忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[916] [917] [918] [919] [920] [921] [922] [923] [924] [925] [926]

 蟇郡先輩、良いキャラだった……だったけど……変態だ……。

 この作品の尺度で言うならすげぇ普通の話。予告では四天王戦1戦目をやるといい、実際に四天王戦第1戦だけで終わったのだから、そりゃ普通だろう。たとえその相手がドMなド変態だったとしても。

 半裸まがいの女子高生をひたすら鞭で打ちまくるだけの簡単なアニメ。でも、打つ方も打たれることを望んでいるのがおかしなところ。「なるほど、これがほんとの「鞭打ち悶え(NPH)」かぁ、なんてどうでもいいことを考えたりする。蟇郡が自らを束縛し、自らを打つのは、あくまで風紀委員としてのこだわりがあるため。他の生徒の模範となるためには自らを縛り、縛り、縛りまくってこそ規範となる。そこから更にワンステップ上がると、他人を「打つ」ところまでいくわけだ。前回極制服のネタバレを喰らっていた流子はそれを読んで攻撃の手を控えたわけだが、それを突破するための技「自縄自爆」までいくと、風紀の理念がどうこういう問題ではなく、単に趣味の問題になってくる気もする。自家発電でおっきくなって女子高生相手に発散とか、最低の風紀委員だ。しかも、「はめてやるはめてやる!」と連呼しながら最終的には股間から巨大なイチモツを取り出す段になると、もう、本当に救いようがない。

 普段はエロいはずなのにあまりエロくないことでお馴染みの流子だが、今回は色々とエロいシーンもあったような気がする。舞台から落下の危機に確実におぱい全開で堪えている様子とか、最終的に制服の内側に取り込まれてみっちみちになってるボディライン(特に尻)とか。そういう意味では、変態を相手にしていたおかげでようやくそれなりのサービスが出来たんじゃないかと思います。いや、別に個人的にSMが好きってわけじゃないですよ。小清水叫びっぱなし、稲田さん叫びっぱなしでアフレコ現場は凄惨なことになってただろうな。

 ただ、ここのところ満艦飾家の活躍が少ないので消化不良気味なんですが、マコは賑やかし以外の出番が無いものですかね。次の相手はCVよっちんの人だったはずなのに、何故か次回予告に蟇郡先輩しか出てきてなかったのが気になる。この作品が素直にあと3週間も四天王戦をやるとは思えないのだが、はたしてどうなることやら。

拍手

PR

 雪ウミウシって何さ、第9話。この世界におけるウミウシのスタンスがよくわからねぇよ。汐鹿生に重用されておまじないの対象になったりするのはいいとしても、地上の人間にまで愛される理由はなくないか? やっぱりこの世界における「海」は謎が多い。

 前回のエピソードでこれまで展開されてきた多くの「前座としての」人間関係などは処理されたと見ていいだろう。「あかり編」とでも言うべきエピソードはおよそ平和的に収束し、汐鹿生と地上の関係性も、一旦落ち着くところに落ち着いたように見えた。しかし、この世界の闇は深く、ここからいよいよ本番というフェイズに入ったのかもしれない。

 原理は全く分からない怪現象「ぬくみ雪」。海の中に雪が降る「マリンスノー」という現象は広く知られるところで、別に冬場でなくても汐鹿生の村に雪が降るのは別段おかしな話ではない(まぁ、そんな局所的に、集中して地上の雪と同じように降るとも思えないが)。外気温に比べて海水温は変動も少なく、ずっと海中にいても問題無く生活出来る汐鹿生の生態を考えれば、海の中が「寒い」ということに大きな問題もないだろう。そもそも、「ぬくみ」雪と言っているということは、いわゆる「雪」とは全く別個の現象であり、季節感を出したり、風情を醸したりするものではなさそうだ。光たちの言動を見るに、海中で見られる「ぬくみ雪」は、本当に単なるマリンスノーのように、たまさかに起こる自然現象という認識しかなさそうだ。

 しかし、いかに不思議な世界と言っても、そんな海中の現象であるぬくみ雪が地上に降るというのは、普通のことではないらしい。地上の連中もあまり困っていないようなのでどのように受け入れられているのかは悩むところだが、少なくとも美海ははしゃいでるわけだし、現時点ではあまり重く捉えていない(「しばらくは残るが消えてしまう」性質らしいのだが、一体主成分はなんなのだろうか)。しかし、そんなぬくみ雪を凶兆と捉えているのが、うろこ様率いる汐鹿生の面々である。地上のぬくみ雪が異変であると捉えられ、なんと「地上との関係を断つ」というまさかの行動に出た。原因は分かっていないようだが、お船引が中止になった直後の出来事であるだけに、両陣営にとってもあまり良いタイミングとは言い難いようである。あれだけ偉そうな顔してお船引の再開チャンスを潰した原因は自分たちにあるくせに、なかなか酷い連中である。

 そして、そんな地上と海中の断絶が、光にとっては最悪のタイミングで訪れてしまった。何しろ、汐鹿生の中では数少ない「地上への出向」を、家出という形で実行していたタイミングなのだから。自らの意志で恒常的に村を出ることにしたあかりはまだ諦めもつくだろうが、中途半端な身の上の光はそうもいかない。慌てて村を捜索したところを親父に発見されてさぁ大変。どうやら「地上で何かが起こる」という予測らしいのだが、光りは地上を見捨てて、このまま大人たちに引きずり下ろされることになるのだろうか。

 そして、そんな大局的な地上と海中の問題に加えて、一時は安定したと思われていた光とまなかを中心としたややこしい色恋沙汰も再び回り始めた。前回ちさきに向かって堂々の応援宣言を出した光だったが、いざまなかの真っ直ぐな態度を見てしまうと心グラグラ。やっぱり幼なじみのあの娘は大層可愛らしかった。緊急時だったせいで吊り橋効果なんかもあったのだろうか。若い情動を堪えきれずに思わずハグである。いきなりのことに、アドリブの効かないまなかは咄嗟の拒否を示してしまい、純朴な少年は思いの外傷ついてしまうという。うーむ、若いなぁ。ま、この程度のショックはこれまでのドロドロに比べりゃ軽いものですけどね。まなかがあれこれ言い訳して謝れば済むだけの話なんだから。……まぁ、現状においてそう簡単にことが収まるとも思えないけども。今のところまなかは基本的に自我に従って素直に動いていることがほとんどなのだから、光も余計なことを考えなけりゃもう少し解決にも近づくんだけどなぁ。男の子は必要も無い見栄を張っちゃうからなぁ。

 そして、今回興味深かったのは、これまで5人の関係性に対しては終始外野に位置し、ある程度沈黙を守っていた要が感情を見せたことである。ま、ぶっちゃけ視聴者目線では割と分かりやすかったことだが、彼の視線は仲間たちの中でも特にちさきに向いている。大人ぶって出来る限り回りを優先させようとするちさきの行動を、更に外野から見守っていた要。今までは彼の出る幕が無かったので大人しくしていたが、今回、「ちさきのことが気になって他人に気を配る余裕が無くなる」様子や、ちさきに向かって割とダイレクトに愚痴を言うシーンも確認され、ようやく少しは我が儘を言い始めたかな、という感じ。現状の恋心ベクトルはまなか←→光←ちさき←要。こうしてみるとやっぱり一組だけ相思相愛がいるのがなんだかなぁ。紡の絡み方次第ではあるのだが、残念ながらこの手の作品にはお約束の男3,女2というアンバランス構成なので、紡は余計なことしないでじっとしてた方がいいのかもしれん(いっそさゆちゃんを引っ張り出すという手もあるが……)。

 とにかく、これまでにない規模でダイナミックにシナリオは動き始めた。相変わらず全容の見えてこない不可解な世界ではあるが、今後の動きで、多少なりとも広がりは見えてくるだろうか。汐鹿生の町並みのあの何とも言えない違和感は、今後説明されるタイミングがあるのかなぁ。

拍手

 ベルティーユ先輩はちょろい上に便利な万能選手、第8話。この世界観での温泉サービス回なんてどう表現したらいいんだ?! というスタッフのお悩みも、先輩がいれば一発解決。彼女とその従僕の解説さえ入ってしまえば、ヘレンズヒルに日本人が多いことなんて問題ナッシン!

 一応アニメ的には「温泉サービス回」というレッテルを張られるエピソード。典型的な温泉イベントをこなし、ほぼ全てのヒロインが揃っての合宿シーンから入浴に繋がるのだから非常にスタンダードな造りになっているわけだが、今作の場合にはこの程度の出来事は日常茶飯事である上、前回が神がかり過ぎていたおかげで、至極普通に見えてしまうのであった。まー、全裸+全裸鎧で町中を疾走した後には、風呂シーンなんて単なる日常風景には違いないですからね。どうにも心は穏やかになってしまいます。一応の見どころとしては、ベルティーユ先輩のあまりに節操の無いキャラのおかげで実現した「本当はヨーロッパなのに!」感や、「登場人物の過半数が白人女性って実は珍しいよな」感など。よくアニメの中身について「何故日本で作られるアニメは白人みたいなキャラしか出てこないのだろう」という疑問が海外ユーザーから持ち上がることがあるのだが、今作はまさに「白人メインのアニメ」となっており、おそらく美桜と茜は「すごく色白美人なジャパニーズ」なのだと思われる。そんなゴージャスな面々の入浴シーンはさぞかし眼福……いや、まぁ、普通ですけど。多分、あいつら全員温泉みたいな大衆浴場の入り方は知らないんじゃないかな……ベルティーユ先輩がドヤ顔で胡散臭い知識を披露しているのではないかと思われます。

 そんなこんなで脳天気な合宿が行われたわけだが、メンバーとしてはこれで「水野貴弘と愉快な仲間達」は確定しているようだ。リサが素直に着いてきたのはやや意外ではあるが、事前に茜らと友情タッグを成立させていたので、彼女の孤立した感じはすっかり無くなっている(食事時や就寝時も割と素直に団体行動が実現している)。せっかくだからフィオナも連れてきてやれよ、とは思うのだが、彼女だけは現時点でも孤高の存在(?)なので仕方ないところか。また、流石に生徒会長はついてきてくれなかったので、メインキャラの中で彼女だけは「一緒にお風呂」が実現しなかった。まぁ、彼女が着いて来ちゃうと遠慮がないので、ペグライターを巡るやりとりで他の面子が出てきにくいし、何よりも風呂シーンではまた茜がぶっ倒れてしまう恐れがあるので仕方ないところだろう。そのために前回のうちにお当番回を終わらせてたんだろうし。

 で、問題となるのはそのペグライターの件と、貴弘自身の目的について。今回は一応ノエルを中心視点としており、作中で最も切実なモチベーションを持つ彼女から、改めて貴弘に依頼を持ちかけるイベントが起こった。妹さんのこともあるし、父親との確執についても実家で目の当たりにしているだけに、貴弘もノエルの頼みは無下に断りづらいのがなかなか小ずるい。しかし、既にスィーリア先輩からも正式にオファーを受けている身でもあるし、何より自分自身で出場するという夢も断ち切れていないため、貴弘は一旦保留する形にしている。

 今作は惚れた腫れたではなくて「一緒に戦ってくれるか否か」という名目で貴弘争奪戦が行われているためか、普通のギャルゲーのハーレム展開よりもすんなり見やすいのが良いところであるが、こうしてみているとやっぱり優柔不断さというのはなかなか解消されるものではなく、「さっさと決めろや」と思わないでもない。しかし、そうした信頼感とは別次元で、美桜だけは貴弘に「やりたいことやればいいと思う」という理解を示しており、「やっぱりアニメじゃ美桜エンドで鉄板だよなぁ」ということも改めて感じさせるようになっている。現時点で既にリサと茜は戦線から一歩引いていることは明らかになっているので、今後は積極的に攻め続ける美桜とノエルの対決に、会長がどう絡んでくるかという展開になるのだろう。

 ちなみに、アニメを見ていて非常に気になってきたのでちょいちょい原作の情報も調べるようになった。原作では2作目(アペンド?)でようやく茜がヒロイン昇格(つまりエロシーンがあるということだね)らしいのだが、これに加えてベルティーユ先輩と保険医までが2作目での昇格らしい。え? 茜ってそのレベルなのかよ……幻滅しました。アン・エマさんのファンになります。

拍手

 どうしてこうなった、いや、どーしてどーなった? 第7話。ラスト5分までは相変わらずの空気でなんだか良い話だったんだよ。それが……もう、どこへ行きたい作品なのやら。

 サブタイトルの意味は、てっきり前半パートのことだと思いながら見ていたわけだ。前回まででサムメンコ追跡劇は一段落し、世界はヒーローとしてのサムメンコを受け入れはじめていた。おそらく前回羽佐間が助けたサラリーマンがその代表としての存在だったのだろう。奇異の目で見るだけの対象で、今野の策略により金目当てで追いかけっこをするだけの、まさに「変態」がサムメンコ。それが、羽佐間の情熱がようやく実を結びはじめ、彼の真っ直ぐな「正義観」はいよいよ世界を変えた。町中から悪は減り、あれだけ扇情的に世論を煽っていたマスコミもいい加減に飽きたと言って注目しなくなった。まぁ、世間一般の異物に対する反応なんてえてしてこんなもんだろう。フレッシュなうちは持てはやしたり、さげすんだり、様々な反応を示すが、少しでも鮮度が落ちれば「まぁいいんじゃね?」というのでその存在は受け入れられる。ご町内で認められるヒーローというのは、一応羽佐間が目指していたはずのものだ。

 ただ、そうした容認だけでは片付かないのが面倒なところ。羽佐間の望んだように認知度があがり、世間も興味を薄れさせはじめ、ヒーロー性は次第に薄くなる。そりゃそうだ。世間はサムメンコを「ヒーロー」ではなく「変態」として観ているわけで、慣れてしまえば「容認」ではなく「無関心」になってしまうのだ。加えて、この町はちょっとヘンなのでサムメンコが暴れるせいで実際に悪の数まで減ってしまったという。いや、どう考えてもそりゃおかしいとは思うんだけど、そうなっちゃったんだから仕方ない。おかげでサムメンコはますます忘れられ、フラメンコガールもイライラは募るばかり。要は「正義の心があれば答えは自ずと見えてくる」なんて適当なことしかいわねーし、原塚も自分の開発した品の出来にしか興味は無い。どうやら、ヒーローという存在は現実世界では機能不全を起こしてしまうようだ(まぁ、当たり前だけど)。

 結局、世界は平和になり、サムメンコが無くても全てが順風満帆に回っている。羽佐間の実生活は充実し、ヒーロー番組ではまさかの再出演の要請まで。最初の出演のとき、監督は鬱陶しそうにしていたように見えたが、どうやら羽佐間の熱意はそれなりに認められてもいたようである。ほんと、サムメンコのことをさっぱりと忘れればいい事ずくめの状態。しかし、このタイミングで、祖父の残した遺志が働いてしまう。羽佐間の両親が、実は海外で強盗に襲われて死亡していたという事実が明かされたことだ。確かに羽佐間の言うように、「ヒーローものとしては」これ以上無いセッティング。過去に親を悪に殺された主人公なんて掃いて捨てるほどいるし、この憎しみが、大きなモチベーションとなるのは疑いようもない。サムメンコがフル回転しているタイミングならば、これも貪欲な羽佐間の脳内ヒーロー設定で大活躍したに違いない。

 しかし、実際はそうもいなかない。サムメンコの熱も収まっていたタイミングであるし、現実でははるか昔に記憶もおぼろな両親に起こった事件が感情を揺さぶることなんてそうそう無いのだ。設定だけを突きつけられてもキャラが活きてこない。それでも、これまでのヒーロー観に突き合わせるなら、羽佐間は「怒りに燃えなければ」いけないはず。そんな理想と現実とのギャップに懊悩する羽佐間。まぁ、馬鹿馬鹿しい上に不謹慎な悩みではあるのだが、同時進行でヒーローのありように悩んでいたタイミングなのだから仕方ない。幸い、こんなアホな悩み方でもきちんと理解して相談に乗ってくれる後藤がいたおかげで、一人のヒーローは立派な変態としての任務を果たすことが出来たのだ。「自分でも何がなんだかよく分からないが」という切実な現状を口にしながらも、悪を憎むというその一点にかけては、羽佐間は本物であった。過去の怨念は一応の設定程度に押しとどめ、きっとこれからも、身の丈に合った「ヒーロー的変態」として、羽佐間は生きていくのだろう。

 

 というのが、終了5分前までのシナリオ。うん、ご町内ヒーロー成長物語のシナリオとしては非常に興味深い、良いお話だった。でも、その後が謎過ぎた。もう、視聴中はずっと「これ夢オチだよね、どこかで目が醒めるよね」とひたすら待っていたのだが、まさかのそのまんまエンド。なんだコレ。凄いことになったぞ。ヒーローのお話としては、急すぎるレベルアップだ。ようやくムーンブルクについたあたりで突然ロンダルキアにたたき落とされたような状態だ。いやいやいや、これアカンやろ。今までの世界観はどうしたらええねん。必死で成長してきた羽佐間のあれこれはどうしたらええねん。次週、誰かが目を覚ましてくれるオープニングだったらいいのだが……うぅん?

 いやー、でもギロチンゴリラの無茶苦茶な造形とか、相変わらずのサムメンコセンスも活きてるんだよなぁ。大ボスとして現れたCV速水奨のキングトーチャーも不思議な存在感だし。別にこれはこれで面白そうではあるのだが……かみあわねぇなぁ。いやいや、多分怒濤の展開になるんでしょう。ヒーローテンプレの流れなら、どう考えてもキングトーチャーの正体は殺されたはずの実父だったりするんでしょう。この「何が出てくるか分からない感」は凄まじい。やっぱりアニオリは油断出来ないな。

 ちなみに、そんなトンデモ展開ですっかり忘れてしまいがちだが、今作で最も重傷なのはフラメンコガールのサファイアの子である。最近流行りのクレイジーレズですからね。確実にまりちゃんがはき出して床に散った花びらは貪り食ってますよね。早く本番シーンも見せて下さいよ。ノイタミナなら余裕だろぉ(サイコパス調べ)。

拍手

「ガッチャマンクラウズ」 5→5

 日テレプラスではようやく先週末に放送が終了したので、中途半端なこの時期の番組感想である。

 関東圏から遅れての放送ってことで、読売系にお約束のタイムラグ視聴。おかげで世間では評価が色んなところから漏れ聞こえてくるもんだから、フラットな視点で観るのがすげぇ大変だった。何しろ「終了後に監督が土下座した」なんて話まで流れ込んでくるのだから、そりゃ諸々の色眼鏡で観てしまうのは仕方ないところでしょう。ただ、そうした先入観がむしろプラスに働いたのか、終わってみても特に大きな不満はない。そりゃね、どんながっかりが待ってるのかとハラハラしながら観てたら、この程度の幕引きは別に大した問題じゃないと思えるよね。まー、確かに色々と消化不良だし、後半の構成はかなりがちゃがちゃしてたけども……総集編を大量にぶっ込んだガルパンが絶賛されてるんだから、このくらいは許してあげようよ。今後改めてやり尽くしたものを製作し直せばいいのではなかろうか。

 さて、そんなラストの消化不良感は「まぁ、気になるけど仕方ないよね」レベルで済んだ。それ以外の面については、割とよくまとまっていた作品だったのではないかと思う。まず、中村健治の真骨頂とも言える映像面についてはほぼ文句なしだろう。でたらめなカラーリングの世界で、何が起こっているか分からない見づらい何かが展開していく。「つり球」の時には本当に訳が分からなくなるだけの演出だったが、今回はガッチャマンが活躍するのが別次元であり、クラウズによる「大衆の意志」の可視化という大きな命題があったので、この独特の画面構成は非常にマッチしていた。配置としては1つ前の作品である「C」に近いだろう。飄々とした敵キャラであるカッツェの造形も非常に面白く、宮野真守の好演にも助けられ、「何が正義で何が悪か」を問い続けるテーマ性も面白くドラマ化されていた。

 今作最大の特徴は、タイトルにもなっているクラウズ(群衆)であり、正義のヒーローがただ恰好よく敵と戦うだけの「ガッチャマン」ではない。ガッチャマンはあくまでも民衆の意志を受け、それを清濁併せのむための1つの機構であり、決して完全無欠のヒーローではない。それに対してカッツェは純粋悪として描かれるわけだが、こちらも自ら町を破壊して回ったりはせず、あくまでクラウズを経由して民衆を煽るだけで、いわばネット世界での「善とみなされるもの」と「悪とみなされるもの」が戦い続けることが「バトル」となっている。もちろん、ガッチャマンに変身する人間とてその例外ではなく、丈やうつつ、パイマンに至るまで、人間(?)としての弱さを持ちながらも、回りの人間との繋がりの中で変わっていくことをメインテーマとして掲げているのだ。

 ただ、唯一例外として存在しているのが、主人公であるはじめだった。実は、最初この作品は受け入れにくいと感じていたのだが、それは徹頭徹尾「はじめが怖い」からである。何しろ、アホな子かと思っていたら案外そうでもなく、どこまで言っても弱さを1つも見せない。彼女の行いが全て「善行」とみなされることは11話の回想でも明らかであり、「完全無欠のヒーローはいない」と書いたが、実際のところ、はじめは完全無欠のヒーローである。その完全さは、古き良きヒーローのそれすら超越しており、往々にしてある「主人公が悩むパート」すら与えられず、ただひたすら底の知れない「はじめイズム」を貫き通して、全てをぶち破っていった。このはじめの異質さというのは、結局最後まで解消されることはなかったわけだが、途中で「そうか、これがこの作品におけるヒロイズムなのか」と気付いたときに多少楽にはなった。普通ならば屈強な男性が受け持つであろう「完全無欠のヒーロー」像を、この作品では何の前触れもなく、天真爛漫な女子高生が受け持っている。たとえるなら、ルフィがどこまで言っても馬鹿で、強いことに近いかもしれない。彼女がやることは全て正しく、彼女がやれば全て解決する。そうした超越性を「既にあるもの」として受け入れられるかどうかで、今作の筋立ての評価も変わってくるのではないだろうか。

 私の場合には、「そこそこ受け入れた」というぐらいだったと思う。確かに、群衆を左右するネット世界という非常にあやふやなものを取り扱い、カッツェという純粋悪を相手にするのだから、対峙するガッチャマンにも「純粋正義」が必要なのだ。そして、純粋悪と同様に、「純粋正義」も、理屈で説明が付けられるものではない。はじめが何故正しいのかといえば、それは一ノ瀬はじめだからだ、としか言えないのである。この構図は、「クラウズ」の本質を描くためには欠かすことの出来ないものであり、はじめという怪物が何の断りも無しに産みだされたことは、必要なことであったのだ。まぁ、その部分もきちんと直感的に受け入れられるように描くことが出来ればより良かったのは間違いないのだが。

 主人公はじめの異質さと、それを収めきれなかった最後のシナリオの甘さ。気になる点を挙げていくときりが無くなってくる作品ではあるが、繰り返しになるが、決して悪いものではない。「不可視のものを描く」という目的は「C」の時よりも前進して分かりやすく描写されていたと思うし、純粋にアニメーションとしての楽しさは高品質だった。是非とも中村監督には土下座した頭をさっさと上げてもらって、決定している2期に注力してほしいものである。

 最後は中の人の話。今作で一番気になった名前は、OD役の細見大輔さんという方。観ていても「初めて見る名前だなぁ、割と面白いなぁ」と思っていたのだが、なんと、「C」の三國役の人だったのかよ。全然気付かなかった。ギリギリまで単なるオカマ(裏があるのは分かる)で引っ張り、クライマックスでガッツリと男前な部分を見せたODの存在感はかなり楽しめた。舞台中心の役者さんみたいだが、こういうところから男性声優の選択肢が増えるのは嬉しいところ。あとはまぁ、やっぱり内田真礼かなぁ。「はじめは怪物である」と書いたわけだが、その薄ら寒さを助長させたのは内田真礼の何もかも飲み込んでしまうような演技プランによるものだろう。どこまで意識して一ノ瀬はじめを作っていたのかは定かじゃないが、狙ってこれが出来ていたのなら、末恐ろしい存在である。

拍手

 一段落……しないよね、第8話。なんか今回、前半パートは今までと毛色が違う作画だった気がするんだけど、何故だろう。りょーちもが総作監から外れてるからかな。別に出来が悪かったわけじゃないから構わないんだけど、しっぽりした空気も相まって、なんだか別な作品みたいに見えてしまったわ。

 前回でバトルについては一段落。しかし、ギン(円神)が現れたことで世界には様々な爪痕が残ってしまった。お互いの秘密を共有してしまったヒメと秋名の関係もそうだが、最大の問題となるのが、町の名物であるはずの七郷の存在である。これまではチューニングに必要なシンボルだったものが、今や私怨を晴らさんと企む比泉分家の決戦兵器になってしまっているのである。全てを消し飛ばしてしまえば問題は解決するかもしれないが、今の町を見ればそうもいかない。もちろん、秋名の身体が持たないという問題もあるし、相変わらずチューニングの是非が定まらない状態では、全て無くしてしまっていいかどうかも分からないのだ。結局、ギンという数少ない手がかりを除くと、秋名やヒメには「向こう側」をどう扱っていいのかという判断材料がないのである。どうにもすっきりしないこの状態は、視聴者にもむずむずしたもどかしさを与えてしまう。元老院との対決の場面でも、彼らが「妖怪は毒である」などと言葉を選ばずに断じる行為に及ばなければ、もう少し考える余地ができたのではなかろうか。

 幸か不幸か、今回の会合で秋名たちははっきりと元老院と袂を分かつことになった。「妖怪は毒」というのはこれまでの秋名の生活を振り返れば絶対に受け入れられない思想であるし、ヒメをチューニングしてみるか、などと挑発されるのはもってのほか。この辺りの「妖怪を守る」という熱さこそが秋名の良いところである。本来なら「ひょっとしたらチューニングしてやった方が彼らのためになるのかも」という疑問は残り続けているのだが、それに対しての「あちらが100点の生活ならば、こっちは120点にしてやる」というのはなかなか若々しくて良い返答だったと思う。そう、最終的に、こちらの世界に人間と妖怪の差が無くなってしまえば、もうあちらもこちらも関係無いのである。当然、それこそが今作最大の「茨道」なのであろうが、少年漫画の主人公なら、是非ともそれを目指して頑張ってほしいものである。

 前半パートでゆっくりと振り返った篠塚との関係性が、そうした秋名の決意を裏づけるいいアクセントになっている。彼の場合には半妖なのでまた立ち位置は違うのだが、妖怪よりも更に微妙な立場にあるはずの半妖も広く受け入れてあっさりと「友達」になってみせる秋名の振る舞いは、元老院のかかげる「妖怪の殲滅」という思想を真っ向から否定するものだ。今作はバトルパート以外には「ご町内アットホームアニメ」になっており、小さな子供たちや女子高生が和気藹々と交流する姿を見ていれば、どれだけきな臭くても、最終的には秋名たちが正しいのだろうと信じることが出来るのだ。そういう意味で、今回のAパートは非常に良いお話だったのではないかと思う。いや、ことはのパンチラ(パンモロ?)がすごく良かったとか、そういうのは置いとくとしてね。なんだろうね、あの堂々としたパンツは。普段あんまりあけすけなアニメじゃないだけに余計目を奪われてしまったよ。直後に「未成年だー!」って声高に叫んでいたわけなんですけど、法的に大丈夫なパンチラでしょうか。ありがとうございました。

拍手

 クライマックスってきた、第6話。まだクレジットとしては6話目なんだけどね。なんだかこれまで蓄えてきた様々なものが炸裂する大きなうねりが感じられるのは何故だろう。

 アバンは再び薬師丸の過去のお話。前回その光景が初めて現れ、彼の人生の起点が決して綺麗なものではないことが語られていたわけだが、今回はそれに加えて稲荷の奇っ怪な振る舞いについてもスポットが当たっている。てっきり「瀕死の子供を拾ってきて助けた坊主」の話だと思っていたのだが、実際には「悲壮な決意で死んでいった子供の死骸を拾ってきて生き返らせた呪術者」の話だった。しかも、当然そこには子供自身の意志は一切考慮されておらず、ただ「子供が欲しかった」という稲荷の欲求のためだけに産みだされた「息子」が存在している。なるほど、これまで「家族の物語」と言われてきたために問答無用で「家族とは暖かなものだ」と思い込んでいたが、こうして成り立ちを見てみると、明恵がコトに向かって自分を殺せと言っていた意味も何となく分かるような気がする。

 結局、鏡都の存在が示すように、世の理は全て作られた「ニセモノ」である。かつて稲荷に恋して人間となった絵の中の兎もニセモノであるし、そこに連れてこられた新たな息子も、器こそホンモノであるが、命自体はニセモノだ。稲荷が自らの血でもって作り上げた「特別製」の石榴によって与えられたかりそめの命。石榴は古来より血肉を表すツールであり、薬師丸は稲荷の血肉を分け与えられただけの作り物ということになってしまう。当然、その後に産みだされた仏の兄も、鬼の姉も、全てニセモノには違いない。ニセモノたちは本物の京の都では生きるに窮屈すぎたために、都がまるごとニセモノである鏡の都に移り住んだ。そして、いつの間にかニセモノの家族は離れ離れになり、ニセモノの3人が、必死にホンモノを探すだけの日々を過ごしていたというわけだ。

 もちろん、探す方向性こそ似ているが、3兄弟にとって「ホンモノ」が表す意味はそれぞれに異なっている。鞍馬にとってのホンモノとは、自分の技術が活かされ、ふざけた物理法則などに支配されない「物質世界」であろう。ものが壊れても勝手に直ってしまうなどという無茶苦茶を、鞍馬は根本から認めることは出来ない。だからこそ、外を目指してコトを利用する。八瀬にとっての「ホンモノ」は、幼い自分を育ててくれた母の愛情に違いない。消えてしまった両親の、とりわけ母の面影を探すために、八瀬は過去にすがりながら、新たな壁の破壊を望む。そのためならば、いけ好かない兄と協力してコトを「試験」することも厭わない。

 そして、明恵が望む「ホンモノ」とは一体何なのか。ニセモノに辟易して全てを真実の姿に戻すことを望むのならば、最終的にかりそめの命を与えられた明恵こそが消えるべき存在である。自分自身が偽りであると感じるからこそ、彼は日々を漠然と生き、目的意識に溢れるコトを疎んじてもいたのである。しかし、そんな毎日もいい加減に終わらせたくなる。コトがこの世界を打ち破り、最終的に「死なない」自分の体をも打破してくれれば、彼も「本来の」姿に戻れるかもしれないのである。ただ、はたして本当に彼の望みが「回帰」であるかは怪しい部分もある。確かに、元を正せば彼は既に死んでおり、家族も世界も全て偽りのものだ。しかし、だからといってこれまでの人生が全て偽りだとは思いたくないだろう。稲荷の家族となって共に歩んだ日々は、今回もサイレントの形式で様々なシーンを垣間見ることが出来た。四季を生き、長い間両親と共に過ごした時間は、やはりニセモノではなく本物であったと思いたい。コトが現れ、彼女の「パパ」と「ママ」は偽りではなく確かに存在する「本物」であるという。それならば、やはり家族とともに過ごした明恵の過去についても、コト同様に満ち足りたものとして受け入れることができるのではなかろうか。

 結局、稲荷の無邪気な「なければ作ればいい」という超常性のせいで、どうにも世界は拗くれてしまっている。その中で一体どこから修正していくのか、ということが、現在の焦点というわけだ。ついに八瀬と手を結んだ鞍馬は、手っ取り早い方法として、コトを「調査」することで外との接点を見いだそうとしている。コトを守らんとする明恵は身勝手な兄と姉の行為に抗おうとするが、三人議会が2対1に分かれてしまっている現状では、明恵もなかなか手が出しづらい。鞍馬が隠し持っていた不可思議な「扉」への効果でもって、コトは再び異界との接続を果たすことになるのだろうか。

 今回の見せ場は大きく2つ。1つ目は、尋常ならざる稲荷の笑顔が寒々しい、薬師丸の過去パート。単なる造物主、人の親というだけでは終われない稲荷の不可解な人物像は、今後の物語の焦点となりそうだ。また、理解を超えた稲荷の勝手極まりない横暴に反発する薬師丸の困惑も非常に見応えがある。CV斎藤千和による渾身の「生を恐れる少年」像は相変わらず見事なものだ。

 2つ目の見どころは、今回クライマックスとなった三人議会とコトによる2対2のバトルパート。第0話でも描かれていた活劇であるが、やはりダイナミックなアクションシーンで野放図に暴れ回る超越者4人の個性は非常に画面映えする。今回ようやく本気でバトルに入ってくれた明恵の数珠アクションも良い出来だし、巨大で鈍重なロボを相手に巨大ハンマーを操りながら飛び回るコトの飄々とした感じも面白い。最終的にこれに古都や稲荷も参加しての乱闘模様とかになれば最高なんだけどな。

 次週、なんだかあっさりと古都との接続には成功。ついでに父親とも再会? はたして残りの話数で何が起こるやらね。

拍手

11月22日 ドラフト模様(THS×3)

ピック順 【Alessi】→【Sangriter】→【Metallica】→【Mei】→【Serra】→【Thraxi】→

 

 今週末はイベントラッシュだったため、普段よりも間を置いての通信執筆になっています(訳:もうあんまり中身とか覚えてないし、個人的に思い出したくもない試合だったから思いつきで適当に書くよ!)。

 ちなみに、今回も1位と2位になった人間共がピック中、ピック終了後に「デッキ弱い! 1勝出来れば上出来!」などと多数の予防線を張ることが(俺の中で)問題視されたため、もう、今後はこの手の愚痴は不正行為として取り締まった方がいいんじゃないかって気すらします。いや、でもほんとにわからねぇんだって、この環境はよ。

 


拍手

 今年の学祭イベントラッシュを締めくくるのは、こちらのひーちゃんのトークショーである。昨年は確か新谷良子が来てたけども同志社のイベントと重なって駄目だったんだ。今年はちょうど日程をずらしてくれたのでこちらにも参加することが出来た。前日のイベントに比べれば私の「ひーちゃんファン度」はそこまでのものではないだろうが、それでもやっぱり快進撃を続ける若手の精鋭を生で見られる機会ってことで、そりゃぁ楽しみだったのですよ。

 結論から言うと、このイベントも前日の同志社に負けず劣らずのすさまじいイベントだった。こちらは、キャストの実力もありながら、企画・運営に当たった京大の声優同好会の力が大きかったように思う。なんかもう、「これ、いいの?」と思ってしまうようなギリギリの企画ばかり。後々になって事務所から怒られてるんじゃないかと思うくらいにガンガンゲストに突っ込み、序盤から完全にイベント仕様で暖まっていた客席のボルテージと合わせて凄まじいテンションのデンジャラスな完成度になった。ここまでの切り込み方が出来たのは、やはり斜め上の構成力のおかげだったと言えるだろう。

 イベントが独特の完成度になった理由の1つ目は、司会進行の進め方。普通、この手の学園祭イベントといえば、来てくれたゲストに大して最大の礼を尽くしての接し方になるので、どうしてもよそよそしくなったり、遠回りな会話が多くなるものなのだが、今回の司会役、よく言えばものすげぇチャレンジャー、悪く言えば異様な距離感。「そんなこと鷲崎健でもよう言わんぞ」と思うようなひでぇ突っ込みを連発し、ひーちゃんは常に戦々恐々。ネタとして通用するギリギリなところでのやりとりになっていた。この空気はなかなか他で味わうことが出来ないものなので、正直爆笑してしまっていたのだが、ちょっと失礼な上から目線みたいに見えて不快に思ったオーディエンスもいるかもしれないという、それくらいのレベルである。運営の人なんだから大学生だし、ひーちゃんよりも年下だと思うのだが、よくもまぁ、あれだけやりたい放題やれたものである。まー、「ネタをネタと理解出来る云々」って話なので別に問題無かったとは思うのだが、事務所との折衝でどういう話になったのかは気になるところである。

 そして、なんと言っても異質だったのが、3つ目に行われた「ひーちゃんファンPRコーナー」の存在である。そういえば事前のイベント参加応募の時、このPRイベントの参加者募集もしていたのであった。内容は「事前に応募してくれたファンの代表者が、それぞれ自由にひーちゃんの魅力をアピールし、その良さを競う」というもの。これだけ書くと割とシンプルに見えるのだが、この予測不能の素人参加イベントがカオスになったのは、確実に京大クオリティだと思われる。1人目の参加者は、割と普通に持ってきた原稿をたどたどしく読み上げて、いくつかのラジオ番組などから「ここが面白かった」とピックアップした。笑いどころを選り抜いたおかげでどう聞いてもディスってるようにしか聞こえずに平身低頭しながら必死に話していたのはご愛敬。2人目は唯一の女の子で、こちらは原稿用紙に書いた作文を朗読する形。まるで小中学生の作文コンクールのようで何とも微笑ましい(結局イベント自体はこの子が優勝した)、3人目は、パワーポイントで自作のスライドを用意しており、名台詞の側面からひーちゃんに切り込んだ。「すみません、これ、○○の声で読んでもらっていいですか?」が実現するという夢の舞台である。そして4人目、トリを務めたのが京大医学部出身、白衣を羽織り異質な空気をまとった人物。彼はコンピュータを駆使して情報処理解析学的に金元寿子のトレンドを分析するという、わずか3分の学術発表を行ったのであった。「日本一の学歴の無駄遣い」を自称する発表者の弁舌に会場は笑いっぱなし。もう、なんだこれ。

 この爆発物みたいなコーナーと、終始流れる「隙あらば斬る」みたいな空気のおかげで、イベントは笑いっぱなしのまま二時間強の日程を終えて終了し、他のコーナーの記憶は薄れてしまうくらいだった。ちゃんと普通のコーナー(質問コーナー、クイズコーナー、アフレココーナー)もあったんだけど、やっぱりかすむわね。他でなかなか見られない光景だったため、下手したら不快感を抱く人もいるかもしれない、という恐ろしいイベントになったわけだが、昨今は色々と物騒な事件もあって、声優イベントも不必要な警戒心が強まっていたり、過度な気遣いで汲々としている部分もある。こうして、学生達が多少無遠慮でもガシガシ距離を縮めていったり、オーディエンスが驚くほど近いところで接することが出来るイベントというのは、、非常に貴重な機会だったと思う。もともと素人が企画したものなのだから、多少無茶でもこうして好き勝手なことが実現出来るっていうのは大事なことだと思うんだよね。もちろんキャストさんが不快にならない範囲で、という条件はつくが、いわゆる「正式な」場では得られないものがあったという意味では、非常に有意義なイベントになったのではないかと思う。

 そんなわけでイベントの外枠の話しかしてないが、まー、ひーちゃんは可愛かったわよ。実は今回、個人的なハイライトはイベント開始数秒で訪れたのである。階段教室の上部入り口から登場した金元寿子。彼女は客席の間を縫って登壇したのだが、私、今回席が通路側だったもので、手を伸ばせば届くすぐそこの距離を、ひーちゃんが通り過ぎていったのである。まー、ちっちゃいこと、かーわいいこと! あまり最近は動画とかで見ていなかったのだが、短くまとめた髪型と、さっぱりしたファッションでボーイッシュな印象のひーちゃんの愛らしさはそれだけでも抜群のもの。改めて見ていて気付いたのだが、彼女は私の好みの大切な要因である「目力強め」を存分に満たしているのだね。道理で可愛いはずだわ。ここにあの声が乗るんだから、もう非の打ち所がない。今回はそれさえ分かればもう充分かな。もちろん、ラジオなんかも複数担当しているので、イベントの回し方、咄嗟の受け答えのスキルも高い。これからもますます活躍出来ることは間違いない人材であった。

 ちなみに、個人的ハイライトその2。「同い年の赤﨑千夏ちゃん、田村睦心ちゃんともよく遊びますね。あの2人はリアルキルミーベイベーで、やすなとソーニャそのまんまな感じで」。やキ神。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[03/17 朝美砂織]
[03/07 とみしの]
[02/28 とみしの]
[02/18 な]
[02/17 とみしの]
バーコード