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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang」 5

 略称は本人が言ってたんだから「マジフォー」でいいんでしょうかね。まさか同ジャンルのマジラブに喧嘩売るとは……って思ったけど、考えてみたらすでに「マジきゅん」もいるし、もう、どんだけマジなの。

 「またアイドルものか……」という絶望感からの視聴スタート。前クールもなかなかの難業で、すでに「ドリフェス!」は切ったし、「マジきゅん」も途中から視聴中止(こちらは一応録画保存だけはしてある)。こちとら男性向けのアイドルアニメ見るだけでも限界だってのに、野郎のアイドルなんてそんなに何本も覚えられるわけないやろ! ほーら、案の定似たような顔の連中が集まりやがって、どうせこいつらも十把一絡げの量産型やで!

 …………案外面白いですね。いや、他のアイドルと何が違うのかはよくわからんが、いい感じに抜いたギャグ展開と、あまり「特別感」を感じさせないユルい学園ライフが、抵抗の強いこれまでのアイドルアニメとはちょっと切り口が違う感じ。ステージ上で踊ってる姿なんかは他のアニメと大差無いとは思うのだが、それ以外のパートでどれくらいドラマとして引き込めるか、っていう部分で差が出てくると思うので、苦もなくヌルッと見られてしまった30分は、割と貴重な体験だ。なんか、テンポがいいね。野郎同士の関係性も、確かにベタベタしてはいるんだけど、そこまでどぎついものではないし、あと他のグループと違って4人しかいないからすげぇ覚えやすい。年老いて記憶力に限界を感じてるおっさん視聴者でも、このくらいなら安心である。

 もちろん、アイドルアニメならではの無茶苦茶さはあるので途中で飽きたらそこでドボンな可能性はある(そもそもデビュー直後の若手アイドルがなんでフェスでアンコールもらうほどの大人気なんだよ、っていう部分からして分からん)が、あまり「アイドル性」だけで突っ走らず、「4人の個性的な男の子たちの、ユルっとしたアイドルライフ」みたいな、「男子高校生の日常」方向だったら意外とついていけるかもしれない。割と本気で頑張ってもらいたい。

 しかし、中の人の1人が高橋直純ってのでちょっと驚いた。最近全然名前を見なかったが、ちゃんと活動してたんだ。

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○「小林さんちのメイドラゴン」 6

 やぁみんな! 毎度お馴染み、京アニ大好きおじさんだよ! あと、カラ松と十四松が2人で空き巣に入るアニメ大好きおじさんだよ! 適当な兼ね役とはいえ、随分濃い泥棒キャスティングだった。

 まぁ落ち着こう。今作は京アニ作品とはいえ、私の愛してやまないタイプの京アニ作品とはやや方向性が違う。原作のことは全然知らなかったが、なんと作者が「旦那が何を言っているかわからない件」のクール教信者だ。そんなもん、作画が売りの京アニ作品としてはどうなのよ、って話だ。ただ、単に私が浅学なだけで、この原作者って結構色んなところに連載持ってる売れっ子だったのね。てっきり、「おじさんとマシュマロ」程度の一発漫画だと思っていた。すまんな。ただ、認識が違ったとはいえ、京アニの壮絶作画が活きそうな作品には見えない。どんだけ節操なく原作を引っ張り出してくるのよ、と怪訝な目でも見たくなる。

 しかし、思い返せば京アニは「日常」なんて漫画もアニメ化しているのだよな。そして、「日常」の方も、「なんでわざわざ京アニが……」と思って見始めたら、最終的にはちゃんと「京アニすげぇ」に着地出来る作品になっているという。結局、このスタジオのすさまじさは、どんなテイストだろうと容赦無い作り込みの丁寧さにあるわけで、元の素材がどんな状態でもあまり問題は無いんだ。「萌えキャラ」を描かせたら、そりゃ際だつに決まっている。

 作品自体は非常に分かりやすい萌え中心のコメディ。タイトルの文法的には「吉永さんちのガーゴイル」と同じなんだけど、作品の中身で何となくイメージしたのは「勇しぶ」あたりかなぁ。圧倒的戦闘能力を持つ怪物が小娘になって、どうでもいいところで働いてドタバタさせるデザイン。今作の面白いところは、メインヒロインのトールは「ドラゴン」なんだが、ラノベやらなにやらで流行っている「異世界もの」のテイストではなく、現実世界の神話で語られるようなリアル寄りの(??)ドラゴンをベースにしているところ。お知り合いにはファフニールさんやケツァルコアトルさんもいらっしゃるようですよ。ファフニールさんが物騒なのはしょうがないとして、ケツァルコアトルさんが大人すぎてちょっと面白かった。

 まぁ、あとはトールが可愛ければ大体何とかなるんじゃないでしょうか。主人公の小林さんのキャラも悪くないし、京アニが原作の面白さを回収しつつ、映像としては可愛らしさを多めに注ぎ込んでくれればありがたい。まだまだキャラは増えそうだし、ドタバタも加速しそうだ。いつもいつも張り詰めたような高次元の作画を求められる作品ばっかりじゃ京アニスタッフだって疲れるだろう。息抜きとか言っては失礼だろうが、気軽に見られるギャグアニメになることを期待したい。

 中の人は、トール役が「卓球娘」のほくと役だった桑原由気。彼女はこれまでもちょこちょこ他のところで名前を見ていたが、ほくほくでようやく脳のメモリにインプットされるに到った。高野麻里佳もそうだったし、こうして振り返ると割と良い作品だったのかも、「卓球娘」。そしてそんな萌えっ子の相手をするのは、こういう年齢の高い女性役はひょっとして初めてなんじゃねぇかとすら思える田村睦心少年。少年、こういうトーンでもバリバリ個性が出てやっぱり面白いな。「将来的に高山みなみの後継になれる」とか思った。

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○「SUPER LOVERS2」 ー

 HELP。なんか、描写がよりドぎつくなってませんか? なんか、液体の音が響いてませんか? マジで勘弁してください。

 映像面は綺麗だし、スタート地点は家族愛だったんで最後まで観てしまった第1期。着実に深まる関係性に、「待って、そっち行かないで。待って」って思いながらも、最初からタイトル見てりゃそうなるに決まってることくらい分かるだろ、ってんで容赦無い展開。「俺は、ノンケなんだ」ということを圧倒的現実として叩きつけられる作品となった。

 そんな、ある意味記念すべき作品の2期目。もう、1期で関係性が出来上がっちゃってるから一切の躊躇もゆるしてくれない。最初からアクセルべた踏みで止まらない。零の方からはっきりと「好きだ」って言っちゃってるし、その特別さを認識してるし、幼気な少年に何させてやがるんだ。ご免無理。今回は点数付けません(でも、せっかく1期は見てたし最後まで何とか視聴は続けたいと思ってるが)。何が怖いって、これ、「ヘボット」と同じ監督なんだよなぁ……。アニメクリエイターって、化け物のような精神力を持ってないとやっていけないんじゃなかろうか。

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○「弱虫ペダル NEW GENERATION」 5

 やっぱり何度見ても巻島パイセンのスパイダーは気持ち悪いな……。実際に動いてるのを見ると、「こんなん、速いわけないやん」っていっつも思ってしまう。

 気付けばすっかりチャンピオンの看板漫画となったペダル。アニメの方もすこぶる順調で、1期が3クール、2期が2クール、合計5クール分もつつがなく放送を終えるという、現代アニメの尺で考えればなかなかの化け物タイトルである。そして2期終了が約2年前。この2年で無事に原作ストックも溜まったってんで、堂々と再びの放送にこぎ着けた。さて、今期は一体どれくらいの話数になるのでしょうか。

 ぶっちゃけると、個人的にはあまりストーリーの流れを認識していない作品である。どーせ分かりやすいスポ根展開なので細かい部分は気にしなくても大丈夫っていうのが主な理由だが、もう1つの理由として、原作を読んでいると「毎週マジで同じくらいにクライマックス展開を連打してるので、もうどこが山場なのかもよく分からない」というのがある。よほどのインターミッションでもない限り、何故か原作は毎週クライマックスなのだ。そんな暑苦しいことをやられたら普通はついていくのも大変だろうし、どこかで食傷気味になりそうなものだが、不思議とそれが苦にならず、飽きもせず、何となく読めてしまうのが今作のすごいところ。よくもまぁ、単調極まりない自転車競技で、ここまで飽きさせずに続いているものだ。

 おかげ、久しぶりにアニメで帰ってきたこの1話を見て「あぁ、前のアニメって1年目のインハイしかやってないんだっけ」と久しぶりに思い出すことが出来た。そこからしばらくの時を経て、原作はまだまだクライマックスのインターハイのさなか。これ、アニメでどこまで進むことになるんでしょう。

 いきなり巻ちゃんとのお別れから始まるってのはなかなかショッキングではあるが、このスタートがまさに「NEW GENERATION」という副題に相応しい。改めて今回の部室のシーンを見ても分かるが、総北ってとんでもなく選手層が薄いんだよな。3年生の濃すぎるメンバーのおかげで気にもならなかったが、いざ3人が抜けると、もうレギュラーメンバーギリギリの人数しかいない。よくもまぁ、これでインハイのトップが取れたものだ。そして、3年生が抜けて2年生の2人が頑張ることになるわけだが、(これは原作でもそういう印象だったが)まだまだ役者不足で引っ張っていける力があるようには見えない。ここから、「新生総北」を作り上げるまでの物語は、引き続き「毎回クライマックス」になることだろう。そう考えるとやっぱりすげぇ作品だ。

 奇しくも前クール・今クールと、別作品でも自転車を扱うアニメが被ってくるが、むしろこれも本作が牽引した(部分もあるかもしれない)自転車ブームがここ数年でガッツリと実ったという証拠でもある。元祖自転車アニメとして、おなごどもの自転車を吹き飛ばして「本物」を見せて欲しいものだ。あ、ちなみに僕の中で「元祖自転車アニメ」は「韋駄天翔」です。あんなに面白かったのに全然話題にのぼらないんだよなぁ。

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○「テイルズオブゼスティリアクロス(第2期)」 5

 ぶっちゃけ、分割2クールの2期目なので特に言うことも無い。1期は1期で終わった感じが全然なかったから、本当に「ちょっと小休止して再開」くらいの感覚である。

 ただ、久しぶりに始まった世界には1期で活躍していたアリーシャ姫の姿は無い。なるほど、これがゲーム発売当時に話題になっていた「アリーシャの扱い悪すぎだろ問題」の1部なのか。いや、たまたまかもしれんけど。ヒロインはすっかりみかこしの方に移ったみたいやね。まぁ、この区切り目をはっきりするための分割2クールだと言われれば。いや、もっと知らんけど。1期の時に注目した「天族がいる/いない」のシフトが、何事も無かったかのようにしれっと進行する画面構成は相変わらずハッとするような効果があって割と面白い。ホント、これゲームではどういう風に影響してたんでしょうね。

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○「CHAOS;CHILD」 5

 なんかこう……「いい感じのいとうかなこのPV」みたいな感じあるよね。まぁ、空想科学アドベンチャーシリーズだから、っていうだけなんだけど。一応「オカルティックナイン」に続けて、2クール連続で千代丸のお世話に。

 初回は1時間スペシャル! ってんで身構えていたら、なんとうち20分は「CHAOS;HEAD」の総集編(?)だったという。いや、流石に1クールのアニメは20分にまとめたものは総集編とすら言えないかもしれないが、まぁ、何となく雰囲気は思い出したようなそうでもないような。過去の記録を漁ったら、一応「CHAOS;HEAD」は最後まで見てるんだよな。今回のまとめバージョンを見ても最終的にどうなったのかさっぱり思い出せないんだけども。思い出した事といえば「そういえばこの作品が吉野裕行の印象を決める作品になったなぁ」とかいうことくらいである。よっちん、本人はあんなんなのにこういう役が妙にしっくり来るのよね。あ、あと10年も経ってないのに「ネット界隈」の描写が昔と今では全然違っているのが面白い。チャットで対話する様子とか、古くさすぎて笑えてくるな。

 さておき、そんな10年近く前の作品からの引き継ぎになるわけだが……うえぇ、こんなにグロ要素強めだったっけ……。新たな時代に、再び幕を開ける渋谷の惨劇が想像以上にグロかったし、ホラーテイストの調査シーンなんかも緊張感があってびびってしまった。「CHAOS;HEAD」の方の拓巳が壊れてしまったのを見てても「そんなひどい話でもないな」と思っていた程度だったが、今回の映像を見てると、そりゃ壊れてもおかしくないな、というくらいにはショッキングである。この10年で、映像の方向性も変わったということだろうか。いや、実際に色々変わってるんだよな。元々マッドハウスの制作だったものが、今回はSILVER LINKの担当になり、監督はなんと神保昌登氏。なるほど、この画の引きの強さは彼の手に依るものか。作画状態は特に良いとも悪いとも言えないくらいのレベルではあるのだが、グロの見せ方とか、惹きつけ方の部分は理想的な1話目になっていたといえるのではなかろうか。これだけ謎をてんこ盛りにした状態だったらもうちょっと期待票を投じてもいいのだが……その……わたし、個人的にホラーとグロが駄目なんですよ……すまんな……。ま、まぁずっとこのまま行くわけでなかろうし、今後グイグイ謎の魅力が出てくれば面白さが増していく期待はあるんじゃないかな。

 中の人は、今の御時世に「情強」キャラといえばやっぱりこの人、松岡禎丞である(一応小林裕介という案もなくはない)。まぁ、藪をつついて蛇を出すのが似合う声だこと。ヒロイン勢はまだ誰がどうなるか定かでないが、一応ブリドカットのキャラが真ん中に来る……かな? すみぺのキャラは、立ち振る舞いがいちいち怪しすぎてなんか怖いわ。

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○「ハンドシェイカー」 4

 あー、ハンドシェイカーってそういうことねー。完全に理解したわー(←わかってない)。

 GoHands作品ですなぁ……。この画面の青さ、そしてご無体なカメラグルグルワーク。ふざけてんのかとしか言えない細かすぎる描き込み。もう、徹底的に画面を飾り立てなきゃ死ぬんじゃないか、っていうくらいにディティールにこだわり抜いている。一目見てわかるアニメスタジオの個性ってのは、これはこれでいいもんだね。ただ、「K」の時から気になってはいたのだが……このこだわり、アニメとしてプラスに働いてるのかな……。「K」はシナリオ面である程度引っ張ってくれる部分があったのでそこまで気にならなかったのだが、今作は1話目の置いてけぼり感が相当なものだったので、この虚飾にまみれた画面を見ているのが結構な難業。正直、「下手したらディティールを作り込むことがマイナス要因になっているのでは?」とまで思い始めてしまった。

 エラい大仰な話になるが、そもそも何でアニメーションを作るのか、っていう話になる。アニメってのは「無いところから何かを作る」技術であって、そこにはアニメ独自の世界を産みだす必要がある。よく、写真のようにリアル過ぎる鉛筆画を描くアーティストなんかがいると「カメラでええやん」という意見が出てきたりするが、もし、アニメーションの映像が完全に現実と同じになってしまったら、存在意義が危ぶまれることになる。いや、まぁ、そこまで極端な話がしたいわけではないのだが、アニメというのは「限られたものしか描けないからこそ意味がある」という話がしたいんだな。動くキャラが1人しかおらず、後ろにいる背景モブは1枚絵で固定したまま。最近のアニメだと、そういう画を見て「省エネ作画」とか「手抜き」とか言う輩が出てくる場合があるのだが、そうではない。アニメのいいところは、「描かなくていいところ」「動かなくていいところ」は動かずにすむところなんだ。周りと「違う」ことが強調されるからこそ、アニメで描かれた「生み出されたもの」は特権的な立場を得るのだ。

 そうしてみると、今作はどうだろう。正直、序盤から続くバトル展開などは、あまりにも色んなものが動きすぎていて、画面の全てに情報があって、「どこを見ていいのか分からない」という問題が生じている。人間の目は、そんなにあらゆるところをチェック出来るわけではないのだ。視線を誘導してほしいのだ。今作の場合、GoHandsの偏執的なまでの仕事ぶりによって画面の隅から隅までに「何かが存在する」状態になってしまい、最終的に「何が描きたいのかよく分からない」という残念な結果になっている。まぁ、GoHandsだけじゃなく、油断すると同じようなことが起こるアニメは多いのだが、今作はその勢いが顕著だったので、どうにも気になってしまった。

 だって、シナリオだけを切り取ったら割と凡庸だからね。能力バトルの主人公が目覚めるだけの話だからね。それを描くために、今回の画面は本当に必要だったのか。ひたすら鎖がボコボコ出てくるのを避け続ける長いカットは本当に必要だったのか。その辺の「画面の重要度」がよくわからんのよ。カメラグルグルにしても、そのグルグルで主人公のどんな心情が描かれたのかとか、視聴者にどんな情報が伝えたいのかとか、そういう部分にあまりピントが合わないので、どう見たらいいのか決めあぐねてしまう(まぁ、ちゃんと制作側には意図があり、鈍感な私が読み解けないだけなのかもしれないが……)。

 というわけで、結論としては「疲れた」だね。これから毎週この密度、この騒がしさだとちょっと大変だ。GoHandsは過去の経歴からして、本当に毎週これをやっちゃう可能性があるのが怖いけども。もうちょっと落ち着け、「生徒会役員共」の劇場版に邁進しろ。ぴかしゃがエロい喘ぎ声あげるのに必死やないか。日笠さん、いつになったら巨乳の呪縛から解き放たれるのでしょうね。

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○「けものフレンズ」 3

 エェ……なにこれ……。エェ……。5分アニメなら別にいいけどさぁ……。

 なんか、「天才てれびくん」の作中アニメに出てきそうなクオリティやな。別にCGで作劇することが悪いとはいわん。最近だったら色んな作品にCGはフル活用されているし、日本独自の方向性が拓けてきたと思える部分もある。でも……これはないやろ。萌えもの、萌え以外に売る部分が無いもので、キャラクターデザインがこんなむき出しのCGモデルって……そら無理よ。ダテコー作品みたいに完全にギャグでやって、「キャラとかどうでもいいから中身を見てくれ」っていうなら文句も無いが、別に話で盛り上がる風でもないし、CGキャラの動きは不自然だし……なんか出来の悪いネットゲーム見せられてる気分なんだけど。ちょっと、これを見たいと思うモチベーションが見つけられませんでした。

 一応、強いてフォローするとしたら、安穏とした世界観の中に不思議な不穏さが漂っている部分は気になるところか。萌えキャラがその辺を歩いてる世界なのに何故か謎の「敵キャラ」がいたり、主人公の少女の正体が分からなかったり、今後のシナリオで転がしていくネタは多く存在している。そのあたりをマジなトーンで展開していくというなら、私の想定を超えるとんでも作品に成長する可能性はある。何しろ動物の雌ばかりを飼っているバーチャルサファリパークというネタなのだから、もう、エロ本みたいな展開はいくらでも妄想出来ますよ。そこまでひどくなくても、もしこの世界観にきっちりとけじめを付けるような展開になったら、大きく化ける可能性はゼロではない。まぁ、その場合でも画面には全く興味が湧かないのだが。

 キャスト面も正直ピンと来ない。ディレクションのせいなのか、メインヒロインのサーバルの声が何とも不自然で身が入らない。今確認したら、これ元々のソシャゲ版からキャスト変わってるやん。なんでよりによってそこを変えてしまうん。

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○「ACCA13区監察課」 6

 ゲキ渋いのォ。しかし、ヒロ・シモノボイスほど煙草がにあわねぇ声も珍しいよな。

 何とも不可解な作品。オノ・ナツメって漫画家は非常に個性的なデザインセンスを持っており、漫画は一目でそれと分かるようになっているし、一見するとなんだかアニメ化が面倒臭そうに見える。そして、勝手な想像だが多分実際に面倒臭いと思う。1枚絵での切り出しが印象的な画風だけに、コマとコマの間を埋めてアニメにする作業はかなりデリケートなものになるはずだ。しかし、意外なことにこの人の漫画がアニメ化されると、不思議と良いものになる。まぁ、完全に個人的好みによるんだろうが、過去にアニメ化された「リストランテ・パラディーゾ」も「さらい屋五葉」も、独特のデザインセンスがアニメの中でも活かされていたし、「単に動かす」という安易なメディアミックスではなく、きちんとその作品の持ち味をアニメとして新規に掘り起こす作品になっていた。特に漫画家として思い入れがあるわけではないのだが、アニメとなると、何故か波長が合う作品に仕上がってくるのだ。

 そんなわけで、今回も期待票込みでの1話目。ホント、毎度の事ながら熱も圧もほとんど感じられない話運び。未だかつてこんなにヌルリと進行するアニメ第1話があったか、と思わせるほどに淡々と話は進み、そのほとんどがロビートークみたいな会話ばかり。アクションもなければ感情のぶつかり合いだってほとんどない。普通に考えたら、アニメにする意味が無いとすら思えるレベルだ。しかし、これはひいき目なのか、何故か観ていて退屈しない。もちろん、シナリオ自体は駆け足気味で進んでいるのでお話を追いかけているだけでも忙しいはずなのだが、その「忙しさ」を感じさせず、あくまでも淡々とした空気を維持しつつ、その中に効率的にお話が詰め込まれているのだ。「リストランテ・パラディーゾ」の「枯れ」、「さらい屋五葉」の「湿り」と同じように、今作にも何か、オノ・ナツメ独特の「熱の無さ」を魅力に転換するアニメ技法が盛り込まれているということなのかもしれない。

 監督は「スペースダンディ」「ワンパンマン」の夏目真悟。元々作画技術の妙から話題を集めた人だが、今作では得意の大上段からの活劇を封印され、一体どんなディレクションを見せてくれるのだろうか(なお、エンディングは爆発している模様)。いや、ここからどういう展開になるか知らないので、ひょっとしたら大活劇アニメになるのかもしれないけどさ。オープニングの演出なんかを観てても、まだまだどういう方向に切り出される作品なのか全く分からないし。まぁ、あの主人公じゃ絶対活劇にはならんだろうなぁ。1話目ではどのように展開していくのか予想もつかないため、色々と期待は高まっておりますよ。

 冒頭で下野紘をいじってはみたものの、主人公・ジーン役は案外良い配役じゃないかと思っている。ただひたすら圧を下げ続けるジーンの発声は、素で重い声だと必要以上に「大物感」とか「腹黒さ」みたいなものが出てしまうが、下野ボイスだとそのあたりが上手い具合に中和され、昼行灯っぽさを残しながらの「余熱」みたいな状態で進行してくれる。5長官のあまりの長官(というか、支配者?)っぷりとのギャップがまた強烈。5長官の連中、各々が1人で世界を支配出来そうな声してるからな。本部長然り。そして、ここまで濃いキャストを詰め込んでるのにとどめに出てくるのがツダケンっていう。バターのスティックフライみたいな重さやな。個人的には今後は妹ちゃんの活躍にも期待したいですね。まぁ、あんまり活躍しそうにないポジションだけどさ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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