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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 過呼吸になりそうなほどの展開、第6話。今作は全12話らしいのでこれで半分なわけだが、正直「まだ6話しか放送してないの?」ってな密度だ。Bパート終わりの展開でグッと掴まれてそれだけで満足してたのに、そこから容赦無いCパートだもんよ。

 今回もたくさんの要素が入り交じっていて忙しいお話。今作(というか幾原作品の全て)の厄介かつすげぇところは、1つ1つの要素を何かに還元してパラフレーズする意味があまり無いところなんだ。例えば「透明な嵐」とはなんぞ? という質問に対して、それは「いじめの構図」だよ、とか「無個性の現出だよ」とか「全体主義の表れだよ」とか色々と説明は出来るのだが、そのどれもがぴったりと当てはまる「正解」にはなり得ず、結局「この世界における透明な嵐なんだよ」としか答えようがない。1つ1つの要素が、同様に曰く言い難い他の要素とも有機的に絡み合うので、結局どこから糸を解きほぐすべきなのかが見極められないところなのだ。おかげで、結局この世界は「ユリ熊嵐」として見るしかないのである。もちろん、それが出来る(代替の効かない世界を、それオリジナルとして見ることが出来る)というのは恐ろしいことなのだが。

 今回登場した順にトピックを並べていくと、まずは「泉乃純花」そのものが今回大きくフィーチャーされた最大のトピックになっている。紅羽との出会いが描かれ、彼女が紅羽に対して抱いた「好き」の根源が理解出来る。これまで、透明な嵐によって排除されていたのが純花で、紅羽がそれを守ろうとして戦っている構図なのかと思われていた部分は、実はまるきり逆のものだった。元々、透明な嵐に狙われ続けていたのは紅羽の方だった(その理由はまだ不明である)。しかし、「本当の好き」を持っていた純花は排除の儀でこれに抗い、矛先を自分に向けることで犠牲となっていた。興味深いのは、紅羽を排除しようとする「排除の儀」に、紅羽自身は一度たりとも参席していないという部分。透明な存在でなければ参加出来ないという制約はおそらく典型的なイジメの構図ではあるので、クラスメイト(というか学園全体?)は紅羽だけがいないところでコンセンサスを取り、その力を「嵐」として行使しようと考えていたのだろう。最初から「排除すべきもの」が決まっている予定調和でしかなかったのだ。しかし、そこに純花という異物が混入してしまったために、先に純花の排除に動く。ただ、この時に純花にぶつけられる力は、一切の隠匿が行われておらず、直接的に純花に退去を命じるものとなっていた。純花は紅羽と違って「嵐に立ち向かう」のではなく、「自分が嵐を全て受け入れる」形での対処を望んだため、この直接的な力に対しても、無抵抗でその意志に逆らってはいない。結局、「嵐」は針島という具体的な使者として表され、彼女は悪質な方法で純花を「排除」し、更に彼女を利用して、その後の紅羽の排除までもを企んだわけである。先週の時点で「純花は自分がいなくなることを悟ったような発言をしているが、これは何故か」という疑問があったわけだが、彼女は早い段階で「嵐による排除」を受け入れる決意をしていたのであった。ただ、結果的には彼女は「熊による排除」で退場することになるわけだが。

 そして、そんな純花と紅羽を結びつけていたもう1つのキーワードが、紅羽の母、澪愛が描いた絵本、「月の娘と森の娘」である。これまでにも、るるの過去を語るレキシとして絵本のような「お話」は登場していたが、純粋に作中で「お話」として登場したのはこれが初めて。そして、その中に描かれているのは、人間と熊の関係そのものである。「森の娘」は、描かれた出で立ちからして熊そのもの。澪愛はおそらくこれを執筆した時点で幼い銀子とは出会っていたであろうから、現時点においては彼女(と紅羽)と銀子の関係を描いた物語だと見ていいだろう。キーアイテムとなっているペンダントは、絵本の中では「月の娘が落としてしまった」ことになっており、実際には澪愛の持ち物が現在銀子のものになっているという事実だけが分かっている。「月」が人の町、「森」が壁の向こうに対応するとしたら、実際には「落とす」という自然落下ではペンダントは移動しないわけで、何らかの不可避な力によって銀子が壁の向こうに引き戻されたことへの暗示と見られるだろうか。そして、森の娘がなんとか月の娘に出会おうと必死に手を伸ばすところまでは、銀子の現在の状況に一致している。

 問題は、「月の娘」の方が、紅羽の現状と一致していないところである。もちろん、これは予言書でもなんでもない創作絵本なのだから一致する必要はないのだが、作中での意義を考えるなら、澪愛は自分の娘と銀子の間に、2人を繋げる「本当の好き」が存在することを感じ取るか、予期していたということになるだろうか。ひょっとしたら、紅羽が忘れているだけで、銀子との共同生活の中で何かもっと劇的な事件が起こっていたのかもしれない。澪愛という一個人が作った絵本であるにも関わらず、その中に登場するタームは、全て熊との関係性を表すために用いられる独特のものばかりであり、澪愛は熊側の事情にも通じていたことが伺える。彼女たち家族が、単に「熊を1人養っていた」だけとは考えにくいだろう(そういえば、様々な専門用語が飛び交うユリ裁判というのも明らかに「熊側」の制度である。裁判官は熊だし、食べるか食べないかを裁くし。クマリア様の造形もどう見ても熊だし、この世を隔てる断絶の壁を司っているのは、おそらく「作った」人間側ではなく熊の方なのだろう)。

 1つ気になるのは、絵本の中で「月の娘」が猟銃を携えて鏡に向かっていたこと。まぁ、絵本の中の「月の娘」は「森」に何があるか分からずに恐る恐る下りてきているわけで、何らかの用心をしていても不思議ではないのだが、それにしたって絵本の作品世界にそぐわないだろう。「鏡を割る」ための道具にしても物騒だが……2人を隔てる最後の防壁が「鏡」というのもなんだか気になる部分だ。最後に向き合うのは自分自身、本当の好きを見つけるためには、打ち破るべきは自分である、ということか。しかも「千に割り、万に砕く」必要があるという。「壁」を超えるための試練は、どの次元においても易しいものではない。なんにせよ、今回大きく揺れ動いた紅羽の気持ちは、このままいけば上手いこと月の娘にリンクしそうではある。

 そして、この絵本には単純なガイドライン以外にも様々な意味が考えられるのが面白い。今回のお話で一番顕著なのは、「熊と人」の関係ではなく、「純花と紅羽」の関係性として重ね合わせることが出来る点だろう。紅羽がこの絵本を最初に見せたのは当然親友である純花、しかも全裸でベッドで、添い寝で。このまごう事なき百合の園で「2人の女の子のお話」を開くのは実にストレートな含みがある。我々視聴者から見れば「森の娘」は明らかに銀子のことであるが、あのときの2人にとって(少なくとも純花にとって)、「無くしたアクセサリーを届けに来る森の娘」は、出会ったあの日にピンを見つけてくれた紅羽のことである。この絵本のこともあり、純花の「本当の好き」はより強固なものとなったのであろう。また、もう1つの関係性としては、「澪愛とユリーカ」のつながりも見逃せない。現時点では勝手な憶測だが、誰がどう見ても最後に関わってくるのはユリーカ先生であろう。澪愛が描いた「2人の女の子の関係」は、「人と熊」に還元出来る。それってつまり?……

 こうして作られた関係性を壊していくのは、透明な嵐の役目である。謎の黒幕(意味深)によって銀子たちの正体を教えられた針島は狙い通りに銀子たちを撃滅。るるの奥の手であるベア・フラッシュ(ヒカリ)で根絶にこそ失敗したが、その力を大きく削ぎ、余計な邪魔の入らない状態で、宿願だった紅羽の排除を完遂しようと暗躍する。純花の排除の際、彼女をだまくらかして手紙を書かせ、これによって紅羽にとどめを刺すというプランは、紅羽には見事に効いた。「ユリダーク!」を代表する針島の言動は実に悪辣で、バースデーパーティ中のあれこれは、本当に反吐が出るくらいに最低最悪のものである(そのくせ、ぴかしゃボイスがどこか小物っぽさもあって憎みきれないのは不思議なところだが)。純花が消え、銀子という異分子も撃退し、ついに心置きなく紅羽を「へし折る」ことが出来るようになった透明な嵐は、いよいよその力を隠さずに襲い掛かった。まぁ、「ランキング形式にしてるのに、全会一致前提のシステムってなんやねん」とか、「結局上江洲葵とか田中花恋って誰なんだろう……」とか色々気になる部分もあるのだが、気にしたら負けなやつだ。そういや今回回想シーンで排除を取り仕切ってた赤江カチューシャって、最初に食われた子だったっけ。銀子とるるは、やっぱりそこも狙って襲撃したのかな。

 紅羽を打ちのめすパーティーのクライマックスとなる手紙のシーンと、花壇の炎上。全ての方向から紅羽の心を折りにくる一分の隙もない手際。そしてそこに駆けつける銀子。今回、いつもの特徴的な着信音が銀子の携帯から聞こえるシーンは、幾原作品お約束の「バンクねじ曲げ」の1つで、こうして構図が裏返った様子を見るだけでもワクワクする。いつもなら断絶のコートで待ち構えていたセクシーたちが、今回は壁の上から銀子たちを見守っており、いつも通りの問いかけを紅羽ではなく、銀子に投げかける。「熊があなたを待っている」ではなく「月の娘があなたを待っている」。「その身を熊に委ねれば」ではなく、「その身を炎に委ねれば」になっている。普段ならセクシー1人で伝えていた内容を、今回はクール・ビューティーの2人も分担している。相変わらず謎の役回りの裁判官たちであるが、結局対立存在じゃなくて三位一体なんだろうなぁ。しかし、普段なら「熊が待っていて、熊に委ねる」ことに導いているが、今回は「月の娘が待っていて、炎に身を委ねる」なのが気になる。実際に銀子は炎の中に飛び込んだわけだが、裁判官たちが言っていたのはそういう具体的な「炎」ではない気もするのだが。

 駆けつけた銀子が炎に飛び込み、必死に純花の手紙を守り通す。倒したはずの銀子が再び現れたことで針島は動揺するが、既に紅羽を貶めることには成功したと判断して撤退。そして、彼女のトラップであったはずの手紙の内容は、今度は紅羽に真実を伝える道具に変貌する。よいね、こういう分かりやすい構成の巧さってのは、単純にキュンと来ます。そして、これで終わっていれば「良い話」だったのだが……Cパートがあるとはねぇ。なるほど、銀子が何故そこまで必死に純花の手紙を守らなければならないのか、と不思議に思ったが、これが彼女の抱えている「罪」の1つであったのか。確かに「ヒトリジメにしたい」という欲求を持った銀子にとって、純花は邪魔ものであった。偶々目撃した百合園蜜子の捕食シーンを邪魔する道理も無い。しかし、それが紅羽にとってどういう意味を持つか、その時点では判断出来なかったのだろう。その一度の過ちが彼女に影を落とし、今回無茶な形での贖罪に走らせたのか。ただ、彼女の言う「罪」って、「純花を見殺しにしたこと」だけではないんだよね。るるとの出会いのシーンで既に「私は罪熊だから」って言ってるし。まだ彼女には抱えているものがあるのか。

 残り半分、一体どこに転がるのか、それは誰にも分かりません。

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 グリーンドルフィンst刑務所にジョジョリオンの差し入れは多分アウトだと思うよ、第29話。徐倫、わざわざスタンド使って腕に何縫い付けてやがるんだ。ウルジャンのCMは毎回破壊力があって、「なんとか6部までアニメ化してもらわないと」と思わせるのである。

 アヌビス神の後半戦。前半戦でたっぷりと「なんかおぞましい怖さ」が表現出来ていたので、後半戦はうってかわって肉弾戦の厚みとセンスがどこかおかしい荒木ギャグがふんだんに詰め込まれた展開に。まぁ、前回だってギャグの部分は多かったんだけども。ここからマライヤ、アレッシーと続くわけだろ……基本的にほとんどギャグだな。純正シリアスオンリーってペットショップ、ヴァニラアイスくらいか。

 さて、前半はカーン戦。ここはあまりオリジナル要素は入っておらず、せいぜいまわりの人が「おい、カーンどうした?」と聞いてくれることで、いくらか「町の床屋のおっさん」感が強くなっているくらいだろうか。もうちょっと「ぜっっっったいに」のところ溜めても良かった気もするけど、あくまでカーンは前座だからしょうがないかね。ぶん殴ってくるカーンを評して承太郎が「珍しく正統派のスタンド」と言っているが、もう、この辺りになってくると何が正統派なのかもよく分からんよな。つい最近戦ったンドゥールだって割とガチ戦闘タイプだったけど、それ以外に殴るしか能がない相手っていうと、タワーオブグレーとかホイールオブフォーチュンとかか? 今後は30年近くに渡るジョジョの歴史の中で「殴るしか能がない」奴って存在したっけかなぁ(ドラゴンズドリーム?……は違うか)。

 そんなカーン戦でも、改めて見るとよく分からん部分はいくつか見つかるもので。まず、ポルナレフが剣針飛ばすまで黙って見ている承太郎。いやいや、どう考えてもポルナレフが単に床屋の親父にちょっかい出されてるだけじゃねーだろ。助けたれよ。襲われた瞬間は寝てたみたいだからしょうがないけど、流石にあんだけ騒いでるんだから起きてるだろ。寝ぼけてたのかな。そしてアヌビス神の能力というのも、実は明確に判明しているわけではない。「覚える」というのが本質であり、一度「今ので覚えたぁ」と言えばそれを上回るアクションを自動生成してくれるという、かなりチート級の能力。刀さえ残っていればどんな攻撃でも認識し、上回ることが出来るので、物理攻撃であればどんな状況にも対応可能。使用している肉体には一切関係無い(チャカもカーンもそこまで身体能力に優れてはいないだろう)。でもまぁ、それこそアヌビス神もたまたま相手にしたのが承太郎とポルナレフという近接パワー型だったから良かっただけでね。これ、アヴドゥルがいれば遠距離から焼いちゃえば終わりだろうし、下手したらエメラルドスプラッシュにも負けるかもしれん(格ゲーでも飛び道具は覚えられなかったし)。ちゃんと自分の得手不得手を理解した上でポルナレフを先に狙いに行ったのかしらね。そういえば、アヌビス神が道ばたに落ちていたのも謎だよな。誰が持ってきたんだろう。一番近くにいた人間で運搬係になりそうなのってオインゴかな。DIOの館でオインゴがDIOに「これ、ちょっとその辺まで持っていってくれる?」って渡されて、もしかするとオインゴに憑依したかもしれない。ただ、スタンド使いをボディに使うのは効率が悪いし、DIOの指示で「その辺のパンピーを使いなさい」って言われて改めてチャカを乗っ取ったと。あのくだりでチャカの親父とかじゃなくてわざわざチャカを選んだあたり、憑依先にも彼なりの好みがあるのかもしれない。まぁ、カーン、ポルナレフ、ガキ、(牛)というその後の憑依先を考えると、いざとなったら選り好みしてる余裕はないようだけども。どんなスタンド使い相手でも「触って抜かせたら勝ち」ってすげぇんだけどな。

 結局、「覚えて対応する」という能力の限界は定かでないが、「スタープラチナのパンチ」は覚えても、「白刃取り」という選択肢までは覚えていなかった、ってんでカーンは敗北。白刃取りからぽっきりと折れてしまうというのは、案外脆い材質だったのか、相変わらずスタプラがチートなだけなのか。あの体勢から両手で挟んだだけで折るって、「スタープラチナ」+「スタープラチナを覚えたカーン」の挟み撃ちで力が加わったからこそ出来た芸当なのかも。自動更新機能も良し悪しだな。そして、最後に控えしメインイベント、アヌビス二刀流ポルナレフ戦を迎える。あっさりと乗っ取られるポルナレフ、そして「ポルナレフと戦うことは考えてなかった」という、初戦のタイガーバームガーデンでは全くやる気が無かったことを明かした承太郎。その戦いは熾烈を極め、久しぶりにダイナミックなオラオラ動画で展開される良いバトルシーン。折れているとはいえ「刀を拳で弾く」という割と無茶なことをやっているスタプラさんであるが、珍しく「割と焦った表情」をしているのが見どころで、承太郎がマジでピンチだと思っていることがよく分かる。そして最大のサプライズはアニメオリジナル要素として、なんとスターフィンガー! ここで使ってくるとは! ジョジョにありがちな「その要素一回しか使ってないやん」を良しとせず、なんとここでぶっ込んできた。これによって「承太郎が色々と策を弄して状況を打開している」感がより増すことになる。そして、そのスターフィンガーで甲冑だけが壊れるという、これまた見たことのないシチュエーションになったチャリオツ。アヌビス神はアーマーテイクオフのことは知らなかったらしく、「こいつぁ便利だ」ってんでアーマーテイクオフまで「史上二度目」の披露となった。原作でいかされなかった要素をガンガンぶっ込んで盛り上げてくれるアニメスタッフ、有能。

 結局、承太郎も総力、ポルナレフも総力というぶつかりあいの結果、アヌビス神は「やった! 勝った! しとめた!」となるわけだが結局スタプラの主人公補正、力押しは底なしだったため、500年もの時代を生きた骨董品スタンドはあえなく粉みじんに破壊されてしまうことに。「覚える」能力を防御力の方にも振れれば良かったのだが。スタプラの腹に刀を突き刺したところで承太郎にも刺さってるってことはスタプラ=承太郎なのかとか、そういう細かいことは気にしちゃ駄目だ。とにかく「折りとる」という斬新な打開策でもって、刀の形をとどめられなくなったアヌビス神は事実上の死亡となる。……と思いきや、泣きの一戦、先に折り取られた方を本体にして、最後の一撃。そして、イギー大活躍。コーヒー味のガムが好きな時点でどうかと思うけど、キャンディーでもいいんだ……普通の犬ってキャンディー食うかなぁ。

 もう、この後はひたすらアヌビス神劇場。松本保典氏のアホ演技をとくと堪能すべし。いやぁ、台詞回しが本当に無茶苦茶なんだけどね。荒木ネタってこういう時の畳みかけが本当に馬鹿馬鹿しいというか、あり得ないというか……やっぱりこれを全力でアニメーションとボイスがついた状態で見たら笑ってしまうな。しかし、500年も博物館の倉庫で保管されてて大丈夫だったのに、川底だと23日で錆びるのか……。個人的には、あのとき暴れた牛が無事だったかどうかが気になりますね。牛って泳げるかな。まぁ、泳げるか。

 エピローグでは更にオリジナル要素として、前回同様にイギーとポルナレフの絡みを追加。アニメ版でのイギーは本当に恵まれたポジションになっている。夕日を見てニヤリとご満悦のイギーの表情が小憎らしくて良いし、これまでの「単なるバカ犬」ポジションから、少しだけ「夕ぐれの風情を楽しむ風流人」方向に修正されてもいる。どっちかっていうとそんなイギーの一時を邪魔するポルナレフの方が馬鹿扱いで、承太郎も「コイツと2人では行動しない」とやれやれ顔。残りの2人も「そうだな」と同意するわけだが、次回、早くも同様に2−2に分かれて行動しちゃうわけで。そして、ジジイと行動したアヴドゥルも後悔しちゃうわけで。わーい、足がグンバツだよー。

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 ゆかなボイス+飲んだくれ=最強、第18話。うおー、ババアかわいいぞー。更に百合色に染まれー。

 無慈悲な現実に容赦無く苦しめられることでお馴染みのアニメですが、一番無慈悲なのは作画っていうオチです。でもしょうがない。もう、こっちの絵の方が安心するくらいになってるで。逆に考えよう、超作画も、神動画も何も無くてもネタ要素だけで見られるアニメなんだ。……こういうのを「一周回って」っていうのかなぁ。最近、このアニメをはっきりと「糞アニメ」と断じられない自分が酷くみっともない気がしています。でも、見ちゃう。飲んだくれババアが可愛ければそれでいいじゃない!

 さておき、今回の被害者は明らかにジルさんである。無事に潜水艦に帰還出来たアンジュたち御一行。過去の仲間と再会し、懐かしの地でさっそくこれまでのリサーチ結果を報告。衝撃の事実で、確実にキバヤシAA待った無しの報告だっただろうが、案外ジルさんたちアルゼナルチームは冷静にその事実を受け入れちゃうっていう。他の作品だったら「アンジュ、あなた疲れているのよ」で処理されてしまう案件だと思うのだが、ノーマの方々はことのほか物わかりが良いようで。さぁ、これでいよいよ共闘出来て、これまでアンジュが培ってきた人脈と友情とコネと打算が活きてくる展開だぞ! っと思いきや、何故かジルさんは突然のゲキおこ。「甘っちょろくなったな、アンジュ」とのこと。「男を知ったか」とのこと。残念、未遂だ。まぁ、あのサラ子とのツイスターゲームで何かに目覚めた可能性は否定出来ないけども。とにかく、ジルさんは「アウラだけ救出すれば世界が救われるなんて、そんなむしのいい話ないわ。とにかくエンブリヲだろ、アイツ殺さないと世界平和なんてないんだよ。何が何でも殺せ、エンブリヲ殺せ。リベルタスリベルタスリベルタスリベルタス」とうわごとのように繰り返す謎のリベンジマシーンに成り下がっていた。そりゃまぁ、もとからちょっと強硬なところはあったけど、ここまで物わかりの悪い奴じゃなかったはずなんだけどね。明らかに脚本の都合で阿呆にされてしまった典型的なキャラ崩れである。可哀想なジル。せっかくの本田貴子ボイスが空しく響く。

 まー、一応彼女がこれまで賭けてきたものを考えれば、「とにかく絶対リベルタス」という意気込みは分からなくもないし、「アンジュなんかの持ってきた情報が100%の信頼度なわけないんだから、やっぱり悪は根本から断たなきゃ駄目だ」という考え方も、万全を期す必要がある司令官ポジションならば正しい判断ではある。ただ、そのために立てたドラゴン生け贄大作戦がものすげぇザルでひどい話だし、それを無理強いするためにモモカを拉致っちゃうという選択肢も流石にアホ。拉致って人質を盾に命令って、下手したらミルキィホームズと暗殺教室に続いて放送中止になってもおかしくない話だぞ。なんでここに来てジルさんはこんなに先を急ぐ能なしになってしまったのだろうか。当然、元から跳ねっ返りのアンジュがそんな作戦を聞くはずもなく、真正面から対立。ナイフでおっぱいをえぐり合う戦いが繰り広げられるが、裏拳一発でのされてしまうヘタレ系男子のタスクがここで薬物を投入。女性相手にいきなり薬物ってあたり、タスクもなかなかのクズであるが、備えあれば憂い無し、きっちりジルの暴挙を制圧することに成功し、ヴィヴィアンとの3人チームに更にモモカも加えて4人で仲良く逃避行。「また逃げるのか」とはジルさんのお言葉で、確かにアンジュって大体どこにいても最終的に「逃げる」ことになるよな。これまで「逃亡」でなくて自分の意志で旅立ったのって、前回のサラ子のところだけだもんな。こうしてみると、アンジュとの友情の絆って、既にアルゼナルメンバーよりもサラ子たち旧地球軍の方が強いのかもしれない。

 結局、アルゼナル・ドラゴンの共闘案はジルの軽挙とアンジュのワガママでおじゃん。ついでに潜水艦を浮上させてしまったのでピンチまで迎えてもう一回サリアたちとやり合うはめになるわけです。現在、潜水艦の中には毒ガス投与のせいでグロッキーのクルーしかいないわけですが、大丈夫なんでしょうか。普通に考えたら撃沈確定ですね。「ピンチにならないと飛べない」というよく分からない制限付きのヴィルキスじゃどうしようもないや。いや、多分「ピンチにならないと飛べない」わけじゃないと思うけどね。これまで「ピンチの時しか飛んでない」だけで。時間に余裕があるときにもう少しちゃんとヴィルキスの機能解析しておけば良かったのに……。さて、ブラック・ヴィルキス軍団との再戦を逃げ切ることが出来るのでしょうか。

 そんなアンジュの逃避行のせいでわちゃわちゃした今回だったが、懐かしい面々が登場したおかげで脇のお話は色々ほっこり。何と言っても完全にデレちゃったヒルダさんのガチレズっぷりは最大の見どころ。てっきりゾーラとの関係性を保つためだけのファッションレズだと思っていたのだが、彼女は割と根っからの属性持ちだったようで。先週タスクのチンコを握りつぶしたのも純粋に憎悪からだったようである。せっかく唾つけたアンジュ取られちゃったらそりゃ怒りますわ。是非、このアニメの最終回はアンジュとヒルダが幸せなキスをするところで終わってほしいものですね。これにサラ子も加えると、中の人のクオリティ的に本当に大変なことになります。

 そんなヒルダの猛アピールに負けず劣らずの存在感を発揮するのは、僕らのアイドル、役立たずのロザリーさん。結局、ネタアニメに特化した時点で、こういうポジションのキャラが一番おいしいに決まってるんだよな。この子の言う「友情」って一体なんなんだろうか。ちょっと中の人の関係性引きずりすぎじゃないんですかね。「汚いDOG DAYS」とか「汚いなのは」とか色々と悪口はあるけど、個人的に「ゆいかおりの信頼感の無い方」っていうロザリーへの罵倒が一番刺さるわ。決してきゃりさんが人望ないわけじゃないからな!

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 たほー。

 

Round1・「ざるころがし」

1.網目状の模様がついた飴。融かした飴を球形の飴に絡めて作る。

2.浄瑠璃。堺の竹細工職人権介の飄々とした日常を描き、商人の町の風景を活き活きと伝えた。

3.中世に日本の東北地方で行われていた刑罰の一。罪人を球状のザルの中に入れて馬に十里ひかせる。

4.ザルの木枠を固める際に、その側面の上に片足を乗せ重みをかけながら回し歩くこと。

5.関東地方で、出棺直後、棺を置いてあったところから土間までザルを転がし、その後を箒で掃くこと。ザルの目の威力で死霊を退散させる意味という。

 広辞苑先生強い案件。この文章は流石にどうなのよ。

 

Round2・「もくまおう」

1.非常に多くの目を持つ妖怪。百目大王。

2.札幌監獄初代獄長。後に京都の人。天狂院の志願囚となり院内環境の整備に尽力する。

3.モクマオウ科の高木。オーストラリア原産。小笠原諸島に帰化。高さ5〜10メートル。

4.(自ら建設した大浴場の沐浴の間に頻繁に通ったことから)ローマ皇帝カラカラのあだ名。

5.カブトムシのこと。

 ②札幌監獄て。初代獄長て。

 

Round3・「だいちどろん」

1.ハチャトゥリアンの小説「豚のマーフィー」に登場するメコン川流域の少数民族。

2.白亜紀の翼竜。24時間以上空を飛び続けることが出来たとされる。

3.仏書。竜樹の著、鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳。一種の大乗仏教の百科全書。百巻。

4.ペルム紀前期に存在した陸生哺乳類の一種。縦に長い鼻孔と特徴的な蹄の形から偶蹄目の祖とされる。

5.通常のチドロンの2倍以上ある大きなチドロンのこと。見つかると三代先まで幸福がもたらされるとされる。

 鳩摩羅什シリーズ。②どうやってそんな事実が分かるのか、と話題騒然。⑤このセンス。三代先まで幸せになりたい。

 

Round4・「きりはたりちょう」

1.江戸時代、斬首した罪人の名を書き記した帳簿。

2.機を織る音。

3.タテハチョウ科の昆虫。小笠原諸島に生息。天然記念物。全長3〜6㎝。

4.浮世絵の様式の一。敢えて切ったり貼ったりしていることが分かるようにすることで幼児の純真さを表現する。

5.オランダカイツムリの別称。キリハタリドリ。

 

Final Round・「ちんりっぷ」

1.中国の政治家。浙江財閥四大家族の一。

2.狩猟具の一。三つ叉の縄の先に重りをつけ、投げて標的の足に絡めることで生け捕りにする。

3.拷問の一。やすり状の鋼鉄の棒で顎を削る。

4.遭幡流槍術の始祖。槍割烹が有名。

5.中国の文学者。字は長白江。唐宋八代家欧陽脩の弟子。散文を得意とし、古文復興運動に努めた。

 ④出題者が読み上げた際、筆記を担当していた人間は「槍活法」と書き、そのままになっていた。後に回答作成者が「かっぽうはそういう字じゃなくて、食事する方です」と指摘。お前は何を言っているんだ。

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 「ケーキなんてどうでもいいですよ」→「ケーキに人生をかけている人もいるんですよ!」っていうシャチョウのレスってなんかクソリプっぽい、第18話。そんなこと言われてもしらねぇよ、って思うけどね。まぁ、あの会話の流れだとシャチョウが言ってるのはまた意味が違うんだけどさ。

 2期目が始まった時点で、いつかは来るんじゃないかと思っていたものがついに訪れた。そう、その名は「慢心」。ホールが埋まるようになり、固定ファンが付くようになった少ハリ、そろそろ自分たちが「人気者だ」という認識は肥大化し、悪影響を及ぼし始める頃だ。いや、普通ならもっと前の段階で訪れていることだろう。昨日までは単なる平凡な男子高校生だったり、ヤンキーだったり、ミュージシャン志望だったり、そんな連中がすったもんだの末にステージに上がり、いつの間にか女の子に黄色い声援を浴びせられるようになっている。もう、とっくの昔に天狗になっていてもおかしくないシチュエーション。それでも、少ハリの面々は独特のメンタリティとシャチョウやてっしーの教えのおかげで「謙虚さ」を忘れず、これまでまっとうなアイドルとして活動してこられた。

 颯は元々よく分からない精神性の持ち主であり、未だに自分がわーきゃー言われることにピンと来ていない。彼は慢心とはほど遠い。キラはある意味常に慢心しているようなものだが、自分がやるべきことをメンバーの中で一番分かっている男。どんなときでもシャチョウたちの決めたことは守ろうとしているし、客の前では完全に「アイドル」になりきることが至上命題であるから、決してそこに慢心は無い。トミーはアイドル活動が出来ることに喜びを見出しており、ステージ上で歌えること、パフォーマンスを見てもらえることに多大な感謝の念を持っている。客への感謝を忘れない彼も、慢心にはほど遠い存在だ。ちょっと危なっかしいのは生馬であるが、彼はメンバーの中では一番スキルが覚束ないという負い目がある。単純な性格なので「もっと練習しなくちゃ」という向上心は常にポジティブな効果をもたらし、上からの締め付けに対しても、嫌々ながら義理堅く従っている。元々ヤンキーってのは集団の中でのルールは守る傾向が強いのである。そうなると、最初に「慢心」に取り憑かれてしまうのは、残った1人、春であった。

 春の場合、少ハリとして活動しているモチベーションも多大な影響を与えた。元々「ミュージシャンになりたい」といってギターを買うという、この年代の青少年にありがちな方向に突っ走ったのが始まり。そこから音楽で一度つまづいて、あまり望まなかったアイドル路線を気付けば何となく歩いているだけ。そんな状況で半端に人気が出てしまうと、モチベーションは崩れ、「もうこれで充分じゃない?」という慢心と諦観が生まれる。颯とはまた違った意味で将来への展望が見えずに悩んでいた春は、現在の「アイドルとしての地位」にぬるま湯のような居心地の良さを覚え、それを全て自分の世界、自分の功績だと過信してしまったのである。てっしーにどれだけ怒られても、「自分がやって、自分が出した結果に、なんの文句があるものか」と反発してしまうのはそういう理由からだった。

 しかし、現実は甘くない。ルールがあるのは、守った方が良いからだ。勝手な行動をし始めた春は、まずはてっしーに目を付けられ、次にメンバーからもいい顔をされなかった。それだけならばまだ問題は小さくて済んだが、ついに、ファンの前でも勝手な行動に出てしまい、自分が築き上げてきたと思っていたものが、どれだけ脆弱だったかを思い知らされることになる。ステージ上でのパフォーマンス失敗と、その後の彼の表情は、最初は爆笑してしまったものだが、見ているうちになんだか泣きたくなってきた。この客の反応は……流石に可哀想だよなぁ。いや、そりゃ毎回毎回同じことをやる「決まり事」があったのを勝手にぶち壊した春が悪いに決まっている。ファンだって「いつものコールが来るぞ」と思って待ち構えていたのに肩透かしをくらい、慌てて修正しようと墓穴を掘る春を見たら二の句が継げないのは仕方ないだろう。でも、もうちょっと何か、頑張ってやれよ……。あんなん、メンタル弱かったらもう二度とステージにあがれねぇぞ。その後の生馬のコールはちゃんと反応があったのがことさらね。まー、あの1回のステージとして見た場合には生馬のナイス(?)フォローのおかげでやけどは小さくて済んだみたいだけども。うーむ、こういうところで油断していると突然ぶん殴られるあたり、やはり少ハリは油断出来ない。

 こうして痛めつけられた春を修復するのは、毎度お馴染み先輩の役目。今回登場したのは、引退後にケーキ屋を営んでいるという風原乱である。まぁ、細かいやりとりについては「なんかよくある大人の訓話」なのではしょるが、とにかく打ちのめされた春にとって、笑いながら悩みを聞き、ケロッと受け入れてくれる度量の大きな大人の存在というのは割と効果的だったようだ。自分の人生を何となく既定路線として設定してガッカリしている春に対し、「そんなもん、若僧が分かるわけねぇだろ」と一蹴してもらえれば、それはそれで元気が出る。その結果、「分からない方向性をもっと思い切りぶっ飛ばしてみよう」という開き直り方になったのはどうかとも思うのだが……元々内側にこもりがちな春なので、ちょっと弾けてみるくらいがちょうどいいのかもしれない。あのグラサン、かえって目立つ気もするけどな。

 これで2期目の春のお当番回は終わり。1期目の担当回が割と適当だったので、今回はそれなりに内情まで突っ込んでもらえて何よりであった。でもまぁ、最後のサングラスライブは後で確実にてっしーに怒られてると思うけどな……。

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 「三女」のPV,そして「毒舌コンビミムジーとロロ」のPV,はたして作品の放送が待ち遠しいのはどちらだろうか、第17話。私は断然後者なわけですが……おう、10月にちゃんと放送しろや。ロロは今回プールの中で水着着てたわけだが、やっぱり普段は全裸なんやな。これだから熊ってやつは……。

 前回で大きな山を1つ越えたので、今回は軽めのミッションでの中繋ぎエピソード。いや、多分実際の現場では全然軽くないタスクだったんだろうけども。今回与えられた使命はPV作成。普通ならば新番組を作るときには当然スケジュールの一部に組み込まれているものだろうが、今回は例の使えねぇ編集のおかげで突貫作業に。あいつ、これまでのごたごたで反省した様子は欠片も無いのな。前回までのトラブルもある程度は原作者にも責任があったとはいえ、9割はこいつが悪いからな……。1クール目では存在していなかった、分かりやすい「完全な悪役」である。

 PV作成に必要な素材は、それぞれの話数から一部のカットを抜粋したもの。時間にすればわずか1分の内容なのだから作業量はそこまでのものではないのだが、3話、4話のカットにまで及んでいるため、先の予定のカットにも全て現時点で決定している設定で帳尻を合わせなければならない。ごらんの通りに様々な部署が複雑に絡み合ったアニメ制作であるから、先んじて未来の仕事をつまみ食いしていくのはなかなか大変な作業である。今回の井口さんの台詞からすると、まだキャラ原ですら完全に固まっていないみたいだし、他の原画を回された人間も大変だし、各種設定も急ピッチで「使える」レベルにまで固定しなければならず、各セクションに与えた影響はかなり大きい。こんな状況でもきちんと「良いものを作りたいのだ」という意志が統一されている制作部屋は、ムサニの意識の高さを感じさせるところである(平岡除く)。

 もちろん、そんな状況なのでトラブルは起こる。今回ピックアップされた要素は、前回はそれなりに上手く仕事を回していた新人たちに関わるいくつかのトラブル。入社一発目の仕事でいきなり想定外の事態に見舞われた新人たちは、さっそくこの業界の理不尽さをその身で体感することに。自分たちの責任ではないとはいえ、担当部署の人間にいちいち無理難題を言って回るというのはなかなかストレスになる。それをマニュアル通りに慇懃無礼な態度で処理しようとしてしまう佐藤さん、そして、勢い任せに解決しようとしているがやっぱりまだまだ業界の細かいことが分かっていない安藤さん。まー、入社して間もないのだからその辺の機微が分からないのは致し方ないところ。自分勝手に卑怯な方向に逃げないだけ、まだタローよりもマシだろう。まぁ、佐藤さんの方はひょっとしたらあんまり向いてないんじゃないか、って感じもするのだが……根は真面目だし、基本的な能力が無いような描写ではないので、色々と勘所が分かるようになれば機能するタイプの人間なんだろう。方向音痴については……カーナビ見ろカーナビ。

 今回ちょっと面白かったのは、そんな新人たちに対比させるように、タローが案外そつなく仕事をこなしていたこと。もちろん言ってることはいつも通りだし、後輩が絶対に真似したくないと思えるだけのオーラがあるのは流石なのだが、なんだかんだ言っても無難にPV用のカット集めには成功しており、「流石に年季が物を言う部分はあるものだ」とちょっとだけ見直せる。また、まだそこまで修羅場になっていないおかげというのもあるのだろうが、こいつの徹底的にユルくて緊張感のない態度は、ギリギリまで張り詰めてテンパってしまった後輩からすればひょっとしたら良い緩衝材になっているのかもしれない。あー、でも本当に切羽詰まったら単に鬱陶しいだけかな……。扱いづらい平岡に対しても遠慮なく突っ込んで行く様子は、「男の方が肩身の狭そうな制作部屋では是非頑張ってくれ」と応援したくなる部分もあるのである。タローからしたらハーレム状態に映っているのかもしれんがね。

 その他のキャラとしては、絵麻ちゃんの後輩として入ってきた久乃木愛ちゃん。前回から見せていた徹底的なコミュ障っぷりは本当に人として駄目駄目だし、登場後未だに一言たりとも人語を発していないというのは社会人として異次元の領域である。こんなんまで入社させてしまって大丈夫なのか、ムサニ。ただ、そんな鬱陶しくてあり得ないキャラではあるのだが、残念ながら……可愛いな! いや、見た目とかじゃなくて、声がな! CVしーちゃんだからな! もう、奇声を発してるだけでどんどん人らしさが失われていき、絵麻ちゃんが立派なビーストテイマーにしか見えない。良かったな絵麻ちゃん、良いペットが出来て。杉江さんも言ってたけど、元々面倒見の良い質だろうし、下に後輩とかペットがいれば絵麻ちゃんは伸びるタイプ。小笠原さん→井口さん→絵麻→久乃木という原画部屋のヒエラルキーの美しさよ。多分、久乃木ちゃんはゴスロリ様の前に立ったらその気を感じるだけではじけ飛んでしまうに違いない。

 一方、何一つ弁解の余地無く鬱陶しいだけの存在が、制作部屋での平岡である。まー、今まで働いてた別のスタジオではああいう勤務態勢できちんと仕事が出来ていたのだろうし、ぶっちゃけ、ムサニはあの社長が率いている過剰なまでのアットホーム感は抵抗を感じる気持ちも分からないではないので、完全にムカつくだけのキャラではないのだが、流石に空気を読まなすぎるのはやっぱり角が立つ。こういうのを見てイラッとするってことは、やっぱり私も日本人的なムラ社会の意識が強いのかも知れない。「朝礼とかでなくてもいいじゃない」っていういわゆるゆとり的な効率発言って、正面から論破しにくいんだよね。でも、「長いものには巻かれとけよ」っていう年寄りじみた発想が先に浮かぶ。だって、そっちの方が丸く収まるんだからさ。会社組織の中で尖ってたっていい事何一つ無いぞ。せっかく宮森が頑張っているので、平岡には早々にデレて頂きたいところ。多分、この後でグロス蒔いた別スタジオの話があるだろうから、そこでまた一悶着あるんだろうなぁ。

 そんな逆境の中でも、宮森は頑張ってるよなぁ。すっかり先輩としての安定感が出て、佐藤・安藤組からの信頼も厚い。彼女達がトラブルを起こした時の社内の人たちの反応を見る限り、現時点で一番信頼されている進行って、確実に宮森である。まぁ、残ったライバルがタローしかいないからな。矢野さん、早く戻ってきて欲しいよな。本田さんはちょっとだけ戻ってきたけど……ある意味最大の事件だった。そりゃ監督のショックも分かるわ……アニメ制作現場って、太るんやな。確かに、関係者ってデブが多いイメージはあるわ。デスクワークオンリーなんだからしょうがないけども。あ、でも制作進行なら割と外回りも多いか。今回は佐藤・安藤組が同時に移動中のトラブルに巻き込まれており、「制作進行のミスってこういうところから出るのか」ってのが分かってちょっと面白い。そうそう起こることじゃないんだろうけど、四六時中移動しているお仕事なんだから、いつかはこういうミスもあるよな。以前は回収した原画を無くすなんて事件も実際にあったわけだし。……ストレスたまりそう。いいんだぜ、モンブラン2つ食っても。5分でな!(まさに外道)

 そうそう、社外に目を向ければ、美沙ちゃんも順調に仕事を進めている。「前の会社での経験が活きた!」ってことさら嬉しそうだったけど、だからそういうのが役に立つよ、って前の会社の社長も言ってたやんけ。実感するの早いな。あと、ずかちゃんもなんか妙な方向で覚醒の感。このままろこどるになってしまう可能性が?! 魚心くんVSうめぶー。多分、ずかちゃんにバク転は無理だよな。あ、でもダンスは割とキレキレだったので、実は身体能力が半端じゃない可能性も……。

 追伸・ディーゼルさん、更に能力を追加。ますます完璧超人への道を。

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 頼むからチャットルームはしゃべってる人と声を一致させてくれないだろうか、第5話。今回は読み上げるキャラがてんでんばらばらだったおかげで誰が誰やらわからんようになってしまったやないか。まぁ、制作側もそれが狙いなんだろうけども。チャット入れ替わりはありそうだよなぁ。

 波江さんのナレーションというちょっと変わったセッティングでお送りする今回のお話。非常に散逸的で油断すると意識がすぐ外に逸れてしまいそうな構成は相変わらずの作風になっており、これに我関せずで現状に興味の無さそうな波江さんの独白が拍車をかけている。画面に映っている情報について説明してくれるのかと思えば、ちょっと油断するとすぐに「誠二が〜」だし、更に、弟への愛情がどんどん募っている様子で、「私の愛する誠二さえいれば実際の誠二すら重要ではない」とか言い出す始末。大丈夫か、この姉。波江さんがこんだけブツブツとくすぶっているってのは、ひょっとして再び臨也が動き出したことの表れなのでしょうかね。

 さて、そんな池袋の町の中、今回は新章の幕開けということで何人かの新キャラが登場して、外から大きくお話を振り回しにかかった。まず、一番大きなアクションを起こしたのは、前回まで池袋を荒らしに来ていた他所の暴走族のリーダーとおぼしき男、六条千景。ずっとオープニングには移っていたキャラなので何者かとは気になっていたが、どうやらかなり大きな対抗勢力のトップということらしい。池袋内部でのギャングの抗争については1期の時点でそれなりに決着がついており、そもそもダラーズなんて実体すら無いのだから、大きな問題は起こらなかったはず。しかし、実際には遠く埼玉からわざわざ「ダラーズを狙いに」集団が参戦してしまったわけで、誰かが裏で糸を引いているのは間違いない。現時点でダラーズ関連で問題ごとを起こそうと考える人間といえば「問題製造器」である折原臨也がトップだろうが、どうも、カラーギャング絡みだとあの黒沼青葉も胡散臭かった。そのあたりの差し金で、ダラーズに対して謂われのない恨みを抱いての侵攻のようである。ただ、六条本人は(壊れてこそいるが)根は良い奴らしく、「とにかく女性を大事にする」という行きすぎたフェミニズムに加え、池袋最強と名高い静雄のところに正々堂々と敵討ちに参上する気概も持っている。少なくともかつての黄巾賊のようなチンピラとはひと味違うらしい。まぁ、結局集団で乗り込んできちゃうと抗争の規模は大きくなるだろうし、最終的には彼のキャラとか関係無い騒ぎになりそうだけども。裏で糸を引いている人間がいるならなおさらである。

 2人目の新キャラは、儚げで愛らしい、久野ちゃんボイスの幼女、粟楠茜ちゃん。うむ、この名前からして暴力団関係者なのは間違いないようだね。彼女は何故かは分からないが静雄に対して殺意を持っており、「無邪気さ故に」それを軽々と実行してしまった。ただ、普通の人間なら悶絶する痛みであるはずのスタンガンでも、別に死なずに「いてっ」っていう程度の静雄さん。幼女が殺せる訳はない。「死んで死んで」と必死な様子だが、逆に可愛い。成り行き上、静雄は幼女を担いで新羅宅へ逃げ出すことになる。絵面だけ見たら確実に静雄がアウトの局面であるが、やってることは幼女の方がえげつない。リアルロリは今作では初参戦かね。一体どんな活躍を見せることになるのか。そんな幼女を、ヤクザさん側も必死に捜索している様子。その依頼は町の何でも屋、首無しライダーさんのところに転がり込んできたのである。しかし、相変わらず芳忠ボイスのインテリヤクザさんは格好ええし強いな。首が無いくらいはどうってことない世界。セルティさんも困り顔だが、残念ながら彼女は割とチキンなのでこういう流れになっちゃうと依頼を断れないのよね。

 更に、そんなセルティに突然遅いかかってくる謎の金髪ライダー。オープニングにも出ているヴァローナという女性らしいが、流石に殺すの殺さないのという話題ではそれなりに慎重に扱うこの街において、いきなり問答無用の斬首プレイに興じる御仁。セルティ即死。いや、セルティだから死んでない。よりによってデュラハン相手にその狙い方ってのは、逆に分かっててやってるんじゃないか疑惑すらあるけども。彼女は一体どこからやってきて、なんの目的でセルティを殺そうとしたのだろうか。流石に直接的過ぎるし、なんかスマートじゃないのでこっちは臨也関係ではないと思うが……セルティが暴力団と接触してたし、そっち関係かな? 結局、この街の問題児ってのは相互に繋がっているので、最終的にはどの問題も1つに収束していくとは思うけども。セルティさんも災難だよなぁ。

 そういえば久しぶりに正臣登場。彼の登場は待っているファンも多いと思うが、はたして今後絡んでくる余地はあるのだろうか。かつてのスタンスを考えればしばらくは池袋に近づかない方が良いとは思うが……動くかな? どうかな? 結局帝人次第な気はする。

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2月6日 ドラフト模様(FRF TKT×2)

ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Sea-chicken】→【Serra】→

 

 新環境3回目。そろそろ新しいカードにもみんな馴染んできたかな? そんなこと無いかな? まだ見たこともない状況はちょいちょい発生してます。言うてもまだ15試合しかしてないわけだし。かくいう私も迷走中でね。

 ドラフトと全然関係無い話をしとくと、スモールエキスパンションでもしっかり環境に影響与えているのがいいよね。今回まとめて登場したタシグルさん、どこの環境でも絶妙な活躍っぷりです。その他にも神話レアクラスがちょいちょい出てたり、新しいカードのせいでジェスカイに続いてティムールまで隆盛で無限コンボったり、まさかの「部族養い」が結果を出したり。色々回ってますなぁ。

 


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Kongou is My Lady! My Lady!

 


  あ゛〜〜〜 やっぱり本作ナンバーワンのメインヒロイン・コンゴウさんは容赦無く可愛いなぁ。きっちりコンゴウさんの色紙引き当てられたから大満足なんじゃぁ〜〜〜。出来れば来週も出向いてマヤも揃えてあげたいところであるが……流石にそうそう運は続かない気がするしなぁ。

 というわけで行ってきました劇場版。正直、「総集編なら見なくてもいいかもしれんなぁ」と思っていたので出不精な私は敬遠していたのだが、知り合いから悪くなかったと聞き、更にタイミング的にコンゴウさん色紙がもらえるチャンスとあって、せっかくなので行ってきました。そりゃま、初週にも行ってキリクマ色紙もゲット出来りゃ最高だったのですが、やっぱり混んでる劇場に行くのは抵抗があるので。今回も2週目特典配布の一発目に行ったので、劇場は7割方埋まってましたね。

 とりあえず先に一言感想をまとめておくと、「これ、思いの外良い」。単なる総集編ではないのね。これ観ておかないと秋の新作前の準備は出来ないゾ。

 

<以下、一応ネタバレ要素などあるので注意>

 

 


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