忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74]

 普通に気になるアニメ、第3話。こちらもいい具合ですね。同じくNHKで放送していた「十二国記」に通じる雰囲気があるようにも感じる、この容赦ない世界観と緊張感。

 いろんなところでちゃんと世界を作ろうとしているのがわかる作品で、最大のヘンテコポイントである「カラスに変身する人間」(人間に変身する鳥?)という設定が、想像以上に根深い概念であることが明かされたのが今回のお話。まずもってこの世界は多分全員が鳥。1話目の導入だとその辺がはっきりしてなかったんだけど、鳥っぽくなかった4つの宮の姫君らについても、自分たちが「ほとんど烏に変化したことなどない」という認識であり、それはつまり化けようと思えばメタモルフォーゼが可能ということになる。どう考えても烏形態の方が便利なタイミングってのは多いはずなのだが、それでも変身しないということはやはり貴族連中にとっては変化がどこか下卑たものであるとか、下賤な存在との繋がりを意味する行為に映っているということなのだろうか。まぁ、「変身したら服はどうなっちゃうんだよ」とかいう現実的な問題もあるのだが……少なくとも主人公・雪哉の変身を見る限りでは解除後にすっぽんぽんということはなさそう。

 そして、「身分の高い人があんまり烏に変身しない」のと真逆の概念として、「ウマ」という身分(?)があり、そちらは今度は「人間の形態をとってはならない」という制約がある最下層民の扱い。烏は烏だがこの世界の人間はみな「八咫烏」で、3本目の足がついている。その足に拘束具をつけてふんじばることで人型に化けることができなくなり、移動用の家畜同然の扱いになるとか。これがなんともエグい設定。まー、古代・中世の身分差なんてガチでそれくらいの扱いだった可能性はあるけども。

 こうして「鳥であること」があまり良いことだと思われてない風潮があるくせに、民のてっぺんに立つ人間が「金烏」と呼ばれ、「本物の金烏」とかいうスペシャルの権威が強いという。実際、「真の金烏」ながらもうつけと呼ばれていた若宮がどんな人物かが描かれたわけだが……これまた一筋縄ではいかないやつらしい。今後は雪哉とこの若宮の間のあれやこれやでどんどんお話が転がっていく感じになるのかしら。

 ヘンテコ世界には違いないが、なるほどアニメ化されたのもなんとなくわかる気がする作品。ちなみに今回のコンテが川面真也氏だったのでちょっとびっくり。なんか、監督のコネで強い人脈集められそう。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

 やっぱアタイ、バンドアニメは好きだわ、第3話。「音」ってのはアニメの最大の武器の1つだからねぇ。

 「画」については新番チェック時点でそれなりに触れたと思うので今更になるが、やっぱり今作のCGデザインは特殊で考えさせられる部分が多い。例えば今期は「ハイスピードエトワール」が同様にいかにもな「フルCG」なのだが、質感は全然違うし、個人的には好感度も全然違う。あちらにまったく躍動感を感じないのに、こっちのCGは(全てとは言わないまでも)きっちり血が通った人間の挙動に見える。もちろんアニメ的に思い切り戯画化した演出も多いのだが、やはりそこまでやってこそのアニメ演出であり、つまらねーだけのリアルなんて、それこそ小指でも立てて黙ってもらいたい。動いているのを見ていて楽しい、それが今作の良い点の1つ。

 そして「音」が良いのも音楽をテーマにしたアニメなのだから当たり前なのだが……そうなるとやはり勿体無いのは素人キャストの重責。まー、2Dと3Dを行き来する前提の「バンドありきアニメ」でキャスト部分が足を引っ張るというのは我らがバンドリプロジェクトでもお馴染みの現象であり、アニメファン、声優ファンとしては痛し痒し、いや、痛し痛しで、最初から突き抜ける方法があればいいのに、とは思ってしまう。

 ぶっちゃけ、最初の2話では素人キャストに対する不平不満はほとんどなかった。そりゃま、主人公・仁菜役の子なんかは慣れてないのが丸出しではあるのだが、いうほど下手ではなく、むしろちょっとした辿々しさが田舎娘の仁菜の不自由さみたいなものを伝えてくれて面白いと思える要素にすらなっていた。桃香役の子は多分メンバーの中ではトップクラスにこなれており、新人声優と言われても文句のない仕事ぶりだった。しかし、やはりそんなうまい話が続くはずもなく、3人目となったすばる役の子は今のところ一番ダメ。ダメレベルがアニメの視聴を阻害してしまうレベルなのでちょっと惜しい。「アクターズスクールに通ってる役者の卵」役の子が一番の棒ってのも皮肉な話である。でもまぁ、これも今後このプロジェクトが成長するための必要経費だから今は我慢だね。ほら、どこぞのバンドだってドラムが一番棒だったし……(なんなら今も別に上手くなってないし)。いつしかこれも味わいになると思いましょう。

 棒キャストで惜しいと思ってしまうのは、キャラ立ちが充分であることの裏返しとも言える。クソ陰キャ面倒女の仁菜、強かな飲んだくれ桃香に続いて、ええとこのお嬢ドラマー・すばるも分かりやすいキャラ造形ながらもしっかりと面倒さを抱えており、一癖も二癖もあるこのバンドのドラムとしてふさわしいと感じられるキャラ。黒髪ロングで一見すると一番お淑やかな子がドラムで荒ぶるというギャップもなかなか良い。そう、私は基本的にバンドものではドラム贔屓になりやすいのでどうしても注目してしまうのである。文句を言うのも愛情と期待の表れだと思ってくれ、頑張れすばる。

 そうして愉快なドラムがギター・ボーカルと出会ってついに動き出した新川崎(仮)。今回のエピソードでは仁菜の奏でた最初の一声のシーンはめちゃめちゃ好きですよ。バンドの楽しさなんて、そりゃ楽器と声のアンサンブルなわけで。そして歌うことの楽しさはまさに今回すばるが言ってくれた通り。音楽があり、それに自分の声が「合った」という感覚、これがとても気持ちがいい。その殻をぶち壊した大きな一歩を、実に印象的に見せてくれていた。もう抜けられぬ「ロック」の世界。仁菜の物語が、ようやく始まったのである。

 その後のステージングもナイスだったし、バンドアニメとしての楽しさが前面に押し出されているのは嬉しいところ。それこそどこぞのドラムでお馴染みになったフットペダルを抜くアングルのカメラとか、躍動感あふれるパフォーマンスをもっといろんな技巧で見せてほしいもんである。カラオケで歌ってみたい気持ちもあるが、難しそうだし、これ以上カバーするバンド増やすのはきついんだよな……。バンドリじゃなかなか出てこない鬱屈したテーマ性はすごく好きなんだけど(結束バンドもいますけどね)。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 グッドモーニングニチアサ、第12話。すまんが大量に累積している録画ストックを無視して最優先視聴じゃ。ワシはな、猫屋敷さんちの全てが見たいのじゃよ。

 というわけで、今作は勝手にここ数年のプリキュアの中では一番かじりついて観ております。だって可愛いじゃん! 犬かわいい猫かわいいじゃん! もうそれだけなんですけど、敵組織が見えづらかったり、パワーファイトを極力控えたり、構造的にも色々と興味深い挑戦はしてるんですよね。まぁ、今回はそんな諸々について語るのが目的ではなく、純粋に「ニャミーさんキター!!」って言いたかっただけなんですけどね。

 いやぁ、この丁寧さはほんとによいですよ。ここ最近続いている傾向なんだけど、メンバー集合まで結構時間がかかってますよね。以前だったら例えば「スマプリ」は1人1話で5人揃ったのが5話。人数が多い作品はサクサク仲間が集まるイメージが強かった。しかし、例えばいわゆる「光堕ち」が正規メンバーに当てられるという措置があった「ハグプリ」ではマシェリとアムールの加入が20話目、コロナの影響で放送遅延があった「デパプリ」では3人目のヤムヤムが揃うまで3ヶ月近くを要したし、直近の「ひろプリ」はバタフライの加入が18話とこれまた遅い。以前の感覚(そしてスーパー戦隊の感覚)ではいわゆる追加戦士が加入してもおかしくない話数であり、参考までに私の好きな「GOプリ」をあげるとキュアスカーレットの加入は22話である。まぁ、過去には33話で加入したムーンライトという例もあるのでどこまでがレギュラーでどこからが追加戦士なのかの線引きも難しいのだが……プリキュアってのはこうして見ると案外全員揃うまでに時間がかかる場合も多い。

 今回もそうした「じっくり形成」パターンを辿っており、ここまで12話をずっと「コンビキュア」で展開しており、ようやく「3人目」に手がかかるというかなりゆっくりめのスピード。でもまぁ、コンビキュアは「2人」を意識する展開が多いのでこれまたセオリーから外れるものではなく、確認したら「スイプリ」ではビートの正式加入が21話、「まほプリ」もフェリーチェ爆誕が22話だ。そう考えると、今回は2人の間に割ってはいる連中の登場は早い方と言えるのかもしれない。

 うん、今調べながら改めてプリキュアの基礎を学びなおせた気がしますね。こんなことしながら「いやまぁ、さっさとまゆちゃん変身させろよ」と思ってる私がいるんですが、それと同時に「まゆちゃんはずっとパンピーのまま、あたふたしていてほしい……」と思う私もいます。日曜朝から綺麗なうえしゃまスクリームが聞ける国は我が国日本だけなんですよ。こんな大切な文化、ずっと守っていきたいですよね。ひたすら声だけを理由に応援してるプリキュアはサンシャイン以来14年ぶりです。

 基本的に猫屋敷さんちの様子は「まゆちゃんかわいい」が最大の動機で見ているわけですが、もちろんユキもかわいいというのは大前提である。くるみが完全おバカ犬キャラに振り切っているので、ユキは対比的に「ツンツン気まぐれ猫キャラ」になっており、いちいち呆れ果てたような顔をして見せるのが「猫だよね〜」って感じで最高にクール&ビューティー。思いっきりデフォルメされたデザインなのに、ちゃんと端々に「猫っぽい」動作が見てとれるのも高評価ポイント。まゆの面倒を見るためにわざわざ変身して夜回りしてたって考えると、最高の過保護はやっぱユキなのですよね。

 今後、ユキがまゆをわざわざ戦場に招き入れるとも思えないので共闘に至るまでにもう一山あると思うんですが、そこでどんだけいいデレを披露してくれるかも今から楽しみですね。あと、いつか劇場版でのニャミーVSマカロンの試合も早く見たいです。やるやろ、やれよ。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 最大の武器をデチューンしてしまう主人公、第2話。爆乳菫子さんはオンリーワンだし、ロリ菫子さんもそれだけで価値があるのだが……女学生菫子さんは、なんか量産型の匂いがする。早く本来の自分を取り戻してほしい。でも若造り熟女という概念自体は嫌いじゃない。28歳の女性を熟女とかいう世界は滅べばいい。

 正直いうと、1話目で期待した部分はちょっと挫かれた印象がある2話目。今期作品中ではかなり期待してたのはデザインが好みだっていう要素が一番大きくて、前クールでいうと「治癒魔法」みたいにこのデザインのままカチッカチッとハマるところにハマってくれれば楽しめる作品になりそうだと思っている。もちろん現時点でもまだ期待してはいるのだが、2話目はなんかみょーにテンポが悪かったり、進行がガタついたところが見られたのでちょい首を傾げる結果となった。脚本の尺の問題でテンポが悪くなってしまったのだろうか。

 まず、映像部分に関しては引き続き嫌いじゃない。そりゃま、菫子さんのおっぱいが常識サイズに収まったのが残念と言えば残念だが、私はいうてそこまで巨乳好きでもないし(重要)、代わりのロリっこ(中学生)が表舞台に出てきて、その御学友の方々も併せて一気に「女学園もの」という賑やかなコンポーネントが出揃った。画面を見てるだけならこれはこれで文句なしである。ただ、そこに至るまでの筋書きが色々とすっ飛ばしてる感じがあり、下手したら「あれ? 2話目飛ばしてみちゃったっけ?」と思うくらいに展開に違和感がある。前回菫子さんは呪書の影響で死にかけていたところを化野に助けられたわけだが、ロリ化から復帰したとて立場は「作家ワナビー&書店員バイト」であることに変わりはない。なぜいきなり化野の突拍子も無いプランに乗るような行動に出たのだろうか。まずもって「女子校に一般人が潜入」の時点で色々と無茶だし、菫子さんは別に怪異ハンターでもなんでもない、つい昨日までは怪異のカの字にも触れてなかった一般人。いくらコナンくん能力を手に入れたからって、単なる「バイトの知り合い」だった化野に提示された無茶な潜入計画にのる理由があったのか。そのあたりのバックグラウンドに全然納得がいかないので、その後の潜入ミッションもなんかのやらせっぽく見えてしまって変な気分だった。

 そんな菫子さんを迎え入れた学園側の反応もいちいち違和感があり、乙ちゃんが引き回していた「先輩」に何の躊躇いもなく食いついてくる同級生のテンションもよく分からんし、急に割って入った挙句に屋上に引き摺り出した先生の行動も分からん。普通、いじめを懸念した先生がいたなら、まずはクラスと名前、所属をはっきりさせてから問題にあたろうとするはずで、正体不明のインチキ生徒と自然に対話する展開はおかしいと思うのだが。一応あのほっちゃん先生は「何らかの怪異」のようなので、全部が全部常識が通じないと言われればそれまでなのだろうが……なんかアニメ化に際してディティールが削られて変なことになってるんじゃないかと、ちょっと不安である。まー、序盤で同じことを思っていた「ダークギャザリング」は「結果的にそこまではしょられてもいなかった」という結果だったんだけど……不条理ものの怪異漫画ってその辺の匙加減が難しいんでしょうかね。

 とにかくまだちょっと様子見という2話目だが、展開のテンポこそイマイチだが単体での画のクオリティが低いわけではないので画面を見る楽しみはある。女の子が増えてエロい部分はしっかりエロいですし。もしかしたら僕の目が腐ってるだけなのかもしれないんですが、ラストで先生が舐めてたヨダレの形……あれさぁ……(以上)。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 情報量が多すぎる! 第16話! 1話に押し込んでいい話じゃなかった気がするんだが、ほんとにいろんなところがいろんな方向に動かされて大変。その挙句にタイトルが「みりん干し」はおかしいやろがい。

 何とか必要そうな要素を拾っていく必要があるがなるべく順番通りに行こう。まずはチルチャックの功績でついに上層階への道を切り開くことに成功した。どうやら階層の変化は一定の法則性があるらしく、狂乱の魔術師がライオス御一行だけを目の敵にして狙い撃ちで邪魔してるとかいうわけではないらしい。マッパーが「仕事」のチルチャックは荒唐無稽な変化にも何とか対応し、地力の強さを見せてくれた。こんなもん、これまで経験したことない事態だったろうに……スカウト職って本当に大変よね。

 そしてそんな変成ダンジョンの1要素として登場したのが「クリーナー」と呼ばれる存在。単に知らないだけかもしれないが、ついにここにきて「通常のファンタジー概念にはなさそうなオリジナル要素」が出てきた。ライオスたちの話をまとめると、クリーナーはダンジョンを一定の状態に保つための自制機構のようなもので、どこかしら破損した箇所を勝手に修復してくれるという。センシがテントを喰われたことがあると言っていたので、おそらく「本来ダンジョンにないもの」は食べてしまうということなのだろう(冒険者の死体は大丈夫なんだろうか?)。例え話で出ていた人間の体内における免疫みたいなもの、というのが分かりやすいだろうか。いわばかさぶたを作って傷を癒す血小板の役割で、モンスターでもないし生物かどうかも微妙なところ(血小板が生物といえるかどうかは微妙だからね)。

 こうした概念が出てきたことで「ダンジョンを1つの生き物だと考える」この世界独自の構造が何となく見えてくる。もちろん、ライオスたちが勝手に話しているだけなのでどこまで真実かは定かでないが、まるでダンジョンが生きているかのようにさまざまな法則がなりたっているというのは多分本当。そしてそれを生み出しているのはおそらく狂乱の魔術師その人なのだろう。クリーナーという便利な存在は、まさにこの世界におけるダンジョンの定義そのもののようである。ただ、さらにそこから一歩推論を伸ばして「モンスターはダンジョンを外敵から守る機構」という話が出ているのは微妙なところかも。いわば白血球みたいな存在だと言っていたわけだが、ここまでが正しい推論なのかどうかは分からない。何しろ現時点では「モンスター」の中にはオークなども含まれており、いわば人体において白血球が独自の意思を持って社会を構築している状態ということになる。まぁ、未だ「モンスター」の定義が曖昧なのでその辺はどうとでもなるし、ドラゴンなんかが狂乱の魔術師の手駒として動いているニュアンスは強かったので納得できる部分も多いのだが。今後はファリンという「境目の」存在がどう影響してくるかも気になるし、引き続き注意してみていかなければいけないポイントである。

 そして後半の大きな動き、シュローパーティ(そして地黒のカブルーパーティ)との遭遇。一気に画面に映るキャラが増え、その分情報量も大洪水。シュローのパーティは「和風」の一味なわけだが、いちいちキャラが濃くて1人ずつみていくだけでも大変そう。今回はっきりと前に出てきた日笠ボイスのお世話係の人は認識しやすかったが、その後ろにはいかにもアジア系の顔したややモブっぽい子とかもいるし、でけぇ鬼っこは存在感がある。そしてちゃっかり内密の話も聞いちゃってる有能な黒子さん。どうやら「一族」というくくりでシュローはそれなりに全員から信頼と愛情は得ているようだが……まだまだ底の見えない変な連中である。お世話係のマイヅルさんとセンシが意外と相性が悪くないのは良かった。

 そしてもう1つのパーティ、カブルー御一行。こちらは以前からちょいちょい登場していたわけだが、リーダー格のカブルーが思いの外冷静というか、強かな人物であることが描かれて新展開があった。てっきり以前の宝虫の一件からライオスたちを逆恨みしてるとばかり思っていたが、そこは濡れ衣の可能性も考えて思慮深く行動できている。その様子だけ見ると案外物分かりのいい善人なのかとも思うが話はそう簡単でもなく、基本的には利己的な性格が強く、こちらも一筋縄ではいかない様子。まぁ、初対面の冒険者どうしでいきなり腹を割って本音で話す方がおかしいわけで、警戒心ほぼゼロのライオスの方が適性で言えば明らかにおかしいのだろうが。ライオスとシュローの因縁やいざこざで自分の利益を得ることを画策もしており、こいつに黒魔術の件が漏れてしまったことが今後にどのような影響を与えるかは気になるところだ。前から測りかねる要素だった「黒魔術の禁忌性」、アナーキーなライオス一味ですら忌避感が強かったけど、世間一般ではこれだけタブー視されてることが判明してちょっと驚きだ。やっぱ狂乱の魔術師ってのは巨悪なんでしょうかねぇ。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 この素晴らしき王室にうえしゃまを! 第2話! また新たな異世界に上田麗奈ボイスが爆誕してるぜ! しかも今回も王室関係者、世界が認めるロイヤルボイスなのである。

 ということで新キャラも登場して新シリーズっぽくなってきましたね。今回もず〜っと面白くて何の不満もないんですが、我ながら「なんで何の不満もないんだろうな?」と不思議でしょうがないくらいのもんで。ギャグ作品としての密度の濃さなんでしょうか、単純な合う合わないの問題なんでしょうか。だってさ、ずっとカズマの後ろで変な顔してるダクネス見てるだけで面白いんだぜ? やっぱこのヌルいデザインだからこそ出来るネタ回しだよなぁ。しかも今期は画のテイストは引き続きゆるゆるだとは思うんだけど、全体的な作画クオリティはアップしてる気もするんだよな。しゃきしゃき動いてぐにゃぐにゃ崩れろ。

 また、劇場版で大きなクライマックスをもう1つ乗り越えたこともあり、なんか今作独自の楽しい部分もまた1つ見えてきた気がする。それは、全体的な「危うさ」なのかもしれない。シリーズを重ねてるからってのもあるんだけど、いろんな要素がギリギリというか、ちょっとでもバランス崩れたら倒れちゃいそうなのに何となく立ってるみたいな印象があるのよ。分かりやすいところではカズマとめぐみんの関係性。映画で惚れた腫れたの問題がかなり具体化されて「こいつらすけべなことしてるしなぁ」とは思いつつも、そこでカズマさんがめぐみん1本に決めてゴールインなんて展開にはなっていない。「よくあるハーレム妄想じゃん」と言われたらそのカテゴリに入れることも可能かもしれないが、でも、カズマさんのこのどっちつかずなスタイルって単なるヘタレじゃなくて、やっぱり純然たる「クズ」のなせる技なんですよ。

 そしてそんなカズマさんでもツッコミに回ってしまうという周りのキャラの配置の危うさ。女神アクアはパーティの中で最も一貫してどクズでしかなく、今回だって最後まで飲んだくれてるだけのゴミみたいなやつなのだが、それでも一応最強の女神というステータスを手放したわけではなく、今回だって絵を描いてお姫様の気を引いたのは純然たる功績。役立たずのゴミと女神の危ういバランス。そしてめぐみんの常識人と爆発物のどちらにでもすぐにステップを踏める立ち位置。「そこはどういう設定やねん」という疑問を挟む余地はなんぼでもあるくらいにグラグラしてる部分がいっぱいあるんだけど、それらを全部飲み込んでしまえるこのすばワールド。やっぱすげぇや。

 そして今回は我らがララティーナさんが先頭に立って大活躍(?)。ダクネスが貴族らしい振る舞いをすればするほどに違和感は出まくってるはずなのに、その辺のくだりは2期で一通り片付けてしまっているおかげで、今回みたいな「おいしいトコ取り」のダクネスも楽しむことができる。今回のセッティングに関してはそりゃダントツで常識人サイドだからツッコミ役に徹してはいるんだけど、それでも「大丈夫、ダクネスだから」という絶対的信頼もあり、どこで壊れても誰も文句を言わない。あとエロい。今回の衣装の調整で「アクアもそこそこあることはある」ってことが改めて確認できたとは思うのだが、「ダスティネス家はメイドも乳がでかい」という余計な情報でかき消えてしまうのよね。

 1話目で「女神アクアと久石奏を同時に味わえる素晴らしいシーズン」と書いたんだけど、ダクネスとシルフィを同時に味わえるシーズンでもあるんだよな。なろうも悪い文化ばかりじゃないよね!

 
Amazonアフィリンク

拍手

 改めて、ヒンメルってすごかったんだな、第2話。だってフリーレンが英雄になったのもヒンメルのおかげだし、その後、彼女が改めて人間の世界を見て回ろうと思えた動機になったのもヒンメル。彼1人の手でフリーレンは大きな変化を2回も体験してるんだ。

 というわけで相変わらず比較してしまうわけですが、こちらのフリーレン、もとい種﨑ティナーシャは、これまでずっと塔に閉じこもっていたので名前こそ轟いてはいるが「英雄」ではなかった。そして、この度オスカーという迷惑勇者(?)に引っ張り出されて、ようやく人間との触れ合いを強く意識するようになったのだ。いわばまだ半ヒンメルくらい。まぁ、このイケメンならさっさと記録を塗り替えてくれる可能性もあるが。

 正直、筋立て自体は前回期待したほどの刺激はなかったかな。1話目はティナーシャとオスカーの意味のわからんいちゃいちゃテイストに興味を惹かれた部分が大きく、今回はさっそくティナーシャが「オスカーは置いてきた、この戦いには付いていけないと思ったから」みたいなことをしており、まだまだ信頼関係が成り立っていないことが浮き彫りになっている。まー、ティナーシャからしたら一国の王子様をほいほい連れ出して国家レベルの問題になっても困るわけだし、仮に信頼してたとしても連れていくわけにもいかんのだろうが。しょうがないので弟子も相棒も何もない完全ソロで悪い魔法使い(CV青山穣)を退治しにいく。意外と顔が広いティナーシャさん、過去にそこかしこで恨みも買ってるみたいですね。

 そして2話目でもまだ期待を繋ぐ要素になったのはその後のモンスター戦闘。こちらが実にいい動画で、短いながらもなかなか見応えのあるシーンに仕上がっている。「白い狼の化け物的モンスター」もなろう世界ではお馴染みの(そして大抵は味方になる)敵キャラだが、そんなベタになりそうな戦闘シーンできちんと見せ場を作ってくれているのは偉い。横ラボ(横浜アニメーションラボを勝手に略すことにした)、映像の瞬間出力はそれなりに高いのよね。あと、モンスターの治癒力の高さを示す際に「1回血が固まって、かさぶたができて、それが剥がれ落ちる」っていう描写を挟んでいるのが芸が細かくて面白かった部分。「モンスターの治癒力が高い」なんてぇと魔法みたいにキラキラで直しちゃったり、適当に腕とか生えてくるだけで終わりの作品が多い中、きちんとこの世界で「魔法とは何か」「モンスターとは何か」を説明するが出てくるのは良いことだ。あとティナーシャのおっぱいがそれなりにあるのも良いことだ(どこぞのつるぺたババアへの他意はありません)。どれだけお歳を召しても覗かれるとやっぱ恥ずかしいんですね。よいことです。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 【推し濃厚】、第2話。かっ飛ばしてますね。このテンポの良さ、ビシバシくる刺激がいい感じ。

 今期は図らずも今作と「ガールズバンドクライ」が微妙に似たルートを通っているので印象が被っている。1話目でちょっと内気な塞ぎ込み主人公が目を開かせてくれるようなパッと花やいだ金髪娘と偶然街で出会い、彼女の音楽に惹かれて一歩目を踏み出すというストーリー。2話目で合流した「3人目」が黒髪ロングというところも共通している。ちなみに私としては今作を「よりもいフォロワー」だと踏んでいるので、先に三人目で結月が出てきたな、という見方もできる。黒髪ロングで、友達がいなくて距離感測れないお嬢様系ガールなので。

 とまぁ、別に他の作品に例えることにあまり意味はないのだが「ガールズバンドクライ」はタイトルの「クライ」が示す通りに2話目からいきなり大きく躓き、悩み、叫び声を上げるような展開。若さ故のドロドロした情動を感じさせた。それに対し、こちらの作品は一応困ってはいるだろうが、サクサク前に進んで別な意味での若いエネルギーを感じさせてくれる。メイン2人の関係にしても、あちらの桃香は「バンド? いや、やめるゆーたやん」というので一歩引いたのに対し、こちらの花音は「オラァ、何がなんでも一発当ててメジャーになってやるがな!」と向こう見ずに突っ走る。そして、そんな花音の無茶振りに辟易しながらも、主人公のまひるはちゃんとついていく意思表示をしている。先週までの後ろ向きガールはもういないのである。その辺の切り替えは多少インスタントな気もしなくもないが、2人でそれが当然だと思ってるのだからいちゃもんをつけるのも筋違いというものだろう。

 まひるが絵を描く、花音が歌う。それしか決まっていない2人の未来図。ぼこぼこと穴だらけの計画にまずは1つ目の材料、「作曲家」が加わる。その正体は「アイドル時代の花音の推し」という実に都合のいい存在で、持ち前のストーカー気質のおかげで放っておいても自分から来てくれたし、花音が引っ張り上げれば全部YESと言ってくれる(そして金も持ってる)ありがたい存在である。もちろん、そんな都合のいい存在が無条件でパーティに加わったらどんなご都合展開やねん、と怒られてしまうので、ここで新メンバー高梨・キム・アヌーク・めいの自己紹介エピソードとして、彼女にも1つ殻を破ってもらう。かつて冴えなかった自分に力をくれた「推し」の存在。それが再び彼女の人生に火をつける。一度は挫けた花音の人生「橘ののか」と同期するように落ち込んだめいの青春が、ここに来て再燃する流れは非常に分かりやすく、「新メンバー加入エピソード」としてシンプルに綺麗である。

 また、面倒臭い2人に加わるメンバーとしてより面倒くせぇ性格にセッティングされるのも当然のことで、「推し活」という言葉がすっかり浸透した今のご時世であれば、こんなキャラでもギリギリ現実感を持って受け入れることができる(?)。そうなんですよ、推し活ってのは日々の潤いなんです。よく「作られたコンテンツに金を払ってるだけで何が活動か。単なる搾取じゃないか」とか捻くれたことをいう奴がいるんですが、そうじゃねーです。推している間、間違いなく僕らはそこに幸せがあるんです。力をもらえるんです。めいちゃんのように、それが直接人生を変えるエネルギーになることだってある。そう、此度の出会いは、めいちゃんにとっては大きな大きな恩返し。推しとの関係が「友達」になっても、それは世界一幸せな解釈違いでいいではないか。

 
Amazonアフィリンク

拍手

 エンドカードの秀一の扱いがひどすぎる、第2話。どうしても扱いは軽くなりがちだが、改めてみるとやっぱり秀一はいい奴だし、いい男なんですよ。

 2話目の視聴にあたって久しぶりに原作小説を手に取ってパラパラとめくってみた。確か2期まで終わった時点で原作を買って読み始めたので、原作と見比べながらアニメを視聴できるのは(アンコンもあったが)今回が初めてのこと。念入りにそういうことしてもいいかな、と思ったが、思いの外原作とアニメでは描写の方策が異なり、あんまり厳密に比較する意味もないかな、と思ったのでやめとこうと思った。もちろん小説のコアとなる部分は残してあるだろうが、やはり尺の問題が大きいのだろうか、流す順番や、台詞のニュアンスの持たせ方などは小説とアニメでは大きく異なっている。まぁ、そもそも久美子たちが標準語で話してる時点で雰囲気はだいぶ違うしな。今後は大事な要素は適宜原作版で思い出しつつ、アニメはアニメとして追っていければいいかな、とは思っている。

 そこで今回は原作の何を確認したかというと……久石奏VS黒江真由の詳細……。うん、やっぱあそこが一番気になるのでね。もう、誓フィ以降は僕の目はずっと久石奏に釘付けなんですよね。まぁ、黄前久美子にも高坂麗奈にも釘付けですが(目は4つもない)。真由の登場により嫌でも緊張感が高まる低音パート、そして吹部全体。彼女が加わったことによる影響を一番感じているのはもちろん久美子本人だろうが、舎弟である奏だって否応なくその変化は感じている。それが露骨な警戒心となって表れる体育館のシーン、原作ではどのような描写になっているかと確認したら、台詞はだいたい同じだが、原作ではその後に久美子の懇切丁寧な解説がついていてゲップが出るくらいにこの2人の関係の微妙さを補足してくれている。「奏ちゃん、去年の今頃はもう私のことは下の名前で呼んでたのに、私よりもユーフォが上手いかもしれないのに真由のことは頑なに苗字でしかよばねーなー」とか言うてる。原作だけ読んでても気づかないもんだが、アニメの演出と比べると原作はよりダイレクトである。

 まぁ、そこはやっぱり筆の量の違いですけどね。アニメの偉いところは、そうして削れるモノローグというか、具体的な描写をあけすけに語る部分はできるだけ減らして尺を稼ぎつつ、それを画の力で強引に伝え、さらに「画」が武器になるシーンは全力でその武器を振り翳してくるところ。今回のお話でいえば自由曲決定シーンですかね。魂の根底で繋がる久美子と麗奈。2人して尻を濡らしながらツーといえばカー。そこにはちゃんと秀一のことも混ぜてあげる高坂さんの優しさ(?)。この高坂麗奈が、ここから一波乱起こすことになるのは……まぁ、いつものことだけど。

 そして黄前相談所は相変わらずの活況を呈しており、お客として先陣を切ったのは釜屋姉妹。苦労人の姉に感覚派で自分勝手、好き放題にものを言う妹。……なんかこんな関係、どこぞのバンドで見た気もする。血のつながった身内の問題をぶん投げられる部長の心労といったら。まぁ、それでも決してめげず、折れず、貫き通すのが黄前流なのだ。今回の一件で滝センの信頼も厚いことが改めて確認できたし、実はきちんと全国に向けての布石は打てている。さて、暑い季節は嵐が起こりやすいぞ。

 

 Amazonアフィリンク

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
[01/19 NONAME]
[01/13 seachicken]
バーコード