最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
エイハブリアクターすげぇな、第12話。放置されてしばらくしてもずっと稼働し続けて重力を発生させる機械って……怖くね? しかもあの広大な宇宙でかなりの広さのデブリ帯が維持されていたようだし……まぁ、何かしら超常的な機構が無いと宇宙戦争は成立しないからな。 さて、サブタイトルが暗示する不穏な空気を素直に体現し、ついに決定的なところから死者が出てしまった今回。まぁ、どっかで誰かが死ぬことは次回予告の時点で分かっていたので心の準備はできていたわけだが、「その死に方かー」みたいな意外性はあったかも。シナリオ運びがなかなかに嫌らしく、アキヒロ・マサヒロ兄弟の諍いあたりまでなら、まだ分かる展開なんだ。せっかくマサヒロがなびきかけていたのに、アキヒロが余計な「家族」というワードを出してしまったが故に決定的な亀裂が入る。この後、アキヒロご乱心から結局討伐さる、とか、暴れた挙げ句に不慮の事故、みたいな展開なら(すごく胸くそ悪いけども)納得はいくのだが、今回の展開は、あれだけ悪態をついて、決裂したかに見えた兄弟だったのに、弟は兄を助けて死んでしまうというもの。言動不一致極まりない、腑に落ちない展開なのである。しかし、それだけに、どうしようもない「家族の繋がり」というテーマが呪縛のように浮かび上がってくる。 マサヒロがアキヒロに吐いた決別の言葉はおそらく本心だ。彼はこれまでの泥を食う生き方に心底絶望しており、心のどこかで兄が助けにくることを待ちながらも、あまりに長い時間に希望がすり減り、何事においても厭世的な考え方しか出来なくなっていた。そこに出来すぎたタイミングでアキヒロが助けに来る。既に人格が出来上がったマサヒロは、もう兄の助けなんか必要としていないし、信じることも出来ない。しかし、そんな彼のどうしようもない状況でも、兄の必死の言葉は届く。兄弟の絆とはかくも尊いものか、と思ったところに、決定的なすれ違い。弟の信じた「家族」は、兄の中では既に別なものに変質していた。2人きりの家族だけを拠り所に生きてきた弟は、もう兄を信じることは出来ない。「マサヒロの心の奥底」が打ち砕かれてしまったと思った最後の瞬間に、全ての予想を裏切り、マサヒロは兄を突き放してしまうのである。この行動は誰にとっても予想外だ。アキヒロにとってもそうだし、ハンマーを振り回していたクダルもそうだろう。そして、何よりもマサヒロ本人が一番意外だったのではないだろうか。二人の「デブリ」が、奇しくもデブリ帯の中で不思議な重力に引かれながらも、最後には引き剥がされ、この距離が何よりも二人の繋がりを表しているという皮肉な結末。ホント、なんで岡田麿里ってやつぁこういう脚本が書けるんだろうか。 正直、来週のアキヒロの精神状態が心配でならないが、次回予告を見る限りでは敵頭領をボコボコにすることでストレス発散するのかね。少なくとも今回の作戦展開では鉄華団とタービンズの連中はみんなしてアキヒロのために献身的に動いてくれていたし、多分アキヒロの「家族」はこのまま保たれるとは思うけども。弟の今わの際の一言は色々と禍根を残しそうなんだよなぁ。「家族と呼んでくれる人が出来た」って、おにーちゃんからこんなこと言われたら普通は間違いなく入籍報告だけどな。 アキヒロの入籍相手は多分ラフタちゃんになるでしょう。あの子も気立ての良い素敵な子ですよ。その他の女性陣の様子を確認していくと、姫は相変わらずだけどアトラちゃんのおかげでなんとか動けている様子。ミカのことは意識してるんだけど、アトラちゃんが既に「一夫多妻どーんとこい」で安心しちゃってるせいで、恋のさや当ては一切起こらない模様。まぁ、これはこれで平和。そして、タービンズ屈指のエロさを誇る女親分のアミダさんも割とアキヒロには好意的で頑張ってくれていた。それにしても、作戦会議でハミケツさせて男どもを誘惑し続けてるのはどうなのよ。オルガとかビスケットはあの状況でよくまともに相談ごとが出来るよな。俺ならガン見する以外にやることないぞ。「ちょっと撫でさせてもらっていいですか?」って堂々と聞いたら、案外本人も名瀬さんも「いいよ」って言ってくれそうな期待感(なんの話だ)。 そうそう、冒頭でタカキが入ってた医療用カプセルみたいなやつ……あれ、あのまま寝たら確実に溺死しますよね。大丈夫か、この時代の科学力。 PR 「ヤング ブラック・ジャック」 5→6 今期アニメの中では原作コミックが買いたくなった作品第1位。いやー、色々と無茶苦茶だったけど盛り上がりましたよ。最初にオープニング映像を見た時に「どんだけぶっ飛んだイメージ映像やねん!」って思ったら、割と作品に忠実だったのは驚きだ。いや、百樹先生とのバトルシーンはなかったですけど。「るろうに検診」やら「人斬り執刀斎」やら言われたら笑うしかないやん。 冷静に考えれば、すでに手塚治虫原作のブラックジャックの時点で割とぶっ飛んだ作品ではあるんだ。それを原典として「どうしたらこんな無茶苦茶なブラックジャックが生まれるのか」を描こうとしたら、そりゃ無茶苦茶な話になるに決まっている。原作・アニメ共に全面的に手塚プロがプロデュースしているおかげで遠慮なく色々やれるのは「おそ松さん」と赤塚プロの関係と同じ。いや、それをいうならタツノコプロとヤッターマンだって同じだったんだから「夜のヤッターマン」はもっと盛り上がっても良かった気もするけど。とにかく、やりたいことが自由にできるアニメだったのは間違いない。個人的にはやっぱり「無残帳」のイカレ具合が最大の山場ではあるが、最初に度肝を抜かれたベトナム戦争での「軍医」の存在とか、全てのネタ晴らしをしてくれるエンディング映像の凝りようとか、しっかり原作オマージュが意識されていて、さらにそれが刺激になり、面白さに直結しているのはお見事だと思う。次々に有名キャラが登場して場を盛り上げてくれるのは手塚作品のスターシステムそのものであるし、それがきちんと「ヤング」のオリジナルの絵柄にマッチして、世界観を壊さずに組み合っているのも見事だ。いや、百樹先生の存在を認めた時点で世界観自体がぶっ壊れているという話もあるが……戦後の動乱ってのはそういう時代だったんだよ!(*知りません) 映像面は取り立てて素晴らしいというほどでもなかったと思うのだが、こうしたキャラクター造形が丁寧で破綻無く出来上がっているだけでも充分。むしろ旧作アニメブラックジャックと同様に、多少野暮ったくなってもそれが昭和の漫画のテイストに感じられるからお得なくらい。未だに手塚作品でリファインされた女性キャラが可愛らしいというのもなかなか恐るべきことで、百樹先生の嫁さんの澪、最終話で悲惨な最期を遂げた今上さん、レギュラーのはずなのに微妙に影が薄かった岡本さんなど、見ていて退屈しないだけの綺麗どころは揃っていました。そして、それに輪をかけて魅力的な濃くて匂い立つ野郎共の共演。腐女子の皆さんはダヨーンとデカパンの絡みを描く前に、まずは宝先生と百樹先生の絡みを描いて下さいよ(いや、絶対あるんだろうけど探しません)。 中の人の話では、やはり頑張ったのはハザマの中の人、梅原裕一郎ということになるだろうか。明夫さんとは全然違う声なのは間違いないのに、最終話みたいに自然に接続されてもなんか納得出来たのは作劇に丸め込まれたからかな。でも、ブラックジャック独特の口調の感じなんかは割と面白く出せてたと思うよ(「〜〜〜ですぜ」みたいなやつね)。あとは名脇役だと藪先生が良い味出してたかな。遊佐さんは善人やってもちゃんと全力で「良い人方向」に振れるのは流石だわ。あとはまぁ、ヒゲオヤジが富田さんとか、そういうところはやっぱり安心します。 良いアニメ化でしたよ。原作ストックがあるなら、是非とも続編も期待したいね。 毎週楽しく見させてもらっています、第11話。 基本的にショートアニメは感想書かないことにしているので、今作については新番チェックも含めて一切触れてなかったのだけど、下手したら世界中で俺しか気付いてないんじゃないか、っていうことがあったのであえて記事を立てさせてもらった。いや、本当の本当にどうでもいいことなんだけどさ。 今週は猫が干支に入るための試練の後編。ほとんど試練になってないこととかは割とどうでもいいし、久しぶりにトリが出てきて相変わらず戸松のテンション芸が楽しかったことなんかも注目ポイントの1つではあるのだが、最大の注目ポイントはラストのイノシシ。彼が猫と仲良くなって盛り上がった時の台詞、「もし、宝くじで一億円当たったらどうする?」っていう話題。これ、「47都道府犬」の1話目で静岡犬が名古屋に向かって言ってた台詞と全く同じなんだよ(正確には「宝くじで一億円当たったらどうするら?」だから微妙に違うけども)。そして、イノシシの中の人は静岡犬と同じ増田ゆきなのである。これは偶然なのか、製作からの指示なのか、それとも中の人のアドリブなのか。もし誰かの意図であるとするなら、こんなめちゃめちゃ小さいところに気付く人間がいると思っているのか。あまりにもびっくりしたので記事にしました。 当ブログは、47都道府犬(特に元祖)のいち早い復活を願っています。 「ランス・アンド・マスクス」 4→4 今期の「男の子がお姫様を守って戦うラノベ四天王」の一本。つまり、既に触れた「新妹魔王」「落第騎士」に続いて3本目なわけだが……うーん、なんか、これだけ次元が違う。いや、良い悪いの問題ではなしに、なんか描かれた世界そのもののベクトルが違う。 先に残念だった点を挙げてしまうなら、それはほぼ作品の全てに関わっている。端的に言えば「画もお話も」だ。画の方については、他のラノベアニメが善戦する中、まるで現代のMUSASHI GUN道でも作りたいのかと思わせるような怪しげな作画が続出。手が足りていないのが明らかな状態。キャラデザが独特すぎたこともあって、動きの少なさをごまかそうとする変な構成はより奇っ怪な「異次元」を生み出す結果になってしまった。戦闘シーンの情けなさはここ最近でも飛びぬけたものだったし、大人3人分くらいもあるんじゃねぇかっていう槍(のような怪しい物体)を振り回す様子は、大まじめに描いたからこそギャグとしてアピールしたいのではないかと勘ぐってしまうほど。まぁ、描いている中身がどうであろうと、おそらく今作の作画は異質なものに見えていただろうけども。つぶれ饅頭のようなキャラクターデザインでは、「ひだまりスケッチ」の世界を描くことは出来ても、真剣な命懸けバトルを描くのは無理があるよなぁ。 お話にしても、「普通に騎士がいるけど世間的にそれが認知されてるような、そうでもないような世界」とか「馬がなんの断りもなくしゃべる世界」とか、やっぱり基本構成はギャグなんだよ。でも面と向かってそれをギャグとは言っていないせいで、こちらとしてもどのようにそうした要素を受け止めていいのか分からず、ネタとしても、筋運びとしてもギクシャクしてどっちつかずになってしまっている。やってることは結局「無敵のヒーローが女の子を守るんだ」というお話に帰着するはずなのだが、そのための道具立てがいちいち違和感を招き、すんなりとお話を解決させてもらえない。ガルパンにおける戦車道みたいなもので、「もうこうなったら受け入れるしかない」と諦めればある程度は許容出来たのかもしれないが……そこまでして「受け入れてしまいたい」世界になってないんだよなぁ。 ただ、こうして駄目な部分が全体を覆っているものの、簡単に「はい、駄目」と切って捨てるのも勿体ないような気がするのは何故だろうか。つぶれ饅頭のキャラはどこか一点において、無性に可愛く見える時もある。異次元のギャグ世界においても、ちゃんとやろうとしてるお話が入ってくることもある。なんかたま〜に平和な気持ちになる瞬間があるのも事実なのだ。まぁ、ぶっちゃけ大半は真緒ちゃんが笑顔を見せてくれている時だった気もするので「小澤亜李ボイスの幼女が可愛いからいいんじゃね」というだけの話だった気もするけども。このキャラデザできちんと馴染むのって、真緒ちゃんくらいの幼女が限度だからなぁ。出来ることなら真緒ちゃんには最後の最後まで「バレバレなのに正義のヒーローの正体に気付かない」というアニメ世界のお約束を貫き通して欲しかったものだが、流石にこの設定でそれは無理だった様子。残念。まー、最後までちゃんと幼女を守るために頑張ったロリコンの鑑のような主人公であったので、そこだけは頑張ったことを認めてあげて、まとめとしておきましょう。 「落第騎士の英雄譚」 5→6 先んじて「新妹魔王」の感想で「今期は割とラノベものの平均値が高いので」みたいなことを書いたのだが、その最右翼がこちらの作品。開始直後の「まーたやってやがる」という印象からは随分嬉しい誤算になった。やっぱりアニメってのはいくらでも作りようがあるもんだ。 新番チェックの中で、私は「ひょっとしたら単なる俺ツエー主人公とチョロインのお話っていうだけではないかもしれないぞ?という期待も持てるかも」という風に書いて何らかの期待感みたいなものは匂わせていたのだが、今作の場合、驚くべきことに作品の内容は「俺ツエー主人公とチョロインのお話」以外のなにものでもない。一輝のことを「俺ツエー」なんて言葉で説明しようとすると齟齬が生じてしまう可能性もあるが、基本的に彼も「選ばれし家に生まれ、選ばれし特別な能力を持つ主人公」であり、描き方次第では本当に「俺ツエー」で終わってしまう可能性もあった。ヒロイン・ステラもチョロいのは間違いないし、1話目の導入でのイカレてるとしか思えないいちゃもんの付け方なんかからはラノベにありがちな負の印象が優先していた。それでも、そこからの展開が王道のバトル漫画のそれであり、その中で、嫌味なくメインキャラクターを描いていくことで、少しずつ「まーたやってやがる」感は薄れていった。正直、最初にテロリストをやっつけてるあたりはまだ「どないやねん」感が残っていたものの、キャラクターが出揃い、最初の大きなイベントである松岡越えを果たしたあたりがはっきりした転機だったろうか。今作の売りは独特の映像演出で見せるバトルシーンにある。「剣武祭」なんて分かりやすい舞台、そしていかにも主人公らしい分かりやすい能力。それを特に茶化すでなく、真正面から強さの体現として描き、勧善懲悪でまかり通る。その堂々たる戦いっぷりでヒロイン勢をメロメロにし、元からベタぼれだった妹ちゃんの人権もしっかり守る。一輝の主人公としての自覚と責任が、陳腐なラノベストーリーをがっちりした「王道」に持ち上げた。ラブコメ部分についても、一輝・ステラのカップルは実にまっとうに、付け入る隙のない恋愛をしてくれちゃっているので、最後の最後に結ばれるまで、こちらとしては親御さんのように温かい目で見守ってやるしかない。余計な戯言に逃げない主人公ってのはそれだけで好感度が高いね。 中盤以降はいちいちバトルが見せ場として機能し、オープニングテーマの歌詞の通り、「高みを目指す」という純粋な目的意識で研鑽するキャラクターたちは清々しく見守ることが出来るようになり、会長VS妹の試合が1つ目のクライマックス。最近のアニメは平均値も上がっているのでちょっとやそっと動いたからって手放しで喜ぶこともないかと思っていたが、10話の攻防はよくもまぁこれだけみせたと感心する。そして、あんだけのものを見せたらラストバトルはきつかろうと思いきや、最後は一輝の能力描写を本当に一瞬にぶつけることで、妹ちゃんのバトルの長丁場とははっきりと対比を示し、見事にラストバトルとして描ききったのである。SILVER LINK&大沼心といえば「シーキューブ」なんかでも独自の演出で色々と見せてくれたわけだが、これまで大沼さんを評する時に使っていた「新房昭之譲りの」という冠もそろそろ取っ払うべきかもしれない。今作の様々なバトルの演出方向は、もう完全に「大沼流」のオリジナルだ。もちろん、最終話の見事な作劇はコンテを任された二瓶氏の功績も大きかったことだろう。かなりカロリーの高い作画になっていたと思うが、SILVER LINKもきっちり息切れせずに最後まで描ききってくれたのはありがたい。とても良いアニメ化でした。 最後は当然中の人の話。ステラ役の石上静香はようやく「まっとうな」メインヒロインとしてエロ絡みながらも順当な仕上がり。妹ちゃんが東山奈央という鉄板のキャスティングも安心感の二重構造だ(今期は「アスタリスク」の会長もいるのでややこしくはあるのだが)。しかし、今作で個人的に注目したいヒロインは他にいる。そう、有栖である。ヒロイン? いや、まぁ、細かいことはいいとして、今作で最も恐ろしいのは新しい角度から「とても魅力的なオカマ」を生み出したことだ。これまで、アニメや漫画で「魅力的なオカマ」といえば例えばタイバニのネイサンみたいな「キモいし一見すると怪しいけど、本気出すと怖いし強い」みたいな造形が主流だったと思うが、有栖ちゃんの場合、なんと登場から既に「頼れるオカマ」なのである。全くキャラがぶれることなく、はじめから終わりまで、「有栖ちゃんなら分かってくれる」「こまったらあの人相談しよう」みたいな圧倒的な信頼感。実際強いし、実際格好良い。彼(女)が陰で支えてくれたおかげで、一輝や珠雫が活き活きと活躍出来たことを忘れてはいけない。そして、そんな「魅力的なオカマ」を担当した中の人は、流石の一言、浅沼晋太郎であった。あさぬママが、文字通りママになるんだよぉ! あ、あと橘田さんの吐血先生も好きです。 12月18日 ドラフト模様(BFZ×3) ピック順 【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Alessi】→【Sangriter】→【Serra】→【Mei】→
久しぶりに6人戦だぜ! 世間的には6人でも少ないんだけど、我々からするとこれが普通だからちょっとホッとするよ。たかだか1パックでどれだけ変わるねん、って思う人もいるかもしれないけど、けっこう感覚的にも違うもんなんですよ。8人戦ってどんな世界なんでしょうね。
以下業務連絡。来週は来ないという人が2名おり、まぁ、年の瀬ですのでドラフトは発生しません。ついでにその翌週も金曜日が1月1日ってことで、流石に無理やろうから結果的には2周連続でお休みになります。で、今確認したらゲートウォッチって発売日が1月22日らしい。これまでよりも一週早いんやな。ってことは、この環境での試合は残すところあと2回ってことに……。残る2つの優勝枠をもぎ取るのは一体誰だ?!
「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」 6→5 山根さん生存おめでとうございます。まぁ、原作では本当に「ついでに」殺されてたし、尺を考えて真っ先に削られたのがあの事件だったのは正しい判断でしょうね。 点数は下げてしまったが、決して悪い作品ではないことは先にお断りしておく。単にちょっと「私の好み」からずれた部分があっただけで、作品の映像化としては、非常に丁寧だし、映像化自体がかなり無茶なデザインの作品だったものを、きちんと1つのシリーズとしてまとめ上げたことは評価されるべきだろう。ノイタミナなので話数が少なく、普通のシリーズアニメよりもさらに尺が短かったが、それでもどうにか過不足無くシナリオを収斂させているし、ミステリ(ィ)的な部分でのけれん味もきちんと残っている。もちろんこれよりも攻めたデザインでもっと大化けしていた可能性もないではないが、原作ファンの多さを考えるなら、このくらいのさじ加減でまとめておくのが一番良かったのではなかろうか。 「会話劇が中心である」「舞台が全然動かない上に全く見映えがしない」という原作の持つ根本的な問題は、数多の西尾維新作品に通じるものがあるが、森作品の場合、西尾維新のように「縛りを全部取っ払って無茶なことをやる」というほどに世界がかっ飛んでいるわけでもない。冷淡に見えて実はポエミィというなんとも面倒なスタイルが持ち味であり、あまり画面をガチャガチャいじってしまうとせっかくの個性が台無しになってしまいかねない。つまり、地味な画面を地味なままで作るしかないわけだ。エアカーのシーンでちょっといじって見た目に賑やかな画面を作ったり、最低限の脚色はしているが、基本的にはとても地味な研究所の、とても地味な会話劇がそのままだ。原作を知っている身としてはこれで不満は無いのであるが、もし初見の視聴者がいた場合、「アニメ化する必要ないんじゃね?」という突っ込みが入る可能性は高い。そして、それに対する答えは「まぁ、そうだけど」になってしまう。アニメにして一番映えるのは序盤の死体登場シーンだと思うんだけど、規制の関係もあってそこまで劇的に描くわけにもいかないし、流石に今となってはパソコンやらネットワーク関係の話も随分陳腐になってしまっているので、そこを大仰に描くわけにもいかない。時代の要請とはいえ、これをそのまま映像化するのはなかなかの難題である。そこでアニメスタッフが望みを繋いだのが、深夜アニメの華である「ヒロインの魅力」だった。 実は、個人的に、この辺りのスポットの当て方がちょいと不満だった部分である。萌絵の方はいい。最終話の時間の割き方も含めて、彼女の描かれ方は身の丈に合っていたし、それなりに原作通りの魅力は伝わったんじゃないかと思っている(熱心なファンから見たらどうかは分からないけど)。ただ、真賀田博士の方は不満がある。それは、作中で執拗に描かれた進藤所長との逢瀬のシーン。原作にはないものであるからひょっとしたら私の読んでいない「四季」からの引用なのかもしれないが、ああも繰り返し真賀田博士の「人の部分」「女の部分」が描かれると、彼女の超人的な魅力、ぶっちゃけていえば僕の中にある偶像が歪んでしまう。私の中の真賀田四季はこの「F」と「有限と微小のパン」の中にしかおらず、つまりは「とにかくすげぇ」「一言でいうならラスボス」なのである。もちろん、「F」における彼女の犯行動機を納得いくレベルにまで持っていくためには彼女の人となりを掘りさげる必要があり、その中で進藤所長との関係性が不可欠だったのは分かる。アニメ視聴者に(ただでさえ無茶な)今回の動機を納得してもらうためには、少しでも真賀田四季という女性についての情報は多い方が良い。原作ならばそれが自然に蓄積された上で解決に向かうが(まぁ、それでも突飛ではあるが)、アニメの尺ではなかなか自然に配置するわけにもいかず、積極的に「回想シーン」として彼女の登場シーンを増やす必要があったのだろう。そのあたりの理由は全部まるっと理解したうえで、「それでもやっぱり、真賀田四季はもっと超然としていてほしかった」というのがわがまま勝手な願望なのである。 多分、二律背反のどっちを取るかなんだ。この「F」を1つの作品として成立させる方を優先するか、彼女を中心としたシリーズの全体像を優先するか。単体での完成度を優先するなら、真賀田博士に「超越性」はそこまで求められる要素ではなく、「据わりの良さ」を考えてデザインすべき。もし、今後もシリーズが続き、最後の「パン」にたどり着けるならば、もう少し真賀田博士という女性を謎のヴェールに包んでいても良かった。でもまぁ、8作品全部アニメ化とか絶対あり得ないからな(「冷密」とか、アニメにしたらクソつまらないだろうな)。このアニメは「F」の世界で完結している。だからこれで良いのでしょうね。 最後に中の人の話題に触れておくと、当初発表された「四季=木戸衣吹」の報には「どないやねん?!」と首を傾げたものだが、しばらくしてから「あぁ、そりゃそうや」と気がついた。選ばれたのは、甲斐田裕子でした。完璧なお仕事ですね(多分他の選択肢は田中敦子か本田貴子あたりになると思われる)。甲斐田ちゃんの活躍がもっと見たいから、なんとか「パン」だけでもアニメ化してほしい……いや、なんでもないです。そして萌絵役の種﨑敦美については言わずもがなですね。他にも国枝女史が大好きなのも言わずもがなだが、普段の役とはちょっと体温が違う島田役のぴかしゃの仕事が思った以上に気に入った。何やっても魅力がある声というのは良いものです。 クッソ可愛いな、第11話。毎度毎度よくここまで緊張感のない話で引っ張れるな、とは思うが、今回みたいにまるきりネタ要素でぶっ込んでくると楽しいのがずるいわ。 今回可愛かったのは主に2人。1人は当然アンジュ。CV赤﨑がものの見事にはまっており、ナイスなおこちゃまっぷりが愛嬌に繋がっている。相変わらず作画状態に恵まれているおかげで、1つ1つのシーンでの細かい所作、表情にも愛らしさが出るし、最後にハクが締めたように、我が儘勝手な子供らしさに、ちゃんと皇女としての責任の一端も見せており、単なる愚帝で終わらない可能性が示されているのである。アンジュの尻尾は豹のような猫科尻尾。お尻ペンペンされて抱えられて帰る時のうら寂しげな尻尾が実によろしかったです。 そしてもう1人が、今回ついにフル回転してくれたノスリ。風呂シーンやエロキャラの多い今作ではあるものの、そこまでおっぱいフィーチャーされるシーンは無かったはずだが、ノスリの場合、動きに合わせて胸がぷるんぷるんする。嫌らしさのない健康エロスながらも、これまでのヒロイン勢にはいなかった要素なので実に新鮮だ。あと、これは完全に個人的な事情であるが、ノスリって割と中の人に近いイメージの役なんだよね。これまで様々なヒロインを演じてきた山本希望だが、実は彼女のイメージのような役柄ってのはこれまでほとんどなかったんだよ。幼女だったり、素直クールだったり、正統派乙女だったり。ノスリは、とりあえず動いてみせるアグレッシブさとか、人を巻き込んじゃう勢い勝負なテンションがどこかのじょさんと被る。「最近は胸の大きな役も来るようになってきたよ」とこないだ本人も言ってたし、少しずつそういう部分での進化があるんでしょうね。 そしてその他ヒロイン勢は今回完全にギャグ要員。こんな露骨なうどん販促アニメもなかなか無いぜ。クソみたいな茶番に引きずり出されてきた可哀相な兵卒たちの心を慰めてくれる大切な一杯だ。一人息巻いていたネコネの必死さも可愛かったが、それをぼんやり眺めている「クオンさんと愉快な仲間達」も少ない出番できっちりお仕事をしてくれる(特にルルティエさん)。腐ってやがる。遅すぎたんだ。 しかし……この国も本当に平和だよなぁ。陰惨な大事件とか、起こりようがないよなぁ……。 僕の楽しみにしていた幼女と女子高生の絡みとなんか違う、第11話。神原のスタンスがまさかあんなところに行くなんて、予想出来るわけないやん。 Aパートは「神谷兄ぃ、このアフレコでどんだけ時間使ったんだよ」っていう感想が先に立つ。これまで特に情報も出てこず、どんなやつなのか全く分からなかった「1人目」だが、存外したたかなやつだったようで、正面から阿良々木さんにぶつかり、さらにこすっからい手を使って阿良々木さんを潰そうとする悪辣さを持ち合わせている。ただ、目的意識は随分ピュアなようで、わざわざ臥煙さんが一週間かけて必死に説明してくれた奇跡的な復活劇も、あっという間に「一人の女を巡る元カレと今カレの喧嘩」になってしまった。分かりやすくて結構なことではあるのだが、なんか、ホントに噛ませっぽくなっちゃって「1人目」が可哀相。現役当時はもう少し真面目で骨太なやつだったのかもしれないが、今となっては本当に単なる未練がましいストーカーだからなぁ。時の流れとはかくも残酷なものである。 もちろん、そうした時の流れというのは「老獪さ」を身につけるための時間でもあり、斧乃木ちゃんの機転で助かっていた阿良々木さん(童女には踏まれておくものだ)も、危うく勝手に浄化されてしまうところだった。流石に怪異退治の専門家はやることがせこい。そして、そこに駆けつけたのが……ごめん、なんか知らない人。まぁ、何となく聞き及んではいるので「傷物語に出てくる人だよね」っていうくらいは知ってるけど、尾石さんが手こずってるせいで僕は「傷物語」の話をしらんのだ。正直、「チョロ松のところにトド松が駆けつけてくれた」くらいのイメージにしかならんわ。どうやら臥煙さんが言っていた「助っ人」とはこのエピソードという男のようであるが、さて、どんな人物なのか。阿良々木さんとは既に一悶着終えているようなのでコミュニケーションはスムーズだったが、臥煙さんが連れてくるくらいだし、何となくつかみどころのないやつである。この話で活躍してくれれば何となくイメージが固まって「傷物語」を劇場で見やすくなるかもしれないけど……もう残り話数がないんだよなぁ。 そしてBパート、今回の目玉となる神原VS忍の舌戦。うーむ、神原さんってこんな人だったかしら……確かに忍の言うように「恋愛脳」ではあるし、殺そうとする忍の脅しに屈しない胆力を持ち合わせていたのは事実だろうが、何故ここまで忍の現状に首を突っ込もうとしていたのか。目の前の「間違い」に我慢出来ない質であったか(火憐ちゃんにそれが受け継がれているのか)? でも、元々神原って最初の「するがモンキー」では撫子に匹敵するくらいに「ずるいやつ」であったはずなのだが……あの一件で完全に改心して「正義感」だけが残ってる状態なのかなぁ。それとも、自分の生い立ちから「人が会わない」ことに人一倍敏感になっているとか。まぁ、とにかく(先週阿良々木さんが)期待したような幼女とのいちゃいちゃ展開が無かったのは残念。ただ、今回のバトルは神原の熱演も相まってなかなか身の締まるものになっており、なんと戦っている最中は画面の変化を放棄し、止め絵の量を増やしてほぼ「状況をそのまま」という、今作にあるまじき構成になっている。今回みたいに真正面から理屈も屁理屈もなしに思っていることをぶつけるシーンの場合、こうして余計なこけおどしを取り去って静かな画でガッと見せてくれる方がありがたい。この辺りのさじ加減は、ちゃんと考えてシナリオと画面の組み合わせを作ってるな、っていうのが感じられてホッとする。ともすると「なんかそれっぽくしておけばいいだろ」みたいなごまかしがやりやすい作品だからねぇ。 なんとか神原の説得が成功し、その勇ましい場面を見て阿良々木さんも自分の戦いに赴くことに。負けるな阿良々木、今負けたら君は完全に熟女マニアとして死ぬことになる。可愛い後輩や大事な彼女を置いて死ぬわけにもいくまいよ。なお、今回神原が頭の傷を見せるときの「ぅん」っていう吐息のシーンが無闇に可愛かったことだけは付記しておく。いい女なんだけどなー。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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