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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「赤髪の白雪姫」 6→5

 点数下げてますけど、別に嫌いじゃない。いや、むしろ好きだった部類の作品。ただ、あまりにもベタで、「これ知ってる」と言われたら返す言葉もないようなストレートな作品であるため、なかなか積極的に押し出せないのですよね。

 「白雪姫」の名を冠してはいるが、その中身は紛う事なきシンデレラストーリー。一介の町娘でしかなかった白雪が、たまたま王子様と出会ってしまい、面相も気立ても良かったもんだからそのまま寵愛を受けてのし上がっていくという、女性の夢と希望が詰まった都合の良いストーリー。古今東西、何千何百と作られ続けているテンプレ話の新たな一本である。

 もちろん、それが悪いことだとは全く思わない。ベタにはベタの良さがあり、憧れを持って見る正規の読者層にはこの上なくハマれる物語になっているだろう。また、こうしたシンデレラストーリーってのはどうしても「女性にとって都合のいい」話になることが多く、例えば「オオカミ少女と黒王子」とか「好きっていいなよ。」とか、男目線から見てると「こんな男いねぇよ」とか「このバカップルは何を言ってるんだ?」みたいな展開が続いてイライラさせられることもままあるのだが、この作品は少なくともイライラさせられることが一切無い。白雪もゼンもまっとうに恋愛して、まっとうに人生に励んでいるキャラクターなので、応援したいという気持ちこそ起こるが、そこに苛立ちや嫉妬は湧いてこない。もう「若者たち頑張れ」と応援したくなるカップルである。まー、ぶっちゃけると白雪の性格ってのが男にとっても都合のいい「理想のお姫様」だからなのかもしれないけども……この辺は「それせか」のニケ・リビカップルに通じるものがあるかもしれません。

 こうして「なんか応援したくなるカップルがいて、その2人が恵まれた環境と、恵まれた才能から順調に愛情を育んでいく」という恵まれた者たちのお話。まー、王子様が出てきてる時点でそうなるのは分かってるんだから。あとは末永く爆発すればいいと思うよ。2期目も決まっているらしいので、またしばらくはこの2人の至極まっとうで初心ないちゃいちゃを楽しむことが出来るでしょう。

 個人的には安藤真裕の監督作品ってことで映像面での際だちを期待していた部分があったのだが、残念ながら今作はそうした画面上での際だちはあまり見られなかった。まー、変にかき回してもこのベタベタな良さが失われてしまうし、原作の雰囲気を損なわないよう、ソフトに映像化してくれたのだと思う。これはこれで正しい方向性だったのだろう。ファンとしては物足りない部分はあったのだが、そんなに毎回吹っ切れる必要も無いしね。安定した映像クオリティでこのまま2シーズン目も継続して欲しいもんです。

 中の人については「はやみんマジお姫様」という一言で終わる。勝ち気なはやみんボイスも堪能出来るので、白雪はマジでよく出来たヒロイン。

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「六花の勇者」 6→8

 無事に、放送終了後に原作を買ってとりあえず1巻は読み終わったので、アニメ感想をまとめていこうと思います。毎回の感想を見てれば分かるだろうが、今期一番楽しんでた作品なのは間違いないですわ。

 今作を視聴していて一番驚いたことは、作品そのものではなく、回りの感想の声などで漏れ聞こえてくる見当はずれな不満である。「いつまで内輪もめしてるんだ」とか、「ずっとこのままダラダラしゃべるのか」とか……いや、違うだろ。ミステリってのは、その「揉めてしゃべってる間」が真骨頂なんだっての。なんや、現代の若者はちょっと推理するだけでも人の話を聞く集中力がないんか。こういう部分に楽しみを感じない人間がいるっていうことを改めて思い知らされると、ミステリってのも結局はニッチなジャンルなのかと不安になってしまう。いや、実際そうなんだろうけどさ。

 「単にしゃべっている」だけでなく、その会話劇をどうやって「真に迫ったもの」にしていくか、会話だけで終わらせずに合間にどのような展開を挟んでいくか、そうしたシナリオの妙、演出の妙をしっかりと見られるようになれば、今作は俄然楽しくなってくる。そして、たっぷり1クール使ってたった1つの謎について描いてくれるという丁寧さ。中心となるテーマが分かりやすいのでどの部分に気をつけて見れば良いかも分かりやすいし、作劇するスタッフもそのあたりはちゃんと心得て、「衝撃の結末」に向かう山の作り方も手慣れたものだ。ミステリ劇の良いところは、最後に用意されている「解決編」というクライマックスが誰の目にも明らかで、そこに高揚感を覚えない人間はいないということだろう。そして、今作はこの「解決編」への尺の取り方が絶妙で、1クール作品のラスト1話に全てを集約させる事に成功している。11話準備して、ラスト1話で全ての開放。こんなに気持ちの良い作り込みは、現代アニメでは見たことがありません(ある意味、近いけど似て非なる構成になっていたのは「BLOOD-C」かも)。

 もちろん、「ミステリとして見たときの質」については色々と議論のあるところで、犯人の動きが不自然であるとか、いくらなんでも後付けが過ぎるとか、厳密性を突き詰めたら穴が多いのは事実かもしれない。もっと頭を固くして「限定ガー、伏線ガー」と言ってる時代だったら、私も色々と噛み付くポイントは多かっただろう。しかし、本作はガッチガチのミステリアニメと銘打っているわけではなく、あくまでも「人狼」程度の要素でファンタジー作品との接続を果たしているのだ。確かにご都合主義的なところはありながら、それはこの世界に生きるアドレットたちにとって充分な謎であり、論理であった。そして、それを我々視聴者も納得できる最低限のマナーは守ったシナリオになっていたと思う。そして、「人狼」にもとめられるのは細かい論理よりも疑心暗鬼で互いにせめぎ合うキャラクターの心理描写の方なのである。その点、この作品における人間関係の構築は本当に見事で、探偵役のアドレットを中心に、不穏分子のフレミーの使い方なんかが非常に「納得できる」人間ドラマに繋がっているのである。こういう、「どう考えてもトンデモ要素なのに、どこか人間味を残して共感を導くキャラ造形」は山形石雄の上手いところなんだと思う。「戦う司書」におけるモッカニアのドラマとかオリビア=リットレットのドラマなんて、理不尽極まりないと思うのにどこか引っかかる見せ方が気に入ってるんだ。

 そして、こうした人間ドラマの組み立てを見る上で避けて通れないのは高橋丈夫というクリエイターの手腕である。彼の作品を評する時には毎度毎度書いていることなのだが、本当に「人と人の距離」を描くのが上手い作家で、些細な画面の作り方から、絶妙な体温を導き出してくれる。「狼と香辛料」で惚れてからというもの、高橋監督のこういう特性を活かせる作品がなかなか登場しなかったのはもどかしかったのだが、この作品で、ようやくズドンとハマる作品に巡り会えたように思う。「狼と香辛料」におけるホロとロレンスの言外での心の交流、そして今作におけるアドレットとフレミーの歩み寄り(あとナッシェタニアとゴルドフのすれ違いとかも)。そういうものが、言葉でなく画で描けるクリエイターというのは本当に貴重。「疑心暗鬼の人狼劇」という設定の中で、そうした貴重なスキルが余すことなく活かされていたのではなかろうか。もちろん、最後まで秀麗な背景美術で見せ、要所のアクションシーンをびしっと締めてくれた作画スタッフの頑張りにも感謝。製作スタジオのパッショーネは、これでようやく胸を張って紹介できる看板作品が出来たことになる。

 視聴後原作を読んで驚いたのは、想像以上に「原作通り」にことが進行していたということ。まるで原作の時点でアニメ脚本にすることを想定していたかのようで、普通ならもっと説明臭く長引いてしまうはずの解決編が、原作でもサラッと短いページで終わっている。アニメの最終話にぴったりはまり、それが過不足無く読者に理解されるように構成されている。これが偶然なのか、はたまた作者の狙い通りなのかは分からないが、まるで誂えたように「アニメにハマる」ミステリ脚本だったというのは嬉しい偶然である。この後も同じような展開だと素晴らしいのだけども……とりあえず、原作の続きを読んでいきたいと思います。

 最後はやっぱり中の人。今作はほぼ7人だけで回すという、舞台演劇のような密度の濃い掛け合いが見もの。もう、7人全員が素晴らしいとだけ。あー、でもやっぱり2大ヒロインかな。ぴかしゃとあおちゃん、本当に素晴らしい仕事をありがとう。そして「おばちゃん」役を見事に果たしたサトリナ、ここから新境地が見えてきそう。

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「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」 5→6

 実は好きでした。馬鹿も通せば男伊達。これくらいはっきりと「自分にしかない魅力」をアピール出来るなら、ラノベアニメも観ていて退屈しないんだけどなぁ。

 合う合わないが割とはっきり出る作品だったんですかね。新番チェックの時にも書いたけど、この作品に何か真面目にやろうとしている部分が(もし)あるならばそれはあまり見るに値しない。「もしも日本という国から下ネタが排斥されたら?」というifの世界を描いているわけだが、あまりに荒唐無稽でそうした問題に対するメッセージ性は感じられないし、世界設定も穴だらけで「真面目な問題を取り扱う」舞台としてはあまりにも貧相である。ただ、そういう見方はしない作品だよね。このアニメを観て「雪原の青があれだけ警察の前に姿を現しているのに全然捕まらないのはおかしい!」とか目くじらを立てる人間はいないでしょ。つまり、下ネタテロとか、性教育のイデオロギーとか、そういうものはあくまで「下ネタを投げ散らかして遊ぶための舞台設定」でしかないんですよ。「この世界、この状況なら下ネタを言ってもいいんだ」っていう、野郎だらけの酒飲みの2次会みたいな状況設定が与えられれば、それでいいんですよ。

 そうして出来上がった「下ネタワンダーランド」だと見れば、こんなにも馬鹿馬鹿しく、活き活きしてる作品もなかなか無いんじゃなかろうか。もちろん、単なる「エロ」アニメってのは昨今では溢れかえっているけど、今作はそれだけじゃないんだ。女の子がおっぱいや尻を晒すだけではない。野郎の尻にも容赦無くスタンガンは突っ込まれるし、胸にローターを仕込んだ女性に陵辱されて貞操の危機を迎えるのも男。真の男女平等がここにはある。下ネタを振りかざすのは何も男ばかりじゃないんやで。女性だって、こうして下世話なアニメで笑ったっていいじゃないの。そう、これは「エロを見るアニメ」ではなく「下ネタを笑うアニメ」なのだ。そこに徹底的にスポットを絞り、隙あらば隠語をぶち込んで一切の「間」を排除。シナリオの要請上どうしてもシリアスになる必要があるシーンでも、そこに性的なモチーフを強引にぶっ込んで茶化すのである。性的なシンボライズがこうした漫画・アニメで研ぎ澄まされていくのは、日本の漫画文化に古くから根ざしていたもの。それがようやく、ラノベ文化にも届いたということなのかもしれない。

 まぁ、そんなわけで「華城先輩は毎回元気で素晴らしいなぁ」と思いながら、「アンナ先輩の汁気の多さは本当に中の人まんまだなぁ」と思いながら堪能させて頂きました。やっぱり私は藤井昌宏氏のキャラクターが好きなんだな。毎回映像面でも尖ったものを見せてくれていたと思うが(まぁ、半分以上が修正で見えなかった気もするが……)、どれだけ酷いシチュエーションでも愛嬌を忘れず、萌えのラインを守っていたデザイン性は秀逸だったと思います。早乙女先輩のレロレロとか、エロアニメ以外ではなかなか見られない映像でしたし。「真面目に不真面目」って、大事なことよね。

 そして、個人的にこんだけ楽しめたのってやっぱり中の人フィーバーがでかいわけでね。MVPは華城先輩役の石上静香にあげたいところだが、それを上回る完璧な狂気、早く元気になって下さい松来さん。今作はアンナ先輩のためにあった作品だと言っても過言ではないですよ。彼女の活躍がずっと見ていたかったです。その他にも早乙女先輩役の新井里美の盤石さ、毒を塗ったナイフのように確実に内蔵をえぐってくる不破さん役の後藤(弱)さん。やっぱりこんな役ばっかり、成田剣。ほんとにみんな楽しそうでなによりです。脇で見ていた小倉唯も良い勉強になったんじゃないでしょうかね(そうか?)。

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「境界のRINNE」 5→6

 祝! 続編決定! いや、最初から分割だろうけどね! 来年もRINNEが見られるよ!!

 あえての加点である。だって、好きなんだもん。この平熱ギャグが。いいじゃない、土曜日の夕方にこういうヌルッとした空気が流れる安心感ってのはまた格別だよ。おっちゃんくらいの歳になるとな、アニメ見るのも疲れるねん。「監獄学園」みたいなアニメもそりゃ面白いけど、そればっかりだと胃にもたれるねん。軽くサラサラッといけるお茶漬けみたいなアニメがほしいねん。いや、だったら週に40本もアニメ観なきゃいいやんけ、って話なんだけどね。それとこれは話が別なの。とにかく、ボーッと見てても問題無くて、それでいて満足感が得られる作品がほしいの。

 今作については、「古い」「寒い」などの意見も漏れ聞こえることもありますが、「古い」はしょうがないだろ。だって高橋留美子なんだから。どう考えても新しくはならねぇよ。でも、考えてみなさいよ、「新しい」を求め続けた結果、今のアニメの何本が正当に評価出来る「新しさ」を持ち合わせているというのだね。作品の面白さには新規さばかりが必要ではないのだよ。「何となく得られる安心感」だって、アニメの良さとして認められてもいいじゃない。「寒い」っていう意見については……しらん。ギャグの合う合わないなんて理由は分からんしな。俺だってこのアニメ見て毎週大爆笑してたわけじゃねぇよ。多分そんなに笑ってねぇよ。でもいいんだよ、真宮桜とりんねの夫婦漫才をのんびり見て、そこに十文字のお約束芸をはさみ、アゲハのテンション芸を満喫する。それでいいじゃない。とても幸いなことに、今作は映像面についての低品質化が起こらなかったんだ。別に毎回毎回目の覚めるような映像技術を見せるなんてことは無いわけだが、ず〜〜〜〜っと平熱のまま、必要充分な映像クオリティが維持され続けた。そして、それはキャラの可愛さなり、おかしさなりに繋がっているのだ。このNHKアニメの安心感。素晴らしい。ご丁寧に分割で放送クールを分けて品質維持に気を遣ってくれてるんだぜ。ありがたい話だ。

 中の人の配置も完璧よね。序盤はずっと井上麻里奈・石川界人の漫才だけで見てられたが、増えるキャラクターがいちいち賑やか。親父役が勝平ちゃんってのは「留美子補正やんけ!」って思ったけど、ちゃんとベストポジションで配置されてる感があるんだよな。他にもりえしょんとかいず様とか、そのあたりのヒロイン勢が良い味わい。

 半年後を心待ちにしています。

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「乱歩奇譚 Game of Laplace」 6→4

 オリジナルものを担当した時の岸誠二の法則。……うーん、うーん。

 画面はすごく良かったですよね。キャラのメリハリははっきりしてたし、サイケな画面造りも個性が際だっていて、舞台を意識した独特の進行様式も見た目に新鮮だった。もちろん、単に見た目の珍しさを引き出す目的だけでなく、例えば小林少年の認識の状態を表示したり、登場人物が多くなっては面倒な推理ものにおいて、どこまでが「関係者」であるかを示すサインとして用いたり、単に飾り立てるだけの演出で終わっていない。そうしたチャレンジングな画作り、構成については、流石に最先端を突っ走るノイタミナ作品だなぁ、という感心はある。

 でも……圧倒的にチープな内容だったんだよなぁ……。これ、乱歩じゃないよね。いや、乱歩ってのはこういうものなのだと認識されてるのかな? 確かに子供向け作品の印象も強いし、目先のエログロみたいな部分に注目が集まるのも分からないではないが、そこだけを掬い取ってアニメの土台にするのは駄目でしょ。そこだけを取り出すなら、わざわざ乱歩の名前を表する意味が無いんだ。乱歩をやります、というのなら、もっとあのじっとりとした湿気が欲しいし、どこか底抜けな明るさから導き出される狂気じみた空気が欲しいんだ。常人では理解の及ばないような、本当の暗さが見たいんだ。単にキチガイが出てくればそれでいいってわけじゃない。

 「Game of Laplace」という副題が示すように、物語の後半はナミコシと明智が「数式」を巡ってあれこれと対決する姿が描かれるわけだが、この「数式」の概念のご都合主義は作品作りをする上で致命的。運命論を主軸に置いて、何のドラマが広がるものか。いや、上手く書けばいくらでも広げようはあるのかもしれないが、本作における数式、そしてナミコシの存在はいわば神の道具立てであり、そこに人の情念も感じなければ世間の難しさも見受けられない。ドラえもんの秘密道具よりもあっさりと、無味乾燥な「運命」が押しつけられるだけである。妹のために殺人鬼に身をやつしたカガミ警視も、地下の牢獄で失禁する黒蜥蜴も、みんなみんな数式の下で任務を果たすだけの道具でしかないと言われては、そこに感じ入ることは出来ないだろうし、現実味の無さにどうしようもない距離を感じてしまうのも仕方ない。奇人変人だらけの世界観にしても、どこかに世界を規定するニュートラルが存在してこそ際だつもの。全部が全部おかしかったら、もう、それがおかしいのかどうかも分からないのだ。なんだか、「乱歩だからこういうものだろ」がすごく残念な方向に曲解されて出来上がった、何とも浅薄な作品世界であった。

 まー、以前の「UN-GO」と比べて大してかわらんだろ、と言われるとひょっとしたらそうなのかもしれないが……安吾の方が知識が乏しいから気にならなかったのか、あの世界がそこそこ納得できるものだったのか。いや、違うな、多分「UN-GO」は最低限ミステリの文法に乗せようという意識があったから見られたんじゃないかな。ちゃんと事件があって、捜査があって、解決があったんだ。こっちの作品は、事件はいっぱいあるけど捜査も無ければ解決も無いんだ。何となくそれっぽいことしてたのって最初の「人間椅子」だけで、あれだって本当になおざりだったんだ。1話時点では「まあ、最初の事件だからこの程度かな」とか思ってたが、まさかあれが最後の事件でもあったとは。

 ウーム、勿体ない作品。本作の収穫→高橋李依のショタが可愛い。あと、藤田咲のブチギレ検死官のお仕事も良かったです。作中一番ドキドキしたのって、「このBGMはキューピーに訴えられないのか?!」っていう部分だった気がしますね。

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 解明の時! 最終話! とにかく! すっきり! したかったの!!

 

 

 

 

 

(以下、ネタバレになるので未視聴の方注意です。)

 


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 湯馬崎の目って初めて見た気がする、第23話。やっぱり普段糸目のキャラが目を開く瞬間ってのは壮絶な展開が待ってるよな。

 ドタチンひき逃げによる、各方面への余波を描くだけでまるまる1話。それだけ、門田という男がこの池袋に与えていた影響が大きかったということなのか。今週は病室で寝ている姿すら映し出されず、まったく「登場」しなかったのは、「門田のいない街」がよく分かるようにするための演出方向だったのだろう。ほぼ暗い夜のシーンが続き、これまでくすぶっていた「ダラーズを巡る何か」が確実に弾けようとしている雰囲気が高まっている。

 「最強の一角」である門田が崩れたことで、群像劇を売りとしたこの作品においても、少しずつ特定の場所に視点が集中しつつある。それは、「強さ」に向かって。群雄割拠のこの街で、誰が一番「強い」のか。それが今推し量られているかのようである。静ちゃんが逮捕されたのなんだのという話がどこまで本当なのかは分からないが、この街には「強さ」はあるが「統制」が失われつつある。そんな中、「守ろう」とする意志は大きく2つ。1つは、正臣率いる()黄巾族。正臣は過去の戦争を自らの過ちと認めているので決して二の舞を演じるつもりはない。あくまでも竜ヶ峯帝人という友人を迎え撃つ抑止力として、過去の仲間達に声をかけた。「強さ」が第一であるこの街では、紀田1人だけではあまりにも矮小すぎるのだ。そしてそこを訪れる湯馬崎。ネット掲示板でも名前が挙がっていた通り、黄巾族とダラーズの抗争は決して過去の思い出話ではなく、何かのきっかけで再燃する可能性のある問題。湯馬崎はその懸念に真っ先に思い当たり、手っ取り早い所から襲撃をかけたということだろう。威圧する湯馬崎を前に、正臣は後ろ暗いところはないので真っ直ぐに答えてひとまず難を逃れる。しかし、これから先に湯馬崎を止める存在はおらず、門田が目を覚まさない限りは、彼はひたすらにひき逃げ犯を探し続けるだろう。それは渡草も同じことである。

 もう1つの「守ろう」とする意志は、もちろんダラーズの創始者である帝人と青葉たち「ダラーズ(ブルースクウェア)」の面々。登場した直後には不穏な空気を漂わせて危険人物だと思われていた青葉だったが、帝人がすっかり壊れてしまった今となっては、彼の方がよほどの常識人であるように見える。彼の目標の1つは、あの鬱陶しくて面倒な兄の排除からの、組織の確立だろうか。何にせよ、彼は帝人の打ち立てる「清浄なダラーズ」を見届けなければならない。そのために、門田・静雄が失われたダラーズにセルティを引きこむ算段をしたわけだ(まぁ、セルティも元々ダラーズだが)。彼女が青葉のうるうる目に籠絡されてダラーズの看板として立ち上がるのかどうかは分からないが、立ち上がったからどうやねん、という気もする。門田の精神的支柱としての立場、静雄の抑止力(物理)と違って、セルティは怪談の域を出ない存在なんだよね。彼女を担ぎあげたからって、内部統制が取れるものなのだろうか。そして、どんどんコワレ発言が噴き出す帝人はもう駄目なのだろうか。彼の目指すゴールは、おそらく不穏分子がなく、全てに目が届く「清浄なダラーズ」なのだろうが、この規模の組織でそんなことが出来るわけがない。そして、この街がそんなきれい事を許すわけがない。セルティに続いて現れた、この街の「最強」の1人。赤林のおいちゃんは、夢見がちな若者に一体なんの話があるものやら。

 そして、よく分からない「強さ」といえば今シリーズを裏でかき回す澱切陣内。今回絡んできたのは、何と波江さんのところのお偉いさんだった。以前澱切に首のこと依頼してたのってこのおっさんだったのか。波江さんが拉致られたことはまだ理解の範囲内だが、そこにいる鯨木さん(CV:桑島法子)の存在感が何とも気になる。矢霧家の闇って、どういう設定だっけなぁ。しかし、どんな組織が弟の誠二に襲い掛かっても、美香さんが何とかしてくれそうな気がしてしょうがないんですが。

 最後の「強さ」は、当然のことながら折原臨也その人であるが、しばらく垂れ流された一人チャットルーム、もう全部神谷兄ぃのやりたい放題だったもんだから「なんだこれ」と思ってみていたのだが、なんと、うち1つのアカウントはまさかの乗っ取り。あの折原臨也を出し抜く人間がこの街に存在しているというのか。過去の経験からすると、臨也の上を行けるのは澱切陣営の誰かということになると思うのだが……この先どの「強さ」が勝ち残るのか、全く予想が付きません。

 ……それにしても、ニャンはないわな、ニャンは。

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9月18日 ドラフト模様(DTK×2 FRF

ピック順 【Sea-chicken】→【Alessi】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→

 

 久しぶりに戻ってきたタルキール次元。さらに、今回はカラオケ耐久イベントからそのままの流れでドラフト。そして私個人としては病み上がりっつうか、まだ半分病んでいるような状態、という非常に特殊な状態でお届けする今週のドラフト。試合中も言ってたけど、まる2日固形物を口にしてない状態でのあのイベントだからね。マジでなにやってんだ、って思う。カラオケイベント延期すれば良かったやんけ、って言われたらそりゃそうなんだけど、今週はほら、もうスポイラー出てることが分かってるわけで、カラオケ行ってる時間なんて無かったわけで……すまんな、もうこんな無茶は二度としないよ。

 しかし、そんなスペシャルなドラフトではありますが、個人的にはどんな要素よりも衝撃的な事件があったわけですよ。ただでさえ記憶が朦朧としている状態ではあったけど、あのショックのせいで他のことなんてさっぱり覚えてないわ。というわけで、今週は「史上最大の衝撃スペシャル」を中心にお送りしたいと思います。

 

 


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「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」 5→5

 まず、「あんまり真面目に観てなかった」という謝罪を先にしつつだが、なんか色々と不思議な作品だった気がする。難点も多いけど、その分この作品ならではの売りもそれなりに見えており、随分視聴者を選ぶような、非常にアクの強い作品になったのではなかろうか。

 先に難点の方をあげておくと、流石にシナリオラインが適当過ぎる。根本的な設定に「主人公は自分の大切な人の命を費やすことで敵を倒すことが出来るよ」というものがあり、これのせいでほぼ毎回のように「大切な人」が死ぬ。ご丁寧にミステリアニメのような人物一覧が毎回挿入されて一人ずつ消えていく仕様になっており、「次は誰が犠牲になるんやろなぁ」という「死人トトカルチョ」まで楽しめるようになっている。斬新な設定ではあるのだが、「大切な人との別れ」はレアだからこそ意味があるわけで、主人公・忌ブキとお手軽にインスタントな友情物語を見せられた後で「はい、じゃ次はこいつ」という風にサクサク死んでいくと、そこに大した感慨も湧かずに流れ作業になってしまう。「大切なキャラ」1体を殺す割にはその代償が「敵の何か鬱陶しい奴の殺害」くらいであり、ホントにそれが必要だったのかどうかもよく分からない場合が多い。また、作品が進むにつれて今度はその赤の竜の力が「大事な人のアンデッドを完全消滅させるため」とかにも使われるようになり、もっと戦争に直接役立てる方向性にしろよ、というもやっとした展開も悩ましい。いや、忌ブキにしてみれば深刻な問題なのは分かるのだが……「還り人」設定のせいで生と死の堺が曖昧になってしまい、「命の対価」の大きさがぼやけてしまったのも悩ましい。

 また、戦争設定も大きな枠組みで「戦乱」を描いている割にはせせこましいところで推移しており、国の命運を握ってるはずなのに問題がやけに所帯じみているのも変な感覚。もとがTRPGだったって言う話も聞くのであくまで「個人のレベルの戦闘」で処理出来るお話ばかりが繋がっているのは理解出来るし、設定上それが国の運命を左右しているかもしれないことも頭では分かるのだが、やっぱり忌ブキという主人公のサイズがどこまでも小さく見えてしまい、最後の最後まで「竜のおじちゃんにいいように弄ばれてる小僧」にしか見えなかった。回りの大人たちばかりが勝手に話を進めているので、途中からは赤の竜は放っといてもいい気にさえなったし。「とにかく人を殺さにゃならん」というシナリオ上の制約があったせいで、どうしてもキャラの数・死人の数が増えてしまい、物語に収拾がつかなかったのが今作の最大の難点だったのではなかろうか。

 ただ、不満点は多かったが、それをフォローする気になる点もちょいちょいあるのが今作の悩ましいところ。「死の物語」を中心に描いているので、ドラマは自然に重たいものになる。1つ1つのシーンは割と劇的なものが多く、例えば楽紹さんの死と復活のドラマ、ウルリーカさんの涙の主従関係など、他の作品ならば全部クライマックスに用意されていてもおかしくない密度の「悲劇」も合間合間に平気で顔を覗かせる。キャラデザこそ独特ながらも、映像自体は決してクオリティの低いものではないので、気迫のこもったバトルシーンなんかは見応えのあるものも多いのだ。還り人、生け贄という2つの要素が絡む「命」の使われ方も意外性のある展開を生んでおり、もっと掘りさげていけば愛憎劇としても命の物語としても面白そうな素材はそこかしこに転がっている。正直言って、忌ブキが絡まないシーンでこそそういう要素が輝いていたように思う。安易過ぎる発想かもしれないが、やはり「人の死」というのはショッキングなものであり、受容する側にもそこでは何らかの心的な影響があるはず。それを上手い方向に「面白さ」に繋げていければ、一回りも二回りも刺激的な作品になっていたのかもしれない。

 トータルで見ると、「まぁ、やりたいことはそれなりにやれていたのでは」と思うのでそのスタンス自体は嫌いになれない作品ではあった。もうちょっとキャラデザが見やすくなれば視聴モチベーションが上がってより深くハマれたかもしれないのだが、適当に処理してしまったこちら側にも非はあるかも。とりあえず「ぱるにゃすが真面目にしゃべっている」っていう事象だけ認識してればそれでOKだったから、別にいいか。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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