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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 どこから来て、どこへ向かうというのか、第8話。いや、冷静になって考えると、別に向かってる方向性は一切ぶれてないんだけども……どうしてこうなってる? これ、作画がもう少し安定してくれれば適当に笑ってられるんだけどなぁ。

 結局、「シリアス突入だー!」は前回の一瞬でおしまい。夢オチやドッキリオチにたどり着いてくれればそれでも問題無かったのだが、なんと、前回のギロチンゴリラのくだりは全て現実であり、その上でいつもの温度に戻りつつあるという脅威。この世界にキングトーチャーは間違いなく存在しているし、彼は上空に謎のビジョンを浮かべたり、突然全てのテレビを電波ジャックしたり、人間(?)を改造して恐ろしい怪力や、目にも止まらぬスピードを与える科学力を持っている。でも、何故か世界は恐慌に陥らない。いや、そりゃ警察官があれだけ犠牲になっているのだから、当初は政府だって全力で迎え撃つ覚悟だったわけだが、気付けば相手のしょうもなさばかりが目立ってきて、特に対策する必要も無く……って、すげぇ展開だな、オイ。

 間違いなく世界矛盾を孕んでいるわけだが、これ、もちろん多分シナリオの手落ちとかそういうレベルの話ではないよね。全てに何か意味があるんだ。いや、「何か」っていうか、もう一度状況を考えてみようじゃないか。怪人は実在する。そしてギロチンゴリラで知らしめた人外の力も持っている。でも、いの一番の脅威だけで収束し、あとは週一回(これ大事)のペースで新たな怪人を送り出し、毎回、「なんだか微妙に人類の脅威になりそうもない」作戦で町を混乱させる。そして、綺麗にサムメンコの開発した武器で倒されやすいような形にもなっている。今回のトーチャーの蜂起で一番特をしているのは誰か。トーチャー以後の世界で、最も私生活が充実しているのは誰か?

 まー、トーチャーさんも本気は本気で攻めてきているようなので、全てが1つの意志の下で動いている事件とは思わないが、やっぱりこれって「羽佐間の理想」を具現化した世界。もう少し突っ込んで言えば「サムライフラメンコの世界」である。羽佐間のじいちゃんは間違いなく他界しているわけですが、その上で、サムメンコの理想を理解し、活躍させるための最良の場を提供してくれているキングトーチャン、もとい、トーチャーとは一体何者なのか……。まー、多分、「アキバレンジャー」におけるツー将軍みたいなものだと思うんですけどね。ヒーローも悪の組織も、双方が「ヒーローものの美学」に憧れた戦いを演じ続けるだけの世界だ。だからこそ、最初は脅威を知らしめるためのギロチンゴリラだったが、そこから少しずつ怪人がコミカルになり、回りの人間に害を及ぼさなくなっていったのだ。うーん、だからって最初の蛮行は許されるもんでないし、ギャグにはなりきらないのが問題なのだが……やっぱりゴリラのくだりだけ絶対に浮いてるよなぁ。あれさえなければなぁ……

 トーチャーさんが繰り出す怪人は一応禍々しくも「処刑機具」しばりのアニマロイドで統一されている。そして、初代戦隊ものである金字塔のゴレンジャーよろしく、あっという間にコミカル路線を強めた。カマユデライノはCV藤原啓治の時点でもう出落ちみたいなところもあるが、「サイに比較的興味はねぇか?」などのいちいち小粋な台詞が笑いを誘う。空からの狙撃という脅威を見せつけたチュウヅリトンビは鳴き声がいちいちトンビである。三角木馬は細かく馬ネタをねじ込んでくる紳士だし、シャリンコブラは作戦が「果物を買い占めて人心を殺伐とさせる」という、かつてどんな悪の組織も思いつかなかった極悪な作戦に出ている。ついでに「先週引き分けた」なんて設定を親切に視聴者に教えてくれるおまけ付き(確実に週1で襲ってきていることがよく分かる)。うーむ、完全にギャグだな……いや、一応攻撃方法はガチのはずなんだけど、いつの間にか無敵のボディを手に入れたかのようなサムメンコにもガールにも効かないんだよな。「打撃攻撃は痛そうにするけど命は取られない」というのが特撮のお約束だからなぁ。もしくは、原塚さんがものすげぇショックアブソーバーとか開発してるのかもね。

 結局、羽佐間中心に世界が回っているので、いくらなんでも世界はそれにつきあいきれなくなってきている。サポートに回っていたガールズにまでだんだん退屈に思われてきているようで、この辺りで正しい戦隊ものならばてこ入れをしなければならん。新製品によるパワーアップは既に何度も経験しているみたいなので(地味だが)、次は追加戦士か、それとも新メカか……「抗えぬノルマ」って一体何なんでしょうね。心配なのは、変な方向に吹っ切れてしまった羽佐間のイデオロギーであるが……サムメンコの本懐を忘れてしまうと、今後のトーチャーとの連携(?!)も危うい気がするのだが、はたして大丈夫なのだろうか……。そして、このアニメの品質も大丈夫なのだろうか……

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 未だかつてないストーリー紹介に目からうろこの第9話。いや、ええんかい、とは思うけども。

 アバンでいきなり不可解なことになってて、マジで「???」ってなってたんだけど、オープニングが更にエラいことになってて、最終的にAパート頭にテロップで全部が説明された。なるほど、今回の話と前回の間にOVA挟めってことなのね。いや、そんなん言われてもなぁ。知らないしなぁ。なんでそんな局所的にOVAにしちゃったのよ。しかもOVAにしたってことは、多分そのエピソードは単体で見栄えがするってことでしょ。くそ、どこかで借りられたらいいんだけどなぁ……。

 というわけで、新たなキャラクター、妖怪ハンターざくろちゃんについては、一切情報がない状態でエピローグからスタート。……まぁ、何があったかはオープニングで推測するしかないね。多分またギンになんやかんやで操られてた人なんでしょう。本当の性格は見た通りの穏やかさんだけど、半妖だから力はそれなりにあって、暴走した状態でヒメや秋名と対決したと。そういうことじゃないかしら。その後は他の数多の妖怪同様、桜新町に住むことになり、今のところは鈴と一緒に中華料理屋に住み込んでいるようだ。彼女の苦労話とかが無いと、今回のことは・篠塚との半妖トークはあんまり響くものではないのだが、改めて「人間でも妖怪でもない視点」から七郷の存在意義などが確認出来たことで、これから迎えるであろうクライマックスへのいい下準備になったのではなかろうか。何より、今回はシナリオをスキップしたお詫びとばかりに様々なパンチラ劇が展開され、ハードな展開とは裏腹に目に優しいハートフルな回でもあったし。まぁ、ことはは履いてすらいないみたいだけども。それであのスカート丈はいかんでしょ。ちなみに、じゅりさんの見事なフランケンシュタイナーによるパンチラ(パンモロ)ももちろん見どころですが、実はこっそりとアピールポイントが高いのは、寝こけているコヒメちゃんのパンチラだったりする。アウト。

 さて、そんなこんなでまた新しい仲間が増えて和気藹々としているヒメ(風邪っぴき)軍団であるが、クライマックスに向けて、笑顔でばかりはいられない。狙ったようにして様々な陣営が訪れた「墓」の前で、三つの意志が入り乱れての壮絶バトルだ。秋名は円神にいいようにされてしまっているが、現時点での円神はあくまでギンのボディ。そのせいで秋名も好きなように立ち回れないというのがビハインドになっているのだろう(まぁ、前々回はみんなして好きなようにボコってたけども)。円神は謎の記憶転送術で「あの世」のイメージを秋名にたたき込み、おのが絶望を分かち合おうと画策する。ただ、あの攻撃をくらった後も秋名は割と前向きに動いていたので、「記憶」とやらがダメージになったかどうかは定かでない。まー、そもそも「記憶」って言っても円神のねつ造じゃない保証はないからね。

 森野のおっちゃんの大活躍を挟んで、元老院のじいさんが現れて「なんで少年漫画のじじいってこんなに強いんだろう」というお約束の大立ち回り。やっぱり今作は動いてナンボやな、と思える分かりやすい見せ場である。ただ、何故かみんなして円神に対しては詰めが甘く、いいように手玉に取ったと思いきや、新しい力を彼に手渡すきっかけにもなってしまっていたようである。元老院側からすると、円神自体は今完全に葬らない方が都合が良いって話もあるのかもしれないけども。「七郷を咲かせる」「七郷を潰す」「それ以外の解決を模索する」という三つ巴の戦いは、まだまだややこしい展開を見せそうである。

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 萌え殺す気か! 第9話。あの絵画が特選を受賞する世界ってどうやねん、と一瞬思ったのだが、考えてみればプロポーズにガンプラ使う世界に何を言っても意味は無かった。

 なんかね、どんぴしゃなんですよ。個人的に。完全に歳がばれる話なんですが、私、カードダスって結構直撃してたんですわ。まぁ、兄がいるから正確にはそっちが直撃だと思うんだけど、カードダスってSDだったじゃない。そして、ナイトガンダムとかあったじゃない。僕の中のガンダムのファーストインプレッションって、どこまで言ってもSDガンダムなんだよね。しかも、佐藤元のね。で、そんなカードダスではちょうど萌えキャラ(当時そんな表現なかったけど)として火がつきはじめたアッガイがお気に入りでね。だって可愛いもんねぇ。わざわざキラカードとか強いカードを兄貴に渡してアッガイとトレードしてもらってたんですよ。多分30枚くらい持ってたんじゃないかな。そんな人間にとって、今回の話はもうね。いや、あのクマはどう見てもアッガイじゃねぇけどさ。黄色いけどさ。まー、別領域から可愛いからいいんじゃないかな。

 そして、そんなベアッガイをひっさげた委員長のライバルには千和ボイスの金髪縦ロールってんだからたまったもんじゃないよ。安定感ありすぎるよ。何で眉毛は麻呂なんだよ。ほんとに女の子が輝く世界だよなぁ。いっそ委員長は放っておいてガンプラアイドルきららちゃんと対決した方がいいんじゃなかろうか。あ、もちろん弱り切ったママンは今週も可愛かったですよ。

 そして、思い切りふざけられるからこそのバトル展開も容赦無かったわね。プラフスキー粒子ってガンプラに反応するんだよな。中に綿詰めててもいいんだな。そして、綿は綿としてそのままあの世界に現出するんだな。一体どういう仕組みなんだよ。一番力入れてたのが綿とフェイスパーツって、なんでその機体で勝ち進めるんだよ。委員長、実はセイよりよっぽど操縦上手いだろ。いちいちあざといところで表情を変えて女の子らしい仕草を見せるベアッガイさんがずるかったです。でもさ、ガンプラの操縦って別に生体リンクシステムとか使ってるわけじゃないんだから、委員長が使ったからって内股にはならないと思うんだけどね。あのポーズになるためには膝関節にオリジナルの可動域を作ってそこをマニュアルで操作しないといけない気がするんだが。うん、真面目に考えたら負けだな。ケンタウルスモードの操縦法とか、想像しただけで恐ろしいしな。

 ほんと、どこまでもサービス精神に溢れかえってしっちゃかめっちゃかな作品である。こんだけおふざけしてるのに作画リソースが本気だし、全て正しい方向のサービスになっちゃってるのはどういうことなんだろう。流石ガンダム、懐が深いなー……。そういえば、「お、今週は流石にラルさん出てこなかったな。まぁ、海外遠征してたしな」と思ったら、エンドロールでしっかり名前が載っててCパートで出てくるという。そういや先週もそんなんだった。どれだけ幼女でサービスしても、最大のサービスであるおっさんの存在だけは絶対に忘れない。一体どういうこだわりなんだよ。

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 出会いがあれば別れもある。ついに訪れてしまったこのときを、笑って見送れればいいなぁと思いつつ、最終話。

 BSで放送された特別編。観てしまうのが怖くもあったのだが、観なければ時間は進んでいかない。覚悟を決めての視聴であるが、予想以上に「いつも通りに」展開してくれた仕上がりに、ホッとしながらも予想通りの寂しさがつきまとう。正直、アニメ特別編については「期待していたものを期待通りに」という以外には書くことも特に無い。コンテは「ハニカム」5話で不思議な空気を演出してくれた潮月一也氏、演出は八瀬さんという、「ハニカム」からのスタッフ。オープニングは「ハニカム」準拠だったが、毎度のように2話目は「おーぷん☆きゃんばす」の2番になり、専用のアニメーションが書き下ろされた。いつも通りの2話構成だが、1話目では受験に関するあれこれを描き、2話目では卒業式当日に関するひだまり荘の様子を、いつものようにゆっくりと描いていく。沙英ヒロの馴れ初めが描かれることで「出会いと別れ」のイメージは強く出るが、もちろんここが本当の意味で「別れ」というわけではなく、これからも沙英とヒロの関係性はずっと続いて行くし、何よりも2人が去ったひだまり荘はまた新しい一歩を踏み出していくことになる。ゆのの高校生活は、まだ大切な1年が残っているのだ。そういう意味では、今回は決して「最終話」ではない。あくまでアニメとしての一区切りのエピソードである。

 作中、必要以上に「泣かせ」にこない自然体の演出方向は非常にありがたいもので、これが感動のお仕着せになっていたらいくらか興が冷めたところだろうが、あくまでも沙英ヒロにとっては「門出」のエピソードでもあり、ゆのたち在校生にとっても、新しい季節を迎えるための1つの通過点。そういう「青春の1ページ」としての描かれ方が、余計胸に詰まるものがあるのが、ひだまりの日常性なのである。突然の「さくら咲く」に不意を突かれ、校長先生のありがたいお言葉にもじわっとくるものがある。これまで1期シリーズから数えれば6年もの時間を過ごしてきた濃密な2年間(?!)。その1つの節目がこのようにしてきちんと形になったことで、ひだまりの歴史は完成したと言える。別れは本当に辛いが、その先に見えるものがきちんと示されることで、ひだまりの持つ「日常性」「普遍性」は維持されている。原作はきっとまだ続いていくことだろうし、おそらくずっと先のことになるだろうが、アニメの5期が作られることを楽しみにしながら、今後ともこの世界を応援していきたい。

 あと、夏目の未来に幸おおからんことを。

 このアニメの放送と同時に、7年の歴史を持つ「ひだまりラジオ」も無事に最終回を迎えた。今作が額面以上の感動要素を持つのは、作中の卒業という「別れ」のイベントと、後藤邑子の復帰という「出会い」のイベントが何とも言えないバランスで共存しているためだと思う。ひだまりファン全員、そして数多の声優ファンが待ち望んでいたゴトゥーザ様の復活が、これ以上無い舞台で報されたことは何者にも代え難い喜びである。あのキャラなのでなかなか素直に戻って来ないあたりが実に小憎らしいが、そんな中でも隠しきれない仲間同士の喜びがラジオ放送にもにじみ出ているのが本当に微笑ましい。こうしてかけがえの無い仲間が手に入ったひだまりという作品の存在は実に大きい。ゴトゥーザ様には、今後も無理をせずに少しずつお仕事に復帰していって欲しいと思う。

 そして、ひだまりラジオの7年というのは、ほぼ声優阿澄佳奈の歩んできた声優のキャリアである言ってしまってもいい。もちろん、全てがひだまりのおかげなんて不遜なことは言わないが、ひだまりがなければ、ひだまりラジオがなければ、今の阿澄佳奈が無かったのは事実であろう。見事な一人芸を披露するその天性の手腕に、開始直後から戦慄したものである。ひだまりの歴史はアスミスの歴史。最終回となった今回のラジオ、ラストスピーチは阿澄ファンならば永久保存版の感動巨編になっているので必聴である。これだけキャストに愛され、これだけキャストを愛してくれた作品も珍しい。いつかきっとこのフリーダムスタイルが帰ってくることを期待して、ラジオの方も楽しみに待っていたい。

 全てのひだまラーに幸おおからんことを。

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 愛すべき予定調和の嵐、第81話。今回はほとんどサブタイトル通りで、びっくり要素が出てこなかったのでのんびりまったり回でございます。いや、ピンチにはなってるけどね。

 「なんて馬鹿でかい城だ!」と蒼摩が毒づくのもよく分かる、相変わらず走りっぱなしのチームアルフヘイム。「道」って言われてるんだからそのまんま延々回廊と個室を抜けていくだけのルートだと思っていたのに、明らかに中庭っぽいオープンスペースまであって、本当にこの城はどうなってやがるのかと戦慄する。まぁ、パラスベルダに入って以降は延々「この町はどうなってやがる!」だったけども。この世界に距離の概念とかは通用しないようだ。しかも、隣の道を行っていた昴たちがアイガイオンの小宇宙を感じることが出来たってことは割と近くにいるわけで、描写だけ見てると先週の時貞戦の部屋の真上に今回の中庭があるように見えなくもない。ものすげぇ建造物である。

 さておき、いよいよお目見えのパラス四天王、アイガイオン。忌まわしい聖剣を持って現れたゴリラ顔のおっさんを見て、光牙も「いよいよ四天王が出てきやがった、相手も焦ってるぜ!」とテンションが上がるが、アイガイオンさんも余裕綽々、「ちょっと人間に興味があるから出てきただけだよ」といなしてみせる。アイガイオンは前々回から徹底して「人間とは興味深い」を決め台詞にしており、インテリゴリラっぷりを余すことなくアピールしている。彼がこれまでの人生で何をやってきたのかはさっぱり描かれていないわけだが、まるで初めて人間と正対するかのような口ぶりはなんだか気になるところである。基本的には「人間は脆弱」というところからスタートし、その上でどれだけ人間のポテンシャルがあるかを試そうとしているようだ。ただ、今週の終盤はわざわざ瞬を拘束して目の前で後輩をなぶりものにすることでどんな反応が出るかを観察するなど、インテリっていうか単なる畜生なんじゃないかっていう実験プランも立案している。最終的に「なるほど、人間は強くて可能性に満ちているのだな……」と人類を認めて死んでいくのか、それとも単なるキチピー実験者として死んでいくのかは定かじゃないが、目の前にあの不死鳥兄さんが出てきちゃったことを考えると、多分後者なんじゃないかと今から不安で仕方ない。

 さて、そんな愉快なアイガイオンさんとの対決だが、まー、聖闘士星矢テンプレ通り、クックパッドなら「誰でもお手軽!」とか書かれるレベルのレシピ通りの調理法。向こう見ずな若造3人が挑みかかり、まずは手軽に重爆雷斬刃のお披露目。3人が一瞬で吹き飛んだところで仲間思いをしつこいくらいにアピールする瞬がローリングディフェンス、サンダーウェーブ、ネビュラストームと立て続けに伝家の宝刀を繰り出すも、流石にスルトさんのように甘くはなく、マントを剥ぎ取るだけに終わってしまう。

 マントの下から現れ出でた斬新デザインのクロノテクターは、先々週の時点で「黄金聖衣3つ分の力がある」と言われていたわけだが、なんと、デザインそのものが「黄金3つ分」を意識しているというド直球デザインだった。グラビトンテクターは蠍・山羊・天秤の3星座をモチーフにしているらしく、確かに良く見るとそこかしこに元のデザインを想起させる意匠が凝らされている。今確認したらWikiのアイガイオンさんの項目で早速ディティールが更新されているので、詳しく知りたい方はそちらを確認しよう。しかし……黄金聖衣の本歌取りで「3つあわせれば3倍強いだろ!」というのは、一体誰の発案で、誰の開発なのだろうか。そんな簡単に3倍の力が再現できるなんて、神話の世に産みだされたはずの黄金聖衣も立つ瀬がない。そして、オリジナルがデザイン出来ない時点でパラス(クロノスの方か?)は神としてのオリジナリティに欠けているのが残念ではある。ポセイドンだってハーデスだって、ちゃんと部下にはオリジナルの鎧を装着させていたのにねぇ。敢えてアテナ謹製の黄金聖衣を模倣しているってことは、パラスちゃんの意図が絡んじゃったんだと信じたいところである。

 まぁ、とにかく黄金3体分の実力なのだから、いかに瞬とて苦戦は必至。ネビュラストリームを封じられ、あげく身体の時間を奪われて満身創痍。重力と時間の関係性について得意げに説明してくれたあたり、流石のインテリ・アイガイオン。このアニメを見てると、めっちゃ温度を下げても、めっちゃ重力をあげても、割と簡単に時間って止められそうな気がしてくるから不思議なものだ(重力と時間の関係性は物理学的に事実ではあるのだが)。結局、瞬は「指をくわえて観ている側」に回され、残りの3人が頑張ってアイガイオンに一矢報いる戦いになる。まずは初撃同様に向こう見ずにアタック、当然一蹴。続いて、光牙の「無茶な作戦」発案で重爆雷斬刃を狙うことが決定するも、そもそも攻撃が届いてなかったんだから、本体を狙おうが剣を狙おうがあまり関係無く、流星拳、バーニングファイヤー、ディバイントルネードのお約束3発もやっぱり一蹴、雷のおまけ付き。「やっぱり駄目だよなー、そろそろ終わらせよう」とアイガイオンさんが飽きてきたところで、光牙がようやく覚醒。これがセブンセンシズなのか「Ω」なのかはよく分からないが、一応「瞬の優しさに応える」との大義名分で立ち上がり、渾身の彗星拳を見舞う。今更何をやっても無駄じゃないか、と毎度毎度思うわけだが、死の淵からの復活はこの世界では「次の展開」の合図。小宇宙を一点集中させるという彗星拳の存在意義を存分に活かし、一輝に続いてめでたく「聖剣に傷を負わせた聖闘士」の称号を勝ち取ることが出来た。この間、蒼摩とユナは寝ていただけ。不憫。

 結局、光牙の最後の力も「聖剣に傷」で精一杯。おかげで瞬の拘束は解かれたものの、まだまだ実力差は圧倒的だ。勝てるわけないこのイベント戦闘、じゃぁつぎの展開はどうなるかといえば、地獄の業火で身体を冷やす、あのお方の出番に繋がるわけである。←ここまで予定調和。やっぱり一輝の登場回は次回予告が素敵過ぎるポエムになるよね。地獄が故郷。確かに、傷を癒すために里帰りして温泉療養してたしな。次回、みんなで兄さんコールだ。

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 考えてみりゃこの家系って女の子が全員プリキュアになる血筋だ、第7話。鏡都崩壊もそうだけど、東映作品の世界の終わりは、割と容赦無くて見ていて戦慄する。

 鞍馬の企みによって異界に飛び込んだコトは、ついに念願叶って「ママ」との再会を果たす。2人の「こと」が出会い、そのまま鏡都に帰還を果たしたことで、関係者はそれぞれの視点からお祭りムードに。そりゃまぁ、ここまでのお話は全て「親に会いたい」の一心で進んできた物語ですものね。一番分かりやすいのは八瀬で、母親への憧れが強かった彼女は隠そうともせずに喜色満面。あの頃の思い出を再現するためのティーパーティー、母親に見て欲しくてずっと取って置いたコレクションの自慢。鏡都の管理者として立派に責務を果たしたことを褒めてもらえる喜び。全てが望んでいたことだっただけに、古都が突然「帰る」と言い出したら即バーサーク。これはもう、しょうがない。

 愛情表現が下手な子供みたいな半端な反応を示したのが、鞍馬と明恵。どちらも「男の子は母親に素直に接するのが苦手だよね」みたいな感じにも見えるが、実のところ、彼らの執着は古都よりも父親である稲荷に対しての方が強い。もちろん母親の帰還は喜ぶべきことであり、鞍馬も普段はあまり見せないような微妙に歯切れの悪い態度で困惑とかすかな喜びは示しているように見えるが、あくまで古都は「付属品」であり、全ての中心にいるはずの稲荷の帰還までは気を抜くことは出来ないのだろう。明恵の方も同様で、フレンドリーな母親の帰還を素直に喜ぶことが出来ない不器用さに加えて、自分とコトは鞍馬たちの計略に丸め込まれて「負けた」上での帰還劇という部分もひっかかっているのだろう。現状が大団円に見えないのも致し方ないところだろう。

 八瀬と同様に喜びを示したのは、コトも同じだった。2人の会話から察するに、コトは自分の母親の記憶は残っていなかったようであるが、それでも憧れていた「ママ」との再会は素直に嬉しいと思っていた。なかなか話の分かる母親のようだったし、思い出話に花が咲くと2人の間に横たわる「先生」の存在もクローズアップされる。要所に血のつながりが感じられる2人の対話は、思い出の共有こそ一切無いものの、充分に家族の絆が感じられるものだった。夜の縁側、少しずつ距離を詰めて肩を寄せ合う2人を上からの俯瞰で描いたカットが実に叙情的で、ちょっと目頭にくるものがある。目の色は兎らしい赤を宿して母親似。珍しくリボンを解いて梳いてもらった素直な髪の毛は父親似。コトのそこかしこに、探し求めていた「両親」の姿が見え隠れする。

 しかし、残念ながらそれで話が終わるようなハートウォーミングなだけのアニメではない。古都が「戻らなければならない」と言ったことで事態は再び渾沌へ。コトの言葉を借りれば古都がこれまでずっと隠遁していたのは「神社の聖域」と呼ばれるエリアらしい。古都が何故そんなところに幽閉されていたのかは定かでないが、彼女の言葉から類推するに、古都の存在が鏡都に重なってしまうと、世界の安寧が保たれないと(少なくとも古都自身は)考えていたようなのだ。この「鏡都と古都の不協和」を解決するために稲荷も外の世界に出ており、無事に解決したら二人で戻ってくると、そんな算段だったのだろう。1人で戻ってきた古都も、娘を前にして、「あの人を助けることが出来るか」と稲荷について言及してコトを悩ませることになってしまう。

 念願の再会を果たした母親にも、父親のことを問われるコト。彼女にしては珍しくこの不思議な状況には心が揺れたらしく、明恵の部屋へ潜り込んで弱音を吐露し始めた。自分だって何が何だかさっぱり分からない。これまでずっと「先生」のいう通りに生きてきたし、今回の件だって、何も分からないからこそ鏡都に乱入し、何とか自分の腕1つで謎を解き、先生との再会を望んでいたのだ。それなのに、世界は答えを与えるどころか、彼女に問いかけてばかり。なるほど、ちょっと腐ってしまうのも何となく分かる気がする。母親でさえ彼女に対しては「与える」以外に「求める」ことになってしまい、理想とのギャップが大きくなってしまったのだろう。

 そんなコトを見て戸惑う明恵のもとへ、ついに現れた諸悪の根源(?)。世界を断ち切り、いつものように悠々と姿を現した稲荷・明恵上人・先生。なんだか身体のサイズが縮んでいたようにも見えるのだが、その不遜なしゃべり口は間違いなくみんなの知っているあの稲荷に違いない。明恵が、鞍馬が、古都が、そしてコトが求めた男がついにこの鏡都に帰還した。それも、とびきりの災難を引き連れて。突如始まった世界の大崩壊。これは稲荷が鏡都との「不協和」を持つために引き起こされたのか、それとも彼の言うように、コトがちょいと暴れて世界そのものに傷を付けてしまったことがマズかったのか。あくまでも作り物でしかない「絵の世界」であった鏡都は、確かに外から見ると大きくひび割れ、今にも崩れてしまいそうになっている。世界内部でも、少しずつものが消え始め、星々が落下して阿鼻叫喚のドゥームズデイである。まー、その割に鞍馬なんかは冷静に見えるのだが、はたして、鞍馬や古都はどの程度予測していた事態だったのか。相変わらず謎はすっきりと解決しないままに次回へ続く。

 今回は、世界構築の謎もそうだが、コト出生の謎という大きな要素も、改めてフォーカスされることになった。「母親」である古都が出てきたのだから全て解決するものだとばかり思っていたが、結局、そのあたりの回想は「過去」としては語られていない。元々、作り物である古都は人間(?)の稲荷とは子を成せず、そのために薬師丸を他所からかっぱらってきたり、鞍馬や八瀬を産みだしたりしたはずなのだが、コトは「遺伝的に古都の血を引いている」ような描写があり、額面の意味以上に「稲荷と古都の子」であるように語られているのだ。そして、当然のように古都は娘のことを「鞍馬たちの妹」とも言っている。これまで、親が同じであるはずの三兄弟とコトの間には、当然語られるべき「兄弟」という文脈が欠けていたのだが、それが今回するっと補完された。一体どのような経緯でこの「兄弟」が生まれることになったのか、そのあたりにももう一悶着ありそうだ。うーむ、引っ張るなぁ。

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11月29日 ドラフト模様(THS×3)

ピック順 【Mei】→【Serra】→【Alessi】→【Metallica】→【Thraxi】→【Sangriter】→

 

 ドラフトが寒々しい季節になってまいりましたね。凍えながらショボいパックを剥くのは心も体も冷え込んで大変ですが……精々他人を罵倒し、悪態をつくことで暖まっていきましょう。今回は、前回の反省が活きたのか、そこまで「デッキ弱いから勝てないわ」的な事前防衛線は少なかったように思われます(パックのインパクトが弱すぎたせいで、自分も弱いが相手が強いとも思えない状態だったため)。その分、負けた後の勝者叩きが一段とヒートアップしていました。勝者は叩かれることが快感となり、その日1日は何を言われても終始ドヤ顔をしてればいいだけですので、余計なことを言って更なる反感を抱かせることには一切意味はありません。そういう殺伐として世界です。

 

 


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 この秋のイベントラッシュを締めくくるのは、本場京都で行われた、京アニの単独展示会。アニメスタジオが単独(正確にはDoとの合同だが、まぁ、単独だよ)でこのような大規模イベントを開催するというのは非常に珍しいことで、地方で行われたそんなイベントがきちんと人で埋まっているというのも希有なことである。会場は京まふと同じみやこめっせだが、京まふは3フロア使っていたところを、このイベントは1フロアのみ。展示スペースもそこまで広くはないので、まぁ、本当に「そこそこの規模」ではある。展示と言ってもそこまで多様な見せ方があるわけではなく、原画がズラリと並んでいるのが最大の注目点。あとは台本があったり、過去のポスターがあったり。正直、ダラダラと見ても30分かからずにざっと見てしまえるくらいの内容である。ファンでなかったら多分入場料1000円はちょっとお高いと思うかもしれないくらいのもの(まぁ、ファン以外がくるわけないけども)。

 今回私は開始からしばらく経った2時前にゆっくりと会場に行ったので、その時間は展示スペースもぎっちりと人で埋まっていて観覧するのが大変な盛況っぷりだった。物販もフロアを跨いで待機列が伸びきっており、後から入った人間は流石に並ぶ気は起きないレベル。ま、今回はなるべく散財しないつもりで行ったからあんまり悔しくはなかったですけどね。唯一、開場直後に行われたはずの監督座談会だけは興味があったのだが、前日の徹夜からそのまま参戦するのが体力的に無理だったので断念。あくまでも今回は当選した「中二病」のステージ目的である。まー、チケットの席番号が「U」だった時点であんまり良い条件じゃなかろうとは思ってたけどね。

 


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 祝! エリザベス先輩復活! 第9話。

 そんだけ! 

 いやー、嬉しかったですよ。ねー、5話でボロカスに叩かれて廃人認定されたときには本当にどうしようかと思いましたもん(まぁ、すげぇエロかったですけども)。あんないい人がズタボロになるひでぇアニメだ! って憤ってたら、翌週今度はサテライザー先輩まで肉人形にされちゃってどうしたらいいか分からなくなってたんだけど、無事に復活しましたよ! しかも、やけにあっさりと! まぁね、人の命を奪わない程度の電気椅子ってなんやねん、って話ですからね。生きてるんだったらそのうち復活してくれると信じてました。しかもサテラ先輩との友情パワーも深まったみたいだし、非常に微笑ましい展開でしたよ。

 しかし、それ以外の部分は相変わらず予断を許さない状態ではあるんだよね。大問題になってるわりにはパンドラ側の反応がうすいなー、とか、未だに個人の主義主張が分かりにくいのが難点で、「1期も2期も結局内ゲバばっかでノヴァとか関係ねーな」とかいう疑問もちらついたりするんだけど、今回一番驚きだったのはシフォン先輩の立ち位置なんだよね。エリザベス先輩の復活で心強い3年生が一気に戦力補強されるのかと思っていたのに、シフォン先輩が意外にもついてきてくれなかった。しかも、次回予告を見る限りではどっちかっていうと敵側に回ってるようにも見える。まー、確かに先輩のいうことにも一理あるし、相変わらず善悪の判断がつきにくい世界だからしょうがない部分もあるのかもしれないけど……今まで割と「いい人」属性で売ってきた人だけに、ここで対立されるとちょっと寂しい。出来れば共闘態勢になって欲しいものなんだけどなぁ。

 あと、今回新たに参戦したはずなのに単にコスをビリビリされただけのラナは何しに出てきたんだと。「フリージングの割に色気が足りない!」ってんで慌ててサービスのためにかり出されたのだろうか。大丈夫ですよ、今期は「ワルロマ」でお色気成分は足りてますから。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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