。クリスがなんで神器の回収をしてるかはまだよくわかってないのだが……単に「溢れすぎると問題があるから」ってだけですかね。どこぞのバカな先輩が後先考えずにバンバンチート武器を送り出してた可能性もあるしな。カズマさんは何故か分からないけどクリスと絡む時だけやたら女神エリスに祈りを捧げたくなりますね?

 さて、すったもんだの末にとりあえず「街を襲った魔物討伐」という次なるミッションが発生。ほんとに今期は行き当たりばったりで話が進んでるように見えるのだが、これこそがカズマ流なんだろうな。異様にラック値の低いダ女神とか戦場に連れて行かないほうがいいんじゃないですかね?

 
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 いっぺん床に落ちた角砂糖は使わないほうがいいと思います、第4話。ご丁寧に直後に「時間を戻せるわけじゃないので」って言ってるから、単にシュガーポットの中に魔力で戻しただけなんだよな。どういう衛生観念の時代なのかは分かりませんが、王族の人がやることじゃなかろうよ。

 なんともぬるっと進行するお話なのでつかみどころがなくて大変。前回はもう1人の魔女ルクレツィアさんが登場したが、彼女がティナーシャとお友達なのか喧嘩仲間なのか単なる悪役なのかもなかなか見えづらく、「久しぶりの挨拶がわりじゃない」とかいいつつオスカーのことは平気で殺そうとしたり、ダイナミックNTRイベントみたいな展開にしたり、ざっくりヤベェことしすぎの世界。今回もそんなぬるっと大事件がそこらじゅうにばら撒かれており、特に「なんとなく従臣の心を操って暗殺者にしちゃった事件」は割とヤバめ。あんな簡単にマインドコントロールできて、しかもそれが王族に強く繋がってる人間だったりしたら、いくら警護を厚くしても殺される時はちゃっちゃと殺されちゃうんじゃなかろうか。今回はたまたま狙われたのがオスカーじゃなくてティナーシャだった上、たまたま遊びにきてたもう1人の魔女がいたおかげで治療までスムーズに進められたが……一歩間違えば国家転覆の危機じゃんね。操られっ子ちゃんも、とんでもない目にあっているのに何事もなかったかのように処理されてちょっとかわいそう。後で事情を知らされたらけっこう深く傷ついてると思うぞ。

 そうして周りにきな臭い雰囲気が漂い始めたせいか、ティナーシャはここにきてオスカーにスパルタトレーニングを行うことにする。王族の執務を行いつつの隙間時間トレーニングとはいえハードなのは間違いない。何がキツいって、いわゆる少年漫画的修行展開のはずなのに、なんでそんなことしてるかよく分からないこと。普通、修行パートに入る時って「誰それに絶対勝ちたい!」とか「ほにゃららを手に入れなければ!」みたいな絶対目標が用意され、そこに向かって努力するものなのだが、オスカーの場合は「まぁ、強くなれば将来的に選択肢も増えるから」とかいうふわっとした理由でけしかけられてしまったので、どんだけ頑張ったらいいかも分からず、何をもって修行のゴールか決まっていないので努力のしがいがない。それでも黙々とティナーシャのいうことを聞いて修行を続けるオスカーさんのストイックさには頭がさがる。まー、見てる感じではもちろん「今より強くなりたい」というモチベもあるだろうが、「形はどうあれティナーシャと2人っきりでイチャイチャできる時間だし」ってんで納得してる部分もある気がする。実際、修行後のセクハラもしっかりこなしてるし。すけべのくせして相手がひよこババアだから許されてる王様、パワハラとセクハラを同時にこなしながら同時に対策されてる珍妙な図式。まー、元々プロポーズの言葉が「俺の子を孕め」だった時点でまともな交際なんて出来るはずもないんですけどね。ティナーシャがそれで納得してるなら別にいいか。

 実際、今作はこうして各方面にぬるっとした温度感なので何を楽しめばいいのかがはっきり分からない不可思議な状態なのだが、2人の生ぬるいイチャイチャ関係がどこかクセになる味わいになってるのは間違いない。「最終的にどこでティナーシャが折れるんだろう」というのを見守りたい気持ちはあるしね。嫌いじゃないならもう付き合っちゃえよって、どこぞの僧侶も言ってたよ。

 
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 まーたちかぺが飲んだくれてる……第4話。こんなにも酔っ払いキャラが回ってくるってのはやはり本人の人徳(?)なんでしょうね。

 さて、4人そろって本格始動のJELLE。絵師・歌い手・作曲家・動画職人という実に現代的なメンバー構成だが、その人となりもなんとも現代的。前回正体を明かした我らがキウイちゃんは花音との初対面でも対人関係でハードルが1つあったが、「花音は悪いやつではない」というので無事に乗り越えることができた。ま、キウイちゃんはたまたま今の段階で学校行ってないだけで、別にそこまでコミュ障ってわけでもないからな。1度手痛い失敗はしたが、その教訓から改めて立ち上がれる聡明な子だ。というか、多分4人の中では一番現実が見えてるしクレバーな判断ができる子だと思うよ。

 まひるという「共通の友人」を介した出会いではあったが、馴染んでしまえば割とずけずけものを言えるのもキウイちゃんの強み。花音はかつて所属していたアイドルグループ「サンフラワードールズ」(通称サンドー)にはまだ色々と面倒くさい感情を抱え込んでいるようで、今回飛び出した無茶振りは「あいつらのCDの発売に合わせてこっちも曲出すぞ」というもの。さっさとキウイからツッコミを受けていた通り、そんな頑張ってまでやることじゃないし、そもそも相手がメジャーデビュー済みの有名アイドルユニットの時点で、一介のマイナー配信者が動画出したところでそこに意味なんてあるはずがない。それでも花音がこだわってしまったということは、彼女の中でサンドーとの関係性がまだまだ消化しきれていないことの表れ。一応は脱退後にけじめをつけたみたいなことを言っていた気はするが、やはりその胸中は複雑なのだろう。これが「あのグループを見返してやりたい」みたいな敵愾心オンリーだと困りものだが……でも話を聞いてると、母親との関係性にしても他のメンバーへの思いにしても、純粋に憎んでるってわけでもない気はするんだよなぁ。親御さんと正面から話す機会があればいいのだろうけど、現状だとまだ無理っぽいので時間が解決するのを待つしかなさそう。幸い、飲んだくれねーさんは一応理解者ではあるようだし、今後JELEEのステージが上がってちょっとサンドー側から見てもらえるようになれば、対話の基軸も生まれるのかもしれない。

 一応これまで引っ込み思案のまひると世間知らずのめいを引っ張っていたリーダー格が花音だったわけだが、キウイの加入(?)と今回の騒動で、その関係性はだいぶフラットなものになった。特にキウイが思ったことを全部言ってくれるのがとてもありがたく、イエスマンのめいだけだとまひるも関係性をコントロールしづらかったところだろう。花音がいい加減なことをいう、めいが推しの言動に全乗っかりする、それをキウイが突っ込む、という形になれば、結論をまとめ上げる仕事はまひるに回ってくる。そして、そんなまひるは今回予想外の家事力でもって存在感を示す。あれ、この子以外に有能なのでは……とりあえずみんなの心は胃袋から掴むんや。すでに花音とキウイはまひるを見る時の目の色が違うんだよなぁ……キウイちゃんは幼馴染なのにどうにも距離感を気にしてるよね。単に花音に「一番の親友」であるまひるを取られちゃいそうなのが嫌なのかしら。花音も元々は「ヨル先生」として尊敬していたという履歴はあるが、女子高生まひるに対してもすでに敬慕の念を持っている気もする。この主人公、全方位型か?

 こうして着実に4人の結束が深まってくると、対抗勢力のサンドーの存在も気になるところ。ぶりぶりのアイドル活動なので全くもって方向性は違うし、「花音はこの活動から一足先に抜けといて正解やろ……」とは思うが、これはこれで立派な芸能活動だ。プロデューサーの意向が全て正しいと信じて疑わないメンバーと、そんなプロデューサーを務めた母親から逃げ出した花音。どこかでぶつかる日が来るんでしょうかね。

 
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 もう無茶苦茶だよ!!!!!!! いや、分かってたけどね! 東映さん! こんな無茶苦茶なものを世に出しちゃダメだよ! 最低だよ! 分かっててやってんだろ! まとめて変換すると「これがドンブラ地獄だ!」。

 

 

<というわけで以下ネタバレ注意ですが、バレも何も、ネタしかないです。絶叫上映とかあったらみんなツッコミで喉枯れると思います>

 


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 バスの二重奏でエンディングを迎えるアニメ、渋すぎる、第4話。まぁ、相変わらずその後のエンドカードでぶち壊しなわけですが……今回は本編もそこまで重い話じゃなかったので軽めのギャグでも許してあげよう。

 というわけでコントラバスコンビのお話。今回はコンテが山村卓也氏ということでいつも以上に安心して観ていられる内容で、コントラバスという題材を意識してのものか、どこかゆったりと重めのテンポで運んでいくシナリオラインは明快。個人的にはクライマックスで久美子と求が対峙するシーン、車のヘッドライトによって久美子から「伝染った」明るい何かを見せる演出なんかはシンプルだが効果的で感心するなど。

 メインの2人に触れる前に周りの諸々から処理してしまおう。まずは気付けば早いもので3回目となるサンフェス。今回は尺の都合上、実際の演奏シーンがカットされてしまったのは非常に残念で、我らがドラムメジャー・高坂麗奈のエロいコスなどを堪能できるシーンはもっともっと欲しかったところ。過去2年分はそれなりにちゃんと見せてくれていたし、せっかくだから「田中あすかを超えた」と久美子に言わしめた勇姿をとくと拝見したかった。でもまぁ、その分演奏後に麗奈がきちんと新人ちゃんのところに行って声がけしている様子が見られたので、ひとまずはそれだけで満足しておくか。一瞬「久美子に言えって言われたのでは?」って勘繰ってしまったが、その後の会話でちゃんと麗奈が独自の判断で行ったことが確認できたので一安心。高坂麗奈は堅物だけど馬鹿ではないし、この3年できちんとコミュニケーションのなんたるかも学んでいるので、最低限のフォローはできるのです。隣の黄前相談所がハイスペックすぎるせいで霞むだけなのだ。あそこでちゃんと1年生とコミュニケーションがとれるというだけで、確かに「田中あすか以上」なのかもしれません(あいつは絶対やらん)。

 サンフェスといえばなんといってもマーチングバンドの強豪・立華の梓ちゃん。相変わらず「中の人もあずさだからなー。あと1人でハロハピ全員集合になるのになー」と思いながら見てたりするわけだが、こうして躍動する梓ちゃんを見ていると「マーチングバンドもアニメ化せんかなぁ」とは思ってしまう。改めて1から描こうとすると時系列が行ったり来たりするのが悩ましいが。京アニさん、いつまでもお待ちしております。

 そして晴れ舞台の裏でも暗躍し続ける銀色の悪魔・黒江真由。久石奏は久美子の必死の部長業務を「暗躍」と称していたが、我々(先の展開をある程度知ってる)視聴者目線からすると、真由の行動の方がよっぽど「暗躍」。まー、彼女に悪意が1ミリもないので「暗」でもないし「躍」でもないのだが……入部からほんの数ヶ月でここまで浸透して部員の心を掌握する黒江流ママみ術には舌を巻く。確かに黄前部長に決定的に足りないのはママみと包容力だから……いや、でも一年生からしたらどっちも頼りになる上級生だよな。大丈夫だ久美子。おっぱい以外は負けてないぞ。

 などと脇の動きも気になるところですが、とりあえず今回はコントラバスの2人。ここまでスポットが当たりそうで当たらなかった吹部のお姫様・月永求。彼は当時この学年に焦点が当たった「誓フィ」でもそこまでフィーチャーされなかった不遇の身だったが、ここでようやくお当番回をもらえたし、これまでの鬱憤を晴らすようにめいっぱい緑輝先輩とイチャイチャできたので満足してもらえたのではなかろうか。彼の抱える問題って、(人の死が関連してるという部分だけは重たいが)これまで吹部が抱えてきたような重篤で厄介な人間関係の問題の中では割とさっぱりしてる方。あくまで家族の問題なので吹部内でゴタゴタする理由にはならないし、求も別に祖父のことが嫌いなわけでもなく、単に話せば分かってもらえる程度の問題なので、1話でさっくり解決しても特に違和感はない。それでもこの短いエピソードの中で黄前相談所がしっかり機能していたことが分かるのが流石。放っておいても自然に解決しそうな問題ではあったが、久美子が最後に選んで「刺さった」一言は「気持ちは演奏に出るよ」。緑輝のいう通り、求は面倒な性格ではあるが音楽に対しては非常に素直。そんな求に一番効果的な言葉は、「お前がウジウジしてると演奏にも影響出るやろ。そんなん、上級生は聴いたら一発で分かるんやで。お前の憧れの輝先輩だってそうや」ということ。いちいち最大効率の言葉を選べるのが黄前久美子の強さである。

 そして、そんな求との関係性の中で久しぶりに掘り下げられた感があるのが川島輝という女。考えてみりゃ、怪物が多い北宇治吹奏楽部においても一際異彩を放つ存在がこの輝なのだよな。どれだけドロドロぐちゃぐちゃな状況下でも一切衰えることのない生まれながらの光属性。入部からこれまで一度たりとも演奏に文句をつけられたことがない完璧なスキルと、求のような難物をあっさり取り込めてしまうカリスマ(求がお姉ちゃん子だったという理由は明かされたが)。実は高坂麗奈や田中あすか以上の化け物がこいつなのだが、輝の一番恐ろしいところは、そうした化け物じみたスペックを周りに感じさせず、威圧感を与えない人心掌握術である。そう、あすか、みぞれ、そして麗奈といった最強集団が唯一抱えていた傷を、こいつは持っていないのだ。作中最大のジョーカー的存在。こいつのおかげで仲良し4人組がうまく回っているという側面もあり、今の吹部首脳陣を裏で操っているのは輝だったとすら言えるのである。……そりゃ求も犬になるわなぁ。

 今日の結論:奏と求の間の関係性をいじろうとすると、緑輝よりも先に梨々花の影がちらつきます。

 

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 同人誌で目をつけられるタイプのママンだ! 第3話! ……娘さんに恋の波動を感じたらココアを入れて語ってくれる系のお母さん、とても良い……。

 さて、お返事をしませんと。我らがひまりさんは「恋愛なんて分からないよぅ」という反応でわたわた。これで今期は「花野井くん」のほたるちゃんに続いて2人目の恋愛わかんない系女子であるが、よくよく考えたらこれって割と当たり前のことで、惚れた腫れたなんぞ高校生まで経験したことない人間はざらにいるよな。経験したことがなければそりゃ「私には分からない」というのが正常な判断なわけで、ほたるちゃんはややそのことに固執し続けて頑なになっていたタイプ(その分籠絡すると脆かったが)、そしてこちらのひまりちゃんは、純粋に「今まで考えたこともなかったわー」というだけの、「ただ事実を受け入れた」だけの子。その精神性にあまり問題はない。ちなみにこれを拗らせたチャンピオンが小糸侑さんだったのだが、彼女も籠絡されるまでにそこまで期間を要したわけではなかったし、あれは相手役の燈子との共同作業での面倒構築だった気もする。

 さておき、そうしてごく当たり前のメンタルを持つひまりさんに、憧れのヨリ先輩から告白という爆弾を叩きつけられた状態。今までろくすっぽ恋愛について考えてこなかった人間が告白されて戸惑うのは当然だし、その相手がまさかの憧れの同性だったってんだからテンパり具合もひとしお。なかなか1人で飲み込んで解決できる問題ではない。しかし残念ながら人生にはそうして向き合わなければならぬ人間関係というのはあるものだ。ひまりさんは相手がちゃんと考えてくれるタイプの人間だったからまだいい方。さらに目の前には相談役になってくれる親友もいるし、家に帰れば優しくノロケるママンもいる。各方面からのヒアリングでもって、無事に穏当な答えに辿り着くことができました。まぁ、いうたら「お友達から始めましょう」ですよね。出会って数日で何が分かるわけもなし。距離を縮めてもっと互いの人となりが見えてから結論を出しましょうというのはごく当たり前の判断である。まぁ、こと恋愛に関してはその「当たり前」に辿り着くのが難しいのだけれども。

 ひまりの方は周りの全員が理解者で協力者なので話は簡単。多少ややこしいのはむしろヨリの方で、こちらは今後どのようなムーブを見せるか分からない水口亜希という爆弾を抱えている。……でも彼女も別に悪い奴じゃないし、ヨリのことを最優先に考えて動いてくれそうな気配があるんだよなぁ。そりゃま、今回の展開はショックだったし動じてたみたいだけど……ここからいきなり動くわけにもいかないし……って思ったらヨリが軽音部に転がり込んでくるのか……まだ分かりませんね。このチャンスに狙い撃ちはあり得る展開。なかなか微妙な立場に立たされるヨリ。背中に大輪の百合を咲かせてる場合じゃねぇぞ。

 ところで、今回ちょっと気になったのは演出の方向性。今回やたらと「画面がズームアウトして白画面に消える」って演出が多用されてたんだけど、前回までもずっとこんな感じだったっけ? 画面をコマとして捉えて動かす演出技法はどこか安藤正臣っぽさもあるんだけど、今回のコンテ処理は単に場面転換のパターンとしてあまり考えずに多用してる感があり、場面にフィットしてないような、どこかもたついてるような妙なイメージがあった。作品全体の雰囲気を考えての演出方向には見えなかったんだが、何か意図があるのか、それとも単なる手癖か。まぁ、どうでもいいっちゃどうでもいいんですけど、なんか浮いててちょっと気になったんです。あと、猫がもうちょい可愛いと嬉しいです(願望)。

 
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 みなさんGWのご予定はいかがですか? 僕は特になかったので、配信でライブを観ました。健全な推し活で健全な生活を。

 とはいえ、Roseliaが絡んでいないライブを見るのは実は久しぶり。これまでもいくらか配信はあったと思うのだが、以前どっかで書いた通りに「キャパに限界があるからRoselia以外のライブ追っかけはセーブしよう」と心に決めたわけですよ。元々優先度がそこまで高くなかったモニカとポピパは我慢できるんですが、RASに関しては「我慢するのもなぁ」と思いながら我慢してました(Mujicaは我慢できませんでした)。で、このイベント。……これを視聴させる気になったのはやっぱりMyGO!!!!!の力だと思いますよ。昨年のアニメで再び燃料が投下されたおかげで3Dの方だって間違いなく盛り上がりを見せている界隈。そしてバンドリプロジェクトの花形の1つである合同ライブと聞いちゃぁ、「またまたどんなもんを見せてくれるやら」と気になっちゃってしょうがない。せっかくなのでこの機会に、普段3Dではあまり触れることのない2バンドに接してみようと思ったわけだ。

 

<以下、セトリとかマジでないけどネタバレ的somethingはあるかもしれないのでまだ観てない人は注意。あと、当然のことながらRoseliaライブ感想よりも圧倒的に軽めの感想になりますのであしからず>

 


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 エンディングが志方あきこってのもいいですよね、第4話。いや、冒頭に書くことでもないんだけど、前から思ってたから。志方あきこといえばなんといってもうみねこOPですが、「金色の蝶」から「金色の烏」にシフトしたのもちょっと面白いな。宇宙一のキンタマですね(ニコ動の悪い文化)。

 お話はだいぶ見やすくなって、この度めでたく雪哉が若宮と正式契約するに至った。「実力を隠し持った暗君に、鼻つまみ者だと思われていた主人公が付き従う」って設定、これまた定番といえば定番の構図だけどやっぱりアガるものがありますね。うつけとぼんくらによって、旧態依然とした宮内に何か革命が起こるのか、それとも生き残り競争に必死で単なる政争ドラマになるのか。まぁ、それでもスリルはありそうだけど。「山内の九分九厘は敵」とのことで、何をするにも大変そうなこの逆境をばっさばっさと切り捨ててのし上がっていくドラマは普通に面白いよな。現状明確に味方サイドだとされてる人間などほぼおらず、若宮の側近の「澄尾」という純正ファイターが明確につながっているくらい。キレ者だが空気が読めずに平気で無茶をする大将に、実力充分の武官。そこにこまっしゃくれて世慣れた下賤の片腕がつく。こっからの下克上、どうなることやら(まぁ、形の上では君主なので下剋上ではないが)。

 こうなってくると、今回会議でおじいちゃんから突っ込まれてた「嫁はどないすんねん」という部分が今後の焦点になってくるんでしょうか。1話目で東西南北の個性派ヒロイン揃い踏みだった時には「この女の子たちの血みどろの入内争いのお話なのか……」と思ってたのにそっからお預けくらいっぱなしだし、なんとか若宮には4人の姫との合コン展開なんかも見せてほしいところ。まぁ、あの描き方からして本命は東家の子なのだろうが……あれからあんまり出てきてないからよく分からんな。普通に考えるとこういう舞台なら4人が「なんとしても若様の気に入られないと!」って頑張るもんだけど、現状では若宮の地位が全然安定してないせいで、見初められたいかどうかもよく分からんのよな。政治の道具立てだと割り切ったとしても、父親が娘を差し出したがるかどうか。その辺りのやり合いにも要注目。

 今回は澄尾の見せ場となる殺陣のシーンで雅な今作には似つかわしくないスマートなアクションが披露された。影の付け方とか、かなり技術的にレベルの高い画を見せてくれたと思ってるんだが、こういう画を見ると最近は「どこまでコンピューター依存の技術なんだろう……」ってのが分からなくて不安になるんだよな。いや、別にAIとか使っても全然構わないんだけど、「すげぇ!」って思った映像も「あ、CG処理ですぐ作れるんですよ」とか言われるとちょっと悔しいから。そもそもそれで悔しいと思う感情もおかしいんだけどな。

 

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 今週は「いじめ」テーマの作品が重なってしまった、第4話。まぁいじめってのはどうにも日本文化の中で完全に排除できない負の文化には違いないので、こうして作中で触れられるのは当たり前のことなのだけど……こちらのいじめは割とあっさり解決したみたいでよかったです。

 さて、4話目にして記事立てしてますが、今回のプロットはふつーに感心してしまったのが理由です。今作は毎シーズン1、2本ある「作画はショボいが内容は割と見られる」作品に寄っているのだが、このカテゴリの草分け(?)である「このヒーラー」とか「カワイスギクライシス」と比べると純正のギャグとしての破壊力は落ちる。毎週楽しみに見るというほどではないのでぶっちゃけTier2くらいの認識だったのだが、それは純正ギャグ作品という立ち位置でもないので当たり前といえば当たり前、その分、今回発揮してくれた面白みは、熟練のラノベ作家によるこなれた設定部分のお話だった。

 いや、あたしゃ当時からラノベってのは蔑む傾向にあったので(今は昔と思ってくれい)、たとえば同作者・平坂読による「はがない」なんてそこまで面白いと思ってたわけでもないし、続いてアニメ化した「妹さえいればいい」も別に悪印象はなかったが現時点で記憶も薄く、あんまり印象には残っていない。偉そうに作者を語れるような立場にいないことは重々承知しているが、なんだろね、やっぱなろう作品とかと比べちゃうとさ、「ちゃんと小説として成立させてくれてるなー」という当たり前の部分で感心しちゃうのよね。

 具体的には、今回ついにサラがやってきた「異世界」についての言及が入り、衝撃の事実(?)が明かされたわけだが、その取り扱いが非常に丁寧というか、きちんと「主人公の探偵がロジックに基づいて推理した」シーンになっているのである。ざっと確認すると、惣助が異世界について疑問に思ったきっかけはサラの順応性の高さから。「いきなり異世界に飛ばされたのに馴染みすぎじゃね?」という疑問、転生ものなら当たり前のように流される部分にあえて踏み込むところからスタートしている。そして「言語が通じている」というヒントを分析し始めるわけだが、「翻訳魔法があるからですよ」というなおざりな解答に対し、「その魔法は本質的に違和感がある」と更なる証拠を提出。サラがこれまで使用した数々の魔法から「魔法と言っても別な体系を持った技術思想であると想定され、その流れに翻訳魔法だけが沿っていないように見える」という考察を展開。そのための伏線として今回出てきた「運痴」という語の解釈を使用した。「考察→証拠→反証→証拠」というふうに、ちゃんと推理を見せるセオリーに乗ったロジック展開が行われ、それらもある程度納得できるレベルで成立しているのである。

 もちろん精査していけば粗も出るロジックで、そもそも魔法という見たこともない法則にどこまで現実的な洞察が通用するかもわからないのだから空論に空論を重ねているだけと言われればそれまでだが、重要なのは「本当にそうであるか」よりも「いかにそれらしく見せるか」なので、そこがテクニックとして成立しているというお話。そうしてある程度「それらしい」話を進めていけば、「信長が魔法で天下を統一した世界線」という(こちらは全力で荒唐無稽な)設定も通せそうではないか。こうしたネタについて、多分なろう作品だったら1話目で全部しゃべってしまって(なんなら長文タイトルで説明して)使い切ってしまう部分を、面白みとして混ぜ込めるのが技術なのである。

 また、手垢まみれでもう触りたくないくらいの「信長」というツール(失礼な言い方だな)についても取り扱いが丁寧で、きちんとこだわりも感じられる。確認したらやっぱり作者は岐阜出身とのことで、もともと自分に馴染みのあるテーマをこうした形でネタに落とし込んだということだろう。作品全体が岐阜愛に満ちており、延々背景に映り込む岐阜城も、多分アニメスタッフが分かっていて入れているものだろう。予算はなくても愛があれば、なんとかなる部分もある……といいなぁ。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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