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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「虹色デイズ」とこれを繋ぐ月曜アニメはスーパーゆーみんタイム、第6話。今週の「けいおん!」は文化祭の準備だったのでリンクはばっちり。当然、来週の次回予告も「学園祭!」と「ぶんかさい!!」でまるかぶりです。さすがやな。

 バイクの型とかの話になるとさっぱり分からないのだが、それでも何となく笑えるネタが出てくるのは助かる部分。今週はAパートの校長シナリオが実にいい味わい。中の人の元気の良さがそのまま無茶苦茶さに拍車をかけているのである。大人になってもバイクを買うことの強みに「全てを金で解決出来る」ってのがあるらしいが……なんだろ、マニアとしてはそれでもいいんだろうか。バイク乗りの気持ちはさっぱり分からないが、普通こういうのって自分の手でいじるから楽しいのであって、ジャブジャブ課金したらオートマで強くなりますよ、みたいなのはあまり歓迎されない気がするんだけど。まー、忙しい大人ならそういう方法もあるってことなのだろうが……問題は校長が特に忙しそうにも見えないところなんだよな。現状、単なる「ガラの悪いおばちゃん」だしな。ちなみに、回想シーンのオートレース場で支払われていた一万円札はなんと聖徳太子デザインの旧札である。確認するとお札が諭吉に変わったのは1984年。つまり、校長たちの学生時代はそれ以前(かほぼその時期)と考えられ、もし作品がリアルタイムのお話だとするなら、校長の学生時代は30年以上前ということに……え? いくつなん? さらにいうなら来夢先輩はいくつなん? まぁ、あの人に年齢という概念は無意味なのだろうが……。

 来夢先輩はバイク部の妖精みたいな扱いだし、ドライビングテクニックは神がかっており、人格的にも「良い人」扱いのはずなのだが、どうもバイクを選ぶセンスは良く分からないらしく、彼女が大枚はたいて買ったバイクも部員には不評すぎる代物だったらしい。「カタログ見ただけで吐く」とか、今作はカワサキdisがネタとして何度も取り上げられているが、これはなかなかひどいお話。まぁ、ファンの間でもネタみたいな扱いなんだろうけども、知らない人間からしたら「何がどんだけ違うんだろう」と思うわな。こういうところからでもバイクに興味を持ってもらえれば業界としては勝ちなんだろうし、販促戦術も色々と手を尽くしているってことだろうな。単純にセールストークだけで売り込むやり方なら業者が嫌というほどやっているはずなので、こういうアニメでは多少変化球でも構わないんだろう。いや、成功してるかどうかは知らんけど。俺はどこをどうひっくり返してもバイクには触れないと思うし。あぁ、でも自転車がしんどくなるとたまにスクーターくらいは有ってもいいかなぁ、って思う時はある。エンジンが付いた自転車だと思えば、一桁万円台くらいは検討出来る……かなぁ。結局維持費がなぁ。

 さておき、Bパートではそんなよく分からないバイクの世界がさらによく分からないオカルト方面にまで。相変わらず主義信条で折り合いが付かないもじゃ子と凜。今回2人が議論していた部分については、描写からするとドングリの背比べってことでいいんだよね? 世間では水素水の話題が盛り上がっておりますが、バイクの場合にはそうした眉唾もののオカルトがどれくらい幅を利かせているのか。まー、精密機械だし、いじる部分も多いだろうから、イヤホンにウン十万費やす音質オカルトなんかよりは信憑性はあるんだろうけど。個人レベルでいじれるパーツがないことには、マニアも力を入れる方法が無くなっちゃうからね。カスタムからのオリジナルデザインってのは何故か男の子の憧れるものの1つなので、「ぼくのかんがえたさいきょうのバイク」が作れるようにメーカーも色々と商品を提供してくれている、くらいにポジティブに考えればいいんじゃなかろうか。でも、「ハッピーメーター」っていう概念はまずいよな。速度表示って直接的に法規制に関わってきてるわけだからなぁ。

 なお、当方、まわりにいる知り合いのバイク乗りは大体人生で1回くらいは事故っている。おかげでバイクについては必要以上に警戒心を持っているのだが……でも考えてみたら知り合いの自転車乗り(っつうか一般人)も結構事故ってんな。単に回りにぼんやりした奴が集まってるだけか?

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 「このダボがァ!」っていう台詞が一番似合う声優、第6話。康一ってば本当にガラの悪そうな連中とばっかりつきあってんなー。

 いよいよ「4部らしさ」が加速していく展開。3部だったら絶対に出てこないであろうふわっとした存在感のスタンド、「錠前」だ。今回の描写ではっきりと理解出来たが、最初からずっと気になってた「スタンドが出てくるときのなんかオーラっぽい演出」って、「ここからここまでがスタンドなんです」っていうのが分かるように設定された配慮だったんだな。正直、Cダイヤモンドとかザハンドとかにいちいち変なオーラがまとわりついてるのは微妙に安っぽいし、別に付けなくてもいいんじゃないかと思っていたのだが、今回の錠前みたいに、「そうでもしないと普通のオブジェクトと区別が付かないもの」があるから、わざわざ「スタンドマーキング」をしているのだね。まぁ、今後の展開でどの程度こういう演出に意味が出てくるかは分からんけども。スーパーフライとか、全画面オーラで覆われたらたまったもんじゃないだろうな。

 さて、登場時に「どっちの」モードで登場するかが注目された玉美であるが、流石に1話でとっとと終わらせる関係上、頭身の変化が許容されるはずもなく、最初っからちっちゃいバージョンに準拠した形でのキャラデザになっている。一応、完全にデフォルメ化するのは敗北確定後(もしくはそのちょっと手前あたり)からで、Aパートの屋外シーンでは多少頭身も大きく見えるような気はするが、それでも原作登場シーンでの厳めしさはなくなっている。30分で劇的に縮んだら何が何だか分からないからな(まぁ、それはそれで面白そうだけど)。今回はそうしたちまちましたキャラがコミカルに動くお話なのでアクション部分の演出はそこまで求められるものでもないが、冒頭の猫(仮)を轢くシーンがやたらダイナミックな演出になってて笑ってしまう。もちろん、冒頭の康一のなんか鬱陶しい語りもばっちり再現。ラジオでも「さわやかな朝」って言ってるのに空が真っ黄色なのはどうかと思うけども。

 玉美のキャラってのは、やってることは小物臭いけど結構あくどい。猫のシーンだって事実をしらなけりゃ悲惨の一言だし、策のためとはいえ自分から前歯を折りにいったり、日常生活の範囲内で考えれば結構衝撃的なはずなのだ。それでも、全般的にギャグで収めようという意図でまとめられているため、例えば玉美がよろけて移動するシーンが無闇に長かったり、終始道路の上に落書きが並べられていたり、シリアスにならない方向で一気に走り抜けるデザインになっている。まー、この話で2話またぎにするのもどうかと思うしな。次回予告からすると次のサーフィス戦も1話でまとめられるみたいだし、この辺はサクサク行くんだろう。サーフィス戦、やってることは結構複雑なんだが、ややこしくならずに1話でまとめられるかな。

 今回の最大の見どころは、当然広瀬家でのエコーズ覚醒バトルということになるが、アニメの表現範囲内でエコーズを「脅威」として描くのはなかなか難しい。「玉美を轟音が襲い続けている」っていうシチュエーションを、そのまんま爆音で表すわけにもいかず、正直言って、割とショボい演出になってる。こればっかりはしょうがないのだが、「錠前」がそれなりの存在感を持っていたので、玉美が康一に押される展開がちょっと釈然としないかな。まぁ、実際に「この能力はあんまり強くないな」ってんで荒木先生もすぐにACT.2に移行させるわけだし、今回のバトルの肝はあくまでもその後の玉美自刃からの流れなので、能力そのものはあまり気にしないことにしよう。そして、そんなことよりもずっと大事なのは、「康一の家族はなんでこんなにエロいんだ」という部分である。原作でどうだったか忘れたけど、ママンもおねーちゃんも乳でかすぎやろが(姉の方は原作でもかなりエロかった印象はあるが)。なんでこんなグラマラスな一家からあんなちんちくりんの康一が生まれてしまったのか。ひょっとして父親の影響? そういえば、家族写真で康一の父親も映ってたけど、あれってひょっとして本邦初公開?

 まぁ、とにかく「おかーさんが悶えて喘ぐ」という部分をクライマックスとして受け止めておけばいいと思います。ちなみに残念ながら中の人は知らない名前でした。そうそう、注目されていた玉美の中の人はなんと鶴岡聡。旦那もイロモノ枠でいい感じにキャラが爆裂してますね。ちなみにジョジョシリーズという枠で見ると、1部のワイアードベックに続いての配役でした。……イロモンだなぁ。次回の間田は誰になるでしょうかね。調べてみたけどゲームとかでもボイスが付いたことはないのかな。まぁ、あんまりキャスティングされた人間も嬉しくはないだろうが……。

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 サトリナボイスで「私の胸が好きなの?」って言われたり迫られたりするアニメ、第5話。なるほど、ここがパライソか。

 毎週何とも不思議な視聴感が味わえるアニメ。何が起こるか、どこへ進んでいるのかさっぱり分からないのだが、予定調和だらけの現代アニメ界において、こういう不思議なところを刺激する予測不能アニメはとても貴重。安定のTRIGGER作画なので色々と面白い画面も出てくるし、にやにやしながら観てますよ。

 「傷と絆」がテーマということで、ここまでのお話で少しずつ8人の間に「絆」が作られてきたわけだが、どうしたってかっちょんを中心に観ようとしてしまう部分があった。しかし、あくまでもキズナイーバーの中では目立たない一人でしかないかっちょん。今回は少しずつ回りの世界に視野を広げ、8人全員の物語になっていることが分かる構成になっている。そして、そんな中でグッと前に出てきてくれたのが、パライソメーカーの牧穂乃香さんである。脳天気な連中も多いメンバーの中で、一人影を作り続ける牧さん。当方、「上から選民」の彼女の冷たい台詞だけでも軽くご飯三杯はいける宗教の人なのだが、少しずつ内面を見せ始めている彼女のトチ狂った感じもまたよろしい。勝平は既に千鳥という嫁がいるので、牧さんが救われるとしたら別な「担い手」が必要。そこで急浮上してきたのが、同じような「上から」属性を盛っていた由多ちゃんだった。既にキャラが崩壊してしまっているので元々持っていた「狡猾リア」の空気は一切無くなってしまった由多ちゃんだが、その分、いち早く「実は良い奴なんじゃね?」感が出てきて好感度は上がっている。頑張って料理を作るところに付き合ってくれて、千鳥の恋愛話についてもさりげなく協調ムード。実は善人の由多ちゃんを見て、牧さんは一体何を思ったのだろうか。深夜の食堂で夜食を作ってあげた上に、自分との関係性を尋ね、迫り、不純異性交遊。なんだこの素敵過ぎる展開は。上から選民さんは文字通りに上になってリードしてくれるおねーさんなんでしょうか。もう、素敵ですね。ナイス過ぎますね。そのままゴールまで行ってほしかったところなんですが、残念ながらダンディボイスの担任に阻止されてしまいました。この担任もなかなか良いキャラよな。

 牧由多のターンが終わり、肝試しミッションから今度は千鳥のターン。絆の力で痛みを共有していたメンバーだが、その「痛み」は前人未踏の「第2段階」に入ったことで「心の痛み」までもが共有出来るようになっていた。つまり、単なる「絆」は「心の絆」へと進化しつつあるということか。まぁ、流石にここまでのごたごたでそこまで深い関係性が構築出来ていたとも思わないのだが、元々素質があった千鳥×勝平の関係が下敷きにあって、それが膨れあがった結果、全員で共有出来るほどの「絆」に至ったと考えるのが自然なのではなかろうか。今後は、千鳥だけでなく他のメンバーの「痛み」も共有出来るようになるわけで、未だに一人で抱え続ける牧さんの「傷」についても、お節介なメンバーがどう絡んでくるかが見ものである。

 そして、そんな魅力的な女性陣の陰に紛れながら、何かと気になる行動をしているのが仁子だったりする。彼女の目線はどこに向いてるんだろう。千鳥の行動を追っているのか、勝平に対して思うところがあるのか……なかなか本心が読めないキャラだけに、今後の動向も油断ならない。久野ちゃんボイスだからイノセントだろう、という勝手な憶測では足を掬われるかも。理想としては、勝平×千鳥、牧×由多が割と鉄板っぽいので、仁子にはどさくさで天河と馬鹿をやるコンビを固めて欲しいものだが……。あれ、でもそうなると園崎×日染? そこは無いな……。

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 「カニだぞー」「カニだねー」第5話。なんなんだこいつら。男子高校生の日常としておかしすぎるだろ。いや、元から普通じゃないのは分かってたけどさぁ。

 Aパート、田中のお買い物チャレンジ。相変わらず太田のハイスペックっぷりが確認出来るお話だ。いや、まずそれ以前に太田と田中の妹の存在が発覚したことが大きいか。この漫画、中心にいるのは田中と太田という怪しげな関係の野郎2人だというのに、回りのキャラクターは女の子で固められており、そのどれもがいちいち可愛らしいのが重要な要素になっている。ということは、この2人の妹という存在も今後絡んでくる可能性があるということか。一体どんなキャラになっているのかは非常に気になるところだ。田中に似ている妹、太田に似ていない妹。早く見たいぞ。

 そんな妹さんからのお使いチャレンジは、「何を買うか分からない」という、高校生とは思えないところからスタートするハードモード。「売り場にいけば思い出すかも」という何ともか細い期待のみで勝負に挑む田中は相変わらず変なところで思い切りが良い。そして、生活の一部であるスーパーに来れば当然太田の世話好きが全力で発揮されるわけで、多くの主婦を魅了した女子力の高さはもちろんのこと、個人的にはさりげなくエコバッグを取り出す意識の高さに感服する。なかなかいないぞ、こんな男子高校生。妹と一緒に暮らしてるんだから太田が一人暮らしってことはないはずなのに、そんな状況で生活必需品、消耗品の値段設定にまで興味が持てるって、普段から一体どんな生活をしているのだろう。それに対して田中の使えなさは相変わらず。おそらく全ての視聴者が思っていたことだろうが、「分からないなら妹に電話して聞けばいいのに……」っていう。お使いを依頼されたってことは別に仲が悪いわけでもなかろうになぁ。電話するのも面倒臭いのだろうか。スーパーを駆け回ってパのつく商品を片っ端から購入するよりもよっぽど楽だと思うのだが。やっぱりこいつの思考回路は謎だ。そして、前日の晩ご飯の匂いが残る体質も謎だ。パクチーってなかなか食べる機会がないのだが、そんなに強烈なんだろうか?

 Bパート、先週に引き続き白石さんエピソード。元々ぼっちだったというコンプレックスを抱えている白石さんだが、その残念な思考回路のせいで、うっかり田中に恋をしてしまうという不幸。いや、そこは隣にいる太田にしておけ……田中はマジで付き合った後に見返りがないぞ……。まぁ、太田みたいな奴が隣にいても女子は困るのかもしれんが。田中が白石さんの正体を見破ったのも単にエロ目線が鋭かっただけだしなぁ。とにかく、普通の人付き合いに慣れていない白石さんは人生のルートを1つ間違ってしまったようだ。そして、間違った選択はさらに間違った行動を呼ぶ。この不器用さは愛嬌に繋がっている気もするが、他の「普通の」お友達との付き合いでもこういうトンチンカンな言動が出てるんじゃないかと不安になるな。「ぶつかり待ち」というなかなか斬新な概念とかさ。あれだけのシチュエーションでも全てを好意的(?)に受け取る太田さんの脳内もなかなかに謎だし、この世界の住人はやっぱりどこかしらお花畑である。

 そして、そんな過程で必然的に生まれる宮野さんとの出会い。一週間ぶりに登場した宮野さんは相変わらず可愛らしく、学年一の才色兼備・白石さんを相手にしても一切臆することなく発揮される宮野イズムは素晴らしいの一言。確かに女子の目から見ても可愛いのだろうし、白石さんが勝手に誤解して振り回されるのもしょうがない。そして、そのエネルギー故に白石さんをも巻き込んで、田中の回りの謎ハーレムは広がっていくのである。これであっさりと終わっておけば「イイハナシダナー」で済むのだが、ラストシーンでの宮野さんの切れ味がまたひとしお。すげぇ! 宮野さん、出来る女やんけ! 兄弟子どころか師匠呼ばわりも納得ですわ。

 今週のコンテは岩崎良明でした。監督のディレクションなのか、相変わらずたっぷりと間を取ったのんびり演出が多くて、見ていて癒される部分が多いです。アイキャッチで太田オカンが延々歩くところとかは意味が全く無くて笑ってしまうし、今週は白石さんの(空回りだけど)複雑な心情芝居なんかも見ていて気持ちいい。アイキャッチ映像なんかは原作には無い要素だろうし、アニメ独自の演出部分で美味しいところも多いんじゃなかろうか。

 ちなみに、一番好きなカットはエンディングの宮野&越前です。

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○「エンドライド」 4

 日テレによる一ヶ月遅延放送のため、ようやく訪れた最後の新番チェック。これにて今期のアニメ視聴本数は久しぶりに50本の大台を超えて51本になった。まぁ、「こわぼん」とか「鬼斬」とか「影鰐」も入れての数なので、若干盛ってる部分はあるものの、それでもやっぱり多いのは間違いない。流石に「カミワザ・ワンダ」とかは切ってもいいんじゃないかって気もする。「聖戦ケルベロス」あたりはもう半分切ってるような状態だしな。

 さて、そんな記念すべき最終作品だが、残念ながら取り立てて記念したいような作品ではない。くくりとしては非常に雑ではあるが、これもやっぱり異世界転生。転生後に最初に親しくなるのが萌え萌えな女の子じゃなくて野郎どうしの接触なのは辛うじてラノベ作品とは一線を画しているが、もう、それならいっそ萌え方向に傾倒してくれた方が見やすかった気もする。監督は後藤圭二、製作がブレインズベースということで何とも事前情報を持ちにくい状態。ゲームとのメディアミックスが主目的の作品なのかな? 既にヒットしたゲームが前提にある場合には「神バハ」みたいに巨額の資産が投入されるので助かるのだが、こういう風に「これから売っていくゲーム」の作品の場合、残念ながらアニメクオリティに保証はないしなぁ。大体「ラクエンロジック」くらいを目安に見ていけばいいのかなぁ。正直、放送開始から既に一ヶ月経過しているので首都圏では4,5話くらい進んでいると思うのだが、一切評判を聞かないところを見てあんまり期待も持てない気がしている。

 映像面は、まぁ普通。アクションになるとなんだかもっさりしている気もするが、主人公は武術の心得なんて無いパンピーなのだから彼の戦闘シーンがもっさりするのは仕方ないだろうか。その他の面でも、キャラ画普通、背景普通。公式ページによるとあの和月伸宏と萩原一至がキャラ原をやっていることが売りのようだが、あんまりアニメ画でそこはピンと来なかった。一応異世界のディティールはやや描き込みに興味が持てる部分も無くはないのだが、キャラ画がのっぺりしているのでそれだけでは誘致要因にはなりにくいかな。シナリオ面もごくごく教科書通りの異世界転生。元の世界に取り残されたお母さんがあまりに不憫で仕方ないのだが、今後のシナリオでお母さんが救われる展開はあるんでしょうか。親父はクズっぽいから無視してもいいけども……いや、でもいくら身内とはいえ、勝手に父親の社長室で機密っぽい保管庫をあけて勝手に危険物に触る息子にも責任はあるよな。一応父親との関係っていうファクターが異世界イケメンとの繋がりになっていくのかなぁ。いや、あんまり興味無いけどさ。

 残念だったのは、最後に出てきた女の子がパッとしないところなんだよ。いや、デザインは別にいいのだが、声が微妙なんだな……調べてみると子役上がりで実写方面で実績のある役者らしいのだが……まぁ、声優仕事の発声ってそういう一般の役者業とは違う部分が多いからね。馴染むまでには多少時間がかかるだろう。相性が良ければ1クールのアニメ仕事でも案外馴染むもんだから、今後に期待だ。あとは特に触れるところもないです。

 さて、ここから先で視聴をやめるアニメがあるかどうか。

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 良い具合、そして悪い具合に煮詰まってきました、第5話。延々暗闇の中で車座になって揉めるだけのアニメってのも斬新だが、これの人数が1/4くらいになったのが「六花の勇者」でした。

 前回2グループに分かれたので多少なりとも見やすくなるのかと思ったのも束の間、下山派はあまりのトラブル続きのためにさっさと計画を断念、再び納鳴村へと舞い戻ってきた。あれだけ山道を歩いて疲労困憊していたってことは相当な距離を歩いたはずで、戻ってくるのも難行だったはずなのだが、そこはあっさりと帰還しているあたりはやはり何らかの超常的な力が働いているという示唆だろうか。確かナンバリングを打ちながら地図を辿っていたら90番台から一桁に戻ってきてしまったはずなので、山をぐるりと回ってループした形になるのだろう(地形的にそうだったのか、それとも「迷いの森」的な力なのかは分からないが)。さらにその場所で廃線とおぼしき線路とトンネルを見つけたのがちょっと前の話。そこからパニックになり、逃げ惑っていたはずなのに村に戻るのは簡単。唯一、氷結さん改めケツさんのみが、ジャックの亡霊に怯えてリタイア(?)してしまっている。これではっきりと「消えた」人間はよっつんに続いて2人目。ジャックは現在消息不明だ。

 前半Aパート、亡き娘を見て混乱した運転手をなだめすかしているところに下山組が帰還、あまりに乱雑な情報を巡って混乱が深刻化。美影ユラによって現状が深刻であることが告げられるも、それに同調しづらいお気楽連中や、突拍子も無い話を飲み込めない居残り組との温度差によって溝が深まっている。そしてその溝が決定的なものとなり、Bパートでは様々なトラブルへと飛び火するという形だ。時系列ごとにまとめるのは無理なので、各要素ごと、キャラクターごとに今回分かった情報や気になる点を列挙していこう。

 まず、「超常現象」とおぼしき存在については、先週までで類推された「なんらかの心象が映し出される」という現象が補強された。トンネル内でマイマイがみたものは「巨大な光宗」だったが、実際には元カレ(?)かなんかの像だったようだ。次回予告からするとそのあたりの回想は次に確認出来るかな? ジャックが失踪したことによってケツさんがみたものが虚像なのか実体なのかは判断出来なくなってしまったが、普通に考えればジャックが単体であんな山道を行軍する意味も無いので、あれもやはり心象だった可能性が高いだろう。そしてラストには光宗も「何か」を見ている。彼は膨れあがるその虚像を見て「トキムネ」とつぶやいている。このあたりも次週以降か。ただ、マイマイの見た「巨大光宗もどき」は実際に画面に表示されなかったのに対し、今回の「トキムネ」はしっかりアニメーションとして描き込まれているという対比は注意すべき。真咲に見えていなかったようなので虚像には違いないだろうが、光宗視点で見たものが画面に反映されているということは、今後このアニメを見る視点を定める手掛かりの1つになるだろう(もし、「光宗の視界」のみ虚像の表示が認められると仮定するなら、ケツさんの見たジャックは本物ということになるが)。また、映像以外にも、各人が聞いている「怪音」にも個人差があることがはっきりした。美影のいう「笑い声」のように、とにかく「得体の知れないもの」であることは間違いないようだが、これも「現象」の1つとして押さえておく必要があるだろう。ただ、これらが全て虚像であるのは事実としても、2話目で目撃された通り、森の木に巨大な爪痕が付いていたことも忘れてはならない。これが別種の怪異なのか、単なる自然現象なのかは不明。

 以下、キャラごとの動向をチェック。まずは美影+ミリタリーコンビ+らぶぽんの「この村やばすぎる」チーム。美影は当たりこそ強いものの、その危機感は大げさというほどのものではない。これだけ怪しげな現象が連発しているというのにのんびり構えている他の連中の方がどうかしているのだ。我々視聴者と同じように事態を受け止め、最も鋭敏に動いたのが美影といえる。まぁ、超常現象なんてそうそう容易く受け入れられるものではないので、彼はまだ「こはるんを主犯として何者かが自分たちを陥れようとしている」というビジョンを持っているようだが。現実を見ればそのあたりが無難な落としどころだろう。そんな美影の危機感に同調したのは、メンバーの中でも数少ない実用的な能力を持つミリオタコンビ(地獄の業火・ニャンタ)。この2人、外界での接触は無かったはずだし、根本的なモチベーションも差があるはずなのだが、今のところは足並みが揃っていて志を同じくしている様子。あくまで警戒心から現状を探ろうとしている美影と違い、「何かミリタリーっぽいこともしてみたい」という好奇心から動いている部分もあるのだろうか、光宗の拉致・拷問へのムーブもスムーズだった。美影はこの2人を御しきれるかどうかで今後の位置取りも変わってくるかも。らぶぽんはあからさまにイカれているだけなので、今後は極まって誰かをやっちまうトラブルの種になる未来しか見えないな。まー、現状見ていて一番楽しいのは彼女なのだが。

 美影と明確に対立する構図になったのが、ヴァルカナ+こはるん+ダーハラの主催者側チーム。ヴァルカナさんについては先週までで人となりが明かされたが、一応、現状では支離滅裂なことをいう下山組にまっとうな文句を言い、美影の急進的な行動を押さえる役割を担っている。こはるんは美影の視点からすれば「主犯」であるが、まぁ、視聴者からすると彼女に後ろ暗い部分はなさそう。突如彼女が歌い始めた村に伝わる歌は、この手のお話では今後重要な役割を担うのがお約束。どうやって調べたんだよ、なんて突っ込みもあるにはあるが、一応ここに記載しておこう。ディティールは定かじゃないが大体こんな歌詞。「なきは(わ)ななき ねんを(ご)つらにくし わるいまなこをぬいてやろう」。冒頭「鳴き戦慄き」なのか、「無きはナナキ」なのか、いくらでも類推可能な部分、中の句は聞き取れなかったので詳細不明。下の句はいかにも陰惨なイメージだが、「まなこ」が「眼」であるなら、視覚に訴えている現時点の「超常現象」と関連も想定される。運転手の話に絡めるなら「愛子」で「マナコ」と読ませるパターンもあり得るかも? ちなみに、このチームの中ではあからさまにダーハラが微妙なポジションに立っているのが不安要因。こはるんがヴァルカナと急接近しているせいで、今後何かトラブルがありそう。

 今回突然前に出てきた人物がリオン。彼女が最初の集合シーンで見せた行動は、今後に大きな意味を持つシーンになりそうだ。これまでクールを貫いてきた彼女が突然取り乱し「光宗の方」を指さしたシーン、これは後のシーンで「本当に見えるのはこれから死ぬ人間」と言っていることから、光宗に死相が見えたために驚いた、と解釈出来るわけだが、もしこれまでの人生でもそうやって死相を見てきたのなら、この状況で突然光宗にだけあんなに驚くだろうか。逆に言えば、他のメンバーには死相は見えていないということなのか? わざわざあんな紛糾した場で思わせぶりな行動を取るほどの必然性もないし、そういうキャラにも見えないので、何かもっと裏の意味があるような気がしてしまう。どうにも、光宗以外の何かが見えて驚いたことを隠そうとしていたようにも見えたのだが……。

 光宗を食い物にする(?)女子三人組。ぶっちゃけ、残ってる女性陣の区別がまだ付いてないので誰が誰だか把握してないんだけど、サブタイトルからしてあの3人がユウナ・ユウネ・ユウノでいいんだっけ? ミリオタコンビが離脱したため、見張り任務を都合のいい光宗に押しつけるなかなかのクソっぷり。まぁ、それに乗ってしまう光宗側にも問題はあるわけだが……。女性陣はまだまだ数が多いので、もう少し間引きは起こりそうだが……。

 そして、渦中の人物光宗と、その友人スピードスター(颯人)、それに真咲。颯人はあんだけ悪態ついといてあっさり戻ってくることになったのだからそれなりに気後れはあるんだろうが、あんまりそこに固執せずにまた元の関係性に戻っているあたりが軽いな。光宗が気にしないから別にいいんだろうが、どうにも本人の中では「あの光宗なんかに議論で負けた」みたいな妙なコンプレックスを抱えていそう。今回の騒動で美影サイドにつかなかったのはまだ冷静な証拠だとは思うのだが。そして、拉致された光宗を(どこから見ていたのかしらんが)助けてくれた真咲。光宗には割と素っ気ない態度を貫いていたように思うのだが、ここで突然身を挺しての救出劇を演じてくれた。彼女の光宗への感情にも謎が尽きない。もちろん、「山を下りない方がいい」と主張していた謎も残ったままである。

 他にも、消えたジャックの謎も残っているし、結局よっつんがどうなったのかも未だ不明なまま。何一つ解決はしません。まぁ、当たり前なのだけど……これ、どこから収束始めるんでしょうね。こわわ。

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 GWのたほいやラッシュ最終戦ですかねぇ。

 

Round1・「えろしぇんこ」

1.ロシア民話に登場する架空の人物。優れた歌の才を持つが、最後には己が怠惰により凍死する。

2.ロシアの盲目の詩人、童話作家。エスペランチスト。

3.ソ連の生物学者。起毛による保温性能の更新実験により、キャバン地を開発。

4.(キリスト教)アライとの純愛を貫くこと。

5.ロシアの軍人。コサックを率い四月革命を弾圧。1918年投獄、自死。

 初っぱなから語の響きだけで出題やな。②ボリシェビキとして国外追放されたこともあるらしいで! ④「エロス神子」だそうです。いや、だからってこうなる意味は分からんが。

 

Round2・「ふるずま」

1.昔からつれそう妻。また先妻。

2.古女房に同じ。

3.コケモモ科の常緑樹。葉を煎じて茶とすることもあるが、有毒。

4.完全な頭隠し。

5.過去に住まった家。

 被っちゃう案件だけど、これはしょうがないかな。④Full 頭 守。

 

Round3・「たまぶりぶり」

1.平安期、正月に諸国の国司を招き寄せ行った品評会。

2.大便の美称。

3.漁師言葉。湾内に越冬鰤が貯まること。

4.「お久しぶりです」の現代語。昭和30年頃流行。

5.振振(ぶりぶり)に同じ。

 語感だけで出題パターン。②広辞苑の「たま-」項は「〜の美称」パターンが多いのは事実。③一票はいりました。貯ま鰤鰤。④今週の流行語大賞。みんなで使っていこう。「わぁ! たまぶりぶり!」⑤このログには残ってませんが、ちょうど1年ほど前の出題に「ぶりぶりぎっちょう」がありました。

 

Round4・「あななす」

1.一度掘った穴を間もなく埋めてならすこと。

2.(肛門が吃音症であることをなじる意)無拍子に放られた屁。

3.ギリシア神話に登場する羊飼いの少年。

4.パイナップル。

5.手酷い失敗をする。また、他者の錯誤を引き起こす。

 今回のMVW。あまりの衝撃、広辞苑先生ヤバい案件。なお、ひらがなでググるとトップに謎のアダルトサイトがヒットするが、メアド登録しないと見られないっぽいので、誰か登録して中身を確認して。②「anusをどもって言ったらアナッナスになるから」というのが正解なのだが、何が恐ろしいって、この結論に答え合わせより前に到達した人間(部外者)がいたことである。何故分かる。④「穴はあいてるけど、ナスではないやろ」。

 

Final Round・「ですのす」

1.日当たりの良い部屋、家。

2.ローマ帝国時代の道路建設の監察官。

3.→ダスノス。

4.フランスの詩人。シュールレアリスムの詩人として出発し、1930年頃から伝統的形式に戻った。詩集「喪のための喪」など。

5.ギリシャの哲学者。ソクラテスを痛烈に批判。代表作「知の楽園」「ソクラテス」。

 個人的には解答作成前の「体育会系お嬢様のことでしょ」が好きだったけども。「〜ですの……ッス」。①「Death North」だから南向きのこと。これも答え合わせ前に正解が出るあたりがすげぇ。

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 うむ、見事な引きだ、第5話。もういいや、面白いわこれ。今回はスバルのウザトークも段々気にならなくなってきたし、種々の構成要素は非常に完成度が高い。今更気付いたけど、これって「七回死んだ男」の亜種なんだよな。ループものってんでアニメの前例しか頭に無かったけど、あんだけ重要なマイルストーンを忘れていたとは。

 今回のこのロズワール邸での事件が最初のループ事件と違っているのは、とにかくスバル自身がサツガイターゲットとして確定していること。最初のVS麻美子戦は「大ボスを倒せ!」が目標で、その過程でどのルートを歩んでもたまたま(?)死んでしまっていたためにループになっていたが、今回のミッションは「殺されずに生き延びろ!」なので、問題解決はループ脱出と直結していて分かりやすい。むしろこちらの事件の方がチュートリアルな感すらあり、その分、謎がまとまっていて見やすいのが好印象の理由だろう。「自分は誰に(そして何故)殺される?」である。館の中という限定条件、理由の分からない謎の暗殺者。そして、容疑者たちが見せている表の顔の数々……うーむ、なんともまっとうなミステリじゃないですか。

 ミステリと違うのは、別に解決にロジックを必要としないという(決定的な)こと、そして、犯人を当てるだけじゃ事件は終わらないことである。極論すれば、今回は失敗したが殺害時に相手の顔さえ見られれば問題1はクリア。それだけでは解決にならないが、そこから一気に情報が増えるので、ループ脱出への大きな一歩になるはず。しかし、予想外にも相手がとってきた殺害方法は毒殺(?)だった。流石に一周目のループで情報が少なすぎたからこれはしょうがないか。ひょっとしたら、相手はスバルが部屋の中で起きているのを見て確実に仕留められるように毒ガスを流したという可能性もあるが、流石にそこまで用意して対策しろ、ってのも無理な話だ。動機の面から捜査していくという選択肢もあったとは思うのだが、現状、屋敷の住人たちの人間関係は主であるロズワールの底が見えないために「どうとでもなる」状態。最悪の場合、ミステリでは禁じ手であるが、屋敷の中に幽閉された暗殺者が隠れていても文句は言えないのだ。エミリアとロズワールの関係性すら定かじゃない状態で、一介の使用人風情が捜査しようとしたところで限界がある。そんなことをするよりは大人しく本番当日に目撃して打倒しようとする方が自然だろう。スバルの性格もあるのだろうが、今回彼は「他人に嫌われないよう、関係性を深める」という方向で保身を図った。まー、ぶっちゃけ外野から見れば「そういう問題じゃねぇよ」というのは一目瞭然なのだが、それだって確証があるわけではないのだ。ひょっとしたら単にお姉ちゃんをとられたと思ったレムが嫉妬で襲ってきた可能性だって否定しきれない(まぁ、一周目でそういう要素は無かった気もするが)。経験値を積んでの3周目に転がり込んでしまうのはしょうがない。

 2周目での収穫は、何と言ってもラムとレムという2人のパーソナリティについての理解が深められたことだろう。1周目では単なる双子マシーンだった二人だが、スバルが扱いに慣れたおかげなのか、2周目では随分色々な表情を見せてくれるようになった。表の動機だけを考えるなら、このコミュニケーションは無駄ではない。まぁ、普通に考えたら使用人がわざわざ殺害計画に加担するなら、それは雇い主の意志が介在しているはずなのだが……。

 というわけで、館の住人から現時点での容疑者を洗ってみよう。最有力は、今週の描写の多さなども考えればラムレムのどちらかだろう。まっとうに動機を考えるなら、どちらも「姉(妹)を取られた気がしたから」というくらいしか浮かばないが、普通に考えたら「ロズワールに命じられたから」の方が分かりやすい。この場合、スバルがどう対策したところで動機の面は改善のしようがないのだが。二人のうちでどっちが容疑者としてクロに近いかと言われれば……まぁ、姉の方かなぁ。基本的にねじ曲がるのって優秀な姉妹と比べられる方だし。あと、「ラムが家事を苦手としているのは、その分のスキルを暗殺能力に全振りしてるから」っていう適当な設定も思いつく。妹が表仕事担当、姉が裏仕事担当、っていうくくりだと、なんかしっくり来ません?

 その他、ロズワール本人が手を下している可能性が1つ。まぁ、その場合、別にメイドを使うのと大して変わらないし、問題になるのは動機だけだが、その辺は一周目でなんか意味深なこといってたし、現時点で考えるのは無駄。そして、ロリ司書ベアトリスが第4の容疑者となるわけだが、彼女もパーソナリティがあんまり分かってないので想像のしようがないか。一応「ドア破りの能力が彼女の何らかの思惑にとっての大きな障害になる」という動機は考えられる。この場合だけ、ロズワールの意志が介在しない暗殺になるので、シナリオとしてはちょっと面白い。そして、館内にいるからには一応姫様も容疑者になりうるのだが……まぁ、そこを疑うとキリがないからやめといた方がいいかな。

 とりあえず3周目でメイドコンビがどういう風に態度を変化させてくるかに注目。しかし、「数日後に暗殺者が殺しに来る」って分かってる状態であれだけ活動出来るスバルって精神力が尋常じゃないよな。まぁ、一周目は文字通り眠るように殺されたので恐怖感が薄かったのかもしれないけど……今回は明らかにハードモードの殺意で嬲り殺されてますからね。お屋敷を逃げ出してもおかしくない状況だが……。

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 通販の箱が「Abyss」だったってことは、ひょっとして「Amazon」→「Abyss」ってことなんですかね? 第4話。……だいぶ意味合いが違うと思うのだが……。

 硬軟織り交ぜて進行していくシナリオ、3話までで「なんかピントコーンなぁ」と思っていたわけですが、今回4話目でようやく目鼻が付いてきた感じ。その上で、「やっぱりどうかと思う」という部分もはっきりと見えている。

 まずは「分かってきた部分」だが、とりあえずトラブルの原因となりそうな「敵」の存在がぼんやり見えてきたのは収穫。今回立石さん(砲術長)が突然凶暴化して接近する艦隊に砲撃を始めたのは当然「何らかの悪い影響」なわけで、その原因があのネズミであることは明らかだ。ネズミといえば船の中では伝染病の媒介者というイメージが強いが、目が光る描写というのは普通に考えたら「そいつの意志」を反映したものなので、ウィルスのような災害であることは考えづらく、ネズミそのものが意志を持って立石を凶暴化させたとみなすべきだろう。そして、このように「人類には理解の及ばない凶暴化因子」がこの世界にあり、それをコントロールするものがいるということが、古庄教官の突然のご乱心の理由であると考えられるわけだ。少なくとも国家ぐるみの陰謀とか、晴風のクルーが全員幻覚を見ていたとかいう可能性は消去出来るだろう。ネズミは地球上の生物ではないとの示唆もあるし、今後はこのネズミ型生物の真意に迫り、人類が無益な争いを起こさないよう、管理していくことが目標になっていく。まぁ、現状ではその脅威に誰も気付いていないわけだけど。

 もう1つ今回得られた収穫は、「なんか緊張感が無いと思ってたクルーだが、そもそも現状があんまり把握出来ていない気がする」という部分。実際に襲撃を受けてその対応を迫られたブリッジクルーは絶望的な現状を理解することが出来ていたが、そもそも艦の中というのは非常に閉鎖的で、回りの状況もなかなか確認出来ないし、外界でのドンパチがはっきり認識出来ていない可能性もある。「突然孤立した」とか言われても現実感がないのは事実なのだし、あれよあれよとピンチに陥っても、他のクルーたちに緊張感がしっかり伝わらなかったのも致し方ない部分はあったのかもしれない。

 しかし、そうした部分に情状酌量の余地があるとはいえ、やっぱり晴風クルーの言動はいちいちおかしいのだけども。今回、停戦命令が出たことがしっかり伝わってきたわけで、余計な嫌疑を晴らす機会が得られたこと、すぐさま命の危機は無いことが明らかな状態だった。それなら、「見つかりたくない」「堂々と寄港するのは危険」といった発想がどこから出てくるのかが分からない。有無を言わさず攻撃してきた猿島や潜水艦と違って、港の近くに行けば「話の分かる」人が必ずいる保証が出来たのだ。それなら、とにかく自分たちがどういう状況下にあり、どんな要望があるのかを真っ先に伝えるべきだろう。何故横須賀への帰投にこだわり、こそこそと隠密行動を続けようとしたのか。元々3話目までの時点で一番謎だった部分だが、今回もそのあたりの疑問は一切解消していない。「クルーたちには緊張感が流布しきらない」と上で書いたが、そもそも「ブリッジクルーたちの緊張感の方向性がおかしい」というのが今作最大の謎の部分なのだ。

 また、細かい立ち回りについてもいちいち粗が多いのはどうしても気になる部分。例えば上陸後に自分たちの正体を看破した一群と遭遇したとき、艦長たちは一斉に逃げ出したわけだが、もうこの時点で逃げる意味など無いことはちょっと考えれば分かりそうなものだ。何故そんなに怪しい行動をとるやら。そして、逃げる行程で子供を転ばせてしまった程度で立ち止まる艦長のメンタリティもどうかしている(この、「転んだ子供を助ける」シーケンスのカット割りもなんだか妙なんだが。どういう方向に逃げて、どこから助けようとしたのかがピンと来ない)。確かに子供を転ばせたのは悪いのだろうが、一度「逃げる」という選択をしておきながら、そこで立ち止まることでクルーにどの程度の影響が出るかを考えなかったのだろうか。この艦長、本当に何を考えているかが分からないので全く感情移入が捗らない。さらにさらに、艦内にネズミ(仮)を引き上げ、そのまま「飼い主が見つかるまで保護」とか言い出すクルーもヤバい。船+ネズミなんて言語道断の組み合わせ、生かしておく理由が見あたらない。まして海の上から拾ってきたネズミ、どんな保菌者かも分からないのだ。そんな流れ者に対して「飼い主」という発想が出てくるはずもないし、保護するなんてもってのほか。いくらなんでもご都合主義(主に敵側の都合だが)過ぎるのではなかろうか。

 まぁ、あくまでもシナリオの途中なので、今回あげたような問題についても今後理由や解決策が明かされることもあるのかもしれないが……多分、なさそう。ようやく個々のクルーのキャラの差別化も図れてきて、見やすくなっていく頃合いだとは思うのだが……。

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