最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「とむろみさん」を付けたくなるサブタイトル、第5話。こういうインパクトのでかいサブタイトルっていいよね。「どろどろオムライス」とか。 ある側面では大団円となった節目のエピソード。なんだか毎回節目みたいな印象で数々の問題が発生しつつ、それが千切っては投げで解決されていくわけだが、今回は多分1つの節目で間違いない。コンテワークも色々と凝っており、監督自らのお仕事である。ちさきを追いかけるまなかと電車の動きを合わせるカットとかが好きです。 今回片がついたのは、あかりちゃんの不遇の恋愛エピソードである。「村のしきたり」によって隔てられていたとばかり思っていた「岡惚れ」(意味違う)だったが、実際には一番高いハードルは残された連れ子である美海ちゃんだった。彼女のことを思えばこそ、あかりさんはそろそろ無茶な恋愛を諦める腹づもりになった。相手の男も今ひとつ頼りなく、別れ話になだれ込もうとするあかりさんを見ても、止めているような、そうでもないような。「なんでこの男に惚れるんだろうなぁ」とは思ったが、泣きじゃくるあかりさんを抱きしめるシーンなんかではちょっとだけその男前オーラというか、包容力みたいなものは垣間見えただろうか。まー、こればっかりは付き合ってる当事者連中じゃないと分からない感情である。 美海ちゃんによる家出事件でどさくさに紛れて復縁した形になるが、実際には、その陰では光が大きな仕事をしている。あかりさんが苦しんでいたのは、別に陸と海という禁断の恋愛事情だけではない。というか、その辺のしきたり云々については親父が神主という立場がむしろ都合よく働いて、なんだかなあなあに済まされそうな空気すらある。どちらかというと、お相手の先妻が持つ「大人」に憧れ、それを乗り越えるために背伸びしていた部分が問題だった。亡くなってしまったみをりさんの「母親代わり」を務めようと気丈になるばかりに空回りし、「死んだ母親」とあかりを重ねることに強い抵抗を感じていた美海の心は離れてしまうばかりに。その立ち位置自体を改めるきっかけが、光の「お前だって子供だ」という発言だったわけである。その結果、あかりは泣き崩れて本音をぶちまけた上で子供のように駄々をこねることになり、結果的にはその方が相手には素直に受け入れられることになった。そうよね、まだ二十歳とか、女子高生と大して変わらないわけでね。少しくらい弱くたって構わないはずですわ。 この辺りのあかりさんの感情の揺れ、吹っ切れぶりのつくりかたは、流石のお仕事というしかない。P.A.のお仕事でもあるし、単純に「寄りを戻した」ではなくて「多少人間的に脆さを見せて依存を高めた」っていうシナリオ作りはいかにも岡田麿里っぽい生っぽさもある。そして、そんな恋愛を成就させたのは、「true tears」でも勝者となった中の人、名塚佳織である。かもさんが泣きじゃくる姿を見るとゾクゾクしますね。目がでかくてグリグリしている今作のキャラクターデザインはたまにどうやろ、と思う時もあるのだが、こうして甘々なシチュエーションを見せられると、これはこれでいいかな、という気もしてくる。 ちなみに今回、もう1人女の子が泣きじゃくっている。美海ちゃんである。こちらは子供ながらに色々考えて、考えすぎた結果あんな行動に出てしまったわけだが、まぁ、やはりこちらは子供だからね。別に悪意からの行動でないことは分かるのだし、今回のことで思いの丈をぶつけ合ったのだから、無事に所帯を持つことが出来たら、あかりさんとはうまく「親子」としてやっていけるのじゃなかろうか。ただ、今回すごく気になったんだけど、美海ちゃんのピンチだっていうのに、親友のさゆちゃんが1回も出てこなかったんだよね……実は前回の美海の勝手な行動(自分が犯人だと謝罪する)については、2人での確認は取れてない状態のはずなのだが……どうなってるのかな。 まぁ、とりあえず(しきたりをどうするかは置いといて)あかりさんの問題は朝日に照らされて綺麗さっぱり片付いたと見ていいだろう。となると、現在残っている問題は……ちさきちゃんですね。この子も本当に不器用だなぁ。「都合が良いんだか悪いんだか分からないとこにいる」ことにかけては天才的な紡に対して「私のウミウシになって」と訳の分からない申告をしてから告白タイムに突入したわけだが、これまた「どこから現れたのかさっぱり分からない」まなかに偶然聞かれてしまうというサプライズ。あんだけ開けた海岸線で、真正面にいる人間に気付かずにしゃべり続けるってどういう状態なんだろう。とにかく、うっかりさんのまなかは親友の気持ちを洗いざらい聞いてしまったわけで。「忘れて」と言われてもそりゃ無理なわけで。でもまぁ、ちさきが一人で抱えてドロドロしているよりも、いっそまなかに聞かれた現在の状態の方がまだ健全だろうなぁ。本人達のSAN値は下がりまくるだろうけど、「隠し事をしている」っていう悩みよりはまだ軽いはず。まなかは基本的に阿呆だから、こんな状態を上手く切り抜ける手段は気付かないだろうな……ちなみに、こういう修羅場的な場面で横恋慕を我慢してるキャラというと、「ネギま」の夕映のエピソードが好きでした。ちさきちゃんもああいう立ち位置になればいいと思う。 聞くだけ聞いて放っておいてる紡がちょっと酷い奴な気もするけど、あいつはあいつでどうしようもないし。キンメが大量だと遅刻していい学校って、なんか羨ましいです。さぁ、来週はどんな問題が起こるかな? PR 今期生天目ヒロインは当たり年、第4話。メインクラスで3本もやってるんですよね(プリキュア含む)。声優の仕事サイクルってオーディションと仕事の関係で一気に波が来るとはいうが、こうしてみると非常に分かりやすい。 美桜のお話を一段落させて、ここからいかにもギャルゲらしくサブヒロイン攻略の方に向かうんだろうな、と思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。ミス・ブシドー、茜ちゃんと、銀髪クール・リサが今回紹介されたわけだが、彼女たちはあくまでもサブのポジション。このアニメの中心はあくまでも美桜ルートということになるようだ。まぁ、その方がアニメで初見の人間には見やすくていいのである。サブヒロインたちは各々に思い人もいるようなので、そちらの方できゃっきゃうふふしてもらうのがベストである(ただし、女だ)。リサちゃんは色んな人とお話するときにいちいち頬を赤らめるのだが、赤面症なんでしょうかね。 とはいえ、今回はやはり茜の人となり、そしてリサのキャラクターが分からないと駄目なエピソードとなっており、きちんと2人のキャラ紹介として機能している。ゲームの場合には攻略対象になっているらしいので当然と言えば当然のことかもしれないが、2人ともちゃんと魅力あるヒロインとして描かれているのが嬉しいところ。どうしたって「槍試合」なんて物騒なものがテーマなので相互関係はギスギスしそうなものであるが、今回の対決、2人ともちゃんと相手のことを認め合った上での「騎士道精神」に則った試合になっている。茜が生真面目なのは当然として、リサの方も、単なる「優秀な若者」ではなく、そんな中でも自分なりのジョスト観はあるようだし、相手を認め、敬意を払うことは忘れない。早朝練習の場で出会った2人なのだから、どちらも熱心なのは間違いないのである。 そんな2人の紹介エピソードが、そのまま「ジョストの熱さ」を物語ることになり、それが美桜の克己心を揺さぶるという流れも、ベタながらもきちんとまとまっている。最終的に2人のバトルではなく、眠れる騎士である貴弘のミラクル過ぎる槍さばきに惚れちゃうあたりもそつがない。やはり、美桜が憧れるべきはジョストそのものである前に、貴弘である。ただまぁ、流石にあの文字通りの「横槍」は恐ろしすぎるとは思うけども……ジョストの試合中って、流石に馬を全力で走らせるわけでもないとは思うが、それでも一度駆けだした馬を追いかけるために騎乗するところから始めて、最高速度で間に合って、しかも真横から飛びかかって突きを放つって、そりゃ無理だろうよ。百歩譲って速度的に間に合ったとしても、思い切りすれ違う馬の前に飛び込んだのだから、あの直後で接触事故必至である。作中では描かれなかったが、貴弘の馬はどこからどうやってあの間をすり抜けたのだろうか。決闘などしなくても、安全保持義務違反で下手したら放校処分である。 まー、その辺のトンデモプレイを見せられるのも、スポーツをテーマにしたアニメの醍醐味って奴ですけどね。多分、現実レベルでみたら茜の二段突きだって無理な技じゃないんだろうか。すれ違う馬上ってことは相対速度はかなりなものだし、そこであれだけ身体を大きく使ったモーションをキャンセルするなんて……出来るのかなぁ。凄まじい体幹と腕力である。これだけ見ていてもジョストって奴は相変わらず謎が多い。今回思ったのは、「高貴なスポーツ」だから別にいいのだが、これって間違いなく相当な金がかかる。普段の練習では模造品の槍を使っているだろうが、試合のたびに消費されるあの壊れやすい槍、アレ絶対安くないだろ。卓球部がピンポン球遣い潰すのとは訳が違う。あと、今回茜の鎧を見ていて気付いたのだが、決勝点にもなりうるあの兜の羽根。あれも個人個人で違うオーダーメイドである。ってことは、多分支給品でなくて個人で揃えている。まぁ、フェザーズフライなんてそんなに発生しないだろうからあんまり気にしなくてもいいのかもしれないけども。やっぱりジョスト専門学校ってすげぇ設定だな。 最終的に、美桜は無事に正式なジョスト選手を目指す決意が固まった。貴弘も、身体に不安は有りつつも、急場であれだけの仕事が出来たのだから今後に期待が持てるだろう。茜もリサも、大会に向けて、友情パワーを高めながら準備を整えている。この世界で問題があるのは、ちばちーボイスのロリっ子だけである。今のところ、アイツが全ての元凶だからな……。 名前はジョージなのに声は十郎太という矛盾を抱えた第3話。そこは嘘でもいいからジョージ中田じゃねぇのか。特撮キャラ的にも。 相変わらずのユルさがずるずるとたまらないお話。ほんとに羽佐間のやってることも、それを取り巻く連中の思考も適当極まりないのだけれども、ぬるぬると通り過ぎるテンポが気持ちよくて、思わず笑ってしまう。今回出てきた要丈治なんて、やってることだけ考えたら本当にひでぇ奴だぞ。人の話聞かないし、割と露骨に商業目的でパクってやがるし。それなのに羽佐間が「ヒーローだった」と言ってしまうだけで、何となく尊敬されていた過去も分かる気がしてしまう。多分これって、日本に脈々と根付いた特撮文化の下地をこっちが勝手にイメージしてしまうせいなんだろうな。「特撮デビューして、アクションを売りにして現在もアクション俳優」っていうと、やっぱり大葉健二や春田純一イメージあたりなんだけど、17年前に特撮デビューってことは、年齢的に現在近いのは昭英とかになるんだろうか。まぁ、キャラ的には(ビジュアルも)ほぼ確実に藤岡弘、だけどな。あのド天然キャラで勢い任せにキャラパクりから返上までの流れをやられると、本当に「どさくさに紛れて」って感じで定番の「偽物エピ」を片付けてしまったということになる。 基本的に、ジョージが言ってることも(倫理的に問題があるとはいえ)特に間違っているわけではない。「力こそが正義!」なんていうと悪役っぽいけど、本来羽佐間がやろうとしていた草の根正義運動を本当にやりたいのなら、知名度が高く、よりリアルヒーローに近いフィジカルを持つジョージがおおっぴらに活動した方が、いくらか効果はあるだろう。似たようなモチベーションでノリノリの大先輩がおり、そこにすんなり入れ替わりが成立するならば、マジでそのままフラメンコ名義を譲り渡してしまっても良かった可能性もある(まー、動画見てた一般人があの入れ替わりに気づけないはずがないとは思うが、今のネット文化なら「またマスゴミのねつ造か」で片付くだろうしな)。しかし残念ながら、羽佐間の目標は活動目標にあるのではなく、ヒーローとしての存在そのものにある。どれだけ無謀な勝負でも、どれだけ憧れの先輩が相手でも、やはりフラメンコを名乗り続けるしかないのである。「今のフラメンコにはそれしかできないから」という弱々しい訴えが何とも不憫であるが、これこそが、彼の現在の立場を一番よく表した台詞といえるのではなかろうか。 結局、ジョージのよく分からないキャラのおかげで、ドタバタしながらもフラメンコの地位は羽佐間(と後藤?)のところに帰ってきた。古参ヒーローレッドアックスのお墨付きとなり、正式に「ヒーローの弟子としてのヒーロー」になったことでひょっとしたらステージを1つあがれたかもしれないサムライフラメンコ。結局身体能力などは一切変わっていない状態で、有名税ばかりが増えていく状況だが、羽佐間は今後も続けていくことが出来るのだろうか。最終的に、地上最大の敵が石原さんになりそうで怖えぇ。 ちなみに、すげぇどうでもいい話だけどせっかくだからこの世界の特撮ヒーローを確認しておこう。冒頭で羽佐間たちがショーを観戦していた5人戦隊(赤・青・黄色・黒・ピンクのスタンダードな構成)が、「先手必勝ギャラガーファイブ」。メットには¥マークのシンボルがあることから、どうもお金絡みのヒーローのようである。作中時間である夏にショーをやっていることから考えて、現在放送されているのはこのギャラガーだと思われる。その他、テーマソングが用意されているのが今回話題になった「武装超神レッドアックス」で、こちらはジョージ単体の1人ヒーロー。時代不明だが同様に1人ヒーローなのが1話で羽佐間が盛り上がっていた「真剣介錯ハラキリサンシャイン」である。多分、この斧と刀のヒーローがこの世界の仮面ライダー枠だと思われる(そう考えると、ジョージが藤岡弘、リスペクトなのも納得がいく)。そして、Cパートで後藤たちがカレーを食っていた戦隊が「超楽団アンサンブルー」(赤青黄緑ピンクの5人)。タイトルから考えるとブルーが主役みたいに見えるが、マスクのデザインを見るとレッドが四分音符なので、やっぱりリーダーはレッドか。イエローのマスクデザインが三連符なので割と気持ち悪いデザインである。「マスクに音符が描かれた戦隊とかwww」と笑いそうになったが、冷静に考えると実在してたんだから恐ろしい。あと、カレー食べるイエローが少ないのも事実ですね。多分一番食ってたのってバルパンサーだろうけど、シリーズ中のカレーの総量だとアバレンジャーも互角ぐらいか? なんか必要以上に戦隊のコトが気になっちゃう作品ですね。アニメの話に戻すと……戸松が今回台詞ほとんどなかったのに出てたのがちょっと笑った。お菓子食べてる「もぐ」っていう音と最後の「違うッ!」だけ。まー杉田も着実に台詞が減ってる気がするんだけど、それでも一番おいしいところ持っていくから存在感は相変わらずなのでね。「やべぇ、チョー気持ちいい」。分かります。 そして、ほんの一言でも確実に分かる、モブ・井澤詩織の存在感。特徴のある声って、声優業なら正義だよなぁ。 潔いサービス回、第4話。このアニメにそういうサービスを求めている人がどれくらいいるのか定かじゃないが、どのキャラも適度にムチムチしており、年相応の体つきなのはなかなかエロいと思いました。そして、水着って露出度じゃねぇんだな、ということもしみじみ思いました。 前半パートは慰労会と称したサービスイベント。何が起こっても不思議じゃない桜新町だが、せっかくなのでサービスに向けて異常気象を展開。おかげで「ドキッ、秋名以外は圧倒的女の子な水泳大会!」が実現。マリアベルさんの恰好がどう考えてもおかしかったり、じゅりさんは普段の恰好でも充分エロかったり、なんかフツーのサービスとも違う気はするのだが、事務所の連中はいつも通りの適当な盛り上がりを見せていたので、それはそれでいいんじゃなかろうか。演出方向は割と普通に落ち着いて来た今作だが、水中での細かいモーションや、肉質の見せ方なんかではちょいちょいこだわりが見えて面白い部分は残っているね。 一通りサービスが終わると、Bパートはシリアスの方へ戻ってくるわけだが、ようやくここで「町長」ヒメにスポットが当たる展開になってきた。まず、その前段階として従妹のコヒメちゃんが登場。なんや、この一族はマフラー装着が義務なのかしら。ヒメのマフラーが黒ベースで割と地味なのに対し、コヒメちゃんのマフラーは年相応のデザインでちょっと可愛い。そして何よりコヒメちゃんの声が可愛い(CV小倉唯も最近は安定したブランドになりつつある)。 コヒメちゃんを肩車しながら町をぶらつく町長さんのパトロールは実に微笑ましいのであるが、そんな中でもヒメが町長としてどう見られているか、そして、そのことを彼女がどう思っているか、ということが描かれている。脳天気な町民性なのか、多くの人は今の町内を温かく受け入れてくれているようであるが、やはり年齢の問題は払拭できるわけではなく、本心とまではいかないまでも、快く思っていない町民もいるようである。そのあたりの逆風に対して、ヒメがどのように「町長魂」を見せられるか、というのも1つのテーマになってくるのかな。でもまぁ、今回出てきた骨董屋のじーちゃんだって、そこまで本気でヒメのことを嫌っているようにも見えないけども。先代が立派だと跡継ぎが大変なのはどこの業界でも同じよね。しかもCV久保田民絵とかハードルが高すぎるよね。 そして現れる、七郷を巡る問題。わざわざ秋名が丁寧に成り立ちを説明してくれたのに「知ってるわよそれくらい」って一蹴されてたのはちょっと笑ったけど、その説明はヒメじゃなくて視聴者に向けてされたものだからね。しかし、あれだけチューニングがどうこう言って「こっちとあっちの接続」を問題にしているはずなのに、いざ世界が繋がるとなるとそれも問題になるってのは面倒な状況である。互いの存在すらろくに確認出来ないような関係性の世界が繋がることで一体何が起こるのか、それを推察出来る人間なんていやしないと思うんだけどね。でも、この世界は「七郷が咲くのは困る」が大前提らしい。ふーむ、やっぱりちょっと見てるだけの人間には理解しかねる設定だが……今後の展開でその辺は補強されるのかしら。そして、ヒメのマフラーが外れる日はくるのかしら。あれ、水泳中も就寝中もずっと付けてるんだとしたら、相当臭……いや、なんでもない。 まどマギ映画見て放心しながら帰ってきたら、まどかがピンク色のガーベラテトラに乗ってたよ、第4話。MS選択の渋いアイドルやな。いや、それでもかっけぇんだけど。それに乗ったせいで……なぁ。 謎のアイドル登場で、委員長の眼鏡が曇りっぱなしのお話。奥手ヒロインとしては正しい反応なのだろうけど、誰かに突っ込まれても無言で立ち去り、特にキレたり泣いたりしないあたりが斬新だぞ委員長。これが若さか。今回はモビルスーツ戦闘がなかなか理不尽な結果になっており、バックパックからの不意打ちでいきなり勝利という酷い展開。いや、バックパックにギミック仕込むのはいいと思うんだけど、その火力が一撃で勝てちゃうレベルってのはどうなのよっていう。キララだってそれまでの試合で割と機体は動かせてたわけで、あの一撃を避けられなかったのはちょっと可愛そうでないかい。まぁ、レイジがそんだけ強いってことなんだろうけども。 それにしてもキララちゃん、使い捨てキャラにしちゃなかなか良いキャラである。この手のスポ根(?)なら必ずいる、薬盛ったりして相手をはめるタイプのキャラなわけだが、そのバックボーンが割と真面目っていうのがね。いや、やってることはひどいんだけど、前提となっている知識はちゃんと身についてる努力の結果なんだよね。あの歳で好きでもないガンダム全部見せられるとか、相当な地獄だと思うぞ。しかもMSの名前全部覚えてって……下手な受験勉強よりもよっぽどハードやないか。まぁ、逆に言えばそこまでやって好きになれなかったのは本当に合わないんだと思うけども……事務所も相性くらい考えてキャラ特性割り振れよな。いっそのこと途中から諦めてハマっちゃえば楽になったのに。「自分がアイドルだかモデラーだか分からなくなった」って、そんな台詞が言える人間なかなかいねぇよ。大丈夫、その努力はきっと身を結ぶさ。引き続き今後も頑張れキララちゃん。中の人も熱心な┌(┌ ^o^)┐ 営業で頑張って身売りしてるんだから。……あおちゃんの場合は……どこまでガチなのか不安だけども…… 見てきました。まだちゃんと特典貰えてよかったです。杏さやだったので「ひゃっほう!」ってなったけど、考えてみたらこの作品の場合にはハズレが無いからどれでも「ひゃっほう!」だな。 ネタバレ警告前にはっきり書かせてもらいますが、当方、この映画の評価を一言でするなら「100点満点で120点」です。国産劇場アニメでここまでビリビリ来たのは、多分「花いろ」のどストライクだけだと思う。とにかく全てが圧倒的にハマりました。だから貶し言葉も、懐疑的な評価も一切出てこないことを先にお断りしておきます。本作はその構成のために賛否あるらしいのだが、どのあたりに「否」があるのか理解出来ないくらいのものです。
<以下、ネタバレなど注意。あと、多分長文注意> オゥ! 作画枚数ゥ! 第77話。いくらレジェンド大安売りの今作とはいえ、せっかくの全員集合という記念すべきエピソードが……前回の一輝に作画リソース全部持っていかれたんちゃうやろな。 もう、作画のメタメタさが作品内容まで出てきてる感のあるやっつけ仕事回。そりゃクライマックスは盛り上がるのだが、それ以上にネタ感が半端なく、いちいち苦笑いが抑えられない。冒頭、砂煙の中で戦う龍峰の時点で既に怪しく、サブタイコールに入る前の全員揃って女の子走りで草不可避。その後も、戦闘シーンは砂煙によるディティール隠し、閃光によるシルエット処理、大胆に中抜きを廃したざっくりしたモーションなど、見どころには事欠かない。まー、定期的にこのクオリティは出てくるからなぁ。今回は正面から描こうとせずにあの手この手で手間を削ってるのが分かる分だけ良くできていたと言えるのかもしれない。ほんと、エウロパさんがメインの回ってなんでこう不幸な画面が多いんでしょうね。 ま、そんな可愛そうな状況はさておき、いよいよパラス城の前までたどり着いた面々の前に立ちはだかるのは、タイタンさん謹製の最終兵器「時の門」。クロノテクターを身にまとう時間闘士の最終兵器が「時の門」の時点で、ラスボスはどう考えても時間関係の神様だろ、という話にはなっているが、こんなにあからさまにしてきたってことはボチボチ隠す気もなくなってるんでしょうかね。アイガイオンさんもだんだん遠慮がなくなってきて、「アテナの命はここで尽きる。そして、パラスも」とか言っちゃってる。隣にロリコンおにーさんがいる状況でそんな不敬な台詞を漏らしちゃって大丈夫か。 「時の門」の効果は絶大で、いわばパラサイト兵の必殺技である時間停止を全自動で行う装置である。案の定、単身挑んだ光牙は見事に固まってしまったわけだが、冷静に考えると、今回最大の敵だったのはそんな巨大聖遺物ではなく、そこにたどり着くまでの青銅軍団を完全に足止めした大量のパラサイト兵の方なのではなかろうか。事ここに及んで雑魚兵士の大軍に苦戦し、「長くは保たない!」とか言っちゃう主人公チーム。どんだけ強いんだ雑魚兵士。今回も躍動感のないゆったりとした行進で迫ってくる雑魚の集団は、一体どこに隠れ潜んでいたんだと思う量ではあるのだが、それでも、今更セブンセンシズ持ちが束になって苦戦するようなもんでもないだろうに。あっけなく散っていった3級パラサイトさんたちが不憫になってしまうわ。 そんな現役選手のあまりの不甲斐なさに、ようやく出そろって見事な名乗りシーンを見せてくれたのが、今回の目玉、レジェンド「兄弟」軍団である。オープニングクレジットの時点で謎の男さんがあっさりと名前を名乗ってしまっていましたが、今回ついにシリーズ初名乗りです。「キグナス氷河!」の名乗りに「氷河!」って、知ってたんか。更に、息子の危機に駆けつけたお父さんも、「(あー、名乗らなきゃいけないけど……聖衣着てないしなー、ドラゴンも息子が着てるから今名乗るのはまずいし、えーと……)紫龍!」……一人だけ聖衣無しで突っ込んできたあたり、元祖全裸系聖闘士の面目躍如。ちゃんと玄武の遺志を受け継いで、正式に黄金の授与が出来て一安心である。そして、兄弟そろい踏みで似たようなひらひらシルエットを披露する瞬・一輝。くそっ、兄さんが自然に寄り添ってるあたり、仲良さそうだよな。まぁ、こいつらまだ今作で一度も会話してないけども。結局、ゴッド聖衣持ちがこんだけ集まっちゃうと雑魚兵士くらいじゃどうしようもない模様。 その後、無事に大名行列を引き連れていたアテナも到着し、黄金聖闘士はこれで半数の6人が揃ったことになる。ほとんど交流のない連中が揃っただけなので案外統一感がなかったりするのだが、今後機会があるなら、レジェンド連中と新生黄金の掛け合いとかも見てみたいね。ハービンジャーさんと一輝の会話とか、どうなるんだろう。とにかく、そんな贅沢な勢揃いメンバーから一気に小宇宙を受け取った光牙が、あっさりと扉を破壊。タイタンさんも超ショックだったろうが、流石に1級パラサイト1人で作った施設ごとき、あれだけの数が集まって壊せなかったらマズいだろうよ。逆に、あそこまでしないと壊せないんだったら、タイタンさんが恐ろしく強いってことになるけども。聖剣一本≒黄金1人くらいの計算なので、タイタンさんの全力でもせいぜい黄金3人が限度じゃないのか? つまり、アテナエクスクラメーションクラス。すげぇ。 しかし、小宇宙供給シーンでのエデンさんが確実に突っ込み待ちだったのが何か笑える。固まってしまった光牙にしか目が行かないアテナご一行様は、涙ながらに小宇宙を送り始めるのだが、その前に地べたに這いつくばっているエデンは完全無視である。送り込むルート上に転がっているくせに、だ。みんなして小宇宙を注ぎ込んだシーンで、エデンさんも一瞬「え? 俺にくれるの?」みたいな勘違いしちゃったんじゃなかろうか。その後、自分の後ろの光牙が対象だと気付いてすげえ恥ずかしくなって、「俺も送るぜ!」とパフォーマンスをしてごまかした。つまり、「知り合いが手を振ってると思ったら自分の後ろの人に手を振ってるだけだった」現象と同じ状態である(いや、違うけども)。まぁ、最終的には「エデンが小宇宙を送ったおかげで門が壊せた」みたいなビジュアルに見えなくもないので、プリンスエデンもご満悦ということにしておきましょう。ラストカットで光牙だけじゃなくエデンまでドヤ顔だったのがやけにおかしかった。あと、こういう乱戦模様になるとどさくさに紛れていちゃつく蒼摩とユナはなんか微笑ましいね。ユナは似たような環境で育った氷河との初対面でもうちょっと何か反応するかと思ったけど、特に絡まなかったな。 さて、次回はいよいよパラス城突入となるわけだが次回予告は何故かエウロパ無双。そして謎の「新章突入」の文字。新章っていうほど新しい何かが起こるのだろうか。「Ω覚醒」を巡るお話らしいが……作中でΩとエイトセンシズの違いが語られることはあるのでしょうかね。フドウさんに問いただしたいところ。 10月25日 ドラフト模様(THS×3) ピック順 【Metallica】→【Serra】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Mei】→
発売から一ヶ月経ちました、テーロスです。普通、この辺りで既に「飽きた」だの何だのという声が聞こえてくるんですが、不思議とこのセットはあまり環境自体に対する文句が聞こえてくないですね。毎回言ってる気がするけど、リミテッドでの完成度が割と高いのかしら。それとも、今回アスプが出なかったせいかしら。
(●は累積パック数) AL SE TH SA ME MT AL ー ◎ × × × ◎ 2ー3 5 SE × ー × × × ○ 1ー4 6 ● TH ◎ ◎ ー × ◎ × 3ー2 2 SA ◎ ◎ ○ ー × × 3ー2 4 ME ○ ○ × ◎ ー × 3ー2 3 ●● MT × × ○ ◎ ◎ ー 3ー2 1 ●
1位 【Metallica】 赤白 <アナックスとサイミーディ 迷宮の勇者 希望の幻霊> 3勝2敗の4すくみ(?)という激戦となった今回。こういうもつれた状態になると、何故か優勝するのは必ずこの男と相場が決まっている。かつての優勝も、3勝2敗が何回かあったという、不思議な星の下に生まれている。一応、今回の裁定は、「星がならんだ全員に勝っているからその時点で優勝」にしました。正式にジャッジするならおかしい気もするのだが、まぁ、それでいいよね。多分2勝1敗と1勝2敗が2人ずつなら、上と下で直対見るだけだろうし。で、今回の優勝デッキだが、赤白ヒロイックという割と難度が高そうなデッキ。1引きレアが「アナックスとサイミーディ」「迷宮の勇者」という、「さぁ、対象に取って下さい!」と言わんばかりの2枚なのでピックの方向性は定めやすかっただろうが、ヒロイックはなかなかデッキタイプとして確立させにくい。今回は優先的に授与クリーチャーをかき集めたり、どんな形でもいいので対象に取る手段を集め、その一方で戦線の厚みも失わないように慎重なバランス調整がなされている。赤は今回激戦区だったが、上手くすり抜けて必要なパーツを集めきった。いや、強かったよ。「石殴りの巨人」が(ヒロイック関係ない)。
2位 【Thraxi】 緑白 <ヘリオッドの試練 天界の執政官 旅するサテュロス> 続いて、残り3人は三すくみ状態なので、後は勝ち点で順位付け。今回は割と自信のあるデッキだったので、この位置ならOKだろうか。今回のテーマは、「色をブレさせない」という1点。1引きパックが極めつけの地味さであり、願いを託した「ヘリオッドの試練」から多少無理気味でも白主張(実際は周りに誰もいなかったけど)。サブに回すのは上のデッキと同じような青写真が頭にあったので赤かなぁ、と思ったのだが、6引きの「残忍な発動」で緑が空いていることが確認出来たので、そこから少しずつ緑に寄せる。今回緑は「アスプ」不在でクリーチャーの線がかなり細かったのだが、そのおかげで先に「食餌の時間」が多めに回収出来たり、遠慮なく「旅するサテュロス」が1引き出来たり、後々に聞いてくる基盤カードを抑えるのに躊躇いがなくなった。レアも「天界の執政官」と「アンソーザ」という、地味ながらも確実に仕事をしてくれる2枚が来たので、セレズニアの持ち味である中盤の押しを意識しつつ、最後に「早羽根のサンダル」で決めるパターンが確立出来た。ようやく「セテッサのグリフィン」が使えたのは嬉しかったが、なるほど確かにアイツ悩ましい。弱いはずはないのだが、この世界の5マナはあいつじゃない感はにじみ出ている気がする。全部あのお化け蛇が悪いんや……
3位 【Mei】 青緑 <捕海 予知するスフィンクス ナイレアの弓> ピック中に「自分のキャラを維持するならコレだわー」などと相変わらずミサワじみた発言が止まらないのがこちら。お前のキャラ特性とかしらねーよ。どうせあれだろ、1引きでスフィンクスと弓引いちゃうだけだろ。いや、まぁ、この世界もやっぱりレアは色んなものが寄るんですけど。ここの弓とスフィンクス、俺の「執政官」はまだ普通レアだからいいとして、2連続で「パーフォロス」開けちゃう人とか、どうかと思う。さておきこちらのデッキだが、上記のレアなので当然シミック。1パック目の時点で「液態化」3引きとかかなり青には寄せており、2色目は2パック目あたりで徐々に固まった感じだろうか。そりゃ「地平線のキマイラ」5引きだからね。この世界のマルチカラーは流れる時はとことん流れるので、引き時が難しい。今回青メインが3人なのでバウンスが1枚も引けなかったのは悩みどころだが、その分緑に入れた肉はそれなりの圧力があり、相変わらず「彼方の工作員」もそこそこの仕事ぶり、前の環境と違って、シミックは確実に結果を残せる組み合わせになっているなぁ。
4位 【Sangriter】 黒 <アスフォデルの灰色商人 フィナックスの信奉者 アスフォデルの灰色商人> 今回の台風の目。なにせ、この世界のカードリストをみたら、というか「アスフォデルの灰色商人」をみたら誰もが憧れる黒単色。「やりたい」と思っていた人間もたくさんいたのだが(うち1人は私)、残念ながら先を越されてしまった。もちろん、今回黒が独占になったのは明確な理由があり、相変わらず弱いのである。コモンから黒に行きたくなる理由は「灰色商人」以外おらず、その唯一の選択肢がここの1引き2枚に集約されている。更にアンコモンもほぼ出ず、「鞭の一振り」「一口の草毒」の重たい除去コンビも少なめだ。そりゃまぁ、周りの人間はたとえおかしいと思っていても黒のカードを引いたりはしない。結果、「灰色商人」と「フィナックスの信奉者」が2枚ずつという明確な黒単信心が出来上がり、これを「悪意の幻霊」や「強欲なハーピー」などが下支えする。「骨読み」に「エレボスの加護」、「蘇りし者の行進」など、コモンから確実に使えるカードがしっかりと仕事を果たした。一時はどうあがいても勝てねぇだろ、と思ったものだが、まぁ、ゆーても商人は2体しかいないわけで。流石にコモンデッキレベルで無敵になるほど世界は甘くないようだ。それでも3勝はしてるわけでね。楽しそうで何よりである。
5位 【Alessi】 青赤緑 <航海の終わり メレティスのほら吹き 海神の復讐> 今回はピック終了後の「2勝出来れば良い方」発言が嫌みにならずにきっちり(?)予防線として効果を発揮した。敗因は上家とのまるかぶりとのことだが、まぁ、そりゃそうだな。ピック表を確認すればその不幸なすれ違いはよく分かるだろう。上家が赤に参入したのが2パック目1引きからだからな。勝ち手段としては、細かく並べたクリーチャーを何とか6マナまで繋いで「海神の復讐」×2でこじ開けるというのが一般的で、マナ勘定は「フィナックスの信奉者」が何とかしてくれるかどうか。「蒸気の精」のような序盤用カードもあるにはあるが、やはり単体で押し込めるほどの厚みはないので、「波濤砕きのトリトン」のようなカードも投入しての胃の痛くなる試合展開に持ち込むしかないのが辛そうであった。まぁ、今回分かったのは、青は「海檻の怪物」の怪物化まで堪えればある程度何とかなるってことだな。
6位 【Serra】 青赤 <海神の復讐 鍛冶の神、パーフォロス 捕海> 上のデッキの上家がこちら。同色でつぶし合ったことに加え、今回は赤と青が3人ずつなので、当然リソースは涸れる。2連続でパーフォロスに出会えるのはいいのだが、どうもこのおっさんは1パック目には出てこない性分なのか、そこから慌てて信心基盤を作ろうとしても泥縄気味。というか、もう引いた直後からあんまりクリーチャーとして運用しようという気もないようだ。流石に置物として使うだけなのは勿体なくないか? もう少し頑張れよ。結局、そんな付け焼きパフォではデッキを支えるには至らず、ジリジリ負けて久しぶりにこの位置である。優勝者だけを倒しているのでジャイアントキリングといえなくもない。あと、「トリトンの戦術」が強いことはよく分かった。あんなでかいタコが起き上がるとか、トリトンすげぇな。
【Metallica】(赤白)→【Serra】(青赤)→【Alessi】(青赤緑) ↑ ↓ 【Mei】(青緑)←【Sangriter】(黒)←【Thraxi】(緑白) 「魔法少女としてあるまじき行為だわ!」(CV:暁美ほむら)、第3話。うーん、この。ちなみに同じ世界にはさやかちゃんもいますけどね。流石にコトのことを魔法少女というのは抵抗があるな。 サブタイトルの通り、今回は長男・鞍馬を中心に、鏡都の技術発展を一手に担っている科学者軍団のお話。Aパートは過去から始まり、鞍馬の生い立ちと、彼の現在のメンタリティが完成するまでを描く。稲荷と古都の「子供」として明恵よりも後に産みだされた奇妙な「長男」。既に「産みだすこと」の根源的な意味が怪しい世界ではあるのだが、その出生の第一義は、「家族の賑やかさ」を産みだすことであった。稲荷たちの希望の通り、3兄弟は個性派揃いで賑やかに育ち、鏡都に移り住んだ後にも、それぞれの特性を活かした「楽しい家族」を満喫していた。元々鏡都という町は浮世離れした一家の欲求を満たすための理想郷として作られた世界であり、こと下界に憧れ続けていた鞍馬にとっては、まさに夢を現実にしたユートピアに見えた。今までたまっていた鬱憤を晴らすように発明、発表に勤しみ、兄弟の中で一番夢の世界を満喫していたのは鞍馬だったろう。 しかし、世界から両親が消えてしまったことで、彼のメンタリティにも歪みが生じた。鏡都自体も、そして彼自身も、元々は「家族が楽しく暮らす」目的で作られた存在であるのに、その前提である家族が失われてしまっては、何を新しく創造したところで意味が無いのである。ありあまるクリエイティビティの矛先を失った彼は、いつしか、理想郷であった鏡都にも飽き、「出る」ことを目標とするようになった。「出る」ことについての3兄弟の意見はひょっとしたら割れているのかもしれないが、「両親に会いたい」という思いは同じはず。違うようで似ている不格好な三人議会は、未だアイデンティティを探り続ける長男の下、ゴールの見えない迷走を続ける。 今作で最大の焦点となるのは、やはり「鏡都」という存在そのものである。理想郷であったはずの引きこもりの巣穴が、稲荷を失ったことで彼らを拘束する檻となってしまったというのは実に皮肉であり、更に、その檻は三人にとっては「思い通りになるユートピア」であり続けているのも悩ましい。中の生活に不満があるわけではない。しかし、出なければいけない理由もある。この微妙なせめぎ合いの中で、鞍馬は虎視眈々とブレイクスルーの機会を狙っている。鏡都が「不変」と「怠惰」の象徴であるならば「円環から出たい」と思う感情にも充分な共感が得られるのだろうが、面倒なことに、この町は3兄弟の努力の結果、刺激と変化もそれなりに得られる世界になっている。「ものが壊れても直る世界」だったはずだが、ショーコがラボでコトにいいようにやられて叫び回っていたことを考えると、自動治癒が働くのは古来からの鏡都に属する要素に留まっているのだろう(伏見・コトといった外界要因がかかわると治癒が機能しないのかもしれない)。3人の意志を反映させて少しずつ移り変わっていく町は、3兄弟にとって「脱すべき殻」なのか、「守るべき場所」なのか。そのあたりの繊細な心情についても、今後は注目してみていきたいところだ。 そんなデリケートな前半パートとは打って変わって、後半パートはショーコちゃんを中心としたドタバタ劇。この辺りが東映アニメの真骨頂。今期だと「キルラキル」は「最新鋭の古くささ」であるが、今作は「古式ゆかしい伝統芸」としてのドタバタアニメが展開される。意味の分からないリモコン捜索劇だけでも充分面白く、野放図な鏡都のビジュアルが目に賑やかである。個人的には「白衣の似合う天才幼女」役の千和がとてもとても懐かしく、心に染みる千和ボイスがまさに天国。落ち込んだショーコちゃんが「うりゅ〜」と泣いてくれるところなんかはもうたまらない。千和は本当に素晴らしい千和である。それを相手取っているのが釘ってのもポイントが高く、こういうショタ混じりの活発くぎゅは本当に脳に響く声を聞かせてくれる。今回メインを務めた鞍馬役の中原茂など、周りを囲む贅沢なキャストとも相まって本当に退屈する暇がない素敵な布陣。来週は長女・八瀬のお話ということで、まだまだお話的にもキャスト的にも楽しみが尽きない。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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