最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
仗助がやってたのはグラディウスなんですかね、第11話。原作だと具体的にどんなゲームかは出てなかった気がするけど。ちなみに作中時間なら99年だからプレステ全盛だが、掲載時期を考えると実際やってるのはスーファミかな。なんかメガドライブみたいな色したハードだったけどな。 レッチリ戦の開幕。4部に入って初めての「巨悪」と呼べる敵キャラとの対戦だ。レッチリさんは4部のスタンド中では突出して戦闘能力が高いにも関わらず、「電気」というテーマ性があるので日常生活の諸々と絡めて変なシチュエーションを作り出すことが出来る性質が秀逸。今回も、別に堂々と東方家に登場すればいいだけなのに、何故かテレビ画面の中で寝っ転がっていたりする。あれ、スタンドの「電気」っていう性質だけを考えたらおかしな話なんだけどな。ものすごく高度な電子的操作を駆使してブラウン管に自分の映像を投影していたんだろうか。いや、単に「ちっちゃなレッチリ」があの空間にいたと考えることも出来るけども。スタンドは大きさを自由に変えられますからね!(死んだ設定)。ちなみにその他にも、今回「電力によって強さが上下する」という設定も確認されている。登場時は具体的な説明は何も無かったし、そういう設定は自然発生的に出来るものではないので、ここでちゃんと「電力の切れ目が力の切れ目」ということが表示されることで、後の対決の時に攻略の糸口が掴めるようになっている。考えてみりゃ、スタンドってのは「精神力の具現化」なわけで、音石明の精神力が電気とつながってパワーを増減させるというのも妙な話なのだが、まぁ、おそらく本人が「電気のスタンドだ」と認識し、その性質を十全に慣らして運用出来るようになったとき、自然に「大電力なら大パワー」というイメージを作りあげたのだろう。キルアの念と同じ理屈。ひょっとしたらやろうと思えばマジで巨大化とかも出来るかもしれませんね。 しかし、実際のレッチリさんはガタイのいいCダイヤモンドやザハンドに比べると随分小柄。デザインだってそこまで「強キャラ」感は出ておらず、鳥のような顔の造形はむしろコミカルですらある。それでも原作だと迫力のあるシーンは充分強そうに見えるようになっており、東方家でのマッハパンチ、電力回復後の小指クイッなどは、小さい身体だからこその怖さみたいなものも感じられる。近いところだと案外フリーザ様あたりを参考にしているのかもしれない。ただ、残念ながらアニメの映像になると、クチバシ部分の間抜けさが先に立って、なんか微妙に格好悪く見えてしまっている気がする。具体的なデザイン以外にも、「終始電気でピカピカしてるしバチバチしている」という電気の演出がアニメではなかなか難しく、微妙に安っぽい「黄色いなにか」になってしまっているのも見映えが良くない原因なのかも。以前虹村邸で出てきた時には薄暗い場所との対比で鮮烈な印象だったのだが、今回はだだっ広い野原の真ん中で黄色かったので、貧相なボディラインばかりが気になってしまった。むしろ電力を失って色がくすんだ時の方が、落ち着いた色味になって顔の造形にも迫力が出ていたような気もする。まー、この辺は荒木絵の全部が全部を100%アニメで再現しきれるわけではない、っていう限界のラインなのかもね。 そんなレッチリさんを前にして、先週までのんびり飯を食っていた男子高校生たちも急激にシリアスモード。特に億泰はここが一番シリアスな見せ場ということで、戦闘後に悔しがる表情のカットなんかは非常に良く描けている。きっちりジョジョらしい「頭を使った」戦い方でレッチリを追い込んでいるにも関わらず、どこまでも「単細胞な部分」がクローズアップされて戦局を左右させているのが面白いところだ。振り返ってみると、これまでのジョジョってどのシリーズでも、どの戦闘でも、基本的に「頭の良い」試合ばっかりなんだよ。元々「能力頭脳バトルもの」としてデザインされているので当たり前ではあるのだが、全員がクレバーということになるとなかなかキャラ差も生み出しにくい。3部のポルナレフなんかはおちゃらけムードも含めてそのあたりの「クレバーになりすぎない」絶妙なラインのおかげでキャラが立った好例だが、億泰はそうした「間抜け」デザインをさらに一歩進めて、「アホだからこその見せ方」というのがより先鋭的になっている。この後、船の上のシーンでも億泰の「アホなりの戦い」は見せ場になっているし、これがどんどん極まっていくと、5部ではナランチャが「全部ぶっ壊しても勝てばいい」という腕白戦法をとり始めたりするわけだ。荒木先生、絶対アホを描いてる時は楽しんでるはず。 広々とした野原での死闘。なんかもう、バイクでどれくらい移動したんや、とか、承太郎たちがのんびり歩きすぎだろ、とか色々と突っ込みどころはあるものの、とりあえずの痛み分けで終了。考えてみりゃ、主人公クラスをこれだけ相手取って見事出し抜き逃げ延びたレッチリさんは敢闘賞ものだよな。この後もっと健やかに成長を続けていれば、主人公すら上回る実力者になっていたのかもしれない。でもなぁ、結局音石も「アホ」サイドだからなぁ。こんなに暗殺向きのスタンドなのに、これまで承太郎の存在を放置していたんだから、やっぱりどこか抜けてるんだろうなぁ。時間が止められるつっても、寝込み襲っちゃえば一撃だろうに。どうせホテルの滞在場所も分かってるんだしさぁ。よっぽど形兆がその実力を水増しして伝えてたのかな。 さて、来週はいよいよジョセフが正式に登場。そして実は割と珍しい「仗助と康一の共闘」も見られるぞ。……康一って大体「承太郎になにか教える」ポジションにいるよな。ミートくんみたいに。 PR 一足お先に夏満喫、第10話。前回は妹話、そして今回は再び同世代に戻ってきて5人でわいわい。リア充爆発案件だが、こいつらなら微笑ましく見守ろうという気になるのが不思議なもんで。女性陣は割とキラキラしてるけど、野郎連中が揃って朴念仁だからな。 Aパート、プール。なんと、せっかくの夏、せっかくの水着回だというのに、出てくるのは田中のなまっちろい肌と、太田のそれなりに締まった長身のみ。せめて監視員の西園寺さんくらいは多少脱いでくれるかと思ったが、それも叶わずに何とも健全なプールである。しょうがない、そういう作品だから。プールではクソガキに絡まれる田中という珍しい図が拝めるが、この世界ではどんないたずら小僧でも気付けばまったり空間に飲み込まれてしまう。太田を見たときには多少なりとも命の危機を感じたようだが(ホントに太田ってどんだけいかついんだよ)、気付けば田中は宮野さんに続く弟子を手に入れてしまい、みんなで仲良く流されるだけの人生だ。まぁ、言うても浮き身って泳ぐ上では大事なスキルですからね。プールが終わってみれば、珍しく田中のサポートに回ることを太田が放棄する程度には気怠くなっている。水泳の後のダルさってのは格別なものがありますよね。ちなみに、髪を下ろした太田はどこか世話焼きの姐さん女房みたいな面影がありました。 Bパート、今作ではあり得ないくらいに激しく勢いのあるアイキャッチから入り、当然そのエネルギーの発生源は宮野さん。先週出られなかった鬱憤を晴らすかのように、いつも以上に元気いっぱい。身長を伸ばしたい、という話題から入り、その実は越前さんとの花火大会のお誘い。浴衣を着ることが出来ないってことらしいが……女性用の浴衣なんてナンボでもサイズ展開ありそうだし、許容出来るラインはかなり低めでもあると思うのだが……どんだけ小さいんだ、宮野さん。まー、同じ女性の白石さんと並んでも頭一つ違うからなぁ。ちなみに、最近どっかで宮野の中の人・高森奈津美をさして「ポスト阿澄佳奈」という表記を見かけたのだが、今回みたいな「ちっちゃくないよ!」案件を聞いていると確かにそんな気もする。どちらも本人は(特に一部パーツに関して)ちっちゃくない! のもアスミスと共通しているところだ。寿勇退気味のアスミスに代わって、ナツ姉ぇがちっちゃい業界を……既に割と席巻してるなぁ。 残念ながら宮野さんからは大人の女性の香りは漂ってこないため、とりあえず浴衣探しには男2人が同行確定。さらに丁度良いタイミングで白石さんもひっかかり、白石・田中間の関係を知っている宮野さんはさっさと2人を巻き込むことに。このあたりのアクションの速さは流石の宮野さん。ただ、いざ浴衣の試着となると現実の差を見せつけられることになり……いや、いいじゃない、宮野さんは宮野さんで可愛いんだから。今回はこの服屋で色々と楽しんでる2人のシーンが一番の見どころかな。浴衣を着て出てきた白石さんが「ヘヘ」って笑うところが素晴らしく可愛い。そして、その後試着室から出てきたズルズル宮野さんはまた別な次元での可愛らしさ。こんな素晴らしく可愛い2人の同級生がいて、田中たちも幸せやな、と思ってるところに、傷心の宮野さんの発言から何故か話題と視線はおっぱいに……。田中、本当にこういうところで素直なヤツ。白石さんは本当に色んなところでパーフェクトだ。 そんな白石さんに浴衣を作ってもらい、本番当日は白石に代わりまして越前。実は白石さんに負けず劣らずな乙女思考の彼女。個人的には太田の想像の中のはだけたモードの越前さんが見たかったが、中身は普通の女の子だからね。彼女の第一目標は宮野以外のなにものでもないのだが、改めてこうした特別なシチュエーションで並ぶと、幼馴染みの太田のこともちょっと意識してしまうらしい。なんだぁ、どこもかしこも思われ人ばっかりじゃないですか。まぁ、太田は色気より食い気、ラブよりスイーツなんですけどね……シロップかけ放題って、そこまで甘味レベルの高いイベントではないと思うのだがね。太田からしたら越前さんってホントに「ただの幼馴染み」だから意識しろっていう方が無理なんだよな。いいじゃない、太田は田中と、越前さんは宮野さんといちゃいちゃしてればさ。花火みたいなぼんやりした夜景の描写もまた綺麗なアニメでございました。 次週、季節は飛んで文化祭へ。今回初めて田中がサブタイトルを最後の文字まで書いてるぞ。読めないけど。 6月10日 ドラフト模様(EMA×3) ピック順 【Alessi】→【Mei】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→→【Sea-chicken】
一週間ぶりのドラフト、しかし、今回は突発事案として私が無理矢理ねじ込んだエタマスドラフトである。パックのお値段が1つ1500円だったので1人につき4500円の高級ドラフト。流石に2回目は無いです。 しかし案の定、この「リミテッド用に調整された」パック群は、全く高級感を感じさせることなく、パックによってはむしろ地味なくらい。「これ、イニストラードのデッキとぶつけても勝てへん」とか言われる始末。まぁ、流石にそこまでヘボくはならないと思うが、あんまり高級感が感じられないのは事実。いっそ、こういう昔のカードだけで構成された新たなリミテッド規格を、嘘みたいな高級レアを全部取っ払って適正価格で販売してもらえないもんかなぁ。今回のエタマスだって神話レア全部取っ払えば値段は1/3くらいで済むだろうよ。我々みたいなリミテッド専門のプレイヤーはカードを集める必要が無いから「面白いリミテッド」が出来ればなんでもいいんだけど。 幸い、「高級感」は皆無でも、プレイするモチベーションとして「郷愁」という要素はある。特に今回のセットは我々が猿のように年間100試合ペースでドラフトをしていたオデッセイ・オンスロート期のカードが多く収録されているため、その懐かしさだけでも割と満足出来た感はある。コンボ要素とかも多いのでおふざけリミテッドのソートとしては割とよく出来てるしね。どっかのショップで「神話レア、抜いちゃいましたパック」みたいなの販売してくれよ。 なお、今回開封された中での最高値はおそらく「不毛の大地」、次点は下手したら独楽なのかな……コレクターアイテム的にはFoil版の「陰謀団式療法」もそこそこ。
すまん、ドラフト通信は起きてから書くわ……。 久しぶりのたほいやだが、事前に「俳句レーション」とかやってたせいで全員エンジンかかりっぱなしです。いいのが揃ってますよ。
Round1・「あるへんてぃーな」 1.スイス軍男娼部隊の俗称。平常時は山中で待機し、戦時には兵士を温めに下山する。 2.アルゼンチン出身の画家。同国の自然を写実的に描く。作「コンボ」「握り飯を投げる」。 3.高級花魁。元は出島遊亭で用いられた呼称だが、後に吉原でも洒落て呼び慣わした。 4.スペインの舞踊家。カスタネット奏法にすぐれ、「カスタネットの女王」といわれた。 5.(スペイン語で)ブナ。 6.フランスの喜劇俳優。チャップリンと共に連合国コメディアンの双璧とされる。 ①オープニング暴虐。平時に山に、有事の際に里に下りてくる謎の軍団。「温める」とかいう表現に優しさすら感じる。 ④「カスタネットの女王とか、どこの幼稚園にも1人くらいはそう呼ばれてる子いますよ」 ⑥「連合国コメディアン」という響きの破壊力の高さ。
Round2・「ぶりおこし」 1.12月〜1月頃のブリの漁期に鳴る雷。 2.秋の終わりに吹く海風。 3.九州南部に見られる、ハマチの健やかな成長を願い、波打ち際を走り抜ける奇祭。 4.焼津沖で毎年3月初旬ころ発生する海流嵐。 5.江戸期の儒家、鹿田鰤男の異名。その儒家ぶりは親をほめ殺す程と恐れられた。 6.初冬に東北、北陸地方に吹き込む湿度の高い偏西風。 色々被った中で異彩を放つ⑤の恐ろしさ。 ③最初はこれがタイラント作だと思われていたのだが、 ⑤この存在感。「鰤男孔子」。ちなみに、実際の回答では「ブリ」の漢字を「鰤」ではなく「魚冬」と書き間違えていたが、「儒家ぶり、のところでブリが韻を踏んでいるところに気付いてもらえれば、大体ミスが帳消しになりますね」(本人談)。ちなみに「魚ヘンに冬」は「コノシロ」らしい。
Round3・「ここうたんぽ」 1.古代ギリシアで用いられた計算機。近代コンピューターの祖。 2.周の文王の祖父。 3.貧しく苦しい下民生活の悲哀を題材とした物語。ぽは調子。 4.平賀源内の発明したココア式湯たんぽ。 5.片親に育てられた子。君主の素質があるという。 6.(アイヌ語で「始まりの地」の意)カムイコタンの旧都。 ①こんぴゅうたの語感からなのかな。③「糊口譚」なのだが、ちゃんと読み解かれた。「ぽは調子」とか無理矢理過ぎるのに、意外と票は入ったりする。④毎度お馴染み平賀源内トンデモ発明品シリーズ。「朝、起きたら、飲みます」。
Round4・「せいしれんぽう」 1.(謎語画題)青瓜と茄子とを描く。 2.祭祀的古歩法の一。四拍を基にし、緩の刻みを重ねる。 3.安楽死の有用性を啓蒙する国際NPO。LDF。 4.歳が同じ者同士でたむろしがちであるという意。転じて、年長者を敬うべきである意。 5.日本、タイ、インドネシアなど20世紀初頭に製糸産業で栄えた国を連邦に見立てた語。「大東亜共栄圏」参照。 6.徳川家秘伝の精力増強法。片方の睾丸を氷で冷やし、もう一方を火で炙ることで体液の対流が促進されるとされる。 ①よく分からないのでググりましょう。大体こんなニュアンスの言葉だそうです。 ④原稿には「斉子連邦」という漢字表記が。 ⑥ついに「筆記者の腰が砕けて記録できなくなる」という事態が発生。徳川家も子孫繁栄の為には手段を選ばないようだ。以下執筆者による詳細の補足。「対流を引き起こして射精の勢いを増すんです。だから、接合時にこれを温めたり冷やしたりする女がいます」「相手の女性も大変やな」「ま、この時代の女は我慢するもんですし、武士だって、我慢しますし」。
Round5・「のどとめ」 1.出嫁ぎ売春婦。 2.嫁に農奴のように使われる姑。米つき婆。 3.喉にとどめを刺すこと。 4.小姑の異称。 5.洋装本の製本の際に瀬の部分に行う糊付け。 6.(どちらも潰されると困ることから)大切なものをまとめて言う語。 ググっても分からない案件。未だに意味がよく分からないしな。①「でとつぎ」と書かれているが、実際には読み上げる時に出題者が間違えてしまい「出稼ぎ売春婦」になっていた。まぁ、「出嫁ぎ」も分からないからな。 ②今日も出てくる安心の農奴。 ⑥喉と目。
Final Round・「ひゃっぽんずけ」 1.ハス科の水生植物。 2.乾大根100本を、糠一斗、麹四升、塩三升五合の割合で付けた漬物。 3.一本が約100枚になることから、千枚漬け。 4.遊郭での借金の取り立てのために客について回る馬助のうち、多額のものをさす語。 5.大根を百等分する切り方。向こうが透けるほど薄くなることから。 6.大根を巨大な樽に縦に並べて漬けたもの。 多数の大根がズラリと並びました。 ③何度読んでも計算が合わず、あまりの錬金術に途方に暮れる。 ④なんか違和感があったので確認しましたが、正確には「馬助」ではなく「付き馬」と言います。嘘教えてごめん。 終わってみればおれは絶好調で最終的に26点も取ったんだけど、これで何故かトップと10点近く差がある2位だったんだよ……ドウイウコトナノ……。 さぁ、まとめに入っているぞ、第10話。下手したらこのままのドタバタ展開で幕を閉じてしまうのではないかという危惧も正直あったのだが、流石にここはしっかりとどんでん返しを用意してきましたね。おかげで結末がどうなるのかはまったく予想がつかないのだけど。 まとめに入ったということで、基本的にはここまで経験的に構築されてきた「物語の内実」について、外部から保証を与え、確定していく作業が展開されている。答え合わせのための便利なオブザーバーとして、以前真咲の回想にのみ登場していた「神様」こと神山さんが正式に参加。そのこと自体は8話の時点で予想出来ていたことだが、立ち位置は「納鳴村の一部」というある種の敵対関係ではなく、光宗達と同じように納鳴村に挑んだという、「答えを掴んだ先輩」であった。同様に「答えを掴んだ先輩」としてはレイジという存在もいるが、彼が果たす役割は神山とは多少異なっている(後述)。 さて、今回はっきりと定義された村の真実について、ここでまとめてしまおう。まず、これも前回の分析通り、レイジの残した「ナナキ」という言葉は村の「現象」そのものをさす言葉であった。「悲しさや寂しさ、怒りや苦しみ」といった人間の負の感情が具象化されて登場するというのが「ナナキ」の正体であり、今回神山からこのことが告げられたということは、もうこのことに関しては疑いようのない「事実」と認識して良いということだろう。つまり、この作品世界は納鳴村にナナキという超常現象が発生するという1点だけが現実と異なっているのだ(正確には、リオンの霊能力も現実と乖離した部分であるが)。 ナナキに関してはこれまで観てきた通りだが、小さな修正点が1つ、それに大きな追加情報が1つ。まず修正点であるが、ナナキとして具現化する対象は「畏れ」に限られたものではないということ。つまり、これまで「現象」として一括りにしていいものかと懐疑的だった運転手の娘の幻影も、立派にナナキの一部だったということ。また、今回久方ぶりに登場したよっつんもナナキを見ているわけだが、彼のナナキについても(詳細は全く分からないものの)少なくとも畏れるようなものではなかったように見える。「時宗」やグロトーマス、颯人のババァなんかと違ってホラー要素が介在しない純粋な「悲しさ」「寂しさ」を元にしたナナキも存在しているのだろう。その人自身が抱える最も大きな負の感情がナナキとして選ばれるのだと思われる。そう考えると、運転手が純粋に娘のことだけを人生の重荷としていたことは理解出来るが、よっつんはホントにものすごく適当な人生を歩んできたので大きな悲しみや畏れを抱えずに生きてきたってことだろうな。 さらに、今回のストーリー展開をはっきりと決定づけた重要な追加要素として、「ナナキ」は「映し身」ではなく、「本人から切り出されたもの」であるという事実が発覚した。心の中の恐怖を「映す」のではなく、心からそっくり切り取って、それが形を成したものがナナキ。これまでは「打ち勝てば大丈夫」と思われていたのだが、実際は「自分の一部と戦っていた」ことになり、ナナキを打ち倒すということは、自分の身体の一部を打ち消してしまうことに他ならない。神山は、情熱の中心であった「学論への思い」をナナキとして切り出し、それを自分と切り離し、決別することに成功してしまったがために、身体がそのギャップに耐えきれずに一気に老化してしまったという。 ただし、全ての人間がそのような変化を起こすわけではなく、「一部」を切り出し、そのまま離散させることによって出る影響は、「無気力化」というのがより一般的な形であるようだ。この「失われた感情」の代表者として現れたのが、真咲の連れ合いだったレイジだ。彼も神山同様に納鳴村の調査に熱意を燃やす青年だったはずなのだが、長らく村に滞在することで自らのナナキを切り出すことに成功してしまったのだろう。村から出ることも叶わず、真咲との間にも何の感情もなくなってしまった。彼の姿は、「このまま放っておけば現在村にいる大多数は似たような状態になる」という分かりやすいサンプルだ。ナナキを切り離して随分時間が経過した滞在組の面々は、既にかなりヤバい段階まで「切り離し」が進行しているようである。 ちなみに、それ以外にもはっきりと「切り離し」を終えている人間がもう2人確定している。それが真咲と光宗だ。真咲は過去にレイジと来た際に既に「切り離し」を終えていたのだろう。再来時にナナキが発現せず、何も襲ってこないことがそれを裏付けている。しかし、彼女は老化もしていなければ気力を失っている様子もない。どこか不安定な部分はあるが、他の「切り離した」人たちとは様子が違うのだ。また、光宗についても、村の外に脱出出来たことから「切り離し」が終わったことが分かるが、未だ変化は出ていない。この2人に共通しているのは、「切り離され」た後でも、再び村に戻ろうとしたこと。真咲はレイジのため、そして光宗は真咲や颯人のために。この「再帰」というのが、何かこの2人を特別たらしめる理由になっているのかもしれない。なんか格好良い風に解釈すれば、「ナナキを切り離したのではなく、自分の中で消化しきったおかげで乗り越えられた」みたいなことなのかなぁ。まぁ、光宗が時宗を乗り越えられたとも思えないのだが。 さて、こうして状況がはっきりしたことで、今回のツアーの目的までもがはっきりしたのが今回の最大の焦点である。神山は納鳴村の調査に挑み、事実を掴んだにも関わらず学会からつまはじきにされた。レイジは納鳴村の調査に挑むも、そのままナナキを切り出されて再起不能になった。納鳴村の正体を掴むためには、単身で謎に挑んでも有効な手掛かりを得ることは出来ないのだ。それでは、納鳴村の真実を暴き、学問的な功績として立件するにはどうすればいいのか。そう、自分は全てを理解した上でセーフティゾーンから観察し、「ナナキの影響」がはっきりと残ったモルモットを村にぶち込んで観察記録を残せば良いのだ。多数の検体を自分のそばに置き、逐一記録を残しておけば、それは立派に科学的なフィールドワークとして成立する。この「ナナキ実験」を実行に移した第3の研究者、それが、今回の黒幕・こはるんだったわけだ。彼女はバスツアーの形で大量の「トラウマ持ち」を村に連れ込み、大量のナナキの切り出しに成功した。ナナキ自体は他者には見えないが、ナナキを切り出されて変化する人間を観察することは可能である。もちろん、こんな形で無理矢理押し込んだら村から逃げ出す人間もいるだろう。そうなってしまえば、自分の非人道的な計画が明るみに出るのでよろしくない。手駒としてシリアルキラーのジャックを子飼いにし、「逃亡者の取り締まり」にあてていたのはおそらくそのためだ(ケツさんはおまけだ)。彼女にとっての誤算はおそらく、真咲という「出戻り」が存在していたことだろう。これによってナナキについての情報が予想外の方向から入り、光宗という不穏分子を生み出してしまった。しかしまぁ、一度村に入って「切り出し」が行われてしまえば、光宗だって行動不能になる可能性は低くないわけで、まだまだ彼女の計画は破綻したわけではない。今にして思えば、彼女が「村への滞在」にこだわるヴァルカナさんに肩入れしていたのって、すごく分かりやすい裏工作だったんだなぁ。 彼女に対するは、新たに「出戻り」となった光宗、レイジから村の真実を手に入れることに成功したチーム・ナンコ、そして、未だ行方の知れない真咲。残りの話数で、この村はいったいどういう結末を向かえるのだろうか。まだまだ予断を許さない状態だぞ。 「SUPER LOVERS」 5→5 今期一発目のゴール作品はなんとこれ。まさか6月頭に10話で完結するとは思ってなかった。いわゆる角川枠じゃないよなぁ。 それにしても……強烈な……作品だった……。なんか、新しい扉が開いた感がある。慌ててすぐ閉じたけども。これまでも、沢山「そっち向け」アニメは見てきたし、BL関係だって全てをスルーしてきたわけではないと思っていたのだが、やはり、私は本能的にBL作品は適宜回避していたようである。思い返してみれば「別に女性向けでも面白かったよ」って言ってた作品についても、いわゆるギャルゲーものばかりで中心にちゃんと女の子がいる作品がほとんどだったんだ。こうしてガッチガチに野郎VS野郎を描いた作品を最初から最後まで観たのって、今作が初めてだったのかもしれない。まぁ、全然完結してないから「最後まで」ってのは言い過ぎかもしれないけど。 普通なら、多分「臭い物にふた」の精神で「ア、やばい」と思ったら視聴をやめてたんだと思うのよね。しかし、今作はその安全弁が機能せず、「イくところまで」行ってしまった。こういう作品は「そこまで」やるってことを初めて目の当たりにした。一応一般枠での放送作品なので直接的に「現場」は描かれなかったわけだが、そのおかげでますます情感が籠もっている感があってね……滅多打ちですわ。ねェよ、こんなコミュニケーションの方法はねぇよ。「こ、これがBL……」が僕の断末魔ですわ。何事も体験、決して無駄だったとも思わないし、観たことを後悔してもいないが、2期目を見るかどうかは半年後の自分に改めて尋ねてみないとワカラナイデスネ。 こうして最後まで観られてしまったのは、まず、入り口がそこそこソフトだったので油断していたというのが1つ。タイトルにLOVERSという言葉を冠してはいたが、主人公カップルはあくまで「家族愛」とか「ペットを可愛がる感じ」で接しているし、年齢差も大きいのでそこまでエグい話にはならんだろ、と高をくくっていたのだ。しかし、この年齢差や体格差がそっち方面の方々からすれば格好の餌場だったわけだよなぁ。使ってる道具立てだけを見れば真正面からの恋愛ドラマだし、これで零が華奢で愛くるしい女の子だったら割と萌え度数の高いアニメになってたんじゃなかろうか。最近のDEENは本当にこっち系のアニメの映像を綺麗に作ってくるし、イロモノ作品だからといって製作スタッフは映像製作の手を抜いていない。非常に綺麗で「見やすい」画になっている。そんな敷居の低さが、最後の最後まで見てしまう大きな要因になっていたのだろうなぁ。改めてお願いしたいんだけど、これ、ロリな女の子で翻案してもう一回やってくれませんかね……。 とにかく大きな事実が1つ判明した。俺はノンケだ。 まぁ、イヌ科だから……、第8話。もう、あの瞬間に爆笑してしまった感性がよく分からん。なんかね、色んな部分で溜めて溜めて溜めるアニメだから、ほんのちょっとしたネタでもガンッと来るのよね。良い緩急だわ。いや、ユルさしかないけど。 まさかのコンクルシオ継続。単に喫茶店で茶を飲むだけの話が週またぎとか、流石に理解の範疇を超えた構成。さらに、その喫茶店で何があるかってぇと、単に地元の新キャラと触れ合い、お客さんにちょっかいを出すだけで終わるという。相変わらず過ぎる安定感なのだが、マジでAパート終わりでは「え? もうそんなに時間経ったの?!」というあっという間の出来事に心底驚いた。なんか、今作を観ている時の体感時間は日常から隔離されているかのようだ。 そんなAパート、前回出会った幽霊のひなちゃん以外にも、お店の正規定員である女の子、杏子ちゃんが帰宅。この子、どっかで見たことがあると思ったら、なんか雰囲気が「さんかれあ」の萌路によく似てる。まぁ、単に声のイメージなのかもしれないが、ややダウン系で古めかしいセーラー服姿の印象が近いのかも。本作の登場人物は吹っ切れたおかしなヤツは(あんまり)いないが、そんな中でもとても普通な様子の女の子。店内でキャーキャー騒がしい真琴たちにも特に大きな影響も与えず、与えられず、黙々とお仕事をこなすお利口な子だ。ひなちゃんも(ちょっと変だけど)普通の子だし、なるほど隠れ家的喫茶店として重宝しそうなお店。お母さんも良い人そうである。そして、真琴は色々と失礼である。この子は色んな部分で方向音痴だよな。 経営陣との顔合わせをすませ、今度は多種多様な常連さんとの触れ合いタイム。いきなり飛んできたのがテントウムシのカップルっていう時点で突っ込みどころは満載だ。単にアザミの花を出すだけなら、テントウムシさんはわざわざ店内に来なくてもその辺で堪能出来る気がするのだが……この店独自のスペシャルブレンドとかがあるんですかね。テントウムシですらサ店でデートするってのにお前らときたら……。いや、何でもない。そしてそんな常連カップルをバタバタと追いかけ回すけしからん新参客。こら、他のお客さん指さしちゃ駄目だろ。このお店はお客さんも店員さんも心が広いので、真琴や千夏の多少の無礼は大目に見てくれるようだが。特に千夏ちゃんは天然の人たらしみたいなところがあり、次に訪れた「夜の帷」さんにも一切臆することなく、するりと同卓についてしまう肝の太さを見せているため、他のお客さんも許してしまうようである。春の運び屋さんで異形に慣れてしまったせいでグイグイいけるんやな。まぁ、あんな可愛い幼女が屈託無く挨拶してきたらどんだけ不審なおっさんでも笑顔になりますわ。この無垢さがあるにも関わらず、何故かこのアニメはやたら腰回りの描写にこだわりがあるらしく、千夏ちゃんの元気な足とか、真琴が立ち上がるときの腰のモーションがやたらとエロくてケシカランのである……。 そして、最後に訪れたお客さんは、なんと我が家の御キツネ様。今週はチトさんが出なくてケモ成分が不足していたのだが、そんな不満を吹き飛ばす圧倒的なモフパワー。モフるわぁ。あれはモフりまくるわぁ。ご飯食べに来たところを突然見知らぬ客に「触って良い?」と聞かれても動じないキツネさんの心の広さに感謝である。それにしてもモフるわぁ。鳴き声は……そらそうだわ。何の遠慮も無くエンディングに突入するこの構成、ホント好き。 今週も何事も無く終わるかと思われたお話だが、今作随一のトラブルメーカー、お姉ちゃんが簡単には終わらせてくれない。あまりに理不尽なCパート、彼女の悪行は国境を越えてどこまでも。やっぱり魔女ってどう考えても人智を越えた恐ろしい存在なのだが……この適当さだから緊張感はないよなぁ。茜さんの気ままな振る舞いに眉1つ動かさずに付き合ってくれるケニーさんの器の大きさも素敵だな(眉毛薄いけどな)。 冒頭のパックのむしゃむしゃだけで割と満足してしまった感のある、第10話。まぁ、単なるゆーみんファンの感想ですが。今回だけをピックアップしてもパック、ラム、レム(あとスバル)と、今作はキャストのいい仕事が色々と楽しめるのが素敵。 死に戻ったわけではないが、エンディングを確定させるまではもう一歩、ラストミッションが待ち構えていた。結局あの魔獣大暴れの状況からは「青鬼」レムの力によって一時的離脱に成功。さらに村に帰還したレムのおかげで子供たちは一命を取り留め、村の結界の不備も報告されたおかげで魔獣が好き放題暴れて村が壊滅する危機は避けられた。今回のごたごたではっきりしたが、これまで何度も何度もスバルが死に戻り、さらに一度はレムが呪術で殺されてしまったという惨事は、ほぼ1体の魔獣のせいであった。つまり、もしスバルの死に戻りが無かった場合、その他のパラレルワールドでは、結界が破られた村が少しずつ魔獣に侵食され、少なくともスバルと同じ5日目の夜に子供たちはほぼ死に絶えていたのであろうし、結界が破れたままだったらロズワール邸も含めて領地は壊滅的な打撃を被っていただろう(レムが呪い殺されたことがあるという事実は、ロズワール邸の面々でも警戒していなければ対策出来なかったことの表れである)。つまり、こうして村の危機が回避出来たルートというのは今回が初めてのこと。スバルの苦労は決して無駄なものではなく、スバル一人の問題でもなかった。スバルはループを繰り返すことで、またしてもエミリアの命を救っていたのである。 しかし、そうしたハッピーエンドもまだ確定ではないというから面倒臭い。魔獣の呪術ってのは色々と制約が多くて大変な代物なのかと思っていたのだが、「魔獣の従僕が噛み付けば噛み付くほどに累積する」という無体な性質を持っていたようで、結局スバルは死の運命から逃れられていない。さらに、ベア子ですらどうにもならないその呪いの唯一の解決策として、怒り心頭のレムさんは魔獣殲滅作戦のために一人で野山に分け入っていった。まぁ、他の面子とレムでは戦力が違い過ぎるので、いっそこのレムさんの単独行に一縷の望みを託してみるのもありだった気もするが、流石にそれじゃ主人公の名がすたるし、ラムは座してみているだけなんてことは出来ないだろう。結局、どれだけギリギリで救われた命であっても、スバルはまた危機の中へ飛び込んでいくのである。「命は1つしかない、大切だ」なんて白々しい台詞を言っており、どう考えても「お前が言うな」案件なのだが、まぁ、自虐的ながらも「今のループを精一杯生き抜く」という彼なりの宣誓みたいなものだ。他の面々からしたら、それは文字通りの意味でのみ受け入れられる、「最後のあがき」である。 ぶっちゃけ、ラム1人でも大変な森の中にお前が入っていっても役にたたんだろ、と思っていたのだが、スバルには常人では考えもつかない斜め上の作戦があった。なんと、「死に戻りを誰かにばらそうとすると嫉妬の魔女が自らスバルをいさめに来る」という圧倒的なペナルティを逆利用する形での特性発揮。この発想力はすごい。まずもって、死に戻りカミングアウトの時に何が起こっているのかをしっかり把握出来ているあたりがすごい。そりゃま、視聴者目線から見れば「なるほど」程度で済む発想かもしれないが、スバルの立場で考えると、彼が得た情報は「自分からは魔女の匂いが嫌と言うほど漂っている」「死に戻りを誰かに話そうとすると、なんか分からないけど致命的な存在が自分の中をよぎる」という2つの事実だけ。この2つから「死に戻りカミングアウトによって自分の魔女の匂いを増幅できる」という発想に至り、さらに「匂いが強ければ魔獣は問答無用で自分を襲う」という結論に至るまでにももうワンステップ必要だったはず。凄まじい発想の飛躍で、成功(?)したから良かったようなものの、ぶっつけ本番で駄目だったらラムともども路頭に迷っていたかもしれないのだからなかなかのギャンブラーだ。 そして、策が成った後はもう、ラム・レムのエプロンバトルシーンをげっぷが出るまで堪能するだけ。今回のコンテ担当は細田直人。けれん味あふれる動画モーションの見せ方はピカイチの演出家である。レムのアクションはこれまでも様々なシーンで見られたものだが、今回はさらに一段レベルアップした超絶技巧で恐ろしいクオリティを見せつける。何がすごいって、どのモーションも「同じものの使い回し」が無く、状況に応じて全て「見たことがない」所作で暴れ回っているところだ。個人的にメイド服にそんなに思い入れは無いが、今回のバトルから「戦うメイドさん」に目覚めてしまう人間がいてもおかしくないレベル。とにかくレムの鬼気迫る大迫力は、文字通りに「鬼がかって」いたのである。 結局、レムはバーサーク状態がそのまま持続し、スバルが下手に魔女の気配を増幅させてしまったもんだから、もう思考も追いつかずにただひたすら「穢れをぶっ壊すマシン」へと変貌。スバルが大切な姉を抱えていたことすら、ひょっとしたら認識出来なかったのかもしれない。そんなレムに最後の望みを託す、スバルのスローイング・メイドアタック。超シリアスなシーンなはずなのに、あそこだけなんかとぼけた表情になっちゃうのが最高に可愛い。ちなみにラムのパンツは黒だったのか、それとも影になって見えなかっただけなのか…… 戦艦の内部に大量のエアバッグってついてるものなんですかね、第9話。まぁ、確かに安全装置としてそれなりに意味はあるだろうが……あんな身動き採れない状態になったら、沈没時とかにアウトですよ。 前回の比叡戦でめでたく1勝目(?)をあげた晴風。あの尻揉みねーちゃんが何故出てきたのかはさっぱり分からず、「本来ならブルマーの仕事なのだが」という全くもって当たり前の詫びを残して退場したため、すぐさま2戦目を向かえることとなった。行方不明艦が多くて人手不足なのは間違いないのだろうが、こうして前線に「正規の」職員が参戦したにもかかわらずぺーぺーどもが働かされてる現状は本当にどうにかならんもんかね。 2戦目の相手は、ドイツ娘・ミーナの母艦。ようやくミーナが晴風に転がり込んできたことの落とし前を付ける時期がやってきたわけだ。悲壮な出会いから始まった居候生活だったはずなのに、ミーナ本人に一切そうした切実さが無かったので今更ミッションとして立ちはだかってもあんまり深刻さは感じられないのは今作ではしょうがないところ。今回も報告が入る前には「比叡倒せちゃったし、あたしたち強いンじゃね?」みたいなテンションですげぇお気楽に盛り上がってたし。そして実際、比叡級に勝ててしまったという事実がある時点で、それ以下の規模の艦とのバトルと言われても今ひとつ盛り上がりに欠ける。まぁ、実際のダメージは今回の戦闘の方がはるかにでかかったわけだが……比叡戦はあくまで足止めが目的、今回は当初の目的が艦の一部をピンポイントで叩くことだったわけで、ミッションの難度が格段に違うのだな。分かっちゃ言えるけど、見せ方としてこの順番はどうなんだ。 そして相変わらずではあるのだが、今作はそうしたミッションのディティールが全然伝わって来ないし、我々素人からしたら操船、射撃、艦砲回避なんかがどれだけ難しいのかも分からない。前回の比叡ミッションに比べて難しかったのがどうかが、画面から伝わってこないのだ。魚雷発射したのに相手が動かない、ってんでなんか混乱してたけど、元々どういうプランだったんだろう。そして再び登場する小型機動ボート・スキッパー。もう、このアニメに艦は必要無いんじゃないかな。小型艇でビュンビュン飛ばした方が画的にも見映えがするし、実際にボートだけで解決してるミッションの方が多い気も……。そして、当然のようにスキッパーを出すと搭乗したがるわがまま艦長。なんであそこで明乃が出撃する必要があるのかがさっぱり分からんのよな。明乃がスキッパーの操縦に特別秀でている、みたいな説明ってあったっけ? 艦の上からでも突撃部隊に指示が出せるんだから、わざわざ艦長手ずから出撃せんでもいいはずなんだが。そこをなんだか「副長とも信頼関係が出来たおかげで、今回はスムーズに出撃出来たぜ」みたいなドラマを作られてもなぁ。 もう1つドラマ作りで微妙だな、と思ったのは、スキッパー出撃後の「ピンチ」の演出がスキッパー隊と本艦で散ってしまっていて、何が急務で、何を成したいのかがよく分からなかったこと。スキッパー隊は本艦が注意を逸らしている間に接敵、乗船することが目的。その間、本艦はとにかく射撃をかわしながら食らいつくことが目的。でも、後半はひたすら「逃げなきゃ!」みたいな展開になってたよね。「射程外まであと20分」とか「10分」って言ってたけど、もう、完全に逃げることしか考えてなかった。あの時点で確かに乗船部隊は進撃を開始していたが、明乃達のボートはまだ海上にあるんだ。それを放っておいて逃げる一手で良かったんだろうか。時間稼ぎしなきゃ、っていう意味では同じ状態だったはずなのだが……色んなところで優先順位が分かりにくい。 そして、ドイツ艦の艦内の状態はどうなっていたのか。今回、初めて「ウィルスに感染している人間達との白兵戦」という展開になった。非常に分かりやすくて今までのミッションの中では見やすい部類だったはずだが、なんか……人少なくない? あんまり緊迫感がないよな。まぁ、元々女子学生が乗ってるだけの艦なんだからそんなに殺伐ともしてなかったのだろうが……海水をピュピュッと当てるだけで無力化出来てしまう敵なので大した脅威にはならない。っつうか、延々海水銃を使えば良いだけなので、別に薙刀もいらなかったはず。あと、ウィルスの効果は確か「思念の統合・群体化」だったはずなので、艦を制圧するためには「全ての感染者を治癒」する必要があり、ミーナが駆けつけた艦橋にいた艦長にあまり意味はない。感染前であれば指令系統を叩く意味はあっただろうが、既にウィルスの力で皆平等に「子」になっているわけで、艦長は既に特権的立場を剥奪された「一人の感染者」でしかない。つまり、艦長にワクチンを撃ったからってミッションが終わるわけではなく、徹底的に艦内を巡って討伐・治療を続けていくのが正しいミッションの在り方である。実際、砲撃とかを実際に担当している乗組員とかがいたわけで、晴風本隊の安全を考えるなら、艦橋を目指すよりもまずそっちを叩くべきだったよな。 相変わらずよく分からないことが多い作品ではあるが、ラストにあっさりミーナが退場するのもよく分からなかった。結局あの子、何のために出て来たんだろう。これからもう一働きするんだろうけどさ(多分武蔵戦のピンチで駆けつける役)。猫との別れはあれだけ惜しんだのに、同じ釜の飯を食ったドイツ人との別れは随分あっさり。やっぱりこれだけ観ててもウェイトを置きたい要素が分からない作品だなぁ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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