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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「魔法科高校の劣等生」 5→3

 ん〜、なんかこの魔法戦争っていうアニメの感想は前に書いたことがある気がするんだけど……え? 違うの? でも魔法で戦争してたし、駄目っぷりも大して変わらなかったよ。

 いや、正直途中で挫折したので中盤以降はほとんど真面目に見てないんだけどね。典型的に合わないタイプのラノベ原作だ。設定を追いかけてるだけでうんざりしてくるし、設定を読み込もうと思えるほどシナリオに魅力があるとも思えない。なんだ、やっぱり「魔法戦争」じゃないか。巷では今作は「俺ツエー作品の極北」として取り沙汰されることが多いが、俺ツエーしていることが根本的な問題なわけではない。見方によっては、世に溢れるラノベ、少年漫画なんて大体俺ツエーである。ただ、ツエーするための段階にドラマを設けることで、普通は物語としてもエンターテイメントとしても成立するように出来ているのだ。

 今作の問題点は、俺ツエーの作り方がいちいち行き当たりばったりなことである。少年漫画的な「強くなる」方法論というものは、普通は「主人公などのキャラが、どう頑張っても勝てないような試練に直面する」→「その打開策を検討する」→「その結果として、修行したり、何かを思いついたり、はたまた都合のいい助っ人が助けに来てくれたりする」というものだろう。まぁ、BLEACHとかだとその限りではない気もするが、オサレ能力とかそういう独自パラメーターが用意されているんだろう。能力を隠してたなら「何故隠していたのか」っていう理由があればそれでいい。しかし、今作はそうした「段階性」が無い。元々主人公が「なんでも出来る、とにかく出来る」をうたい文句にしているので、「試練に直面する」がまず存在しない。「出来るわー、その問題ならこうやって解決出来るわー」と、いざ何かがでてきたら後出しじゃんけんでひねり潰すだけである(しかもなんか申し訳なさそうに)。そして、その後出しの素材について、特に世界設定を考えるわけでなく、じゃんじゃんその時の思いつきで適当に出てくる。おかげで後半になればなるほど、「あのときのあっちを使えばもっと楽にクリア出来たんじゃ……」とか、「お前、そんなん出来るんならそもそも回りに迷惑かけてないで先に片付けとけよ」とか、「この世界の法規制はどうなってんねん」とか、「その能力とあっちの時の概念は矛盾してませんかね?」とか、そういうメタメタな問題が出てくるわけだ。事実の「積み重ね」ではなく「横並べ」なので、まったくもってお話を読んでいる気にならず、まさに「お兄様の格好良さはこんな風にも表現出来ますが、今までのお話とは特に関係無いです」という、エンドレスキャラクター紹介作品なのである。

 まー、ひょっとしたらこれでもとにかく「何かつえぇものが何か悪いものを倒してる」っていう構図さえあれば満足出来る部分はあるのかもしれないけども。いわば毎回新しい道具を理屈抜きで出してくれる、ドラえもんみたいなもんだからね。これで毎週妹ちゃんが「お兄ちゃ〜ん、またジャイアンがいじめるよ〜」だったら別に問題はなかったんだと思うよ。でも、なんか無理矢理「真面目にやってます」感を出そうとしてるところが徹底的に食い合わせ悪いしね。何が面倒って、実は俺ツエーしてるのってお兄様だけじゃなくて、回りの取り巻きも全部なんだよな(妹含む)。こいつら本当にいちいちイラッとする言動しかとらず、とんでもなく偏狭な物の見方しかしないから、普通のアニメなら敵キャラになるような連中ばっかりやぞ。「いちいち言動がおかしいし腹が立つ」っていう意味では、多分一番近かったアニメは「RAIL WARS!」。楽しむ要素が中の人とエロ要素ってところも同じだな。今作は別にエロさはほとんど無いけど、学校の制服がなんかマタニティドレスみたいにストーンとしたデザインになってて、腰のラインのとこがやたらにエロい気がしました。給食着か何かかな? 白地だからむちゃくちゃ汚れ目立つし、素材も良さそうだから洗濯が面倒そうである。

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 妹ちゃん、良い子だった、最終話。流石は永遠のアイドル(中の人)、流石は永遠の17歳!(中の人)

 まさかの分割2クールだったためにまだまだ終わるというわけではないが、一応はこれが1つ目の区切り。しいて名付けるなら「デビューまで編」ってことになるんだろうか。クリスマスライブが成功したのか、さんざんな結果に終わったのかは定かじゃないけど、そこを語るのは野暮というものでしょう。生馬の友達が「やっぱいかねぇわ」で、颯の家族も来る気配はなく、キラも「自分で客をなんとかする」みたいなことを言うなど、全員が「会場に客入らない」フラグを乱立させていたけど、多分そんなの関係無いよね。既に客入りがどうこういう次元はクリアしているのだから。一体どんなライブになったかは、もし機会があれば2クール目で語られることもあるのでしょう。

 ひょっとしたら2クール目あたまに「1話まるまるクリスマスライブ」まであるかもしれない。というのも、今回放送前には「最終話はまるまるクリスマスライブの可能性すらあるで」と思っていたから。結局「ライブ前まで」という最終回になったわけだが、小ハリ全体をまとめて描くよりも、こうして「前日まで」をしっかりやることで、カウントダウンの気持ちの高まりと、個々の成長がそれぞれに見えるのは良い収め方だったのかもしれない。サプライズイベントのシャチョウ誕生日もあったことだし。さて、奴は今一体いくつなのか……いや、てっしーの年齢の方が気になるけども。シャチョウはまだ外見からして年齢不詳だが、てっしーはどう見ても30行くか行かないかのレベルだからな……あれで40過ぎてたら確実に波紋の修行が必要。

 さておき、そんな「クライマックス前」に確認できる各々の成長物語。何故か相変わらず春だけは扱いが悪いのは、おそらく彼の回りには小ハリメンバー以外にメインで絡んできたキャラクターがいないためだ。おかげで、春だけは「シャチョウのお誕生会の買い出しメンバー」程度の扱いである。で、その他の面子はというと、まず生馬は「ヤンキー、遊びに来る」。生馬は本当にそういう人間だったんだなぁ、というのを改めて確認できるワンシーン。「ヤンキーの友情って……」と言われていた通り、やっぱり1人だけ異次元の生物であった。まー、本人は楽しそうで何よりであるが、「こないだまでヤンキーだった奴が1人でメイクまで始めやがった」とか考えると、なるほどちょっと面白い。

 キラのテーマは「親との関係・自分の夢」。短いシーンだったが、お仕着せだった親の夢である「子役あがり」から、きっちり自分の夢である「アイドル」へとたどり着いたことを伺わせる。まぁ、その辺のあれこれは既に4話の時点で大体片付いてはいたのだけれど、キラは個別回が早かったし、その後は基本的にずっと優等生のままで来ていたので、そのあたりのバックグラウンドを改めて確認することになった。

 トミーのテーマは「憧れって何?・神様の存在」。ひたすら無心に、あの頃の少年ハリウッドの背中を追ってここまで頑張ってきたトミー。その純真さは変わることはなく、いつものように全力でライブを迎えるだけだが、気付けばその背中を追って、次のアイドルもトミーの後ろについてきているのかもしれない。「受け継がれるもの」というトミーの持つテーマ性が非常に分かりやすい一幕。

 そして本作の主人公(?)、颯については、「ちょっとした自覚・家族との対話」のお話。今までなんだか煙たい存在にしか見えていなかった家族だったが、いつもと変わらぬテンションの父親が妙に近しく感じられたし、今まで部屋に乱入してくると「うるさい!」しか言わなかったので完全に「敵キャラ」だった妹に対し、今回は積極的に融和を持ちかけ、結果的には妹ちゃんも大人しくアニキの我が儘を聞いてあげているという。普通に考えたら、突然自分の兄貴があんなん始めたら妹さんは発狂するだろうに、最終的には適切なアドバイスまでくれちゃって、本当によく出来た妹さん。将来的にはマネージャーにするといいと思うよ。どこかの「永遠の17歳」も実姉がマネージャーやってるはずだし。

 こうして、5人が5人ごとに「本番」を迎えて、いよいよ物語はクライマックスへ。……否、これが始まりなのである。さて、2クール目って何が始まるんですかね……。

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「残響のテロル」 6→4

 んーむ、ちょっと期待しすぎたかな……なんか、ぬるっと終わってしまった。オリジナルアニメってそれなりに「やりたいこと」の主線が見えやすい場合が多いのだが、これって結局何がやりたかった作品だったのかなぁ。

 渡辺信一郎は今期これと「ダンディ」の掛け持ちだったわけだが(製作時期が一緒かは知らんけど)、「ダンディ」ではやりたいことを全てやりきり、様々なクリエイターの力を結集させる非常に贅沢なプロジェクトとして結実したが、こちらは原案も担当しながら、どうもうまいことプロジェクトのゴールまで見据えた展開にはならなかった。お話が入っている箱は素晴らしい。ノイタミナ作品なので予算もそれなりにあったのだろうし、映像技術が高いことは疑う余地は無い。テロの対象となる「都市」と、そこに住む「人」のサイズ差がよく分かる画面構成になっており、それを更に俯瞰的に上から見て熱戦を繰り広げるスピンクスの2人、警察組織という対立構図はとても見やすい。CGワークも流麗だし、なんだかウェットな空気感も作品の質にはとてもマッチしている。画面を見ていれば最後までずっとワクワク出来る作品である。

 しかし、いかんせん筋立てにつかみ所がなさ過ぎる。序盤にスピンクスが挑戦をかけ、それに警察組織が踊らされるという展開は面白かった。「なぞなぞアニメ」と揶揄されたり、「こんなもん、どうとでも考えられるじゃねぇか」と文句を言われたりもしていたが、こうして「常人が見ると違和感がある景色」の方が、かえって次元の違う人間達が戦っているように見えて面白い。謎多きスピンクスコンビはたった2人の青年であり、それだけの人間に警察組織全体が翻弄されているのを見るのも実に痛快だ。このままずっと「日本の防衛機構を脅かしながらテロリストが戦い続ける」というアニメになるのだったら、それはそれで楽しめたのではなかろうか。

 しかし、残念ながらそんなものではドラマを作ったとは言われないらしい。最後までぼかして、ギリギリまで引っ張っていたナインとツエルブの犯行動機の「なんやねんそれ」感。もう少しやりようあっただろうに。わざわざ核燃料盗みに行くあたりからして既におかしい。そして、そんな2人の心優しいテロリズムに付き合ってくれるハイヴの内面も、なんだかよく分からない。そりゃ生い立ちから考えればロクな人間じゃないだろうし、問題があったのは確かだが、彼女の退場はあれでよかったのか。いや、そもそも彼女のナインたちへのアプローチ方法はあれで良かったのか。空港での対決構図って、一番意図が見えにくいところだったんだよなぁ。更に、同じく女性キャラでは、何故リサちゃんが巻き込まれてしまったのかがさっぱり分からない。ツエルブも単なる男の子なのだからちょいと気が緩んで囲い込んでしまっただけ、と言われればまだ納得出来るが、それ以外に彼女に何らかの付加価値をつけようとすると、どうしたってお話が破綻してしまう。でも、価値がなければやっぱりツエルブたちが彼女を取り込んだ意味が分からない。うーむ、なんだったんだろう……最終的には何も解決することなく、「それなりに納得の行く幕引き」にはなっていたのだけども、やっぱりもう一歩進めた「終わりらしさ」が欲しかったなぁ。

 というわけで、やっぱり脚本である。まー、テロリストなんてデリケートなものをテーマにしてしまうと、その扱いはどうしたって慎重にならざるを得ないのかね。そりゃ、冷静に考えればあの2人は射殺されても文句言えないようなことをいっぱいやってるんだから、ああいうラストで衝撃を受けるよりも納得する方がただしいのかもしれない。んー。

 中の人については、スピンクス2人が楽しそうにしていたことを除くと、まずは当然リサ役の種﨑敦美。もうちょい目立てる役だとレギュラーキャラとして楽にカウント出来たんだけど……結局微妙な立ち位置で残念だったな。可愛くは出来上がっていたので不満はないのだけども。それ以外だと、警察のおっさん役の咲野俊介が個人的には気になっている名前である。いや、単純に「47都道府犬」で宮崎犬をやっていた人の声を他所で初めて聞いたからさ。そういや潘めぐみが英語台詞も含めてなかなかの好演。いや、英語はやっぱりあかんのだけど、ハイブみたいに面倒で年齢の高い(?)キャラってなかなかやらないからね。親の七光りではない、独自の味が出てきてますよ。

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「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。」 5→6

 今期一番の癒し系アニメ。悪人がおらず、何もかもが可愛らしく出来ており、お話のどこを取ってもホッとする。ずぶずぶとはまり込んでいく、冬の朝のオフトゥンのような安心感。そうそう、萌えアニメってのはこれが一番なんですよ。

 今作は群雄割拠の「アイドルアニメ」の1つともカウント出来るが、主人公アイドルたちのモチベーションとしては、最も共感が得やすい良いセッティングだった。奈々子が庶民派を謳っているというのも大きな要因だが、彼女たちの職業意識の裏に「地元愛」と「仕事意識」が関わってきているという根本的な設定が実に上手く働いている。極論になってしまうが、結局我々はアイドルではないし、アイドルになりたいと思ったこともないので、その他のアイドルアニメはどうしてもついていけない部分がある。例えば番組出演などで嫌な目にあったり、レッスンが辛くて挫けそうになった時に、「それでも頑張らなきゃ!」と思えるモチベーションに共感しにくいのである。「そこまでして自己顕示欲求を満たさなくてもいいんじゃないかな」と思ってしまう。大体は「ファンのために頑張らなきゃ」とか「仲間のために自分だけ挫けてられない」とかいう理由付けがなされるわけだが、どうしたって「やらされている」感が強い。

 その点、本作の奈々ちゃんの場合、一番最初から「やらされている」。しかも肉親に、金で脅された上で。非常に分かりやすいモチベーションではないか。これが話数を重ねるごとに「職業意識」につながり、さらには「ろこどるという仕事の尊さ」は「地元愛」へと結実する。最初は「何もない町じゃない」と困惑していた流川に対し、いつしか「もっと良さを伝えなければ」というプロ意識を持つようになっており、その成長はとても眩しく映る。「ドジで不器用だけど頑張る主人公」ってのは、いつしかどこかで神がかり的な進化を見せて人を魅了するカリスマに飛び級したりしてしまうものなのだが、奈々子の場合は決してそんなこともなく、最初から最後まで「普通の女子高生奈々子」が精一杯頑張っているだけである。この、どこまで行っても距離の離れない「庶民派」っぷりが素直な魅力になっていた。相方の縁さんの方はというと、どうしても完璧超人設定のおかげで奈々子ほどの近さは得られないものの、重度の百合魂と、天然をフル装備した純朴さが阿漕な魅力となっている。あくまでアニメ的には奈々子を盛り上げるための「サポーター」側ではあるのだが、普通のアイドルアニメならば彼女が単体で看板を張れる素材なのだから、「近さ」と「まぶしさ」の2人コンビで上手いことバランスを取った形になるだろう。

 そして、もう1人の主人公と言ってしまってもいいのが魚心くん。中の人は取り替え式だが、ゆい先輩は登場直後から素直に可愛かったし、後からついてきたみらいちゃんも、これまた阿漕なまでに萌え打点を上げてくる。そして、中の人を包み込んでなお愛嬌を振りまく魚心くんの力強さ。いかにもありそうなゆるキャラだが、多少の無茶でネタ成分を加えつつ、「中身が可愛い女子高生」というシークレット要素で全てを片付ける。ろこどるチームの4人はこの「可愛い女子高生」要素をフル活用したなかなかずるい面子であった。あ、もちろん沙織さんだって係長だって(?!)可愛かったですよ。

 そう、結局今作はどこまでも「可愛い」なのだ。feel.製作というのはどこかに緊張感を伴う体制だったのだが、今作では最初から最後まで見事に全力クオリティで、一分の隙もなく、徹底的に「可愛い」を貫き通してくれた。今作のキャラクターデザインはむやみやたらに好きだったんだよなぁ。何を観てもホッとするのよね。うちにも欲しいなぁ、魚心くん。

 そして中の人。今作はもちろん、敢闘賞を奈々子の中の人、伊藤美来ちゃんに。まだまだ技術的には拙い部分も多いのだが、その若さが奈々子の「庶民派」っぷりとマッチしていてとても言い配役だったと思う。歌唱の方も素直に歌えていたし、ここから若手の中で一歩抜け出して欲しいところ。三澤さんは……まぁ、三澤。また、ゆい先輩役の吉岡麻耶もとても良い仕事だったと思う。彼女はガルパンのアンチョビ役で出てきた人なのよね。事務所的にはアーリーウィングの下部組織みたいだけど、ここから井澤詩織やなんかと「癖になる声部門」で上に上がってくることが出来るかな?

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「暴れん坊力士!!松太郎」 5→4

 結局半年観ちゃうよ。その結果「もう終わるのかよ……」って思っちゃうよ。点数下げたのは「ここで終わらせてるんじゃねぇよ」っていう減点だよ。

 いや、とてもどうでもいい、どうでも良すぎる作品だったよ。21世紀にやるアニメとはとても思えないし、朝6時半からやるアニメとも思えない。ここから相撲人気が爆発するなんてことは絶対にあり得ないし、ここから「おっ、原作読もう」とは絶対思わない。本当に「無くてもいいし、無い方がすっきりする」アニメである。

 でも、観てるんだな。日曜朝の定番になってるんだよな。習慣って恐ろしい。松太郎を観て、「この畜生以外のなにものでもない主人公」と頷くことで一週間のけじめがつく。次回予告を観て「来週もつまらないだろうなぁ」と思ってホッとする。半年という尺の中で、よくもまぁ、こうどうでもいい話を重ねられたものだ。しかし、それも含めての2クール。まさかの最終回に、対戦相手の近藤だけじゃなくて視聴者までぶん投げられてしまうという。これ、一体どういう趣旨で始まった企画なのかが最後まで分からなかったな。ここまではっちゃけたアニメ、やっぱり東映さんでなきゃ作れませんよ。作ろうと思いませんよ。おっかなくて。来週からワールドトリガーなのかぁ……テンション違い過ぎるだろう……

 ちなみに本作で一番の見どころは? → 田中とかいうぐう聖。

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「金田一少年の事件簿R」 4→5

 特に無いです! 別に悪いことは特にないのよね、ただ淡々と原作再現するだけだし。原作に最近は特に思い入れ無いし。

 ただ、「思い入れもないし、原作読んでるし、わざわざアニメで見るかなぁ」って思ってたんだけど、むしろ思い入れが無くなってるおかげで、割と中身忘れてたんだよね。おかげで酷い時には「これ犯人誰だっけ?」っていうレベルで割と新鮮な気持ちで観られたので、途中で飽きるかもしれないという予想とは裏腹に、結構観ちゃったのである。まー、やっぱりひどい話も多かったんだけどね。短編の話とかになると作画までどんどん適当になって「やる気ねぇなぁ」ってずっと思ってたからな。

 でもまぁ、こうして改めて新しい方のエピソードが確認できたのは決して悪いことじゃなかった。雰囲気も昔のアニメそのままで特に目新しさもないが、これはこれで伝統芸能みたいなものだしね。最近は原作の方がそもそもひどいので、ひでぇ展開でも「あぁ、最近はこんなんやで」としみじみ出来るのもある意味良かった(?)です。これでまた一仕事終わったわけだけど、まだ映像化されてないエピソードってどれくらいあるのかなぁ。もう、いっそのこと今のクオリティで過去の思い入れのあるエピソードをリメイクしてほしい。今の映像技術で描いたらすげぇ氷橋が造れそう。

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RAIL WARS!」 4→3

 ぼくの回りの一部では大人気の作品。こないだの飲み会でも無闇に盛り上がりました。「あまりに酷すぎて、つい観てまうねん」とのこと。ぼくぁ基本的に「一周回って観てしまう」ってあんまりやらないので、単にどんどん視聴のモチベーションが落ち続けていただけだったんだけど、みんながそうして褒める(?)もんだから、そこから視聴モチベーションもいくらか回復。改めて「やっぱひどいな」と思いながら楽しめました。めでたしめでたし。

 まぁ、ラノベだから…………。何が悪いってのはもう考えるより感じてもらった方が早いと思うが、ここまで登場キャラクターが何してるのか分からんお話もなかなか無い。多分、どの事件でも全て「鉄道絡み」にしなきゃいけないっていう制約が思い切り足枷になって話が破綻しているのだと思うのだが、訳の分からない活劇になった結果、最終的に「これ、鉄道要素もいらんやん」っていう落としどころになるあたりに救いのなさが。必死で他人が手を使って押さえている時限爆弾に液体窒素ぶっかけたり、アイドルのステージ公演中に暴漢が上がってきたのを「ステージ優先だから」と笑顔で対応して局員が刺されたり、重たい自転車みたいな列車で旧線を走るというどう考えてもタイムロスとしか思えない走り方をしてみたり、その車両が「重くて動かない!」と筋肉が苦しんでるはずなのに、何故か駅局員は「用意しました!」と汗一つかかずにホームまで持ってきていたり。結局どの事件も最終的に「ブレーキがかからねぇ!」に集約されるお約束オチになってみたり。もう、鉄道愛に溢れすぎる作品だったせいで、明日から怖くて電車にのれねぇよ。どんだけ頼りないんだ、電車。あんだけブレーキ絡みでひどい目にあってるのに、演習になると既定速度ぶっちぎって前を進んでる奴に「遅い!」とか圧力かけるキチガイヒロインとかもいたなぁ。もう、峠最速狙っちゃって「電車でG」でもやればいいんじゃないかな。

 これだけ話がメタメタな作品、いかにラノベアニメとて久しぶりな気がする。確かに、ここまで尖ってくれればある意味「面白いアニメ」ではあったかもしれない。個人的にはどう考えても人間的に魅力が無い主人公が気付いたらハーレム作ってるところが一番イラッとしたけどな。もう、筋肉の方がいい男やん。あっちにしとけ、どっちにしろ後悔すると思うけど。女の子については……エロかったからいいじゃないでしょうか。でも、エンドカードとかは良かったけど、作中ではちょいちょいキャラデザおかしくなってたけどなぁ。正直鉄道関係のディティールとか興味は無いので、女の子のディティールをなんとかしよう。結論「やっぱハーレムがあればそれで良かったのかもしれない」。

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「グラスリップ」 7→6

 さて、そろそろ自分の中でも落ち着いて来たので一旦まとめておくことにしよう。実に様々な議論を巻き起こした「問題作」である。まぁ、話題になるのも有名税ってことかもしれない。私はこの作品に対しては非常に寛容な姿勢を取っていたのでそこまで苦しむことはなかった。何故寛容かって、そりゃね、既に新番チェックの時点で言っているからね、「P.A.作品は全力で贔屓していく」と(「Angel Beats!」を除く)。

 点数を下げさせてもらったのは、当然「万人受けするとは到底思えないチャレンジ」の配置の仕方が不親切であったのは否定出来ないため。受け取る層にも問題はあるのだと思うが、それでもやっぱり、「これまでのP.A.作品でお馴染みの空気だよ! 恋愛を色々ややこしくするよ!」というノリで中盤までの構成を貫いたことは、視聴者側に「見る姿勢」を固めさせてしまう要因となっていただろう。おかげで非難を浴びたりもするわけで、いくら「観る側の勝手」とはいえ、もう少し、「注意して見ていた方が良いよ」というサジェスチョンは用意して欲しかったところ。単に自分がそこの調整で苦労したので不満だった、ってのもあるけど。一度「分かりやすい話なんだ」と思ってしまうと、いかに真剣に見ようと心構えをしていても、どうしたってゆるみはでてしまうものだ。それを助長した制作側に難があったのは事実であろう。

 しかし、そこが決定的に「不親切」であったとしても、やはりこのチャレンジ精神は買いたい。「何があるか」すら全て覆い隠して、視聴者に正面から「アニメで描く意味」を問いかける無鉄砲さは実に刺激的。前半パートでは普通の恋愛ドラマとして「どこがくっついてどこが離れるか」で注目させておき、追いかけていくと「あれ? なんか恋愛ドラマとしてはシンプルに終わりすぎじゃね?」というところに疑問が生じ始める。なにせ、3組のカップルのうち2組は9話の時点でゴールインしており、残る1組だって脇道などなく、あとは「普通のいちゃいちゃ」をするくらいしかないとしか思えない状態になったのだ。冷静な姿勢であれば、そこで何かおかしいことに気付くことは出来たはず。それを「凪あすだったらここからまた一悶着ある」と、理由も無い先入観で「恋愛ドラマとしてみる」ことを続けてしまったのは単なる失態である。そこから先にある「未来の欠片」の物語は、最終話のところで描いたように、「青春」を、「心象」を、「曖昧」を探す物語だった。……まぁ、「知らんがな」というのがやっぱり正しい答えではあるのだけど。結局、振り回された挙げ句に必死に考えさせられ、注目してしまった時点で「上手くしてやられた」のである。こんなにも毎週どうしたらいいか分からずにオロオロした作品も久しぶり。それをこんなにも静かな「恋愛ドラマ(風)」作劇でやってのけたのだから、肝の太い脚本だったのは間違いないだろう。

 そして、ここからはメタ度の強い邪推であるのだが、何故このような「妙なプロット」が産みだされるに至ったのかを想像するに、元々は「P.A.独自の画作りをそのまま作品世界のテーマとして落とし込みたい」という欲求がどこかにあったのではないだろうか。ちょっとややこしい話になるが以下のようなことである。

 「アニメの映像」は、当然製作スタジオの武器になり、味になる最大の要素であり、天下のP.A.Worksは特にその特性が顕著である。過去の作品を並べて見るに、海の青や雪の白、弾ける透明な水しぶきといった透明感溢れる映像美が特に見どころになり、「true tears」では深々と雪の降る中での麦端祭り、「花咲くいろは」では一家の思い出や未来に繋がるプール・オン・ザ・ヒル、「TARITARI」で描かれた湘南の海に、「凪のあすから」のぬくみ雪と汐鹿生の青がある。こうした映像美は、作品世界を彩る大きな武器である。しかし、実際にはあくまで「彩るツール」であって、「物語の中心」にその武器を置くことは出来ない。「物語を紡ぐこと」と「映像を描くこと」は、どうあがいたって目的を1つにするわけにはいかないのだ。しかし、それを強引にまとめ上げる方法がある。美点である映像特性を、そのまま作品テーマとして物語内部に落とし込んでしまえばいい。作品世界内部の人間も、「映像の美しさ」が見えてしまうようにすればいい。そこで産みだされたのが、「大いなる観察者」たる深水透子だったのではなかろうか。彼女の「見えるもの」は漠然と「未来の欠片」と名付けられ、それは「心象」であったり「青春」であったりするかもしれないが、画面にあらわれる特性としては、それは「輝き」であり「光」である。彼女の象徴たる「ガラス」に映り、夜空に光る「花火」をもたらし、静かに積もる「雪」を導き、最後には全てをなげうって飛び上がる「流星」となった「未来の欠片」。これはつまり、透子が見ることの出来る「P.A.の映像技術そのもの」ではないのか。「光の演出が描きたい」からこその、「欠片」であり、「欠片」が作品世界内部で意味を持ち、透子が「メタ情報である」ことを意識せずにメタレベルに触れられるよう、「作品に内包される被観測者」である沖倉駆を産みだした。駆の中身を探ることで、透子は「欠片」について思考する。そしてそれは、「輝き」を、「映像美」を作品内キャラクターが追求することの置換である。こうして、「P.A.作品内でP.A.作品を見る」主人公が完成した。それが、この作品の目的だったのではなかろうか。

 うん、妄想するだけなら自由だからね。普通に考えたら絶対違うって分かってる。でも、こういうことを夢想させてくれるだけで、私はこの作品が好きだったんだ。毎度ご静聴ありがとうございました。

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9月26日 ドラフト模様(TKT×3)

ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Sea-chicken】→

 

 新環境! この新環境には、我々コミュニティは世間以上の意味がある。そう、暗黒時代の終焉だ。もう、あんなおかしな勝率は許さない。3色の世界で、新たな群雄割拠の物語が幕を開けるのだ! といいな!!

 

 


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Thraxi
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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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