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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜(第2期)」 5

 先週始まってたのに、記事立てをすっかり忘れていたことを2話目観て思い出した。この時期のラッシュは激しすぎるので抜けが出るのはしゃーない。どうせ分割での2クール目なんだから省略してしまってもいいのだが、一応データ管理の意味合いも含めて記録は残しておかないといけない。

 まぁ、特になにも変わらないんだけどさ。1期は一応2組のカップルが誕生するまで多少(ほんと多少)時間が必要だったが、今期は完全に両思いの状態からスタートするために味も素っ気もありゃしない。1期で培われた「このメスガキどもはこんな歳の頃から恋愛脳しかないのか」という憤りを募らせるだけである。まったくけしからん、お父さんはそんな歳での交際は認めません。……そういやこの作品ってあんまり親父さんが出てくる気配は無いな。実の娘があんな年齢不詳のスケコマシ同級生と付き合ってるって知ったらなんて思うんだろう。2期目は花日カップルよりも結衣ちゃんのカップルの方にスポットを当てた状態でスタート。恋のライバル出現に学習塾も沸き立つ……って、この世界にはあんな訳の分からん小学生連中が山ほどいるってことなのだろうか。怖いな。

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○「タイガーマスクW」 4

 これ、タイトル表記だけ見ると「タイガーマスク(笑)」みたいに見えるよな。大文字単芝とか普通は使わないけどな。

 当初、放送局情報が公式ページにすら載っておらず、てっきり関西じゃ観られないのかと思っていた作品。何しろテレビの放送情報でもアニメをいくら探しても見つからなかったのだ。しかし、実際はなんと「プロレス放送と抱き合わせで1時間放送」というよく分からない謎形態だったために放送情報ではアニメとして登録されていなかったという。全くもって理解出来ない……いや、違うな、理解は出来るな。今の御時世、プロレスは少しずつアニメに歩み寄っているのだから。

 そう、今作に関わっている新日本プロレスは、今やブシロードの子会社である。わたしゃプロレスには一切興味が無く何一つ知らないが、カードゲームのCMにしょっちゅう登場する「オカダ」を観たことがある。そして、ミルキィホームズはしょっちゅうプロレスとのコラボイベントを開催しているのである。そしてこの度、ブシロードがより直接的に「プロレスwithアニメ」企画を打ち出すために、このタイガーマスクが誕生したわけだ。なるほど、よく分かった。

 それにしても……これはどこかの層のニーズに合致しているのだろうか。往年のプロレスファンは新しいアニメ・タイガーマスクを観るだろうか。熱心なアニメファンは、この放送枠でプロレスに目を通すようになるだろうか。ちなみに私は、これを書きながら一応続いている番組を観ていますが……プロレス、やってる方も観てる方も楽しそうではあるよな。ただ、これもドラマ部分が理解出来ないと楽しめないヤツだけどなぁ。圧倒的なショーマンシップは感じられるよなぁ。いうたら舞台演劇のダイナミックなヤツだもんなぁ。いや、来週以降も見続けるとは思えないんだけどね。

 アニメの方は、製作が東映アニメーション。そして、かなり意図的に「古くささ」が演出されており、フィルム(実際のフィルムという意味でなくてあくまで映像デザインとしてね)にも意図的に「昭和っぽい」ノイズが紛れ込むような描画になっている。独特の味わいにはなっているのだろうが、ぶっちゃけ、元々タイガーマスクを知らず、特にプロレスに興味がない人間からすると割とどうでもいい要素なんだ。これ、どう考えても今後の展開に盛り上がりがあるとは思えないしなぁ。そう考えると、やっぱり後に続くプロレスとセットで楽しんだ方が良いのかしら。

 まぁ、来週以降どうするかは保留。ぶっちゃけ、今プロレス放送が終わりそうですが、アニメよりこっちの方が面白い気がしてきた。(セールス成功事例)

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○「ユーリ!!! on ICE」 6

 今度はわんこアニメだ。いや、わんこ要素は割と些末なんだけども。

 なんか、放送後から私の回りではやけに賑やかに盛り上がっている作品。なるべく先入観を入れたくないので話題が起こる前に観たかったもんだが、土日の日程が立て込んでいたせいで結局こんだけずれ込んでしまった。まぁ、観られただけでも良しとしよう。

 何とも不思議な成り立ちの作品で、原案部分には「久保ミツロウ×山本沙代」というクレジット。そしてそのまま監督と構成に山本沙代が入り、「ネーム」という表記で久保ミツロウが参加しているのである。なかなかアニメのスタッフで「ネーム」って表現は聞いたことないですよ。まぁ、何となくどういうデザインになっているかは想像出来るけど、一体どういう繋がりでこの2人のクリエイターに繋がりが生まれて、最終的にオリジナルアニメというハードルの高い完成形に到ったのだろうか。昨今の業界の多様性を考えればあり得ない話ではないのかもしれないが、何とも不思議な縁である。こういう予想外の方向からアニメ企画が立ち上がるってのは業界にとっても良い刺激になるだろうし、是非とも色んなところでクロスオーバーしてもらいたいところですな。

 さておき、そんな不思議な成り立ちのアニメは、出てきたものだけを見れば非常に骨太。まずもって、「フィギュアスケート」という題材がこれまでほとんどアニメで扱われてこなかったのは、コレを観た後では不思議なくらいのものである。過去に「銀盤カレイドスコープ」があるにはあったが、あれはアラン・スミシーが出現してしまうような出来だったからなぁ。まぁ、アニメバブルが興ったばかりの時代の徒花でしたね。あれから10年以上の時が経ち、ようやくアニメでもフィギュアを描くことが可能な時代がやってきたのかと思えばなかなかに感慨深いものがある。監督が山本沙代ということで、ビビットで印象的な色遣いは相変わらず。その上で、今作はそこまでエキセントリックな色彩に突っ走るのではなく、あくまでもフィギュアスケートという花形商売の華麗さを演出するための色付けに留まり、きっちりと主役が映えるように調整されている。むしろ、フィギュアのシーンよりもユーリが帰省した温泉旅館の雑多な映像などで細部まで描き込まれたこだわりをうかがうことが出来るだろう。

 フィギュアシーンの演出は、基本的に「テレビ中継における我々の見慣れたフィギュア像」を踏襲している。カメラの切り取り方、スピンやターンの見せ方などは、現時点では「テレビショー」としての側面が強く、あまりにも面倒臭い細かい所作の描出については、あくまでカメラ越しのワンシーンであることを前提として、上手いこと省略して描かれている。もちろん、それでも相当な動画枚数が割かれていることは間違いないし、第1話ということもあってかなり神経を使っていることが伝わってくる。オープニング映像ではさらにこうした細かいモーションがCG処理された映像も使われており、今作がフィギュアの特徴である優美さから逃げずに描いていくという気概が見て取れる。これなら、悲劇のアランスミシーは現れずに済むのではなかろうか。

 私個人としては、フィギュアには全く詳しくないために、どちらかというと日常芝居の方に惹かれる部分が多かった。例えばユーリが帰省して玄関をくぐった後のおかあちゃんの愛らしい跳ね方とか、ドタバタの引っかき回すような動きはいかにも山本監督らしい、小気味よい印象が前面に押し出されている。「三月のライオン」みたいな作品と比べると、主人公は落ち込んでいたはずなのに決して暗くならずにポンポンと跳ねるように進んでいく進行は好対照を成しているのが分かるだろう。この辺りも、作品の持つ特性が面白い形で現れている部分だ。制作はMAPPAということで、製作期間に余裕があればしっかりとこの品質を維持してくれるんじゃなかろうか。

 中の人は、公式ページのキャスト表を見るとすでに様々な国の代表選手とおぼしき連中がズラリと並んでおり、なかなか暑苦しそうで良い。まぁ、正直言えば女の子のスケーターもみてみたかったところだが……。ほら、代わりにニキフォロフさんが脱いでくれたから……この作品もある意味でケツアニメといえる?!

 なお、個人的には幼馴染みのゆうちゃんに何か言おうとしたところで子供たちに一斉に襲い掛かられるシーンで、何とも言えないNTR風味を感じて多幸感に満たされました。ゆうちゃんも可愛いよなぁ。

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○「Lostorage incited WIXOSS」 5

 オラァ! WIXOSSの時間だコラァ! 世の全てをあきらっきーの色に染めてやるぜ!

 と、息巻いてはみたものの、ちょっと落ち着こう。どうやら新シリーズは旧作と地続きかどうかは微妙なところだぞ。そりゃな、繭が浄化されてあの世界の夢限少女たちはみんな解放されているわけでな。またあの闇のゲームを始めるためには、るう子たちの世界では都合が悪いのである。そんな情勢を鑑みてか(?)、アニメスタッフも随分違っており、同じなのは製作会社がJ.C.STAFFであることくらい。監督は佐藤卓哉から桜美かつしに、脚本構成も岡田麿里から土屋理敬に変わり、映像面でもキャラクターデザインなどは随分印象が違う。あと、OPが分島花音じゃない(重要)。つまり、この作品はあの陰惨な記憶を引きずった怪作「selector」シリーズとは分けて考えた方がいいということだ。

 分けて考えるとどうなるかっていうと……あの世界の常識が何一つ通じなくなるってことですね。ゲームの内容も変わっていて、そもそも夢限少女という概念が無い。だって野郎も参戦してるし。一応、前作では(恐ろしいペテンではあったが)夢限少女 or ペナルティというアメとムチの2択提示だったのだが、今回は「勝てば無罪、負ければ消滅」というムチと大ムチの信じられない2択。もう、WIXOSSのパックとか危ないから絶対買っちゃ駄目だな。あまりにダイレクトなデスゲーム設定なので、どうにも前作のように這いよってくる嫌な鬱要素はあまり多くなく、「単にやりたくないカードゲーム」になっている。制限時間90日っていったくせに、1枚のコインが腐るのに3日とかかってないしなぁ……もう、本当に最悪のスタートから「そこそこ嫌」ぐらいに勝ち抜けるのを待つしかないのだ。辛い設定やな。一応主人公のすず子には追加で「旧友の千夏」というサブクエストが用意されていたはずなのだが、あっという間にその千夏もWIXOSS魔道に転落。オープニングの映像とか見ると、あとは旧友2人で殺し合う運命しか見えないんですけどね。どうしたらいいんでしょうね。

 ほとんどの要素が入れ替わり、ルリグの存在もかつてのルールが適用されない。ただ、リルに連れられてすず子が送られた亜空間は、どこか繭の空間に似ているようにも見えるし、どこぞのあんちゃんに引きずり込まれたデュエル空間も、かつて繭が取り仕切っていたゲームの時の戦闘フィールドのなれの果てのようにも見える。つまり、この世界はかつての繭騒動の後、一度は力を失ったWIXOSSという悪魔のゲームが、何らかの第3者の力を受け、外側の設定だけを借り受けて生まれ変わった、新たな地獄ということになるのではなかろうか。繭の目的はあくまでも「友達欲しいな」だったので、夢限少女としてルリグ空間に仲間を引きずり込み続けるものだったが、今回のルールだと、負けた人間はそのままロストではいオシマイ。誰も得しない、WIN&WINならぬLOSE&LOSE仕様である。るう子さんやタマがこの実情を聞きつけたら、何とか暗雲を消し去ってくれないものだろうか。

 前作からの引き継ぎはほとんど無いのでひょっとしたら別世界線なのかと思ったが、オープニング(今回はエンディング)に辛うじてピルルクの姿が確認出来た。彼女と一緒にうつされたセレクターもかつてのピルルクさんの現世でのデザイン(名前なんて言ったっけ?)だったと思われるが、彼女だけは再登場があるってことかな? ピルルクがあきらっきーと一緒に戦っていたときに使っていた必殺技は、相手の願いを暴いてしまうピーピングアナライズ。そして、今回リルが発動させた「コイン技」というよく分からない技は「オーネスト」といい、相手の本音を全部ぶちまけさせるカードゲームにあるまじきチート技であった(まぁ、初心者相手にノーガードで負けるようなアホなプレイングをしてたあのあんちゃんが全部悪いのだが)。何か関連があるのだろうか。

 とりあえず、前作とは異なる作品として、ちょっと区別して追いかけて行く必要はあるだろう。その上で前作とオーバーラップして懐かしい要素なんかが出てくれば嬉しいところだが……あんまりそういうことをしそうな世界じゃないわね。まぁ、悲嘆に暮れる女の子が見られればそれはそれでいいや。

 中の人は、主人公・すず子役に橋本ちなみ。この子もちょこちょこ名前は見かけるのだが、事実上のデビュー作となった「いもちょ」以降は特に目立った活躍が見られなかったので、ここで久しぶりの主人公で一山当てられるだろうか。そして、その相方ポジションには伊藤静、親友ポジションに井口裕香と、なんだか随分濃い面子が集められている。この現場の連中で飲み会とか行ったらひどいことになりそう。

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 だが断りすぎ、第28話。あのコマってネット界隈で流行ったおかげで4部屈指の名シーンみたいな扱いになってるけど、別にリアルタイムでそんなに取り上げられたようなシーンじゃない気がするんだけどね。こうしてみると全体的な流れがイケメンなだけだよな。

 変則構成なので、まずはチンチロの決着から。時間が無いのでダイスに目玉のくだりもなくなり、最後にキーアイテムになる虫眼鏡もあんまりフィーチャーされなかったので、なんか唐突な展開に見えるな。いや、実際唐突なんだけどさ。漫画だとどさくさに紛れてごまかされてたけど、やっぱりあんだけ燃え上がるまで全然気付かなかったのは尋常じゃねぇや。誰かが通報してたってことは、どっかからは燃えてる様子が見えてたわけでしょ? さらに火元の虫眼鏡は手近にあったわけで、建物の奥から燃えたわけもないしなぁ。まぁ、それだけ露伴が必死だったってことだろな。

 この話で玉美が出てくるのは、いかにも4部らしいニクい演出。普通は3部とか5・7部みたいに「どこかに向かって進む」という筋立てになりやすいので、ジョジョで「過去のキャラが復活して活躍」っていう展開はあんまり無いのだが(あったとしても花京院やアヴドゥルみたいに割と無理な展開になるのだが)、4部は同じ町内でずっとうろうろしているお話なので、こうして過去のキャラをいくらでもほじくり出す事が出来る。この後の噴上裕也の突然の参戦も、未起隆の活躍も同じような理由。いくらでもキャラを増やして絡みを増やせるんだよね。普通の漫画だとぽっと出の端役なんて大して魅力もないので忘れ去られるもんだが、杜王町はこうして三下の玉美ですら再登場出来るわけで。まぁ、ちょっと能力を便利に使いすぎてる感はあるけども……「相手に嘘をつかせない」という目的から「錠前」を使うっていうアイディアは秀逸だよなぁ。外界から干渉するのではなく、あくまで自身の良心を計るだけだから確度が高いんだよな。

 ま、そんなチンチロ勝負はさておき、章の合間に挟まったのは、前回描かれていなかった川尻早人のお話(このシーンでご丁寧にラジオで噴上のことが流れているあたりは芸が細かい)。いやー、早人がすでにイケメンやねん。っつうか声が格好良いねん。何しろCVがネギ・スプリングフィールドと同じですからね。この後の早人の活躍を考えればこの配役も宜なるかなと。いい息子さんをお持ちじゃないですか、しのぶさん。浮かれてお菓子作りしてるしのぶはちょっと可愛い。

 そして本編となるハイウェイスター戦がスタートする。さて、このお話は実は個人的に色々と疑問に思っていた部分の多い話でして……。まず、先週もちょっと書いたけど「露伴と仗助はどこに行こうとしてたんだろう」っていう。仗助は鞄持ってるからおそらく学校帰り、そしてバスの表示は「杜王循環」。普通に考えたら杜王町の中のどこかに向かおうとしていたのだろうが、「杜王町名所案内」によれば二つ杜トンネルは杜王町とS市を結ぶトンネルということだ。つまり、二人はたまたまS市にちょっとお買い物にでも行くところで出会ったということだろうか。この話以外でバスが登場する話は無いので、何故突然仗助がバスに乗っていたのかが不思議なところ。まぁ、8部になればもう1回バスがキーアイテムになる話があるけども(かなりひどい形でな!)。

 そして、二人はバスに乗り、トンネルを抜けたところで仗助がキレて、おそらくそのすぐ後の停留所で露伴が降りた。つまり、露伴はトンネルのS市側で降りて、その後、どこかからバイクを調達してきたと思われる。露伴がここで「一度自宅に戻ってバイクを持ってきた」というのが普通の流れなのだろうが、そうすると時間が合わないんだ。一度バスを降りて自宅に戻り、それからハイウェイスター(以下、HSと表記)に遭遇するとなると結構な時間がかかるはずだが、仗助は、諍いの後に「なんか気になって」戻ってきたと言っている。流石にず〜っと後まで露伴が待っているなんて思っていないわけで、仗助が戻ってきたとするなら、露伴と別れてから大して時間は経っていないだろう。すると、露伴が家に戻る時間はなく、おそらくS市で即金でバイクを購入したのだと思われる。なんでそこまでしてバイクが欲しかったんだ、っていう。

 さらに、露伴は秘密の部屋を探してトンネルを通り抜け、「出口付近」で敵の罠にかかる。この「出口」が杜王町側なのかS市側なのかが定かでないのだが、HSに見つかった後、露伴が「トンネルの中を」しばらく走って逃げており、さらに、しばらく逃げてから捕まった露伴は、明らかに「杜王町側」に拘束されていた(「70㎞で」ぶっ飛んだ仗助は、トンネルに入らずにそのまま引き返す形で杜王町に向かっている)。ということは、露伴が初めてHSに捕まったのは「S市側」である可能性が高く、そうなると、やっぱり最初にバイクで入ってきたのは杜王町側なのだ。しかし、仗助が引き返してきて露伴のバイクがぶっ飛んできたのを見たのも杜王町側。仗助はS市に向かっていたはずで……と、とにかく色々と矛盾するのである。正直、このくだりの位置関係については一切の解決を見ていない。当然、答えは「こまけぇことはいいんだよ!」だ。まぁ、荒木先生もそこまで細かいこといちいち気にしないしな……。単に「バイクで一定速度以下になると捕まっちゃうスタンド」っていうネタを思いついて書きたくなっただけだろうしな……。ちなみに、次週繰り広げられる一連のチェイス&賢い仗助君劇場は、一気に二転三転するジョジョバトルの真骨頂が楽しめる怒涛の展開なので、4部の中でも個人的にかなりお気に入りのエピソードです。何故か当時「こっちも海だッ! 杜王港!」で大爆笑した記憶がある。

 今回は長くなっちゃったのでここまで、HSの能力については次週触れましょうね。いや、別に触れなくてもいいんだけどさ。

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○「Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-」 6

 正直1話目では何とも言えないんだけど、諸々の要素を鑑みての期待票。

 表記を見れば分かる通りに「STEINS;GATE」「ROBOTICS;NOTES」に続く志倉千代丸のシリーズ作品の1つ……ではないのか? ニトロプラス関係でこれまで「科学アドベンチャーシリーズ」という一連の関連世界の物語が存在していたわけだが、今作はそうしたシリーズとはまた別レーベルで展開しているものなのだろうか。あんまり細かいことは分からんが、ゲーム原作ではなく小説原作ということなので、似たようなデザインコンセプトながらも根底は違う、ということなのかもしれない。千代丸も色々と多芸なクリエイターであることよ。

 とはいえ、やっぱり製作に携わっている人間が同じなのだから表面的な部分は非常に似ている。主人公がネットスラング垂れ流しの痛々しい人物である部分がオカリンと同じであるし、メインヒロインとおぼしき天然ヘンテコ巨乳娘の存在だってまゆしぃと繋がる部分がある。必ずネットキチガイが出てくるのは千代丸作品の必然であるのだろうか。メインの舞台が秋葉原から吉祥寺に移動し、メインテーマは科学は科学でもオカルトである。なかなかオカルトなんてジャンルにスポットが当たらないこの御時世、改めてそうした部分に切り込む発想のとっかかりは面白そうに思える。

 デザインとしては「ナイン」という言葉に表されているように、多数の人間がなんらかの事件を中心核として雑多に入り乱れる群像劇の様相。おかげで1話目は本当にとりとめもなく、何をやっているのかはさっぱり分からない。おかげでなかなか評価しにくい部分もあるのだが、とりあえずアニメーションとしては動きも面白いし、キャラクターデザインは割とのっぺりしているのにあまり違和感も無いので、一応品質に期待しても良いと判断する。監督は「君嘘」のイシグロキョウヘイ。ぶっちゃけ群像劇のアニメ構成ってかなり難度の高いタスクになっていて、「バッカーノ!」「デュラララ!」あたりが成功したのは本当に大森監督の手腕に依るところが大きかったと思うのだが、イシグロさんがこの難題をどのように料理してくれるかは今から楽しみだ。

 あとはキャラクターの濃い部分を受け入れられるか、「臭い」と切り捨てるかの問題。正直、爆乳娘のキャラなんかは割と痛々しいし、主人公も全く好きになれない気がするのだが、同じような印象は「シュタゲ」の序盤でも持っていたわけでね。気付けば岡部綸太郎が英雄になり、まゆしぃや助手が堂々のヒロインになっていた。そういうミラクルが今作でも起こることに期待しよう。これだけの人数が蠢く群像劇とあれば、成功した時はスケール感を前面にうちだしてダイナミックなシナリオ展開も可能になるのだ。怪訝な目で見るよりは、とにかく1話目の騒がしさ、雑多さをプラスに受け取って見ていこうじゃないか。

 中の人はあまりに鉄板でコメントに困るほど。「爆乳ヒロインが痛々しい」と書いたが、それでもあのウザさの極みのあやねるボイスが付いてしまえば話は別。佐倉さん、珍しく乳キャスティングされてますよ。いや、流石にでかすぎるが。また、もう1人のヒロインポジションにはまさかの吉田仁美という意外な配役。この人も割と面白い仕事出来るんですよ。いや、ムーコしかしらないんだけどさ。その他、御前、みゆきち、麻美子と私の世代に直球で打ちこんでくるごんぶとのキャスティングに、「なんでそんなにオカマが回ってくるんだ」でお馴染みの津田健次郎などなど。声聞くだけで割と楽しい作品になっているので、詰め込み気味のネーム展開がとても嬉しい。ま、声優ファンなんてチョロいもんですよ。

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○「ガーリッシュナンバー」 5

 こういう作品を観てると、「中の人はどんな気持ちで演じてるんやろなぁ」というのがいっつも不安になりますね。そして、声優ファンとしては何とももやもやする作品である。

 アニメーション映像としての品質は一定以上だ。キャラクターも全体的に可愛らしく描けているし、背景の配置、バランスも良い。コロコロ変わる表情も愛らしく、女の子を中心に描いていく作品であることを考えればまずは可愛さ優先、全体的に作画品質が回復気味の今期の中でも埋もれないだけの魅力がある。となると、あとの問題はシナリオの中身ということになる。

 業界のメタもどんどん回っているなぁ、ということをしみじみ感じさせる中身。「SHIROBAKO」のときにも同じようなことを感じたが、「SHIROBAKO」は一応「お話」としての落としどころがハッキリ見えており、アニメ業界という内輪の世界を描きながらも、その実は「お仕事アニメ」。主人公の宮森たちは、努力で、友情で、勝利する未来が決まっていた作品である。正義と悪の構図も見やすく、いわゆる日本的な「ドラマ」のフォーマットに則ったものだった。他にも「それが声優」なんてのもあるが、あれはあくまでも浅野真澄という声優個人の体験から生まれた「あるある集」であって、業界全体を描くことは目的とされていない。そしてあさの先生もやっぱり絵本作家、ライターとしての地位を勝ち取っただけのことはあり、まっとうな「ドラマ」の軸をぶれさせることなく、1人の声優の努力と成長を描くことは忘れなかった。

 しかし、今作はその部分が違っている。何しろ、主人公が努力したくないのである。主人公が仕事を好きじゃないのである。前例の2作は、どこまで辛い状況になろうとも、自分の仕事に誇りを持ち、業界で生きていく為に誠心誠意で仕事に取り組めばそれが報われる、という内容。しかし、今作はそもそも「真面目にやれば報われる」という精神性が比定されそうな「腐った業界」が舞台である。もう、その時点でアニメファンはどう観たらいいのやら。私のような外野の人間は、どうあがいたところでアニメ業界なんてニッチな世界の真実は分からないわけで、「声優さんは天使だよ、アニメ業界は常に日本のアニメを良くするために、滅私の精神で常に最善の仕事をしているよ」なんてことは思えないのと同時に、「声優はみんな枕営業、金とコネだけで全てが回っている薄汚い最低の世界」なんてネットの書き込みレベルを全て真に受けるわけにもいかない。どちらにしても一面の真実を含んでいる見方なのだ。でもまぁ、こうした作品が表に出てくるようになったということは、業界内部でもそうしたファンの「見ている」側面を気にしているということなのだろう。

 あとは、こうした露悪的な表現というものをどこまで「ネタ」として昇華出来るか、という勝負になってくる。「SHIROBAKO」で巧妙だったのは、元々地雷ネタを踏みに行くのが好きで無茶をやりたがる水島努という男が、「物事を冗談にする手管」を身につけていたこと。例えば作中に出てくる「声優はとにかく顔ですよ!」と訴えるプロデューサー(CV子安)がいて、「やっぱり業界にはそういう人間ばっかりなんだ!」とファンを不安にさせつつも、このプロデューサーは「尻がでかい方がいい」とシモ方向に振れ、しまいには「尻がしゃべるかもしれないでしょう!」とか訳の分からないことを言い始める。「業界内にひょっとしているのか?」が最終的にちゃんとギャグになっているのである。今作の場合、1話目で登場した「悪」の権化はおそらく中井和哉ボイスのチャラいプロデューサーだと思われるが、彼のキャラクターはすでにもう「流石になさそう」レベルに到達している。あの部分はギャグに回す流れである。そのあたりは「SHIROBAKO」に共通している。

 ただ、問題は主人公である烏丸千歳の存在だ。彼女は、誰がどう見ても主人公であり、彼女の全てを「なんちゃって」で処理することは出来ない。今後の展開は大きく3つ考えられる。1つは、甘い考えの彼女が業界の厳しさにボコボコにされ、真面目に努力することを覚えていくという、ごく普通の日本的ドラマの収束。まぁ、これが一番穏当。2つ目は、やっぱり彼女は失敗するが、そのまま立ち直ることなく、「怠惰な者は身を滅ぼすだけだ」という訓話的な結末を向かえるパターン。視聴者目線からすれば「ムカつく奴が淘汰される」というカタルシスが得られるが、これだと流石に物語として微妙か。そして一番怖いのが、「このまま、彼女が性根を入れ替えることなく、とんとん拍子で成功しちゃう」というパターン。これが可能である場合、この作品のメッセージは「声優は実力も努力も必要なく、ルックスと運だけの当てものですよ」ということになる。主人公がそのメッセージを発信するわけで、どこかでギャグに落とし込むことが出来ず、それが「結論」になるのだ。たとえフィクションと分かっていても、いち声優ファンとしてはそのテーマだけは認めたくないものである。何とか、このムカつくヒロインを手酷く痛めつける展開を待ちたいところだ。まぁ、作中にいるキャラの大半が「手酷くやられて欲しい」ヤツばっかりな気がするのだが……どうなるんでしょうね?

 そんな問題作の中の人は、写し鏡のように若手が多く配置されている。メインヒロイン・千歳役はここでも登場、今期2本目のメインヒロインとなった千本木彩花。うーむ、無名ちゃんがどんどん有名ちゃんになってしまう……。金髪ツインテの相方役には鈴木絵理が配置され、さらに頑なな「意識高い系声優」には大西沙織。なんだか、彼女達の今後の役者としてのスタンスにも影響を与えそうな配役ですね。はてさて、どうなることやら。

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○「文豪ストレイドッグス(第2期)」 5

 前クールは突然終わってしまったせいでどう処理していいかよく分からなかった作品。当然、分割の2クール目のスタートも、よく分からないぞ。

 親切にこれまでのあらすじを入れてくれていた「亜人」と違い、こちらは特に振り返り要素は無く、いきなり本編スタート。しかもその本編ってのが太宰がポートマフィアだった時代の過去話ってんだから困ったもの。いや、別に分かりにくいところは何一つないのだが、「この作品ってどういうテンションだったっけっかなー」と思って久しぶりに見るのに過去編からってのもどうなのよ。もしかして2クール目は全部この過去の話になったり……はしないかな。

 1期目もそこまで真剣に見ていたわけではないので、多分この2クール目も流し見程度になるとは思います。五十嵐監督の作劇さえ見られれば中身のシナリオの薄さは別に気にしなくていいから。いや、2期目になれば多少なりとも人間関係に深みが出る可能性はあるので、1期よりもドラマ部分での盛り上がりが生まれるかな? 何にせよ、作家先生はもう少し大事に扱いましょうね。

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○「私がモテてどうすんだ」 4

 タイトルが「わたもて」になるのは意図してやってるんでしょうか、そもそもどっちが先に始まってどうなってるんだ。まぁ、関係無いんだろうけど。

 意図したい方向性は圧倒的に分かりやすい作品。何しろ1話目のタイトルが「できるかな?リアル乙女ゲー」だからね。そういう風になる作品なわけだが、そこに「腐女子」というキーワードを混ぜ込むことでギャグの要素に転換し、現代の女性読者層にダイレクトに訴えていく作品、ということ。これを逆にすると「百合男子」になるわけだな(そうか?)。

 冒頭、スタート時点やオープニングの絵柄を見て「うわ、なんか古くさい」と思ったが、一応確認したら割と原作再現度は高いみたいだし、どういうアニメなのかが分かって、動きが馴染んでくるとこれはこれで悪くない汎用性デザインなのだということが分かってくる。キャラの付け方も分かりやすいし、メインヒロインが基本的に壊れ続けているだけなので、まっとうな視聴者層からの笑いどこは多いんじゃなかろうか。頭ではそのことは理解出来る。理解出来るんだけど……。

 どうにも匂いが強すぎてなぁ。世の中の少女漫画の多くは、「冴えない私だけど、好きになってくれるアイツがいる」みたいな感じで、なるべく読者層(の自意識)に近い「パッとしない自分だけどモテたい」願望が反映されるキャラが多い。「海月姫」なんかに代表されるオタク女子設定はそうした(一部の)ニーズにばっちり応える設定であり、そうした設定をちょっと捻った派生作品は増え続けているのだろう。これを野郎サイドに転化すると、「非モテ非リアのクソオタク引きこもりだけどちやほやされたい」願望が色濃く出る異世界転生ものの人気に繋がるわけだ。どうなんだろう、女性向けでも「異世界ハーレムもの」みたいなのって無いんですかね? 完全ファンタジー世界で無双することを望む男に対して、まだ女性の方がギリギリ現実感を維持した願望を抱きやすいってことなのかな?

 まぁ、その辺のジェンダー論はよく分からないが、よく分からないってことは、つまりこの作品の設定も私にガッシリハマりはしないってことである。流石に男どもの扱いがちょっとなぁ。「イケメンだらけ」は別にいいんだけど、その攻略対象が全員「面相が変わって超絶美人になったから何でも言うこと聞いちゃうよ」レベルに落とし込まれるってのは、流石に男サイドとして異議を申し立てたいというか。まぁ、これも男サイドからしたら「ただしイケメンに限る」なわけで、女性側から「どうせ顔がよけりゃなんでもいいんでしょ」みたいな不平不満が持ち上がるのは当たり前の話(まぁ、実際そうなんだけどさ)。それを思い切り皮肉って反映してるのが今作の設定ということに。やっぱり頭では理解出来るんだが、流石にその設定はなぁ。しかもこの作品はそれなりに巻数を重ねてるってことは、このまま5人の野郎が宙ぶらりんでずっとギャグるわけではないだろうし、いくらかは恋愛関係みたいな要素も持ち込まれるわけでしょ? 最終的に「やっぱり男は男と云々」と言っている鉄の意志を持つのがヒロインの唯一の個性であり魅力なのに、そこが揺らいでしまう展開があるとしたらちょっと嫌だしなぁ。まぁ、そもそも男側からしたらBL妄想されるっていうだけでちょっとした罰ゲームなわけでなぁ(当方ノンケ)。なんか、色々と考えさせられるアニメではあるな。

 分かりやすいのは間違いないし、面白がる部分も素直だ。あとは「小林ゆうの正しい使い方ってのは結局なんなのか」という人類不偏の命題を思考し続けながら、「また信長と一緒でよかったな、禎丞」と思ってればいいのではなかろうか。ん? この発想ってすでにBL妄想の圏内なのか? えぇと、男どうしの関係って恋愛感情以外がデフォルトだからね? 

 以上です。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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