最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
マロンパフェはこのあとスタッフが美味しく頂きました、第6話。寝込んでるって言ってるところに突然のパフェは流石にきついんじゃなかろうか。一衣のお母さんも色々テンパってるようである。 「登場人物が全員不幸」という見事なまでの鬱への一方通行アニメ。しかし、前回は全てが「いたたまれない不幸」だったが、今回は幸いにも(?)「スカッとする不幸」も待ち構えている。そう、待ちに待った我らがあきらっきーの凋落である。そりゃまぁ、そうなるだろうと思っていた通りの展開なわけだが、実に見事な「小物悪役」っぷりには本当に惚れ惚れする。何故我らが赤﨑大先生はこうも「小憎らしくてなんかイラッとする役」がしっくりはまるのだろうか。本人にギャル要素ないはずなのに、何故かギャル感を出すと本当にぶん殴りたくなるくらいイラッとするのが素晴らしい。 念願叶ってるう子との対決が実現した晶だったが、相変わらず戦闘狂のコンビを前に、精神攻撃が効かずに計算が狂う。いや、そもそもたかだかハンデス戦略なんだから、メタ次第では充分負ける可能性あったと思うんだけどね。ただ、はたしてタマをメインにした白デッキに対してピルルクさんの青デッキの相性が悪いかどうかはよく分からないのだけど。WIXOSSは製品版が品薄だったので仕方なく公式ページを読んでぼんやりとルールを理解したのだが、サーチアンドバウンス、それにエンチャント戦略みたいな総合力で勝負する白デッキが、ハンデス中心の青に対して特別相性が良いようには見えない。どっちかっていうと速攻押し切り型の赤(花代さん)の方が苦手なマッチだった気もするんだけど。そのあたりは精神攻撃で相手プレイヤーを直接叩く晶の戦術が、るう子に合わなかったってことなのだろう。ただ、彼女の使ってる大技の「ピーピング・アナライズ」って、Magicでいうとハンド限定の「虚空/Void(INV)」なんだけど、そこまで強い技なのかどうかもよく分からんのだよな。確かに、今回使ったみたいにレベル4がまとめて落とせれば相手のデッキの総合力は削れるし、初手から積極的にレベル1を落とせれば事故らせることも出来そうだけど……結局宣言ミスったらアド取れないしな。まぁ、そういう意味では作中で晶が使ってるような方向性がリアルなのかもしれん。 とにかく、「願いがない」るう子には揺さぶりも効かず、晶はワンパンKO。元々「負けたら一衣に謝れ!」という条件だったのだが、当然晶は容赦無い捨て台詞を吐いて尻尾を巻いて逃げるだけだった。しかし、そこからが本作の真骨頂。晶のこれまでの悪行がボロボロと明らかになり、作中最初の「悪役」は見事な散り様でぶっ壊されていくのです。一応簡単にまとめておくと、「伊緒奈が病弱なセレクターを容赦無く叩いてるのを見てセレクターバトルのルールを知る」→「その上で、2敗してるその子を更に叩くことで労せず1勝をもぎ取る(おそらく、3敗目を喫した対戦相手の子は死んでる)」→「その後は伊緒奈が叩いた敗者を更になぶるという禿鷹スタイルを徹底」→「その割には、願いが『伊緒奈の破滅』」→「でも、うっかりこのスタイルでも負ける」→「今度は初心者相手になぶるシャークスタイルに変更」→「それでもやっぱりるう子に負ける(2敗目)」→「おかげで現実世界でハブられてることを知る」→「ヤケになって道連れ目的で伊緒奈に勝負を挑む(どう考えても伊緒奈の思惑通り)」→(多分、ボコボコにされて3敗目)。どうだ、この圧倒的クズっぷり。惚れ惚れするようなゴミカスや。前回の予想で「晶の願いが伊緒奈の凋落だったら笑えるな」って書いたんだけど、マジだった。たった1つ何でも願いが叶うっていう状態で「相手の不幸」を願えるメンタリティって素晴らしいと思うよ。このアニメが僕らに教えてくれる大切なことは、「カードゲームにかまけて現実のお仕事をおろそかにしてると、働き口が無くなる」。うん、知ってる。ちなみに晶の代打で呼ばれた新しいモデルの子は、CVが西明日香でした。ほんと、こういうところで空気読まずに出てくる素晴らしい仕事ぶりです。 そんな晶をフルボッコにしても眉1つ動かさない伊緒奈さんのラスボス感もすごい。出てくる言葉の1つ1つが的確に「負け犬」晶の神経を逆なでするものになっており、あの単細胞ならば確実にやけのやんぱちで自爆しに来てくれることは請け合いだろう。釘宮ボイスのルリグとの相性も完璧で、まだ見ぬ黒デッキの恐ろしさがじわりじわりとにじみ出る。先週までならギリギリ「単にクールなだけで黙々と戦闘をこなすタイプ」っていう可能性もあったのだが、今週はわざわざ晶の窮状を聞いて「好きなのはぐちゃぐちゃにぶっつぶすことです」ってにこやかに語ってましたからね。もう、最悪ですわ。 そして、そんな晶の凋落を前にしても、未だ作中不幸ナンバーワンを突っ走るのが一衣さん。セレクター罰ゲームは本当に「記憶を失う」だけであり、外界に物理的な影響をあたえるまでには至っていないようだが、手帳の記述すら本人には認識出来なくなるなど、徹底的に内面から破壊されていく仕様になっているらしい。物的証拠が残っているためにまだ希望があるようにも見えるが、むしろ外部の人間と認識だけがずれていく状態であるため、どんどん他者との溝が深まっていく悪循環になっている。返す返すも、ピンポイントで最悪の願い方をしてしまった一衣さんが不幸過ぎる。親御さんの必死に救援も、こんな訳の分からない状態じゃ本人に届かないだろうし。おそらく、このあとはるう子が「一衣たちセレクターバトルの被害者を元に戻す」っていう願いを掲げる展開になると思うのだが……ちょっとるう子だけでは概念になるには力不足な感があるんだよなぁ。るう子自体の闇属性に期待するしかないかな。 不幸ナンバー3には、カードバトルと関係無いところで沈んでいく遊月さんもエントリーしている。バトルの真実を知ったのだから戦わなければこれ以上酷い目にあわずに済むはずだったのだが、願いに関わる現実の方が彼女を締め付けにくる。まぁ、もとから人の道に外れた願いだったのだからしょうがない気もするのだが、彼女にとっては耐えられない状況になりつつあるようだ。「もう、戦う以外に選択肢は無い」と(決してそんなわけではないのに)思い込んでしまう袋小路は、これもインキュベーターの仕業っぽく見える手練手管である。まぁねぇ、あの年頃の女の子連中って、陰湿でおっかないからね……ちなみに、弟をクラスメイトたちに取られてしまい、「きっと香月はあの子たちと楽しいことをしてるんだろうなぁ」と絶望する遊月さんだが、何故かその残念妄想が全部WIXOSS絡みという筋金入りのカード狂いっぷりが痛々しい。普通そこは「友達とカラオケ行ったり買い物行ったり」とかじゃないの? なんでフードコートでデュエルスタンバイなのよ。どんだけカードバトルしたいねん。中の人のせいで「ワタシモ……タノシイ……シタイ」と途方に暮れる遊月さんが可哀想に見えました。 そんな遊月の前に現れた謎の新キャラ、ちよりちゃん。ここまでの空気を全く読まない脳天気なウザキャラだが、そのスタンスはまだ不明。初デュエルで遊月に負けたところを見ると、別に大した強さではないし、あんまり深いことを考えているキャラにも見えないのだが……彼女の登場により遊月が負の方向へ転がりだしてしまったことを考えると、更なる不幸配達人である可能性は低くない。デッキは何色だったんだろう。ルリグ(CV新井里美)を見る限りでは白っぽいけども……。ちなみにちよりちゃんの中の人の杜野まこという人は、タレント系あがりの(声優としては)新人らしい。なかなかかっ飛んでて面白い新キャラでしたな。 PR やっぱり安心して見てられるな、第5話。「そこに何も無いがあるんだよ」というかの名言のごとし。 いや、でもこの作品を「何も無い」というのは流石に暴論か。一応話は進んでるわけだし。ただ、それが何なのかさっぱり分からないだけで。あと、クエスト関係の問題を解決しようとして颯太が1人でシリアスやってても別に面白くないっていうのが難点だ。おかげで先週はあんまり感想も出てこなかった。今週は無事に綺麗なハーレム展開が息を吹き返しており、各ヒロインごとに分かれて時間を取るオムニバス展開がとても見やすくて良い。それぞれのヒロインがどういうフラグで颯太の下へ集まったのかが再確認出来るし、それぞれのヒロイン勢(1名は男)に対して颯太がどのように対応し、どのようなものが得られているのかというのが分かりやすい。彼には一切恋愛感情というものは無いみたいだが、ヒロイン勢もそんな朴念仁の主人公に嫌気がさす様子は一切無く、それぞれ好き勝手にデレているという夢のようなシチュエーションである。いや、ある意味悪夢かもしれないけども。 トップバッターは恵。男の娘キャラで「兄貴を目指して男らしく」といえばやっぱり幸村のイメージなのだが(まぁ、アイツは性別からして違うけども)、恵の場合には「女っぽい」と言われると露骨にヘコむというキャラ設定が大きな違いになっている。ま、その割に本人に改善の意志があまり見られなかったりするのはお約束だが、こういうキャラの歪みって、一歩間違うと完全にホラーだから結構神経を使う。だってさ、幸村なんて「性差」すら認識出来ない人間だったんだぜ、あの歳で。そういう点では恵はごく普通の男の子なので一安心ではあるのだが、こやつの愛らしさの多くは声に依るところも多い気がするのでちょっとずるい。あと、「やよ」ってどこの方言だ。気付けば「やよ〜」っていう鳴き声みたいな謎の使われ方もしており、「これじゃぷちますと被るじゃないか!」って思ったけど、あっちは「うっう〜」だから大丈夫だった。 二番手は茜。一番のド直球でラブメッセージを送り込んでくる油断ならない本命キャラ。こちらも声が反則である。正面からの説得が通じないキャラってのは何をしていても怖いもので、はたしてこの子が挫ける日が訪れるのかと今から気になってしょうがない。三番手は凜。個人的には一押しの日笠キャラであり、作中公認設定となっているちょろさは圧巻。一歩間違うとヤン方向に行ってしまう危うさもなかなかの魅力である。そして、テレビ放送確実アウトの「幼女・高所・放尿」の衝撃シーン。あかん、これはあかん。可愛らしいキャラ絵なのが余計にあかん。ところで製品版では光はとれますか? 正面からのカットになりますか? なりませんか、そうですか。 そして、心憎いのはそんな凜を使って4番手のお菊ねえが自宅でのコミュニケーションになったというところ。大活躍ってわけにはいかなかったかもしれないが、「アットホーム」を売りにする姉キャラの面目躍如といったところか。阿澄さんもそのうちお姉さんどころかお母さんになって、あふれ出る母性を発揮してくれるのだろうか。なんか必要以上にムスコニウムを要求する母親になりそうで今から楽しみです(でも、産休入られると声が聞けなくなるからちょっと寂しい)。 という、以上4名ですね。……菜波さんが不幸。いや、でも正直これまでのエピソードの中で一番菜波が可愛く見えるお話だった。「1人だけフラグも無いし、颯太チームに抗い続けている」っていうスタンスそのものが彼女の魅力なのだな。ある意味、一番美味しいツンデレ主人公ポジションといえる。まぁ、彼女の場合が回りがおかしすぎるだけで別にツンデレってわけでもないのかもしれないが……。ここまで濃密なキャラに埋められても、菜波のきらりと光る魅力はきっちり出てると思いますよ。そしてそして、そんなクエスト寮に更なる追加戦力が……CV丹下桜だよ……そういやこのアニメのラジオでパーソナリティやってるんだっけか。ひたすら声の方向性を一極に集中させるこのキャスティング、よほどの剛の者の仕業ではなかろうか。恐ろしいアニメだ。 素晴らしい密度の百合回なのに作画がががが、第5話。なんだよぅこれ。もっと頑張れよボンズ……。 ということで、感想は「作画がががが」しか出てこないんです。せっかくキムがものすごく可愛い顔してくれたり、水着回と風呂回のセットだったりしたのに、なんでこんな勿体ないことになってしまったのだ。アバンの濃厚な百合妄想のあたりはギリギリ維持出来ていたのが救いか。まぁ、元々そこまで作画面で気合いの入ったアニメではないのだが……よりによって今回この結果かぁ……あ、でももし前回が酷かったら「せっかくのブルマ回なのに……」って言ってた可能性があるな。ならしょうがないのかな(謎理論)。 キムとジャクリーンの馴れ初めとなる非常に濃厚な百合エピソードであり、既に後輩からまで狸呼ばわりされている彼女の愛らしさががっつり楽しめるお話。キムもキムで新入生軍団のことを「三馬鹿」と呼んでいたり、すっかり女子寮の中は仲良しだらけである。ここからどうやってキムたちのコンビが一軍に昇格したのかは気になるところだのう。あの気分屋のキムが認められる結果を出したってことは、やっぱりジャクリーンが秘密を握って上手いこと手綱を握ってたってことだよなぁ。色々と妄想が捗る良い関係性ではないですか。一番重要なポイントは、生年月日はいいとして、あのスリーサイズが本当だったのかどうかだ! 今回はキリキリ成分がほとんど無い! 第5話。このまま丸く収まっていく作品になるならそれはそれで結構なことなのだが……それだとあと7話とか8話やる必要がなくなるな。 新たな進展は、突如として訪れた。誰も予想していないところからぽっと出で現れた刺客、山岸さん。のらりくらりとした風貌からは、一番最初「こいつなんか恐ろしい内面性を秘めているのか!?」と身構えたのだが、最後まで観ればなんと普通の良い子だった模様。今まで一体どこに隠れていたんだ。ドがつくくらいの天然キャラ、というか物忘れキャラらしい山岸さんは、藤宮さんの心に上がり込んできた記念すべき2人目のクラスメイト。順番から言えばもちろん長谷君の方が優先順位は高いのだし、大事な存在であるべきなのだが、いかんせん過去ログが残らない藤宮さんのこと、上手く彼女の最初のハードルさえ跳び越えてしまえば、そこには1番乗りも2番手も無い。むしろ同性の友達の方が藤宮さんがこれまでずっと憧れていた「友達」としてのニーズが高いようで、ぽっと出の山岸さんは、なんと見事にわずか一週で確固たる友達ポジションを手に入れてしまうのである。これ、「記憶を無くしたあと」の接し方は個人差が出る部分だろうけど、本当に最初に友達宣言して親しくなるまでなら、藤宮さんは案外ちょろいのである。本当に、今までは単に興味を持って近づいてくれる人が居なかっただけなんだろうなぁ。一応、山岸さんがこのタイミングで藤宮さんに興味を持ったのが長谷君による変革によるものだとするなら、一応長谷君の手柄ってことになるのかな。 非常にマイペースで独特すぎるキャラの持ち主である山岸さん。最初はなかなか分からなかったが、なんとCVは大久保瑠美。こういう方向性で攻めてくるキャラはなかなか新鮮。そして、訥々としたしゃべり方の中にも、何か不思議な迫力が感じられる。確かに物忘れは激しいようだが、なにやら芯の強い子ではあるようで、「友達になりたい」と思ってしまったその気持ちに揺るぎはない。月曜日になってみるまでは単なる「ちょっと引っ込み思案な女の子」程度の興味だったかもしれない藤宮さんに対して、週明けに真実を知ってもガンガン攻め込むストロングスタイルである。もう、教室の中であそこまで行ってしまったら、そろそろ来週以降は藤宮さんもクラス全員と打ち解けてもおかしくない気がする。どうせ山岸さんや長谷君みたいに「記憶のロストがなんぼのもんじゃい」みたいな連中に囲まれていれば、対人関係においてはそれでもあまり問題無い気がする。まぁ、クラス全員が友達になってしまうと、学校であった出来事がほぼ全て毎週リセットされるという地獄のスパイラルに突入することになるわけだが(その場合でも将吾だけは記憶が残っていそうな気もするけど)。結局、藤宮さんの症状は正の方向性の感情が負の方向性と対応関係にあるため、どんどん幸せが満ちていくと、それだけ失うものが多くなってしまうのが面倒なところなのだ。いくら山岸さんが頑張ったところで、そこを改善しなければ真のゴールは見えてこないのである。うーむ、そのあたりの難行は山岸・長谷あたりではどうにもならない気もするよなぁ。あと、そもそも口汚く噂を立てる連中もいたあの教室で、藤宮さんが本当の意味で全員と仲良くなれるとも思えないし。だとすると、やっぱりまだ秘密を打ち明けるわけにはいかないかなぁ。先生は一応知ってるみたいだから、いっそチャレンジしてみる価値はあると思うが……。 そんなこんなで強引に次のステップへと移行した藤宮対策。突然の闖入者に長谷君も気が気じゃないだろ、と心配になったが、存外満足げに眺めているようである。そりゃ2人きりでデートにいかれた時は嫉妬していたようだが、山岸さんとの交流の副産物として、より強力に記憶持ち越し能力が戻ってきているようでもあるので、一定の成果が得られれば文句は言えないだろう。とにかく「正常に」動くことは長谷君の本意である。多少自分の地位が危ぶまれるような状態であっても、最終的に藤宮さんがまともな生活を送れるようになれれば問題無い。うむ、なかなか良い滅私奉公であるぞ。これで屋上メンバーは一応4人。もう、これだけで卒業まで乗り切ってしまえばいいんじゃないかな。 ( ゚∀゚)o彡°りんぱな! りんぱな! 第5話。やっぱり1年生トリオは最高や! 2年生なんていらんかったんや!(問題発言) 待ちに待った1年生お当番回。しかも今回中心となるのは凜ちゃんである。修学旅行という学園ドラマの鉄板イベントをまさかの「主人公であるはずの2年生隔離」のために使うという奇策であり、こんなんで成立してたアニメなんて他に「生徒会役員共」ぐらいしか思い浮かばない。結果、「友情と努力のドラマ眩しい1年生」「保護者として、責任者として貫禄を見せる3年生」「トランプしてるだけの2年生」という対比が浮き彫りになったのである。いや、あれはあれで美味しかったとは思うけどね。放っておくと海未ちゃんはどんどんポンコツ成分ばかりが増していくことになるよな。ことりに至っては今回ほとんど台詞すらなかったやないか(まぁ、トランプタワー崩してへこんでる海未ちゃんによしよししてるところはなかなか良いシーンだとは思います)。 普段前に出ている面子が居なくなることで、ようやくスポットが当たった星空凜ちゃん。確かにμ‘sの中では最も目的意識が低く、これまでも添え物扱いが多かった彼女。しかし、1年生トリオが上手く回っているのは確実に彼女のおかげであり、油断すると思い切り破天荒にぶっ飛んだり(主に穂乃果、にこ方面)、逆にどんどん重い方に沈んでいったり(主にえりちか、海未、真姫方面)するμ‘sの中で、ほどよく一般人目線を交えてガス抜きしてくれる重要なポジションである。しかし、流石に2シーズンものドラマをやって、その間ずっと「添え物としての緩衝材」では、凜ちゃんファンだってフラストレーションが溜まる。彼女だって立派なアイドルであり、輝くものをたくさん持っているんだ、っていうのを見せつけるための単独エピソードである。ただ、彼女の場合は回りがどうこう言っても本人が一番の及び腰。元々あまり前に出たいタイプではなく、現時点においても自分のアイドル活動に疑問を持ち続けている1人である(海未あたりもまだその辺は割り切れてないだろうけど)。執拗に前に出ることを拒絶する様子を見ているとなかなかもどかしく、おそらく数多の凜ちゃん推しの紳士諸氏が、かよちん同様に「凜ちゃんが一番可愛いと思ってるよ!」と力説しながら彼女のことを応援したことだろう。そう、猫口好きの人間にとって、彼女の愛らしさこそがμ‘sNo.1なのである。 じっくり30分かけて行われた彼女の意識改革。まぁ、ぶっちゃけ突然のリーダー指名とか、本番当日に本人の意志を一切確認しない配置変更なんかを見ていると「いじめか!」と思わないでもないが、それを動機づけているのは、かよちんを中心とした回りのメンバーの熱い思いである。今回のいじめまがいの5人の言動を全て正当化する素晴らしい一言をかよちんが残している。「舞台に立ったら9人全員がμ‘s、そこに差なんてない」。これは良い理念だと思います。確かにセンターが云々っていうのはどうしたって発生してしまう問題だが(メンバー奇数だしな)、それでも、舞台に立つ人間は全員が自分のことを主役だと思って挑むのが、アイドルグループとしては正しい志だろう。凜ちゃんのように必要以上に及び腰になってしまえば、それはアイドルではなくなってしまい、ファンに対して失礼にもなってしまう。まぁ、逆に回りの8人をバックダンサー呼ばわりするほどに前に出てくるのも問題はあるのだが……あくまでも気持ちの問題で、常に自分が中心で、最高のパフォーマンスを発揮出来るようにしたい、というのが、ショーマンシップのあるべき姿である。そのあたりを切に訴えたかよちんの功績はやはり大きい。 そう、今回は濃厚な凜ちゃん回ではあるが、それを支える下地として、濃厚な1年生回であったのだ。普段そこまで描かれなかったりんぱなと真姫ちゃんの絡みも多く、やっぱりこのユニットって学年ごとのバランスが上手く出来てんなぁ、と感心する。多分、「来年以降のμ‘s」っていうものを考えていくと、自然にこの学年の中心は凜にまとまっていくことになるんだと思う。丁度穂乃果・海未・ことりのポジションにそれぞれ凜・真姫・かよちんが収まる形。すごくしっくり来るし、多分そっちの方が真姫ちゃんのポテンシャルが発揮しやすくなるだろう。何より、かよちんが迫真の表情で訴えた「一番可愛い女の子」である凜ちゃんが輝けるのが一番ではないか。もう、かよちんのあれは完全に告白でしたよね。その後の様子は完全に披露宴会場でしたよね。やっぱりりんぱなは鉄板すぎて動かしようがないなぁ。 私事になるんですが、先日、久しぶりに再会した知り合いが2名ほどスクフェスに手を出していました。かたやウン万円つぎ込んだ重課金勢でした。推しメンはことりでした。それを見たボクは「ふぅん」と漏らすだけでした。あまり2年生組に興味が無いからです。もう1人の知り合いは、課金勢というほどではありませんでした。推しメンはかよちんでした。「よろしい!」と頷きました。ボクはやっぱり1年生トリオ推しなのです。ただ、3人の中で誰が一番かと言われると、まだ悩んでいる状態です。今回のお話で、無事にかよちんが突き抜けました(凜じゃないのか)。 くぎゅぅぅぅぅぅぅ! 第5話。 もう既に来週のことに頭がいってますが……まさかの家出少女釘宮である。ほんと、どうでもいいキャスティングにも一切手を抜かない恐ろしい作品。今回ポルナレフに絡んだ外国人旅行者二人にしても、諏訪彩花と加隈亜衣で、何故か無闇に売り出し中のキャストが起用されているという。もう、「ジョジョに出演出来れば売れる」みたいな御利益があるんじゃないかと疑うレベル。来週のキャプテンテニールが本当に楽しみだよ。 さておき、今週はポルナレフVSアヴドゥルの試合がメイン。作中では初となるスタンドVSスタンドの能力をフル活用したバトルであり、正式にこの漫画が「能力バトル漫画」となるそのスタート地点と言える試合かもしれない。まぁ、いうても「めっちゃ早い剣術」VS「すげぇ炎」なのでまだバトルとしては地味なんだけども。一応、双方が奥の手を隠し持っていて、最終的にアヴドゥルが勝利するのは策略を使ったためであるので、このあとのJOJOの展開に繋がる流れが見えるかもしれない。ただ、その分の犠牲として(??)ポルナレフがやたらと騎士道精神を重んじるナイスガイになってるわけだけども。これ、原作で書いてる時点で荒木先生はどう思ってたんだろう。今回出てきた通りにポルナレフって試合が終わった直後から「軽い奴」にキャラシフトするわけだけど、だったら最初からそっちのキャラを強めに出していけば良かった気もするのだが……まぁ、「正々堂々正面から来る敵」っていうのが描きたかったのかな(実際はスープの中から襲ってきてたけど)。ポルナレフの能力の強さを考えれば、彼を闇討ち要員にしてしまえばチームジョジョの1人や2人くらいは殺せた可能性もあるし、そこはとりあえずマッチメイクのために出会いのタイミングだけでもああいう性格にしていたのかも。いや、一応あとの展開でもポルナレフって基本的に良い奴には違いないんだけども。このあとの敵で正々堂々正面から戦いを挑んでくれるのなんて、(ダービー兄弟はちょっと違うので)チャカくらいのもんだよな。 分身、アーマーテイクオフという、全シリーズ通してもここでしか見せないチャリオツの不思議技を駆使しながら負けるポルナレフ、よく言われることだが、「このシーンで剣針飛ばしておけば最悪アヴドゥルくらいなら死んでた」気もするのだが、それをやらなかったのはまだまだこのあとの人生のことを考えていたからなのか、それとも、実は剣針ってこのあと開発した新技だったのか。よく分からんが、考えてみるとチャリオツって色んなところが外れるのが必殺技っていうよく分からんタイプのスタンドである。この遠隔性能(?)が災いして、老後にうっかり棚の後ろからものを拾おうとしてとんでもない目にあってたしな。シンプルなスタンドのくせに、なかなか数奇な運命を辿っているもんである。PS版ジョジョを見てるとどうしてもチャリオツの剣って単なる針みたいなイメージなんだけど、アニメではちゃんと刃がある剣として描かれてるね。こっちの方が後々の設定につじつまが合うし、多分正しいのだろう。 今回はかなり原作に近い進行になっており、ポルナレフ、アヴドゥル両名の名台詞がたっぷり。これに加え、訳の分からないパースで立つポルナレフの謎ポーズまでもが完全再現。我々のコミュニティでは、あれを「すごい恰好のポルナレフ」略して「スゴナレフ」と呼ばれていた。いや、あそこだけを呼ぶための名詞がある意味が分からんけど。マジでそう呼んでた。あんなところまで完全再現なので、本当にアニメスタッフは頭がおかしいんじゃなかろうか(褒めてます)。 逆にオリジナル要素となるのは、たとえばポルポル君が女の子をクドくシーンがやたら長くなってる、なんてのがあるが、それよりも嬉しかったのは、ポルナレフとDIOの邂逅シーンが増量されていたこと。なんと、闇に紛れたDIO様の肩にはあのペット・ショップの姿が! これはめちゃめちゃ嬉しい改変。何しろ、ペットショップって作中ではイギー以外のキャラと一切絡んでないんだよね。「DIOの館を訪れた9人の男女」にも入ってないカウントだったし(ヴァニラアイス、ケニーGが入るっていのが一般的な見解で、アヌビス神は単に持ち物だし、ペットショップは最初から館に逗留していたと思われている)。考えてみれば、あの殺戮マシーンペットショップだって、DIOの力を恐れ、憧れたから守衛の任についていたはずで、一体どういう関係だったのか、っていうのはファンならば気になる要素。今回のオリジナル改変で、DIO様の肩にドヤ顔でとまっているペットショップを見て、「やっぱり飼い主と仲良かったんやな!」とほっこりした人も多かったのではなかろうか。まぁ、あの鳥、肩にとめるにはちょっとでかすぎる気もするけども……肩こりしたら冷湿布みたいで気持ちよさそう。吸血鬼が肩こりするかどうかは別として。 ちょいと私用で一仕事終えたので、自分へのご褒美として前々から欲しかったDVDを買った。それがサブジェクトにのっているこの人狼DVDである。発売は今年の2月だったのだけど、アマゾンのレビューとか見ててもそこそこ評判は悪くないみたいだったので、この機会にポチる。まぁ、大体この手のソフトなんてガチの声優オタしか買わないんだから、そういう人間は声優がわーきゃーやってるのを観るだけで満足出来るわけで、評判が悪くなるはずもないのだけど。かくいう私もそういう人種でね。割と面白かったので記念で記事あげ。 参考までに仕様を書いておくと(詳しく知りたい人はアマゾンのレビューが大体的を射てると思うのでそちらを見てね)、ディスクは2枚組で、それぞれ人狼1試合分を収録。私の買った豪華版では「完全版」と称してGMサイドから見た映像も別に収録されてるのだが、ぶっちゃけそこまで変わらない中身かもしれない(GMサイドで分かるのって、最初に役職判明する部分と、夜パートに人狼たちがどういう風に動くか、っていう部分だけなので、それ以外はほぼ一緒だったりする)。まぁ、どうせ値段にして500円しか違わないので、普通は豪華版買うと思うけどね。どうせ、私みたいな人間は1回試合を観たあとに各々のキャストの顔色や動向を伺いながらもう一周するので、豪華版の方が何かと都合は良い。 ゲームの中身については、ぶっちゃけ(人狼に関しては)素人集団なので、そこまで高度な駆け引きがあるわけではない。戦略的に見て微妙な部分も散見されるし、ルーリングもシンプルなので山場は分かりやすい。その分、人狼初心者にも取っつきやすい内容と言える。もちろん、彼女たちの本職は「役者」であるわけで、外野から見ても誰が人狼なのかはそうそう分かりはしない。初回視聴は犯人捜しをしながら充分楽しめるはずだ。また、これが彼女たちの持って生まれた天運なのか、適当にゲームをやっているはずなのに、何故か展開は割とドラマティックになる。実際の人狼をやってると、たまにサクサクと予言者が人狼を看破してゲームが終わってしまったり、適当に吊った人間が人狼だったりすることがままあるのだが、幸いにも、このソフトの人狼に関してはそんなことはない(まぁ、そんなもん商品にしないだろうけども)。分かりやすくも充分なドラマが楽しめるはずだ。所要時間は2試合とも1時間強。11人のキャストは割と漏れなく活躍するシーンがあるので、キャストの中に半数以上の贔屓の声優がいれば買っても損は無いのではなかろうか。もちろん、私のように「若手声優のガチトークを見てるだけで幸せ」という人間は言わずもがなである。みんなガチで勝負しているので、普段のトークでは見られないような一面が見られるのも素敵要素ですぜ。 以下、各キャストについての簡単なまとめをしておくので参考まで。もちろん、商品の性質上、極力ネタバレにならないように書いていきますんでね。<以下、アイウエオ順>
・荒川美穂 美穂姉ぇさんは真っ直ぐ美人。知性派かインパクト派かで言えば知性派寄り。年齢非公開だけどひとまず「美穂姉ぇ」と呼ばれ、他の参加者からは「いつも視線が真っ直ぐ」「ポーカーフェイス側代表」と称される(おかげでいらぬ嫌疑をかけられたりもする)。普段は割とおっとり目ではあるが、いざ吊られそうになったときの彼女の必死の抵抗はなかなかの見せ場となっている。
・大亀あすか 最初にこのDVD企画を見た時に「なんでおるねん、亀ちゃん無理やろ」と正直思った。そして当然インパクト派寄り。ただ、このソフトでは意外にも大人しい方の部類だったかもしれない。彼女の見せ場は1試合目中盤に訪れる。
・大久保瑠美 出演作の多さからか、回りのキャストの架け橋的な役割を務めていた印象が強い。どっちかっていうと知性派寄り。不思議と生存率が高く、2試合とも後半まで残ったため、なんかやけに辛そうな表情が目立つので、彼女の困り顔を見たい人にお勧め。名シーンはみかこしに「怪しいんだよ! この腹黒ピンク!」と振られるシーンだろうか。まぁ、確かにごらく部で人狼やったら……ねぇ。
・小松未可子 意外にも、今作で割と地味な方のスタンス。途中で「全く思考が追いついてない」と漏らすなど、案外こういうゲームは苦手だったのか、単に初めてだったおかげで手探りだったのか。2試合目になるとだいぶ慣れてきて、他のキャストいじりが勢いを増してくるのが良い。多分知性派寄り?
・東山奈央 意外や意外、今作最大の知性派として強烈な仕事をしてのける。奈央ぼうファンは彼女の雄姿だけでも一見の価値あり。台詞が完全に参謀役ポジションのものになっており、回りからの信頼も厚い。こんな子だったっけ?
・長妻樹里 今回のキャストの中ではキャリアが一番浅い。おかげで回りからは割といじられポジション。2試合目にもなると「ウルフ?」「ワイフ!」という謎のやりとりがすっかり定着していて、なかなかの愛されキャラである。おかげでどっちかっていうとインパクト寄り。あおちゃんとの謎の事務所繋がりがいちいちアツい。
・西明日香 自称「ドッジボールから延々逃げ続けるポジション」。普段は前面に押し出されるポンコツ成分はこのゲームにおいてはなかなか原動力にはならないので、割と傍観者っぽくなっている。全て直感で動くタイプなので、1試合目での演説シーンがなかなかの見もの。いちいち歪みまくる顔芸も見ていてハラハラするセールスポイントと言える。
・早見沙織 いつものはやみん。知性派かと思いきや、なんか「一般人代表」みたいな状態で終始オロオロしているので、主な仕事は回りに振り回される驚き役である。もちろん、だからこそ「裏の顔」にも期待はかかるわけだが。
・福原香織 今回最年長(生年不詳の美穂姉ぇを除くが、多分間違いない)なので、回りから妙な信頼感があり、本人もそれにのって微妙に大物ぶってるキャラになってるのが普段とのギャップでなかなか笑える。いや、でも案外本当に洞察力はあるのかもしれない。「退場間際の捨て台詞」という謎の芸を獲得する。
・村川梨衣 本作の主人公。いや、いつものりえしょんでしかないのだけど。いつも通りなので当然舞台は常に彼女を中心に回るのであります。本作最大のインパクト派であり、様々な場面で大活躍する。「りえしょんファンは買い」というのだけは間違いない事実である。回りのみんな、本当にりえしょんに優しい。
・悠木碧 元々ゲーム脳のきらいがあるので、この手のゲームへの順応は早い。いつも通りながらも陰で蠢く知略を感じさせる。2試合目では彼女を巡る謎がゲームの中心となる。 相変わらずサブタイトル関係ねぇな! 第5話。いや、一応関係してるけども。そこじゃねぇよ、サブタイにすべきはよ。 割かし真面目なシナリオが続いています。いや、今作における真面目ってのをどの程度の範囲で捉えたらいいのかがよく分からなくなってくるけども、とにかく作中人物はみんな真剣だった(毎回そうか?)。特に、孝一とリッツという対立構図ははっきりしており、ロボット搭乗者が2人ともかなり真剣だったらしいので、この作品のこっそりとした売りであるロボット戦闘の鈍くて重い感じは、充分堪能出来たのではなかろうか。まぁ、南極ロボが変形した時に「気持ち悪い」って直球な表現したり、ダイミダラーの造形を評して「道理で適当だと思った」と言ったり、相変わらず外見については酷いことしか言われていないのだが……いや、事実だしね。「チャクラの装填ポイントとして人体と同じ構造が必要」っていう理屈は分からないではないが、それがあの適当な造形の理由にはなるまいよ。既に後継ロボが作られてるんだから、その余裕があるなら右腕部くらい補強しても良かったんじゃなかろうか。でもまぁ、ダイミダラーが強くなっちゃうと、今回みたいな凄絶な大破シーンが描けなくなってたわけだから、これはコレでよかったと言えなくもない……のかな? プリンス勢力側は相変わらずのらりくらりとしたシナリオ展開で、いつも揉めてはくっつきを繰り返している孝一・恭子コンビが今回も微妙な軋轢でドギマギしている。孝一が阿呆なのはいいとしても、恭子さんのチョロさがホントに将来心配になるレベル。挙げ句あんな悲惨な最期で孝一を失ってしまい、これから先の彼女は一体どうやって生きていけばいいのやら。次週から主人公交替すんのか? まぁ、別に孝一が死んだなんて思っちゃいないが、5話目で一旦主人公を切り替えてくるってのはなかなか斬新である。どんだけ適当なんだ、この町の正義は。 それに対し、非常にまとまっており、友情・人徳にも厚くて応援したくなるのがペンギン帝国側。帝王様は割と話の分かる人だし、何よりもリッツのことを非常に大切に思ってくれている人格者。更に、そんなペンギンの愛に応えるようにしてリッツも熱いスピリッツで戦いに挑んでいる。どう考えても、普通の少年漫画の正義としての権利を持っているのは帝国側だろう。ビラ配りで丁寧に知名度を上げて今後の作戦に繋げようという、賢明かつ地道な活動スタイルも好感が持てるしね。まさに、この世界の住民のように「ダイミダラーが来ると困る!」と思いながら、ペンギン帝国を応援していきたい。しかしそれにしてもリッツは可愛いなぁ。熱血台詞も堂に入ってるし、ちょっとおかしくなっちゃったリッツも、狂気の中に素の状態の可愛らしさが見え隠れしていてなかなかキュートである。もう、リッツさえいればいいんじゃないかな。 ゲキ鬱展開キタワー、第5話。考え得る限り最悪の展開じゃないですかー、誰も幸せになって無いじゃないですかー、もう、この事態を収めるにはるう子が概念になるしかないじゃないですかー。 ついに明かされたWXIOSSの真実。「3回勝てば夢限少女」というプラス面での契約のみが明かされており、「まぁ、3回負ければゲームオーバーですけどね(ニッコリ)」と終了タイミングはほんの一部しか契約内容が公開されていなかった。どんだけ悪徳な金融業者でも、一応契約する際にはこっそり条項に書き添えておくもんだが、この世界の契約は、なんと提示義務がない。闇金の口約束みたいなもんである。3回敗北時のペナルティは、1つ、「セレクターとして関わった記憶を全て失う」。まぁ、これはしょうがないかもしれない。こうした措置をとっておかないと世間にはルリグ知識を持った女子中学生で溢れかえってしまう可能性もあるし、むしろ叶わなかった願いのことはさっぱり忘れて次の人生を歩めるならば単なるアフターケアともとれる。世の中には一週間で友達の記憶を全部忘れてしまう女の子だっているわけだし、いざ契約内容を知った上で記憶の保持に務めたいなら、それこそ日記に書いておくとか、回りの友達と結託し、互いに記憶を保証しあうギルドのようなものを結成してしまえば、ある程度フォロー出来るはずのものである。 しかし、2つ目がエグい。「願いがマイナスになる」。これ、どう考えても割に合わない。一衣の願いが万一叶っていた場合、世界中の全人類が彼女の友達と認識されるようになるっていう契約内容だったとしても、あまりにもその反作用が強すぎる。そもそも夢限少女なんてゴールは一切条件提示されておらず、「まぁ、そのうちゴール出来るかもね」という程度の概念であり、「夢は確かに叶う。叶うが……今回はまだ、その時と場所の指定まではしていない。つまり、ルリグがその気になれば、夢限少女達成は10年後20年後ということも可能だろう……ということっ!!」 ひどい! その割に取り立ては負けた瞬間だ。どう考えても倍率的には負けの方がでかいはずなのだから、勝った時の褒賞と負けたときのペナルティが1対1対応してたらアカンのである。これ、契約内容を全部知った上でだったら、1割も契約する人間いないだろ。ただのギャンブラーか破滅型の人間だけやで。まぁ、ルリグも条件については口外出来ない決まりになっていたのだろうけども……その割に花代さんはポロポロと情報は小出しにしてるし、晶は目撃したおかげでなんとなくその辺は察してるんだよな(ってことは伊緒奈も知ってる)。うーむ、るう子たちがやるべきは、まず契約内容を疑って徹底的に調査することだったんだな……。 ただ、分からないことが1つあり、何故一衣はあの待ち合わせ場所で試合に応じてしまったのか、というところが不思議ではある。彼女の中で「もう負けてもいいか」という思いがあったからこそ気軽に応じてしまっただけなのかもしれないが、友達がもうちょっとで来るかも、というタイミングで誰もと知らない相手からの申し出を受けるのはやや不自然な気がする。緑子さんは何かを懸念していたようでもあるので、ひょっとしたらセレクターになってしまった人間は、決着がつくまで嫌でもバトルし続けなければいけないような制約もあるのかもしれない。さぁ、全員破滅待った無しだ。しかし、それにしたって一衣の惨状は目に余る。あんなに軽い気持ちで設定したささやかな願い。視聴者側からも「いや、そんなもん使わないで真っ当な方法で友達作ろうよ」と総突っ込みを受けていた願い。実際、あっという間に叶っちゃった願い。その裏返しが、彼女の人生を全て崩壊させるまでの破壊力を持っていたのである。「一生友達が出来ない」縛りって、確実に人生詰んでる。多分、死ぬよりもずっと辛い。友達が駄目で、親しさを感じさせる人間と一緒にいると身体的苦痛を伴うってことは、友達はもちろん恋人も絶対出来ない。どれだけ周りの人間が献身的に彼女の事を思っても、彼女はそのたびにどんどん人間が怖くなっていく。確実にゲームオーバーやん。多分、早晩首吊るしかない。どうしてこうなった。「陽のイメージが反転して陰」っていうのは「魔法少女かと思ったら死体だったし魔女の卵だった」っていうのと全く同じ構図なんだけど、魔女になった女の子はまだ現世とは隔絶していたし、他の魔法少女に討滅してもらえる可能性もあったから救いがあったが(いや、あんま無いけど)、セレクター落ちの子たちは地続きの人生でペナルティと向き合わなきゃいけないから救われない。いや、たまたま一衣ちゃんの願いがピンポイントであかんところを突いてただけかな……遊月が負けたら弟君に一生口聞いてもらえなくなるか、弟君が突然死するかのどっちかだろうけど……あかん、やっぱきついな。るう子、早く概念になって助けてくれ。この世界からWIXOSSを一掃してくれ。主にタカラトミーが困るな。わけがわからないよ。しかし、いかんせんこの世界には暁美ほむらがいない。もう、どうにも救われない。 次回は、こんな状況下でも安定のド外道のあきらっきーといよいよ対戦。彼女の願いはなんなんでしょうね。もう、ここまで酷い展開になると、晶がボロ負けして、必死に追い求めた願いのマイナス査定を叩きつけられるシーンが楽しみで仕方ないわ。あいつのことだから「綺麗になりたい」とか「世界で一番愛されたい」とかかなぁ。「憎いアイツをぬっ殺したい」とかだったら笑える。そして、今回ついに伊緒奈の試合シーンが少しだけ公開。あれは畜生のデュエルですわ。1ターン目「思考囲い」から2ターン目「苦花」に繋げる顔ですわ。いや−、カードゲームまじ怖い。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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