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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 エクストリームな第3話。さぁ、いよいよ正念場、学級裁判からのオシオキムービー。ここの正否でアニメの成功が決まると言っても過言ではないパートである。原作ファンの皆さんは、私と同じでこの放送をやきもきしながら待ち望んでいたことでしょう。以下、今週もネタバレ注意。

 見事に30分でノルマをクリアした脅威のハイスピード推理。実測値は定かじゃないが、基本的にボイスを聞きながら学級裁判の全てのくだりをリアルでプレイすると、大体1時間かかる。これをわずか23分に落とし込むという無謀過ぎるチャレンジ。結果を評する意見は原作ファンの間でも割れることになるだろうが、個人的な評価を先に挙げるなら「良」である。とにかく、形の上だけでも成立させてしまっただけで、充分すげぇと言える。

 一番懸念していたポイントは、「学級裁判って画的にすげぇ地味じゃない?」という部分だった。何しろ延々狭い室内で議論するだけのシーン。ゲームならば様々なアクションが要求され、リアルタイムで推理する必要もあるので一切退屈する余裕はないが、アニメは完全に受け身のメディア。一体どうやったら間延びせずに演出出来るだろう、と不安だったのだが……完全に見当違いだった。何せ、話を追いかけるのに忙しくてそれどころじゃないのである。ただでさえ切り詰めて切り詰めて作り上げたギリギリの推理劇。大事なパーツもさらりと1つの会話で片付けられることがほとんど。原作プレイヤーは「あぁ、あそこの手がかりのことを言っているのか」と理解出来るが、果たして初見のプレイヤーはどうだったのか(これ、毎回言ってる気がするな)。

 Chapter.1では、現場のドアノブの問題とダイイングメッセージについては問題無い。理解しやすいし、先週の時点である程度丁寧に触れられていたからだ。問題はどこかというと、1つ目が模造刀を巡る犯行手順の問題、そしてもう1つがトラッシュルームでの証拠隠滅の問題。どちらも先週の時点でほとんど触れられてすらいなかった部分なので、今週の推理を聞いてもちんぷんかんぷんな可能性すらある。後者の問題については、初見の人には一番ポカーン度合いが強い問題だろう。まず「トラッシュルームって何?」だし、「何で焼却炉に近づけないの?」「山田なんやねん?」など疑問はいくらでも出てくる。苗木の推理の経路を考えるとき、このトラッシュルームでの行動が犯人を限定するきっかけにもなるため、このくだりが分からないと困るように見える。ただ、実際は今回の脚本を見れば分かる通り、「ダイイングメッセージから犯人を絞り込み、それから犯行方法を考える」という手順なので、そこまで大きな足枷にはなっていない。クライマックス推理を細切れにして使うという演出面の工夫がここではうまく働いており、何が起こったかは理解しがたいが、一応アニメーションとして再現されているので、「なるほど、アイツがね」という雰囲気だけはつかめる。

 実は、より問題なのは今回ほとんど触れられなかった模造刀の問題の方である。事件像を十神や霧切さんが勝手に作ってくれたので推理に影響は無かったわけだが、実際にはあの模造刀の問題を推理している時間というのは、「苗木が舞園の思惑を想像し、気づき、葛藤する」という重要なファクターが含まれている。あそこをすっ飛ばしてしまったことにより、苗木・舞園間の関係性が非常に浅くなってしまい、今回の事件を見た視聴者が、何のカタルシスもなく「舞園は単なる毒婦だった」と思ってしまうことが一番心配だ。幸い、Cパートで霧切さんがフォローする部分は残っていたので、そこで何とか補完してもらうしかないだろう。

 結局、事件の全体像を追うだけで脚本を使い切ってしまうので、その中で苦しむキャラクターの心情にまで踏み込めないのは辛い。今回一番残念だと思ったのは実は推理の部分ではなく、犯人が確定した後の回りの反応がカットされた部分。原作ではアニメのラストのように、犯人は正当防衛を主張して「仕方なさ」をアピールする。実際、舞園の行いを考えると、彼のいうことにも一理あるわけで、そこについて「同情するか、それとも突き放すか」というスタンスの表明は、今後の物語を演じていく上で、各キャラクターを形作る重要なポイントである。原作では、犯人が訴えたところで、「それでもお前は、途中からは自分が助かるために積極的に舞園を殺しに行ったじゃないか」と突き放す台詞が入る。だからこそ、回りの面々はオシオキを黙って見ていたのである。最初の犯人は、明確に「悪」として裁かれる。しかしアニメのように「可哀想かもしれない」状態で回りの人間が傍観しているだけだと、ちょっとニュアンスが変わってしまうのである。

 ……まぁ、こんだけ難点はあげたものの、もちろんそれら全て「仕方ない」ものとして受け入れている。繰り返しになるが、ひとまず成立させた時点で成績としては「可」であり、たとえばクライマックス推理の使い方や、画面にメリハリを与えるノンストップ議論の見せ方、最後にマシンガントークバトルで締める構成など、とにかくアニメーションとして見せる工夫は随所に確認出来るので満足度は低くない。そもそも、あの円形裁判席が固定されている時点で、コンテの切り方が恐ろしく制限されているはずなのだ。よくもまぁ、自然な会話の流れを作れるものだと感心する。あと、ゲームだとバストショットだけなので気にならなかったけど、山田がどうやってあの席に収まっているのかがすげぇ気になるな。裁判席、想像してたよりも随分小さかった気がするわ。

 オシオキについては大体想像通り。まぁ、具体的な描写はやっぱりアニメだとカットだね。使える部分は全て使い切ってこんな感じ、というのはちゃんとまとまっていた。出来れば最後のカットの血のり付きボールは残してほしかったのだけど……あれも規制かかるのかなぁ。6章のオシオキとか、どうやったら放送コードクリア出来るんだろう……。

 今週もモノクマがすごく可愛かったことに満足しつつ、とりあえずこれで一段落、次週はまた日常パートに戻れるから少し休憩……は無理かな。来週はまだ「ヤツ」も出ないだろうが……

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 アッシュの自我による危機<<<ケイの殺人スイーツ、第15話。いやいや、今までだって普通に食べてましたやん。まぁ、いつにも増して気合いを入れて作ったから破壊力が上がったのかもしれないけども。スイーツ食う→倒れるからのドリフコントみたいな勢いが素晴らしい。

 1クール目も充分面白かったくせに後期に入ってから尻上がりで勢いを増している今作。今回も30分の中に実に様々なギミックが詰め込まれており、本当にあっという間である。バトルありギャグありでばっちり命懸けの状況なのに笑えるペース配分はお見事。今回メインとなったネタは「イズルのイケメンモード」である。指令が出し渋っていた残念な事実、それはアッシュにも自我が存在しており、もしハーモニックレベルが上がりきってしまうと、同じ遺伝子を持つアッシュの自我の影響で、ひょっとしたらパイロットの自我がかき消されてしまうかもしれないということ。まぁ、エヴァだってシンクロ率がぶっ飛んだら自我どころか身体すらなくなっちゃったわけで、持ちなれないオーバーテクノロジーを導入した兵器なら、それくらいのリスクはあるかもしれないという覚悟はあった。前回のジアート戦でばっちり種割れしたイズルは、見事にその危機を乗り越えることは出来たものの、ヘンテコ後遺症で何故かあり得ないほどのイケメンモードに。ケイが頬を赤らめるのは仕方ないとして、タマキも惚れかけて危機感を覚えていたし、なによりも男性メンバーまでも籠絡しかねない勢いだったのはどうしたものやら。アサギさん、その顔は放送したらあかんやつやで。薄い本が捗りそうな設定だが、そっち方面はノーサンキューで。

 ずっこいのは、今回のギャグのテンションの中にも巧みに色々なファクターを紛れ込ませてしまっている点。たとえば、最初にイズルが目を覚ました時に手を握って一番喜んでいたのがケイで、「やっぱりケイはイズルにベタ惚れか! こりゃもうケイエンドしかないのか!」とか思わせておいて、実際はイケメンモードのせいでメンバー全員分のフラグを立ててしまい、ケイのフラグまでがすっかりギャグになってしまったこと。一応ケイだけは2回見舞いに行ってるので脈があるのは間違いないのだが、その2回目が一番のコントになってしまったのだから恵まれない。結局そのへんはしばらくうやむやのままで行くんでしょうかね。うやむやといえば、3週間経っても判明していないアンジュの性別も上手いことごまかしている。イケメンイズルのめろめろビームを喰らえば流石のアンジュも正体を現すかと思われたのだが、アンジュの見舞いのときだけイズルが寝ていて何も分からないという。分かった事実は、突如松の盆栽を持ち込むという、アンジュのずれまくった感性だけであった。あれが嫌がらせだったらなかなか才能がある。

 その他、今回は苦労人だったアマネさんが謎の昇進劇を繰り広げるなんてネタもあった。そりゃあれだけ必死に頑張ってるのにクソ使えないアホの下でばかり働いてはストレスもたまる。現場にかり出すための強制的な出世かと思われたが、辞令を受けたのが少佐、現場に行ったら中佐、ミッション1つ解決させたら大佐である。島耕作もびっくりの出世ぶり。確かにどれだけ人材不足なのかと不安になる組織であるが、アマネさんは実際に結果出してるわけでね。まぁ、これでようやくリンリン以外にも頼れそうな上層部が自由に動けるようになったので、今回のようなチームドーベルマンとの信頼感溢れるコンビネーションも期待したいところ。ドーベルマンの面々は本当にナイスガイだよな。たった3機で絶望的かと思われた状況なのに、みんなして「まだまだいけるぜ!」と余裕を見せ、アマネさんがうっかり生成しちゃった死亡フラグを丁寧な突っ込みでへし折るというファインプレイも見せた。登場時から「死にそうだよな」と囁かれている良い人集団ドーベルマン。作品終了まで生き残ることが出来るだろうか。

 そんなドーベルマンの面々の救出作戦として始まった今回のミッション。相変わらずの戦闘シーンでとにかくアツい展開。前期も戦闘シーンに不満はなかったはずなのだが、後期に入ってから更にスピード感が増し、面白い構図もばんばん飛び出す恐ろしいメカ戦闘が繰り広げられている。ひょっとしたら、チームの面々が全員実力を付けているので戦闘スピードも加速している、という描写なのだろうか。だとしたらすげぇ説得力。今回一番楽しかったのは、乱戦の中でローズスリーに掴まって軌道修正するブルーワンのアクション。どさくさに紛れてああいう見たことのない動きが飛び出すのがこの作品の凄いところ。また、今回もアンジュさんが相変わらずの暴走ぶり(噛ませぶりともいう)で、無茶苦茶言いながら暴れ回っていたのが愉快である。カメムシっていっぱいいたら嫌だよね……。

 結局、数で押すウルガル軍を相手に、突っ込んじゃったアンジュが勝手に大ピンチ。万事窮したかと思われたが、何故か急に俳句口調になったデガワさんたちの計らいでイズルが軽装突撃。一応性格は通常時のイズルに戻っていたはずなのだが、戦闘性能は暴走時のまま維持されており、小回りの利いた機動でラダさんを完全に手玉に取った。まぁ、ジアート様と互角にぶつかれる実力があるのだから、それより弱そうなラダさんが押し負けるのも仕方ないよね。ただ、ウルガル軍も単に暴れにきたわけではなかったようで、本命は忠臣ルメスさんによるステルス侵攻からのハッキング。言語体系も何もかも違うはずの宇宙人にあっさりと侵入を許し、どうやらテオーリアさんのことはばれてしまったようである。地球人の技術力が本当にしょうもないのか、それとも実はルメスさんがめっちゃすげぇ技師だったのか。デフォルトであれだけの精度のステルス付けてる時点で、やっぱり地球人は敵わない気もするけどなー。

 とりあえず、今回の一件で特に変わったことは(アマネさんの階級以外)ない。しかし、イズルの症状はやはり懸念材料であるはずだし、アンジュのモチベーションについてもいささか不安は残る。更にウルガル側に明確な目的意識が生まれたのもおっかない。色々と気になる要素が動き出し、後半戦もまだまだ盛り上がりそうである。ちなみに、全くもって個人的なことであるが、私にとってのクライマックスはイケメンイズルでもど派手な戦闘シーンでもなく、アマネさんとおやっさんが2人で酒を飲んでいるシーンである。ますみん・さぁやの飲酒はアカン。私の声優極道の入り口は「ぽぽらじ」だったのです。おしぼりが飛びます。誰か! モモーイ呼んできて!!

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 最近、おかん役が井上喜久子・久川綾の寡占状態になってる気がする第2話。2人の同年代もたくさんいるんだからもう少し散らしてもいい気がするんだが……積極的に役を取りに来るのがこの2人なのだろうか。キャスティングする側がめんどくさくなっているのだろうか。謎である。いや、文句は無いんだけども。

 さておき2話目。1話の衝撃展開に比べると予定調和な部分が多く、正直言うと肩透かしをくらった部分が多い。中でも一番しょぼんだったのは「単なる記憶改竄だったのか……」という部分で、この分だとあの巨乳眼鏡あやねる娘は単なる過去のトラウマでしかなく、今後あの嫌らしい顔を見ることが出来ないということになってしまう。毎回バンクで繰り返し死に顔が拝めるのでそれはそれで面白いのだが、あの子の腹黒っぷりは最後の最後まであかりちゃんを苦しめる最大の害悪として活躍して欲しかったところ。ま、理由を付ければなんでも有りの世界なので、敵側の狙いで復活させたりするのはありだと思うのだが、現状では敵勢力はあまりまとまった組織ではないんだよね。やってることはイマジンと同じで、ぽっと出て各個撃破される程度のものである。あんまり頭の良い戦略とかはなさそう。今後最低もう一捻りはすると思うが、このまんまだと単なる火力バトルになってしまいそうで不安だ。ジュエルシード集めの陰にはテスタロッサさんを置いてくれないとお話にならないと思うのだけどなぁ。

 まぁ、まだ2話ですからね。ここからひょっとしたら学園ドタバタコメディになるかもしれないわけで(無い)、あれこれ憶測で文句を言うのも野暮ってものでしょう。今回あかりが入学したタロットな学園は上層部がなかなか素敵な面子なので、学園が一丸となって敵にあたるシナリオを期待したい。各々がタロットカードモチーフの能力持ちっていう設定は、シンプルなおかげで分かりやすくはあるし、見せ方次第ではコンビネーションとかも作りやすそう。次に登場する「愚者」のカードが一体どんな能力なのかとか、想像もつかないし。遠藤綾ボイスのおねーさんは「世界」らしいのだが、時を止めずに何をする能力なんだろうね。ちなみに、タロットモチーフと言われると「太陽とか雑魚じゃん」と思ってしまうのも、名前が「白金ぎんが」だからこいつが星のカードなんだとか誤解しちゃうのも、全部ジョジョが悪い。星のカード、隣に座ってるやないか。まぁ、なんで白金ぎんがでテンパランスなのかはよく分からないけどさ。

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○「銀の匙」 6

 内海さん! 内海さんの声が! そういえばこれが遺作になったんでしたっけ。ノイタミナ枠は製作が早いのが功を奏した形。思わず声を聞いて感じ入ってしまいます。同じ作品に黒王号みたいな巨大馬が出てくるのも何かの縁でしょうか。

 さておき、ようやくたどり着いた今期新番チェック最後の作品。今期はホンマにキツい。カウントしたら5分枠や再放送を除いても1週間の視聴本数が40本を超えるという……これは死ねるで。しかも、この番組のように、やたら質が高くて無視出来ない作品も数が多い気がする。充実してて幸せだなぁこん畜生。前クールのサンデー作品は割としょうもなかったのに、今期になって「神のみ」とコレで一気に完成度が上がっている。もっとバランスよく配置してくれれば良かったのにさ。

 今作は「ハガレン」作者の漫画ということで、連載開始当時から話題になっていたもの。ただ、掲載誌がサンデーってことで私は全くタッチしていなかった作品なのである。元々「ハガレン」にも愛着は無かったし(真面目に見てなかっただけだけど)、「流石に作者のネームバリューで人気でただけじゃねぇの!」と知りもせんで適当に読まない理由を付けていた。そのせいでさっぱり知らん作品だったわけだが、なるほど、確かに面白そうである。作者の実体験に基づいたドキュメンタリー風味もある漫画らしいが、狙っている路線は同じくノイタミナの「もやしもん」に限りなく近い。誰も知らない秘境の地である「北海道の農業高校の中」という非常に興味深い題材を、適度にフィクションを交えながら(であってほしい)文字通りコミカルに描いており、単純に知的好奇心が刺激されるだけでなく、普通にギャグとしても成立している。「もやしもん」の場合は作中人物全員が大学の「中の」人間で完結していたわけだが、今作は少年漫画らしく、主人公が「外部から批判的にフィールドを見る」目線を持っているため、初見の視聴者でもすんなりと作品世界に入っていくことが出来る。その上であの卵かけご飯の完成度の高さ。今期は「孤独のグルメ」だけでなくこれにも注意せにゃならんのかしら。

 制作はA-1、そして監督は「オカルト学院」の伊藤智彦。原作が面白いという保証付きなら、伊藤監督は確実に良い仕事をしてくれるだろう。ノイタミナで制作体制が安定していることはほぼ確実だし、現時点では不安要素が1つも無い。今期のノイタミナは後枠が再放送で本当に良かった。このクオリティで2本攻められたら流石にパンクするわ。掲載誌や原作絵の違いのおかげで「もやしもん」の時とは明らかにテイストが違うわけだが、どういった差が出るのか、興味深く見せてもらうことになるだろう。

 中の人については、とにかく内海賢二が出てきたというだけでちょっと目頭が熱くなるが、その他の面子も渋いながら良い仕事ぶりである。主人公の木村君は当然として、その回りの男性キャストが、「アニメではあんまりメインとかで出てこないけど、たまに脇で見かけることが多い名前」で固められている。男性声優は1枚看板になるのが大変だが、こういう仕事師の人たちというのはしっかりと役を立てられる人が多く、安心して聞いていられる。こういうキャスティングもきちんと楽しみたいもんですね。女性キャストは少ないが、メインヒロインっぽい馬術少女に三宅麻理恵。なんかすっかり安定したよね。そして、謎の丸い子には、サンデー作品で引っ張りだこ(?!)、彩陽である。このキャラで何の違和感もなく入ってくる仕事が出来るのは流石の彩陽。声聞くだけでなんか笑えるのです。

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 一応、前回M13のときにも書いたので、せっかくフルスポイラを書いたのだから、これはこれでやっておこう。先に言い訳を書いておくが、最近すっかり構築戦にも縁遠くなってしまっているし、スタンの状況ですらときたま記事を見て「へー、そんなデッキがねぇ」とか眺めているだけの状態であるから、予測や寸評は当然眉唾である。当然、ここに記載された情報が正しいものになるかどうかは、自己責任で判断をお願いしたい。

 


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 1話とは何だったのか、第2話。そうだな、この雰囲気になってこその畠山作品な気がする。ずーっと暗い中に、不思議な色彩が溢れていてステンドグラス越しに観てるみたいなドキドキがある。よくもまぁディティールを維持しながらこういう幻想性を引っ張り出してくるものだと思う。

 1話目のあらすじ紹介が終了し、今回から本格的に新作品へと突入した。1話目くらいは連載始まった時に立ち読みしてたので何となく覚えているが、「あの」ジュンを知っていると「何が始まったんや」と愕然とする。いや、元々のジュンも充分引きこもりだったわけだが……「中学時代に人間関係にミスって、そのまま不登校から大学でぼっち」とか、マジで勘弁してほしいプロフィール。バイト先での冷遇っぷりも見事なもので、よくこれで引きこもりから立ち直った状態で頑張れているな、と感心してしまう。一度社会復帰を志して大検受けた人間だから、そのあたりの精神面は強化されているということだろうか。考えてることはあんまり成長したようには見えなかったけども……。結局、今回はドールが1体も登場せず、無心にヤスリがけしてドールを作る孤独な大学生の様子が描かれるに留まった。いや、でもな、なんだかんだでちゃんとバイトの同僚の女の子には声かけられているしな。あの娘はええ子やないか。高森奈津美ボイスってのもポイント高いよな。

 お話の方はまだジリジリとして動かないので、あとはそのじっとりとした薄暗い空気を堪能するアニメということになっている。何せ今回も監督手ずからのコンテ回である。この人は画作りが特徴的なのにやたら手が早いようで、「さんかれあ」の時にも半分近くのコンテを自ら担当していた。そして「世界観の統制」ということを考えると、この手間は値千金である。きちんとディレクションが示されることで他の人もコンテ演出に手を付けやすくなるだろうし、何よりも視聴者が観やすい環境を作り上げてくれる。今回も、だいぶ話題になったらしい「謎の赤丸」などの独特な演出が目を引くものに仕上がっており、相変わらず退屈させない。まぁ、あの赤丸が「ミスじゃないか」と話題になるあたり、今の視聴者って一体どうなってるんだ、と不安にはなるが……演出意図が分からない、というならいいが(実際私もよく分かってないし)、あれをミスだと思うのは流石にどうかと思う。アニメ作って視聴者に届けた後に「演出なんで」とわざわざ説明するスタッフってのも、心苦しいものがあるよなぁ。

 とはいえ、形はどうあれ、視聴者が「画面を気にして」くれるようになるのは悪いことではあるまい。今後も色々と意匠を凝らした画が見られることが期待出来るだろう。

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○「ふたりはミルキィホームズ」 4

 再び帰還を果たしたミルキィホームズ。しかし、その帰還はどこかいびつであり、放送時間の前半パートは、何と中の人の顔出しバラエティが実写放送されるという、どないやねんな形態になっている。幸か不幸かミルキィについては中の人バラエティもすっかり定着しており、流石に「三十歳の保健体育」とか、そういう実写パートほどの誰得感があるわけではないのだが、やっぱりアニメシリーズで30分放送じゃないのは少し寂しい。

 そしてここはあくまでもアニメについて書く場所なので、まずはアニメパートだけに絞って書いていくことになる。「シリーズ3期目」と銘打たれているのをどこかで見た記憶があるのだが、残念ながらこの作品は僕らの知っているミルキィの3期目ではない。正確な表記をするならば、「ミルキィホームズAlternative」の続編とするべきである。基本がシリアスベースで進行し、作中ではミルキィホームズは駄目駄目のダメダメ軍団ではなく、きちんとヨコハマの英雄として描かれている。何より、怪盗帝国が登場しない時点で色々違う。この世界は、多分熊のパンチで崖下に転落してバリツしたり、ラードの神に愛された豚野郎が世界を牛耳ったりはしないのである。別にこちらの世界観が悪いというわけではないのだが、やはりミルキィといえば頭のネジが外れるどころか最初からネジをへし折る勢いでブン回す森脇・池端版を期待してしまうのは仕方ないところ。そういう意味では、残念な「3期目」になってしまった。

 もちろん、そうした期待感を取り除けば作品としては無難である。監督は錦織博、製作はJ.C.とノーマッドということで、ブシロードの源流となるブロッコリー系列を考えるならば、むしろ原点回帰で由緒正しい方向性とすらいえる。尺が短いおかげか画面のクオリティも悪くない水準で、藤田まり子の懐かしいデザインもきちんと機能している。このまま1クールやってくれるならば、ミルキィのアナザーワールドとしてある程度まとまった話は期待出来るだろう。そういう意味では、決して期待を裏切るようなものにはなっていない。あくまで「思てたんと違う」だけである。ミルキィ好きの人間ならば、これもきちんと視聴して新たな歴史としてお勉強を欠かさないようにはしたい。タイトルからも分かるように、今回はメインメンバーに白と黒が新たに加わるところが最大のポイントなわけだが、ひとまずこのシリアス世界で加入させておいて、是非とも破滅的ミルキィワールドに転写したときにどうなるのかを見せて欲しいものだ。今のところ、2人ともすげぇ普通だし。

 中の人については、白の方は今回がオーディションデビューということで、それと分かるくらいの質。まぁ、元々のミルキィだって似たような部分はありましたから。GAなんかもっともっと酷かったし。こういうデビューの仕方もある方が、業界の活性化を考えれば面白いところ。視聴者も一緒になって新人の技術向上を見守ろう。黒の方は割と普通。驚いたのは、この寺川愛美という声優は、実は歌手の愛美のことだったという。全然知らなかった。「Live for Life」とか、名曲揃いですよ。ミルキィ内でソロで歌うチャンスはあるでしょうか。その他、小衣ちゃんの部下の人が秋山殿だったりするのはちょっと楽しい。中上育実は声が個性的で楽しいね。こうしてみると彼女と井澤詩織が一緒に居た大洗ってすげぇ学校だったんだな。

 メインの中の人については今更語ることもないよね。むしろ実写パートの方が見物だし。放送開始初回からいきなり名物である「食い物を貪る三森すずこ」が見られたのは眼福。ファンサービスを心得とるなー。

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 しっぽりする、第2話。なんか色んな要素がじわっと来るアニメ。見慣れた景色しか出てこないというロケーションの問題に加えて、今回はお母さんが絡む家族のお話だから、特にね。タイトルに「家族」って入ってるんだからファミリードラマになるのは当たり前なんだけども。

 1話で中心となった弁天様はほとんど出てこなかったが、冒頭の能登ボイスだけで充分過ぎる仕事を果たしていた。なんでこんなにも能登は能登なのだろう。久米田絵のこまっしゃくれた女なんて色気はほとんどないはずなのに、この弁天様は実に妖艶な人なのだろうな、というのが嫌でも脳髄に染みこんでくる。彼女に食われたんじゃ、親父様もしかたあるめぇ。「狸なのだから鍋にされるのはよくあること」っておかあちゃんが言ってたのはすごく切なかったけども。他の女に旦那を寝取られるっていうのなら分かるが、他の女に旦那を食われるってのはやるせなかろうなぁ。

 今回は、母上様に加えて初登場の次男が登場。「面白く」をモットーに奔放に人へと化け変わる三男とは対照的に、人に化けるどころかいちいち変化することすら捨て去った完全な世捨て人(狸)であり、何故か選んだのは寺社の古井戸の蛙。「まさに井の中の蛙」と自虐的に笑っていたが、なるほど、自由に姿形と生き方を変えられるということは、こういう選択肢もありなのだな。……俺もこうなりそうな気がするなぁ……面倒臭いものなぁ。次男を演じるのは吉野裕行。こうして家族が出そろうとあまりにも個性が強すぎる一家であるが、それぞれの立ち位置は絶妙で、互いに反目し合いながらも理解し合う部分が根底にあり、互いに気にしながらも不干渉を守るその姿勢は、確かに「家族」のあり方なのかもしれない。自由人のお母様が平時にはそれなりに楽しそうに生きているみたいなので、今はこの状態で良いのだろうね。お母さんに心配かけるのだけは駄目だと思うけどさ。そう考えると一番心配なのは末っ子なのかなぁ。

 夷川発電所なる謎の施設で働いていた末っ子は、仲の悪い別な一家からいじめられながらも健気に働く良いショタっ子である。健気なのは大変結構なことだが、そこで頑張って何か得るものがあるのかどうかはちょっと不安。っつうか、あそこの疎水沿いであんな妖怪大戦争が勃発するのはどうかと思う。そこまで人通りの少ないとこでもないし、そもそも回り住宅地やで。日も落ちないような時間帯からライオンやら虎やらが暴れ回ってたら怖くて仕方ないわ。怪しげな人力とかも駆けつけるしさぁ。あの人力の演出は面白かったけども。流石にいくら京都でも、あのあたりまでは人力車は出てきませんね。

 結局、兄弟が力を合わせて最後に挑んだミッションは母親探しであった。あのビリヤード場がどこだったのかよく分からないが、鴨川沿いにそんなお店があったのかしら。逃げた方向も分からずに、長兄がテンパリ過ぎである。1話を見た時点だといけ好かないヤツかと思ったけど、今週のテンパリぶりを見たら割と良い奴な気もしてきた。「同志社方面に探しに!」って言ってたけど、そっち商店街とか人通り多いから、多分狸がいたら一発でばれるぞ。結局橋の下で救出された愛らしい姿のお母様。助けてくれたのはこれまた夷川の一家だったらしく。こちらは女の子で、声があやねるなんだな。今回のあやねるの声を聞いて、「あれ、この子ってひょっとして意外といい声してるのかも」と思えた。普段はまだまだ要精進な演技の部分ばっかり気になってたのだけど、今回は姿が見えずにどこか神秘的な声だけが聞こえてくるという演出になっていて、なんだかすごく気持ちの良い声だった。使い方を工夫すれば、案外この業界でも真っ当な売り方で伸びる子かもしれませんよ。

 なんの話だっけ。まぁ、今週も綺麗なアニメだったし、良いお散歩コースであった。これさえ見てればクソ暑い夏に外出せんでもそれなりに外に出た気分になれそうな気がする。

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○「Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ」 6

 ローリーローリーローリ〜〜〜小学生は最高だぜッ! 「元ネタがエロゲの」「小学生キャラが」「スピンオフで」「魔法少女に!」ユーノ君! 早く来てくれー!

 というわけで、ある意味Fateの新作、ある意味「なんちゃって魔法少女」の新作である。「なんちゃって魔法少女」は今や業界では定番になりつつある枠。その先駆けはおそらく「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」になるんじゃないかと思っているわけだが、その流れからどこぞのサブミッション少女がおり、最近だったらマジでオタクなイングリッシュとか、魔女っ子ミラクるんとか、なんかもういっぱいいる。そんな基幹産業に、また新たな少女が入門することになった。まぁ、「新たな」とは言ったものの、既に彼女の場合は過去にいくらでも魔法は使ってましたけども。主な仕事は「やっちゃえバーサーカー!」。切嗣さん、お宅の娘さん、こんな子になっちゃいましたよ……。

 で、どんな経緯であの「Fate」シリーズがこんなアニメになっちゃったのかは知らないが、ドタバタしてるイリヤが可愛いから、なんかもうどうでもいいや。驚いたのはこの作品も大沼さんとSILVER LINKの手によるものであるということ。1シーズンに元請で2本同時並行ってのはかなり珍しい。スケジュールとか大丈夫なんだろうか。どちらの作品も1話目は割と面白かったので、出来ることなら万全の状態で最後まで乗り切ってほしいものだけど。比較は難しいのだが、こちらの作品の方が「わたモテ」よりもさらに大沼さんのテイストが薄く、基本的に「絵が綺麗でぬるぬる動く」クオリティを武器にしているように見える。特にマジカルステッキ連中の動きはマジでキモいレベルであり、胡散臭さも相まって単にしゃべってるだけでもギャグになっている。もちろんその他の絵柄も面白く仕上がっており、イリヤのぷにっとしたデザインは非常に可愛らしいし、丸っこいだけじゃなくてディティールにもこだわり、金髪碧眼美少女としての持ち味を存分に発揮している。「Fate/zero」のときのイリヤも可愛らしかったが、こちらも負けず劣らずだ。

 そして、そんな幼女が風呂場で、つまり全裸で魔法少女契約を交わすことになり、放送時間の1/3くらいはずっと裸のままという、今のご時世じゃぁ色々大変そうなところとかが素晴らしい。何せ女子高生の遠坂凜さんを年増呼ばわりしてしまう世界なわけで、そのロリ度は今後も容赦無いことになりそうである。おかしいなぁ、別な魔法少女の世界では凜(の中の人)も立派な幼女だったのに……時空管理局から八神二佐を召喚してお仕置きすることは出来ないものだろうか。

 そんな凜のデザインも割とコンパクトにまとまっているし、過去作品とデザインを比較して明らかに違和感があるのは士郎ぐらいのもの。そして士郎は違和感があっても別に問題はないので、最終的に「イリヤ可愛いな!」と言えれば万事解決。えげつない性格のマジカルステッキとの掛け合いをメインに、今後もアホな詐欺漫才が楽しめそうである。それにしても、どこぞのインキュベーターよりも酷い勧誘ってのは初めて見たな……あれ、クーリングオフは利かないのかなぁ。

 ちなみにこれまでのシリーズで見たことのないキャラもうじゃうじゃ出てきているが、もう調べるの面倒臭いので全部新キャラのつもりで見てる。伊藤静演じる凜のライバルっぽいキャラとか、果たしてこのアニメのオリジナルなのか、それとも別作品のキャラなのか。そのうち気が向いたら調べる時が来るかもしれない。イリヤのクラスで一言だけしゃべったしゅが美キャラは、多分オリジナルだろうなぁ。単なる「小学生女子魔女っ子もの」って考えると、今後登場するキャストも楽しそうである。しかし、まさかこのタイミングで門脇舞以主演作品が2本も放送されるとはね。舞太のイリヤは純正ロリ力が高くて大変よろしい。謎の詐欺ステッキの中の人は高野直子らしい。これまた随分久しぶりに聞いた名前やな。宮川美保とか寺田はるひとか、懐かしい名前が散見されるのも、独特の作品文化が感じられてよいものです。

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