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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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2月27日 ドラフト模様(FRF TKT×2)

ピック順 【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Alessi】→【Mei】→【Serra】→

 

 2週続けての5人戦。加えて来週も5人戦は確定しているという。時期が悪いとはいえ、この短い環境でなかなか面子がつまらないのは辛い限りである。

 さておき、今回から、謎のボーナスタイムに突入。先週分の通信コメを見てもらえば分かるが、一言で言うと「出資者がやけになった」。おかげで全員金を払わずにドラフトが出来るヘヴンスペースになった。ただし、「ピックや試合の緊張感を維持するため」という名目で、トップには更にタダドラ権を進呈、その分ラスからは参加費を徴収するという傾斜配分(まぁ、ちょっと前までの料金システムと大体同じ)も決定。色々と思惑が交錯したり、しなかったり。来週以降も、気分次第でこのシステムは継続します。

 

 


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 早朝4時からのたほいやは脳も動かないので身体に良くないと思いました。なお、今回は普段なかなか参加しない珍しいメンバーが参戦していますが、広辞苑の毒に身体を馴染ませてしまった我々が返り討ちにあうひどい試合になりました。

 

Round1・「すもーがすぼーど」

1.インド系アメリカ人の実業家。1950年蛍光灯の量産化に成功。1963年ノーベル化学賞受賞。

2.携行式のガスコンロ。

3.アルマゲイン板のこと。耐熱性の補強資材として用いられる。

4.フランドル派が好んで用いた画板。

5.チェコの作曲家、演奏家。テネーホールの創立に尽力した。作「長二度」「アンダーネ」。

6.スカンディナヴィア式の料理。冷製・温製の料理を卓上に並べて、各自が自由に取って食べるもの。

 

Round2・「そこだから」

1.この上ない宝、至宝。

2.静岡県西部の年末行事。子供が釜の底に付着した墨を顔に塗り、家々を巡る。

3.誤った調理法の頭文字を並べた語。

4.奥の手。切り札。

5.→子宝。

6.腹足目タカラガイ科の軟体動物。体長5〜8㎝。和歌山以南に広く見られる。ネブリガイ。

 「駄目だと分かってるけどとりあえずググるやでー」→トップにAV通販がヒット。なお、しっかりページを読んでアツいレビューに胸を打たれる模様。

 

Round3・「ははくそ」

1.ははぎ。

2.糞婆の意。

3.ほくろ。

4.目やにのこと。

5.→へそのごま。

6.出雲地方で使用される掛け声。

 ここまで全ての答えが短くまとまったのは史上初。たほいや初回すら上回る簡素さである。まぁ、他のコミュニティではこれくらいが普通みたいだけども。たほいやは大喜利じゃない(戒め)。

 

Round4・「しこりだいじん」

1.ベニテングダケの和名。

2.藤原頼信のこと。

3.南北朝代、南朝におかれた官職。祇庫裏は国庫のこと。

4.組織の上層部にいる無能な者。組織のガン。

5.この世に二つとない名刀の意。

6.遊里で遊興に熱中している金持ちの客。

 なお、この出題だけは広辞苑からではなく、モバイル版の日本国語大辞典から出題されています。もう、阿鼻叫喚です、ほんとに。どんだけ検索してもこんな言葉ヒットしないんですが。

 

Round5・「へそいのしし」

1.ペッカリーの異称。

2.腹部のあたりのぜい肉。

3.伝説上の生き物。山に迷い込んだ子どものへそをとる。

4.まんじゅうにつけるくぼみ。

5.うり坊の特に小さいものを言う。捕ると山の神の恨みを買うと言われる。

6.川端、水辺などに立つ衛士。転じて、最前線の兵。

 このゲームの数日前、「2人たほいや」というキチガイじみたゲームに興じる奴らのお題の中に「ぺっかりー」というのがあったんですよね……。多くは語らないが、「インド人料理家・シヴァ呂布太郎」という謎の文言だけはここに記録しておきますね。

 

Final Round・「すためん」

1.月経の始まること。

2.鉱物の割れやすい面。

3.オランダ舶来の織物。羊毛に麻をまぜて織ったもの。

4.スタッと面を打つこと。

5.面の一。悲哀と歓喜の両者を兼ねる。

6.こしの足りないめん。

 こちらは広辞苑第2版からの出題。当然最新の第6版は「スターティングメンバーの略」という意味も掲載されていますが、2版ではそれが無いので出題が可能だったようです。

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 うひゃぁ、面白いやつだ、第6話。今回、ひょっとしたらいままでで一番好きかも。本当に画作りの良い作品なので、シナリオラインの細かいトコ気にしないで楽しめるとすごく良いアニメになる。

 今回の面白さの中心にいるのは、当然のことながらゲームの招待客、マユちゃんである。もー、俺らみたいなクソオタクはリアルの生活で絶対接点を持ちたくない脳みそ空っぽギャル。趣味はアイドルの追っかけだし、恥じらいは欠片も無いから萌えキャラからはほど遠い。「こんなヤツの生死なんてどうでもええやんけ、せいぜいみっともなく足掻いて情けない姿をさらすんだろな」と思っていると……そうなんだよなぁ。ギャルだろうがオタクだろうが、信念があれば関係無いんだよなぁ。徹頭徹尾自分を維持し続け、どんな嫌がらせにも、ドッキリまがいのアホゲームにも、生死を賭けた修羅場でも、一切ぶれない見事な馬鹿の生き様。素晴らしい。途中までは死の記憶が無かったとはいえ、あんなトンデモな状況下でもろくに疑問を抱かず、頭を支配するのは憧れのアイドルとのツーショットのことだけ。それ以外のことは全て些事であり、願いが叶っている間は何が起こっても平気。強い、このギャル強い。そして、最終的には当然「お前が死ぬか、憧れの人が死ぬか」という極限状態に陥れられ、これまでの参加者の例を紐解かずとも「どす黒い人間性」を暴かれてしまうという状態にも関わらず、この娘は何一つ変わらない。いやまぁ、汚いっちゃぁ汚かったけどね……そうかぁ、死人でもトイレにいく必要はあるかぁ……。

 相変わらず、お話だけを切り出してしまえばなんてこと無いシナリオなのだ。いつも通りのパターンで、最後の最後に「死」を思い出して絶望する。ただ、今回はマユのKYパワーが炸裂したおかげで「死」自体はほとんど問題になっていない。3話のカップルの時と似たような状態。そして、あちらは「くっつきそうだったカップルが何となくくっつく」お話だったが、こちらは「根性を見せた女の子のブレない生き様が、性根の悪いすけこましアイドルを改心させる」というお話。とても良いお話。何がすごいって、普通に考えれば人気アイドル原田とやらだってクソみたいなヤツなのだから最初から最後まで悪人として描かれているはずなのに、今回のお話は不思議と嫌悪感がわかないのである。まぁ、中の人のインパクトって話もあるが、それ以上に、この原田がマユちゃんのワールドに飲み込まれてしまい、彼女を引き立てるため、単なる悪人で終わることが出来なかったためであろう。いくらアホみたいな関係性だとしても、やっぱり「マユが憧れる男なんだからそれなりの魅力はほしい」という要請があり、原田は「マユが一直線に突っ走るための動機」として不足無い程度のキャラには仕上がっているのである。クライマックス前のアーマーキャストオフのシーンは無駄にイカしてて笑ってしまうし、最後の改心にいたるまでの流れも、(どう考えてもこいつが悪いのに)感情移入してしまう部分がある。なんか、最終的に3話のカップルよりもこっちを応援したくなりません? まー、実際付き合い始めたらすぐにボロが出て別れそうな組み合わせではあるのだが……。

 今回、僅か30分の尺の中、ゲストキャラでしかなかったはずのマユちゃんがここまでの存在に膨れあがったのには、大きく2つの要因がある。1つは何と言っても今作最大の売りである丁寧で美麗な画面の効果。本当にね、「狭い空間でちょこちょこゲームやってるだけ」っていうすごく画にしにくい設定を、あの手この手で「魅せる」作劇が上手い。ツイスターゲームでドッキドキ! ってのはつい最近だと「クロスアンジュ」でもやってたんだけど、まるでアカギの時の無駄に盛り上がる麻雀のごとく、こんなどうでもいいゲームでここまで盛り上がる画面が作れるとは。細かい表情の作り方も最高で、マユの魅力は美人とか、素直とか、そういう普通の「可愛い」じゃない。イラッと来るようなふてぶてしさ、何も考えてない頭空っぽな勢い、そのくせ一途で信念のある生き様(死に様?)、そうしたものをガンガン表に出してアピールするのって、かなり難しい課題だったんじゃなかろうか。開けっぴろげなパンツとか、顔面に風を受けてぐっちゃぐちゃになるご面相とか、そういう笑わせる画面の勢いもあるし、末期には涙を一筋流し、原田と重なりあうちょっとセンチな演出まで、非常にメリハリがある。こういうところで力を発揮するアニメが大好きです。

 そして、もう1つの要因はここで力強く主張しておこう。中の人である種﨑敦美の熱演である。やっぱりこの子すげぇ上手いよなぁ。エレベーター出た直後から、ほんの一言二言であっという間にマユワールドを作り、どんな非常識で、どんなに馬鹿馬鹿しい状況でも「マユイズム」がきっちり出て、見事にキャラクターを引き立てている。彼女の仕事がなければ、どれだけ良い画面だったとしてもマユがここまで化けることはなかったはずだ。いやー、すげぇ良いものを見せてもらった。相方に宮野があてがわれたこともあって破壊力が2倍3倍に膨れあがってたよなぁ。ありがたい話です。

 こうして跳ねっ返りで悲壮感の無いマユがメインだったためなのか、今回はクイーンデキムではなく、ギンティが担当するバー「ウィーギンティ」が舞台となっている。やってることは大して変わらないのだが、ルール説明が雑だったり、明らかに参加者を不必要に苛立たせ、いじめて黒さを引きだそうとするなど、裁定者の中でもやっぱり違いがあることが伝わってくる(あと謎のこけしね。デキムの人形と同じように、ギンティはこけし製作が趣味なのだろうか)。今回のお話はデキムと瀬戸ちゃんではここまでの勢いは出なかっただろうから、アニメシリーズ的には、ギンティは「ギャグ大盛り上がり回」の担当なのかも。いや、多分ギンティが絡んでもっと悲壮なエピソードだっていくらでも作れるとは思うけども。ギンティさん、いくら面倒だからって仕事全部ネコに任せるのはどうなのさ。

 結局、今回はメインシナリオ(?)は特に進むこともなく、瀬戸ちゃんに関わる謎などは一切進展しなかったわけだが、オープニング映像を見る限り、マユってこれからもあのフィールドに居座ることになるんだよな。……それでいいのか裁定者たち。そんなん許してたらどんどん死人が溜まるぞ。彼女のヘアゴム、どこに売ってるか知りたいです。

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こんなことしてる場合じゃないこんなことしてる場合じゃないこんなことしてる場合じゃないこんなことしてる場合じゃないこんなことしてる場合じゃない。

 

Round1・「にきえみし」

1.丹木絵の鑑定師。

2.中世以降の北海道地方の蝦夷。

3.チャガタイハン国に属する一氏族。首長煮義栄は東欧では羊皮の生産者として名を残し、製紙業の創始とされる。

4.(秋田県で)陰暦十月頃に吹く北東風。

5.古代の蝦夷のうち、朝廷に従順なもの。

6.大正時代の建築家。凌雲閣の設計に携わる。

 出題後に無闇に「えみしに自信ニキーwww」と盛り上がる我々。

 

Round2・「みどりのはやし」

1.豊かであるが、それ以上のものが無く物寂しい生活を、整えられた林にたとえていった語。

2.盗賊の異称。

3.アドルフ・ヨリンゲルの詩。ドイツ十一月革命における市街戦の惨状を描く。

4.トコヤシ科の常緑高木。いわゆるヤシの木。

5.植樹活動を中心とする民間の国際NPO。

6.臨終の際、看取り人たちが死にゆく人を囲んで囃したてる悪習。

 明日から使える隠語シリーズ。⑥やめて差し上げて。流石にやめて差し上げて。シャリヴァリとはレベルが違う不謹慎さである。

 

Round3・「わきくさ」

1.(女房詞で)掛け布団のこと。

2.道端の草。また転じて、取るに足りない者。

3.人の脇に生える苔、カビなどの総称。

4.腋毛。

5.(草が湧いてくるように次々と生えてくることから)釈迦の歩いた道。

6.寄り道すること。道草に同じ。

 検索しても当然別な言葉がたくさんヒットするけど、まぁ、大体一緒だよ。正確にはこちらを参照。

 

Round4・「くねっけ」

1.歯科治療で使用する、先端部に円形の鏡を取り付けた棒。

2.(食う寝るつけるを縮めた語)ろくに金も払わずにのらくらと生活する者を嘲っていう語。

3.ヒルの異称。

4.ポルトガルの探検家。オーストラリアを発見した。

5.ツタンカーメンの著した神話大説。神や伝承を多く織り込んでその関係を丁寧に描いたが、後世には伝わらなかった。

6.スウェーデンの薄く平たい堅焼きパン。

 ①「あれってなんていうんだろう!」と思って今ググったら「歯鏡(デンタルミラー)」だって。つまらん!

 

Round5・「わたもち」

1.介錯人の異称。

2.裁縫事を担当する家来。針子。

3.(臓腑を持っている意で)木や土で作ったものに対し、生身。

4.ギリシャ神話の神チョナムスのこと。裁きの女神テミスの天秤に載せる綿を持って傍に立つことから。

5.江戸期から明治期にかけて開発された闘鶏用のニワトリ種。白毛。短い尾が特徴で、鳴き声を発しない。

6.江戸時代において、参勤交代を免除された大名を呼んだ語。

 ④チョナムスって何さ。韓国人か? ⑤「綿毛鶏」もしくは「綿猛鶏」で「わた・もう・チー」、なんだけど、誰にも気付いてもらえなかった。

 

Final Round・「ひえな」

1.→忌み名。

2.ヒエの葉や茎の部分。主に燃料に用いられるが食べることも出来る。

3.太宰府天満宮の境内に生える梅の木。主に菅公を追って京より飛来したと伝えられる。

4.→ハイエナ。

5.病人の額に貼る菜っ葉。

6.(稗と菜のような)粗末な食事。

 「検索:ひえな」→「次の検索結果を表示しています:ハイエナ」。シマハイエナは食肉目ハイエナ科シマハイエナ、学名がHyaena hyaena(ヒエナ・ハイエナ)。これもうわかんねぇな。

 

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 このクライマックス感、第8話。最終回直前であるかのような凄まじい緊張感である。まだ8話目だぞ。残りの話数で何すんねん。

 ついに牙を剥いた(爪を広げた)ユリーカ。彼女の名字が持つ「箱」の文字の通り、今回は「箱」という言葉が新たなキーワードとして徹底的にフィーチャーされている。まぁ、元々「壁の外と内」という概念が重要だったお話なので、「内と外を隔てるもの」としての概念が補強されただけとも言えるが。「箱」の本質は内部と外部の2つの世界を切り分けることにあり、トポロジー的にも(ものすげぇ大雑把に言ってしまえば)「断絶の壁」と同じではある。幾原作品に限ったことではないが、結局物語の進行というものは二者択一の選択を繰り返すことで進行するものであり、ドラマのあらゆる局面も、切り分けていけば「内」と「外」に二分される。これまでは「壁」というタームや、「透明か否か」という表現でそれを表してきたが、今回は新たにそこに「箱」という言葉が加わった。

 今回赤裸々に語られたユリーカの半生を追うと、この「箱」というのが彼女の人生観を左右する重要な概念となっていることが分かる。「ヒトの中に捨てられた熊」という不幸なスタートを切った彼女の人生は、一切余剰を語られなかった「彼」と呼ばれる人間によって生きながらえる(「彼」の性別に関する議論は後述)。彼は非常に明確な信念を持ったちょっと変な人間で、「大切なものは箱にしまわなければ穢れてしまう」という。そんな彼を唯一の関係者として育ったユリーカは、「純粋なもの」として彼という箱の中で育てられたが、ある時、彼は「より純粋なもの」を見つけたといってユリーカのもとを去る。この時に彼が何を見つけたのかとか、彼とユリーカがどんな関係であったのかは、今回はさしたる問題ではない。あくまで、「ユリーカに彼のイデオロギーが徹底的に植え込まれた」ことさえ理解できればいい。「箱の信念」を与えられたユリーカは箱の内外を「純粋」と「不純」に切り分けて生きてきた。そこに、「箱の外の純粋」というイレギュラーである澪愛が現れることで物語は動き、いわば「ユリーカの箱が開いた」状態へと移行する。彼女の中で絶対であったはずの「箱基準」が、澪愛というたった1つのイレギュラーで崩れたためだ。

 しかし、自体は我々の知っている通り、悲しい結末へと辿り付く。澪愛に子供が生まれ、彼女の「本当の好き」が娘の紅羽へ移った(と、少なくともユリーカは思った)のだ。ユリーカにとって、澪愛は「本当の好きを持つからこそ純粋」なのであって、自分以外に「好き」を認めた時点で澪愛は穢れてしまう。そのことを怒り、悲しんだユリーカは、再び自分という「箱」の中に澪愛をしまい込むため、涙ながらに彼女を食べることを選択したのである。その決定打となったのは、澪愛が「好きの証」であるペンダントを銀子に譲ったことであるが、彼女がそのような行動に出た意味は、まだ完全には明らかになっていない(娘の「本当の好き」を大切にしたためであろうが、そこであのペンダントを譲ってしまうのは、現時点ではいささか薄情に映る)。

 シナリオだけをなぞれば、彼女の行為自体は特に意外なものでもないし、これまでずっと用意してきた「黒幕」なので、満を持しての「クマダーク!」も「いよいよ来たか」という感じではあるのだが、ここに来て「境界性」というモチーフがはっきりと描かれたことによって、様々な含蓄を伴った、この作品そのものといえる不可思議な存在感を持つことになる。まず、今回るるがしれっと口にした「クマリア様は壁の神様だから」という一言。今まで「壁の神」なんてフレーズは聞いたことが無かった気がするのだが、どうやら熊側から見たクマリア様は「境界の維持」を司るものらしい。そういえば銀子が入れられた教会でも「壁の番熊」が「クマリア様のお手伝い」だったんだっけ。熊から見れば「ヒトとの隔たりを表す断絶の壁」は尊いものであり、2つの世界を隔てて秩序を守る大切なものである。しかし、ユリーカは何の因果かそんな壁を越えてしまった「穢れた」存在である。境界を維持することを生まれながらに否定し、ヒトとして生きることを選んだ熊。箱の教えによって純粋さを尊ぶ彼女こそが最も曖昧な存在であるというのは何とも皮肉な状況。そこで彼女は「壁」という二分法ではなく、「箱」という二分法、言い換えれば断絶の方法を学ぶ。ヒトの中で生きていく為には、ただ何かを一面的に遮断するだけでは駄目なのだ。箱の中に入れ、全方位からの隔離を成さなければ、彼女はヒトの世界で生きていくことが出来ない。クマリア様の代弁者たるジャッジメンツを前にしたユリ裁判では、彼女は最終的に好きを諦め、箱になることを選んだ。「自身」という箱の中には、食べることで同一化を果たした澪愛が入っている。ただ、あくまでそれは彼女の思っていることであり、彼女を食べてしまった時点で、既に「好き」を諦めている。つまり、ユリーカにとって澪愛を「純粋なもの」として自身の中で守り続けることは既に目的ではなく、そうして「不純だと認定したもの」を抹消することにより、何よりも自分自身の存在を、必死に箱の中に隠している状態であろう。

 そんな彼女が手に入れたのが、嵐が丘学園という巨大な箱である。もちろん、彼女の守る「箱」なのだから、不純なものを入れておくわけにはいかない。箱の中身は常に純粋であるべきだ。しかし、彼女は熊である。正確に言えば「熊を捨てたヒトのようなもの」であるが、どっちつかずであるのは間違いない。そんなユリーカが「純粋なヒト」を箱の中にしまい込むのもためらわれるし、だからといって熊を認めるわけにもいかない。そこで彼女が作り出した純粋さを維持するためのシステムが、透明な嵐ということになる。好きを諦め、「群れ」としての合一性だけを目的とした透明な嵐という存在(現象?)は、ヒトから「ヒト性」を奪い、純粋な群れを維持するギリギリのシステム。これを維持し続けることで、彼女は学園の純粋さを保つ。もし、そこに熊が現れればそれは排除する必要があるし、本当の好きを掲げる学生が現れれば、それは自らの手で処分することも厭わない。針島は、ユリーカを前にして「本当の好きを手に入れた」と宣言したがために、彼女の箱から「排除」されてしまったわけだ(排除された子供たちも、彼女の部屋にあるチェストボックスという「箱」にしまわれて純粋さを維持されるのは皮肉な措置である)。こうした「箱性」というのは幾原作品ではよく出てくるモチーフであり、個人的にはピングドラムの渡瀬が閲覧していた図書館の本箱(氷の世界)が印象的だった。

 ユリーカの「どっちつかず」の境界性は他の部分にも表れており、1つには前述の通りの「男性性」というキーワードがある。今作はタイトルに関する「ユリ」の名の通り、徹底的に「男」を排除している。何故こうなっているのか、ぶっちゃけ色々想像しながらネットでも意見を眺めてみたのだが、なんかメタレベルの高い結論が多かったのでここでは深入りは避ける。今回のお話に繋げて言うなら、「純粋さの維持」ということになるだろうか。何しろ澪愛が紅羽を授かった描写はあるというのに、そこにすら父親は一切現れない。ユリーカの「好き」が揺らぐきっかけだって、本来なら「子を成した」→「澪愛が愛した男がいる」という流れになるのが普通であるはずなのに、わざわざそこをズラして「子供が生まれたこと」をきっかけとしているくらいである。この世界で「男」を想起させるキャラクターは現時点でわずか5人(正確にはクマカロンのお父さんとかもいたけども)。そのうちジャッジメンツの3人は、「境界の守護者」だと自分たちで明示しており、明らかな超越存在であるとともに、境界的で曖昧な存在でもある。決して「好き」が絡まない「外野」としてのみ、純粋な「男キャラ」は存在出来る。4人目は、るるの過去話に登場したみるん王子である。「王子」と言っていたのだからそりゃぁ男だろうし、「好き」に関係してくる男キャラとしては非常に重要なのだが、彼の場合もまだまだ子供だったので「男性性」は強く意識させないキャラになっているし、るるとの関係性も男女の情愛とはほど遠いところにあり、あくまで「るるの寵愛を崩しかねない不穏分子」としての男性性である。結局るるはみるんという存在を破棄して銀子と行動をともにしているというのも注意すべき点だ。対して、ユリーカにとっての「彼」は絶対である。何しろ澪愛との決別のシーンでは彼の語った人生訓がフラッシュバックしているわけで、澪愛に裏切られたと思った時点で、彼女の中でのプライオリティは彼が澪愛を上回っている。まぁ「彼」と言ってもCV能登麻美子なので相変わらず曖昧ではあるのだが、「男性との関係性がイデオロギーの根幹を成している」時点で、彼女は不純であり、イレギュラーである。

 そしてもう1つ興味深い対比として、動と静の境界性というやや抽象度の高いモチーフも存在している。具体的には、彼女の居室や学園のホールに刻まれた「ユリから鳥へ」というレリーフの存在。これまであまり意味を見出せなかったこのレリーフであったが、今回、紅羽が銀子と対峙する雨の屋上のシーンで、紅羽の動揺をあおり立てるかのようにして鳥のモチーフが登場している。片方の極が「ユリ」であることから、この「鳥」は「ユリ」と対比的な存在であると考えるべきだろう。この世界での「ユリ」はジャッジメンツが承認する「本当の好き」(今回は本当の箱)の象徴であり、不動の存在である。他方、鳥というのは動物であり、動き、変化するものである。やや読み込み過ぎではあるかもしれないが、ユリーカが1つの「ユリ」に収まらず、「箱の管理人」として飛び回り、「ユリ」を切断して回っていることの表れといえるのではなかろうか。

 今回、こうして様々な側面から語られたユリーカの人生(クマ生?)。非常にエゴイスティックであり、紅羽を陥れ、銀子を亡き者にしようとする態度などは許し難いものであるはずなのだが、何故か不思議と涙を誘うものがある。彼女が失意の果てに澪愛を食べるシーンなんかは、不思議と泣きそうになってしまった。「空っぽで透明」な彼女を満たすことは永遠に出来ないのだろうか。たとえ紅羽を「食べた」としても、彼女が満たされることはないのだろうし……なんだかひどく空しい気分にさせられるお話。

 そして、こうした彼女の策謀の中、銀子と紅羽もそれぞれの戦いを続けている。母の死を乗り越え、一度は銀子を許し、本当の友達になろうとした紅羽。しかし、そこには最後にして最大の「断絶の壁」が待ち構えており、ユリーカが伝え、るるが告げた「純花の真実」が立ちはだかった。銀子にはもはや逃げる気などなく、彼女の猟銃を受けることで「本当の好き」を成そうとしている。なるほど、だからこそサブタイトルが「LOVE BULLET」なのか。「月の娘と森の娘」でも、月の娘は猟銃を握り締めて壁の前に立った。熊を破壊するための弾丸は、壁を取り払うための武器にもなりうる。立ちはだかる「境界」を前に、紅羽の決断はどのように揺れ動くのか。今回のるるの立ち位置がちょっと不憫だったので、出来れば彼女にも幸せと言える結末を迎えて欲しいものだけど。あと、これはむしのいい話であるが、出来ればユリーカも救われてほしいと思ってしまった。彼女の純粋さにも罪はなくて、ある意味「生まれの不幸」ではあるんだよなぁ。箱を開けてくれる存在、澪愛と純花。その2人の「好き」を受けた紅羽が、ユリーカも受け入れられればなんとかなると思うのだが……流石に銀子に加えてそれ以上の慈愛を示すのは難しいか。うーむ。

 今回の結論:熊を見つける一番の方法は、新巻鮭。

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 なんか下品なアニメが2本続いたんですが、第31話。うーむ、「アニメにすると想像以上に酷かった」パターンだな。原作だとそこまで気にならんかったのだが、冷静に考えて「ジジイとお顔をぺったり密着させてトーク」はすげぇ嫌だな……。

 ある意味エロ回。いや、次回以降の方がエロ予想は強いんだけどね。こうして振り返ると、このマライア戦、アレッシー戦って、突然トチ狂ったようにジョジョらしからぬエロ要素がまとめて襲ってきた回だったんだな。荒木先生、この時期に何か思うところでもあったんだろうか。編集に「エロを足してください」って言われたとか。本気で描けばそりゃぁマライアくらいのエロさは余裕ですよ。これが巡り巡って数年後に徐倫のオナニーシーンとか欠片もエロくないことになるという……まぁ、やりたいことが全然違うんだろうなぁ。今回色が付いて動いている艶めかしいマライアを見ていて、「足もケツもエロいが、実はヘソもエロい」というとても大切なことに気がついた。マライアさん、エジプトの炎天下であんな露出度の高い格好してると皮膚がエラい事になりませんかね。まぁ、有色人種の方が日焼けには強いらしいし、そもそも現地民なんだったら問題無いと分かった上であの格好なんだろうけど。それにしたって乳出しヘソだし黒ストッキングはなかなかにマニアックな格好よね。ありがとうございます。

 そして、前回も褒めたけど今回も褒めさせてね。こればかりは私のアイデンティティだから勘弁してね。彩陽マライア、いいよね。前回「思い切ったキャスティングだぜ!」って思ったけど、よく見たら共通点はあるよね。もちろん肌の黒……げふんげふん。相変わらず85年組の出す不思議な艶めかしさは健在で、媚びっ気たっぷりのおねーちゃん演技の彩陽というのも実に良い物です。あー、でも「ビチグソがぁ!」のところはやり過ぎだった気もしますけども……ああいうディレクションなのかよ。完全にキャラ壊れてたやん。いや、もう原作絵からして(何故かあのコマだけ)完全にぶっ壊れてましたけどね。単なる「綺麗なおねーさん」で終わらせてくれないあたり、荒木先生も罪作りである。原作の場合、「ビチグソがぁ!」の次の瞬間にはまた元のおすまし顔に戻ってて笑ってしまうのだけど、アニメでもその辺は完全再現。普段のマライアの表情って低血圧っぽくてそこが不可思議なエロさに繋がっているのかもしれない。あの目の下にあるラインがなんなのかは未だによく分からんけども。

 そして、マライアの最大の見せ場である「武器」の下り。格ゲーでいうところのスパコン「何想像してんのさ」。磁力マックスで当てるとゲージを8割削り、スタンドモードがないキャラだとガードの上からでも容赦無く半分削るという鬼のような技。「ポケットの中の武器」と言っていたけども、どう考えてもあの部分を「ポケット」とは言わんよな。単にムネパットみたいにボルトを突っ込んでいただけだ。どういう素材の服なんだ。発射後「ぷしゅー」ってなってたけど、どんな伸縮性の素材なんだ。あと、大量のボルトを胸に突っ込んでたようだけども……どう考えても痛いだろ……ザクザク刺さるだろ……ブラの上から入れてたの? でもあの格好、あのチューブトップみたいな衣装でブラ出来るかな。当時ヌーブラってあったんだろうか。そもそも必殺技発動時って、服が思いっきり前に引っ張られてたから、上からのアングルだとおぱいまる見えよね。何故アニメはそのカメラアングルで放送しなかったんだ。今回の放送を機に、マライアの薄い本出ねぇかな!(ひょっとして25年前のコミケとかでは普通に製作されていたのだろうか)

 うん、やっぱりマライアのことばっかり気になるわ。だってジョセフとアヴドゥルのホモプレイなんて真面目に扱ってもしょうがないし……そういうのはそういうので専門家がいるから、そっちに頼んでください。「線路に張り付いてたってことは、電車が通過したときに電車に引っ張られるんじゃないの?」とか「マライアが電線に投げたナイフって何製なの?」とか「アヴドゥルに自動車が張り付いてきたってことは、アヴドゥルって普通乗用車より重いの?」とかも専門家に聞きなさい。多分荒木先生に聞いたら「勢いです」っていうだけだから。もうそれでいいんです。こんなよく分からない能力だけでちゃんと「苦戦」が描けるんだから、それだけで充分でしょ。改めて、頑張って走って逃げるマライアを見ると、「こんな不便なスタンド能力になって可哀想な子」っていう印象が先に来るな。まぁ、使い方次第で色々と悪用できそうなのは事実だけども。ミューミューとかミラションとか、女性のスタンド使いってへんな能力押しつけられることが多い気がする。いや、6部以降は大体の連中が変だけども。

 そんなわけで、3部の最後の女性スタンド使いであるマライア戦もつつがなく終了。続けざまに、個性だけなら誰にも負けない、アレッシー戦へと続いていく。めでたくちょっとだけ登場したアレッシー。そのCVはまさかの小野坂ヤング。いやー、変態のキャスティングっていうのは楽しみなもんだが、まさかここにヤング師匠を切り出してくるとは……恐ろしいことをしでかすスタッフやで……。ちなみに親切なおねーさん役は甲斐田さんかな。 「エロいねぇ」。

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 もう地上波で流さなくていいんじゃないかな(真顔)、第20話。ホントは今週から感想あげるの控えようと思ってたんだけど、全力で突っ込み待ちなのでいじらずにはいられない。なるべく簡単に、個々のキャラの一言感想形式で鬱憤を晴らしていきましょう。キャラの順番は公式サイトの紹介順に依る。

 アンジュ。今回はひたすら喘いでるだけでしたね……何故だろう、こんなにエロいことしてるはずなのに、彼女に対してはさっぱりそういう気が起こらないのは……。多分、これまでの行いが悪すぎたせいだろうなぁ。どんな状況からでも隠したナイフであっさりと首をかききれる系ヒロインとしては良い成長をしてくれたとは思うけども。どう考えても指輪を云々してああしてこうするタイミングって無かった気がするんですけどね。あと、素人はスリーパーで人をオトすのは簡単じゃないから気をつけようね。下手したら殺すことになりかねないからね。

 サリア。まだまだ不幸は続くよ。「一番大切なのは君」と言われ、舌の根も乾かぬうちに別な女に求婚する野郎を見た時の感情とは。ただ、彼女に対しても私のNTRセンサーは全く反応しません。しょうがない、立ち位置自体がネタの人だから。大根騎士団団長として頑張れるかと思ったのに、アンジュへのシンパシーも残してしまっている中途半端さはどうにかならぬものか。そんなんだから2人続けて憧れの人をアンジュなんぞに奪われてしまうのだ。あと、ファッションを含めた諸々のセンスの致命傷も問題かもしれない。「ダイヤモンドローズ」って、考えてみたらプリキュアの名前2つ足した名付け方だ。

 ヒルダ。スタッフ総掛かりでの好感度激上げ作戦大成功。無事に新リーダーとして、アンジュ・サラ子に並ぶ第3勢力筆頭へ。仲間想いだし考え方も柔軟なので、物語の主人公にはぴったり。最終的にヒルダ、サラ子の2人で世界を救ってしまうのが一番すっきりする展開なんだけどなぁ(中の人的に)。まぁ、「汚いなのは」って言われるか「汚いやまとなでしこ」って言われるかの違いだけど。「汚いけんぷファー」ってのもあるけど、元々あんまり綺麗じゃなかった。

 ヴィヴィアン。残念ながらお休み。

 ロザリー。いい女。ついに自分からヘタレを認めたことで一皮剥けた感があるし、よく見てみると愛嬌がある美人さんよね。どんな沈んだ状況でもとにかくベッドインして解決しようとする根性も大したものである。個人的には「声優2人ユニットとしての行く先を大先輩(やまとなでしこ)に相談する後輩」にしか見えなかったのは内緒。

 エルシャ。なんかパイロットスーツ来た姿がやたら太って見えたんですが、保母さん生活ってそんなに健康にいいんでしょうかね?

 クリス。お休み。あ、でも今回のロザリーの独白のおかげで、友情復活フラグは立ったので、今後もう一仕事……って思ったけど、公式の次回予告に不吉な一文が。ここまで来てクリスちゃん殺さんでもええんやで。

 モモカ。今回のナンバーワンイケメン。なんだかんだで滅茶苦茶有能な、今作最大のキーパーソンだったのかもしれない。エンブリヲさんは彼女を完全に無視してる時点で無能。アンジュを喘がせるなら、それを見た従者にも発情させてこその真の薄い本マスターである。

 ジル。落ちるところまで落ちたので、あとはお払い箱。昔からのお友達にもビンタされるし、いい所無し。彼女がエンブリヲさんに調教される薄い本はここのき奈緒とか月野定規みたいな熟女好きの作家に任せよう。反乱企ててるように見せかけてたけど、実は調教した雌奴隷を献上しに来ただけでした、みたいな展開希望。

 エマさん。残念ながらお休み。今後出番あるか?

 メイ。なんかリアクションがでかい。そういえば番組ラジオ聞いてて今更思い出したけど、メイが絡んだ伏線(一族が云々)って、単にメイも古の民だった、ってだけなんだろうか。今更彼女が出てきて何かするとも思えないが。

 マギーさん。ビンタ一発。多分作中全部通しても、彼女の最大の見せ場はこれで終わりなんじゃなかろうか。

 シルヴィア。もうすっかり鞭の人。「鞭+妹+車椅子+(下衆)」。レベル高すぎますわ。しかし、こいつは何の権限があってエンブリヲさんの居城であんな狼藉が許されてるんだろうな。お兄様殺されてるんだから、邪魔な妹もさっさと処分すりゃいいものを。リィザさん調教係として重宝してるんだろうか。

 リィザさん。そろそろ鞭が気持ちよくなってきた頃。マスクつけてる時の方が強そう(小並感)。

 タスク。あっさり捕まってんじゃねーよ。ちゃんと公式設定でヒルダさんにタスクンニ認定されているあたりが流石である。キャラとしては本当に貧弱で駄目駄目だが、今作における野郎キャラのスタンスとしてはこれが正しいのかも知れない。わざわざ次回予告で死亡フラグを屹立させていたが、死なねーんだろうな。

 エンブリヲ様。ザ・薄い本マスター。脳内ピンク色。世界を破壊することを宣言したが、もう作品世界はめっためたにぶっ壊されてるんだから満足でしょうに。突然歌いすぎるのが難点。あと、一番大事な作戦を発動しようとしてるのにアンジュをほったらかすとか、うっかりにも程があるのも難点。そのくせ声が恰好良くて「私の妻になれ」とか言われたら僕も悩んじゃうくらいなのが難点。なんでこんな絵に描いたような薄い本能力をたくさん有しているのに、世界を壊そうとか考えるんでしょうね。「痛覚を快感に変えた」とか「感覚を50倍に」とか、エロ関連以外で初めて見る言葉ばっかりだわ。クリムゾン作品読みすぎた中学生みたいだ。あ、でも一応「2つの地球合体計画」のおかげで、旧地球で発動させてた悪ふざけの意味は説明されてましたね。いや、相変わらず何してるかはよく分からんのだけども。個人的には、最終的にエンブリヲさんを打倒したアンジュが彼の超絶薄い本能力を強奪、平和になった世の中で、タスクのちんこの感度を50倍にして楽しむエンディングとかでいいと思います。多分、隣にはダイヤモンドローズなサリアさんとかも簀巻きにして寸止めプレイされてると思う。

 ほらー、無駄に文章が長くなったー(知ってた)。

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 キラキラしてやがんなぁ、第19話。職無し視聴者からすると、仕事で苦しんでる様子を見ても胃が痛いし、仕事で楽しそうだったり、充足してる様子を見てもやっぱり胃が痛いんです。助けて。誰だこんな話作る奴は。

 矢野さん復帰にわいた前回。さぁ、これで大反撃だ! と勝手に思ってたけど、冷静に考えたらたかだか制作進行1人増えただけで状況が劇的に好転するわけじゃないんだよな。実際の動きについてはそこまで大きな変化があったわけじゃない。もちろんここで重要なのはそんな具体的な変化ではなく、宮森にとっての心の支えが生まれたことであろう。「万策尽きたー!」と叫ぶ宮森、そこに現れた頼れる先輩。彼女は具体的に状況への特効薬を持ち込んだわけではないが、トラブル続きでパンクしかけていた宮森の悩みを1つずつ丁寧に解きほぐし、冷静に状況に対処していく。彼女がやった最初のことが「宮森を休ませる」だったのが白眉である。なるほどねぇ、背負えば背負うほどに追い込まれていくのは責任感の強い人間にはありがちなこと。実際、矢野さんに休めと命じられた後も、宮森は(というかミムジーは)焦って仕事を続けようとしていた。そこで一旦「焦り」をキャンセルし、万全の状態で残った困難にあたっていくことが最善。また、一度仕事から離れることで冷静に俯瞰する視点も得られるであろうし、少しでも疲労が無くなれば作業効率も上がろうってもんだ。やはり経験値の差であろうか、矢野さんの対処は理にかなっている。

 そして、具体的な対策としては、最大の難敵となったスタジオタイタニック関連のあれこれについて、矢野さんが全てを引き受けることで解決を図る。具体的には、タイタニックにヘルプで入って不透明な管理体制を直にたたき直すこと。そして、逃げてしまったと言われる演出の代わりを見つけ出し、停滞していた作業に鞭を入れること。「そんな手段があるのか」と驚くような対処法であるが、正社員1人を出向させてまでの強硬修正というのは最後の手段なのかもしれない。ここまでさせたタイタニックに、そして三女という作品のスペックにはおののくばかりだ。そして、タイタニックに着くなり問答無用で場を掌握してしまった矢野さんの手腕にもおののくばかりだ。道中での平岡との対話は意外なもので、どうやら矢野さんは過去に平岡と仕事をしていたこともあるようだ。まぁ、広いようで狭い業界、何年か仕事をしていたらかち合うこともあるのだろう。平岡のああした横柄な態度については重々承知しているようで、慣れた様子で彼を上手いことコントロールしていく。タイタニックがヤバいスタジオであることも知っていたみたいで、平岡がどのような気持ちで仕事に当たっているのかも全て理解しているのだろう。不幸中の幸いといえそうなのは、そんな矢野さんが平岡に対して「宮森を頼む」と直接お願いしたこと。平岡という男が本当に使えない駄目な人間ならば、おそらく矢野さんはあんなことは言わないだろう。仕事への熱意を失い、人付き合いもドライでムカつく奴には成り果てたが、それでもやることはやれると信用したからこそ、矢野さんは平岡に宮森を託したのである。平岡の方もその誠意に対してまんざらでもない応答をしているので、今後は多少なりとも彼の態度も改善されるのかもしれない。

 そして矢野さんが向かった先には、通称「ひげ仙人」と呼ばれる演出家、池谷氏が隠遁している。まぁ、どこをどう見ても「ひげのおじちゃん」こと池端隆史監督その人でしたけども。実際の池端さんは逃げたりしないし、仙人でも何でもないよ。おそらく、この人も水島監督とは縁の深い人だから、監督からのオファーでヘンテコな役のモデルになることを了承したんだろう。まー、いかにも「いそうな」タイプのクリエイター像なので、きっと名前は出せないようなモデルが実際にはいるんだろうな……。隠遁者の隠れ場所を勘で見つけ出す嗅覚、逃げようとするところを拉致って引きずり込む手腕、集合時間を狙って設定する采配……矢野えりか……恐ろしい子!

 そして、残りのシーンは様々なアニメクリエイターの思惑・思い出・幻想・郷愁を詰め込んだ「追憶編」となっている。宮森の元気回復を目論んで丸川社長が連れ出した「旧社屋」。そこにはあの頃の景色がそのまま時間を止めて残っており、アニメ制作に対して・自分の仕事に対して疑問を持ち始めてしまった宮森の熱意を刺激するには充分過ぎる舞台となった。セル作画、絵の具塗り、手作業によるフィルム編集……ほんの二十年前までは、それが普通のことだったのに、あっという間に廃れていった、アニメ大国日本の礎である。単なる郷愁と言ってしまえばそれまでのものであり、ひょっとしたら若い世代には響かないお話になってしまうかもしれないこのシーン、宮森という「若者代表」がそこにいることによって、「宮森の熱意」と「在りし日の社長の熱意」が見事にオーバーラップし、「あのときのアニメ」がきっちりと現代の情熱として描かれているのが上手い。アツい男だったんだな、丸川社長。そして若き日の大倉さん、伝説メイカー杉江さんに、後にその奥さんとなるであろう女の子。初めて見るはずの製作現場の景色が、我々視聴者目線から見てもしっかりと「良い思い出」として見えてくる。「みんなですごいアニメを作ってやろう」という情熱は、宮森たち上山高校メンバーの若い力にフィードバックされることになるのだろう。いいなぁ、アツいなぁ。当時の若手代表として大倉さんが活躍しているところも含蓄に富んでいて、彼が「自分の実体験」で予定していたアニメの行程を塗り替えていくところなんかは、よくクリエイターに言われる(特に富野由悠季)「アニメ作りたい奴はアニメ観てないで外に出て他のことやれ」をダイレクトなメッセージとして伝えている。大倉さんも元々は映画看板が作りたくて、気付けば背景作家として評価を得るようになっていたというし、やっぱり「アニメが」ばっかりじゃない方が仕事の幅が出るのは間違いなかろうなぁ。宮森たちも、いつかこんな風になれるときが来るのだろうか。

 今回のお話、構成の妙で凄く納得させられるだけじゃなく、「アンデスチャッキー」の映像がたくさん流されることによって、よりダイレクトに「技術の新旧」「継承と革新」という普遍的な問題意識も刺激されるように出来ている。わざわざ古いセル風に処理されたアンデスチャッキーの作中劇は、意図的に動画の枚数も減らされているし、塗りに粗を作って多少野暮ったく見せているが、宮森が滂沱の涙を流していたことからも分かるように、今見たからといって色褪せるものではない。大倉さんの作った吹雪の景色、そしてそこから繋がる夜明けのシーン、そして背景。まだまだ現代アニメにはたどり着けないものもそこにあるのだ。1クール目でなされた「手描き・CG論争」の時のように、世のアニメ関係者が語りたくてしょうがないテーマの1つが、またこうして具体的な形で世に出たのである。やっぱりすげぇアニメだよなぁ。

 他にも映像面でのお遊び、というかセルフパロディみたいな要素はちょいちょい挟まってるけど、一番気になったのは今回の絵麻ちゃんたちの酸っぱい顔も「崩していいけど綺麗に、美しく」とか書かれてたのかどうか、っていうこと。久乃木ちゃんに見つかった絵麻先輩、可愛い。

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 年に一度のお楽しみ、新戦隊登場! 諸事情により一週間遅れてしまったが、おかげでニンニンニンの日から放送開始というグッドタイミングになったので結果オーライだ。でも、これって後の日程考えたら1話削られてしまうことになるんだよな……。封印手裏剣の数は48枚って明言しちゃったけど、ちゃんと全部回収出来ますでしょうかね。

 さて、戦隊ヒーロー40年の歴史の中では3代目となる忍者戦隊。繰り返し使われるモチーフってのは、それつまり「人気のモチーフ」「金になるモチーフ」ってことで、直球で売り出してもきっちり制作側の期待に応えられるだろうという保証と自信が表れているということでもある。実際、戦闘シーンでの演出方向なんかは、先輩忍者と大きな差は無く、悪く言えばベタな、良く言えば分かりやすい方向性でまとめられている。今作のキャッチコピーである「忍びなれども忍ばない」というフレーズについても、先輩忍者も大して忍んでなかったわけで、取り立てて新しいスタイルでもないだろう(まぁ、カクレンジャーはそれなりに忍んでたイメージもあるけども)。とにかく素っ頓狂な目新しさが注目を集めたトッキュウジャーとは対照的な、王道路線のスタートといえるのではなかろうか。

 もちろん、お約束を大事にするスーパー戦隊、ベタであることは決して悪いことではない。この見やすさはむしろ歓迎されるべきものであるし、そうした基盤の中でいかにオリジナリティを発揮出来るかが勝負どころといえる。そういう意味で、かなりいい滑り出しだったんじゃなかろうか。まず、メンバーの集まってくる理由が至極分かりやすい。兄弟、家族でこそないものの、1人のじいちゃんを基点にして集まってくる親戚連中というのは理屈のいらない関係性だし、じいちゃんが「ラストニンジャ」で、その血を引く孫集団という「血縁」は個性を出しながらも団結出来る興味深い設定。親族戦隊も、なんだかんだ言ってマジレンジャー以来なのでちょうど10年ぶりである。「親子3代の物語」という歴史と伝統をテーマとした関係性も、「子供の自由」をテーマとしたトッキュウジャーとは真逆の関係にあるが、最後に登場した笹野さん演じるじいちゃんもなかなかファンキーで良いキャラに仕上がっている。忍タリティってなんやねん。師匠ポジション、司令官ポジションがじいちゃんっていう家族経営は戦隊の歴史の中でも新しいけど、お年寄りの智恵と経験を尊ぶことが出来るのは良いことですよね。

 個々のキャラクターについても分かりやすい。まずアカニンジャーは「アツいぜ」が口癖の典型的熱血馬鹿の設定。実は、劇場版の時にたった一度書いただけなのに「アカニンジャー 滑舌」でやたら検索されるくらいに滑舌に難があったわけだが、正直、事前に心配してたほど悪くはないと思う。いや、確かに滑舌は悪いのだが、演技自体は初めての本格的役者業の割にかなり頑張ってるんじゃないだろうか。多分1年勤め上げれば割と良い仕事が出来る気がしている。ほら、マジイエローだってあんなに立派になったんだから(7年後くらいに)。

 アオニンジャーは、久しぶりに戻ってきた「クール系青」である。いや、まだクールかどうかは定かじゃないが……多分トカッチやノッさん(やリュウさん)よりはクールなんじゃなかろうか。忍者の末裔がイギリス留学して魔法の勉強……ちょっと何言ってるかよく分かりませんね。ホグワーツかな? あと「加藤・クラウド・八雲」っていう名前もどうかと思う。そしてマシンはドラゲナイ。なんかもう、設定盛りすぎだ。この青がどんどん崩れていくのに期待したい。キニンジャーは、いわゆる青二才ポジションだろうか。まだそこまでキャラは出てきてないが、リーダーシップの強い赤、サポートの青と男メンバーが強そうなので、その中では緩衝材の役割になるのかな。担当マシンがダンプなので、ひょっとしたらパワーファイター型も兼ねるか? 白は貴重な貴重な妹キャラ。ただ個人的には「兄と妹」の関係よりも「父と娘」の関係性の方が気になるのは、歳取ったせいなんでしょうかね。でも伊賀崎家は仲良さそうでなによりである。戦隊史上最強の妹、マジブルーを超えることが出来るだろうか(そこはゴーピンクだろ、というご意見の方の気持ちもとてもよく分かります)。最後に控えしピンクもまだ様子見の段階だが、目力強めの美人さんである。イエローバスターと傾向が似ているので、声優業界で人気が出そう(主に鈴村・神谷に)。今回のスーツは当然デザインモチーフが和装なので、女性メンバーの衣装がどことなく色っぽいのがよいね。ハリケンブルーなみのミニスカでもよかったんやけどな……。あ、あとちょっとぼんやり気味の親父さんも良い味だしてますよ。

 敵側は、今のご時世に真っ向から喧嘩を売る(??)「悪い妖怪」である。まー、やっぱり和のモチーフだと敵は妖怪になりますわな。変化のスタイルは、古来よりの妖怪というデザインではなく、封印手裏剣+現代のマテリアルの合成魔獣スタイルだが、チェーンソーからカマイタチが生まれるというように、名前自体は伝統的な妖怪に則っている。カクレンジャー時代のファンキー過ぎる妖怪像に比べれば穏当なデザインで、やってることは大体メタロイドと同じようなもんやからな。ただ、性格は割とおちゃらけており、カマイタチの壁ドンは1話目最大の見どころと言っても過言ではない(過言だ)。多分、しゃべり方から考えて大半は中の人である稲田さんのアドリブだろうが。1話目から稲田さん使っちゃったよ。オルグに怒られるぞ。でもラスボスの牙鬼幻月なんて麦人さんやからなぁ。麦さんの悪役、最近じゃものすげぇ珍しいぞ。あと謎の狐怪人の中の人は潘めぐみ。うーむ、業界で重宝されとるなぁ。戸松が戦隊怪人→プリキュアの順だったのに、こっちはその逆だな。

 そして、個人的に一番の驚きだったポイントは、何と言ってもとんでもない合体ロボだろう。まず個々のパーツはそれぞれに意志を持つ守護獣スタイルなのだが、「忍者」「ドラゴン」「ダンプ」「犬」「リニア」という、一切統一させる気のない散らかしっぷりは史上初だろう。普通「動物系」か「機械系」かは統一するはずなのだが、今回はその辺も一切忍ばない。無茶苦茶すぎるやろ。何でもありやないか。まさかの電車モチーフ被せてくるとか予想外過ぎるわ。そして更なる度肝を抜く合体シークエンス。赤のマシンそこかよ。パーツとしていらんだろ。実際戦闘中に着脱されとるやないか。あと白の犬もいらんやろ。トッキュウレインボーの列車なみにいらんやろ。扱い悪いわ。ただ、合体のモチーフ自体は「赤の忍者ロボを担ぎあげる御輿」のようなので、その辺のコンセプトは理解できるし、割と面白い。コクピットの訳のわからなさは歴代ロボでもトップクラスだろう。あのデザインはすげぇな。次回予告では青が御輿に乗ってたし、ひょっとして乗り手を換装出来るのか? だとしたら画期的なデザインだ。とりあえず言えることは「トッキュウオーよりは格好良い」。

 さー、色々と突っ込みどころも多いし、期待を持たせる意味じゃ文句のない1話目であった。やっぱり忍者モチーフは正しい客層であるお子さんたちにも見映えが良さそうだし、期待は高まるな。世のお母さん方が、忍者一番刀を振り回すお子さんに手を焼かされないことを祈るばかりである。

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