最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「落第騎士の英雄譚」 5 ラノベラノベ&ラノベ。いわゆるダメラノベ枠にさっさと放り込んでフタをしてしまいたくなるタイトルだが、中身はどうだろう。 まず、間違っても「うわぁ、こいつは楽しみだぜ!」とテンションがあがるような内容ではない。主人公の置かれた境遇、ヒロインとの関係性、そして1話目での展開。そりゃもう、水田わさびボイスで「モゥ食べられないヨ〜〜」と漏らしたくなるくらいにお腹いっぱい。時代は進んでいるが、いわゆる「食パンくわえてダッシュしながら角まがったら」展開と同じようなもの。そろそろ現代ラノベ業界も「これ、食パン展開よりもテンプレ化してるんだよな」ということを理解した上でガンガンブレイクスルーを狙って欲しいものであるが、テンプレというのは受け入れられるからこそテンプレなのである。そこに文句を言ったところで始まらないということだろう。 「主人公が最弱で校内の成績も赤点のくせに実は最強」とか、「ヒロインがツンデレ姫で裸を見られたことから主人公とすったもんだするけどもデレるのが早い」とか、筋だけを見れば最近のラノベアニメの中でも潔すぎるくらいのもの。それに「アブソリュートデュオ」と同じ武器生成設定、「精霊使いの剣舞」で似たような名前を見た気がする武闘大会の設定、「聖剣使いの禁呪詠唱」で見た気がする謎の円形スタジアムなど、やっぱりどこかで見た要素を徹底的に固めている。もう、この徹底した無個性が個性として際だつのではないかという勢い。「こんなんあかんやろー」とは思うのだが、これが意外に悪くない出来。最後にスタッフロールを見て初めて知ったが、これって大沼SILIVER LINK作品なのね。いや、だから褒めるっていうわけではないんだが、具体的な画でいえば、例えば主人公が剣を生成して構える一連のバンクっぽいシーンとか、お姫様が主人公に褒められてあっという間にチョロさの片鱗を見せるシーンとか、そういう要所要所でちょっと「おっ」と思えるようなカットが挟まる。また、姫様の「才能がある人間が努力していないような言い方しやがって」という主張もキャラの造形を考える上では重要な台詞になっていて、「ひょっとしたら単なる俺ツエー主人公とチョロインのお話っていうだけではないかもしれないぞ?」という期待も持たせてくれる。主人公も「最下位」を自称してはいるものの、そこまで卑屈になるわけでなく、姫様との試合もさっさとOKして積極的に挑んで来るなど、2人とも人間的には悪い奴じゃないように見える。それだけでも、色々と捻れた最近のラノベアニメの出だしとしては悪くない。 まぁ、そうは言っても「やっぱりあの設定で最下位落ちこぼれ呼ばわりはおかしいだろ」とか、「姫様の物言いは高飛車を通り越してイカレてるだろ」とかいう問題は多々あるわけだが、そこはまぁ、程度問題ってことで。このまま観ていってやっぱり3話目くらいで「もういいや」ってなる可能性もあるし、「空戦魔導士」くらいの距離感でダラダラと付き合っていくかもしれない。過度な期待もせず、かといって過度に貶めもせず、それがラノベアニメと上手く付き合っていくコツである。 そしてメインヒロインが石上静香っていうのも注目したい部分だろう。なんだかんだでもう既にメインヒロインキャラ3人目(変な役ばっかだけど)。着実な実績を重ねているのはよいな。あ、あとエンディングテーマ(次からはオープニングになるのかな?)が良かった。今の時代にまさかの酒井ミキオという起用はなかなかのセンス。それに合わせた映像の作り方もキマっている。こういうところで久しぶりに名前を見ると嬉しくなるね。 PR ○「金田一少年の事件簿R(2期目)」 5 「電波教師」の後番組ってことで、もう無条件に画を観てホッとする。いや、本当に普通なんだけども。むしろそこまでパッとする印象もないんだけども。でも、あれよりはずっといい。 まぁ、2期目っつっても特に書く事もないのですが、今回は「金田一少年の決死行」からスタート。もう、あんまり熱心に「金田一」シリーズを追いかけていない身なので最初は分からなかったのだが、「あれ? なんかおかしくね?」って違和感を覚えて確認したら、「決死行」って新シリーズのエピソードじゃないやんね。旧シリーズのいわゆる「Caseシリーズ」のラスト一本、つまり、アニメ版「R(1期目)」で放送された事件よりも(現実の)時系列で言えばずっと前の作品なのである。なんでこんなことになったのかと思ったら、旧アニメではシリーズの「怪奇サーカスの殺人」までしか製作されておらず、大きな区切りとなるはずだった「決死行」はまだアニメ化されてなかったようだ。おかげでこんなところに。まぁ、確かにでかい事件なので新シリーズのトップを飾るのには丁度良いのかもしれないけども、長いシリーズの歴史の中でも異色の事件なので、これを代表選手にしてしまうのもどうかと思う。他の最近の事件とまぜるとちょっとテイストが違うので浮いてしまう気もするしなぁ。いや、ホントに些細なことだからどうでもいいんだけどさ。 さて、あとアニメになってない原作長編ってどれくらい残ってるんだろうかね。最近の事件はまだまだストックがあったんだっけ? あんまり印象に残ってないから覚えてないや。ま、順調にシリーズを消化していくことにしましょう。 それにしても、あのオープニングテーマは一体なんなんだろう。「四銃士」っていうタイトルも歌の中身も金田一と全然関係無い上に無駄にテーマ性があるので、全然噛み合わなくって笑える。最後だけなんとか帳尻合わそうとして金田一・美雪・剣持・明智の4人の後ろ姿で締めてるのが逆に違和感バリバリである。どういう規準の選曲なんだろ。まぁ、金田一のテーマソングって昔から全然統一感なかったからな……。 ○「ノラガミ ARAGOTO」 5 続編3連続のアニメイズム3本目。こちらの作品は1期が2014年の冬ということで、約2年の時間が流れているのですわ。 1期の印象は特にないし、あんまり好きだった作品でもない。一番覚えてる記憶は多分「オープニングをカラオケで頑張って練習したこと」くらいだ。でも、今回の1話目を観ていればやっぱり特に悪い印象もない。なんかヌルッと入ってくる作品だ。確認したら、1期の時は「最終的にシナリオのメリハリに欠ける」っていうのであんまりよろしくない評価になっているのだが、確かにどのくらいの距離感で観るべき作品なのかは分かりにくいかも。ギャグとシリアスという単純な分け方はあまり正しくないが、本作の場合に「シリアス」部分が人(神器)の人生そのものの形になっているので、あんまり軽々しく扱えるテーマではない。そこに適当におちゃらけを入れてしまうと、なんだか不真面目なように見えてしまって印象が悪くなるのだ。特に雪音なんて不遇の死を遂げた少年なわけで、あんまりそういう人生を笑ってすませるような話にはしたくない。かといって直球で重すぎても既に「死」という事実が覆らないだけに救いようが無い。なかなか適正なバランスで描出するのは難しいかったのである。幸い、鬱々とするような雪音の生き方の話は1期で一度片がついているので、2期目はもう少しあっさりさっぱり観られる物語になってくれればと思う。 それにしても、ワグナリア男性声優三人衆は本当にどこでも出てくるよな。 ○「蒼穹のファフナー EXODUS(2期目)」 5 あ、もしかしてこっちがOPEDともにangelaだからKはangelaが流れなかったのかな。いや、でもこっちは新曲でも何でもないしな……。今期のアニメイズム(+1)は全部シリーズ続編という、現代アニメ業界の構図が非常に分かりやすいラインナップになっております。 オープンエンドすら変わらない状態での純正「分割2期目」。そういうところにリソースを割かず、全て本編の内容に費やしてるんだよ、という硬派な姿勢は見習うべきところがありますね。「分割2クールは純粋にスタッフのキャパを超えないための措置であって、1期2期とか分けて関係する商材で金を稼ぐためにやってるのではない」ということ。雰囲気をそのままにすんなりと作品に戻れるので、これはこれで悪くない。 まぁ、「戻れる」と言っても相変わらず今作は1期の内容すらあんまり覚えてなかったので、「EXODUS」に入ってからの展開は今ひとつ頭に入っていないのだけども。現在、主人公サイドから見てフェストゥムはどういう存在になっているのか、誰と誰がイデオロギーを共有して、どのあたりに心の隔たりがあるのか。「繋がり」という要素を最も大切にしている作品なので、そのあたりの構図を理解しないで視聴するってのは鼻をつまみながらご飯食べてるようなもんなのだが、それでも何となく見られてしまうだけのコンテンツがあるってのは大したもんで。今回の1話目(14話目)も、島を出てからの展開がジワジワと「戦争」への道を進んでいることが各方面から描かれ、フェストゥムと向き合う姿勢も固まりつつある様子が確認出来て、なおかつ終わり方はきっちり今作らしい「苦しい」展開になっている。一時たりとも油断はさせない、というシナリオ構成が今後に期待を抱かせるのである。映像のクオリティも相変わらずだし、平井絵が一番輝く(と私が勝手に思っている)「驚愕して目を見開いている表情」が鮮烈である。今後もこの調子で、どんどん絶望をたたき込んで欲しい。まぁ、これが最終シリーズになるのだとしたら、一応は幸せな結末も待っていて欲しいものだが。 しかし、大友龍三郎、土師孝也と並ぶ濃いキャスト陣はしみるなぁ。おっさんが活き活きするのは良いアニメである。 ○「K RETURN OF KINGS」 5 抜刀祭りじゃーい! 見づらい画面! 視聴者のことを一切考えていないかのような恐ろしいカメラワークのアクション! あぁ、これがKの世界だ……。 劇場版からもしばらく時間が空いたし、正直世界設定なんかもだいぶ忘れ始めている状態だったが、この画面を見ればすぐに引き戻されることになる。謎のオサレ空間が展開されるこのKの世界。1話目の目的は実に明確。冒頭5分以上もある赤対青のクラン抗争は十束が生きてる時代の話であり、特に明確な目的も無い小競り合いのシーン。シナリオ上で全く重要ではない回想シーンのはずなのだが、とにかくこれを全作画リソースを使い切るかのような勢いで徹底的に描き込んでいる。今作最大の特徴である、青いレイヤーを1枚被せたような微妙に視認性の悪い画面に、赤と青が激しくぶつかり合うエフェクト、とにかくグルグル回すことのみを目的とした背景、そのスピードに何とかついていこうとしているかのようなアクション作画。これらの情報が全て1つの画面にまとまっており、「とにかくなんだか超すげぇ」をアピールすることが目的である。そして、その目的は充分果たされている。とにかくなんだかよく分からんが、そういえばこういう作品だった、ということが確実に思い出せる。この見づらさこそがKの真骨頂。決して不快感を助長するわけではなく、「なんだかよく分からない」ことそのものを、武器にしてしまっているのである。 冒頭の魅せシーンが終われば、あとは劇場版からの世界で何が起こっているのか、という今回の物語が幕を開ける。どうやら劇場版で敵キャラとして登場した緑のクランが本格的に嫌がらせを始めたようで、中心には3つのクランが混ざり合うようになっている。シナリオの狙いも分かりやすく、1期では赤のクラン吠舞羅を中心に赤VS青の抗争を描き、周防尊の死をもってそこは一段落。今回は、「喧嘩する程仲が良い」を体現していたこの2つのクランが協力して事にあたる話になるのだろう。喧嘩していた2者を協力させる一番簡単な方法は、共通の敵を出してやること。義の道に生きる吠舞羅、秩序を尊ぶセプター4という2つの組織に敵対する緑のクランは、非常に軽く、人を小馬鹿にしたような構成。わざわざファミコン画面で尊の死を煽ってみたり、ゲーム感覚で他人をぶっ殺してみたりと、赤や青に存在していた「道義」や「主義信条」が全く感じられない。緑のクランってぇと劇場版では忍者やらカマ侍やらがいたところなのでもう少しまともなところなのかと思っていたが、どうやら今回は分かりやすい敵キャラにするために末端はチンピラ風にまとめられているようだ。 こうして「吠舞羅とセプター4の共通の戦い」が幕を開けるわけだが、今回はおそらくセプター4の方がメインになるんだろうな。ダモクレスがヤバいのは宗像さんですからね。この状況にクロとネコがどういう風に絡むのか。社も参戦決定しているみたいなので目立たないまんまで終わるはずはないんだろうけど、劇場版の影響もあってすっかり世界は「赤or青」みたいな状況なので、ここでクロたちが介入する隙間があるのかどうか。まー、緑のクランとの因縁はあるので、そのあたりから話が進んでいくのかな。 1期はあまりに中途半端な終わり方でアゴが外れたが、今期は一通り世界観が出来上がっている状態からのスタートだし、もうちょっと色々見られるだろう。どういう展開になるのかを暖かく見守っていこう。1話目で不満な点を挙げておくなら、①淡島さんの活躍シーンを増やして下さい。「動画が見づらい」とはいってますが、淡島さんのお尻とおっぱいは別です。乳やケツが、まるで別個の意志を持つ生命体のようにぐねぐねと動きます。今回のクライマックスは間違いなく淡島さんのケツです。凄いボリュームです。服の切られ方がセクシー過ぎます。まずいです、何で八田よりも登場シーンが短いんですか。もう、毎週毎週淡島アワーでお願いします。 ②なんで今回angelaが参加してないんですかね。Kのオープニングといえばangelaやろ。スタチャは何を考えているんだ。 ○「かみさまみならい ヒミツのここたま」 ー 今期一発目の新番チェックなのに、数字表記しないっていう。この手の作品はしゃーない。 特に悪いこともなく、「あぁ、そういう商品の、そういうアニメなのだな」っていうのがよく分かる出だし。メインのセールスポイントであるここたまはきちんと可愛らしく造形されているし、作中での所作もなかなかに愛らしい。発想として「たまごっち」とあんまり変わらないけど、人間との関係性なんかを考えると「毒気を極限まで抜いた妖怪ウォッチ」の方が近いかもしれない(適当)。まぁ、そういう作品だ。 悪いところも特にないなら視聴を続ければいいじゃん、と思うのだが、どうしても、こういう作品は見切りをつけるのが早い傾向にある。そりゃま、大体の場合はメインのターゲット層ではないのだから見なくても勿体ないとは思わないのだが、この手のジャンルからはしばしば爆発物が繰り出されているのが気になるところ。私は「こういう作品はあんまり取り扱わない」という傾向にあるため、過去に何度か「勿体ない!」と言われたことがある。おそらく最初は「おねがいマイメロディ」だったと思うが、その後も「ジュエルペット」シリーズなんかは、「的確に狂気を孕み、子供向けじゃなくなっていくアニメ」だったという。どちらも1話目は見ているはずなのだが、「まぁ、こういう作品だろな」っていう予断で自然と視聴しなくなり、「せっかく面白かったのに」と言われてもあとから追いかけることが出来ないのだ。「妖怪ウォッチ」だって遅れて見始めたのだし、もし、どこかで出会いがあれば私もプリパラおじさんになっていたかもしれない。そうならなかったのは、ひとえに「この手の作品の見極めが苦手だから」である。 しかしまぁ、こういう事前の予測である程度取捨選択しないとキャパを超えすぎるからなぁ。今作はしばらく追いかけてみるつもりではあるが、自然にフェードアウトしたらその時はその時だ。唯一気になるのはキャスト表にシンフォギア・ガリィ役の村瀬迪与がクレジットされていること。彼女の次の仕事を見てみたい気はするのだが……公式ページの掲載順から考えると、登場はしばらく先になりそうだな……。 「OVERLORD」 6→6 良い世界でしたね。ネトゲに閉じ込められるのも悪くないな、って思える作品。いや、ネトゲなのかどうか結局よく分からなかったけども。 今作は総合力の勝利、といった印象。まず、典型的ラノベ設定といえばそれまでではあるが、「強いよ魔王様」ものと「ゲーム世界で頑張るよ」ものの融合。考えてみりゃ、(少なくともアニメ化した作品では)「魔王もの」と言っても露骨に不気味で強くて悪くて怖い魔王が出てくる作品って無かったんだよね。「はまおう」は単なるあんちゃんだし、「まおゆう」に至っては巨乳娘だし。そういう部分でまずモモンガ様が主人公の魅力を発揮してくれた。また、設定にしても、もちろん「単にレベルが高いから」というのもモモンガ様の強さの一因ではあるものの、それ以上に「ゲームの設定を知っており、事象をメタレベルから観察出来る強み」というものを活用しており、このあたりは「大体のキャラが同じようなプレイヤー」という「SAO」では絶対に得られなかった強さの見せ方、そして世界探求の在り方だ。このメタレベルをとことんまで「ゲームシステムとしての解釈」で推し進めたものが「ログホラ」だったわけだが、「どうやらゲームの設定からはみ出している部分もあるぞ?」というので興味を引っ張るのが今作のやり方。もちろん、似たような事をやっている作品はいくらもあるのだろうが、これらの要素が総合して上手い具合に舵取り出来ているのが本作の大きな魅力の1つだった。 そして、これを支えるモモンガ様のキャラ造形が、本作最大の見どころだろう。非常に便利な「アンデッドだから感情が抑止されるよ」設定が「単なるサラリーマンのネトゲ廃人」と「世界最強の魔王」の接続を絶妙なバランス感で果たしており、この世界では冷徹な賢者でありながら、その背景で必死にゲーム攻略をしている一般人の姿が垣間見えるギャップが実に面白い。キャラやシナリオの描写の基本の1つが「ギャップ」なわけで、モモンガ様は見事に萌えキャラの一大ファクターを満たしているのである。そして、そんな「最強の魔王」が君臨するおかげで、そこに盲目的に従う配下のNPCのキャラも引っ張り上げることが出来る。うっかりデータを書き換えてしまったせいでヒロイン改めヒドインの座を価値とったアルベドさんはその筆頭だが、その他ナザリックの面々はほとんど出番が無かったにも関わらず、不思議と気になるキャラが多かった。そして、個人的に忘れられないのはクレマンティーヌさん。やっぱり「悪人」の描写が尖ると物語は観ていて楽しいね。 こうして基本線がしっかり作られた作品を、あとはアニメ的に満足のいく映像に仕上げられれば良い。ここ最近は本当に安定しているマッドハウスのデジタル描写・手描きのバランス感覚が見事。伊藤尚往監督は、見事に今作でその名を知らしめることになったであろう。 さて、これは続編があるものかどうか……原作はストックあるだろうし、充分期待出来るかな? あ、エンディングテーマがすごく好きなので、2期があるならその時も是非アルベドさんモチーフの思いっきり病んでるやつお願いします。 「課金アイテムだッ」(ドヤァ)、最終話。今まで色々と格好いい姿を見せてきた主人公が、最終回で課金アイテムラッシュという恐ろしいエンディング。シャルティアちゃんも、もっとお金があれば、と大後悔である。 ラストであまりに色んなことをぶっ込まれすぎたのであんまり最終回っぽくなかったけども、あれって2期あるよ、ってことでいいんですかね? 残念ながらラストに告知も何も無かったけども。このままだと色々と気になることが多すぎるんですがね。だってほら、アウラとマーレが全然活躍してないし、なんと最終回ではハムスケの登場シーンが無い。遺憾。 最終回のバトル展開は、「前回のはなんやったんや」という圧倒的金銭パワーを感じさせるものに。まぁ、「ちゃんと色々考えて前回の削りがあったからこそ課金アイテムでとどめを刺せたんだよ」ってことなんだろうけど、ラストでモモンガ様がやたら晴れやかな顔でアイテムラッシュしてたせいで、「課金最強伝説」にしか見えなかったのがナニだな。おそらく原作小説では色々と説明があったところなんだろうけども、アニメの画だけでそのあたりの説得力を持たせるのはなかなか難しい。前回のバフかけまくりのあたりも呪文の効果は想像するしかなかったし、今回も最後の方で何が起こってたかは完全に理解するのは無理だ。まぁ、その上でシャルティアの顔芸とかで何となく起こっていることのイメージくらいを理解させ、大事なところはナザリックでテレビ観戦してる3人にやってもらう、というバランスで帳尻を合わせた感じか。まぁ、見てて「ついていけないよー」ってほどではなかったのでOKだとは思うけども。前々回くらいまではあんだけ悲壮なシチュエーションだったのに、モモンガ様はハナからあんまり負けるとは思ってない試合だったのかもね。心配してたデミウルゴスさんが可哀想である。 あとはまぁ、色んなことがとんとん拍子。元々シャルティアは大金突っ込めば蘇るっていう前提で戦ってたのね。5億枚の金貨ってのが高いのか安いのかはよく分からないが、シムシティやってるわけじゃねぇんだから少なくとも安くはないよな。それを惜しげもなく注いじゃうあたりがモモンガ様の優しいところなのだろうか。しかも「コイン払って復活」って、ドラクエなんかだと教会へのお布施で金払うイメージだけど、この世界ではダイレクトに金貨が溶解して復活するための燃料になるっていう。どういう世界観なんだろう。この世界ってよその街とかでも死人が蘇ったりもするのかなぁ。普通の人間がドロドロの金貨から再生するのは怖いな。「あまりに高すぎて一般人は手がでない」とか、そういう設定? それともシャルティアがNPCだっていう条件があってこその復活なのかな? そのあたりが分からないと、モモンガ様が死んでいいのかどうかもよく分からんな。まー、プレイヤーキャラクターが死んだら流石にアウトかねぇ。 結局、「誰にワールドアイテムを使われたか」は分からずじまいということなので、緊張感のある試合は今後も継続。諸々の事後処理を済ませたあとはリザードマンがどうたら言うてたので、今後も新しい冒険に続く、って感じかな。やっぱり2期やるしかないよなぁ。 「それが声優!」 5→5 この作品に関わる諸々に触れるたび、浅野真澄という1人の人間のたくましさを思い知らされることになる。そんな壮絶の、女一大繁盛記。 作品として、余計な要素を取り除けば「安定して見られるお仕事ものだったよね」というくらいの感想でいいだろう。声優あるあるを元にスタートした作品であるが、中盤以降は架空のアイドルグループ(?)イヤホンズの奮闘を描いたまっとうなドラマとなり、そこから先は無難な進行。特に驚くようなことも、不満を覚える要素もなく着陸した。ラストの双葉を巡る決してハッピーとは言い切れないエンディングは、この業界の厳しさを見せる上ではなかなか良い落としどころ。「声優」という職業が色々と注目される中で、夢を与えながらもその現実を知らしめるという目的も達成されており、今後の「声優文化」の中では、指標とまでは行かずとも、導入のための参考としてある程度価値を認めて良い作品になったと思う。 しかし、どうしても浅野”荒鷲”真澄先生の影が見えてしまうと、そうしたまっとうな見方はなかなか出来ない。今作は、彼女がこれまでの人生で培ったありとあらゆる「商魂」「商才」をつぎ込んだ、あまりに野心的な作品になっている。例えば若手キャストを実際にデビューさせた「イヤホンズ」の活動。アニメのキャストが実際にユニットを組んでデビューするなんてのはよくある話だが、そのプロデューサーまでもが声優というのは希有な事例。自分が若かりし頃に苦汁を飲まされた「若手ユニット」という金のなる木。そこに血の涙を流しながら復讐を試みる荒鷲先生の怨念が見えるようで恐ろしい。プロデュース業務も非常に堅実であるが、若手声優の側からしたら彼女の積もり積もった情念の重みを一身に受けるだけでも相当な難行だったのではなかろうか。まー、売れなさそうだったらあっさり切るくらいのことはやってのけそうでもあるが……。「大先輩」荒鷲先生の様子を伺いながら必死に業界を生き抜いていこうとする3人の若手に、思わず頑張れの声を送りたくなる。 さらに、「声優」としてのスキル、キャリアも本作ではフル活用。最も話題を呼んだのは「実際の大物声優を毎回本人役で起用」というアイディア。過去にも「声優本人役」というキャラの作品はたくさんあるが、ここまで徹底して「ゲストとして話題になる大物をぶっ込もう」というセールス魂が感じられるものはなかなか無い。驚いたのはやはり8話に登場した真地さんだろう。確かに声優という職業を紹介する作品では、こうしたナレーター畑の人を呼び込むというのも不可欠であるが、それをしっかりと作品の売りにして見せることが出来るアイディアと実行力には頭が下がる。青二プロという自らの所属事務所のコネクションをフル活用しているあたりも凄い。ぶっちゃけ、荒鷲先生は神谷兄ぃとの共演なんてあんまりないやろうに。「事務所で待ち構えてひっ捕まえた」っていう話はどこまで本当なのだろう。 そして、今作の話題性をさらに持ち上げるかのように起こったAice5の復活。これも完全に作品のためのPR活動だよなぁ。自分の名前を再び表舞台にのし上がらせ、親友(本人談)・堀江由衣の力をもそのまま作品の動力に転換させる。使えるものは全てこの1クールで使い切る、という精魂の傾け方が尋常ではない。個人的に一番驚いたのは、長寿番組なのにほとんどゲストが来ていなかったちょろい(「ちょっとお時間よろしいですか」)にゲストとしてぶっ込んできたこと。矢作パイセンとは「ハヤテ」での交流が深く、その繋がりで取り付けたのだと思われるが、「話題をもっと拡散させ、PR出来る人気番組はどこだ?!」と必死に探したであろうことが窺える。かてて加えて、そのラジオの中で明かされた貪欲な取材魂。あやねるの「ワタシモ、タノシイ、シタイ」事件当日、佐倉さんが一人トランプに参加出来なかったのは、大先輩浅野さんが「若い頃から活動してる人はどういう苦労があったのか? 何かネタになることはないか?」と根掘り葉掘り聞いてきたためだという。この熱意、この飽くなき探求心。世のクリエイターのどれほどまでが、この荒鷲先生ほどの熱意でもって仕事に当たっているのだろうか。 とにかく、隅から隅まで「稼ぎたいんじゃ!」という魂がこもった本作。最終回では自ら本人役で出演し、この一大テーゼを改めて声高に叫んでいる。ここまでの偉業を成し遂げられる浅野真澄先生には、改めて畏敬の念を抱く。もちろん、こうした「稼ぎたい」という熱意、「売りたい」という野望は、それすなわち「ユーザーに面白いと思ってもらいたい」という気持ちに違いないわけで、商売人として、クリエイターとして至極まっとうなものであり、褒められこそすれ、非難される理由は欠片も無い。本当に見事な生き様を見せてくれました。浅野先生は、今後もこの作品の成功・失敗を糧に、新たなビジネスチャンスを探し続けるのだろう。 まぁ、作品としては普通なんですけどね。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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