最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
第2回放送です。ただ、残念ながら今回は新キャラの登場はなし。3話あるうち2話はレギュラーメンバーだけで回す構成になっていた。旧作は毎回1県ずつ登場して常に刺激を与え続けてくれていたが、どうやら今作はそういうコンセプトは無いようだ。やっぱり教育テレビとかのどこかほのぼのとした掛け合いが基本らしい。そういう意味ではちょっとがっかり。むー、まぁ、まだ2話目だから。旧作だと名古屋が崩壊してたくらいの時だな……。
○第4話 「ナンバースリーなんていいさ」 登場犬:群馬、茨城、栃木、沖縄 前回からまだ続いていた、関東ナンバー3を決める三者会談。相変わらず千葉や埼玉は呼ばれてないのだが、多分、「実質5位以下」組が身を寄せ合っている状態なんだろうなぁ。頑張れ北関東。 おそらく茨城の誘いなのだろう、海を見に来た3人は、その雄大さに魅せられて今まで些末な言い争っていた自分たちの小ささを恥じた。互いに謝罪し、良い雰囲気に。「このまま何か食べに行こう」との茨城の誘いに、群馬は「猪鍋は?!」と即答。どうやら猪も群馬特産の1つのようだ。栃木も笑顔で「うちのかんぴょうの煮物も悪くねべ」と乗ってくる。かんぴょうって栃木特産なのか……と思って調べてみると、なんと国内生産量の8割が栃木とのこと。すげぇな。これは自慢していいわ。しかし、そんな2人に対し、茨城は「ケッ、やっぱり海のないとこの食べ物は田舎くせぇべ」と一蹴。反省の色なし。アンコウ鍋などの海産物をアピールしはじめる茨城に、2人もあきれ顔で再び言い争いが始まるのである。ちょっと離れていたところで寝ていた沖縄が一言「あの3人はやかまさいよぅ」と漏らすのでした。 前回の話の延長戦か。単に「茨城がなんかムカつく奴」ということが分かるのと、のんびりしゃべる沖縄の愛らしさが際だつ。また、背景が無かったために移動が一切見られなかった旧作と比べると、今作は色々なところにお出かけしている様子も確認出来る(旧作で出かけたところって、秋葉原と福岡の自宅くらいしか無かったような)。3人はわざわざ茨城の海を見に行ったんだろうか。それなら近所で茨城名産を食べるのはありな選択肢な気もするのだが。栗のくせに海の幸に詳しいとか、やりおる。各県の微妙な名産品に詳しくなれるのは、このアニメの良いところですね。これが本来の趣旨にあってるんだろうなぁ。でもごめん、あんまりかんぴょうの煮物ってイメージ湧かない……。
○第5話 「ご当地グルメを食べた〜い!」 登場犬:兵庫、福島、沖縄 ご当地自慢トークを繰り広げる兵庫と、それを聞いている福島(そして相変わらず隣で寝ている沖縄)。「串揚げがうまい!」としゃべりも熱くなる兵庫は、次に「神戸牛のビフテキも忘れたらあかん」と力説。しかし、残念ながら福島は牛肉は苦手なようで、その話題には腰が引け気味。仕方ないよね、本物じゃないといっても、牛として生を受けたものだから。思わず「キン肉マンってよくバッファローマンの前で牛丼食えるよな」っていうネタを思い出す。福島が牛肉食ってたら完全に共食いだ。「えー、めっちゃうまいのに」と不満げな兵庫を避けるため、福島は「沖縄は?」と話題を逸らす。眠たげな沖縄が取り上げた地元グルメは、「沖縄といえばタコライスさ〜」。途端に顔が青ざめる兵庫。福島は「あ〜、タコライスね〜」と盛り上がるのだが、2人が和気藹々としている間も兵庫はずっと震え続ける。「今からタコライス食べにいこ〜」と沖縄が提案するも、「うちは遠慮しとくわ」と顔を背ける。しまいには「塾の時間や〜」と逃げ出す始末(足速い)。もちろん、誰もが分かっていることだが、オチは沖縄の一言。「タコライスにタコ入ってないんだけどな〜」。 大切な事実として、「兵庫は食べられることを恐れる」ということをあげておかねばなるまい。旧作レギュラーでは、お茶をすすんで提供した静岡、自らの身を差し出した山梨、お互い味自慢していた名古屋、福岡と、各々食べられることに誇りを持っていた。長崎や宮崎、神奈川も食べられたがっていたように見える(嫌がってたのって栃木くらいじゃなかったか)。しかし、今回の兵庫は明らかに食べられることを恐れている。彼女たちは消費されることを望まないのだろうか(そういえば、兵庫は一人称が「うち」なので女性であることが確定したのである)。さておき、今まで割と強く出ていた兵庫がやり込められる珍しいお話。あれだけ自分勝手に見えていたが案外撃たれ弱いのかもしれない。顔だけ真っ青になった兵庫は実に気持ち悪い造形である。最後に逃げ出すシーンでは、足の一本(腕?)をちらと見て「塾の時間や!」と叫ぶのだが、当然時計などしていない。へたしたら塾にも通ってない可能性もある。っつうかこいつらどれくらいの年齢なんだよ。旧作で「用事」といえば「マジカル明太小町の再放送とー」ぐらいだったのだから、今作のレギュラーたちは随分お利口さんだ。
○第6話 「ピクニックへ行こう!」 登場犬:茨城、福島、沖縄 今回一番中身のない話。仲良し3人でピクニックに出かけるのだが、ピクニックコースとは思えないような脅威の斜度を誇る斜面に、凶器でしかない茨城が転げてしまい、後ろ2人が多大なダメージを受ける。あれはかなりの殺傷力があるだろうな。再び挑戦するときは沖縄が先頭になって挑むのだが、やっぱり転げてしまえば結果は同じ。最終的に、細いひも一本で接続されている福島の頭部パーツははずれてしまうのであった。 一応、念願のデストロイ回ではあるのだが、福島の場合は頭部は最初からはずれやすい前提だからあんまり悲壮さは無いかな。赤べこってああいうもんだし。どっちかというと、1回目の転倒のあと、沖縄が押し込んだだけで直ったことの方が気になるかもしれない。自己修復機能はあるのかな。でも、多分今回最大の突っ込みどころは「そのハイキングは修行か何かか」というところだろう。仰角45度以上の斜面、このメンバーじゃなくても登頂は無理だろ。チャレンジャー過ぎるわ。あと、どんどん沖縄の愛らしさが増してくるのがおっかない。中の人恐るべし。 PR な、馬鹿だろ? 第2話。 「生徒会役員共」の主人公、「B型H系」の主人公、「変ゼミ」の主人公、そんな人たち(の中の人)が集まってやってるアニメですよー。 なんかもう、すっかり「バカテス」の頃に戻ったかのような、遠慮の欠片も無いネタの振り回し方になっている。今回はやたらとネットの画像ネタが多かったが、原作にあるものなのか、監督の指示なのか、コンテやってるナベシンの采配なのか。こんだけやられて初めて「そういや、「だましたァァァ」の元ネタしらねぇな」って思った(そしてググった)。よくもまぁ、こうもぽんぽんとネタが飛び出すもんだわね。一切農業やってないんですが、それは。 しかし本当に設定自体がバカテスに似てる気がする。主人公が振り切れた馬鹿というところが一番の共通点だが、脇には一見クールじみているが割と畜生な友達がおり(優秀な学生に惚れられている)、脇には密かに主人公に思いを寄せている幼なじみツンデレがおり、そこに突如Aクラスからの闖入者が現れ、その子は勝手に主人公に惚れているという。バカテスの瑞希は一応惚れてる理由は分かったけど、今作は転校してきたばかりの林檎ちゃんが何故気にかけているのかがさっぱり分からないところが違うけど(あと、女性2人の乳の配分が逆)。ネタの純度には差はあるかもしれないが、試召戦争が無い分だけ、こっちの作品の方が濃くなる可能性もあるな。足りない秀吉成分は若旦那で補っておこう(中の人的に)。 それにしても……馬鹿だなぁ。今回のテーマはパンツでした。耕作は、幼なじみで、年頃の女子高生がパンツを差し出したのにゴミ箱に叩きつける畜生ですよ。どう考えてもおかしいじゃないですか。ミノリちゃんあんなにストレートにアピールしてくれてるのに据え膳食わないとか。まぁ、目の前に憧れのアイドルが突然現れたらおかしくなるのも無理はないのかもしれないが……色々倫理観がおかしすぎる世界だ。実は一番おかしいのはメガネな気もするんだけどな。あのパンツどこからもってきやがった。ちなみに、「俺はどのパンツも選ばない」は多分美味しんぼのパロディなはずなのだが、「ここにあるものは全て未使用だ」っていうのは、そのまんまのパロディなのか、それともネットで良く見かける非処女は中古コラのパクりなのか。いや、どうでもいいんだけどね。なんか気になってさ。最近のラノベのギャグって、既に拡大再生産の3段目くらいに位置してそうな気がするんだよね。笑えればどうでもいいんだけども。今作は、本当にあさぬママの切れ味で笑わされることが多くて悔しい。 見に行きました。かなり楽しみにしてたんです、これ。別にジュウレンジャーもアバレンジャーもリアルタイムで見ていた世代! とかいうわけでは全く無いのだが(そもそもリアルタイムで見始めたのゴーカイからだし)、どちらもちゃんと東映チャンネルで視聴済みだったし、「スーパー戦隊199」でドはまりした身としては、やっぱり「戦隊の世代を超えた絡み」って、すげぇ好きなのよ。今回はいつものVSシリーズに加えて戦隊2つ追加。つまり4戦隊(プラスα)そろい踏み! ネタバレ警告前に一つだけ書いておくと、マジ楽しいから。これ、最近の映画の中でもかなり当たりだと思う。悩んでるなら見に行くべし。意外なことに、ゴーバスファンにもかなりお勧め出来るのが嬉しい!
(以下、ネタバレしか無いので一応注意)
ガチでガチバトルだった……第15話。今作は1話目からそうだったけど、ガンプラを恰好よく飾る美学だけじゃなくて、壊す美学があるよなぁ。 予選最終戦はガチのタイマンバトル。今までの茶番はなんだったんだよっていう真っ当さだが、ある意味ではここまで引っ張るためのレクリエーションみたいなもんだったんだろう。そして、非情にもマッチメイクはフェリーニ・レイジの組み合わせ。他の優勝候補たちが危なげなく決勝を決めていたのに対し、流石の逆境である。レイジは直接おっさんを強迫しに乗り込んでいたが、その効果は決勝以降に出るってことなのだろうか。一応レイジの生い立ちについても小出しにされていたはずだが、まぁ、その辺はまだまだ引っ張っておるな。 他の組み合わせなど全部差し置いて、とにかく今回はフェリーニ戦。ここまでのなんちゃってバトルでもいちいちサービス精神に溢れていたわけだが、それもこれも全て今回の、捻り無しのタイマンのためにあったのではなかろうか。とにかくぶつかる、とにかく見せる。セイの自慢のシステムなんかは全てフェリーニにはお見通しだが、真っ当な攻めを繰り出すフェリーニのバトルスタイルも、何度も戦闘訓練で付き合ってもらったレイジならば対処出来る。戦闘経験の差でおくれを取る分、セイのガンダム知識で補うという(まぁ、フェリーニだってガンダム知識は相当なものだと思うけども)。本気の大人と本気の子供の対決だが、子供は2人がかりなのでなんとか渡り合う、という絶妙なバランスで組み立てられていく。後は理屈抜きの拳の語らい。刀折れ、矢尽きても互いに一歩も引かず、お互いに努力の結晶であるガンプラを大破させての貴重な貴重なドローである。「壊れるガンダム」の格好良さが本当に尋常じゃない。ここ最近のガンダムシリーズは「ガンダムVSガンダム」を数に物を言わせて描いている場合が多い気がするが、本当に描きたいものって、こういう泥臭い「死闘」だったんじゃなかろうか。本当に「死」が付きまとうと流石に重すぎて描きにくいかもしれないが、今作はあくまでスポーツの延長線上での「死闘」だからこそ出来たこの結末。もちろん、だからといって半端な印象にならないのは凄まじい。決着をつけた両者を見て、ほとんどの関係者は表情を引き締めていたのに、名人だけは笑みを漏らしていたのは印象的だった。「どうやら君はあまりガンプラが好きではないらしい」って、恰好いいな、あいつも。 追伸・黒髪のきららちゃんもいいよね! 突然のうーにゃー、第2話。実際のメイド喫茶ってああいう感じなんだろうかね。確かに、メイド喫茶オリジナル曲なんてあるとも思えないし、来てる客層に受けそうな曲をカバーするのが当然か。でも、「楽しいね」のところでコールが入るのは納得いかねぇな、あそこソロパートじゃねぇか。 これ以上無いくらいに作品の方向性が伝わってくる2話目になっている。なるほど、確かにこりゃ新機軸だ。もちろん「アイドルもの」っていう文化は昔からあるので、媒体を選ばなければこういうお話もあっただろうが、現代アニメ文化が花開いて後、こういう方向性ってのは無かった。面白いところに目を付けたもんだと思う。おかげで、見てるあいだはずっと胃がキリキリする展開が続いてなかなかしんどい。ただ、しんどいっちゅうのはそれなりに身につまされるというか、考えさせられる部分があるからであって、この期に及んで初めて、「そういえばアイドルになるモチベーションってなんなんだろう」ということに思い至る。アイマスでいうところの千早みたいなモチベーションなら「アイドル」ではなく「歌手」を目指すのだろうし、単に歌が好き、踊るのが好き、というだけならメイド喫茶の子(未夕ちゃん)のように、「メイド喫茶で気心の知れたお客と、自分が好きなことだけをやってる」という選択肢がある。それを越えて、「アイドルになりたい」というのは、普通に考えたら相当な自己顕示欲求を持つか、偶像としてのゴールが見えているかのどちらかである。そして、前者の動機であるならば、今回のような「無茶な仕事」「嫌な仕事」に対する耐性はいくらかでもあるだろうが、後者の場合、「こんなのアイドルじゃない!」と拒否してしまえばおじゃんになるわけだ。 わずか1話で退場してしまった須藤さんであるが、実は彼の言っていたことには何一つ間違ったことはない。「身体張らなきゃ」というのは「売れたいならそれ相応の努力をしろ」という至極真っ当な意見であるし、「片田舎のアイドル崩れのくせに」というコメントだって、正論過ぎる。今や本人がちょっとでもやる気を出せば、ネット配信から「アイドルもどき」にすぐになれてしまう時代。たかだか1回ステージに上がったくらいで、「理想のアイドル像」なんてものに逃げ込めるような立場にあるわけがない。もちろんどこかで線引きは必要だろうが、一見すると「汚れ仕事」でも、それがゴールに通じている可能性があり、少なからず意味があるなら、それを拒否するのはこだわりではなくて逃げになる。今回はたまたま須藤氏がちょっとやり過ぎちゃった(流石にキスイベントは「アイドル」の範疇は超えるだろう)ために逃げ出したことは不問になったが、おそらく彼女たちが「アイドル」を続けるつもりなら、「そのためにどこまでなら自分を犠牲に出来るのか」は常に問われ続ける問題だ。その辺は、マガジン連載の「AKB49」でスポ根風味に描かれているので、答えを探したいなら見てみると面白いかもしれない(まぁ、俺もあんまり読んでないけど)。 今作は、「アイドルのアニメ」ではなく、「アイドルを目指すアニメ」である。アイマスやアイカツのように、「最初からアイドル」ではないし、「ラブライブ」のように「これをクリア出来たらOK」という指針もない状態で彷徨うことになる。マネージャーは頼りないし、メンバーの内部でも志が異なり、モチベーションにも差があるだろう。ここから、努力で夢をつかめるか、友情で未来をひらくか。至極真っ当なサクセスストーリーの第一歩が踏み出されたことになる。来週以降も胃がキリキリすることになるかもしれないけど、これはこれで面白い体験なんじゃなかろうか。出来れば、早く2曲目が欲しいところよね。オープニングとか見てるとやっぱりダンスシーンが良いので、早く作中でもかっちり歌って踊っているところが見たいもんだ。 本日は久野美咲ちゃんの誕生日らしいですよ、第2話。いくつになったんでしょうね。9歳くらいですかね。 何が起こってもおかしくない第2話で、一体どういう方向に持ってくるのかと思ったら、実に見事な長屋話に。やったね、僕の大好きな長屋ものだよ。一つ屋根の下に雑多な人たちが集まって和気藹々としているっていうだけで割と好き。ケイトちゃんのノリが似てるから、このまま「狂乱家族日記」みたいになれば面白い。約1名キャストも被ってるしさ、「面白い喧嘩は買ってでもやれ」ってのも凶華サマがいいそうな台詞じゃありませんかね。「私闘は面白いからどんどんやれ」だったけど。 結局明日汰君は一晩どこで過ごしたのだろう。翌日になったらちゃんと学校には行く真面目な家出少年。未だ彼の実家については何一つ描かれていないが、多分彼の家が物語には大きく絡んでくるんだろうなー。幼なじみっぽいクラスの子があんなだもんなー。とにかく、空腹に苦しむ明日汰のところへ、ズヴィズダー幹部・鹿羽逸花さんが乗り込んでくるところから再び巻き込まれ劇が始まる。大根を突きつけて恐喝する逸花に屈する明日汰。モノレールが走る幹線道路っぽい表通りに、堂々と看板を下げているズヴィズダーの秘密基地。ここで幹部たちと面どおしするのが今回のミッションである。 まず、寝ながらにして登場したチームの頭脳、ナターシャさん。コードネームはウーム教授。一言で説明するなら、「広島弁の花澤香菜」。広島出身なのかどうかよく分からんが、単に任侠ものが好きなだけという可能性が高い変な才媛。今期2人目の花澤方言キャラであり、変身前のダウナーなしゃべり方は安定の可愛らしさである。続いて現れたのは、チーム唯一の戦闘員にして「主任戦闘員」、ヤス。コードネームはアジーンらしいが、普通に逸花さんからは「ヤス!」って怒鳴られる人。基本的にヘタレのトラブルメイカー。新入りに対してはイキった態度を見せるものの、割とあっさり底が見える。何故チームに雇われているのかは謎。更に、エネルギー摂取手段が限られているはずなのに何故かトイレから出てきたロボット娘、ロボ子(直球)。指先にリモコンが内蔵されていたり、クルクルたちと会話出来たりする能力を持っている。ただ、何故かクルクルとの会話はアナログなモデム接続音が聞こえる。唯一食べられるものはウドのみであり、食事シーンは実に効率的。っつうか、燃費良すぎないか。そして、幹部唯一の男性は強面のおじさま、鹿羽吾郎氏、コードネームはピェーペル将軍。常にスイーツを手放さない紳士だが、戦い方はかなり骨太な模様。おそらく歴戦の強者だが、逸花さんの料理には神速で逃げるという側面も。そんな逸花さんはおそらく組織の切り込み隊長。コードネームはプラーミャ様。身体能力に優れており、変身前から既に眼帯付きである。ただ、実際の作戦行動よりも料理を使った方が人が殺せる可能性は高い。強面だけど、明日汰の料理の腕を認めて教えを乞うたり、案外素直なところもあるのかもしれない。 そして、我らがボス、星宮ケイトちゃん、コードネームはヴィニエイラ様。ハンバーグが大好きなお子様だが、好き嫌いは今のところ無い。逸花の料理に対しても積極果敢に攻める良い子である。今期は幼女が料理を食べるだけで盛り上がる作品が多いな(未確認)。今回はチーム内部で抗争が起きるという悲しい事件があったが、ヴィニエイラ様の見事なお裁きで和解……したわけではない。でも、チームに不足した要素を認識し、そこに明日汰をあてがった統率力は実はすごいのかもしれない。ちなみに敵対する組織は、正義の戦隊「ホワイトライト」。隊員は現在ホワイトロビンとホワイトイーグレットがいる。なんかスプラッシュスターっぽいが、戦隊のくせに全員ホワイトで色分けしてないあたりはやる気が感じられない。ちなみに現段階ではどちらも正体は不明。一応不明。 さて、1話がインパクトの回だとするなら、2話目はちゃんとした導入の回。何が導入されたかはいまいち分からんが、世界の準備は整った。あとはここからどういう方向にかっ飛ばしていくか。相変わらず絵柄が可愛らしく、背景のどこか絵本チックな描写なんかも微笑ましい。画面見てるだけで楽しくなる作品っていいよね。個人的にはエンディングのイラストがすげぇ可愛かったのが嬉しかった。歌ってる人も幼女ですから。最近は20歳過ぎの幼女が多いよなー(錯乱)。 王道王道アンド王道、第87話。予想と1ミリもずれてないのに、恐ろしいまでの存在感、満足感。これやで。 はっきり言って、今回ストーリーについて語るべきことはほとんど無い。視聴者の9割は今週何が起こるか分かっていたわけだし、珍しく脇道の多元中継もほとんど無く、1つの試合だけを徹底的に勇ましく描いただけの回。余計な茶々を入れるのが申し訳なくなるくらいのお話である。でも、これでいいんだなぁ、としみじみ思わせるだけの蓄積があるのですよ。恰好いいのですよ。 いよいよ出撃したハイペリオン。出がけにパラスに向かって正式に決別の宣言をくだし、タイタンにも「ひょっとしたらお前を斬らなければならないかもしれない」と告げる。ハイペリオンさんの誠実な人柄が良く出ているシーンで、ちょっと悪そうな顔をしているものの、今まで共に戦ってきたタイタンとの別れが少し寂しそうに見えてしまうのも暖かい。成年体になったおかげで、そんなハイペリオンの告白を悠然と受け止めるパラスの女神らしさも板についてきたし、タイタンの純愛っぷりもいつも通り。邪魔なガリアさんがいなくなったおかげで、パラス側もだいぶすっきりしてみやすい組織になったもんである。出来ることなら、このイケメン2人組に、アイガイオンさんが絡む男3人祭りも見たかったところだなぁ。 出陣したハイペリオンの強さは、はっきり言って異常。「黄金聖闘士5人を前にして強気だな!」とハービンジャーさんが言っていたが、確かにラスボスでもないのにここまでの強さっていうのは過去にもなかなか無いクラス。得意げに襲い掛かったハーさんを見事な噛ませにたたき落とし、怒りに燃える紫龍の拳を翻弄、星矢にも手傷を負わせて圧倒的な強さをこれでもかと見せつける。そして、もう事ここに及んでは隠す必要も無いと判断したのか、自分とパラスの関係をネタばらしし始めるハイペリオン。紫龍・貴鬼・フドウのお利口さん組は「なるほど、相打ち狙いだったんだな……」と訳知り顔で頷いてみせるも、星矢だけが「マジ? 何言ってるんだ?」みたいな反応でちょっと面白い。どれだけ落ち着いても星矢は星矢。もちろん、アテナもおよそ理解していた部分はあったようで、「それなら私1人でパラスと戦いに行く」と提案し、うまいことハイペリオンと折り合いをつけることに成功した。まぁ、すっかり過保護になった星矢がそんなことを許すはずもないのだけど。 このアテナと星矢のやりとりが契機となり、今まで大人しい解説役にばかり回っていたフドウさんが、ついに動き出す。思えばパラドクスの姉妹喧嘩のシーンなんかでもずっと見ているだけだったフドウ。彼はこれまで「アテナが、そして人間が正しいかどうかはまだ観察している状態」と言い続けており、積極的に戦闘には参加していなかったのだが、今回ようやく、「アテナを進ませる方が結論が出るだろう」ということで参戦を表明。高説を賜り、悠々と目を見開くまでの説法シーンは今まで溜めてきたフドウの人間性がようやく花開く記念すべき一場面である。開眼するだけでビリビリ来ちゃうってのは、流石のバルゴの面目躍如だ。 フドウを中心に足止め部隊を結成した黄金3人衆。本当はハーさんも戦いたかったのだけど、アテナ聖衣の守護役を任されてしまったために積極的には参加出来ない。それだけだとちょっと理由としては弱いかと思ったのだが、紫龍が率先して前に出て、「弟弟子の仇を取らなければならない」と言ってくれたのはうまい動機付けだと思った。体育会系のハーさんは、隣にもっと戦わなきゃいけない男がいたら遠慮するしかないだろう。黄金軍団も無事にチーム分け成功。あとは圧倒的な武力を誇るハイペリオンと3対1の対決である。ハイペリオンの持つ天地崩滅斬は、「めっちゃ壊せる」が特性のようだ。武神光臨剣の「めっちゃ斬れる」とどう違うのかが分かりにくいのだが、黄金聖衣に魔傷のような破壊の痕跡を残せることから何となくイメージするしかないだろうか。「聖闘士は原子を砕くが、天地崩滅斬はそれよりも細かい陽子を砕く」とのこと。いや、細かさの問題じゃねぇだろ、とは思うのだが、とにかくそれくらいに粉々に、再生出来ないほどに砕くということに違いない。要約すると「ハイペリオンが持てばとにかく強い」。その証拠に、3人の黄金の最大必殺技、廬山百龍覇、スターダストレボリューション、オームと、全ての技を余裕ではじき飛ばしてしまえるのである。ぶっちゃけ、せっかく覚醒したのにフドウ単体での試合はいいとこ無しだった。もうちょっとフドウが1人で立ち回れるシーンがあれば最高だったのだけど。 通用しないものはしょうがない。そこで行き着くゴールは、当然のアテナ・エクスクラメーションである。AEは「禁忌」である。我々はオープニングを見てるから出ることが分かっていたが、実際に撃つとなれば、本来は3人に迷いが生じるところである。しかし、大人3人がそれぞれに撃つことを決意するまでの流れは実にスムース。「世界を守る」という大義名分はもちろんあるだろうが、紫龍と貴鬼の「次の世代に託す」という意志、そしてフドウの「自らの信念を貫く」という意志。彼が自らの進退を問われたときに、ちゃんと「我が友マルス」とマルス様の名前を出してくれたのが無闇に嬉しかった。そう、あくまでも彼にとって乙女座の黄金聖闘士っていうのは、マルスとの友情の結果受け取った仮住まいだったのだね。黄金すらも過程でしかないという、本当に視野のでかい男だ。マルスの人生は決して幸せではなかったが、友達の選び方だけは間違っていなかったようである。フドウの気遣いはその他にもあって、今回大上段に構えて語りを入れるのはフドウの役目だったのだが、いざ技の発動シーンになると、こっそり最年長(?)の紫龍に中央の席を譲るように移動してたりする。やっぱり紫龍が真ん中じゃないとね。 そして輝くAEの光。「小規模なビッグバン」とすら言われるこの技を前に、たった1つの持ち技で渡り合うハイペリオンはやはり桁違い。拮抗してギリギリの勝負になるのか、と思われたが、紫龍の口から出た言葉は意外にも「勝敗は最初から決していた」。そう、天地崩滅斬には既にほころびが生じていた。最初に命を落とした黄金聖闘士、玄武の遺志。彼の面影が中央にオーバーラップする演出には思わず涙。まさかの黄金4人によるAEの炸裂。全ての力を合わせ、互いに思い合う心がΩであるという。若い世代に教えを託し、黄金どうしの力も繋ぎ止めた玄武こそ、まさにその体現者だったのかもしれない。「我々に到達出来るのはここまで」と紫龍は言い置いて、レジェンドたちは強敵と共に盛大に散っていく。その圧倒的な小宇宙の炸裂に、星矢たちはもちろん、城の外にいる全ての関係者が紫龍たちの思いを明確に受け取るのである。師の最期を感じ取ったラキの寂しそうな表情が印象的だった。 ハイペリオンの理屈無用の強さの体現、フドウの信念、紫龍の思い、そして玄武の遺志。全てが結集した見事な決着。個人的には今作でのベストバウトと言ってしまっていい気がする。後のことは、残された若い世代に託されることになるのか。次回は再び青銅勢のお話に戻るが、どうやら戦う相手はエウロパ・ミラー軍ということになるようだ。エウロパさんは瞬に捕まってたはずだから、二極の戦いになるのかな。そして、ついに来てしまった昴の変容。ハイペリオンの消失で、実質「あのお方」軍は壊滅してしまったからね。そろそろご本尊に登場してもらわないと。実は来週はキョウリュウジャーでもアイガロンが死にそうなんだよねぇ。水島裕のテンションがエラいことになりそうである。 <黒>
M14はテーロス環境前の基本セットだったために、こうしてこっそりエンチャント支援システムが導入されていたのだが、黒はあんまりエンチャントフィーバーする色ではなかったので、そのままこっそり退場した。今度こそ一花。
「Catacomb Slug/地下墓地のナメクジ(RTR)」 C 「朽ちゆくマストドン」も再録しよう(するな)。
Consecrated by Blood 血による聖別 (2)(B)(B) U エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに飛行と「他のクリーチャーを2体生け贄に捧げる:このクリーチャーを再生する」を持つ。 名前こそ関係無いが、4マナで+2と能力2つ、というセッティングは「抱擁(USG)」サイクルと同じもの。抱擁サイクルは、当時の各色の代表的なクリーチャーに変身しよう、というコンセプトのオーラ群であり、黒は「センギアの吸血鬼(M15)」に変身する「吸血の抱擁(USG)」だった。+2と飛行までは同じだが、センギアの旦那になるためについた能力は「クリーチャー殺すと強くなるよ」である。こちらのカードは一体何に変身するのかはよく分からないが、名前からしてやっぱり吸血鬼っぽい。コストが馬鹿高いのであんまりこれの再生能力は使いたくないような気もするのだが、オーラが張られたクリーチャーはかなり強くなっているはずなので、それなりに天秤の傾きが割に合う取引も多いはずだ。出来ればトークンなどで水増しして利用したいところなので、サクりがテーマになっている(らしい)赤黒での運用が理想である。
ファッ?! 僕らがもっともプレイしたのがオンスロートブロック。そしてあの懐かしくも強力な主力除去が堂々の帰還。いや、リミテレベルの話だけども。これ、ひょっとしたらゼンディカーは部族ブロックになるってことかい? うひょー。先生、「腐敗を導く者(ONS)」が使いたいです! あれで共倒れしたいです!
Dark Dabbling 闇の試み (2)(B) C インスタント 対象のクリーチャーを再生する。カードを1枚引く。 魔巧 - あなたがコントロールする他のクリーチャーも再生する。 黒なりのコンバットトリックは再生を与えることが多い。これに更にパワー増強やら接死やらをつけて相手クリーチャーとの1対1交換を狙うのが普通だが、今回はなんと、相手クリーチャーを殺せるか分からないが、とりあえずキャントリップで量的保証は確定しているという。うーむ、雑な措置だが、割と有効利用はしやすそうなのでまぁいいか。とりあえず「屍噛み(M15)」あたりと同じ感覚で。さらに魔巧がつけば全軍攻撃や全軍ブロックの際にも運用しやすくなるし、相手の「紅蓮地獄(M11)」みたいなカードに対しても耐性が出来る。「カード・ヒケル・ツヨイ」の精神でとりあえず入れておいてもいいのかも。
Dark Petition 闇の誓願 (3)(B)(B) R ソーサリー あなたのライブラリからカードを1枚探し、それを手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。 魔巧 - あなたのマナ・プールに(B)(B)(B)をくわえる。 久々登場、グリセルブランドさんの御姿が映えるイラストが目印。こいつの手、すげぇ不便そうだけど、ご飯食べるときはどうしてるのかしら……。そんなグリセルさんとの契約シーンを描いたカードは「魔性の教示者(M14)」にボーナスをつけて1マナ重くしたもの。同様のセッティングは「魔性の天啓(M13)」などでも確認出来る。明らかに速いデッキ向けのカードではないし、5マナもかかるスペルなのだから、唱える時は高確率で魔巧条件を満たしていることだろう。その場合には何とおまけで「暗黒の儀式」がついてくるので、この呪文は実質2マナ。公式記事ではドヤ顔で「やばいわー、デモチュー再録だわー」なんて冗談めかして言っていたが、確かに2マナで何でもサーチ出来るカードと(擬似的に)捉えられるならなかなかの化け物。例えば「英雄の破滅」がどうしても欲しいタイミングなら、サーチしてすぐに打ち込むことが出来るわけだし、探してきたカードでなくても、展開力を落とさずにサーチ出来るのは強力だ。残念ながら現在はあまり「教示者」を使っているデッキというのは見ないし、必ずしもこのカードが「教示者」よりも強いわけではないが、先の長いMagicの歴史の中で、こいつが輝ける時代がどこかで訪れる可能性はある。
Deadbridge Shaman 死橋のシャーマン (2)(B) C クリーチャー・エルフ、シャーマン 3/1 〜が死亡した時、対象の対戦相手は手札を1枚捨てる。 「死橋/deadbridge」はゴルガリの地名なのでこちらはラヴニカのカード。つまりジェイスの次元。まぁ、ゴルガリっていうとジェイスと仲の悪いヴラスカのイメージなんだけど。いかにも黒っぽくてベタに見える能力なのだが、実はこれと全く同じ能力を持つカードって、過去の歴史を遡っても1体も存在していない。調べて初めて知って正直驚いている。「黒猫(M15)」はランダムディスカードだし、「金切り声のノスリ(ONS)」も「各対戦相手」である。「史上初」って意外なところに残ってるものなんですね。まぁ、3マナ3/1でアド取れそうだから割と使える。以上(適当)。
Demonic Pact 悪魔の契約 (2)(B)(B) M エンチャント あなたのアップキープの開始時に、以下からまだ選ばれていない1つを選ぶ。 ・〜は対象のプレイヤーかクリーチャーに4点のダメージを与え、あなたは4点のライフを得る。 ・対象の対戦相手は手札を2枚捨てる。 ・カードを2枚引く。 ・あなたはゲームに敗北する。 「4つの契約」というフレーバーは明らかにリリアナさんが4体のデーモンと交わした契約をイメージしたものだろう。一見すると「命令」や「魔除け」サイクルのような選択式に見えて、実は毎ターン違う効果を発揮するエンチャントであるというデザインがまず面白い。1つ1つの効果はそこまで驚くほどのものではないが、3つ目の効果までが4マナで全部こなせるのだとしたらカードとしての素体は確かに強い。クリーチャーを除去し、更に「精神間引き(NPH)」まで行う。タイムラグがあるので必ずしもコスト計算に見合うものではないが、それでもやっぱり圧倒的なアドバンテージが稼げる。そしてやってくる4ターン目。これをどう処理するのかが最大の焦点になるわけだ。「終わりが来る前に勝てばいいんや!」というのがポジティブな考え方だが、どう見ても「さっさと勝ちきる」タイプのカードではないので、なかなか「これの後押しがあったおかげで勝てました!」とはならないだろう。「深淵の迫害者(WWK)」のときのように自分で除去れればよいのだが、残念ながら黒にはエンチャント除去は不可能だ。サクってしまうという手も考えられるが、黒はエンチャントをサクることすら難しい。「小悪疫(M12)」も駄目だし、かの「陰謀団の先手ブレイズ(ODY)」先生ですらエンチャントはサクり対象外だった。そうなると、あとは他の色を足して何とかするしかない。緑や白ならエンチャント破壊があるが、万一カウンターされると目も当てられないので、相応の覚悟は必要。青ならば一度バウンスしてもう一回悪魔と契約する多重債務(支払いは重複しない良心的設計)を狙う道もある。何はともあれ、色々と楽しそうなのは間違いない。さぁ、デッキをつくって君もリリアナさんと同じ波乱の人生を生きよう。
Despoiler of Souls 魂の略奪者 (B)(B) R クリーチャー・ホラー 3/1 〜ではブロック出来ない。 (B)(B)、他の、あなたの墓地にあるクリーチャーカードを2枚追放する:あなたの墓地にある〜を戦場に戻す。 作られれば高確率で構築レベルの活躍を見せるのが、こちらの「墓地から復活ギミック」を持つクリーチャー群。過去の実績は枚挙にいとまがないが、こちらのカードはそんな中でも現在進行形で下の環境を席巻している「イチョリッド(TOR)」大先生がモデル。復活コストは大きくなってしまったが、その分自動で死んだりしないし、最初のキャスティングコストは半分になっているので、普通に出して殴るのも問題無し。速攻が無くなった分は相手ターンエンドに戻せば問題無いだろう。まぁ、起動にマナが必要な時点でドレッジに入らないから、もっと別な居場所を見つけなきゃいけないんだけどね。これだけ「サテュロスの道探し」が大活躍している墓地フィーバーな時代、いくらでも出番はあるのじゃなかろうか。
Erebos’s Titan エレボスのタイタン (1)(B)(B)(B) M クリーチャー・巨人 5/5 いずれの対戦相手がクリーチャーをコントロールしていない限り、〜は破壊不能を持つ。 対戦相手の墓地からクリーチャー・カードが1枚離れるたび、あなたはカードを1枚捨てても良い。そうしたなら、あなたの墓地にある〜を手札に戻す。 非常に珍しいギミックが盛り込まれた黒の神話。エレボスが使役しているタイタンで、ギデオンの悲劇の発端となったクリーチャー。なるほど強そう。4マナ5/5は問答無用だが、一応過去にも「ファイレクシアの抹消者(NPH)」みたいなぶっ壊れた先例がないわけではない。更にそこから先に進めるためには特殊能力が重要になってくるわけだが、まず1つは「相手クリーチャーがいなければ死なないよ」能力。つまり、相手がノンクリーチャーのコントロールデッキだったらこいつは4マナ5/5破壊不能。とてもヤバい。「忌呪の発動」なんかでは対処されるが、そんなときのために今度は墓地からの復活能力まで持っている。そして、これが見たことのない文言なのである。発動条件は「相手の墓地からクリーチャーカードが離れる」というもの。なんでそんなことをチェックするんだろう、と不思議に思ったが、多分、「墓地=死の国」から死者が消えたので、エレボスさんが訝しんでタイタンを派遣する、っていう図式なんじゃなかろうか。「離れる/Leave」手段には大きく2つ。1つは手札に戻ること、そしてもう1つは追放すること。手札に戻すのは相手プレイヤーがやるかもしれない。今回も「死の円舞曲」や「回収」などの墓地からクリーチャーを戻す方法は存在している。そしてこちらから積極的に動くなら、墓地の追放というのが2つ目の手段。今回のセットでは直接墓地を掃除するカードはほとんど存在していないが、構築レベルならば一応意識して狙うことも不可能じゃない。アドバンテージにはならないのでそこまで無理して起動したい能力でもないだろうが、使えるに越したことはないだろう。構築レベルでも、相手が「タシグル」とか「アンコウ」を使うようなタイプのデッキならチャンスはあるかもしれない。
Eyeblight Assassin 目腐りの暗殺者 (2)(B) C クリーチャー・エルフ、暗殺者 2/2 〜が戦場に出たとき、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。 「目腐り」とは、ローウィンの一部エルフの呼び名である。「美の監督者」として、とにかく美しいものだけを管理するという鼻持ちならない信条を持つのがローウィンのエルフ連中なのだが、そんな中で、怪我をしたり、何らかの欠損を持ったエルフは「美を阻害した」というので仲間から迫害され、「目腐り」として追放されてしまうのである。かのレジェンド「ライズ」さんもそんな憂き目にあった1人であり、ローウィンのエルフが緑と黒に配置されているのはこんな理由からである。で、そんな目腐りの1人なわけだが、能力としては割と地味。弱くはないが、必須というほどでも。除去として使うなら「水膨れ虫(ALA)」でも足りてるしなぁ。まぁ、次の環境で種族デッキがメジャーになるなら……いや、構築には来ないカードだな。
Eyeblight Massacre 目腐りの虐殺 (2)(B)(B) U ソーサリー エルフでないクリーチャーは、ターン終了時まで−2/−2の修正を受ける。 「虐殺/Massacre(NEM)」は相手の状況次第ではピッチで撃てるかもしれない、というメリットを持った「蔓延(ALA)」の亜種。そしてこの呪文は、エルフにだけ完全に贔屓している「蔓延」の新作である。コストは「虐殺」と同じく4マナだが、「デッキにエルフがいるかいないか」は現在のリミテッドの「ドラゴンがいるかいないか」以上にはっきりと分かれる要素だろう。入っている人はおそらくそれなりの枚数を突っ込んでいるだろうし、入っていないデッキならばまず間違いなく0。そしてこのカードを使うならば、当然自分はエルフ山盛りデッキなわけだ。一方的に殺しまくれる「虐殺」。弱いわけがない。現環境は「悲哀まみれ」があるのでまだまだ2番手ではあるが、万一今後エルフデッキが存在可能になってしまうと、奇跡のワンサイド呪文になるやもしれぬ。
Fetid Imp 異臭のインプ (1)(B) C クリーチャー・インプ 1/2 飛行 (B):〜はターン終了時まで接死を得る。 とてもコモンなコモン。取り立ててフレーバーもなく、驚くような設定も何も無いが、間違いなく新カードではあるのだ。接死がデフォルト装備でなくて起動型能力になっているのも、コモンでデフォ装備だと強すぎるという判断からだろう。それでも、やっぱり空飛ぶ「チフス鼠」が手に入るというのはこの上ない安心感だ。リミテッドでは充分な防御の要であり、余裕があれば殴って幾ばくかのダメージを与えられるかもしれない。良きかな。
「Fleshbag Marauder/肉袋の匪賊(ALA)」 U 「無慈悲な処刑人」との同型タッグがひたすらに相手をサクらせる。ところで、フレーバーテキストに「グリクシス」っていう名前が出てるのはいいのだろうか。今回の舞台にグリクシスは含まれていないのだが。
Glit-Leaf Winnower 光り葉の選別者 (3)(B)(B) R クリーチャー・エルフ、戦士 4/3 威迫 〜が戦場に出たとき、あなたは対象の、エルフでなく、パワーとタフネスが等しくないクリーチャー1体を破壊しても良い。 なかなか面白いギミックが仕込まれた新時代の「叫び大口(LRW)」。4/3威迫というボディが既にパワフル過ぎて、除去に失敗しても我慢出来るレベルなのはありがたい。そしてこの除去機能。まず、エルフはローウィン世界では「完全なる美の体現」であるから当然こいつのキルリストには入っていない。そして、こいつらが求める「美」というのは「パワーとタフネスの均衡」で表されているらしい。頭でっかちでもなく、尻もでかくない、そんなクリーチャー(専門用語では「正方」という)はエルフが見ても「美しい」と思うらしいので対象外だ。未だかつてなかった規準なので、どの程度有効射程があるのかは定かでないが、とりあえずめぼしいところでは龍王の連中は片っ端から殺せる。「雷破の執政」はダメだが「氷瀑の執政」ならOK。「包囲サイ」も「真珠湖の古きもの」も問題無し。うん、割といけそう。
Gnarlroot Trapper 節くれ根の罠師 (B) U クリーチャー・エルフ、ドルイド (T)、1点のライフを支払う:あなたのマナ・プールに(G)を加える。このマナはエルフ・クリーチャー呪文を唱えるためだけに使える。 (T):対象の、あなたのコントロールする攻撃しているエルフは、ターン終了時まで接死を得る。 ベースとなっているのは「病み土のドルイド(MOR)」。他にも黒と緑が手を結ぶ場合には「深き闇のエルフ(RAV)」のように痛みを伴うマナエルフになるのが定番。「アーボーグのエルフ(APC)」はなかなか偉かった。そして、今回は「病み土のドルイド」のレアリティを挙げ、生み出すマナをエルフ専用に制限することで、追加の能力を手にすることに成功した。ローウィン世界の黒エルフってことはいわゆる「目腐り」であり、得意技は劇薬ツキノテブクロを使った接死戦法。接死は「未来予知」でキーワード化された能力だが、その直後のローウィン世界でエルフが多用することによって一気に認知が広まった能力なのである。まぁ、「光り葉の待ち伏せ(LRW)」とかを見ると黒くないエルフも接死は使えるんだけども。とりあえずサポーターとしては超一流。更にマナクリーチャーとしてもそこそこ使えるわけで、他のマナエルフのように「中盤以降仕事がないよー」と失職を憂う必要も無い。なんとも抜け目ない、そして嫌らしいクリーチャーではないか。
Graveblade Marauder 墓刃の匪賊 (2)(B) R クリーチャー・人間、戦士 1/4 接死 〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい値のライフを失う。 イラスト後方に魔導輪が見えているということは、黒のカードではあるがこれはヴリンの様子を描いたものらしい。ジェイスの出身地ヴリンは今回基本的に青白の担当だが、世界観を表すために色にこだわらず様々なカードが導入されている。まぁ、こいつがヴリン次元でどんな役割を果たしているのかはさっぱり分からないが。ヴリンというのはイラストにもある「魔導輪」と呼ばれるマナ管理機構の所有権(実質的な統治権)をめぐって2つの勢力が権謀術数を駆使して争っている世界らしいが、こいつはおそらく現在野党側(被支配側)のトロヴィア人勢力なんだろうな。さておき、そんなよく分からないおっさんはレアなので当然不穏。3マナ1/4は黒には珍しいステータスだが、これに接死がつくだけで俄然黒っぽくなる。死ににくいタフネス、ブロックしにくい接死、それにブロックしないとなんだか痛いダメージ機構。非常に嫌らしいパッケージ。ガンガン墓地を肥やしてから殴ればワンパンで相手をKO出来る可能性があり、パワーが低いクリーチャーは「戦線突破(FRF)」などで相手ブロックをすり抜けることも可能なので、頑張ったらコイツがキーになる瞬殺デッキも不可能ではない。いや、マジでこの組み合わせ強くない?
Infernal Scarring 冥府の傷跡 (1)(B) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+2/+0の修正を受けるとともに「このクリーチャーが死亡した時、カードを1枚引く」を持つ。 ほどよい効果にほどよい保険がかけられた、「損しにくい」ことに全力を注いだお手軽オーラ。+2の効果ってのは案外馬鹿にならず、例えば2ターン目に1/3程度を出しておいてからの+2ならば充分一線級。もちろん、そのためにカード1枚を使ってしまうのは勿体ないわけだが、このカードは死亡保険がかけられているのでデッキに入れることに抵抗がない。黒らしからぬ心配りである。実際、「出たときに引く」オーラはごまんとあるが「死んだ時に引く」というオーラは過去にもあまり例が無く、直近ではその機能だけに特化した「予記された運命(THS)」があった程度だ。ただし保険にも穴はあり、バウンスされたり、追放されたりでは保険適用外。青が相手の時にはちょい評価さげ目で。
Infinite Obliteration 無限の抹消 (1)(B)(B) R ソーサリー クリーチャー・カードの名前を1つ宣言する。対象の対戦相手の墓地と、手札と、ライブラリから、好きな枚数の、その名前のカードを探しそれらを追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリを切り直す。 そういえば最近あまり作られていなかった「記憶殺し(SOM)」系の最新作。一応現在も基本セットに「精神染み(M15)」っていう召集付きのバージョンがあるのだが、使われているという話は聞いたことがない。どの環境も非常にメタがよく回っている上に、どのデッキもグッドスタッフ的な「カードが単体で強い」ものが主流なので、一時期のようにこの手のカードが刺さるシチュエーションが少ないせいだろう。そこで今回は、また新たなアプローチで復権を試みることになった。対象範囲が狭まったが、3マナになったので一気にお手軽に。やはり盤面に影響を与えない呪文に4マナだと重たい印象があるが、3マナとなれば手札を1枚でも落とせれば満足出来るコスト域なので、デッキインする際の抵抗も少なくなる。3マナならば後手であっても「包囲サイ」や「雷破の執政」と言ったキーカードを落とすのが間に合うし、先手なら「棲み家の防衛者」や「死霧の猛禽」などの変異にも届く。特に「死霧」は通常の除去では殺しきれないが、これを使えば場にいるもの以外は一掃出来るので効果的な対策カードである。今後も「死霧+棲み家」のパッケージが活躍し続けるならば、サイド候補としてはかなり有力なのではなかろうか。 ○「いなり、こんこん、恋いろは」 5 本作で、今期新番チェックはほぼ終了する(一応「てさぐれ!」2期だけ書いてないんだけどね)。総本数28本。今期視聴アニメは大小合わせて49本。どうしてこうなった。繰り返す、どうしてこうなった。 さておき、そんな記念すべき最後の1本だが、謎の京阪電車押しが熱い京都アニメである。このまま放っておいたら鳥羽街道さんとか香里園さんとかいうキャラが出てきたりするんだろうか。みんなして体操着の胸のとこに駅名書いてあるから笑ってしまった。前クールの「ぎんぎつね」「京騒戯画」などと絶妙に被る部分を持ちつつも時期を見事にずらしたことで、一応余計な心配は無用。それにしても、「有頂天」から続く京都京都の流れも謎であることよ。今作は伏見稲荷が舞台だが、京都+伏見ってことで、この近くのどこかに御堂筋君が生活していることを考えると実に感慨深い(なんの話だ)。 もう一回さておき、原作とかさっぱり知らない状態なので、「ぎんぎつね」と同じくらいのスタートラインに立てればいいなぁ、とか適当なことを考えながら見ていたが、まぁ、それくらいのスタートは切れたんじゃなかろうか。セールスポイントの1つであるだろう神社の景観なんかは良く描けているし、女の子のデザインも割と可愛らしい。主人公のいなりちゃんは中学生らしくちょっと丸っこいデザインで、足が細すぎたりしないのが良い。メインキャストにはきちんとネイティブ関西人を起用しているので京都弁もそれなりに聞きやすく、「萌える方言」として有名な京都弁がいい感じに武器になっていると思う。お話は古き良き魔法少女もののスタートであるが、神通力を与えてくれた神様の方まであざとく萌え要素を含んでいるため、なかなか小憎らしい青春絵巻が期待出来るんではなかろうか。 製作は、AICから独立したという新しいスタジオ、プロダクションアイムズ。「アイム」なんてついてるとこの業界だとややこしいんじゃねぇか、なんて余計なことが気になってしまうが、初の製作元請ということでかなり気合いは入っているだろう。監督も名前は初めて見るが、それなりにベテランではあるらしいので大きな心配は無い。脚本も待田堂子なら問題無いだろう。つまり、「特に大きく不安になる要素がない」ということが売りの作品であるのだ。このままゆっくりと懐かしい感じのマジカルラブコメをやってくれればいいね。ま、神様が神通力を譲渡しちゃったことで、何かきな臭いものはあるのだけれど。 中の人は、主人公いなりちゃんに「げんしけん」でスーを演じた大空直美。大阪出身で立命館卒とのことである。厳密にはネイティブではないが、やはり関西アクセントは慣れている人間がやるのが一番いいね。そして、萌え要素の多い神様役には、ついに神域に登り詰めた桑島法子がつく。最近はすっかり落ち着いて来たので、このまま日高のり子みたいなポジションで仕事を続けてくれるといいなー。その他、意外にもエース組が数名参加しており、いなりちゃんのクラスメイトには砂土原・野水の名前が確認出来る。これもバーターなのか、それとも、オーディションで勝ち取った結果か。この2人なら、ぼちぼちエース絡みじゃなくても仕事つかめててもおかしくないよね。 実を言うと、この作品の先行上映会(何故か3,4話上映会という謎スケジュール)のチケットを既に取ってしまっていたので、これでつまらんアニメだったらどうしようか、と内心びくびくしてたんだけども、ちゃんと見られるものになっていてすごく安心した。なんで知りもしないアニメの上映会のチケットなんて買ったのかっていうと、まぁ、察してほしい。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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