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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今回も追加キャラは1体。なかなか増えないし、ネタの中身はキャラが増えないから同じなんだよな……いや、キャラ増えても一緒だけども……。ちなみに、放送中にテロップが出ていたが、「47都道府犬R」のソフトは5月21日発売予定らしい。ちゃんとソフトが出ることが事前に決まっているだけでも、旧作とは扱いが違うよな。ただ、BDで4000円ってことは、間違いなくソフトは1本だけ、収録時間もそんなに長くはない……だろうなぁ。やっぱり1クールで終わるのかな。全然尺足りないやんけ。

 

 

○第13話 「江戸前といえば…」

登場犬:福島、茨城、沖縄、東京(本田貴子)

 旧作ではラスボスポジションに位置していたのが「東京兎」だったわけだが、今回はこのタイミングでさっさと登場。CVは「恰好いいお姉さんといえば」でお馴染みの本田貴子である。東京という最大激戦区から選ばれて野沢雅子の後を受け継いだのは、流石に新人ではなくて大御所であった。ちなみに、前作では唯一の「都」であることから北海道や京都・大阪を無視して特別待遇だった「東京都」であるが、今回ははっきりと「東京犬」と呼ばれており、他の46体と同じ扱いであることが分かる。

 「江戸前寿司」ののれんを出して(道ばたで?)寿司屋をやっている様子の東京犬。ぶらりと顔を出した福島に「何か一つ握ってくれ」と頼まれる。コロコロと転がってきたイガを見て「ウニは好きかい?」とやる気を出すものの、当然ながらそれはウニじゃなくて茨城。うっかり間違っちゃったみたいで「勘弁してくんなっ」と軽い様子。しかし、そんな茨城が「やっぱり江戸前のネタっつったらアナゴじゃね?」と持ち出され、急に歯切れが悪くなる江戸っ子東京犬。隣にいる沖縄を見て「ゴーヤを使ったカリフォルニアロールってのはどうだい?」と話題を逸らすも、福島からは「カリフォルニアロールってゴーヤじゃなくてアボカドだなし」と当たり前の突っ込み。茨城と2人で「穴子が食べたい」と繰り返す。「何いってんだい、オイラ、アナゴじゃなくてウナギだぜ」と必死に食べられたくないアピールをする東京なのである。「蒲焼きもないからね」。

 相変わらず食べられるのを嫌がるこの世界の住人たち。そして、分かっているはずなのに容赦無く「食べたい」という客たち。結局、東京犬はウナギなのかアナゴなのか。まぁ、見た感じはウナギだと思うけどね。犬の癖に「オイラウナギだぜ」って、どういうことやねん(今更)。道ばたで突然寿司屋をやってる意味もよく分からないが、設備が貧相で突如転がってきた食材を調理しようとする姿勢もどうかと思う。いきなり巨大なウニが転がってきたら怖いだろ。

 

 

○第14話 「もうい〜かい?」

登場犬:茨城、兵庫、群馬

 季節ネタか。頭にバケツをかぶってゴロゴロと雪玉を転がしている茨城。通りがかった兵庫に「なにしてるん?」と尋ねられると、「みての通り雪だるまを作ってんだっぺよ」とのこと。器用に前足を使って雪玉を転がしているので、なにげに余裕の二足歩行である。「運動すれば暖まれる」ってことで、兵庫も協力してもう1つの雪玉を作り、無事に雪だるまは完成。「そういえば、あんた今日群馬犬と遊ぶってゆーてへんかったっけ?」と思い出した兵庫。1人で遊んでいる茨城に訝しんでいると、どこからともなく「もうい〜かい?」という声が響いてくる。怯える兵庫を他所に、茨城はしれっと「もういいべ〜」と返事。それを受けて、雪だるまを突き破って爆誕する群馬。「これがほんとの雪だるまだいね〜」と兵庫を驚かすと、兵庫は青い顔でぶっ倒れてしまった。どっきり大成功。末期の兵庫は「えぇネタもってるやん」と漏らすのであった。

 群馬のだるま要素をフィーチャーした(?)お話。取り立てていじるべきポイントもないが、誰もかれもが余裕で二足歩行出来るっていう部分と、自分の身体と同じくらいのサイズもある雪玉を軽々と担ぎあげた兵庫の腕力に感心するお話。雪玉って重いんだけどな。映像的には、雪だるまから群馬が出てくるシーンがわざわざスローになっていて無駄に迫力がある。でも、喜色満面の群馬よりも、驚きで歪んだ兵庫の顔の方が見どころかも。

 

 

○第15話 「ナンバースリーを決めて!」

登場犬:群馬、茨城、栃木、沖縄

 まだやってたんか、いつもの3人でのナンバースリー決定会議。「3人で話してたってらちがあかねぇ」ってことで、「物知り」沖縄犬に相談に来たらしい。「誰がナンバースリーか決めてくれ」と頼まれても、そんなことは決められるわけもない沖縄は「みんなそれぞれにいい所があるさー」と当たり障りのない返事。「争いごとは良くないさー」と平和な沖縄らしい物言いである。しかし、3人はそんな平和な解決では終われない。「ボクらにも名誉と維持がある!」と群馬。「このままでは枕高くして寝られない」と栃木。ジリジリとにじり寄る3人に閉口し、沖縄はそのまま眠り込んでしまう。「やっぱり駄目だ」ってんで、結局いつも通りの口論になってしまう3人を尻目に、沖縄は「困った時は寝るのが一番さ〜」と素知らぬ顔であった。

 はよ決めろよ。どれだけこの3人で引っ張るんだ、っていうネタで、ジャッジ役を振られた沖縄も良い迷惑である。新しい情報はほとんど無いのだが、一応沖縄が「物知りキャラ」として周知されていることが分かった。現時点ではフランス語にちょっと詳しかったくらいだけどな。他の連中がアホ過ぎるだけのような気もする。また、面倒ごとを避けて無難に付き合う賢さも沖縄の武器なのかも。案外したたかなヤツだな。

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 JOJO1部なのか3部なのかはっきりせぇよ、第5話。相変わらずジョジョのパロディは使いやすいようだが、既にその原作がアニメ化されたこのご時世に、アニメ化してパクるのは何が正しいのかよく分からなくなってくるな。「YES! I AM!」ってなんでこんなに出てくるんだろう。「チッチッ」まで含めればそれなりに劇的なシーン……かなぁ。

 ここで新キャラ投入のてこ入れ(?)。これだけのギャグ作品なので、当然出てくるのは変態ばかりである。「四天農」を冠する変態軍団が各クラスに潜んでいるらしいのだが、サブタイトルが「5人の」で、実際作中で紹介されたのが3人で、その上で四天農。もう訳が分からない。なかなか容赦無いカオスである。こうして「学園での変態四天王」なんて設定を見ていると直近に放送されていた某作の「お断りファイブ」と表ランキング勢を思い出しますね。どっちがまともかは……一概には決められないな。双方とも負けず劣らずの飛ばし方で甲乙つけがたい。いや、丙丁つけがたい。一応どっちの作品も「成績は優秀」っていう部分がつながってはいるんだよなぁ。学園もので際だつキャラなんてそんなもんかな。

 まず1人目、B組からは乳酸菌腐女子のバイオ鈴木。「発酵の美少女」ってのはなかなか良いネーミングで、放っておくとかもされそうでなかなか刺激的だ。CVはまさかの大坪由佳。バウムは正直あんまりうまくない娘であったのだが、このバイオ鈴木はかなりいい感じで声のテンションがはまっていた。割と早口でまくし立てる役だけど、良い具合にキンキン声があっていたし、トーンの変化も緩急があった。ぼちぼち自分の声の特性を分かって活かせるようになってきたってことかな。回りを見れば花澤・田村・英美里と大看板ばかりが控えている現場だが、バウムは伸び伸びと仕事が出来たでしょうか。あ、えみりんはゆるゆりファミリーだから大丈夫か。ちなみに、バイオ鈴木絡みの顛末で、継がマジモンのそっち系になりそうだったのが怖いと思いました、まる。

 2人目は、F組からウッドマン林太郎。リーフシールドがくぐれないっぽい名前であるが、見ていて出てくる感想は「最近の檜山はこんなんばっかりやな」というのが第一。「ディーふらぐ」でもなんか変なヒーロー役でちょい出演してたし、この歳になっても全然扱いが変わらんのはすごいと思う。そして、このウッドマンパートが今回のハイライトである。何しろ、耕作が中二の冬までみのりと一緒に風呂に入っていたという事実が判明したのだ。耕作曰く「それまで魚のようなぺったんこだったからなんの感想も無かった」とのことだが、そんなこたぁ関係無い。流石に中学2年生の男女が一緒に風呂に入って何も無いわけが無いだろうがッ。不能か! こりゃもう、ウッドマンを応援するしかないぞ。耕作は死んでいい。確かにみのりはヒロインとしては難ありだが、だからといって一緒に風呂に入っていい道理は無い。最低だ、アイツ。これをチャンスとばかりにみのりがアプローチかけに行ったのもスルーするあたりが最低だ。もう、誰かに薄い本を書いてもらわないかぎりはおさまらない。どこかのサークルさん、お願いします。

 そして3人目は、E組からローズ花園(CV:きーやん)。そういやE組だけなんの略称だか言ってなかったな。どういうクラスなんだろう。上2人は「バイオ」も「ウッド」も仕事を表していたわけだがこの男だけは違っており、「ローズ」は本人の性質を表していた。そして、耕作がその魔の手に落ちた。せっかく女の子がいるから萌えアニメになれるのに、一番盛り上げたのが野郎どうしのキスシーンって……。今週はネタの7割がホモじゃないか!(歓喜しない) ……耕作もすぐに泥水で口をすすげば良かったのにねぇ。ちなみに、耕作が「こいつはみのりにもちょっかいを出していたんだ」と怒ってきたので、「あれ、一応みのりを気遣う気はあるのかな」と思っていたら、そのすぐ後に理由が説明されてがっかりしたものである。でもなぁ、あの学校ならみのりくらいの子はそれなりに声かけられてもおかしくない気はするんだが(実際にF組のアイドルっぽかったし)、そのたびに耕作に自慢しに行くんだろうか。この2人の関係性もほんとに面倒臭ぇな。やっぱり、中二まで一緒に風呂に入ってたせいで倫理観がおかしいんだよ(しつこい)。

 今週の結論:べっきーと良田さんどこ行った。

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 「彼らがやっているのはガンプラバトルではない」、第18話。いや、多分この世界の連中のは全部違うよ。サブタイトルの「ブラッドハウンド」はレナート兄弟が使っていた自走砲の名前であるが、それではここでMagicのクリーチャーである「血の猟犬/Blood Hound(MMQ)」をご覧下さい。がっかりエキスパンションであるマスクスの名に恥じぬ、なかなかの駄目っぷりです。

 流石に決勝ブロックともなると気合いが違う。違い過ぎる。1回戦で番狂わせを達成したレナート兄弟と名人川口の試合は、たっぷりと1話を使って描かれる贅沢仕様。試合会場も、ダークなスナイパーと漆黒の重爆撃機というマッチメイクに相応しい、雨の市街戦で雰囲気抜群。重量感たっぷりに疾走するケンプファー・アメイジングの機体が容赦無く恰好いい。とにかく技術力万歳で、持てる限りの武器を詰め込んだ強キャラというシンプルな名人。それに対し、魔術とも揶揄されるような不可解な戦術を持つジムスナイパーという、どこか地味で不気味なレナート兄弟。実にアダルトな対決であり、レナート兄弟の方はこの試合を「試合」ではなく「戦争」と呼んでいた。彼らがどんな大望を抱いてこの大会に臨み、名人とどんな因縁があったのかはよく分からないまま終わってしまったのだが、結局、どういう対決構図だったのだろうか。

 アニメ的な視点で見ると、今回の試合の立ち位置は非常に明確だ。この試合の目的は「名人の強さと、気高さを示すための試合」である。どうやらレナート兄弟の取ったジオン兵戦術は、スポーツマンシップに則るとやや微妙なラインだった模様。ラルさんの「ガンプラバトルではない」という言葉は当然そういう意味だろう。でも、ぶっちゃけ彼らの戦術があかんのかどうかはよく分からない。確かに「1/144ジオン兵フィギュア」を使うとあんまり「ガンプラバトル」っていう感じではないが、ファンネルやビットの類はOKで人型フィギュアだとあかんのかい、ってのは疑問ではある。いや、あかんことはないのか。レギュレーション違反で失格になってるわけではないしね。多分、名人やラルさんなんかの「ガンプラ好き」からすると、機体の性能ではなくトリックで勝負する部分が「邪道」だと感じるんだろう。まぁ、その辺は個々人の意見の相違だわな。レナート兄弟だって単なる誘導爆弾じゃなくてフィギュアを使ってるあたり、ちゃんとモデラーとしてのこだわりはあると思うんだけどね。

 結局、名人は相手の作戦に翻弄されながらも、ちゃんと「機体をチューンする」ことでピンチを辛くも乗り切り、機転と実力で勝利をもぎ取った。とどめを刺したガトリングの掃射シーンなどはものすげぇど迫力で文句なしの大一番だったわけだが、機体が傷ついちゃったことで名人のプライドにも傷がついた。頂点に君臨する名人だからこそ、もっとスマートに勝たねばならないようだ。面倒なこだわりがあったもんである。予選でボロボロになったセイやフェリーニが聞いたら「全力ならそれでいいじゃん」と反論しそうなところではあるが。まぁ、この完璧主義な敵と決勝で泥臭い試合をするのが楽しいのかもね。

 そんなわけでメインシナリオも着実に進行中だが、その脇でつつがなく紡がれる、「今週の女の子」のコーナー。今回はついにアイラちゃん(改めアイナちゃん)がセイたちに合流し、ダブルデートが実現した。似たもの同士の2人を微笑ましく見守っているもう一組の方も割と似たもの同士に見えるという、爆発して欲しくてしょうがない現場。セイと委員長の「そろそろ僕らも所帯を持とうか」みたいな雰囲気を何とかして欲しい。逆にレイジの本当になんにも思ってない感も何とかしてほしい。アイラちゃんは微妙に気があるっぽいのになー。まぁ、彼女の好意はまず食い物に向けられるのが先なんだろうけども。お嬢さん、中華もお好きですか。いいですな。なお、復帰1戦目となったマオは惨敗した模様。このエロガキ、割と節操なかった。ミサキさんも「早すぎるわ!」って言ってたってことは、「しばらくしたらOK」ってことやで。今はエマさんの映像でも見て我慢しておきなさいね。

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 今年もまた、1つの歴史が幕を下ろしました。1年間のお疲れ様、戦隊ヒーローの最終回には、独自の寂しさと、「また1つ歳を取ったのか……」という絶望感が付きまといますね。これでリアルタイム視聴が達成出来た戦隊は3本目とまだ多くはないのだが、必死に追いかけているので実際に完走した戦隊はこれで21作目になった。よし、半分越えた。もう一頑張りやな。「戦隊なんて、週に何本も一気に見るもんじゃねぇよ」って言われたんだけど、まぁ、そこはそれさね。

 結論から先に行ってしまえば、1年間たっぷりと楽しませてもらってかなり満足したキョウリュウジャー。ギャグに寄せたテイストだったので中盤は非常に気楽に見られたが、終盤の締め方はかなりシリアスな方向に振れて、一番最初に思っていた「ガオレンジャー」にやっぱり近かった気がする。「ガオ」との類似点をあげていくと、パワーアニマルと獣電竜の立ち位置が非常に似通っていたこと、メンバーのノリがかなりお気楽であること、敵組織も横の繋がりを大事にしてコミカルであったこと。あとは追加戦士が敵側から登場するあたりも似てるかな。もちろん、他の戦隊も色々似てるところを取り出せばきりが無いのだから「何に似てる」という意味はあまりないのだが、全体を通した総評的に近いのは「ガオ」だ、というのが個人的な印象なのである。ガオレンジャーとの違いで一番嬉しかったのは、敵側から最終的に離反・改心したキャラが出てくれたところかな。あれだけ愛らしかったツエツエとヤバイバは結局敵としてのスタンスを貫き通してしまったからねぇ。キャンデリラ様の最終回の活躍はお見事でしたよ。

 どうしても最終回の印象が強くなってしまうのは仕方ないところだが、実はラスト1話だけを見ると個人的にはあんまり好きな終わり方じゃないんですよ。デーボスがショボかった、というのもそうなんだけど、最終的にキングが1人で片付けちゃったでしょう。もちろん「その背中を預けられる仲間がいて、みんなの力があったから勝てた」ということは強調しているのだが、実際に戦ったのがレッド1人だけ、というのは最終決戦のエピソードとしてちょっと残念。やっぱり5人or6人全員に活躍の場が欲しかったなぁ、と。ただ、それは1話だけ切り取った場合の話で、今作はラスト3話全部込みでの最終回だからね。先週既に素顔名乗りをやってしまったのだから、文句を言うのも無粋ってもの。その他では特にアイガロン、ドゴルドの最期が非常に印象的で、そのあたりも含めて敵側の見せ方がとても良かった。アイガロンなんて最初の非道な行いがあるからどれだけ改心したって許せないだろう、と思っていたのに、あの散り様を見せられたらイアン同様に納得するしかないんだよ。「悲しみの戦騎」のエピソードがやっぱり一番泣けるってのは憎らしくて良い。ドゴルドさんも、うっちーとのコンビネーションで最期を飾るあたりが本当にそつのない脚本で、1つ1つのバトル、個々のキャラの絡みが全て綺麗に収まるのがお見事だった。イアンとアイガロン、ドゴルドとうっち−、そしてソウジはトリンとの繋がり、もっさんはキャンデリラだ。残るキングとアミィがどうなるのか、と思っていたら、最終回が完全に2人の世界。流石に戦隊ヒーローでそこまで完全にラブしちゃうのもどやねん、と思ったけども……まぁ、落としどころとしてはあの二人をくっつけるのが一番手っ取り早いからなぁ。弥生ちゃんがあまりにも可哀想なんだけども、そこでドロドロして第2のジェットマンにしてしまうわけにもいかんし。キングとアミィの破天荒なカップリングが一番しっくりくるんだよね。「キング1人のカリスマで強引に引っ張る戦隊」っていうデザインは、奇しくも同年放送のドキプリに似てたような気もするな。

 全体的なシナリオ展開は、本当に無駄が無くて、キャラの1人1人が活きたのはお見事だ。その他、戦隊シリーズとしてのエポックメイキングなところは、やはり「10人戦隊」という無茶な設定をきちんと消化したところが一番の手柄だろうか。スピリットレンジャーっていう設定がうまくて、8人目以降のメンバーは「そこまで前面に押し出さずとも不自然じゃない追加戦士」という独特の立ち位置を守った。更には4人ものメンバーが作中で世代交代をするという挑戦的な試みも行われており、延べ人数で言うと14人もの人間が変身した壮絶な戦隊ファミリーである。まー、流石に2代目グレーは無理があるだろ、とは思ったけども。「1作で2人の戦隊メンバーを2役でやった」というのも史上初かなぁ? ボウケンシルバーにお疲れ様。

 そしてなんと言っても、声優オタにはたまらない中の人の優遇っぷりも目を引くポイントだ。戦隊シリーズは割と中の人で遊ぶことも多いのだが、今作は戸松の大活躍に加えて、ほぼ敵側キャストが顔出し総出演しているのが嬉しい。トリンの中の人も出てたし、本当にキャストの垣根の低い作品。最終回のダンスで菅生さんにまで踊らせてたのがすげぇよ。あんなお仕事して下さって、本当にありがとうございます。もう、どうせだったらデーボス役の大川さんにも踊ってもらえば良かったのに。

 とにかく、好きか嫌いかで言えば間違いなく大好きだった戦隊でした。来週からアミィのおみ足やのっさんの親父ギャグ、うっちーの困り顔が見られなくなるのはやっぱり寂しい。でもまぁ、次があるのが戦隊だから。シリーズ38作目は、話題騒然のトッキュウジャー。ブレイブからイマジネーションへ。さて、どんな奴らが飛び出すやらね……。

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 間に入るCMで劇場版BDの映像が見えるとちょっと切なくなる第5話。劇場版の画は良さそうなんだよなぁ。ほんと、何話になっても安定しないのがなぁ……。

 今回はなんと小俣真一によるコンテ回。なのだけど、氏の妙味を味わおうにもどうにも画の崩れの方が先に出てしまうのでなかなか入り込みにくいのが非常に勿体ない。これまでに比べるとまだいい方なのかもしれないけど、やっぱりモブ寄りのキャラになるとすぐに崩れてしまうのだよなぁ。あのブラックロックシューターを作ってくれたOrdetはどこへいってしまったんや。

 まぁ、画のへなへな感について毎週愚痴っても仕方ない。今回はいよいよ動き出したライバル(?)、I−1との対決を描いたエピソード。もちろん、「対決」とは言っても誰が見ても分かる通りに格が違い過ぎるため、正確に言うなら「完膚無きまでに打ちのめされる」回ということになる。ここまでレベルが違えば、負けた方もあんまり悔しくはないけどね。I−1というグループは、現代でいうならAKBみたいな「勝ち組アイドル」の象徴。もしAKBが仙台公演に来て、それを見て地方アイドルの駆け出しが「勝ってやる」なんて言ってたらそれこそお笑いぐさである。あくまでも目標としての「ライバル」であるが、そこに負けること自体には、今作のテーマ的にあまり大きな意味は無い。どちらかといえば、中心となっている島田真夢のごたごたを処理するエピソードとしての性格の方が色濃いだろう。

 「アイドル崩れ」としてWUGに参加している真夢。彼女の下へ、わざわざI−1メンバーの1人が訪れ、すげぇ嫌味なことを言い捨てていった。「戻ってくるのは勝手だが、迷惑を受けた人間がいることだけは覚えておけ」って、わざわざ会いに来てまでいいにくるのはどんだけ粘着質なんだ。確かに、立場の確立したアイドルグループから誰かが抜けるとなるとそれなりにスキャンダルだし、グループ内でも何かとギスギスしそうであるが、彼女らの場合はそんな脱退を乗り越えて現時点で成功してるんだから別にいいと思うんだけどね。よっぽど真夢に固執する理由があるんだろうか。そのあたりは劇場版も見てないのでちょっと想像がつかない。真夢が過去にセンターに位置していて、彼女が抜けることで大打撃を受けたとかいう事実もないよな。I−1候補生のトレーニング現場を見る限り、彼女たちの中ではアイドル活動は戦争であり、生存競争だ。もう、レッスンスタジオっていうかアイドルブロイラーみたいなところだ。そこから1人転げ落ちていったのだから、残った連中は貪欲に感謝してもいいくらいだと思うのだが……割り切れない何かがあったんだろうなぁ。

 そして、そんな真夢が参加しているWUGは、当然のようにライブで客を呼ぶのに失敗した。あのサイズのステージであの客数ではちょっと寂しいのだが、ステージパフォーマンスを見ると、そりゃ仕方ないか、って思えてくる。本当に「地方アイドルの駆け出し」なんだよな。「これからがんばろう」と克己するお話だとは分かっちゃいるが、流石にあのクオリティのライブで板に上げるのはちょっとプロ意識に欠ける。熱血重視の物語なら、ライブ後にもっと落ち込んでもいいレベルの出来。あの会場にいた熱心なファンはどうか知らないが、少なくともテレビの前で見てる人間は「頑張ってくれ!」と応援するよりも「もっとしっかりやれや」と思ってしまう。でも、ひょっとしたら本当の駆け出しなんてこのくらいがリアルなもんなのかな……失敗の原因は多々あるだろうが、先輩ユニットからは「距離感」の問題を出されていた。仲間内のギクシャク感。やっぱりまずは実践的な練習より、グループ内での呼吸の合わせ方なのかね。後はひたすら慣れること。こればっかりは数をこなさないとどうにもならん。どの程度の覚悟で1つ1つのステージに挑めるかで、今後の成長度合いも変わってくるだろう。真夢が気持ちを新たにしたことで、今後の進展があるものと期待したい。まぁ、社長がまた胡散臭いのに捕まってたけども……。

 今週も色々と沈む話題の多い本作だが、個人的に勝手な盛り上がりポイントは、先輩ユニットが練習を見て苦言を呈するシーン。何せ戸松・花澤という当代きっての舞台数をこなす芸人、違う、アイドルからの助言ですからね。sphereRO-KYU-BUも、ちゃんと喧嘩してる? sphereは割としてそう(してそう)。

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 ハーさんの男一匹晴れ舞台、第90話。冒頭からしばらくは色々と茶化そうと思ってたんだけど、どんどん恰好良くなってきてしまい、最終的にはいじるのが申し訳なくなった。これまでために溜めてきた大舞台への挑戦権、見事に実ったあっぱれな花道である。

 思えば、黄金聖闘士というのも不思議なスタンスである。88(+α)ある聖衣の中でも最強の12の聖衣。それを着られるものはアテナに選ばれた真の聖闘士のみであり、この世界では最大の名誉である。しかし、この「聖闘士星矢」の世界も時を重ねて、いつしか黄金聖衣の価値も下落をはじめる。バトル漫画の常であるインフレの影響がもちろん大きいわけだが、それ以外にも、「なんでお前が黄金聖衣着られるの?」みたいな間違った連中が現れてしまったためだ。古くはあじゃぱーデスマスク。ただし、彼は「聖衣に見放される」という結末を迎えたために、なんとか黄金聖衣の矜恃は守っている。他にも変な奴らはちらほら見受けられたが、まぁ、それなりの理由があったり、なかったり。そして世界は「Ω」に入り、黄金聖闘士が完全なる逆賊として現れてしまった時点でその価値は底値を更新する。変態としか思えない蟹座、どう背伸びしても白銀レベルがいいところの蠍座、確実に「悪」以外の要素が見あたらない魚座、そしてついに呪いの聖衣とまで言われるようになってしまった水瓶座。黄金聖衣業界もさんざんな風評被害に悩まされる。

 そんなΩの時流の中で、何とも微妙な立ち位置だったのが、牡牛座だった。確かに彼は矜恃を守っていた。元々タウラスの聖闘士の持つ特性は豪放磊落。分かりやすい獅子座のような気高さとはちょっと毛色が違うが、そこには正面から戦闘を楽しむ器の大きさと、その中に見え隠れする気高さを併せ持つ。過去の牡牛座は誰もが「牡牛」の名を頂くのに充分な人物だったといえるだろう。しかして、この世界の牡牛座であるハービンジャーはどうだったか。正直、今までの彼は合格水準に達してたとは言い難かった。唯一のまともなバトルは昨年の光牙戦のみだが、ただひたすら「骨が折りたい、心が折りたい」と叫び続ける壊し屋は、迫力こそあったものの、そこに気高さは欠けていた。正面から戦って若者の強さを認めるおおらかさこそあったものの、大望を抱くだけの器の大きさを見せることはなく、気まぐれな喧嘩屋のイメージは払拭していなかっただろう。そんな彼が、突如アテナの聖衣を任されることになり、その守護のせいでこれまでガリア・ハイペリオンといった強豪との戦闘にすら参加させてもらえない始末。残された敵はタイタンのみとなってしまい、世間ではいつしか、こんなハービンジャーを「噛ませ牛」と揶揄することさえも。しかしそれもしょうがない。何しろ、タイタンはパラス軍最強の男なのだ。黄金聖闘士3人がかりでも聖剣しか折れなかったハイペリオンすら凌駕する(とおぼしき)男に、単なる喧嘩屋が挑んで勝てる道理などない。誰もがそう考えるのは仕方ないことだ。「ハービンジャーは負ける」。これが世間の当然の認識だった。

 そして今回、Aパートでは実際に予想通りの展開が続いた。猪突猛進、「闘牛の牛のよう」とタイタンに馬鹿にされたハービンジャーは、いつものように悪ぶった様子で突っ込むだけ。今更タイタンが黄金聖闘士たった1人に臆するはずもなく、黄金聖衣は容易く砕かれ、天神創世剣で紙のように切り裂かれた。「ゴミための虫けら」では、神にも並び立つタイタンに一人で挑むなど無謀過ぎたのである。しかし、ハービンジャーはそれだけで終わる男ではなかった。圧倒的な実力差を見せつけられてなお、彼は立ち上がる。タイタンの持った疑念は、実は視聴者サイドと同じものだ。「何故立ち上がる?」と。「守るものもない、戦士たる誇りもないお前が、何故そうまでして戦う」と。

 その答えは、「怒り」であったという。「何故奪う」と問いかけるハービンジャー。彼は、パラスの非道を、最も当たり前の視座から問いただしていた。事ここに及んで、神と神の対決、愛のあり方など、ややこしい事態が紛糾する中で、彼の胸中にあるのは実にシンプルな反感、「何故奪う」。彼を奮い立たせていたのは、「怒り」を発端とした義侠心。罪もない人々を苦しめ、守るために生きた仲間達を亡き者としてきた暴虐に対するものである。神の意志も、神の愛も関係無く、ただ人が虐げられることに対するものである。ただの荒くれ者だと思われていたハービンジャーだったが、その目で見てきた仲間達の戦いの中で、彼も様々なものを受け取っていたのである。そんな彼の訴えに、誰が異論を挟むことが出来るだろう。純粋な怒りは力となり、たった1人で天神創世剣をへし折るまでに至った。「アテナ・エクスクラメーションでようやく天地崩滅斬を折れたのに、1人で聖剣壊せるのか!」と驚く部分はあるが、彼の激情を目にした後ならば、その信念にもなんだか納得出来る気がする。この長い戦いの中で、彼は黄金聖闘士として、立派に成長していたのである。その猛々しい勇姿には涙を禁じ得ない。

 最大の見せ場で、片角の折れたメットを取り出したハービンジャー。今までどこに持っていたのか、なんて疑問はあるものの、最大最強の一撃を放つための「牡牛座」としての見せ方はけれん味たっぷり。問答無用のグレートホーンを放ち、相手の武器をへし折り、ギリギリで踏みとどまってアテナの聖衣を守りきった。彼の生き様の全てがあの一瞬に凝縮され、それが見られただけでも今週はなんの文句も無い。黄金聖闘士という立場が危うかった本作の中で、最後の最後に、立派に「黄金聖闘士らしさ」を見せつけてくれた彼の大活躍に感謝したい。そして、彼が実にシンプルな「正義」の姿勢を打ち出し、それをアテナと共有出来たことにより、次週に続く「女神の戦い」の動機付けも補強されることになった。冒頭、1人テラスに立つパラスに忍び寄るエウロパ。彼の陽動によって、パラスはアテナを殺すことを決意する。一見するとこのシーンはエウロパが「我が神」の陰謀によってパラスを焚き付けたように見えるが、別にエウロパがおらずとも、パラスはどこかで彼女の抱える自己矛盾と向き合う必要はあった。「愛しているが故に殺す」という結論も、おそらくは不可避のものだったのだろう。この「殺すほどの愛」という純粋なエゴイズムを、ハービンジャーは真っ向から否定し、タイタンをたじろがせたのである。ハービンジャーを形成するに至った「真の愛」であるアテナと、「悩める愛」を抱え続けるパラスという対決図式をはっきりさせた上で、次週の女神対決がすんなりとはじめられる。何ともそつのない脚本ではないか。

 非常に気骨のある、よいエピソードだったわけだが、最終的に水入りの形でハービンジャーとタイタンが双方生き残ったのは意外であった。ハーさんは深傷を負っているが、まだ戦えないという状態でもなさそうだし、ひょっとしたらここからもう1段階の活躍があるのかもしれない。となると、割とアテナ側にも戦力は残されてるんだよな。星矢がパラス・タイタン戦である程度消耗する流れになれば、後は「あのお方」との最終決戦が青銅勢のお仕事ということになるのか。……今の流れだとタイタンと共闘する流れもなくはないけど……それだとちょっと強すぎるかなぁ。

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 今週もうか様可愛いよタイム、第4話。しかしこのアニメは全員可愛いからうか様に集中できないのが困ったものだな。墨染さんが本気出し始めて、その流れで三条さんまで頑張ってしまうとなると……。

 上映会で見て、一週間ぶりの2回目視聴。やっぱり笑えるし、やっぱり良いお話。上映会で五味Pが言っていたのだが、いなりが帯を締めたり、おめかししたりして出かけるシーンはアニメオリジナルだそうな(原作持ってないから正確には分からないけど)。なんでも、お祭りの日に、いなりが気合いを入れて、好きな男の子に会う前に頑張っているその健気さをより強く描くことを狙ったらしく、「そういうシチュエーションでは、一体どんな出来事が起こるものか」と女性スタッフなどに相談した結果、「着付け」というイベントが追加されたとか。何気ないシーンでもしっかりと変顔なんかでアピールするあたりにメインヒロインの如才なさが確認出来ますね。ワンカットたりとものんびりせずにせっせと百面相に勤しむいなりちゃんはやっぱり可愛い。うか様の悲鳴が聞こえた時の全身全霊をもっての「うん、気のせー!」が眩しすぎる笑顔でな……。

 お祭りを舞台にしての、少年少女の青臭い思いの数々。それを傍から見ているおっさんが私なわけだが、聖地巡礼にいったおかげで今回のお話が大体どのあたりの場所なのかが分かるようになってちょっと嬉しい。京阪の駅で墨染さんと待ち合わせ、そこから正面じゃなくて脇道を通って境内にあがり、そこから丹波橋君とは順路通りに上がっている。うか様が燈日やトシ様とやいやい言い合っていたのはおもかる石の前の場所だね。狐の形をした特徴的な絵馬が目印です。真っ赤な鳥居に囲まれた境内は雰囲気を醸し出すセッティングとしても心憎いものになっており、祭りの灯が赤いおかげで、紅潮した表情に気付かれない、といなりが感謝していた。「君と目が合うたび赤く染まる頬を沈みかけたオレンジのせいにした」っていうのはnano.RIPEが歌う劇場版「華咲くいろは」のテーマソング「影踏み」の一節にもあるけど、こういう嬉し恥ずかしの若々しい感性って、おっさんには本当に眩しいんですよ。きゅんきゅんしますね。あんだけべったりくっついておいて今更恥ずかしいもないだろ! って思ってしまうけど。今のいなりにはあれが精一杯だなー。「私死ぬ」だもんなー。

 そんなわけで、いなり・丹波橋君の関係性はお祭りの良い雰囲気(と丹波橋ママンの協力)のおかげでかなりの進展を見せている。1話のやりとりや学校での雰囲気なんかを見てると、あまりに全方位イケメン過ぎる丹波橋君はいなりに対してニュートラルな感情しか持ってないのかな、と思っていたのだが、最後のちょっと気恥ずかしそうな顔を見るとまんざらでもない。丹波橋君は墨染さんに告ってたような気もするけど……高嶺の花よりも、背中の上の身近な子、ってね。決定打こそないけれどもいなりだって割とガンガン行けるタイプなので、この2人の関係性は案外とんとん拍子ですすむのかも。

 そして、それ以外のところで謎の急展開を迎えているのが、この後2話で語られるらしい、「いなりの回りの友達篇」ということになるのだろうか。漫画の王子様的な登場でいきなり墨染さんのハートキャッチしてしまった三条さん。男っぽさは画に描いたような「王子様系女子」であり、女子校だったら毎年大量のチョコをもらうタイプ。墨染さんがお熱なのも仕方ないところか(?)。まぁ、個人的にはこういう「あからさまに男役」な女性が絡む百合はストライクゾーンから外れるのだけどね。あくまで男の代替物みたいなものだから(だが、決して嫌いとは言ってない)。まぁ、墨染さんの場合はほんとの一目惚れだから、そのうちどこかで片がつくんじゃないかしら。問題なのは、最後の最後、台詞無しですげぇ意味深な視線を墨染さんに見せてた丸太町の方なんだよなぁ……彼女のあの視線、一体何を意味しているものなのか……次週以降に注目です。

 そして、もう1つシリアスなのは、おそらく7話以降に描かれることになるであろう、「いなりとうか」の関係性である。今回はアホ兄貴コンビの活躍のおかげで、その辺のシリアスな部分も浮き彫りになってきた。「不老不死の神」と「人間」の関係性は、つい最近「ぎんぎつね」でも描かれたばかりのテーマだが、この手の作品では常に付きまとう命題である。うか様は最初二次元に恋して現世に出てきたのだから、そのまま画面に張り付いていればある意味では「永遠の恋」が成就したかもしれないのだが、流石にそれだけでは人間界に居着くわけにもいかない。成り行きとはいえ、いなりと切っても切れない縁が出来たことで、一気に人間との距離を縮めた。そんな妹の過剰とも言える動きを危険視するトシ様。普段の言動がナニなので今ひとつ説得力に欠けるが、一応訴えていることはまともな話だ。神通力を返すにしろ返さないにしろ、今後のうか様がいなりとこれまでのようにつきあえるわけではない。はたして、アニメ10話でそのあたりのことが描かれることにはなるのだろうか。

 うか様は非常に真っ直ぐな性格で、人間の扱いもとても丁重。天照様みたいにあんまり長いこと人間界と接触してると、人間に飽き飽きしてぞんざいにもなるのだろうが、まだそういう段階じゃないってことだろう。燈日のことを「友達」と言っていたのもそうだし、冒頭でいなりに「丹波橋君は毎年家族で祭りに来ているから」と教えてあげたってことは、ちゃんと下界の人間がどのように活動しているのかを観察、把握してるってことである。こういう真面目な神様ばっかりなら、もう少し神と人間の関係性も違った形になるのかもね。僕もうか様と結婚したいです。残念ながら、伏見稲荷では会えませんでした(等身大パネルにだけ会えました)。

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2月7日 ドラフト模様(BNGTHS×2)

ピック順 【Thraxi】→【Mei】→【Metallica】→【Serra】→【Alessi】→【Sangriter】→

 

 良い子のみんな! 年に3度のお楽しみ、新環境だよ! まぁ、第2エキスパンションって一番変化が乏しいからあんまりインパクトないんだけども。しかも今回のセットは、あんまり前評判も高くない地味なセット。昨年の同時期がセット総入れ替えのギルド門侵犯だったので、その差は歴然。一体どうなることかと思ったが……やっぱり1/3パック変わるだけでもけっこう手応えは変わってくるもの。流石に慣れて幾分惰性で引いていた見慣れた面々も、2パック目、3パック目で出会えると懐かしの我が家に帰ってきたような味わいがあります。試合はまだまだ始まったばかり。今後、この新しい世界はどんな展開を見せてくれるのでしょうか。

 


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 皐月が動いた! 第17話。遅かれ早かれこういう流れになるとは思ったが、流石にキルラキル、大展開のターニングポイントはすぐに訪れる。

 「展開が早い」ってわけじゃないんだ。今回起こったことってほとんど無いから、脚本が詰まってるって感じは一切ない。でも、やるだろうと思ったことを一番効果的な要所で回している。皐月の反乱は、はっきりと「生命戦維を打倒する」と宣言したものだった。もちろん四天王たちもそれを知った上で動いていたし、これまでの様々な伏線がここにきてきっちりまとまった。あくまでも皐月は本能字学園のトップであり、その学園こそが彼女の武器。今回はわざわざ30分かけて徹底的に「学園内の設備の荘厳さ」を高めてあり、ここから彼女が世界を敵に回す覚悟が示される。まぁ、親子喧嘩に巻き込まれた形の流子はぽかーんだけども。

 もちろん、動いたからといって、現時点では皐月の心中を全て読み取ることは出来ない。鬼龍院の家に育った彼女が、どのタイミングで羅暁への反乱を決心したのか。その動機はなんなのか。彼女の目指すゴールはまだはっきり示されていない。ただ、「服に着られる人間」という歪んだ理想像に対して嫌悪感を抱いているのは確かなようであり、そこだけを見れば流子とも通じるものがあるだろう。皐月の性格から考えて流子と手を組む展開はなかなか見えてこないのだが、最終的には羅暁という巨大な敵を前にして、2人が共闘する姿が見られるに違いない。ま、オープニングがそんな感じですし。結局、ここまで徹底的に「悪」ではなく「傑物」として描かれ続けた皐月が敵になるわけがないんだよな。彼女がラスボスだと、四天王とも正面から敵対しなきゃいけないから、なんか寂しいもんね。今作で一番愛されてるのって四天王の面々なんじゃなかろうか。ちなみに、形式上「ラスボス」と言ってみたものの、現時点で羅暁がラスボスであるかどうかは定かではない。その奥にはCOVERSという存在もあるはずだし、「羅暁がすげぇ強い」かどうかすら今は分からないから。少なくとも、次回予告を見る限りは剣で刺されるくらいじゃ死なないのは確か。

 そんなわけで、鬼龍院家のごたごたばかりが描かれてしまったために、今週も主人公(のはずの)流子の存在感がどうにも薄い。マコ劇場があるおかげでシーンごとのインパクトはそれなりなのだが、どこまで行っても巻き込まれ型。なかなか寄って立つところが出てこない。黄長瀬の過去話とか、ゆっっっっくりと白衣をはだけていく変態チックな美木杉とかの方が見るべき部分が多かったような。あ、でもどんどん仲むつまじくなっていく鮮血との関係性は良いね。美木杉たちに真実をしらされてしまったせいで、鮮血が本当にしょんぼりしてるのがちょっと可哀想だからね。いっそ鮮血はマコに着てもらうのはどうだろう。細かい悩みとかどうでもよくなるぞ。まぁ、マコは着らんないんだけど。

 そろそろ最終ステージ近くになってしまうので満艦飾家のおちゃらけもなりを潜めるかなぁ、という気もするのだが、どれだけ鉄火場になっても容赦しないのがあの一家。今回は親父が蟇郡さんと直接対決するという見せ場が。「マコはどこに行った」って蟇郡さんに聞いてたのは、「多分お前がマコについて一番詳しいだろ!」みたいな世間の風潮を加味したからに違いない。現時点での四天王の役割は、猿投山=実働部隊の統括、蛇崩=同じく装飾・音響関係統括、犬牟田=情報制御、蟇郡=マコの子守り。

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