忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73]

 シマウマにキリン、ゾウに……スカイランド人? 第31話。そうか、動物園にいるのか……まぁ、ましろさん目線ではソラさんも推しアニマルといえばそうなのかもしれない。

 毎度次回予告にメモリーを持っていかれがちな作品ですが、恥も外聞もなくガッツリ猫回なので俺得です。しかも今回のユキさん、もはやまゆとイチャイチャするとかじゃないんですよ。イチャイチャできるのは大前提なので終始後方彼氏ヅラだし、ラストカットは何と悟は写ってんのにユキが写ってないという、今までの猫組からしたらありえない構図で終わっている。これができてしまうのはむしろユキさんの絶対的な自信の表れであり、知覧さんとの関係性を優先してまゆのやりたいことを全部させてあげるという圧倒的保護者視点での措置。これが不動のつながりなのである。窓の外から2人の様子を伺ってる時のユキ、マジで絵に描いたような「後方彼氏スタンス」で笑ってしまった。その挙動ができるのは現代アニメ回だとお前と山田リョウくらいのもんだよ。

 ついでにネットリテラシーについても学べたり学べなかったりするのがニチアサ女児アニメの正しい姿であり、今回はSNSから炎上するなんて展開はなかったし、同じキュアスタでもどこぞのちゅるりんブログの時とかよりも「ネットの影響力」みたいなものへの言及は少なかったが、今回のことで我々がえられる教訓は1つだ。「アンチこそ転じれば熱心なファンになる(逆もまた然り)」。まぁ、猫動画あげてりゃ数字稼げるのは間違いない事実だからな。かくいう私も猫動画垂れ流しだしな。そこで他の凡百の猫アカウントと差をつけるのはユキさんのカリスマだぜ! 冒頭ですみれママのスマホに入ってた写真の最後の1枚のユキさん、もうどうしていいか分からないくらい可愛いですからね。そりゃ看板猫の面目躍如よ。ここまで被写体と撮影者のモチベが一致して作り上げてるコンテンツが弱いわけがない。推しがバエて仕方ないんだが?

 バエと言えば、今回改めて感じた今作の妙味、好きポイントは、ビジュアル的な印象とギャップというか、細かい表情を作る時の方法論みたいな部分。以前からみなさん感じてたと思うんですが、ユキちゃんてさ、猫キャラのくせに分類で言うたらタレ目じゃないですか。同じ猫キャラでもおめめバチコンなゆかりさんとはちょっと違うデザインなんですよ。そんで気弱キャラのまゆの方がどっちかというとつり目。だから変身バンクなんかで時たま見せてくれる凛々しい表情がグッと引き立つわけですよ。そして、今回も百面相を披露してくれたザクロさんが、実はイメージと違ってややタレ目なんですよ。表情のおかげで目尻が上がってることは多いんですが、基本デザインは実は狼なのにややタヌキ顔でめっちゃ可愛い。そんな彼女がコロコロと表情を変えながらキーキー騒いでるのがとても良いバランス。同じタレ目のニャミーと絡む構図が不思議と相性が良く、間にリリアンが挟まればそりゃもう大変なことに。つくづくいいデザインに恵まれている。

 あ、本筋追う話してなかった……まぁ、まゆちゃんの過去の傷については「そんなことで揉めるなよ」と言うだけの話だったのでいざ話し合えば解決は秒で終わる程度のものだったのだけど、こんなんでも拗らせてたあたりがまゆのまゆたる所以なので致し方ない。SNSのいいところは疎遠だったら昔の知人の音信が知れるところだ、というのも事実ではありますな。この度ペットのチンチラがガオガオーン化してしまうという初の地産地消の事例となってしまい、おかげで史上初のお家へお帰らないパターンが発生。ニコ様が何となく回復するという雑な処理で片付けてもらえた。今後はいちいちニコガーデンに送り返すのも時間がもったいないという判断なのかもしれないし、もうニコアニマルたちは万事解決して問題がなくなってます、という話なのかもしれない。ニコ様はその辺ちゃんと管理できてるんでしょうかね。

 そういえば先週お披露目された4人変身バンク、猫組先導バージョンがあることがわかったのも嬉しかったですね。今後は話の流れに合わせて適宜目元にきらめきを与えてくれれば嬉しいです。バンクに関しては「すりー、つー、ワン」も好きだからこれはどっちでもOK。こうしてバンクのまとまりがよくなってくると、やはり「追加戦士とか存在しないのでは?」という気がしてきますね。え? キュアスカイが参戦? それは流石に……。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

 一応確認しとくけど、義妹となら問題なく結婚できますからね、第9話。まぁ、2人にとってはそういう問題じゃないってことなんだけども……。

 その感情に名前をつけたなら。2人の中にわだかまっていた感情に、それぞれが認識を与える。プールを巡るすったもんだのおかげで、悠太は沙季の過去に触れることになり、彼女のことを想い、彼女の立場を考えて行動することになった。「裏方さん」と言われてはいたが、そうしてさまざまな視点から客観的に見て最大限のサポートを施すことができるというのが悠太の人としての強みであるようだ。その結果、これまでの人生で与えられてこなかったものが久しぶりに手に入ったことで沙季はすっかり悠太を尊敬の眼差しで見るようになる。自分では思いもよらなかったことをやってくれた人、そして最大限に自分のことを考えてくれる、世界では母親に次いで2番目の存在。そんな特別になった人間に、素直に賛辞と感謝を送れるのは沙季が純粋に人として出来た部分なのだろう。

 そうして沙季からまっすぐな感情を返されたことにより、まず悠太が明確な「名前」を与えてしまう。まー、そりゃ花の高校生、男女複数人でのプールイベントなんてうらやまけしからんことをやれば誰だってテンションも上がるし、色んな妄想も膨らむ時期ではあるのだが、そんな時に隣に寄り添った水着女子から素直な褒め言葉をいただいたら、その結果完成する感情は「好き」に違いない。はっきりとそこに形を与えてしまったことにより、悠太は思い悩むことになる。

 まぁ、「好き」にも色々あるわけで、妹が好きな人間だってたくさんいるのだからその感情自体に何の問題も無いはず。なんなら上述の通りに義妹だろうがなんだろうがふつーに結婚までできるんだから、堂々とLOVEを育んでしまうことだってOKなはずだ。しかし、現状ではどうしてもその感情に負い目を感じてしまう。親同士の再婚がほんの数ヶ月前のこと。それまでの父親の人生を見ていればこそ、「男女関係なんて……」と面倒臭さばかりが先立つ状態。そんなタイミングで「実は妹になった子が好きになってしまったのですが」なんてことを家族で話したら、両親だってワタワタするだろうし、やはり社会通念上どこか変な目で見られることは避けられない。「裏方」の人間だからこそ、悠太はそうして渦中に飛び込む選択はどうしても躊躇ってしまう。そして何より、あの「契約」を結んだ沙季自身が、悠太のそんな感情に一番戸惑ってしまう被害者になり得る。そんな状態で、悠太は「妹」に負担をかけることなんてできない。

 と、悠太が一方的に思っているだけで……沙季は沙季で、ほぼ同じベクトルなのにちょっとレイヤーがずれた状態で悩みを抱えている。彼女はまだ、自分の感情に名前をつけていない。悠太同様に、はっきりと形を与えてしまうと心の中で無視できなくなってしまうという危機感は感じていたのだろう。これまでずっとつけていた秘密の日記、おそらくあと少し筆が進んでいたら、そこには明確に名を与えられた感情が表れていたに違いない。しかしすんでのところでブレーキがかかり、沙季は自分の感情にも鍵をかける。あえて明確に形を与えるために、口に出した言葉は「兄さん」である。尊敬もした、敬愛もした。ただ兄として。妹が頼れる兄を好ましく思うのは当たり前のことなのだ。そしてそれ以上ではない。そうして自分の心に別な名前を与えることで、沙季は何かを守り抜く決意をした。その決心に、2人の意志が寄り添っていないとしても。

 まー、2人同時に「緩やかな禁忌感」からすれ違い思いとどまる兄妹関係という形が明確になったので、ある意味ではフィクション的妹ものとして分かりやすい構図にはなった。そこまで明確に提示されていない「禁忌」なのだが、それも致し方ないと思える程度の交流であるし、ここまで形作られてきた2人の人間性を見ればこれもやむなし。視聴者目線だと、「多分この親連中なら、息子娘が付き合い出しても何も文句言わんだろうけどなー」と思ってしまうのだが、たった4人の家族の中の話、そう簡単に処理できるものではないだろう。悠太は「沙季が迷惑に思う」というので自制し、沙季は「悠太から言われたら断れないだろう」と相手のアクションを待つかのような姿勢で自分に蓋をする。互いが互いを言い訳に使いながら、奇妙な距離感は熱を増していく。

 今回もいい具合の演出が多くてじっとりしながらもただ見守ってしまう画面。結構色んなところに工夫が施されてるので使い回しのカットを繋いでるだけでも含みを持たせられているのが偉いね。個人的には、花火を見る2人がほぼ隣同士だってのにわざわざカットを割って別々に映るところに「どちらからでもない断絶」を感じとるし、その後の駐輪場のシーンで悠太がライトの光の中に入れず思い悩むカットなんかも悠太の人間性がよく表れていて興味深い。決して望んで「裏方」になってるわけでもないのだが、なかなか自分の人生においても「主人公」に足を踏み込めてないご様子。沙季がこんだけの内容、こうした構成のお話でことさらに「主観:客観」という言葉を使っているのも暗示的で、今回のように沙季視点から始まって悠太視点にスイッチしたりするカメラの置き方も、今作のじりじりした心情劇の表出として面白い。

 まー結論としては「さっさと付き合っちゃえよ」しか出てこないんですが、世の中の義理兄妹の皆さんは、マジでどんな距離感で接してるんでしょうかね。それとも、年頃男女の義理兄妹なんて、ほんとにラノベの中のフィクションでしか存在しない概念なんでしょうかね。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 ジンジャエール、第20話。考えてみりゃこんだけ世知辛い話してる割に今作は未成年が多いんだよな……。かなさん、何でも酔えるのはとても都合がいい設定ですよ(?)。

 さて、2.5次元舞台編はここで一段落ということになるだろうか。封切り初日の熱量がとんでもなかったんで、かなが言ってたように「この熱量で1ヶ月公演とかできるんか?」と心配していたが、それをこなすのが役者というお仕事なのだろう。堂々たる終幕シーンが描かれていたので「これが千秋楽の様子かぁ」と思ってたが、どうやらまだ全日程が終了したというわけではないみたいですね。単に監督を飲みに連れ出せた日のことがクローズアップされただけか。

 その前に、初日舞台におけるあかねとかなの関係性だけとても良かったので確認しておこう。前回のエピソードからかなのことを「太陽」、あかねのことを「月」と評したが、まぁ大筋でその感覚は間違っていないだろう。自分の人生を強引に切り拓くためのかなのまっすぐなモチベーションは、天才子役を天才役者にまで育て上げた。そんなかなの演技を見せつけられ、憧れにまだまだ届かぬと悔し涙を流したあかねの心情も察することができる。

 しかし、今回の一件でかな>あかねという上下関係が固まったかというとそうでもないってのが面白いところで。そう、別に月と太陽に上下関係が無いように、2人の役者道にはそれぞれの生き様があり、それぞれの良さがある。果たしてどれだけの人が気付いたかは定かでないが、天才有馬かなの目にはあかねの持つ特異性がはっきり認識できていた。それはあかねの演技自体ではなく、そのプランが相手役だったアクアに与えた影響。アクアは舞台後半に「苦しむ演技」を選択した。それは舞台のシチュエーションと過去の自分を重ね合わせ、無理やり地獄のような感情を呼び起こしてそれを舞台上でぶつけるというもの。彼の生きる意味を根元から奮い立たせることはできるが、その度にあの記憶がフラッシュバックするのだからまさに魂を削るような作業だ。そして、そんなアクアの選択した苦難の道に寄り添うのが黒川あかねだった。彼女はアクアのやろうとしていることを見抜き、それならばとばかりに自分の役である「鞘姫」に加えて「星野アイ」をも内包させる。かつて徹底的にアイをラーニングしたからこそ出来るこの荒技により、より舞台上がアクアの記憶と重なることになり、アクアの演技をブーストすることに成功したのだ。なるほどこれはかなには真似できないプランである。自分自身から発揮される役者としての「天性」より、他者から学び、真似びとったものを映し出すことで相手に影響を及ぼす演技。まさに光を反射する月のような存在。互いが互いを認め合い、今回の女の対決は痛み分けといったところか。

 こうして舞台の上でのあれこれが一旦片付き、本気でぶつかりあった「舞台役者」たちはさまざまな感情へと波及していく。ルビーはかなの演技を見せつけられて何を思ったか。兄の目に黒い光が宿り続けていることを、妹は気づいているだろうか。

 個人的に嬉しかったのは原作のアビ子先生と脚本のGOA氏の関係性。2人して隣り合った席に座ったりはしていないのがニクらしいが、それでも間に挟まった「原作コミック」と「台本」が寄り添うことで2人の融和がこれ以上ない形で示されたし、ひいては「原作と舞台」の最高レベルでの統合も示唆されている。世の中のメディアミックスがみんなこんなふうに幸せに終わればいいのにね。

 そして舞台は次のステップへ。アイの復讐のために舞台監督に狙いを定めていたように見えたアクアだったが、何とその視線の先にいたのは姫川だった。施設育ちだという姫川と、幼くして母を失ったアクア。2人は「足りない者どうしで似ている」というのが舞台監督の弁であったが、何とまぁ、その裏には血縁があったという。アクアもなんでそこ調べる気になったんや……。予想外すぎる展開から、果たしてアクアの野望は前進するのだろうか。次回は……総集編かい!

 
Amazonアフィリンク

拍手

 社畜ダンサーの呼び出しにより1ヶ月ぶりに実現したたほいや会。やっぱちょっと油断するだけで期間空いてしまうなー。とりあえず今回は何故彼が人を呼び集めたのかというところから話が始まり、いつも通り、世知辛い人生が赤裸々に語られたのであった。……ほんと、身近で昼ドラみたいな人生送ってる奴っているんだなー。現実の悩みも苦しみも、辞書を開けば忘れられるんでしょうか。

 


拍手

 あれがデネブアルタイルベガ、第7話。夏の大三角は割と目視でも分かりやすいですよね。なお、夏の大三角には四角直線などのバリエーションが存在します。

 焼塩編、完全決着。ハッピーエンドの向こう側とは題されているが、さてこれはハッピーなのか。もしハッピーだとしたら誰にとってのハッピーだったのか、惚れた腫れたの問題ってのは、なかなか一筋縄ではいかないものであります。

 事態が丸く収まったのは、ほんとにただ「関係者全員いいやつだったから」の一言に尽きる。中でも渦中の焼塩本人が突き抜けてイイ奴だったのでこんな素敵な「負け」エピソードになっているわけだが、綾野、焼塩、朝雲、温水、あと多分八奈見という人間模様の中に、ちょっとでもはみ出してしまうやつがいたらドロドロの愛憎劇にまで発展していた可能性があり、全ては綱渡り。前回の事件は、そんな綱を踏み外して一気に奈落へ落下しかけたその過程だっただけの話だ。結局そのまましがみついて渡りきれたのは、焼塩本人の人間性によるところが大きい。

 強いて一番「悪い」人間をあげるとしたら八奈見になるだろう(まぁ、法的な悪で言えば朝雲だろうが)。彼女はことの顛末を外野で(なんか食いながら)見守りつつ、焼塩の友人というポジションから彼女を応援しようとしていた。当然自分と重なる部分は意識していただろうが、それでも他人事だったら好き放題に言える。八奈見はまるで自分の失恋の鬱憤を晴らそうとするかのように、焼塩を焚き付けて略奪愛に走らせるプランもあったに違いない。でもまぁ、そこで踏みとどまって言わなかったあたりは八奈見も決して「悪い子」じゃないことの表れ。外付け倫理装置の温水が頑張ったこともあり、文芸部と焼塩の関係性はただ「慰めに来てくれた頼れる仲間」の範疇にとどまった。

 そうしてみんなから力をもらった焼塩は彼女らしくきちんとケリをつけることを決意する。そのまままっすぐ綾野にぶつかっても結果は変わらなかっただろうが、事前に朝雲が単身乗り込んできたおかげで女子2人で膝を突き合わせて対話できたのも結果的にいい方向に働いたんじゃなかろうか。朝雲が悪い子じゃないというのは焼塩ならずともすぐに分かる部分だろうし、焼塩が「綾野の最大幸福」を優先する場合、「今カノ」の人となりを知るのは重要な行程だ(別に焼塩は元カノでもなんでもないが)。焼塩と2人で対話しようとしたその姿勢自体も評価対象となり、彼女の中で「もう綾野のことは全部朝雲に任せる」という決心がつけられたのではなかろうか。

 そうして迎える決戦の日、舞台は出会いの場所、夜の小学校。とっくりと語らう幼馴染2人の光景はどうにも甘酸っぱく、どこまでもいじらしい。ほんとこの距離感・この関係性で付き合わないとかいう選択肢があるのかよ、とすら思ってしまうが、どうやら今作において1対多というお付き合いの構図は存在しないらしい(そりゃまぁ)。焼塩はあくまで「幼馴染の親友」として一歩引き、「かつて綾野に惚れられていた」という歴史を誇りに、変わらず隣を歩き続けることだろう。もちろん、朝雲とも「親友」としての関係性を深めながら。……ほんと、2人同時に付き合っちゃえばいいのにね。最近のアニメを見てればそれくらい余裕でOKっていう脳になってしまうよな……。これがアニメ脳……。

 というわけでハッピーだったのは実は焼塩だったかもしれない、という晴れやかな「負け」でめでたしめでたし。まぁ、男と女の関係なんて、こんなシーンは現実にもいくらもありますのでね。どちらかというと現実感がなさそうなのは、エピローグ部分の八奈見の方かもしれない。「代理彼氏」って、アニメではよく見る役割だけど実際そんなことやる人間いるのかしら……。そしてラブコメなら鉄板のシチュエーションなのにきっちりとした前振りからフラグをバキバキにへし折ってくれる八奈見の剛腕。さすがでございます。自分の立場が分かってんなー。ほぼギャグ無しで進行した今回のお話、やっぱ最後は八奈見節を拝まないと終われませんからね。

Amazonアフィリンク

 

拍手

 ミキシンソロ歌唱のエンディングとかいう珍しい展開、第20話。そりゃ流すなら今回しかないんだが、ラストの引きと噛み合ってないんよね。

 というわけでAパートとBパートでは全く別軸の物語が進んだ今回。まずはAパートのスターダストVSスティグマ(クァバラ)戦。平気な面して人前に現れたスティグマ。スターダストは「わざわざ出てきてくれて」と敵の大将との接触を喜んだが、スティグマの狙いはアマラリルクという存在を世に知らしめ、さらに直接スターダストという希望の星を叩くことによって「恐怖」という感情を植え付けることだったという。元々人の心に眠った負の感情を呼び起こすことを得意としているスティグマのこと、全世界の不安感をまとめて煽ることで、何かしら今後の展開に拍車をかけるのが狙いだったのかもしれない。

 そうと分かっても出撃せざるを得ないのがヒーローの辛いところで、ラスボスと対峙したスターダストにぶつけられたのは、謎のアマラリルク幹部(?)のクァバラちゃん。黒木智子以来のがっつり橘田ボイスな挙動不審キャラだが、「喜」のクフフさん、「怒」のドキ、「愛」のイノリ同様、彼女も「恐」という感情を中心に構成されたキャラのようである。ただ、普通なら「恐怖」をモチーフにしたキャラならすげぇおっかないやつになる気がするのだが、一筋縄ではいかないのがアマラリルク。なんと「自分が一番ビビり」というよく分からん性格設定に、きちんと「恐ろしい」固有能力を持ったクセのあるデザインである。そもそもアマラリルクの構成員ってヒトなのかなんなのかもよく分からない状態なのよね。ツィベタちゃんはいわばお化けみたいなものだったわけだが、クァバラちゃんはダイレクトにデザインがお化け。もしかしたら彼女もすでに故人だったりするのかしら。

 「取り憑いて自分が受けたダメージだけ相手に返すのに、相手には平気でナイフを突き立てられる」というなかなかチートな技を披露したクァバラちゃんだったが、流石に最強ヒーローが相手では小細工は通用しない。以前より人間としても一回り大きくなったスターダストは、クァバラちゃんなど眼中になく、大技でもってスティグマに確かにダメージを与えた。ただ、くらったスティグマ自身はケロッとしたもんで、思い切り顔がぶっ壊れてもどこ吹く風。単なる強がりには見えないので、あのボディは代用が効くってことなのかしら。まだまだ謎多き存在である。

 一矢報いたことに意味があったのか、とりあえずスティグマは一時退場。しかし、どうやら黒球の外で起こった出来事は中にも何かしら心理的影響を与えたのかもしれない。曖さんVSウツロの悲しき姉妹対決は、下馬評通りに武力で秀でた妹が一方的に攻める展開。曖さんはシャイとタッグを組んではいるものの、説得を試みる姉と殺す気満々の妹では試合にもならない。忍びの里でのドロドロとした「穢れ」を一身に背負ったウツロの心が晴れるなどということはありえず、現実を突きつけることでじわじわと姉を追い詰めていく。そしてシャイを傷つけられたことでついに曖さんも正面から戦うことを決意するが、それこそがウツロの、いや、昧の真の狙いだった。

 妹を害する敵意を抱いてしまった曖。これにより姉にも「穢れ」が生じ、悪の側面を持つ妖刀が怪しく煌めく。蟻の穴から心は崩れる。一気に姉に雪崩れ込んだウツロにより、なんと「曖昧」だった存在がついに1つに。……いや、何が起こってるかさっぱり分からないが、とにかく曖さんはアマラリルク側に取り込まれてしまった。元々中に曖を取りこむことが狙いだったとしたら、「ウツロ」なんて名前はよくつけたものである。

 負の感情を取り込み、増幅させるアマラリルクの術中にハマってしまった曖さんとシャイ。この絶望的な状況でのキーパーソンは……朱鷺丸?

 
Amazonアフィリンク

拍手

 心の在り方、第7話。本気でそっち方向に切り込んでいくなら、もう止められまいよ。

 前回夏生の過去エピソードが明かされ、「憧れのあの人」がアトリ本人なのかどうかが話題になっていたが、あまりに状況証拠が揃いすぎているせいで、夏生も認める以外になくなってしまった。もうちょい粘って違う可能性を出すと思ってたんだが、よりによって竜司にあんだけ綺麗に詰められたら言い逃れもできそうにないしな。小市民シリーズだったら30分かけてやる論破劇を開始10秒で終わらせてしまった竜司氏、なかなか優秀。

 そうして「憧れの人」が目の前のポンコツヒューマノイドであるというヤな事実を突きつけられてしまった夏生はどういう方向でバランスをとりにいくかというと、「自分の人生を変えたあの人がアトリだというなら、アトリにはそれなりの人格を持ってもらわなきゃいけない」という考え方の転換。いや、夏生本人がそこまで意識的に思考を向けたかどうかは分からないが、今回の彼の振る舞いを見るに、「もういっそアトリを完全に人間として扱えれば楽なのにな」という方向に考え方をシフトさせたのは間違いないように見える。それはもちろん日常生活のいざこざを回避するためでもあるし、「ロボットの心」というものがあればあったで興味深いという学術的な興味関心もあるだろう。問題は、そこに「心のあるヒューマノイドだったら愛せる」という思惑があるのかどうか。

 LIKELOVEの問題。まぁ、話はそれだけで片付けられるようなものでもないのであくまで夏生とアトリの関係性のいち側面を切り出すだけの行為だが、キャサリンが言ってるように「知識がないよりあった方がいい」のは間違いないだろう。夏生が過去のあの女性に未だ憧れを持ち続けたいならば、その関係性をLOVEにまで引き上げてやるのが周りの世話焼きババアなりの気の使い方。どう考えても性教育にしかならない導入で保健体育を行なったキャサリンだったが、はてさてどんな授業をしたものやら。とりあえずアトリには「恋愛感情」という特別な「感情」が存在することを外的知識として付与した。

 ただ、こっからがヒューマノイドの難しいところでね……まず、夏生からアトリに向けての感情は今回大幅に方向修正して以前よりもかなり柔和なものになっている。それはもう、恋愛感情を向けてもいいかもしれない、というくらいに思い切ったシフトである。まぁ、これまでのアトリの言動を見れば不可能とまでは言い切れないのでその判断は一旦良しとしよう。

 こうなってくると、問題はアトリ側である。彼女はこれまでずっと「夏生のため」と言って動いてきたわけだが、さぁそれはLOVEという「感情」にまで成熟するものなのだろうか? 知識は入れてもらった。「感情のようなもの」を表現するだけのスペックもある。そこまでの条件は揃っているのだが、さぁそこから「恋」が生み出せるのかといったら、これはまた一段上の問題である。夏生は何度も「アトリは本当に人間同等の感情を発生しうるのか」と検討を重ね、最終的には「その可能性もある。そうあってくれれば嬉しい」に帰着した。そして、「そうあってほしい」という夏生の「望み」を受け、アトリは「夏生の願いを叶える」方向に動くように設定されているのだから、次なる目標は「夏生の望む通りに感情を身につける」ことである。しかし、夏生の希望に従うような動きを見せれば見せるほどに、それはあくまで反応としてのプログラムの範疇に収まってしまうようにも見える。結局感情なんてものは他者との関係性の中で自己に内在しているものを認識する以外にないわけで、今のアトリにそれを認める機能があるのかどうかは分からない。どこまで行っても「あるかもしれない心」であり、夏生が認めれば認めるほどに、アトリの中でそれは未解決のままで残されることになってしまう。……意外に厄介な問題ではないか?

 今回はサブタイ通りにデートしてるだけで終わってしまったが、まだまだ荒事を起こそうとしている連中は控えている様子。ここからもう一波乱起こった後に、夏生の目にはアトリがどう映るんだろう。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 今回ロンドンの男の子ポール役を演じた声優さんは将来Wikiに「キン肉マン 完璧超人始祖編:ポール」って書かれるんだよな……第7話。後から見て「誰やねん」ってなる。まぁ、新人さんらしいのでポールを足がかりに頑張ってください。(いきなり何の話?)

 でもポール君が今作の中で果たした役割はとても大きい。キン肉マン名物「友情パワーの大切さを伝えてくれる無垢な少年」であり、テリーにぶん殴られてキン肉マンに火をつけたり、幸福の青い鳥ブルーサンダーを連れてきてくれたり、過去にも困った時にはぽっと出の少年にお世話になっているのだ。今回そんな少年が示してくれたのは、今作における悪魔超人の立ち位置、というか上手い使われ方。原作ではすでにステカセがウォーズマンリスペクトを匂わせてその辺を示してくれていたが、アニメではそこがカットされていたのでこのアトランティスが明確に示してくれた「昔戦った正義超人たちのことは尊敬してるんだぜ」というムーブ。カーメン・BHにその要素が1ミリもなかったのでここまで原作を読んできた読者もちょっと意識の外に出ていたことだったが、そこをよりにもよってアトランティスが示してくれたことにより、おっちゃんたちはすっかり悪魔超人にキュンキュンしてしまったのである。

 だってさぁ、アトランティスだよ? どっかでインタビュー受けた安元も言ってたけど、ロビンのマスク握りしめての「ケケケ〜!」は当時数々の少年少女にトラウマを植え付けたに違いない。悪を自称する悪魔超人の中でもとびきりの汚れ役、それがアトランティスだったのだ。そんな彼がさ、曲がりなりにも自分が倒した相手にきちんと敬意を払っていることがわかり、かつての因縁を思わせるリングで次々にエモを展開してくれるわけじゃん。この展開を読まされたら、もう「そうか、この新しいキン肉マンはこういうシナリオ作りができる作品なんだ……」って全面降伏するしかないじゃん。アトランティスの一番上手い使い方は間違いなくこれだよ。

 冷静に考えりゃ変な試合なんだよ。そもそも「水棲超人って何?」って話で、多分アトランティスもマーリンマンも日常生活はふつーに地上で送ってるんじゃねぇのか? 肌が乾くと死んだりするんだろうか? そんなよく分からん、ふつーの漫画だったら噛ませポジにしか見えない変な「水中専用キャラ」がさ、よりによって水上リングでぶつかって互いに水中での強さを主張しあう。これだけ聞いたらどんだけしょっぱい試合だよって思うよ。ほんとなら一番かわいそうなのはアトランティス当人で、今まで独占してたはずの「水の中で強そうな超人」っていうアイデンティティを完全に奪われてオリジナル要素を全剥奪されかねないんだから。マーリンマンの方も、露骨なキャラ被りの中で完璧超人らしい強さを見せつけなきゃいけないとかいう無理難題を押し付けられ、最終的にはヒレを回すくらいしかやることないわけですよ(キン肉マンの超人、とりあえずパーツ回転させすぎ問題)。

 しかし、この試合が6つの試合の中でもトップレベルの激おも感情増し増し試合になってるのは全てアトランティスの動きのおかげ。ロビンへの敬意、ロビンの思い出語り。「そうか、お前にとってあの一戦ってそんなに大切なものだったんだな……」っていうだけでおっちゃんたちは「朝まで呑もか!」ってなるじゃない。いいやつだなぁ、アトランティス。

 そんなアトランティスの特訓シーン、アニメではちょい追加されており、ステカセにも蹴られたり、なぜかカーメンがのどの上に乗ったりしてた。原作だと全然気づいてなかったけど、アトランティスが「岩のような皮膚に変化して……」って言ってるシーンでアトランティス殴ってるのがよりによって魔雲天だったからちょっと笑ってしまった。その後のアトランティスが感慨深く喉を触ってるカットは原作コミックでは連載版から描き直しが入っている特別なシーンだったし、ほんとにいいアニメとして描いてもらっています。ところで、原作時点で思ってたんですが、「ウィークポイントをストロングポイントに変える」ってのが悪魔超人的発想だってのはいいんですが、アトランティスがこんだけ苦労したってことは、キーパーツを無効化して呪いのローラーまで取り付けたサンシャインってどんだけ努力を重ねた結果だったんだろうね。

 閑話休題、こうしてアトランティスばっかり持ち上げるとマーリンマンが不憫な気もするが、彼は彼で「こやつ受け身が巧みすぎる」というアトランティスの変な台詞でフィーチャーされた「受け身のうまさ」がしっかりアイキャッチネタで活かされてたり、ちゃんとリスペクトのある描かれ方にはなってるんですよ。説明がないとどう考えても「魚が口の中から浮袋を出したなんて一瞬でわかんねぇだろうなぁ」っていう必殺技も含めてね。多分、今後「キン肉マンカルトクイズ」とかが作られた時に難問になるであろう必殺技第1位、ピラニアン・シュート。

 原作3話区切りが基本なのでよもやのところで今回はおしまい。いい見せ場作ってもらったなぁ……。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 浜木綿さまぁ……第16話。いやぁ、似たもの夫婦とはよくいうけど、そんなに似なくてもいいじゃんね。

 謎が謎呼ぶ展開。この世界は未だ謎に満ちているんですが、みんなしてとにかく雪哉くんに不親切すぎやしませんかね。宮中の人間は色々とこの世界の理を知ってるみたいなのに、何故かそこそこいいとこの出身である雪哉はそういうことにとにかく疎い。それが本人が嫌悪してるいいとこのボンボンであるが故なのか、それとも周りにいる人間の世界が違いすぎるだけなのか……まぁ、やたら身分の高すぎる連中とばっかり接点があるせいで、どっか常識レベルがズレてる感覚はありますけどね。

 そんな雪哉が庶民オブ庶民とつるむことになったのが小梅という存在である。彼女もまだ「何か隠している」らしいのだが、それでも生まれ育ちが宮中の人間とは天地の差があるのは間違いなさそう。でも、そっちと話をしようとしてもやっぱり雪哉は「何も分かってないくせに!」みたいに言われちゃうのが不憫。中間管理職じゃないんだから。まー、小梅の生い立ちについては庶民の中でもだいぶ異色の存在な気はするけども……。結局彼女が何を隠しているかは分からずじまいなので、あとは浜木綿さんに託すしかないみたいです。まぁ、彼女ならうまいことやってくれるだろ。現状、小梅が宮中に憧れ、連れ込まれた煌びやかな世界にドキワクしてるのは間違いないように見えるのだが……少なくともお上に仇なすつもりはない……よね? ね?

 小梅とその父親、あまりに模範的な毒親のおかげで新たな突破口として提示されたのが「地下街」というとんでもない世界。一度谷間の世界は描かれてはいたが、単なる色街ではなくてもうちょいディープな場所だった模様。そんでその世界を牛耳る裏ボスみたいな存在がいるとのことで、まー、Magicでよく見る統治傾向である(だいたい表の統治者が白にいて、裏に黒とか青の支配者がいるパターン)。かつて表と裏のトップどうしで締結されていた不可侵条約があったらしいが、今回の小梅をめぐる騒動でそこに不和が生じたとかなんとか。いや、今回の話だけ見たら別にそこまでおっきな問題があったようには見えないけどね。そりゃ小梅の親父が何かしら裏社会に対して不義理を働いたってんならそこに責任は追求すべきだが、その追求の手から娘を守るのは、普通の警察機構だってやらなきゃいけない程度の治安維持だろう。たまたまそこに若宮直属の従者がいたからって、それが「不可侵条約の破綻」にはつながらないと思うのだが……まぁ、地下街にもっと密接な裏があるってんならそりゃ分からん。少なくとも若宮は手応えを感じてるみたいだし、何かしら猿事件と関係はあるのだろうか。

 若宮・浜木綿のコンビに加えて長束・路近も加わった最強首脳陣で善後策を講じるも、いつも通りに若宮が独断専行を提案。流石に馬鹿の一つ覚えすぎる、こないだの事件で少しは懲りろ、ってんでお兄ちゃんが口出し(刀出し)。もうこれ以上弟の無茶は看過できぬと、立場がまだ軽い自分が雪哉を引き連れていくことを提案したようだ。長束様もだいぶ過保護ではあるのだが、あの弟の振る舞いに毎日胃が痛くて大変だろうなぁ……。次回予告を見る限り、今回ばかりは若宮も折れたようなので、とりあえず雪哉の肩身が狭そうなチーム編成で地下街へ行ってらっしゃい。

 そういえば途中で若宮がよく分からない儀式に興じていたが、あれはいったい何だったんだろう。「外界との結界を補強する」とのことだったが、あれは山内とそれ以外を隔てる結界……ではないんだよな。「猿が外界から入ってきた可能性」って言ってたってことは、山内以外にもこの世界の全てをあの結界は包んでいると考えられ、ほんとに結界の外は「なんか分かんないけどやべぇとこ」みたいな扱いなんだろうか。なんか最近どっかで感じた感覚だなぁ、って思ったけど多分「バック・アロウ」だな。壁の向こうに何かがある。……この世界、やっぱり分からんことが多すぎるな。

 
Amazonアフィリンク

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
25
27 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/25 とみしの]
[04/23 NONAME]
[04/20 seachicken]
[04/14 DRAKE]
[04/14 とみしの]
バーコード