最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
矢野さぁぁぁぁぁん! 第18話。あのラストシーンはずるいわ。いや、来るの分かってたけどね。ピンチに来てくれるとは思ってたけどね! ベストタイミングすぎるんだよなぁ……まさか矢野さんの登場がこんなにもドラマティックなものになるとは思ってなかったよ。 細かい問題を諸々処理して、今回からいよいよ「三女」制作の修羅場が幕を開ける。いくつもの要素が絡みに絡んで、様々な人の思惑が乱れ飛ぶ、これこそマルチタスクの極み、アニメ制作現場の本当の姿。しょせん「えくそだすっ」などチュートリアルステージでしかなかったのだ。宮森の本戦はここから幕を開ける。 1つ目のシーン、アフレコ現場。こちらは宮森のタスクではなく、音響監督の稲浪さんのプッシュもあって抜擢された新人声優鈴木さんの戦いの場。そりゃま、無茶苦茶緊張するだろうし、まだまだキャリアが浅いので現場でのあれこれもさっぱり分からない状態だろう。がっちがっちに固まってしまっては、なかなか本来の実力も発揮出来ない。我々が初めて耳にする声優も、ひょっとしたらこうして大抜擢された結果、緊張しまくって実力が出せていなかったこともあるのかもしれませんね。そう思いながらあの人やあの人のデビュー作を聴けば、また趣きも違うのかもしれません。試しに「ゼーガペイン」を……あぁ、うん。試しに「夢喰いメリー」を……あぁ、うん。でも大丈夫、この三女のスタジオには、日本で一番優しい音響監督がいるのだから。新人声優の居残りなんてのは、聞けば割とよくある話。新人に限らず、台詞量が多かったり、なかなか作品の意図がくみ取りにくかったりすると、どうしたって時間はかかる。そこは役者と音響、制作側で頑張っていくしかない。今回は1話目の収録と言うこともあり、ムサニ側のスタッフが最後まで全員付き合ってくれているのだから心強いだろう。これ、木下監督のモデルは精二水島だけど、アフレコ現場で丁寧に食い下がって役者にオーダーを出す感じは努水島の方のイメージだ。まぁ、話作ってるのは努の方だからね。 こうしてアフレコ現場の様子が事細かに描かれているお話を見ると、やっぱり声オタ的にはテンションがあがる。新人の鈴木さん役には初々しさが出せる声、ってことでひーちゃんが当てられており、多分監督には「イカ娘のときのアレを思い出して」って言われてたんじゃイカ、なんて妄想も捗る。いや、ひーちゃんはイカ娘の時点で2本目のメインヒロインだったけどね。どっちかっていうとイメージが被るのは宮森の中の人なのかも。「私これしか出演作無いから」って言って必死にスタッフの名前まで覚えて、なんとか自分のノルマをこなそうとしている。木村珠莉ちゃんも今作1話目ではこんな様子だったのだろうか。なお、回りにいるのは「えくそだすっ」に続いての伊藤静……伊藤鈴鹿さん。この世界では「木下作品声優」とか言われてるんだろうか。中の人同様に非常に軽いテンションが見どころで、新人の鈴木さんに対しても実にざっくばらん、監督やプロディーサーにも容赦無いのが楽しい。ちなみに、同じ現場にいる音響制作の中田恵理さんもとてもよく似た声ですね。稲浪さんとは同じチームなんだろうか。声優のアフレコ現場体験記は他の所でも聞く機会があるが、音響監督がどんな仕事をしているか、っていうのはあまりイメージが無いので、こうして生の活躍が疑似体験出来る映像は見ていてとても楽しいです。こうして新人を育てていくのだね。「1話目くらいはオールカラーでお願いしたかった」って、今のご時世だと色んな作品に言ってそうだよなぁ。声優陣が「色がついてたんですよ!」って感心する時代だからな。 続いて2つ目のシーン、今度は宮森が背景を依頼するために新たな人捜し。背景主任の渥美さん(雲の人)が、どうしても書いてほしいと切望する「過去の有名人」らしい面倒臭いおっさんとのお話。居酒屋で飲んだくれる、現代の体制に不満をぶちまけ、のらりくらりと若い衆の話を煙に巻き、捨て鉢になっている、ってのはテンプレートな「実はすごい人」フラグである。「俺の時代は終わったんだ」とくだを巻いて酔いつぶれる様子は、どのくらいまでがフィクションなんだろう。デジタル化が進んでこの業界についていけなくなったベテランって、これだけ人数が多い業界だったら1人や2人じゃすまないんだろうなぁ。前半クールで登場した板野氏みたいに柔軟な発想で絵を対応させられる人は良いが、背景担当の人なんてのは特に「アニメ屋」ではなく「絵描き」としての側面が強そうだから、ひょっとしたら日本には同じような境遇でくすぶっている「すごい絵が描ける人」は少なくないのかもしれない。 で、宮森は飲んだくれの親父相手でもいつも通りの対応、たまに出てくる宮森のクソ真面目さを見てると「もうちょっと上手くやれそうなもんだが」と思う時もあるが、まー、まだ大学出て間もない新米なんだよな。なかなか融通が利かないのはしょうがない。居酒屋での口約束と「契約」を一緒にしちゃうあたりはまだまだだ。渥美さんも連れてのお宅訪問は、酒の抜けた状態の大倉を相手に難航するものの、ここで登場したのは、まさかの社長のコネ。丸川の名前が出た途端に態度が変わる大倉。そして全てが彼の掌の上のことだったようなそぶりで観念することに。さて、2人の間には、過去にどんな関係があったというのだろう。これまでひたすら料理を作り続けているだけの社長だったが、どうやら単なる昼行灯というわけではなさそうだ。「どうかよろしく」っていう一言にどんな意味が込められていたのやら……。無事に依頼を受けた大倉はそのまま田舎までスケッチ旅行に出奔。おかげで連絡が取れない状況になるという。この辺りのマイペースさはやっぱり昔の人やな。でもまぁ、今作で「実は年寄りすごい」パターンは絶対遵守なので、きっとものすごい背景を届けてくれるはずだ。 そしてシーンの3つ目、今回の騒動の中心地であるスタジオタイタニック編へと進んでいく。登場時から確実に爆心地になるであろうと分かりきっていた地雷原。宮森はようやくそこを確認したわけだが、出るわ出るわの出血大サービス。レイアウトチェックでは演出の不手際が続々出てきて、「あぁ、多分実際のスタッフが体験したことのあるひどい出来事を恨み節でぶっ込んできたんだろうなぁ」というのがよく分かる。流石の木下監督もこれには憤慨して責任者を呼び出すが、いざ出向してきた演出家がこれまた曲者である。ミスについて、「チェックしてなかった」とか「知らない、覚えてない」というなら「単なる駄目人間」で話は済むのだが、この男、自分のミスについて、たとえ認めて責められても大した問題ではないと高をくくって正面から放り投げに来ている。「ちゃんと仕事をした上のミスだ」とか「いいと思ってやったことだ」と開き直られると、実は責任を明確に問う手段はない。アニメは「製品」でこそあるが、個々のクリエイターの感性が影響する「作品」でもある。そのため、明確な「正しい姿」は存在しておらず、「これでいいと思ったのだ」と言われてしまえば、(たとえ誰がどう見ても嘘っぱちだったとしても)それは1つの答えとなる。オーダーと違うと文句を言ったところで「ミスしました」と言われたり「こちらの解釈と違っただけだ」と言われると、それ以上の言及が出来ない。それを分かった上で、あの演出家は居直っている。 このような問題が起こっていることは、業界の2つの病巣を示す。1つは、広がりすぎる人手をコントロールするには限界があるということ。今回は新人デスクの宮森が逆境の中でやっている仕事なので一層酷く見えるが、おそらく「目が届かないから想定より下のものが出てくる」という状況は相当多いはず。ムサニは海外に発注していないだけまだマシで、海の外では言葉が通じず、意図が通じないなんてことも少なくないだろう。今の時代ならばいくらか意思疎通の手段は増えているだろうが、それでも、1つのスタジオで全ての枝葉末節まで管理するのは困難だ。アニメ制作の場合、短期間でこうした「広がりすぎた制作現場」をとりまとめられないという悩みはいかんともしがたい。そしてもう1つ、更に大きな問題として、こうした混乱に乗じて、それを利用して生きようとする人間がいるということがあげられる。今回登場した居直り演出家は、何故このような適当な態度であるにも関わらず「5本も掛け持ち」出来るのか。それは、どんなに適当でも形だけの「製品」を作れる人間を、どれだけ信頼がなくとも求めている業界のニーズがあるからだ。それを分かっているからこそ、あの男は適当な仕事で荒稼ぎをする方向に自分の生き方を定めたのだろう。普通、雑な仕事ばかりをしていればそのうち声がかからなくなるはずなのだが、ここまで拡散してしまったアニメ業界では、そうした「ゴロ」の生きるだけの余地が生まれてしまっている。世の中の全ての人間が善意や熱意では動かない。今回は大倉という1人の絵描きの仕事と、怪しげなスタジオの似非演出家という対比で、「仕事の質」についても問うているエピソードとなっている。 結局、こうした「いい加減な仕事」のしわ寄せは全部デスクに回ってくる。ただでさえ出遅れた現場、新人だらけの制作部屋。宮森は必死にコントロールしようと試みるが、流石に土壇場での演出降板で「万策尽きる」のは目前。テンパッちゃうと「心の声」であるミムジーとロロだって切れそうにもなる。あまりに重すぎる肩の荷に、宮森もついに万策…… 矢野さん! もう、このシーンの格好良さね。単に女の子が1人机の前で悶々としているだけの絵面なのに、まるで最上級のサスペンス映画のクライマックスのように盛り上げるBGM,息を呑む緊張感、絶望的なピンチ。ここでかけつけられるのは、スーパーマンか、コブラか、矢野さんか。さぁ矢野さん。あんたの力を見せてくれ。可愛い後輩は出来ることは全てやったのだ。ここまで「人は信用出来ない」という辛い現実ばかり突きつけられた宮森に、「人は協力し合えばどんな困難にも立ち向かえる」という希望を見せてくれ。イッツ、ムサニ・スピリッツ。 追伸:久乃木ちゃん、そんなんいいから仕事しろ。 PR 今年もまた、1つの戦隊が幕を閉じた。重ねる年齢、過ぎゆく時代。またため息が漏れる。いや、戦隊の最終回見て時間の流れを実感してる時点で「重ねる年齢」には欠片も説得力が無いのだが。毎年のことながら、1年間お疲れ様でした。 これでリアルタイム視聴終了を経験した戦隊はゴーカイジャーから数えて4作目となった(なお、現時点で視聴終了した戦隊は29作目になる。あと10本残ってる分は東映チャンネルでの配信待ち)。誤解を恐れずに先に結論から書いてしまうと、過去4作の中では一番「はまらなかった」戦隊である。いや、毎週楽しみに観ていたんだけどね。「うおー、おもしれー」っていう感情や「終わっちゃうの嫌だあぁ!」っていう思いが一番薄いのがこのトッキュウジャー。その理由については劇場版の感想の時にも少しだけ触れていたんだけど、おそらく設定の小利口さと、コンセプトの馬鹿らしさのバランスの取り方が難しかったせいだと思う。 設定の妙については、本当に「流石の小林靖子」というしかない。史上初のリアル子供戦隊というとんでもないプロットを、一切の破綻無く書ききったのは見事な手腕であるし、「子供を戦わせる」という制約があったおかげで色々とデリケートな部分があったはずなのに、そのあたりのビハインドをほとんど感じさせずにシナリオをまとめたのは、文句無しで今作の見どころである。分かりやすいところでいうなら、シャドウラインの設定なんかがよく出ている部分で、中盤にゼットが登場して以来、彼らは「悪役」であったが、どこか憎めない部分はずっと維持したままだったし、(怪人の所業はいつも通りだが)敵幹部としてはそこまであくどいことをやるシーンがない。これは何故かというと、トッキュウジャーという戦隊は「シャドウラインの悪事を抑止する組織」ではなく、あくまで「ライトたちの過去を探り、イマジネーションを高めて故郷に帰り着く」ための戦隊だからである。シャドウラインは、そしてゼットは、実際には「敵」ではなく、ライトたちと併走しつつ、一緒に「キラキラ」を探す単なる「別組織」である。これは、「悪を滅ぼす」というコンセプトがトッキュウジャーという存在にあってはならないものであり、最終的にゼットやネロ、グリッタ嬢たちは「旅の仲間」であるべき存在だったのだ。「敵のいない戦隊もの」なんて出来るはずがないところであるが、それを自然な流れでひとつの物語として戦隊フォーマットに乗せられるのがすごいところだ。 ただ、いかんせんこうした設定は考えれば考えるほどに丁寧過ぎて、なかなか直感的な「戦隊フィーバー」に結びつきにくいという難点も抱えている。巨悪がいなければ熱く燃えるバトルを作りにくく、戦隊が子供であれば、男前な格好良さは演出しにくい。そのために導入されたもう1つの軸が「コンセプトの馬鹿らしさ」であろう。登場時に話題を呼んだヘンテコ戦隊としての側面は「イマジネーション」という言葉に代表される「子供らしさ」の体現であり、自由な発想から「戦う戦隊」ではなく、「遊ぶ戦隊」としてデザインされている。普段の戦隊とは違って、「今週は何が飛び出すんだろう」「僕たちも夢を大きく持てばトッキュウジャーみたいなはちゃめちゃな戦いが出来るんじゃないか」と子供に思わせるような、そんな身近で等身大の戦隊像が新しく造り出されたわけである。散々ダサいダサいと言われ続けていたトッキュウオーのデザインだって、子供の想像力で作られた「僕の考えた最強ロボ」だとすれば自然なデザインだったわけだ。 こうして見れば、やはりエポックメイキングであり、そのくせきちんと地に足がついた見事な構成だったのだが、やっぱり大きなお友達向けの呼び込みとしてはビハインドは隠しきれてない、というのが個人的な感想。やっぱりダサいんだもん、ロボが……。あとシャドウラインについては、結局「ゼットがキラキラを探したいだけのチーム」であり、その背後に大望がないからいまいち説得力に欠けるんだ。結局、シャドウラインの構成員ってどれくらいいるんだよ、っていう。ゼット、グリッタ、ノア、ネロ、シュバルツ、ババアの6人だけで、残りがクローズの集団なのだとすると、「グリッタさんは皇帝の許嫁」っていうか、他に結婚できる相手が1人もいねぇだけじゃねーか、と。グリッタ嬢を巡る恋愛劇として、非常に狭いスコープで見れば話は成立するんだけど、少しでも視野を広げちゃうと「結局この世界ってなんなん?」となってしまう。いや、そりゃバイラムだろうがエヴォリアンだろうが似たような疑問は残るんだけどさ。トッキュウ側についても、終盤はライトの物語として一本芯が通っていたが、個人的にあんまりライトって好きな主人公じゃなかったんだよね。いわゆるリーダーのカリスマじゃなくて「ちょっと人気のあるクラスの男子」だからな。最後の最後まで「姿は大人だけどやってることは子供なんだよ」っていう設定が、頭では理解できても感情の面でついていけなかったのだよなぁ。まー、これは完全に受け取るこちら側の責任なんだけどさ。 とまぁ、色々と難癖をつけてはいるのだが、はじめに書いたように、なんやかんや言いながらも毎週楽しかったんですよ。無茶な設定が終盤に入ってどんどん回収されていき、「あれ? なんでこれで成立してしまうんだ?」って驚くような部分が多くていちいち感心していた。「ダサい」とは言ってしまったが、自由な発想から出てくるヘンテコメカやバトル様式はいちいち笑える部分も多くて、特にアキラが絡むネタは個人的にツボることが多かった。最終回のレインボーフォームを見れば分かる通り、レインボーとシャドーを接続する虹野明というキャラクターは、今作の全てを象徴する伏線の塊みたいな人間なんだよな。虹って七色だからどう考えても一色足りないやん、って思ったら、ちゃんと1号がブラックになってるから「7色」が成立してるっていうね。よく考えるよなー。ちなみに1番好きなのがアキラだとするなら、2番は文句無しでトカッチなんだけどね。東映作品で出てくる「なんかちょっとオタクっぽい男の子」キャラって、基本的に全然そんなことと縁のない役者が演じてるはずなのに、なんでこんなにハマるんだろう(つまりアキバレッドのことを言っている)。 他にもグリッタ嬢可愛い、ネロさんもっと可愛い、ゼットも最後までイケメンだったし、シュバルツさんも男前だった。シャドウ側もきっちりキャラが立ち、基盤となるドラマ部分で充分楽しめていたんだな、っていうのは最後の綺麗な締めで再認識出来ました。むー、やっぱりこうして書いてると楽しかったんだよ。文句言ってるのはなんでなんだろう。まぁ、愛着ゆえに、ってことでご容赦願いたい。 さて、来週からはトラブルの結果何故か2月22日(ニンニンニンの日)に放送をスタートさせることになったという不思議な力を持つニンニンジャーである。40年ぶりにキャラクター名が日本語(アカアオキ)になった、なんてどうでもいい事実もある原点回帰(?)の忍者戦隊。忍者も恐竜同様にハズレの無いモチーフだからねぇ。一体どうなりますことか。 正臣のスマホの待ち受けが気になってしょうがない、第6話。あれなんやねん、チーズ星人か。 相変わらず、同時多発的にトラブルが起こる時のお祭り感の演出が楽しい作品。前回のラストを飾ったセルティ暗殺シーンが今回だけで2回も流されており、同じ映像が複数回出ているはずなのに、何故かそうした部分での冗長さは感じない。むしろこれらが無いと時系列の繋ぎが難解になるので、変則的な時系列構成の中で、不思議とうまい効果をもたらしているという。話数も6話ってことで、そろそろこの感じにも慣れてきましたな。1期は後半になるとこういう技巧的な構成が無くなっちゃったけどねぇ。 今回メインとなるのは、やはり新キャラの紹介パートだろうか。ロシア出身とおぼしきちょっとイカれた殺し屋、ヴァローナさんと、そのお供のヘンテコ外人スローン。まぁ、この街にいる人間は全員おかしな連中ばかりなので今更そこまでおかしい感じもしないのがすごいところだが、やっぱり冷静に見たら変な奴らである。彼女達が池袋にやってきたのは、どうやら芸能プロダクションの元社長、そして現在はヤクザの鼻つまみ者となった怪しげな老人、澱切陣内の手引きらしい。澱切という男が何者で、目的が何なのかは今のところ全くの不明だが、セルティと敵対する位置にいるのは間違いないので、作品全体としては「敵側」に回るの人間だろう。最近の作品でCV飛田展男の悪役率の高さは尋常じゃない。この胡散臭さはやはり彼の持ち味ということなのだろう。恰幅の良い老人なので一見すると豪放磊落なように見えるのだが、ひとたび口を開くと(商売相手の前とはいえ)かなり慇懃な態度で話す。どこか鷹揚な物言いは捉えどころが無く、平然と誘拐や殺しの依頼を出せる時点で、カタギの者ではないだろう。彼が狙っているのは久野ちゃん幼女、粟楠茜ちゃん。彼女の立ち位置も現時点では全く不明だが、名字から予想が付いていた通り、彼女はあのインテリヤクザ・四木さんの所属する粟楠会の社長令嬢(つまりヤクザのボスの娘)であった。彼女が何を思って静雄を「殺し」に行ったのか、そして、家出した彼女を澱切が追いかけている理由はなんなのか。彼が元々運営していた芸能プロダクションにはあの聖辺ルリも所属していたらしく、まだまだ多方面から絡みが多そうである。 そんな渦中に飛び込んできたヴァローナさんとスローンだが、どうもこの街に集まるロシア人はおかしなところを選り抜いて集まっているらしい。日本語は片言なのに、何故か雑学の解説の時にはスラスラと言葉が繋がるヴァローナさん。常に小難しそうな本を手放さないところを見ると重度の書痴であり、無駄知識も役立つ知識も豊富なかなりのインテリ。そのくせ実際の仕事はデスクワークではなく現場でのアサシン業務ってんだから分からないものだ。彼女の傍らには常にYahoo知恵袋みたいなどうでもいい質問を繰り返すスローンが控えており、彼女の仕事をサポートしながら、日々悩みの中で苦しんでいるようだ。乳首の謎については、僕も勉強になりました。 ヴァローナさんの即断即決により、粟楠の娘を誘拐するよりも前に、まずはやっかいな用心棒(になりそうな)首無しライダーを殺害。仕事人テクニックは本物のようで、確実に「頭部のない胴体」を確認してお仕事終わり。ライダースーツを脱いでサービスショットを披露するところまで、完璧な仕事ぶりである。流石のセルティさんもここのところ平和な(?)生活が続いていたため、首(メット)を切断されたのにはショックを隠せない。別に切られた部分に痛みはなかろうが、いくらかは鋼線の衝撃はあったし、何よりも転倒した際のダメージでしばらくは動けず。なんとか相手バイクにアンカーを打つくらいの機転はみせたが、バイクも馬に戻っちゃったし、その後の追跡ではうっかりメット忘れて走り出したから完全に都市伝説が事実になってしまっている。もう、池袋民はこれくらいのことで驚かなくなったのかしら。このまま何事もなければ来週にはヴァローナ・セルティが邂逅することになると思われるが、もし出会ったらヴァローナはどんな反応を見せるんだろう。 そして、物語はさらに大きく2極で動いている。1つは新羅宅。誘拐容疑を各方面からかけられ続けている可哀想な静雄ちゃん。緊急避難場所としては便利な闇医者の家を選んだわけだが、まぁ扱いがひどい。新羅も自分の身が危ないことくらい分かるんだからいちいち静雄にちょっかい出さなきゃいいのに、つい軽口を叩いてしまうあたりが残念である。トムさんがいてくれるからなんとか無事でもってるけど、静雄が本気出したら新羅くらいならデコピンで消し飛びそう。しばらくは幼女の扱いに困っていた面々だったが、幸か不幸か、茜ちゃんは急な発熱でノックアウト。医者のおうちでしばらくの療養である。渦中の「誘拐目標」がこんなところにいると分かったら、ヤクザ事務所と澱切サイドはどのように動いてくるのだろうか。四木さんなんてついさっき新羅の家に来たばっかりだったのに、本当に絶妙なタイミングですれ違っているのである。 そしてもう1極、動き出したのは帝人とダラーズ関係。前回埼玉から乗り込んできた六条千景の軍団は今回一切描かれなかった(おそらく時系列としては彼らが決起したのが同じ夜のことだろう)が、各方面からきな臭いにおいがしている。正臣からの警告は「ダラーズが埼玉方面で悪さをしている」というアサインであり、ちょっと気をつけようと思ったところに、狙ったかのような(狙ってると思うけど)黒沼青葉からの誘い。帝人君はお馬鹿ではないので一度は断ろうとしたが、あまりにナチュラルな青葉のナンパテクのせいで、気付いたらのせられている可哀想な青少年。杏里ももうちょっとはっきり断らないと、帝人も安心できやしない。更にログチャットでは何故か折原姉妹に焚き付けられ、帝人は事実関係を知ることになる。ここでの折原姉妹の動きは、単に面白半分なのか、青葉の狙いなのか、それとも臨也の狙いなのか。姉妹の動きを見る限り決して兄と繋がっているようには見えないのだが、その後で臨也が電話してきたタイミングが何となく胡散臭い。全ての意志が自然に帝人を渦中に放り込もうとしているようである。まぁ、昼間出歩くくらいは問題無い気もするけども……青葉はどんな行動を取っているときでもどこまで本気か分かりにくいので、既に薄気味悪い印象。 そして、そんな夜に園原家にも謎のご挨拶ですよ。この町の玄関ドアの信頼性のなさといったら。蹴破られたり、ストーカーにピッキングで解錠されたり、なんか色々駄目だ。いや、明らかに町の方に問題があるけども。 2月13日 ドラフト模様(FRF TKT×2) ピック順 【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Mei】→【Alessi】→【Serra】→【Sangriter】→
今環境4戦目。この環境は実力が出やすい環境らしいですよ(受け売り)。まぁ、試合中のあれこれは置いとくとして、今後の予定についてここで確認しておきましょう。変則日程になっているので、次の「タルキール龍紀伝」の発売が3月27日。つまり、毎週金曜日にドラフトが発生しても残る試合数はあと5試合! こんなに短い環境は史上初ですわ。来週は1名欠席が確定しているし、2月、3月、4月にかけては帰省なんかも発生するかもしれません(主に俺に)。欠席の連絡などは早めにお願いします。 あと、これはすげぇどうでもいいことなんだけど、3月末発売ってことは、プレビューが3月中に発生するんだよね。……………………一身上の都合により、3月は無理や。流石にあかん。時間無い。……ので、これまで十数年一度たりとも休まずに続けてきたスポイラ記事については、今回は一切書かないことを宣言します。……「どうせ書きたくなるに決まってる」って思うじゃん? 俺も思うじゃん。でもさ、今回ラージセットなんだよ。すげぇ大変なんだよ。そして、多分カード1枚でも何か文章書いたら、結局全部書かないと気がすまないんだよ。だから、絶対書かない。今俺は豆腐のように固い意志でそう誓ったのだ。もし書き始めたら、むしろ察して(こんな通信も書いてる場合じゃない、っていう事実についても察して)。
ロリっ子の愛らしさが恐ろしい第17話。そりゃま、作画は毎度バッチリだし、デザインもすごく綺麗なんだからどんなキャラでもそれなりに引き立つのだが……本気のロリっ子はヤバい。思い返せばロリ椿とかショタ公生とか、どこもかしこも破壊力はあったよな。 メインシナリオに食い込むような、そうでもないようなジリジリした展開。全体的なシリーズ構成を考えれば一応扱いとしては「サブ」カテゴリになるのだろうか。凪ちゃんを中心とした、別な中学校での学祭までの流れを描く。おかげで今回のメインヒロインは文句無しで金髪ツインテロリっ子の凪ちゃんである。ロリっ子と言っても中学一年生なんだから本人はそこそこ大人のつもりなのだろうが、立ち居振る舞いがいちいち子供らしいし、デザインもどっからどう見ても小学生だ。まぁ、学内で陰口叩かれてるシーンでも「ロリコンに好かれそう」みたいなこと言われてたから、この世界の中でもロリっ子で通っているのは間違いないんだけどな。 で、そんな凪ちゃんだが、元々は「お兄ちゃん大好き」が高じてそのライバルである公生を滅するために潜入したスパイのはずだったが、いつの間にやら公生のことも割と気になる存在になっており、反発しながらも、瀬戸先生と阿吽の呼吸でもって落ち込んだ公生のサポートに回ったりしている。本人は今でも「有馬は憎き敵であり、自分はアイツを困らせるために潜入しているのだ」っていう気持ちは崩してないんだろうけど、何しろ幼女なものだから(?)割と簡単に籠絡され、今ではすっかり仲の良い師弟コンビになっているのであった。素直にお話している時の凪ちゃんは本当に可愛くて、ちゃんと公生を気遣ってくれているのが分かるし、公生への気持ちもじわっとにじみ出て実に幼気である。ただでさえ目の大きなデザインの今作の中でも一際くりくりと目が大きく、それが表情豊かに動くところが実に愛らしい。かやのんボイスもどストライクではまっており、途中参加のくせに充分既存のヒロイン勢を打ち破るだけのパワーがあるのではなかろうか。まぁ、本人は打ち破るつもりはないんだろうけども。そもそもそういう見方する作品ですらないけど。 そんな凪ちゃんのスランプは、一言で言ってしまえば「音楽辛いよ〜」ということである。武士の妹でもあるので、元々才能はあったのだろう。これまでの人生ではその有り余る才能を活かして自由に生き、演奏を楽しんで来たのだと思う。しかし、中学にあがり、そろそろ世間が見えてくる歳になる。同じ学年には三池君という大きなライバルもいるし、回りからの期待、風当たりはどちらも強くなっている。この状況に放り出されて、初めてプレッシャーを感じて挫けそうになるのは、この歳の女の子ならば当然のことである。間の悪いことに先生を務める公生は上の空だし、精一杯頑張ってみても、不安は募るばかり。ちょっとくらい瀬戸先生に駄々をこねてもバチは当たるまい。瀬戸先生も、そんな凪ちゃんの様子を一瞬だけ公生の過去と重ね合わせ、「今度は失敗すまい」ってんで冷静かつ的確な対処で彼女のメンタルを救っている。偶然とはいえ、良い師匠をもったもんである。幼女を使って足首を固める時だって、ちゃんとペダルを踏む右足ははずすようにいってるしね! 折良く、公生は自分の目的のために学祭の演奏に加わることを提案。凪ちゃんはこの申し出を快く受け、師匠と2人での大舞台に挑戦だ。目指しているものは多少違ってこそいるが、2人が「舞台で成功したい」という気持ちは同じ。公生は宮園に向かって、凪はそんな公生を含む回りの全てに向かって、自分の成長を見せつけてやるのが目的なのだ。その結果は、おそらく2人の願った通りになったのだろう。公生、ちゃんと舞台上でも結果を出せるようになってきたなぁ。 そして、そんな公生のやる気を起こさせたのは、当然メインヒロイン宮園かをりちゃんの現状である。前回「心中しよう」という衝撃の発言が口をついた宮園。冗談めかしてはいるが、これは彼女が初めて周囲の人間に漏らした弱音である。よりにもよって過去の記憶が重なってしまう公生にそんなことを言ってしまったことは宮園本人も後悔していたようだが、それが押しとどめられないくらいに、彼女の状態は良くないものなのであろう。結局、その言葉を受け止めきれずに公生は塞ぎこんでしまう。回りの人間も、あの日宮園が病室で取り乱した場面を見ているのでただならぬ状態であることは察しているため、なかなか気軽に彼女の話題にも触れにくい。それでもなんとか公生を誘って見舞いに行こうとするが、公生にとってそれは重荷である。結局椿からの申し出は受け入れることが出来なかった。しかし、公生にはもう1人の大切な友達がいるのである。渡によって再び持ち出された見舞いの話。同様に拒否しようとした公生に、渡は普段とは違った激しい口調で叱責する。公生が「逃げている」ことを、彼は知っているのである。珍しく言葉を荒げた渡の様子に、公生は自分が駄目なことをやっているということを強く認識させられる。それでもなお、どうしようもない現状。渡は、「お前じゃなくちゃ駄目なんだ」という最後の一押しで公生を勇気づける。もう、何もかも分かってるんだよね。やっぱり渡はいい男である。 みんなに助けられ、改めて宮園と対峙する公生。そしてそこで、公生はようやく宮園と心を通わせる。2人の意志が確認できたことで、なんとか目標を定めることが出来た。「弦の握れないバイオリニスト」に絶望する宮園に対し、公生は「彼女の救ってくれた、彼女の育ててくれた演奏家」の姿を見せることで返答する。今の彼女に力を与えるには、公生が2人分演奏するしかないのである。それが意味を持つかどうかは分からない。それでも、今自分にやれる最大限のことは、音楽で宮園に応えること。公生の頑張りが、宮園の明日に繋がれば良いのだが。 そういえば、もう1人のヒロインである椿も、彼女なりに頑張っている。あれだけの展開をしておいて公生との関係性が結局変わってないのはどうかと思うが……結局これが彼女の精一杯なんだろうなぁ。しょうがないので、柏木さんもしばらくは優しく見守ってほしいですね。 勝手な毎年恒例! 「声優グランプリ」付録冊子、声優名鑑のチェック記事でございます。どうなんだろ、こんな暇なことやってる人間ってどれくらいいるんだろうね。割とうちのブログの検索ワードで「声優名鑑」は思い出したように該当することがあるのよね。ちなみに、昨年分はリンク参照のこと。
さて、毎年やっているこのチェックだが、やり始めた時期には「まぁ、1回やれば毎年毎年そこまで変化なんてないやろ」という思いがあったのは正直なところ。だって、1つの業界内でそんなに大量に人員の出入りなんてあると思わないじゃん。しかし、まだまだ声優業界は余力を残していた模様。掲載人数の推移を確認しておくと、私の手元にある最古の「名鑑」が2002年度版で、こちらが343名。そして、この記事を書き始めたのが2010年度版からで、以降の変化は536人→536人→548人→596人→644人。年々微増を続けていたが、冊子がフルカラーになった昨年度から爆発的に増加。そして、今年も昨年同様のフルカラーの背綴じ版。更に冊子の前後に日ナレ関係の広告ページを増やし、実際の名簿部分も4ページ増。1ページに12人が掲載されているので、去年からさらに48人を追加し、今年度の掲載人数は過去最多の696人である。どこまで行くんだ声優名鑑。流石にチェックしきれないぞ声優業界。実際には女性編だけでこの人数なわけで、「声優ファン」を自称するなら男性を含めて軽く1000人以上もの対象を相手にすることに……。いや、全部覚えなくてもいいんだけど。ざっと見ても知らない人いっぱいいるし。それにしても……多いなぁ。
さて、いつものように、今回も「新規加入」と「退場」で声優業界を見てみましょう。
IN(61名) 茜屋日海夏 朝井彩加 あんどうさくら 飯塚麻結 生田善子 磯部花凜 板野清夏 伊藤彩沙 今村彩夏 内田愛美 大和田仁美 奥野香耶 小澤亜李 柏山奈々美 木村珠莉 桜井春名 里咲芽生 篠田みなみ 下地紫野 白石真梨 白川愛実 鈴木絵理 関根明良 藏合紗恵子 高野麻美 高橋李依 立花理香 田中あいみ 田中美海 谷口夢奈 冨岡美沙子 長嶋光那 長縄まりあ 長弘翔子 鳴海杏子 新津奈々 新田ひより 花守ゆみり 日野未歩 平野文 深川芹亜 藤田奈央 M・A・O 槙乃萌美 松井茜 松田颯水 松田利冴 松本まりか 舞山裕子 水野麻里絵 峰あつ子 村中知 杜野まこ 山賀晴代 山崎エリイ 山下七海 山田悠希 山根希美 優木かな Lynn 和久井優
全部で61名、昨年度はモバマス関連の加入が多かったが、今年は割と分散しているだろうか。複数出てきているタイトル別に見ていくと、まずは私がカバーしていないジャンル、アイカツ、プリリズ勢。このあたりって若手が出やすい土壌なのでしょうかね。 その他、まず目に着くのはWUG絡みの名前。7人のメンバーのうち、奥野香耶、田中美海、山下七海の3名だけが今年ようやく名鑑に掲載されるにいたった。それぞれハナヤマタ、異能バトルでレギュラーを張っており、おそらくこの3人は声優に絞って活動を続けていくことになったのだろう。残り4人はどうなってるんだろうね。同様に新人を多く起用した最近の作品では、たとえば「六畳間の侵略者」があり、早苗役の鈴木絵理、ティア役の長縄まりあの2人は今年から。あれ、でもゆりかちゃんの中の人とかは入ってないんだな。 また、現在も注目されているのは「SHIROBAKO」勢だろう。宮森役の木村珠莉、美沙ちゃん役の高野麻美、りーちゃん役の大和田仁美と、去年いなかった人間は全員クレジットされている。全員新人らしからぬ安定感なのが良いところね。そしてもう1作、「ユリ熊嵐」も紅羽役の山根希美、るる役の生田善子の2名が初登場。その他、「新妹魔王」で主演デビューした朝井彩加はすでにもう一本主演が決まっているし、たった一本の作品でいきなり人気声優の仲間入りをしてしまった小澤亜李ちゃんも今年からのシンデレラガール。「ワールドトリガー」の村中知、「ローリングガールズ」の花守ゆみり、「グラスリップ」の深川芹亜、「ズヴィズダー」や「サムライフラメンコ」で活躍した山崎エリイなんかも見覚えのある名前である。 やや意外な枠としては、例えば歌手としても活躍中の鳴海杏子。そうか、まだ声優名鑑には載ってなかったんだな。まぁ、大して大きな役をやってないのは事実だし、これから先はアーティストメインでやっていく気もするが。そして、そう言えばまだだった枠は貫禄のM・A・Oだろう。本気で声優活動始めてからまだ2年程度なんだよな。驚きである。逆に、ジワジワちょっと前から仕事してたけど、プロダクションエースブッキング作品以外ではなかなか活躍出来なかったおっぱい魔神こと藏合紗恵子。声質は独特なのだから、良い仕事にハマれば一気に出てくる可能性もあるのだが……。あ、そういえばファフナーの放送に合わせてか、松本まりかも帰ってきてるな。 それ以上に意外な枠としては、平野文・峰あつ子という重鎮の名前が何故かこんなところに。この二人の名前は、私の所持する過去13年分の名鑑にも一度も掲載されてないのよね。なんで今更になって載ったのかは相変わらず謎。ただ、平野文は最近また活発に声優活動を行うようになってきているので、その影響はあるのかも。
OUT(13名) 浅田葉子 尾小平志津香 加藤優子 児玉明日美 鮭延未可 笹島かほる 鉄砲ゆりの 藤屋裕子 松山薫 真山亜子 三宅華也 宮島依里 宮本佳那子
紙面から名前が無くなってしまったのは13人。ページ数が増えているのだから消える名前はそう多くはないのだが、それでも毎年何人かはいるものだ。多くは最近あまり表立った活動がなく、ひょっとしたら仕事を控えているのかな、という人たちが多い。調べてみてもここ数年の仕事履歴が確認できなかったりね。そんな中で気になる名前は、まずは笹島かほるだろう。これまでずっと掲載されてきたかほるん。元相方は今や釣りにプロレスにと大忙しの謎タレントとして開花しているが、かほるんの方は今年づけで事務所を離れてフリーになっているために、活動中ながらも名前が無くなってしまったようだ。 また、尾木プロという事務所所属の人間の名前が2人含まれている(尾小平志津香、鮭延未可)。声優事務所としては小規模なところだが、掲載人数が膨れあがると、どうしてもそういうところの名前から減っていくことになるんだろうか。事務所関連では、オフィス野沢(加藤優子)、大平プロ(松山薫)といった大御所の立ち上げた事務所が事実上の業務終了のために所属の役者がフリーになったり移籍したりしているために名前が消えている場合も。このご時世、なかなか養成所や事務所の経営も楽ではないようだ。また、まこぴー役などで2年ほど前に出てきた宮本佳那子は、体調不良による長期の活動停止とのこと。そして一番気になるのは、ついに三宅華也の名前が消えてしまったことだ。まぁ、確かに声優としての活動は最近見られなかったけどさ……うっかり侍、大好きだったのだが……なんとかこの業界に戻ってきてくれないかなぁ。 あと、個人的にずっと気になってた存在、それが鉄砲ゆりのであった。ずっと名鑑には載ってたんだ。そしてこのインパクト抜群の名前に加え、アー写のインパクトも絶大なのである。「この人、何者やねん」と思って調べても、大して仕事はしてないのである。結局、何者だったんだろう……。
4人たほいやの「はずしたらヤバい」感は異常。おかげではずす。
Round1・「あいのおんな」 1.茶屋女でもなければ遊女でもない、どっちつかずの女。 2.色街に立ち、見せに引きこむ役目の女。逢わせ女。 3.山本有三の小説。「路傍の石」の後年を描く。 4.ダヌンチオの小説。富豪と3人の女性の関係を描く。 ググったらとんでもないブログがヒットしてしまった。しかし、残念ながら更新は4年前に途絶えているのであった。④ダヌンチオについてはこちらにいるような、いないような。
Round2・「こるめ」 1.→鳥目。 2.未詳。源氏物語玉小櫛はころめの誤りかとする。 3.江戸時代、火消したちが作業中に己の無事を回りに知らしめるため発し続けた語。 4.はらみ女。 漢字で書くと「子留女」。なるほど。
Round3・「みてごらん」 1.手をかざして遠くをご覧になる。 2.ミイテグコーラン。大読教典。 3.アイヌの有力者。1542年上杉家による蝦夷討伐に敗れ米沢に下る。 4.俳諧で、三句目は「て」留り、五句目は「らん」留りが普通の留め方だということ。 ちょっと何言ってるか分からないです。興味のある人はこちらなどでお勉強してみてはいかがか。僕はけっこうですんで。
Round4・「おはなはん」 1.(宇宙の中心の更にその奥、華天郷に至るということから)涅槃の上位にあること。 2.鎖国期の出島で、シーボルトに仕えた女性。 3.NHKの番組「連続テレビ小説」の一作。 4.仏形の一。暴飲暴食を律する。ハナーン。 「アッサラーム!荒井君」よりもちょっと前の時代に放送されたものですね。……って、マジで載ってるんかい!
② Round1・「めだしのいわい」 1.皇太子が精通を迎えたことを祝う祭事。 2.東北の旧南部領で、旧正月二十日をいう。ことばの意味は不明。 3.稲が芽を出す頃に豊穣を祈って行われる祝祭。 4.田植えの際に豊穣を願って神棚に供える人形のこと。多くは紙で出来たものを用いる。 5.小児の祭事の一。一歳、二歳の年忌祝いに行うもの。古衣で覆った子供が顔を覗かせる姿を見る。 広辞苑先生強い案件。言葉の意味は「めいめい出し」(つまり割り勘)だ、という記述もあります。
Round2・「もろせ」 1.江戸の町火消二番組の、も組、ろ組、せ組。 2.荒れ狂う黒瀬川を原地民が畏れて呼んだもの。 3.絽に似せて作った化繊の生地。 4.全国いたるところ。津々浦々。 5.ドイツの神学者、ラルフ・シュタインマンが残した画集「地獄の大全」に描かれた八柱のうち一つ。竜の体に牛の頭を持つ。 広辞苑先生強い案件。どういうことやねん! と散々突っ込みが入ったわけだが、これを見ると何となく分かる。
Round3・「ふくしあい」 1,ちり紙。 2.引き分け。ノーゲーム。 3.ダブルスに同じ。 4.隣人大切運動の標語。 5.不具者同士で行われる天下御覧試合。
Round4・「ずんぼろぼう」 1.山の怪の一。木霊に同じ。 2.鵜飼で使う、機械仕掛けの鵜。生きた鵜を和ませるため使う。 3.鳥打帽の旧称。 4.身なりの粗末な者を囃したてる語。 5.「ずんぼろ坊主」に同じ。 ②この答えを思いつき、紙に書き、提出できる胆力があるからこそのタイラントである。なお、絶対に票は入らない。
Final Round・「しくま」 1.醜い馬。 2.明治初年に活躍した、名前にくまのつく四偉人。大村熊五郎、大隈重信、林拓麻、熊谷英司を指す。 3.C級に分類される熊。 4.(シグマとも)「ひぐま」に同じ。 5.死体に生じる皮膚の変色。死斑。 ②大村熊五郎→いない。林拓麻→いない。熊谷英司→全国にそこそこそういう名前の人はいらっしゃいます。③C級で多分これくらい。A級にはこれくらいは必要。 色々と心に来すぎるのやめろ、第4話。だからさぁ、「家族」っていうテーマは本当にあかんねんて。他にも引きこもりとかね、あともう1つ個人的にクリティカルなテーマもあったんだけどそこは流石に自重。 1話で味わったもやっとした後味の悪さが返ってきた。この理不尽さが、このアニメの判断を難しいものにさせている。1話の場合はリドルストーリー的なまとめ方だったので非常に興味を引かれたが(おかげで2話でがっかりしたわけだが)、今回はおそらく次の話数に引っ張ることはないだろう。オチ部分は、本当に今回のお話だけで処理するしかない。 オチについてもやもやさせている原因はいくつかある。1つは、「転生」と「虚無」が結局「是」と「非」という2極に該当しているのかがよく分からないという部分。1話目では女性側が虚無、男性側が転生という裁定が下され、どう考えても女性側が可哀想に見えたので、「案外虚無の方が安息なのか?」とか考えてもみたのだが、2話目のデキムの話しぶりを考えるに、やっぱり「転生」の方が救いのようである。普通に考えて「虚無」の方が良い処理ってことはないだろう。となると、今回の裁定は親心に応えられずに自殺を選んだ甲斐性無しの男の方が「救い」で、子だくさんながらも必死に世間を渡り、ようやく光明が見えかけたところで志半ばにして死んでしまった母親が「罰」を受けることになった。流石にこの裁定は納得いかないだろう。個人的な感情からすれば、この判断は全くの逆である。 もちろん、こうして「感情的には」という注釈がつくのが難しい部分で、人の人生を一口に是か非かなんてまとめることは出来るわけがない。それを「裁定」するからこそクイーンデキムは面白い場所なのであり、このアニメは面白いテーマなのである。しかし、そうした裁定を行う際に、デキムたちは一体何を判断材料にしているのかが分からない、というのがもう1つのもやっとポイント。「裁定するために極限状態におくのです」というのがデキムの言い分であるので、おそらく裁定にはゲーム中のあれこれが考慮されるのは間違いない。1話目の女性のジャッジなんかはその極みであろう。ゲームをしてもらうとは言っても、そのゲームの勝敗自体に特に関係無いというのも別に問題は無い。あくまで、「命を賭けたゲーム」という(嘘の)お題目でガチバトルをさせるのは、「極限状態」を誘発するための餌でしかない。3話のカップルなんかはそんなの全然お構いなしだったけど、そういう連中がいるのもまた自然な話である。 さて、今回の対象の場合、「生前の行い」と、「ゲーム中の振る舞い」の何がどのように影響して裁定が決まったのか。単純に女性側がアウトだった理由を探すなら、「ゲーム中に必殺技(物理)を行使したため」というのが一番分かりやすい。「ゲームしろつってんのに相手側のことを一切考慮せずに自分だけ生き残ろうとあくどい手段に出た」というのがマイナス査定。まぁ、そりゃ分かる。男の方は特にこれといって行動を起こしていないが、特にマイナス査定もなく、終盤では(義理の)母親のことを思って涙するなど、生前の行いを悔いる様子も見せたのでややプラス査定、おかげで「救い」が得られた。それは分かる。それは分かるんだけど……だったら物語的にこの2人を争わせる意味はなんだったのか。女性の方は、誰とどんな試合をしたとしても虚無行きは避けられなかった気がするのだが、どこかに逆転チャンスがあったのだろうか。 視聴者目線で一番納得が行かないのは、この「2人の組み合わせ」なのである。これまで、「夫婦」「カップル未満」という、明らかに関係性の強い2人組が招待されていたわけだが、今回は生前に一切接点のない2人が集められた。その理由を考えて行くと、途中でキーワードである「母親」に行き着く。かたや、ヤンキー→デキ婚→DV→荒んだ家庭というフルコンボを決めたDQN育ちの母親、片や義理の母に馴染むことが出来ず、引きこもりから一切の親孝行をすることなく命を閉じた引きこもり。どちらも生前に「母と子」という関係性で何らかの問題を抱えている。この2人が絡むことで、互いに「家族の在り方」というものに気付き、2人が相互に関わり合いながら自分の「人生」を顧みるというのがテーマであろうと思うわけだ。実際、男性側は女性の必死な形相を見て、ようやく「母の愛」に気付くことが出来るというゴールに達している。 しかし、これが女性側には一切フィードバックしないのだ。彼女が振りかざすものはひたすら「生への執念」であり、それは「自分の子供への愛」である。そりゃそうだ。目の前の眼鏡オタクを見たところで、自分の子供を思い出したり、かつて酷い目にあわされた元旦那を思い出したりはしないだろう。あくまで「死んだ」という辛い現実と向き合うだけで、生への執着を見せる以外にやることがないのである。この状況で、女性側を「みっともない」と判断するのはあまりに一方的ではないか。私みたいな人間の場合、確かに男性側に共感もするし、女性側には嫌悪感を抱く部分も多いのだが、彼女の子供たちは、案外まともに育っている。超必殺技で子供たちが出てきたことからも分かるように、この家族は決して不幸ではない。むしろ、生前の記憶を遡れば彼女は立派に女手一つで家庭を切り盛りしたのだ。ここに来て、その「必死の生」を否定されるのは理不尽である。逆に、ろくすっぽ努力もせずに母親の愛情に応えず、安易な死を選んだ男性側にこそ、「罰」がくだされるべきであろう。どれだけ辛くても、全てを失っても、そこに1人でも悲しむ人がいるのなら、自殺だけは絶対に駄目だ。それくらいのモラルは、最低限主張しておきたいものなのだが。 むー、なんとも釈然としないお話であった。ただ、やっぱりこれだけメインシナリオに不服はあっても、これだけ地味な話、地味な画面でも最後まで引き込む話作りが出来るというのは素直にすごいとは思う。特に今回、女性側のキャラが短い時間でがっつり立っており、非常に分かりやすい人生行路が見えるというのは、演出面の巧さによる部分が大きい。これでオチまできっちりこの興味を維持出来るシナリオがあれば完璧なのだが……。 「あなたたちが憎しみで戦うというなら! 私たちは(そんなおまえらを)笑って戦うわ!」って聞こえた僕は心が汚れているのでしょうか、第18話。でも、今回の論戦、流石にトライファイターズの連中の脳天気さが鼻についた気がするんだよなぁ。正直、セカイってあんまり大仰なバックグラウンド無いしな。 前回からの週またぎで統立戦。2週にわたって何をするのかと思っていたら、なんと「力押し」であった。むー、流石にワンパターンが過ぎないか。1期の頃から「結局最後はゲンコツ」というのは言われていたことなのだが、レイジの場合、そこまで持っていく過程でナンボでも格好良いシーンがあったし、作品全体で描く「格好良い主人公像」がレイジ1人で良かったので、そのために必要な素材は存分にばらまくことが出来た。もちろんセイだって恰好よく描かなきゃいけないけど、彼の活躍のステージはまた別の部分にあったので、特に食い合うこともなかったのだ。 翻って今作のセカイであるが、確かに格好良い。あまりにシンクロ率が高くてガンプラのダメージがフィードバックしてしまうという設定も「どないやねん」という部分もあるが、主人公としての強さの理由になり、更に苦闘の演出としてもこれ以上のものはないので、今回の試合のように血みどろの対決が繰り広げられるのは決して悪い演出ではない。ただ、結局そこで展開されるバトル自体が、本当に「いつも通り」なのがちょっと。せめて今回は屋根ぶち抜いて脱出するところまでをセカイの活躍パートにしておいて、その後の最終戦については、セカイが拳を砕かれたところで一度リタイアしてもらって(相手の三つ首の1つと相打ちにでもしておいて)、「ガンプラは恨みではなく、楽しさを伝える場だ」という主張は、フミナ先輩に全部任せてもよかったのではなかろうか。結局、バトルの尺の大半をセカイが使ってしまったために、フミナ先輩の最大の見せ場となるはずだったリアルモード変形も添え物みたいになってしまったし、ユウマに至ってはその添え物の添え物である。どうも、バランス調整がよろしくない。今回の戦闘は色々と不満が多いのである。 まー、リアルモード変形は素直に笑ったので、そのあたりのギミックは決して悪くはないのだが……。もちろん、「その変形に意味はあるのか?」とか、「そのビーム、SD形態の方がしっくりこない?」とか考えるのは無しね。ミナトのトライオン3に始まり、既に三首龍変形などはガンプラの域さえ超えてしまう変形だったので、今更SDとリアルを行き来するくらい大したインパクトではないだろうが、「そこに何の意味が?!」という衝撃では一番かもしれない。変形シーケンスを見ると、本当に「わざわざ変形するためのギミック」を取りそろえてるんだよな。変形のための可動パーツやらオプションなんかをつけてたら、確実に機体としては弱くなると思うのだが……「ロマンがガンプラを強くする」ってことですかねぇ。一応、最後にシアちゃんが「綺麗なガンプラ」と太鼓判を押してくれたので、先輩のビルダー能力はそれなりに高く、あの機体も作中世界においては「強い」部類に入るってことは保証されたわけだけども。せめて一言、口先だけでもいいので理論的な意義とか説明して欲しかったもんだ。 そんなわけで2回戦が終了。負けた統立側にはキジマから心ばかりのフォローが入るも、「おまえがガンプラ学園に入れなかったのは……単に成績が悪かったからだ……」としか言われてない気がする。まー、受験で失敗した腹いせでその学校を目の仇にするとか、ろくな精神性じゃないので、フォローしにくいのはしょうがないだろう。他の兄弟がプレッシャーかけすぎたのが悪いっていう説もある。受験失敗した人間に「何かの間違いだ! 学園側に問い合わせてみる!」ってモンスタークレーマーやないか。あんなナリしたアドウさんだってちゃんと受験に合格して入ってるんだから、ちゃんと心入れ替えて受験勉強してなさい。次どこ行くかしらんけども。 その後、セカイは医務室で療養、その病室の前ではシアとフミナ先輩が初めて正式に邂逅。ちょうどいい話のネタがあったおかげで修羅場にはならずに済み、お互いの印象は存外悪くないようである。わざわざ見舞いに来てくれるシアちゃんも健気だなぁ、と思ったけど、ひょっとしてレディカワグチの差し金じゃあるまいな? あれ? ひょっとしてレディカワグチも甲斐甲斐しくお見舞いに来てくれた可能性が?? 一方、ガンプラの修理を任されたユウマはというと、自作じゃないビルドバーニングに悪戦苦闘。「こんなもんどうすりゃいいんだ」と頭を抱えていると、天の助け、頼れるおねーちゃんからの呼び出しである。急いでラルさんと空港(静岡国際空港。なんで?)に駆けつけ、久しぶりに姉弟の再会。チナちゃん、確かに背が伸びて大人っぽくはなってるけど、雰囲気は全然変わってないな。1期当時が中学生だから、7年経ってもまだ二十歳そこそこか。まぁ、そこまで大人でもないわな。わざわざ日本までやってきた理由は、なんと単にビルドバーニングの予備パーツを渡すだけ。航空便で良かったんじゃないかって気もするが、そこはやっぱりお姉ちゃん、弟さんの顔も見たかったのだろう。「セカイはやりよる、レイジと同じタイプの人間だから」という大先輩セイのお墨付きももらえたし、いくらか希望を持って次戦に臨めそうである。結局ユウマの力じゃセイには届かないんだよ、っていうことを教えられたみたいでちょっと釈然としないけども。この世界では、1期のレジェンド連中は本当に雲の上の人だからなぁ。気さくに接してくれるメイジンカワグチは本当にいい人である。 さて、そんな和やかなニュースの後は……強迫(物理)です。柄の悪い人間はとことん悪く。それがこの世界の分かりやすいビジョン。いや、ひょっとしたらあんな大仰なトランクに入れて持ってきたもんだから、もっと金目のものだと思って純粋な強盗が襲ってきただけかもしれないよ。喧嘩はからっきしのユウマ、大ピンチ。ここで駆けつけてくれて一番頼りになるのは誰でしょう。1,ミナト 2,ギャン子 3,ラルさん。……②かな……。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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