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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「君のいる町」 4

 方言アニメ。当方、「47都道府犬」を応援していることからも分かる通り、「都道府県」という要素は割と好きなテーマで、当然方言が出てくるお話って結構好き。むろみさんも良かったですよね。今期は広島アニメが「たまゆら」で被っているという謎の現象が発生しているわけだが、このアニメも広島弁と福島弁という2つのツールが出てきている。ただ、作中で何となく小馬鹿にされているのを見るのがあまりよろしくない。そりゃ実際馬鹿にされたりもするんだろうが、そういうポジショニングって、すごく残念だよね。

 まぁ、そんな細かい趣味趣向の話よりも、このアニメ全体の出来だ。全体を見渡すと……ちょいと首をかしげることになる。製作スタッフは、なんと山内重保監督が参加しているというのが驚き。山内さんは非常に癖の強い作風を持つ人なので、こうしてマガジン原作のアニメ、しかも恋愛がメインテーマの「いじりにくい」作品で参加してくるというのが想像出来なかった。更に、製作スタジオはGONZOである。枠でいったら「レヴィアタン」と同じ時間帯なのでそのままGONZO枠として引き継いだ形になるわけだが、やはりこちらのスタジオも、フツーの恋愛ドラマなんてのを受け持つのはなんかむず痒い。まぁ、帰ってきたGONZOは良くも悪くも毒気が抜けてしまった気がするので、何をやっても不思議ではないのだが。

 そして、そうした意外な組み合わせから何が出来たかというと、「フツーのアニメがどこかちぐはぐに」という、あまり歓迎しにくいものになってしまっている。山内さんの独特の色彩センスは、マガジンの漫画の中でもリアル寄りのこの作品の場合、味わいというよりも違和感として先行してしまうし、持ち味である間の演出、独特のテンポについても、なんだか会話劇がもっさりして単に間延びしているように見えてしまった。まだ1話目で人間関係も分からないし、今後ちゃんとキャラが見えてくればその演出意図が見えてくるのかもしれないが、正直、1話目はなんだか退屈に見えてしまったのである。映像についても全体的にチープな印象が先んじて、毒気の抜けたGONZOに魅力が見つからないのは悩みどころ。今期は2本制作しているわけだが、こちらと比べると、まだ冗談が通じる「犬とハサミ」の方が見ていてむずむずしないで済む。まぁ、慣れの問題だとは思いたいのだけど。

 もちろん、悪い部分だけではなく、ちゃんと見るべきモチベーションも存在はしている。1番は冒頭でも書いた通り、方言を前面に持ってきた作品なので、会話劇として色々と見せ方、聞かせ方に工夫が出来るベースがあるということ。主人公のキャストはネイティブの細谷佳正が担当しており、それこそ「広島犬」が頑張ってくれている状態。まぁ、細谷君の場合は聞いてて「上手い!」って叫ぶことはあまり無いのだが、良い言い方をすればナチュラルなトーンがずっと続いているとも言える。ここから何か「広島弁独自の強み」が出てくれば面白くなるかもしれない。ほぼろさんに勝つことが出来るだろうか。福島弁の方は……まぁ、ネイティブじゃないしね。あやねるが変な言葉話してる、っていうだけでちょっと笑える。ヤツの場合は地元民を煽っているようにも聞こえなくもないが。そういえばサブキャラでパイセン出てたな。こないだちょろいで言ってた「あやねるが卑猥な言葉をスマホで検索して大声で叫んでる現場」ってここなんだろうか。男性キャストが細谷・小野程度だったら確かに問題無い気もするな。

 現時点では積極的に良い点を見いだしにくい作品ではあるが、ま、恋愛ドラマの1話目なんてそんなもんですよ。次以降のシナリオ展開をもう少し見守りましょう。

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○「ブラッドラッド」 4

 逢坂君が魔王のお仕事を終えたら今度は吸血鬼ボスになったという作品。こうして似たような仕事を続けて任されるのって、役者としては良いのか悪いのか。きちんと仕事出来てるから決して悪いことはないのだろうけども。

 全体を見て、大きく悪い部分は無い作品である。製作ブレインズベースで、奇天烈な色彩の魔界の風景とか、ちょこまか動くキャラクターのギャグテイストも決して手抜きということはないだろう。勝手な推測だが、原作ファンからしたら悪くないアニメ化になっているのではなかろうか。あとはこの手の設定のギャグが合うか合わないかという好みに依る部分が大きい気がする。そして、個人的にはあんまりその好みに合わなかったかな、というのが第一印象。具体的にどうと指摘するのは難しいのだが、たとえば書き文字で補足されるギャグがいちいち滑っている印象。「オタクだけど強い魔のもの」という設定も最近ではすっかり使い古されていて新鮮味がなく、その見せ方も特に魅力が強くなるものではない。設定上仕方ないのだろうが、最初に女の子にエラく食いついていたのに、幽霊になった途端にいきなり冷たくなってしまう様変わりも、なんだかキャラとして薄情なだけに見えてしまって損している。進行上起こった必然だと言うことは分かるのだが、まだキャラが定着していない段階でやられると、それが理屈の上でしか処理出来ないので辛いのである。回りのキャラとの掛け合いについても、どうもギャグのテンポが1つずつずれているようなもっさりした印象があり、本当に「何か1つだけ足りない」。慣れればこれが「はたらく魔王さま」みたいに気持ちよくなるタイミングが来るかな。うん、充分可能性はあるけどね。

 中の人的には「今期の角川枠」。言い換えると「今期の野水伊織枠」と言っても良い。野水は毎回こうして角川枠だけで仕事をもらっているわけだが、そのたびにキャライメージが全然違うのが面白い。よく言えば「枠にとらわれない役者」であるが、今のところ残念ながら「なかなか印象が固定されない役者」でもある。黒ウサギやハルナあたりは好きだったんだけど、今回のおっとり系ヒロインはどうなるかね。その他の角川キャストには、クレジットに名前があるとやたら目立つブリドカットセーラとかがいる。まぁ、この子もイメージ固まらんけど、まだ固まるほど聞いてない、っていうのが正直なところ。そして千和はまた小動物である。こういうのを「良い意味で印象が固定されている」というのかね。

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○「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」 6

 これやで。そう、これがぼっち、これがコミュ障。どこぞの似非ぼっち気取りラノベとは違う、純然たる孤独。ぼっちというのは空気が読めなくて孤立するのではない。空気を読みすぎて、考えすぎた結果ぼっちになるのである。他人はぼっちを嫌ったりしない。単に、気にしないだけである。嫌われ者になった時点で、そいつはぼっち失格である。もこっち、可愛いじゃない!

 原作は1巻だけ既読。話題になったときに買って読んだのだが、嫌いじゃないがそこまで追いかけるような内容でもないかと思い(読んでるとじわじわテンションが下がってくるのが辛いというのもあるが)、それ以降は読んでいない。おかげで1話の内容ぐらいは知っているわけだが、その先にどのような展開があるのか知らないので、「これ、1クールも続くのかよ」と軽く絶望する結果に(まぁ、多分原作も大したドラマの進展はないだろうけど)。これだけ沈み続ける展開を毎週やられるのはすげぇキツイよなぁ。いや、観るけどね。

 製作SILVER LINK、監督大沼心の堂々たる制作陣。大沼さんの画作りが好きなのは再三書いてきたことだが、この作品もその例に漏れない。いや、正直作中の演出方向なんかは割と丸い部類で、シチュエーションも読みやすいし大沼心の入門作品としても扱いやすいディレクションになっている。その中にちょいちょいエッジの効いた表現が混ざっており、謎の書き文字「ドタドタ」走りや荒々しい線画による魂の咆吼など、ともするとずるずる低い方へ流れ続けてしまいそうな作品の空気を、ポイントを絞って捻ることで30分の尺を作り出している。やっぱりこの辺りの緩急は見事である。テーマ性を意識した遊び心に富むギミックは、ネットスラングなどのメタネタを多数転がしたこの作品にしっくりくるものになっているだろう。次回予告が何故かFrogman風なのが無闇に笑った。

 そしてなんと言っても、もこっちが想像以上に可愛い! 原作絵がアニメ用にいくらかリファインされているのも理由だろうが、ちっちゃくてもそもそした動きが小動物っぽくて愛嬌があるし,なんと言っても中の人の功績が非常に大きい。この作品のほとんどの部分はもこっちの1人しゃべり、妄想だけで展開されていくのでたった1人のキャラにかかるウェイトが凄まじく重いのだが、それを受けきって見事に魅力に昇華したのは、橘田いずみの手柄であろう。普段のローなテンションをベースにしながら、荒ぶるときのギャップは気持ちいいし、いざリアルで声を出したときの蚊の鳴くような声が恐ろしく可愛いので困る。「サヨナラ……」のとことか、凄かった。是非とももこっちを橘田ヒストリーの大々的な1ページとして誇れるものにしてほしい。もこっちの残念さが際だっているのに加え、中の人の別方向への残念さを思い出すとなんか2乗に面白い。まぁ、中の人はある意味でこの上ないリア充ではありますけども。これまで明確な代表役が少なかっただけに、この衝撃は本当に大きいですよ。今期はレインボーダッシュとコレが同時に楽しめる、いず様ファンにはたまらないシーズンになりそうです。

 かてて加えて、今作で驚いたのはオープニングである。こちらも「流石の大沼心」という映像の振り切り方に加え、「何故この作品でその曲にしようとした!」と思い切りすぎたデスなテイストが笑える。しかも歌唱担当が鈴木このみで、ファルセットを交えたサビでの飛ばし方が尋常じゃなく上手い。やっぱすげぇ子だ。まぁ、最後のアニメタイトルそのまんま言うトコはどうかと思ったけど。そこまで含めてのネタやね。対照的にエンディングはいず様歌唱で淡々と進むキャラソンなのだが、これもきっちりキャラが守られていて楽しい。合間に入るコーラス部分で本気のいず様が顔を出すのも嬉しいし。いやぁ、もう今作のキャッチコピーは「これが橘田いずみだ」とかでいい気がしてきた。

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○「超次元ゲイムネプテューヌ」 5

 色々と謎の多い作品。出自に詳しくない身からすると、「まぁ、大体レヴィアタンと同じようなもんだな!」と思っている。多分、大体合ってる。

 タイトルからも分かる通りに、「ゲーム」がテーマとなっているらしい今作。主人公ネプテューヌをはじめとした4人の女神は実際のゲームハードをモチーフとしており、その間で巻き起こるシェア競争、いわゆるゲハ戦争的なものを題材としている、というのが事前に得ていた知識だったのだが、1話を見る限り、そういう生臭い方向とはあんまり縁のなさそうなアニメに見える。別にギスギスしたところがあるわけじゃないし、ゲームネタなどのメタパロディも特に目立った印象はなかった。まぁ、そもそもそんなもんはアニメに出来ねぇだろ、っていうのが一番の要因だと思うけども。もしくは、私が気付いてないだけで作中ではものすごくシニカルなゲームネタとかが混ざり込んでいたのだろうか。所持している最新ハードがPS2の人間は、何も分からんし正直興味も無いのであった。そもそもネプテューヌっていうのが「架空の」ゲームハードっていう時点で、そこまで尖ったことをしようとは思ってないのだろうけども。

 で、そうしたゲームネタの色はかなり薄いということにホッとしたりがっかりしたりしていたわけだが、それ以外の中身で言ったら純正の萌えアニメである。野郎のキャラクターは1人たりとも登場せず、幼女要素が強いキャラがきゃっきゃしたりうふふしたりするだけのお話。設定のおかげでその他ファンタジー世界とはそれなりに差別化出来ているかもしれないが、それでもおおよその空気でいったら「レヴィアタン」と変わらないと見ていいんじゃなかろうか。つまり、「レヴィアタン」を最後まで観られたのだからコレだって観てていいよね。相変わらず中の人も豪華だし、映像部分には問題もなさそう。製作は最近のりにのってるdavidだ。監督の名前は初見だが、来歴を辿るとシャフト作品からこちらのdavidにやってきた人らしい。監督第1作目としてコレってのはいいのか悪いのか定かじゃないが、設定としてはベタな部分が多いので、どのように見せ場を作っていくのか、腕が問われそうな素材である。

 細かいネタ部分については分からないので、あとは中の人要素を楽しむしかないですね。メインは、先日イベントで酷い目に遭ってしまった田中理恵である。田中理恵がロリ度強めのキャラをやるのってすげぇ久しぶりだし、変身後の大人ボイスも含めて、久しぶりに純度の高い田中理恵成分が楽しめそう。変な難癖が付けられた形だが、是非ともそんな妨害を乗り越えてのお仕事を見せてほしいものである。その他で一番印象に残ってるのは、妖精ポジションがかないみかだったこと。キャラを考えればすごくベーシックな配役のはずなのに、みかさんのレギュラーがすげぇ久しぶりなんだもの。こんなとこで山寺宏一嫁軍団が顔合わせするってのも妙な縁である。みかさんはとりあえず乳揉んどけばいいんじゃないかな(流石にそういうことは出来ないもんだろうか)。

 その他、女神役には阿澄・今井・サトリナという配置で、今井麻美率いるPS軍には、毎度のことながら幸薄そうな脇役ポジションのキタエリが控えている。サトリナ率いるXbox軍はまだ詳細が出ていないが、アスミス率いるWii軍は配下にゆいかおりがおり、全体的にロリ色強め。これも一応ハードの性格を表してるってことなんだろうか。トータルでみると、「うん、やっぱり中の人目当てでダラダラ観るのが正しい……レヴィアタンやな」。

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【クラン名】 Bannar 【クラン名】の戦旗 (3) C

アーティファクト

(T):あなたのマナ・プールに(A)(B)(C)を加える。

(A)(B)(C)(T)、〜を生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

 導き石さんじゃないですかー! やだー! ……まぁ、3色出るからね。結局この世界のマナサポートは、コモンだけでも2色タップインランドが10種、そしてこのバナーで15枚存在している。「全景」「オベリスク」サイクルを有したアラーラよりも単純な枚数は多いのである。でもまぁ、アラーラの時には全景やオベリスクが割と大事で、引きたいタイミングで引けないこともあったのでこれくらいでもいいのかも。一応このバナーサイクルはオベリスクの上位互換なわけだし。ちなみに、全てのイラストとフレーバーがまとめて公式ページで紹介されているので、じっくり堪能したい方はそちらを参照。各々のキャッチコピーは「石は忍耐、根は記憶」「規律で堪え忍び、洞察で発見」「力で支配、残酷で統治」「速攻で攻撃、憤怒の一撃」「獰猛で生存、勇気で勝利」。この中だとアブザンがなんだかセレズニア臭がしてちょっと危ない気がするのと、スゥルタイの「力で支配」にちょっと違和感が。まぁ彼らのいう「力」は元々「魅力」なんだけどね。

 

Altar of the Brood 群の祭壇 (1) R

アーティファクト

他のパーマネントがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、各対戦相手は自分のライブラリの一番上のカードを自分の墓地に置く。

 やったぜ! ついに来たぞ! このセットのライブラリ破壊呪文だ! ………………え? これだけ? え? ……青は何してるの? いや、果敢とかどうでもいいよ、早くライブラリを削るんだよ。なおざりでもいいよ。もうこの際「戦慄水(AVR)」でも贅沢は言わないよ。……無いの? 1枚も? ……一体何に希望を持って生きていけばいいんだ……ライブラリが削れない、土地も割れない。なんで私はこんな次元を旅しなければならんのだ……。このカードの意味は、よく分かりません。毎ターン土地を置けば相手のライブラリが1枚ずつ削れていきます。毎ターン加えてパーマネントを展開したり、トークン量産とかすれば、もっと削れます。だからなんだ。……「伏魔殿のピュクシス」とコンビ組んで「1マナアーティファクトミルデッキ」とか組むか?

 

Briber’s Purse (X) 贈賄者の財布 U

アーティファクト

〜は宝石カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。

(1)(T)、〜の上から宝石カウンターを1つ取り除く:対象のクリーチャーは、このターン攻撃もブロックも出来ない。

 突然生臭いアーティファクト。そりゃどんな次元の人間だって賄賂を貰ったら嬉しいだろうけど、戦争馬鹿とか修行馬鹿で溢れてるこの世界にこういう生臭いギミックってあんまりそぐわない気もするけどね。メルカディアとか、ラヴニカとか、フィオーラあたりの方が向いてる。今思うとメルカディアのアーティファクトの生活感はたまらんものがあったな。とりあえず、タルキール住民も宝石を貰えばやっぱり嬉しいらしく、そのターンは戦闘に関与しない。使用感としては「転倒の磁石(SOM)」みたいなもんで、アレの利便性が上がったと考えればかなり使いやすいカードなんじゃなかろうか。しかし、これで味方クリーチャーが裏切った時の腹立たしさは格別だろうな。「スーラク! お前もか!」みたいなことが起こりそうで怖い。一番イヤなのは「サルカン! お前もなのか!」。こんなもんになびかないナーセットさんこそが本物の求道者やね。

 

Cranial Archive 頭蓋書庫 (2) U

アーティファクト

(2)、〜を追放する:対象のプレイヤーは、自分の墓地をライブラリに加えて切り直す。カードを1枚引く。

 カード名を見てもどんな物体なのかさっぱり意味が分からないが、……うわぁ。誰が何を意図してどうやって作った装置なのかさっぱりですわ。効果としては「不死の霊薬」的なところであるが、再利用出来ないのであんまり面倒なコンボとかには向かない。あくまでリミテッドで「そこのスゥルタイ死んでくれ」というだけのカード。もしくは単なるキャントリップ要員だが、流石に合計4マナは重たいかな。一応、こういうライブラリリシャッフルは土地だけ減っている分密度は濃くなるんだけどね。キャントリップを大量に詰め込んだジェスカイでグルグル回すとか? 一番の効果はイラストを見て相手がひくことだと思う。ただ、自分もひく。

 

Dragon Throne of Tarkir タルキールの龍の玉座  (4) R

伝説のアーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは防衛を持つとともに、「(2)(T):対象の、あなたのコントロールする他のクリーチャーは、ターン終了時まで+X/+Xの修正を受けるとともにトランプルを得る。Xはこのクリーチャーのパワーである」を持つ。

装備(3)

 既に死滅したはずのタルキールドラゴンの名を冠する伝説の置物。玉座のくせに装備品ってどういうことやねん、とは思うが、まぁサルカンならでかい玉座の1つくらい担げるかもしれん。いや、殴れなくなるってことは多分座るだけだと思うけども。伝説の名を冠し、設置も装備も重たい割には効果はそこまでのもんじゃない。確かにパワーのでかいクリーチャーにつければそれなりの突破力が手に入るが、「パワーのでかいクリーチャー」は殴るために出しているのであって、1人ぼんやりと立ちん坊させる時点でリソース運用は上手くいってない。起動にマナが必要なのも中途半端だ。リミテッドなら使えるけども、っていうレベルか。

 

Ghostfire Blade 幽霊火の刃 (1) R

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

装備(3)

〜の装備能力の起動コストは、その対象が無色のクリーチャーであるなら(2)少なくなる。

 ちょっとびっくりした装備品。なにがって、名前に冠した「幽霊火/Ghost fire(FUT)」である。古いプレイヤーならご存じだろうが、これは未来予知に収録された「あり得る未来の可能性」の1つであり、そのフレイバーテキストには「精霊ドラゴン、ウージンの目を得た者のみが、彼の炎を見ることができる」とある。このウージンは後にウギンと名前がなおされた、あのエルドラージ封印の立役者のこと。つまり、サルカンやソリンがウギンを探してやってきたこのタルキールには間違いなくウギンの足跡があり、この「幽霊火」が示唆するような「無色呪文」の可能性があるということなのだ。現時点では「楔セット」だが、今後の第2、第3エキスパンションでこのあたりの伏線が回収されるのか、それとも投げっぱなしのままなのかは興味の尽きないところである。さておきこの装備品だが、普通に使うとレアリティがあがってコストをいじった「ヴァルショクの鉄球(9ED)」。しかし無色クリーチャーに着けられるならば装備コストは驚きの1マナ。完全上位互換となる。「えー、でもフレーバー優先で無色のクリーチャーとか言われても、アーティファクトクリーチャーなんてどうせおらんやんけー」と一瞬馬鹿にしようと思ったのだが、そんなわけはない。この次元には無色クリーチャーが溢れているではないか。そう、変異だ。なんと、このカードを置いておけば超お手軽価格で変異クリーチャーが4/4。更に一度つけてしまえば後は対象がどうなろうと知ったこっちゃないので、その後変異解除してもそのままこの修正は維持されるってこと。「サグのやっかいもの」に張って8/8トランプル呪禁とかを堪能出来るわけですよ。うはー。普通の増強だー。

 

Heart-Piercer Bow 心臓貫きの弓 (2) U

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーが攻撃するたび、〜は防御側プレイヤーがコントロールする対象のクリーチャーに1点のダメージを与える。

装備(1)

 この世界に2枚しかない装備品の2枚目。弓術はマルドゥが極めたお家芸であるらしく、正確に心臓を貫くどこぞの宝具みたいな効果が売り物。この弓もそんなマルドゥの殺伐とした必殺技を提供してくれるもので、ちょっと形の変わったティムみたいなもんである。これによりタフネス1のクリーチャーをプチプチ潰すことが可能だが、残念ながらこの世界にはあんまりタフネス1って出てこない。そうなると、戦闘前提でダメージを上乗せしておく使い方になる。単にアタッカーのパワーが1点上がってる状態とみることも出来るわけで、そこまで熱烈な魅力があるカードではない。最序盤に1点が運命を分ける戦闘が多いならそれなりの威圧感はあるのかもしれないが……少なくともこの環境のリミテッドだとその期間は短そうなんだよなぁ。あと、オリエンタル世界のはずなのに、何故か弓のデザインが洋弓風味である。龍の骨から作られてるらしいが……龍の骨ってカーボンファイバーか何かかな?

 

Lens of Clarity 鮮明のレンズ (1) C

アーティファクト

あなたはあなたのライブラリの一番上のカードと、あなたがコントロールしていない裏向きのクリーチャーの表側を見ても良い。

 これをコモンで収録したあたりに、今回の変異の立ち位置が現れているようである。オンスロートの時には「何が隠れてるか分からないぞ!」というびっくりどっきり感で売ろうとしたが、少なくとも構築級では活躍せず、そうしたコンセプトは成立しなかった。今回は改めて変異にチャレンジするにあたり、そうした選択肢の複雑化が機能するようには作るが、やっぱりそれってリミテッドが主な舞台なんじゃね、と。だからこそコモンでそこそこ取れるようにして、各プレイヤーに「1マナのコモンアーティファクトっていう最安値のカードだけど、わざわざ入れて使うかい?」と挑発しているのである。んー、使わなくてもいい環境はつまらないから是非「使いたい」環境にして欲しいけど、その時もこれを何枚入れればいいのか悩みそうだよな……重ねて出しても意味が無いのでデッキに1枚だけにしておきたいけども……つまり、プレイヤーの人数分以上出てきてもしょうがないので、やっぱりコモンだとちょっと邪魔だ。あれ?

 

Ugin’s Nexus ウギンのきずな (5) M

伝説のアーティファクト

いずれかのプレイヤーが追加ターンを始める場合、そのプレイヤーは代わりにそのターンを飛ばす。

〜が戦場から墓地に置かれる場合、代わりこれを追放し、あなたはこのターンの後に追加の1ターンを行う。

 ウギンさん、何してくれてんですか。いや、何が起こってるかよく分からんけど、史上初(?)追加ターン獲得禁止カード。うーむ、そんなもん禁止しても相手が嫌がるタイミングなんてほとんどねぇだろうが……まぁ、ひょっとしたらこのカードがサイドボードに大量に積まれるような地獄の無限ターン環境がどこかの世界で訪れるかもしれない。それにしても5マナのアーティファクトだけどな。で、当然そんな制御機能はおまけであって、本命は下の能力。これを破壊出来れば追加ターン。つまり安定して墓地に送れるならばこのカードは無色の「時間のねじれ(M10)」になる。そりゃ5マナかかって当然である。でも、「墓地に落とす手段」なんてのは「飛行機械の鋳造所(ARB)」や「クラーク族の鉄工所(5DN)」の無い環境では決して簡単なものではないのだが……そこで用意されたのがレジェンドルールである。これをデッキに4枚入れておけば、2枚目以降は完全に無色の「時間のねじれ」になる。……さて、このトレードはプラスなのかマイナスなのか……もし万が一このカードが流行った場合、相手もこれを置いてるから結局追加ターンが得られないという謎展開に。それはそれで見てみたい気もする。

 

Witness of the Ages 星霜の証人 (6) U

アーティファクトクリーチャー・ゴーレム

4/4 変異(5)

 オンスロート当時の戦略でオフカラー変異ってのがあったわけだが、このクリーチャーなら絶対安心。そもそもカラーが無い。その分いかんせん魅力も大きくはない。5マナで4/4なら別に悪くもないから、とりあえず埋めとく分にはノーカラー変異としてカウントしといていいかも。どのくらいの順目でピックするかが難しいよね。結局今の環境で「黄金造りの歩哨」をデッキインしてるのって見たことないんだよなぁ(「金床鋳込みの猛禽」はこないだ使った)。

 

Bloodfell Caves 血溜まりの洞窟 (黒赤) C

Blossoming Sands 花咲く砂地 (緑白)

Dismal Backwater 陰鬱な僻地 (青黒)

Jungle Hollow ジャングルのうろ穴 (黒緑)

Rugged Highlands 岩だらけの高地 (赤緑)

Scoured Barrens 磨かれたやせ地 (白黒)

Swiftwater Cliffs 急流の崖 (青赤)

Thornwood Falls 茨森の滝 (緑青)

Tranquil Cove 平穏な入り江 (白青)

Wind-Scarred Crag 風に削られた岩山 (赤白)

〜はタップ状態で戦場に出る。

〜が戦場に出た時、あなたは1点のライフを得る。

(T):あなたのマナ・プールに(A)(B)を加える。

 多色セットというのはマナソースの分量に気を遣う。それがセット全体を左右する重要なファクターであることは誰もが知っていることだからだ。その結果、大量の「導き石」がぶち込まれた「ドラゴンの迷路」は、パックとしてはいささかどころじゃなくチープで魅力の薄いセットになってしまっていた。今回のセットは、ラヴニカよりも複雑な楔テーマである。当然、そのサポートには普段以上の多色マナソースが必要になる。アンコモンに3色ランドが入ることは確定していたが、それだけで足りるのか? 同じ3色セットであるアラーラは土地に「全景」サイクル、更にアーティファクトに「オベリスク」サイクルを入れることで上手い具合に回っていた。流石に同じことをするわけにもいかないだろうし、実はアラーラやラヴニカと違って、このタルキールの「多色(楔)」はそこまで中心的なテーマではないらしいのだ(つまり、第3セットでは多色なんて無くなっている可能性すらある)。そんな状況で、どんなマナサポートをぶっ込んでくるか。その答えがこれだ。まんまゼンディカーの「隠れ家」サイクルと同じだが、今回はコモンになり、更に敵対色も全部入れて10枚。3色でなく2色土地10種というのがポイントになり、ここからどのようにデッキの色を散らすことになるのか、かなりピックの練度が求められそうな環境である。1点のライフについては……まぁ、もらっとけ。

 

Bloodstained Mire 血染めのぬかるみ (黒赤) R (オンスロートより再録)

Flooded Strand 溢れかえる岸辺 (白青)

Polluted Delta 汚染された三角州 (青黒)

Windswept Heath 吹きさらしの荒野 (緑白)

Wooded Foothills 樹木茂る山麓 (赤緑)

土地

(T)、ライフを1点支払う、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリから土地Aか土地Bを探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 さぁお立ち会い、このブロック最大のニュースは実はここなのではなかろうか。ついにあのオンスロートフェッチが帰ってきた。あまりにも古いカードのくせに下の環境では必須であるため、昨今ではデュアランについで高い土地カードセットとなっていた。しかし、そんな時代もついに終わりを迎える。ラヴニカでギルドランドが再録されたように、ついにあの伝説の5枚が帰還したのである。これで市場は適正価格へと落ち着くことだろう。ちなみに、再録発表直後の値動きがこちらになります。分かりやすすぎるな。これで、ラヴニカが去った後のスタンダード環境は、友好色がテーロスの占術土地とこのフェッチ、敵対色が基本セットのダメランというラインナップ。更にアンコに3色ランドも入るので、楔環境とは言ってもマナサポートは充分だろう。さて、我が家で眠っているオンスロートのフェッチを引っ張り出す時がくるのかね。

 

Flontier Bivouac 開拓地の野営地 (ティムール) U

Mystic Monastery 神秘の僧院 (ジェスカイ)

Nomad Outpost 遊牧民の前哨地 (マルドゥ)

Opulent Palace 華やかな宮殿 (スゥルタイ)

Sandsteppe Citadel 砂平原の城塞 (アブザン)

土地

〜はタップ状態で戦場に出る。

(T):あなたのマナ・プールに(A)(B)(C)を加える。

 当然あるだろうと言われていた、3色タップインランドのタルキール版。色合いが違うだけでアラーラにあったタップインランドと完全に同じ仕様である。リミテッドはもちろん、構築でも充分使用に耐える良いデザインです。

 

Tomb of the Spirit Dragon 精霊龍の墓 U

土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。

(2)(T):あなたはあなたがコントロールする無色のクリーチャー1体につき1点のライフを得る。

 このセットのトリを飾る土地は、サイクルでもなんでもないところからポロッと1枚だけ紛れ込んでいるのだが、なんだか随分意味深なカードである。ここで書かれている「精霊龍」は当然ウギンのことであり、サルカンはここに導かれている。そして、カードの効果には「無色のクリーチャー」とある。そう、我々はこのパターンを知っている。「無色のクリーチャーなんてアーティファクトしかないじゃないですかー」と言って、神話レアから出てきた謎のカード「ウギンの目(WWK)」を前にあーだこーだと妄想を膨らませていたあの時期に。「ウギンの目」が収録されていたセットはワールドウェイク。まさかその直後にあんなワールドが劇的にウェイクしちゃうなんてね。このブロックは、第2セットが「運命再編」、第3セットは未だ謎の包まれたままのラージエキスパンションである。……来ちゃう? エルドラージさんたちが来ちゃう? もしくは、それに対抗するウギン由来の何か? 謎は深まるが、とりあえずリミテッドだと無色マナしか出ない土地を入れるのは勇気がいりますね。ただ、あの頃とは違って、この世界はアーティファクト以外にもある程度は「無色のクリーチャー」が場に出てる可能性は結構あるんだよね。……変異って、色んなところで上手いこと絡んでくるなぁ。

 

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 相変わらず格好良すぎて脳汁ダラダラ、第2話。新規ギアも2つ登場していよいよもって新エピソードの幕開け。ド定番の燃えシチュエーションを恥ずかしげもなくぶっ込んでくるこの姿勢、好きです。

 謎の組織フィーネの先発隊として宣戦布告を行ったマリア。彼女はついでに国土の割譲なんてとんでもない提案まで口にし始め、なんだか危ない空気がぷんぷん漂ってくる。当然世界政府だってそんなアホの言うことは聞いていられないが、各国主要都市にノイズを配置してボコるぞと言われてしまえば、確かに打つ手無し。お偉方に一気に緊張が走る。前作のフィーネさんも地球規模を超えて宇宙規模の思想を持つ実にぶっ飛んだ方であったが、今期の敵は単体ではなく思想によって繋がった組織。ギア奏者を含む防衛軍も、より組織だった対応が求められることになりそうだ。

 幸い、今回の第1ステージはマリアの思いつきで人質を取っての蹂躙劇にはならず、翼さんに正面から勝負を挑むために会場の客は解放され、バトルによる直接被害は無くなった。しかし、中継はずっと続いているために翼さんが変身出来ないという悩みは解決しないまま。敵の目的は、むりやりでも変身させて、アイドルの風鳴翼が国防のための戦士だと知らしめることにもあったのかもしれない。単に戦いたいだけなら、翼さんの意図を汲んで中継もぶった切れば良かったんだし、それをせずに戦ったってことは、「とりあえず本気できてほしいけど、正体を隠したいとかヌルいこといってんじゃねぇよ」ってことなんだろう。

 しかし、ジャーマネさんの必死のサポートのおかげで、一度はアイドルの座を捨てる決意をした翼さんの秘密だけは辛うじて守られた。ギアをまとった「防人」の翼さんと、まだまだ手の内を見せない新たなガングニール奏者であるマリアとの戦い。現時点では一進一退、お互いにど派手なドンパチを続けながらも決定的な実力差は無い。そして、お互い残りの手駒2人を配置して3対3の団体戦へ。新たに加わった2人もそれぞれバトルでは互角に渡りあえるレベルの実力者である。赤いノコギリのギアをまとうのは口数少ない少女、月読調。相変わらず平和ボケした響の訴えに明らかに怒りを覚える、暗い過去を持つ少女。彼女のノコギリギアの名前は、挿入歌から察するに「シュルシャガナ」。そしてもう1人、緑の子、暁切歌は鎌のような形状の武器を振り回す。こちらは調の世話役といった印象だが、バトルの時には当然2人とも同様に遠慮無くぶつかってくる。ギアの名前はシュルシャガナとの対比から察するに「イガリマ」。

 面白いのは3人のマッチメイクの構図だ。マリアと翼さんは最初からぶつかり合ったので自動的に因縁成立。そして今回一番感情的になった調と、その原因となった響の組み合わせ、残りは余った切歌とクリスがぶつかる。真ん中のマリア・翼戦は剣対槍の古式ゆかしいぶつかりあい。相変わらずガングニールは「それ、槍か?」と思えるフリーダムな仕様だが、マントを使ったアクションなども派手に決まっており、正統派のマッチメイクといえる。他方の残りの2組は遠距離戦、近距離戦がちぐはぐにぶつかっている。小型の盤鋸を飛ばす飛び道具を使う調に対し、基本的に近接戦メインの響、大鎌のリーチこそあるが、基本的に大振りの一撃でぶつかる切歌に対し、重火器による狙撃を得意とするクリス。どちらも一長一短だが、クリスちゃんが「近いんだよ!」と戦いにくそうだったのが印象的である。確かにノイズ相手だったら遠距離から撃ち放題だったもんなー。

 結局最終的には敵側ボスの指令により、3人はいったん待避。置き土産にすげぇめんどくさいノイズを置いていったために、響は多少の無茶をしながらも新たな必殺技S2CA(Spark Song Combination ArtsTri Burstを披露。そりゃね、2期になったんだから、「合唱」の「絶唱」は是非見せてもらわないとね。まぁ、いきなりこんな相手に使っちゃったのはびっくりだけども。響のギア特性が「手を繋ぐこと」であることから産みだされた必殺技、っていう設定がアツいよね。「繋いだ手だけが紡ぐもの」ってのはクリスちゃんの歌だけども。今期も新たなキャラソンがガンガン流れているわけだが、その陰でちゃんと旧作の歌もフィーチャーされており、BGMとして流れたりしてるのが凄く楽しい。是非名曲の数々は今期も流してほしいものです。クリスちゃんが今イチイバル歌ったらどうなるんだろうなぁ。

 歌ついでに、今回からオープンエンドが正規版になった。当然水樹・彩陽の黄金コンビである。オープニングはとにかく映像がお見事で、1つ1つのアクションや見得の切り方がいかにもシンフォギア。クリスちゃんがちゃんと「3人並んで」戦えているのが凄く嬉しい(ちょっと油断すると翼さんは響ばっかり見ていちゃいちゃしそうでおっかない)。エンディングも1期と同じようなテイストで、きっちり盛り上がる仕様になっているので大満足。今期も色々と熱くなりそうですな。

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 捜査パートワロタ、第2話。ちゃんと言弾は集めるんやな。ちょっと足りない気もするけども。部屋と浴室の捜査はまだしも、いきなりトラッシュルーム連れて行かれても初見の人間は何やってるかさっぱりだよな。「なんで山田がシャッター開けてるんだよ」ってなる。まぁ、このくらいは仕方ないけどねー。あ、あとオープニングが正規版になった。こういう演出も面白いねぇ。

 ロンパ記事をネタバレ無しに書くのって案外面倒臭いので、未見の人は注意って警告してからなるべくソフトに書いてくけど、とりあえず、「最低限必要な要素は案外ある?」という印象。もちろん原作から切り捨ててる要素もあるにはあるが、模造刀のくだりなんかは確かに推理のみを優先するなら簡略化したのは正解だろう。霧切さんが頑張ってくれる室内の捜査パートについても、原作ゲームだって延々辺り構わずクリックしていくだけなのだから、はしょってしまって問題無いといえばそうかもしれない。何がすごいって、この1つ目の事件に限っては、あれだけ超スピードで捜査パートが展開してるのに、初見の人間でも犯人がモロ分かりになるあたり。まぁ、流石に最初はね。2つ目以降でそのあたりの「初見から見た難度」がどうなるのかっていうのも興味深い。とりあえず今回は学級裁判開廷直前まで、という区切りが必要だったためにこの構成になった。ほんと、多分シリーズ構成の上江洲さんは血反吐はいてぶっ倒れるぐらいに頭が煮えたぎってるだろうよ。原作ファンは、「はしょりすぎぃ!」と叫ぶよりも、むしろ「あの量をよくここまでギリギリ齟齬が出ないレベルでまとめるもんだな!」と感嘆すべきである。

 まぁ、もちろんだからと言ってアニメでOKになるのかと言えばそうではないのだろうけど。あくまで初見の人は初見なのだし。でも、こんだけ煽れば多分みんな不安になるよね。多分、そういうマーケティングなんじゃないかな。口コミでもなんでもいいから「とにかくアニメ見たいなら原作やって!」と叫ぶ声を大きくする方が、制作側も嬉しいし、ファンも安心してアニメが見られるwin-winの関係になれるのです。ほら、最近は服の下に水着着て水着エプロンで料理する男子が流行るんでしょ? みんなでゲームやって朝比奈さんを応援すれば万事丸く収まるんだよ! 筋肉はさくらちゃんで補充出来るから無問題!

 さておき、シナリオ云々については、2話目をみて「すげぇ頑張った!」ことは分かったので、問題は次回、「学級裁判という止め絵だらけのシーンをどう描くか」である。ここが一番気になるところなんだよなぁ。流石にアニメじゃ閃きアナグラムやPTAをぶち込むわけにもいかないしねぇ。いや、今回の「ゲーム準拠魂」を見てると、多分そういう演出は入れてくるんだろうけど。PTAはまだいいが、アナグラムはアニメでやられても面白くないな(正直、ゲームでもアナグラムが一番いらなかったけど)。とりあえずクライマックス推理のあの演出だけ再現してくれれば文句言いませんのでね。あと、次回は多分オシオキも入るねぇ。1つ目のオシオキはまだソフト路線(?!)だから見やすいだろうけど、今後のクオリティの指標にもなるのでドッキドキのワックワクだよね。

 あと、アニメでしか見られないパートといえば、やはり動画面ということになるのだが、この作品はそこまで大きな期待を寄せてはいない。なにせ他にやらなきゃいけないことが多すぎるし、一応グロ表現の範疇に入る部分も多いので、アニメ放送だとどうしても破壊力が鈍る。今回の江ノ島退場シーンも、出来たらもうちょっと劇的に見たかったなぁ、という気がするんだよねぇ。グングニルは最初に盛り上がるシーンではあるんだし。ただ、なかなか規制無しでは放送に乗らないのでね、仕方ない。逆に、アニメだとナイスだったポイントっていうのもちゃんとある。こうしてフルボイスで聞いていると、作中の台詞量ってモノクマ6,苗木3,その他1くらいの割合になってる気がするのだが、それだけにモノクマのモーションが大事。今回は体育館で壇上によじ登ろうとするモノクマがやけにセクシーだったし、突然苗木の部屋に現れたモノクマが、「あれ、意外とちっちゃくて後ろ姿がキュート!」と思えた。そういうカットってゲームにはないから、ちょっと新鮮だよね。あと、江ノ島の死体に特攻服かけてあげてるレオンの様子とかも、さりげない中でなかなか良い演出。人が減り始めたと言ってもまだまだ人数は多いので、出来ればこの調子で「画面の後ろの方でなんかやってる」感が出てくると楽しめるかな、と思う。

 しかし、今回千尋きゅんの台詞はどれくらいありましたかね。こんな台詞量でもフルキャストで参加してるんだから、大変だよなぁ。まぁ、ここから先増える心配はないけどさー。

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 凄まじいことに! 第14話。昨期はロボものが多くてどれもこれも力が入っていたのでなかなか浮き立つことが無かったが、こうして残されたマジェプリの戦闘シーン、「回りにライバルがいなくなった!」とばかりに全力全開。やり過ぎレベルのアクションに変な笑いが漏れるわ。ジアートさま、なんか戦国BASARAのキャラみたいな動きしよる。

 先週登場した問題の新加入メンバーアンジュ君(アンジュちゃん?)。イズルがヘタレなせいで未だに性別が分からないままなのだが、あのタイミングで話をはぐらかすってことは、アンジュさん自身も性別には触れられたくないのか、それとも単に天然でスルーしてるだけなのか。このままの流れで男女の別が明かされたら、必ずガッツポーズをする勢力と地に倒れ伏す勢力に分かれることになるので、結局最後まで明かされないのじゃなかろうか。問題は「最後」ってのがどこかってことだけどね。なんか死にやすそうなキャラだが、追加戦士が残った状態でゴールを迎えることが出来るといいなぁ。

 そんな追加戦士に待ち受けるお約束のイベントは、先輩方との実力比べである。体力は5人を突き放して超圧勝。まぁ、あの5人が体力で他人より勝っているっていうイメージが全然無かったからそこは別にいい。次のシミュレーター勝負も、アサギが特別戦術に長けてるっていうイメージも無かったので別にいいや。アサギは胃が痛そうだったけど、お前さん、実戦でその「戦術スキル」とやらを活かしたことほとんどないやん。ケレス大戦の時は少しそんな描写もあったっけ? ケイのお料理対決も別にいいだろう。誰がやったって勝てるバトルだし。ケイの偉いところは、それでも自分が負けているとは思わずに済むところ。他の面々も、砂糖の塊をあれだけ食った後によくアンジュのケーキ食べようと思ったな。甘いもので口直し出来るくらいにケイのケーキの破壊力が高いと言うことなのか。

 そして衝撃的だったのが、得意げにまくし立てたスルガが返り討ちにあってしまったところ。これまで数少ない「残念ファイブが他より突出してる気がする」要素だったのだが、なんと真面目に聞いてたら座学で言いくるめられるレベルだった模様。いや、単にスルガが考え無しに自慢したのが悪かったのだろうか。確かにアンジュの説明聞いてると、ドヤ顔でAirmac持ってくるみたいな残念さはあった気がするけどな。しかし、これだけへこまされても、残念ファイブは元から劣等生だから平気。空気を読まずに先輩をこてんぱんにした後輩でも、別に気兼ねなく一緒にミッションに出撃することが可能。しかも、なんだかんだやっててもミッションのおかげで確実に仲良くはなってるし。このまま簡単な仕事でもう少し対話でも増やせれば、完璧とはいかなくともある程度の意思疎通は可能だろう、と思ったら。

 よりにもよってジアートさんなんですわ。なんであんなとこで待ち伏せしてたんだよ。わざわざ遭遇前の隕石に何か仕込んでたってことは、残念ファイブが来ることが分かってたみたいな位置取り。そのためにわざわざチームドーベルマンを生かして餌にしてたんだったら、案外ウルガル軍のゲーム脳も大したこと無いのかもしれんな。しかし、当然ジアート様ったら強い。ロボ戦でイズルを瞬殺したアンジュが全く手が出せないレベルで強い。それでも、そのジアート様を狩るのは、やっぱりイズルなんだよね。今回はようやく、分かりやすい主人公補正の覚醒描写が入っており、シンクロ率100%超えちゃって暴走始めちゃうレベル。もしくは危険な数字が666を超えてハラキリブレード炸裂させちゃうレベル。正直ロボの造形にはあまり頓着しないので、アッシュとヴァルヴレイヴとアクエリオンが並んでたら区別出来ない自信があるぞ(幸い、チェインバーは区別出来そうだ)。

 イズルの種割れについては、どうやら「仲間」というのがキーワードになっているようだ。今回ジアート登場前の時点で既にやたらハーモニクスレベルが高い状態にあったのは、多分「仲間を救出する」っていうミッションだったからなんじゃなかろうか。ケレス大戦のときも味方の命がかかってるから突貫出来たし、今回もアンジュのピンチで種割れが起こった。そして、ジアートさんの遺伝子は当然「闘い」でたぎる。2人してマシンの形状まで変形させてのガチのぶつかりあいは、もう何がなんやら分からないクラスの超スピード戦闘がとにかくぶっ飛んでいる。ジアートさんのゲルググ薙刀の使い方も見事だし、それを徒手空拳で受け流しながら互角に渡り合うレッドファイブの機能性も見事。もうブラックシックスとか単なる噛ませやったんや、ということがはっきり分かる。アンジュさん、キレるまでのスパンが短かったせいで、今回は完全にアホポジションですもの。次週、どんな顔してイズルに会ったらいいんでしょうね。彼のメンタル面が心配です。

 とにかくこれで、イズルがキレればジアート様に対抗できるくらいの戦力になる、という事実が分かり、より正面切っての対戦イベントが増えていくことだろう。今回回りの4人にあんまり仕事が回ってこなかったのは残念だが、今んところ一番便利な活躍してるのがスルガだ。なんか地味な工作ミッション多いし。次点で図体のでかいタマキ、地味にサポートしてるケイと続く。さて、今週アサギは何をやっていたでしょうか?

 ちなみに、戦闘の裏ではこっそりテオーリアさんがイズルに近づいてフラグをしっかりと構築していってる。更に、タマキはチームドーベルマンのちっちゃい子から目を付けられた。ただ、あの子はどう見てもタマキの好みのタイプじゃない気がするんだが……「イケメ〜ン」なら何でもいい、という可能性も? やっぱりどういじってもスルガが余るので、いっそアンジュさんとくっついちゃうのはどうでしょうか。タマキ、アンジュ、テオーリア、そしておやっさんと並べて1つだけ分かるのは、この作品の打ち上げとかの飲み会は屍の山が築かれるだろう、ということだ……ほらー、また隅っこのほうで沢城先生が冷ややかな目をしてるー。

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 ゴウちゃんは京アニ女子可愛い、第2話。思いの外女性キャラの押しも強くて、安定して見てしまえるのが憎たらしい。しかも1話を見て茶々入れたポイントがあらかた2話で説明されたり、後に続くことをほのめかされたりしてて、シナリオラインにも無理が無くなった。ずるい。

 でもまぁ、上腕二頭筋に興味はないので主に女性キャラと中の人を見ることになる作品ですが、野郎キャラの方も実は真っ当な萌えキャラテンプレに則っているんだな、ということが分かると、制作側が非常に男性視聴者にも気遣って作っているということに気付く。一番顕著なのは主人公の遥のキャラクターだろう。基本的に泳ぐこと(と鯖)以外に興味が無い朴念仁で、男目線からしたら「こんな男いたらキモいだろ」と思ってしまうわけだが、これって性別をひっくり返すとあら不思議。そこには良く見る素直クールな萌えキャラの姿が。黙々とご飯を食べる遥を見ていると、長門あたりのキャラ設定を思い起こさせるのです。いや、それでも学校サボって家で水風呂に浸かってる奴はやっぱり怖いけどさ。

 他のキャラ分けではウィングボイスの渚が引っかき回し役を担当する模様。けいおんでいうと律ちゃんポジションになる(?)わけで、実際に渚の幼少期の声はしゅが美が担当している。中の人曰く、「男の子やることってなかなか無くって、将来恰好いい男の子になるのにちゃんと声作れるかなー、って思ってたら、代永さんだって分かって凄くホッとしました」。ウィング、下手したらゴウちゃんよりも声高いんだよな。明乃はギリギリ出せる最高音ぐらいで演技してるはずなのに。恐ろしい業界やでぇ。いや、でもホントにね、普通の女の子やってる明乃さんはすげぇ貴重なので、過去10年分ぐらいの奇跡成分が一気に流れ込んでくる気分ですわ。

 そして、思いの外ぐいぐい来るのがあまちゃん先生。こちらも雪野五月ボイスってことで、基本線が太いはずなのだが、ちゃんと可愛くなっている。どうも、京アニアニメは先生の萌え打点が高くなる傾向にあるようだ。必ず生徒よりもネジが抜けまくったキャラになるけども。雪野五月&渡辺明乃というコンビネーションで、今まで見たことのないような女性キャラのポジショニングを確立してくれそう。中盤以降の役割は筋肉解説役でも我慢するわ。そう言えば、凜の学校の水泳部の人がなにげにツダケンだったな。なんかユルいキャラだったけど、後から絡んでくるのかしら。

 中の人の話しかしてないけど、水泳シーンの描写とか、やっぱり凄いと思いました。普通の腐系作品だと設定無視でイケメンフェイスを見せるところを、ちゃんとスイムキャップとゴーグル付けて競争してるのも偉いと思いました。ただ、首に降ろしたゴーグル引っ張るのはすげぇ痛いからやめた方がいいと思うよ。変な毛とか挟むよ、あれ。

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