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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「三ツ星カラーズ」 4→5

 今期ナンバーワンのうんこアニメ。クソアニメとうんこアニメは概念としてずいぶん違う。

 基本的な印象は初見からずっと維持したままの作品。いわゆる「日常系」なのでそこまで積極的に押し出せる要素はなく、ただただ平熱のままで進行する。初回視聴時にも「苺ましまろ」との比較で考えたが、万能クラッシャー松岡美羽を搭載していないし、万能ツッコミ役伊藤千佳も搭載していないので切れ味は鋭くない。「苺ましまろ」がチェーンソーだとするなら、こちらの作品は釘バットくらいの破壊力であろう。

 ただ、それは破壊力に特化しているかどうかというだけの問題であり、売り出す方向性が違っただけの話。本作の場合、そこまでアクの強い笑いを求めるわけではなく、幼い子供のなんとなく自由で、なんとなく突飛な発想が楽しめればそれで良いというもの。「幼女」というよりも「幼児」と言ったほうがしっくり来るんだよな。女の子キャラとしての萌え要素も薄めだしな。

 そんなわけで笑える要素もほとんどないし、時に結衣ちゃんが不憫すぎてヒくようなこともあるのだが、全体的には「上野の平和を守るカラーズの活躍を見守るお話」で間違っていない。本当に狭い範囲での活躍に焦点を当てているので、ご当地アニメとしても割と見るべき点があったのかもしれない。近所でわけのわからないことをわちゃわちゃやるという意味では、京都府民にとっての「有頂天家族」みたいなものなのかもしれませんね。いや、上野の人間が本作をどれだけ推してるかも知らんけどさ。商店街とか、地元住民とのふれあいが多く描かれており、最終話ではそれまで登場したモブが一斉に再登場するなど、謎の団結力も見どころと言えるかもしれない。モブのキャスティングがとてもよい(いつものノリ)。

 あとはメインの3人をどう見るかっていう話だけども……さっちゃんは合法的にまりんかにうんこって言わせるキャラとして機能していました。いや、別に嬉しくないけども。こうして見るとやっぱり黄瀬親子が珠玉。

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「銀魂 銀ノ魂編」 ー→ー

 まぁ、終わってないけどね。一応、なんとなく観てはいました。原作の方もさっぱり読んでないのでどんな展開になるかも知らなかったのだが、銀魂、こんな話になってたんやな……。今までやってきた連載のギャグだとしか思われてなかったところまで強引に本筋にねじ込んでくる豪腕はちょっと笑ってしまった。シリアスは基本的に興味はないのだが、的確にギャグを絶やさずに視聴者の興味を引き離さない手管は流石だ。

 とりあえずまたちょっとお休みね。原作もあとどれくらいで終わるんかなぁ。

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「からかい上手の高木さん」 4→5

 こんな露骨な非モテ用のコンテンツに釣られクマー!

 クマーですね。我ながらちょろいです。まぁ、結論から言ってしまえば高木さんは可愛かったと。でもさぁ、問答無用でただ一心に自分のことだけ惚れててくれる系女子っていうだけで完全に想像上の生き物なのだから、そりゃ手軽な麻薬としては高性能よね。こんなシンプルにトリップできるニヤニヤ空間を提供されたら、まぁ、ただ黙って享受するしかないかな、と。

 考えてみれば、初見の時に「もうちょっとラブコメ方向での押しが強くなればモチベーションになるかも」とか適当なことを書いていたのだが、「もうちょっと」どころの話ではなかった。高木さん、幾ら何でも好意を隠そうとする気配が微塵も感じられないのはどうかと思いますね。そう考えると、今作のキーパーソンって、実は高木さんじゃなくて「これだけグイグイこられても平常時のメンタリティが崩れない西片」の方だったのかもしれない。からかわれ上手の西片くんだったのである。

 こうして「ただひたすらモーションかけてくる女の子をニヤニヤしながら眺める」という、理念としては問題がありすぎるベースに、適宜かしまし3人娘パートなどでちょっとずつ箸休めしつつ、あっという間の1クール。これだけの尺でもそこまで間延びした感じにならなかったのは、そういう構成が最初から意図されていたからだろう。初見の時に「ちょっとだらけすぎじゃない?」と思ったが、無理に締め上げて後半苦しくするよりも、最初からゆるゆると展開し、最後までこの空気感を壊さずに走り切る方が正解だったということだ。それを許してくれる作品作りができた時点で、アニメ化としては成功だろう。

 あとはやっぱり高橋李依のお仕事ぶりである。めぐみん路線からは想像もできないようなこの高木さんの「平温よりちょっと高い微熱」くらいのテンションがクセになる。今期は「ゆるキャン」の斎藤でも似たようなところから的確に距離感を見定めてきた感があり、やはりこの子は器用なのである。そら仕事も増えますわ。

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「りゅうおうのおしごと!」 5→4

 戦術的大量ロリコン破壊兵器・日高里菜をフル活用するためのアニメ。すでに何発もの弾を食らい続けている人生ではあるが……その破壊力はいまだ衰えず。

 でもまぁ、基本的にはそれだけのアニメだよな。将棋アニメだけど将棋いらねーじゃん、というのは当然の感想で、今作の場合は特に「ロウきゅーぶ!」のバスケよりも、「天使の3P!」のバンドよりも将棋がいらないっていう。いや、なかったら話は成立しないけど、それこそバスケでもなんでもいいんだよ。なんで将棋をテーマにしてラノベ書こうと思ったんだろね。

 これが普通のシーズンだったら「まぁ、ラノベだし」の一言で片がつくところなので生暖かい目で見守って「わぁ、いろんな女の子が出てくる」って思うだけで満足できるはずなのだが、さすがに「3月のライオン」と同時期に放送されるのは部が悪い。というかタイミングが悪い。作劇の差が如実に見えてしまい、特に中身を詰めずに「可愛い」で埋めているという分かりやすいラノベエッセンスがことさらに鼻につくことになってしまう。まぁ、他作品と比較して観るってのは本来あまり正当なスタンスでもないのだが……。こればっかりはね。

 噂では今作は原作ありのアニメの常として、強引にシナリオを詰め込むためにカットされた部分が多く、それだけに原作ファンからも難色を示されているなんて話も聞くのだが、アニメだけを見ている身としては「確かにそうなのかもな」と思うくらいの出来である。前後の文脈が途切れた、というほどの印象ではないが、どうも話がぶつ切りの印象があり、個々のエピソードのつながりも薄い。たくさんのヒロインを並べる必要性からの構成なのだろうが、桂香さんの存在が宙ぶらりんだったり、ぽっと出の戸松が何しに来たかもよくわからずに負けていったり、最終的に姉弟子が不遇以外の何物でもなかったり、もうちょい「萌ラノベ」としても調整しようがあったんじゃないか、という印象。いや、もしかしたら原作からこうなのかもしれないけども、だとしたらますます残念なだけである。

 将棋要素との融和を図るならばもっと個々の人物像の掘り下げが必要になってくるわけだが、本作は本当にそうした「将棋とドラマを組み合わせよう」という意識が感じられないのでなかなか視聴のモチベーションが維持しづらい。最終戦なんかはそのわかりやすい表れで、主人公・八一が乗り越えるべき最大の壁である「名人」は、一切そのバックグラウンドが見えてこないので「どう強いのか」が分からないのである。意図的に顔を描かずに引っ張ったアニメ演出を考えれば、おそらく「尺も足りないし、極力その部分は無味無臭にしてはしょってしまおう」という意思があり、構成の縛りを考えればそれでも間違いとは言えないのだろうが、これを「3月のライオン」の宗谷名人の扱いと比べればその差は瞭然。名人のキャラの掘り下げがあれば、それだけ対戦している主人公の掘り下げにもつながり、ドラマに厚みが増すはずなのだ。そうした方向での充足を狙わなかった時点で、本作は「最低限の萌え絵ラノベ」を脱却することは諦めているのである。

 まぁ、それでもやっぱり「かわいい」が維持できれば良い、という見方もあるわけで。僕は桂香さんをもらいます。どうせ個人的に小学生はさすがにNGですからね(なんの話だ)。

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「ポプテピピック」 4→4

 クソアニメがクソアニメのまま走りきった1クール。空前絶後の存在感を放ちつつ、最後までブレることなく走りきったその胆力は評価してしかるべきだろう。蛮勇も勇には違いない。

 ただし、先にお断りしておくと、私はこの作品が「嫌い」である。このあたりの感情は、クソアニメごときと簡単に切って捨てるにはいささか複雑な様相を呈している。まず、普段からよく書いていることだが、基本的に「新しいことをやる」という姿勢は成果の如何を問わず評価することにしている。そういう意味では、今作は本当に見たこともないようなギミックが詰め込まれていてフロンティアスピリットに富んだ作品であった。実際、そんな新しい試みの中に面白いものもいくつかあっただろう。個人的には生理的嫌悪感しか抱かなかったので大嫌いだったボブネミミッミについても、最終回でのギミックなんかを見れば1クールの尺を考慮してネタを仕込んでいたことが分かるし、アニメとかいう枠を余裕で無視したヘルシェイク矢野みたいなネタも、「面白ければ何をやってもいいだろ」という体勢の端的な表れ。実写、砂絵に至るまで、「描く」ことの選択肢を貪欲に模索する様は、案外こういうところから未来が見いだせるかも、という変な期待感すら持たせるものだ。15分×2本という構成も基本的にはネタ水増しの苦し紛れではあるが、それでもフランス人パートとか、アフレコ入れ替えによるネタの差し替えとか、無駄にしないような工夫を凝らそうという意識が見て取れる。惰性で作らず、徹底して「クソアニメ」たらんとする精神性は、粗製濫造のアニメ業界の中では見習うべきものであろう。

 そこまでのところは認めた上で、どうしても釈然としなかったのは、本作でも最大のアピールポイントとなっていたキャスト陣の使い方である。「声優が遊ぶ」作品は大好きだが、「声優で遊ぶ」作品は好きではない。本当に当たり前の話だが、声優ってのは役者である。なんらかの役が与えられ、その役を最大限に魅力的にするために誠心誠意仕事をしてくれている。「てさ部」のように完全に中の人特化で役もクソも無い展開になる作品も例外的に存在するが、あれはもう、声優バラエティとして受け入れるべきものだろう。本作の場合、声優要素を前面に押し出し、セールスポイントにしているにもかかわらず、売り出すべき「役」も「役者」も存在していない。毎回毎回、名前の知れた声優を呼んできて、適当に1ネタ振って、それでおしまいだ。その役者の魅力を引き出すようなチャンスもなく、役者ならではの味わいを見せることができない。その結果、話題になるのは「聞いたことがある声だから面白い」という浅薄な評価のみであり、「誰がやったか」だけで「何をやったか」にまで一切意識が向けられないという状況を生み出してしまっている。

 放送中に頻繁に目にした評価に「大御所声優が出ていれば面白いが、若手を使ってるとクソ」とか、「若手声優はさっぱり実力がないから引き立て役にしかなっていない」などといったものがあったが、こうしたいい加減な感想が出ている時点で、どうしても「声優文化を食い漁っているだけ」というネガティブな印象が付いて回る。そりゃ「聞いたことがある有名な声が聞こえる」というのは単純に嬉しいものだし、馴染みがある声でネタを見せてくれるのが楽しいのは分かるが、それが不当な若手声優批判に繋がるのは我慢ならない。所詮今作は「役」など存在しない作品であり、声優側も「演じる」ことなどできないのだから、そこに実力の有無を計るのは困難であろう。にもかかわらず、盲信的に「大御所声優は素晴らしい」と評価し、「キャリアが浅いとやっぱりダメだ」などと評されることがあるのは、ノリと共感だけでアニメが消化されることの多い現代シーンの負の側面が端的に表れた状況だったのではなかろうか。

 声優という文化に対してだけは真面目に向き合いたいという歪んだ信念があるために、どうにも釈然としないものを残したまま、今作を見ることになってしまったのである。我ながらかなりいびつで救いようのない感情だとは思うのだが……誰か、この気持ちをわかってくれる人がいないものだろうか。まぁ、本作で一番面白かった部分はどこか、って言われたら多分芳忠さんの「カツ丼食えヤァ!」だったんですけどね(台無し)。

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citrus」 6→6

 竹達が食われる方のアニメ。まぁ、最後はやっぱり食いにいってましたけど。良い百合でしたよね。まぁ、「ここまで行くと百合じゃなくてレズだろ」みたいなことをいう向きもあるらしいですが、この2つの言葉の違いは(何と無くわかるけど)分かりませんからね。じっくりたっぷり味わってしまえばいいじゃない。

 毎回書いてたことではあるが、お話としては至極ベタである。あっという間に親類縁者になっちゃう強引な関係性なんかは少女漫画の文脈に多い気がするし、距離感がいちいちおかしくて突発的スキンシップを求めちゃう思考構造なんかは「なんやこいつら?!」と思うこともしばしばあるのだが、そうした飛び道具部分を除けば、ライバルの配置や心理的な葛藤部分なんかはわかりやすいラブロマンス。同性愛をテーマに扱っているとはいえ、驚くべきことに今作では作中で「でも、女の子を好きになっちゃうなんて……」みたいな悩みが描かれたことはほとんどない。柚子さんは出会ってすぐに「うわぁ、これって恋心だわぁ」と男前な判断を下しているし、姫子さんにしろまつりさんにしろサラさんにしろ、「綺麗な女の子は好きに決まってるやろが」と一切迷いのない精神性。これが百合姫ワールドなのだろうか。潔くてこれはこれでいいぞ。まぁ、私の中の百合の金字塔はあくまで「ささめきこと」なので、もうちょい悩んでもらってもいいのだが、芽衣さんが相手じゃどんだけ悩んだところで豪腕でねじ伏せられるだけでしょうし。こうした作品も(BLと同じく)市民権を得たということで。

 あとはまぁ、こうした素直な(?)恋愛ものをアニメーションとしてどう落とし込んで行くかのお話。スキンシップ多めのクドい絵面も、ちょっとしたハニカミ混じりの甘酸っぱい青春も、ギリギリの映像としてどこまで真に迫って描かれるか。その辺りが高橋丈夫作品の見どころ。やはりねちっこさ、言外の物言いの見せ方が絶妙である。まだまだ新進のスタジオであるパッショーネも、見せ場は崩さずに良い顔を見せてくれたし、製作陣には恵まれた作品だったのは間違い無いだろう。

 あとは中の人とか。竹達は食う側が似合ってますので、最後に逆襲できたところがやっぱりお似合いかな、という気がしますね。まつりちゃんの危うさを絶妙なラインで見せてくれたしーたむのお仕事も高得点。あとははるみん。とにかくはるみん。藤井ゆきよボイスは、なんだろ……天性のインモラルな部分があるというか……。一言でまとめると、エロい。以上です。

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「ラーメン大好き小泉さん」 4→4

 竹達が食う方のアニメ。まぁ、作中では食われる恐れの方が大きかった気もするが……。

 初見の時からさほど印象も変わらずに推移したアニメだが、色々と良かった部分はある。個人的にはアイキャッチの「ラララ♪」のところをいろんなキャストが歌ってたところが割と好きだったり、何と言ってもサブキャラに元祖ラーメン声優(?!)はらみーがあてがわれてズルズルすすってくれているところも良い。案外珍しい佐倉さんのヤンデレキャラは最大の見どころで、そのこじらせ方は、かつてワタシモタノシイシタイしていたぼっち営業の頃の中の人を思い出させるようで懐かしくもある。キャラが売りのアニメであろうから、こうして各キャラやキャストに楽しむ部分が見出せるのは良いことであろう。

 でもまぁ、中の人の話題が先んじてしまうってことは、やっぱりメインの中身が薄いってことになるわけで……「食アニメ」としては特に見どころが無いんだ。もともと原作からして絵が薄味なので、ラーメン作画だけ気合いを入れるわけにもいかないしなぁ。そして、個人的にラーメンに対する執着が強すぎるというのが最大の理由な気もするのだが、取り上げられたトピックが薄いというか、ガイドブックの序盤のページにあるような当たり障りのない内容というか。「女子高生にやらせたらなんでもコンテンツになると思ってるんじゃねぇぞ」というお約束の文句が出てくる作品で、本当に特にコンテンツにならなかった事例である。これ、小泉さんはもうちょっと感情を表に出してくれる子に設定しておくわけにはいかなかったんだろうか。「ラーメンを食う機械」を主人公にしてしまっているので、食ってる時の思い切りの良さなんかはネタになるが、周りの友達との絡みなんかでエピソードが作りにくいんだよね。悠の方が主人公なのだとしたら、もうちょい報われる展開があっても良かった気もするし。いや、何でもかんでも百合っぽくまとめたくなるのはこちら側の悪癖でしかないけどな……。

 まぁ、キャンプとかと違ってラーメンなんてすっかり市民権を得て久しい文化なわけで、こんなところから無理やりムーブメントを生み出す必要もないからね。今後も引き続き良いラーメンを。

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「サンリオ男子」 4→4

 難しい作品である。とりあえず、サンリオピューロランドはちょっと行ってみたいとは思えるようになったので、そういう意味では成功だったのかもしれない。

 結局、「男だけどサンリオ好き」っていう対象を、どういう視点から切り取るのかっていうのが問題になるんだ。ざっくり分けると2つの可能性があって、「え? 男がサンリオキャラ持ってるのって何かおかしいの? すげぇ普通のことじゃん」と完全肯定で描く方法、そしてもう1つが「やっぱり男の子なのにサンリオキャラが好きって、ちょっと小っ恥ずかしい……」という背徳感を描く方法。今作の場合、キャラによってそのスタンスが異なり、メインの5人でも二人は「堂々とみせびらかせる」派、二人が「恥ずかしくてとても言い出せない」派。中間が一人と言ったところだろうか。お互いにそのあたりのスタンスは違うけど、最終的には「堂々としている」派に引っ張られる形で、「サンリオ男子」である自分を肯定していくという物語。売り込みとしては真っ当なシナリオラインと言えるだろう。

 ただ、この流れではどうしたって「サンリオ好きって恥ずかしいやろ!」というネガティブな印象を描かざるを得ず、後ろめたい印象が残ってしまうという問題がある。最終的にどうなろうと、「世間にそう考えてる人たちはいるし、それが普通やで」という印象は残ってしまう。制作側としては、現実に即したその辺りの感情はさすがにゼロにするという判断は出来なかったか。開き直ったプロモーションなのだったら、いっそ「サンリオキャラは万民のヒーロー、老若男女が分け隔てなく愛してやまない」くらいの世界観を作ってしまった方がわかりやすいアピールが出来た気もするのだが。

 ネガティブな見え方がすぐに解消されるならばお話としては問題ないのだが、どうしても人間ドラマってのは感情の起伏が必要になる。その結果、ラストで康太が突然ぶっ壊れるという謎の誰得シリアスが発生してしまった。それまでのドラマは理解が及ぶものだったが、さすがに最後に康太があれだけトチ狂う意味はちょっとわからない。あれではまるで「サンリオキャラがあまりにも可愛すぎるせいで人一人の人生がおかしくなった」みたいではないか。「サンリオキャラは選ばれし者のみが持つことを許される。同じような輝きのない人間は、持つことすら許されぬ選民の証なのだ」と(実際はそうでなくとも)康太が思ってしまったら、その時点で圧倒的ネガキャンである。人生を救いもするが狂わせもするサンリオ。怖い。

 まー、1クールのメリハリをつけるための脚本だし、ある程度極端な展開になるのはしょうがないと思うが……個人的にはもっとたくさんの、マイナーキャラも含めたサンリオの世界観が展開されることを期待していたので、どっちかっていうと「サンリオ」要素よりも「男子」要素の方が押し出されたのは残念ではあった。まぁ、単に客層でなかったという話なのだろうけども。それにしても、キティフル is 何。

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「クラシカロイド2」 6→6

 最低にして最高のエンディングだったわ。4クール巡り巡った挙句のオチがこれって、本当にこの作品らしくて最高。奏助最低。でも、これでわずかではあるが3期が生み出される可能性が残ったな! まだ出てきてないクラシックの巨匠って誰かいたっけな!

 土曜夕方を支える二柱のうち一柱。「タイムボカン」と同時に今作も同時に終わってしまうことで、私の土曜日は一体どうなってしまうのかと今から不安でしょうがない。ヒロアカとメジャーでどう埋め合わせられるものか……。まぁ、来たアニメは全て受け止めていきましょう。

 さておき今作。2期になって藤田監督が監修というポジションに移り、もしかしたら雰囲気が損なわれてしまうのではないかという不安もあったのだが、そんな心配もどこ吹く風。相変わらずのひでぇエピソードてんこ盛りで好き放題に走り抜けてくれた。すっかり固まった音羽館の面々をフル回転させてのドタバタ長屋コメディは本当に私の好みにドストライクであるし、ちゃんと「クラシック音楽の現代アレンジ」という大前提となるテーマもあるので、これだけとっ散らかった内容でもなんとなくまとまっているような気にさせてくれる。今期のその他ギャグ作品を観ていると「ギャグだからとにかく意表をついて、作品の枠も何もかもぶっ壊してやりたい放題やる」という過度な振り切れ方の作品も増えている気がするのだが、なんでもありにしてしまうとそれはそれで興が醒めるもの。今作のようにベタな昭和の笑いをどこかに残しつつ、ちらりと作品独自の狂気を見せてくれるくらいのバランスがちょうどいいのかもしれない。

 2期で新規加入した要素としてはワーグナーとドヴォちゃんの二人(一人と一匹)がいるわけだが、中心となるワーグナーの物語は家族愛をテーマとしてそれなりにまとまっていたし、バッハに続く共通の敵としてのワーグナーは1期としっかり差別化が図れていて良いシナリオだったのではなかろうか。音羽家の物語に広がりが見えたおかげで日芽歌さんの活躍(暴虐)が加速したのも個人的には嬉しい部分。ヒメちゃんリッちゃんコンビほんとすこ。他にもクラクラの2人が音羽館で同居することになってより強烈な所帯感を醸し出したり、海月が謎の覚醒を見せたり、アキラちゃんのバッハ様への純愛が重かったりと、脇の方にも野放図に広がっていく人間関係はさらなるドタバタ感が出ていて毎回気持ちがいい。これ、一応の完結は見たが、あとはサザエさん方式で無限にエピソードが作れる土台があるんだから、いっそ3期4期と無限に続けて欲しい。楽曲には限界があるわけだが……もう、同じ原曲でもアレンジ変えてバリエーション出していけばいいじゃん。充分ニーズあるやろ。

 今、確認のためにWiki見に行ったらシューさんの項目がクッソ長くて笑った。あまりにも変遷しすぎやからな……。もし3期があったら今度はどんなジャンルに走るかな……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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