最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「てさぐれ!部活もの あんこーる」 ー→5 アンコール始まった時に新番チェック書いてなかったな。いやまぁ、新番組じゃなかったし。 ようやくこの悪ふざけの連鎖も一段落ですかね、gdgdが2本、直球表題、そして「てさ部」が2本。よくもまぁ、こんなニッチなジャンルで長生き出来たものである。正直言うと「てさ部」はロボットアニメほどドはまりしたわけではないので2期が始まってもやんわりと見ていたつもりではあったが、ここのスタッフは本当に貪欲。必ず2期目には1期目を越えるチャレンジをぶっ込んでくる。今期は「静止画回」なんかがかなり衝撃的だったし、1期をまるまる費やして構築したパティーンをいちいち壊す作業に念が入っている。まー、単純にどんどん映像の比重が軽くなって中の人たちのやりたい放題になっていただけという話もあるが……。そしてシリーズお約束の「最後だけシリアス」もいい感じでのってたよねぇ。ラストテーマソングとか不覚にも感動してしまったよ。あんなんなのに。あんなんなのに! というわけで、お疲れ様を言うべきは当然中の人たちですが、はたして中の人たちが本当に疲れたのかどうか。本人の顔色を見る限り、ひーなの中の人は多分疲れている。ん? 元々ヤサグレキャラだからあれがデフォルト? そうかもしれない。じゃぁ……疲れてないな……どんちき田中はあれが普通だろ。へごちん伝説にますます磨きがかかり、すっかり変なキャラが定着して良かったよな! あの若さで押しつけられたレッテルを背負ってこれからの芸人人生を生きていくのは辛かろうが、へごちんなら出来る。信じてる。葵の中の人は……何だったんだろうね。今後声優やるのかなぁ……ま、どうでもいいと言えばどうでもいいのだが……ニーズがあるような、ないような……アキバレンジャー3期があったら帰ってきてね。 で、……あいつだよ。……西だよ……あいつ調子のってるやろ。もう、下ネタさえ言えばいいと思ってるやろ。声可愛いから何やっても許されると思ってるやろ。
じゃ、それでいこう。覚悟さえ決まればどうとでもなるぞいやっ! PR 「ガンダムビルドファイターズ」 6→7 なんか今期やたら高配点が多い気がするのは、ちょっとだけ採点基準を改めようかっていう意識が出たこともあるけど、単純に面白いアニメが多かったからである。でなきゃこんなに視聴本数増えねぇよ。来週から夕方アニメは録画しないですむんだー。→キャスト表見る。→毎週予約。 さぁ、そんなわけでこの馬鹿が幕を閉じた。繰り返し書いてるけど、私はあんまりガンダムファンじゃない。だからあんまりモビルスーツもオリジナルキャラも分からない。しかし、そんな浅薄な知識の人間であっても、このアニメがおかしいことはよく分かる。勢い、人材、アイディア、そしてそれらが寄り集まった完成形。どれもこれもが突き抜けている。これをみて「ガンダムって面白そうだなぁ」って思っちゃったお子さんがいたら、一体どこから入ればいいのかよく分からないっていうのがすげぇ罪作りだと思う。まー、とりあえずお父さんと一緒にガンプラ組み立てるところはらはじめようか。ギャンがいいよ、ギャンが。 毎週感想は書いていたので改めて取り上げるところも少ないが、とにかく「サンライズ強し」の一言に尽きる。昨今は京アニ、P.A.、ufotanbleにボンズと映像の質が高いスタジオも増え、天下のサンライズもそこまで映像の質という側面から目立つことはなくなっていたのだが、やはりこうして真正面からエンターテイメントに徹した作品作りをすると、一日の長があることが分かる。今期は「バディコンプレックス」と同時並行だが、若手中心で尖った攻め方を見せる「バディコン」と、あまりにも卑怯な人材で畳みかける「BF」という比較も面白い。とにかく全てが大仰。何をやらせても一大事。そんなことされたら、楽しくないわけないじゃない。「僕の考えた最強のガンプラ」をかなりフリーダムにデザイン出来た懐の広さも大きな勝負どころで、個人的には何故かギャンギャギャンが忘れられない。あと普通に恰好いいデザインだとケンプファーアメイジングかな。もちろんベアッガイさんやナイトガンダムの頑張りも忘れちゃいけない。何をやってもいい自由度の高さは、ガンダムがこれまで長年培ってきたものの結晶である。そのコアをこんな贅沢に使っちゃったんだから、そりゃなぁ。 また、そんなガジェットだけでなく思いの外シナリオラインも面白かったのが驚き。そりゃ夕方のアニメなんだからきちんと子供向けに勧善懲悪で作られてはいるのだが、実は面白く描くのがすごく難しいと言われているトーナメント展開に入ってもいっこうにテンションが落ちなかったんだ。きちんと毎試合ドラマがあるし、ビルドストライクなんて結局毎回ゲンコツぶつけて勝ってるだけなのに、そこに不思議とアツさが籠もる。流石にハードな部分もあったので「全員がいい人」ってわけにもいかなかったが、それでも「行動の根底にガンプラ愛」という必要条件はほとんどクリア出来ていたのではなかろうか。「メカとして恰好いい」「おもちゃとして面白そう」をこれだけのドラマ仕立てで語られてしまったら、もう、大人も子供ものるしかなくなってしまう。もちろん、大きなお友達向けには堂々と萌えヒロインも用意したぞ。なんでだ、なんであんなに可愛いんだ。アイラちゃんが小さなお子さんたちの今後の健全な性の成長に大きな影響をあたえてしまったのではないかと不安です。まぁ、幼いころハマーン様に打ちのめされたっていう子供もいるらしいから、これはこれで正しいのかも。 ドラマ良し、キャラ良し、映像良し。非の打ち所がありません。あ、当然中の人も良し。メインを務めたみかこしと國立幸の仕事はきっちり2人の歴史に刻まれる大事な大事な1ぺージとなっただろう。そしてやっぱり僕らのはやみん。早見ボイスは幸せの色。石川由衣も見事にここで仕事を繋いだし、なんか変な方向から注目を集めた藤井美波ちゃんも頑張って欲しい。まー、そうは言っても今作のMVPは文句なしで広瀬正志なんだけどな。ラルさんがいなかったらこの作品はここまで伸びなかっただろうからねぇ。すげぇぜ35歳。 もー、おっちゃん涙腺緩いんだから勘弁してくれよ……最終話! まさかこの番組で泣かされることになるとは思ってなかった。イイハナシダナー。 最終決戦の相手はまさかのCPU。プラフスキー粒子の暴走によって世界危機(ソースはニルスの見立て)が訪れてしまい、粒子が現実に漏れ出てるんだからいっそのことガンプラで出撃しちゃおう、というスペシャルイベントだ。結局プラフスキー粒子がなんなのか、という根本的な問題をはじめ、マシタ会長やレイジがいた世界のことはさっぱり分からなかったわけだが、そりゃもうしょうがない。というかどうでもいい。ニルスがわずか1年で粒子生成までこぎ着けてたんだから、あと2〜3年もしたらレイジだって自由に地球との行き来が可能になってるんじゃなかろうか。そもそも、レイジって元々自由に往来出来てたはずなんだよな。ってことは王宮に戻ってまた同じような結晶体を見つければいつでも来られるんじゃないかな。まぁ、ひょっとしたらあっちの世界でもすげぇ貴重なのかもしれないけど。こそ泥だったマシタ会長1人であんだけでかいものを盗めたんだから、大したもんでない気もするけども。 とにかく、そんなお膳立てのおかげでこの作品らしい、馬鹿馬鹿しく、賑々しく、そしてクソ熱いフィナーレが幕を開ける。これまで登場したオールスターが夢の舞台であるアバオアクーを彩り、何かよく分からないザクとボトムズのコンパチみたいなうそっこモビルスーツ軍団相手に大暴れ。流石に敵CPUに具体的なモビルスーツを用意するわけにもいかなかったんだろうけど、白くてのっぺりしたヘンテコ相手に暴れるのはちょっとヘン。まー、おかげでみんなしてやりたい放題に暴れられたんだろう。これで相手が半端にザクとかギラドーガだったら、なんか申し訳ないもんな。 会場がぶっ壊れそうだったせいでルワンさんなんかは脱出してしまっていたのだが、その代わりにセイたちに近い立場の人たちがこぞって参戦。セイ・レイジ・フェリーニ・ニルスと参加したため、その連れ合いである委員長・アイラちゃん・キララちゃん・そしてキャロラインが参戦。あれだけの強者連中の試合に平気で入ってくる女性陣の肝の太さは大したもの。っつうか、委員長のベアッガイさん、割と善戦してたやないか。アイラちゃんは流石にキュベレイってわけにはいかないので、新作のサザビーで参戦。オリジナルモデルな上に色合いが全然違うのであんまりサザビーに見えない不思議な機体。キララちゃんはいつものガーベラテトラ、そして金髪ドリルのナイトガンダム。あの緊迫した状況に堂々とSDで割って入れるのもすげぇ根性だな。ついさっきまで捕まってたはずなのにガンプラ用意出来たってことは、あの2人は常にマイガンプラを携帯してるってことなのだろうか。 そして、途中参加となったマオ君のクロスボーン。すげぇ強かったのはいいんだけど、マオ君はいちいちデザインセンスがちょっとおかしい。あんなドクロモチーフのでかいの、どっちかっていうと「魔神英雄伝ワタル」に出てきた気がする……と思いきや、なんとそこに乱入したのは更におっさん2人組。なるほど、ガンプラセンスのおかしさは心形流の流れだったのか……なんと師匠はマスターガンダムである。いちいち敵役出さないと気がすまないのかよ! そして当然のごとく強いよジジイ! Gガンキックのモーションとか完璧やないか。更に更に、ついに本気で登場したラルさんのグフの恐ろしさ。文句なしで「史上最強のグフ」。「青い巨星」の二つ名は伊達じゃない。まさか宇宙でヒートロッドがあんなに活躍するとは……。 一度はコロニーレーザー的兵器の不意打ちで甚大な被害を受けたものの、更にユウキ先輩のエクシアが加勢、更に親父さんのガンダムまで加わり、無事にラストステージで最後のビルドナックル。もう、このビルドナックルのシーンがめちゃめちゃ恰好いいんだよ。ラストナックルのモーションとかたまらんわ。多分、サンライズが培ってきた文化って、ガンプラとかのデザインだけでなく、こういう「決め」のシーンで見せるための恰好いい「見得」の所産なんだろうなぁ。 見事災害を食い止めたセイたちだったが、結晶体の破壊のせいで、もう2度とガンプラバトルが出来ない世界になってしまった。そこで、レイジの希望で最後はユウキ先輩と涙の一本勝負。残された粒子エネルギーはレイジの腕輪によるもののみで、レイジは最後にセイに全てを託し、彼の可能性を切り開いて去っていった。別れのシーン、2人の心が本当に通じ合っている描写、最後のハイタッチのカットまで、男の子の素晴らしい友情に涙が止まりません。ほんと、どこまで言っても馬鹿さわやかな連中だったなぁ。 エピローグでは、無事にニルスの手によって復元されたガンプラバトルの様子が描かれ、セイはもちろん、サザキ君たちだって楽しそうにバトルを続けている様子が確認出来た。おそらく、無尽蔵に粒子を供給出来たPPSEの技術に比べればまだ不自由の多いシステムなのだろうが、きちんとガンプラバトルの楽しさを分かってくれたニルスのことだ、急ピッチで環境を整えてくれるだろう。そして、わずか1年の経過で、委員長も急ピッチで女らしくなったな……セイ君はあんまり印象変わってなかったのに。女の子の成長は早いなー。セイ君、早めに唾つけといてよかったな! ちなみに、あっちの世界ではレイジとアイラちゃんもよろしくやってることでしょう。あと、マシタ会長とベイカーちゃんも。ベイカーちゃんって、結局なんだかんだ言いながら会長には本気で惚れてたのね。もう、向こうの世界に戻ったとしてもあんな良い女を手に入れられたんだから会長は勝ち組じゃないですか。ニルスもキャロラインといちゃいちゃしてたし……なんや! リア充しかおらんアニメか! 爆発しろ!(意訳・続編早くしろ!) 「聖闘士星矢Ω」 5→7 2年か……あっという間だった気もするけど、こうして文字にしたら長い作品だったんだな……目をつぶると走馬燈のように様々な記憶が蘇っては……笑える。 本当に、単純に理屈だけで片付けられる作品ではなくなってしまった。やはり聖闘士星矢という作品は私の人生の重要なポジションを占める作品であるのは間違いない事実であり、改めて自分のオリジンを探しているような、むず痒いノスタルジーが先に立つ。「お前の聖闘士星矢への愛はどれくらいのものか?!」と試されるような作品作りは、手放しで褒められる部分だけではなく、本当に玉石混淆の、濁流のような2年間であった。1期は馬越さんの個性が際だつ画面に目を引かれるところからスタートしたが、崩れゆく作画や、見当違いの方向に向かう妙な小宇宙の扱いなど、首をかしげることも多くなる。作品の方向性として迷走していたんじゃないか、なんて上から目線で物をいってみても、考えてみりゃ日曜朝の子供向けアニメとして作られはじめたのだ。おっさんたちがノスタルジーを求めてあーだこーだと要求するのもお門違いの土壌だったのかもしれない。 十二宮に突入すれば骨子が出来上がるかと思っていたが、そこに現れる新黄金聖闘士も、「お前らちょっと聖衣脱げ!」と説教したくなるような連中が大半を占める絶望的な展開に。だが、この辺りからだんだん「Ωの個性」がではじめて逆に色んな意味で面白くもなってきたかもしれない。掟破りの女ジェミニや借り物黄金、呪われた黄金聖衣に問答無用の最強ピスケスまで。無茶苦茶だとあおり立ててはみたものの、考えてみりゃ「聖闘士星矢」は原作からして無茶苦茶なのである。それなら、アニメスタッフが新たに無茶苦茶やるのを止める道理もあるまいと、そこは悪のりで楽しんでいたのである。最終的にはマルスとアプスを打倒し、光牙たちが新たな伝説となることで物語が幕を引くのかと思われた。 しかし、そこで繋がったまさかの第2シーズン。誤解を恐れずに極論すれば、1期はこの2期をはじめるための布石だったのではないかと思えるくらいに、壮絶な物語が幕を開けた。刷新された2期スタッフが目指したものは、まさかの「アニメ版星矢の続編」である。鋼鉄聖闘士に代表される恐るべき旧作オマージュの数々に、我々オールドファンはいけない麻薬に手を出すように、じわりじわりとΩに転げ落ちた。1期で準備を重ねたΩ世代も、新機軸で飛び出した新生黄金聖闘士も、そして旧作のあらゆるギミックも、全ては「聖闘士星矢の歴史」に違いない。それをぐるりと飲み込んで、新しい時代は一切自重しない桃源郷へと姿を変えた。我々は蘇るフェニックスに歓喜し、紫龍と玄武の命を賭した戦いに涙し、ハービンジャーの侠気に打ち震え、星矢の変わらぬやんちゃぶりに高ぶりを抑えられない。そこには新作も旧作も無い、全てを1つに包み込んだ新しい「Ωの時代」があった。きっとこの世界では、星矢も、アイオロスも、おそらくラダマンティスやハスガードや水鏡先生だって一緒に過ごすことが出来るに違いない。ひょっとしたらミラーさんとオルフェが戦う姿だって見られたかもしれない。そんな自由過ぎる夢が詰まった世界が、この1年間で紡がれたのだ。もう、これで充分じゃないか。そろそろ光牙たちにも休息が必要だろう。 惜しむらくは、結局そうした「オマージュ」側に寄った作品作りになってしまったために、光牙たちΩ世代に今ひとつスポットを当てきれなかったことだが、この先もまだまだ続いていくかもしれない聖闘士達の物語の一部として、期待は持ち続けられるだろう。ひょっとしたらまた10年後くらいに、若い世代の聖闘士達のアニメが始まり、今回の邪武さんたちのようにして蒼摩が若手を指導している時代が来るかもしれないのだ。我々はまた少し、新しい聖闘士の時代を待つことになるだけである(まぁ、現在もチャンピオンで(すげぇ不定期)連載中ですが)。聖闘士星矢は、終わらないコンテンツ。
そして、蛇足ながらもとてもとても個人的な事を最後に書いておくと、この作品はこのブログにとってかなり大きな存在になっていた。気付けばもう5年近くもこうして誰の得にもならないアニメの感想を書き続けてきたのだが、別に広告を貼って金を稼ぎたいわけでもなし、リンクで他人と繋がることを目的とするでもなし、ただ垂れ流すことだけを楽しんでいた。しかし、気付けば「Ω」関係で訪れる人がぽつぽつと増え、私自身も色々な人の感想を聞くのが随分楽しみになっていた。ブログだけだと見えないことだとは思うのだが、実は日曜日だけアクセス数が3倍くらいに跳ね上がるんですよ。そういうのを見ながら「みんな、好きなんやな!!」と実感出来るのが凄く嬉しかったのです。様々なコメント、拍手などをくれた人たちには改めて感謝したいと思います。 「マギ(第2期)」 5→4 やっぱりあんまり真面目にみられなかったマン。なんでだろう、相変わらず日5との相性があんまり良くないんだ……最初は真面目に観るつもりだったんだけど、途中からだんだん適当になる。 横目で観てる分には、かなり暑苦しい作品だったのは間違いない。常に画面はなにがしかの賑やかさに渦巻いており、特に後半はずっと戦争模様だったのでいちいち壮絶。このアニメの方がよっぽど「魔法戦争」というタイトルが相応しいんじゃないかと常々思いながらの視聴であった。ただ……正直、毎回同じ画面に見えてしまったんだよなぁ。多分内容を理解してないせいだと思うのだけど、「すげぇ強い奴」がそれぞれ別軸で無数に存在し、それらが好きなように暴れ回り、決め技っぽければ相手は「うわー」ってなるし、そうじゃない場合は「効かないッ」ってなる。いや、バトルアニメなんてそんなもんだけどさ。未だにこの世界における「魔法」の限界が見えてこないせいで、何をやっても「それより上があるんだろ?」と思ってしまうために説得力に欠けるんだ。 やっぱり個人的には序盤のなんかふにゃふにゃとギャグってる展開の方が楽しかったなぁ。なんで日5枠って思想がぶつかるガチ戦争がこんなに頻発するんだろう。しかも今回はどこぞの学園長の恨み辛みが重すぎて、観てると休日の夕方にどんどんテンションが下がるっていう。最終的には一応救われた形になったけども、かつて迫害を受けたり、命を落とした多数の民衆への救いになっているわけじゃないからなぁ。奴隷問題に関しては1期で既に似たような話をしてしまっており、人道的解決は被ってるといえば被ってるんだよね(扱ってる視点は全然違うだろうけども)。 そんな中で見るべき点といえば、やっぱり金がかかってることがよく分かる画面作りが1つだが、個人的には、重たい重たいと文句を言いながらも、チョーさんがああいうどす黒い役をやるのが珍しかったので、そこばかり随分聞き入ってしまっていた。あと伊藤美紀の悪役とか、この世界は黒い人間が活き活きしており、そっちの悪辣さを観ている方が楽しかったですね。アラジンとモルさんはさておき、アリババの活躍がちょっと物足りないし。この作品で分かったことは、「ファナリスの民の声はむやみにSphereづいている」。 「Wake Up, Girls!」 5→5 艱難辛苦を乗り越えて、なんとか1つの仕事を仕上げることが出来たことにまず一安心。どうしても贔屓してみてしまう部分はあるのかもしれないが、「第3のアイドルアニメ」として、しっかりと物議を醸し、後に残る結果を出すことができたのではなかろうか。 この作品を世に出すのには、かなりの勇気が必要だっただろう。ジャンルがジャンルなので「まだ柳の下にどじょうを求めるのか」と思われる時点でいくらかビハインドであるし、何よりも被災地仙台という舞台設定、復興の応援というサブテーマは、軽々に扱ってよいものではなく、下手なことをすれば火事場泥棒のように不幸を売り物にしている、という評価すら受けかねないからだ。基本的にはデリケートな問題には蓋をする文化であり、誰だってわざわざ藪をつつくくらいなら無難な道を選びたくなる。しかし、山本寛という男は敢えてそこにいった。すっかりヒールとなったネット上の自分のキャラは完全に理解しているだろうし、そうした悪評を招く可能性が人一倍高いだろうことも分かっていたにも関わらず、敢えてそこにつっこんだ。それは愚者の蛮行なのか、本当の勇気だったのか。とらえ方は人それぞれだろうが、少なくとも作品を観る限りでは、きちんと狙った部分を扱うだけの土壌は用意出来たのではないかと思う。 「アイドル」というテーマに関しては、先駆ける同ジャンルとははっきりとステージを差別化し、アイドルという存在そのものを、より社会に即した部分から切り出すことに挑戦した。そのためにわざわざキャストまで新しく用立てて、全てを一から作り上げるというチャレンジに出た。「アイドルの産みだす社会性、経済性、そして精神性」というものを描くための手段として、たとえば極力キャラのデザインを地味なものに寄せたり、不快なモチーフについてもかなり多く扱っている。その上で最後まで安心して見ていられたのは、「最終的にハッピーエンドがあるべき」という理念が信じられていたこと、そして、こうして作られたアイドル性というものが、ちゃんと意味を持っていたことに依る。WUGとI−1という2つのアイドル像でもって現場の実情を「アニメ的に」描いてはいるものの、どちらの含む「怖さ」も「痛さ」も、おそらく現実を見れば避けられない部分だろう。そうしたものをさらけ出しつつ、ギリギリの部分で「アイドルアニメ」というスタイルが壊れないセーフティゾーンを模索する。この挑戦はなかなかに野心的だ。 そして、そこまでして「アイドルの世界」を描くことで、「少女の努力」の描出が成され、副次効果として「震災へのエール」に繋がる。このことも、きちんと作品内で正面から描かれていたものだ。これだけの舞台設定をしても、まだまだ被災地のリアルに切り込むには全然足りないのだろうが、少なくとも一歩目を踏み出せたということの価値は、見た目以上に大きい。ことあるごとに日本のアニメに対して悲観的な、時に絶望的なことすら平気で口にするヤマカンであるが、こういうところに、彼の模索する「アニメの生き残り」のヒントが隠れているのかもしれない。 まぁ、難しい話はさておいても、「アイドルアニメ」というテンプレートの上で必要なことを粛々とこなした上で、7人のメンバーを魅力的に描き、晴れやかな気持ちで12話まで見通すことが出来たというだけでもそれなりの成果ではある。序盤には「区別つかねぇよ……」と絶望していた7人娘だが、最終的にはちゃんと個性が出ていたし、今後が楽しみにもなった。キャストが素人ってのはどうなることかと不安ではあったが、最終的には(かなり個人差はあるものの)それなりのものになっていたのではなかろうか。最終話の佳乃の嗚咽シーンなんて、胸に迫るものがありましたよ。そして、アイドルアニメで重要なライブ、曲は良い。やっぱり曲がいいよなぁ。流石の神前暁。 しかし、これだけ色々と評価出来る部分があるにはあるが、やっぱり作画がどうにもこうにも……本当にそこが勿体ないんだよなぁ。地味な画面だからどこまでも繊細な作業が必要になるはずなのに、一番大事な作画面がボロボロってのは本当に悔やまれる。せっかくのプロジェクトだったのに、なんでこんな状態でスタートしてしまったのか……もし2期があるなら、なんとかスタッフを揃えて、万全に体制で挑んで欲しいものである。 無事に終われた! 最終話。うん、このくらいの着地点が理想的じゃないかしら。最終的には何もわだかまりがなかったし。しいて気になったことといえば、「何で男性客のためのキャストがこんなに多いんだよ」っていうことくらい。エンドロールにずらっと見たこと無い名前が並んでて笑った。 WUGラストライブ。当然のように災難は降りかかり、よりにもよって胃に穴をあける勢いだった佳乃に降りかかった。ここから「佳乃が黙って本番に挑んですげぇ失敗する」パターンとか「そのまま辞退する」パターンとかを考えてたんだけど、怪我をした事実はリハでばれてしまったため、その後の進退はチーム全員に委ねられることになる。あわや棄権というところまで行きかけたが、I−1のツンデレさんの好意で土俵際を残し、無事にラストライブを成功させることが出来た。今回はようやく、本当にようやく監督コンテ回であり(それでもなお共同仕事なんだけど)、おそらくライブパートに関してはきちんと監督の手が入っている(オープニングのダンスと一緒だし、オープニングはヤマカンの仕事である)。相変わらず手放しでほめられるような作画ではないのだが、これまでの中では一番しっかり描かれていたし、「WUGにしては頑張った!」というのが素直な感想である。やっぱり、7人のモーションを全部まとめて手描きってのは結構な重労働なんだよなぁ。ハルヒとかアイマスとかのライブシーンは本当によくやったと思うけど、それもこれも人手の量の違いかしらね。それにしても、側転やらが大胆に導入された「7 girls war」の振り付けは鬼のようにハードだよな……あれは確かに怪我したら絶望するわ。よくリハだけでも乗り越えたな。 結果的には優勝にこそこぎ着けなかったものの、WUGは「場内を味方につける」ところまでは成功したというのが最大の成果。本来ならば島田真夢の「都落ち」ユニットはI−1の本拠地では白い目で見られるだけのものだったはずなのだが、わずかなパフォーマンスだけでそんなアウェーの空気を払拭し、会場をWUG色(緑色?)に塗り替えたというのが、一番分かりやすい「1年間の物語」の結果である。かなりご都合主義な感が無いではないが、それだけ彼女たちのパフォーマンスが完成していたということなのだろう。早坂さんの4点は伊達じゃないぜ。あと、必死にアウェーで応援していた下野軍団の勢いも案外大事な要素だったんじゃないかって気もした。アイドルオタクに勇気を与えるアニメである。 今回描かれたファクターをまとめておくと、「7人揃ってこそのWUG」というチームワークが第一、そして、そこが完全に「島田真夢の居場所」になったというのが1つ。これがWUG内部の完成図式であり、すったもんだしてきた7人の女の子の友情のゴール。さらに、あれだけ険悪だったI−1との関係性でも改善が見られたなんて変化もあったし、観客を巻き込んだパフォーマンスを見せたことで、I−1のプロデューサーにも一矢報いる形になった。元々、彼は真夢が自分の打ち立てた「規則」にたてついたことに対して制裁を加えたわけだが、彼女の持つポテンシャルについては認めていたであろうし、彼女の持つ「アイドル像」を完全に否定したわけでもない。ただ、自分とは違う価値観の相手を膝元に置いておけなかっただけである。そんな真夢が、今度はライバルとして自分の目の届くところに帰ってきたのである。表情にこそ出さないが、案外彼もWUGの今後を楽しみに見守るのではなかろうか。もちろん、ぶつかった時は全力で潰しにくるのだろうけども。 こうして、WUGの物語の第1幕は無事に結末を迎えた(劇場版があるから第2幕か?)。当然、まだまだはるか長く伸びるアイドル坂は続いており、I−1を目指すにしろ、身の丈に合った活動をするにしろ、目標はずっと先。はたしてこれからの彼女たちの活動を見ることが出来るのか、それは製作スタッフのみぞ知る。ラブライブだって2期が決まってるんだから、こっちだって2期目があってもいいと思うんだけどね。そんときには、是非とも「実波ちゃん、太る」っていうエピソードが見たい。うんめーにゃー。 「ストライク・ザ・ブラッド」 5→5 身の丈にあったほどよいラノベアニメ。これといってはまり込むような要素もないのだが、嫌悪感を抱く要素も特に無く、お約束の展開の中にさりげなく独自の持ち味をアピール出来ていたか。 ことあるごとに書いてるが、私の中の「ラノベアニメ感」のベースにあるのは「シャナ」である。そこから「とある」とかに伸びていくわけだが、まぁ、とにかくその辺のジャンルが「ラノベラノベしい」ラノベという印象の作品。今作はそういう意味でも非常に真っ直ぐにラノベしている。そして、どの前例とも同じように、文字で見ていないので設定が非常に分かりにくく、最後までよく分からず何となく観ていた部分が数多くあると思われる。しょうがないよね、元々の媒体が文字で伝えることを目的にしているのだから、アニメで台詞になっちゃったらどうしたって理解が及ばない部分は出てくるもんですわ。それで良しとすれば「何となく雰囲気で流せるアニメ」になるし、良しとしない場合には、「原作も読んで頑張ってついてこいよ」という視聴者突き放しアニメになる。後者の事例で、私がうっかり原作を読んでしまったのが「戦う司書」で、突き放されたまま離脱したのが「境界線上のホライゾン」である。 今作は「雰囲気流し」側のアニメ。幸い、「恵まれた出自のおかげですげぇつえぇ主人公が降りかかる火の粉をぶつくさ言いながら解決する」というお約束スタイルまんまなので、細かい設定が分からずとも何となく観て問題無い。ご丁寧に各章で新しくヒロインが追加されるので、「今回の女の子はどんな娘かな?」という見方でいい。そして、今作のモチーフである「吸血鬼」は綺麗に「エロ」に直結するテーマであり、画作りもきちんと「エロ」方向に強く貢献出来るように設計されていた。作画崩れも少なく、分かりやすい戦闘シーンはそれなりの規模で見せられて、女の子の表情は可愛らしい。ツンデレたり泣きついたりするタイミングなんかは本当に分かりやすくテンプレ通りなのだが、朴念仁キャラの中でもどこか憎めない気がしてしまう古城との絡みがギリギリイラッとさせないくらいのシチュエーションを維持している。もう、仲間内に天才的ハッカー(女の子)がいる設定なんて、慣れっこですよね。 大量の女の子が押し寄せてくるのでそのうち飽きてくるように思えたものだが、それでも良い具合のエロと萌えで引っ張り続けられたのは、おそらくメインヒロインの雪菜ちゃんの功績が大きいのではなかろうか。ラノベ主人公カップルでツンデレる場合って、往々にして暴力過多な上に何が楽しくて主人公とくっつくのか分からないパターンになるので呆れかえることの方が多いのだが、今作では、割と早くに雪菜が古城君に惚れている。そして、2人がくっついているのは上からのお達し、仕事なのでしょうがない。早めにデレた雪菜は割と真っ直ぐに好意を表してくれており、古城がどれだけ難聴スルーしたとしても一途につくしてくれる甲斐甲斐しさがある。そして決め台詞の「俺の喧嘩だ」「私たちの喧嘩です」パターンもこの2人の仲の良さを引き立てるのに一役買っており、もう、こんだけツーカーで仲良くしてるならさっさとくっついて幸せになっちまえばいいのに、と思える、よいカップルになっているのである。この「メインの2人がやたら幸せそうにしてる」っていう図式のおかげで、回りに色んなヒロインが出てきても視点がぶれにくくなるし、「古城は雪菜ちゃんを前にしても据え膳食わないくらいの不能者だから、他のヒロインが来ても動じないのはしょうがない」という諦観にも繋がる。いや、古城君は良い奴だと思うよ。細谷ボイスののそのそした感じは割と気に入ってます。 というわけで、「エロくて分かりやすくて画が見やすい」という、「何となく観る系ラノベアニメ」として必要な要素を綺麗に埋めることが出来た作品。多分1ヶ月もしたらほぼ全ての設定を忘れるか他のラノベとごっちゃにしている気がするけど、それはそれでしょうがないのです。大丈夫、僕は優麻のことだけは忘れないから。なお、理由は中の人が好きだからの模様。まぁ、中の人補正で言ったら大体のキャラが良いと思えるけどさ。種ちゃんは今のところこれがナンバーワンヒロインかなぁ。可愛いところも恰好いいところもビシッと決められるのが良いね。あとは仙都木母子が好きです。みかこんぐ先輩がボスキャラって珍しいよねぇ。 「世界征服〜謀略のズヴィズダー」 6→6 ほら! やっぱり訳が分からないじゃないか!(歓喜) いやー、さっぱり何も終わってないじゃんよ(今期2度目)。分かってた。こうなることは中盤から大体分かってた。ウド迷宮に潜ったあたりで分かってた。その上でみんな観てたんだから、ちゃんと覚悟完了出来てた。よね? お話はお話になっていない。対決構図だけをみるなら、サムライフラメンコ14〜17話あたりを1クール使ってやった作品。つまり、なんかよく分からない組織が体制側と戦うというテーマだけを前面に押し出し、よく分からない力でよく分からない解決を見せたのだ。当然次の敵キャラはミスタージャスティスだ。きっとズヴィズダー2期はフラメンコ星人との戦いが待っているに違いない。「サムメンコ」の総理との対決は間をつなぐパーツとして意味があったわけだが、そこだけを切り出したら意味はなくなる。つまりこの作品に意味なんてものはない。「征服」というたった1つのワードからひたすらイメージを、妄想を膨らませて、そこに「幼女」というメイン食材を漬け込んで、じっくりコトコト煮込んだ結果出来上がった「征服スープ幼女仕立て」がこの作品の全てである。おかげで、一口飲めば征服が分かり、全て平らげれば成人男性が1日に必要な幼女を一度に摂取することが可能だ。ただし、医薬品ではないので多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守って下さい。 そりゃ不満も出る内容になっている。「お話になっていない」のだから、お話を期待した人はがっかりだろう。しかし、幼女を期待していた人なら? そう、私は幸いにも後者だったのだ。もとから「岡村天斎って、そもそもWolf’s Rainを作った人間やぞ」と言っていたではないか。元々理知性より感性重視のクリエイターだと思っている。その人がやりたいようにやったら、刺激物が出てくるに決まっている。監督コンテ回はいちいち楽しかったし、1つ1つの台詞回しの印象深さなんかを観ると、やっぱり「場面作り」は上手い。最終回に至っては安藤真裕との共同コンテだってんだから、ファンにはたまらないサービス。最終回のあまりにいい加減すぎるネタのオンパレードが毎回観られれば更に神がかったものになっていたのだろうが、数話に1回でもこのズレが楽しめれば私は充分だった。あんまり多すぎても体力がついていかないからね。ただでさえ今期は野放図系作品が多かったからな。まー、その分中盤の失速感は否めなかったわけだが、最終回が凄かったし、そのくらいは別にいいんじゃないかしら。とにかく可愛かった。ケイトちゃんは本当に幼女だった。機嫌を損ねた幼女がどれくらいすごいのか、身に染みて理解出来ました。 というわけで、今作は「とにかく可愛い」がテーマ。ケイトちゃんが可愛いのは問答無用の前提条件だが、ロボ子は素直可愛いし、博士はずぼら可愛い。あげくおっさんまでスイーツ可愛いってんだから見上げたものだ。何ともファンタジックなデザイン性のおかげで、どれだけ殺伐とした雰囲気でも不思議なウドパワーに充ち満ちて可愛らしさが維持されていたのは素晴らしい。中盤以降のホワイトロビンのヒロイン格上げっぷりもお見事である。明日汰は本当に幸せ者だな。ラスボスの「東京でヤス」も可愛い……わけじゃないけど、ヤスの徹底したキャラ設定がぶれなかったのも恐ろしいことである。この世界、一番強くてムカつくのが敵じゃなくて味方ってのがすごいよなぁ。あれだけの不良社員を雇い続けているのだから、本当にズヴィズダーは優良企業である。今後も引き続き、あまねく世界に光を。 とりあえず、この作品をまとめると「久野美咲フィーバー」の一言でまとめられるのではないでしょうか。幼女期のはじまり。 |
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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