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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 多分この春の自由時間最後のたほいやかな……。遠くの地へ行ってしまってもう二度とたほいや出来ない哀れな者どもに贈るよ。

 

Round1・「ともまつゆき」

1.分かれて久しいこと。

2.次の雪が降るまで消えずに残っている雪。

3.深夜三時頃に降る雪。一人では待ちきれずに眠ってしまうことから。

4.死を婉曲的に言ったもの。死出の旅路、長の別れ。

5.明治初期の政治家。東京都主席。保守的ながらも強く反戦を主張したことで有名。

6.寛政期の滑稽本。作者不詳。内容は不明。

 出題のアクセントをいじって何となく人名っぽく読んでみたけど、乗ってきたのは1人だけだった。⑤「東京主席ってなに?」「大学主席っているじゃないですか。それと同じです」

 

Round2・「ふこうせかい」

1.→オセアニア

2.輪廻転生から外れるも極楽浄土へ辿り着けない魂の行き着く世界。七道界。

3.アワビの別称。

4.()よい香りの漂っている世界。

5.某かが行われたと仮定される世界。

6.釈尊入滅の三千年後に顕現するとされる世界。

 ①どういうことなんですかね……。④()の表記は「仏教用語ともフランス語とも取れるから書いておくと幅が出るというテクニック」という話が前に出ていました。⑥「仏教にしてはスケール小さいっすね」

 

Round3・「しょうがくぼう」

1.狂言。生姜類憐れみの令という法令を巡る江戸の騒動を描く。

2.学のない坊主。

3.欧米の大学で卒業に際し成績優秀者に授与される帽子。

4.楽器演奏を目的とした小規模な部屋。転じて少人数の楽団のこと。

5.小頭症の僧侶。

6.アオウミガメの別称。

 ①生姜公方。語感のみの勝負。誰かこの脚本書いて⑤ひどい。ちなみに僕は正解しましたが、何となく「海和尚」からの連想でそういうこともありそう、と思ったため。

 

Round4・「すもたら」

1.愚か者、馬鹿者の意。だらずの転か。

2.スマトラから渡来してきた一種の香。

3.イヌイットが使う板状のそり。スキーの原型。

4.一寸にも満たない根付。

5.江戸時代に銭湯に見られた独特の上がりがまち。

6.四十七人の力士。

 ④寸も足らず。⑥「三回転ぐらいさせる」といって作った答えだが、その製作プロセスは、「相撲鱈」から「鱈の力士」→「鱈の四十八手」(一回転)→「四十七人の鱈」(二回転)→「四十七人の力士」(三回転)らしい。「戻ってきてるやん!」

 

Round5・「まずる」

1.オーストリアの民族舞踊。紅白の装束を着た男女が円状に踊る。

2.人目をひく。注目を集める。

3.ポーランドの民謡。マズルカ。

4.→まぜる。

5.→エグザイル。

6.(「まずい」を動詞化した俗語)失敗する。まずいことになる。

 ③隣にある単語は確かに「まずるか」でした。⑤は思わず「これ、やめてほしい」と頼んだレベル。

 

Final Round・「ふくだん」

1.ペガサスの異称。

2.例のないこと。常ならざること。

3.裸形になって行う修練。

4.一度決裂した話し合いを再度行うこと。

5.フクバラハップのこと。

6.腹上死したもの。特に男の場合を指して言う。

 ①浮+クダン。クダンは牛だけどな。②不件。「くだんの」の逆。③服断だろう。④復談。⑥腹+断or男? ⑤ちなみにフクバラハップについては、何人かがその中身を知っていた。過去のたほいやで出題しようとしたことがあるとかなんとか。もう、広辞苑もそろそろ読み終わるかなぁ。

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 二期……だと……?! 最終話! そうか、この物語はここで幕ではないのか。恐ろしい話だ、またいつか、このアニメが帰ってくるとは!

 そうは言っても形式上は一端の幕引き。最終話は八雲の時代と与太郎の時代を繋ぐ挿話になっている。助六の悲劇の顛末を八雲の視点から語り、そこが1つの時代の終わりであることを告げている。

 「あの時代」の幕引きは、2つの「心中」だった。1つは当然、助六とみよ吉という、あまりに不器用で、みっともない人生を送った夫婦の話。人に依存することでしか生きられず、落語を憎んで死んでいった小さな女と、最後には自分の拠り所をそんな女に見出してしまい、落語と死別した男。その死に様はあまりにあっけなく、残された者たちにも複雑な感情を残すものとなった。

 そして、そんな夫婦の馬鹿馬鹿しい死を前にして、またしても「独り」になってしまった菊比古。落語協会の会長に、そして世相に背中を押され、嫌々ながらも八雲の名を継ぐことになった。その心境は実に複雑なもので、おそらく今回の事件がなければ彼は決して八雲の名を継がぬと意固地になっていたことだろう。彼には八雲の名は必要なものではなかったし、「助六が継ぐべき」という信念を揺るがすものはなかったからだ。しかし、その兄弟子がふいっとこの世から消えてしまった。そんな状態で宙ぶらりんになった八雲の名前。他の人間に継がせるわけにもいかず、その名に込められた因縁を背負い込めるのは菊比古ただ1人。最終的に、彼は八雲の名を継いだ。いや、彼にとってそれは「八雲を名乗る」ことに意味があったのではない。「菊比古を捨てる」ことにこそ意味があったのではないだろうか。「菊比古」の名前の隣には、いつも「助六」があった。菊比古の落語が成ったのは、ひとえに助六がいたからこそ。そんな因縁を持つ2つの名前のことを思えば、彼は菊比古という自分に蓋をして、八雲の名前を抱え込むことを優先したのだ。「菊比古」と「助六」。この2つの名前が常に一緒にあること、それはつまり、助六の死が菊比古の死を導くということ。これが2つ目に「心中」。

 こうして面倒な男が残していったものは、落語界に流れるわずかな寂しさと、一人娘の小夏だけ。小夏と菊比古の関係というのは、結局助六という男の存在あってこそのものであり、彼がいなくなって「かすがい」を失ってしまったあとに残るのは、ただの子供嫌いな男であった。そんな男が、結婚もせずに突然娘だけを引き取ることになり、その娘には、蓋をしたはずの過去の面影がどこまでもついて回る。そりゃまぁ、菊さんだって疎ましく思うのはしょうがない。「忌々しい」という言葉を何度も吐き捨てる菊さんを見ては、小夏だって当然反抗的になる。また、小夏が「落語をやりたい」と思い続けていることも、菊比古には苛立ちの種だった。何しろ目の前の落語はどこをどう聞いても「助六の落語」なのだ。自分がわざわざ名を変えてまでして棄ててきたものが、小夏の形を借りて目の前に立ち現れようとする。あげく、小夏はそうして助六の面影を残しながらも、その傍らにみよ吉の影も見せる。ろくでなしだった母親の口癖を、小夏は子供ながらに口に出す。助六との思い出以上に苦々しい1人の女性の記憶を呼び覚ます小夏は、まさに「忌々しい」という言葉でしか言い表せない、忌むべきものに成り果てた。こうして過去の亡霊を抱えながら、菊さんは「八雲」として、すでに意義を失った「自分の落語」の虜囚のような人生を過ごすことになる。

 そんな彼に訪れた不確定要素が、1話で描かれた与太郎だったわけだ。彼の活躍については、おそらく2期目で詳しく語られることになるだろう。今回は一足飛びで真打ち昇進という場面だが、彼は「血」に因縁があるわけでもなく、鬱陶しがられながらもきちんと八雲が面倒をみてくれたようだ。真打ちにまで積み上げた努力はきっと本物だろうし、弟子を取る気も無かったはずの八雲も「紋付きを誂えないと」とまんざらでもない様子。空虚で頑なな八雲の人生だからこそ、与太郎のような破天荒な人間がいくらか変化を与えていたのだろう。

 その傍らでは、相変わらずの関係性を続けていた小夏もいた。衝撃的なのは、改めて見るこの時代の小夏の面影が、あまりにも母親を色濃く映していたこと。元々器量の良い女だったわけだが、気付けば小夏も年頃を超え、どこか気怠げなみよ吉の面影を残し、さらにその片鱗に父親の風貌も見て取れるよう。そんな小夏は、未だに「助六の落語」を見ながら生きながらえている。「なんとしても助六の血を絶やしてはならない」というので彼女は誰とも分からぬ男の子を成したという。松田さんはそんな小夏の態度に心を痛めもするが、元々彼女の行動にさしたる興味もない八雲はあっさりしたもの。「時代の流れ」と彼女の意志を邪魔する様子もない。そしてそこに飛び込んでくる与太郎。小夏と一緒になることを提案し、さらに、助六の襲名までも申し出ることに。

 菊さんの苦労は、まだ終わらないのだろうか。どこまでもうねり続ける因縁に、落語業界の栄枯盛衰まで背負わされ、「八雲」の試練はまだまだ続く。

 2期目、いつ?

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「牙狼 -紅蓮ノ月-」 4→4

 特にお変わりないようで。相変わらずこれもどういう風に観ていいかテンションのよく分からない作品よな。

 前作「炎ノ刻印」とはがらりとイメージを変えての和風ファンタジーとなった今作だが、まぁ、やってることはそこまで大きく変わらない。そらね、毎年の戦隊ものだって興味の無い人から見りゃ大体同じに見えるからね。あまり真剣に観ようとしなければ「何となく金色の鎧が出てきて悪そうなのを切ってた」というお話になる。「刻印」のときも中盤は主人公が自分の出生に思い悩んで暗黒面に落ちていたが、今回は主人公の雷吼の代わりに星明が闇堕ちしてくれたので、鬱要素もそこそこ一緒。

 ただ、こっちの方が割とあっけらかんとしていたのは事実だね。中世ファンタジーをイメージしてとにかく悲惨な時代、悲惨な世相を描いていた「刻印」に比べると、和風のこの世界はまだおちゃらける余裕がある。ずっと行動をともにしてくれた金時の存在も大きかったかもしれないが、思い悩むのが普段から適当な星明だったおかげもあって、その脇で「この女も色々面倒だな」とか苦い顔をしている雷吼も、そこまで深刻になってテンションが下がることはなかった。そういう部分ではこっちの方が好みかな。個人的に好きだったお話は嫁さんホラーと浮気の回。本来ならあれもマジでひでぇ話なんだけど、ノリが軽いんだ。何故日本の歴史において、「平安宮中の麻呂キャラ」ってネタ扱いされるんでしょうか。彼らだって真面目に生きてただろうに。

 本作の楽しみ方としては、星明という悲劇のヒロインの生い立ちと、彼女の強さ、弱さを噛んで含んで味わいつつ、最終的にはそんな星明と意志を通わせることが出来る雷吼が勧善懲悪でホラーをぶった切る様子を堪能すること。もちろん雷吼は雷吼で悩んでる部分はあるはずなのだが、少なくとも「刻印」のレオンとは違うから、牙狼の活躍としてはこっちの方が観やすいはず。あとは「刻印」も観ていた人間からすると中の人を組み合わせた一種のスターシステムみたいな部分も楽しめるかな。最後の最後まで「道長様はどっかで良い人にならんもんかな」って思ってたが、やっぱり駄目だった。ヘルマンはあんなにいいおっさんだったのになぁ。ラストバトルの巨大ギミックのCG描写なんかは流石のもので、本当に特撮ものと同じような楽しみ方が出来るのは良い部分ですよ。

 今回、雷吼を演じた中山麻聖という人は実写版との繋がりで声優初挑戦とのことだったが、初めてなりに割と面白い仕事ができていたんじゃなかろうか。仕事ができる若手の男性声優はいつでもウェルカムやで(といってもそこそこの歳だが)。まぁ、最近はあんまりそういうルートから本格的に声優に絞る人もいないんだけどさ。割の合わない仕事だしなぁ。

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「ノルン+ノネット」 5→5

 なんか、綺麗な作品でした。適当にしか見てないのですげぇふわっとした印象でしか語れないのだが、分かりやすく言うと、「やなぎなぎがすごくしっくり来る」ような綺麗さ。うん、分かりにくいな。

 とにかく画面の幻想的なイメージが印象深い。毎回提クレバックに表示されてたからかな。船のメカニカルな部分もあるはずなのだが、どちらかというとそこに融合している自然物とか、船以外の場所の遠景の方が印象深いんだ。こういう見た目でとりあえずのイメージが作れる作品ってのは強いと思う。ファンタジーな要素をふんだんに詰め込んで、あとはまぁ、「女の子の脳内のお花畑」に男をはべらせておけばいいわけで。

 シナリオ部分にも興味深い要素は多く、中でも「3人VS9人で1対3の関係を3つ用意する」っていうカップリングの設け方は新鮮だった。いや、最終的にくっつくのは1人なんだから残り6人はあくまでサブキャラなのだが、こういう乙女ゲーの作品って、大体ずらっと男が並んで「メイン1人とくっついて終わり」か、「誰ともくっつかないでなんとなく逆ハーレム」じゃない。今作の場合はそうでなくて、9人中3人はゴールが用意されてるんだ。さらに3チームに分けることで9人の男連中が自然に弁別されて、割と印象に残りやすい。普通のように9対1だと、どうしたって「9人のうちの1人」になるので各キャラの存在感が薄くなるものだが、今作の場合は「あのチームの3人のうち1人」という理解になるので、いくらか受容しやすいのだ。まぁ、そういう特徴付けってことだね。これは何も野郎キャラの魅力を上げる効果だけでなく、私のような男性視聴者の方にとっても、「女の子が3人」という楽しみが増えるプラスもある。こはる、深琴、七海、それぞれタイプの違うヒロインが、男連中とタイプの違う接し方をして、タイプの違うカップルを成立させる。単独ヒロインの場合は「決着」が1つしかないので個々のエピソードで「単なる浮気者やんけ!」という不満が出るが、今作ならその心配もなく、三者三様で無難にまとまる。まぁ、尺の長さはあくまで1クールなのだから同じはずなのだが、これもやっぱり「弁別のしやすさ」からくる良さなんだろう。

 まぁ、身も蓋もない言い方をすれば「いいとこ取り」「幕の内弁当」みたいなことなのだが、今作はそれをやっておいて、その上でメインとなる世界のリセットの話を破綻無くまとめていたのが好印象。いわゆるリピートものともまた違うスケールの話だったが、「どないやねん」と突っ込む前に「まぁ、この世界観だったらそれくらいしてもいいかも」と丸め込まれてしまった。なんだかよく分からないうちに核心まで突っ走ったので、多少乱暴な筋書きでも文句を言う前にさっさと結論が出ているのだ。この尺でそこまで語りに不足を感じさせず、3つのエピソードがそれぞれに締めくくられているのだから、今回は高橋ナツコが頑張ったと言ってもいい気がするよ。

 まー、やっぱり男の扱いだけを見てたら、それぞれのキャラのファンからは不満も出そうではあるのだが。あくまでも「何となく観てた」人間の感想なので、ひょっとしたら真剣に見てたり、ゲームをプレイしながら見てる人にはボコボコ穴があいているように見えるのかもしれない。大丈夫、画面が綺麗だったからアニメ化の功績はそれだけでもあったと思うし。

 結論・彩陽がメインヒロインのお話はなんか平和な気分になれるので良いです。

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「蒼の彼方のフォーリズム」 4→5

 今期終了作品は多くが「大体予想通り」か「予想してたよりも微妙」だったのが、これは珍しく「思ってたより面白かった」作品。まぁ、1話での導入が訳分からなすぎたからなぁ。

 今期はさらに、「まっとうなスポ根もの」が多かったシーズンでもあるかもしれない。「ハイキュー」と「ダイヤのA」が終了し、さらに「ストライド」もあった。今作をスポ根という文脈で語るなら、比較すべきは「なんちゃってスポーツ」である「ストライド」だろうか。あっちが「思ってたほど盛り上がらなかった」のに対し、こちらはなんちゃってスポーツが少しずつ結実していったのは興味深い対比だ。最初は全然ルールの分からなかったFC。まずもって空飛ぶ靴の意味が分からないし、バトルフィールドの全景も見えてこないので、どうやって楽しむスポーツなのかが分からない。スピード勝負と鬼ごっこを足して割ったような競技だが、観ている側がそれで盛り上がるのかどうかも怪しかった。実際、序盤の展開はちょいちょい戦術論が語られたりもしたが、「いや、そうはならんやろ」みたいなヘンテコな理屈も多く、のめり込むというわけにもいかない。どうにも駄目かと半ば諦めていたところもあった。

 だが、良くも悪くもテンプレ的なスポ根展開なので、ルール自体が分からずとも、何となく筋だけは追えてしまうもので。みさきちゃんの挫折、そして明日香自身のスランプ。良い仲間達も登場して少しずつ世界が広がっていき、いよいよ因縁のライバルも登場。次第に出来上がっていくキャラクターたちの関係性の中で、不思議とFCのルールの方まで整備されていったように感じられた。実際にはそんなことはないんだ。FCのルールは最初から決まっていたはずだし、プレイヤーたちが興じているゲームの内容も序盤と劇的な差があるわけではないのだが、不思議と、キャラの方が固まってくると、「そのキャラがやってること」というので、試合の内容も頭に入ってくるようになる。「このキャラだったらこういうプレイになるのかなー」とか、「あの明日香がこう言ってるってことは、あの時のプレイにはこういう意味があったのかな」とか。キャラの方から競技を埋めてくれるというのは、なかなか新鮮な驚きがあったものだ。

 取り立てて、その試合展開が面白かったというわけではない。絵的な盛り上がりが素晴らしかったということもない。どっちかっていうと今作は画のショボい方の作品で、話数によってはキャラ画も大きく崩れ、「おぉ、GONZOよゥ、GONZOよゥ」と嘆く部分もあった。しかし、最終回のアクロバティックな展開に持ち込むまで、ギリギリのところで作品がぶっ壊れるようなヘマに到らず持ちこたえ、決めるところは及第点にまとめ上げている。FCの見どころである大きなモーションも、最後の最後に視聴者がある程度ルールを飲み込めたところでクライマックスが訪れるわけで、なんだか「初めて新しいスポーツを見始めた時の、ちょっとだけ観戦のコツが分かった喜び」みたいなものは味わえたんじゃなかろうか。競技自体が分かりやすかったのに人間関係まで掘り下げるところが活かし切れなかった「ストライド」と、競技がよく分からないのにキャラ造形からスポーツの方まで補完してみせた「あおかな」。なかなか面白い対比になっているのじゃなかろうか。

 まぁ、色々と理由をつけてみても、「単に女の子がきゃっきゃうふふしてるのが見たかっただけじゃないのか」と言われればそうかもしれません。やっぱり野郎だらけの作品よりは贔屓したくなるよね。こればっかりはしょうがない。そんなわけで、きゃっきゃうふふの中心にいたのは、相変わらず元気な福圓先生。彼女のキャラはどっち方向に振り切れても魅力を振りまいてくれるから本当に安心して見ていられる。明日香は「中盤にスランプに陥ってどうしようもなくなる」という、よくある主人公のテンプレを踏襲していたのだが、そこであまり落ち込みすぎず、するりと「明日香らしさ」を持って戻ってきた展開も良かったと思う。そして、そんな明日香を支えた大きな存在がみさきちゃん。CVの浅倉杏美は、これまでおっとり系の役柄ばかりの印象だったのだが、ここ最近はこうしてはっきりとした発声を活かす役も出てきてますね。そして作中一番の賑やか師である真白を担当する山本希望。のじょさんが百合ってるのはすごく安心して見ていられる。なんか、役には病的なものが出てこずに非常にクリーンなイメージだ。あとは散々嫌なことを喚き散らしていったミズハスも面白いポジションだったな。あとは緒方アニキの存在感な。あの人が飛び出した途端、「あ、勝てない」って思った。

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「灰と幻想のグリムガル」 6→6

 ナイスハッピーエンド。ハルヒロが心配でベッドに付き添いながら鼻歌を歌ってるメリイさんが最終回のハイライトでした。

 トータルで見ると、やはりよく出来た作品だったと思う。いわゆる「異世界もの」のカテゴリに入る作品で、油断するとあっという間に十把一絡げで「見たことあるやつやー」となってしまうところなのだが、今作はきっちりアニメ化に際して独自の方向性を打ち出し、他作品との差別化に成功している。具体的には背景美術や動画面での個性、音響面を含めた演出の工夫、そして、駆け足にならないように丁寧に描かれたシナリオの配分。そうした諸々の要素が全て噛み合った時に、完成された「グリムガルペース」が生み出される。こうして「何か違うことやってくれるぞ」っていうのが分かる作品作りは非常に好感が持てる。

 もちろん、良いところばかりではなかった。序盤にずっと感想を書いて引っかかっていた挿入歌云々の件なんかは、最後まで雰囲気作りの足を引っ張った悩みの種で、「誰の意思が介在した結果なのか」と首を捻ることになる。人間関係の描写についても、なるべく「語らせない」ことによるイメージ構築が優先されていたはずなのだが、いかんせんそれだけでは不安になってしまうのが昨今のアニメ作り。時にはハルヒロが独白の形式で必要以上に台詞を漏らしてしまうこともあり、話数によって雰囲気の統制にはばらつきがあったことも事実だろう。ただ、それは裏を返せば普段からどれだけデリケートに作品の雰囲気作りが行われていたか、ということの表れでもある。これで全編通じてただ原作の描写を垂れ流すだけの大量消費作品だった場合、細かい部分の演出の違和感なんてものは気にも留めなかっただろう。しっかりと正座をして、画面と向かい合って観る価値がある作品だと思わせていたからこそ、「ここはちょっと違うんじゃないか」とか、「いや、これは作品意図をくみ取った上でのことだ」とか、ディテールに関する議論が出来るようになるのである。そういう意味では、挿入歌云々に必要以上に噛み付いてしまったことは申し訳なく思うが、逆に「他の部分が非常にマッチしていたから」だと思っていただければ。

 映像面での特徴、淡く描かれた水彩のような世界も非常に印象的なものだが、個人的にはやっぱり音響面での演出方向に注目したい作品。必要最小限の音で視聴者の注意を最大限に画の方に向けられたからこそ、丁寧に作られた映像面が引き立つ。台詞の取り回しも様々に考えられており、不安定な世界で互いに怯えながら、必死に生き抜いていく少年少女の不器用な心の交流が見事に紡がれていた。マナトの死を受けての各人の反応や、メリイが少しずつパーティに歩み寄っていく様子など、個々の描写は油断すればうっかり流してしまうような部分も多いが、各々のシーンにはっきりと意味を持たせて組み上げていることが伝わってくる。11人が丁寧に描かれていたからこそ、バトル面での成長も自然と受け入れられるようになり、最終回の静かなクライマックスも、それがハルヒロの手に入れた「力」の一端なのだということが受け入れられるようになっている。たっぷりとした間尺があったおかげでここまでの作劇が出来たことを考えると、やっぱりアニメは詰め込み過ぎじゃなくていくらかゆったりと作ってもらいたいもんだよなぁ。

 お話はここで終わるわけではなかろうから、続編の登場にも期待したいところ。最後に中の人だが、今作の場合はメインパーティ全員に敢闘賞かな。普段割とがさつな役回りも多いが、本人同様にすげぇ細かいことにも神経質でもやもやしてるハルヒロを上手く組み上げた細谷。ムカつくはずなのにどこか憎めないことにかけては天下一品、最後の見せ場はマジ格好良かったランタ役のよっちん。レギュラーデビューは初めてのくせにおいしいキャラでがっつりアッピール出来たぞ福嗣。関西弁でまったり可愛いみかこし。マリク・エム・ぱるにゃす! そしてメリイさん格好良いよちかぺ。今作はぱるにゃすがみかこしに面と向かって「ちっぱい!」と連呼したことで歴史に残ることでしょう。めでたしめでたし。

 あ、あとキッカワ。

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「無彩限のファントム・ワールド」 6→5

 やぁ! 良い子のみんな! 京アニ大好きおじさんだよ! おじさんも評価軸がブレブレで最近どうしたらいいか分からなくなってるけどな!

 今作はとにかく、「軽い」という言葉でまとめられそう。いや、今作で「軽い」なんて言ってたら他の製作会社の作品はどうなってしまうんだ、っていうくらいの映像クオリティではあるのだが、やはり京アニは時代を牽引する1枚看板として、それくらいの期待に応えてほしいスタジオなのでね。映像自体の品質を別に考えて、今作の持つ諸々の要素が「軽い」。

 これは決して悪いことではないんだ。肩肘張らずに楽しめる純正のエンターテイメントという意味でもあるし、元々変態おじさん石原監督はこういう「萌え」路線に突っ走った阿漕な画作りでも仕事ができる御仁である。彼のフェティシズムが存分に発揮され、見ていて退屈しない画面がたくさん提供された。その部分については何一つ不満は無い。

 ただ、京アニ作品特有の没入感というか、「この世界にずっと浸っていたい」と思わせるだけの魅力があったかというと、あんまりそうは思わなかった。その原因はいくつか考えられるだろうが、個人的に大きかったのはメインとなる縦軸が無かったことじゃないかと思っている。石原さんのヒット作を見ると分かる通り、「CLANNAD」も「中二病」も「ユーフォニアム」も、萌えと言ってしまえばそれまでの作品だが、ちゃんと作品の中心となる人物がおり、その人物の心情の揺れ、他者との関わり合いの中での成長物語が主軸にある。個人的には「中二病」の六花と遊太の関係性は大好きだし、「ユーフォ」はそれが久美子と麗奈で構成されている。今作の場合、もちろん主人公は晴彦だが、その彼が精神的な成長を経験したかというと、残念ながらそういう感じは無かったんだよね。最終回のエニグマ戦ではルルとの合体形によって召喚術が格段にレベルアップしていたが、あれを見ても「成長したなぁ」と思うよりは「何いきなり強くなってんねん」っていう感情が先立つ。ご都合主義の強化バージョンであり、縦に積み重ねた物語性は感じられない。その他のヒロイン勢にしても同様で、みんながみんな、晴彦やチームのメンバーとの関わりの中で変化し、成長しているのは間違いないのだが、あくまでも1つ1つの小エピソードの中だけでの「主役」であって、シリーズ全般を通しての物語があるわけではない。なんだか、「ファントム対策室の人々」っていうオムニバスのエピソード集を見せられているような感じだ。多分、一番積み重ねがあってキャラ的なふくらみがあったのって、ルルじゃないかなぁ。

 そんなわけで、画良し、エロ良し、話も個々に良しだが、トータルとしての加点があまり見られず、京アニ作品であることを鑑みて多少辛めのジャッジである。いや、楽しんで見られたことは間違いないんだけどね。どっちかっつうと、中の人たちが無茶やってる実写版の方が楽しめたというか、すみぺの闇は深いというか……。

 今作で一番のヒロインは誰かと聞かれたら、ノータイムでルルと答える。ルルは可愛かった。健全さの化身である褐色美人、ナイスバディだがエロを感じさせない健やかさ。常に高いテンションと適度なお馬鹿。へちょ画になっても愛くるしいマスコットとしてのスタンス。クルクルまわる毎度の提クレバック。どれもこれも他のヒロイン勢には得られないものばかりで、今作はとにかくルルを愛でるための作品だったと言ってしまってもいい(そのため、原作にルルがいないと知ってひどくショックだった)。ルルが一番ってことは、今作はルル的な要素が一番求められていたってことだよな。いつでものんきに、おっぱいがブルブル揺れる京アニ的学園コメディでお気楽に生きてる姿が見たかったんだよ。ころあずの脳天気な声は本当に元気が出るね。本人にはしばしば闇を感じるけども……。

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「銀魂°」 5→5

 気付けば1年も放送してたのか。タイトルの「°」部分は有ったり無かったり、後半はずっとシリアスなのでそれどころじゃなかったんだけど、結局シリーズタイトルは「銀魂」なのかしら。

 正直言うと、後半のシリアスで全然身が入らなくなったので別れ際は割とどうでも良かった作品。まぁ、これはアニメじゃなくて原作時点でそうなんだけどな。銀魂のシリアスは本当に興味がない。「そういうニーズもあるんかなぁ」くらいの認識で、本誌もシリアスの場合は読み飛ばしている(おかげでここのところずっと読み飛ばし続けている)。別に「シリアスな漫画が嫌い」なわけじゃなくて、「銀魂ワールドでやるシリアスに興味が湧かない」だけなんだ。これがワンピースとかならまだ分かる。一応冒険活劇だし、ワンピースの場合はバトル中でもルフィたちのテンションは一緒でギャグが混じったりするからね。でも、銀魂は普段あれだけのクソみたいな(褒め言葉)ギャグを徹底的にやり倒しておいて、そのまんまのキャラでドがつくほどのシリアスをやるっていうテンションの差にどうも馴染めないのだ。普段のギャグの方がよっぽど死線をくぐってる内容なのに、シリアスになった途端に命が云々、友情が云々、サムライの魂が云々言い始めるのはどうかと思う。普段あんなにゴミクズ扱いされてる局長とか、こう言うときだけ英雄扱いで「カッコイイキャラ」にされるのが分からない。「いや、そこは切り替えていけよ」っていうのが熱心なファンの言い分なのだろうが……そこまで器用じゃないんでなぁ。っつうか、銀魂にはずっとギャグだけをやっててほしいんだよ。アニメは特にさ。

 というわけで、後半パートは正直興味がなかったので、前半パートと足して2で割って平均点。ウンコが大活躍するのは良いアニメだよ。

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GATE 自衛隊 彼の地にて斯く戦えり(2期目)」 5→5

 2期最終回に1期OPが流れるアニメは名作。いや、異論はいっぱいあるだろうけど。たまたま今回「うたわれ」とこれが続いたもんで。エンディングの映像部分も含めて、オチは非常に良かったんじゃないでしょうか。伊丹嫁のまさかの出番で南條さんにギャラ発生。

 2期目ということで、どういう風に発展していくかが期待されたのだが、ぶっちゃけ、そこまで「発展」と言えるような要素はなかった。最終的には自衛隊が圧倒的武力でもって異界の人間を駆逐する流れに変わりはないわけで、1期で感じたもやもや、「こんだけの殺戮シーンを描いていいもんなのかどうか」は2期も変わらず残った。

 個人的に今作で一番微妙なポイントは、伊丹という主人公そのものだと思っている。正確には伊丹個人と自衛隊という組織が上手く弁別しきれていないこと。伊丹は「まわりに女の子をはべらせる」「基本的には自己中心的なオタク気質」「それでも特殊資格持ちのハイパー俺ツエー」というあたりが典型的なラノベ主人公。まわりに女の子が集まってくることは半ば必然だし、説明は諦めるしかない部分なのだが、それでも今作は「伊丹という人間のカリスマ」みたいなものが幾度となく強調される。ピニャ殿下もレレイもロゥリィも、「伊丹はすごい、伊丹なら何とかしてくれる」と彼を信頼している。そのために伊丹は「人格者」として描かれる必要があり、実際に炎龍のときのテュカとの関係性など、必要以上に女性に優しく、面倒見が良く、博愛主義なところを見せる。

 対して、自衛隊という組織は「軍」であることをはっきりと割り切ったスタンスで描かれる。たとえば上とのしがらみがついて回るところ、そして、出番が訪れたら迷い無く任務を遂行し、容赦無く人の命を奪うところ。今作はタイトルに「自衛隊」の文字が冠されていることからも分かる通りに、自衛隊という組織自体も主人公であり、彼らが異界の地でどんな活躍を見せるかも物語の中心的要素だ。そして、この世界では「伊丹=自衛隊の代表」である。そのために、どうしてもこの2つは同一視して語られることが多いのだが、どこかちぐはぐな印象を受けるのだ。たとえばラストを取り上げてみると、ピニャ殿下救出のために、伊丹はわざわざ変装して城内に侵入。今となっては逆賊とすら言って良いゾルザルを前に、颯爽と現れて紳士的に(遠距離射撃で脅しながら)ピニャ殿下をかっさらっていく。そこには「ゾルザルを殺さずにあくまで話合いで救出した伊丹」という図式がある。しかし、一歩城の外に出て脱出を図る際には、まわりの自衛隊員は銃火器、爆弾をフル活用して伊丹の活路を開き、散々に人を殺しているのである。それはもちろん、伊丹も了承済みだし、彼自身が指示している部分も多い。こうなると、「結局、伊丹も殺すだけ殺して解決している」ことになってしまうわけで、なんだかひどく残念な気がする。伊丹の目指しているキャラと、実際の物語が、最後にすれ違っている感があるのだ。まぁ、あくまでも「悪役を倒している」のだからしょうがないのだが……結局これって「侵略戦争」なんじゃねぇかなぁ、と。

 ま、そんな面倒なことはぶっちゃけ些事ではある。そもそも自衛隊なんてテーマを選んだ時点で戦争だの権力だの主義信条だのといった面倒な要素がついて回るのは当たり前のこと。そこを誰もがすっきりする形で格好良いドラマにまとめるのは無理があるだろう(格好良くクリーンな自衛隊が見たい人は「よみがえる空」を観よう)。あくまでその部分は「ファンタジーと自衛隊をくっつけたら面白いんじゃね?」というひとネタだと考えるべき。実際、戦闘機とのエンカウントで航空性能を量られたり、大量の爆薬着火でぶっ殺されるドラゴンなんて図式は割と面白い。人間以外のモンスターと戦う要素を増やせば余計なしがらみ無しで自衛隊の火力を発揮出来るとは思うのだが、それだと本当に自衛隊である意味が無くなっちゃうから悩ましいなぁ。あとはまぁ、可愛い女の子がたくさん出てくるところを楽しめば良いのではないかと。

 そう、今作の女の子は皆可愛い。そこが一番盛り上がれるとても重要な部分だ。メインの3人娘は相変わらずの活躍。まぁ、テュカは今回可哀相なポジションだった気もするが、レレイとロゥリィがチート性能なのでしょうがない。そして、本当に良い奴隷姿を披露してくれたピニャ殿下のポジション取りと、彼女のお付きの連中の「やることやってる」感。ピニャ殿下は心底ちんぽに弱そうな姫騎士で最高ですね。戸松ボイスの正しい使い方。取り巻き連中はゆーみんとむっちゃんのキャラが結婚・懐妊までこぎ着けるというレアなケース。みんなして発情しすぎじゃねぇかな。シェリーちゃんは……合法になってからな。そして今期の立役者は、政変部分を支えたテューレby小清水。結局ゾルザルともども結末がうやむやになってしまったのは残念だが、3期目の可能性を残した終わり方とポジティブにとらえよう。思えば彼女の喘ぎ声から始まったシーズンだったんだよなぁ。他にもるみるみキャラが相変わらず美味しい(損な?)ポジションで楽しませてくれるとか、アルペジオさんの「お前本当に頭良いのか」感とか、そのお師匠さんの一切空気を読まない天真爛漫さとか、この世界の女性陣はみんな魅力的。いや、男性陣も格好良い人いるけどね。もう、この設定で「異界の生活にちょっとだけ自衛隊な日常アニメ」でもいいよ。どっかでスピンオフやってそうだけど。

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