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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱりこのアニメ、なんか綺麗で好きなんだよなぁ、第2話。前回の冒頭みたいなとにかくガチャガチャして見にくくすらある戦闘シーンなんかも味といえば味だが、それ以外の部分、人物の表情とか、細かい目の動き、髪の毛の見せ方、そういう部分に今作らしいこだわりが見えるのが綺麗なんだ。

 1話目が「とにかくガチャガチャ」のお話だったので、今回はとりあえず劇場版からの流れをまとめて、現在の赤・青・白銀の3つのクランがどのような関係性なのかを確認するお話。青と赤については相変わらずの小競り合いが続いているが、尊が失われ、アンナが新たな王となったことで、以前ほど理不尽な殺伐とした雰囲気はなくなっている。その上でアンナも「戦えば負けない」と言っているように、決して和平を結んだり、なあなあになったりするわけでもない。今回も「白銀のクランにいるクロやネコをかくまってやろうか?」という意識は同じだったが、各々が独自の意志で行動しているだけで、同じ理念で行動しているというわけではないのだ。

 そうして緩やかな和平状態が続く中で、不穏な因子は現在2つ。1つ目は、「王殺し」の負荷によって危うくなっている宗像のダモクレスのこと。そして、そのことで淡島さんが声をかけたのが、かつてセプター4で重要な役割を担っていたという、ベテラン選手の善条剛毅という人。彼はかつて、宗像の前の代の青の王が同じように鍵を崩壊させた際に、命を奪って危機を未然に食い止めたことがあるという。そのことが影響したのか、それとも本人の意志からか、現在は窓際に身をやつしているようだが、淡島さんは彼の実力を認めており、宗像の現状を見て手助けを求めている。しかし善条の答えは「宗像の右腕は淡島さんである」というもの。つまり、今回の最終話あたりで宗像が鍵を保てなかった時には、淡島さんが宗像を殺し、そのまま青の王を引き継げってことなのかしら……どうなるセプター4。淡島さんの他に王を継げそうな人間って、強いてあげるなら猿比古くらいしかいないからなぁ……。ちなみに、既に製作発表の時点で話題になっていたが、ナイスミドル善条剛毅の中の人は、周防尊役・津田健次郎その人である。尊が死んで出番がなくなってしまったツダケンだが、いまやすっかり「K」の顔。登場させないのは勿体ないので改めて新キャラで登場願っているわけだ。格好良い声が多すぎる世界だぜ。

 不穏な因子の2つ目は、緑のクランの動向。劇場版からの引き継ぎで前回もそのあたりが燻っていたが、吠舞羅やセプター4と違っていかにも悪役然とした緑のクラン。白銀のクランの数少ないクランズマンであるクロとネコはどうやら狙われているらしいとのこと。クロとネコは、早いところ身を固めないと色々きな臭くて大変である。そのために青も赤も2人をかくまおうとしているわけだが、2人の答えはそれぞれにNO。「ちゃんと帰る場所がある」ってんで学園寮に戻るところはいかにも「家族」としてのクランを表していてとても良いシーンだった。未だ部屋に残っている3つの茶碗。来週は社も登場するっぽいので、白銀の再始動にこぎ着けられると良いなぁ。

 まぁ、そうならなくても、延々アンナちゃんの膝枕でゴロゴロするネコが見られればそれはそれでいい気もするけども。

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10月9日 ドラフト模様(BFZ×3)

ピック順 【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Sangriter】→【Mei】→【Serra】→

 

 新環境2回目にして早くも5人戦になってしまった。この環境はデッキ構築の難しいアーキタイプ環境と言われている。ただでさえカードの確保が大変でピックがデリケートになるのに、さらにパックの数が減ってしまったらクソゲー化するやんけ、というので一時は開催を躊躇ったものの、素直に「わしゃパックが剥きたいねん、もっとカード触って早くこの環境の強さを経験したいねん」という(俺の)欲求が勝り、強引に5人戦を開催。結果、想定通りにピックはカオス。おかしいなぁ! 5人で5色なんだからいつもより綺麗に分かれてもいいくらいなのに!!

 


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 今週中に行かないとコンゴウさんの色紙がもらえないと分かり、確実に色紙がもらえるタイミングで行ったんじゃ。しかし、ワシの人間力では、流石に2作品続けてコンゴウさんを入手することなど叶わなかったんじゃ……。選択肢としては、①運命を受け入れる。②明日もう一回チャレンジする。があるんですが、映画館遠いからな……。あ、でも明日キリクマが劇場に来るらしいで……なんで今日行ったかな、俺。




 ま、まぁ色紙はおまけさ。僕は作中でのコンゴウさんを見に行ったんだから。別に不満は無いさ。

 

(以下、一応ネタバレとか、そういう感じに注意)


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○「牙狼 -紅蓮ノ月-」 4

 アニメ版GAROシリーズの第2弾。シリーズとシリーズの間にも実写版は常に挟み込まれていたようなので本当に脈々と続くタイトルになっているわけだが、こちとら特撮版は見ていないので、半年ぶりのシリーズ作ということになる。

 西洋ファンタジーだった「炎の刻印」からはガラリと雰囲気を変えて和風ファンタジーに。そして、キャラクターデザインは奇しくも「タイバニ」実写化の話題で盛り上がっている(?)桂正和。画面を見ていると懐かしのタイバニの雰囲気をちょっと思い出せるような気もする。さらに、シリーズ構成には井上敏樹、會川昇というなかなか並び立たないビッグネームが2人並んでおり、何とも不可思議な制作体制になっている。また、キャスト陣も前作のメインである堀内賢雄や朴璐美が参加し、まったく違う世界感ながらも微妙なリンクが見られるのも面白い。また賢雄さんのキャラが脱ぎだしたらそれはそれで。

 ただまぁ、やってることはいつもの通り、鉄板のヒーローものの展開である。「炎の刻印」は割と序盤からレオン・ヘルマンの親子2代ヒーロー体制で興味を引いたが、今回は本当に真正面からの勧善懲悪。非常に見やすいものの、あんまり引っかかりがない。まぁ、1話目なんてのはこれで良いのかもしれないが。1つ残念だったのは、せっかくのキャラデザだけどもあんまり画面がパッとしなかったところ。大崩れしているというほどではないのだが、タイバニが終始ばっちりイケメンヒーローの顔を描き込んでくれていたのに対し、今作は主人公の顔などもどこか安定していない。背景との接続などもどこか安っぽい部分があり、同じくMAPPA製作だった「神バハ」なんかと比べると見劣りしてしまう印象。CGパートになればいつも通りのGAROなのだから気にならない部分かもしれないが、王道ヒーローもので安定感と平均的品質が大きな誘致要因になるため、出来ることなら1話目はがっつり気合いの入った画面を見せて欲しかったところだ。

 ま、「炎の刻印」のことを考えれば、王道とは言ってもここから色々とこじれていく展開になるだろうという期待は持てる。戦隊・ライダー・プリキュアにならぶ存在として、常のように何となく見ていくことになるだろう。

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○「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」 6

 ほら、やっぱりミステリクールだ。これで4本。ひょっとしてアニメ業界にミステリブームでも到来してるんですかね? それとも、単にノイタミナがミステリ推しなのか。番組中のCMで乱歩奇譚が出てくると何が何だかよく分からなくなりますな。

 原作既読。というか、かなり重要な作品。今確認したら発表が1996年かぁ……はるか昔の出来事よなぁ。ミステリ(ィ)好きの家族の影響もあったが、当時は本当に恥も外聞も無しに森博嗣が好きだったよなぁ。何故好きになれたかと言われれば、やはりこの「F」のインパクトがでかかったから。メフィスト賞の大切な一歩目となったこの作品、やはり時代を揺るがすだけのパワーがあったということだ。もちろん、そうは言っても、ここまで長きに渡って愛され、数々のメディアで作り続けられることになるなんて想像もしなかったけども……。

 とは言っても、私が森博嗣ファンを続けていたのはS&Mシリーズまでである。続くVシリーズあたりで流石に飽きて(呆れて?)離れていったので、今作の原作にクレジットされている「四季」シリーズなんてのは読んでいない。まぁ、こうして熱病のように浮かされて、その後次第に冷静になっていくまでの過程も森博嗣作品の通過儀礼みたいなところはあるよね。その後に純粋に「飽きた」になるか、「飽きたけど好き」になるかで「森ファン」かどうかが分かれるんだろう。

 そんな「離れてしまった」作家の処女作。最初に漫画になった時点ですでに「うわぁ」てな印象で、あんまり絵をつけない方がいいんじゃないかと思っていたし、森博嗣独特の作風ってのは良くも悪くも孤独なものであり、あんまり他人の手が入るのはよろしくないんじゃないかという心配もあった。アニメになったところで、あんまり興味は湧かないんじゃないかと思っていたが……不思議と、嬉しくなった。なんだろ、この感覚。20年近くも前の作品だが、どこかで今の深夜アニメ文化と通底するものがあるのだろうか。いかにもノイタミナらしいオサレ臭い画面との親和性が高い気がする。尺の問題であくせくするんじゃないかという心配もあったが、そんなことは一切無く、犀川・西之園の意味なしトークと意味なしジョークが淡々と、山も熱も無いかのように描かれていく。これ、かなり「森イズム」の表現としては正しい方向性だと思いません? いや、純正のファンから見たら違うんだろうか? その辺は知るべくもないが、個人的には、「これはかなり良い」と思える作風になっていた。

 監督は神戸守。大化けもしないかもしれないが大コケもしないだろう。こちらのA-1の作画デザインも安定している。エキセントリックな雰囲気を作るのはオープニングなどに留めて、「F」の動きのなさ、そして森ワールドの無機質さなんかはほどよいブレンド具合だ。そして何より、女の子勢が思った以上にしっくり来る。いや、正直言うとね、初見で西之園のキャラデザ見た時は「こんなん違う!」って思ったんだよ。思った以上にちんちくりんの小娘だったし。でも、冷静に考えたら作中の描写で描かれるべき西之園ってまさにこんなのなんだよな。メインヒロインとして長いこと付き合ってたせいで余計な美化がなされてたのかもしれない。そして、このちんちくりん西之園、声がついて、動き始めるとちゃんと可愛い。単に種﨑ボイスが好きなだけじゃねぇか、って気もするけど、犀川との距離感とか、天才なのにアホなところとか、そういう不可思議な魅力が自然に入ってくる。これ、思った以上に良いデザインかもしれません。そしてある意味本当のメインヒロインともいえる真賀田四季。彼女のデザインもすごく「腑に落ちた」。核心になる部分なのであまり言及は出来ないが木戸ちゃんのキャラメイクがきちんと狙ったところにハマっている。この2人さえ上手く描けてれば、あとはほとんどモブなんだからどうとでもなるわな(あ、でも桑島法子の新キャラボイスが聞けるのは嬉しいです)。

 どれだけ時が過ぎても、やっぱり思い入れの強い作品なのかも。今後も期待して完結まで見守っていきたい。まー、そうは言ってもメインネタ以外のディティールなんてすっかり忘れてるしなー。久しぶりに買って再読してみようかしら。多分、普通に楽しめると思うわ。

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○「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」 4

 もう、こうしてタイトルをタイプするだけでもSAN値が削られるこの感じ。ラノベ文化はかくも尽きまじ。

 製作がSILVER LINK、そして監督は神保氏という「プリズマイリヤ」からの流れ。「神保さんの監督作品が続けて見られるのはラッキーだし、期待してるぜ!」と言いたいところだが、流石にそこまでお花畑な期待は持てないよなぁ。タイトルから予想される通りのものがそのまま出てきましたね。残念ながらそこまでキャラクターデザインに魅力は無く、作画も1話目からそこまで力が入ってない感じ。何故か次回予告でちらっと見た2話の方が気合い入れて作ってそうな気もする。1話目は露骨なエロ描写はそこまでなかったが、2話目ではそっち方向に思い切りアクセルを踏んでいるようなので、その影響だろうか。まぁ、そこで気合いを入れてくれるなら頑張ってくれてええで。ただ、お嬢様学校っていう設定なのにあのミニスカ乳袋はどうなんですかね。ケツの描写にやたら気合いが入ってるのは誰のこだわりなんですかね。

 別にクソラノベだから悪いというわけではない。そもそもわたしゃ「脳コメ」だって「がおられ」だって楽しく観られたのだ、正統にあの系譜を受け継ぐアトモスフィアを醸し出すこの作品だって、ひょっとしたら楽しくなっていくのかもしれない。もう、この舞台設定だって潔くていいじゃないか。まぁ、どう見てもエロ漫画の設定だけども……桂井よしあきにやらせろ(もうやってる)。

 ただ、「脳コメ」「がおられ」などと大体同じような(?)設定ながらも、現時点ではそこまで初撃のインパクトが無い。1話目のキャラの押し出しがあまり強くないように感じるのだ。テンプレ設定の多いラノベキャラは、何をしても目新しさなどは感じられないために、ただひたすら属性フル装備で一転突破を狙わなければならない風潮がある。とにかく1つの技を磨きに磨き、斉藤一の牙突のようにその一撃で相手を仕留めるのが最上だ。「がおられ」はその分かりやすいサンプル群である。しかし今作においては、とりあえず「お嬢様学校」という設定が先にあるため、なかなかそこにイレギュラーなキャラ設定を盛り込みにくい。1話目でメインとなったヒロイン(メインヒロインと捉えていいのだろうか?)は、「素直過ぎて何でも信じてしまう」という設定ではあるのだが、その馬鹿な部分、素直な部分は、他の浮世離れした「お嬢様」たちにも共通する属性であるはずなのだ。それではキャラとして1人だけ立つ理由が無い。もちろん、1人だけ突撃してきて主人公を拉致っていくなどの奇行も目立つわけだが、あまり突飛なキャラ付けをすると、今度は「閉鎖空間のお嬢様学校だからみんなして常識が全く無く、とんちんかんな観念で生きている」という(およそ無茶な)基本設定からどんどん逸脱し、世界観そのものを揺るがしかねない。そもそもこのお嬢様学校設定の時点で色々と破綻しているのに、その破綻した設定をさらにひっくり返したところで、この世界の常識の線引きが分からなくなるだけで、キャラの掘りさげに繋がらないのである。

 まぁ、真面目にそんな余計な心配をしながら見守る作品じゃないのは重々承知しているが……面白くなるといいですね。なんか、こういう設定ってラノベっていうよりも一周回って80年代くらいのギャグ漫画の設定だよな。いわば「おぼっちゃまくん」と大して変わらないっていう。そう考えると、逆に微笑ましく観られる気も……する?

 中の人は、主人公に田丸氏、メインヒロインは「実は私は」に続いて芹澤優。堅実な仕事ぶり。さらに回りの多くのヒロインも若手で固められており、あまり聞いたことのない名前も多い。まぁ、この辺りから地盤固めしていくのは理想的な一歩目なのかも。しかし、そんな中で一際異彩を放つのは、学長役の本田貴子である。本田さんがあんな声出してるの初めて聞いたわ。なんて仕事させやがるんだ。

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○「ゆるゆり さん☆ハイ!」 5

 しかし……1期の放送が始まった時点で、ごらく部の面々はこんなに息が長くて自身を代表するコンテンツになるとは思ってもみなかっただろうなぁ……特にみかしー。愛されてはや4年。間にOVAなんかも挟んで動いているので、なんだかんだで息切れを感じさせないシリーズです。

 とはいえ、OVAからはちょっと毛色が変わってしまったのだけどね。スタッフが一新され、残念ながら太田雅彦&動画工房のチームではなくなっている。その他スタッフも当然全く異なっており、いわゆる「太田作品」とは随分毛色が変わったもの。OVAの時点でそれは如実に感じられるようになっており、「まぁ、OVAだと尺の使い方も違うから……」と思っていたが、今回シリーズの1話を見る限り、これは通底したものがあるみたいだ。なかなか具体的な言葉で説明するのは難しいのだが、やっぱり太田さんのようなテンポ重視で勢いのあるギャグではなくなっている。ごらく部の持つまったりした雰囲気を優先し、のんびりダラダラが本懐。ただ、これは決して悪いことではなく、「ゆるゆり」というタイトルの示す通り、「ゆるさ」だって今作の立派な売り。元々原作の時点でそんなにどぎつく詰め込んだネタをアピールするような作品でもないし、「何となく女の子がいちゃついている」という様子さえ分かれば、ファンとしては不満の出るものでもないだろう。実際、1話目ではちなつちゃんを中心に割とどぎつい百合要素も盛り込まれていたし(原作通りだけど)、1期2期とは違った観点から今作の良さを見出せれば良いのではないかと思う。

 それにしても、今回初めてがっつり登場した櫻子の妹、花子ちゃん。なかなか破壊力の高いキャラだな。キャラが増えて賑々しくなるのは大歓迎だよ。そして、私はやっぱり、ゆるゆりメインキャラの中では何故か千歳が一番好きなんだ。豊崎ボイスは魔性(「ひみつのここたま」を視聴しながら)。

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○「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」 5

 なるほど、全ての答えが分かりました。犯人は、主人公の学校の生物教師ですね? ……いや、何の事件かも分からないけども……ほら、CVだけ聞いたら絶対アイツなにかやらかすだろ。

 いや、そういう話じゃないのかもしれませんが。とにかく、ミステリ要素を含んだアニメがまた始まったよ。前クールは「六花の勇者」という変化球が1つあるくらいだったが、今期はいきなり「終物語」で犯人当てやってたし、一応「金田一」もやってるので非常にミステリ色の強いシーズンといえるかもしれない。……すまん、言えないかもしれない。本作はある時期から急に増え始めた「検視もの」のミステリのフォーマットを使った作品。こういうのの起爆剤になったのって個人的にはコーンウェルだと思ってるんだけど、もっと古い世代にも源流が色々とあるんだろうか。「きらきらひかる」のドラマは割と好きだったなぁ。「トゥルー・コーリング」は……ちょっと違うか。まぁ、とにかく死体から色々と調べるお話。1話目の筋立ては割とあっさりしたものになっており、櫻子さんの解いた謎も本当かどうかよく分からないくらいにふわっとした処理。まぁ、この設定でドンピシャの答えを指摘するなんて展開はあんまり無いので、毎回こうして「〜〜〜かもしれないね」と言って、そのために大好きな解剖学的骨蘊蓄を垂れ流せれば満足、という作品なのだろう。ミステリ的要素は添え物みたいな扱いで、そもそもあの状況で「心中だろ」といって一切捜査する気がない刑事の時点で色々問題だし、不審な参考人をパトカーで移送中の警官が内部事情をしゃべりまくったり、現場に易々と立ち入らせたり、真面目に見ようとしたら問題が多すぎる。あくまでも櫻子さんの奔放な「骨愛」の表れとして無茶苦茶なシナリオがあるのだと割り切る必要があるだろう。

 そうして描かれたメインヒロイン・櫻子さんのキャラ造形は決して悪いものではない。登場シーンから「黄昏乙女」の夕子さん見たいなキャラなのかと思ったらもう少しやさぐれていたし、割と姉御肌強めの設定。例によって主人公の少年は突っ込みも弱々しくナヨッとした設定なので、これくらいのバランスが丁度いいのかも。CV・伊藤静というセッティングのおかげで色々と分かりやすくなっていたし、キャラもしっくり来る。御前ボイスに失敗無しですよ。 

 そして、本作の見どころ(?)となるのは何と言っても「骨」を含めた遺体の描き方。人によっては「骨」というだけでも嫌悪感を覚えるかもしれないが、1話目ではそれにくわえて猫の死骸、男女の溺死体なども一応「それっぽく」描かれている。まぁ、本当の溺死体ならとても描写出来ないような惨状になっているはずなのであくまでアニメ的なラインは超えていないはずだが、それでも、純粋に「死体」を「死体らしく」描くというのはなかなか勇気のいるところ。メインテーマから逃げずに描画しようとする姿勢は評価出来る部分。TROYCAという製作スタジオには聞き覚えがなかった気がしたが、なるほど、あおきえいが「アルドノア」で立ち上げたところか。道理で冒頭の桜のシーンとかやたら綺麗だと思った。このクオリティなら、よっぽど話の筋がまずくならない限りは、櫻子さんのお美しさである程度ごまかせるんじゃなかろうか。

 それにしても、やっぱりあの生物教師は怪しい……多分校舎の壁に骨が隠されている。のちこいみにくらみいきちのちのなとちすいかいにすな。

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○「うたわれるもの 偽りの仮面」 6

 まぁ、視聴後はブルブル体操の記憶ばかりが残るわけですが……流石ケツだけ星人の父親である。

 うたわれるもの。そう、僕の心のアニメの1つ。その続編が遥か時を超え、約10年後の現代に繰り広げられるという。そりゃもう、期待しないわけにはいかない。1話目はまだ何も起こっていないので全体の雰囲気を知るにも情報は不足しているが、とりあえずヒロインのクオンは充分可愛かったし、旧作のイメージを塗り替える色々な刺激も割と楽しい。期待票を入れておきます。

 とはいえ、旧作「うたわれ」が奇跡のごとき作品になったのにはいくつもの偶然が重なっているのも事実。特にあの「うたわれるものラジオ」とのシナジーは半端ではなく、エルルゥがフォークで常にハクオロを狙うようになったことなどから作品本編への愛着も深まり、その後すぐさまゲームを買ってプレイし、ラストは「キミガタメ」で滂沱の涙を流すというところまでいってこその作品だ。本作にそこまで突き抜けることを期待するのはいくらなんでも荷が勝ちすぎるであろう。もちろん、本来ならばゲームをやった上で同じように比較すべきなのだろうが……もうすっかりゲームとは縁が切れてしまったからなぁ。ハードを持ってれば一も二もなく買ってたとは思うのだけど。いまさらPSとか買うのはちょっとな。

 改めて旧作と比較すると、制作は同じWHITE FOXながら、監督は元永慶太郎に変更されている。「え〜、小林智樹じゃないの〜、せっかくの続編なのに〜〜。小林智樹の新作うたわれが観たいよ〜〜〜」と文句を言うつもりだったのだが、代わりに出てきたのが元永さんだと、大人しく引っ込むしかない。小林監督も大好きだが、元永さんも同じくらい信頼してるんじゃい。1話は監督自らコンテ演出も担当しており、静かな雰囲気の中にもきっちり見せ場を作り、世界を作っていく手順は慣れたもの。BDのCMが前編12話って言ってたってことは2クールあるのは間違いないし、割と余裕を持って見ていけるのではなかろうか。1つ気になるのは、ゲーム自体は「3部作の2作目」と言われていること。そして小耳に挟んだ情報だと割とぶつ切りで終わってしまうらしいこと。アニメは「3作目」をどの程度視野に入れているのか定かでないが、出来ることならば穏当な構成を期待したいもんだ。

 あとは個々のキャラクターよね。かつての聖上を知っている身としては、ハクの適当過ぎる性格はどないやねん、と思ってしまうのだが、これくらい雰囲気を一新した方が旧作に捕らわれなくて良いのだろう。クオンもエルルゥのように徹底的に尽くしてくれる系のヒロインではなく、ある程度手綱を握った状態で前に出てくれる性格にしてハクとのバランスを取っている。流石に種ちゃんはけーじ君にフォークは刺せないだろうが、是非ともキャラクター間での濃い絡みを期待したいところ。それにしてもさぁ、「女の尻尾」はいきなり触るのは失礼な行為なのに、その尻尾でヘッドロックきめるのはいいんだよな。どういう貞操観念の世界なのかな。個人的には、クオンのにょろにょろした猫系尻尾よりもエルルゥのモフモフした犬系尻尾の方が好きなんだけど、今作はアニメになったことをことさらに喜ぶように、めいっぱい尻尾が動いてくれるので、これはこれで楽しい。尻尾がメガ太くなったクオンは、他の体毛はどうなってるんですかね(ゲス顔)。

 さぁ、あとは旧作との絡みをどのように演出してくれるのかに期待だ。注目ポイント第3位、「核心部分でのハクオロの存在」。第2位「久しぶりにSuaraの新曲だよ!」。第1位「三宅華也は! 三宅華也は帰ってくるんですよね!」今までどこで何してたんや!!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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