最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
昨日の続き。
日向創 (W)(W) クリーチャー・人間 2/2 警戒 先制攻撃 (W)(T):対象の呪文1つを、そのコントローラーが(1)を支払わない限り打ち消す。 (1)(Q):あなたは1点のライフを得る。(Qはアンタップシンボルである) ハジメちゃんは、何故か苗木君よりもそこそこ戦える印象がある。多分、身長があるのと、ジャバウォック島を必死に走り回っていたり、スノボでチューブを回っていた印象があるからだろう。能力としては相手に矛盾を突きつける「マナの税収(PLC)」。アンタップギミックを加えて、相手に大量のマナを要求できるようにした。
狛枝凪斗 (4)(B)(B) クリーチャー・デーモン 1/1 飛行 賛美 接死 キッカー・あなたは望む値のライフを支払ってもよい。 〜は+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。Xは、このターンにあなたが失ったライフの値である。 あなたのドロー・ステップを飛ばす。 あなたのターン終了ステップの開始時に、あなたは手札を捨てる。その後、〜の上に置かれた+1/+1カウンターの数に等しい枚数のカードを引き、それに等しい値のライフを失う。 どんな悪よりも悪辣な、シリーズ最強の「敵キャラ」。その本質は幸福と不幸の倒錯にあり、「幸せそうだけど、不幸そう」というバランス加減がなかなか難しい。がんがんカードを引き込むのはデーモンのお馴染みの能力。おっかないのは、場に出る時のサイズがキッカーだけでは決まらないところ。「3/3くらいでいいかな」と思ってキャストしても、レスポンスして相手が3点火力とかくらうと、M属性の狛枝はあっという間に大きくなり、遠慮なくライフをむしり取っていく。使いづらさは天下一品。
PR あけましておめでとうございます。(2回目) お正月期間中はアニメの感想とかないんで、アホ記事にします。年末あたりに思いついて、暇なときに(現実逃避に)妄想して遊んでいた「ダンガンロンパのキャラをMagicのカードにしてみよう」企画。最初はネタとして気楽に考えていたのだが、相変わらず、ハマりはじめると本気でやりたくなるので、最終的に、全てのカードである程度色のバランスを取ったり、なるべく能力が被らないように散らしたり……まぁ、流石にキャラ特性に偏りはあるので、エキスパンションとしては成立しないけどね!(当たり前)
もちろん、Magicやってないと意味が分からないネタだし、「ロンパ」やってないと分からないネタである。というか、「ロンパ」の方は余裕でネタバレありなので、未プレイの人間は見ては駄目である。
あけましておめでとうございます。新年一発目の更新記事は映画感想になりました。1日はムービーデイだから安いんだよ! 案外人いたしね! 別に寂しい正月じゃないよ! 体力残ってたらそのまままどマギ観てマミさんカードももらおうかと思ってたんだけど、割と満足しちゃったし、考えて見たら既にまどマギに5000円以上もお布施してるって気付いて、大人しく帰ってきたよ!
<以下、あんまり問題無いけど一応映画ネタバレとかあるかもしれない>
回りの人間から割と面白いという話は聞いていたので、遠慮なくハードルあげて視聴。元々この「ルパンVSコナン」はテレビスペシャルでやってたやつも割と面白かったし、両作品とも大してファンでもないのだが、それでも楽しめるだろうとは思っていた。まー、予想通りに。これ、いい映画だなぁ。1つ目の感想として声オタらしいことを書いておくと、ホテルのフロントにいたお姉ちゃん(「イタリア語の新聞は無いのよ−」みたいなことちょろっとしゃべるだけの人)がCV大原さやかで、「こんな端役で出てくるはずがないし、こりゃぁきっと後から出てくるメイン級との兼ね役に違いない!」って思って観てたら、本当にそれだけだったっていうのが一番のサプライズ。キャストクレジットもまさかの「フロントレディ」である。まー、これだけの作品になるとそういう起用でも別におどろきゃしないが。むしろちょろっとでも声が聞けただけでも得した気分。さぁやの声優デビュー作はコナンですからね。 さておき、本筋の話。今作は「コナンの世界にルパンが来る」というのがメインプロットになっているが、既に2人のチームは出会っているという状態なので、色々と前段階をすっ飛ばしていきなり濃厚な絡みから入れるのが強み。何しろルパンもコナンも「頭が良い」キャラなので、普通ならば作中人物が悩みそうなところを、全部スキップして結果だけ見せてくれるのである。おかげでシナリオが濃い。かなり濃い。映画をたとえるのに「全編クライマックス」なんて言葉がよく出てくるが、本作はまさにそれだ。冒頭の怪盗キッド捕物から始まり、常に両陣営の丁々発止のやりとりがあるため、退屈する暇がほとんど無い。唯一スカイツリーのてっぺんから人気アイドルが落ちそうになるまでのくだりだけはややダレるが(まぁ、そこが無いと蘭の活躍が無くなっちゃうんだけど)、それでも、締めがコナンと次元のあり得ないコラボなので、力業でクライマックスに仕立て上げてしまっている。このジェットコースターっぷりは、どうしても下地を用意する必要がある普通のコナン映画では得られないものだ。 そして、今回はルパンがメインで組み立てている事件なので、はっきり言うと「難しい」。多分、コナンファンの子供さんが一回観ただけではどこがどこに繋がっているのか分かりにくいレベルなんじゃなかろうか。その分、大人が観ても謎が謎として引っ張られるし、後半に充分な盛り上がりが残されている。そして、何よりもそうした謎を引っ張りながら進行することで、コナンとルパンがちゃんと「すげぇ奴」に見えるのだ。えてしてコナンは「放っておいても勝手に犯人が出てきてるじゃん」みたいな流されっぱなしの事件になったりするし、ルパンはルパンであんまり考える必要がなくて単なるトレジャーハンターみたいになったりするのだが、今作においては、「頭の良い奴が考えたプランを、頭の良い奴が読み解いている」感がちゃんと出ている。その上で、お互いが出し抜こうとするシナリオは、まさに「怪盗VS探偵」。もちろん、本来のターゲット層向けにご都合主義ではしょっている部分もあるわけだが、そうした「粗」を見せないために劇場クオリティのジェットコースターで丸め込んでいるのである。この組み合わせは、かなり気持ちが良い。 そして、全編を包み込むルパンの飄々とした空気が、これまた気持ちいい。今作はシリアスなシーンももちろん盛りだくさんなのだが、それに挑んでいるのがあのルパンなので、どこまで本気で、どこまでギャグなのかが分からないような、肩肘張らない空気が残っている。一歩間違えば「緊張感を削ぐ」ことになるのかもしれないが、作中でこの空気が一貫して保たれており、しかも笑いの取り方が上手いので、実にオシャレにまとまっているのである。本当にそのあたりは力を入れて脚本を作っているんだろうなぁ、というのがよく分かる出来上がりで、シーンの切り替わりの時は、しつこいくらいに必ずひとネタぶっ込んでくる。映画でこんなに笑わせてもらったのは久しぶりな気がする。特にルパンと次元の「パパと子供」コンビが最高に楽しい。「口癖はバーローか」って、次元、確実に手軽なネット検索だけで調べてるやん。 もちろん、シナリオ面を押し出すための画面のクオリティも文句なしであり、冒頭のチェイスのシーンから手に汗握る。個人的にはこの序盤の動画がとても印象に残っていて、具体的には、ルパンの操る屋形船が陸に突進してそのまま車に切り替わるときのクラッシュのカット、そしてそのすぐ後、コナンにサッカーボールをくらってスピンするルパンの車のカット。この辺りのシーンって、今のアニメなら多分CG加工するところなんだよね。「BLOOD-C」のカーチェイスなんかがまさにそうだったけども。今作は、最終盤の飛行機絡み以外ではかなり手描きの部分が多くて、その1つ1つが本当に見事な出来映えだった。まだまだこういう作画の映画ってのも楽しめるもんなんだなぁ。是非とも、このままルパンもコナンも伝統芸として続けて欲しいものだ。 お祭り騒ぎを彩る両陣営の絡みは、自己紹介が必要無くなった分だけたっぷりと時間をとって楽しむことが出来た。具体的には、まず銭形のとっつぁんが佐藤・髙木両刑事と絡む。最近のコナンってあんまり知らないけど、佐藤刑事ってこんなに男前だっけ? あの銭形に負けないパワーがある女刑事ってだけですげぇな。(あと、交通課の後ろの子がCV田中理恵ってのも良かったな)。そして、一番笑わせてもらったのが次元とコナン。パパ次元が可愛すぎるわ。本当に便利でイカしたキャラクターである。五右衛門は少年探偵団とのギャグパートのみだったのでおいとくとして、やっぱり忘れられない、灰原VS峰不二子。ここも次元たちに負けないくらいに強烈なバトル。灰原はこれまで過酷な人生を送ってきたといっても、流石に峰不二子に太刀打ち出来るようなもんではない気もするのだが、今作ではほぼ五分で渡り合い、シーンによってはやり込めるところまで行っていた。ハーレーを乗りこなす灰原とか、絵だけをみたらギャグ以外のなにものでもないのだが、「あの不二子ちゃんと渡りあう女傑なら仕方ない」みたいな勢いが凄かった。そして、やっぱり中の人の存在感が凄かった。林原めぐみと沢城みゆきの直接対決。看板女優と看板女優のぶつかりあいだ。みゆきちはどんな気持ちであのめぐさんに立ち向かったものやらな(まぁ、ヱヴァQでもぶつかってはいるのだけど)。 中の人ネタでまとめてしまったけども、とにかくどこから観ても愉快な映画だったのは間違いない。惜しむらくは、最近のコナンの知識とか、ルパンの基礎知識がなかったことくらいかな。色々とマニアックなネタも盛り込まれているらしいので、ファンなら更に楽しめることでしょう。いや、良い年明けを迎えられて何よりです。 「夜桜四重奏〜ハナノウタ〜」 5→6 今年最後の更新がこの作品の感想ってのは、割とゲンがいいのかもしれない。今年も色々ありましたが、アニメ的にはなかなか恵まれた1年でしたよ。 さて、今作。毎週感想書いてたのでまとめで書くことはあんまりないのだが、想像以上にオリジナリティをしっかりと出せた良作にまとまったんじゃないかと思う。原作は1度アニメ化されているので、比較されたり事情を邪推したり色々と出来るわけだが、今作は「焼き直し」ではなく、きちんと「新しい現代アニメ」になっていたというのが最大のポイント。あのりょーちもが監督を務める初めての作品であり、注目すべきは当然その動画面ということになるだろう。アクションシーンもふんだんに盛り込まれた今作は、そんな監督の個性が発揮される最良のステージになっていた。集まったクリエイターもなかなか気合いが入っており、作画の個性を出しつつ、シリーズとしての骨子を維持して立派にまとまっていた。 「夜桜四重奏」の楽しいところは、各々のキャラが背負っているものはそれなりに重たいはずなのに、それを包む空気はどこかゆる〜いってところ。ヒメなんてあれだけの使命を帯びながらもマジ顔になるタイミングがあんまりなかったし、最後に中心となったじゅりさんたちなんかも、どこか優しい顔を残したままで困難に立ち向かっている。そして、不思議なことにそんな「ユルさ」と、各人の深刻な生き様の食い合わせが悪くないのである。ご町内を守っているおかげで「ご近所ドタバタアニメ」として機能するし、同じ事務所の飯を食う連中がやいやいやっているので私の大好きな「長屋モノ」みたいな雰囲気もある。それでも、円神が出てきてガチバトるときは本気だ。バトルシーンはがっつりした動画で見せて、きちんとクライマックスとして機能するのである。この辺の組み合わせ方がとても新鮮。日常パートでは音と芝居が多重構造を構成し、独特の賑やかさや親密さが出ていたのも気持ちよかった。こういうのって、監督の采配で統制が取れる部分なのかな。安定して楽しかったのは本当に嬉しい。まだまだ原作ストックもあるだろうし、出来ればこのスタッフで、この雰囲気で、続きが見たいもんです。 中の人的には、旧作をそのまま踏襲した形になっているおかげで、本当にみっしりぎっちり豪華過ぎた。沢城先生やら福圓先生がおり、それが浮き上がりすぎずに他キャストがやり合っている時点で相当なもんだ。新規加入のみんな大好き茅野ちゃんちも実に良い仕事ぶり。ほんと、恵まれた現場です。 ひょっとしたら、メインヒロインはりらさんだった可能性が? 最終話。最終的な印象はハーレムアニメではございますん。 最終回に相応しい、秋名と円神のガチバトル。これで主人公の格好良さが改めて拝めるんだぜ! ……と思いきや、なんと、最後にもかかわらずその主人公はボッコボコ。むしろ悪辣な円神の強さばかりが際だつ展開で、アクションシーンでも一番頑張って見せていたのはマッチョ坊主という謎。どんどん手が紫色に変色していく秋名は絶望的なまでの実力差を見せつけられ、その顔はどんどん歪んでいくばかり。なかなか可愛そうな主人公である。まー、原作の方はまだ続いてるんだろうしね。円神に焚き付けられて、いい事も悪いことも色々と知ってしまった秋名が、ここからどういう風に成長していくのか、っていうのはまた別の話になるのだろう。結局、円神はピンチらしいピンチも迎えず、突然戦場にベッドが乱入してきたことで「興が削がれた」と言い残して退場。7話ではあんなにボコボコにされていたというのに、ちょいと「理論」をお勉強するだけでここまでチート級の能力に仕上げてくるとは。流石にCV関智一は格が違うぜ。女子高生の乳を揉むシーンも自然でナイスである。サラッとエロいのがこの作品の売りだ。 バトルものとしての幕引きは消化不良の感はあったが、この作品の主題はあくまでも「ご町内の平和」であって、「友情・努力・勝利」ではない。円神が一旦引いたため、物語は再びじゅりさん姉妹へ。すっかり毒気を抜かれたヤンデレズ妹さんは、回りの温かい視線にも支えられ、立派な痴女ナースにクラスチェンジ。一体あの手品は何だったんだ、と手品師もびっくりのことはさんも驚いていたが、結局何だったんでしょうね。いやいや、手品ではないだろ。手品であれだけ出来るならMr.マリックでも世界を掌握できるわ。多分、幼いあの日の隕石とかの関係で、スタンド能力にでも目覚めてるんでしょうね。いいじゃない、可愛くてエロければ。 全然活躍出来なくて悄然としていたヒメも、よりダウンしていた秋名に慰められてなんとか気力を充填。またいつものご町内に戻っていくのである。ちゃんと日常へ戻ってくることが一番大事なファクターであり、秋名は死にものぐるいで使っていた「手」を、忌まわしきモノではなく、ヒメと握手をして引き戻すためのツールとすることで元の立ち位置に戻ってくることが出来た。ヒメについても、相変わらず無駄に長いマフラーを駆使して、顔を隠してみたり、首つりのごとくぶら下がってみたり、やっぱり愛嬌がある。今回は桃華も可愛かったし、女の子作画がやたら充実してたのである(もちろん、バトルシーンも相変わらず癖があって面白かったけども)。それでいい。 「リトルバスターズ!〜Refrain〜」 4→3 やっぱり無理だった。予想通りではあるのだが、残念至極。今回は無事にゴールにたどり着いたおかげで目指しているところは理解出来たつもりだが、それだけに、ちぐはぐなデザインにはどう接していいのか分からないことばかりである。意図は理解出来るが、意義は見出せない。アニメーションとしても目を引く部分は無いしなぁ。 物語内部の問題点を大きく2つピックアップすると、1つは1期目の時にも不満だった「恭介の絶対性の不備」である。初期のころから、「なんでこの主人公はこんな変人をここまで信用出来るのだろう」と訝しみ、彼に心酔している仲間連中を気味悪く思ったものだが、今作では、そんな恭介の特殊性が物語の根幹を成していたことが分かる。「彼の特殊さを描く物語」ではなく、「彼が特殊だからこそ生まれた物語」であることが分かるわけだ。だとするなら、やはり彼の存在があまりに唐突過ぎるし、希薄すぎる。シリーズ大半を成した「終わらない1学期」は、恭介の信念により産みだされたものであるが、何故彼は神のような特殊性を手に入れることができたのか。そこはまぁ、「死に瀕して奇跡的に」と言ってしまえばいい部分ではあるのだが(だとすると最終話の展開はあってはならないが)、少なくとも1期の終了時点において、彼が「そこまでする理由」「そこまで出来る理由」は描かれていなかっただろう。2期に入ってからは「そこまでする理由」は何とか説明をつけようとしていたものの、「そこまで出来る理由」に共感は得られず、しょせん同じ高校生のくせに完全に上から目線でリキをいじり回す恭介を見ていると、「何様だよ」が先んじてしまう。 そして第2点は、そんな恭介の寵愛を受け、メンバー全員から守られた「リキ自身の絶対性の不備」である。鈴と一緒に、たまたま2人だけの生存者となった、そこまでは偶然の産物なので文句は無い。しかし、その状態になったところで、何故他の面々は「死ねないほどに」リキを思わなければならなかったのか。そこまで頼りない男であるなら、あれだけの連中の眼を集め、心を集めるには役者不足であろう。それが友情なのだと言われればそれまでだが、そうなればやはり事前の描写は足りていない。そして、1期で「仲間集め」に奔走し、外へ外へと物語を開こうとしていた意味も分からない。もっともっと密な集団であることが伝わってくれば、今回の「奇跡」も説得力が出たのに、何故かやっていたことはなんちゃって野球である。まだるっこしいことをやるのではなく、さっさと現実世界に戻して、打ちのめされた中でも生きていかなければいけない試練と闘わせる方が、よほど有意義な時間の使い方だろう。どこまでも「駄目な奴」呼ばわりされて遠回しな援助ばかりされているリキを見ていると、どんどんみっともなく思えてくるし、恭介たちのやっていることは「余計なお世話」に見えてしまうのである。 もちろん、これら全ては「1期で入り込めなかった」人間の感想なので、違う視点から見ればまた別な物語が見えてくるのだろう(感動モノのドラマなんて、えてしてそんなものだ)。しかし、上で挙げたような問題点が描写不足によるものだとするならば、アニメの構成はやはり失敗だったと言わざるをえない。全てが収束する「大きな外枠」がある物語なのだから、せめて、その枠が見えるカタルシスを得るためにも、物語は一続きで一気にやってしまわなければならなかった。わずかとはいえ、間にインターバルを置いてしまっては、せっかく1期2クールで積み上げたものも希薄になることは避けられなかっただろう。また、不必要な「ネタバレ」を気にしての配慮だったのかもしれないが(そして、ゲームとしてプレイするなら、プレイヤーの自由意志で物語を広げられるのでそれでもいいが)、クライマックスに至るまでの「重要な要素」はもう少し明らかにし、量を増やしておくべきであった。ゲームで馴染める世界と、アニメのみで入り込む世界では密度が違い過ぎる。わずかな時間で筋立てだけを追っていたアニメ視聴者には、今作の本質は「驚き」や「感動」ではなく「どないやねん」である。 まー、考えてみれば、わたしゃ「Angel Beats!」も嫌いだったんだよな……なんか、この脚本家の書く「別世界」の使い方って、いちいち間違ってる気がする。 「<物語>シリーズ セカンドシーズン」 6→5 結局、神原の登場は無しか……まー、今回の5本だけでもギリギリだったから仕方ないんだけども。びっくりするくらいに絡んでこなかったなぁ。 点数は下げたが、決して悪い作品だったというわけじゃない。1話目で期待したようなヒロイン勢の跳んだり跳ねたりがあんまりなかったので、結局は「偽物語」と同じくらいの着地点になっただけであり、きちんと求められたものには応えた作品になってるだろう。いや、もちろん尺が足りなくて台詞が詰め込みになったり、相変わらず無機質なシャフト演出になったりするとこも加味してね。 西尾維新の文章ってのはやっぱり好きにはなれないのだが、こういう「いくつもの物語を繋げて1つのシリーズを作る」ときの如才なさと、ふてぶてしさをみると、やっぱり何かオリジナルなものを持った作家なんだなぁ、としみじみ思う。第1シリーズの時点で既にヒロインの扱い方というのは割と捻くれており、一番「らしくない」物語を作ったり、一番「見にくい」方向に敢えて持っていくことで、ねじ曲がった味を出すことに腐心していた。第2シリーズは、全てのヒロインが人気を固め、物語の種となりそうな諍い、事件、諸々のファクターも、一応は片付いた状態からのスタートである。お話を作るのが作家の仕事なのだから、ここからでも新しく物語を紡ぐのは当たり前といえば当たり前なのだが、誰もが思うような方向へいかず、「このヒロインでこれかよ!」とか、「このキャラでこんなの!」という、相変わらずの「ずらし」を上手いこと使って刺激を産みだしているのは流石だと思う。 考えてみりゃ、1番最初に「猫物語」が来て、これが存外素直なお話だった時点で訝しんで然るべきだったんだよな。2つ目となる「傾物語」では、再び阿良々木に語り手を戻しながらも、メインと思われていた八九時を場外において、実際は忍の話をするという捻り。タイムトラベルなんてトンデモ話を、小旅行のごとくサラッと書いてしまうふてぶてしさ。「囮物語」は確か原作が出た時点でかなり騒がれていたような気がするが、アニメで「不当な」人気を獲得してしまった千石撫子を、ねじ曲げた神域へと押し上げ、物語を「終わらせる」暴挙。これ、詰んでるやん、と思ってオロオロしてるところに、「それはさておき」と「鬼物語」を持ってきて全く別ベクトルでの絶望感を与える。そして、最後に控えし「恋物語」はまさかの貝木主人公、あのラストである。そりゃまぁ、ここまで振り回されれば、視聴者の方も諦めて「もういいや!」ってなるよな。そうしたひねくれまくった筋立てはアニメのシナリオになっても当然そのままだし、好き放題やってる原作があるのだから、それをアニメにするときも好き放題やってしまえるというのは、相変わらずのシャフト向きといえる。こんな荒唐無稽な話、真面目に描いていくのは無謀だろうし、やったところでペイはないだろう。 バランスとしては、窮屈すぎた1期よりは余裕を持ち、間延びした感の「偽」よりも締まっていて良い案配。これでもまだ語りとしては足りていないらしいが、アニメ視聴者からすると、延々貝木の繰り言を聞かされるフェイズがこれ以上伸びるのもどうなのよ、って気もするし、神原排除の2クールは構成としては正解だったんじゃなかろうか。あとはまぁ、シャフト演出とはいっても、基本的に「過去のシリーズで作られたテンプレートの再利用」なので、画面にあまり盛り上がりが無かったのが残念だったくらいかな。もう、ここまでのコンテンツになってしまうと、これ以上妙な形では冒険出来ないんだろうなぁ。「鬼物語」のときの絵巻演出とか、面白いのもちょいちょいあったんだけどね。 終わってみれば、羽川にハスハスし、八九時に泣かされ,貝木にきゅんきゅんした2クール。2期目としては「安定」でございました。CMとか見てる限りだとまだシリーズは終わっていないみたいだが、はたしてここからどのような展開になるか……ね。 あの佐藤順一監督の完全新作として(俺の中で)話題になったOVA作品の第1話が、特別先行放送された。ぶっちゃけテレビシリーズではなくてOVAっていうのが残念で仕方ないのだが、とりあえず放送してくれたのはとてもとても嬉しい。当然のことながら視聴させてもらいました。 スタッフの一部はあの「カレイドスター」のスタッフの再招集というのがセールス文句である。キャラクターデザインに追崎史敏氏が参加しているし(何故かキャストとしても参加してるがww)、「アソシエイトプロデューサー」の名義であの池田東陽氏の名前も。池Pの遺志を継ぐアニメーションとなるのかどうか。その他、キャストの多くは毎度お馴染みサトジュンファミリーを多く擁しているし、見る人が見れば「そういうことか」と納得出来る配置になっている。 サトジュン名義の作品といえば、最近はもっぱら「たまゆら」シリーズである。あの作品はとにかく「優しさ」とか「暖かさ」といった側面を押し出したものになっており、ユルい空気にギャグを交えながら、のんびりと「泣き」「笑い」を堪能出来る作品になっている。しかし、サトジュンイズムというのはもちろんそれだけのものじゃない。元々はキレのあるギャグや、子供向けでも見ていて気持ちの良いスパッとしたアクションが見せ場のクリエイターである。「カレイドスター」では「どストレートなスポ根アニメとしての熱さ」もこれに加わり、サトジュンの大看板となった記念碑的作品。今作は、そうした「熱さ」「真っ直ぐさ」を打ち出したタイトルとなっており、「絶滅危愚少女」というタイトルもそれを表している。カレイドと違って、今作はファンタジー設定強めであり、明確な「敵組織」がいるあたりは違っているが、主人公の性格は苗木野そらのメンタリティに近い部分があり、常に全力で生き、回りの幸せを考えることが出来る少女になっている。 キャラクター原案が原田たけひと、デザインに伊藤郁子ということで、画面の可愛らしさは文句なし。これをいかにもなモーションでちゃかちゃか動かすことでとにかく「楽しさ」は確保。「熱さ」の面については、正直言うと1話ぽっちじゃそこまではっきり伝わってくるもんでもないのだが、狙っている方向性は非常に分かりやすく、小難しいことを考えて見る必要が無いことは伝わってくる。ほんと、出来ることならこのままテレビシリーズで最低2クールは見たいところなのだが……無理なのかなぁ。たまゆらコースを狙って欲しいところだ。 中の人については、主人公はサトジュンファミリーではなくて内田彩を起用。個人的に、内田彩というとどこまでいってもアスクールのイメージが残っているので、こういう単純馬鹿は見ていて気持ちがいい。ライバルには東山奈央を配して若さ溢れる顔ぶれになっており、なかなか期待が持てるセッティングだ。マスコット役にはしゅがもいることですし。しゅが美は「双子の妹、動物キャラ」に不思議な縁がありますね。その他、我らがサトジュンファミリー長女(?)の大原さやか、飼い犬(?!)松来未祐。それに緒方恵美や、元祖愚少女、広橋涼さん! (あと、たまゆら以降どっぷりはまった「あいつ」) 涼さんの飲んだくれキャラがすげぇいい味でしたわ。こういう家族経営みたいなアニメ作りって、落ち着けるからよいなぁ。 「てさぐれ!部活もの」 5→5 このタイミングで感想まとめる必要があるんだろうか。流石に「新しい!」ことで有名な作品、まさかの間隔を開けずに「第2期」を即放送とは……チャラ元気! というわけで、「例の」枠ですが、流石にもうマンネリ化してるし、ぼちぼち駄作が出てきてもおかしくないころなのだが、なかなか「つまらん」展開にならないのは、クリエイター側の構成の妙なのか、それとも、確実に伝説を産みだし続ける中の人たちの力なのか……まぁ、このシリーズはキャストがうまく決まればその時点で勝ちみたいなところがあるからな。どうせやってることはいつものパティーンなわけだし。加えて今回はラジオ連動がより強固になっていたり、中の人依存度が上がっていたために、そういう側面が分かりやすくなっていた。さて、次回からは何をしでかすことになるやら。 一応(あんまり意味も無いと思いながらも)ディティールについてみていくと、正直、中身に関してはgdgdやロボットアニメに比肩するほどではないと思っている(前2作はうっかりBD買っちゃったけど、今作は何とか我慢出来た)。原因としては、お題がなかなか広がりにくい設定になっており、アフレ湖のときの房子の奇跡や、モノボ家の時の「なんなん?!」の興奮みたいなものはなかなか出てきにくい。今回は動きがしっかりした3Dモデルによる4人の表情なんかも見せ場になっていたので、ネタ中のイラストによる挟み込みなんかもやや控えめで、ネタが部活縛りでそこまで無茶苦茶じゃないこともあいまって、全体的にぶっとび度合いは大人しい方。脚本とアドリブの重ね方についても、これまでは完全に別コーナーとして区切っていたところをシームレスに繋ぐようになり、ちょっとネタ被りみたいな状態になっていたのも冗長さを醸し出す原因だったかもしれない。4人という人数は、なかなかこれまでのような丁々発止のやりとりをするのには向いておらず、どちらかというとまったりゆっくりの空気を楽しみ、よりリアルな中の人トークに近いユルさを味わうための作品だろう。 もちろん、そうはいってもあくまで「前2作に比べれば」というだけの話で、次第に加速していくどうしようもない作品世界の荒廃した様子はむしろ今まで以上。最終的に「こはるんには何を言ってもいい」みたいな不文律が出来上がっており、先輩声優の恐ろしさをこれでもかとたたき込んだ形。女子会って怖いわぁ。 そんなわけで、今作で一番変わったのは当然大橋彩香である。最初は「フジイ」西と「コロコロ」明坂に完全についていくだけの存在だったわけだが、その類い希なるボケ潰しのリアルボケでもって、いつの間にやら作品の空気を掌握した。へごちんの容赦無いボケに対抗する「純正ゆとり培養」荻野可鈴も思いの外「負けない」パワーを持っており、諸先輩をぶち抜いての自分ワールドを強すぎるほどに打ち出した。このゆとり2人の躍進(暴走?)が、今作最大の収穫であり、最大の誤算であっただろう。おかげで、全幅の信頼を置けるだろうと思っていたあけこ先輩が、完全にディフェンスに回って房子パワーを炸裂させられなかったのは心残りではある。進行役を任された西明日香に関しても、多少抑制がかかった部分はあったかもしれない(まぁ、それでもあのスペックなのだから、本当に救いようの無い爆発物である)。 さて、一体次は何が飛び出すのやら……新入生でモリとシルシルが入学してくるとかだったらどうしよう。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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